JP7110867B2 - 金属粉末製造装置と金属粉末の製造方法 - Google Patents
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Description
溶融金属を吐出する溶融金属供給部と、
前記溶融金属供給部の下方に設置される筒体と、
前記溶融金属供給部から吐出された前記溶融金属を冷却する冷却液の流れを、前記筒体の内部に形成する冷却液導出部と、を有する金属粉末製造装置であって、
前記冷却液導出部が、前記筒体の軸芯方向の上部に具備してあり、内部に、外側空間部と、内側空間部と、これらの外側空間部と内側空間部とを連絡する通路部と、を有し、
前記冷却液導出部は、前記内側空間の内周面形状を規定する枠体を持ち、
前記外側空間部には、ノズルが連結してあり、
前記通路部は、前記外側空間部の上下幅よりも狭い上下幅を持ち、前記ノズルからの前記冷却液を前記外側空間部から前記内側空間部に向けて通過させるように構成してあり、
前記通路部から前記内側空間部に吐出された前記冷却液が、前記枠体の流路内周面に沿って流れ、前記内側空間部の冷却液吐出部から前記筒体の中心部に向けて逆円錐状に流れるように、前記筒体の内周面には流路偏向面が形成してあることを特徴とする。
前記ガス吹付部材で溶滴にされた前記溶融金属が前記筒体の内部に入り込むように構成してある。
溶融金属供給部の下方に設置される筒体の内面に冷却液の流れを形成する工程と、
前記溶融金属供給部から溶融金属を前記冷却液の流れに向けて吐出する工程と、を有する金属粉末の製造方法であって、
上記のいずれかに記載の金属粉末製造装置を用いて、
前記外側空間部の前記冷却液を、前記外側空間部の幅よりも狭い上下幅の通路部を通過させ、
前記通路部を通過した前記冷却液を、前記内側空間を規定する前記枠体の流路内周面と、前記筒体の内周面に具備してある流路偏向面とに沿って、前記筒体の中心部に向けて逆円錐状に流すことを特徴とする。
図1Aに示すように、本発明の一実施形態に係る金属粉末製造装置10は、溶融金属21をアトマイズ法(ガスアトマイズ法)により粉末化して、多数の金属粒子で構成された金属粉末を得るための装置である。この装置10は、溶融金属供給部20と、金属供給部20の鉛直方向の下方に配置してある冷却部30とを有する。図面において、鉛直方向は、Z軸に沿う方向である。
図2Aおよび図2Bに示すように、本発明の第2実施形態に係る金属粉末製造装置110と金属粉末の製造方法は、以下に示す以外は、第1実施形態と同様であり、共通する部材には共通する部材名称と符号を付し、共通する部分の説明は一部省略する。
図1Aおよび図1Bに示す金属粉末製造装置10を用いて、Fe-Si-B(実験番号6)、Fe-Si-Nb-B-Cu(実験番号7)、Fe-Si-B-P-Cu(実験番号8)、Fe-Nb-B(実験番号9)、Fe-Zr-B(実験番号10)から成る金属粉末を製造した。図1Aおよび図1Bに示す装置10において、筒体32の内面の内径は、300mm、W1/W2は1/3、D1/D2は1/2、角度θ1は20度、角度θ2は0度、角度θ3は50度であった。
流路偏向面62を持つ流路偏向部材60を具備させず、D1=D2(実施例1と同じD1寸法)とした以外は、実施例と同じ金属粉末製造装置を用いて、実施例1と同じようにして、金属粉末(実験番号1~5)を製造し、同様な評価を行った。結果を表1に示す。冷却液流れ50は、筒体32の内周面に沿う流れとなった。
表1の実施例と参考例を比べると、粒子径が小さくなり、磁気特性が向上している。これは実施例では、参考例に比較して、冷却液流れが、逆円錐流れとなり、滴下溶融金属21aの溶滴の飛行距離が短縮されたことに起因すると考えられる。
20… 溶融金属供給部
21… 溶融金属
22… 容器
23… 吐出口
24… 加熱用コイル
26… ガス噴射ノズル
27… ガス噴射口
30,130… 冷却部
32… 筒体
33… 内面(内周面)
34… 排出部
36… 冷却液導入部(冷却液導出部)
37… ノズル
38… 枠体
38a… 下端
38a1… 外方凸部
38b… 流路内周面
39… 上板部
40… 仕切部
42… 通路部
44… 外側部(外側空間部)
44a… 側板部
44b… 底板部
46… 内側部(内側空間部)
50… 冷却液流れ
52… 冷却液吐出部
60… 流路偏向部材
62… 流路偏向面(第1曲率面)
64… 第2曲率面
66… 第3曲率面
Claims (9)
- 溶融金属を吐出する溶融金属供給部と、
前記溶融金属供給部の下方に設置される筒体と、
前記溶融金属供給部から吐出された前記溶融金属を冷却する冷却液の流れを、前記筒体の内部に形成する冷却液導出部と、を有する金属粉末製造装置であって、
前記冷却液導出部が、前記筒体の軸芯方向の上部に具備してあり、内部に、外側空間部と、内側空間部と、これらの外側空間部と内側空間部とを連絡する通路部と、を有し、
前記冷却液導出部は、前記内側空間の内周面形状を規定する枠体を持ち、
前記外側空間部には、ノズルが連結してあり、
前記通路部は、前記外側空間部の上下幅よりも狭い上下幅を持ち、前記ノズルからの前記冷却液を前記外側空間部から前記内側空間部に向けて通過させるように構成してあり、
前記通路部から前記内側空間部に吐出された前記冷却液が、前記枠体の流路内周面に沿って流れ、前記内側空間部の冷却液吐出部から前記筒体の中心部に向けて逆円錐状に流れるように、前記筒体の内周面には流路偏向面が形成してあることを特徴とする金属粉末製造装置。 - 前記通路部は、前記外側空間部の前記軸芯方向の上部に具備してある請求項1に記載の金属粉末製造装置。
- 前記通路部の上下幅(W1)が、前記外側空間部の上下幅(W2)より狭く、1/2以下である請求項1または2に記載の金属粉末製造装置。
- 前記通路部の上下幅(W1)が、前記冷却液吐出部の径方向幅(D1)よりも狭く、1/2以下である請求項1~3のいずれかに記載の金属粉末製造装置。
- 前記冷却液吐出部の径方向幅(D1)が前記内側空間部の主要部の径方向幅(D2)よりも狭く、2/3以下である請求項1~4のいずれかに記載の金属粉末製造装置。
- 前記内側空間部の径方向幅は、前記内側空間部の主要部から前記冷却液吐出部に向けて徐々に狭くなるように、前記筒体の内周面には、前記流路偏向面として、凹状の第1曲率面が形成してある請求項5に記載の金属粉末製造装置。
- 前記内側空間部の径方向幅は、前記内側空間部の主要部から前記通路部に向けて徐々に狭くなるように、前記枠体の基端側流路内周面には、凹状の第2曲率面が形成してある請求項1~6のいずれかに記載の金属粉末製造装置。
- 前記溶融金属供給部と前記筒体との間には、前記溶融金属供給部から吐出された溶融金属にガスを吹き付けて前記溶融金属を多数の溶滴にするガス吹付部材が配置してあり、
前記ガス吹付部材で溶滴にされた前記溶融金属が前記筒体の内部に入り込むように構成してある請求項1~7のいずれかに記載の金属粉末製造装置。 - 溶融金属供給部の下方に設置される筒体の内面に冷却液の流れを形成する工程と、
前記溶融金属供給部から溶融金属を前記冷却液の流れに向けて吐出する工程と、を有する金属粉末の製造方法であって、
請求項1~8のいずれかに記載の金属粉末製造装置を用いて、
前記外側空間部の前記冷却液を、前記外側空間部の幅よりも狭い上下幅の通路部を通過させ、
前記通路部を通過した前記冷却液を、前記内側空間を規定する前記枠体の流路内周面と、前記筒体の内周面に具備してある流路偏向面とに沿って、前記筒体の中心部に向けて逆円錐状に流すことを特徴とする金属粉末の製造方法。
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