JP7098290B2 - ワイパーおよびこれを有するレンズ装置、撮像装置 - Google Patents
ワイパーおよびこれを有するレンズ装置、撮像装置 Download PDFInfo
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Description
一方の端側の部分が前記第1のリンクに回転可能に連結し、他方の端側の部分が回転軸に連結しているリンクであって、該回転軸の回転により回転する第2のリンクとを備えるリンク機構を有し、前記リンク機構により前記ブレードを往復動作させるワイパーであって、
前記リンク機構は、一方の端側の部分が前記第1のリンクに回転可能に連結し、他方の端側の部分が軸部に回転可能に連結している第3のリンクを備え、
前記第1のリンクと前記第2のリンクとが互いに連結する第1の連結部と、前記第1のリンクと前記第3のリンクとが互いに連結する第2の連結部とが前記ブレードの長手方向に沿って並び、
前記第1の連結部と、前記第2の連結部と、前記回転軸と、前記軸部とが一直線上に並ぶ状態を有し、
前記リンク機構は、前記第2のリンクと前記第3のリンクとを互いに付勢する付勢手段を備えることを特徴とするワイパーである。
1-1 概要
以下、図1~図4を参照して、本発明の第1の実施例に係るワイパー101を備えたレンズ装置L1について説明する。
(レンズ装置の構成)
図1は本発明の第1の実施例によるレンズ装置L1の要部斜視図である。図1で示すように、レンズ装置L1は、ワイパー101とハウジング部102およびレンズ部103から構成される。
図2は本実施例のワイパー101の要部の分解斜視図である。本実施例のワイパー101は、ブレード71を保持するブレード保持板金(第1のリンク)72、メインアーム(第2のリンク)130、サブアーム(第3のリンク)140を各リンクとするリンク機構である。
制御部(不図示)からモーター1に動作信号が与えられると、モーター1の回転と連動してメインアーム130が往動作を開始する。すると、ベルト5を介してサブアーム140もメインアーム130と同期して往動作を開始する。このため、ブレード部70は図3に示すように鉛直方向上向きの角度を保ったまま、図3(a)→(b)→(c)の順で往動作する。その後、モーター1が逆回転を開始し、図3(c)→(b)→(a)の順に復動作を行う。この往復動の間に、ブレード部70がレンズ部103に付着した異物を拭き取る。
本実施例のようにワイパー101を構成することで、本実施例におけるリンク機構は図3(b)に示すように、拭取り範囲内にリンク点が一直線になる条件を有するリンク機構となる。このようにリンク点が一直線になる条件では、サブアーム140による角度規制力が発生せず、ブレード部70の姿勢が安定しない場合がある。
以上説明したように、本実施例のワイパー101は、ブレード部70の水平方向の小型化が可能でありながら、拭き取り動作中のブレード部70の姿勢の安定性を損なわず、良好な拭き取りを行うことができる。
2-1 概要
以下、図5および図6を参照して、本発明の実施例2に係るワイパー201を備えたレンズ装置L2について説明する。実施例1と同様の構成には同一の番号を付し、説明は省略する。
図5は実施例2のレンズ装置L2の要部の斜視図である。図5で示すようにワイパー201とハウジング部102、およびレンズ部103から構成される。
図6は本実施例のワイパーの往復動を表す図である。図6(a)は往動作の開始前、もしくは復動作の終了後の状態、図6(b)は動作途中で各リンク点が一直線上に並んだ状態、図6(c)は往動作の終了後、復動作の開始前の状態をそれぞれ示す。また、各状態における図6(a)の円で囲まれたB部の挙動の説明図を示す。
以上の構成により、本実施例のワイパー201は、ブレード部70が水平方向に小型であるとともに、バネ90によりブレード部70に付勢力を与えることで、ブレード部70の姿勢を安定させ、良好な拭取り動作を行うことができる。
本実施例では、バネ90がブレード部70の往動作の方向にのみサブアーム140を付勢する構成で説明した。しかし、バネ90が復動作の方向にサブアーム14を付勢する構成でも、往復動の両方向に付勢する構成でも、安定手段を機能させることができる。
3-1 概要
以下、図7~図10を参照して、本発明の第3の実施例に係るワイパー301を備えたレンズ装置L3について説明する。各実施例と同様の構成には同一の番号を付し、説明は省略する。
図7は本発明の第3の実施例によるワイパーの要部斜視図である。図7で示すように、レンズ装置L3はワイパー301とハウジング部102およびレンズ部103から構成される。ハウジング部102は、モーター1およびアーム保持部23を保持している。
図10に基づいて、ワイパー部301のリンク構造およびワイパーの動作、安定手段について説明する。図10は本実施例のワイパーの往復動作と、サブアーム340の挙動を表す図である。
本実施例では、図10(a)から図10(b)の状態に動作する際、サブアーム340は回転半径がcとなるようにバネ343から付勢力を受けるため、動作範囲において各リンク点が一直線に並ばない。そのため、この区間においてはブレード部70の姿勢を安定させることができる。
4-1 概要
以下、図11~図13を参照して、本発明の第4の実施例による、ワイパー401を備えたレンズ装置L4について説明する。その他の実施例と同様の構成には同一の番号を付し、説明は省略する。
図11は本発明の第4の実施例によるレンズ装置L4の要部の斜視図である。図11で示すように、ワイパー401とハウジング部102およびレンズ部103から構成される。
図13を参照して、ワイパー部401のリンク構造およびワイパーの動作、安定手段について説明する。図13は本実施例のワイパーの往復動を表す。
図13(a)から図13(b)の状態に動作する際、サブアーム440はばね性により回転半径がcを保った状態となり、各リンク点が一直線に並ばない。そのため、ブレード部70の姿勢を安定させることができる。
以上(実施例1)~(実施例4)等で説明した実施形態においては、モーター1が回転方向を正逆に切り替えながら断続的に操作する構成を述べた。
1 モーター
130 メインアーム
140 サブアーム
71 ブレード
72 ブレード保持板金
21,22,23 アーム保持部
Claims (12)
- ブレードを備えた第1のリンクと、
一方の端側の部分が前記第1のリンクに回転可能に連結し、他方の端側の部分が回転軸に連結しているリンクであって、該回転軸の回転により回転する第2のリンクとを備えるリンク機構を有し、前記リンク機構により前記ブレードを往復動作させるワイパーであって、
前記リンク機構は、一方の端側の部分が前記第1のリンクに回転可能に連結し、他方の端側の部分が軸部に回転可能に連結している第3のリンクを備え、
前記第1のリンクと前記第2のリンクとが互いに連結する第1の連結部と、前記第1のリンクと前記第3のリンクとが互いに連結する第2の連結部とが前記ブレードの長手方向に沿って並び、
前記第1の連結部と、前記第2の連結部と、前記回転軸と、前記軸部とが一直線上に並ぶ状態を有し、
前記リンク機構は、前記第2のリンクと前記第3のリンクとを互いに付勢する付勢手段を備えることを特徴とするワイパー。 - 前記第2、第3のリンクは、それぞれ前記他方の端側の部分に第1、第2の歯車を備え、
前記付勢手段は、前記第1、第2の歯車を互いに連結するベルトを備えることを特徴とする請求項1に記載のワイパー。 - 前記付勢手段は、前記ベルトを押圧するテンションプーリーを備えることを特徴とする請求項2に記載のワイパー。
- 前記テンションプーリーが前記ベルトを押圧する押圧力は調整可能であることを特徴とする請求項3に記載のワイパー。
- 前記付勢手段は、前記第2のリンクの回転とともに回転して前記第3のリンクを往動作の方向もしくは復動作の方向に付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のワイパー。
- 前記リンク機構は、前記第2の連結部と前記軸部との距離が前記第2のリンクの回転によって変化可能に構成され、
前記付勢手段は、前記第1の連結部と前記第2の連結部と前記回転軸と前記軸部とが一直線上に並ぶ状態において、前記第3のリンクを前記距離が短くなる方向に付勢することにより、前記第1のリンクを介して前記第2のリンクと前記第3のリンクとを互いに付勢することを特徴とする請求項1に記載のワイパー。 - 前記第3のリンクの前記他方の端側の部分に該第3のリンクの長手方向に長い長穴が形成され、該長穴に前記軸部が嵌合し、
前記付勢手段は、前記第3のリンクと前記軸部との間に設けられた付勢部材であることを特徴とする請求項6に記載のワイパー。 - 前記第3のリンクが弾性変形可能な屈曲部を備え、
前記付勢手段は、前記屈曲部の復元力を付勢力として生成することを特徴とする請求項6に記載のワイパー。 - モーターの回転を前記第2のリンクの往復動に変換する駆動リンクを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のワイパー。
- 光学部材と、前記光学部材を保持する保持部材とを有するレンズ部と、
前記レンズ部を内部に保持するハウジング部と、
前記ハウジング部に設けられ、前記レンズ部への光を透過させる保護ガラスの表面でブレードを往復動作させる請求項1乃至9のいずれか一項に記載のワイパーとを有することを特徴とするレンズ装置。 - 撮像素子を備えたカメラと、前記撮像素子に被写体の像を形成する請求項10に記載のレンズ装置とを有することを特徴とする撮像装置。
- 表示素子と、前記表示素子の保護ガラスと、前記表示素子および前記保護ガラスを保持する保持枠と、前記保持枠に設けられ、前記保護ガラスの表面でブレードを往復動作させる請求項1乃至9のいずれか一項に記載のワイパーとを有することを特徴とする表示装置。
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