JP7103262B2 - 電磁接触器 - Google Patents

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Description

本発明は、電流路の開閉を行う電磁接触器に関する。
電流路の開閉を行う電磁接触器として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載された電磁接触器は、一対の固定接触子及びこれら一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、この接点機構を駆動する電磁石ユニットとを備えている。
電磁石ユニットは、接点機構の可動接触子に連結軸で連結された可動プランジャと、所定の電圧を印加することで磁束を発生させて可動プランジャを駆動する励磁コイルと、励磁コイルを囲む磁気ヨークとを備えている。
可動プランジャは、円筒形状のプランジャ本体と、このプランジャ本体の他端に形成した周鍔部とを備えている。
磁気ヨークは、断面U字状の下部磁気ヨークと、この下部磁気ヨークの上部開口部に橋架した上部磁気ヨークとで構成され、上部磁気ヨークにプランジャ貫通孔が形成されている。そして、下部磁気ヨークの底部に円筒形状の固定プランジャを固定し、下部磁気ヨークの底部にスプールを配置する際に、スプールの中央円筒部の下部に固定プランジャを挿入する。また、可動プランジャのプランジャ本体を、上部磁気ヨークのプランジャ貫通孔及びスプールの中央円筒部に挿通し、このプランジャ本体の下側外周が固定プランジャの一部に重なり合うように配置する。そして、可動プランジャの周鍔部を、プランジャ貫通孔の周囲の上部磁気ヨークに対向させる。
また、可動プランジャの周鍔部に対向する上部磁気ヨークに、可動プランジャの可動方向に着磁した永久磁石を固定し、下部磁気ヨークの底面に、可動プランジャのプランジャ本体に対して上部磁気ヨークから離間する方向にスプリング力を付与するバックスプリングを配置し、永久磁石に固定した補助ヨークに周鍔部を当接させることで、釈放状態の周鍔部及び上部磁気ヨークの間に所定のギャップを設定している。
そして、励磁コイルを励磁すると、可動プランジャのプランジャ本体から周鍔部を通り、周鍔部と上部磁気ヨークとの間のギャップを通り、上部磁気ヨーク、下部磁気ヨーク、固定プランジャ、可動プランジャのプランジャ本体に至る閉磁路が形成される。
周鍔部と上部磁気ヨークとの間のギャップに発生した磁束が、永久磁石の吸引力及びバックスプリングのスプリング力に抗して可動プランジャの周鍔部を上部磁気ヨークに当接させる(可動プランジャを駆動させる)吸引力として作用し、接点機構の一対の固定接触子及び可動接触子が接触するので電流路が形成されて投入状態となる。
特開2012-243583号公報
ところで、電磁石ユニットの励磁コイルによる可動プランジャの駆動を停止すると、可動プランジャの周鍔部が上部磁気ヨークから離間して補助ヨーク側に移動して当接する。このとき、補助ヨークへの周鍔部の衝撃力が大きいと、補助ヨークが浮き上がってしまい、可動プランジャ及び可動接触子の動作が不安定になる場合がある。そこで、補助ヨークの浮き上がりを防止するために、ゴム部材などの浮き上がり防止部材が配置されているが、補助ヨークの浮き上がりを防止する浮き上がり防止部材を電磁石ユニットに配置すると、部品コスト、組み立てコストの面で問題がある。
また、従来の電磁接触器では、可動プランジャのプランジャ本体の下部にバックスプリングを収納するスプリング収納凹部が形成されており、プランジャ本体の上端からスプリング収納凹部にかけてねじ孔が形成されている。
接点機構の可動接触子と可動プランジャとを連結する連結軸は、その下側外周にねじ部が形成されており、このねじ部がプランジャ本体のねじ孔に螺合される。そして、スプリング収納凹部に突出したねじ部の下端部をスプリング収納凹部の底にTIG溶接で接合することで、連結軸がプランジャ本体に固定されている。
ここで、ねじ部の下端部及びスプリング収納凹部の底の接合部は狭小部なので、この狭小部でTIG溶接を行うと、アークの横飛びなどが発生して溶接不良が発生しやすい、という問題がある。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、可動プランジャからの衝撃力による補助ヨークの浮き上がり防止を部品コスト、組み立てコストを低減して行うことができるとともに、連結軸及び可動プランジャの溶接性の改善を図ることができる電磁接触器を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電磁接触器は、一対の固定接触子及び一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、接点機構を駆動する電磁石ユニットと、を備え、電磁石ユニットは、スプールに巻装した励磁コイルを囲む磁気ヨークと、可動接触子に連結軸を介して連結され、プランジャ本体及びプランジャ本体の一端に形成した周鍔部を備え、プランジャ本体がスプール内に軸方向に可動自在に配置され、周鍔部が可動接触子側に配置されている可動プランジャと、周鍔部を囲むように配置された永久磁石と、永久磁石に吸着されて周鍔部が接触する補助ヨークと、可動接触子の下部の連結軸の外周に配置され、補助ヨークに対して永久磁石に向う方向に付勢するバックスプリングと、を備えている。
本発明に係る電磁接触器によれば、永久磁石の上面に吸着されて周鍔部が接触する補助ヨークに対して、可動接触子の下部の連結軸の外周に配置したバックスプリングが永久磁石に向う方向に付勢している。これにより、電磁石ユニットの励磁コイルによる可動プランジャの駆動を停止し、可動プランジャの周鍔部が磁気ヨークから離間して補助ヨーク側に移動する際に補助ヨークに対する周鍔部の衝撃力が大きい場合であっても、ゴム部材などの浮き上がり防止部材を配置せず、バックスプリングの付勢で補助ヨークの浮き上がりを防止することができ、部品コスト、組み立てコストの低減化を図ることができる。
本発明に係る第1実施形態の電磁接触器を示す断面図である。 TIG溶接により、連結軸の先端をプランジャ本体に接合する状態を示した図である。
次に、図面を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す第1実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
[電磁接触器の構成]
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る電磁接触器1は、接点機構2と、接点機構2を駆動する電磁石ユニット3と、接点機構2、後述する連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された収容室4とを備えている。
接点機構2は、収容室4を構成する接点機構収容ケース5内に収容されており、この接点機構収容ケース5は、金属製の角筒体6と、この角筒体6の上端を閉塞する平板状のセラミック製の絶縁基板7とを備えている。角筒体6は、下端部に外方に突出するフランジ部6aを有し、そのフランジ部6aが収容室4を構成する後述の上部磁気ヨーク8の上面にシール接合されている。絶縁基板7には、一対の貫通孔7a、7bが所定間隔をあけて形成されている。絶縁基板7の上面の貫通孔7a、7bの周囲及び絶縁基板7の下面における角筒体6が接触する位置には、メタライズ処理が施されている。
接点機構2は、絶縁基板7に一対の導体部21、22(以下、第1導体部21、第2導体部22と称する)を介して固定されている一対の固定接触子23、24(以下、第1固定接触子23、第2固定接触子24と称する)と、これら第1固定接触子23及び第2固定接触子24に対して接離可能に配置されている可動接触子25とを備えている。第1導体部21は、絶縁基板7の貫通孔7aに挿通されて固定され、第2導体部22は、絶縁基板7の貫通孔7bに挿通されて固定されている。
第1固定接触子23は、銅などからなる側面視C字形状の導電板であり、絶縁基板7の下面に沿って外側に延長する上板部23aと、上板部23aの外側端部から下方に延長する中間板部23bと、中間板部23bの下端部から上板部23aと平行に内側に延長する下板部23cとを備えている。下板部23cは、可動接触子25の下方に延び、その上面に可動接触子25の第1接点が接触する第1接点23dを備えている。
一方、第2固定接触子24も、第1固定接触子23と同様に、銅などからなる側面視C字形状の導電板であり、絶縁基板7の下面に沿って外側に延長する上板部24aと、上板部24aの外側端部から下方に延長する中間板部24bと、中間板部24bの下端部から上板部24aと平行に内側に延長する下板部24cとを備えている。下板部24cは、可動接触子25の下方に延び、その上面に可動接触子25の第2接点が接触する第2接点24dを備えている。
第1固定接触子23及び第2固定接触子24のそれぞれは、第1導体部21及び第2導体部22のそれぞれに固定されており、その固定方法としては、ろう付け、螺合等があげられる。
第1固定接触子23の中間板部23bの内側面及び第2固定接触子24の中間板部24bの内側面を覆うように、平面から見てC字状の磁性体板28が装着されている。これにより、中間板部23b、24bを流れる電流によって発生する磁場をシールドすることができる。
第1固定接触子23には、アークの発生を規制する合成樹脂製の絶縁カバー26が装着され、第2固定接触子24にも、アークの発生を規制する合成樹脂製の絶縁カバー27が装着されている。これにより、第1固定接触子23の内周面では下板部23cの上面側の第1接点23dのみが露出される。また、第2固定接触子24の内周面では下板部24cの上面側の第2接点24dのみが露出される。
可動接触子25は、銅などを材料とした図1の左右方向に長尺な導電板であり、第1固定接触子23及び第2固定接触子24内に両端部を配置するように配設されている。この可動接触子25は、電磁石ユニット3の後述する可動プランジャ35に固定された連結軸37に支持されている。可動接触子25の中央部には、連結軸37を挿通する貫通孔が形成されている。
連結軸37の上下方向略中央部には、フランジ部37aが外方に向けて突出形成されている。フランジ部37aの下部には、直径が大きなスプリングガイド部37bが形成されている。スプリングガイド部37bより下側の軸は、スプリングガイド部37bより小さな直径で形成されているとともに、下端側の外周にねじ部37cが形成されている。
可動接触子25は、その貫通孔を連結軸37の上方から挿通してフランジ部37a上に載置される。そして、連結軸37の上方から接触スプリング39を挿通し、固定部材38を連結軸37の上方から挿通し、接触スプリング39で所定の付勢力を得るように接触スプリング39の上端を固定部材38によって止める。
接点機構収容ケース5の角筒体6の内周面には、有底角筒状に形成された絶縁筒部14が配設されている。この絶縁筒部14は、金属製の角筒体6に対するアークの影響を遮断する絶縁機能を有する。
電磁石ユニット3は、側面から見てU字形状の下部磁気ヨーク31を有し、この下部磁気ヨーク31の底板部の中央部に、中実円筒形状の固定プランジャ32が固定されている。この固定プランジャ32の外側にスプール33が配置されている。
スプール33は、固定プランジャ32を挿通する中央円筒部33aと、中央円筒部33aの下端部から半径方向外側に突出する下フランジ部33bと、中央円筒部33aの上端部から半径方向外側に突出する上フランジ部33cとを備えている。そして、スプール33の中央円筒部33a、下フランジ部33b、及び上フランジ部33cで構成される収納空間に励磁コイル34が巻装されている。
下部磁気ヨーク31の開放端となる上端には、板状の上部磁気ヨーク8が固定されている。この上部磁気ヨーク8の中央部には、プランジャ貫通孔8aが形成されている。
上部磁気ヨーク8の下部には、開放端に半径方向外側に突出するフランジ部9aを設けたキャップ9が配置されている。キャップ9は、スプール33の中央円筒部33aの内部に配置され、フランジ部9aが、上部磁気ヨーク8の下面にシール接合されている。
これにより、接点機構収容ケース5及びキャップ9が上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8a介して連通される密封した容器(収容室4)が形成されている。
キャップ9の内部には、可動プランジャ35が上下方向に移動可能に収容されている。
可動プランジャ35は、キャップ9の内部に上下方向に移動可能に収容され、中空円筒形状のプランジャ本体40と、プランジャ貫通孔8aよりも大きな外径を有して上部磁気ヨーク8の上方に位置している周鍔部41とを備えている。
プランジャ本体40の中空部には、周鍔部41に対して逆側の下端側にねじ孔40aが形成され、プランジャ本体40の下端に、周鍔部41に向けて凹んでいる固定凹部40bが形成されている。そして、固定凹部40bの底面40cに、ねじ孔40aの下端開口が開口している。
また、上部磁気ヨーク8の上面には、外形が方形で円形の中心開口を有して環状に形成された永久磁石11が可動プランジャ35の周鍔部41を囲むように固定されている。永久磁石11は、上下方向即ち厚み方向に上端側を例えばN極、下端側をS極とするように着磁されている。
永久磁石11の上面に、永久磁石11と同一外形で可動プランジャ35の周鍔部41よりも小さい内径の貫通孔12aを有する補助ヨーク12が吸着されている。
そして、フランジ部37a及び固定部材38の間に可動接触子25及び接触スプリング39を配置した連結軸37の下方からバックスプリング36が挿通され、このバックスプリング36の一端側をフランジ部37aに当接した状態で、バックスプリング36の一端側の外周がスプリングガイド部37bに装着される。また、バックスプリング36を装着した連結軸37の下部を、補助ヨーク12の貫通孔12aに挿通し、可動プランジャ35のプランジャ本体40に挿通した後に、ねじ部37cをねじ孔40aに螺合する。そして、プランジャ本体40の固定凹部40bから突出した連結軸37の端部を固定凹部40bの底面40cに溶接で接合することで、連結軸37及びプランジャ本体40が固定される。
また、バックスプリング36は、連結軸37のフランジ部37a及び補助ヨーク12の内径側の上面との間に配置されており、補助ヨーク12が永久磁石11側に押し付けられる方向にバックスプリング36の所定の付勢力が作用するように設定されている。
ここで、図2は、TIG溶接により連結軸37及びプランジャ本体40を接合する状態を示す図である。図中符号42は、タングステン電極である。本実施形態のTIG溶接では、タングステン電極42をプランジャ本体40の固定凹部40bから突出している連結軸37の端部に向けて配置し、タングステン電極42の先端で発生したアークで連結軸37の端部を溶融させる。そして、溶融した端部が固定凹部40bの底面40cに流れて固化することで、固定凹部40bの底面40cに接合する接合部43が形成される。この接合部43が形成されることで、連結軸37及びプランジャ本体40が固定される。
そして、上部磁気ヨーク8と、上部磁気ヨーク8の上面に接合され、内部に接点機構2を収容する接点機構収容ケース5と、上部磁気ヨーク8の下面に接合され、内部に可動プランジャ35を収容するキャップ9とにより、接点機構2、連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された収容室4を構成している。密封された収容室4内には、水素ガス、窒素ガス、水素及び窒素の混合ガス、空気、SF等のガスが封入されている。
[電磁接触器の動作]
上述した第1実施形態の電磁接触器1によると、励磁コイル34を励磁すると、可動プランジャ35のプランジャ本体40から周鍔部41を通り、周鍔部41と上部磁気ヨーク8との間のギャップを通って上部磁気ヨーク8に達し、この上部磁気ヨーク8からU字状の下部磁気ヨーク31、固定プランジャ32を通り、固定プランジャ32の上面32aとプランジャ本体40の下面40aとの間のギャップを通って可動プランジャ35のプランジャ本体40に至る閉磁路が形成される。
これにより、可動プランジャ35の周鍔部41の下面と上部磁気ヨーク8の上面との間のギャップの磁束密度を高めるとともに、固定プランジャ32の上面32aとプランジャ本体40の下面40aとの間のギャップの磁束密度が高められ、大きな吸引力を発生して可動プランジャ35を永久磁石11の吸引力に抗して下降させる。
したがって、この可動プランジャ35に連結軸37を介して連結されている可動接触子25の一対の可動接点を、第1固定接触子23及び第2固定接触子24の接点23d,24dに接触させ、第1固定接触子23から可動接触子25を通じて第2固定接触子24に向かう電流路が形成されて投入状態となる。
また、励磁コイル34の励磁を停止すると、可動プランジャ35の周鍔部41が永久磁石11の磁力によって補助ヨーク12に吸引され、周鍔部41の上面が補助ヨーク12の下面に当接する釈放状態となる。この状態において、可動接触子25の一対の接点が第1固定接触子23及び第2固定接触子24の接点23d,24dから上方に離間して、電流遮断状態となる。
ここで、永久磁石11の磁力による補助ヨーク12の吸引力により、可動プランジャ35の周鍔部41が補助ヨーク12に大きな衝撃力で当接すると、補助ヨーク12が浮き上がるおそれがある。ここで、連結軸37のフランジ部37a及び補助ヨーク12の上面との間に配置されているバックスプリング36は、永久磁石11側に向う方向に付勢しているので補助ヨーク12の浮き上がりが防止される。
[電磁接触器の作用効果]
次に、第1実施形態の電磁接触器1の作用効果について説明する。
電磁接触器1の釈放状態において、永久磁石11の磁力による補助ヨーク12の吸引力により、可動プランジャ35の周鍔部41が補助ヨーク12に大きな衝撃力で当接しようとすると、連結軸37の外周に配置したバックスプリング36が永久磁石11側に向う方向に付勢した状態で配置されているので、補助ヨーク12の浮き上がりを防止することができる。このため、従来の電磁接触器のように、ゴム部材などの浮き上がり防止部材を配置せず、バックスプリング36の付勢で補助ヨーク12の浮き上がりを防止することができるので、電磁接触器1の部品コスト、組み立てコストの低減化を図ることができる。
また、バックスプリング36は、連結軸37に形成したフランジ部37aと補助ヨーク12の上面との間に配置されているので、連結軸37への装着を簡単に行うことができる。
また、バックスプリング36は、フランジ部37aの下部に形成したスプリングガイド部37bに内径部の一部が摺動することで、連結軸37に対する偏心が防止される。したがって、補助ヨーク12の上面全周に対して均一の付勢力を与え、補助ヨーク12の浮き上がりを高精度に防止することができる。
さらに、第1実施形態の電磁接触器1は、従来の電磁接触器のような可動プランジャ35のプランジャ本体40の端面にバックスプリングを配置せず、スプリングを収納するための収納凹部を形成していない。このため、プランジャ本体40の端面には、従来のような狭小部が形成されず、深さが浅い固定凹部40bにTIG溶接のタングステン電極42の先端を配置してもアークの横飛びなどが発生せず、連結軸37の端部を確実に溶融して固定凹部40bの底面40cに接合部43を確実に形成することができる。したがって、第1実施形態の電磁接触器1は、連結軸37及び可動プランジャ35の溶接性の改善も図ることができる。
1 電磁接触器
2 接点機構
3 電磁石ユニット
4 収容室
5 接点機構収容ケース
6 角筒体
6a フランジ部
7 絶縁基板
7a、7b 貫通孔
8 上部磁気ヨーク
8a プランジャ貫通孔
9 キャップ
9a フランジ部
11永久磁石
12 補助ヨーク
14 絶縁筒部
21 第1導体部
22 第2導体部
23 第1固定接触子
23a 上板部
23b 中間板部
23c 下板部
23d 第1接点
24 第2固定接触子
24a 上板部
24b 中間板部
24c 下板部
24d 第2接点
25 可動接触子
26 絶縁カバー
27 絶縁カバー
28 磁性体板
31 下部磁気ヨーク
32 固定プランジャ
33 スプール
33a 中央円筒部
33b 下フランジ部
33c 上フランジ部
34 励磁コイル
35 可動プランジャ
36 バックスプリング
37 連結軸
37a フランジ部
37b スプリング装着部
37c ねじ部
38 固定部材
39 接触スプリング
35 可動プランジャ
40 プランジャ本体
40a ねじ孔
40b 固定凹部
40c 底面
41 周鍔部
42 タングステン電極
43 接合部

Claims (4)

  1. 一対の固定接触子及び前記一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、前記接点機構を駆動する電磁石ユニットと、を備え、
    前記電磁石ユニットは、
    スプールに巻装した励磁コイルを囲む磁気ヨークと、
    前記可動接触子に連結軸を介して連結され、プランジャ本体及び前記プランジャ本体の一端に形成した周鍔部を備え、前記プランジャ本体が前記スプール内に軸方向に可動自在に配置され、前記周鍔部が前記可動接触子側に配置されている可動プランジャと、
    前記周鍔部を囲むように配置された永久磁石と、
    前記永久磁石に吸着されて前記周鍔部が接触する補助ヨークと、
    前記可動接触子の下部の前記連結軸の外周に配置され、前記補助ヨークに対して前記永久磁石に向う方向に付勢するバックスプリングと、を備えていることを特徴とする電磁接触器。
  2. 前記バックスプリングは、一端が前記可動接触子側の前記連結軸に形成したフランジ部に係合し、他端が前記補助ヨークの上面に当接した状態で前記連結軸の外周に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電磁接触器。
  3. 前記バックスプリングが配置されている前記連結軸の外周に、前記バックスプリングの内径部の一部を摺動させるスプリングガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁接触器。
  4. 前記可動プランジャを構成する前記周鍔部側の一端面から前記プランジャ本体側の他端面まで前記連結軸が挿通可能な貫通孔が形成され、前記プランジャ本体側の他端面に、固定凹部が形成され、前記固定凹部の底面で前記貫通孔が開口しており、
    前記周鍔部側から前記貫通孔に挿通して前記固定凹部から突出させた前記連結軸の端部が、前記固定凹部の前記貫通孔の周囲の前記底面に溶接手段で接合されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電磁接触器。
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