JP7102303B2 - X線検査装置及びx線発生器高さ調整方法 - Google Patents

X線検査装置及びx線発生器高さ調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、肉、魚、加工食品、医薬品等の被検査物に対してX線発生器で発生したX線を照射し、被検査物を透過したX線をX線検出器により検出することで、被検査物の異物の有無や欠陥等について検査するX線検査装置に関するものである。
例えば食品などの被検査物への異物の混入の有無を検出するために、従来からX線検査装置が用いられている。X線検査装置は、搬送される被検査物にX線を照射し、被検査物を透過したX線の透過量から被検査物中の異物の有無や欠陥等について検査している。
従来のこの種のX線検査装置にあっては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のものは、コンベア上の搬送路を幅方向に跨ぐようにX線発生器およびX線検出器を対向して配置し、X線発生器から被検査物に対してX線を横向きに照射している。
特開2001-272357号公報
ここで、特許文献1に記載されているような横照射型のX線検査装置において、被検査物の底部まで精度よく検査をするためには、X線画像上で被検査物の底部にコンベアが重ならないようにすることが望ましい。そのためには、コンベアの上面の延長線上がX線の発生位置の高さとなるようにX線発生器を配置し、X線画像上で被検査物の底部にコンベアが重ならないようにX線発生器で発生したX線がコンベアの上面に沿って進むようにする必要がある。
特許文献1に記載の従来のX線検査装置にあっては、ボールねじ等からなる高さ調整機構を装置の脚部等に設けることによって、コンベアに対するX線発生器の上下位置を相対的に調整することは可能になる。しかし、この場合、X線発生器を最適な高さに調整するためにユーザが何度も試行錯誤を行う必要があり、X線発生器の高さを容易に調整することができなかった。また、横照射型のX線検査装置として、コンベアを自機に備えず、生産設備の既設のコンベアに組み込んで用いられる組み込み型のX線検査装置が多くなっており、X線発生器の最適な高さ調整を容易に行うことがより求められている。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、X線発生器の高さを容易に調整でき、被検査物の底部まで精度よく検査することができるX線検査装置及びX線発生器高さ調整方法を提供することを目的とする。
本発明に係るX線検査装置は、X線を発生するX線発生器と、X線を検出するX線検出器と、を備え、前記X線発生器と前記X線検出器とが、被検査物が載置される載置部材の上面に沿う幅方向に対向して配置され、前記X線検出器の複数の検出素子が前記載置部材の上面に直交する高さ方向に配列されたX線検査装置であって、前記X線発生器の高さ方向の位置を調整する高さ調整機構と、X線減衰率の高い主部材を所定高さの隙間を開けて前記載置部材に載置可能な調整治具を前記載置部材上に載置したときに得られる前記X線検出器で検出した前記検出素子配列方向の検出量の波形において、所定の閾値を設定して抽出される、前記X線発生器が発生するX線が前記隙間を通過する区間の長さに基づいて、前記X線発生器の前記高さ方向の最適位置を判定し、前記高さ調整機構に調整させる位置調整部(41)と、備えている。
この構成により、検出素子配列方向のX線の検出量の波形は、X線発生器と載置部材との位置関係ごとに調整治具の主部材を透過して得られるX線の検出量が異なる。特にX線発生器が最適位置にあるときは、載置部材と調整治具の主部材との隙間を通過するX線と主部材を透過するX線をX線検出器が検出するので特徴のある波形となる。このため、調整治具を載置部材上に載置したときに得られる波形に基づいてX線発生器の高さを最適位置に容易に調整することができる。また、X線発生器が最適位置にあるときは、被検査物の底部を通過するX線は載置部材を通過せず、X線検出器に検出されるため、被検査物の底部まで精度よく検査することができる。この結果、X線発生器の高さを容易に調整でき、被検査物の底部まで精度よく検査することができる。そして、X線発生器の高さが最適位置近くでは、載置部材または調整治具を透過して検出量が低下する下端側の検出素子列の中に、載置部材と調整治具の主部材との隙間を通過して検出量が大きい素子が含まれるので、この検出量が大きい区間の長さに基づいてX線発生器の高さ方向の最適位置を判定することができ、X線発生器を最適位置に調整することができる。
本発明に係るX線検査装置において、前記調整治具は、前記幅方向に前記主部材と平行に配置される前記主部材よりX線減衰率が低い補助部材を有し、前記位置調整部は、前記X線検出器側に前記補助部材が配置されるように前記載置部材上に前記調整治具を載置したときの前記波形の形状に基づいて、前記X線発生器を移動させる移動方向を判定することを特徴とする。
この構成により、X線減衰率の高い主部材をX線発生器側に配置し、主部材よりX線減衰率が低い補助部材をX線検出器側に配置して調整治具を載置部材に載置するため、X線発生器が最適位置より高い位置にある場合に現れる補助部材のみを透過したX線の検出量を示す部分を含む波形と、その検出量を示す部分を含まない波形とは異なる形状となり、X線発生器の最適位置への移動方向を判定することできる。
本発明に係るX線検査装置において、前記高さ調整機構を制御して前記X線発生器を移動させる駆動制御部を有し、前記駆動制御部は、前記位置調整部が判定した移動方向へ前記X線発生器を移動するように前記高さ調整機構を制御することを特徴とする。
この構成により、調整前のX線発生器の位置から最適位置まで、効率よく高さ調整機構を制御してX線発生器を移動することができる。
本発明に係るX線発生器高さ調整方法は、X線発生器とX線検出器とが、被検査物が載置される載置部材の上面に沿う幅方向に対向して配置され、前記X線検出器の複数の検出素子が前記載置部材の上面に直交する高さ方向に配列されたX線検査装置において、前記載置部材の上面に対するX線発生器高さ調整方法であって、X線減衰率の高い部材を所定高さの隙間を開けて前記載置部材に載置する段階と、前記X線発生器から発生したX線を前記X線検出器で検出する段階と、前記X線検出器で検出した前記検出素子配列方向の検出量の波形において、所定の閾値を設定して抽出される、前記X線発生器が発生するX線が前記隙間を通過する区間の長さに基づいて、前記X線発生器の前記高さ方向の位置を最適な位置に移動させる段階と、を含むこと特徴とする。
この方法により、X線発生器の高さを容易に調整することができる。すなわち、X線発生器の高さが最適位置近くでは、載置部材または調整治具を透過して検出量が低下する下端側の検出素子列の中に、載置部材と調整治具の主部材との隙間を通過して検出量が大きい素子が含まれるので、この検出量が大きい区間の長さに基づいてX線発生器の高さ方向の最適位置を判定することができ、X線発生器を最適位置に調整することができる。
本発明に係るX線発生器高さ調整方法において、前記X線減衰率の高い部材は角柱状の棒材であり、前記棒材が、前記隙間を開けるために薄板に設けられた一対のスペーサ上に配置されることを特徴とする。
この方法により、X線減衰率の高い部材を所定高さの隙間を開けて載置部材に載置するときに、載置部材の上面の高さのばらつきの影響を受け難くすることができる。
本発明は、X線発生器の高さを容易に調整でき、被検査物の底部まで精度よく検査することができるX線検査装置及びX線発生器高さ調整方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の側面図である。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置のX線発生器と載置部材との位置関係を示す側面図であって、(a)はX線発生器が適正位置より高く配置された状態の側面図を示し、(b)はX線発生器が適正位置に状態の側面図を示し、(c)はX線発生器が適正位置より低く配置された状態の側面図を示している。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の調整治具の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置のX線発生器とX線発検出器の間で調整治具を載置部材に載置した状態を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置のX線発生器と載置部材に載置さら調整治具との位置関係を示す側面図であって、(a)はX線発生器が適正位置より高く配置された状態の側面図を示し、(b)はX線発生器が適正位置に配置された状態の側面図を示し、(c)はX線発生器が適正位置より低く配置された状態の側面図を示している。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置において、X線の検出量とX線検出器の素子位置との関係を表わす波形図であって、(a)はX線発生器が適正位置より高く配置された場合の波形図を示し、(b)はX線発生器が適正位置に配置された場合の波形図を示し、(c)はX線発生器が適正位置より低く配置された場合の波形図を示している。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず構成について説明する。
図1において、X線検査装置1は筐体4を備えている。筐体4は、被検査物Wを搬送するコンベア2を覆うように設置されている。コンベア2は、被検査物Wの生産設備の一部であり、X線検査装置1と別体に構成されている。このように、X線検査装置1は、別体のコンベア2のある生産設備のラインに組み込まれる組み込み型のX線検査装置であり、図1で示すようなボトル搬送でよく使用されるトップチェーンコンベアやベルトコンベア等の被検査物Wを水平方向に搬送する既設のコンベアのラインに組み込まれる。トップチェーンコンベアは、無端状のチェーンに複数のプレートを設けたものであり、被検査物Wがプレートの上面に載置されて搬送される。また、ベルトコンベアでは、被検査物Wがベルトの上面に載置されて搬送される。本実施例では、被検査物Wは、飲料容器と液体内容物からなる飲料ボトルである。
X線検査装置1は、X線を発生するX線発生器9と、X線を検出するX線検出器10と、制御部40とを備えている。これらのX線発生器9、X線検出器10および制御部40は筐体4の内部に収納されている。
X線発生器9およびX線検出器10は、コンベア2上の被検査物Wが搬送される搬送路3を挟むように、コンベア2の幅方向に対向して配置されている。
X線発生器9は、その内部に設けられた図示しないX線管の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成し、生成したX線を図示しないスリットによりX線の発生位置から略三角形状のスクリーン状に成形するようになっている。また、X線発生器9は、X線の発生位置からスクリーン状のX線照射野に成形したX線を、コンベア2上の搬送路3を幅方向に横切るようにして、X線検出器10に向けて照射するようになっている。
X線検出器10は、複数の検出素子10Aをライン状に整列したX線ラインセンサからなる。X線検出器10の検出素子10Aは、図示しないフォトダイオードと、このフォトダイオード上に設けられた図示しないシンチレータとからなり、X線をシンチレータにより光に変換し、この光をフォトダイオードにより検出している。
X線検出器10の複数の検出素子10Aは、コンベア2の上面を通る平面に直交する直線に沿って配置されている。本明細書では、各検出素子10Aおよび各検出素子10Aから得られた画像情報を画素という。図1において、検出素子10Aは、X線検出器10の下端側から1、2、3、・・・の画素番号を付して区別している。
このように構成されたX線検出器10は、被検査物WがX線ラインセンサを通過することで被検査物Wを透過するX線の量(検出量)に応じたX線画像を出力する。X線検出器10は、図示しないA/D変換部を備えており、このA/D変換部によりフォトダイオードからの検出量をデジタルデータに変換するようになっている。
なお、A/D変換部から出力されるデータは、検出量を示す輝度値により明暗で表されるX線画像(明暗画像)であってもよいし、輝度値を所望の濃度となるように変換した濃度値により濃淡で表されるX線画像(濃淡画像)であってもよい。また、本実施の形態ではX線画像から検出素子配列方向の検出量の波形を求めるようにしているが、検出量のアナログデータから波形を求めるようにしてもよい。
本実施の形態において、X線検査装置1は、生産ラインへの設置作業時に、X線発生器9のX線照射野がコンベア2の上方となり、X線検出器10の最下端の検出素子がコンベア2の上面より低い位置となるような高さに予め調整されている。
X線検査装置1は、表示部5、設定操作部45および制御部40を備えている。表示部5は、平面ディスプレイ等から構成されており、ユーザに対する表示出力を行うようになっている。表示部5は、制御部40による検査結果等の画像を表示するようになっている。
また、表示部5は、被検査物Wの良否判定結果を「OK」や「NG」等の文字または記号で表示するようになっている。また、表示部5は、総検査数、良品数、NG総数等の統計値を表示するようになっている。
表示部5の表示内容および表示態様は、既定設定、または設定操作部45からの所定のキー操作による要求に基づいて決定される。
設定操作部45は、制御部40への各種パラメータ等の設定入力を行うものである。設定操作部45は、ユーザが操作する複数のキーやスイッチ等で構成され、制御部40への各種パラメータ等の設定入力や動作モードの選択を行うものである。なお、表示部5と設定操作部45とをタッチパネル式表示器として一体化してもよい。X線検査装置1の動作モードとしては、例えば、被検査物Wの検査を行う通常の検査モードと、X線検査装置1の各種の調整や状態確認等を行うメンテナンスモードとがある。
制御部40は、X線検出器10から受け取ったX線画像を一時的に記憶し、そのX線画像に対して各種の画像処理アルゴリズム等を適用して画像処理を施すようになっている。ここで、画像処理アルゴリズムは、複数の画像処理フィルタを組み合わせたものからなる。そして、制御部40は、画像処理を施したX線画像に対して、被検査物Wと異物との判別を行って異物の混入の有無を判定し、また、被検査物Wの形状の良否を判定するようになっている。
また、制御部40は、X線検査装置1の全体を制御するようになっている。制御部40の制御内容には、被検査物Wの良否判定結果の統計処理に関する制御、表示部5の表示内容および表示形態に関する制御等が含まれる。
ここで、図2(b)は、コンベア2に対してX線発生器9の高さ方向の位置を最適位置に設定した場合のX線照射状態を示している。コンベア2とX線発生器9との高さ方向の位置関係は、図2(b)に示すように、X線の発生位置からコンベア2の上面2Aに沿ってX線が進むように設定することが望ましい。このようにすることで、X線の発生位置からのX線が被検査物W(図1参照)とコンベア2の両方を通過してX線検出器10に到達してしまうことがなくなり、被検査物Wの底部まで精度よく検査を行うことができる。
一方、図2(a)に示すようにX線発生器9を最適位置より高い位置に設定した場合、又は図2(c)に示すようにX線発生器9を最適位置より低い位置に設定した場合は、X線の発生位置からのX線が被検査物Wの底部とコンベア2の上面との両方を通過してX線検出器10に到達してしまい、被検査物Wの底部まで精度よく検査を行うことができない。
本実施の形態のX線検査装置1は、設置作業時に装置の脚部の長さを作業者が調整すること等によって、コンベア2に対するX線発生器9の高さを設定できるようになっている。コンベア2に対するX線発生器9の高さは、コンベア2へのX線検査装置1の設置作業時に、X線発生器9によるX線照射野が図2(b)の状態となるように、X線検査装置1の高さを装置の脚部の長さを調整することで、調整することができる。ただし、この場合、X線発生器を最適な高さに調整するためにユーザが何度も試行錯誤を行う必要がある。
このような事情に対し、本実施の形態では、X線検査装置1は、X線発生器9の高さ方向の位置を、容易に図2(b)の最適位置に調整できるようになっており、制御部40は、位置調整部41とX線発生器9の高さ方向の位置を調整する高さ調整機構60を駆動制御する駆動制御部42と備えている。
位置調整部41は、X線発生器の前記高さ方向の位置を調整させるようになっている。図4に示すように、後述する調整治具20をX線の発生位置とX線検出器10の間のコンベア2上に載置し、X線発生器9からX線を照射してX線検出器10が出力するX線検出量の画像から検出素子10Aの配列方向の検出量を示す図6に示すよう波形を取得し、この波形を解析してX線発生器の前記高さ方向の位置を調整させるようになっている。
調整治具20は、図3に示すように、X線減衰率が極めて低い樹脂等の材質からなる四角形の薄板21の上に、主部材としてのX線減衰率の高い材質からなる角柱状の棒材22と、棒材22よりX線減衰率が低い材質からなる角柱状の補助棒材23がスペーサ24を介して平行に配置されている。
調整治具20は、X線発生器9から照射されるX線が高さ方向に広がるため、調整治具20がコンベア2に載置されるとき、X線発生器9側に配置される棒材22に対し、X線検出器10側に配置される補助棒材23は、高さ方向の長さは長く、薄板21の底面からの距離が長くなるように棒材22と補助棒材23とが配置されている。
このように、スペーサ24によって棒材22、補助棒材23と薄板21の間に隙間を設けた構成とすることで、調整治具20が載置されるコンベアの上面の高さのばらつきの影響を受け難くしている。さらに、棒材22と補助棒材23の高さ方向の長さを異ならせることで、検出素子10Aの配列方向の検出量の波形から、X線発生器9の高さ方向の最適位置を効率よく調整できるようになっている。なお、スペーサ24の厚みは一定であり、棒材22と薄板21の間にできる隙間と補助棒材23と薄板21の間にできる隙間は同じ長さとなっている。
高さ調整機構60は、X線発生器9を支持する図示しないボールねじと、このボールねじを駆動する図示しないモータと、を有している。高さ調整機構60は、モータが駆動制御部42により制御されることにより、ボールねじがX線発生器9の高さ方向の位置を上下に変更するようになっている。
ここで、X線検出器10で検出した検出素子配列方向の検出量の波形は、コンベア2に対するX線発生器9の高さ方向の位置により異なるものとなる。図6に示すように、この波形は、図5(b)で示すようなX線発生器9が最適位置にある場合の波形L(b)と、図5(a)で示すようなX線発生器9が最適位置よりも高い位置にある場合の波形L(a)と、図5(c)で示すようなX線発生器9が最適位置よりも低い位置にある場合の波形L(c)とで異なる。図5(b)で示すように、X線発生器9が最適位置にある場合の波形L(b)は、検出量が小さい側と大きい側の両方にピークを持つ特徴のある波形となる。なお、これらの波形は、横軸が検出量、縦軸が最下端に位置する検出素子からの距離を表わすことになり、本実施の形態では、図6において、縦軸はX線検出器10の検出素子10Aの素子位置を表わし、横軸はX線検出器10がその素子位置で検出したX線の検出量を表わしている。
また、本実施の形態では複数の検出素子10Aにそれぞれ対応する画素が存在し、コンベア2に載置した調整治具20の隙間を通過する区間(以下、隙間通過区間)の長さは、これらの画素の数で求めている。この隙間通過区間の長さは、調整治具の隙間を通過するX線を検出した検出素子10Aに対応する画素の数となり、この隙間通過区間は、最下端の素子位置から調整治具やコンベア2がX線画像に映り込む部分の最大素子位置までの間(以下、映り込み範囲)で、X線発生器9が最適位置に近い場合に生じる。そのため、X線発生器9が最適位置にある場合の波形L(b)では、映り込み範囲内に最大長で隙間通過区間が現れ、X線発生器9が最適位置よりも高い位置にある場合の波形L(a)またはX線発生器9が最適位置よりも低い位置にある場合の波形L(c)には隙間通過区間が現れない。
波形L(a)における検出量B2との交点をPa1とすると、最下端にある画素(図1の画素番号1)からPa1までの画素数Na1が映り込み範囲の画素数となる。また、波形L(b)における検出量B2との交点を下方からPb1,Pb2,Pb3とすると、最下端にある画素からPa1までの画素数がNb1、Pb1とPb2の間がNb2、Pb2とPb3の間がNb3となり、映り込み範囲の画素数は、Nb1+Nb2+Nb3となる。そして、この映り込み範囲内にあるNb2が隙間通過区間となる。また、波形L(c)における検出量B2との交点をPc1とすると、最下端にある画素からPc1までの画素数Nc1が映り込み部分の映り込み範囲の画素数となる。
また、X線発生器9が最適位置またはそれより高い位置からX線を照射した場合には、X線検出器の最下端にある検出素子から補助棒材23の高さに対応する検出素子までが映り込み範囲の画素数となるが、X線発生器9が最適位置より低くなるに従い、コンベア2の上面2Aをその下側から上側に斜めに横切るX線の幅が大きくなるため、映り込み範囲の画素数は多くなる。
本実施の形態では、位置調整部41が、X線検出器10で検出したX線の検出素子配列方向のX線の検出量の波形に基づいて、X線の発生位置の高さがコンベア2の上面2Aの延長線上に位置するX線発生器9の最適位置や最適位置への移動方向を判定し、駆動制御部42が高さ調整機構60を駆動制御して、X線発生器9が最適位置に移動するように高さ調整機構60にX線発生器9の高さを調整させている。
詳しくは、位置調整部41は、X線検出器10で検出したX線の検出素子配列方向のX線の検出量の波形における映り込み範囲において、隙間通過区間の長さが最大となるX線発生器9の位置を最適位置と判定し、最下端から離れた側の所定の検出量範囲(検出量B1から検出量B2まで範囲)内で検出量の変化があるか否か、すなわち、補助部材23のみを透過した検出量の画素の有無により、コンベア2の上面に対するX線発生器9の高さ方向の位置を認識し、移動方向を判定する。
図6に示すように、映り込み範囲内の波形では、X線発生器9が最適位置または最適位置より低くなる場合には、検出量B1から検出量B2までの範囲で映り込み範囲の高さが平らになっている。X線発生器9が最適位置より低くなる場合には隙間通過区間が無く、最適位置に近づくと隙間通過区間が現れる。また、X線発生器9が最適位置より高くなる場合には、検出量B1から検出量B2までの範囲で段差がある。位置調整部41は、このような波形の違いを基にX線発生器9の高さ方向の位置を認識し、最適位置への上下の移動方向を判定する。
駆動制御部42は、位置調整部41が判定したX線発生器9の高さの移動方向へ所定の移動量で高さ調整機構60を制御し、X線発生器9を移動させる。そして、この動作を位置調整部41が判定した最適位置となるまで自動的に繰り返す。なお、この移動の動作は、位置調整部41が判定した結果を表示部5に表示させて、設定操作部45からの所定のキー操作で動作させるようにしてもよい。
また、高さ調整機構60が手動で調整可能な構造である場合は、駆動制御部42を省略することもできる。この場合は、位置調整部41が判定した結果を表示部5に表示させて、作業者が表示部5を確認しながら手動でX線発生器9を最適位置に移動させる。
本実施の形態のX線検査装置1は、基準位置表示部材6を備えており、この基準位置表示部材6は、コンベア2に対するX線発生器9の基準位置を表示する。基準位置表示部材6は、筐体4におけるX線発生器9とコンベア2との間に設けられている。本実施例では、筐体4における、コンベア2のX線発生器9側の面に、基準位置表示部材6が配置されている。ここで、基準位置とは、コンベア2へのX線検査装置1の設置作業時に、コンベア2に対するX線検査装置1の高さを設定する際の目安となる位置である。そのため、基準位置表示部材6は省略することもできる。
X線検査装置1の設置作業時に、作業者が、基準位置表示部材6により表示される基準位置とコンベア2の位置とが概ね等しい高さとなるように、X線検査装置1の高さを調整しておくことにより、X線発生器9を図2(b)の最適位置に近い位置に配置することができる。これにより、X線発生器9によるX線照射野をコンベア2の上方に容易に設定できる効果が得られる。
また、基準位置より低い位置を移動開始位置とし、X線発生器9を上方向に移動させるようにすれば、高さ調整前のX線発生器9の位置が最適位置より高いのか低いのかを判定する必要がなくなるため、補助棒材23が不要となり調整治具を簡略化することができる。
以上説明したように、本実施の形態のX線検査装置1は、X線発生器9の高さ方向の位置を調整する高さ調整機構60と、高さ調整機構60を制御する位置調整部41と、を備えており、位置調整部41は、X線減衰率の高い棒材22を所定高さの隙間を開けてコンベア2に載置可能な調整治具21をコンベア2に載置したとき、X線検出器10で検出した検出素子配列方向の検出量の波形に基づいて、X線発生器9の高さ方向の位置を高さ調整機構60に調整させる。
この構成により、検出素子配列方向のX線の検出量の波形は、X線発生器9とコンベア2との位置関係ごとに調整治具21の棒材22を透過して得られるX線の検出量が異なるため、この波形に基づいてX線発生器9の高さを最適位置に容易に調整することができる。また、X線発生器9が最適位置にあるときは、被検査物Wの底部を通過するX線はコンベア2を通過せずにX線検出器10に検出されるため、被検査物Wの底部まで精度よく検査することができる。この結果、X線発生器9の高さを容易に調整でき、被検査物Wの底部まで精度よく検査することができる。
本実施の形態のX線検査装置1において、位置調整部41は、波形において、所定の閾値を設定して抽出される、X線発生器9が発生するX線が隙間を通過する区間の長さに基づいて、X線発生器9の高さ方向の最適位置を判定する。
この構成により、X線発生器9高さが最適位置近くでは、コンベア2または調整治具21を透過して検出量が低下する下端側の検出素子列の中に、コンベア2と調整治具21の棒材22との隙間を通過して検出量が大きい素子が含まれるので、この検出量が大きい区間の長さに基づいてX線発生器9の高さ方向の位置を最適判定することができ、X線発生器9を最適位置に調整することができる。
本実施の形態のX線検査装置1において、調整治具20は、前記幅方向に棒材22と平行に配置される棒材22よりX線減衰率が低い補助棒材23を有し、位置調整部41は、X線検出器10側に補助棒材23が配置されるようコンベア2上に調整治具21を載置したきの波形の形状に基づいて、X線発生器9を移動させる移動方向を判定する。
この構成により、X線減衰率の高い棒材22をX線発生器9側に配置し、棒材22よりX線減衰率が低い補助棒材23をX線検出器10側に配置して調整治具21をコンベア2に載置するため、最適位置より高い位置にある場合に現れる補助棒材23のみを透過したX線の検出量を示す部分を含む波形と、その検出量を示す部分を含まない波形とは異なる形状となり、X線発生器9の最適位置への移動方向を判定することできる。
本実施の形態のX線検査装置1において、高さ調整機構60を制御してX線発生器9を移動させる駆動制御部42を有しており、駆動制御部42は、位置調整部41部が判定した移動方向へX線発生器9を移動するように高さ調整機構60を制御する。
この構成により、調整前のX線発生器9の位置から最適位置まで、効率よく高さ調整機構60を制御してX線発生器9を移動することができる。
本実施の形態のX線発生器高さ調整方法は、X線発生器9とX線検出器10とが、被検査物Wが載置されるコンベア2の上面に沿う幅方向に対向して配置され、前記X線検出器10の複数の検出素子10Aが前記コンベア2の上面に直交する高さ方向に配列されたX線検査装置1において、前記コンベア2の上面に対するX線発生器高さ調整方法であって、
X線減衰率の高い部材を所定高さの隙間を開けて前記コンベア2に載置し、前記X線発生器9から発生したX線を前記X線検出器10で検出し、前記X線検出器10で検出した前記検出素子配列方向の検出量の波形に基づいて、前記X線発生器9の前記高さ方向の位置を最適な位置に移動させる。
この方法により、X線発生器9の高さを容易に調整することができる。
なお、本実施の形態では、棒材の隙間と補助棒材の隙間を同じ長さとしたが、X線発生器から照射されるX線の高さ方向への広がりに合わせて、棒材の隙間より補助棒材の隙間を長くするようにしてもよい。また、本実施の形態では、別体のコンベアがある生産設備のラインに組み込まれる組み込み型のX線検査装置として説明したが、X線検査部とコンベアとが一体的に構成されたX線検査装置であってもよく、既存のラインへ組み込まれるX線検査装置に限定されるものでないことは勿論である。
以上のように、本発明に係るX線検査装置は、X線発生器の高さを容易に調整でき、被検査物の底部まで精度よく検査することができるという効果を有し、被検査物の異物の有無や欠陥等について検査するX線検査装置として有用である。
1 X線検査装置
2 コンベア(載置部材)
2A コンベア上面
9 X線発生器
10 X線検出器
10A 検出素子
20 調整治具
40 制御部
41 位置調整部
42 駆動制御部
60 高さ調整機構
W 被検査物

Claims (5)

  1. X線を発生するX線発生器(9)と、
    X線を検出するX線検出器(10)と、を備え、
    前記X線発生器と前記X線検出器とが、被検査物(W)が載置される載置部材(2)の上面に沿う幅方向に対向して配置され、
    前記X線検出器の複数の検出素子(10A)が前記載置部材の上面に直交する高さ方向に配列されたX線検査装置であって、
    前記X線発生器の前記高さ方向の位置を調整する高さ調整機構(60)と、
    X線減衰率の高い主部材を所定高さの隙間を開けて前記載置部材に載置可能な調整治具を前記載置部材上に載置したときに得られる前記X線検出器で検出した前記検出素子配列方向の検出量の波形において、所定の閾値を設定して抽出される、前記X線発生器が発生するX線が前記隙間を通過する区間の長さに基づいて、前記X線発生器の前記高さ方向の最適位置を判定し、前記高さ調整機構に調整させる位置調整部(41)と、を備えたX線検査装置。
  2. 前記調整治具は、前記幅方向に前記主部材と平行に配置される前記主部材よりX線減衰率が低い補助部材を有し、
    前記位置調整部は、前記X線検出器側に前記補助部材が配置されるように前記載置部材上に前記調整治具を載置したときの前記波形の形状に基づいて、前記X線発生器を移動させる移動方向を判定すること特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記高さ調整機構を制御して前記X線発生器を移動させる駆動制御部(42)を有し、
    前記駆動制御部は、前記位置調整部が判定した移動方向へ前記X線発生器を移動するように前記高さ調整機構を制御すること特徴とする請求項に記載のX線検査装置。
  4. X線発生器とX線検出器とが、被検査物が載置される載置部材の上面に沿う幅方向に対向して配置され、前記X線検出器の複数の検出素子が前記載置部材の上面に直交する高さ方向に配列されたX線検査装置において、前記載置部材の上面に対するX線発生器高さ調整方法であって、
    X線減衰率の高い部材を所定高さの隙間を開けて前記載置部材に載置する段階と、
    前記X線発生器から発生したX線を前記X線検出器で検出する段階と、
    前記X線検出器で検出した前記検出素子配列方向の検出量の波形において、所定の閾値を設定して抽出される、前記X線発生器が発生するX線が前記隙間を通過する区間の長さに基づいて、前記X線発生器の前記高さ方向の位置を最適な位置に移動させる段階と、を含むこと特徴とするX線発生器高さ調整方法。
  5. 前記X線減衰率の高い部材は角柱状の棒材であり、
    前記棒材が、前記隙間を開けるために薄板に設けられた一対のスペーサ上に配置されることを特徴とする請求項4に記載のX線発生器高さ調整方法。
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