JP7098054B2 - 2,3,5-置換されたチオフェン化合物の放射線治療増進用途 - Google Patents

2,3,5-置換されたチオフェン化合物の放射線治療増進用途 Download PDF

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Description

本発明は、放射線治療増進用途に関する。
本発明は、韓国保健福祉部の課題番号HI17C-2314-010017、「急性骨髄性白血病標的治療剤の新規候補物質の非臨床研究」による韓国政府の支援を受けて行われた。
本発明は、韓国中小企業庁の課題番号S2531389、「第2世代FLT3阻害剤PHI-101のグローバルな抗癌剤の開発」による韓国政府の支援を受けて行われた。
現代医学の発達で多くの疾病が治療および予防されているが、癌は依然として治療が困難な疾病の一つである。癌は現在死亡原因1位を占めており、継続して増加する傾向にある。
癌の治療方法としては、化学療法、手術療法および/または放射線治療療法などが使用されている。放射線治療を受ける癌患者の数は毎年増加する傾向にあり、癌治療において低費用で効果的な放射線治療の重要性も増加している。しかし、癌細胞の放射線耐性獲得、高線量放射線治療時の正常組織の損傷などが放射線治療の効率を低下させる問題点として指摘されてきた。したがって、放射線治療の効率を増進させるための放射線治療敏感剤に関する研究が試みられている。現在まで報告された放射線治療敏感剤は、抗癌剤としての性質は持たず放射線治療敏感性の増進にのみ使用されるチラパザミン(tirapazamine)がある。しかし、チラパザミンは低酸素症の腫瘍細胞にのみ効果があり、低酸素状態特有の腫瘍の内部圧力のため腫瘍組織内部への薬物伝達が不十分で臨床的放射線治療において効果が微弱であると知られている。
また、癌治療過程において、DNA損傷反応(DNA damage response:DDR)によって多くの抗癌剤および放射線治療の治療効果が減少している。DDR経路は細胞信号伝達体系に関連があることがよく知られており(Zuco V,Benedetti V,Zunino F.ATM-and ATR-mediated response to DNA damage induced by a novel camptothecin,ST1968.Cancer Lett.2010;292:186-196.)。これはATM(ataxia telangiectasia mutated)および下部信号伝達ターゲットであるチェックポイントキナーゼ2(checkpoint kinase2:CHK2)である。ATMは、DDRにおいてDNA損傷センサ(DNA damage sensor)で非常に重要な役割を果たし、DNA二本鎖切断(DNA double-strand breaks:DSBs)を活性化する(Ambrose M,Gatti RA.Pathogenesis of ataxia-telangiectasia:the next generation of ATM functions.Blood.2013;121:4036-4045.)。活性化されたATMは、多様なDNA復旧(DNA repair)関連ヒストン(histone)H2AX、ニブリン(nibrin;Nbs1)、BRCA1、細胞周期(cell cycle)チェックポイントキナーゼCHK1およびCHK2、p53のようなタンパク質を基質として使用することが知られている(Shiloh Y,Ziv Y.The ATM protein kinase:regulating the cellular response to genotoxic stress,and more.Nat Rev Mol Cell Biol.2013;14:197-210.)。ATMの最も重要な基質はCHK2タンパク質であり(Takemura H,Rao VA,Sordet O,Furuta T,Miao ZH,Meng L,et al.Defective Mre11-dependent activation of CHK2 by ataxia telangiect
asia mutated in colorectal carcinoma cells in response to replication-dependent DNA double strand breaks.J Biol Chem.2006;281:30814-30823.)、CHK2タンパク質は細胞死滅(apoptosis)および細胞周期チェックポイント活性化の2つの作用をすることが知られている(Antoni L,Sodha N,Collins I,Garrett MD.CHK2 kinase:cancer susceptibility and cancer therapy―two sides of the same coin? Nat rev Cancer.2007;7:925-936.およびMcGowan CH.CHK2:a tumor suppressor or not? Cell Cycle.2002;1:401-403.)。CHK2タンパク質はDSB過程で細胞周期の遮断(arrest)における重要な役割を果たしており(Bartek J,Lukas J.CHK1 and CHK2 kinases in checkpoint control and cancer.Cancer Cell.2003;3:421-429.;Pommier Y,Weinstein JN,Aladjem MI,Kohn KW.CHK2 molecular interaction map and rationale for CHK2 inhibitors.Clin Cancer Res.2006;12:2657-2661.)、他のCHK1タンパク質はATRタンパク質による活性化によって単鎖DNA(single-stranded DNA:ssDNA)復旧過程を担うことが知られている(Nam EA,Cortez D.ATR signalling:more than meeting at the fork.Biochem J.2011;436:527-536.)。そのため、放射線によってDNAの損傷復旧過程を阻害することにより、放射線に対する癌細胞の敏感性を増加させることができる。
そこで、本発明者らは、新規放射線治療増進のための方法に関する研究を行い、本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む放射線治療増進用組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、前記放射線治療増進用組成物を対象体に投与するステップと、対象体に放射線を照射するステップとを含む放射線抗癌治療方法を提供する。
本発明のさらに他の目的は、前記放射線治療増進用組成物を対象体に投与するステップを含む放射線治療効果の増進方法を提供することである。
Figure 0007098054000001
本発明の一態様は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む癌に対する放射線治療増進用組成物を提供する。
Figure 0007098054000002
本発明の一具体例によれば、前記癌は、大膓癌、頭頸部癌または乳癌であってもよい。
本発明の一具体例によれば、前記薬学的に許容可能な塩は、塩酸塩であってもよい。
本発明の一具体例によれば、前記組成物は、放射線照射前、放射線照射後または放射線照射と同時に投与される。
本発明の他の態様は、前記放射線治療増進用組成物を対象体に投与するステップと、対象体に放射線を照射するステップとを含む放射線抗癌治療方法を提供する。
本発明の一具体例によれば、前記投与するステップは、放射線照射前、放射線照射後または放射線照射と同時に行われる。
本発明のさらに他の態様は、前記放射線治療増進用組成物を対象体に投与するステップを含む放射線治療効果の増進方法を提供する。
本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物は、癌細胞の放射線敏感性を増加させることができるため、放射線治療効果の増進に有用に活用することができる。
HCT116大膓癌細胞株の移植後7日経過したマウスに、放射線(3Gy)処理24時間前、3時間前および24時間後、または放射線の処理なしに、本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物の投与(20mg/kg:20mpk)の有無による腫瘍の体積変化を示すグラフである。本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物および放射線の処理は7日間隔で2回繰り返し行われた。 JIMT-1乳癌細胞株の移植後7日経過したマウスに、放射線(3Gy)処理24時間前、3時間前、24時間後、48時間後および72時間後、または放射線の処理なしに、本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物の投与(20mg/kg:20mpk)の有無による腫瘍の体積変化を示すグラフである。本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物および放射線の処理は7日間隔で3回繰り返し行われた。 FaDu頭頸部癌細胞株の移植後7日経過したマウスに、放射線(3Gy)処理3時間前、24時間後、48時間後、72時間後および96時間後、または放射線の処理なしに、本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物の投与(20mg/kg:20mpk)の有無による腫瘍の体積変化を示すグラフである。本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物および放射線の処理は7日間隔で3回繰り返し行われた。 JIMT-1乳癌細胞株に本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物(0.1、0.2または0.5μM)を処理し、3時間経過後、0、1、2または3Gyの強度の放射線を照射し、10日後に確認した生存分画(suviving fraction)を線形-二次モデル(Linear-Quadratic model)に合わせて示すグラフである。 MDA-MB-468乳癌細胞株に本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物(0.1、0.2または0.5μM)を処理し、3時間経過後、0、1、2または3Gyの強度の放射線を照射し、10日後に確認した生存分画を線形-二次モデルに合わせて示すグラフである。
本発明の一態様は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む癌に対する放射線治療増進用組成物を提供する。
Figure 0007098054000003
本発明の放射線治療増進用組成物に有効成分として含まれる、化学式1で表される化合物は、(S)-5-((3-フルオロフェニル)エチニル)-N-(ピペリジン-3-イル)-3-ウレイドチオフェン-2-カルボキサミド((S)-5-((3-fluorophenyl)ethynyl)-N-(piperidin-3-yl)-3-ureido thiophene-2-carboxamide)である。化学式1で表される化合物は、癌細胞の放射線敏感性を増進させるため、放射線治療増進剤として作用することができる。
本明細書で使われる用語、「放射線治療増進剤」は、「放射線敏感剤」ともいい、抗癌放射線治療時に併用処理されて放射線に対する癌細胞の敏感度を増進させ、結果的に、放射線治療の効率を上昇させる製剤をいう。例えば、癌治療時に放射線治療と放射線敏感剤が併用処理される場合、放射線に対する癌細胞の敏感度が増進するため、癌細胞の殺傷および増殖抑制効果が上昇できる。また、放射線治療で使用される通常の放射線線量より低い線量においても優れた抗癌効果を示すため、放射線耐性獲得および高線量放射線治療時に正常組織の損傷のような放射線治療の副作用を低減可能で、癌の治療のみならず、癌の転移および/または癌の再発防止に有用に活用することができる。
本発明の放射線治療増進用組成物は、それ自体だけでも抗癌作用を示すことができ、放射線に対する癌細胞の敏感性を増加させることができる。したがって、本発明の放射線治療増進用組成物は、放射線照射前および/または後に投与されてシナジー効果によって放射線治療効果を著しく増進させることができる。
本発明の一具体例によれば、前記癌は、胃癌、肺癌、肝臓癌、大膓癌、小腸癌、膵臓癌、脳癌、乳癌、子宮癌、子宮頸癌、頭頸部癌、食道癌、甲状腺癌、副甲状線癌、腎臓癌、前立腺癌、尿道癌および膀胱癌からなる群より選択される癌であってもよい。
本発明の一具体例によれば、前記癌は、大膓癌、頭頸部癌または乳癌であってもよい。
本発明では、本発明の放射線治療増進用組成物が放射線照射と併用して使用される場合、乳癌細胞株であるBT549およびJIMT-1、大膓癌細胞株であるHT29およびHCT116、および頭頸部癌細胞株であるFaDuにおいて、放射線の単独照射に比べて、癌細胞増殖抑制およびそれによる腫瘍増殖抑制効果が上昇することがin vivoデータを通して確認されたため、本発明の放射線治療増進用組成物は、大膓癌、頭頸部癌および乳癌などの癌に対する放射線治療において放射線敏感剤として有用に活用できる。
本明細書で使われる用語、「放射線照射」は、悪性細胞のDNAを損傷させる局所治療方法を意味し、癌の治療のために使用される一般的な放射線照射方法を含む。放射線照射方法は、例えば、X線深部治療、ラジウム療法、コバルト60の大量照射、超高圧放射線療法および放射性同位元素内用療法などであってもよいが、これに限定されない。放射線の線量は2Gy~100Gyの低準位放射線であってもよい。
前記化学式1の化合物の薬学的に許容可能な塩は、当業界における通常の知識を有する者が公知の知識を利用して適切に製造または選択することができる。例えば、本発明の放射線治療増進用組成物に含まれる薬学的に許容される塩は、ヒトへの投与に適した安全性および効能プロファイルを有する塩であってもよいし、具体的には、化学式1で表される化合物の製薬上許容される塩として、無機酸、例えば、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、亜リン酸およびこれらの混合物から誘導された塩だけでなく、有機酸、例えば、脂肪族モノ-およびジカルボン酸、フェニル-置換されたアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸、芳香族酸、および脂肪族および芳香族スルホン酸から誘導された塩を含むことができるが、これに限定されない。
本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物は、1つ以上の公知の放射線敏感剤とともに投与可能である。
本発明の放射線治療増進用組成物は、放射線治療時に投与されるもので、放射線治療前および/または後に投与され、投与量は、組成物の有効成分の含有量、疾病の重症の程度、患者の体重、薬物形態、投与経路および投与期間のような要因によって多様に処方可能である。本発明の放射線治療増進用組成物の投与量は、成人ベースで0.1~500mg/kgであってもよいし、1日1回または2~4回程度に分けて投与されてもよい。
本発明の一具体例によれば、前記組成物は、放射線照射前、放射線照射後または放射線照射と同時に投与されるものであってもよい。
本発明の一具体例によれば、本発明の放射線治療増進用組成物は、放射線照射24時間~3時間前、例えば、20時間前、18時間前、12時間前、8時間前、6時間前または3時間前、および放射線照射3時間~96時間後、例えば、96時間後、72時間後、48時間後、24時間後、20時間後、18時間後、12時間後、8時間後、6時間後または3時間後に投与される。
本発明の一具体例によれば、前記組成物は、経口投与剤または注射剤に製剤化されたものであってもよい。
本発明の放射線治療増進用組成物は、経口または非経口投与可能である。例えば、本発明の放射線治療増進剤は、顆粒剤、散剤、液剤、錠剤、カプセル剤、または乾燥シロップ剤などの経口用剤形または注射剤などの非経口用剤形に製剤化されて経口または非経口投与される。
本発明の放射線治療増進用組成物は、その剤形の製剤化に必要でかつ適切な各種基剤および/または添加物を含むことができ、その効果を低下させない範囲内で、非イオン界面活性剤、シリコーンポリマー、体質顔料、香料、防腐剤、殺菌剤、酸化安定化剤、有機溶媒、イオン性または非イオン性増粘剤、柔軟化剤、酸化防止剤、自由ラジカル破壊剤、不透明化剤、安定化剤、エモリエント(emollient)、シリコーン、α-ヒドロキシ酸、消泡剤、保湿剤、ビタミン、昆虫忌避剤、香料、保存剤、界面活性剤、消炎剤、物質P拮抗剤、充填剤、重合体、推進剤、塩基性化または酸性化剤、または着色剤など公知の化合物をさらに含んで製造できる。
本発明の放射線治療増進用組成物は、薬学的に許容される担体を含むことができる。本発明の放射線治療増進用組成物に含まれる薬学的に許容される担体は、生物体を刺激せず投与化合物の生物学的活性および特性を阻害しない担体または希釈剤であってもよい。液状溶液に製剤化される組成物において許容される薬学的担体としては、滅菌、および生体に適したものであって、食塩水、滅菌水、リンゲル液、緩衝食塩水、アルブミン注射溶液、デキストロース溶液、マルトデキストリン溶液、グリセロール、エタノールおよびこれら成分の1つ以上の成分を混合して使用することができ、必要に応じて、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤など他の通常の添加剤を添加することができる。また、前記担体は、非自然的担体(non-naturally occuring carrier)を含むことができる。本発明の放射線治療増進用組成物を製造するにあたり、製造しようとする剤形に応じて適切な担体を選択することができ、これを活性成分である化合物1で表される化合物と適切な比率で混合することにより剤形化することができる。
本発明の一具体例によれば、前記薬学的に許容可能な塩は、塩酸塩であってもよい。
本発明の他の態様は、前記放射線治療増進用組成物を対象体に投与するステップと、対象体に放射線を照射するステップとを含む放射線抗癌治療方法を提供する。
本発明の一具体例によれば、前記投与するステップは、放射線照射前、放射線照射後または放射線照射と同時に行われる。
放射線治療増進用組成物を対象体に投与するステップは、放射線を照射する24時間~3時間前、例えば、20時間前、18時間前、12時間前、8時間前、6時間前または3時間前、および放射線照射3時間~96時間後、例えば、96時間後、72時間後、48時間後、24時間後、20時間後、18時間後、12時間後、8時間後、6時間後または3時間後に行われる。
放射線抗癌治療は、多様な公知の放射線照射法によって行われ、例えば、X線深部治療、ラジウム療法、コバルト60の大量照射、超高圧放射線療法および放射性同位元素内用療法などであってもよいが、これに限定されない。
放射線抗癌治療は、2Gy~100Gyの低準位放射線で1~30分照射されるものであってもよい。前記範囲で放射線抗癌治療を行う場合、放射線による副作用を最小化しながらも、本発明の一具体例による放射線治療増進用組成物および放射線による抗癌治療効果を極大化することができる。
本発明のさらに他の態様は、前記放射線治療増進用組成物を対象体に投与するステップを含む放射線治療効果の増進方法を提供する。
放射線治療効果の増進方法において、放射線治療増進用組成物の投与時期および放射線治療方法は上述した通りである。
以下、本発明を一つ以上の実施例を通じてより詳しく説明する。しかし、これらの実施例は本発明を例示的に説明するためのもので、本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1.動物モデルの作製
1-1.マウスの用意
6週齢、雌、Balb/c nu/nuマウス(Orient Bio inc.)およびNOD SCIDマウス(Orient Bio inc.)を用意し、マウスの入手後、1週間順化期間を経た後、腫瘍移植を用意した。動物実験の間、ケージは週1回交換し、飲水と飼料は随時確認して常に十分に供給されるようにした。
1-2.腫瘍細胞の用意および移植
下記表1の腫瘍細胞をDMEM(Dulbeco’s Modified Eagle Medium)またはRPMI1640を用いて、5%COの37℃の条件で150mmの培養皿(culture dish)(SPL)にそれぞれ培養した後、各腫瘍細胞を冷たいDPBSバッファー(Welgene)を用いて1×10cells/100μlに希釈し、移植前まで氷で冷たく保管した。
Figure 0007098054000004
その後、実施例1-1で用意されたマウスの右太腿部位に、用意された腫瘍細胞希釈液100μlを皮下注射してマウスに腫瘍細胞を移植した。
1-3.腫瘍細胞が移植されたマウスモデルの用意
実施例1-2において、マウスに移植した各腫瘍細胞が増殖して腫瘍が目に見え始めると、デジタルカリパス(digital caliper)(Mitutoyo)を用いて腫瘍の最長径と最短径の長さを測定した。腫瘍の平均サイズが100~150mm程度に到達すると、薬物投与および放射線照射を始めるために、
Figure 0007098054000005
字法によって、グループあたり4~6匹に群を分離し、腫瘍のサイズが過度に大きいか小さい個体は除外した。
実施例2.薬物および/または放射線処理による動物モデルの腫瘍サイズの測定
2-1.動物モデルの腫瘍サイズの測定
2-1-1.薬物の用意
DMSO(Sigma)中の200mMで用意した下記化学式1で表される化合物(以下、「PHI-101」という)の塩酸塩を、DPBS中の20%(2-ヒドロキシプロピル)-β-シクロデキストリン((2-Hydroxypropyl)-β-Cyclodextrin)(Sigma)に希釈して用意し、対照群はDMSOを同一濃度に希釈して用意した。投与用量は、基本的に100μlで行ったが、80mg/kgの場合、100μlに希釈時にDMSOの濃度が10%以上になるため、この場合には200μlで行った。
Figure 0007098054000006
2-1-2.放射線処理
放射線照射のためにマウスをゾレチル(zoletil)50(Virbac)およびロムプン(rompun)(Bayer)の混合液を使用マニュアルに従って、マウス1匹あたり100μlの用量で腹腔内注射して麻酔した。麻酔されたマウスは腫瘍部位のみ照射可能に放射線照射用板にテープで固定し放射線を照射した。
放射線照射はX-RAD320照射器(Pxi Precision X-Ray)および60Co γ-ray照射器を用いて実施し、薬物と放射線の併用治療効果を確認するために、細胞株の特性に合わせて放射線の強度と照射回数を調節して放射線単独の抗癌効果が強く現れないように調整した。
具体的には、分あたり2Gyの強度のX-Rayを1~5Gyの範囲で、単一または分割照射した。X-Rayが照射されるフィールドサイズ(field size)は、X-rayは20×5cm、60Co γ-rayは30×3cmに設定して、腫瘍が移植された脚部分のみ放射線に露出するようにした。
2-1-3.腫瘍サイズの分析
腫瘍サイズは2~4日間隔で測定し、下記の式を用いて計算した。
V=1/2(L×W
V=体積(mm
L=長さ[mm]、最長径
W=幅[mm]、最短径
測定終了時点は、対照群腫瘍の平均サイズが約2,000mm程度になる時を基準として決定した。測定した腫瘍サイズデータはマイクロソフトアクセルで先にまとめ、GraphPad Prizmで図式化した。統計的有意性はGraphPad Prizmでtwo-way ANOVAを用いて分析した。
2-2.マウスに移植した腫瘍細胞株の腫瘍サイズ減少効果の確認
2-2-1.HCT116細胞株の腫瘍サイズ減少効果の確認
PHI-101化合物が大膓癌に対して放射線治療敏感剤として作用できるかを確認した。
具体的には、実施例1-3により、HCT116細胞株が移植されたマウスにX-RAD320照射器を用いて3Gyの放射線を実施例2-1-2の方法で照射する24時間前、3時間前および24時間後に、実施例2-1-1で用意した薬物をそれぞれ20mg/kgの用量で腹腔投与し、これを1週間間隔で2回繰り返した。その後、実施例2-1-3の方法により腫瘍サイズを分析した。
その結果、週あたり20mg/kgの用量で3回投与した群の場合、対照群に比べて、PHI-101化合物投与および放射線照射を併用した時、腫瘍のサイズが49.58%減少し、放射線照射のみを進行させた場合よりも腫瘍のサイズが36.60%抑制されることを確認した(図1)。
2-2-2.JIMT-1細胞株の腫瘍サイズ減少効果の確認
PHI-101化合物が乳癌に対して放射線治療敏感剤として作用できるかを確認した。
具体的には、実施例1-3により、JIMT-1細胞株が移植されたマウスに60Co γ-ray照射器を用いて3Gyの放射線を実施例2-1-2の方法で照射する24時間前、3時間前、24時間後、48時間後および72時間後に、実施例2-1-1で用意した薬物をそれぞれ20mg/kgの用量で腹腔投与し、これを3週間3回繰り返した。その後、実施例2-1-3の方法により腫瘍サイズを分析した。
その結果、対照群に比べて、PHI-101化合物投与および放射線照射を併用した時、腫瘍のサイズが27.32%減少し、放射線照射のみを進行させた場合よりも腫瘍のサイズが20.53%抑制されることを確認した(図2)。
2-2-3.FaDu細胞株の腫瘍サイズ減少効果の確認
PHI-101化合物が頭頸部癌に対して放射線治療敏感剤として作用できるかを確認した。
具体的には、実施例1-3により、FaDu細胞株が移植されたマウスに60Co γ-ray照射器を用いて3Gyの放射線を実施例2-1-2の方法で照射する3時間前、24時間後、48時間後、72時間後、および96時間後に、実施例2-1-1で用意した薬物をそれぞれ20mg/kgの用量で腹腔投与し、これを3週間3回繰り返した。その後、実施例2-1-3の方法により腫瘍サイズを分析した。
その結果、対照群に比べて、PHI-101化合物投与および放射線照射を併用した時、腫瘍のサイズが37.50%減少し、放射線照射のみを進行させた場合よりも腫瘍のサイズが29.16%抑制されることを確認した(図3)。
実施例3.薬物および放射線処理による乳癌細胞抑制活性の測定
コロニー形成能分析(clonogenic assay)を用いてPHI-101化合物が乳癌に対して放射線治療敏感剤として作用できるかを確認した。
具体的には、下記表2の乳癌細胞株を60mmディッシュのDMEM培地にそれぞれ300個ずつ入れて、PHI-101を0.1、0.2または0.5μMの濃度で処理し、対照群としてはDMSOを使用した。
Figure 0007098054000007
PHI-101処理3時間後、0、1、2または3Gyの強度の放射線を照射した。以後、5%COおよび37℃の条件で10日間培養した後、0.4%クリスタルバイオレットを用いて生成されたコロニーを染色し、コロニーの個数を計数して生存分画(suviving fraction)を計算した。生存分画の計算結果を正規化(normalized)し、Kaleidagraph version351(Synergy Software、Reading、PA)を用いて線形-二次モデル(Linear-Quadratic model)に合わせて示した。
その結果、PHI-101の処理時、乳癌細胞(JIMT-1およびMDA-MB-468)において濃度依存的に放射線敏感性が増加することを確認した(図4および図5)。
以上、本発明についてその実施例を中心に説明した。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で変形した形態で実現できることを理解するであろう。そのため、開示された実施例は限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、上述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等範囲内にあるすべての相違点は本発明に含まれていると解釈されなければならない。

Claims (4)

  1. 下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む癌に対する放射線治療増用組成物。
    Figure 0007098054000008
  2. 前記癌は、大膓癌、頭頸部癌または乳癌である、請求項1に記載の癌に対する放射線治療増用組成物。
  3. 前記薬学的に許容可能な塩は、塩酸塩である、請求項1に記載の癌に対する放射線治療増用組成物。
  4. 前記組成物は、放射線照射前、放射線照射後または放射線照射と同時に投与されるものである、請求項1に記載の癌に対する放射線治療増用組成物。
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