JP7099262B2 - 保管システム - Google Patents
保管システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7099262B2 JP7099262B2 JP2018210275A JP2018210275A JP7099262B2 JP 7099262 B2 JP7099262 B2 JP 7099262B2 JP 2018210275 A JP2018210275 A JP 2018210275A JP 2018210275 A JP2018210275 A JP 2018210275A JP 7099262 B2 JP7099262 B2 JP 7099262B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pallet
- conveyor
- support member
- child
- storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
パレットの保管/搬出のためにパレットの取り扱いをする場合、パレットに設けられた開口にフォークリフトのフォークを差し込んで、パレットを保持する。
上記のような他種類のパレットの保管方法として、保管対象のパレット(子パレットと呼ぶ)を、保管専用のパレット(親パレットと呼ぶ)に載置して保管する方法が知られている。
つまり、フォークの形態が特定の子パレットにのみ対応するものである場合、親パレットに載置して保管できる子パレットの種類が限られる。
本発明の一見地に係る保管システムは、荷を支持し外形が複数種類ある支持部材を、保管用の保管部材に載置して保管するシステムである。保管システムは、保持装置と、第1搬送装置と、取得部と、昇降部と、制御部と、を備える。
保持装置は、支持部材を保持する一対の保持部を有し、支持部材の一対の開口部に対して一対の保持部をそれぞれ進退させる進退動作を行う。
第1搬送装置は、支持部材を保持装置に対して搬送する。
取得部は、第1搬送装置により搬送される支持部材の外形情報を取得する。
昇降部は、昇降動作により、保持装置において支持部材又は保管部材が載置される載置部と、保持部により保持される支持部材とを接近、又は離間させる。
制御部は、取得部により取得される外形情報に基づき、一対の保持部の間隔を変更するように制御する。さらに、保持部を進出させ、次に昇降部により載置部から支持部材を離間させるように制御する。
これにより、上記の保管システムにおいて、多種類の支持部材を保管部材に載置し、又は、保管部材から当該支持部材を離間可能となるので、多種類の支持部材を保管し搬出できる。
これにより、一対の開口部の位置が高さ方向に異なる複数種類の支持部材を一対の保持部で支持できるので、多種類の支持部材を保管し搬出できる。
この場合、取得部により取得される外形情報には、支持部材を第1保管部材と第2保管部材のいずれか一方に載置することを示す分類情報が関連付けられている。
また、制御部は、取得部により取得される外形情報に基づき、第1保管部材と第2保管部材のいずれか一方を保持装置に保持される支持部材の直下に搬送するように供給部を制御する。
これにより、支持部材の大きさに基づいて保管部材を選択できるので、保管スペースの保管密度を向上できる。
この場合、保持装置は、支持部材が第1搬送装置により第1方向における他方から搬送され、支持部材の一対の開口部に対して一対の保持部を第2方向に進退させる進退動作を行う。
また、供給部は、保持装置に対して第2方向から保管部材を搬送する。
さらに、制御部は、保持装置により支持部材を保管部材に積みつけるように制御するのと併行して、第1搬送装置及び供給部において支持部材及び保管部材を待機させるように制御する。
このように、異なる箇所で次に積みつける支持部材と、当該支持部材を載置する保管部材とを準備することで、効率を向上できる。また、保管部材の供給方向を、支持部材及び支持部材を載置した保管部材の移動方向と異ならせることができる。
これにより、支持部材の大きさによらず、支持部材の載置部に対する位置決めを適切に実行できる。
この場合、制御部は、取得部により取得される外形情報に基づき、保持部により保持される支持部材を回転させるように回転部を制御する。
これにより、一対の開口部に対して保持部が進退可能な方向が限られている支持部材を保管部材から離間させるときに、当該支持部材を保管システムから搬出する際にフォークリフトなどの搬出装置により支持部材を保持しやすい方向とできる。
(1)保管システムの全体構成
以下、第1実施形態に係る保管システム100について説明する。まず、図1を用いて、保管システム100の全体構成を説明する。図1は、保管システム100の全体構成を示す図である。
保管システム100は、荷が載置(支持)されたパレットを保管するためのシステムである。荷が載置されたパレットには、大きさ、形状等が異なる複数種類(例えば、64種類)がある。そのため、保管システム100では、この多種類のパレットを共通の大きさのパレットに載置して保管する。
以後、荷が載置されたパレット(支持部材の一例)を「子パレットP1」と呼び、子パレットを載置するパレット(保管部材の一例)を「親パレットP2」と呼ぶことにする。
その他、子パレットP1に取り付けられた上記タグ(例えば、RFIDタグ)に、子パレットP1の外形情報が記憶されていてもよい。外形情報には、子パレットP1の大きさに関する情報、一対の開口Oの間隔に関する情報などが含まれる。
なお、親パレットP2にも同様に、親パレットP2を搬送するスタッカクレーン又はフォークリフトなどのフォークを進退可能とする開口が設けられている。
保管設備1は、子パレットP1を親パレットP2に載置して保管するための設備である。保管設備1は、例えば、親パレットP2を載置するラックと、搬入設備3から搬送されてきた親パレットP2を搬送しラックに移載し、及び、搬出設備5へ搬送するためにラックから親パレットを受け取って搬送するスタッカクレーンなどを有する自動倉庫である。
その他、保管設備1は、フォークリフトなどにより搬入設備3からラックへ親パレットP2を搬送/移載し、及び、ラックから親パレットP2を受け取り、搬出設備5へ搬送する設備であってもよい。この場合、保管設備1は、ラックに親パレットP2を載置して保管するものであってもよい。その他、保管設備1において、床面に親パレットP2を載置して保管してもよい。
搬出設備5は、保管設備1にて保管していた子パレットP1を載置した親パレットP2から、当該親パレットP2を取り外し、子パレットP1を搬出するための設備である。
搬入設備3及び搬出設備5の構成については、後ほど詳しく説明する。
制御部7は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
制御部7の一部又は全ての機能が、制御部7を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、制御部7の機能の一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
制御部7は、第1取得部34(後述)により読み取った子パレットP1の識別情報を受信し、受信した識別情報に基づいて、搬入設備3にて搬入しようとしている、及び、搬出設備5にて搬出しようとしている子パレットP1の外形情報を検索する。
制御部7は、受信した識別情報に関連付けられた外形情報に基づいて、搬入設備3及び搬出設備5の制御方法を決定する。
なお、第1取得部34及び第2取得部54が外形情報を読み取って送信した場合には、上記の外形情報の検索は省略される。
以下、図2を用いて、保管システム100に備わる搬入設備3の構成を説明する。図2は、第1実施形態に係る搬入設備3の概略平面図である。なお、図2の左右方向が、第1水平方向であり矢印Xで示されている。また、図2の上下方向が、第2水平方向であり矢印Yで示されている。以後、特記しない限り、図における方向の定義は、上記に従うものとする
図2に示すように、搬入設備3は、第1コンベヤ31(第1搬送装置の一例)と、第2コンベヤ32(第2搬送装置の一例)と、パレット供給装置33(供給部の一例)と、第1取得部34と、セット装置35と、を備える。
この位置合わせは、例えば、第1コンベヤ31の搬送面から突出する位置決め部材により実現されてもよいし、センサによる測定結果に基づき第1コンベヤ31の搬送方向を変化させ調整させてもよいし、さらに、側方から子パレットP1を押し出す押出部材により実現されてもよい。
パレット供給コンベヤ41は、パレット搬送コンベヤ42と接続され、パレット搬送コンベヤ42近傍にストックした親パレットP2を、パレット搬送コンベヤ42に供給する。
なお、パレット供給コンベヤ41は、ローラコンベヤであるが、他のコンベヤであってもよい。
パレット搬送コンベヤ42は、例えばローラコンベヤである。なお、パレット搬送コンベヤ42の一部には、転換機が設けられていてもよい。
第1取得部34は、第1コンベヤ31の第1水平方向の上流側に配置される。第1取得部34は作業端末であり、例えば、RFIDタグのリーダー、QRコード(登録商標)のリーダーなどである。その他、第1取得部34は、ハンドヘルド型の携帯端末であってもよい。
セット装置35は、パレット搬送コンベヤ42にて搬送された親パレットP2に、第1コンベヤ31により搬送された子パレットP1を積み付ける装置である。
以下、図2~図5を用いて、セット装置35の具体的な構成を説明する。図3は、第1実施形態に係るセット装置35の構成を示す図である。図4は、子パレットP1を一対のフォーク48で保持した状態の一例を示す図である。図5は、第3コンベヤ47における位置決め部材及びセンサの配置を示す図である。
なお、図3の左右方向が、第2水平方向であり矢印Yで示されている。また、図3の上下方向が、高さ方向であり矢印Zで示されている。
本体フレーム44は、セット装置35の本体である。本体フレーム44には、内部空間SP1が形成されている。また、本体フレーム44の第1水平方向及び第2水平方向の側面は逆U字形状となっており、第1コンベヤ31にてセット装置35近傍まで搬送された子パレットP1、及び、パレット搬送コンベヤ42にてセット装置35近傍まで搬送された親パレットP2を、本体フレーム44の内部に導入可能となっている。
また昇降部45は、モータ49の駆動により、本体フレーム44の内部空間SP1内において、高さ方向に昇降可能となっている。
また、保持装置46は、制御部7の制御により、一対のフォーク48のX方向における間隔を可変である。制御部7の制御により一対のフォーク48のX方向における間隔が可変であることにより、外形及び開口Oの間隔が異なる多種類の子パレットP1を保持できる。
また、セット装置35にて子パレットP1を親パレットP2に載置後、第3コンベヤ47は、子パレットP1を載置した親パレットP2を、第2コンベヤ32に送出する。第3コンベヤ47は、例えば、ローラコンベヤである。なお、第3コンベヤ47の一部に転換機が設けられていてもよい。
また、この場合、子パレットP1を載置した親パレットP2を第2コンベヤ32にて搬送するとき、第3コンベヤ47のX方向の搬送面を第2コンベヤ32の搬送面と一致させる。
本実施形態においては、第1位置決め部材61は、第3コンベヤ47の第2水平方向の中心位置C2から、長さd2の半分の距離だけ第2水平方向にずれた位置に設けられている。
本実施形態では、親パレットP2の中心と第3コンベヤ47の第2水平方向の中心位置C2とが一致した状態で、親パレットP2が第3コンベヤ47に対して位置決めされる。
また、ストッパ43により親パレットP2の中心を第1水平方向において第3コンベヤ47の所定位置と一致するよう位置決めできるのであれば、第2位置決め部材62はなくてもよい。
これにより、親パレットP2に子パレットP1を載置する際に、親パレットP2の中心と子パレットP1の中心とを一致させて載置できる。その結果、子パレットP1を載置した親パレットP2の重心がその中心に存在するようになるので、子パレットP1を親パレットP2に安定して載置できる。
具体的には、センサ63は、第3コンベヤ47の第1水平方向の中心位置C1に設けられ、第2水平方向に離れた投光部と受光部を有する透過型光電センサである。
上記投光部及び受光部は、第3コンベヤ47のX方向の搬送面から高さ方向にわずかに上の位置に設けられ、子パレットP1が第3コンベヤ47の上記所定位置を通過するときに、投光部から出力される光が受光部にて受光されなくなる。
その一方、親パレットP2をセット装置35に搬入するときには、第3コンベヤ47のY方向の搬送面がX方向の搬送面よりも上昇することにより、パレット搬送コンベヤ42の搬送面と第3コンベヤ47のY方向の搬送面とがほぼ一致し、かつ、センサ63が第3コンベヤ47のY方向の搬送面よりも下に配置される状態となる。
その一方、親パレットP2をセット装置35に搬入する際には、親パレットP2とセンサ63とが干渉することがなくなる。
なお、センサ63の種類は特に限定されない。
次に、図6を用いて、子パレットP1を保管設備1から保管システム100外に排出する搬出設備5の構成を説明する。図6は、第1実施形態に係る搬出設備5の概略平面図である。
搬出設備5は、保管設備1から搬送されてきた子パレットP1を載置した親パレットP2から、親パレットP2を取り外し、子パレットP1のみを保管システム100外に向けて搬出する設備である。
図6に示すように、搬出設備5は、第4コンベヤ51A(第1搬送装置の一例)と、第5コンベヤ51B(第1搬送装置の一例)と、第6コンベヤ52(第2搬送装置の一例)と、パレット排出装置53と、第2取得部54と、リセット装置55と、を備える。
第4コンベヤ51Aは、保管設備1に保管されていた子パレットP1を載置した親パレットP2を、第1水平方向の下流方向(図右方向)に移動させることで、当該親パレットP2を、保管設備1から第5コンベヤ51Bに向けて搬送する。なお、第4コンベヤ51Aは、ローラコンベヤであるが、他のコンベヤであってもよい。
位置決めストッパ511は、当該ストッパに当接した親パレットP2の中心を、第6コンベヤ52の第2水平方向の所定位置に位置合わせする。その後、この親パレットP2が第5コンベヤ51Bにより第1水平方向に搬送されることで、親パレットP2が第6コンベヤ52に対して適切に位置合わせされた状態で、リセット装置55に搬入される。
本実施形態では、位置決めストッパ511により、親パレットP2の中心と第5コンベヤ51Bの第2水平方向の中心位置C2とが一致するよう位置合わせされる。
位置決めストッパ511に親パレットP2を当接させる際には、第5コンベヤ51Bが、親パレットP2を、これらのストッパ又はガイドに向けて第2水平方向に移動させる。
なお、パレット排出装置53は、ローラコンベヤであるが、他のコンベヤであってもよい。
リセット装置55は、第5コンベヤ51Bにより搬送された子パレットP1を載置した親パレットP2から親パレットP2を取り外す装置である。
以下、図7を用いて、リセット装置55の具体的な構成を説明する。図7は、第1実施形態に係るリセット装置55の構成を示す図である。
なお、図7の左右方向が、第2水平方向であり矢印Yで示されている。また、図7の上下方向が、高さ方向であり矢印Zで示されている。
本体フレーム71、昇降部72、及び、保持装置73は、それぞれ、上記にて説明したセット装置35の本体フレーム44、昇降部45、及び、保持装置46と実質的に同一の構成及び機能を有する。従って、これらの構成要素の説明は、ここでは省略する。
一方、回転機構75の上部は、高さ方向に延びる昇降軸76に支持されている。回転機構75は、例えばモータ77の駆動により、昇降軸76に沿って昇降可能となっている。回転機構75の昇降に従って、回転機構75に支持された昇降部72が高さ方向に昇降する。
上記の構成を有する保管システム100では、外部から搬入された子パレットP1を親パレットP2に載置して保管設備1に搬送することで、子パレットP1(に載置された荷)を親パレットP2に載置した状態で、保管設備1に保管できる。また、保管設備1に保管されていた親パレットP2に載置された子パレットP1から親パレットP2を取り外し、当該子パレットP1を外部に搬出できる。
以下、本実施形態に係る保管システム100における、子パレットP1を保管設備1に保管するために搬入する具体的な動作、及び、保管設備1に保管されていた(親パレットP2に載置された)子パレットP1を搬出する具体的な動作について説明する。
まず、図8~図10Bを用いて、保管システム100外から搬送されてきた子パレットP1を親パレットP2に載置して、保管設備1に搬入するまでの動作を説明する。図8は、子パレットP1の搬入動作を示すフローチャートである。図9は、第3コンベヤ47による子パレットP1の搬入動作を模式的に示す図である。図10A~図10Bは、子パレットP1を親パレットP2に載置する動作を模式的に示す図である。
なお、例えば、子パレットP1に取り付けられたタグに外形情報が記憶されている場合には、制御部7において外形情報を探索することなく、当該タグから読み取られた情報を外形情報として制御部7に送信してもよい。
外形情報が取得された子パレットP1は、第1コンベヤ31の待機位置まで搬送される。
具体的には、子パレットP1を内部空間SP2に搬入する間、制御部7は、子パレットP1の通過をセンサ63が検出したか否かを監視する。図9の(1)に示すように、センサ63が子パレットP1の第1水平方向の先端の通過(センサ63がON状態からOFF状態へ変化したタイミング)を検出したら、制御部7は、子パレットP1を、子パレットP1の第1水平方向の辺の長さd3の半分(d3/2)の距離だけさらに移動させる。なお、子パレットP1の第1水平方向の辺の長さd3は、ステップS11にて取得した外形情報に示されている。
なお、第2水平方向においては、子パレットP1の中心は、親パレットP2の中心が第2水平方向において位置決めされた所定位置(例えば、第3コンベヤ47の第2水平方向の中心位置C2)と同じ位置に位置決めされる。この位置決めは、子パレットP1を搬送する第1コンベヤ31において実行される。
また、制御部7は、外形情報に基づいて、昇降部45の高さ(昇降量)を調整して、一対のフォーク48の高さ方向の位置を、内部空間SP2に搬入された子パレットP1の開口Oの高さ方向の位置と一致させる。
具体的には、最初に、図10Aの(1)に示すように、制御部7は、保持装置46を駆動して、一対のフォーク48を第2水平方向(第2方向の一例)(Y方向)に移動させ、子パレットP1の一対の開口Oに進出させる。
次に、図10Aの(2)に示すように、制御部7は、昇降部45を上昇させて、子パレットP1を第3コンベヤ47のX方向の搬送面から離間させる。
これにより、子パレットP1は、第3コンベヤ47のX方向の搬送面から離間した状態で、一対のフォーク48により保持された状態となる。
このとき、第3コンベヤ47に設けられた第1位置決め部材61及び第2位置決め部材62が、第3コンベヤ47のY方向の搬送面から突出し、第1水平方向においては親パレットP2の中心と第3コンベヤ47の第1水平方向の所定位置が一致し、第2水平方向においては親パレットP2の中心が上記の所定位置と一致するよう、親パレットP2が位置決めされる。
当該子パレットP1が親パレットP2の載置面に到達したら、制御部7は、昇降部45の下降を停止し(図10Bの(4))、一対のフォーク48を子パレットP1の開口Oから退出させる。このようにして、子パレットP1を親パレットP2に載置できる。
また、制御部7は、新たな親パレットP2を、パレット搬送コンベヤ42の第2水平方向の予め決められた位置(待機位置)に搬送し待機させる。
これにより、子パレットP1を親パレットP2に載置して保管する保管システム100において、多種類の子パレットP1を親パレットP2に載置可能となるので、多種類の子パレットP1を保管設備1に保管できる。
次に、図11及び図12を用いて、保管設備1に保管されていた親パレットP2から子パレットP1を積み降ろし、保管システム100外のステーションなどに搬出する動作について説明する。図11は、子パレットP1の搬出動作を示すフローチャートである。図12は、リセット装置55において、一対のフォーク78にて保持した子パレットP1を90度回転させる様子を模式的に示す図である。
具体的には、まず、第4コンベヤ51Aが、外形情報を取得した子パレットP1を載置した親パレットP2を、第5コンベヤ51Bの待機位置に向けて搬送する。その後、第5コンベヤ51Bが、上記親パレットP2を第2水平方向に移動させることで、この親パレットP2を位置決めストッパ511又はガイド513に当接させる。
さらにその後、第5コンベヤ51Bにおいて待機位置に存在し、かつ、位置決めストッパ511又はガイド513に当接した親パレットP2が、第5コンベヤ51B及び第6コンベヤ52により昇降部72内に搬入される。
これにより、上記の親パレットP2は、その中心が第6コンベヤ52の第2水平方向の所定位置に位置合わせされた状態で、昇降部72内に搬入される。
その後、制御部7は、ステップS25において、昇降部72を上昇させることで、子パレットP1を親パレットP2から離間させる。
本実施形態の子パレットP1の種類には、フォークを進退可能な開口Oがその4つの側面に設けられ2方向からフォークを進退できる子パレットP1と、フォークを進退可能な開口Oがその2つの側面に設けられ1方向からのみフォークを進退できる子パレットP1と、が存在する。
1方向からのみフォークを進退できる子パレットP1の場合には特に、保管システム100から搬出後にコンテナ、トラック等に積み込む際、又は、コンテナ、トラック等から積み降ろす際に、子パレットP1のどの方向からフォークを挿入するかが異なっている。
なお、子パレットP1を90度回転させるか否かを示す情報は、外形情報に含まれる。
その一方、子パレットP1を90度回転させる必要がないと外形情報から認識すれば(ステップS26で「No」)、子パレットP1を回転させることなく、子パレットP1の搬出動作は、ステップS28に進む。
上記の第1実施形態においては、保管システム100にて使用される親パレットP2は1種類に限られていたが、これに限られず、子パレットP1を載置するために複数種類の親パレットP2を使用してもよい。
第2実施形態に係る保管システム200では、例えば、外形が異なる2種類の親パレットP2として、平面視で長方形の第1親パレットP21(第1保管部材の一例)と、平面視で正方形であり第1親パレットP21よりも小さい第2親パレットP22(第2保管部材の一例)とを使用する。
従って、以下、図13及び図14を用いて、第2実施形態に係る搬入設備3’の構成を説明する。図13は、第2実施形態に係る搬入設備3’の構成を示す図である。図14は、第2実施形態に係る位置決め部材の配置を示す図である。
なお、外形が大きい第1親パレットP21については、第3コンベヤ47の壁などに当接することで第1親パレットP21の中心を第2水平方向において第3コンベヤ47の所定位置に位置決めできるのであれば、第1親パレットP21用の第1位置決め部材61Aはなくてもよい。
また、ストッパ43Aにより第1親パレットP21の中心を第1水平方向において第3コンベヤ47の所定位置と一致するよう位置決めできるのであれば、第2位置決め部材62Aはなくてもよい。
上記の第1実施形態において説明したステップS15の実行時、すなわち、第3コンベヤ47(セット装置35)に親パレットP2を搬入するときに、制御部7は、第1取得部34により取得された識別情報に関連付けられた分類情報に基づき、第1親パレットP21と第2親パレットP22のいずれかを決定し、搬送すると決定した親パレットP2に対応するパレット供給コンベヤ41A、41Bを駆動する。
これにより、子パレットP1の種類(外形)に基づいて決定した第1親パレットP21又は第2親パレットP22のいずれかが、第3コンベヤ47(セット装置35)に搬入される。
例えば、小さな子パレットP1を無駄に大きな親パレットP2ではなく、小さな子パレットP1を十分に載置できる大きさの小さな親パレットP2に載置することで、保管密度を向上できる。
上記第1~第2実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
第1実施形態及び第2実施形態に係る保管システム(例えば、保管システム100、200)は、荷を支持し外形が複数種類ある支持部材(例えば、子パレットP1)を、保管用の保管部材(例えば、親パレットP2、第1親パレットP21、第2親パレットP22)に載置して保管するシステムである。保管システムは、保持装置(例えば、保持装置46、73)と、第1搬送装置(例えば、第1コンベヤ31、第4コンベヤ51A、第5コンベヤ51B)と、取得部(例えば、第1取得部34、第2取得部54)と、昇降部(例えば、昇降部45、72)と、制御部(例えば、制御部7)と、を備える。
保持装置は、支持部材を保持する一対の保持部(例えば、一対のフォーク48、78)を有し、支持部材の一対の開口部(例えば、一対の開口O)に対して一対の保持部をそれぞれ進退させる進退動作を行う。
第1搬送装置は、支持部材を保持装置に対して搬送する。
取得部は、第1搬送装置により搬送される支持部材の外形情報を取得する。
昇降部は、昇降動作により、保持装置において支持部材又は保管部材が載置される載置部(例えば、第3コンベヤ47、第6コンベヤ52)と、保持部により保持される支持部材とを接近、又は離間させる。
制御部は、取得部により取得される外形情報に基づき、一対の保持部の間隔を変更するように制御する。さらに、保持部を進出させ、次に昇降部により載置部から支持部材を離間させるように制御する。
これにより、上記の保管システムにおいて、多種類の支持部材を保管部材に載置し、又は、保管部材から当該支持部材を離間可能となるので、多種類の支持部材を保管し搬出できる。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
図8及び図11を用いて説明した子パレットP1の搬入動作及び搬出動作における各ステップについて、発明の要旨を逸脱しない範囲で処理内容を適宜変更してもよいし、各ステップの実行の順番を適宜変更してもよい。
(A)外形情報を取得する取得部(第1取得部34、第2取得部54)は、作業端末に限られず、自動で外形情報を取得する装置であってもよい。
また、第1取得部34及び/又は第2取得部54は、RFIDタグのリーダー、QRコード(登録商標)のリーダー以外であってもよい。例えば、これら取得部は、表示装置であってもよい。この場合、取得部としての表示装置は、当該表示装置の制御部から、指定の子パレットP1に荷を載置する指示を出力する。
荷を子パレットP1に載置後、ユーザが、表示装置に出力されている「完了ボタン」を押すことで、子パレットP1の搬送が開始される。この「完了ボタン」が押されたときに、セット装置35の動作が開始される。
(C)親パレットP2(第1親パレットP21、第2親パレットP22)のセット装置35への供給、及び/又は、リセット装置55からの排出を、作業者が実行してもよい。この場合、パレット供給装置33、及び/又は、パレット排出装置53は特に必要ではなくなる。
例えば、第1コンベヤ31及び第3コンベヤ47を駆動するモータの回転数から、待機位置からの移動距離を算出できる。
この方法を採用した場合、第3コンベヤ47にセンサ63を設ける必要がなくなる。
または、コンベヤの搬送面から子パレットP1を離間/接近させるために、昇降部とコンベヤの両方を昇降させてもよい。
この場合、制御部7は、子パレットP1の識別情報の代わりに、子パレットP1の寸法の実測値に基づいて、第1親パレットP21又は第2親パレットP22のいずれに子パレットP1を載置するかを決定してもよい。
また、制御部7は、子パレットP1の寸法の実測値に基づいて、一対のフォーク48、78の間隔及び高さ位置の調整、及び/又は、リセット装置55にて子パレットP1を90度回転するか否かの決定を実行してもよい。
この場合、例えば、搬入設備3、3’の第1コンベヤ31又は第2コンベヤ32のいずれかが、子パレットP1の搬送と空の親パレットP2の搬送とで共通に使用される。
また、例えば、搬出設備5の第4コンベヤ51A、第5コンベヤ51B、又は、第6コンベヤ52のいずれかが、子パレットP1の搬送と空の親パレットP2の搬送とで共通に使用される。
その他、1つの保持装置46、73において、3本以上のフォーク48、78がX方向(第1水平方向)に並んで設けられていてもよい。
1 保管設備
3、3’ 搬入設備
7 制御部
31 第1コンベヤ
32 第2コンベヤ
33 パレット供給装置
34 第1取得部
35 セット装置
41 パレット供給コンベヤ
41A、41B パレット供給コンベヤ
42 パレット搬送コンベヤ
43 ストッパ
43A、43B ストッパ
44 本体フレーム
45 昇降部
46 保持装置
47 第3コンベヤ
48 フォーク
49 モータ
5 搬出設備
51A 第4コンベヤ
51B 第5コンベヤ
511 位置決めストッパ
513 ガイド
52 第6コンベヤ
53 パレット排出装置
54 第2取得部
55 リセット装置
61 第1位置決め部材
61A、61B 第1位置決め部材
62 第2位置決め部材
62A、62B 第2位置決め部材
63 センサ
71 本体フレーム
72 昇降部
73 保持装置
75 回転機構
76 昇降軸
77 モータ
78 フォーク
7 制御部
C1、C2 中心位置
O 開口
P1 子パレット
P2 親パレット
P21 第1親パレット
P22 第2親パレット
SP1、SP2 内部空間
Claims (6)
- 荷を支持し外形が複数種類ある支持部材を、保管用の保管部材に載置して保管する保管システムにおいて、
前記支持部材を保持する一対の保持部を有し、前記支持部材の一対の開口部に対して一対の前記保持部をそれぞれ進退させる進退動作を行う保持装置と、
前記支持部材を前記保持装置に対して搬送する第1搬送装置と、
前記第1搬送装置により搬送される前記支持部材の外形情報を取得する取得部と、
昇降動作により、前記保持装置において前記支持部材又は前記保管部材が載置される載置部と、前記保持部により保持される前記支持部材とを接近、又は離間させる昇降部と、
前記取得部により取得される外形情報に基づき一対の前記保持部の間隔を変更するように制御し、
さらに前記保持部を進出させ、次に前記昇降部により前記載置部から前記支持部材を離間させるように制御する制御部と、
備える保管システム。 - 前記制御部は、前記取得部により取得される外形情報に基づき、前記一対の保持部を前記一対の開口部に対して進出させる前に、前記昇降部の昇降量を制御する、請求項1に記載の保管システム。
- 外形が異なる第1保管部材及び第2保管部材を、前記保管部材として前記保持装置に対して供給する供給部をさらに備え、
前記取得部により取得される外形情報には、前記支持部材を前記第1保管部材と前記第2保管部材のいずれか一方に載置することを示す分類情報が関連付けられており、
前記制御部は、前記取得部により取得される外形情報に基づき、前記第1保管部材と前記第2保管部材のいずれか一方を前記保持装置に保持される前記支持部材の直下に搬送するように前記供給部を制御する、請求項1又は2に記載の保管システム。 - 前記支持部材を載置した前記保管部材を第1方向における一方に搬送する第2搬送装置をさらに備え、
前記保持装置は、前記支持部材が前記第1搬送装置により前記第1方向における他方から搬送され、前記支持部材の前記一対の開口部に対して前記一対の保持部を第2方向に進退させる進退動作を行い、
前記供給部は、前記保持装置に対して第2方向から前記保管部材を搬送し、
前記制御部は、前記保持装置により前記支持部材を前記保管部材に積みつけるように制御するのと併行して、前記第1搬送装置及び前記供給部において前記支持部材及び前記保管部材を待機させるように制御する、請求項3に記載の保管システム。 - 前記第1搬送装置により搬送された前記支持部材を前記保持装置において位置決めを行う際、前記制御部は、前記取得部により取得された外形情報に基づき、当該支持部材の第1方向の先端が前記載置部の所定の位置における前記第1方向の中心位置に到達後、さらに、当該支持部材を当該支持部材の前記第1方向における長さの半分の距離だけ移動するように前記保持装置を制御する、請求項1~4のいずれかに記載の保管システム。
- 前記保持装置は、前記保持部により保持された前記支持部材を水平方向において90度回転させる回転部を有し、
前記制御部は、前記取得部により取得される外形情報に基づき、前記保持部により保持される前記支持部材を回転させるように前記回転部を制御する、請求項1~5のいずれかに記載の保管システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018210275A JP7099262B2 (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 保管システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018210275A JP7099262B2 (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 保管システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020075795A JP2020075795A (ja) | 2020-05-21 |
JP7099262B2 true JP7099262B2 (ja) | 2022-07-12 |
Family
ID=70723450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018210275A Active JP7099262B2 (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 保管システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7099262B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116424756B (zh) * | 2023-06-15 | 2023-08-29 | 济南科德智能科技有限公司 | 托盘拆叠机 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000355404A (ja) | 1999-06-16 | 2000-12-26 | Taisei Corp | 複数種類の荷姿に対応する自動倉庫システム |
JP2005330044A (ja) | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Daifuku Co Ltd | パレット搬送装置 |
JP2008290811A (ja) | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Nippon Yusoki Co Ltd | フォークピッチの自動調整装置 |
US20140297023A1 (en) | 2013-04-01 | 2014-10-02 | Midwest Express Inc. | Container unloading system with auto-unload capability |
JP2017030884A (ja) | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 株式会社ダイフク | パレット分離設備 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62171898A (ja) * | 1986-01-23 | 1987-07-28 | 株式会社クボタ | フオ−クの自動位置決め装置 |
-
2018
- 2018-11-08 JP JP2018210275A patent/JP7099262B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000355404A (ja) | 1999-06-16 | 2000-12-26 | Taisei Corp | 複数種類の荷姿に対応する自動倉庫システム |
JP2005330044A (ja) | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Daifuku Co Ltd | パレット搬送装置 |
JP2008290811A (ja) | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Nippon Yusoki Co Ltd | フォークピッチの自動調整装置 |
US20140297023A1 (en) | 2013-04-01 | 2014-10-02 | Midwest Express Inc. | Container unloading system with auto-unload capability |
JP2017030884A (ja) | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 株式会社ダイフク | パレット分離設備 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020075795A (ja) | 2020-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106477217B (zh) | 物品搬运设备 | |
EP3272680B1 (en) | Article rearranging device and article storage facility including same | |
WO2011161979A1 (ja) | 自動倉庫及び自動倉庫への入庫方法 | |
KR20130139346A (ko) | 물품 수용 시스템, 물품 수용 반출 방법 | |
WO2021042728A1 (zh) | 一种支架、搬运系统及搬运方法 | |
KR101868105B1 (ko) | 자동 팔레타이징 시스템 | |
KR102465387B1 (ko) | 물품 적재 설비 | |
JP5303914B2 (ja) | 自動倉庫の仕分けシステム | |
JP7099262B2 (ja) | 保管システム | |
JP6638676B2 (ja) | ピッキングシステム及び自動倉庫システム | |
CN112930311A (zh) | 保管库及具备保管库的保管装置 | |
JP5170552B2 (ja) | 物品保管設備 | |
JP6515904B2 (ja) | ピッキングシステム | |
JP2010275044A (ja) | 箱の搬送姿勢変更装置 | |
JP2010254436A (ja) | 箱の姿勢整列装置 | |
JP2004010201A (ja) | 自動倉庫システムにおける棚在庫情報管理方法 | |
JP5585836B2 (ja) | 物品搬送設備 | |
JP2010222082A (ja) | 荷の入出庫方法 | |
KR101001209B1 (ko) | 물류시스템 | |
JP5105180B2 (ja) | 物品収納設備 | |
JP2005272053A (ja) | 物品収納設備 | |
KR20190097519A (ko) | 절연 플레이트 공급 장치 | |
JP5532340B2 (ja) | 物品搬送設備 | |
CN219407915U (zh) | 仓储系统 | |
JP4521663B2 (ja) | 物品収納設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210825 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220531 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220613 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7099262 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |