JP7102872B2 - 復水工法及び復水井戸システム - Google Patents
復水工法及び復水井戸システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7102872B2 JP7102872B2 JP2018071374A JP2018071374A JP7102872B2 JP 7102872 B2 JP7102872 B2 JP 7102872B2 JP 2018071374 A JP2018071374 A JP 2018071374A JP 2018071374 A JP2018071374 A JP 2018071374A JP 7102872 B2 JP7102872 B2 JP 7102872B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- condensate
- pipe
- condensate well
- well pipe
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
図1(a)に示すように、地下工事を行なう施工領域S1の外側には、地下仕切りW1を設ける。この地下仕切りW1は、地下止水壁やシートパイル等である。施工領域S1内には、揚水井戸10を設ける。この揚水井戸10は、円管で構成される揚水井戸管12と、揚水井戸管12内に配置される揚水管16とを備える。揚水井戸管12の下端部には、複数の集水孔(図示せず)を設ける。揚水井戸管12の下端部の外側にはフィルタ(図示せず)が配置され、揚水井戸管12の下端部の内側には揚水ポンプ15が配置される。揚水ポンプ15には、揚水管16の下端部が接続される。揚水管16は、地下仕切りW1を超えて、施工領域S1の外まで延在し、地上に設置された圧送ポンプ17に接続される。圧送ポンプ17には、注水管18が接続され、注水管18は、復水井戸システム20に接続される。圧送ポンプ17は、揚水管16から供給された水を加圧して、注水管18を介して、復水井戸システム20に供給する。
なお、図1(a)に示すように、復水井戸管21の下端部には、砂溜り21rが設けられる。
次に、図2及び図3を用いて、上述した復水井戸システム20を用いて実行する復水工法について説明する。
図2及び図3(a)に示すように、まず、時間t1において実行される通常注水工程について説明する。
図2及び図3(b)に示すように、時間t2において、復水井戸管21内の水位が天井板22に到達した場合を想定する。この場合、制御部50は、水位計35から取得した水位(計測値)により、加圧開始水位H1に到達と判定し、加圧注水処理を実行する。具体的には、制御部50は、洗浄制御弁27及び大気連通弁31を閉じる。この場合、注水弁19を開けた状態で、注水管18からの水の供給を継続する。これにより、タンク41内の空気圧及び復水井戸管21内の水圧が上昇する。この場合、加圧により、復水井戸管21の下部の孔から地盤に注水する。
図2及び図3(c)に示すように、時間t3において、洗浄開始圧力値P1に到達した場合を想定する。この場合、制御部50は、圧力センサ36から取得した計測値(圧力)により、復水井戸管21の圧力が洗浄開始圧力値P1に到達と判定する。この判定により、制御部50は、注水弁19を閉じて、注水管18から水の供給を停止する。更に、制御部50は、洗浄制御弁27を開けて、排水ポンプ25を駆動する。これにより、復水井戸管21内の水は、排水管26から排出され、復水井戸管21内の水位は、徐々に低下する。この場合、復水井戸管21内の水は、加圧されているため、排水管26から急速に排水されて、急激に圧力が低下する。
図2及び図3(d)に示すように、制御部50は、時間t3からの経過時間を計測する。そして、時間t5において、減圧洗浄時間の経過と判定した場合、制御部50は、通常洗浄処理を実行する。具体的には、制御部50は、大気連通弁31を開ける。これにより、復水井戸管21の上部の空間及びタンク41の内部空間は、大気圧P0になる。
(1)本実施形態では、復水井戸システム20は、復水井戸管21の内部に排水ポンプ25を設け、復水井戸管21の天井板22に、大気連通弁31を設けた大気連通管30を設ける。制御部50は、減圧洗浄工程において、大気連通弁31を閉じて復水井戸管21の上部の内部空間を減圧して、排水ポンプ25の駆動を継続する。これにより、復水井戸管21の外周から、復水井戸管21の内部に向かって、急激に水が流入し、この流れによって、フィルタF1等の目詰まりを洗浄することができる。この洗浄効果により、注水能力の低下を抑制することができる。
(5)本実施形態では、タンク41に安全弁45を設ける。これにより、復水井戸管21やタンク41の内部空間の過度な加圧を抑制できる。
・上記実施形態では、通常注水、加圧注水、減圧洗浄及び通常洗浄の各工程を順次、繰り返す。1サイクルを構成する工程は、これに限定されるものではない。例えば、時間に応じて各工程を組み合わせて行なってもよい。また、通常洗浄工程を1日に複数回、定期的に実行し、加圧注水工程及び減圧洗浄工程を1日1回、実行してもよい。更に、加圧注水工程を実行した直後に減圧洗浄工程を実行したが、通常注水工程を実行した後、減圧洗浄工程を実行してもよい。この場合には、制御部50は、注水弁19及び大気連通弁31を閉じ、洗浄制御弁を開けて、排水ポンプ25を駆動する。
Claims (5)
- 揚水井戸から供給される地下水を復水井戸システムの復水井戸管を介して地盤に注水するための復水工法であって、
前記復水井戸システムは、
前記復水井戸管の封止部に設けられ内部空間と大気との連通を制御する大気連通弁と、
前記復水井戸管の内部から水を汲み上げる排水ポンプと、
前記封止部の上方に設けられ前記復水井戸管の前記内部空間と連通するタンクとを備え、
前記揚水井戸から供給される地下水を、前記復水井戸管を介して地盤に注水する注水工程と、
前記タンクの内部空間が、前記大気連通弁を閉じた高圧の密閉状態で、前記揚水井戸からの地下水の供給を停止した後、前記排水ポンプを駆動することにより前記内部空間を減圧させて、前記復水井戸管の外部から内部に逆流させて前記復水井戸管の洗浄を行なう減圧洗浄工程とを含むことを特徴とする復水工法。 - 前記減圧洗浄工程の直前の注水工程は、前記大気連通弁を閉じた状態で、前記揚水井戸からの地下水を供給することにより、前記タンクの内部空間を加圧しながら、前記復水井戸管を介して地盤に注水する加圧注水工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の復水工法。
- 揚水井戸から供給される地下水を地盤に注水するための復水井戸管を備えた復水井戸システムであって、
前記復水井戸管の内部から水を汲み上げる排水ポンプと、
前記復水井戸管の上部を封止する封止部に設けられ、前記上部の内部空間と大気との連通を制御する大気連通弁と、
前記復水井戸管の上方に設けられ、前記復水井戸管の前記内部空間と連通する内部空間を有するタンクとを備え、
前記揚水井戸から供給される地下水を、前記復水井戸管を介して地盤に注水する注水工程と、
前記タンクの内部空間が、前記大気連通弁を閉じた高圧の密閉状態で、前記揚水井戸からの地下水の供給を停止した後、前記排水ポンプを駆動することにより前記内部空間を減圧させて、前記復水井戸管の外部から内部に逆流させて前記復水井戸管の洗浄を行なう減圧洗浄工程とを実行することを特徴とする復水井戸システム。 - 前記排水ポンプと、前記大気連通弁とを制御する制御部を更に備え、
前記減圧洗浄工程において、前記制御部は、前記揚水井戸からの地下水を供給する注水管に設けられた注水弁を閉じて前記揚水井戸からの地下水の供給を停止した後、前記大気連通弁を閉じた状態で、前記排水ポンプを駆動することを特徴とする請求項3に記載の復水井戸システム。 - 前記制御部が、前記大気連通弁を閉じた状態、かつ前記注水弁を開いた状態で、前記揚水井戸からの地下水を供給することにより、前記タンクの内部空間を加圧しながら、前記復水井戸管を介して地盤に注水する加圧注水工程を、前記減圧洗浄工程の直前で実行することを特徴とする請求項4に記載の復水井戸システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018071374A JP7102872B2 (ja) | 2018-04-03 | 2018-04-03 | 復水工法及び復水井戸システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018071374A JP7102872B2 (ja) | 2018-04-03 | 2018-04-03 | 復水工法及び復水井戸システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019183410A JP2019183410A (ja) | 2019-10-24 |
JP7102872B2 true JP7102872B2 (ja) | 2022-07-20 |
Family
ID=68340064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018071374A Active JP7102872B2 (ja) | 2018-04-03 | 2018-04-03 | 復水工法及び復水井戸システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7102872B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110965567A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-04-07 | 广东省重工建筑设计院有限公司 | 基坑涌水处理装置 |
CN110986402A (zh) * | 2019-12-09 | 2020-04-10 | 山东圣克莱尔新能源有限公司 | 一种利用浅层地热能的回灌系统 |
JP7471981B2 (ja) | 2020-09-30 | 2024-04-22 | 清水建設株式会社 | 地下水のリチャージ方法及び地下水リチャージ装置 |
JP7157843B1 (ja) * | 2021-04-22 | 2022-10-20 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 地中熱利用システム、制御装置、制御方法、プログラム |
CN113174985A (zh) * | 2021-04-25 | 2021-07-27 | 中国十九冶集团有限公司 | 用于超深地下结构底板的管井防渗及封井处理方法 |
CN113789799B (zh) * | 2021-06-18 | 2022-09-06 | 浙江鸿翔建设集团股份有限公司 | 一种大型地下结构泄排水减压抗浮控制装置 |
CN114164848A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-03-11 | 中建三局集团有限公司 | 一种新型负压降水井 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000054779A (ja) | 1998-08-03 | 2000-02-22 | Akita Gijutsu Kenkyusho:Kk | 温泉、地下水の汲み上げ方法および装置 |
JP2001323447A (ja) | 2000-05-19 | 2001-11-22 | Takenaka Komuten Co Ltd | リチャージ井戸の目詰まり防止洗浄方法 |
JP2003268759A (ja) | 2002-03-12 | 2003-09-25 | Seiko Kogyo Kk | 地下水揚水方法 |
JP2007262766A (ja) | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Shimizu Corp | リチャージ工法およびそれに用いる地下水リチャージシステム |
JP2011256670A (ja) | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Ohbayashi Corp | 揚水装置、軟弱地盤改良工法、地盤掘削工法、汚染土壌浄化工法、及び復水工法 |
JP2014047988A (ja) | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Sunpot Co Ltd | ヒートポンプシステム |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4260334A (en) * | 1976-02-11 | 1981-04-07 | Kelley Contract Dewatering Company | Ground dewatering system |
JPS60105705A (ja) * | 1983-11-14 | 1985-06-11 | Takenaka Komuten Co Ltd | 地盤沈下防止用水供給方法 |
JPS60105706A (ja) * | 1983-11-15 | 1985-06-11 | Takenaka Komuten Co Ltd | 地盤沈下防止用水供給方法 |
JPH0826537B2 (ja) * | 1992-11-14 | 1996-03-13 | 三和土質基礎株式会社 | 地下水の揚水及び還元排水装置 |
JP3158168B2 (ja) * | 1992-12-25 | 2001-04-23 | 株式会社竹中工務店 | リチャージ工法 |
-
2018
- 2018-04-03 JP JP2018071374A patent/JP7102872B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000054779A (ja) | 1998-08-03 | 2000-02-22 | Akita Gijutsu Kenkyusho:Kk | 温泉、地下水の汲み上げ方法および装置 |
JP2001323447A (ja) | 2000-05-19 | 2001-11-22 | Takenaka Komuten Co Ltd | リチャージ井戸の目詰まり防止洗浄方法 |
JP2003268759A (ja) | 2002-03-12 | 2003-09-25 | Seiko Kogyo Kk | 地下水揚水方法 |
JP2007262766A (ja) | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Shimizu Corp | リチャージ工法およびそれに用いる地下水リチャージシステム |
JP2011256670A (ja) | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Ohbayashi Corp | 揚水装置、軟弱地盤改良工法、地盤掘削工法、汚染土壌浄化工法、及び復水工法 |
JP2014047988A (ja) | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Sunpot Co Ltd | ヒートポンプシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019183410A (ja) | 2019-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7102872B2 (ja) | 復水工法及び復水井戸システム | |
JP5724222B2 (ja) | 揚水ユニット、軟弱土壌改良工法、地盤掘削工法、汚染土壌浄化工法、及び復水工法 | |
JP5659566B2 (ja) | 揚水装置、軟弱地盤改良工法、地盤掘削工法、汚染土壌浄化工法、及び復水工法 | |
JP4730603B2 (ja) | リチャージ工法およびそれに用いる地下水リチャージシステム | |
KR101557473B1 (ko) | 지하수 지열 굴착공 토사 슬러리 배출 장치 및 방법 | |
KR20110004264U (ko) | 굴삭 공사에 수반되는 지하 수위 저하용 진공 펌프 배수 장치 | |
KR101770389B1 (ko) | 지하수 배수장치의 눈막힘 필터 세척방법 | |
JP3742628B2 (ja) | サクションパイルの施工方法 | |
JP2016069793A (ja) | 地盤改良工法及び地盤改良システム | |
JP6040552B2 (ja) | バキュームディープウェルを用いた地下水位低下工法及びシステム | |
JP6453719B2 (ja) | 真空圧密工法およびドレーン材 | |
JP2003268759A (ja) | 地下水揚水方法 | |
KR20100125973A (ko) | 필터 세척부를 가지는 지하수 배수장치 | |
JP5808008B2 (ja) | 吸引力発生装置および真空圧密地盤改良工法 | |
JP6587184B2 (ja) | 地盤改良装置及び地盤改良工法 | |
JP2006307490A (ja) | 陸上設置型取水装置 | |
JP4293649B2 (ja) | 高水圧の揚水管閉塞方法 | |
JP3567411B2 (ja) | 揚水装置 | |
JP7042687B2 (ja) | ウェイトバランス水浸工法 | |
JP6480745B2 (ja) | 注水井戸の設置方法 | |
JP7533940B2 (ja) | サイフォン排水設備 | |
CN219196064U (zh) | 一种地下结构泄排水减压抗浮装置 | |
RU2556719C1 (ru) | Система промысловой подготовки воды для поддержания пластового давления | |
JP2729240B2 (ja) | 砂地盤の液状化防止工法 | |
JP3706368B2 (ja) | 地下水を揚水して再び地下に返送する方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220620 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7102872 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |