JP7097985B2 - 移動手摺損傷検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、移動手摺の内部における金属鋼線の損傷を検出する移動手摺損傷検出装置に関する。
従来、筐体と、筐体に設けられ、移動手摺の上面に対向して配置される損傷検出装置本体と、筐体に設けられ、移動手摺の側面に接触する側面ローラとを備えた移動手摺損傷検出装置が知られている。筐体が移動手摺に対して移動手摺の長手方向について相対移動することによって、損傷検出装置本体が移動手摺の上面に対して移動手摺の長手方向について相対移動する。損傷検出装置本体が移動手摺の上面に対して移動手摺の長手方向について相対移動することによって、損傷検出装置本体は、損傷検出装置本体に対向する移動手摺の部分の内部における金属鋼線の損傷を順に検出する(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-88697号公報
側面ローラが移動手摺の側面を転がることによって、損傷検出装置本体が移動手摺の長手方向に案内される。しかしながら、移動手摺の側面における高さ方向中央部には、移動手摺の製造時においてバリが形成される。バリが移動手摺の側面に残ったままの場合には、側面ローラが移動手摺の側面を転がるときに、損傷検出装置本体が移動手摺に対して移動手摺の幅方向に移動してしまう。これにより、損傷検出装置本体の検出精度が低いという課題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、損傷検出装置本体の検出精度を向上させることができる移動手摺損傷検出装置を提供するものである。
この発明に係る移動手摺損傷検出装置は、筐体と、筐体に設けられ、移動手摺に対向して配置され、移動手摺の内部における金属鋼線から漏洩する漏洩磁束を測定して金属鋼線の損傷を検出する損傷検出装置本体と、筐体に設けられ、移動手摺の側面に接触する側面ローラと、側面ローラを移動手摺の側面に向かって押すばね装置とを備え、移動手摺の側面における高さ方向中央部に対向する側面ローラの部分には、移動手摺の側面から離れる第1凹部が形成されており、第1凹部は、移動手摺の側面における高さ方向中央部に対向する側面ローラの部分に形成されている。
この発明に係る移動手摺損傷検出装置によれば、移動手摺の側面における高さ方向中央部に対向する側面ローラの部分には、移動手摺の側面から離れる第1凹部が形成されている。これにより、移動手摺の製造時に形成されたバリが移動手摺の側面に残ったままの場合であっても、側面ローラが移動手摺の側面を転がるときに、移動手摺に対する移動手摺の幅方向への損傷検出装置本体の移動が抑制される。その結果、損傷検出装置本体の検出精度を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る移動手摺損傷検出装置を示す正面図である。 図1のII-II線に沿った矢視断面図である。 図1の移動手摺を示す斜視図である。 図1の移動手摺損傷検出装置を示すブロック図である。 図1の移動手摺損傷検出装置が移動手摺に取り付けられた状態を示す側面図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る移動手摺損傷検出装置を示す正面図である。図2は、図1のII-II線に沿った矢視断面図である。移動手摺損傷検出装置100は、乗客コンベヤに使用される移動手摺200を保守点検する際に用いられる。
移動手摺200は、樹脂部と、樹脂部の内部に設けられた金属鋼線201と、樹脂部に設けられた帆布部とを有している。金属鋼線201は、移動手摺200の長手方向Aに延びて配置されている。言い換えれば、移動手摺200の内部には、移動手摺200の長手方向Aに延びた金属鋼線201が配置されている。これにより、移動手摺200の強度が向上する。この例では、長手方向Aとは、移動手摺200についての長手方向Aとする。
乗客コンベヤが長期間に渡って運転された場合には、金属鋼線201に破断が発生する可能性がある。金属鋼線201に破断が発生した場合には、破断した金属鋼線201の一部が移動手摺200の表面から突出する可能性がある。そこで、金属鋼線201における損傷の有無についての診断が行われる。金属鋼線201における損傷の有無についての診断は、乗客コンベヤの保守点検時に行われる。乗客コンベヤの保守点検の作業は、限定された時間内に行われる。したがって、金属鋼線201における損傷の有無の診断の作業について、簡素化および短時間化が要求されている。限定された時間としては、例えば、乗客コンベヤが設置されている建物における営業終了時から営業開始時までの時間が挙げられる。
移動手摺損傷検出装置100は、筐体101と、筐体101の内部に設けられた損傷検出装置本体102と、筐体101の外面に設けられた取手部103とを備えている。
損傷検出装置本体102は、移動手摺200の内部に設けられた金属鋼線201の損傷を検出する。損傷検出装置本体102は、図示しない磁石と、図示しない検出コイルとを有している。損傷検出装置本体102は、磁石を用いて金属鋼線201を磁化させる。また、損傷検出装置本体102は、金属鋼線201から漏洩する漏洩磁束を測定して、金属鋼線201の損傷を検出する。損傷検出装置本体102の検出結果には、金属鋼線201の損傷の有無と、金属鋼線201の損傷の位置とが含まれる。
移動手摺200の幅方向Bについて取手部103の中心位置と移動手摺200の中心位置とが一致するように、取手部103が筐体101に取り付けられている。この例では、幅方向Bとは、移動手摺200についての幅方向Bとする。幅方向Bについて取手部103の中心位置と移動手摺200の中心位置とが不一致である場合には、作業者が取手部103を下方に向かって押したときに、損傷検出装置本体102が移動手摺200の上面に対して傾斜して配置される可能性がある。損傷検出装置本体102が移動手摺200の上面に対して傾斜して配置された場合には、損傷検出装置本体102の検出精度が低下する。一方、幅方向Bについて取手部103の中心位置と移動手摺200の中心位置とが一致する場合には、作業者が取手部103を下方に向かって押したときに、損傷検出装置本体102が移動手摺200の上面に対して傾斜することが抑制される。したがって、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
長手方向Aについて取手部103の中心位置と筐体101の中心位置とが一致するように、取手部103が筐体101に取り付けられている。長手方向Aについて取手部103の中心位置と筐体101の中心位置とが不一致である場合には、作業者が取手部103を下方に向かって押したときに、損傷検出装置本体102が移動手摺200の上面に対して傾斜して配置される可能性がある。損傷検出装置本体102が移動手摺200の上面に対して傾斜して配置された場合には、損傷検出装置本体102の検出精度が低下する。一方、長手方向Aについて取手部103の中心位置と筐体101の中心位置とが一致する場合には、作業者が取手部103を下方に向かって押したときに、損傷検出装置本体102が移動手摺200の上面に対して傾斜することが抑制される。したがって、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
取手部103は、移動手摺200の上面に対して垂直方向に視た場合に、取手部103が移動手摺200を横切るように、筐体101に取り付けられている。作業者の手が取手部103を掴むことによって、移動する移動手摺200に対して損傷検出装置本体102が一定の位置に保たれる。移動手摺200が移動する場合に、損傷検出装置本体102には、移動手摺200の移動方向について押す力が作用する。取手部103が移動手摺200を横切らないように筐体101に取り付けられている場合には、移動手摺200が移動することによって、移動手摺200に対して損傷検出装置本体102が一定の位置から移動する可能性がある。損傷検出装置本体102が移動手摺200に対して一定の位置から移動した場合には、損傷検出装置本体102の検出精度が低下する。一方、取手部103が移動手摺200を横切るように取手部103が筐体101に取り付けられている場合には、移動手摺200の移動方向に損傷検出装置本体102に押す力が作用しても、損傷検出装置本体102が移動手摺200に対して一定の位置に保たれる。その結果、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
また、移動手摺損傷検出装置100は、移動手摺200の側面に接触する4個の側面ローラ104と、移動手摺200の上面に接触する2個の上面ローラ105とを備えている。側面ローラ104および上面ローラ105のそれぞれは、筐体101に回転可能に支持されている。側面ローラ104は、筐体101が移動手摺200に対して長手方向Aに移動する場合に、移動手摺200の側面を転がる。上面ローラ105は、筐体101が移動手摺200に対して長手方向Aに移動する場合に、移動手摺200の上面を転がる。側面ローラ104が移動手摺200の側面を転がり、上面ローラ105が移動手摺200の上面を転がることによって、筐体101が長手方向Aに案内される。その結果、高さ方向について、移動手摺200に対する損傷検出装置本体102の相対位置が維持され、幅方向Bについて、移動手摺200に対する損傷検出装置本体102の相対位置が維持される。したがって、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
4個の側面ローラ104のうちで、2個の側面ローラ104は、幅方向Bについて一方側に配置されている。4個の側面ローラ104のうちで、残りの2個の側面ローラ104は、幅方向Bについて他方側に配置されている。この例では、幅方向Bについて一方側に配置された2個の側面ローラ104を第1側面ローラ104Aとし、幅方向Bについて他方側に配置された2個の側面ローラ104を第2側面ローラ104Bとする。
2個の第1側面ローラ104Aは、長手方向Aについて互いに離れて配置されている。上方から視た場合に、長手方向Aについて2個の第1側面ローラ104Aの間に損傷検出装置本体102が配置されている。2個の第1側面ローラ104Aのそれぞれは、筐体101に対して、幅方向Bについて移動可能となっている。
2個の第2側面ローラ104Bは、長手方向Aについて互いに離れて配置されている。上方から視た場合に、長手方向Aについて2個の第2側面ローラ104Bの間に損傷検出装置本体102が配置されている。2個の第2側面ローラ104Bのそれぞれは、筐体101に対して、幅方向Bについて移動しない。
2個の第1側面ローラ104Aのうちの一方と、2個の第2側面ローラ104Bのうちの一方とは、幅方向Bについて、互いに対向している。2個の第1側面ローラ104Aのうちの他方と、2個の第2側面ローラ104Bのうちの他方とは、幅方向Bについて、互いに対向している。これにより、筐体101は、より正確に長手方向Aに案内される。
幅方向Bについて、2個の第1側面ローラ104Aおよび2個の第2側面ローラ104Bの間に移動手摺200が挟まれる。長手方向Aについて移動手摺200が移動する場合に、幅方向Bについて移動手摺200が振動する可能性がある。幅方向Bについて移動手摺200が振動した場合に、第1側面ローラ104Aおよび第2側面ローラ104Bが移動手摺200の振動に追従する。これにより、幅方向Bについて移動手摺200が振動した場合に、幅方向Bについて移動手摺200に対する損傷検出装置本体102の相対位置が維持される。したがって、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
乗客コンベヤが設置される建物において、幅方向Bについて移動手摺200の隣に壁面が配置される場合がある。この場合には、移動手摺200と壁面との間の距離に対応して、幅方向Bについての筐体101の壁の寸法および幅方向Bについての側面ローラ104の寸法のそれぞれが決められる。これにより、幅方向Bについて移動手摺200の隣に壁面が配置される場合であっても、移動手摺損傷検出装置100を移動手摺200に設置することができる。
移動手摺200の側面における高さ方向中央部に対向する側面ローラ104の部分には、移動手摺200の側面から離れる第1凹部106が形成されている。第1凹部106は、側面ローラ104の全周に渡って配置されている。
図3は、図1の移動手摺200を示す斜視図である。移動手摺200の側面における高さ方向中央部には、移動手摺200の製造時に発生するバリ202が形成される場合がある。また、移動手摺200の側面における高さ方向中央部には、カッターなどを用いて移動手摺200からバリを除去する時に発生する凹部が形成される場合がある。移動手摺200のバリ202に側面ローラ104が接触することによって損傷検出装置本体102が幅方向Bに振動した場合には、損傷検出装置本体102の検出精度が低下する。そのため、第1凹部106は、移動手摺200の側面に形成されたバリ202または凹部に対向するように配置され、移動手摺200のバリ202に接触しない深さに形成されている。これにより、バリ202による損傷検出装置本体102の振動が抑制され、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
図2に示すように、2個の上面ローラ105は、長手方向Aについて互いに離れて配置されている。上方から視た場合に、長手方向Aについて2個の上面ローラ105の間に損傷検出装置本体102が配置されている。これにより、筐体101は、より正確に長手方向Aに案内される。
長手方向Aについて互いに離れた2個の上面ローラ105が移動手摺200の上面を転がる。長手方向Aについて移動手摺200が移動する場合に、高さ方向について移動手摺200が振動する可能性がある。高さ方向について移動手摺200が振動した場合に、2個の上面ローラ105が移動手摺200の振動に追従する。これにより、高さ方向について移動手摺200が振動した場合に、高さ方向について移動手摺200に対する損傷検出装置本体102の相対位置が維持される。したがって、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
移動手摺200の上面における幅方向中央部に対向する上面ローラ105の部分には、移動手摺200の上面から離れる第2凹部107が形成されている。第2凹部107は、上面ローラ105の全周に渡って配置されている。
図3に示すように、移動手摺200の上面における幅方向中央部には、移動手摺200の駆動時に図示しない加圧ローラの圧力によって凹部203が形成される場合がある。移動手摺200の凹部203に上面ローラ105が接触することによって損傷検出装置本体102が上下方向に振動した場合には、損傷検出装置本体102の検出精度が低下する。そのため、第2凹部107は、移動手摺200の上面に形成された凹部203に対向するように配置され、移動手摺200凹部203に接触しない深さに形成されている。これにより、凹部203による損傷検出装置本体102の振動が抑制され、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
側面ローラ104および上面ローラ105のそれぞれは、移動手摺200の樹脂部の硬度よりも高い硬度の樹脂から構成されている。言い換えれば、側面ローラ104および上面ローラ105のそれぞれは、移動手摺200の樹脂部よりも高硬度の樹脂から構成されている。側面ローラ104および上面ローラ105のそれぞれが、移動手摺200の樹脂部の硬度よりも低い硬度の樹脂から構成されている場合には、側面ローラ104が移動手摺200の側面に接触し、上面ローラ105が移動手摺200の上面に接触したときに、変形する。側面ローラ104および上面ローラ105のそれぞれが変形することによって、損傷検出装置本体102の検出精度が低下する。一方、側面ローラ104および上面ローラ105のそれぞれが、移動手摺200の樹脂部の硬度よりも高い硬度の樹脂から構成されている場合には、側面ローラ104が移動手摺200の側面に接触し、上面ローラ105が移動手摺200の上面に接触したときに、変形することが抑制される。したがって、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
また、側面ローラ104および上面ローラ105のそれぞれは、ポリアセタール(Polyacetal)から構成されている。これにより、側面ローラ104が移動手摺200の側面に接触し、上面ローラ105が移動手摺200の上面に接触したときに、移動手摺200の側面および上面に損傷が発生することが抑制される。なお、側面ローラ104および上面ローラ105における移動手摺200に接触する部分のみ、ポリアセタールから構成されてもよい。また、側面ローラ104および上面ローラ105のそれぞれは、ポリアセタール以外の樹脂から構成されてもよい。
筐体101、取手部103、側面ローラ104および上面ローラ105は、非磁性体から構成されている。筐体101、取手部103、側面ローラ104および上面ローラ105を構成する非磁性体としては、非磁性体の金属、樹脂などが挙げられる。損傷検出装置本体102の周囲に磁性体が存在する場合には、損傷検出装置本体102の周囲に存在する磁性体が損傷検出装置本体102の磁石によって磁化する。損傷検出装置本体102の周囲に存在する磁性体が磁化することによって、損傷検出装置本体102の検出精度が低下する。一方、筐体101、取手部103、側面ローラ104および上面ローラ105は、非磁性体から構成されている場合には、筐体101、取手部103、側面ローラ104および上面ローラ105は、磁化しない。したがって、損傷検出装置本体102の検出精度が向上する。
図1および図2に示すように、また、移動手摺損傷検出装置100は、第1側面ローラ104Aを第2側面ローラ104Bに向かって押すばね装置108と、筐体101に設けられ、損傷検出装置本体102に電流を供給する電源供給部109とを備えている。
ばね装置108は、筐体101に支持されている。ばね装置108が第1側面ローラ104Aを第2側面ローラ104Bに向かって押すことによって、幅方向Bについての移動手摺200の寸法と、幅方向Bについての第1側面ローラ104Aと第2側面ローラ104Bとの間の寸法とが一致する。これにより、幅方向Bについての移動手摺200の寸法のばらつきに対応して、幅方向Bについての第1側面ローラ104Aと第2側面ローラ104Bとの間の寸法が調整される。
乗客コンベヤの保守点検時に移動手摺200の表面に傷がつかないことが重要である。そのため、移動手摺損傷検出装置100は、ばね装置108の弾性力に逆らって移動手摺200の側面から離れる方向に側面ローラ104を移動させる側面ローラ取手部112を備えている。側面ローラ取手部112は、作業者によって操作される。ばね装置108の弾性力に逆らって側面ローラ取手部112が操作されることによって、第1側面ローラ104Aは、第2側面ローラ104Bに対して幅方向Bに離れるように移動する。ばね装置108の弾性力に逆らって側面ローラ取手部112が操作された状態で、移動手摺200に移動手摺損傷検出装置100が設置され、その後、側面ローラ取手部112の操作が解除される。これにより、ばね装置108の弾性力によって第1側面ローラ104Aが第2側面ローラ104Bに近づくように移動して、第1側面ローラ104Aが移動手摺200の側面に接触する。この機構によって、一時的に移動手摺200と側面ローラ104との間に隙間ができ、側面ローラ104以外の部材が移動手摺200に接触することなく、移動手摺損傷検出装置100が移動手摺200に取り付けられる。これにより、乗客コンベヤの保守点検時に移動手摺200の表面に傷がつくことが防止される。
電源供給部109は、筐体101に固定されている。したがって、作業者は、取手部103を把持することによって、電源供給部109を筐体101とともに運ぶことができる。
図4は、図1の移動手摺損傷検出装置100を示すブロック図である。移動手摺損傷検出装置100は、損傷検出装置本体102との間で通信を行う携帯端末装置110を備えている。携帯端末装置110としては、例えば、ノート型パーソナルコンピュータが挙げられる。携帯端末装置110には、損傷検出装置本体102と連動する制御プログラムが記憶されている。携帯端末装置110は、損傷検出装置本体102の検出結果を表示する表示部111を有している。表示部111は、損傷検出装置本体102によって測定された値が、設定されたS/N比以上の場合に、金属鋼線201に損傷が発生したことを示すシグナルを表示する。これにより、金属鋼線201の損傷個所の見逃しが抑制される。また、金属鋼線201の損傷個所がリアルタイムに検出される。
次に、移動手摺200の診断を行う手順について説明する。図5は、図1の移動手摺損傷検出装置100が移動手摺200に取り付けられた状態を示す側面図である。まず、第1側面ローラ104Aと第2側面ローラ104Bとの間に移動手摺200を配置し、移動手摺200の側面に第1側面ローラ104Aおよび第2側面ローラ104Bを接触させる。また、上面ローラ105を移動手摺200の上面に接触させる。これにより、損傷検出装置本体102は、移動手摺200の上面に対向する。この時、作業者300は、取手部103を用いて、側面ローラ104および上面ローラ105を設置する。
その後、作業者300が取手部103を把持した状態で、移動手摺200を循環移動させる。このとき、作業者300は、長手方向Aについて損傷検出装置本体102が移動しないように、取手部103を把持する。これにより、移動手摺200は、損傷検出装置本体102に対して長手方向Aに相対移動する。
損傷検出装置本体102の検出結果は、表示部111に表示される。作業者300は、表示部111を目視しながら、移動手摺200の診断を行う。移動手摺200における金属鋼線201の損傷が発生した部分が見つけられた場合には、移動手摺200の循環移動を停止させる。その後、作業者300が取手部103を把持して、移動手摺200に対して損傷検出装置本体102を長手方向Aに移動させる。これにより、移動手摺200における金属鋼線201の損傷が発生した部分をより詳細に見つけることができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る移動手摺損傷検出装置100によれば、移動手摺200の側面における高さ方向中央部に対向する側面ローラ104の部分には、移動手摺200の側面から離れる第1凹部106が形成されている。これにより、移動手摺200の側面における高さ方向中央部にバリ202が残ったままの場合であっても、損傷検出装置本体102が移動手摺200に対して幅方向Bに移動することが抑制される。その結果、損傷検出装置本体102の検出精度を向上させることができる。
また、移動手摺損傷検出装置100は、側面ローラ104を移動手摺200の側面に向かって押すばね装置108と、ばね装置108の弾性力に逆らって移動手摺200の側面から離れる方向に側面ローラ104を移動させる側面ローラ取手部112を備えている。ばね装置108の弾性力に逆らって側面ローラ取手部112が操作されることによって、移動手摺200の表面に傷がつくことなく、移動手摺損傷検出装置100を移動手摺200に取り付けることができる。
また、移動手摺200の上面における幅方向中央部に対向する上面ローラ105の部分には、移動手摺200の上面から離れる第2凹部107が形成されている。これにより、加圧ローラによって移動手摺200の上面における幅方向中央部に凹部203が形成された場合であっても、損傷検出装置本体102が移動手摺200に対して高さ方向に移動することが抑制される。その結果、損傷検出装置本体102の検出精度を向上させることができる。
また、移動手摺損傷検出装置100は、筐体101に設けられた電源供給部109を備えている。これにより、作業者300は、移動手摺損傷検出装置100を容易に運ぶことができる。
また、移動手摺損傷検出装置100は、損傷検出装置本体102の検出結果を表示する表示部111を備えている。これにより、作業者300は、損傷検出装置本体102の検出結果を目視しながら、移動手摺200の診断を行うことができる。
また、移動手摺損傷検出装置100は、筐体101に設けられた取手部103を備えている。これにより、作業者300が取手部103を把持して、損傷検出装置本体102を移動手摺200の上面に容易に対向させることができる。その結果、金属鋼線201の損傷の検出の作業について、簡素化および短時間化を図ることができる。
また、第1側面ローラ104Aおよび第2側面ローラ104Bの間に移動手摺200が配置される。これにより、移動手摺200が循環移動することによって幅方向Bに振動した場合であっても、損傷検出装置本体102が移動手摺200に対して幅方向Bに移動することが抑制される。その結果、損傷検出装置本体102の検出精度を向上させることができる。
また、上面ローラ105が移動手摺200の上面に転がる。これにより、移動手摺200が循環移動することによって移動手摺200が高さ方向に振動した場合であっても、損傷検出装置本体102が移動手摺200に対して高さ方向に移動することが抑制される。その結果、損傷検出装置本体102の検出精度を向上させることができる。
また、側面ローラ104は、移動手摺200の硬度よりも高い硬度の樹脂から構成されている。これにより、側面ローラ104が移動手摺200の側面に接触したときに、側面ローラ104が変形することが抑制される。その結果、損傷検出装置本体102の検出精度を向上させることができる。
また、上面ローラ105は、移動手摺200の硬度よりも高い硬度の樹脂から構成されている。これにより、上面ローラ105が移動手摺200の側面に接触したときに、上面ローラ105が変形することが抑制される。その結果、損傷検出装置本体102の検出精度を向上させることができる。
また、筐体101、取手部103、側面ローラ104および上面ローラ105は、非磁性体から構成されている。これにより、損傷検出装置本体102へのノイズの影響を低減させることができる。その結果、損傷検出装置本体102の検出精度を向上させることができる。
なお、上記実施の形態1では、移動手摺200の側面における高さ方向中央部に対向する側面ローラ104の部分に第1凹部106が形成されている構成について説明した。しかしながら、これに限らず、第1凹部106は、移動手摺200の側面に対向する側面ローラ104の部分に形成されていればよい。この場合、第1凹部106は、移動手摺200の側面に形成されたバリ202または凹部に対向する側面ローラ104の部分に形成される。
また、上記実施の形態1では、移動手摺200の上面における幅方向中央部に対向する上面ローラ105の部分に第2凹部107が形成されている構成について説明した。しかしながら、これに限らず、第2凹部107は、移動手摺200の上面に対向する上面ローラ105の部分に形成されていればよい。この場合、第2凹部107は、移動手摺200の上面に形成された凹部203に対向する上面ローラ105の部分に形成される。
100 移動手摺損傷検出装置、101 筐体、102 損傷検出装置本体、103 取手部、104 側面ローラ、104A 第1側面ローラ、104B 第2側面ローラ、105 上面ローラ、106 第1凹部、107 第2凹部、108 ばね装置、109 電源供給部、110 携帯端末装置、111 表示部、112 側面ローラ取手部、200 移動手摺、201 金属鋼線、202 バリ、203 凹部、300 作業者。

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体に設けられ、移動手摺に対向して配置され、前記移動手摺の内部における金属鋼線から漏洩する漏洩磁束を測定して前記金属鋼線の損傷を検出する損傷検出装置本体と、
    前記筐体に設けられ、前記移動手摺の側面に接触する側面ローラと、
    前記側面ローラを前記移動手摺の側面に向かって押すばね装置と
    を備え、
    前記移動手摺の側面に対向する前記側面ローラの部分には、前記移動手摺の側面から離れる第1凹部が形成されており、
    前記第1凹部は、前記移動手摺の側面における高さ方向中央部に対向する前記側面ローラの部分に形成されている移動手摺損傷検出装置。
  2. 前記ばね装置の弾性力に逆らって前記移動手摺の側面から離れる方向に前記側面ローラを移動させる側面ローラ取手部をさらに備えた請求項1に記載の移動手摺損傷検出装置。
  3. 前記筐体に設けられ、前記移動手摺の上面に接触する上面ローラをさらに備え、
    前記移動手摺の上面に対向する前記上面ローラの部分には、前記移動手摺の上面から離れる第2凹部が形成されている請求項1または請求項2に記載の移動手摺損傷検出装置。
  4. 前記第2凹部は、前記移動手摺の上面における幅方向中央部に対向する前記上面ローラの部分に形成されている請求項に記載の移動手摺損傷検出装置。
  5. 前記筐体に設けられ、前記損傷検出装置本体に電流を供給する電源供給部をさらに備えている請求項1から請求項までの何れか一項に記載の移動手摺損傷検出装置。
  6. 前記損傷検出装置本体の検出結果を表示する表示部をさらに備えた請求項1から請求項までの何れか一項に記載の移動手摺損傷検出装置。
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