JP7103775B2 - デスク及び収納ケース - Google Patents

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Description

本発明は、デスク及び収納ケースに関する。
従来、天板と天板の両側端部に設けられて当該天板を支える一対の脚体とを備えるデスクが広く利用されている。また、PC(パーソナル・コンピュータ)等の電子機器の普及に伴い、これらの電子機器をデスクの周囲に配置することが一般化している。天板上で、例えば多数のパソコンをネットワーク環境に接続するために、ハブやルーターなどの機器を使用することが不可欠となる。しかしながら、天板の下方に形成された下肢空間にこれらの機器を配置したのでは、下肢空間が圧迫されてしまう。そのような問題を解決するために、例えば、特許文献1には、両外端に設けられるエンドパネル脚にハブなどの機器類を収容設置できる機能を持たせたデスクが提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、エンドの脚体の内部に機器を収納することを前提としている。即ち、エンドの脚体が機器収納専用となり、エンドの脚体が大きくなるため、下肢空間が狭くなりがちである。また、機器を収納しない場合においては、エンドの脚体が余計なスペースを占有することとなり、邪魔となる可能性があった。更に、脚体の内部に機器を収納する構造であるため、機器のサイズが大きくなった場合に対応することができない可能性もあり、デスクの長期使用に際して非効率であった。
特開2010-099311号公報
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、デスクにおいて、下肢空間を圧迫せずにレイアウトの自由度を確保する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するために、以下の構成を採用した。即ち、本発明は、
天板と、前記天板の両側端部に設けられて当該天板を支える一対の脚体と、を備えるデスクであって、
前記脚体の外側面に着脱自在であって、前記脚体の外側面に取り付けられることによって、当該脚体の外側面との間に被収納物を収納可能な空間である収納部を形成する収納ケースを更に備える。これによれば、収納ケースが脚体の外側面に取り付けられるため、下肢空間が圧迫されることがない。また、単独で機能する脚体に対して収納ケースを着脱自在とすることで、収納ケースが取り付けられている状態と取り外されている状態の両方でデスクを使用することができる。即ち、必要に応じて収納ケースを着脱することができる。その結果、レイアウトの自由度を向上させることができる。
また、前記収納ケースは、前記被収納物を保持する保持部を有するとともに前記脚体の外側面に対して着脱自在な取付部材と、前記収納部を覆うとともに前記取付部材に対して着脱自在な蓋部材とを有し、
前記取付部材は、前記蓋部材を係止する蓋係止部を有し、
前記蓋部材は、前記蓋係止部と係合する蓋側被係止部と、前記蓋係止部と前記蓋側被係止部とが係合した状態で前記蓋部材を施錠可能な施錠部とを有してもよい。これによれば
、収納ケースに収納された被収納物が不用意にアクセスされることを抑制することができる。
更に、前記被収納物は、ネットワーク機器であってもよい。
また、本発明は、
前記脚体同士を接続するビームを備え、
前記ビームは、配線を収容可能な空間であるダクトを形成し、
前記脚体は、前記収納部から前記ダクトに前記配線を引き込み可能な開口であるダクト配線口を有してもよい。これによれば、収納ケースにネットワーク機器を収納した場合に、その配線をダクト内に引き回すことができる。
更に、前記収納ケースは、前記デスクの外部から前記収納部に配線を引き込み可能な開口であるケース配線口を有してもよい。これによれば、例えば、デスクの外部電源からケーブルを収納ケース内に引き込むことで、収納ケース内に収納された機器に電源を供給することができる。
更に、前記収納ケースは、前記被収納物を保持する保持部を有するとともに前記脚体の外側面に対して着脱自在な取付部材と、前記収納部を覆うとともに前記取付部材に対して着脱自在な蓋部材とを有し、
前記取付部材は、前記収納ケースの底壁を形成する底壁部を有し、
前記底壁部は、配線を挿通可能な切欠を有し、
前記切欠は、前記取付部材に前記蓋部材が装着されることで前記ケース配線口を形成してもよい。これによれば、蓋部材の着脱の影響を受けずに、切欠を介してケーブルを収納ケース内に引き回しておくことができる。
更に、前記収納ケースは、タップを載置可能な載置部を有してもよい。これによれば、タップを収納ケース内に収納することができる。
また、本発明は、収納ケースとして特定することができる。即ち、本発明は、
天板と、前記天板の両側端部に設けられて当該天板を支える一対の脚体と、を備えるデスクに設けられる収納ケースであって、
前記脚体の外側面に着脱自在であって、前記脚体の外側面に取り付けられることによって、当該脚体の外側面との間に被収納物を収納可能な空間である収納部を形成する、
収納ケースである。
なお、上記課題を解決するための手段の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、下肢空間を圧迫せずに且つ、レイアウトの自由度の高いデスクを提供することができる。
図1は、デスクの一例としての連結デスクを示す図である。 図2は、連結デスクの分解図である。 図3は、被収納物の一例としてのハブを示す斜視図である。 図4は、連結デスクを構成するデスク体を示す図である。 図5は、エンド脚体の全体斜視図である。 図6は、中間脚体の全体斜視図である。 図7は、ビームの全体斜視図である。 図8は、収納ケースの全体斜視図である。 図9は、取付部材の全体斜視図である。 図10は、取付部材の正面図である。 図11は、取付部材の側面図である。 図12は、保持部の全体斜視図である。 図13は、蓋部材の全体斜視図である。 図14は、カバー本体の全体斜視図である。 図15は、蓋装着部の全体斜視図である。 図16は、鍵部の全体斜視図である。 図17Aは、収納ケースの取り付け方法を説明するための図であって、取付部材をエンド脚体に取り付ける状態を示す図である。 図17Bは、収納ケースの取り付け方法を説明するための図であって、蓋部材を取付部材に装着する状態を示す図である。 図17Cは、蓋部材が取付部材に装着されて閉状態となった収納ケースを示す図である。 図18Aは、図17CのA-A断面の上部拡大図である。 図18Bは、図17CのB-B断面の下部拡大図である。 図19Aは、図17CのA-A断面図である。 図19Bは、閉状態にある収納ケースの底面図である。 図20は、施錠状態にある収納ケースの全体斜視図である。 図21は、収納ケースに被収納物を収納した状態を示す図である。
次に、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する実施形態は例示であり、本発明は以下の態様には限定されない。
<連結デスク>
図1は、本実施形態に係る連結デスク100の全体斜視図である。また、図2は、本実施形態に係る連結デスク100の分解図である。図1に、連結デスク100における、前後、左右、上下を示す。具体的には、連結デスク100は、前後方向に符号1,1で示す2つのデスク体が並んでいる。また、連結デスク100には、符号12,12で示す一対の対向するエンド脚体が左右に設けられている。また、左側のエンド脚体12には、符号30で示す収納ケースが設けられている。図1に示すように、本実施形態に係る連結デスク100は、複数の天板パネルP1が連結することによって構成されている。本実施形態に係る連結デスク100では、複数の天板パネルP1が左右(幅)方向に3枚、前後(奥行き)方向に2枚配列しており、隣接するパネル同士が連結されている。ここで、一枚の天板パネルP1とその周囲の部材を1つのデスクとしたとき、本実施形態に係る連結デスク100は、連結されたデスクの集合体と捉えることができる。連結デスク100を構成する各デスクは、隣接するデスクと一部の部材を共有している。本実施形態では、便宜上、連結デスク100を構成する天板パネルP1のうち後列の天板パネルP1を含むデスクの集合体をデスク体1Aとして一纏めにし、前列の天板パネルP1を含むデスクの集合体をデスク体1Bとして一纏めにして説明する。デスク体1Bは、デスク体1Aを水平面上で180°回転させたものと等しい。以下、デスク体1Aとデスク体1Bを区別せずに説明する場合は、単にデスク体1と称する。なお、本実施形態に係る連結デスク100は、デスクの集合体と捉えることができるが、本発明はこれに限定されず、天板が1枚のパネルで構成された単一のデスクであってもよい。
図1に示すように、連結デスク100は、前後方向に対向するデスク体1A,1Bと、デスク体1Aとデスク体1Bとの間に形成されて各種の配線を収容可能な空間であるダク
ト10と、ダクト10を開閉するためのダクトカバー2と、デスク体1Aのエンド脚体12に取り付けられてハブH(図3参照)等の被収納物を収納可能な収納ケース30と、を備える。本実施形態に係る連結デスク100は、収納ケース30をエンド脚体12の外側の面に着脱可能としている。
図1、図2に示すように、デスク体1は、左右方向に並んだ3枚の天板パネルP1が連結することによって形成された平板である天板11と、天板11の下方に設けられて天板11の左右両側端を支持する一対のエンド脚体12,12と、一対のエンド脚体12,12の間に設けられて天板11を下方から支持する2つの中間脚体13,13と、これらの脚体同士を接続する横梁部材である複数のビーム14と、を有する。
本実施形態に係る連結デスク100は、デスク体1Aとデスク体1Bとが対向することによって、デスク体1Aのビーム14とデスク体1Bのビーム14との間にダクト10を形成している。ダクト10は、使用者が作業するPCの電源ケーブルや、PCに電源を供給するタップ、電話線やLANケーブルといった通信ケーブルなどの、種々のケーブル(配線)Cを収容可能な空間である。また、連結デスク100及びデスク体1は、デスク体1に設けられた一対のエンド脚体12,12と天板11とに囲まれることによって区画された下肢空間20を形成している。本実施形態に係る連結デスク100は、例えば、連結デスク100の前後方向に椅子が配置され、天板11上にPCや書類等が載置され、下肢空間20に椅子に着座した使用者の下肢が収容されて用いられる。以下、連結デスク100の各構成について詳しく説明する。なお、以下の説明において、連結デスク100及びデスク体1における「外側」とは、下肢空間20の外部に向かう方向を指す。また、本実施形態に係るエンド脚体12及び中間脚体13を区別せずに説明するときには、単に脚体と称する。
<ハブ>
図3は、本発明における被収納部の一例としてのハブHを示す図である。ハブHは、ネットワーク中継機器及び集線装置として機能する。本実施形態に係るハブHは、規格化された既存のものである。図3に示すように、ハブHは、正面視において矩形状を形成する板状の外形を有している。ハブHの両側面には、後述する保持部45にハブHを接続するためのマウント金具Mが設けられている。マウント金具Mは、平板の1か所を直角に折り曲げてL字形状とした部材である。L字形状を形成する一片は、ハブHの側面に接続される接続片M1であり、他片は、後述する収納ケース30内の保持部45に接続されるマウント片M2である。マウント金具Mは、マウント片M2がハブHの上面と平行に突出するようにしてハブHの側面と接続される。マウント片M2の所定の位置には、マウント片M2を保持部45に接続するためのマウント穴M3が貫通している。
<デスク体>
図4は、デスク体1の全体斜視図である。図4に、デスク体1における、前後、左右、上下を示す。デスク体1については、デスク体1から見て当該デスク1の使用者が位置する方向を手前側(前方)とし、その逆を奥側(後方)とする。デスク体1の左右方向とは、使用者からデスク体1に向かったときの左右を指す。デスク体1において、エンド脚体12と中間脚体13は、前後方向における後端面の位置が一致するように配置されている。また、デスク体1において、天板11とビーム14は、それらの後端面がエンド脚体12と中間脚体13の後端面よりも前方に位置するようにオフセットして設けられている。以下、デスク体1の各構成について説明する。
<天板>
図4に示すように、天板11は、その厚み方向が鉛直方向と一致して設けられるとともに、上面視において矩形状を形成する板部材である。上述したように、天板11は、左右
方向に配列した3枚の天板パネルP1が連結することで構成されている。図2に示すように、天板パネルP1は、上面視において略矩形状を形成する板部材である。天板パネルP1は、その左右の端部がエンド脚体12若しくは中間脚体13の上端面に架設される。天板パネルP1は、左右方向にほぼ隙間なく敷き詰められており、エンド脚体12若しくは中間脚体13の上端と図示しないボルトによって接続される。詳細については後述するが、隣接する天板パネルP1同士の連結は、中間脚体13を介してなされる。なお、天板パネルP1は、その下側に任意のサイズの引き出しを備えてもよい。
<エンド脚体>
図4に示すように、エンド脚体12は、その厚み方向がデスク体1の左右方向と一致して設けられるとともに、デスク体1の側面視において矩形状を形成する板部材である。一対のエンド脚体12,12は、左右方向に対向して配置されるとともに、天板11の左右両端部の下面に接続されることによって、天板11を支持する。エンド脚体12の前後方向における幅は、天板11の前後方向における幅よりも大きい。また、前後方向において、エンド脚体12,12の後端面同士が揃っており、天板11の後端面よりも後方に突出している。エンド脚体12,12の連結デスク100における内側の面のうち、天板11の後端面よりも前方の領域には、後述するビーム14が接続される。
ここで、デスク体1において、天板11の右端部を支持するエンド脚体12をエンド脚体12aと称する。反対に、天板11の左端部を支持するエンド脚体12をエンド脚体12bと称する。エンド脚体12aは、その上端面が天板11の下面における右端付近に接続されることによって、天板11の右端部を支持する。一方、エンド脚体12bは、その上端面が天板11の下面における左端付近に接続されることによって、天板11の左端部を支持する。
図5は、デスク体1におけるエンド脚体12aを示す図である。エンド脚体12aにおいて天板11の後端面よりも後方に突出する領域には、エンド脚体12aを厚み方向に貫通する穴であるダクトエンド口121が形成されている。ダクトエンド口121は、縦長の矩形状を有している。ダクトエンド口121が形成される位置は、連結デスク100の側面視において、後述するダクト10に対応する位置である。ダクトエンド口121は、本発明における「ダクト配線口」の一例である。また、エンド脚体12aの連結デスク100における外側の面、即ち、連結デスク100の左側の面には、収納ケース30を取り付けるためのネジ穴であるケース取付穴122が設けられている。
また、エンド脚体12aの下端面には、アジャスタ15を取り付けるための図示しないネジ穴であるアジャスタ取付穴が設けられている。アジャスタ15は、連結デスク100の高さを調整するための部材である。アジャスタ15には、雄ねじが設けられており、雌ねじが切られたアジャスタ取付穴に挿入する深さを変更することによって、連結デスク100の高さを調整することができる。
以上、エンド脚体12aについて説明したが、エンド脚体12bについてはエンド脚体12aを前後対称にしたものであるため、詳細な説明は割愛する。また、エンド脚体12は板状のものを示したが、エンド脚体12は、このような形状には限られない。例えば、柱状の部材を適宜組み合わせることによりエンド脚体12を形成するようにしてもよい。なお、エンド脚体12は、必ずしも天板11の左右両端部に接続される必要はない。本実施形態に係るエンド脚体12は、天板11を支持する脚体のうち、デスク体1において最も外側に位置することで下肢空間20を形成する一対の脚体のことを指す。
<中間脚体>
図4に示すように、中間脚体13は、一対のエンド脚体12,12の間に配置される柱
部材である。中間脚体13は、地面に対して垂直に起立するとともに天板11の下面に接続されることによって、天板11を支持する。図4に示すように、中間脚体13は、前後方向に延在して天板11を支持する梁状の第1水平部材131aと、第1水平部材131aの後端部の下面に接続されて下方向に延在する柱状の第1鉛直部材131bと、第1鉛直部材131bと所定の間隔を空けて第1水平部材131aの下面に接続されるとともに下方向に延在する柱状の第2鉛直部材132bと、前後方向に延在して第1鉛直部材131bと第2鉛直部材132bの下端面同士を接続する第2水平部材132aと、を有する。
図6は、デスク体1における中間脚体13を示す図である。図6に示すように、第1鉛直部材131bと第2鉛直部材132bとの間に形成される隙間には、第1鉛直部材131bと第2鉛直部材132bの互いに対向する面の両側端同士を接続する一対の脚体配線カバー133が設けられている。一対の脚体配線カバー133は、第1水平部材131a及び第2水平部材132aに対して所定の隙間を空けて設けられている。この隙間を利用することによって、中間脚体13の内部に配線Cを取り回すことができる。ここで、第1水平部材131aと第1鉛直部材131bと第2鉛直部材132bと脚体配線カバー133とによって中間脚体13の側面に形成された隙間を、ダクト連通路134と称する。ダクト連通路134は、連結デスク100の側面視において、後述するダクト10に対応する位置に形成されている。これにより、中間脚体13に阻害されることなくダクト10内の配線Cを取り回すことができる。
また、中間脚体13の下端面、即ち、第2水平部材132aの下端面には、アジャスタ15を取り付けるための図示しないアジャスタ取付穴が設けられている。アジャスタ15の構成及び中間脚体13への取付方法は、エンド脚体12の場合と同様である。
図4に示すように、中間脚体13は、天板11を構成する天板パネルP1における左右の端部のうち、エンド脚体12によって支持されていない端部を支持する。具体的には、中間脚体13は、左右に隣接する天板パネルP1に跨るようにして天板11を支持する。中間脚体13は、上端面において、隣接する天板パネルP1同士の下面に接続される。中間脚体13の数は、天板11を構成する天板パネルP1の数量等に応じて、適宜変更されてもよい。
<接続金具>
天板パネルP1と脚体は、任意の手段で接続することができる。例えば、平板の1か所を直角に折り曲げてL字形状とした接続金具(図示なし)を介して天板パネルP1と脚体とを接続してもよい。その場合、接続金具の一端をボルトによって天板パネルP1の下面と接続し、他端をボルトによって脚体の側面と接続することで、天板パネルP1と脚体とを連結することができる。
<ビーム>
図4に示すように、ビーム14は、いわゆる横梁部材であり、左右の脚体同士を接続することでデスク体1の強度を確保する機能を有する。また、連結デスク100においては、一対のビーム14が対向することで、ダクト10を形成する。ビーム14は、板金材料を曲げ加工した複数の部材が組み合わされることによって、略直方体の外形を有して形成されている。図7は、デスク体1におけるビーム14を示す図である。図7に示すように、ビーム14は、主に、脚体同士を接続する梁本体部141と、梁本体部141の内部に設けられて梁本体部141を補強する梁補強部142と、を有する。梁本体部141は、略直方体の外形を有する箱体である。具体的には、梁本体部141は、左右方向に延在するベース壁1411と、ベース壁1411と対向するとともに矩形状の開口143が形成された開口壁1412と、ベース壁1411の左右側端縁と開口壁1412の左右側端縁
とを接続する一対の対向する側端壁1415,1415と、ベース壁1411の上端縁と開口壁1412の上端縁とを接続する上端壁1413と、ベース壁1411の下端縁と開口壁1412の下端縁とを接続する下端壁1414と、を有する。梁本体部141は、側端壁1415,1415において脚体と接続される。梁補強部142は、板金材料を水平方向に複数回折り曲げることによって形成され、横断面視において両端がベース壁1411に接続された略コ形状を形成している。より詳細には、梁補強部142は、ベース壁1411の後面から水平面と平行に後方向へ延在する上側水平壁1421と、上側水平壁1421を直角に折り曲げることで下方向に延在する鉛直壁1423と、鉛直壁1423を更に直角に折り曲げることで水平面と平行に前方向に延在するとともにベース壁1411に接続される下側水平壁1422と、を有する。梁補強部142は、上下方向においてベース壁1411の中央付近に設けられており、左右方向においては、ベース壁1411の左側端付近から右側端付近まで延在している。梁補強部142により、ビーム14の梁部材としての強度が確保されている。
図4に示すように、本実施形態に係るデスク体1は、3つのビーム14によって脚体同士が接続されている。具体的には、ビーム14,14,14は、それぞれ、エンド脚体12aと右側の中間脚体13とを接続し、中間脚体13同士を接続し、左側の中間脚体13とエンド脚体12bとを接続する。これにより、ビーム14によって、エンド脚体12aの左側面と右側の中間脚体13を構成する第2鉛直部材132bの右側面とが接続され、右側の中間脚体13を構成する第2鉛直部材132bの左側面と左側の中間脚体13を構成する第2鉛直部材132bの右側面とが接続され、左側の中間脚体13を構成する第2鉛直部材132bの左側面とエンド脚体12bの右側面とが接続される。なお、ビーム14と脚体との接続は、任意の方法を用いることができる。それぞれのビーム14は、前後方向において、その後端面、即ち、開口壁1412の後面が中間脚体13を構成する第2鉛直部材132bの後端面と略揃うように接続される。前後方向における第2鉛直部材132bの後端面の位置が天板11の後端面の位置と略一致していることにより、前後方向において、ビーム14の後端面の位置と天板11の後端面の位置が略一致している。これにより、ビーム14が第1鉛直部材131bの後端面に対して前方にオフセットされている。また、ビーム14の上端面と天板11の下面との間には、隙間が形成されている。
図1に示すように、デスク体1Bは、デスク体1Aを水平面上で180°回転させたものである。そして、連結デスク100は、デスク体1Aとデスク体1Bとを連結したものである。連結デスク100は、デスク体1Aとデスク体1Bとが、それぞれのエンド脚体12及び中間脚体13の後端面同士が当接した状態で連結されることで構成される。デスク体1Aとデスク体1Bの連結は、図示しない連結部材を介してなされる。このような連結デスク100においては、図1に示すように、デスク体1Aのビーム14とデスク体1Bのビーム14とが対向した状態となっている。上述したように、デスク体1においてビーム14がエンド脚体12及び中間脚体13の後端面に対して前方にオフセットして配置されていることから、対向するビーム14同士の間には、配線Cを収容可能な空間であるダクト10が形成されている。また、デスク体1においては、天板11の後端面がビーム14の後端面と略同一面上にあることから、デスク体1Aとデスク体1Bの天板11同士の間には、隙間が形成されている。これにより、使用者がこの隙間を介してダクト10にアクセス可能となっている。この隙間をダクト開口10aと称する。ダクト10は、中間脚体13によって区画される。ダクト10同士は中間脚体13に形成されたダクト連通路134を介して連通している。また、エンド脚体12に設けられたダクトエンド口121を介して、連結デスク100の外部からダクト10内に配線Cを引き回すことができる。
<ダクトカバー>
図1に示すように、連結デスク100には、ダクト開口10aを開閉可能なダクトカバー2が設けられる。ダクトカバー2は、上面視において矩形状を有する板部材であり、対
向するビーム14の上端壁同士に横架されたカバー支持部材3(図2参照)に支持される。
<収納ケース>
以下、本実施形態に係る収納ケース30について説明する。図8は、収納ケース30の分解図である。図8に示すように、収納ケース30は、エンド脚体12の外側面に取り付けられる取付部材4と、取付部材4に着脱自在に装着されて被収納物を覆う蓋部材5とを含んで構成される。図8に、収納ケース30における前後、左右、上下を示す。以下、収納ケース30を構成する各部材について説明する。
<取付部材>
取付部材4は、エンド脚体12の外側面に対して着脱可能に接続されるとともに蓋部材5を保持することによって、収納ケース30をエンド脚体12に着脱可能とする板部材である。図8に示すように、取付部材4は、全体として略左右対称に形成されており、エンド脚体12に固定される固定部41と、固定部41の上縁に延設される蓋支持部42と、固定部41の下縁に延設される底壁部43と、底壁部43の前縁に延設される差込片44と、固定部41に溶着されてハブHを保持する保持部45と、を有する。取付部材4の全体の横幅は、エンド脚体12の前後幅よりも短尺となっている。また、取付部材4の全体の縦幅は、エンド脚体12の縦幅よりも短尺となっている。固定部41と蓋支持部42と底壁部43と差込片44は、一枚の板金材料を曲げ加工することによって一体に成形されている。
<固定部>
図9は、取付部材4の斜視図である。また、図10は、取付部材4の正面図であり、図11は、取付部材4の側面図である。固定部41は、取付部材4のうち、エンド脚体12の外側面に接続される部分である。図9、図10に示すように、固定部41は、矩形状を形成する4つの角のうち上側の2つの角が矩形状に切り欠かれた形状を有する。より詳細には、固定部41は、略矩形状の第1固定部411と、第1固定部411の上縁から延在して第1固定部411よりも横幅の狭い矩形状を有する第2固定部412と、を有する。第1固定部411の横幅は、ハブHの横幅よりも長尺となっている。また、第1固定部411の上下幅は、ハブHの縦幅よりも長尺となっている。また、上述したように、第2固定部412の横幅は、第1固定部411の横幅よりも短尺となっている。固定部41がこのように構成されることにより、第1固定部411の上縁と第2固定部412の両側縁とが連なることによって、略矩形状の切欠415が形成されている。切欠415は、連結デスク100において、エンド脚体12に形成されたダクトエンド口121に対応する位置に形成されている。
また、図10に示すように、固定部41の4隅付近であって、連結デスク100におけるエンド脚体12のケース取付穴122に対応する位置には、取付部材4をエンド脚体12の外側に固定するための貫通穴が4つ形成されている。4つの貫通穴は、それぞれ、第1固定部411の下縁の両隅に設けられた第1貫通穴413と、第2固定部412の上側の両隅に設けられた第2貫通穴414である。第1貫通穴413は、エンド脚体12に設けられたネジ孔に螺合するネジ部材の軸部のみが通過可能な径を有する円形状に形成されている。また、第2貫通穴414は、第1領域4141と、第1領域4141の上に連なる第2領域4142と、を含んで形成されている。第1領域4141は、ネジ部材の軸部よりも径大な頭部が通過可能な径を有する円形状に形成されている。また、第2領域4142は、ネジ部材の軸部のみが通過自在な幅を有する縦長の長穴形状に形成されている。なお、第2貫通穴414は、収納ケース30がエンド脚体12に取り付けられた状態において、第2領域4142の上端部にケース取付穴122が位置するように形成されている。
<蓋支持部>
蓋支持部42は、蓋部材5を支持する部分である。図9、図11に示すように、蓋支持部42は、第2固定部412に延設されたラッチ係止部421と、ラッチ係止部421の先端に延設された蓋係止部422と、を有する。ラッチ係止部421には、蓋部材5に設けられたラッチ部531が係合する(図20参照)。ラッチ係止部421は、第2固定部412の上縁から前方向に延在して設けられている。ラッチ係止部421は、板金材料を第2固定部412の上縁において直角に折り曲げることによって形成される。ラッチ係止部421の第2固定部412から延在する分の長さ、即ち、図9におけるラッチ係止部421の奥行き寸法は、ハブHの厚みよりも若干、長尺となっている。また、ラッチ係止部421には、鍵部53のラッチ部531が挿入されるラッチ挿入穴4211が形成されている。
蓋係止部422は、蓋部材5に設けられた蓋側被係止部522が係合することで蓋部材5を係止する部分である。図11に示すように、蓋係止部422は、大まかには、取付部材4を形成する板金材料を折り曲げることによって、断面視において一端がラッチ係止部421の先端に接続された略コ形状に形成されている。より詳細には、蓋係止部422は、ラッチ係止部421の前端縁から上方向に延在する第1鉛直当接部4221と、第1鉛直当接部4221の上端縁からラッチ係止部421と対向するようにして後方向に延在する水平当接部4223と、水平当接部4223の後端縁から第1鉛直当接部4221と対向するようにして下方向に延在する第2鉛直当接部4222と、を有する。水平当接部4223の延在した分の長さ、即ち、図9における水平当接部4223の奥行き寸法は、ラッチ係止部421の奥行き寸法の略半分である。また、蓋係止部422の幅方向における中央付近には、後述する蓋装着部52の鍵保持部521の左右幅よりも大きな幅を有する切欠423が第1鉛直当接部4221の基端から第2鉛直当接部4222の先端にかけて形成されている。
<底壁部>
底壁部43は、収納ケース30の底壁を形成するとともにタップ等を載置することが可能な部分である。図9に示すように、底壁部43は、第1固定部411の下縁からラッチ係止部421と対向するようにして前方向に延在している。底壁部43は、板金材を第1固定部411の下縁において直角に折り曲げることによって形成される。底壁部43における固定部41から延在する分の長さ、即ち、図9における底壁部43の奥行き寸法は、蓋支持部42の奥行き寸法と略同一となっている。
また、図9に示すように、底壁部43の先端には、略矩形状を有する2つの切欠431,431が形成されている。2つの切欠431,431は、底壁部43の両側端付近に設けられており、底壁部43の先端から基端付近にかけて延在して形成されている。ここで、底壁部43において切欠431,431同士に挟まれた部分を載置部432と称する。また、載置部432において切欠431,431よりも外側の部分を側片部433,433と称する。切欠431,431は、載置部432にタップ等を載置することができるように、十分な間隔を空けて設けられている。
<差込片>
差込片44,44は、蓋部材5を係止するための部材である。図9に示すように、差込片44,44は、側片部433,433の先端から、固定部41と対向するように上方向に延在して設けられている。差込片44は、板金材料を側片部433の先端において垂直に起立するように折り曲げることで形成される。
<保持部>
図12は、保持部45を示す図である。保持部45は、収納ケース30内にハブHを吊下げ可能とする。保持部45は、一枚の板金材料を折り曲げ加工することによって形成される。図12に示すように、保持部45は、左右に延在する帯形状を有する溶着部451と、溶着部451の左右両端から延在する一対の折曲部452と、一対の折曲部452の上縁から延在する一対のマウント部453と、を有する。溶着部451は、固定部41における第1固定部411の上部に溶着される部分である。折曲部452は、溶着部451の左右両端から溶着部451に対して垂直に延在している。折曲部452の延在した分の長さ寸法、即ち、図12における奥行き寸法は、取付部材4のラッチ係止部421及び底壁部43の奥行き寸法よりも若干小さい。マウント部453は、一対の折曲部452の上縁から、互いに対向する折曲部452に向かって延在しており、折曲部452に対して垂直に形成されている。マウント部453同士の間隔は、ハブHの横幅よりも若干大きくなっている。マウント部453には、ハブHに接続されたマウント金具Mを取り付けるためのネジ穴である複数のハブ取付穴454が貫通している。
図8に示すように、保持部45は、溶着部451が裏側面において第1固定部411の表側面における上部に溶着されることによって取付部材4を構成する。取付部材4において、保持部45のマウント部453がラッチ係止部421及び底壁部43と平行となっている。なお、保持部45と固定部41は、一体に成形されていてもよい。
<蓋部材>
図13は、蓋部材5の背面斜視図である。蓋部材5は、取付部材4に対して着脱自在に装着されるとともに、取付部材4に装着されることでハブHを覆う部材である。図13に示すように、蓋部材5は、取付部材4の蓋係止部422と係合する蓋側被係止部522を有する蓋装着部52と、取付部材4のラッチ係止部421と係合するラッチ部531を有する鍵部53と、蓋装着部52及び鍵部53を介して取付部材4に支持されるカバー本体51と、を有する。
<カバー本体>
図14は、カバー本体51の背面斜視図である。図14に示すように、カバー本体51は、全体として、後面と底面に開口を有する箱形状を有する。カバー本体51は、左右対称に形成され、正面視において矩形状の外形を有する。カバー本体51の横幅は、エンド脚体12の前後幅よりも短尺となっており、カバー本体51の縦幅は、エンド脚体12の縦幅よりも短尺となっている。
カバー本体51は、略矩形状を有するカバー壁511と、カバー壁511と平行に設けられるとともに開口を形成する当接壁512と、カバー壁511の上縁から垂直に延在して当接壁512に連なる上壁513と、カバー壁511の下縁から垂直に延在して当接壁512に連なる下壁514と、カバー壁511の側縁から延在する一対の対向する側壁515,515と、を有する。当接壁512は、上壁の後縁から下方向に延在する上部当接壁5121と、側壁の後縁から対向する側壁に向かって延在する側部当接壁5122と、によって形成される。上部当接壁5121と側部当接壁5122は、それぞれ、カバー壁511と平行である。カバー壁511の後面と当接壁512の後面との距離は、取付部材4の奥行き寸法、即ち、固定部41の後面と第1鉛直当接部4221の前面との距離よりも大きい。カバー壁511の上部には、後述する鍵部53が挿通される鍵部挿通穴5111が形成されている。
また、当接壁512には、上部当接壁5121の下縁と側部当接壁5122の側縁とによって、開口が形成されている。開口の横幅は、取付部材4の横幅よりも長尺となっており、開口の縦幅は、取付部材4の縦幅よりも短尺となっている。
また、下壁には、上面視において台形状を有する切欠5141が形成されている。また、下壁514とカバー壁511との境界付近であって、収納ケース30において差込片44と対応する位置には、蓋部材5を取付部に取り付ける際に差込片44が差し込まれる開口である差込口5142が形成されている。このようなカバー本体51は、一枚の板金材料を折り曲げ加工することによって形成することができる。
<蓋装着部>
図15は、取付部材4の蓋支持部42に係合する蓋装着部52を示す図である。蓋装着部52は、カバー本体51のカバー壁511の後面に溶着によって接続される。
蓋装着部52は、一枚の板金材料を折り曲げ加工することによって、左右対称形状に形成されている。蓋装着部52は、鍵部53を保持する鍵保持部521と、取付部材4の蓋係止部422と係合する蓋側被係止部522と、を有する。鍵保持部521は、蓋装着部52の左右中央に位置し、その水平断面が後方に凸となった略コ形状を形成する。鍵保持部521の凸面には、鍵部53が挿入される円形の鍵取付穴5211が形成されている。蓋側被係止部522は、鍵保持部521の両側端から左右方向に延在する第1鉛直当接片5221と、第1鉛直当接片5221の上縁から後方向に延在する水平当接片5223と、水平当接片5223の後縁から第1鉛直当接片5221と対向するように下方向に延在する第2鉛直当接片5222と、を有する。第1鉛直当接片5221は、その前面においてカバー本体51のカバー壁511の後面と溶着される。なお、第1鉛直当接片5221と第2鉛直当接片5222の互いに対向する面同士の距離、即ち、第1鉛直当接片5221と第2鉛直当接片5222の間隔は、取付部材4の蓋係止部422の前後幅よりも若干大きくなるように設計されている。
<鍵部>
図16は、鍵部53を示す図である。図16に示すように、鍵部53は、ラッチ係止部421に係合するラッチ部531と、鍵穴5321を有するとともにラッチ部531と接続される回動部532と、回動部532を回動可能に収容するとともに鍵保持部521に接続されるシリンダー部533と、を有する。
回動部532は、一端面に鍵穴5321が形成された円柱形状を有する。回動部532の他端面には、ラッチ部531が接続される。ラッチ部531は、大まかには、正面視において長方形状を形成する板部材である。ラッチ部531は、その厚み方向が回動部532の軸方向と一致するようにして、長手方向における一端付近において回動部532に接続される。ラッチ部531における長手方向に延在する一側端には、短手方向に延在する切欠によって、ラッチ側被係止部5311が形成されている。
シリンダー部533は、円筒形状を有する。シリンダー部533は、回動部532を収容する。このとき、回動部532の鍵穴5321がシリンダー部533の一端から露出し、ラッチ部531がシリンダー部533の他端から露出した状態となる。鍵部53は、いわゆるシリンダー錠であり、固有の鍵材を鍵穴5321に挿入することのみによって、回動部532がシリンダー部533に対して相対的に回動可能となる。その結果、回動部532の回動に連動して、ラッチ部531が回動部532の軸を中心に回転する。また、シリンダー部533の側面には、シリンダー部533を鍵保持部521に接続するための貫通穴が設けられた鍵接続片534が突出している。
図13に示すように、蓋部材5は、カバー本体51に蓋装着部52と鍵部53とが接続されて構成される。蓋部材5は、鍵取付穴5211とカバー本体51の鍵部挿通穴5111とが同軸上に位置するとともに蓋側被係止部522の水平当接片5223とカバー本体51の上壁513とが平行となるように、カバー本体51に第1鉛直当接片5221が溶
着されている。また、鍵部53のシリンダー部533が鍵取付穴5211に挿通されるとともに鍵接続片534が鍵保持部521に接続されることによって鍵部53が保持されている。鍵部53の鍵穴5321はカバー壁511の鍵部挿通穴5111から露出した状態となっている。
<取り付け方法>
図17A、図17Bは、本実施形態に係る収納ケース30のデスク体1への取り付け方法を説明するための図である。以下、収納ケース30の取り付け方法について説明する。まず、図17Aに示すように、エンド脚体12の外側面に対して取付部材4の固定部41を固定することで取付部をデスク体1に取り付ける。エンド脚体12への固定部41の固定は、固定部41に設けられた貫通穴の位置とケース取付穴122の位置とを合わせた状態とし、図示しないネジ部材の軸部とケース取付穴122とを螺合することによってなされる。
ここで、第2固定部412に設けられた第2貫通穴414が第1領域4141と第2領域4142を有することによって、取付部材4のエンド脚体12への取り付けを容易に行うことができる。具体的には、まず、第2貫通穴414に対応するケース取付穴122にネジ部材の軸部を途中まで螺合する。その状態で、突出するネジ部材の頭部を第2貫通穴414の第1領域4141に通し、取付部材4を下方にスライドさせる。ネジ部材の軸部を第2領域4142の上端部に当接させることで、第1貫通穴413とケース取付穴122とが位置合わせされる。この状態で、第2貫通穴414に挿通されているネジ部材を最後まで締め上げるととともに、第1貫通穴413にネジ部材の軸部を挿通してケース取付穴122に取り付けることで、固定部41が固定される。このようにして、第2貫通穴414に対応するケース取付穴122にネジ部材の軸部が挿入された状態としておくことができ、挿入されているネジ部材の軸を位置決めに用いることができるため、取付部材4のエンド脚体12への取り付けを容易に行うことができる。
この、取付部材4がエンド脚体12に取り付けられており、蓋部材5が取付部材4に装着されていない状態(以下、開状態とする)において、ハブHを取付部材4の保持部45への着脱作業を行うことができる。ハブHの着脱作業については、後述する。
次に、取り付け部材に蓋部材5を装着する。図17Bに示すように、蓋部材5は、取付部材4の上から被せるようにして取付部材4に装着することができる。具体的には、蓋部材5を取付部材4の上方から下げていき、取付部材4の蓋支持部42と蓋部材5の蓋装着部52とを接続するとともに、差込片44を差込口5142に差し込むことで、蓋部材5が取付部材4に装着される。図17Cは、閉状態にある収納ケース30を示す。
ここで、図18A、図18Bは、蓋部材5が装着されて収納ケース30が閉状態となったときの収納ケース30における垂直面と平行な断面を拡大した図である。詳細には、図18Aは、図17CのA-A断面の上部拡大図である。また、図18Bは、図17CのB-B断面の下部拡大図である。蓋支持部42と蓋装着部52との接続は、蓋支持部42の蓋係止部422と蓋装着部52の蓋側被係止部522とが係合することによってなされる。図18Aに示すように、蓋係止部422は、第1鉛直当接部4221と水平当接部4223と第2鉛直当接部4222とによって、上側に凸の形状となっている。一方、蓋側被係止部522は、第1鉛直当接片5221と水平当接片5223と第2鉛直当接片5222とによって、蓋係止部422を覆うことが可能な下側に凹の形状となっている。これにより、蓋側被係止部522が蓋係止部422に上方から被さることで、蓋係止部422と蓋側被係止部522とが係合する。また、蓋係止部422と蓋側被係止部522とが係合するのに伴い、図18Bに示すように、差込口5142に差込片44が差し込まれる。このようにして取付部材4に蓋部材5が装着された状態では、図18Aに示すように、蓋係
止部422と蓋側被係止部522とが係合することで、蓋部材5の前後方向及び下方向への移動が規制されている。これにより、蓋係止部422によって蓋部材5が係止されている。また、差込口5142に差込片44が差し込まれることで、蓋部材5の左右方向への移動が規制されている。なお、取付部材4に蓋部材5が装着された状態では、蓋装着部52の鍵保持部521が蓋支持部42の切欠423に収容されている。これにより、鍵保持部521が蓋支持部42,42に挟まれ、蓋部材5の左右方向への移動が規制されている。
図19Aは、図17CのA-A断面図である。図19Aに示すように、収納ケース30が閉状態となることで、蓋部材5のカバー本体51の当接壁512がエンド脚体12の外側面と当接した状態となる。その結果、蓋部材5とエンド脚体12とによって囲まれた空間である収納部Sが形成される。即ち、収納ケース30は、エンド脚体12の外側面を利用して収納部Sを形成するケースと捉えることができる。ここで、図19Bは、閉状態となっている収納ケース30の底面図である。図19Bに示すように、収納ケース30が閉状態となることによって、取付部材4の底壁部43に形成された切欠431と蓋部材5のカバー本体51の下壁に形成された切欠5141とによって、配線Cを挿通可能な配線出口301が形成されている。配線出口301は、本発明における「ケース配線口」の一例である。
ここで、本実施形態に係る収納ケース30は、蓋部材5に設けられた鍵部53により、蓋部材5を施錠することができる。図20は、施錠状態となっている収納ケース30の後方斜視図である。収納ケース30が閉状態のときに、鍵部53に固有の鍵材を鍵穴5321に差し込むことで回動部532を回動させてラッチ部531をラッチ挿入穴4211に挿入させると、ラッチのラッチ側被係止部5311とラッチ係止部421とが係合する。これにより、蓋部材5の上方への移動が規制される。そして、ラッチ側被係止部5311とラッチ係止部421とが係合した状態で鍵材を鍵穴5321から抜くことにより、蓋部材5が施錠状態となる。この状態となることで、再び鍵材を用いない限りは蓋部材5を取り外すことができなくなる。その結果、収納ケース30の閉状態が維持され、収納ケース30に収納された被収納物が不用意にアクセスされることを抑制することができる。なお、鍵部53とラッチ係止部421とを合わせた構成は、本発明における「施錠部」の一例である。
以上、デスク体1への収納ケース30の取り付け方法について説明した。デスク体1から収納ケース30を取り外すには、上述した手順と逆の動作をすればよい。
次に、ハブHの着脱作業について説明する。図21は、被収納物としてのハブHやタップTが収納ケース30に収納されている状態を示す。図21では、説明のため蓋部材5の表示を省略している。上述したように、収納ケース30が開状態であるときにおいて、ハブHの保持部45への着脱作業を行うことができる。図21に示すように、ハブHに接続されたマウント金具Mのマウント片M2の下面を、保持部45のマウント部453の上面に当接させるとともに、マウント片M2のマウント穴M3とマウント部453のハブ取付穴454の位置を合わせた状態で、ネジ部材の軸部とハブ取付穴454とを螺合することによって、ハブHが保持部45に吊下げられる。ハブHは、その厚み方向がエンド脚体12の厚み方向と一致するようにして、即ち、連結デスク100の左右方向と一致するようにして、保持部45に吊下げられる。また、収納部Sとダクト10は、ダクトエンド口121によって連通していることから、ハブHに接続されるLANケーブル等の各種の配線Cをダクトエンド口121を介してダクト10内に引き回すことができる。
また、上述のように、本実施形態に係る収納ケース30は、取付部材4の下部に載置部432を有している。更に、収納ケース30は、ハブHが保持部45に吊り下げられた状
態において、ハブHの下面と載置部432との間に隙間が形成されるように設計されている。これにより、載置部432にハブHやPCに電力を供給するためのタップTを載置することができる。また、外部電源からタップTに電力を供給するための電源ケーブルは、底壁部43に形成された配線出口301に通しておくことができる。
[作用・効果]
以上のように、本実施形態に係る連結デスク100は、天板11の両端を支持するエンド脚体12の外側面に着脱自在な収納ケース30を有している。そして、収納ケース30は、ハブHを保持する保持部45を有するとともにエンド脚体12の外側面に対して着脱自在な取付部材4と、収納部Sを覆うとともに取付部材4に対して着脱自在な蓋部材5と、を有する。本実施形態に係る連結デスク100によれば、収納ケース30がエンド脚体12の外側面に取り付けられるため、下肢空間20が圧迫されることがない。また、本実施形態に係る連結デスク100によれば、単独で脚体として機能するエンド脚体12に対して収納ケース30を着脱自在とすることで、収納ケース30が取り付けられている状態と取り外されている状態の両方で使用することができる。即ち、連結デスク100によれば、必要に応じて収納ケース30を着脱することができる。例えば、ハブHを収納する必要がないときは、収納ケース30をエンド脚体12から取り外してもよい。そうすることで、連結デスク100の横幅が小さくなり、レイアウトの自由度が向上する。そして、収納ケース30が着脱自在であることから、エンド脚体12を肉厚に設計する必要がないため、収納ケース30を取り外した状態における美観を向上させることができる。また、収納ケース30がデスクに対して外付け式とすることにより、収納ケースの施工が容易になるという利点がある。例えば、デスクが既に使用されている状態であり、天板11上に物が載置されている状態であっても、デスクを動かしたり物を天板11上から移動させることなく収納ケース30を取り付けることができる。即ち、収納ケース30の後付け施工が容易である。また、デスクの使用状態であっても収納部Sにアクセスし易いことから、メンテナンス性が高いという利点もある。更に、デスクのサイズはそのままで外付け部分である収納ケース30のサイズを調整するのみでハブ等の取付数を増やすことができることから、カスタマイズに対する柔軟性が高いという利点がある。以上より、本実施形態に係る連結デスク100は、デスクの使用方法やレイアウト変更、収納機器のサイズ変更等に対してフレキシブルに対応可能とし、デスク本来の機能を末永くユーザーに提供することができる。
また、本実施形態に係る収納ケース30は、ラッチ係止部421に鍵部53のラッチ部531が係合することによって、収納ケース30を施錠することができる。その結果、収納ケース30に収納された被収納物が不用意にアクセスされることを抑制することができる。また、エンド脚体12には、収納部Sから配線等を引き込むことができるダクトエンド口121が形成されている。これにより、例えば、収納ケース30にハブH等のネットワーク機器を収納した場合に、その配線Cをダクト内に引き回すことができる。その結果、配線Cを伴うハブH等のネットワーク機器を好適に収納することができる。更に、収納ケース30は、連結デスク100の外部から収納部Sに配線Cを引き込み可能な配線出口301を有している。これによれば、例えば、連結デスク100の外部電源からケーブルを収納ケース30内に引き込むことで、収納ケース30内に収納されたハブH等のネットワーク機器に電源を供給することができる。更に、収納ケース30の底部を形成する底壁部43が配線を挿通可能な切欠431を有しており、切欠431は、取付部材4に蓋部材5が装着されることによって配線出口301を形成する。これによれば、例えば、電源ケーブル等を収納ケース30に引き込む場合は、蓋部材5が取付部材4に装着されていない状態で切欠431に電源ケーブル等を通しておき、蓋部材5を取付部材4に装着すればよい。即ち、蓋部材5の着脱の影響を受けずに、ケーブルを収納ケース内に引き回しておくことができる。更に、収納ケース30は、タップTを載置可能な載置部432を有している。これにより、タップTを収納ケース30内に収納することができる。その結果、デス
ク回りの美観を向上させることができる。
また、蓋係止部422が上に凸形状となっており、蓋側被係止部522が下に凹形状となっている。また、差込片44が上方向に延在しており、差込口5142が下面に設けられている。これにより、取付部材4に蓋部材5を装着する場合は、蓋係止部422に蓋側被係止部522が上から被せられ、差込口5142に差込片44が下から挿通される。即ち、エンド脚体12の上方から蓋部材5を装着させることができる。その結果、連結デスク100の側方から蓋部材5を装着させる場合と比較して、連結デスク100の側方に必要とする余剰スペースの大きさを低減することができる。即ち、レイアウトの自由度をより高めることができる。なお、蓋係止部422と蓋側被係止部522の形状は、本実施形態に限定されない。蓋係止部422と蓋側被係止部522は、蓋側被係止部522が蓋係止部に対して上方向から接近することによって係合する形状であればよく、例えば、蓋係止部422が上に凹形状となっており、蓋側被係止部522が下に凸形状となっていてもよい。
更に、本実施形態に係る連結デスク100によると、蓋部材5が取付部材4に装着されて、エンド脚体12の外側面と蓋部材5とによって囲まれることによって、収納部Sが形成される。即ち、エンド脚体12が収納部Sを区画するための隔壁として利用されている。その結果、別途、収納部Sを形成するための部材を設ける場合と比較して、部品点数を低減するとともに省スペース化を実現することができる。その結果、レイアウトの自由度を更に向上させることができる。
更に、収納ケース30において、ハブHは、その厚み方向がエンド脚体12の厚み方向、即ち、一対のエンド脚体12の配列方向と一致するように収納されている。即ち、ハブHは、エンド脚体12の外側面に沿うようにして収納される。これにより、ハブHが収納された状態における連結デスク100全体の横幅の増加を最小限に抑えることができる。その結果、レイアウトの自由度を向上させることができる。
なお、収納ケース30を構成する各部材の材料は、金属製でなくともよい。ケースは、樹脂材料によって形成されてもよい。
また、収納ケース30内に収納する被収納物として、ハブH以外の電子機器、例えば、サーバやルーター、モデム等を適用してもよい。また、収納ケース30は、電子機器以外の物品、例えばボックスファイルや紙用類等を被収納物として利用してもよい。
100・・・デスク
1・・・デスク体
11・・・天板
12・・・エンド脚体
13・・・中間脚体
14・・・ビーム
15・・・アジャスタ
2・・・ダクトカバー
3・・・カバー支持部材
4・・・取付部材
41・・・固定部
42・・・蓋支持部
43・・・底壁部
44・・・差込片
5・・・蓋部材
51・・・カバー本体
52・・・蓋装着部
53・・・鍵部
10・・・ダクト
20・・・下肢空間
30・・・収納ケース

Claims (6)

  1. 天板と、前記天板の両側端部に設けられて当該天板を支える一対の脚体とを備えるデスクであって、
    前記脚体の外側面に着脱自在であって、前記脚体の外側面に取り付けられることによって、当該脚体の外側面との間に被収納物を収納可能な空間である収納部を形成する収納ケースを更に備え、
    前記収納ケースは、前記デスクの外部から前記収納部に配線を引き込み可能な開口であるケース配線口と、前記被収納物を保持する保持部を有するとともに前記脚体の外側面に対して着脱自在な取付部材と、前記収納部を覆うとともに前記取付部材に対して着脱自在な蓋部材と、を有し、
    前記取付部材は、前記収納ケースの底壁を形成する底壁部を有し、
    前記底壁部は、配線を挿通可能な切欠を有し、
    前記切欠は、前記取付部材に前記蓋部材が装着されることで前記ケース配線口を形成する、
    デスク。
  2. 前記収納ケースは、前記被収納物を保持する保持部を有するとともに前記脚体の外側面に対して着脱自在な取付部材と、前記収納部を覆うとともに前記取付部材に対して着脱自在な蓋部材とを有し、
    前記取付部材は、前記蓋部材を係止する蓋係止部を有し、
    前記蓋部材は、前記蓋係止部と係合する蓋側被係止部と、前記蓋係止部と前記蓋側被係止部とが係合した状態で前記蓋部材を施錠可能な施錠部とを有する、
    請求項に記載のデスク。
  3. 前記被収納物は、ネットワーク機器である、請求項1又は2に記載のデスク。
  4. 前記脚体同士を接続するビームを備え、
    前記ビームは、配線を収容可能な空間であるダクトを形成し、
    前記脚体は、前記収納部から前記ダクトに前記配線を引き込み可能な開口であるダクト配線口を有する、
    請求項1からの何れか一項に記載のデスク。
  5. 前記収納ケースは、タップを載置可能な載置部を有する、
    請求項1からの何れか一項に記載のデスク。
  6. 天板と、前記天板の両側端部に設けられて当該天板を支える一対の脚体と、を備えるデスクに設けられる収納ケースであって、
    前記脚体の外側面に着脱自在であって、前記脚体の外側面に取り付けられることによって、当該脚体の外側面との間に被収納物を収納可能な空間である収納部を形成し、
    前記デスクの外部から前記収納部に配線を引き込み可能な開口であるケース配線口と、前記被収納物を保持する保持部を有するとともに前記脚体の外側面に対して着脱自在な取付部材と、前記収納部を覆うとともに前記取付部材に対して着脱自在な蓋部材と、を有し、
    前記取付部材は、前記収納ケースの底壁を形成する底壁部を有し、
    前記底壁部は、配線を挿通可能な切欠を有し、
    前記切欠は、前記取付部材に前記蓋部材が装着されることで前記ケース配線口を形成する、
    収納ケース。
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