JP7104400B2 - 長尺状部材連結構造及び長尺状部材連結方法 - Google Patents

長尺状部材連結構造及び長尺状部材連結方法 Download PDF

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本発明は、長尺状部材を連結して固定する長尺状部材連結構造等に関する。
従来、複数の鋼管を接続するための管継手として、雄継手と雌継手とからなる管継手があり、雄継手及び雌継手が溶接等によって鋼管に接合されており、雄継手を雌継手の内周に嵌合させることで鋼管同士が接続されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような管継手の雌継手の内周面には、コイルバネによって中心軸側に付勢されたジョイントが取付けられ、雄継手の外周面には、ジョイントが嵌合する溝が形成され、雌継手と雄継手が嵌合したとき雄継手の溝にジョイントが嵌合するように形成されている。
特許第6134430号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された管継手は、ジョイントが複数の分割片から成り、各分割片をコイルバネの装填や皿ねじのねじ込み等の作業によって雌継手に取付けてジョイントが構成され、また雄継手及び雌継手を鋼管に接合しておく必要があるため、管継手を構成するために時間と手間がかかってしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みて本発明者の鋭意研究により成されたものであり、複数の長尺状部材を簡便な方法によって強固に連結する手段を提供することを目的とする。
本発明の長尺状部材連結構造は、適宜のリード角及び/又はリード方向に設定された第一螺旋溝、及び、リード角及び/又はリード方向に対して相異なるリード角及び/又はリード方向に設定された第二螺旋溝が形成された雄ねじ部と、雄ねじ部の外周よりも大径の外周の大径外周部とを有する軸部と、筒形状の外周を有し、第一螺旋溝に螺合し得る第一雌ねじ体と、筒形状の外周を有し、第一雌ねじ体の締結時の進行方向の上流側で、第二螺旋溝に螺合し得る第二雌ねじ体と、具え、第一雌ねじ体が第一螺旋溝に予め螺合配置され、第二雌ねじ体が第二螺旋溝に螺合したとき、第一雌ねじ体及び第二雌ねじ体の間に、一方の回転に連動して他方が回転し得る連動機構が設けられることを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、第一螺旋溝と前記第二螺旋溝が、少なくともそれぞれの一部の領域が互いに重なって成る重複領域を有するように構成されることを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、連動機構が、第一雌ねじ体及び第二雌ねじ体の対向する端部に形成された凹凸面を有し、凹凸面が互いに係合し、第二雌ねじ体が締結方向に回転したとき、第一雌ねじ体が共回りし、両雌ねじ体の相対距離が短縮されることを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、連動機構により前記第一雌ねじ体及び前記第二雌ねじ体が共回りして、所定角回転したときの両雌ねじ体間の間隙の変位量が、所定角回転した第一雌ねじ体が大径外周部から離間する変位量の半分であることを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、大径外周部と前記第一雌ねじ体との間で、軸部に固定され、第一雌ねじ体の軸方向の位置を規制する規制手段を有することを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、規制手段が大径外周部及び第一雌ねじ体間に生じる間隙を充填することを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、規制手段が第一雌ねじ体と大径外周部との間隙を所定長さ未満とする初期状態から、連動機構によって第一雌ねじ体が移動したとき、間隙を所定長さに規制する規制状態に移行することを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、規制手段が、一対の輪状部材を重ねて成り、輪状部材は、周方向に沿って凹凸を配設した係合面と、係合面に対して軸方向に離間した面であって、第一雌ねじ体又は大径外周部に当接する当接面とを有し、係合面は、凹凸間の内、連動機構による第一雌ねじ体の回転方向に沿う側に第一雌ねじ体側に傾斜する傾斜部を有し、規制手段は、係合面同士の凹凸が重ね合わされた初期状態から、一方の輪状部材を他方の輪状部材に対し、傾斜部の傾斜に沿って相対回転することで規制状態に移行することを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、規制手段が第一雌ねじ体と大径外周部との間で、軸部を囲繞する筒状の弾性部材であって、弾性部材は、初期状態で設置され、該初期状態から軸部の軸方向に沿って伸張して規制状態に移行することを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、規制手段が弾性部材に組み込まれた、周方向に沿って複数配置された凸状の弧状片を有することを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、規制手段が弾性部材の外周に沿って配置された耐靭部を有することを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、規制手段が弾性部材に組み込まれた、弾性部材の径方向の外側に突出する操作部を有し、弾性部材は、操作部の操作により径方向の外向きの力が生じたとき、初期状態を形成し、外向きの力が解放されたとき、規制状態を形成することを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、規制手段が第一雌ねじ体と大径外周部との間で何れか一方に固定され、少なくとも一部が他方の端部の外周を囲繞することで、初期状態を形成し、第一雌ねじ体が移動したとき、規制状態に移行することを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、大径外周部が雄ねじ部の一端側に形成され、雄ねじ部よりも大径の外形を有する無ねじ部の端部であることを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、大径外周部が雄ねじ部の頭部であることを特徴とする。
また、長尺状部材連結構造は、軸部及び/又は第二雌ねじ体は、中実状及び/又は中空状を成すことを特徴とする。
また、本発明の長尺状部材連結方法は、適宜のリード角及び/又はリード方向に設定された第一螺旋溝、及び、リード角及び/又はリード方向に対して相異なるリード角及び/又はリード方向に設定された第二螺旋溝が形成された雄ねじ部と、雄ねじ部の外周よりも大径の外周の大径外周部とを有する軸部と、筒形状の外周を有し、第一螺旋溝に螺合し得る第一雌ねじ体と、筒形状の外周を有し、第一雌ねじ体の締結時の進行方向の上流側で、第二螺旋溝に螺合し得る第二雌ねじ体と有する長尺状部材連結方法であって、第一雌ねじ体を第一螺旋溝に螺合配置する工程と、第二雌ねじ体を第二螺旋溝に螺合配置する工程と、第一雌ねじ体及び第二雌ねじ体の間に連動機構を構成し、連動機構によって、一方の回転に連動させて他方を回転させる工程と、を有することを特徴とする。
また、長尺状部材連結方法は、第一螺旋溝と第二螺旋溝は、少なくともそれぞれの一部の領域が互いに重なって成る重複領域を有するように構成されることを特徴とする。
また、長尺状部材連結方法は、連動機構が第一雌ねじ体及び第二雌ねじ体の対向する端部に形成された凹凸面を有し、凹凸面が互いに係合し、第二雌ねじ体が締結方向に回転したとき、第一雌ねじ体が共回りし、両雌ねじ体の相対距離が短縮されることを特徴とする。
また、長尺状部材連結方法は、連動機構により第一雌ねじ体及び第二雌ねじ体が共回りして、所定角回転したときの両雌ねじ体間の間隙の変位量が、所定角回転した第一雌ねじ体が大径外周部から離間する変位量の半分であることを特徴とする。
また、長尺状部材連結方法は、大径外周部と第一雌ねじ体との間に規制手段を配し、規制手段を軸部に固定することで、第一雌ねじ体の軸方向の位置を規制する工程を有することを特徴とする。
また、長尺状部材連結方法は、規制手段が大径外周部及び第一雌ねじ体間に生じる間隙を充填することを特徴とする。
また、長尺状部材連結方法は、規制手段が第一雌ねじ体と大径外周部との間隙を所定長さ未満とする初期状態から、連動機構によって第一雌ねじ体が移動したとき、間隙を所定長さに規制する規制状態に移行することを特徴とする。
また、長尺状部材連結方法は、規制手段が第一雌ねじ体と大径外周部との間で何れか一方に固定され、少なくとも一部で他方の端部の外周を囲繞することで初期状態を形成し、第一雌ねじ体が移動したとき、規制状態に移行することを特徴とする。
本発明によれば、複数の長尺状部材を簡便な方法によって強固に連結することができる。
本実施形態に係る長尺状部材連結構造を示す図である。 本実施形態に係る管状部材を示す斜視図 本実施形態に係る管状部材の雄ねじ部を示す図である。 本実施形態に係る第一筒状部材を示す斜視図である。 本実施形態に係る第二筒状部材を示す図である。 第二係合部が第一係合部から離間した位置で雄ねじ部に螺合している状態を示す図である。 連動機構による第一筒状部材及び第二筒状部材の連動を段階的に示す図である。 リング状可撓部材を示す図である。 リング状可撓部材が第一筒状部材と大径部との間に嵌っている状態を示す図である。 他のリング状可撓部材の外周面を示す図である。 他のリング状可撓部材の外周面を示す図である。 他のリング状可撓部材の例を示す図である。 他のリング状可撓部材による第一筒状部材の位置規制を示す図である。 集合環状体の例を示す図である。 他の集合環状体を示し、(a)は初期状態を示す図、(b)は規制状態を示す図である。 規制手段を構成する枠体の例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は規制状態を示す図である。 リング状部材を重ねて構成した規制部材を示し、(a)は初期状態を示す図、(b)は規制状態を示す図である。 他の規制部材の例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 規制部材の弧状片を示す図である。 規制部材の初期状態と規制状態とを示す図である。 円柱部を有する管状部材を示す斜視図である。 規制部材の弧状片の配置向きの例を示す図である。 弧状片と環状部材との組み合わせを示す図である。 ワイヤを設けた規制部材を示す図である。 他の規制部材の例を示す断面図である。 他の例による第一筒状部材と第二筒状部材とを示す図である。 他の例による第一筒状部材と第二筒状部材とを示す図である。 他の規制部材の例を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図を示す。 初期状態の規制部材を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 規制状態の規制部材を示す図である。 凸端部を有する第一筒状部材を示す図である。
以下に本発明の長尺状部材連結構造の実施形態を、図面を参照して説明する。ここで長尺状部材とは、棒状、柱状、管状、筒状等のような外径より軸方向長さが大きい部材全般を示すものである。図1は本実施形態に係る長尺状部材連結構造1を示す図である。本発明の長尺状部材連結構造1は、先端部を鉛直方向に向けて埋設された管状部材(軸部)2と、第一筒状部材10と、第二筒状部材20と、第一筒状部材10及び第二筒状部材20の軸方向の移動を規制する規制手段30とを有する。また第一筒状部材10と第二筒状部材20とが係合したとき、第一筒状部材10と第二筒状部材20との間には連動機構40が構成される。
図2は管状部材2を示す斜視図、図3は管状部材2の雄ねじ部4を示す図である。管状部材2は、先端から軸方向に沿って所定の範囲に設けられた雄ねじ部4と、雄ねじ部4の外径よりも大径の大径部6(大径外周部)を有する。管状部材2の雄ねじ部4には、雄ねじ螺旋溝が形成され、本実施形態では、この雄ねじ部4に左ねじである第一雄ねじ螺旋溝7、及び右ねじである第二雄ねじ螺旋溝8の二種類の雄ねじ螺旋溝を同一領域上に重複して形成している。
雄ねじ部4には、軸心(ねじ軸)Cに垂直となる面方向に連続する略三日月状のねじ山4aが、雄ねじ部4の一方側(図の左側)及び他方側(図の右側)に交互に設けられており、ねじ山4aをこのように構成することで、右回りに旋回する螺旋溝及び左回りに旋回する螺旋溝の二種類の螺旋溝を、ねじ山4a同士の間に形成することが出来る。
本実施形態では、第一雄ねじ螺旋溝7及び第二雄ねじ螺旋溝8の二種類の雄ねじ螺旋溝を、雄ねじ部4に重畳形成している。従って、雄ねじ部4は、左ねじ及び右ねじの何れの雌ねじ体とも螺合することが可能となっている。なお、二種類の雄ねじ螺旋溝が形成された雄ねじ部4の詳細については、本願の発明者に係る特許第4663813号公報を参照されたい。
図4は第一筒状部材10を示す図である。第一筒状部材10は、中空の筒形状で、大径部6と略同一の外径を有する円筒状部材である。第一筒状部材10は、雄ねじ部4を貫通させ且つ第一雄ねじ螺旋溝7に螺合する第一雌ねじ部12を有する。即ち第一筒状部材10の内周面には、第一雄ねじ螺旋溝7と螺合する左ねじとしての第一雌ねじ螺旋条を有する第一雌ねじ部12が軸方向全体に形成される。
また、第一筒状部材10は、一端面に連動機構40を構成する第一係合部14を有する。第一係合部14は、軸方向に突出する複数の凸部14aを、周方向に沿って設けることにより構成される。従って凸部14a間には、表面が凸部14aよりも窪んだ凹部14bが形成される。勿論、第一係合部14は、軸方向に窪んだ複数の凹部14bを周方向に沿って設けることによって構成してもよいことは言うまでもない。
凸部14aと凹部14bは、互いの凹凸形状が略一致(略相似又は略合同)し、三角形状の傾斜面から成る山型に形成される。なお凸部14aと凹部14bの形状は、特に限定するものではなく、山型や非対称の鋸歯形状等のような先鋭形状であってもよく、また先端部及び/又は底部が湾曲する波型の形状であってもよい。また凸部14aの先端部及び/又は凹部14bの底部が、平らとなるように構成された形状であってもよく、これらの凹凸形状の組み合わせによって凸部14aと凹部14bとを構成してもよい。
図5は、第二筒状部材20を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。第二筒状部材20は、中空の筒形状で、大径部6と同一の外径を有する円筒状部材である。第二筒状部材20は、内周面の一端部に雄ねじ部4を挿通し得、且つ第二雄ねじ螺旋溝8に螺合し得る第二雌ねじ部22を有する。即ち第二筒状部材20の内周面の一端部には、第二雄ねじ螺旋溝8と螺合する右ねじとしての第二雌ねじ螺旋条を有する第二雌ねじ部22が形成される。
第二雌ねじ部22は、図5(b)に示すように、第二筒状部材20の中空部分の軸方向の一端部(一端から中途部に亘る範囲内)に形成される。第二筒状部材20は、第二雌ねじ部22を介して雄ねじ部4が螺合して挿通し得るように構成される。なお第二筒状部材20は、中空部分の内、第二雌ねじ部22以外の範囲である他端側の開口から第二雌ねじ部22近傍までの範囲が、第二雌ねじ部22の谷径未満の内径となるように形成される。
結果、第二筒状部材20は、雄ねじ部4が挿通し得、且つ第二雄ねじ螺旋溝8が螺合し得る螺合可能領域24と、管状部材2が挿通不可の挿通不可領域26とを有する。なお第二筒状部材20を挿通不可領域26が中空状であるものとして説明したが、挿通不可領域26が中実状であってもよい。
また、第二筒状部材20は、一端面に連動機構40を構成する第二係合部28を有する。第二係合部28は、軸方向に突出する複数の凸部28aを、周方向に沿って配置することにより構成される。従って凸部28a間には、表面が凸部28aよりも窪んだ凹部28bが形成される。
第二係合部28は、凸部28aが凹部14bに嵌入し得、凹部28bが凸部14aを嵌入させ得るように各々の形状が設定される。即ち、凸部28aと凹部28bの形状は、凸部14aと凹部14bの形状に相当するように設定される。勿論、第二係合部28は、軸方向に窪んだ複数の凹部28bを周方向に沿って設けることによって構成してもよいことは言うまでもない。
なお、第一雌ねじ部12の第一雌ねじ螺旋条が左ねじ、第二雌ねじ部22の第二雌ねじ螺旋条が右ねじであるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、第一雌ねじ螺旋条が右ねじ、第二雌ねじ螺旋条が左ねじであってもよい。
規制手段30は、第一筒状部材10の軸方向の位置を規制し得るC字形状を成すリング部材である。即ち、規制手段30は、軸方向の長さが大径部6と第一筒状部材10との間隙と略同一の長さであって、大径部6と第一筒状部材10との間の雄ねじ部4に装着し得るように構成される。また規制手段30は、雄ねじ部4に装着したとき、外周面が大径部6と略同一面を成すように外径方向の厚みが設定される。なお、規制手段30は、リング部材に限定するものではなく、開閉可能に形成された略環状を成し得るクランプ状を成す部材であってもよい。
次に、本実施形態の長尺状部材連結構造1における、管状部材2に第一筒状部材10及び第二筒状部材20を連結する方法について説明する。先ず雄ねじ部4が上向きの状態で配設された管状部材2に、第一筒状部材10を連結する。具体的には、第一筒状部材10を、第一係合部14が形成されていない他端部側から、雄ねじ部4に螺合させる。そして第一筒状部材10を締結方向(左方向)に回転させて雄ねじ部4の最奥部若しくはその近傍に移動させる。即ち第一筒状部材10を、第一係合部14を後端側となる向きで、前端が大径部6に当接する位置或いはその近傍まで管状部材2に沿って移動させる。この操作は予め行っておくことも出来る。
次に、第二筒状部材20を管状部材2に連結するために、図6に示すように第二筒状部材20を、第二係合部28が形成された一端部側から雄ねじ部4に螺合させる。そして第二筒状部材20を、管状部材2の軸方向に沿って第一筒状部材10側に移動させる。即ち第二筒状部材20を、図6の矢印Rで示す締結方向(右方向)に回転させて矢印Aで示す大径部6及び第一筒状部材10の方向に移動させる。
図7は連動機構40による第一筒状部材10及び第二筒状部材20の連動を段階的に示す図であり、(a)は第一係合部14の凸部14aと第二係合部28の凸部28aが当接した連動開始の状態を示し、(b)は第一筒状部材10と第二筒状部材20が連動して共に回転(ここでは共回りという。)している状態を示し、(c)は第一係合部14と第二係合部28の連動が停止した状態を示す。締結方向に回転している第二筒状部材20は、第一筒状部材10に近接していくことで、第二係合部28の凸部28aが第一係合部14の凹部14b内に進入し、図7(a)に示すように凸部28aの先端部が凸部14aの先端部に当接する。
第一係合部14と第二係合部28との係合し始めた(凸部14aと凸部28aとが当接した)とき、連動機構40が構成され、第二筒状部材20の右方向の回転に連動して第一筒状部材10が右方向に回転する。具体的には、凸部14a、28a同士が周方向において互いに干渉するため、第二筒状部材20の回転は、第二係合部28を介して、第一係合部14に伝達して第一筒状部材10を右方向に回転させるトルクとして作用する。これにより第一筒状部材10が右方向に回転する。なお、第一係合部14と第二係合部28の先端を程良く先鋭状としながらも、それぞれの基端側に向かって適度な角度で傾斜させることで周方向に干渉する状態へとスムーズに移行させることが可能となる。従って周方向の干渉状態における干渉部分同士を滑らかに摺接させながら共回りさせることが可能となる。
ここで、第一筒状部材10は、第一雌ねじ部12が左ねじのため、右方向の回転が戻り方向の回転となって、図7(b)の矢印Bで示す第二筒状部材20の方向に移動し、大径部6から離間する。従って、第一筒状部材10及び第二筒状部材20が共に右方向に回転することで、軸方向に沿って互いに近接する方向に相対距離を短縮させながら移動する。このとき第一筒状部材10が上方に移動し、第二筒状部材20が下方に移動するため、凸部14aは凹部28b内に嵌入し、凸部28aは凹部14b内に嵌入する。
なお、連動機構40による共回りで、第一筒状部材10及び第二筒状部材20は、互いに近づく方向に移動するため、共回りにより所定角回転したときの第一筒状部材10及び第二筒状部材20の間隙の変位量は、例えば両方のねじピッチが同等に設定される場合、第一筒状部材10が大径部6から離間した距離の変位量の約半分となる。従って共回りによって第一筒状部材10が大径部6から離間する軸方向の移動量は、共回り開始時から凸部14aが凹部28bの底部に突き当たるまでの軸方向の移動量の略半分に相当する。
第一筒状部材10及び第二筒状部材20は、第一係合部14と第二係合部28とが互いに嵌合した(凸部14aが凹部28bの底部に突き当たり、且つ凸部28aが凹部14bの底部に突き当たった)とき、図7(c)に示すように、互いに近接する方向への移動が規制されて結果、共回りによる右方向の回転が規制される。
そして、第一筒状部材10と大径部6との間隙を充填させるために、図1に示すように管状部材2に規制手段30が装着される。規制手段30は、軸方向の一端が大径部6に当接し、他端が第一筒状部材10に当接する。従って第一筒状部材10は、大径部6側への移動が規制されて締結方向(左方向)に回転し得ない状態となる。結果、第一筒状部材10は、第二筒状部材20と規制手段30によって挟まれ、左右何れの方向への回転も不可となり、且つ軸方向に沿う移動が不可となる。
以上説明したように、本実施形態の長尺状部材連結構造によれば、溶接等の接合手段を用いることなく、簡便な方法によって二つの長尺状の部材を互いに強固に連結することができる。即ち管状部材に対して第一筒状部材及び第二筒状部材をねじ締めし、第一筒状部材と大径部との間に形成された間隙に規制手段を装着することにより、第一筒状部材の締結方向(進行方向)の回転と移動、及び取外し方向(後退方向)の回転と移動を規制し、第一筒状部材及び第二筒状部材を強固に連結することが出来る。
勿論、第二筒状部材20の取外し方向の回転と移動も規制することが出来る。即ち、左回転のトルクを第二筒状部材20に作用させても、第一係合部14と第二係合部28とが嵌合して、第二筒状部材20の回転と移動が規制されて強固な連結状態を維持することが出来る。
なお第一係合部14及び第二係合部28は、端面にそれぞれブチルゴム等による粘着層を形成することで自己融着性を有するものであっても良い。この自己融着性により、第一係合部14と第二係合部28とが嵌合したとき、第一係合部14及び第二係合部28の間を密着させることができる。このようにすれば第一係合部14と第二係合部28との間の隙間等から水分や、砂等の異物が侵入するのを防止し、また空気との接触を遮断するので、防水効果や防食効果を発揮することができる。或いは、第一係合部14と第二係合部28は、各端面全体にペースト状のシーリング材を接着させることで、防水効果や防食効果を発揮させてもよい。
また、第一筒状部材及び第二筒状部材を強固に連結した状態から規制手段を取り外すことで、第一筒状部材が大径部6に突き当たる位置まで締結方向に回転し得る状態となる。従って第二筒状部材を取外し方向に回転させることが可能となって、管状部材から第一筒状部材及び第二筒状部材を取り外して第一筒状部材及び第二筒状部材を再利用することが可能となる。
なお、上記実施形態においては、第一係合部14と第二係合部28とが係合するように、凸部14aの先端部と、凹部14bの底部と、凸部28aの先端部と、凹部28bの底部との形状を略一致させたが、これに限定するものではなく、少なくとも凸部14aの先端部と凹部28bの底部との形状、及び凹部14bの底部と凸部28aの先端部との形状がそれぞれ略一致していればよい。従って、例えば凸部14aの先端部と、凹部28bの底部とを先鋭形状とし、且つ凹部14bの底部と、凸部28aの先端部とを湾曲形状としてもよい。
また、上記実施形態においては第一筒状部材10と大径部6との間隙が形成された後、管状部材に規制手段を装着したが、これに限定するものではなく、予め規制手段を管状部材に装着させておいてもよい。この場合、規制手段は、第一筒状部材10を所定位置よりも下方に位置させ得る連動開始前の初期状態から、連動機構40による第一筒状部材10の取外し方向への移動に伴って、所定位置からの締結方向の回転及び下降を規制する規制状態に移行し得るように構成される。即ち、規制手段は、第一筒状部材10が共回りする前の状態から共回りした後の状態まで、第一筒状部材10に当接し続け、且つ共回りが停止したとき、規制状態となり第一筒状部材10の軸方向位置を規制するように構成する。
図8は規制手段の例としてのリング状可撓部材50を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。リング状可撓部材50は、管状部材2の軸方向に離間して配置される二枚の円板52a、52bと、円板52a、52b同士の外縁部を連結する支持部54を有する環状の部材である。円板52a、52bの中央部には、軸方向に貫通する孔56が形成され、上側(第一筒状部材10に対向する側)に円板52a、下側(大径部6に対向する側)に円板52bが位置する。支持部54は、ゴム、樹脂、バネ材等の材料で形成され、径方向に弾性変形する。具体的に支持部54は、円板52aを支持する側の端部を軸心側に撓ませて傾斜した場合に円板52aの径方向の先端部が円板52bに近接する程度に弾性変形する。
なお、円板52a側の孔56aを円板52b側の孔56bよりも大きく形成するが、勿論これに限定するものではなく、孔56aと孔56bの径を略同一に形成してもよく、また孔56bを孔56aよりも大きく形成してもよい。
図9はリング状可撓部材50が第一筒状部材10と大径部6との間に嵌っている状態を示す図である。なお図9においては、管状部材2、第一筒状部材10及びリング状可撓部材50の断面の中心軸から片側半分を示している。リング状可撓部材50には、管状部材2に第一筒状部材10を連結させるとき、支持部54の上端が軸心側に傾くように外力を加え、第一筒状部材10を締結方向に回転させる。
リング状可撓部材50は、締結方向に回転する第一筒状部材10によって下方に押圧され円板52aの径方向先端が円板52bに近接するように支持部54が撓んだ初期状態となる。即ち、第一筒状部材10は、支持部54が起立したときのリング状可撓部材50によって規制される位置よりも下方に配される。
リング状可撓部材50は、第一筒状部材10が第二筒状部材20の回転に連動して上昇したとき、支持部54がその弾性によって略鉛直方向に起立し、円板52aが第一筒状部材10の下端面を支持する。従ってリング状可撓部材50は、第一筒状部材10の締結方向の回転及び下降を規制する規制状態となる。
また、リング状可撓部材は、上記構成に限定するものではなく、他の構成であってもよい。例えば、支持部が周方向に沿って弾性変形するリング状可撓部材60であってもよい。具体的には、図10に示す支持部64を鉛直方向に起立した状態を基準に、第一筒状部材10の取外し方向の回転(右回転)と同方向の傾斜(弾性変形)を許容するように構成する。
このようなリング状可撓部材60を適用する場合、支持部64を傾斜させた状態で第一筒状部材10を締結させリング状可撓部材60の初期状態を構成する。また連動機構40により第一筒状部材10が上昇したとき、リング状可撓部材60は、支持部64がその弾性によって自発的に鉛直方向に起立し且つ円板52aが第一筒状部材10の下端面を支持し、第一筒状部材10の締結方向の回転及び下降を規制する規制状態となる。
なお、リング状可撓部材60は、第一筒状部材10の取外し方向の回転と同方向の傾斜を許容するために、図11に示す外周側から見た支持部64の右側に、先端が円板52bに延びる規制片66を設けてもよい。またリング状可撓部材60は、円板52aの上面に複数の鋸歯形状の突起68を形成してもよい。この場合、第一筒状部材10の取外し方向において回転が防止され、締結方向の回転が許容されるように歯の方向を設定する。このようにすればリング状可撓部材60は、初期状態から規制状態への移行時に鋸歯が第一筒状部材10の端面に掛かって支持部64が起立しやすくなり、規制状態への移行をよりスムーズに行うことができる。
また、他のリング状可撓部材として、図12に示す基端部72と、基端部72から軸方向に沿って上方に突出する複数の突出部74とを有するリング状可撓部材70を適用してもよい。基端部72は、大径部6の端面に配置され雄ねじ部4を囲繞する輪形状を有する。また基端部72は、外周面が大径部6の外周面と略一致するように外形形状(外径の大きさ等)が設定される。突出部74は、可撓性を有するバネ鋼、ゴム部材等から成り、管状部材2の軸方向に沿って起立する。即ち突出部74は、管状部材2に装着されたとき、略鉛直上方に突出する。
ここで初期状態を形成するため、突出部74に対し、先端部が外側を向くように外力を付加して撓ませる。次に図13に示すように、第一筒状部材10を締結方向に移動させて第一筒状部材10の下端部を、撓んでいる突出部74に当接させることで初期状態を形成する。
連動機構40により第一筒状部材10が取外し方向に回転して上昇したとき、突出部74は、弾性によって自発的に鉛直方向に起立する。結果、リング状可撓部材70は、突出部72の先端部が第一筒状部材10の下端面を支持して第一筒状部材10の締結方向の回転及び下降を規制する規制状態となる。
また他の規制手段として複数の部材の面同士を重ねて環状に形成した集合環状体であってもよい。図14は、集合環状体の例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。図14に示す集合環状体80は、複数のゴム部材等の弾性部材82と、複数の鋼材等の剛体部材84と有し、これらを交互に並べて環状に構成される。また弾性部材82と剛体部材84は、軸方向に略平行に起立した状態に配置される。
弾性部材82は、軸方向においてその断面形状が略扇形状を有する。即ち弾性部材80は、外周側の円弧が内周側の円弧よりも大きくなるように形成される。剛体部材84は、軸方向においてその断面形状が略矩形形状を有する。即ち剛体部材82は、少なくとも周方向に対向する二面が平行面となる外形形状を有する。
初期状態を形成する場合、先ず弾性部材82を撓ませることによって、剛体部材84を周方向に沿うように一方向に傾斜させる。次に第一筒状部材10を締結方向に移動させ、第一筒状部材10の下端部を傾斜する集合環状体80に当接させ、初期状態を形成する。
次に連動機構40によって第一筒状部材10が緩み方向に回転して上昇したとき、弾性部材82及び剛体部材84は、弾性部材82の弾性により、軸方向に略平行な状態に起立し、第一筒状部材10の下端面を支持する。結果、集合環状体80は、第一筒状部材10の締結方向の回転及び下降を規制する規制状態となる。
図15を参照し、他の集合環状体90について説明する。集合環状体90は、複数のブロック状の回転体92を有する。回転体92は、周方向に所定の間隔を存して配置される。これにより集合環状体90は、回転体92が図15(a)に示す左側に傾斜した初期状態から、回転軸94を中心に矢印Aで示す右回りに回動して図15(b)に示すように鉛直方向に立ち上がる規制状態へと移行可能に構成される。
回転体92は、回転軸94を中心に回動自在に設置され、回転軸94を介してねじりバネ等の付勢部材(不図示)によって矢印A方向にトルクを受ける。また回転体92は、規制状態における縦方向の最大長が第一筒状部材10と大径部6との間隙に相当する長さに設定される。即ち、回転体92は、規制状態のとき上端が第一筒状部材10の下面に接触し、下端が大径部6の上面に接触し得るように縦方向の長さが設定される。
また回転体92は、回動時に第一筒状部材10及び大径部6に干渉して規制状態への移行が妨げられないように、角部の形状が適宜設定される。ここでは、回転体92の右上の角部92aは、初期状態から回動したとき、第一筒状部材10に干渉しないように湾曲状に形成される。具体的には、角部92aは、図15(b)において点線で示す回転軸94を回転中心として、回転体92の上端に接する仮想円B内に位置するように形状が設定される。ここでは角部92aは、規制状態における回転体の92の上端位置よりも上方に突出しないように湾曲状に形成される。
また回転体92の左下の角部92bは、大径部6に干渉しないように湾曲状に形成される。具体的には図15(b)において一点鎖線で示す回転軸94を中心とし、回転体92の下端に接する仮想円C内に位置するように形状が設定される。ここでは角部92bは、規制状態における回転体92の下端位置よりも下方に突出しないように湾曲状に形成される。一方、回転体92の右下の角部は、回転体92が規制状態から右側に回動してしまうことを抑止する形状を有する。即ち、略直角状に形成される。
なお、上記角部92a、92bを湾曲状に形成するものとしたが、これに限定するものではなく、テーパ状等、如何なる形状であってもよい。
また回転体92同士の間隔は、回転体92の回動可能範囲を決定する要因となるため、回動可能な角度範囲を広く設定する程、回転体92同士の間隔を広げる必要がある。
上記のように形成した回転体92を並列させることで、各回転体92は、規制状態から左側に傾斜し得るように回動して初期状態に移行可能となり、規制状態よりも右側には左下の角部が大径部6の上面に干渉して回動を規制する。結果、回転体92は、鉛直に起立したときに規制状態となる。回転軸94は、例えば雄ねじ部4を囲繞し得る不図示の環状の支持リングに接続すればよく、支持リングを介して複数の回転体92を大径部6上で周方向に並列して配置することが出来る。
また、上記実施形態においては、規制手段によって第一筒状部材10の締結方向の回転及び移動を規制したが、第一筒状部材10と大径部6との間隙を充填し得る充填材(例えば、金属、コンクリート、セラミックス、ガラス、樹脂、ゴム、水、非圧縮性流体等、又はこれらを混合したもの)を配設してもよい。このような充填材としては、二液硬化型の樹脂や熱硬化型の樹脂等、所定の条件(例えば、冷却、化学反応)で液体から固体に状態が変化する材料を適用するのがよい。
また、予め枠体を装着し、枠体に充填材を充填することで枠体を軸方向に拡大させて初期状態から規制状態へと移行させてもよい。この場合充填材は液体状態で枠体に充填され、充填後に固化するものでなくてもよいが、充填後に固化するものであれば、固化後に枠体だけを取り除く処理を行ってもよい。ここで図16は枠体の例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は規制状態を示す図である。枠体100は、図16(a)に示すドーナツや浮き輪状の円環状であって、且つ内部に充填材を充填可能な中空状を成すものである。また枠体100の側面には、開口し内部空間に連接する注入路102と、図16(b)に示す蛇腹状の伸縮部104とが設けられている。伸縮部104は、軸方向に沿って山折り部104aと谷折り部104bとを周期的に交互に複数配置することで、軸方向に伸縮可能に構成される。
枠体100には、充填装置106(図16(c)参照)が装着されて、注入路102を介して充填材が注入される。そのため充填材の注入前は、枠体100を圧縮した初期状態にしておき、第一筒状部材10が共回りによって取外し方向に移動した後、充填材の注入により枠体100を軸方向に膨らませ規制状態に移行する。充填装置106は、充填材の注入完了後、大径部6及び第一筒状部材10よりも外側に位置することから、取り外しておくことが望ましい。
上記したように枠体100と充填材とを利用した規制手段によれば、予め圧縮された(初期状態の)枠体100を、第一筒状部材10の螺合前に管状部材2に嵌め込んでおくことができるので、より利便性を向上させることができる。またここで充填材は、枠体100内に注入されるものであるため、液体状態から固化するものであってもよく、また液体状態のまま変化しないものであってもよい。
また、他の規制手段として、複数のリング状部材を重ねることで規制部材を構成してもよい。図17はリング状部材を重ねて構成した規制部材を示し、(a)は初期状態を示す図、(b)は規制状態を示す図である。規制部材110は、一対のリング状部材120を複合することで構成される。リング状部材120は、他方のリング状部材120と係合する係合面122と、第一筒状部材10又は大径部6に当接する当接面124とを有する。
係合面122には、鋸刃形状の凹凸が周方向に複数連続して設けられている。当接面124は、係合面122の凹凸と比較して山から谷までの深さが浅い微小凹凸を複数有しており、第一筒状部材10又は大径部6に対する摩擦面間の滑りを抑止し、第一筒状部材10又は大径部6と係着する。なお当接面124の微小凹凸は、ブラスト加工、滑り止め材の配設等により形成される。また微小凹凸を設ける代わりに、滑り止め塗料の塗布、滑り止めスプレーの吹付け等の処理を施すようにしてもよい。
当接面124の微小凹凸は、山型、波型等の形状を有し周方向に配設された微小凹凸であってもよく、また所謂ローレットのような周方向及び径方向に形成される微小凹凸であってもよい。勿論当接面124の微小凹凸の大きさは、特に限定するものではなく、係合面122の凹凸と略同一であってもよく、係合面122の凹凸よりも大きくてもよい。なお第一筒状部材10及び大径部6に当接面124と同様の微小凹凸を形成し、当接面124との間で、互いの微小凹凸を係合させてもよい。
係合面122の凹凸が延びる方向、即ち稜線が延びる方向は、リング状部材120の半径方向に沿っている。また凹凸は、係合面122を上に向けたとき、半時計回りに沿って上昇する傾斜部130と、係合面122の面方向に突出する凸段部132とにより構成される。傾斜部130は、雄ねじ部4の径方向に対する傾斜角αを第一雄ねじ螺旋溝7のリード角よりも大きく設定してもよく、リード角以下に設定してもよい。
上記の規制部材110は、図17(a)に示すように、二枚のリング状部材120の互いの係合面122を対向させ、凸段部132を突き合わせるように重ね合わされて構成される。規制部材110は、雄ねじ部4に挿通させて大径部6に当接するように配設される。
次に、第一筒状部材10は、規制部材110の配設後、雄ねじ部4に螺合され、締結方向に回転してリング状部材120に当接して配設される。そして第二筒状部材20を雄ねじ部4に螺合させて締結方向に回転させることで、連動機構40が構成される。
連動機構40によって第一筒状部材10が取外し方向に回転すると、第一筒状部材10に係着する上方のリング状部材120が回転する。一方、下方のリング状部材120は、大径部6に係着して固定される。従って上方のリング状部材120は、第一筒状部材10と共に回転し、他方のリング状部材120との間で係合面122同士を摺接させながら、傾斜部130の傾斜に沿って徐々に上昇する。
第一係合部14と第二係合部28とが互いに嵌合し、図17(b)に示す共回りによる右方向の回転が規制されたとき、二枚のリング状部材120の間に生じた隙間140を埋める部材等、リング状部材120の周方向の移動を規制するキー部材を装着する。これによって規制部材110は、規制状態への移行が完了する。
次に他の規制部材200について説明する。図18は他の規制部材200の例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。規制部材200は、筒状に形成された弾性筒状部材202と、弾性筒状部材202に組み込まれた複数の弧状片204とから構成される。弾性筒状部材202は、内周面が雄ねじ部4を囲繞し、且つ外周面が大径部6の外周面と略同一面を成すようにその外形が設定される。また弾性筒状部材202は、弾性を有するゴム材や樹脂材等の材料によって構成する。なおゴム材には例えば天然ゴムや合成天然ゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、或いはこれらの複合材などが使用できる。
弧状片204は、金属製の薄板片を円弧状に湾曲させて成るものであり、平面視略円弧状となる向きで且つ凸側の円弧面を弾性筒状部材202の外周側に向けて配置する。従って、弧状片204は、弾性筒状部材202の周方向に沿って円弧面を向け、弾性筒状部材202内で、周方向に沿って複数配置される。また弧状片204は弾性筒状部材202にインサート成形(例えば加硫接着)されている。なお弧状片204は、弾性筒状部材202にインサート成形される以外に、埋め込みや嵌め込み等によって組み込まれていてもよい。
弧状片204は、弾性を有する金属製の断面弧状を成す直立性を有する。具体的には、弧状片204は、平面視で半径方向外向きに設置した場合において、高さ方向(軸方向)に沿った外力に抗する剛性によって直立状態を維持する直立性を有する。更に所定の方向から外力が作用したとき高さ方向の変位を許容するように弾性変形し得る柔軟性を有する。即ち、図19に示すように、弧状片204は、円弧状を成す両端部を高さ方向に向けた状態で、円弧面を直交方向に押圧(特に凹側の円弧面を凸側に押圧)したとき、弾性変形して高さ方向、即ち軸方向に変位(圧縮)し得る。
規制部材200は、弧状片204の円弧面を押圧する方向に外力が付加されたとき、弾性筒状部材202及び弧状片204が撓み、軸方向に圧縮されたように弾性変形した初期状態となる。規制部材200は、雄ねじ部4に挿通する際、予め初期状態にしておき、雄ねじ部4に挿通させて大径部6に当接するように配設される。
なお初期状態は、例えば専用の治具等を用いて規制部材200の内周面を径方向の外側に押圧した状態で軸方向(高さ方向)に圧縮力を付与することで作り出すことが出来る。ここでは、初期状態を保持し得るように、規制部材200にカバー等の保持具が装着される。
規制部材200は、初期状態から規制状態への移行により、第一筒状部材10の共回りによる軸方向の変位が許容されるように軸方向の長さや各部の材料の種類等が選定される。ここでは弾性筒状部材202及び弧状片204は、初期状態から規制状態に移行した際の軸方向の変位量が、第一筒状部材10の共回りによる軸方向の変位量に相当するように、軸方向の長さ等が設定される。
ここで、管状部材2への規制部材200の装着について説明する。保持具を装着することで初期状態となっている規制部材200は、第一筒状部材10を雄ねじ部4に螺合する前に、雄ねじ部4に挿通されて大径部6に当接するように配置される。
次に、第一筒状部材10を規制部材200に当接する位置まで雄ねじ部4に螺合した後、規制部材200から保持具が除去される。これにより、規制部材200は、図20に示すように第一筒状部材10及び大径部6間に挟まれて初期状態が維持される。また規制部材200は、弧状片204の弾性によって第一筒状部材10及び大径部6を軸方向に付勢する。
そして第一筒状部材10が連動機構40によって取外し方向に回転することで、規制部材200は第一筒状部材10の上昇に応じて徐々に直立して規制状態へと移行する。
なお、第一筒状部材10と大径部6との間隙を狭め過ぎると、規制部材200を軸方向に過度に押圧して弧状片204が塑性変形してしまう虞がある。そこで図21に示すように、管状部材2において、雄ねじ部4と大径部6との間に円柱部2aを形成してもよい。円柱部2aは、ねじ山4aの山の径以上、且つ大径部6の外径未満の外径形状を有する。即ち円柱部2aは、第一筒状部材10に挿通不可で、且つ大径部6よりも小さい外形を有して第一筒状部材10の軸方向の位置を規制するように機能する。また円柱部2aの軸方向長さは、初期状態の規制部材200における軸方向長さに相当するように設定する。
このように、円柱部2aを形成することで、第一筒状部材10の締結によって規制部材200が塑性変形することを防止できる。
なお、規制部材200において、弧状片204の向きは、上記の配置に限定されるものではなく、図22(a)に示すように、凸側の円弧面を規制部材200の内周側に向けて配置してもよい。また図22(b)に示すように凸側の円弧面を外周側と内周側に交互に向けて配置するようにしてもよい。また弧状片204の円弧面を周方向に向けて配置してもよく、その場合、図22(c)に示すように凸側の円弧面を右回転の方向に沿って並べるのが好ましい。
このようにすれば規制部材200は、規制状態になった後、第一筒状部材10に締結方向(左方向)の回転が印加されても、規制状態を維持して第一筒状部材10の回転を抑止することができる。また図22(d)に示すように、周方向のみならず、更に径方向にも弧状片204を複数並べるようにしてもよい。ここで弧状片204の向きは、凸側の円弧面を外周に向けているが、勿論これに限定するものではなく、内周に向けてもよく、また周方向に沿わせた方向に向けてもよい。また弧状片204は、各々の向きを異ならせて並べてもよく、例えば内周側に向いたものと外周側に向いたものとを交互に並べることが可能である。
弧状片204は、個々に弾性筒状部材202に組み込んでもよいが、図23に示すように弧状片204の上端部及び下端部に円板状で中央部が貫通した環状部材206を取付けてもよい。ここで弧状片204が第一筒状部材10の端面に直接接触すると、弧状片204が第一筒状部材10の端面に引っ掛った場合、第一筒状部材10の締結方向の回転に伴って弧状片204に対して弾性変形又は塑性変形させ得る応力が作用し、規制状態が維持できない虞がある。これに対し、弧状片204の端部に環状部材206が取付けられていれば、第一筒状部材10の端面には環状部材206が接触して、弧状片204が第一筒状部材10の端面に直接接触するのを防止することができる。
環状部材206は、弧状片204と一体的なものであってもよく、別体で形成されたものであってもよい。環状部材206は、弧状片204と別体の場合、複数の差込穴を設けて各差込穴に弧状片204の端部を差し込んで組み合わせてもよく、或いは接着、溶接、一体成形等の手段によって構成してもよい。
なお、長尺状部材連結構造1が屋外で使用される場合に、規制部材200が砂や石等に摺接すると、外周面を成す弾性筒状部材202が削れる等の損傷を受け、その損傷部分から裂けてしまう等、破損する虞がある。そこで図24(a)に示すように規制部材200の外周面に沿って複数のワイヤ210(耐靭部)を周方向に設けることで、耐靭性を向上させてもよい。このようなワイヤ210としては鋼線を用いることができるが、その他にポリエステル、ポリアミドイミド、ポリアリレート、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート等の高強度で耐摩耗性を有する樹脂素材のワイヤであってもよく、金属と樹脂の複合材料からなるワイヤであってもよい。
またワイヤ210は、図24(b)に示すように軸方向に延びるように配置することが好ましくこのようにすれば、長尺状部材連結構造1が周方向に回転するような使用がなされる場合に、周方向の摺動や摩擦、傷に対して強くなって耐靭性が向上する。更にワイヤ210を軸方向に延びる向きに配置すれば、長尺状部材連結構造1から規制部材200を切断して取り除く際に、ワイヤ210を避けて軸方向に沿って切り込みを入れて規制部材200を切断して長尺状部材連結構造1から容易に取り除くこともできる。
ワイヤ210は、弾性筒状部材202の外周面に接着されていてもよく、外周面から一部を突出するように埋め込んでもよい。或いは、弾性筒状部材202の上端部と下端部とにそれぞれワイヤロープを巻き付け、ワイヤ210の一端を一方のワイヤロープに、他端を他方のワイヤロープに括りつけることで、ワイヤ210をワイヤロープ間に掛け渡してもよい。
ワイヤ210を設ける向きは、軸方向に沿った向きに限定するものではなく、周方向に沿った向きであってもよい。或いは、軸方向に延びるワイヤと、周方向に延びるワイヤとを各々複数本配設してもよい。また網目状に設けたワイヤネットを採用してもよい。なお、ワイヤの方向は、軸方向と周方向とに限定するものではなく、軸方向又は周方向に対して傾斜した方向であってもよいことは言うまでもない。また、ワイヤ210間のピッチは、狭くても広めに設定してもよく、また密に配列されたものであってもよい。
弧状片204は、弾性を有する金属製の断面弧状を成す直立性を有する。具体的には、弧状片204は、平面視で半径方向外向きに設置した場合において、高さ方向(軸方向)に沿った外力に抗する剛性によって直立状態を維持する直立性を有する。更に所定の方向から外力が作用したとき高さ方向の変位を許容するように弾性変形し得る柔軟性を有する。即ち、図19に示すように、弧状片204は、円弧状を成す両端部を高さ方向に向けた状態で、円弧面を直交方向に押圧(特に凹側の円弧面を凸側に押圧)したとき、弾性変形して高さ方向、即ち軸方向に変位(圧縮)し得る。
規制部材200は、弧状片204の円弧面を押圧する方向に外力が付加されたとき、弾性筒状部材202及び弧状片204が撓み、軸方向に圧縮されたように弾性変形した初期状態となる。規制部材200は、雄ねじ部4に挿通する際、予め初期状態にしておき、雄ねじ部4に挿通させて大径部6に当接するように配設される。
なお初期状態は、例えば専用の治具等を用いて規制部材200の内周面を径方向の外側に押圧した状態で軸方向(高さ方向)に圧縮力を付与することで作り出すことが出来る。ここでは、初期状態を保持し得るように、規制部材200にカバー等の保持具が装着される。
規制部材200は、初期状態から規制状態への移行により、第一筒状部材10の共回りによる軸方向の変位が許容されるように軸方向の長さや各部の材料の種類等が選定される。ここでは弾性筒状部材202及び弧状片204は、初期状態から規制状態に移行した際の軸方向の変位量が、第一筒状部材10の共回りによる軸方向の変位量に相当するように、軸方向の長さ等が設定される。
次に他の規制部材250について説明する。図25は他の規制部材250の例を示す断面図であり、管状部材2、第一筒状部材10及び規制部材250の軸方向に沿った切断面における中心軸の片側のみを示している。規制部材250は、筒状に形成された環状部材252と、環状部材252に組み込まれた操作部254とから構成される。環状部材252は、内周面が雄ねじ部4を囲繞し、且つ外周面が大径部6の外周面と略同一面を成すようにその外形が設定される。環状部材252は、ゴム材や樹脂材等の弾性部252aを一対のワッシャ252bにより軸方向(上下方向)から挟持するように装着して成る。ワッシャ252bは、弾性部252aに装着する面が内側から外側に向かって弾性部252aの軸方向長さを縮小させ得るテーパ状を成す。これにより弾性部252aの径方向における内周端の位置を規制する。
操作部254は、一端が環状部材252に組み込まれ、他端が径方向の外側に突出する金属製の軸部材によって成る。従って環状部材252は、操作軸部254を径方向の外側に引っ張ったとき、外周端部が径方向に伸長すると共に、軸方向の長さが縮小する。即ち規制部材250は、操作部254を径方向外側に引張力を印加することで軸方向に圧縮されたように変形し、初期状態が形成される。また操作部254に印加した引張力を解放したとき径方向に伸び、軸方向に縮小していた状態が元に戻る、即ち軸方向に伸長して規制状態が形成される。
なお操作軸部254の一端を環状部材252に組み込む方法は、埋め込みにより行うようにしてもよい。その場合は、例えばナット等の雌ねじを有する埋込部材256を予め埋め込み、操作軸部254の先端部に雄ねじ溝を形成する。従って操作軸部254を埋込部材256に螺合させることで、操作軸部254を環状部材252に組み込む。このようにすれば、操作軸部254を環状部材252から取り外すことが可能となる。
勿論、操作軸部254を直接埋め込んでもよい。
また、第一筒状部材10と第二筒状部材20との間に断面O形(円形)の環状パッキンを配置することで、第一筒状部材10と第二筒状部材20との隙間から水、砂、埃等が管状部材2側に侵入するのを防止してもよい。具体的には、図26に示すように第一筒状部材10の一端面において、第一係合部14よりも内周側に環状パッキン34を装着するための装着面36を形成し、一方で第二筒状部材20の一端面において、第二係合部28よりも内周側に環状パッキン34を押圧し、且つ装着面36に面接触する接触面38を形成する。
ここで、装着面36は凸部14aと凹部14bの略中間の高さに形成され、環状パッキン34を装着する装着溝36aを有する。接触面38は、凸部28aと凹部28bの略中間の高さに形成される。装着溝36aは、溝の深さが環状パッキン34の断面の円形の直径よりも浅く(例えば直径の半分の深さに)形成される。従って装着溝36aに環状パッキン34を装着すると、環状パッキン34は、装着面36から突出する。このように環状パッキン34を装着すると、第一係合部14と第二係合部28とが嵌合したとき、環状パッキン34は、装着面36と接触面38との間で挟まれて圧縮され、水、砂、埃等が管状部材2側に侵入するのを防止することができる。
環状パッキン34は、第一筒状部材10において、第一係合部14よりも外周側に装着されてもよい。具体的には、図27に示すように装着面36を、第一筒状部材10の一端面において、第一係合部14よりも外周側に形成し、一方で第二筒状部材20の一端面において、接触面38を第二係合部28よりも外周側に形成する。
次に、図28に他の規制部材300の例を示す。図28(a)は斜視図、(b)は断面図を示したものである。規制部材300は、上述した各規制部材と比較して、第一筒状部材10に係合し得る構成を有する点が相違する。規制部材300は、図28(a)に示すように筒形状を成し、外径が第一筒状部材10の外径と略同一で、内径が管状部材2の雄ねじ部4に干渉しない大きさに設定される。規制部材300は、図28(b)に示すように上端部において径方向内側に突出する係合部302を有し、下端において周方向に所定の間隔を存して配設される、長尺状部材連結構造1の軸方向に略沿って延設される複数の凸端部304を具える。
また、規制部材300の外周面には、軸方向に切欠状に形成した間隙306が設けられている。規制部材300は、間隙306を拡大或いは縮小させるように弾性変形し得る。即ち、規制部材300は、間隙306が拡大することで拡径し、間隙306が縮小することで縮径する。ここでは規制部材300が拡径して凸端部304が大径部6を囲繞したときを初期状態とし、初期状態から縮径して凸端部6の先端が大径部6の端面に対向したときを規制状態とする。そして初期状態にある規制部材300は、弾性変形状態にあって元の形状に復帰しようと付勢力が作用した状態となる。
なお、上記規制部材300を固定するため、第一筒状部材10の外周面下端には、規制部材300を組み合わせる固定凹部310(図29参照)が形成される。固定凹部310は、第一筒状部材10の外周面において係合部302が嵌合し得る周方向に沿った凹状の溝形状を成す。従って、係合部302が固定凹部310内に進入し嵌まることで規制部材300と第一筒状部材10とが係合し、規制部材300の第一筒状部材10に対する軸方向の位置が固定される。
ここで図29は、初期状態の規制部材300を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。第一筒状部材10は、規制部材300を固定した状態で管状部材2に連結される。また規制部材300は、凸端部304を外側に拡げることで初期状態を成すが、例えば凸端部304の内周側にハ字状に拡径する部分を有する筒状補助部320を着脱可能に配設し、筒状補助部320の大径部分を管状部材2の大径部6に挿通させることで、筒状補助部320を介して規制部材300を拡径させるようにしてもよい。
具体的に筒状補助部320は、内周の大きさが一端部側で大径部6の外径よりも大きく、且つ一端部から他端部にかけて大径部6の外径よりも小さくなるように設定される。また筒状補助部320は、一端部を下向きにして他端部を規制部材300の内周側に配置したとき、一端部が規制部材300の下方に突出するように、全長が設定される。
従って規制部材300を管状部材2に挿通させる際、先ず筒状補助部320が管状部材2の大径部6を囲繞し得、筒状部材320の内周面と大径部6とが当接する。更に規制部材300を管状部材2に挿通させることで筒状補助部320が大径部6によって外側に押し拡げられる。また規制部材300は、筒状補助部320と共に徐々に拡径し、図29に示すように凸端部304が大径部6を囲繞し得る位置に配置されて初期状態を形成する。
初期状態を形成した後、筒状補助部320を規制部材300から取り外すようにする。規制部材300は、凸端部304が大径部6を囲繞した状態を維持しており、連動機構40によって第一筒状部材10が取外し方向に回転したとき、第一筒状部材10と共に徐々に上昇し、凸端部304が大径部6から離れたとき規制状態を形成する。即ち規制部材300は、凸端部304が大径部6から離れたとき、凸端部304の先端が大径部6の端面に対向し得るように縮径する。これにより規制部材300は、図30に示すように凸端部304が大径部6の端面に当接し得、規制状態を形成する。
なお、規制部材300を第一筒状部材10に係合させるものとして説明したが、規制部材300を大径部6の座面側に係合させるようにしてもよい。この場合、大径部6の座面上に固定部310に相当する固定部を形成し、該固定部により規制部材300を固定する。これによって規制部材300は、凸端部304の先端が立ち上がる向きに配設される。また、規制部材300の上部開口に筒状補助部320を配設する。これにより第一筒状部材10を管状部材2に連結させたとき、第一筒状部材10が徐々に筒状補助部320内に進入し、筒状補助部320を介して規制部材300を拡径させ得、結果、規制部材300は、第一筒状部材10の外周を囲繞する初期状態を形成する。
また、初期状態を形成した後は筒状補助部320を規制部材300から取り外しても、規制部材300は、凸端部304が第一筒状部材10を囲繞した状態を維持する。そして連動機構40によって第一筒状部材10が取外し方向に回転し、凸端部304が第一筒状部材10から離れたとき、規制状態を形成する。即ち凸端部304は、先端が第一筒状部材10の端面に対向し得るように縮径し、第一筒状部材10の端面に当接し得、規制部材300の規制状態を形成する。
このように規制部材300を大径部6或いは第一筒状部材10の何れか一方に固定し、他方の外周面を囲繞するように拡径させることによっても、規制部材300を初期状態とすることができる。また連動機構40によって第一筒状部材10が取外し方向に回転したとき、規制部材300の大径部6或いは第一筒状部材10を囲繞している状態が解除され、規制部材300を規制状態に移行させることができる。
なお、上述した長尺状部材連結構造1においては、第一筒状部材10と規制部材が別体であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、一体であってもよい。例えば、図31に示すように、第一筒状部材10は、その下端部に複数の凸端部304を形成したものであってもよい。この場合に第一筒状部材10は、上記規制部材300と同様に、複数の凸端部304の先端が外側に撓み、大径部6を囲繞したときに初期状態となり、第一筒状部材10が連動機構40によって取外し方向に回転して凸端部304の先端が大径部6の端面に対向したときに規制状態となる。
また、上述した大径部6、第一筒状部材10及び第二筒状部材20の外周を円形状として説明したが、勿論これに限定するものではなく、矩形状、楕円形状、多角形状等であってもよい。
また、上記実施形態においては、管状部材2に第一筒状部材10と第二筒状部材20を連結させる場合を例に説明したが、これに限定するものではなく、雄ねじ部4を有する長尺状部材としての軸部材に、第一雌ねじ部12を有するナットと、第二雌ねじ部22を有するナットとを連結するものであってもよい。この場合、軸部材に、雄ねじ部4よりも径方向外側に張り出す円柱状や矩形状等の頭部を形成し、該頭部を大径部として機能させる。
また、上記実施形態においては、第一雄ねじ螺旋溝7及び第一雌ねじ部12と、第二雄ねじ螺旋溝8及び第二雌ねじ部22が、互いに逆ねじの関係(リード方向が異なる)となっている場合を例示したが、本発明はこれに限定するものではない。例えばリード方向が同じで、リード角が異なる第一雄ねじ螺旋溝7及び第一雌ねじ部12と、第二雄ねじ螺旋溝8及び第二雌ねじ部22を採用することもできる。この場合、右回りに旋回する第一雄ねじ螺旋溝に、さらに右回りに旋回する第二雄ねじ螺旋溝を重畳形成することにより、互いにリード角が異なる第一雄ねじ螺旋溝7及び第二雄ねじ螺旋溝8を、ねじ方向を揃えて形成することが出来る。勿論、リード方向を同じにした場合、第一雄ねじ螺旋溝と第二雄ねじ螺旋溝のリード方向は、右回りに限定するものではなく、左回りでもよい。
また、上述の実施形態においては、管状部材に筒状部材を連結する場合を例に説明したが、勿論これに限定するものではなく、例えば管状部材同士等、同種の部材同士を連結してもよい。また管状部材と柱状部材、管状部材と棒状部材、柱状部材と棒状部材等を連結する場合にも適用することができる。
1…長尺状部材連結構造、2…管状部材、4…雄ねじ部、4a…ねじ山、6…大径部、7…第一雄ねじ螺旋溝、8…第二雄ねじ螺旋溝、10…第一筒状部材、12…第一雌ねじ部、14…第一係合部、14a,28a…凸部、14b,28b…凹部、20…第二筒状部材、22…第二雌ねじ部、24…螺合可能領域、26…挿通不可領域、28…第二係合部、30…規制手段、34…環状パッキン、36…装着面、36a…装着溝、38…接触面、40…連動機構、50…リング状可撓部材、52a,52b…円板、54…支持部、56…孔、60,70…リング状可撓部材、64…支持部、66…規制片、68…突起、72…基端部、74…突出部、80,90…集合環状体、82…弾性部材、84…剛体部材、92…回転体、94…回転軸、92a,92b…角部、100…型枠、102…山折り部、104…谷折り部、110,200,250,300…規制部材、120…リング状部材、122…係合面と、124…当接面、130…傾斜部、132…凸段部、202…弾性筒状部材、204…弧状片、210…ワイヤ、252…弾性環状部材、252a…弾性部、252b…ワッシャ、254…操作軸部、256…埋込部材、302…係合部、304…凸端部、306…間隙、310…固定凸部、320…筒状補助部。

Claims (24)

  1. 適宜のリード角及び/又はリード方向に設定された第一螺旋溝、及び、上記リード角及び/又はリード方向に対して相異なるリード角及び/又はリード方向に設定された第二螺旋溝が形成された雄ねじ部と、該雄ねじ部の外周よりも大径の外周の大径外周部とを有する軸部と、
    筒形状の外周を有し、上記第一螺旋溝に螺合し得る第一雌ねじ体と、
    筒形状の外周を有し、上記第一雌ねじ体の締結時の進行方向の上流側で、上記第二螺旋溝に螺合し得る第二雌ねじ体と、具え、
    上記第一雌ねじ体が上記第一螺旋溝に予め螺合配置され、上記第二雌ねじ体が上記第二螺旋溝に螺合したとき、上記第一雌ねじ体及び上記第二雌ねじ体の間に、一方の回転に連動して他方が回転し得る連動機構が設けられることを特徴とする長尺状部材連結構造。
  2. 前記第一螺旋溝と前記第二螺旋溝は、少なくともそれぞれの一部の領域が互いに重なって成る重複領域を有するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の長尺状部材連結構造。
  3. 前記連動機構は、前記第一雌ねじ体及び前記第二雌ねじ体の対向する端部に形成された凹凸面を有し、上記凹凸面が互いに係合し、前記第二雌ねじ体が締結方向に回転したとき、前記第一雌ねじ体が共回りし、両雌ねじ体の相対距離が短縮されることを特徴とする請求項1又は2に記載の長尺状部材連結機構。
  4. 前記連動機構により前記第一雌ねじ体及び前記第二雌ねじ体が共回りして、所定角回転したときの前記両雌ねじ体間の間隙の変位量は、上記所定角回転した前記第一雌ねじ体が前記大径外周部から離間する変位量の半分であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の長尺状部材連結機構。
  5. 前記大径外周部と前記第一雌ねじ体との間で、前記軸部に固定され、前記第一雌ねじ体の軸方向の位置を規制する規制手段を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の長尺状部材連結機構。
  6. 前記規制手段は、前記大径外周部及び前記第一雌ねじ体間に生じる間隙を充填することを特徴とする請求項5に記載の長尺状部材連結機構。
  7. 前記規制手段は、前記第一雌ねじ体と前記大径外周部との間隙を所定長さ未満とする初期状態から、前記連動機構によって前記第一雌ねじ体が移動したとき、上記間隙を所定長さに規制する規制状態に移行することを特徴とする請求項5又は6に記載の長尺状部材連結構造。
  8. 前記規制手段は、一対の輪状部材を重ねて成り、
    上記輪状部材は、周方向に沿って凹凸を配設した係合面と、
    上記係合面に対して軸方向に離間した面であって、前記第一雌ねじ体又は前記大径外周部に当接する当接面とを有し、
    上記係合面は、上記凹凸間の内、前記連動機構による前記第一雌ねじ体の回転方向に沿う側に前記第一雌ねじ体側に傾斜する傾斜部を有し、
    前記規制手段は、上記係合面同士の凹凸が重ね合わされた初期状態から、一方の上記輪状部材を他方の上記輪状部材に対し、上記傾斜部の傾斜に沿って相対回転することで規制状態に移行することを特徴とする請求項7に記載の長尺状部材連結構造。
  9. 前記規制手段は、前記第一雌ねじ体と前記大径外周部との間で、前記軸部を囲繞する筒状の弾性部材であって、
    上記弾性部材は、前記初期状態で設置され、該初期状態から前記軸部の軸方向に沿って伸張して前記規制状態に移行することを特徴とする請求項7に記載の長尺状部材連結構造。
  10. 前記規制手段は、前記弾性部材に組み込まれた、周方向に沿って複数配置された凸状の弧状片を有することを特徴とする請求項9に記載の長尺状部材連結構造。
  11. 前記規制手段は、前記弾性部材の外周に沿って配置された耐靭部を有することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の長尺状部材連結構造。
  12. 前記規制手段は、前記弾性部材に組み込まれた、前記弾性部材の径方向の外側に突出する操作部を有し、
    前記弾性部材は、上記操作部の操作により径方向の外向きの力が生じたとき、前記初期状態を形成し、上記外向きの力が解放されたとき、前記規制状態を形成することを特徴とする請求項9に記載の長尺状部材連結構造。
  13. 前記規制手段は、前記第一雌ねじ体と前記大径外周部との間で何れか一方に固定され、少なくとも一部が他方の端部の外周を囲繞することで、前記初期状態を形成し、前記第一雌ねじ体が移動したとき、規制状態に移行することを特徴とする請求項7に記載の長尺状部材連結構造。
  14. 前記大径外周部は、前記雄ねじ部の一端側に形成され、前記雄ねじ部よりも大径の外形を有する無ねじ部の端部であることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の長尺状部材連結機構。
  15. 前記大径外周部は、前記雄ねじ部の頭部であることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の長尺状部材連結機構。
  16. 前記軸部及び/又は第二雌ねじ体は、中実状又は中空状を成すことを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の長尺状部材連結構造。
  17. 適宜のリード角及び/又はリード方向に設定された第一螺旋溝、及び、上記リード角及び/又はリード方向に対して相異なるリード角及び/又はリード方向に設定された第二螺旋溝が形成された雄ねじ部と、該雄ねじ部の外周よりも大径の外周の大径外周部とを有する軸部と、筒形状の外周を有し、上記第一螺旋溝に螺合し得る第一雌ねじ体と、筒形状の外周を有し、上記第一雌ねじ体の締結時の進行方向の上流側で、上記第二螺旋溝に螺合し得る第二雌ねじ体と有する長尺状部材連結方法であって、
    上記第一雌ねじ体を上記第一螺旋溝に螺合配置する工程と、
    上記第二雌ねじ体を上記第二螺旋溝に螺合配置する工程と、
    上記第一雌ねじ体及び上記第二雌ねじ体の間に連動機構を構成し、該連動機構によって、一方の回転に連動させて他方を回転させる工程と、を有することを特徴とする長尺状部材連結方法。
  18. 前記第一螺旋溝と前記第二螺旋溝は、少なくともそれぞれの一部の領域が互いに重なって成る重複領域を有するように構成されることを特徴とする請求項17に記載の長尺状部材連結方法。
  19. 前記連動機構は、前記第一雌ねじ体及び前記第二雌ねじ体の対向する端部に形成された凹凸面を有し、上記凹凸面が互いに係合し、前記第二雌ねじ体が締結方向に回転したとき、前記第一雌ねじ体が共回りし、両雌ねじ体の相対距離が短縮されることを特徴とする請求項17又は18に記載の長尺状部材連結方法。
  20. 前記連動機構により前記第一雌ねじ体及び前記第二雌ねじ体が共回りして、所定角回転したときの前記両雌ねじ体間の間隙の変位量は、上記所定角回転した前記第一雌ねじ体が前記大径外周部から離間する変位量の半分であることを特徴とする請求項17乃至19の何れかに記載の長尺状部材連結方法。
  21. 前記大径外周部と上記第一雌ねじ体との間に規制手段を配し、
    上記規制手段を上記軸部に固定することで、上記第一雌ねじ体の軸方向の位置を規制する工程を有することを特徴とする請求項17乃至20の何れかに記載の長尺状部材連結方法。
  22. 前記規制手段は、前記大径外周部及び前記第一雌ねじ体間に生じる間隙を充填することを特徴とする請求項21に記載の長尺状部材連結方法。
  23. 前記規制手段は、前記第一雌ねじ体と前記大径外周部との間隙を所定長さ未満とする初期状態から、前記連動機構によって前記第一雌ねじ体が移動したとき、上記間隙を所定長さに規制する規制状態に移行することを特徴とする請求項21乃至22の何れかに記載の長尺状部材連結方法。
  24. 前記規制手段は、前記第一雌ねじ体と前記大径外周部との間で何れか一方に固定され、少なくとも一部で他方の端部の外周を囲繞することで初期状態を形成し、前記第一雌ねじ体が移動したとき、規制状態に移行することを特徴とする請求項21に記載の長尺状部材連結方法。
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