JP2001338185A - トランザクション管理装置及び電子取引システム並びに電子取引方法及びトランザクション管理方法 - Google Patents

トランザクション管理装置及び電子取引システム並びに電子取引方法及びトランザクション管理方法

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JP2001338185A
JP2001338185A JP2000157014A JP2000157014A JP2001338185A JP 2001338185 A JP2001338185 A JP 2001338185A JP 2000157014 A JP2000157014 A JP 2000157014A JP 2000157014 A JP2000157014 A JP 2000157014A JP 2001338185 A JP2001338185 A JP 2001338185A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電子店舗を越えて使用可能なグローバ
ルなショッピングカートを提供可能な電子取引システム
を提供すること。 【解決手段】 インターネット6に電子店舗を出すショ
ップサーバ2とクライアント3と電子店舗・利用者間取
引を管理する管理サーバ1が接続され、クライアント3
はショップサーバ2との間で利用者の所望する取引手続
きをした後に利用者から要求された場合に該取引を管理
サーバ1へ進行中の取引として登録する。この登録は複
数のショップサーバ2を越えて可能になる。管理サーバ
1は、ある利用者のクライアント3から複数の進行中の
取引を一括して成立させるべき指示が出された場合、該
当するショップサーバ2との間で所定の手続きを行い、
可能であれば複数の取引を一括して成立させ、それが可
能でなければ複数の取引を一括して取り消し、利用者の
クライアント3へ処理の結果を通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
で電子的な取引を行うためのトランザクション管理装置
及び電子取引システム並びに電子取引方法及びトランザ
クション管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット上での電子店舗システム
あるいは電子商取引システム等の多くは、WWW(WO
RLD WIDE WEB)システムをベースにして構
築されている。電子店舗で買物や予約などをしたい客の
使うクライアントコンピュータでは、WEBブラウザ
(あるいは単にブラウザ)と呼ばれるソフトウェアが動
作する。客はWEBブラウザからインターネットを介し
て商品の購入などをしたい電子店舗のショップコンピュ
ータに接続し、商品情報の閲覧や、商品の購入手続きな
どを行う。
【0003】ショップコンピュータ上では、電子店舗の
機能を実行するプログラムが動作し、例えば、客に対し
て商品の説明や価格を提示したり、客からの注文を受け
て在庫の確認、支払いの処理、配送の手配などの販売処
理を行う。また、顧客との過去の取引履歴を管理して、
顧客に合った商品提案や優待販売などのサービスをする
場合もある。ショップコンピュータは、例えばクレジッ
トカードの決済などを行う際などには、他のサービス会
社のコンピュータと通信することもある。
【0004】クライアントコンピュータ上のWEBブラ
ウザとショップコンピュータ上の電子店舗プログラム
は、HTTPと呼ばれるWWWの標準の通信プロトコル
で通信する。HTTPプロトコルは、URLと呼ばれる
処理要求の識別子と、必要に応じてその要求に付随する
情報をリクエストとして送ると、処理結果を表示するH
TMLドキュメント等のデータがリプライとして返され
る、1組のリクエスト/リプライが通信の基本単位にな
る。電子商取引では、リクエストはクライアントコンピ
ュータからショップコンピュータに向けて送られ、リプ
ライはショップコンピュータからクライアントコンピュ
ータへ向けて送られる。
【0005】通常、インターネット上のいわゆる電子商
取引における手続きの開始から終了までには、複数回の
リクエスト/リプライの組が必要になる。書籍の販売の
場合を考えてみると、クライアントコンピュータ上のW
EBブラウザとショップコンピュータ上のプログラムの
間で、一例として次のようなリクエスト/リプライのシ
ーケンスが必要になる。 (1)欲しい本の名前をリクエストとして送る。 (2)在庫や価格の情報がリプライとして返される。 (3)購入希望を伝えるリクエストを送る。 (4)支払いや配送に関する情報の入力フォームがリプ
ライとして返される。 (5)フォームに必要な情報を記述してリクエストとし
て送る。 (6)手続きの完了がリプライとして返される。
【0006】このような一纏まりの処理をするために必
要になる一連のリクエスト/リプライの処理系列をセッ
ションと呼ぶ。HTTPプロトコル自身はセッションを
管理する手段を持っていない。すなわち、ショップコン
ピュータ上のプログラムは、同時に複数の客との取引処
理を進める。しかし、上記の例で、ショップコンピュー
タ上のプログラムがある客からの(5)の購入に必要な
情報のリクエストを受け取ったときに、そのリクエスト
がどの客の(4)のリプライを受けたものであるかを判
断する手段を、HTTPプロトコルは持っていない。そ
こで通常は、例えば「RFC2109:HTTP St
ate Management Mechanism」
に開示されているCOOKIEと呼ばれるメカニズムを
使ってセッションを管理する。ショップコンピュータ上
のプログラムは、COOKIEと呼ばれる識別用の文字
列を使って、セッションを構成する複数のリクエストお
よびリプライを関連付ける。
【0007】電子店舗を実現するショップコンピュータ
上のプログラムでは、ショッピングカート機能を持つも
のも多い。ショッピングカート機能では、通常、客は、
その電子店舗で選んだ商品をショッピングカートに入れ
たり、一度入れた商品を自由にカートから取り出して返
品することができ、最後に例えば『購入ボタン』あるい
は『決定ボタン』あるいは『確定ボタン』を押すなどす
ることによって、そのときにショッピングカート内に入
っている複数の商品についてまとめて購入手続きをする
ことができるようになっている(ここでクレジット番号
を入力するなどして複数の商品について一括して支払い
手続きを行うことも多い)。ショッピングカート機能を
実現する方式としては、ショップコンピュータ側で客毎
に買った商品を記録していく方法や、クライアントコン
ピュータ側で自分の買った商品を記録していく方法があ
る。
【0008】以下、従来の電子商取引システムの問題点
について説明する。
【0009】インターネット上の電子商取引システムの
第1の問題点は、HTTPプロトコルとCOOKIE機
構を使って、客のクライアントコンピュータと店のショ
ップコンピュータの間のセッションを管理しているた
め、客にとっても店にとっても、現在進行中の取引のセ
ッションが正しく進行しているのかエラーが発生してい
るのかを確認する手段が無いことである。
【0010】例えば、何らかの商品を購入しようとして
いる客が、クライアントコンピュータ上のWEBブラウ
ザから支払いに必要なクレジットカードの番号と配達先
を入力して「支払」ボタンを押したとする。通常はこれ
で支払手続きを開始するリクエストがショップコンピュ
ータに送られ、処理が実行され、支払手続きの完了を知
らせるメッセージがリプライとして送られる。しかし、
「支払」ボタンを押してもなかなかリプライが送られて
こない場合、リクエストがショップコンピュータに届か
なかったのか、ショップコンピュータがダウンしたの
か、支払手続きは済んだがリプライがクライアントコン
ピュータに届かなかったのか、あるいは単に負荷が高く
てまだ支払手続きが済んでいないだけで正常な状態なの
か、客には判断できない。客は、もう一度「支払」ボタ
ンを押すと2重に発注してしまうことになるのかあるい
はエラーになるのかわからないし、また、支払処理が実
行されたのかされていないのかわからないまま取引を終
了するわけにもいかない。
【0011】また、ショップコンピュータ上の電子店舗
プログラムにとっても同様の問題がある。例えば、客か
ら何らかの商品の購入希望のリクエストを受け取り、そ
の商品の在庫を確保した後、支払方法や配達先の入力を
促すリプライを返したとする。通常はしばらくすると支
払方法や配送先を入力したフォームがリクエストとして
送られてくる。しかし、それがなかなか返ってこない場
合、リプライがクライアントコンピュータに届かなかっ
たのか、クライアントコンピュータがダウンしたのか、
入力したフォームを送るリクエストがショップコンピュ
ータに届かなかったのか、客が購入意思をなくして勝手
に取引をやめたのか、あるいは客が入力フォームへの記
入に手間取っているだけで正常な状態なのか、ショップ
コンピュータ上の電子店舗プログラムには判断できな
い。店は、客はまだ購入意思があるかもしれないので確
保した在庫を解放するわけにもいかないし、かといって
逆に、いつまでも在庫を確保しておいても客は既に購入
する意思を無くしているかもしれない。
【0012】インターネット上の電子商取引システムの
第2の問題点は、客にとっても店にとっても、現在進行
中の取引のセッション中にエラーあるいはエラーかもし
れない状況が発生した場合に、そのセッションに正しく
復帰して取引を継続するための方法、あるいはそのセッ
ションを正しく中断してそれまでの取引を取り消すため
の統一的な方法が無いことである。現在は、客にとって
も店にとっても、セッションを一方的に放棄するしかな
い。
【0013】このような状況に対処するために、ショッ
プコンピュータの電子店舗プログラムにおいて、現在進
行中の取引を無効にさせるための機能を用意するなどの
対策も考えられる。しかし、この方法が使えるのは、ク
ライアントコンピュータからショップコンピュータに再
接続することが可能な場合に限られるため、取引をして
いた店のアドレス(URL)を覚えている必要があり、
また、ショップコンピュータの障害に対しては対処でき
ない。
【0014】インターネット上で電子商取引をする客と
店の両方にとって、取引の途中で何らかのエラーあるい
はエラーかもしれない状況が発生したときに、どの電子
店舗と取引している場合でも同じ手順で取引を正しく継
続あるいは中断するための統一的な方法が必要である。
【0015】インターネット上の電子商取引システムの
第3の問題点は、複数の電子店舗での買い物をまとめて
決済できるショッピングカート機能が無いことである。
【0016】同じ電子店舗内では複数の商品を購入して
まとめて決済を済ませるショッピングカート機能が広く
使われている。また、同じ電子ショッピングモール内な
らば複数の電子店舗の商品を入れられるショッピングカ
ート機能が実現されている。しかし、これらの既存の機
能では、異なる電子店舗での購入をまとめることはでき
ない。
【0017】例えば、旅行の手配をするために、Aホテ
ルで宿泊の予約をし、Bエアラインで航空券の予約をす
る場合、この2つの両方が予約できる場合には購入した
いが、どちらかが満員で予約できない場合はどちらも購
入したくない。現在のインターネット上の電子商取引シ
ステムでこのような買い物の仕方をしようと思えば、A
ホテルとBエアラインが同じショッピングモールに店を
出していて、かつそのショッピングモールがモール内の
複数店舗の商品を入れられるショッピングカートを提供
している必要がある。
【0018】上記の例のように相互に依存する買い物で
はない場合でも、複数の電子店舗での買い物をまとめる
ことができるショッピングカート機能があると、支払の
ために必要な手続きを一括して済ませることができて非
常に便利である。
【0019】インターネット上の電子商取引システムの
第4の問題点は、過去の取引の履歴や、現在進行中の取
引の状態を一元的に管理する手段が無いことである。
【0020】電話の場合は電話局に記録が管理されてい
るので、希望すれば自分がかけた電話の記録を入手する
ことができる。クレジットカードの場合もカード会社に
は利用記録が残っており、自分の利用記録の明細書を入
手することができる。しかし、インターネットでの電子
商取引の場合には、このように一元的に利用記録を管理
するサービスが無い。
【0021】例えば、自分が今まで何処の電子店舗で何
を買ったかを調べたい場合、ショッピングカートには入
っているがまだ決済が完了していないものを調べたい場
合、発注したものがどういう状態にあるのか知りたい場
合などに、参照できる記録を自動的に取る機能がない。
現在は、このような過去の取引の記録は、客自身が自主
的に管理するしか方法がない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明してきたよう
に、従来のシステムでは、セッションエラーを検出でき
ない、セッション途中の障害に対して復帰あるいは中断
する(統一的な)手段がない、異なるショップを跨って
使えるショッピングカートがない、異なるショップを跨
った取引履歴等の管理機能がないといった種々の問題点
があった。
【0023】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、複数の電子店舗に跨ったグローバルなショッピン
グカートを可能にしたトランザクション管理装置及び電
子取引システム並びに電子取引方法及びトランザクショ
ン管理方法を提供することを目的とする。
【0024】また、障害の検出や障害からの回復や対処
を効果的に行うことを可能としたトランザクション管理
装置及び電子取引システム並びに電子取引方法及びトラ
ンザクション管理方法を提供することを目的とする。
【0025】また、複数の電子店舗に跨って過去の取引
履歴を一元的に管理することを可能にしたトランザクシ
ョン管理装置及び電子取引システム並びに電子取引方法
及びトランザクション管理方法を提供することを目的と
する。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトランザク
ション管理装置(トランザクション管理コンピュータ)
は、ネットワーク上で電子店舗を提供する複数のショッ
プコンピュータ及び電子店舗を利用する利用者の使用す
る複数のクライアントコンピュータと通信するための通
信手段と、少なくともいずれかの前記電子店舗といずれ
かの前記利用者との間で進行中の取引について、該取引
を特定するための第1の情報と、該取引に係る利用者を
識別するための第2の情報と、該取引に係る電子店舗を
識別するための第3の情報と、該取引の状態が、少なく
とも、取引の成立又は不成立を確定させるための指示を
待っている第1の状態、取引の成立を確定させるための
指示を受けて取引の成立を確定させるための処理を開始
したが該処理が未だ完了していない第2の状態、取引の
成立を確定させるための処理が完了した第3の状態、取
引の不成立が確定している第4の状態のいずれであるか
を区別するための第4の情報との組を含む取引情報を、
管理するための管理手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】また、本発明は、ネットワークを介して通
信可能な、電子店舗を提供する複数のショップコンピュ
ータ、電子店舗を利用する利用者の使用する複数のクラ
イアントコンピュータ及び電子店舗と利用者との間で進
行中の取引を管理するトランザクション管理コンピュー
タとを含む電子取引システムであって、前記利用者のク
ライアントコンピュータと該利用者が所望する電子店舗
を提供するショップコンピュータとの間で該利用者の所
望する取引のための一定の手続きを行った後に、該クラ
イアントコンピュータから該ショップコンピュータへト
ランザクション管理コンピュータを利用すべき旨が要求
された場合に該ショップコンピュータから前記トランザ
クション管理コンピュータへ該一定の手続きを経た取引
を進行中の取引として登録する一連の手順が、該利用者
のクライアントコンピュータと複数のショップコンピュ
ータとの間のそれぞれの取引について行われ、前記トラ
ンザクション管理コンピュータへ登録されている複数の
進行中の取引について、その取引に係る利用者のクライ
アントコンピュータから該トランザクション管理コンピ
ュータへ該複数の取引の成立を一括して確定させるべき
旨が指示された場合に、該当するショップコンピュータ
との間で所定の手続きを行って、可能であれば該複数の
取引の成立を一括して確定させ、それが可能でなければ
該複数の取引を一括して取り消し、前記トランザクショ
ン管理コンピュータから前記利用者のクライアントコン
ピュータへ、前記指示に対する処理の結果を通知するこ
とを特徴とする。
【0028】また、本発明は、ネットワークを介して電
子店舗を提供するショップコンピュータの電子取引方法
であって、自店舗を利用する利用者のクライアントコン
ピュータとの間で該利用者の所望する取引のための一定
の手続きを行った後に、利用者と電子店舗との間で進行
中の取引を管理するトランザクション管理コンピュータ
を利用すべき旨が該クライアントコンピュータから要求
された場合に、該トランザクション管理コンピュータへ
該一定の手続きを経た取引を進行中の取引として登録
し、前記トランザクション管理コンピュータから、該ト
ランザクション管理コンピュータへ登録されている自店
舗に係る進行中の取引のうちの特定のものについて、該
取引の成立を確定させるための手続きが完結可能である
か否かの問い合わせを受けた場合に、完結可能であるか
否かを判断し、完結可能であればその旨を前記トランザ
クション管理コンピュータへ返答し、前記完結可能の旨
を前記トランザクション管理コンピュータへ返答した後
に、該トランザクション管理コンピュータから、前記特
定の取引の成立を確定させるための手続きを完結させる
ことが指示された場合には、該取引の成立を確定させる
ための処理を行い、前記特定の取引を取り消すべきこと
が指示された場合には、該取引を取り消すための処理を
行った後に、前記トランザクション管理コンピュータへ
処理完了を通知することを特徴とする。
【0029】また、本発明は、ネットワークを介して電
子店舗を提供する複数のショップコンピュータと電子店
舗を利用する利用者の使用する複数のクライアントコン
ピュータとの間に入り、利用者と電子店舗との間で進行
中の取引を管理するトランザクション管理コンピュータ
のトランザクション管理方法であって、複数の前記ショ
ップコンピュータの各々からの通知に基づいて、前記利
用者のクライアントコンピュータと該利用者が所望する
電子店舗を提供するショップコンピュータとの間で行わ
れるべき一定の手続きを経た取引を進行中の取引として
それぞれ登録し、自コンピュータへ登録されている複数
の進行中の取引について、その取引に係る利用者のクラ
イアントコンピュータから該複数の取引の成立を一括し
て確定させるべき旨が指示された場合に、該指示された
複数の取引の各々について、該当する各々のショップコ
ンピュータへ当該取引の成立を確定させるための手続き
が完結可能であるか否かを問い合わせ、指示された複数
の取引の全てについて完結可能であることが確認された
ならば、該当する各々のショップコンピュータへ当該取
引の成立を確定させるための手続きを完結させることを
指示し、前記クライアントコンピュータから指示された
複数の取引のうちに1つでも完結不可能となるものがあ
ることが確認されたならば、該指示された複数の取引の
全てについて、該当する各々のショップコンピュータへ
当該取引を取り消すべきことを指示し、前記指示を出し
たショップコンピュータから処理完了の通知を受けた場
合に、自コンピュータへ登録されている該当する進行中
の取引を、成立した取引又は取り消された取引として更
新することを特徴とする。
【0030】なお、装置に係る本発明は方法に係る発明
としても成立し、方法に係る本発明は装置に係る発明と
しても成立する。また、装置または方法に係る本発明
は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させ
るための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する
手段として機能させるための、あるいはコンピュータに
当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラ
ムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として
も成立する。
【0031】本発明によれば、利用者のクライアントコ
ンピュータと電子店舗のショップコンピュータとの間の
取引情報は、トランザクション管理コンピュータに記録
して管理され、取引の成立又は不成立を確定させるため
の処理は、利用者の指示によりトランザクション管理コ
ンピュータの管理下で実行される。
【0032】そのため、クライアントコンピュータに障
害が発生した場合でも、クライアントコンピュータをト
ランザクション管理コンピュータへ再接続することによ
って、進行中の取引を継続することができる。
【0033】また、ショップコンピュータの障害や、ネ
ットワークの切断やパケット紛失等の障害の場合も、ト
ランザクション管理コンピュータの提供する障害回復機
能によって、決済に必要なトランザクション管理コンピ
ュータとショップコンピュータの間のメッセージを再送
して決済処理を継続することができる。
【0034】その結果、障害が発生してもトランザクシ
ョン管理コンピュータによって回復処理が行われるの
で、利用者も電子店舗も安心して電子商取引を行うこと
ができる。
【0035】また、利用者はトランザクション管理コン
ピュータをショッピングカートとして使って、複数の異
なる電子店舗での取引を一括して処理することができ
る。
【0036】また、トランザクション管理コンピュータ
を、利用者自身の過去の取引履歴の記録として活用する
ことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。
【0038】以下では、インターネット上のいわゆる電
子店舗などにおける商取引を例にとって説明するが、も
ちろん、本発明は、インターネット以外のネットワーク
にも適用可能であり、また、商取引に該当しない取引あ
るいは契約を扱うシステムにも適用可能である。
【0039】図1に、本発明の一実施形態に係る電子商
取引システムのネットワーク構成例を示す。
【0040】本電子商取引システムは、インターネット
6に接続した、トランザクション管理サービス(TM
S)事業者のトランザクション管理コンピュータ1、複
数の電子店舗サービス事業者のショップコンピュータ
2、および電子店舗サービスの利用者側の複数のクライ
アントコンピュータ3を含んで構成される。
【0041】以下では、利用者とはクライアントコンピ
ュータ3のユーザを意味するものとする。利用者は、イ
ンターネット6上の電子店舗サービスを客として利用し
て、商品の購入あるいは宅配サービスの注文あるいは座
席や部屋の予約あるいは或物の賃貸など所望の取引を行
うために(すなわち通常は自己が代金等の金銭債務を負
担する側になる所望の双務契約を締結するために)、ク
ライアントコンピュータ3を操作する。
【0042】電子店舗サービスを利用するために利用者
が使用するクライアントコンピュータ3上では、WEB
ブラウザが動作する。利用者は、WEBブラウザからイ
ンターネット6を介して、商品の購入等を行いたい所望
の電子店舗サービスを提供する所望のショップコンピュ
ータ2に接続し、WEBブラウザに表示されたページ画
面を閲覧し、必要に応じてデータを入力し、各種ボタン
を押すなどの作業・操作を繰り返すことによって(両コ
ンピュータ間での各種要求の送信や応答の受信などのや
り取りを通じて)、電子店舗サービスを利用する(例え
ば、商品情報の閲覧や商品の購入手続き等を行う)。も
ちろん、WEBブラウザではなく、電子店舗サービスを
利用するための専用のソフトウェアなどの他のものを用
いても構わないが、本実施形態ではWEBブラウザを例
にとって説明することとする。
【0043】また、クライアントコンピュータ3は、ト
ランザクション管理コンピュータ1やショップコンピュ
ータ2と通信するための手段(例えば通信ソフトや通信
インタフェース装置等)を持つ。
【0044】なお、クライアントコンピュータ3は、図
示しないインターネット・サービス・プロバイダ経由で
インターネット6に接続されるものであってもよいし、
インターネット・サービス・プロバイダを介さずにイン
ターネット6に接続されているものであってもよい。
【0045】ショップコンピュータ2上では、電子店舗
プログラムが動作し、クライアントコンピュータ3の利
用者に対して、例えば商品販売サービスのサイトでは商
品やサービスの内容の説明やその価格の提示、利用者か
らの注文を受けての在庫の確認、支払いの処理、配送の
手配といった販売処理を行うなど、サイトごとに様々な
電子店舗サービスを提供する。ショップコンピュータ2
上の電子店舗プログラムは、必要な情報、例えば商品の
カタログに関する情報、在庫に関する情報、個々の取引
の内容に関する情報、実際の支払や配達に関する情報な
どをデータベースに管理しながら処理を進める。
【0046】また、ショップコンピュータ2は、トラン
ザクション管理コンピュータ1やクライアントコンピュ
ータ3と通信するための手段(例えば通信ソフトや通信
インタフェース装置等)を持つ。
【0047】トランザクション管理コンピュータ1は、
概略的には、電子店舗サイトを越えて利用できるグロー
バルなショッピングカートを提供する(以下、このグロ
ーバルなショッピングカートを単にショッピングカート
と呼び、電子店舗サイト内のショッピングカートをロー
カルなショッピングカートと呼ぶ)。利用者は、後述す
るような手続きによって、ショッピングカート内に、あ
る電子店舗において現在進行中の取引を保留することが
できる。なお、ショッピングカート内に保留されている
取引は、利用者の電子店舗に対する一定の手続きを経て
いて取引内容自体は(全てまたは主要部分が)定まって
いるが、利用者が最終的に取引の成立を確定させる意思
(意図)を表示あるいは通知する(ための指示をシステ
ムに入力する)か、当該取引をショッピングカートから
破棄するすなわち当該取引の不成立を確定させる意思
(意図)を表示あるいは通知する(ための指示をシステ
ムに入力する)かが待たれている状態にある(後述する
“ACTIVE”の状態にある)。
【0048】トランザクション管理コンピュータ1で
は、図2に示すように、クライアントコンピュータ3と
ショップコンピュータ2との間で行われる取引の管理を
行うための(利用者にショッピングカート機能を提供す
るための)トランザクション管理プログラム11が動作
する。
【0049】また、図2に示すように、トランザクショ
ン管理コンピュータ1で動作するトランザクション管理
プログラム11は、個人情報データベース12と取引情
報データベース13を管理している。個人情報データベ
ース12には、取引の際に必要になる登録している利用
者の個人情報(氏名の他、必要に応じて、電話番号、住
所、銀行の口座番号およびまたはクレジットカード番
号、電子メールアドレスなど)が記録されている。取引
情報データベース13には、現在進行中の取引(すなわ
ちショッピングカートの中に保留されている取引)に関
する情報が記録されるとともに、履歴サービスを提供す
る場合には、過去の取引(当該ショッピングカートを利
用して成立した取引)の履歴に関する情報が記録され
る。これらのデータベースには、重要なデータが記録さ
れるので、障害によってデータが消えたりすることの無
いように、データベース管理システムによってACID
(Atomicity、Concurrency、Is
olation、Durability)性を保証して
管理するように実施することが望ましい。
【0050】また、トランザクション管理コンピュータ
1は、ショップコンピュータ2やクライアントコンピュ
ータ3と通信するための手段(例えば通信ソフトや通信
インタフェース装置等)を持つ。
【0051】本実施形態では、利用者は、トランザクシ
ョン管理コンピュータ1によるトランザクション管理サ
ービス(のショッピングカート)を利用してショップコ
ンピュータ2による電子店舗サービスを受けることも、
トランザクション管理サービスを利用せずに電子店舗サ
ービスを受けることも可能である。トランザクション管
理サービスを利用する場合、まず、利用者が電子店舗の
ページを介して操作を行うことによって(利用者と電子
店舗側の契約主体との間の)取引の内容が定まり、利用
者が例えばWEBブラウザに表示された電子店舗のペー
ジ上の『トランザクション管理サービスを利用するため
のボタン』を押すことによって、その内容の取引の成立
が保留された状態になり、その後、利用者が例えばWE
Bブラウザに表示されたトランザクション管理サービス
のページ上の『取引の成立を確定させるためのボタン』
を押すことによって、当該内容の取引の成立を確定させ
るための処理(当該取引についての手続きを有効に完結
させるための処理)が開始され、一方、『取引の不成立
を確定させるためのボタン』を押すことによって、当該
内容の取引の不成立を確定させるための処理(当該取引
に係るこれまでの手続きを取り消すあるいは破棄するた
めの処理)が開始される。また、トランザクション管理
サービスを利用する場合、詳しくは後述するように、利
用者は、まず、複数の取引をショッピングカートに保持
(保留)し、その後、それら取引の成立または不成立を
一括して確定させることができる(個別に取引の成立ま
たは不成立を確定させることも可能である)。
【0052】なお、以下の説明では、既存の電子店舗で
よく行われているように指定口座からの引き落としなど
により決済する場合を例にとっていることから、決済の
面を強調して、『取引の成立を確定させるためのボタ
ン』を、『決済ボタン』(『一括決済ボタン』、『個別
決済ボタン』)と呼んでページ画面上に表示している
(図14参照)。もちろん、商品引き渡し時に代金を支
払い、あるいは飛行機に搭乗する日にカウンターで料金
を支払い、あるいは宿泊後に料金を支払うような取引に
も適用可能である(サイトに応じて処理を行えばよ
い)。また、ボタンの名前としては、例えば、『確認ボ
タン』、『確定ボタン』、『決定ボタン』、『申込みボ
タン』など、他の名称でも構わない。また、売買でない
取引が含まれていたとしても(利用者に誤解が生じなけ
れば)、『購入ボタン』などと表示しても構わない。ま
た、ボタン以外のGUI部品を用いても構わない。な
お、GUI部品に代えてまたはGUI部品とともに、音
声による入力を可能としてもよい。
【0053】また、『取引の不成立を確定させるための
ボタン』を、『取消ボタン』(『一括取消ボタン』、
『個別取消ボタン』)と呼んでページ画面上に表示して
いる(図14参照)が、上記と同様に、他の名称でも構
わないし、ボタン以外のGUI部品を用いても構わな
い。なお、GUI部品に代えてまたはGUI部品ととも
に、音声による入力を可能としてもよい。
【0054】また、トランザクション管理コンピュータ
1の管理する取引情報データベース13(図9参照)で
は、利用者が1つまたは複数の取引について最終的に
『取引の成立を確定させるためのボタン』すなわち本具
体例では『一括決済ボタン』または『個別決済ボタン』
を押した日時(または該ボタンを押したことによってク
ライアントコンピュータ3から送信された情報をトラン
ザクション管理コンピュータ1が受信した日時)を記録
するフィールドを、『(一括/個別)決済ボタン』の名
称に対応させて、「決済日時」と呼んでいるが、これ
は、例えば、「確認日時」、「確定日時」、「決定日
時」、「申込日時」など、他の名称でも構わない。
【0055】また、以下の説明では、電子店舗を利用し
てホテルの部屋等の予約を行う場合を例にとって説明す
ることから、システム上、『トランザクション管理サー
ビスを利用するためのボタン』を『TMSで予約するボ
タン』あるいは『TMSで支払いボタン』、トランザク
ション管理サービスを利用しない場合に押すボタンを
『予約するボタン』あるいは『支払いボタン』と呼んで
ページ画面上に表示している(図8参照)。例えば、商
品売買のサイトの場合には、ボタンの名前は、『TMS
で購入するボタン』などとすればよい。また、ボタンの
名前は、『TMSのショッピングカートを利用するボタ
ン』、『商品をTMSのショッピングカートに入れるボ
タン』など、他の名称でも構わない。また、ボタン以外
のGUI部品を用いても構わない。なお、GUI部品に
代えてまたはGUI部品とともに、音声による入力を可
能としてもよい。
【0056】ところで、クライアントコンピュータ3の
利用者がショップコンピュータ2によって提供される電
子店舗サービスを利用する形態としては、会員制はとら
ずに当該サイトを無条件に誰でも使用できるものとする
形態の他に、会員制はとらないが一定の条件を満たすも
ののみ当該サイトを使用できる形態、当該サイトの有料
の会員になった利用者のみを対象とする形態、当該サイ
トの会員と非会員とで受けられるサービスの内容を異な
らせた形態など種々の形態が可能である。また、当該サ
イトの利用料の形態としては、無償とする形態の他に、
会員サービスを利用する利用者が例えば毎月ごとに基本
登録料を支払う形態など種々の形態が可能である。
【0057】クライアントコンピュータ3の利用者がト
ランザクション管理コンピュータ1によって提供される
トランザクション管理サービスを利用する形態や当該サ
イトの利用料の形態は上記と同様である。ただし、本実
施形態では、クライアントコンピュータ3の利用者がト
ランザクション管理コンピュータ1のトランザクション
管理サービスを利用する前に、あるいは利用する際に、
当該利用者に関する情報をトランザクション管理コンピ
ュータ1の個人情報データベース12に登録するための
手続きがなされるものとする。
【0058】ショップコンピュータ2の電子店舗サービ
ス事業者がトランザクション管理コンピュータ1によっ
て提供されるトランザクション管理サービスを利用する
形態としては、本実施形態では、当該トランザクション
管理サービス事業者と契約した電子店舗サービス事業者
のみが使用できる形態の他に、無条件にまたは一定の条
件を満たす電子店舗サービス事業者が使用できる形態な
ど他の形態も可能である。また、当該サイトの利用料の
形態としては、無償とする形態も、有償とする形態も可
能である。後者の場合には、電子店舗サービス事業者が
一定の契約料を支払う形態、電子店舗サービス事業者が
当該サイトによるトランザクション管理サービスを通じ
て成立した取引の内容に応じて手数料を支払う形態など
種々の形態が可能である。
【0059】以下、本実施形態について具体例を用いな
がら詳しく説明する。
【0060】具体例として、図3に示すように、ある利
用者Yが、そのクライアントコンピュータ3上のWEB
ブラウザを操作して、札幌Aホテルのショップコンピュ
ータ2と日本Bエアラインのショップコンピュータ2が
インターネット6上で提供している電子店舗サービスを
利用するとともに、その際、トランザクション管理コン
ピュータ1が提供しているトランザクション管理サービ
スを利用して、3月10日に東京から飛行機で札幌へ行
って2泊して3月12日に帰ってくる旅行の手配(日本
Bエアラインの東京札幌間の往復の航空便の座席および
札幌Aホテルの3月10日、11日の2泊分の部屋の予
約)を行う場合を例にする。
【0061】なお、図3において、トランザクション管
理サービス・サイトにはトランザクション管理コンピュ
ータ1が設置されており、トランザクション管理コンピ
ュータ1上のトランザクション管理プログラム11は
“http://www.tms.somenet/”
というURLで接続することができるものとする。ま
た、札幌Aホテルのショップコンピュータ2は“htt
p://www.sah.somenet/”というU
RLで、日本Bエアラインのショップコンピュータ2は
“http://www.jba.somenet/”
というURLでそれぞれ接続することができるものとす
る。
【0062】ここでは、利用者は、札幌Aホテルと日本
Bエアラインの両方を同時に予約できるときのみ予約を
行い、どちらか一方だけしか予約できないときは両方と
も予約しない場合を考える。
【0063】以下、利用者がこのような予約のための操
作を行う場合について、クライアントコンピュータ3と
ショップコンピュータ2とトランザクション管理コンピ
ュータ1の間の情報の流れや、クライアントコンピュー
タ3の表示画面上に表示されるページの流れを参照しな
がら説明する。
【0064】なお、ここで示す実施形態では、クライア
ントコンピュータ3とショップコンピュータ2とトラン
ザクション管理コンピュータ1の間の通信は、HTTP
プロトコルで行われるものとする。また、必要に応じて
SSL(Secure Socket Layer)な
どの手段を使ってセキュリティを高めることが望まし
い。
【0065】まず、利用者が、クライアントコンピュー
タ3(例えば自分のコンピュータ)のWEBブラウザを
使って、札幌Aホテルを予約する手続きから始める。こ
のときの処理の流れは図4のようになる。
【0066】利用者は、札幌Aホテルのホームページへ
接続するために、WEBブラウザに札幌AホテルのUR
L(この例では、http://www.sah.so
menet/)を打ち込むと、GETリクエスト(図4
の[2])が札幌Aホテルのショップコンピュータ2に
送られ、その結果、該ショップコンピュータ2から札幌
Aホテルのホームページが送り返され(図4の
[3])、クライアントコンピュータ3上のWEBブラ
ウザには例えば図5のように表示される。
【0067】利用者は、図5のホームページから、宿泊
を予約したり、ホテル内の施設の情報を閲覧したりする
ことができる。ここでは、シングルルームの予約をした
いので『予約』ボタンを押すと(図4の[4])、シン
グルルームの予約ページのGETリクエストが札幌Aホ
テルのショップコンピュータ2に送られ(図4の
[5])、それに答えて該ショップコンピュータ2から
シングルルームの予約ページが送り返され(図4の
[6])、クライアントコンピュータ3上のWEBブラ
ウザには例えば図6のように表示される。
【0068】こうして表示されたページに対して、図7
のように予約内容である宿泊希望日と宿泊数(ここでは
3月10日から2泊)を入力し(図4の[7])、『空
室確認』ボタンを押すと予約確認のためのGETリクエ
ストが送られる(図4の[8])。このGETリクエス
トには予約内容が“date=0310&day=2”
というURLのクエリとして指定されている。
【0069】このGETリクエストを受け取った札幌A
ホテルのショップコンピュータ2は、空室状況をチェッ
クし、予約を受けられれば、予約確認のページを送り返
し(図4の[10])、クライアントコンピュータ3上
のWEBブラウザには例えば図8のように表示される。
なお、空室状況をチェックした結果、もし満室で予約を
受けられない場合には、札幌Aホテルのショップコンピ
ュータ2からその旨を表示するためのページが送られ、
クライアントコンピュータ3上のWEBブラウザにその
旨が表示される。
【0070】図8の予約確認ページの内容でよければ、
予約する手続を開始する。図8では、『予約する』と
『TMSで予約する』の2つのボタンが並んでいる。ト
ランザクション管理コンピュータ1のトランザクション
管理サービス(のショッピングカート機能)を利用する
場合には『TMSで予約する』ボタンを押し、トランザ
クション管理サービスを利用しない場合には『予約す
る』ボタンを押すものとする。
【0071】『予約する』ボタンを押した場合、従来通
り、当該クライアントコンピュータ3と当該ショップコ
ンピュータ2との間で予約のための手続きを行う(必要
に応じて支払のための銀行の口座番号もしくはクレジッ
トカード番号の入力なども行う)。
【0072】この例では、利用者は、取引をショッピン
グカート内に保留させるために、『TMSで予約する』
ボタンを押すことになる。
【0073】利用者が図8の予約確認ページで『TMS
で予約する』ボタンを押すと(図4の[11])、トラ
ンザクション管理コンピュータ1を使って予約するため
のGETリクエストが札幌Aホテルのショップコンピュ
ータ2に送られる(図4の[12])。なお、ここで
は、予約内容(この例では、“date=0310&d
ay=2”)もURLのクエリとして送っているが、C
OOKIE等の機構を使って、予約内容をショップコン
ピュータ2側に覚えておくように実装することもでき
る。
【0074】この『TMSで予約する』ボタンによるG
ETリクエストを受け取った札幌Aホテルのショップコ
ンピュータ2は、予約内容(取引内容)をデータベース
に記録する(図4の[13])。このとき、この予約を
識別するための取引IDを発行し、予約内容を取引ID
と対応付けて記録しておく。ショップコンピュータ2と
トランザクション管理コンピュータ1の間では、この取
引IDを使って個々の取引を識別する。トランザクショ
ン管理コンピュータ1側では、具体的な取引内容(例え
ば、上記の予約内容や、商品売買の場合における商品I
Dとその個数など)は知る必要がない。
【0075】なお、『予約する』ボタンによるGETリ
クエストを受け取った場合には、従来通り、その時点
で、当該予約がなされたことが確定し、該利用者のため
に予約日に部屋を確定的に確保するための処理がなされ
ることになるが、『TMSで予約する』ボタンによるG
ETリクエストを受け取った場合には、利用者による取
引の取り消しが留保されているので、当該予約がなされ
たことが確定せず、該利用者のために予約日に部屋を確
定的に確保するための処理がなされることにはならな
い。ただし、本実施形態では、各電子店舗において、
『TMSで予約する』ボタンによるGETリクエストを
受け取った際に、当該内容の予約が後に不能に転じない
ように、該利用者のために予約日に部屋を仮に確保して
おき、後に利用者が例えば『一括決済ボタン』(図25
参照)を押したことなどによって、当該予約がなされた
ことが確定されたときに、当該取引の成立を確定させる
ための処理において、この仮の確保を確定的な確保に更
新するための処理を行う(当該取引の不成立の確定の際
には、仮の確保を解放する)ようにするものとする。
【0076】さて、ショップコンピュータ2は、また、
トランザクション管理コンピュータ1に登録されている
自分の店IDと取引IDの組を、トランザクション管理
コンピュータ1に登録する(図4の[14])。ここで
は、札幌Aホテルの店IDは“sah”であるものと
し、今回の予約の取引IDは“10293”であるとす
る。
【0077】トランザクション管理コンピュータ1の管
理する取引情報データベース13は、例えば、図9に示
すようなテーブルとして実装される。テーブルの各行は
一つの取引情報を記録しており、図9の例では各行は8
個のフィールドから構成される。「客ID」は、その取
引に係る利用者の識別子を保持するフィールドである。
「店ID」は、その取引に係る電子店舗の識別子を保持
するフィールドである。なお、1つのショップコンピュ
ータ2が複数の異なる電子店舗を持っていてもよい。
「取引ID」は、各々の取引を識別する情報を保持する
フィールドである。「決済日時」は、利用者が『一括決
済』ボタンまたは『個別決済』ボタン(図25参照)を
押した日時(あるいは該ボタンが押されたことを契機と
してクライアントコンピュータ3から送信されたメッセ
ージを受信した日時)を記録するフィールドである。な
お、この「決済日時」フィールドは、後で説明するよう
に、該当する取引の状態が“COMMITTED”にな
るまでは、最後に取引の状態を変更した時刻や、障害時
にメッセージを再送した時刻を記録するためにも使用さ
れる。このような、該当する取引の状態が“COMMI
TTED”になるまでの状態が変化した時刻を記録する
ために、別のフィールドを用意するようにしてもよい。
「登録日時」は、その取引がトランザクション管理コン
ピュータ1に登録された日時を記録するフィールドであ
る。「状態」は、その取引がどのような状態にあるかを
示している。図9の例では、“COMMITTED”は
取引が成立した状態、“ABORTED”は一旦ショッ
ピングカートに入れられた後に取り消された状態、“A
CTIVE”は現在取引が進行中で取引の成立が確定し
ていない状態(ショッピングカート内に保留されている
状態)であることをそれぞれ示している。「カートメッ
セージ」フィールドは、その取引の内容に関する情報
で、利用者個人用のショッピングカートページに取引の
情報を表示する際に利用される。「完了メッセージ」
は、取引成立時の処理が完了したときの電子店舗から利
用者へのメッセージを記録するフィールドである。従っ
て、「状態」が“ABORTED”の取引は完了メッセ
ージを持たない。
【0078】図9は、トランザクション管理コンピュー
タ1が、札幌Aホテルから、店IDが“sah”で且つ
取引IDが“10293”の取引情報を受け取り、それ
を登録した直後の取引情報データベース13の状態を示
している。図9の最初の行がこの取引に対応しており、
まだ客IDと対応付けられておらず、取引の成立もなさ
れていないので、客IDと決済日時は空で、状態は“A
CTIVE”である。カートメッセージの内容は、店I
Dと取引IDを登録するメッセージに付随して送られて
くるものとする。
【0079】なお、クライアントコンピュータ3からシ
ョップコンピュータ2へ客IDまたはこれを特定可能な
情報を送信するなどによって、ショップコンピュータ2
が客IDを取得可能とし、ショップコンピュータ2から
トランザクション管理コンピュータ1へ店IDと取引I
Dとともに客IDをも送信し、この時点で、取引情報デ
ータベース13に客IDをも登録してしまうような構成
も可能である。
【0080】このようにして取引情報データベース13
への登録が終わると、トランザクション管理コンピュー
タ1は登録完了をショップコンピュータ2へ知らせる
(図4の[16])。
【0081】トランザクション管理コンピュータ1から
登録完了を受け取るとショップコンピュータ2は、クラ
イアントコンピュータ3に対して、店ID(sah)と
取引ID(10293)をもってトランザクション管理
コンピュータ1に接続するようにHTTPプロトコルの
リダイレクトを指示する(図4の[17])。本実施形
態では、ショップコンピュータ2は、クライアントコン
ピュータ3に対して、店IDと取引IDをクエリに持つ
トランザクション管理コンピュータ1のURLを指定し
て、リダイレクトを指示している。
【0082】リダイレクトの指示を受け取ったクライア
ントコンピュータ3は、指示されたトランザクション管
理コンピュータ1のURL(この例では、http:/
/www.tms.somenet/)へGETリクエ
ストを送る(図4の[18])。
【0083】クライアントコンピュータ3からのGET
リクエストを受け取ったトランザクション管理コンピュ
ータ1は、まず、利用者の認証を行うために、客IDと
パスワードの入力を促す(図4の[19])。このとき
にクライアントコンピュータ1には例えば図10のよう
に表示される。これに従って利用者は客IDとパスワー
ドを入力(図11参照)すると(図4の[20])、そ
の情報がトランザクション管理コンピュータ1に送られ
(図4の[21])、トランザクション管理コンピュー
タ1は個人情報データベース12を参照して利用者の認
証を行う(図4の[22])。
【0084】トランザクション管理コンピュータ1の管
理する個人情報データベース12は、例えば、図12に
示すような構造のテーブルとして実施できる。テーブル
の各行は一つの個人情報を記録しており、図12の例で
は各行は7個のフィールドから構成される。「客ID」
フィールドは、その利用者に与えられた一意の識別名で
ある。「パスワード」フィールドは、その利用者を認証
するためのパスワードである。「名前」フィールドに
は、利用者の名前が記録される。「住所」フィールドに
は、利用者の住所等が記録される。「電話番号」フィー
ルドには、利用者の電話番号等が記録される。「メール
アドレス」フィールドには、利用者の電子メールのアド
レスが記録される。「口座番号」フィールドには、代金
の引き落としなどに使う銀行の口座番号が記録されてい
る。
【0085】個人情報データベース12には、他にも様
々な情報が記録されるように実施してよい。代金の支払
方法によっては、例えばクレジットカードの番号を記録
しておくフィールドなどを設けるように実施することも
できる。逆に、代金の支払方法には関与せず、口座番号
やクレジットカードの番号などのフィールドを持たない
構成もあり得る。
【0086】ここでは、利用者から送られてきた客ID
とパスワードから、客IDを使って個人情報データベー
ス12を検索し、そこに記録されているパスワードと送
られてきたパスワードとを比較することで認証を行う。
【0087】なお、認証方式はここで示した方式以外に
も様々な方式があり、どのような方式を用いるように実
装しても構わない。認証方式によっては、個人情報デー
タベース12にパスワードを直接記録しない場合もある
し、その他の必要な情報を記録する場合もある。
【0088】なお、ここでは、以降、利用者のクライア
ントコンピュータ3のWEBブラウザが起動中は、利用
者の認証は不要であり、クライアントコンピュータ3が
ダウンし再起動したことなどによって、WEBブラウザ
が再起動となった際には、あらためて、利用者の認証が
必要になる場合を例にとっている。
【0089】さて、トランザクション管理コンピュータ
1では、利用者の認証が終わると、接続してきた利用者
の客IDがわかる。この例の場合、客IDは“hiro
shi.yamada”である。リクエストに付随して
きた店IDと取引IDを使って、取引情報データベース
13から対応する取引情報を検索し、その取引情報の客
IDフィールドは空のままであるので、そこに接続して
きた利用者の客IDを記録する(図4の[23])。そ
うすると取引情報データベース13は、図13のような
状態になる。図9の状態からの変化は、客IDが埋まっ
ていることである。
【0090】取引情報データベース13への登録が完了
すると、トランザクション管理コンピュータ1は、取引
情報データベース13の中から、接続してきた利用者の
客IDを持つ取引情報を取り出し、その情報を表示する
ショッピングカートページを作成してクライアントコン
ピュータ3へ送り返す(図4の[24])。
【0091】このショッピングカートページをクライア
ントコンピュータ3のWEBブラウザが表示すると例え
ば図14のようになる。図14には、“ACTIVE”
状態にある取引(すなわち、現在取引が進行中で取引の
成立が確定していない状態である取引)の情報が『現在
のショッピングカートの内容』として表示されている。
ここでは、先ほど手続きした札幌Aホテルの電子店舗で
の取引情報がショッピングカートに入っており、それに
対して『決済』あるいは『取消』を行うボタンが用意さ
れている。このショッピングカート画面における個々の
取引情報の表示には、トランザクション管理コンピュー
タ1の取引情報データベース13の「カートメッセー
ジ」フィールドの値が用いられる。この画面では、過去
の取引の情報も、画面の下の方にある『今月(1999
年12月)分』ボタン等を押すと、該当する情報を表示
する画面を開くことができる。
【0092】なお、これまでに説明した実施形態では、
取引IDはショップコンピュータ2が発行していたが、
取引IDをトランザクション管理コンピュータ1が発行
するように実施することもできる。この場合、ショップ
コンピュータ2が店IDをトランザクション管理コンピ
ュータ1に伝えると、トランザクション管理コンピュー
タ1は新しく発行した取引IDと受け取った店IDの組
を取引情報データベース13に登録し、発行した取引I
Dをショップコンピュータ2に返すようにする。取引I
Dを受け取ったショップコンピュータ2は、その取引I
Dと取引内容の情報とを関連付けてデータベースに記録
しておくようにする。
【0093】さて、札幌Aホテルを予約することだけが
目的であれば、図14の画面で『(一括または個別)決
済』ボタンを押せばよいが、ここでは、さらに飛行機の
予約のための一定の手続きを行い、その結果、所望する
全ての予約が可能となったならば、ショッピングカート
機能を利用して、全ての予約について一括して取引成立
させようとすることになる(この例では『一括決済』ボ
タンを押すことになる)。一方、飛行機の予約が取れな
ければ、すべて予約しないことになる(この例では既に
ショッピングカート内にある札幌Aホテルについて『個
別取消』ボタンまたは『一括取消』ボタンを押すことに
なる)。
【0094】そこで、利用者は、次に、クライアントコ
ンピュータ3(例えば自分のコンピュータ)のWEBブ
ラウザを使って、日本Bエアラインののインターネット
予約ページで飛行機を予約するための手続きに移る。こ
のときの処理の流れは図15のようになる。
【0095】利用者は、日本Bエアラインのホームペー
ジへ接続するために、WEBブラウザに日本Bエアライ
ンのURL(この例では、http://www.jb
a.somenet/)を打ち込むと、GETリクエス
ト(図15の[26])が日本Bエアラインのショップ
コンピュータ2に送られ、その結果、該ショップコンピ
ュータ2から日本Bエアラインのホームページが送り返
され(図15の[27])、クライアントコンピュータ
3上のWEBブラウザには例えば図16のように表示さ
れる(この例ではホームページが予約ページであるもの
とした)。
【0096】利用者は、図16の予約入力ページに対し
て、図17に示すように、予約したい日と発着地および
人数(この例では、3月10日に、東京から札幌まで、
1人分)を入力する(図15の[28])。入力が完了
した後に『空席確認』ボタンを押すと、空席確認処理の
GETリクエストが日本Bエアラインのショップコンピ
ュータ2に送られる(図15の[29])。この例で
は、URLのクエリ部分に予約したい日や発着地や人数
の情報が指定されている。リクエストを受け取った日本
Bエアラインのショップコンピュータ2は、指定された
便の空席状況を調べ(図15の[30])、予約のため
のページを作成してクライアントコンピュータ3に送り
直す(図15の[31])。このページはクライアント
コンピュータ3上のWEBブラウザに例えば図18のよ
うに表示される。なお、札幌Aホテルの例と同様に、空
席状況をチェックした結果、もし満席で予約を受けられ
ない場合には、日本Bエアラインのショップコンピュー
タ2からその旨を表示するためのページが送られ、クラ
イアントコンピュータ3上のWEBブラウザにその旨が
表示される。
【0097】図18の画面で空席状況を見ると、JBA
135便とJBA141便に空席があることが分かるの
で、ここではJBA135便を選んでその『予約』ボタ
ンを押す(図15の[32])。すると、JBA135
便を予約するためのGETリクエストが日本Bエアライ
ンのショップコンピュータ2に送られる(図15の[3
3])。ここでは、URLのクエリ部に、予約したい便
名と日と発着地と人数の情報を持たせているが、先に予
約確認の際に送った予約したい日と発着地と人数の情報
をショップコンピュータ2側で覚えておくように実施し
てもよい。リクエストを受け取った日本Bエアラインの
ショップコンピュータ2は、予約内容を予約番号(C1
0135097)とともにデータベースに登録し(図1
5の[34])、予約確認ページをクライアントコンピ
ュータ3に送り返す(図15の[35])。このとき、
本実施形態では、COOKIEを使って予約番号を一緒
に送り返し、WEBブラウザが予約番号を覚えておく。
こうして送られてきた予約確認ページはクライアントコ
ンピュータ3上のWEBブラウザに例えば図19のよう
に表示される。
【0098】なお、札幌Aホテルの例と同様の理由で、
図18の『予約』ボタンによるGETリクエストを受け
取った際に、当該内容の予約が後に不能に転じないよう
に、該利用者のために予約日に座席を仮に確保するため
の処理を行い、後に当該取引の成立の確定の際に、仮の
確保を確定的な確保に更新するための処理を行う(当該
取引の不成立の確定の際には、仮の確保を解放する)よ
うにするものとする。
【0099】さて、図19のページの表示を見ると、こ
のときに、利用者は、『続いて予約』ボタンを押して他
の便の予約を続けることを選択することも、『TMSで
支払い』ボタンを押してトランザクション管理コンピュ
ータ1によるトランザクション管理サービスを利用して
手続きすることを選択することも、『支払い』ボタンを
押して従来通りトランザクション管理サービスを利用せ
ずに手続きすることを選択することもできるようになっ
ている。
【0100】この例では、利用者は、『続いて予約』ボ
タンを押して帰りの便の予約を続けることになる。
【0101】利用者が図19の画面で『続いて予約』ボ
タンを押すと(図15の[36])、先ほどと同様に、
予約ページのGETリクエストが日本Bエアラインのシ
ョップコンピュータ2に送られる(図15の[3
7])。そのリクエストに答えて送られてきた(図15
の[38])予約ページを表示すると、例えば図16の
ようになる。なお、図20のように、当該サイト内にお
けるローカルなショッピングカート内の情報を提示する
ようにしてもよい。
【0102】利用者は図16(あるいは図20)の予約
入力ページに対して、図21に示すように、予約したい
日と発着地および人数(この例では、3月12日に、札
幌から東京まで、1人分)を入力する(図15の[3
9])。入力が完了した後に『空席確認』ボタンを押す
と、空席確認処理のGETリクエストが日本Bエアライ
ンのショップコンピュータ2に送られる(図15の[4
0])。リクエストを受け取った日本Bエアラインのシ
ョップコンピュータ2は、指定された便の空席状況を調
べ(図15の[41])、予約のためのページを作成し
て送り返す(図15の[42])。このページが例えば
図22のように表示される。
【0103】図22の画面を見ると、JBA240便と
JBA246便に空席があることが分かるので、ここで
はJBA246便を選んで『予約』ボタンを押す(図1
5の[43])。すると、JBA246を予約するため
のGETリクエストが日本Bエアラインのショップコン
ピュータ2に送られる(図15の[44])。リクエス
トを受け取った日本Bエアラインのショップコンピュー
タ2は、予約内容を予約番号(C12246103)と
ともにデータベースに登録し(図15の[45])、予
約確認ページを送り返す(図15の[46])。このと
きも、COOKIEを使って予約番号を一緒に送り返
し、WEBブラウザが予約番号を覚えておく。こうして
送られてきた予約確認ページは、例えば図23のように
表示される。
【0104】以上で、東京札幌間の往復の飛行機が予約
できることになったので、当該進行中の取引(トランザ
クション管理コンピュータ1から見るとローカルなショ
ッピングカートを一括した1つの取引)をトランザクシ
ョン管理コンピュータ1に登録するために(ショッピン
グカートに入れるために)、利用者は『TMSで支払
い』ボタンを押す(図15の[47])。『TMSで支
払い』ボタンが押されると、COOKIEを使って記憶
していた予約番号(C10135097とC12246
103)をクエリ部に持ったGETリクエストが、日本
Bエアラインのショップコンピュータ2に送られる(図
15の[48])。
【0105】この『TMSで支払い』ボタンによるGE
Tリクエストを受け取った日本Bエアラインのショップ
コンピュータ2は、取引ID(6372)を発行し、予
約内容(取引内容)を取引IDと関連付けてデータベー
スに記録し(図15の[49])、トランザクション管
理コンピュータ1に対して、日本Bエアラインの店ID
“jba”と取引ID“6372”の組を登録するリク
エストを送る(図15の[50])。このリクエストに
は、この取引IDに対応するカートメッセージも添えて
送る。
【0106】トランザクション管理コンピュータ1は、
受け取った店IDと取引IDからなる取引情報を取引情
報データベース13に登録し(図15の[51])、同
時に送られてきたカートメッセージも併せて登録する。
【0107】このようにして取引情報データベース13
への登録が終わると、ショップコンピュータ2は登録完
了をショップコンピュータ2へ知らせる(図15の[5
2])。
【0108】トランザクション管理コンピュータ1から
登録完了を受け取るとショップコンピュータ2は、クラ
イアントコンピュータ3に対して、店ID(jba)と
取引ID(6372)をもってトランザクション管理コ
ンピュータ1に接続するようにHTTPプロトコルのリ
ダイレクトを指示する(図15の[53])。
【0109】リダイレクトの指示を受け取ったクライア
ントコンピュータ3は、指定されたURL(すなわちト
ランザクション管理コンピュータ1のURL)へGET
リクエストを送る(図15の[54])。
【0110】クライアントコンピュータ3からのGET
リクエストを受け取ったトランザクション管理コンピュ
ータ1は、ここでは利用者の認証は既に終わっているの
で、リクエストに付随してきた店IDと取引IDを使っ
て、取引情報データベース13から対応する取引情報を
検索し、その取引情報の客IDフィールドは空のままで
あるので、そこに接続してきた利用者の客IDを記録す
る(図15の[55])。この時点で、取引情報データ
ベース13は、図24のような状態になる。
【0111】取引情報データベース13への登録が完了
すると、トランザクション管理コンピュータ1は、取引
情報データベース13の中から、接続してきた利用者の
客IDを持つ取引情報を取り出し、その情報を表示する
ショッピングカートページを作成して送り返す(図15
の[56])。
【0112】このショッピングカートページをクライア
ントコンピュータ3のWEBブラウザで表示すると例え
ば図25のようになる。図25を見ると、先に予約した
札幌Aホテルの取引情報と今予約した日本Bエアライン
の取引情報が、ショッピングカートに入っていることが
わかる。
【0113】ここで、日本Bエアラインのショップコン
ピュータ2の電子店舗プログラムは、当該電子店舗内の
ローカルなショッピングカート機能によって、複数の便
の予約をまとめて手続きする機能を持っている。このよ
うに、個々の電子店舗あるいはモールが独自にショッピ
ングカート機能を持っている場合でも、トランザクショ
ン管理コンピュータ1はそれらを複数まとめるショッピ
ングカートとして動作することができる。
【0114】さて、以上の手続きによって希望通り札幌
Aホテルの2泊分の部屋と日本Bエアラインの往復分の
航空便の座席の予約ができることになったので、次に、
ショッピングカートの機能を利用して、一括してそれら
取引の成立を確定させるための手続きを行う。図25の
ページを見ると、ショッピングカートに入っている札幌
Aホテルの取引情報と日本Bエアラインでの取引情報の
横に、それぞれ『個別決済』と『個別取消』の2つのボ
タンが並んでいる。これらは、現在ショッピングカート
中にある進行中の取引に対して、個別に取引の成立また
は不成立を確定させるためのボタンである。それらの上
方には、『一括決済』と『一括取消』の2つのボタンが
並んでいる。これらは、現在ショッピングカート中にあ
る進行中の取引に対して、全部まとめて取引の成立また
は不成立を確定させるためのボタンである。
【0115】ここでは、『一括決済』ボタンを押して札
幌Aホテルと日本Bエアラインの両方の取引をまとめて
手続きする場合の処理の流れを説明する。このときの処
理の流れは図26のようになる。
【0116】まず、利用者は、図25のショッピングカ
ート画面で『一括決済』ボタンを押す(図26の[5
7])。すると、クライアントコンピュータ3からトラ
ンザクション管理コンピュータ1に対して、一括処理を
指示するGETリクエストが送られる(図26の[5
8])。リクエストを受け取ったトランザクション管理
コンピュータ1は、利用者をまだ認証していない場合に
は認証の処理を行う。ここでは既に認証の処理は終わっ
ているので(図4の[19]、[20]、[21]、
[22])省略する。
【0117】次に、トランザクション管理コンピュータ
1は、認証済みの客IDを使って、取引情報データベー
ス13から利用者の取引情報で状態フィールドの値が
“ACTIVE”のものを一括処理の対象として検索し
(図26の[59])、それらの取引の確定処理を、図
27に示すような状態遷移に従って、ショップコンピュ
ータ2と通信しながら進めていく。
【0118】図27の状態遷移は、取引情報データベー
ス13中の各取引情報が、状態フィールドに記録してい
る状態の遷移を表している。基本的な原理は、広く使わ
れている分散トランザクションの2相コミットプロトコ
ルと同様である。
【0119】ショップコンピュータ2から新しく登録さ
れた取引情報は、まず、“ACTIVE”状態として取
引情報データベース13に入る。通常は、利用者により
一括処理が指示されると(例えば『一括決済』ボタンが
押されると)、一括処理対象となる“ACTIVE”状
態になっている全ての取引の状態を“PREPARIN
G”に変更するとともに、各取引の相手となるショップ
コンピュータ2の各々に対して、「当該取引についての
手続きを有効に完結可能かどうか」を問い合わせるPR
EPAREメッセージを送る。
【0120】なお、「当該取引についての手続きを有効
に完結可能かどうか」とは、例えば、(1)ショップコ
ンピュータ2の通信機能以外のシステム上のトラブルが
発生して必要な処理ができないか、そういうことはなく
システムは正常かという点、(2)システム外の何らか
の事態の発生によって当該取引が成立不能になったか、
そういうことはなく成立可能かという点、(3)当該電
子店舗が利用者の銀行の口座番号あるいはクレジットカ
ード番号等から実際に指定口座からの引き落とし等によ
る決済が可能かどうかを調査し、決済可能でないときは
取引の成立を拒否する場合における、当該決済が可能か
どうかという点、(4)当該電子店舗がショッピングカ
ート内の当該取引に係る商品の在庫の確保あるいは部屋
の確保等を保証するシステムではない場合に、ショッピ
ングカート内に当該取引を入れるに際しては成立可能で
あった当該取引が現時点でも成立可能かどうかという点
などの、最終的に取引の成立を確定させることを阻害す
る要因がないかどうかということである。そして、その
ような阻害要因がなく取引の成立が可能である場合に、
当該取引のための手続きを有効に完結可能と判断する。
【0121】ショップコンピュータ2は、当該取引につ
いての手続きの完結が可能ならば、PRECOMMIT
メッセージを送り返してくるので、その取引の状態を
“PRECOMMITED”に変更する。
【0122】その後、一括処理対象となっている全ての
取引(本具体例では2つの取引)に対してPRECOM
MITメッセージが送り返されてきたならば、各取引の
状態を“COMMITTING”に変更し、該当する各
々のショップコンピュータ2に対してCOMMITメッ
セージを送って、該当する取引についての手続きを完結
させること(すなわち、該当する取引の成立を確定させ
るための処理の実行)を指示する。ショップコンピュー
タ2は当該取引の成立を確定させるために当該サイトに
おいて必要な処理が終わるとCOMMITTEDメッセ
ージを返してくるので、当該取引の状態を“COMMI
TTED”に変更する。一括処理対象となっている全て
の取引の状態が“COMMITTED”に変更されたな
らば一括処理は完了となる。
【0123】ここで、PREPAREメッセージを受け
取ったショップコンピュータ2は、当該取引についての
手続きの完結が不可能である場合は、当該取引を取り消
しするための処理を行い、ABORTメッセージを送っ
てくるので、当該取引の状態は“ABORTED”に変
更する。このとき、一括処理対象となっている他の取引
のうちにその状態が“PRECOMMITTED”にな
っているものがあれば、該取引については、その状態を
“ABORTING”に変更した後に、該当するショッ
プコンピュータ2にABORTメッセージを送って、当
該取引を取り消すための処理の実行を指示する。当該取
引の取り消し(破棄)が完了すれば、ショップコンピュ
ータ2はABORTEDメッセージを送ってくるので、
該取引の状態を“ABORTED”に変更する。一括処
理対象となっている全ての取引の状態が“ABORTE
D”に変更されたならば一括処理は完了となる。
【0124】なお、利用者から個別処理が指示された場
合(例えば『個別決済』ボタンが押された場合)、一括
処理と同様に二相コミット処理を行ってもよいが、後述
する一相コミットを行ってもよい。
【0125】利用者自身が自発的に取引を取り消す場合
(例えばショッピングカートページにおいて『一括取
消』ボタンや『個別取消』ボタンが押された場合)やト
ランザクション管理コンピュータ1が自動的に予め定め
られた基準に従った判断に基づいて取引を取り消するか
否かを判断する構成を採用したたときに、取引を取り消
すと判断した場合には、取り消すべき取引の状態を“A
CTIVE”から“ABORTING”に変更した後
に、ショップコンピュータ2にABORTメッセージを
送り、該当する取引の取り消しが完了したショップコン
ピュータ2からABORTEDメッセージが返ってきた
ら、該取引の状態を“ABORTED”にする。一括取
消の場合には、一括処理対象となっている全ての取引の
状態が“ABORTED”に変更されたならば一括取消
は完了となる。
【0126】なお、トランザクション管理コンピュータ
1とショップコンピュータ2の間の通信は、HTTPプ
ロトコルを使ってもよいし、独自のプロトコルを使って
も構わない。HTTPプロトコルを使う場合も、例えば
PREPAREメッセージとPRECOMMITメッセ
ージをHTTPのリクエストとリプライに対応させるよ
うに実施してもよいし、PREPAREメッセージとP
RECOMMITメッセージをそれぞれ別のHTTPの
リクエストとして送るように実施してもよい。なお、ト
ランザクション管理コンピュータ1とショップコンピュ
ータ2の通信は、必要に応じて認証するなどの対策によ
ってセキュリティを高めるように実施することが望まし
い。
【0127】さて、取引情報データベース13から状態
フィールドの値が“ACTIVE”になっている取引情
報を検索したトランザクション管理コンピュータ1は、
まず、それら一括処理の対象となる取引情報の状態フィ
ールドの値を“PREPARING”に変更するととも
に、決済日時フィールドに現在の日時を記録する(図2
6の[60])。決済日時フィールドに現在の日時を記
録するのは、後で述べるように、一括処理の途中で一定
の時間以上処理が進まないものを取り消すためのタイム
アウトの判断に使うためである。こうして取引情報デー
タベース13の内容は、図28に示すようになる。
【0128】その後、一括処理対象のすべての取引情報
に関して、その取引を行ったショップコンピュータ2
に、その取引の取引IDを持たせたPREPAREメッ
セージを送る(図26の[61]、[62])。ここ
で、PREPAREメッセージの送り先を決定するため
には、取引情報データベース13に記録されている店I
Dから、それに対応するショップコンピュータ2を見つ
ける必要がある。本実施形態では、トランザクション管
理コンピュータ1上のトランザクション管理プログラム
11が、あらかじめ店IDとそれに対応するショップコ
ンピュータ2(のURL等)との対応表を持っているよ
うに実施しているものとする。
【0129】PREPAREメッセージを受け取ったシ
ョップコンピュータ2の各々は、メッセージに指定され
ている取引IDの取引の情報をそのデータベースの中か
ら検索し、該当する取引についての手続きを有効に完結
させることが可能かどうか(すなわち、該当する取引の
成立を確定させることが可能か、あるいは何らかの要因
によって取引の成立は不可能か)をチェックする(図2
6の[63]、[64])。完結可能であることが分か
れば、トランザクション管理コンピュータ1に対して、
取引IDを持たせたPRECOMMITメッセージを送
り返す(図26の[65]、[66])。
【0130】PRECOMMITメッセージを受け取っ
たトランザクション管理コンピュータ1は、該当する取
引情報の状態を“PREPARING”から“PREC
OMMITTED”に変更する。一括処理対象のすべて
の取引の状態が“PRECOMMITTED”になれ
ば、それら全ての取引の成立を確定させることが可能で
あることが確認できたので、それら取引の状態を“PR
ECOMMITTED”から“COMITTING”に
変更するとともに、決済日時フィールドに現在の日時を
記録し(図26の[67])、それら取引の相手となる
各々のショップコンピュータ2に対して、該当する取引
の取引IDを持たせたCOMMITメッセージを送っ
て、該当する取引についての手続きを完結させること
(すなわち、該当する取引の成立を確定させるための処
理の実行)を指示する(図26の[68]、[6
9])。このとき、本実施形態では、COMMITメッ
セージには、当該サイトにおける手続きに必要な利用者
の個人情報(例えば、利用者の名前の他、必要に応じ
て、配送先の住所、電話番号、代金引き落としの口座番
号など)を一緒に持たせて送るように実施するものとす
る。この場合、予めサイトごとに送信すべき個人情報の
項目を登録しておき、必要な項目のみ送信する方法や、
サイトごとに管理せずに全てのサイトに同一の個人情報
を送信してしまう方法などがある。利用者の個人情報
を、COMMITメッセージではなく、PREPARE
メッセージに一緒に持たせるようにしてもよい。
【0131】なお、ここでは、指定口座またはクレジッ
トカードによる決済を行う電子店舗側で、そのための手
続きを行う場合を例にとっているが、電子店舗側ですべ
き決済のための手続きをすべてトランザクション管理サ
ービス事業者側(トランザクション管理コンピュータ1
側)で代行ようにすることも可能であるし、予め取り決
めた電子店舗についてのみ手続きを代行するようにする
ことも可能である。
【0132】COMMITメッセージを受け取ったショ
ップコンピュータ2の各々は、メッセージに指定されて
いる取引IDの取引の情報をそのデータベースの中から
検索し、COMMITメッセージと一緒に送られてきた
利用者の個人情報を使って、当該取引の成立を確定させ
るために当該サイトにおいて必要な処理を行う(図26
の[70]、[71])。この処理が完了すれば、トラ
ンザクション管理コンピュータ1に対して、取引IDを
持たせたCOMMITTEDメッセージを送り返す(図
26の[72]、[73])。このとき、本実施形態で
は、COMMITTEDメッセージに、完了メッセージ
を一緒に持たせて送るように実施する。完了メッセージ
は、取引の完了を伴う店から利用者へのメッセージであ
る。
【0133】COMMITTEDメッセージを受け取っ
たトランザクション管理コンピュータ1は、該当する取
引情報の状態を“COMMITTING”から“COM
MITED”に変更するとともに、決済日時フィールド
に現在の日時を記録する(図26の[74])。このと
き、COMMITTEDメッセージと一緒に送られてき
た完了メッセージを、取引情報データベース13中の該
当する取引の完了メッセージフィールドに記録してお
く。一括処理対象のすべての取引の状態が“COMMI
TTED”になれば、すべての手続きが完了したので、
利用者への完了通知ページをクライアントコンピュータ
3へ送り返す(図26の[75])。この時点で、トラ
ンザクション管理コンピュータ1の管理する取引情報デ
ータベース13の内容は、図29のようになっている。
本実施形態では、完了通知ページには、該当する取引を
行ったショップコンピュータ2から送られてきた完了メ
ッセージを埋め込むように実施する。
【0134】この完了通知メッセージが埋め込まれた完
了通知ページを受け取った利用者のクライアントコンピ
ュータ3では、それをWEBブラウザに表示すると、例
えば図30のような情報が表示される。
【0135】図26に示した処理の例は、トランザクシ
ョン管理コンピュータ1がショップコンピュータ2に対
して送ったPREPAREメッセージに対して、すべて
のショップコンピュータ2がPRECOMMITメッセ
ージを返してきた正常な場合を示している。正常でない
場合には、いずれかのショップコンピュータ2はPRE
COMMITメッセージではなくABORTEDメッセ
ージを返してくる。この場合、トランザクション管理コ
ンピュータ1は、前述のように、PRECOMMITメ
ッセージを返してきた取引をすべてアボートして取り消
してしまうように実施することができるが、別の方法と
しては、PRECOMMITメッセージを返してきた取
引はアボートせずにコミット処理を続けて手続きを完結
させてしまう(取引の成立を確定させてしまう)ように
実施することもできる。また、利用者に問い合わせて、
すべてを取り消すか、完結可能な取引だけを成立させる
か、あるいは、完結可能な取引のうちから利用者が指定
した取引だけを成立させるかなどを、適宜、使用者に選
択させるように実施することもできる。
【0136】本実施形態では、図25の例に示すよう
に、ショップコンピュータ2中のすべての取引について
アトミックに成立または不成立を確定させることを指示
するボタン以外に、個々の取引を単独で成立または不成
立を確定させることを指示するボタンも提供している。
本発明では、その他の様々な決済方法を用いることが可
能である。例えば、ショッピングカート中のすべての取
引で完結可能なものは成立させ、完結不可能なものは取
り消す方法を提供し、利用者に対して、どのような方法
で成立または不成立を確定させるかを選ばせるように実
施することもできる。また、これらを組み合わせて実施
することも可能である。
【0137】また、ショッピングカート内の複数の取引
を、一括処理させる1または複数の取引群ごとにグルー
ピングを設定することができるようにしてもよい。さら
に、一括処理させる1または複数のグルーピングを指定
して、一括処理を指示できるようにしてもよい。
【0138】図26に示した処理の例は、トランザクシ
ョン管理コンピュータ1を、従来から広く使われている
2相コミット方式で複数の取引についてアトミックに成
立または不成立を確定させるように実施したものである
が、2相コミットの代わりに、1相コミットを使うよう
にトランザクション管理コンピュータ1を実施すること
もできる。この場合の一括処理の例を図31に示す。
【0139】この場合も、まず、利用者は図25のショ
ッピングカート画面で『一括決済』ボタンを押すと(図
31の[57])、するとクライアントコンピュータ3
からトランザクション管理コンピュータ1に対して、一
括処理を指示するGETリクエストが送られる(図31
の[58])。
【0140】次に、トランザクション管理コンピュータ
1は、認証済みの客IDを使って、取引情報データベー
ス13から利用者の取引情報で状態フィールドの値が
“ACTIVE”のものを一括処理の対象として検索し
(図31の[59])、それらの取引を、図32に示す
ような状態遷移に従って、ショップコンピュータ2と通
信しながら進めていく。
【0141】図32の状態遷移は、図27の状態遷移を
1相コミットプロトコルにしたものである。
【0142】ショップコンピュータ2から新しく登録さ
れた取引情報は、まず、“ACTIVE”状態として取
引情報データベース13に入る。通常は、利用者により
一括処理が指示されると(例えば『一括決済』ボタンが
押されると)、一括処理対象となる“ACTIVE”状
態になっている全ての取引の状態を“COMMITTI
NG”に変更するとともに、各取引の相手となるショッ
プコンピュータ2の各々に対して、COMMITメッセ
ージを送って、該当する取引についての手続きを完結さ
せること(すなわち、該当する取引の成立を確定させる
ための処理の実行)を指示する。ショップコンピュータ
2は当該取引の成立を確定させるために当該サイトにお
いて必要な処理が終わるとCOMMITTEDメッセー
ジを返してくるので、当該取引の状態を“COMMIT
TED”に変更する。
【0143】ここで、COMMITTEDメッセージを
受け取ったショップコンピュータ2は、当該取引につい
ての手続きの完結が不可能である場合(何らかの要因に
よって当該取引の成立が不可能である場合)は、当該取
引を取り消すするための処理を行い、ABORTメッセ
ージを送ってくるので、当該取引の状態は“ABORT
ED”に変更する。
【0144】なお、利用者から個別処理が指示された場
合(例えば『個別決済』ボタンが押された場合)、指示
された取引についてのみ、この一相コミット処理を行
う。
【0145】利用者自身が自発的に取引を取り消す場合
(例えばショッピングカートページにおいて『一括取
消』ボタンや『個別取消』ボタンが押された場合)やト
ランザクション管理コンピュータ1における予め定めら
れた基準に従った判断に基づいて取引を取り消す場合に
は、取り消すべき取引の状態を“ACTIVE”から
“ABORTING”に変更した後に、ショップコンピ
ュータ2にABORTメッセージを送り、該当する取引
の取り消しが完了したショップコンピュータ2からAB
ORTEDメッセージが返ってきたら、該取引の状態を
“ABORTED”にする。一括取消の場合には、一括
処理対象となっている全ての取引の状態が“ABORT
ED”に変更されたならば一括取消は完了となる。
【0146】さて、取引情報データベース13から状態
フィールドの値が“ACTIVE”になっている取引情
報を検索したトランザクション管理コンピュータ1は、
まず、それら一括処理の対象となる取引情報の状態フィ
ールドの値を“ACTIVE”から“COMITTIN
G”に変更するとともに、決済日時フィールドに現在の
日時を記録し(図31の[60])、それら取引の相手
となる各々のショップコンピュータ2に対して、その取
引の取引IDを持たせたCOMMITメッセージを送っ
て、該当する取引についての手続きを完結させること
(すなわち、該当する取引の成立を確定させるための処
理の実行)を指示する(図31の[61]、[6
2])。前述と同様に、このとき、本実施形態では、C
OMMITメッセージには、必要な利用者の個人情報を
一緒に持たせて送るように実施するものとする。
【0147】COMMITメッセージを受け取ったショ
ップコンピュータ2の各々は、メッセージに指定されて
いる取引IDの取引の情報をそのデータベースの中から
検索し、COMMITメッセージと一緒に送られてきた
利用者の個人情報を使って、当該取引の成立を確定させ
るために当該サイトにおいて必要な処理を行う(図31
の[63]、[64])。この処理が終われば、トラン
ザクション管理コンピュータ1に対して、取引IDを持
たせたCOMMITTEDメッセージを送り返す(図3
1の[65]、[66])。このとき、本実施形態で
は、COMMITTEDメッセージに、完了メッセージ
を一緒に持たせて送るように実施する。
【0148】COMMITTEDメッセージを受け取っ
たトランザクション管理コンピュータ1は、該当する取
引情報の状態を“COMMITTING”から“COM
MITED”に変更するとともに、決済日時フィールド
に現在の日時を記録する(図31の[67])。このと
き、COMMITTEDメッセージと一緒に送られてき
た完了メッセージを、取引情報データベース13中の該
当する取引の完了メッセージフィールドに記録してお
く。一括処理対象のすべての取引の状態が“COMMI
TTED”になれば、すべての手続きが完了したので、
利用者への完了通知ページを送り返す(図31の[6
8])。
【0149】そして、前述と同様に、この完了通知メッ
セージが埋め込まれた完了通知ページを受け取った利用
者のクライアントコンピュータ3では、それをWEBブ
ラウザに表示すると、例えば図30のような情報が表示
される。
【0150】これまでに説明した実施形態では、トラン
ザクション管理サービスを利用して、電子店舗サービス
を受ける利用者は、WEBブラウザを使って、ショップ
コンピュータ2とトランザクション管理コンピュータ1
とに交互に接続し、すなわち、交互に表示された電子店
舗のページ画面とショッピングカートのページ画面で閲
覧や入力や指示を行って、取引のための手続きを続ける
ように実施していたが、図33に示すように、ショップ
コンピュータ2に接続したショッピング用のウィンドウ
と、トランザクション管理コンピュータ1に接続したシ
ョッピングカート用のウィンドウとを、ディスプレイの
画面上に同時に表示して、取引のための手続きを進める
ことができるように実施することも可能である。このよ
うに実施すると、常に現在のショッピングカートの内容
が見えており、保留中の取引について成立または不成立
を確定させることをせずに忘れてしまうことも防ぐこと
ができて便利である。
【0151】本実施形態では、トランザクション管理コ
ンピュータ1の取引情報データベース13には、そのシ
ョッピングカートを介して過去に成立した取引の情報を
も記録するようにしている。利用者は、トランザクショ
ン管理コンピュータ1に接続することによって、自分の
過去の取引の履歴を閲覧することができるように実施す
ると、トランザクション管理コンピュータ1は個人用の
取引履歴の記録として利用することができる。この機能
は、例えば図25のような個人用のショッピングカート
ページにおいて、『今月(1999年12月)分』ボタ
ンを押すと、図34に示すように、その月の取引の履歴
が表示されるように実施することができる。さらに、図
34の例で、例えば12月17日の『RAPTORギフ
ト』の情報をマウス等のポインティングデバイスでクリ
ックすると、その取引を行ったRAPTORギフトのシ
ョップコンピュータ2に接続して、その取引に関するよ
り詳しい情報(例えば、配送の状況など)を照会するこ
とができるように実施することもできる。
【0152】トランザクション管理コンピュータ1の持
つ取引情報データベース13は、データベース管理シス
テムで管理されている永続的(パーマネント)なデータ
であるので、クライアントコンピュータ3やショップコ
ンピュータ2に障害が発生しても影響を受けない。その
ため、取引の途中でクライアントコンピュータ3に障害
が発生し、クライアントコンピュータ3を再起動した
り、あるいは別のクライアントコンピュータ3を使う場
合や、ショップコンピュータ2かネットワークに障害が
発生して、クライアントコンピュータ3からのリクエス
トに答えなくなった場合など、取引の途中で障害に遭遇
した利用者は、トランザクション管理コンピュータ1に
再接続することで、取引を継続することができる。
【0153】例えば、図4と図15に示すような取引を
行った後、図26に示す一括処理の手続きの開始を指示
する前に(例えば、送信された図25のページを受信す
る前に、あるいは受信した該ページを表示する前に、あ
るいは表示された該ページにおいて利用者により『一括
決済ボタン』が押される前に)、クライアントコンピュ
ータ3に障害が発生した場合、利用者は、クライアント
コンピュータ3を再起動してトランザクション管理コン
ピュータ1に接続し、客IDの認証が終わると、例えば
図25と同じ状態でショッピングカートページが表示さ
れる。ここには、クライアントコンピュータ3に障害が
発生する前に進めていた取引の情報が有効に残っており
(トランザクション管理コンピュータ1の取引情報デー
タベース13中に“ACTIVE”状態で有効に登録さ
れており)、引き続きこのページから手続きを続ける
(例えば、『一括決済ボタン』を押す)ことができる。
【0154】ここで、例えばクライアントコンピュータ
3の修理が必要で数日たってからトランザクション管理
コンピュータ1に再接続したような場合には、進行中の
取引は長時間放置されることになり、問題が生じる。そ
こで、成立確定前の取引がショッピングカート中に一定
時間以上放置されている場合には、該取引をトランザク
ション管理コンピュータ1によって強制的に取り消させ
るように実施することもできる。このような場合、再接
続したクライアントコンピュータ3には例えば図35に
示すように取引が取り消された旨が通知されるように実
施することができる。
【0155】利用者がショッピングカート内に保留した
全部または一部の取引について最終的に取引の成立また
は不成立を確定させるために例えば『一括決済ボタン』
あるいは『個別決済ボタン』あるいは『一括取消ボタ
ン』あるいは『個別取消ボタン』を押すなどして、クラ
イアントコンピュータ3からトランザクション管理コン
ピュータ1に対し要求が出された後に、トランザクショ
ン管理コンピュータ1から最終的な結果を受け取る前に
クライアントコンピュータ3に障害が発生した場合も、
同様に再接続して、最終的な結果を確認することができ
る。この場合、トランザクション管理コンピュータ1
は、利用者が一括処理要求等の指示を出したことを取引
情報データベース13の状態として記録しているので、
クライアントコンピュータ3の状況にかかわらず、独自
に処理を進めてよい。このとき、完了メッセージは取引
情報データベース13に保存される。そして、クライア
ントコンピュータ3に障害が発生したために、この時点
では完了通知ページをクライアントコンピュータ3に送
り返せなかったとしても、クライアントコンピュータ3
がトランザクション管理コンピュータ1へ再接続した後
に、完了メッセージを含む完了通知ページを利用者に送
信して、結果を通知することが可能になる。
【0156】以下では、本実施形態のトランザクション
管理コンピュータ1上で動作するトランザクション管理
プログラム11の動作の例をフローチャートを使って説
明する。
【0157】トランザクション管理プログラム11の動
作は、大きく、 (1)クライアントコンピュータ3からのショッピング
カートページ要求に対する処理 (2)クライアントコンピュータ3からの一括処理要求
に対する処理 (3)クライアントコンピュータ3からの取り消し要求
に対する処理 (4)障害回復処理 の4つからなる。
【0158】(1)クライアントコンピュータ3からの
ショッピングカートページ要求に対する処理 利用者がクライアントコンピュータ3からトランザクシ
ョン管理コンピュータ1へ接続してショッピングカート
ページを要求した場合の処理の流れは、図36のように
なる。
【0159】まず、既に認証されている利用者からの接
続であるかどうかを調べ(図36のステップS1)、ま
だ認証していなければ利用者に客IDとパスワードを入
力させて認証する(図36のステップS2)。
【0160】次に、接続リクエストが店IDと取引ID
を持っているかどうかを調べる(図36のステップS
3)。クライアントコンピュータ3がトランザクション
管理コンピュータ1にショッピングカートページを要求
するのは、ショップコンピュータ2からリダイレクトさ
れてきた場合と、障害後や過去の取引履歴閲覧のために
自発的に再接続してきた場合とに分けられる。前者の場
合には、店IDと取引IDを持っているので、それを使
って取引情報データベース13を検索し、見つかった取
引情報の客IDフィールドに、認証した客IDを記録す
る(図36のステップS4)。
【0161】その後、認証した客IDを使って、その利
用者の取引情報を取引情報データベース13から検索
し、その利用者個人用のショッピングカートページを作
成し(図36のステップS5)、それをクライアントコ
ンピュータ3に送り返す(図36のステップS6)。
【0162】このように処理することによって、ショッ
プコンピュータ2からリダイレクトされてきた場合で
も、自発的に再接続してきた場合でも、常に最新のショ
ッピングカートの情報を利用者に提示することが可能に
なる。
【0163】(2)クライアントコンピュータ3からの
一括処理要求に対する処理 利用者がクライアントコンピュータ3からトランザクシ
ョン管理コンピュータ1へ接続してショッピングカート
中の取引について一括処理を要求した場合(例えば、
『一括決済ボタン』を押した場合)の処理の流れは、図
37のようになる。このときも必要に応じて認証を行う
が、ここでは既に認証されているものとして省略してい
る。
【0164】まず、取引情報データベース13におい
て、利用者によって一括処理することを指定されたすべ
ての取引の状態を“PREPARING”に変更すると
ともに、現在の日時を決済日時フィールドに記録する
(図37のステップS11)。
【0165】次に、一括処理することを指定されたすべ
ての取引について、その取引の相手となるショップコン
ピュータ2に、取引IDを指定したPREPAREメッ
セージを送る(図37のステップS12)。PREPA
REメッセージに対して、PRECOMMITメッセー
ジを返してきたら、その取引の状態は“PRECOMM
ITTED”に、ABORTEDメッセージを返してき
たらその取引の状態は“ABORTED”に変更し、す
べてのPREPAREメッセージの返答が返ってくるま
で待つ(図37のステップS13)。
【0166】すべてのPREPAREメッセージの返答
が返ってきて、その中にABORTメッセージがあって
“ABORTED”状態になった取引があった場合に
は、ステップS18に進んですべての取引を取り消すた
めの処理を行い、そうでない場合にはステップS15に
進んですべての取引の成立を確定させるための処理を行
う(図37のステップS14)。
【0167】取引の成立を確定させるための処理は、ま
ず、一括処理することを指定されたすべての取引の状態
をCOMITTINGに変更するとともに、現在の日時
を決済日時に記録する(図37のステップS15)。次
に、一括処理することを指定されたすべての取引につい
て、その取引の相手となるショップコンピュータ2に対
して、取引IDを指定したCOMMITメッセージを送
る(図37のステップS16)。COMMITメッセー
ジの返答が返ってきた取引の状態を“COMITTE
D”に変更するとともに、現在の日時を決済日時フィー
ルドに記録し、すべてのCOMMITメッセージの返答
が返ってくるまで待つ(図37のステップS17)。
【0168】取引を取り消すための処理は、まず、取り
消すことを指定された取引で“PRECOMMITTE
D”状態のものを“ABORTING”状態に変更する
とともに、現在の日時を決済日時に記録する(図37の
ステップS18)。次に、“ABORTING”状態に
変更したすべての取引について、その取引の相手となる
ショップコンピュータ2に対して、取引IDを指定した
ABORTメッセージを送る(図37のステップS1
9)。ABORTメッセージの返答が返ってきた取引の
状態を“ABORTED”に変更するとともに、現在の
日時を決済日時フィールドに記録し、すべてのABOR
Tメッセージの返答が返ってくるまで待つ(図37のス
テップS20)。
【0169】なお、以上の各待ち状態において、必要な
全ての返答が返ってくればその処理は完了となるが、返
答が返ってこないものについては、後述する障害回復処
理を行って、その処理の完了を試みるようにする(この
点は、以下の各待ち状態においても同様である)。
【0170】(3)クライアントコンピュータ3からの
取り消し要求に対する処理 利用者がクライアントコンピュータ3からトランザクシ
ョン管理コンピュータ1へ接続してショッピングカート
中の取引の取り消しを要求した場合(例えば、『一括取
消ボタン』を押した場合)の処理の流れは、図38のよ
うになる。このときも必要に応じて認証を行うが、ここ
では既に認証されているものとして省略している。
【0171】取引を取り消すための処理は、まず、取り
消すことを指定されたすべての取引の状態を“ABOR
TING”に変更するとともに、現在の日時を決済日時
に記録する(図38のステップS21)。次に、取り消
すことを指定されたすべての取引について、その取引の
相手となるショップコンピュータ2に対して、取引ID
を指定したABORTメッセージを送る(図38のステ
ップS22)。ABORTメッセージの返答が返ってき
た取引の状態を“ABORTEDに変更するとともに、
現在の日時を決済日時フィールドに記録し、すべてのA
BORTメッセージの返答が返ってくるまで待つ(図3
8のステップS23)。
【0172】(4)障害回復処理 本実施形態では、トランザクション管理コンピュータ1
は、ショップコンピュータ2の障害やネットワークの障
害に対処するために、常に、取引情報データベース13
を監視して、必要な障害回復処理を行う。
【0173】取引情報データベース13中の取引情報
で、ある許容時間以上、“ACTIVE”状態あるいは
“PREPARING”状態あるいは“COMITTI
NG”状態あるいは“ABORTING”状態にあるも
のは、障害が発生している可能性があるので、図39に
示した手順で障害回復処理を行う。
【0174】ある許容時間以上経過しているかどうか
は、取引情報データベース13の状態を変更した時刻を
決済日時フィールドに記録しているので、その日時と現
在の日時とを比較することで判断できる。
【0175】まず、取引の状態が“PREPARIN
G”である場合は(図39のステップS31)、PRE
PAREメッセージの返答が返ってきていないので、該
当する取引を行ったショップコンピュータ2に、取引I
Dを指定したPREPAREメッセージを再送するとと
もに、現在の日時を決済日時に記録する(図39のステ
ップS32)。
【0176】取引の状態が“COMITTING”であ
る場合は(図39のステップS33)、COMMITメ
ッセージの返答が返ってきていないので、該当する取引
を行ったショップコンピュータ2に、取引IDを指定し
たCOMMITメッセージを再送するとともに、現在の
日時を決済日時に記録する(図39のステップS3
4)。
【0177】取引の状態が“ABORTING”である
場合は(図39のステップS35)、ABORTメッセ
ージの返答が返ってきていないので、該当する取引を行
ったショップコンピュータ2に、取引IDを指定したA
BORTメッセージを再送するとともに、現在の日時を
決済日時に記録する(図39のステップS36)。
【0178】なお、1回あるいは規定回数、再送を行っ
た場合に、利用者へ、そのクライアントコンピュータ3
のWEBブラウザを介して、単に再送している旨あるい
は再送している電子店舗の名称等などを通知するように
してもよい。
【0179】取引の状態が“ACTIVE”である場合
は(図39のステップS37)、同じ客IDを持つ他の
“ACTIVE”状態の取引も、許容時間以上、状態が
変化せずに経過しているかどうかを調べる(図39のス
テップS38)。これは、利用者が複数の取引をショッ
ピングカート内に保留している場合に、最初の方にカー
トに入れた取引は“ACTIVE”になってから時間が
経っているが、直前にカートに入れた取引はまだ“AC
TIVE”になったばかりであるようなときに、最初の
方の取引に引きずられて全体が取り消されないためのチ
ェックである。
【0180】同じ客IDを持つすべての“ACTIV
E”状態の取引が許容時間以上経っている場合には、利
用者は取引を成立させる意思がないものとみなして、ス
テップS39に進んで、強制的にそれらの取引を取り消
すための処理を行う。
【0181】強制的に取引を取り消すための処理は、ま
ず、同じ客IDを持つすべての“ACTIVE”状態の
取引を“ABORTING”に変更するとともに、現在
の日時を決済日時フィールドに記録する(図39のステ
ップS39)。
【0182】次に、状態を“ABORTING”に変更
したすべての取引について、その取引を行ったショップ
コンピュータ2に対して、取引IDを指定したABOR
Tメッセージを送る(図39のステップS40)。
【0183】最後に、ABORTメッセージの返答が返
ってきた取引の状態を“ABORTED”に変更すると
ともに、現在の日時を決済日時フィールドに記録し、す
べてのABORTメッセージの返答が返るまで待つ(図
39のステップS41)。
【0184】なお、上記の各メッセージを再送しても返
答が返ってこない状態が続いている場合において、メッ
セージを規定回数以上再送した条件、あるいは最初にメ
ッセージを送信してから規定時間が経過した条件、ある
いは当該取引が登録されてから“ACTIVE”状態の
許容時間に等しい時間が経過した条件などの所定の条件
が成立したならば、障害が発生したものと判断して、強
制的にそれらの取引を取り消すための処理を行うように
してもよい。
【0185】障害回復処理の開始を判断するために使う
許容時間は、さまざまに設定することができる。一つの
方法は、あらかじめ決まっている時間(例えば、5分、
3時間、1日など)を許容時間とするように実施する方
式である。許容時間は、例えば、“ACTIVE”状態
の許容時間は1時間で、“PREPARING”状態や
“COMITTING”状態や“ABORTING”状
態の許容時間は120秒という具合に、取引の状態によ
って異なるように設定してもよい。
【0186】また、別の方式としては、利用者の過去の
取引履歴などを参考にして、例えば頻繁に利用する利用
者は許容時間が長くなるように、許容時間を決めるよう
に実施することができる。
【0187】さらに別の方式としては、ショップコンピ
ュータ2が取引をトランザクション管理コンピュータ1
に登録する際に、希望の許容時間(例えば、この取引内
容は2時間は有効という具合に)を登録するようにし、
トランザクション管理コンピュータ1は、すべての取引
に対して、それぞれの許容時間を守るように実施するこ
とができる。
【0188】状態が“ACTIVE”の取引が許容時間
を超える前に、トランザクション管理コンピュータ1
は、その取引に係る利用者に対して、早く取引の成立ま
たは不成立を確定させさせるように警告を送るように実
施することもできる。警告の手段としては、利用者がシ
ョッピングカートページを要求してきたときに、ショッ
ピングカートページ中に警告メッセージを入れるように
実施することができる。また、直接、利用者に電子メー
ルで警告通知を送ったり、あるいは電話で警告の案内を
通知するように実施することもできる。
【0189】また、予めショッピングカートページに、
許容時間などを提示して、利用者の注意を喚起するよう
にしておいてもよい。
【0190】本実施形態では、状態が“PREPARI
NG”や“COMITTING”や“ABORTIN
G”のときに、ショップコンピュータ2の側で障害の発
生を認識した場合であっても、トランザクション管理コ
ンピュータ1の側で許容時間でタイムアウトしてメッセ
ージの再送が起こるまで待つように実施しているが、シ
ョップコンピュータ2の側からトランザクション管理コ
ンピュータ1に催促メッセージを送るように実施するこ
ともできる。このとき、催促メッセージを受け取ったト
ランザクション管理コンピュータ1は、該当する取引に
関して直前に送ったメッセージを再送する。
【0191】障害回復処理によって、この一括処理の途
中でネットワーク障害などが起こっても、トランザクシ
ョン管理コンピュータ1が障害回復処理を行うので、利
用者にとっては安心して一括処理ができる。また、利用
者がショッピングカート内に取引を保留しているにもか
かわらず途中で操作を放棄してしまっても、トランザク
ション管理コンピュータ1がそれを強制的に取り消す処
理を行うので、電子店舗も取引のための手続き(特に、
ショッピングカート内に保留されている取引に係る商品
や予約の一定時間の仮の確保)を安心して行うことがで
きる。
【0192】以下では、本実施形態のショップコンピュ
ータ2上で動作する電子店舗プログラムの動作の例をフ
ローチャートを使って説明する。
【0193】電子店舗プログラムの動作は、大きく、 (1)クライアントコンピュータ3からのTMS登録要
求に対する処理 (2)トランザクション管理コンピュータ1からのPR
EPARE処理要求に対する処理 (3)トランザクション管理コンピュータ1からのCO
MMIT処理要求に対する処理 (4)トランザクション管理コンピュータ1からのAB
ORT処理要求に対する処理 の4つからなる。
【0194】(1)クライアントコンピュータ3からの
TMS登録要求に対する処理利用者のクライアントコン
ピュータ3から、現在進行している取引について、トラ
ンザクション管理コンピュータ1を利用して、手続きを
続行させたい旨の要求がなされた場合(例えば、利用者
が『TMSで予約するボタン』あるいは『TMSで支払
いボタン』を押した場合)、ショップコンピュータ2
は、図40の手順でトランザクション管理コンピュータ
1に取引を登録する。
【0195】まず、現在の取引に対して取引IDを発行
し、取引内容と取引IDを一緒にして、ショップコンピ
ュータ2の管理するデータベースに格納する(図40の
ステップS51)。
【0196】次に、トランザクション管理コンピュータ
1からその電子店舗に対して与えられている店IDと取
引IDの組を、トランザクション管理コンピュータ1に
送って登録する(図40のステップS52)。
【0197】最後に、クライアントコンピュータ3に対
して、店IDと取引IDの組を持ってトランザクション
管理コンピュータ1に接続してショッピングカートペー
ジを要求するように指示する(図40のステップS5
3)。
【0198】本実施形態では、HTTPプロトコルのリ
ダイレクション機能を使って、トランザクション管理コ
ンピュータ1への接続をクライアントコンピュータ3に
指示するように実施している。他の方式を使って実施す
ることも可能である。
【0199】トランザクション管理コンピュータ1を利
用するためには(ショッピングカートを利用するために
は)、客IDと店IDと取引IDの組からなる取引情報
がトランザクション管理コンピュータ1の取引情報デー
タベース13に入ればよい。そのため、例えば、ショッ
プコンピュータ2が客IDの認証も行って、客IDと店
IDと取引IDの組を直接トランザクション管理コンピ
ュータ1に登録するように実施することもできる。
【0200】(2)トランザクション管理コンピュータ
1からのPREPARE処理要求に対する処理 ショップコンピュータ2がトランザクション管理コンピ
ュータ1からのPREPAREメッセージを受け取った
場合、図41の手順で処理を行う。
【0201】まず、PREPAREメッセージに指定さ
れている取引IDを使ってデータベースを検索し、該当
する取引のための手続きが完結可能(すなわち、取引を
成立させることが可能)かどうかを調べる(図41のス
テップS61)。完結可能であれば(図41のステップ
S62)、PRECOMMITTメッセージを送り返す
(図41のステップS63)。PRECOMMITTメ
ッセージを送り返す前に、必要に応じて完結可能である
ことを保証するために、必要な処理(例えばメモリー上
にある取引に関するデータを磁気ディスクに記録して、
その後の障害によって取引に関するデータがなくならな
いようにする処理など)をするようにしてもよい)。何
らかの要因によって該当する取引のための手続きが完結
不可能(すなわち、取引を成立させることが不可能)と
なった場合には、指定された取引IDに関する情報がデ
ータベースに残っていれば取り消して(図41のステッ
プS64)、ABORTEDメッセージを送り返す(図
41のステップS65)。
【0202】(3)トランザクション管理コンピュータ
1からのCOMMIT処理要求に対する処理 ショップコンピュータ2がトランザクション管理コンピ
ュータ1からのCOMMITメッセージを受け取った場
合、図42の手順で処理を行う。
【0203】まず、COMMITメッセージに指定され
ている取引IDを使ってデータベースを検索し、該当す
る取引のための手続きが完結可能かどうかを調べる(図
42のステップS71)。完結可能であれば(図42の
ステップS72)、COMMITメッセージに含まれて
いる利用者の個人情報を使って、該当する取引の成立を
確定させるために必要な処理を行い(図42のステップ
S73)、COMMITTEDメッセージを送り返す
(図42のステップS74)。このとき、手続き完了し
たことを利用者に知らせるための完了メッセージを一緒
に送り返す。何らかの要因によって該当する取引のため
の手続きが完結不可能となった場合には、指定された取
引IDに関する情報がデータベースに残っていれば取り
消して(図42のステップS75)、ABORTEDメ
ッセージを送り返す(図42のステップS76)。
【0204】(4)トランザクション管理コンピュータ
1からのABORT処理要求に対する処理 ショップコンピュータ2がトランザクション管理コンピ
ュータ1からのABORTメッセージを受け取った場
合、図43の手順で処理を行う。
【0205】まず、ABORTメッセージに指定された
取引IDに関する情報がデータベースに残っていれば取
り消して(図43のステップS81)、ABORTED
メッセージを送り返す(図43のステップS82)。
【0206】トランザクション管理コンピュータ1上の
トランザクション管理プログラム11の障害回復処理で
は、PREPAREメッセージやCOMMITメッセー
ジやABORTメッセージに対する返答が返ってこない
場合には、それらのメッセージがネットワーク上で失わ
れた可能性があるので、メッセージを再送することで障
害回復を行う。そのため、ショップコンピュータ2上の
電子店舗プログラムは、トランザクション管理コンピュ
ータ1からPREPAREメッセージやCOMMITメ
ッセージやABORTメッセージが複数回重複して送ら
れてくる場合を想定しておく必要がある。すなわち、既
にメッセージを受け取って返答を返していても、その返
答がネットワーク上で失われると、トランザクション管
理コンピュータ1はメッセージを再送してくる。このと
き、先に送った返答と同じ返答を送り返すように実施し
ておく。
【0207】なお、以上の各機能は、ソフトウェアとし
ても実現可能である。
【0208】また、本実施形態は、コンピュータに所定
の手段を実行させるための(あるいはコンピュータを所
定の手段として機能させるための、あるいはコンピュー
タに所定の機能を実現させるための)プログラムを記録
したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても実施す
ることもできる。
【0209】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、その技術的範囲において種々変形して
実施することができる。
【0210】
【発明の効果】本発明によれば、トランザクション管理
コンピュータが、利用者と電子店舗との取引を管理する
ので、障害の検出や障害からの回復や対処が可能にな
る。また、本発明によれば、トランザクション管理コン
ピュータが、利用者と電子店舗との取引を管理するの
で、複数の電子店舗を越えたグローバルなショッピング
カートが実現できる。本発明によれば、トランザクショ
ン管理コンピュータが、利用者と電子店舗との取引を管
理するので、複数の電子店舗に跨って過去の取引履歴を
一元的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子商取引システム
の構成例を示す図
【図2】同実施形態に係るトランザクション管理コンピ
ュータの構成例を示す図
【図3】同実施形態に係る電子商取引システムの動作例
を示す図
【図4】同実施形態に係る電子商取引システムにおける
動作手順の一例を示す図
【図5】クライアントコンピュータの表示画面に表示さ
れたショップコンピュータのホームページの一例を示す
【図6】クライアントコンピュータの表示画面に表示さ
れたショップコンピュータの予約ページの一例を示す図
【図7】図6の画面で入力がなされた様子を示す図
【図8】クライアントコンピュータの表示画面に表示さ
れたショップコンピュータの予約確認ページの一例を示
す図
【図9】取引情報データベースの一例を示す図
【図10】クライアントコンピュータの表示画面に表示
されたトランザクション管理コンピュータのユーザ認証
確認ページの一例を示す図
【図11】図10の画面で入力がなされた様子を示す図
【図12】個人情報データベースの一例を示す図
【図13】取引情報データベースの一例を示す図
【図14】クライアントコンピュータの表示画面に表示
されたトランザクション管理コンピュータのショッピン
グカートページの一例を示す図
【図15】同実施形態に係る電子商取引システムにおけ
る動作手順の他の例を示す図
【図16】クライアントコンピュータの表示画面に表示
された他のショップコンピュータの予約入力ページの一
例を示す図
【図17】図16の画面で入力がなされた様子の一例を
示す図
【図18】クライアントコンピュータの表示画面に表示
された他のショップコンピュータの空席状況ページの一
例を示す図
【図19】クライアントコンピュータの表示画面に表示
された他のショップコンピュータの予約確認ページの他
の例を示す図
【図20】クライアントコンピュータの表示画面に表示
された他のショップコンピュータの予約入力ページの他
の例を示す図
【図21】図16の画面で入力がなされた様子の他の例
を示す図
【図22】クライアントコンピュータの表示画面に表示
された他のショップコンピュータの空席状況ページの他
の例を示す図
【図23】クライアントコンピュータの表示画面に表示
された他のショップコンピュータの予約確認ページの他
の例を示す図
【図24】取引情報データベースの一例を示す図
【図25】クライアントコンピュータの表示画面に表示
されたトランザクション管理コンピュータのショッピン
グカートページの他の例を示す図
【図26】同実施形態に係る電子商取引システムにおけ
る動作手順のさらに他の例を示す図
【図27】同実施形態に係るトランザクション管理コン
ピュータのトランザクション管理プログラムが管理する
取引の状態遷移の一例を示す図
【図28】取引情報データベースの一例を示す図
【図29】取引情報データベースの一例を示す図
【図30】クライアントコンピュータの表示画面に表示
されたトランザクション管理コンピュータのショッピン
グカートページのさらに他の例を示す図
【図31】同実施形態に係る電子商取引システムにおけ
る動作手順のさらに他の例を示す図
【図32】同実施形態に係るトランザクション管理コン
ピュータのトランザクション管理プログラムが管理する
取引の状態遷移の他の例を示す図
【図33】クライアントコンピュータの表示画面にショ
ップコンピュータのページとトランザクション管理コン
ピュータのページとを併せて表示した様子の一例を示す
【図34】クライアントコンピュータの表示画面に表示
されたトランザクション管理コンピュータのショッピン
グカートページのさらに他の例を示す図
【図35】クライアントコンピュータの表示画面に表示
されたトランザクション管理コンピュータのショッピン
グカートページのさらに他の例を示す図
【図36】同実施形態に係るトランザクション管理コン
ピュータのトランザクション管理プログラムにおけるク
ライアントコンピュータからのショッピングカートペー
ジ要求に対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図37】同実施形態に係るトランザクション管理コン
ピュータのトランザクション管理プログラムにおけるク
ライアントコンピュータからの一括処理要求に対する一
括処理手順の一例を示すフローチャート
【図38】同実施形態に係るトランザクション管理コン
ピュータのトランザクション管理プログラムにおけるク
ライアントコンピュータからの取り消し要求に対する処
理手順の一例を示すフローチャート
【図39】同実施形態に係るトランザクション管理コン
ピュータのトランザクション管理プログラムにおける障
害回復処理の手順の一例を示すフローチャート
【図40】同実施形態に係るショップコンピュータの電
子店舗プログラムにおけるクライアントコンピュータか
らのTMS登録要求に対する処理手順の一例を示すフロ
ーチャート
【図41】同実施形態に係るショップコンピュータの電
子店舗プログラムにおけるトランザクション管理コンピ
ュータからのPREPARE処理要求に対する処理手順
の一例を示すフローチャート
【図42】同実施形態に係るショップコンピュータの電
子店舗プログラムにおけるトランザクション管理コンピ
ュータからのCOMMIT処理要求に対する処理手順の
一例を示すフローチャート
【図43】同実施形態に係るショップコンピュータの電
子店舗プログラムにおけるトランザクション管理コンピ
ュータからのABORT処理要求に対する処理手順の一
例を示すフローチャート
【符号の説明】
1…トランザクション管理コンピュータ 2…ショップコンピュータ 3…クライアントコンピュータ 6…インターネット 11…トランザクション管理プログラム 12…個人情報データベース 13…取引情報データベース

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワーク上で電子店舗を提供する複数
    のショップコンピュータ及び電子店舗を利用する利用者
    の使用する複数のクライアントコンピュータと通信する
    ための通信手段と、 少なくともいずれかの前記電子店舗といずれかの前記利
    用者との間で進行中の取引について、該取引を特定する
    ための第1の情報と、該取引に係る利用者を識別するた
    めの第2の情報と、該取引に係る電子店舗を識別するた
    めの第3の情報と、該取引の状態が、少なくとも、取引
    の成立又は不成立を確定させるための指示を待っている
    第1の状態、取引の成立を確定させるための指示を受け
    て取引の成立を確定させるための処理を開始したが該処
    理が未だ完了していない第2の状態、取引の成立を確定
    させるための処理が完了した第3の状態、取引の不成立
    が確定している第4の状態のいずれであるかを区別する
    ための第4の情報との組を含む取引情報を、管理するた
    めの管理手段とを備えたことを特徴とするトランザクシ
    ョン管理装置。
  2. 【請求項2】前記管理手段に管理されている第1の状態
    にある複数の取引情報に係る取引の成立又は不成立を一
    括して確定させるべき旨の指示を前記クライアントコン
    ピュータから受信した場合に、該当するショップコンピ
    ュータとの間で所定の手続きを行って、該複数の取引の
    成立を一括して確定させ又は該複数の取引の不成立を一
    括して確定させることのいずれかを行う一括処理手段を
    更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のトランザ
    クション管理装置。
  3. 【請求項3】前記一括処理手段は、前記クライアントコ
    ンピュータから前記管理手段に管理されている第1の状
    態を持つ複数の取引情報に係る取引の成立を一括して確
    定させるべき旨の指示を受信した場合には、該指示され
    た複数の取引の各々について、該当する各々のショップ
    コンピュータへ当該取引の成立を確定させるための手続
    きが完結可能であるか否かを問い合わせ、指示された複
    数の取引の全てについて完結可能であることが確認され
    たならば、該当する各々のショップコンピュータへ当該
    取引の成立を確定させるための手続きを完結させること
    を指示し、前記クライアントコンピュータから指示され
    た複数の取引のうちに1つでも完結不可能となるものが
    あることが確認されたならば、該指示された複数の取引
    の全てについて、該当する各々のショップコンピュータ
    へ当該取引を取り消すべきことを指示することを特徴と
    する請求項2に記載のトランザクション管理装置。
  4. 【請求項4】前記一括処理手段は、前記ショップコンピ
    ュータへ取引の成立を確定させるための手続きを完結さ
    せることを指示する際に、該取引に係る利用者に関する
    個人情報を併せて通知することを特徴とする請求項3に
    記載のトランザクション管理装置。
  5. 【請求項5】前記管理手段に管理されている取引情報の
    うち、前記第4の情報が、最終的な状態以外の状態を規
    定時間以上継続しているものがあるか否か調べ、該当す
    る取引情報が、既に送信したメッセージに対する返答を
    待っている状態を持つものである場合には、該メッセー
    ジを再送し、その状態が継続している時間を初期化する
    ことを特徴とする請求項1に記載のトランザクション管
    理装置。
  6. 【請求項6】前記管理手段に管理されている取引情報の
    うち、前記第1の状態を規定時間以上継続しているもの
    があるか否か調べ、該当する取引情報がある場合には、
    該当するショップコンピュータへ該取引を取り消すべき
    ことを指示することを特徴とする請求項1に記載のトラ
    ンザクション管理装置。
  7. 【請求項7】前記利用者のクライアントコンピュータか
    ら再接続があった場合に、前記管理手段に管理された該
    利用者に該当する第2の情報を持つ取引情報の持つ前記
    第4の情報の示す状態に応じた内容の通知情報を作成し
    て、該通知情報を該クライアントコンピュータへ送信す
    る手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    トランザクション管理装置。
  8. 【請求項8】前記管理手段は、前記第3の状態を持つ取
    引を過去の取引履歴として管理するものであり、 前記トランザクション管理装置は、前記利用者のクライ
    アントコンピュータから所定の条件を満たす取引の履歴
    を送信すべき要求を受信した場合に、前記管理手段に管
    理された取引情報のうち、前記第3の状態を持ち且つ前
    記第2の情報が該要求元の利用者に該当し且つ前記所定
    の条件を満たす取引情報に基づいて、取引履歴情報を生
    成し、該取引履歴情報を該要求元のクライアントコンピ
    ュータへ送信する手段を更に備えたことを特徴とする請
    求項1に記載のトランザクション管理装置。
  9. 【請求項9】前記取引情報のうち前記クライアントコン
    ピュータ又は前記ショップコンピュータにおいて発生す
    る情報は、該取引に係る利用者のクライアントコンピュ
    ータから該取引に係る電子店舗を提供するショップコン
    ピュータを経由して自装置へ伝えられるものであること
    を特徴とする請求項1に記載のトランザクション管理装
    置。
  10. 【請求項10】前記管理手段に管理されている第1の状
    態を持つ取引情報に係る取引の成立を確定させるべき旨
    の指示は、該取引に係る利用者のクライアントコンピュ
    ータから自装置を経由して該取引に係る電子店舗を提供
    するショップコンピュータへ伝えられるものであること
    を特徴とする請求項1に記載のトランザクション管理装
    置。
  11. 【請求項11】指示された前記管理手段に管理されてい
    る第1の状態を持つ取引情報に係る取引を確定させるた
    めの処理が完了した旨の通知は、該取引に係る電子店舗
    を提供するショップコンピュータから自装置を経由して
    該取引に係る利用者のクライアントコンピュータへ伝え
    られるものであることを特徴とする請求項1に記載のト
    ランザクション管理装置。
  12. 【請求項12】ネットワークを介して通信可能な、電子
    店舗を提供する複数のショップコンピュータ、電子店舗
    を利用する利用者の使用する複数のクライアントコンピ
    ュータ及び電子店舗と利用者との間で進行中の取引を管
    理するトランザクション管理コンピュータとを含む電子
    取引システムであって、 前記利用者のクライアントコンピュータと該利用者が所
    望する電子店舗を提供するショップコンピュータとの間
    で該利用者の所望する取引のための一定の手続きを行っ
    た後に、該クライアントコンピュータから該ショップコ
    ンピュータへトランザクション管理コンピュータを利用
    すべき旨が要求された場合に該ショップコンピュータか
    ら前記トランザクション管理コンピュータへ該一定の手
    続きを経た取引を進行中の取引として登録する一連の手
    順が、該利用者のクライアントコンピュータと複数のシ
    ョップコンピュータとの間のそれぞれの取引について行
    われ、 前記トランザクション管理コンピュータへ登録されてい
    る複数の進行中の取引について、その取引に係る利用者
    のクライアントコンピュータから該トランザクション管
    理コンピュータへ該複数の取引の成立を一括して確定さ
    せるべき旨が指示された場合に、該当するショップコン
    ピュータとの間で所定の手続きを行って、可能であれば
    該複数の取引の成立を一括して確定させ、それが可能で
    なければ該複数の取引を一括して取り消し、 前記トランザクション管理コンピュータから前記利用者
    のクライアントコンピュータへ、前記指示に対する処理
    の結果を通知することを特徴とする電子取引システム。
  13. 【請求項13】ネットワークを介して電子店舗を提供す
    るショップコンピュータの電子取引方法であって、 自店舗を利用する利用者のクライアントコンピュータと
    の間で該利用者の所望する取引のための一定の手続きを
    行った後に、利用者と電子店舗との間で進行中の取引を
    管理するトランザクション管理コンピュータを利用すべ
    き旨が該クライアントコンピュータから要求された場合
    に、該トランザクション管理コンピュータへ該一定の手
    続きを経た取引を進行中の取引として登録し、 前記トランザクション管理コンピュータから、該トラン
    ザクション管理コンピュータへ登録されている自店舗に
    係る進行中の取引のうちの特定のものについて、該取引
    の成立を確定させるための手続きが完結可能であるか否
    かの問い合わせを受けた場合に、完結可能であるか否か
    を判断し、完結可能であればその旨を前記トランザクシ
    ョン管理コンピュータへ返答し、 前記完結可能の旨を前記トランザクション管理コンピュ
    ータへ返答した後に、該トランザクション管理コンピュ
    ータから、前記特定の取引の成立を確定させるための手
    続きを完結させることが指示された場合には、該取引の
    成立を確定させるための処理を行い、前記特定の取引を
    取り消すべきことが指示された場合には、該取引を取り
    消すための処理を行った後に、前記トランザクション管
    理コンピュータへ処理完了を通知することを特徴とする
    電子取引方法。
  14. 【請求項14】ネットワークを介して電子店舗を提供す
    る複数のショップコンピュータと電子店舗を利用する利
    用者の使用する複数のクライアントコンピュータとの間
    に入り、利用者と電子店舗との間で進行中の取引を管理
    するトランザクション管理コンピュータのトランザクシ
    ョン管理方法であって、 複数の前記ショップコンピュータの各々からの通知に基
    づいて、前記利用者のクライアントコンピュータと該利
    用者が所望する電子店舗を提供するショップコンピュー
    タとの間で行われるべき一定の手続きを経た取引を進行
    中の取引としてそれぞれ登録し、 自コンピュータへ登録されている複数の進行中の取引に
    ついて、その取引に係る利用者のクライアントコンピュ
    ータから該複数の取引の成立を一括して確定させるべき
    旨が指示された場合に、該指示された複数の取引の各々
    について、該当する各々のショップコンピュータへ当該
    取引の成立を確定させるための手続きが完結可能である
    か否かを問い合わせ、指示された複数の取引の全てにつ
    いて完結可能であることが確認されたならば、該当する
    各々のショップコンピュータへ当該取引の成立を確定さ
    せるための手続きを完結させることを指示し、前記クラ
    イアントコンピュータから指示された複数の取引のうち
    に1つでも完結不可能となるものがあることが確認され
    たならば、該指示された複数の取引の全てについて、該
    当する各々のショップコンピュータへ当該取引を取り消
    すべきことを指示し、 前記指示を出したショップコンピュータから処理完了の
    通知を受けた場合に、自コンピュータへ登録されている
    該当する進行中の取引を、成立した取引又は取り消され
    た取引として更新することを特徴とするトランザクショ
    ン管理方法。
  15. 【請求項15】ネットワークを介して電子店舗を提供す
    る複数のショップコンピュータと電子店舗を利用する利
    用者の使用する複数のクライアントコンピュータとの間
    に入り、利用者と電子店舗との間で進行中の取引を管理
    するトランザクション管理コンピュータから送信され
    た、該トランザクション管理コンピュータに管理されて
    いる或る利用者の進行中の取引に関する情報を含むペー
    ジを受信した該或る利用者のクライアントコンピュータ
    は、受信した該ページを表示画面に表示し、 前記クライアントコンピュータは、前記トランザクショ
    ン管理コンピュータに管理されている複数の進行中の取
    引に関する情報を含む前記ページの表示中に、該複数の
    取引について、取引の成立を一括して確定すべき旨の指
    示の入力を受け付け、 前記指示が入力されたことによって前記クライアントコ
    ンピュータから前記トランザクション管理コンピュータ
    へ該指示が与えられたことを契機として、該当するショ
    ップコンピュータとの間で所定の手続きを行って、可能
    であれば該複数の取引の成立を一括して確定させ、それ
    が可能でなければ該複数の取引を一括して取り消す処理
    を行った前記トランザクション管理コンピュータから送
    信された、該処理の結果を示す情報を含むページを受信
    した該或る利用者のクライアントコンピュータは、受信
    した該ページを表示画面に表示することを特徴とする電
    子取引方法。
  16. 【請求項16】前記指示が与えられたことを契機として
    前記処理を行っている前記トランザクション管理コンピ
    ュータは、或る要因で処理が滞っている場合に、その旨
    を示す表示可能な情報を前記或る利用者のクライアント
    コンピュータへ送信することを特徴とする請求項15に
    記載の電子取引方法。
  17. 【請求項17】ネットワークを介して電子店舗を提供す
    る複数のショップコンピュータと電子店舗を利用する利
    用者の使用する複数のクライアントコンピュータとの間
    に入り、利用者と電子店舗との間で進行中の取引を管理
    するトランザクション管理コンピュータから送信され
    た、該トランザクション管理コンピュータに管理されて
    いる或る利用者の進行中の取引に関する情報を含むペー
    ジを受信した該或る利用者のクライアントコンピュータ
    は、受信した該ページを表示画面に表示し、 前記クライアントコンピュータは、前記トランザクショ
    ン管理コンピュータに管理されている複数の進行中の取
    引に関する情報を含む前記ページの表示中に、該複数の
    取引について、取引を取り消すべき旨の指示の入力を受
    け付け、 前記指示が入力されたことによって前記クライアントコ
    ンピュータから前記トランザクション管理コンピュータ
    へ該指示が与えられたことを契機として、該当するショ
    ップコンピュータとの間で所定の手続きを行って、該取
    引を取り消す処理を行った前記トランザクション管理コ
    ンピュータから送信された、該処理の結果を示す情報を
    含むページを受信した該或る利用者のクライアントコン
    ピュータは、受信した該ページを表示画面に表示するこ
    とを特徴とする電子取引方法。
  18. 【請求項18】ネットワークを介して電子店舗を提供す
    る複数のショップコンピュータと電子店舗を利用する利
    用者の使用する複数のクライアントコンピュータとの間
    に入り、利用者と電子店舗との間の取引を管理するトラ
    ンザクション管理コンピュータに対するページ要求が、
    或る利用者のクライアントコンピュータにおいて入力さ
    れた場合、該クライアントコンピュータから該トランザ
    クション管理コンピュータへページ要求を送信し、 前記トランザクション管理コンピュータは、ページ要求
    を送信した前記或る利用者のクライアントコンピュータ
    が再接続となるものである場合には、自コンピュータに
    管理されている該或る利用者の取引の進行状況に応じて
    該取引に関する情報を含むページを作成して、該或る利
    用者のクライアントコンピュータへ送信し、 前記ページを受信した前記或る利用者のクライアントコ
    ンピュータは、受信した該ページを表示画面に表示する
    ことを特徴とする電子取引方法。
  19. 【請求項19】ネットワークを介して電子店舗を提供す
    る複数のショップコンピュータと電子店舗を利用する利
    用者の使用する複数のクライアントコンピュータとの間
    に入り、利用者と電子店舗との間の取引を管理するトラ
    ンザクション管理コンピュータに対する取引履歴のペー
    ジ要求が、或る利用者のクライアントコンピュータにお
    いて入力された場合、該クライアントコンピュータから
    該トランザクション管理コンピュータへ取引履歴のペー
    ジ要求を送信し、 前記トランザクション管理コンピュータは、受信したペ
    ージ要求が取引履歴を要求するものである場合には、自
    コンピュータに管理されている該或る利用者の過去に成
    立した取引に関する情報を含むページを作成して、該或
    る利用者のクライアントコンピュータへ送信し、 前記ページを受信した前記或る利用者のクライアントコ
    ンピュータは、受信した該ページを表示画面に表示する
    ことを特徴とする電子取引方法。
  20. 【請求項20】ネットワークを介して電子店舗を提供す
    る複数のショップコンピュータと電子店舗を利用する利
    用者の使用する複数のクライアントコンピュータとの間
    に入り、利用者と電子店舗との間で進行中の取引を管理
    するトランザクション管理コンピュータのためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であ
    って、 ネットワーク上で電子店舗を提供する複数のショップコ
    ンピュータ及び電子店舗を利用する利用者の使用する複
    数のクライアントコンピュータと通信するための手段
    と、 少なくともいずれかの前記電子店舗といずれかの前記利
    用者との間で進行中の取引について、該取引を特定する
    ための第1の情報と、該取引に係る利用者を識別するた
    めの第2の情報と、該取引に係る電子店舗を識別するた
    めの第3の情報と、該取引の状態が、少なくとも、取引
    の成立又は不成立を確定させるための指示を待っている
    第1の状態、取引の成立を確定させるための指示を受け
    て取引の成立を確定させるための処理を開始したが該処
    理が未だ完了していない第2の状態、取引の成立を確定
    させるための処理が完了した第3の状態、取引の不成立
    が確定している第4の状態のいずれであるかを区別する
    ための第4の情報との組を含む取引情報を、管理するた
    めの手段として機能させるためのプログラムを記録した
    コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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