JP7103013B2 - 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルム - Google Patents
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Description
1. 内部に空洞を含有する層(A層)の両面に無機粒子を含有するポリエステル系樹脂からなる層(B層)が積層された空洞含有ポリエステル系フィルムであって、前記A層がポリエステル樹脂とポリエステル樹脂に対して非相溶の熱可塑性樹脂を含有する組成物からなり、ポリエステル系フィルムを構成する全ポリエステル樹脂に対して、ペットボトルからリサイクルされたポリエステル樹脂を25質量%以上90質量%以下含有し、ポリエステル系フィルムを構成する全エステル構成単位に対するイソフタル酸成分由来のエステル構成単位の含有率が0.2モル%以上2.0モル%以下である空洞含有ポリエステル系フィルム。
2. ポリエステル系フィルム中の環状3量体オリゴマーの含有量が、0.60質量%以下である上記第1に記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。
3. ペットボトルからリサイクルされたポリエステル樹脂の極限粘度が、0.60dl/g以上0.75dl/g以下である上記第1又は第2に記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。
4. A層中のポリエステル樹脂に対して非相溶の熱可塑性樹脂が、ポリスチレン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂であることを特徴とする上記第1~第3のいずれかに記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。
5. B層中の無機粒子が、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカから選ばれる少なくとも1種以上である上記第1~第4のいずれかに記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。
6. 光学濃度が0.55以上(厚み50μm換算)であり、かつ色調b値が4以下(厚み50μm換算)である上記第1~第5のいずれかに記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。
本発明の空洞含有ポリエステル系フィルムにおいて、A層およびB層の主成分となるポリエステル樹脂は、ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、ジオールまたはそのエステル形成性誘導体から合成されるポリマーである。このようなポリエステル系樹脂の代表例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレートが挙げられ、機械的特性および耐熱性、コストなどの観点からポリエチレンテレフタレートが好ましい。
フェノール/ テトラクロロエタン= 60 /40(質量比)の混合溶媒に溶解し、オストワルド粘度計を用いて30℃で測定した。なお、測定は3回行い、その平均値を求めた。
原料ポリエステル及びフィルムを構成するポリエステル中に含まれるテレフタル酸及びイソフタル酸に由来するエステル構成単位の含有率は、以下の方法で算出した。サンプルを重クロロホルムとトリフルオロ酢酸の混合溶液(体積比1/1)0.1mlに溶解後、0.5mlのトリクロロエチレンを加え、135℃で溶解させて試料溶液を調整し、NMR(「GEMINI-200」;Varian社製)を用いてプロトンのNMRを測定した。所定のプロトンのピーク強度を算出して、エステル構成単位100モル%中のテレフタル酸由来のエステル構成単位およびイソフタル酸由来のエステル構成単位の含有率(モル%)を算出した。
ポリエステルフィルム中の環状三量体の含有量は以下の方法で測定した。細砕したフィルム試料100mgを精秤し、ヘキサフルオロイソプロパノ-ル/クロロホルム混合液(容量比=2/3)3mlに溶解し、さらにクロロホルム20mlを加えて希釈した。これにメタノ-ル10mlを加えてポリマ-を沈殿させた後、濾過した。濾液を蒸発乾固し、ジメチルフォルムアミド10mlで定容とした。次いで下記の高速液体クロマトグラフ法で環状三量体を定量した。
装置:L-7000(日立製作所製)カラム:μ-Bondasphere C18 5μ 100オングストローム 3.9mm×15cm(Waters製)
溶媒:溶離液A:2%酢酸/水(v/v)
溶離液B:アセトニトリル
グラジエントB%:10→100%(0→55分)
流速:0.8ml/分
温度:30℃
検出器:UV-258nm
フィルムを5.0cm四方の正方形に4枚切り出し、4枚を重ね合わせマイクロメーターを用いて有効数字4桁で、総厚みの場所を変えて10点測定し、4枚重ね合わせた厚みの平均値を求めた。この平均値を4で除して有効数字3桁に丸め、一枚あたりの平均厚み(t:μm)とした。同試料4枚の質量(w:g)を有効数字4 桁で自動上皿天秤を用いて測定し、次式より見かけ密度を求めた。なお、見かけ密度は有効数字3桁に丸めた。
見かけ密度(g/cm3)=w/(5.0×5.0×t×10-4×4)
伊原電子工業株式会社製透過濃度計「Ihac-T5型」を用いて測定し、フィルム厚み50μmに換算した。尚、光学濃度の値が高いほど隠蔽性が大きいことを示す。
色調b値は、日本電色社製色差計(ZE6000)を用いて、JIS-8722により測定し、フィルム厚み50μmに換算した。このb値が小さい程、白色度が高く、黄色味が弱いと判断した。
フィルムを160℃のステンレス板で熱プレスし、プレス前後でのステンレス板の汚れ程度を目視にて判定した。プレス圧は4.9×106N/m2(5kgf/cm2)とし、一回30秒で30回実施し、評価の判定は以下のとおりとした。フィルムに易接着樹脂を塗布したフィルムは塗布層面の汚れを評価した。
◎:ステンレス板に汚れは見えなかった。
○:ステンレス板に少し汚れは見えたが、実用的には問題ないレベルだった。
×:ステンレス板に白い汚れがはっきり見えた。
エステル化反応缶を昇温し200℃に到達した時点で、テレフタル酸を86.4質量部およびエチレングリコール64.6質量部を仕込み、撹拌しながら触媒として三酸化アンチモンを0.017質量部、酢酸マグネシウム4水和物を0.064質量部、トリエチルアミン0.16質量部を仕込んだ。ついで、加圧昇温を行いゲージ圧0.34MPa、240℃の条件で加圧エステル化反応を行った後、エステル化反応缶を常圧に戻し、リン酸0.014質量部を添加した。さらに、15分かけて260℃に昇温し、リン酸トリメチル0.012質量部を添加した。次いで15分後に、高圧分散機で分散処理を行い、さらにトリポリ燐酸ナトリウム水溶液をシリカ粒子に対しナトリウム原子として0.1質量%含有させ、遠心分離処理により粗粒部を35%カットし、且つ目開き5μmの金属フィルターで濾過処理を行った平均粒子径2.5μmのシリカ粒子のエチレングリコールスラリーを粒子含有量として0.2質量部添加した。15分後、得られたエステル化反応生成物を重縮合反応缶に移送し、280℃で減圧下重縮合反応を行った。
重縮合反応終了後、95%カット径が5μmのナスロン製フィルターで濾過処理を行い、ノズルからストランド状に押出し、予め濾過処理(孔径:1μm以下)を行った冷却水を用いて冷却、固化させ、ペレット状にカットした。得られたポリエチレンテレフタレート樹脂の固有粘度は0.62dl/gであり、PET環状3量体オリゴマー含有量は0.69質量%であった。(以後、PET樹脂(I)と略す。)
上記、極限粘度0.62dl/gのPET樹脂(I)の製造において、シリカ粒子を全く含有しない固有粘度0.62dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂(II)を得た。(以後、PET樹脂(II)と略す。)PET環状3量体オリゴマー含有量は0.69質量%であった。
上記、極限粘度0.62dl/gのPET樹脂(II)50質量%に、平均粒径0.3μm(電顕法)のアナターゼ型二酸化チタンを50質量%混合したものをベント式2軸押出機に供給し、混練りして酸化チタン含有マスターペレット(M1)を得た。PET環状3量体オリゴマー含有量は0.70質量%であった。
ポリエステル系樹脂に非相溶な熱可塑性樹脂である、溶融粘度1,300ポイズのポリメチルペンテン(PMP)樹脂60質量%、溶融粘度2,000ポイズのポリプロピレン(PP)樹脂20質量%、及び溶融粘度3,900ポイズのポリスチレン(PS)樹脂20質量%をペレット混合して、285℃に温調したベント式二軸押出機に供給、混練して空洞形成剤を得た。
飲料用ペットボトルから残りの飲料やラベルなどの異物を除去した後、粉砕して得たフレークを押出機で溶融し、順次目開きサイズの細かなものにフィルターを変えて2回更に細かな異物を濾別し、3回目に50μmの最も小さな目開きサイズのフィルターで濾別し、ノズルからストランド状に押出し、予め濾過処理(孔径:1μm以下)を行った冷却水を用いて冷却、固化させ、ペレット状にカットしてポリエステル樹脂(III)を得た。得られたポリエステル樹脂(III)のエステル構成単位の割合は、テレフタル酸由来のエステル構成単位/イソフタル酸由来のエステル構成単位=98.6/1.4(モル%)で、樹脂の極限粘度は0.65dl/gであり、PET環状3量体オリゴマー含有量は0.38質量%であった。
ジメチルテレフタレート95質量部、ジメチルイソフタレート95質量部、エチレングリコール35質量部、ネオペンチルグリコール145質量部、酢酸亜鉛0.1質量部および三酸化アンチモン0.1質量部を反応容器に仕込み、180℃で3時間かけてエステル交換反応を行った。次に、5-ナトリウムスルホイソフタル酸6.0質量部を添加し、240℃で1時間かけてエステル化反応を行った後、250℃で減圧下(10~0.2mmHg)、2時間かけて重縮合反応を行い、数平均分子量19,500、軟化点60℃の共重合ポリエステル系樹脂を得た。
得られた共重合ポリエステル系樹脂300質量部とブチルセロソルブ140質量部とを160℃で3時間撹拌して粘稠な溶融液を得、この溶融液に水560質量部を徐々に添加し、1時間後に均一な淡白色の固形分濃度30%の共重合ポリエステル樹脂水分散液(a)を得た。
アジピン酸、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール(モル比:4/2/3)の組成からなるポリエステルジオール(OHV:2000eq/ton)100質量部と、キシリレンジイソシアネートを41.4質量部混合し、窒素気流下、80~90℃で1時間反応させた後、60℃まで冷却し、テトラヒドロフラン70質量部を加えて溶解し、ウレタンプレポリマー溶液(NCO/OH比:2.2、遊離イソシアネート基:3.30質量%)を得た。引き続き、前記のウレタンプレポリマー溶液を40℃にし、次いで、20質量%の重亜硫酸ナトリウム水溶液を45.5質量部加えて激しく撹拌を行いつつ、40~50℃で30分間反応させた。遊離イソシアネート基含有量(固形分換算)の消失を確認した後、乳化水で希釈し、固形分20質量%の重亜硫酸ソーダでブロックしたイソシアネート基を含有する自己架橋型ポリウレタン系樹脂水溶液(b)を得た。
共重合ポリエステル系樹脂の30質量%水分散液(a)を5.3質量部、自己架橋型ポリウレタン系樹脂水溶液(b)を14.6質量部、水を42.6質量部、およびイソプロピルアルコールを32.5質量部混合した。さらに、フッ素系界面活性剤(ポリオキシエチレン-2-パーフルオロヘキシルエチルエーテル)の10質量%水溶液(0.35質量部)、イソステアリルアミドメチルアンモニウム・エトサルフェート塩をエチレングリコールモノブチルエーテルに溶解した17.5質量%溶液を1.6質量部添加した。次いで5質量%の重曹水溶液で上記混合物のpHを6.2に調整し、濾過粒子サイズ(初期濾過効率:95%)が10μmのフェルト型ポリプロピレン製フィルターで上記混合物を精密濾過し、塗布液(c)を調製した。
[未延伸フィルムの製造]
前記PET樹脂(II)47質量%、およびポリエステル樹脂(III)40質量%、酸化チタン含有マスターペレット(M1)5質量%、空洞形成剤8質量%を混合して真空乾燥を施し、空洞含有ポリエステルA層の原料とした。一方、前記PET樹脂(I)70質量%と酸化チタン含有マスターペレット(M1)30質量%とをペレット混合して真空乾燥を施し、無機粒子含有ポリエステルB層の原料とした。これらの原料を別々の押出機に供給し、285℃で溶融し、空洞含有ポリエステルA層と無機粒子含有ポリエステルB層とがB/A/Bの順になるよう積層し、厚み比率が10/80/10となるようにフィードブロックで接合し、Tダイから30℃に調節された冷却ドラム上に押し出し、2種3層構成の未延伸フィルムを製造した。
得られた未延伸フィルムを、加熱ロールを用いて70℃に均一加熱し、周速が異なる2対のニップロール間で3.4倍に縦延伸した。このとき、フィルムの補助加熱装置として、ニップロール中間部に金反射膜を備えた赤外線加熱ヒータ(定格20W/cm)をフィルムの両面に対向して設置(フィルム表面から1cmの距離)、加熱した。このようにして得られた1軸延伸フィルムをテンターに導き、140℃に加熱して4.0倍に横延伸し、幅固定して、235℃で熱処理を施し、更に210℃で幅方向に3%緩和させることにより、厚み50μmの空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。見かけ密度、OD値、色調b値の結果を表1に示した。
空洞含有ポリエステルA層の原料を、PET樹脂(II)27質量%、ポリエステル樹脂(III)60質量%、酸化チタン含有マスターペレット(M1)5質量%、空洞形成剤8質量%に変更した以外は実施例1と同様の方法で空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。結果を表1に示した。
空洞含有ポリエステルA層の原料を、ポリエステル樹脂(III)87質量%、酸化チタン含有マスターペレット(M1)5質量%、空洞形成剤8質量%とした以外は実施例1と同様の方法で空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。結果を表1に示した。
空洞含有ポリエステルA層の原料を、ポリエステル樹脂(III)87質量%、酸化チタン含有マスターペレット(M1)5質量%、空洞形成剤8質量%とし、空洞含有ポリエステルB層の原料をPET樹脂(I)15質量%、ポリエステル樹脂(III)55質量%、酸化チタン含有マスターペレット(M1)30質量%とした以外は、実施例1と同様の方法で空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。結果を表1に示した。
実施例3において、3.4倍に縦延伸した1軸延伸フィルムのキャスティングドラム接触面側に上記易接着樹脂層形成用塗布液(c)をリバースキスコート法により、乾燥後の樹脂固形分の厚みが0.3μmになるように塗布した。塗布層を有する一軸延伸フィルを乾燥しつつテンターに導き、140℃に加熱して4.0倍に横延伸し、幅固定して、235℃で熱処理を施し、更に210℃で幅方向に3%緩和させることにより、厚み50μmの空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。結果を表1に示した。
実施例4において、3.4倍に縦延伸した1軸延伸フィルムのキャスティングドラム接触面側に上記易接着樹脂層形成用塗布液(c)をリバースキスコート法により、乾燥後の樹脂固形分の厚みが0.3μmになるように塗布した。塗布層を有する一軸延伸フィルを乾燥しつつテンターに導き、140℃に加熱して4.0倍に横延伸し、幅固定して、235℃で熱処理を施し、更に210℃で幅方向に3%緩和させることにより、厚み50μmの空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。結果を表1に示した。
空洞含有ポリエステルA層の原料を、PET樹脂(II)87質量%、酸化チタン含有マスターペレット(M1)5質量%、空洞形成剤8質量%に変更した以外は実施例1と同様の方法で空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。結果を表1に示した。
空洞含有ポリエステルA層の原料を、PET樹脂(II)77質量%、ポリエステル樹脂(III)10質量%、酸化チタン含有マスターペレット(M1)5質量%、空洞形成剤8質量%に変更した以外は実施例1と同様の方法で空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。結果を表1に示した。
比較例1において、3.4倍に縦延伸した1軸延伸フィルムのキャスティングドラム接触面側に上記易接着樹脂層形成用塗布液(c)をリバースキスコート法により、乾燥後の樹脂固形分の厚みが0.3μmになるように塗布した。塗布層を有する一軸延伸フィルを乾燥しつつテンターに導き、140℃に加熱して4.0倍に横延伸し、幅固定して、235℃で熱処理を施し、更に210℃で幅方向に3%緩和させることにより、厚み50μmの空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。結果を表1に示した。
空洞含有ポリエステルA層の原料を、PET樹脂(II)84質量%、酸化チタン含有マスターペレット(M1)5質量%、溶融粘度2,000ポイズのポリプロピレン(PP)樹脂10質量%、分散剤としてPEG(分子量4000)を1質量%添加した以に変更した以外は実施例1と同様の方法で空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。結果を表1に示した。比較例4では分散剤を添加したため、ポリプロピレン系樹脂の分散粒子径が小さくなり、見かけ密度が大きく、隠蔽性が低下し、色調b値が増加した。
Claims (6)
- 内部に空洞を含有する層(A層)の両面に無機粒子を含有するポリエステル系樹脂からなる層(B層)が積層された空洞含有ポリエステル系フィルムであって、前記A層がポリエステル樹脂とポリエステル樹脂に対して非相溶の熱可塑性樹脂を含有する組成物からなり、
ポリエステル系フィルムを構成する全ポリエステル樹脂に対して、イソフタル酸成分由来のエステル構成単位を含むペットボトルからリサイクルされたポリエステル樹脂を25質量%以上90質量%以下含有し、ポリエステル系フィルムを構成する全エステル構成単位に対するイソフタル酸成分由来のエステル構成単位の含有率が0.2モル%以上2.0モル%以下であり、
ポリエステル系フィルム中の環状3量体オリゴマーの含有量が、0.60質量%以下である空洞含有ポリエステル系フィルム。 - ポリエステル樹脂で構成され、滑剤粒子を含む易接着樹脂層が片面に設けられた、請求項1に記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。
- ペットボトルからリサイクルされたポリエステル樹脂の極限粘度が、0.60dl/g以上0.75dl/g以下である請求項1又は2に記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。
- ラベル、ステッカー、カード、又は包装材料に用いられることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。
- A層中のポリエステル樹脂に対して非相溶の熱可塑性樹脂が、ポリスチレン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂であり、
B層中の無機粒子が、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカから選ばれる少なくとも1種以上である請求項1~4のいずれかに記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。 - 光学濃度が0.55以上(厚み50μm換算)であり、かつ色調b値が4以下(厚み50μm換算)である請求項1~5のいずれかに記載の空洞含有ポリエステル系フィルム。
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