JP7103856B2 - 止水板付きシャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、止水板付きシャッター装置に関する。
従来、止水板が設けられた止水板付きシャッターが公知である。例えば、特許文献1には、スラット扉体の下部に止水板が設けられた止水板付きシャッターが開示されている。この止水板には、冠水時に止水板の内部に浸入した水を排出する排水孔が設けられている。
特開2013-159911号公報
しかしながら、排出孔が止水板の左右方向の中央部に設けられている場合、止水板に溜まった水が抜けきらないままスラット扉体と共に止水板が上昇すると、止水板の下を通る通行人等に水がかかるおそれがある。
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであって、水が抜けきらない状態の止水板の下を通る通行人等に水がかかりにくい止水板付きシャッター装置を提供することを目的とする。
本発明の止水板付きシャッター装置は、シャッターカーテンと、前記シャッターカーテンに結合されると共に、内部に中空部が設けられ左右両端部に前記中空部に連通して当該中空部に溜まった水を排出可能な第1貫通孔が設けられた止水板と、前記止水板の左右両端部が挿入され前記止水板を上下移動に沿って案内可能な凹部を有するガイドレールと、を備え、前記止水板には、前記中空部と連通し当該中空部に空気が導入可能な第2貫通孔が設けられ、前記第2貫通孔は、前記止水板の上壁に設けられている。
前記止水板付きシャッター装置では、止水板の左右両端部には第1貫通孔が設けられ、当該左右両端部がガイドレールの凹部に挿入されている。従って、止水板の内部の水は、第1貫通孔から排出されたのち、ガイドレールの凹部の内方を伝って下方に向けて流れる。このため、止水板付きシャッターの下を通る通行人等に水がかかりにくくなる。また、前記止水板付きシャッター装置では、止水板に第2貫通孔が設けられているため、第2貫通孔からの排水を、より速く効率的に行うことができる。また、前記止水板付きシャッター装置では、止水板の上壁以外の他の部位に設けられている場合よりも、より上側に第2貫通孔を設けることができるため、中空部に効率的に空気を導入することにより、第2貫通孔からの排水をさらに速く効率的に行うことができる。
前記止水板付きシャッター装置において、前記止水板は、屋外側に位置して左右方向に延びる第1壁と、当該第1壁における左右方向の端縁から前記止水板の厚さ方向に沿って屋内側に向けて延びる第2壁と、これらの第1壁および第2壁の下側に位置する第3壁と、を有し、前記第1貫通孔は、前記第1壁の左右両端部と、前記第2壁と、前記第3壁の左右両端部との少なくともいずれかに設けられていることが好ましい。
前記止水板付きシャッター装置では、第1貫通孔は、止水板における屋内側の部位には設けられていない。即ち、第1貫通孔は、屋内側に位置して前記第1壁に面する壁には設けられていない。このため、屋内側にいる通行人等に対して、より水がかかりにくくなるという効果を有する。
前記止水板付きシャッター装置において、前記止水板は、前記中空部が第4壁で仕切られることによって上下方向に沿って並ぶ複数の分割体を有し、前記分割体のそれぞれは、前記第4壁と、屋外側に位置して左右方向に延びる第5壁と、当該第5壁における左右方向の端縁から前記分割体の厚さ方向に沿って屋内側に向けて延びる第6壁と、を有し、前記第1貫通孔は、前記分割体のそれぞれにおいて、前記第4壁の左右両端部と、前記第5壁の左右両端部と、前記第6壁との少なくともいずれかに設けられていることが好ましい。
前記止水板付きシャッター装置では、前記止水板は、複数の分割体に区分けされ、分割体のそれぞれに第1貫通孔が設けられている。従って、複数の分割体に区分けされない場合に比べて、第1貫通孔からの水の排出効率が向上する。
前記止水板付きシャッター装置において、前記止水板は屋内側に位置し第2壁の端縁から左右方向に延びる第7壁をさらに有し、前記第7壁における左右方向の端部と、第3壁における屋内側の端部には、吸水テープを貼着した止水部材が設けられている。
前記止水板付きシャッター装置では、前記第7壁における左右方向の端部と、前記第3壁における屋内側の端部には、吸水テープを貼着した止水部材が設けられているため、屋外側から浸水すると、吸水テープが浸水し大きく膨潤し、床面と止水部材との間の隙間を封鎖して水の浸入を制限することができる。
本発明に係る止水板付きシャッター装置は、水が抜けきらない状態の止水板の下を通る通行人等に雨水等の水がかかりにくいという効果を奏する。
図1は、第1実施形態による止水板付きシャッター装置を示す正面図である。 図2は、図1の止水板付きシャッター装置を示す斜視図であり、シャッターが開位置にある状態を示している。 図3は、図2のIII-III線による断面図である。 図4は、第1実施形態による止水板を示す斜視図である。 図5は、図4のV-V線による断面図である。 図6は、第2実施形態による止水板を示す斜視図である。 図7は、図6のVII-VII線による断面図である。 図8は、図6のVII-VII線による断面図である。 図9は、第3実施形態による止水板を斜め下方から見た斜視図である。
以下に、本発明の実施形態による止水板付きシャッター装置1につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、図面において、OUTは構造物10の屋外側、INは構造物10の屋内側、RHは屋外側から止水板付きシャッター装置1を見た場合の右側、LHは屋外側から止水板付きシャッター装置1を見た場合の左側、UPは上側、LWは下側を示す。
[第1実施形態]
本実施形態は、止水板付きシャッター装置1に関する。図1から図5を参照して、本実施形態による止水板付きシャッター装置1について説明する。図1は、第1実施形態による止水板付きシャッター装置1を示す正面図である。図2は、図1の止水板付きシャッター装置1を示す斜視図であり、シャッターが開位置にある状態を示している。図3は、図2のIII-III線による断面図である。図4は、第1実施形態による止水板を示す斜視図である。図5は、図4のV-V線による断面図である。
図1に示すように、構造物10は、床面13の上に設置された壁11を有し、壁には開口12が設けられている。本実施形態における構造物10は、例えば住宅であるが、住宅以外にも、例えば、ビル、倉庫、および工場等が構造物10に含まれる。本実施形態における壁11は、構造物10の内外を仕切る外壁であるが、外壁以外にも、例えば、構造物10の内部において内部空間を仕切る内壁等も壁に含まれる。開口12は、構造物10の壁11に設けられ、構造物10の屋内側と屋外側とを連通する。
開口12の周縁部には、左右一対のガイドレール20が設けられている。具体的には、それぞれのガイドレール20は上下方向に沿って延びている。また、右側のガイドレール20Aと、左側のガイドレール20Bとは、止水板付きシャッター100の幅の長さ分だけ離れて位置している。図3に示すように、ガイドレール20は、断面U字状(断面コ字状)に構成されている。即ち、ガイドレール20は、屋内側に位置し左右方向に延びる内側壁部21と、屋外側に位置し左右方向に延びる外側壁部22と、内側壁部21の端縁21aと外側壁部22の端縁22aとを前後方向(屋内側から屋外側に向けた方向である内外方向)に結ぶ連結壁部23と、を有して一体に設けられている。外側壁部22と内側壁部21とは、前後方向に間隔をおいて面している。これらの内側壁部21、外側壁部22および連結壁部23によって、ガイドレール20には、断面U字状(断面コ字状)の凹部24が設けられる。凹部24の開口方向は、右側のガイドレール20Aと左側のガイドレール20Bとの左右方向の中央部分CL(図1参照)に向いている。つまり、図3に示すように、右側のガイドレール20Aにおいては、凹部24の開口方向は左側に向いており、左側のガイドレール20Bにおいては、図示しないが、凹部の開口方向は右側に向いている。なお、屋外側とは、構造物10の外側であり、冠水時に水が浸入する場合の上流側、すなわち先に水が到達する側である。屋内側とは、構造物10の内側であり、屋外側の反対側である。
図1に示すように、本実施形態による止水板付きシャッター100は、上端部に位置するシャッターケース30に設けられた巻取機構40と、巻取機構40から下方に延びるシャッターカーテン50と、シャッターカーテン50の下端部に結合された止水板60と、を備えている。なお、本実施形態による止水板付きシャッター装置1は、止水板付きシャッター100と、ガイドレール20と、を有する。
巻取機構40は、シャフト41と、回転ドラム42と、を有する。シャフト41は、左右方向に沿って延びており、左右両端部が支持体43に回転可能に支持されている。シャフト41は、図示しないモータによって駆動回転する。回転ドラム42は、シャフト41に設けられ当該シャフト41と一体に回転する。図1は、シャッターが閉位置にある状態を示しているが、回転ドラム42が回転して回転ドラム42の外周面にシャッターカーテン50が巻き取られると、図2に示すように、止水板60が上昇してシャッターが開位置となる。
図2に示すように、シャッターカーテン50は、複数のスラット51が互いに連結して上下方向に沿って延びている。スラット51のそれぞれは、左右方向に延びる横長の板材であり、例えば、スチール板,ステンレス板,又はアルミニウム板等から構成される。また、各スラット51における上端部と下端部には、湾曲形状のカール部51a,51bが設けられている。上下方向に互いに隣接するスラット51は、それぞれカール部51a,51b同士が係合することにより連結される。これによって、上下方向に沿って延びるシャッターカーテン50が構成される。最も下側に位置するスラット51に止水板60が結合している。
図3から図5に示すように、止水板60は、内部に中空部61が設けられた直方体の箱状部材である。具体的には、止水板60は、屋外側に位置して左右方向に延びる外壁62(第1壁)と、外壁62における左右方向の端縁62aから止水板60の厚さ方向(前後方向)に沿って屋内側に向けて延びる側壁63(第2壁)と、屋内側に位置し側壁63の端縁63aから左右方向に延びる内壁64と、これらの外壁62、側壁63、内壁64の下側に位置する下壁65(第3壁)と、外壁62、側壁63、内壁64の上側に位置する上壁66と、を有する。外壁62と内壁64とは、前後方向に間隔をおいて互いに面している。上壁66と下壁65とは、上下方向に間隔をおいて互いに面している。左右一対の側壁63は、左右方向に間隔をおいて互いに面している。なお、外壁62は第1壁の一例である。側壁63は第2壁の一例である。下壁65は第3壁の一例である。
ここで、図3に示すように、止水板60の内部には、中空部61が設けられている。図2から図5に示すように、排水孔70(第1貫通孔)が、外壁62(第1壁)の左右両端部と、左右それぞれの側壁63(第2壁)と、下壁65(第3壁)の左右両端部と、に設けられている。排水孔70(第1貫通孔)は、中空部61と連通し中空部61に溜まった水を止水板60の外部へ排出可能に構成されている。図4,5に示すように、外壁62および側壁63には、上下方向に沿って複数(本実施形態では5つ)の排水孔70が同一ピッチで設けられている。下壁65には、右端部および左端部に排水孔70がそれぞれ1つずつ設けられている。
さらに、図4,5に示すように、中空部61と連通し中空部61に空気が導入可能な空気孔80(第2貫通孔)が、上壁66の右端部に設けられている。空気孔80は、円形であるが、円形以外の形状でもよい。なお、本実施形態では、空気孔80は上壁66に1つ設けたが、2つ以上設けてもよい。また、空気孔80は、上壁66の左右両端部以外の部位や上壁66以外の壁に設けてもよい。
図5に示すように、外壁62に設けた5つの排水孔70と、側壁63に設けた5つの排水孔70とは、上下方向の位置が一致または略一致している。また、下壁65に設けた1つの排水孔70、上壁66に設けた1つの空気孔80、および側壁63に設けた5つの排水孔70は、前後方向(止水板60の厚さ方向)の位置が一致または略一致している。本実施形態では、排水孔70は、全て同じ径の円形としたが、径が異なってもよく、円形以外の形状でもよい。また、上下に隣接する排水孔70同士の距離は、全ての排水孔70について同一でなくてよい。つまり、排水孔70同士の距離は特に限定されず、全て異なってもよい。
図3に示すように、止水板60の右端部は、ガイドレール20の凹部24内に挿入されている。外壁62に設けられた排水孔70はガイドレール20の外側壁部22に面し、側壁63に設けられた排水孔70はガイドレール20の連結壁部23に面している。従って、止水板60の右端部に設けられた排水孔70および空気孔80は、ガイドレール20の凹部24内に位置している。また、止水板60の内壁64における右端部には、止水ゴム71が固着されているため、冠水時に止水板60が水によって屋内側に押される場合には、止水板60とガイドレール20とが止水ゴム71によって水密にシールされ、止水板60の内壁64とガイドレール20の内側壁部21との間から屋内側に水が浸入することが制限される。なお、図示しないが、止水板60の左端部も、左側に設けられたガイドレール20Bの凹部に挿入されている。止水板60の内壁64における左端部にも止水ゴムが固着されている。これによって、止水板60の左右両端部が挿入された状態で止水板60を上下移動に沿って案内可能な凹部24を有するガイドレール20が構成される。
次に、シャッターの開閉動作について説明する。
まず、図1で説明したように、図示しないモータを作動させることによってシャフト41と共に回転ドラム42が回転する。すると、複数のスラット51を有するシャッターカーテン50が回転ドラム42に巻き取られる。止水板60は、シャッターカーテン50の下端部に結合されているため、シャッターカーテン50と共に止水板60が上昇してシャッターが開く。このとき、図3に示すように、止水板60の左右両端部がガイドレール20の凹部24に挿入されているため、止水板60が上下移動する際にガイドレール20によって止水板60が案内される。
なお、シャッターを閉じる場合は、図示しないモータを逆方向に回転させる作動によってシャフト41と共に回転ドラム42が逆方向に回転する。すると、複数のスラット51を有するシャッターカーテン50が回転ドラム42から繰り出される。よって、シャッターカーテン50と共に止水板60が下降してシャッターが閉じる。
さらに、止水板60の内部に溜まった水の排水作用を説明する。
前述したように、止水板60の左右両端部には、空気孔80および複数の排水孔70が設けられている(図2~図5参照)。従って、排水孔70から水(例えば、雨水等)が止水板60の外部へ排出される。また、空気孔80から止水板60の内部に空気が導入されるため、排水効率が向上する。ここで、図3に示すように、止水板60の左右両端部はガイドレール20の凹部24内に挿入されているため、止水板60の左右両端部に設けられた排水孔70および空気孔80は、ガイドレール20の凹部24内に位置している。換言すれば、止水板60に設けられた排水孔70および空気孔80は、ガイドレール20によって屋外側と屋内側および左側と右側が覆われている。つまり、ガイドレール20の凹部24で止水板60の左右両端部の排水孔70および空気孔80を取り囲んでいる。従って、止水板60の内部の水は、排水孔70から排出されたのち、ガイドレール20の凹部24の内方を伝って下方に向けて流れるため、止水板付きシャッター100の下を通る通行人等に水がかかりにくくなる。
以上、説明したように、本実施形態による止水板付きシャッター装置1は、シャッターカーテン50と、シャッターカーテン50に結合されると共に、内部に中空部61が設けられ左右両端部に中空部61に連通して中空部61に溜まった水を排出可能な排水孔70(第1貫通孔)が設けられた止水板60と、止水板60の左右両端部が挿入され止水板60を上下移動に沿って案内可能な凹部24を有するガイドレール20と、を備えている。
このように、止水板60の左右両端部には排水孔70(第1貫通孔)が設けられ、当該左右両端部がガイドレール20の凹部24に挿入されている。このため、ガイドレール20の凹部24で止水板60の左右両端部の排水孔70を取り囲んでいる。従って、止水板60の内部の水は、排水孔70から排出されたのち、ガイドレール20の凹部24の内部を伝って下方に向けて流れる。このため、止水板付きシャッター100の下を通る通行人等に水がかかりにくくなる。
また、止水板60は、屋外側に位置する外壁62(第1壁)と、外壁62における左右方向の端縁62aから止水板60の厚さ方向に沿って屋内側に向けて延びる側壁63(第2壁)と、これらの外壁62および側壁63の下側に位置する下壁65(第3壁)と、を有する。排水孔70(第1貫通孔)は、外壁62の左右両端部と、側壁63と、下壁65の左右両端部とに設けられている。
このように、排水孔70(第1貫通孔)は、止水板60における屋内側の部位には設けられていないため、屋内側にいる通行人等に対して、より水がかかりにくくなる。
さらに、止水板60には、中空部61と連通し中空部61に空気が導入可能な空気孔80(第2貫通孔)が設けられているため、排水孔70からの排水を、より速く行うことができる。また、止水板60の内部の水が速く排出されて止水板付きシャッター100の全体の重量が速く減少するため、止水板付きシャッター100を上昇させるためのモータの負荷が減少するという効果も有する。
なお、空気孔80(第2貫通孔)は、止水板60の上壁66に設けられている。よって、空気孔80が止水板60の他の部位(例えば、側壁63)に設けられている場合よりも、より上側に設けることができるため、中空部61に効率的に空気を導入することができる。
[第2実施形態]
次いで、第2実施形態による止水板付きシャッターの止水板160を説明する。ただし、前述した第1実施形態と同一構成の部位には同一符号を付けて説明を省略する。
図6~図8に示すように、本実施形態による止水板160は、内部の中空部が仕切壁82(第4壁)で仕切られることによって、上下方向に沿って並ぶ複数(本実施形態では5つ)の分割体210,220,230,240,250を有する。それぞれの分割体210,220,230,240,250は、下壁165または仕切壁82(第4壁)と、屋外側に位置して左右方向に延びる外壁162(第5壁)と、外壁162における左右方向の端縁162aから止水板160の厚さ方向に沿って屋内側に向けて延びる側壁163(第6壁)と、屋内側に位置し側壁163の端縁163aから左右方向に延びる内壁164と、これらの外壁162、側壁163、内壁164の上側に位置する上壁166または仕切壁82(第4壁)と、を有する。外壁162と内壁164とは、前後方向に間隔をおいて互いに面している。なお、仕切壁82は第4壁の一例である。外壁162は第5壁の一例である。側壁163は第6壁の一例である。
このように、それぞれの分割体210,220,230,240,250は、左右一対の側壁163、内壁164、外壁162、上壁166(または仕切壁82)および下壁165(または仕切壁82)に囲まれて構成される。また、上下に隣接する分割体においては、下側の分割体に設けられた天井側の仕切壁82は、上側の分割体に設けられた底側の仕切壁82と共通する。以下に、具体的に説明する。
まず、止水板160を構成する分割体を上から順に、第1分割体210、第2分割体220、第3分割体230、第4分割体240および第5分割体250と称する。
第1分割体210の天井側に設けられた上壁166の右端部には、円形の空気孔80が1つ設けられている。また、第1分割体210の左右の側壁163には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。第1分割体210の底側に設けられた仕切壁82の左右両端部には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。
第2分割体220の天井側に設けられた仕切壁82は、第1分割体210の底側に設けられた仕切壁82と共通する。第2分割体220の左右の側壁には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。第2分割体220の底側に設けられた仕切壁82の左右両端部には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。
第3分割体230の天井側に設けられた仕切壁82は、第2分割体220の底側に設けられた仕切壁82と共通する。第3分割体230の左右の側壁163には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。第3分割体230の底側に設けられた仕切壁82の左右両端部には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。
第4分割体240の天井側に設けられた仕切壁82は、第3分割体230の底側に設けられた仕切壁82と共通する。第4分割体240の左右の側壁163には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。第4分割体240の底側に設けられた仕切壁82の左右両端部には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。
第5分割体250の天井側に設けられた仕切壁82は、第4分割体240の底側に設けられた仕切壁82と共通する。第5分割体250の左右の側壁163には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。第5分割体250の底側に設けられた下壁165の左右両端部には、それぞれ円形の排水孔70が1つずつ設けられている。なお、第1分割体210~第5分割体250のそれぞれにおいて、側壁163に設けた排水孔70は、側壁163における上下方向の下端部に位置している。さらに、第1分割体210と第5分割体250とは、上下方向の高さが同一であり、第2分割体220~第4分割体240は、上下方向の高さが同一である。第1分割体210および第5分割体250の上下方向の高さは、第2分割体220~第4分割体240の上下方向の高さよりも小さく設定されている。
以上、説明したように、本実施形態による止水板付きシャッター装置の止水板160は、中空部161が仕切壁82(第4壁)で仕切られることによって上下方向に沿って並ぶ複数の分割体210,220,230,240,250を有する。分割体210,220,230,240,250は、仕切壁82と、屋外側に位置する外壁162(第5壁)と、外壁162における左右方向の端縁162aから止水板160の厚さ方向に沿って屋内側に向けて延びる側壁163(第6壁)と、を有する。排水孔70(第1貫通孔)は、分割体210,220,230,240,250のそれぞれにおいて、仕切壁82の左右両端部と、外壁162の左右両端部と、側壁163とに設けられている。
このように、止水板160は、複数の分割体210,220,230,240,250に区分けされ、分割体210,220,230,240,250のそれぞれに排水孔70が設けられている。従って、複数の分割体に区分けされない場合に比べて、排水孔70からの水の排出効率が向上する。
[第3実施形態]
次いで、第3実施形態による止水板付きシャッターの止水板260を説明する。ただし、前述した第1実施形態と同一構成の部位には同一符号を付けて説明を省略する。
図9は、第3実施形態による止水板260を斜め下方から見た斜視図である。本実施形態においては、図9に示すように、止水板260は、屋内側に位置し左右方向に延びる内壁64と、内壁64における左右方向の端縁64aから止水板60の厚さ方向(前後方向)に沿って屋外側に向けて延びる側壁63と、屋外側に位置し側壁63の端縁63aから左右方向に延びる外壁62と、これらの外壁62、側壁63、内壁64の下側に位置する下壁65と、を有する。本実施形態においては、内壁64における左右方向の端部と、下壁65における屋内側の端部とに、帯状の止水ゴム271を設置している。具体的には、内壁64における左右方向の端部には、上下方向に沿って帯状の止水ゴム271が設置されている。下壁65における屋内側の端部には、左右方向に沿って帯状の止水ゴム271が設置されている。ここで、止水ゴム271の表面には、便宜的にハッチングで示した部位に吸水テープ272を貼着している。この吸水テープ272には、吸水効率、吸水速度および保水性等において優れた特徴を有する高吸水性高分子がコーティングされている。従って、吸水テープ272が浸水すると大きく膨潤して水の浸入を制限する。なお、吸水テープ272として、例えば、スリーエムカンパニー製の3M(登録商標)ジョイント止水テープ2237などを適用することができる。
以上、説明したように、本実施形態においては、内壁64における左右方向の端部と、下壁65における屋内側の端部とに、吸水テープ272を貼着した帯状の止水ゴム271を貼着している。ここで、例えば、側壁63と下壁65とが交差する角部においては、ガイドレール20や床面13(図1参照)とに間に隙間が生じやすい。また、床面13の上に多くの凹凸が設けられている場合は、床面13と止水ゴム271との間に隙間が生じやすい。しかし、吸水テープ272が止水ゴム271に貼着されているため、屋外側から浸水すると、吸水テープ272が浸水し大きく膨潤し、前述した隙間を封鎖して水の浸入を制限することができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、前記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、前記第1実施形態では、排水孔70(第1貫通孔)は、外壁62の左右両端部と、側壁63と、下壁65の左右両端部とに設けられているが、外壁62、側壁63および下壁65の少なくともいずれかであればよい。例えば、側壁63のみ、または、外壁62のみに排水孔70を設けてもよい。また、空気孔80(第2貫通孔)は、上壁66の左右両端部に設けてもよい。
また、前記第2実施形態において、排水孔70(第1貫通孔)は、仕切壁82の左右両端部と、外壁162の左右両端部と、側壁163とに設けられている。しかし、屋外側に位置する外壁162(第5壁)にも排水孔70を設けてもよい。また、排水孔70(第1貫通孔)は、仕切壁82の左右方向の中央部に設けてもよい。さらに、前記実施形態では、上下に並ぶ排水孔70(第1貫通孔)の径を同一にしたが、例えば、下方にいくに従って徐々に径が大きくなる排水孔70にしてもよい。上側よりも下側の方が、溜まった水による水圧が大きくなるため、下側の排水孔70の径を大きくして排水孔70からの排水効率を高めることができる。
50…シャッターカーテン、60,160,260…止水板、61…中空部、62…外壁(第1壁)、63…側壁(第2壁)、65…下壁(第3壁)、66…上壁、70…排水孔(第1貫通孔)、80…空気孔(第2貫通孔)、82…仕切壁(第4壁)、162…外壁(第5壁)、163…側壁(第6壁)、210…第1分割体(分割体)、220…第2分割体(分割体)、230…第3分割体(分割体)、240…第4分割体(分割体)、250…第5分割体(分割体)。

Claims (4)

  1. シャッターカーテンと、
    前記シャッターカーテンに結合されると共に、内部に中空部が設けられ左右両端部に前記中空部に連通して当該中空部に溜まった水を排出可能な第1貫通孔が設けられた止水板と、
    前記止水板の左右両端部が挿入され前記止水板を上下移動に沿って案内可能な凹部を有するガイドレールと、
    を備え
    前記止水板には、前記中空部と連通し当該中空部に空気が導入可能な第2貫通孔が設けられ、
    前記第2貫通孔は、前記止水板の上壁に設けられた、止水板付きシャッター装置。
  2. 前記止水板は、屋外側に位置して左右方向に延びる第1壁と、当該第1壁における左右方向の端縁から前記止水板の厚さ方向に沿って屋内側に向けて延びる第2壁と、これらの第1壁および第2壁の下側に位置する第3壁と、を有し、
    前記第1貫通孔は、前記第1壁の左右両端部と、前記第2壁と、前記第3壁の左右両端部との少なくともいずれかに設けられた、
    請求項1に記載の止水板付きシャッター装置。
  3. 前記止水板は、前記中空部が第4壁で仕切られることによって上下方向に沿って並ぶ複数の分割体を有し、
    前記分割体のそれぞれは、前記第4壁と、屋外側に位置して左右方向に延びる第5壁と、当該第5壁における左右方向の端縁から前記分割体の厚さ方向に沿って屋内側に向けて延びる第6壁と、を有し、
    前記第1貫通孔は、前記分割体のそれぞれにおいて、前記第4壁の左右両端部と、前記第5壁の左右両端部と、前記第6壁との少なくともいずれかに設けられた、
    請求項1に記載の止水板付きシャッター装置。
  4. 前記止水板は、屋内側に位置し前記第2壁の端縁から左右方向に延びる第7壁をさらに有し、
    前記第7壁における左右方向の端部と、前記第3壁における屋内側の端部には、吸水テープを貼着した止水部材が設けられた、
    請求項2に記載の止水板付きシャッター装置。
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