JP7106050B2 - 睡眠生活指導装置と睡眠生活指導方法 - Google Patents
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Description
特許文献1~3では、睡眠の開始をセンサーなどでレム時間帯とノンレム時間帯をモニターする。睡眠の開始から、上記周期を計算し、レム睡眠時間帯に人を起こす。
よって、本願課題は、寝不足時間を提供する装置、方法を提供することである。
また、上記睡眠時刻と起床時刻を記録する記録部と、上記睡眠時刻と上記起床時刻から睡眠時間とを特定し、日の出と日の入の時刻と、睡眠時刻との関係から睡眠不足時間を計算する演算部と、上記睡眠不足時間を出力する出力部と、を有する睡眠生活指導装置を用いる。
(実施の形態1)
<装置工程>
図1に実施の形態1の睡眠生活指導装置10の構成図を示す。
本体16は、入力部11と情報取得部12と記録部13と演算部14と出力部15とを有する。
センサー22は、使用者の生体情報を検出する。センサー22は、例えば、呼吸数,または、体内深部温度などを測定する。センサー22により睡眠時刻、起床時刻がわかり睡眠時間が計算できる。なお、センサー22は、必須構成要素でなく、ベットなどに入る時刻、目覚ましをセットする時刻、起床した時刻、目覚ましにセットした時刻(下記の入力部11に入力する起床時刻でもよい)を用いて、睡眠時間を計算してもよい。
体内深部温度は、バイタレートで測定できる。体内深部温度は脳内温度ともいう。Vitarate(バイタレート株式会社製)という温度計が利用できる。この温度計は耳に付けるだけでよい。データは無線で送られる。また、スリーエムジャパン株式会社の深部温体温計を利用できる。皮膚につけるだけで測定できる。
いずれもデータは無線で送るのが好ましい。生体情報は、睡眠時間とともに上下し、レム時間帯とノンレム時間帯との周期と対応する。生体情報を検出することで、この周期を測定できる。
情報取得部12は、センサー22からの情報を取得する部分である。
演算部14は、各種データを計算処理、判断する部分である。マイコン、プロセッサーなどである。演算部14は、制御部でもある。
<プロセス>
(1)使用者は、入力部11により、起床したい時刻を入力する。その時刻は、記録部13で記録される。
なおセンサー22を使用しない場合には、入力部11からの起床時刻、睡眠時刻(ベッドなどに入る時刻、または、起床時刻をセットする時の時刻)を記録部13で記録する。
(4)演算部14は、生体情報から、使用者が睡眠した時刻と起床した時刻を特定し、その差の睡眠時間を計算する。それら情報は、記録部13で記録される。センサー22を使用しない場合は、生体情報でなく、上記起床時刻(セットした時刻)と睡眠時刻とから睡眠時間を計算する。
なお、センサー22を使用しない場合は、生体情報がないので、あらかじめ定めた標準のレム・ノンレムの3~4周期の時間(最適な睡眠時間)を使用する。または、使用者みずからが設定してもよい。
不足している場合、睡眠不足の時間を記録する。一定の期間、例えば、1週間で、睡眠不足時間を合計し、その累積睡眠不足時間を出力部15で表示する。毎日、不足時間を表示してもよい。使用者は、累積睡眠不足時間が無くなるように、起床時間を遅くする。または、睡眠時刻を早くすることができる。
たとえば、使用者が6時間(360分)睡眠した場合、その使用者の4周期の睡眠時間が400分の時、40分の不足が生じる。40分が、累積睡眠不足時間として加算される。
なお、センサー22を使用しない場合は、標準的のレム・ノンレムの3~4周期の時間を使用する。例えば、3周期で6~7時間である。4周期で、7~8時間である。使用者がレム・ノンレムの3~4周期の時間を入力するようにするのが好ましい。季節ごろに入力してもよい。
上記は通常の使用者の場合である。夜勤の使用者(保安院、警察官、工事従事者、工場従業者、子育て中の女性)などの場合には、1日に複数回の睡眠をとるので、上記と異なる累積睡眠不足時間の計算が必要である。
また、最初の第1周期と呼ばれる,ノンレムとレム睡眠の時間約120分の確保ができない場合には、累積睡眠不足時間を、係数をかけて、累積する。なぜなら、医学的には第1周期において,睡眠中の脳内活動の約80%が影響していると重視されているからである。
なお、第2周期までに達しない睡眠に対しては、第1周期に達しない場合の係数より大きな値とする。周期があとになるほど係数を大きくし、1に近くする。
<累積睡眠不足時間の解消>
累積睡眠不足時間の解消は,睡眠時間がその使用者の睡眠習慣より短くなることが原因の一つである。その解消には,眠りダメなどは有効ではない。つまり,累積睡眠不足時間の解消には,人間が恣意的起こしてしまった睡眠リズムの崩れを,これまた恣意的な努力で解消しようとするところに矛盾がある。なぜなら,睡眠自体は意識が働かない状態での自律的な活動である。これを解消するには、人為的に解消する行為をする必要がある。
例えば、上記のように、使用者は、累積睡眠不足時間が無くなるように、起床時間を遅くする。または、睡眠時刻を早くする。
例えば、以下の実施の形態3で説明するように、寝どころに入ってから、素早く寝るための手段を用いる。
入力部11、出力部15は必須でない。起床時間、起床のためのアラームは別途目覚まし時計を利用することもできる。
<スマホなど>
本体16は、専用の装置であってもよいが、スマートホン、携帯電話を利用できる。アプリケーションソフトを準備し、スマートホンなどにダウンロードできる。センサー22は、別途購入などして準備する。
<効果>
上記装置、方法で、累積不足を解消できる。
実施の形態2では、日の出、日の入りとの関係で睡眠不足を評価する。使用者は、日の出とともに起き、日の入とともに寝るのが理想である。そうすると、睡眠不足は起こらない。
<装置>
実施の形態1との違いは、ネット21を介して、日の出、日の入を、情報取得部12で得て、利用することである。
情報取得部12は、ネット21からの日の出、日の入の情報を取得する部分である。
実施の形態1との差異は、演算部14において、計算が異なる。
つまり、日の入、日の出の時刻との差異を考慮するものである。
日の出の時刻後に起きると、睡眠不足は起こらない。
つまり、日の沈んでいる間、ずっと寝ていると睡眠不足は起こらない。
日の出の時刻前に起きると、睡眠不足は起こる。
つまり、日の沈んでいる間、起きていると、その時間分の睡眠不足は起こる。
ただし、近代の人類の生活の習慣から、起床は、日の出前1時間の非睡眠は除外する。睡眠は、日の入後4時間の非睡眠は除外する。結果、上記の場合、睡眠不足はないとなる。これをまとめると以下の式3となる。
上記式3の計算を演算部14で行い、累積睡眠不足時間を計算する。
また、6時に日の出、6時起床、18時に日の入、20時睡眠の場合、0時間と2時間で、合計2時間である。上記同様に4時間を引いて、2時間の過多睡眠となる。累積睡眠不足時間から2時間を引く計算をする。
実施の形態2では、日の出、日の入を考慮するので、より人類の習慣に近く有効である。
実施の形態1の計算と実施の形態2の計算とのどちらかを採用してもよいし、比較して大きい方の値を、採用してもよい。
実施の形態3では、実施の形態1または2の睡眠生活指導装置に、さらに、解消部31を設ける。記載しない事項は実施の形態1,2と同様である。
図3を用いて、実施の形態3の睡眠生活指導装置30の構成を説明する。実施の形態1,2と異なるところを説明する。
<睡眠時刻を早くする方法>
たとえば、睡眠時間を増やすため、通常睡眠する時刻の2時間~30分前の間に,使用者の深部温度をいったん上昇させ,そののち急速低下させる。こうすることで、睡眠時刻が早まり、累積睡眠不足時間が減る。
睡眠促進器23を使用せずに、方法、プログラムを出力部15に表示するだけでもよい。風呂からでてきて、足を冷やすことをすれば、寝付きやすい。また、アルコール類を飲み、風呂に入いると、風呂からでてきた後、アルコールが抜けやすく、体が冷えて寝付きやすい。
特に、身体の末端部分(足または手)の温度を上げ、下げると効果が高い。
実施の形態3では、累積睡眠不足を少なくできる。寝不足を解消できる。
(全体として)
実施の形態1~3は組み合わせができる。つまり、実施の形態2で実施の形態1の生体情報を用いることができる。また、実施の形態3の解消部を実施の形態1,2に用いることもできる。それぞれ部分的に組み合わせることができる。
Claims (7)
- 睡眠時刻と起床時刻を記録する記録部と、
前記睡眠時刻と前記起床時刻から睡眠時間とを特定し、日の出時刻と日の入時刻と、
睡眠時刻との関係から睡眠不足時間を計算する演算部と、
前記睡眠不足時間を出力する出力部と、を有する睡眠生活指導装置であり、
日の出時刻前に起床すると、日の出時刻と起床時刻との差分の時間が前記睡眠不足時間とし、日の入時刻後に寝ると、日の入時刻と睡眠時刻との差分の時間が前記睡眠不足時間とする睡眠生活指導装置。 - 睡眠時刻と起床時刻を記録する記録部と、
前記睡眠時刻と前記起床時刻から睡眠時間とを特定し、前記睡眠時間とレムとノンレムの周期とから睡眠不足時間を計算する第1演算部と、
前記睡眠時刻と前記起床時刻から睡眠時間とを特定し、日の出時刻と日の入時刻と、
睡眠時刻との関係から睡眠不足時間を計算する第2演算部と、
前記睡眠不足時間を出力する出力部と、
を有する睡眠生活指導装置であり、
前記第1演算部では、前記睡眠時間から、前記周期の3周期又は4周期の時間を引き、前記睡眠不足時間を計算し、
前記第2演算部では、日の出時刻前に起床すると、日の出時刻と起床時刻との差分の時間が前記睡眠不足時間とし、日の入時刻後に寝ると、日の入時刻と睡眠時刻との差分の時間が前記睡眠不足時間し、
前記第1演算部と前記第2演算部の値を比較し、どちらかを採用する睡眠生活指導装置。 - 前記睡眠不足時間の計算で、前記睡眠時間から除外する時間を引く請求項1又は2に記載の睡眠生活指導装置。
- さらに、生体情報を取得するセンサーを有し、前記生体情報から前記睡眠時刻と前記起床時刻を特定し、前記センサーは、シート型で、非装着な圧力型センサーである請求項1~3のいずれか1項に記載の睡眠生活指導装置。
- さらに、生体情報を取得するセンサーを有し、前記生体情報から前記睡眠時刻と前記起床時刻を特定し、前記センサーは、体内深部温度を測定する請求項1~3のいずれか1項に記載の睡眠生活指導装置。
- 睡眠時刻と起床時刻を記録部で記録し、
前記睡眠時刻と前記起床時刻から睡眠時間とを特定し、日の出時刻と日の入時刻と、
睡眠時刻との関係から睡眠不足時間を演算部で計算し、
前記睡眠不足時間を出力部で出力する、を有する睡眠生活指導方法であり、
日の出時刻前に起床すると、日の出時刻と起床時刻との差分の時間が前記睡眠不足時間とし、日の入時刻後に寝ると、日の入時刻と睡眠時刻との差分の時間が前記睡眠不足時間とする睡眠生活指導方法。 - 睡眠時刻と起床時刻を記録部で記録し、
前記睡眠時刻と前記起床時刻から睡眠時間とを特定し、前記睡眠時間とレムとノンレムの周期とから睡眠不足時間を第1演算部で計算し、
前記睡眠時刻と前記起床時刻から睡眠時間とを特定し、日の出時刻と日の入時刻と、
睡眠時刻との関係から睡眠不足時間を第2演算部で計算し、
前記睡眠不足時間を出力部で出力する、
を有する睡眠生活指導方法であり、
前記第1演算部では、前記睡眠時間から、前記周期の3周期又は4周期の時間を引き、前記睡眠不足時間を計算し、
前記第2演算部では、日の出時刻前に起床すると、日の出時刻と起床時刻との差分の時間が前記睡眠不足時間とし、日の入時刻後に寝ると、日の入時刻と睡眠時刻との差分の時間が前記睡眠不足時間し、
前記第1演算部と前記第2演算部の値を比較し、どちらかを採用する睡眠生活指導方法。
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