JP7105748B2 - 回転子、回転電機及び回転電機の製造方法 - Google Patents

回転子、回転電機及び回転電機の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は回転子、回転電機及び回転電機の製造方法に関する。
回転子コアのスロット内に導体であるアルミバーを備え、導体の両端をエンドリングによりスロットの外で接続する回転子を備える回転電機では、製造コストおよび材料コストの観点からアルミバーとエンドリングをダイカストによりアルミニウムで一体的に製造することが行われている。
このように回転子コアのスロット内にダイカストにより充填されたアルミバーを備えた回転電機には、漏れ磁束の発生を抑制して回転電機の性能を向上させる観点から回転子コアのスロットの外径側にスリット(凹部)を設けたものがある。
例えば特許文献1には、複数のスロットを有する回転子コアと、該回転子コアのスロットに収納された二次導体(アルミバー)とを備え、前記二次導体がアルミ・ダイカストにより形成されている誘導電動機において、前記回転子コアの全閉スロットの回転子表面側にこのスロットとは連結されていないスリットを設けた誘導電動機が開示されている。
特開平9-224358号公報
特許文献1の誘導電動機では、ダイカストによりスロットに充填される導体(アルミニウム)がスリットに漏れることを防止するスロットとスリットの間のブリッジを薄くし、全閉スロットの外周部にスリットを設けることにより発生する力率、漂遊負荷損、騒音などの悪化を半閉スロット並みに改善した。しかしながら、スロットとスリットを区画するブリッジに起因して幾ばくかの漏れ磁束が発生してしまうため、ブリッジの無い半閉スロットのスロット内にアルミバーを備えた回転電機と比較すると改善の余地がある。
そのため、ブリッジがなくスロットとスリットの区画がない回転子コア(半閉スロットを備えた回転子コア)にダイカストにより導体を充填したときに、導体がスロットに充填されスリットに充填されていない回転子を備える回転電機であれば、ブリッジに起因する漏れ磁束をなくすことができ性能をさらに向上させることができる。
しかしながら、通常、半閉スロットはコギングトルクを抑えるため回転子コアの円周方向にスキューされていて、スキューされ捩れているスリット内にダイカストによる導体が充填されないようにすることは困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ダイカストによる導体が、周方向にスキューする半閉スロットのスリットには充填されず、スロットに充填された回転子及びその製造方法、並びにその回転子を備えた回転電機及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、回転子コアの径方向に延伸する複数のティースと、前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの間のそれぞれに形成された複数の半閉スロットと、前記複数の半閉スロットの内径側の部分であって前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの基部の間のそれぞれに形成された複数のスロットと、前記複数の半閉スロットの外径側の部分であって前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの先端部の間のそれぞれに形成された複数のスリットとを備えた回転子であって、前記複数のスロットのそれぞれに充填された導体を備え、前記複数の半閉スロットが前記回転子コアの周方向に所定のスキュー角度でスキューしており、前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの先端部の対向する面の交差角度が前記スキュー角度より大きい。
本発明によれば、円周方向にスキューする半閉スロットを備える回転子コアのスリットに置中子を取り付けてスリットを塞ぐことができ、スロットにダイカストにより導体を充填したときに、置中子により導体がスリットへ漏れることを防止できる。そのため、ダイカストによる導体がスリットには充填されずスロットに充填された回転子、その回転子を備えた回転電機及びその回転電機の製造方法を提供できる。
ダイカストによる導体が、周方向にスキューする半閉スロットのスリットに充填されず、スロットに充填された回転子を備える回転電機は、スロットとスリットを区画するブリッジの無く、ブリッジに起因する漏れ磁束をなくすことができ性能をさらに向上させることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係る回転電機の要部片側断面図である。 本実施形態に係る回転子の斜視一部断面図である。 比較例に係る回転子コアの正面図である。 比較例に係る回転子コアの斜視図である。 本実施形態に係る回転子コアのスリットに置中子を取り付けた状態を示す正面図である。 本実施形態に係る回転子コアのスリットに置中子を取り付けた状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る回転子の製造に用いられる置中子の(A)正面図と(B)下面図である。 本実施形態に係る回転子の製造に用いられる他の置中子の(A)正面図と(B)下面図である。 本実施形態に係る回転子の製造に用いられる他の置中子の斜視面である。 本実施形態に係る他の回転子コアのスリットに他の置中子を取り付けた状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る他の置中子を取り付けた他の回転子コアを円筒の金型に挿入する前の状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る他の回転子コアの斜視図である。
以下、本発明に係る回転電機の実施の形態を、三相誘導電動機を例にとり、図面を用いて説明する。なお、各図において、同一符号は同一部分を示す。
図1に示すように、実施の形態に係る回転電機100は、回転子1とシャフト(出力軸)2と固定子60を有する。回転子1は、シャフト2に固定され、回転子コア3と導体4を備えている。固定子60は、固定子コア61と、固定子コア61に形成された固定子スロット62に巻き回された複数の固定子巻線63を備えている。
図2は、本実施形態に係る回転子1の斜視一部断面図である。回転子1は、上記のとおり回転子コア3と導体4を備えている。
回転子コア3は電磁鋼板を積層した円筒状の鉄心で、コア本体31と複数のティース32を有している。コア本体31は中央にシャフト2を挿入する貫通孔31aが形成された円筒部分である。複数のティース32はコア本体31の外周から径方向に延伸し、周方向に等しい間隔角度β(図5参照)で配列されている。複数のティース32には、コア本体31の外周から径方向に延伸する複数の基部32aと、複数の基部32aの先端に備わり周方向の両側に突出する複数の先端部32bが備わっている。
また、複数のティース32において隣合う2つのティース32の間のそれぞれに、複数の半閉スロット33が形成されている。そして、複数のティース32において隣合う2つのティース32の基部32aの間のそれぞれに、複数の半閉スロット33の内径側の部分である複数のスロット33aが形成され、複数のティース32において隣合う2つのティース32の先端部32bの間のそれぞれに、複数の半閉スロット33の外径側の部分である複数のスリット33bが形成されている。そして、複数の半閉スロット33は回転子コアの周方向にスキュー角度θでスキューしている。
導体4はダイカストにより成形されたアルミニウムで、複数のスロット33aのそれぞれに充填されたアルミバー41と、アルミバー41の軸方向の両端を電気的に接続する2つのエンドリング42を備えている。
次に、半閉スロット33の形状について図面を用いて詳述する。図3は比較例に係る回転子コア3の正面図で、図4は比較例に係る回転子コアの斜視図である。
半閉スロット33は、複数のティース32のうち隣合う2つのティース32の間に形成された隙間で、隣合う2つのティース32の基部32aの間に形成されたスロット33aと、隣合う2つのティース32の先端部32bの間に形成されたスリット33bを有している。
先端部32bは基部32aの先端に備わり周方向の両側に突出している。そのため、図3に示すように、スリット33bの間隔Wbはスロット33aの間隔Waより狭くなっている。
また、隣合う2つの先端部32bの対向する面32c同士が、磁束を流れやすくするため交差せず平行になっている。一方、図4に示すように半閉スロット33はコギングトルクを抑えるため回転子コア3の周方向にスキュー角度θでスキューしている。
複数の半閉スロット33を有する回転子コア3において、ダイカストにより導体(アルミニウム)をスロット33aに充填し、スリット33bに充填させないためには、スリット33bに金型(置中子)を嵌め込み塞ぐことが必要となる。しかしながら、スリット33bの対向する面32c同士は平行で、スリット33bを有する半閉スロット33は、回転子コア3の周方向にスキュー角度θでスキューしている。そのため、スリット33bの円弧の長さは内径側より外径側の方が、周方向に径の差Bとスキュー角度θの分(2πBθ/360)長くなっている。
したがって、スリット33bの内径側開口を塞ぐ置中子の突起部を、スリット33bの外径側開口に挿入しようとすると形状が異なり挿入することができない。そのようなことから、本発明はスリット33bの内径側開口を塞ぐ置中子の突起部を挿入できるようにスリット33bの外径側開口の形状を変形させた。
以下、本発明の実施形態による回転子1、回転子1を用いた回転電機100及び回転電機100の製造方法について以下に説明する。
図5と図6は実施形態に係る回転子コア3のスリット33bに置中子5の突起部51を嵌め込んだ状態を示す正面図と斜視図である。以下、比較例に係る回転子コアと異なる点を説明し、同じ点は原則として説明を省略する。
実施形態に係る回転子コア3は、隣合う2つの先端部32bの対向する面32c同士が平行でなく外径方向に広がっていて、その交差角度αがスキュー角度θより大きくなっている。そのため、隣合う2つの先端部32bの対向する面32cにおける外径側の間隔Woは、内径側の間隔Wiより2πBα/360だけ周方向に広がっている。
そして、この2πBα/360はスリット33bが回転子コア3の周方向にスキューすることにより生じた内径側と外径側の円弧の長さにおける周方向の差2πBθ/360よりも大きくなっている。したがって、スリット33bの内径側開口を塞ぐ置中子の突起部をスリット33bの外径側開口に挿入できるとともに取り外すことができる。
図7は本実施形態に係る回転子1の製造方法に用いられる置中子5の(A)正面図と(B)下面図である。置中子5は、ダイカストにより導体(アルミニウム)4をスロット33aに充填するときにスリット33bに挿入されスリット33bの内径側開口を塞ぐ金型で、突起部51とベース部52を備えている。
突起部51は板状の部分で、スリット33bの内径側開口を塞ぐため、幅がWi、高さがB、軸方向長さがLとなっており、軸方向に対する傾きγは、
γ=tan-1{(2πrθ/360)/L}
γ:軸方向に対する突起部51の傾き
r:回転子コア3の半径
θ:スキュー角度
L:回転子コア3の軸長
となっている。
また、ベース部52は、回転子コア3の外径より内径が大きく軸長がLの円筒を、ティース32の周方向の間隔角度β(360°/ティース数)(図5参照)で分割した部材で、周方向端面が突起部51と同様に軸方向に対して角度γで傾き、周方向の中央部分に突起部51が設けられている。
置中子5は、突起部51がスリット33bの外径側開口から挿入され、突起部51の先端がスリット33bの内径側開口を塞ぎ、ベース部52が回転子コア3の外周と当接する。そして、全てのスリット33bに置中子5が装着され、スリット33bの内径側開口がすべて塞がれる。
また、置中子5は図8に示すように、突起部51の周方向の厚さが先端(幅Wi)より根元(幅Wc)で厚くなっていて、突起部51の型離れをよくするとともに、突起部51の強度を向上させることもできる。なお、根元の厚さの幅Wcは、隣合う2つの先端部32bの対向する面32cにおける外径側の間隔Wo(図5参照)より小さくなっている。
また、図9に示すように、1つのベース部52に3つの突起部511,512,513を備える置中子5を、図10に示すように回転子コア3に取り付けることもできる。
複数のスリット33bは、回転子コア3の周方向に等しい間隔角度で設けられた複数のティース32の隣合う2つのティース32の先端部32bの間に形成されている。そのため、隣合う2つのスリット33bの周方向の間隔角度は、ティースの間隔角度βと等しくなっている。
そして、突起部511,512,513は、先端がスリット33bの内径側開口を塞ぐため、図10に示すように、突起部511,512の先端の中心のそれぞれと回転子コア3の中心を結んだ線分により挟まれた角度は、それぞれ隣合う2つのスリット33bの周方向の間隔角度βと等しい。また、突起部512,513の先端の中心のそれぞれと回転子コア3の中心を結んだ線分により挟まれた角度は、それぞれ隣合う2つのスリット33bの周方向の間隔角度βと等しい。したがって、突起部511,513の先端の中心のそれぞれと回転子コア3の中心を結んだ線分により挟まれた角度は2βとなる。
また、突起部511をスリット33bの外径側開口に挿入し取り外すことができるようにするためには、突起部511を挿入するスリット33b1の面32c1が、スリット33b1の中心線に対して、突起部511,512の先端の中心のそれぞれと回転子コア3の中心を結んだ線分により挟まれた角度βより傾いていることが少なくとも必要となる。同様に、突起部513をスリット33bの外径側開口に挿入し取り外すことができるようにするためには、突起部513を挿入するスリット33b3の面32c3が、スリット33b3の中心線に対して、突起部512,513の先端の中心のそれぞれと回転子コア3の中心を結んだ線分により挟まれた角度βより傾いていることが少なくとも必要となる。
このようなことから、半閉スロット33の交差角度αは2βとスキュー角度θを加算した角度(2β+θ)より大きいことが必要となる。すなわち、隣合う2つの先端部32bの対向する面32cの交差角度αは、突起部51の数から1を減算した数を間隔角度βに乗算した値(間隔角度βの倍数)にスキュー角度θを加算した角度より大きくなっている。逆に言えば、突起部51の数は、交差角度αからスキュー角度θを減算した角度を間隔角度βで除算した商に、1を加えた数以下となっている。
また、ベース部52は、回転子コア3の外径より内径が大きく軸長がLの円筒を、周方向に角度3βで分割した部材で、図7に示す置中子5と同様に軸方向に対して角度γ傾き、3つの突起部51が設けられている。
次に、この置中子5を回転子コア3に嵌め込み回転子1及び回転電機100を製造する方法を示す。
少なくとも1つ(図9に示す置中子5は3つ)の突起部51を有する複数の置中子5を、複数の半閉スロット33が回転子コア3の周方向にスキュー角度θでスキューし、複数のティース32において隣合う2つのティース32の先端部32bの対向する面32cの交差角度αがスキュー角度θより大きい回転子コア3に取付けて、複数のスリット33b(スリット33bの内径側開口)のそれぞれを突起部51により塞ぐ(第1工程)。詳細には、全てのスリット33bの内径側開口を塞ぐため、8個の置中子5の突起部511,512,513をスリット33bの外径側開口に挿入し、突起部511,512,513の先端をスリット33bの内径側開口に嵌め込む。
そして、スリット33b(スリット33bの内径側開口)を塞ぐ突起部51が移動しないように複数の置中子5を回転子コア3に固定する(第2工程)。詳細には、スリット33bの内径側開口のすべてが8個の置中子5の突起部51により塞がれた回転子コア3は、外周に8個のベース部52が当接しベース部52により覆われる。ベース部52により外周が覆われた回転子コア3は図11に示すように円筒状金型7に挿入され、ダイカストにより溶融した導体4をスロット33aに充填したときに、スリット33bの内径側開口を塞ぐ突起部51が移動しないように8個の置中子5を回転子コア3に固定する。
そして、複数のスロット33aにダイカストにより溶融した導体(アルミニウム)4を充填する(第3工程)。
そして、溶融した導体4が凝固した後に円筒状金型7から回転子コア3を取り出し、置中子5を回転子コア3から取り外す(第4工程)。
置中子5が取り外された回転子コア3は、スロット33aにアルミバー41が形成され、両端面にエンドリング42が形成され、スリット33bに空間が形成された回転子1となる。そして、この回転子1はシャフト2に固定され、固定子60とともに回転電機100に組み立てられる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、回転子コア3の径方向に延伸する複数のティース32と、複数のティース32において隣合う2つのティース32の間のそれぞれに形成された複数の半閉スロット33と、複数の半閉スロット33の内径側の部分であって複数のティース32において隣合う2つのティース32の基部32aの間のそれぞれに形成された複数のスロット33aと、複数の半閉スロット33の外径側の部分であって複数のティース32において隣合う2つのティース32の先端部32bの間のそれぞれに形成された複数のスリット33bとを備えた回転子1であって、複数のスロット33aのそれぞれに充填された導体4を備え、複数の半閉スロット33が回転子コア3の周方向に所定のスキュー角度θでスキューしており、複数のティース32において隣合う2つのティース32の先端部32bの対向する面32cの交差角度αがスキュー角度θより大きい。
このことにより、円周方向にスキューする半閉スロット33を備える回転子コア3のスリット33bに置中子5を取り付けて塞ぐことができ、スロット33aにダイカストにより導体4を充填したときに、置中子5により導体4がスリット33bへ漏れることを防止できる。そのため、半閉スロット33が円周方向にスキューした回転子コア3について、導体4を複数のスロット33aに充填し、複数のスリット33bには充填されないようにすることができる。このことにより回転子1は、スロット33aとスリット33bを区画するブリッジがなく、ブリッジに起因する漏れ磁束をなくすことができる。
また、回転子1は、複数のティース32が回転子コア3の周方向に等しい間隔角度βで設けられ、交差角度αが間隔角度βの倍数にスキュー角度θを加えた角度より大きいなっている。このことにより、突起部51の数を増やした置中子5を回転子コア3に取り付けスリット33bを塞ぐことができ、置中子5を回転子コア3に取り付け取り外す工数を減らすことができる。
また、回転電機100は、回転子コア3の径方向に延伸する複数のティース32と、複数のティース32において隣合う2つのティース32の間のそれぞれに形成された複数の半閉スロット33と、複数の半閉スロット33の内径側の部分であって複数のティース32において隣合う2つのティース32の基部32aの間のそれぞれに形成された複数のスロット33aと、複数の半閉スロット33の外径側の部分であって複数のティース32において隣合う2つのティース32の先端部32bの間のそれぞれに形成された複数のスリット33bとを備えた回転電機100であって、複数のスロット33aのそれぞれに充填された導体4を備え、複数の半閉スロット33が回転子コア3の周方向に所定のスキュー角度θでスキューしており、複数のティース32において隣合う2つのティース32の先端部32bの対向する面32cの交差角度αがスキュー角度θより大きい。このことにより、回転電機100は、漏れ磁束の発生を抑制し性能を向上させることができる。
また、回転電機100は、複数のティース32が回転子コア3の周方向に等しい間隔角度βで設けられ、交差角度αが間隔角度βの倍数にスキュー角度θを加えた角度より大きいなっている。このことにより、突起部51の数を増やした置中子5を回転子コア3に取り付けスリット33bを塞ぐことができ、置中子5を回転子コア3に取り付け取り外す工数を減らすことができる。
また、回転電機100の製造方法は、回転子コア3の径方向に延伸する複数のティース32と、複数のティース32において隣合う2つのティース32の間のそれぞれに形成された複数の半閉スロット33と、複数の半閉スロット33の内径側の部分であって複数のティース32において隣合う2つのティース32の基部32aの間のそれぞれに形成された複数のスロット33aと、複数の半閉スロット33の外径側の部分であって複数のティース32において隣合う2つのティース32の先端部32bの間のそれぞれに形成された複数のスリット33bとを備えた回転電機100の製造方法であって、複数の半閉スロット33が回転子コア3の周方向に所定のスキュー角度θでスキューし、複数のティース32において隣合う2つのティース32の先端部32bの対向する面32cの交差角度αがスキュー角度θより大きい回転子コア3に、少なくとも1つの突起部51を有する複数の置中子5を取付け、複数のスリット33bのそれぞれを突起部51により塞ぐ第1工程と、複数の置中子5を回転子コア3に固定する第2工程と、複数のスロット33aのそれぞれにダイカストにより導体4を充填する第3工程と、複数の置中子5を回転子コア3から取り外す第4工程とを有する。このことにより、漏れ磁束の発生を抑制し性能を向上させた回転電機100を製造することができる。
また、回転電機100の製造方法は、複数のティース32が回転子コア3の周方向に等しい間隔角度βで設けられ、複数の置中子5のそれぞれが有する突起部51の数が、交差角度αからスキュー角度θを減算した角度を間隔角度βで除算した商に、1を加えた数以下となっている。
このことにより、交差角度αを変えることによって突起部51の数を増やした置中子5を使い回転電機100を製造することができる。突起部51の数が多ければ、1つの置中子5で多くのスリット33bを塞ぐことができ、回転子コア3に置中子5を取り付けて取り外す工数を減らすことができ、回転電機100の製造工数を減らすことができる。
また、回転電機100の製造方法は、突起部51の周方向の厚さが先端より根元で厚くすることができる。このことにより突起部51の型離れをよくすることができるとともに、突起部51の強度を向上させることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
なお、本発明の実施形態は、以下の態様であってもよい。例えば、置中子5のベース部52は、円筒を分割した部材でなく平板であってもよい。また、図12に示すように、複数の半閉スロット33がスキューされていない回転子コア3を用いることもできる。この場合、隣合う2つのティース32の先端部32bの対向する面32cの交差角度αは、スキュー角θを0として求めることができる。
1…回転子、3…回転子コア、32…ティース、32a…基部、32b…先端部、33…半閉スロット、33a…スロット、33b…スリット、4…導体、θ…スキュー角度、α…交差角度、β…間隔角度、100…回転電機

Claims (7)

  1. 回転子コアの径方向に延伸する複数のティースと、
    前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの間のそれぞれに形成された複数の半閉スロットと、
    前記複数の半閉スロットの内径側の部分であって前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの基部の間のそれぞれに形成された複数のスロットと、
    前記複数の半閉スロットの外径側の部分であって前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの先端部の間のそれぞれに形成された複数のスリットとを備えた回転子であって、
    前記複数のスロットのそれぞれに充填された導体を備え、
    前記複数の半閉スロットが前記回転子コアの周方向に所定のスキュー角度でスキューしており、
    前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの先端部の対向する面の交差角度が前記スキュー角度より大きいことを特徴とする回転子。
  2. 請求項1記載の回転子であって、
    前記複数のティースが前記回転子コアの周方向に等しい間隔角度で設けられ、
    前記間隔角度の倍数に前記スキュー角度を加えた角度より、前記交差角度が大きいことを特徴とする回転子。
  3. 回転子コアの径方向に延伸する複数のティースと、
    前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの間のそれぞれに形成された複数の半閉スロットと、
    前記複数の半閉スロットの内径側の部分であって前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの基部の間のそれぞれに形成された複数のスロットと、
    前記複数の半閉スロットの外径側の部分であって前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの先端部の間のそれぞれに形成された複数のスリットとを備えた回転電機であって、
    前記複数のスロットのそれぞれに充填された導体を備え、
    前記複数の半閉スロットが前記回転子コアの周方向に所定のスキュー角度でスキューしており、
    前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの先端部の対向する面の交差角度が前記スキュー角度より大きいことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項3記載の回転電機であって、
    前記複数のティースが前記回転子コアの周方向に等しい間隔角度で設けられ、
    前記間隔角度の倍数に前記スキュー角度を加えた角度より、前記交差角度が大きいことを特徴とする回転電機。
  5. 回転子コアの径方向に延伸する複数のティースと、
    前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの間のそれぞれに形成された複数の半閉スロットと、
    前記複数の半閉スロットの内径側の部分であって前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの基部の間のそれぞれに形成された複数のスロットと、
    前記複数の半閉スロットの外径側の部分であって前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの先端部の間のそれぞれに形成された複数のスリットとを備えた回転電機の製造方法であって、
    前記複数の半閉スロットが前記回転子コアの周方向に所定のスキュー角度でスキューし、前記複数のティースにおいて隣合う2つのティースの先端部の対向する面の交差角度が前記スキュー角度より大きい前記回転子コアに、少なくとも1つの突起部を有する複数の置中子を取付け、前記複数のスリットのそれぞれを前記突起部により塞ぐ第1工程と、
    前記複数の置中子を前記回転子コアに固定する第2工程と、
    前記複数のスロットのそれぞれにダイカストにより導体を充填する第3工程と、
    前記複数の置中子を前記回転子コアから取り外す第4工程とを有することを特徴とする回転電機の製造方法。
  6. 請求項5記載の回転電機の製造方法において、
    前記複数のティースが前記回転子コアの周方向に等しい間隔角度で設けられ、
    前記複数の置中子のそれぞれが有する突起部の数が、前記交差角度から前記スキュー角度を減算した角度を前記間隔角度で除算した商に、1を加えた数以下となっていることを特徴とする回転電機の製造方法。
  7. 請求項5記載の回転電機の製造方法において、
    前記突起部の周方向の厚さが先端より根元で厚くなっていること特徴とする回転電機の製造方法。
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