JP7100176B1 - 情報処理システム、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】1組の予約に含まれる複数の予約について予約者に対して発行されるチェックインコードの態様を、予約された施設毎に異ならせることが可能な情報処理システム、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理システムにおいて、予約管理サーバ1は、施設データ管理手段に登録されている施設の予約を受け付ける予約受付部と、予約者の端末にチェックインコード表示用情報を送信するチェックインコード表示用情報送信部と、を含む。チェックインコード表示用情報送信部は、1組の予約が受け付けられた場合に、予約の対象施設に係る設定に従って、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報又は1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信する。【選択図】図1
Description
本開示は、施設の予約サービスを提供するための技術に関する。
従来、宿泊施設の予約やチェックインについて、利用者側及び/又は宿泊施設側の利便性を向上させるための技術が種々提案されている(特許文献1から3を参照)。
従来、二次元バーコード等のコードを施設に設置された端末(例えば、宿泊施設の自動チェックイン機が備えるコードリーダー)に読み取らせることで、予約した施設における利用開始処理(宿泊施設の場合、チェックイン処理)を行う技術が用いられている。ここで、複数の異なる施設についての予約を受け付けるための情報処理システムを提供する場合、施設毎に管理システムや利用開始処理のための読取端末の仕様が異なるため、複数の異なる施設についての予約を受け付け、各施設において用いることができるコードを利用者に提供するためには、少なくとも予約識別子(予約ID)をコードに含めることが考えられる。しかし、施設の予約者は1回の利用のために複数の予約(例えば、複数室の予約)を行うことがあり、また、施設毎に、管理システムや利用開始処理のための読取端末による、複数の予約の取り扱い方法が異なる。
本開示は、上記した問題に鑑み、1組の予約に含まれる複数の予約について予約者に対して発行されるチェックインコードの態様を、予約された施設毎に異ならせることが可能な予約管理システムを提供することを課題とする。
本開示の一例は、複数の施設の施設データを管理する施設データ管理手段と、前記施設データ管理手段に登録されている施設の予約を受け付ける予約受付手段と、前記予約を行ったユーザである予約者の端末に、前記予約に係るチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信するチェックインコード表示用情報送信手段と、を備え、前記施設データ管理手段は、前記施設データとして、1の予約者による1の施設に対する複数の予約である1組の予約についてのチェックインコードを、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な態様で発行するか否かの、施設毎の設定を更に管理し、前記チェックインコード表示用情報送信手段は、前記予約受付手段によって前記1組の予約が受け付けられた場合に、該予約の対象施設に係る前記設定に従って、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報、又は、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信する、情報処理システムである。
また、本開示に係る情報処理システムは、前記チェックインコード表示用情報を受信した前記予約者の端末において前記チェックインコードを表示させるための所定の操作が行われたことを検知する検知手段と、前記チェックインコードを利用して施設でのチェックイン処理の少なくとも一部を実行可能である旨の通知を、予約日時以前の所定のタイミングで前記予約者の端末に送信する通知手段と、を更に備え、前記通知手段は、前記検知手段によって前記所定の操作が検知済みである場合、前記通知の対象から前記予約者を除外してもよい。
本開示は、情報処理装置、システム、コンピュータによって実行される方法又はコンピュータに実行させるプログラムとして把握することが可能である。また、本開示は、そのようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものとしても把握できる。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
本開示によれば、1組の予約に含まれる複数の予約について予約者に対して発行されるチェックインコードの態様を、予約された施設毎に異ならせることが可能な予約管理システムを提供することが可能となる。
以下、本開示に係る情報処理装置、システム、方法及びプログラムの実施の形態を、図面に基づいて説明する。但し、以下に説明する実施の形態は、実施形態を例示するものであって、本開示に係る情報処理装置、システム、方法及びプログラムを以下に説明する具体的構成に限定するものではない。実施にあたっては、実施の態様に応じた具体的構成が適宜採用され、また、種々の改良や変形が行われてよい。
本実施形態では、本開示に係る技術を、複数の宿泊施設について予約受付及び予約管理を行うためのシステムにおいて実施した場合の実施の形態について説明する。但し、本開示に係る技術は、施設の予約サービスを利用者及び/又は施設に対して提供するための技術について広く用いることが可能であり、本開示の適用対象は、実施形態において示した例に限定されない。例えば、以下に説明する実施形態では、宿泊施設の部屋を予約の対象として説明しているが、予約の対象は、施設に備えられた設備や、施設によって提供されるサービスであってよく、施設の種類は宿泊施設に限定されない。予約の対象となる施設は、観光施設やスポーツ施設(例えば、ゴルフ場)等のその他の種類の施設であってよい。
従来、宿泊施設に設置された自動チェックイン機のコードリーダーに二次元バーコード等を読み取らせることで、予約した宿泊施設におけるチェックイン処理を行う技術が用いられている。ここで、複数の異なる宿泊施設についての予約を受け付けるための予約管理サービスを提供する場合、宿泊施設毎に施設サーバや自動チェックイン機の仕様が異なるため、複数の異なる宿泊施設についての予約を受け付け、各宿泊施設において用いることができるバーコードを利用者に提供するためには、少なくとも予約IDをバーコードに含めることが考えられる。しかし、宿泊施設の予約者は1回の利用のために複数の部屋を予約することがあり(例えば、親夫婦の部屋と子供夫婦の部屋)、また、宿泊施設毎に、施設サーバや自動チェックイン機による、複数の部屋が予約された場合の取り扱い方法が異なる。
このような問題に鑑み、本実施形態に係るシステムでは、1組の予約に含まれる複数の予約について予約者に対して発行されるチェックインコードの態様を、施設側の設定に応じて変更可能とすることとした。
また、従来、複数の異なる施設についての予約を受け付けるための予約管理サービスが提供されており、予約者からの施設や当該施設内の設備やサービスを指定した予約を受け付け、受け付けられた予約に係る情報を施設側に提供することが行われている。しかし、このようなシステムでは、予約管理サービス側のシステムと施設側のシステムとの仕様の相違により、予約管理サービス側が、予約者のチェックインを確認することが困難であった。
このような問題に鑑み、本実施形態に係るシステムでは、予約者の端末における所定の操作が検知された場合に、チェックインが行われたか又は少なくともチェックインコードを用いたチェックイン方法が認識されたとみなすこととした。
<システムの構成>
図1は、本実施形態に係るシステムの構成を示す概略図である。本実施形態に係るシステムは、ネットワークに接続されることで互いに通信可能な予約管理サーバ1と、1又は複数のユーザ端末9と、1又は複数の施設側システムとを備える。そして、夫々の施設側システムは、施設サーバ5、宿泊施設に設置された自動チェックイン機7及び施設端末3を備える。なお、図1では、施設端末3及び自動チェックイン機7は、施設サーバ5に直接接続されているように示されているが、各装置の接続態様は、本実施形態における例示に限定されない。例えば、自動チェックイン機7は、所謂サイトコントローラーを介して施設サーバ5と通信を行ってもよい。
図1は、本実施形態に係るシステムの構成を示す概略図である。本実施形態に係るシステムは、ネットワークに接続されることで互いに通信可能な予約管理サーバ1と、1又は複数のユーザ端末9と、1又は複数の施設側システムとを備える。そして、夫々の施設側システムは、施設サーバ5、宿泊施設に設置された自動チェックイン機7及び施設端末3を備える。なお、図1では、施設端末3及び自動チェックイン機7は、施設サーバ5に直接接続されているように示されているが、各装置の接続態様は、本実施形態における例示に限定されない。例えば、自動チェックイン機7は、所謂サイトコントローラーを介して施設サーバ5と通信を行ってもよい。
図2は、本実施形態に係るシステムのハードウェア構成の概略を示す図である。予約管理サーバ1は、ユーザ端末9のユーザ(予約者)に対して宿泊施設の予約サービスを提供し、また、宿泊施設に対して予約の仲介サービスを提供する。予約管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置、NIC(Network Interface Card)等の通信ユニット、等を備えるコンピュータである。但し、予約管理サーバ1の具体的なハードウェア構成に関しては、実施の態様に応じて適宜省略や置換、追加が可能である。また、予約管理サーバ1は、単一の筐体からなる装置に限定されない。予約管理サーバ1は、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。
施設サーバ5は、予約管理サーバ1からの通知や施設端末3からの操作に応じて、施設サーバ5によって管理されている宿泊施設の部屋毎の予約状況及び利用状況を管理する。施設サーバ5は、予約管理サーバ1と同様、CPU、ROM、RAM、記憶装置、通信ユニット等を備えるコンピュータである。但し、施設サーバ5の具体的なハードウェア構成に関しては、実施の態様に応じて適宜省略や置換、追加が可能である。また、施設サーバ5は、単一の筐体からなる装置に限定されない。施設サーバ5は、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。
自動チェックイン機7は、宿泊施設のエントランス又はフロント付近等に設置され、予約者によって操作されて当該宿泊施設へのチェックインを行うための装置であり、CPU、ROM、RAM、記憶装置、通信ユニット、入力装置(タッチパネルやコードリーダー等)、出力装置(ディスプレイやスピーカ等)等を備える。本実施形態では、予約者のユーザ端末9のディスプレイに表示されるか又は紙媒体等に印刷された、予約IDを含む二次元バーコードを、コードリーダーを用いて光学読み取りすることで予約者と当該予約者の予約内容を特定し、チェックイン処理を行わせることが可能な自動チェックイン機7を例に説明する。なお、チェックイン処理が行われた場合、自動チェックイン機7は、レシートに加えて、宿泊する部屋に入室するための解錠手段(カードキーやパスコード等)をユーザに対して提供してもよい。また、自動チェックイン機7によって解錠手段を提供することなく、レシート等を提示してフロントで解錠手段(ルームキー等)を受け取ることとしてもよい。
なお、本実施形態では、チェックインのために予約者(実際に予約の操作を行なったユーザの他、当該ユーザによる予約を利用する他の利用者を含む)が提示する予約IDを含むコードを、光学読み取り可能な二次元バーコード画像で提供する例について説明しているが、本開示に係る技術を適用可能なチェックイン用のコード(以下、「チェックインコード」と称する)は、本実施形態における例示に限定されない。チェックインコードは、バーコードや文字列、電子データ等のその他の形式で提供されてもよい。
施設端末3は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、通信ユニット、入力装置、出力装置等を備えるコンピュータであり、宿泊施設のフロントやバックオフィス等に設置され、宿泊施設の担当者によって操作されることで、施設サーバ5の管理や予約管理サーバ1における当該宿泊施設に関する設定等を行うための端末装置である。
ユーザ端末9は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、通信ユニット、入力装置(タッチパネルやキーボード等)、出力装置(ディスプレイやスピーカ等)等を備えるコンピュータであり、ユーザによって使用される端末装置である。但し、ユーザ端末9の具体的なハードウェア構成に関しては、実施の態様に応じて適宜省略や置換、追加が可能である。また、ユーザ端末9は、単一の筐体からなる装置に限定されない。ユーザ端末9は、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。ユーザは、これらのユーザ端末9を介して予約管理サーバ1及び施設システムによって提供される各種サービスを利用する。
図3は、本実施形態に係る予約管理サーバ1の機能構成の概略を示す図である。予約管理サーバ1は、予約管理サーバ1の記憶装置に記録されているプログラムが、RAMに読み出され、CPUによって実行されて、予約管理サーバ1に備えられた各ハードウェアが制御されることで、施設データベース(施設データ管理部)21、予約受付部22、識別子発行部23、予約データベース(予約データ管理部)24、設定受付部25、チェックインコード表示用情報送信部26、検知部27及び通知部28を備える情報処理システムとして機能する。なお、本実施形態では、予約管理サーバ1の備える各機能は、汎用プロセッサであるCPUによって実行されるが、これらの機能の一部又は全部は、1又は複数の専用プロセッサによって実行されてもよい。また、これらの機能の一部又は全部は、ユーザ端末9及び/又は施設システムと協働して、予約管理システムとして実行されてもよい。
施設データベース(施設データ管理部)21は、複数の施設(本実施形態では、宿泊施設)の夫々について、施設ID、施設名称、チェックインコード発行態様、部屋タイプ、部屋数、部屋毎の収容人数、支払情報等を含む施設データを管理する。ここで、施設データに含まれるチェックインコード発行態様は、1の予約者による1の施設に対する複数の予約である1組の予約について発行されるチェックインコードを、当該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な態様で発行するか否かの、施設毎の設定内容を示す情報である。ここで管理されるチェックインコード発行態様の設定は、設定受付部25によって受け付けられた設定であってもよいし、その他の方法で設定されたものであってもよい。
予約受付部22は、施設データベース21に登録されている施設の予約を受け付ける。本実施形態では、予約管理サーバ1は、ユーザ端末9に対して予約者のアカウントの認証(ログイン)サービス、施設データベース21に登録されている宿泊施設及びこれらの宿泊施設によって提供されている部屋/宿泊プランの検索・情報提供サービスを提供し、予約受付部22は、予約を所望するユーザのユーザ端末9に対して予約のためのWeb入力フォームを送信し、当該入力フォームを介して予約のための情報入力を受け付ける。
識別子発行部23は、予約された施設及び予約を行ったユーザに対して、予約に係る予約ID(予約識別子)を発行する。ここで、識別子発行部23は、予約受付部22によって1組の予約が受け付けられた場合に、当該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な予約IDを発行する。本実施形態において、1組の予約に含まれる複数の予約とは、1回の予約処理で1の宿泊施設における複数室及び/又は複数サービスの予約である。また、本実施形態において、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な予約IDは、1組の予約について共通する共通識別子(共通ID)と、当該1組の予約に含まれる複数の予約間で異なる枝識別子(枝ID)とが組み合わされた予約IDである。枝IDには、例えば、「_01」、「_02」等の、共通IDに付加される識別子が採用されてよい。
予約データベース(予約データ管理部)24は、施設データベース21に登録されている施設の予約データを管理する。
図4は、本実施形態に係る予約データの概略を示す図である。図面では一部省略されているが、予約データは、予約ID、予約者のユーザID、宿泊者氏名(予約者と異なってもよい)、予約者連絡先(電話番号やメールアドレス等)、施設ID、施設名称、部屋タイプ、チェックイン日時、チェックアウト日時、宿泊人数、宿泊者属性情報(性別や年齢等)、各種フラグ(予約確定フラグやキャンセルフラグ、通知除外フラグ等を含む)、及びその他の情報を含んでよい。図に示す例では、「RYa123456_1」及び「RYa123456_2」が、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な予約IDであり、このうち、「RYa123456」が共通IDであり、「_1」や「_2」が枝IDである。図に示された例によれば、1組の予約に含まれる複数の予約データについて、予約者のユーザIDや予約者連絡先、施設ID等は同じだが、宿泊者の氏名は異なることが分かる。
設定受付部25は、施設の担当者による、予約IDを含むチェックインコードを、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な態様で発行するか否かの設定を受け付ける。本実施形態では、予約管理サーバ1は、当該予約管理サーバ1を用いた予約管理サービスの施設毎の設定を行うことが可能な管理ツールを、Webインターフェース等を用いて施設に対して提供し、施設の担当者は、当該管理ツールを介して設定可能な項目の1つとして、チェックインコード発行態様を設定する。
より具体的には、本実施形態において、設定受付部25は、施設の担当者に対して管理ツールを介して以下の3つの選択肢を提示し、担当者によって選択された選択肢を受け付ける。担当者による選択が受け付けられると、施設データベース21は、当該施設についてのチェックインコード発行態様を、施設データベース21内の対象の施設データに設定する。
チェックインコード発行態様1:「二次元バーコードによる自動チェックインに未対応。」
チェックインコード発行態様2:「チェックイン用の二次元バーコードをお客様に配布。各部屋それぞれの予約IDで二次元バーコードを発行。」
チェックインコード発行態様3:「チェックイン用の二次元バーコードをお客様に配布。全部屋同じ二次元バーコードを発行。」
チェックインコード発行態様1:「二次元バーコードによる自動チェックインに未対応。」
チェックインコード発行態様2:「チェックイン用の二次元バーコードをお客様に配布。各部屋それぞれの予約IDで二次元バーコードを発行。」
チェックインコード発行態様3:「チェックイン用の二次元バーコードをお客様に配布。全部屋同じ二次元バーコードを発行。」
チェックインコード発行態様1が選択・設定された場合、当該施設の予約について、チェックインコードの生成は省略される。当該施設については、予約管理サーバ1を介して予約を行った場合に予約者にチェックインコードは提供されず、利用者は、その他の手段(フロントに赴いて予約者又は宿泊者の氏名、予約ID等を記入する等)でチェックインを行う。
チェックインコード発行態様2又はチェックインコード発行態様3が選択・設定された場合、当該施設の予約について、後述するチェックインコード表示用情報送信部26は、チェックインコード表示用情報を生成し、予約者に提供する。チェックインコード表示用情報の提供を受けた予約者は、チェックインコード表示用情報を用いてチェックインコードを取得し、施設に設置された自動チェックイン機7にチェックインコードを読み取らせることで、チェックインを行う。また、チェックインコード発行態様2又はチェックインコード発行態様3が選択・設定された場合、チェックインコード表示用情報の自動通知が有効化され、後述する自動通知処理が実行される。
また、チェックインコード発行態様2は、1の予約者が1の施設に対して1回の予約処理で行う複数の予約である1組の予約について発行されるチェックインコードを、当該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な態様で発行するための設定であり、施設の担当者は、当該施設のシステムが、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別して管理する仕様である場合に、チェックインコード発行態様2を選択する。本実施形態において、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードは、1組の予約について共通する共通IDと当該1組の予約に含まれる複数の予約間で異なる枝IDとが組み合わされた予約IDを含む。但し、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードは、その他のルールに従って発行されてもよい。例えば、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードは、共通ID等の共通部分を含まないチェックインコードとして発行されてもよい。
一方、チェックインコード発行態様3は、1組の予約について発行されるチェックインコードを、当該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しない態様で発行するための設定であり、施設の担当者は、当該施設のシステムが、1組の予約に含まれる複数の予約をまとめて管理する仕様である場合に、チェックインコード発行態様3を選択する。本実施形態において、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードは、予約IDのうち、1組の予約について共通する共通IDを含むが、当該1組の予約に含まれる複数の予約間で異なる枝IDを含まない。
チェックインコード表示用情報送信部26は、予約を行ったユーザである予約者に対して、予約に係るチェックインコード表示用情報を送信する。ここで、チェックインコード表示用情報送信部26は、予約受付部22によって1組の予約が受け付けられた場合に、当該予約の対象施設に係る設定(上記説明した、チェックインコード発行態様)に従って、当該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報、又は、当該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を発行する。
また、チェックインコード表示用情報は、当該予約の対象施設に係る設定に従って、予約者に対して、予約に係る施設が備えるシステムに適した態様で提供される。より具体的には、本実施形態において、チェックインコード発行態様2が設定されている場合、チェックインコード表示用情報送信部26は、共通IDと枝IDとが組み合わされた予約IDと、チェックインコードを要求するアクセスを生じさせるための制御コードとを含むチェックインコード表示用情報を生成し、予約者に対して提供する。また、本実施形態において、チェックインコード発行態様3が設定されている場合、チェックインコード表示用情報送信部26は、共通IDを含むが枝IDを含まない予約IDと、チェックインコードを要求するアクセスを生じさせるための制御コードとを含むチェックインコード表示用情報を生成し、予約者に対して提供する。
更に、本実施形態において、チェックインコード表示用情報は、ユーザ端末9において所定の操作が行われたことを契機としてユーザ端末9にチェックインコードを表示させるような情報である。具体的には、本実施形態では、チェックインコード表示用情報送信部26は、チェックインコード表示用情報に、予約完了メールやプッシュ通知、予約確認ページ等の、チェックインコードを表示させるための予約確認ユーザインターフェース(予約確認UI)に、ユーザ端末9において所定の操作が行われた場合にWebAPIサーバ(図示は省略する)及び予約管理サーバ1に対してチェックインコードを要求するアクセスを生じさせるための制御コードを含める。ここで、予約確認ページは、所謂マイページや、ユーザ端末にインストールされた所定のアプリケーションから確認可能なページである。
制御コードは、通知を受信したユーザ端末9において、ユーザ端末9のディスプレイに表示されたボタン画像やリンク文字列、通知ダイヤログ、受信メール一覧等のユーザインターフェース要素(UI要素)に対する操作(クリック操作やタッチ操作等)が行われた場合に、WebAPIサーバ及び予約管理サーバ1に対してチェックインコードを要求するアクセスを生じさせるための制御コードである。即ち、制御コードは、ユーザ端末9に、予約管理サーバ1にアクセスさせることで、ユーザ端末9における所定の操作が予約管理サーバ1側で検知可能なものである。また、本実施形態において、制御コードは、WebAPIサーバが提供するチェックインコード画像生成用API(application programming interface)を呼び出すためのスクリプトやタグの形式で提供される。なお、ユーザ端末9から予約管理サーバ1に対して送信された要求は予約管理サーバ1で記録用に保存されるため、ユーザ端末9における所定の操作が予約管理サーバ1側で検知可能となる。
予約確認UI内に表示されるUI要素への操作(通知内のボタン画像やリンク文字列への操作等)を所定の操作として検知したい場合には、当該UI要素への操作を受けてアクセスが実行されるスクリプトやタグが用いられる。また、予約確認UIの表示操作(通知ダイヤログ、受信メール一覧の選択操作等)を所定の操作として検知したい場合には、通知内容の表示に伴って予約管理サーバ1へのアクセスが自動実行されるスクリプトやタグ(サーバからのチェックインコード画像読み込みタグ等)が用いられる。
但し、制御コードは、単にURLが記述されたテキストとして提供されてもよい。このような場合であっても、ユーザ端末9が当該テキストをURLとして検出し、ユーザである予約者によって当該テキストへの操作がされた場合に予約管理サーバ1へのアクセスを行えば、予約管理サーバ1は、当該操作を、所定の操作として検出することが出来る。
本実施形態において、WebAPIサーバは、システム外部又は内部のサーバであり、ユーザ端末9からのアクセスを受け付け、当該アクセスがチェックインコードの要求であった場合に、対応するチェックインコードの画像を生成し、当該ユーザ端末9に対して送信する。チェックインコードは、当該予約の対象施設に係る設定に従って、予約者に対して、予約に係る施設が備える読み取り装置が読み取り可能な形式で提供される。より具体的には、本実施形態において、WebAPIサーバは、予約IDを、自動チェックイン機7で読み取り可能な形式(本実施形態では、光学読み取り可能な二次元バーコード形式)にエンコードすることでチェックインコードの画像を生成し、予約者に対して提供する。
但し、チェックインコード画像の生成は、予約管理サーバ1やユーザ端末9等、その他の装置によって行われてもよい。また、チェックインコードの生成及び提供に、WebアクセスによるAPI呼び出しに応じてチェックインコードを生成し提供する方式を採用しているが、チェックインコードの生成及び提供には、所謂WebAPI以外の方法が採用されてもよい。
なお、本実施形態では、チェックインコードの発行要求が発生する都度WebAPIサーバがチェックインコードを生成して発行し、発行されたチェックインコードは、予約データベース24等に保存されない。但し、実施の態様によっては、一度生成されたチェクインコードを保存し、要求に応じて読み出すこととしてもよい。
また、本実施形態では、チェックインコード表示用情報には直接はチェックインコードの画像が含まれず、チェックインコード表示用情報に含まれる予約IDを制御コードを用いてチェクインコードの画像を取得し表示する態様について説明したが、チェックインコード表示用情報の具体的な構成は、本実施形態における例に限定されない。例えば、チェックインコード表示用情報に直接チェックインコードの画像が含まれることとしてもよい。即ち、チェックインコードは、予約管理サーバ1からの通知に直接含まれる形式(例えば、予約完了メールやプッシュ通知内に二次元バーコードの画像が直接含まれる形式)で通知されてもよい。
検知部27は、予約者のユーザ端末9において所定の操作が行われたことを検知する。本実施形態では、検知部27は、予約確認UIを表示したユーザ端末9において所定の操作が行われた場合に予約確認UIに含まれる制御コードに応じて生じた、予約管理サーバ1に対してチェックインコードを要求するアクセスを受け付けることで、ユーザ端末9において所定の操作が行われたことを検知する。
通知部28は、予約日時以前の所定のタイミングで、予約を行ったユーザである予約者に予約の通知を行う。ここで、予約の通知は、単に予約がされていることの事実や予約に係る情報(宿泊施設名称やチェックイン時刻等)を通知するものであってもよいし、予約IDやチェックインコード、チェックインコードへアクセスするための制御コード等を通知するものであってもよい。なお、本実施形態において、通知部28は、予約データベース24によって通知除外データが記録されていない場合に、予約の通知を行う。即ち、通知部28は、予約データベース24によって通知除外データが記録されている場合、予約の通知を省略してよい。
<処理の流れ>
次に、本実施形態に係る情報処理システムによって実行される処理の流れを説明する。なお、以下に説明する処理の具体的な内容及び処理順序は、本開示を実施するための一例である。具体的な処理内容及び処理順序は、本開示の実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
次に、本実施形態に係る情報処理システムによって実行される処理の流れを説明する。なお、以下に説明する処理の具体的な内容及び処理順序は、本開示を実施するための一例である。具体的な処理内容及び処理順序は、本開示の実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
図5及び図6は、本実施形態に係る、予約処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、予約者のユーザ端末9から、施設を予約するためのアクセスが受け付けられたことを契機として実行される。
ステップS101では、予約が受け付けられる。予約受付部22は、予約者のユーザ端末9からのアクセスに応じて、施設データベース21に登録されている宿泊施設の予約を受け付ける。本実施形態に係る予約管理システムにおいて、予約者は、1回の予約で複数の部屋を予約することができる。1回の予約で複数の部屋を予約する場合、予約者は、部屋毎の宿泊者氏名を入力する。その後、処理はステップS102へ進む。
ステップS102からステップS104では、予約IDが発行される。識別子発行部23は、ステップS101で行われた予約の内容を確認し、1回の予約で複数の部屋を予約する予約(1組の予約)でない場合(ステップS102のNO)、予約された部屋について1の予約IDを発行し(ステップS103)、処理はステップS105へ進む。一方、1回の予約で複数の部屋を予約する1組の予約である場合(ステップS102のYES)、識別子発行部23は、当該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な予約ID(本実施形態では、共通IDと枝IDとの組み合わせ)を発行する(ステップS104)。その後、処理はステップS105へ進む。
ステップS105では、予約データが予約データベース24に記録される。予約データベース24は、ステップS101で受け付けられたデータと、ステップS102からステップS104で生成された予約IDとを、予約データとして記録する。ここで予約データベース24に記録される予約データの内容は、図4を参照して説明した通りである。また、1回の予約で複数の部屋が予約された場合、予約データベース24には、部屋毎に予約データが記録される(図4を参照)。その後、処理はステップS108へ進む。
ステップS108からステップS110では、、チェックインコード表示用情報が発行される。ここで、1回の予約で複数の部屋を予約する1組の予約に対しては、対象宿泊施設に係る設定に応じた態様でチェックインコード表示用情報が発行される。チェックインコード表示用情報送信部26は、1組の予約であるが対象宿泊施設について1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードを発行する設定(チェックインコード発行態様3)がされている場合(ステップS108のNO)、当該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を発行する(ステップS109)。上述の通り、本実施形態において、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードは、共通IDを含むが、枝IDを含まない。なお、1回の予約で複数の部屋を予約する1組の予約でない場合、換言すれば、1回の予約で1の部屋を予約する予約であった場合、チェックインコード表示用情報送信部26は、当該予約について、ステップS103で発行された1の予約IDに基づいて1のチェックインコード表示用情報を発行する。その後、処理はステップS111へ進む。
一方、対象宿泊施設について1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードを発行する設定(チェックインコード発行態様2)がされている場合(ステップS108のYES)、チェックインコード表示用情報送信部26は、当該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を発行する(ステップS110)。上述の通り、本実施形態において、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードは、共通IDと枝IDとが組み合わされた予約IDを含む。その後、処理はステップS111へ進む。
ステップS111及びステップS112では、予約完了メール及び予約データ送信メッセージの生成及び送信が行われる。チェックインコード表示用情報送信部26は、予約者宛の予約完了メール、及び予約された宿泊施設宛の予約データ送信メッセージを生成し(ステップS111)、生成された予約完了メールを予約者のメールアドレス宛に、予約データ送信メッセージを施設サーバ5宛に送信する(ステップS112)。ここで生成・送信される予約完了メールは、チェックインコード表示用情報を送信するためのものである。このようにすることで、チェックインコード表示用情報送信部26は、予約を行ったユーザである予約者に対して、予約に係るチェックインコード表示用情報を送信する。また、ここで生成・送信される予約データ送信メッセージには、予約データが含まれる。予約データ送信メッセージを受信した施設サーバ5は、メッセージに含まれる予約データを、施設サーバ5によって管理される当該施設の予約台帳に記録する。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
本実施形態において、予約された施設についてチェックインコード発行態様2又はチェックインコード発行態様3が設定されている場合、チェックインコードは、予約者に対して所謂二次元バーコード形式の画像で提供される。このため、チェックインコード表示用情報を受信したユーザ端末9は、予約確認UI内に表示されるUI要素に対する予約者による所定の操作に応じて、制御コードに従い、WebAPIサーバ及び予約管理サーバ1に対してチェックインコードを要求するアクセスを行う。アクセスを受けたWebAPIサーバは、予約IDに基づくチェックインコード(本実施形態では、二次元バーコード)の画像を生成し、アクセス元のユーザ端末9に送信する。WebAPIサーバからチェックインコードを受信したユーザ端末9は、チェックインコードの画像を表示する。
ここで、チェックインコード発行態様2が設定されている場合、ユーザ端末9は、制御コードに従って共通IDと枝IDとが組み合わされた予約IDのチェクインコード画像をWebAPIサーバに対して要求するため、WebAPIサーバは、共通IDと枝IDとが組み合わされた予約IDのチェクインコード画像を生成し提供する。また、チェックインコード発行態様3が設定されている場合、ユーザ端末9は、制御コードに従って共通IDを含むが枝IDを含まない予約IDのチェクインコード画像をWebAPIサーバに対して要求するため、WebAPIサーバは、共通IDを含むが枝IDを含まない予約IDのチェクインコード画像を生成し提供する。
図7は、本実施形態における予約確認UIの例を示す図である。予約管理サーバ1からユーザ端末9へ送信される予約完了メールやプッシュ通知、予約確認ページ等には、予約確認UIを表示するためのHTML(HyperText Markup Language)ファイルが含まれており、当該HTMLファイルには、予約に係るチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報が含まれている。上述の通り、チェックインコード表示用情報は、予約IDを含み、且つ、チェックインコードを生成するWebAPIサーバへリクエストを送るための制御コードを含む。図7に示された例では、予約詳細UI中のUI要素である「チェックイン用二次元バーコード」ボタンに対するユーザのクリック操作が行われると、ユーザ端末9からチェックインコードを生成するWebAPIサーバに対して、予約IDの情報を含む二次元バーコードの生成要求が送信される。WebAPIサーバから取得されたチェックインコード(本実施形態では、二次元バーコード)は、ユーザ端末9のディスプレイに表示される。
以上のようにして、予約IDを含むチェックインコードが予約者に対して発行されることで、予約者によって提示されたチェックインコードを宿泊施設側が確認、照合し、予約者と宿泊施設との間で予約管理サーバ1を介さずにチェックイン処理を行うことが出来る。一方、予約された施設についてチェックインコード発行態様1が設定されている場合、チェックインコードは生成されない。
本実施形態では、予約者及び施設への予約内容の通知方法は、本実施形態で例示されたものに限定されない。また、予約者及び施設は、予約データベース24中の予約データに基づく予約内容を、予約者アカウント用のユーザページ(所謂マイページ)や、施設アカウント用のユーザページ(管理ツール等)で確認することが可能であってもよい。
また、上記説明した予約処理が完了した後、予約管理サーバ1は、予約日時の7日前や前日等の所定のタイミングに基づいて、及び/又は予約者による送信要求が受け付けられたことに基づいて、予約確認メールを1又は複数回送信してよい。このようにすることで、ユーザは、同行者等の予約者以外の利用者のメールアドレスに対して、予約IDを含むチェックインコードや予約データの内容等を含む予約情報を送信することが出来る。
そして、予約管理サーバ1は、予定日時の所定時間前(例えば、1日前)までに予約者からのキャンセル要求が受け付けられなかった場合、予約データベース24中の対応する予約データに、予約が確定され、以降はキャンセル不可であることを示す予約確定フラグを設定してよい(図4を参照)。一方で、予約者からのキャンセル要求が受け付けられた場合、予約管理サーバ1は、予約データベース24中の対応する予約データに、予約がキャンセルされたことを示すキャンセルフラグを設定してよい(図4を参照)。
更に、予約管理サーバ1は、予約の確定又はキャンセル(本実施形態では、予約確定フラグ又はキャンセルフラグが設定されたこと)を契機として、施設サーバ5に対して、予約IDや予約データの内容等を含む予約確定メッセージ又はキャンセルメッセージを送信してよい。このようにすることで、施設側は、予約が確定又はキャンセルされたことを知ることが出来る。
図8は、本実施形態に係る通知除外処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、ユーザ端末9からのチェックインコードの要求が受信されたことを契機として実行される。
ユーザ端末9は、受信された予約完了メールやプッシュ通知、予約確認ページ等の予約確認UIを表示する。この予約確認UIには、上記説明した、チェックインコードを要求するための制御コードが含まれており、ユーザがこの制御コードに応じた操作を行うと、ユーザ端末9は、WebAPIサーバ及び予約管理サーバ1にアクセスし、チェックインコードを要求する。検知部27は、当該アクセスを受け付けることで、ユーザ端末9において所定の操作が行われたことを検知する(ステップS201)。予約データベース24は、検知部27によって所定の操作が検知された場合、予約された宿泊施設に利用者がチェックインしたか又は少なくともチェックインコードを用いたチェックイン方法が認識されたとみなし、通知除外データを予約データに記録する(ステップS202)。以降、予約管理サーバ1は、予約された宿泊施設に利用者がチェックインしたか又は少なくともチェックインコードを用いたチェックイン方法が認識されたとみなし、当該予約データに係る予約を、自動通知の対象から除外する。このため、自動通知の送信(例えば、予約日当日の正午)前にユーザ端末9からのチェックインコードの要求が受信された場合、当該予約は、自動通知の対象から除外される。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
本実施形態において、通知除外データは、予約データに設定される通知除外フラグとして記録される(図4を参照)。予約データベース24は、予約データに、当該予約データが示す予約を後述する自動通知の対象から除外してよいことを示すデータを記入する(本実施形態では、予約データに通知除外フラグを立てる)ことで、利用状況を対応する予約データに関連付けて記録する。
なお、通知除外データの記録のタイミングは、本実施形態における例示に限定されない。また、本実施形態では、通知除外データをフラグとして記録しているが、通知除外データは、その他の形式で記録されてもよい。
なお、図8を参照して説明した通知除外処理では、チェックインコードを要求するためのアクセスを生じさせる制御コードを用いたが、通知に含められる制御コードは、ユーザの「チェックインの意思」や「チェックインコードを用いたチェックイン方法が認識されたこと」を推認可能なものであればよく、チェックインコードへのアクセス用制御コードに限定されない。
図9は、本実施形態に係る自動通知処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、定期的に(例えば、毎日正午)、予約データベース24内の、当日をチェックイン日として予約されている予約データについて実行される。但し、本フローチャートに示された処理は、各予約データについて予め設定されている日時に基づいて算出された日時(例えば、チェックイン予定日時の1時間前)等、その他のタイミングで実行されてもよい。
通知部28は、予約された施設について、施設データのチェックインコード発行態様に、チェックインコード発行態様1からチェックインコード発行態様3の何れが設定されているかを確認する(ステップS301)。対象施設データのチェックインコード発行態様に、チェックインコード発行態様1が設定されている場合、即ち、チェックインコード表示用情報の自動通知が有効化されていない場合(ステップS301のNO)、チェックインコード表示用情報の自動通知は行われず、本フローチャートに示された処理は終了する。
一方、対象施設データのチェックインコード発行態様に、チェックインコード発行態様2又はチェックインコード発行態様3が設定されている場合、即ち、チェックインコード表示用情報の自動通知が有効化されている場合(ステップS301のYES)、通知部28は、処理対象の予約データに、通知除外フラグが記録されているか否かを判定する(ステップS302)。処理対象の予約データに、通知除外フラグが記録されている場合(ステップS302のYES)、チェックインコード表示用情報の自動通知は行われず、本フローチャートに示された処理は終了する。
一方、処理対象の予約データに、通知除外フラグが記録されていない場合(ステップS302のNO)、通知部28は、通知を受信したユーザ端末9において所定の操作が行われた場合にWebAPIサーバ及び予約管理サーバ1に対して予約IDを含むチェックインコードを要求するアクセスを生じさせるための制御コードを含む、チェックインコード表示用情報の自動通知メッセージを生成し(ステップS303)、生成された自動通知メッセージを、予約者のユーザ端末9に対してプッシュ通知する(ステップS304)。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
ここで、プッシュ通知とは、サーバ側からユーザ端末9に対して通信を開始することでユーザ端末9に通知を行い、ユーザ端末9における通信開始操作やポーリング処理無しで行われる、即時性の高い通知である。但し、本実施形態ではユーザ端末9への通知方法としてプッシュ通知が採用されているが、ユーザ端末9への通知方法は所謂プッシュ通知に限定されなくてもよい。通知は、ユーザ端末9における通信開始操作やポーリング処理に応じて行われてもよい。
プッシュ通知を受信したユーザ端末9は、受信されたプッシュ通知を表示する。この通知には、上記説明した、チェックインコードを要求するための制御コードが含まれており、ユーザがこの制御コードに応じた操作を行うと、ユーザ端末9は、WebAPIサーバ及び予約管理サーバ1にアクセスし、予約IDを含むチェックインコードを要求する。これによって、ユーザは、自ら予約完了メールや予約確認メールを探して表示させることなく、自動チェックイン機7を用いたチェックインを行うことが出来る。
また、このようなプッシュ通知を行うことで、ユーザが予約完了メール等を読み落とし、紛失、失念等していたような場合であっても、ユーザにチェックインコードの存在に気づかせることが出来、ひいては、ユーザにおけるチェックインコードの認知度を高め、チェックインコードの利用率を高めることが出来る。なお、プッシュ通知には、プッシュ通知内で指定したURLに対してユーザ端末9にアクセスさせ、指定された画像等(チェックインコードの画像であってもよい)を表示させることが可能な、所謂リッチプッシュが用いられてもよい。
宿泊施設に到着した予約者は、自動チェックイン機7のコードリーダーに予約IDを含むチェックインコードをかざし、自動チェックイン機7にチェックインコードを読み取らせる。本実施形態において、コードリーダーは、予約者によってかざされたチェクインコードの画像をデコードすることでチェクインコードを読み取り、チェックインコードに含まれる予約IDを取得する。施設サーバ5は、自動チェックイン機7において読み取られたチェックインコードに含まれる予約IDを検索キーとして当該施設の予約台帳を検索し、対応する予約データが索出されると、索出された予約データの内容を自動チェックイン機7に表示させる。
ここで、施設の自動チェックイン機7が、枝番IDの読み取りに対応している場合、施設の担当者は、予め当該施設についてチェックインコード発行態様2を設定しておくことで、自動チェックイン機7において読み取られるチェックインコードに含まれる予約IDを、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な予約ID(枝番IDを含む予約ID)とすることが出来る。このため、施設サーバ5は、予約台帳から1の予約データを索出し、索出された1の予約データの内容を自動チェックイン機7に表示させることが出来る。
一方、施設の自動チェックイン機7が、枝番IDの読み取りに対応していない場合、施設の担当者は、予め当該施設についてチェックインコード発行態様3を設定しておくことで、自動チェックイン機7において読み取られるチェックインコードに含まれる予約IDを、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しない予約ID(枝番IDを含まない予約ID)とすることが出来る。このため、施設サーバ5は、予約台帳から複数の予約データを索出し、索出された複数の予約内容を候補として自動チェックイン機7に表示し、予約者に選択させる。予約者によって目的の予約内容が選択されると、施設サーバ5は、予約者に選択された予約に係る予約データの内容を自動チェックイン機7に表示させる。
予約者は、自動チェックイン機7に表示された予約データの内容を確認し、自動チェックイン機7で、チェックイン及び/又は支払の操作を行う(但し、予約の際に予約者がクレジットカード決済等による、予約管理サービスを介した支払方法を選択していた場合、支払の選択肢は表示されない)。施設サーバ5は、自動チェックイン機7で入力されたチェックイン及び/又は支払の要求を受け付けると、自動チェックイン機7を介してチェックイン処理/支払処理を行う。チェックイン処理/支払処理が完了すると、施設サーバ5は、自動チェックイン機7を介して、予約者に対して宿泊施設のカードキー及び/又はレシートを発行する。予約者は、自動チェックイン機7から出力されたカードキー及び/又はレシートを受け取る。なお、自動チェックイン機7からレシートのみが出力される場合、予約者はレシートを提示して宿泊施設のフロントでルームキーを受け取る。一連の処理が完了すると、施設サーバ5は、予約台帳を更新し、チェックイン及び/支払が完了した旨を記録する。
上記説明した実施形態に係るシステムによれば、施設側が枝番IDを含むチェックインコードの読み取りに対応している/いないにかかわらず、チェックインコードを用いたチェックイン時にエラーを回避することが可能となる。
また、上記説明した実施形態に係るシステムによれば、ユーザ端末における所定の操作が検知されたことをもって、チェックインが行われたか又は少なくともチェックインコードを用いたチェックイン方法が認識されたとみなすことで、不要な自動通知を省略することが可能となる。
1 予約管理サーバ
5 施設サーバ
9 ユーザ端末
5 施設サーバ
9 ユーザ端末
Claims (8)
- 複数の施設の施設データを管理する施設データ管理手段と、
前記施設データ管理手段に登録されている施設の予約を受け付ける予約受付手段と、
前記予約を行ったユーザである予約者の端末に、前記予約に係るチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信するチェックインコード表示用情報送信手段と、を備え、
前記施設データ管理手段は、前記施設データとして、1の予約者による1の施設に対する複数の予約である1組の予約についてのチェックインコードを、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な態様で発行するか否かの、施設毎の設定を更に管理し、
前記チェックインコード表示用情報送信手段は、前記予約受付手段によって前記1組の予約が受け付けられた場合に、該予約の対象施設に係る前記設定に従って、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報、又は、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信する、
情報処理システム。 - 前記予約に係る予約識別子を発行する識別子発行手段であって、前記予約受付手段によって前記1組の予約が受け付けられた場合に、該1組の予約について共通する共通識別子と該1組の予約に含まれる複数の予約間で異なる枝識別子とが組み合わされた予約識別子を発行する識別子発行手段を更に備え、
前記チェックインコード表示用情報送信手段は、前記1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報として、前記共通識別子及び前記枝識別子を含むチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記チェックインコードを、1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な態様で発行するか否かの設定を受け付ける設定受付手段を更に備え、
前記施設データ管理手段は、前記設定受付手段によって受け付けられた設定を管理する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。 - 前記施設は、宿泊施設であり、前記1組の予約に含まれる複数の予約は、1の宿泊施設における複数室及び/又は複数サービスの予約である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記チェックインコード表示用情報を受信した前記予約者の端末において前記チェックインコードを表示させるための所定の操作が行われたことを検知する検知手段と、
前記チェックインコードを利用して施設でのチェックイン処理の少なくとも一部を実行可能である旨の通知を、予約日時以前の所定のタイミングで前記予約者の端末に送信する通知手段と、を更に備え、
前記通知手段は、前記検知手段によって前記所定の操作が検知済みである場合、前記通知の対象から前記予約者を除外する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記施設に設置されて前記チェクインコードを読み取るコードリーダーと、
前記コードリーダーによって読み取られた前記チェックインコードと前記識別子発行手段によって発行された予約識別子を照合する施設側情報処理装置と、
を更に備える、請求項2に記載の情報処理システム。 - 複数の施設の施設データを管理する施設データ管理手段を備えるコンピュータが、
前記施設データ管理手段に登録されている施設の予約を受け付ける予約受付ステップと、
前記予約を行ったユーザである予約者の端末に、前記予約に係るチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信するチェックインコード表示用情報送信ステップと、を実行し、
前記施設データ管理手段は、前記施設データとして、1の予約者による1の施設に対する複数の予約である1組の予約についてのチェックインコードを、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な態様で発行するか否かの、施設毎の設定を更に管理し、
前記チェックインコード表示用情報送信ステップは、前記予約受付ステップで前記1組の予約が受け付けられた場合に、該予約の対象施設に係る前記設定に従って、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報、又は、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信する、
方法。 - コンピュータを、
複数の施設の施設データを管理する施設データ管理手段と、
前記施設データ管理手段に登録されている施設の予約を受け付ける予約受付手段と、
前記予約を行ったユーザである予約者の端末に、前記予約に係るチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信するチェックインコード表示用情報送信手段と、として機能させ、
前記施設データ管理手段は、前記施設データとして、1の予約者による1の施設に対する複数の予約である1組の予約についてのチェックインコードを、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能な態様で発行するか否かの、施設毎の設定を更に管理し、
前記チェックインコード表示用情報送信手段は、前記予約受付手段によって前記1組の予約が受け付けられた場合に、該予約の対象施設に係る前記設定に従って、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別可能なチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報、又は、該1組の予約に含まれる複数の予約を互いに区別しないチェックインコードを表示するためのチェックインコード表示用情報を送信する、
プログラム。
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