JP7097972B2 - 健全性診断装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータが設けられている建物とエレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の健全性を診断する健全性診断装置に関するものである。
従来のエレベータ仮復旧運転システムでは、乗場三方枠に距離センサとターゲットとが設けられている。距離センサは、乗場出入口の幅方向の一端部の上部に配置されている。ターゲットは、乗場出入口の幅方向の他端部の下部に配置されている。評価部は、乗場三方枠の変形量から、地震前後の建物の層間変位量を求める(例えば、特許文献1参照)。
特開平9-120337号公報
上記のような従来のエレベータ仮復旧運転システムでは、各階の乗場三方枠に距離センサ及びターゲットを設置する必要があり、構成が複雑になるとともに、コストが高くなる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、構成を簡単にしてコストの低減を図ることができる健全性診断装置を得ることを目的とする。
この発明に係る健全性診断装置は、エレベータの乗場ドアに設けられている連結部材と、エレベータのかごドアに設けられており、連結部材を挟み込むことにより、乗場ドアをかごドアに連動させるベーン機構との間のギャップ寸法を、エレベータのドアモータの回転速度及びトルクの少なくともいずれか一方から推定するギャップ推定部、ギャップ基準値を記憶する記憶部、及び地震発生後のギャップ寸法をギャップ基準値と比較することにより、エレベータが設けられている建物とエレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の地震発生後の健全性を診断する診断部を備えている。
また、この発明に係る健全性診断装置は、地震発生前のエレベータのドアモータのトルク波形に対応するトルク基準波形を記憶する記憶部、及び地震発生後のドアモータのトルク波形をトルク基準波形と比較することにより、エレベータが設けられている建物とエレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の地震発生後の健全性を診断する診断部を備えている。
また、この発明に係る健全性診断装置は、エレベータのかごに設けられており、かご敷居と乗場敷居との間の隙間寸法を検出する隙間検出器、及び地震発生後の隙間寸法を隙間基準値と比較することにより、エレベータが設けられている建物とエレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の地震発生後の健全性を診断する診断装置本体を備えている。
また、この発明に係る健全性診断装置は、エレベータのかごに設けられており、乗場ドア装置の一部である特徴点の位置を検出する特徴点検出器、及び地震発生後の特徴点の位置を基準位置と比較することにより、エレベータが設けられている建物とエレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の地震発生後の健全性を診断する診断装置本体を備えている。
また、この発明に係る健全性診断装置は、エレベータの乗場ドアに設けられている連結部材と、エレベータのかごドアに設けられており、連結部材を挟み込むことにより、乗場ドアをかごドアに連動させるベーン機構との間のギャップ寸法を、エレベータのドアモータの回転速度及びトルクの少なくともいずれか一方から推定するギャップ推定部、エレベータのかごの傾きの許容角度を記憶する記憶部、及びかごを第1の位置で停止させたときのギャップ寸法と、第1の位置に対して上下方向にずらされた第2の位置でかごを停止させたときのギャップ寸法との差分を求め、差分に基づいて、かごの傾き角度を推定し、推定した傾き角度と許容角度とを比較することにより、エレベータが設けられている建物とエレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の健全性を診断する診断部を備えている。
この発明の健全性診断装置によれば、構成を簡単にしてコストの低減を図ることができる。
この発明の実施の形態1による健全性診断装置が適用されるエレベータの一例を示す概略の構成図である。 図1のエレベータに地震よる層間変位が発生した状態を示す構成図である。 図1のエレベータのかごドア装置を示す正面図である。 図1のエレベータの乗場ドア装置を示す正面図である。 全戸閉時における図3のベーン機構と図4の連結ローラとの位置関係を示す平面図である。 図5のベーン機構により乗場ドアローラが挟み込まれた状態を示す平面図である。 図6のベーン機構及び乗場ドアローラの戸開動作中の状態を示す平面図である。 図5の第1のかごドアと第2の乗場ドアとの間に地震による位置ずれが生じた状態を示す平面図である。 図8のベーン機構により乗場ドアローラが挟み込まれた状態を示す平面図である。 図9のベーン機構及び乗場ドアローラの戸開動作中の状態を示す平面図である。 図3のドアモータの戸開動作時の回転速度波形及びトルク波形の一例を示すグラフである。 図3のドア制御装置と実施の形態1の健全性診断装置とを示すブロック図である。 図12の診断装置本体による判定基準更新動作を示すフローチャートである。 図12の診断装置本体による健全性診断動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による健全性診断装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による健全性診断装置を示す構成図である。 図16の特徴点検出器の検出対象となる特徴点の一例を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による健全性診断装置を示すブロック図である。 かごの傾きにより、図3のかごドア装置が傾いた状態を示す正面図である。 かごが第1の位置に位置しているときの図19のベーン機構と乗場ドアローラとの関係を示す正面図である。 かごが第2の位置に位置しているときの図19のベーン機構と乗場ドアローラとの関係を示す正面図である。 実施の形態1~4の診断装置本体の各機能を実現する処理回路の第1の例を示す構成図である。 実施の形態1~4の診断装置本体の各機能を実現する処理回路の第2の例を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による健全性診断装置が適用されるエレベータの一例を示す概略の構成図である。また、図2は、図1のエレベータに地震よる層間変位が発生した状態を示す構成図である。
図において、建物50には、昇降路51及び機械室52が設けられている。機械室52は、昇降路51の真上に配置されている。機械室52には、巻上機53及びエレベータ制御装置54が設置されている。
巻上機53は、駆動シーブ55、図示しない巻上機モータ、及び図示しない巻上機ブレーキを有している。巻上機モータは、駆動シーブ55を回転させる。巻上機ブレーキは、駆動シーブ55の静止状態を保持、又は駆動シーブ55の回転を制動する。
駆動シーブ55には、懸架体56が巻き掛けられている。懸架体56としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。
懸架体56の第1の端部には、かご57が接続されている。懸架体56の第2の端部には、図示しない釣合おもりが接続されている。かご57及び釣合おもりは、懸架体56により昇降路51内に吊り下げられている。また、かご57及び釣合おもりは、駆動シーブ55を回転させることにより、昇降路51内を昇降する。
エレベータ制御装置54は、巻上機53を制御することにより、かご57の運行を制御する。
昇降路51内には、第1のかごガイドレール58aと第2のかごガイドレール58bとが設置されている。第1及び第2のかごガイドレール58a,58bは、かご57の昇降を案内する。
図3は、図1のエレベータのかごドア装置を示す正面図であり、かごドア装置を乗場側から見た図である。
かご出入口1は、第1のかごドア2及び第2のかごドア3により開閉される。第1のかごドア2は、第1のかごドアパネル4と、第1のかごドアハンガ5とを有している。第1のかごドアハンガ5は、第1のかごドアパネル4の上部に固定されている。
第1のかごドアハンガ5には、一対の第1のかごドアローラ6と、一対の第1のかごドアアップスラストローラ7とが設けられている。一対の第1のかごドアアップスラストローラ7は、一対の第1のかごドアローラ6の下方に配置されている。
第2のかごドア3は、第2のかごドアパネル8と、第2のかごドアハンガ9とを有している。第2のかごドアハンガ9は、第2のかごドアパネル8の上部に固定されている。
第2のかごドアハンガ9には、一対の第2のかごドアローラ10と、一対の第2のかごドアアップスラストローラ11とが設けられている。一対の第2のかごドアアップスラストローラ11は、一対の第2のかごドアローラ10の下方に配置されている。
かごドア桁13は、かご出入口1の上方で、かごに固定されている。かごドア桁13には、かごドアレール14が設けられている。第1及び第2のかごドア2,3は、かごドアレール14から吊り下げられている。
第1及び第2のかごドア2,3の開閉動作時には、第1及び第2のかごドアローラ6,10は、かごドアレール14上を転がりながら移動する。第1及び第2のかごドアアップスラストローラ7,11は、第1及び第2のかごドアローラ6,10のかごドアレール14からの脱落を防止する。
かごドア桁13には、ドアモータ15が固定されている。ドアモータ15は、第1及び第2のかごドア2,3に開閉動作をさせる駆動力を発生する。また、ドアモータ15は、かご出入口1の幅方向のかごドア桁13の一端部に配置されている。また、ドアモータ15は、かごドアレール14の上方に配置されている。ドアモータ15の回転軸は、かごの奥行き方向に平行、かつ水平である。
ドアモータ15の回転軸には、モータプーリ16が固定されている。かご出入口1の幅方向のかごドア桁13の他端部には、連動プーリ17が設けられている。連動プーリ17は、かごドアレール14の上方に配置されている。連動プーリ17の回転軸は、ドアモータ15の回転軸に平行である。
モータプーリ16と連動プーリ17との間には、環状の伝達体18が巻かれている。伝達体18としては、例えば伝達ベルトが用いられている。伝達体18の上側部分及び下側部分は、かご出入口1の幅方向に平行に張られている。
第1のかごドア2には、ベーン機構19が設けられている。伝達体18には、把持部材20が設けられている。把持部材20は、伝達体18の下側部分を把持している。伝達体18の動きは、把持部材20を介して第1のかごドア2に伝達される。伝達体18は、ドアモータ15により循環動作し、ドアモータ15の駆動力を第1のかごドア2に伝達する。
第1のかごドア2の開閉動作は、かごドア連動機構21を介して第2のかごドア3に伝達される。ドアモータ15は、ドア制御装置22によって制御されている。
実施の形態1のかごドア装置は、片開き式である。即ち、第1及び第2のかごドア2,3は、開閉動作時に同方向へ移動する。
高速ドアである第1のかごドア2は、かご出入口1の全閉時に、戸袋から遠い側に配置されている。低速ドアである第2のかごドア3は、かご出入口1の全閉時に、戸袋に近い側に配置されている。戸袋は、図3の第2のかごドア3の左側である。第1のかごドア2は、開閉動作時に、第2のかごドア3よりも高速で移動する。
図4は、図1のエレベータの乗場ドア装置を示す正面図であり、乗場ドア装置を昇降路側から見た図である。
乗場出入口31は、第1の乗場ドア32及び第2の乗場ドア33により開閉される。第1の乗場ドア32は、第1の乗場ドアパネル34と、第1の乗場ドアハンガ35とを有している。第1の乗場ドアハンガ35は、第1の乗場ドアパネル34の上部に固定されている。
第1の乗場ドアハンガ35には、一対の第1の乗場ドアローラ36と、一対の第1の乗場ドアアップスラストローラ37とが設けられている。一対の第1の乗場ドアアップスラストローラ37は、一対の第1の乗場ドアローラ36の下方に配置されている。
第2の乗場ドア33は、第2の乗場ドアパネル38と、第2の乗場ドアハンガ39とを有している。第2の乗場ドアハンガ39は、第2の乗場ドアパネル38の上部に固定されている。
第2の乗場ドアハンガ39には、一対の第2の乗場ドアローラ40と、一対の第2の乗場ドアアップスラストローラ41とが設けられている。一対の第2の乗場ドアアップスラストローラ41は、一対の第2の乗場ドアローラ40の下方に配置されている。
乗場ドア桁43は、乗場出入口31の上方に配置されている。乗場ドア桁43には、乗場ドアレール44が設けられている。第1及び第2の乗場ドア32,33は、乗場ドアレール44から吊り下げられている。
第1及び第2の乗場ドア32,33の開閉動作時には、第1及び第2の乗場ドアローラ36,40は、乗場ドアレール44上を転がりながら移動する。第1及び第2の乗場ドアアップスラストローラ37,41は、第1及び第2の乗場ドアローラ36,40の乗場ドアレール44からの脱落を防止する。
第2の乗場ドア33には、連結部材としての一対の連結ローラ45が設けられている。連結ローラ45には、固定側インターロックローラと可動側インターロックローラとが含まれている。
連結ローラ45は、かごが着床し第1のかごドア2が開放動作する際、ベーン機構19により挟み込まれる。これにより、可動側インターロックローラが回転し、図示しない錠装置が解錠される。また、ベーン機構19は、連結ローラ45を挟み込むことにより、第2の乗場ドア33を第1のかごドア2の開閉動作に連動させる。
乗場ドア桁43には、乗場ドア連動機構46が設けられている。第2の乗場ドア33の開閉動作は、乗場ドア連動機構46を介して第1の乗場ドア32に伝達される。
図5は、全戸閉時における図3のベーン機構19と図4の連結ローラ45との位置関係を示す平面図である。ベーン機構19は、第1のベーン19aと第2のベーン19bとを有している。第1のベーン19a及び第2のベーン19bは、互いに平行、かつ鉛直方向に平行に配置されている。また、第1のベーン19aと第2のベーン19bとの間隔は、可変である。
全戸閉時には、第1のベーン19a及び第2のベーン19bは、それぞれ連結ローラ45から離れている。全戸閉時の第1のベーン19aと連結ローラ45との間のギャップ寸法は、Xである。
図6は、図5のベーン機構19により連結ローラ45が挟み込まれた状態を示す平面図である。また、図7は、図6のベーン機構19及び連結ローラ45の戸開動作中の状態を示す平面図である。
ドアモータ15が戸開動作を開始すると、まず第1のベーン19aと第2のベーン19bとの間隔が狭められ、第1のベーン19aと第2のベーン19bとの間に連結ローラ45が挟み込まれる。
この後、第1のかごドア2が戸袋側へ移動を開始すると、第2の乗場ドア33が第1のかごドア2と一体に戸袋側へ移動する。
図8は、図5の第1のかごドア2と第2の乗場ドア33との間に地震による位置ずれが生じた状態を示す平面図である。図8の例では、地震により建物50に層間変位が発生している。これにより、ギャップ寸法がX+ΔXに変化している。また、第1のかごドア2に対して、角度ずれ量Δθの角度ずれが第2の乗場ドア33に生じている。
図9は、図8のベーン機構19により連結ローラ45が挟み込まれた状態を示す平面図である。また、図10は、図9のベーン機構19及び連結ローラ45の戸開動作中の状態を示す平面図である。
図10の状態では、第2の乗場ドア33は、第1のかごドア2に対して傾斜した状態のまま開放動作している。
図11は、図3のドアモータ15の戸開動作時の回転速度波形及びトルク波形の一例を示すグラフである。図11に示すように、ギャップ寸法は、ドアモータ15の回転速度及びトルクの少なくともいずれか一方から推定することができる。
また、地震により、図8~10に示すように、第1のかごドア2に対する第2の乗場ドア33の角度ずれが生じた場合、第2の乗場ドア33に走行ロスが生じる。このため、角度ずれ量は、図11に示すようなトルク波形の増大から推定することができる。また、地震による乗場ドアレール44の変形も、トルク変動から推定することができる。
図12は、図3のドア制御装置22と実施の形態1の健全性診断装置とを示すブロック図である。ドアモータ15には、ドアモータ15の回転速度に応じた信号を発生する回転検出器23が設けられている。回転検出器23としては、例えばレゾルバ、又はエンコーダが用いられている。
ドア制御装置22は、機能ブロックとして、速度指令部22a、速度制御部22b、電流制御部22c、速度演算部22d、及びフィルタ処理部22eを有している。
速度指令部22aは、第1及び第2のかごドア2,3に開閉動作をさせるためのドアモータ15の回転速度指令値を生成して速度制御部22bに出力する。
速度制御部22bは、ドアモータ15の実回転速度と回転速度指令値との誤差を補正する。また、速度制御部22bには、速度指令部22aの出力である回転速度指令値と、速度演算部22d及びフィルタ処理部22eから得られるドアモータ15の実回転速度とが入力される。
図12では、回転速度指令値とドアモータ15の実回転速度とを第1の加減算器24に入力することで、誤差が求められている。そして、速度制御部22bは、誤差を補正した回転速度指令値を、電流指令値として電流制御部22cに出力する。
電流制御部22cは、電流指令値に基づいて、ドアモータ15に供給される電流を制御する。電流制御部22cの出力は、図示しないパルス幅変調インバータを介して、ドアモータ15に入力される。
また、電流制御部22cは、速度制御部22bからの電流指令値を、電流検出器25により検出された電流値に基づいて補正する。図12では、速度制御部22bからの電流指令値と、電流検出器25で検出された電流値とを、第2の加減算器26に入力することで、誤差が求められている。
なお、回転検出器23の代わりに、電流検出器25で検出された電流値を用いて、モータ回転位置又は回転速度を推定することもできる。
速度演算部22dは、入力された回転位置を一定時間毎にサンプリングすることで、回転速度を演算し、フィルタ処理部22eに出力する。
フィルタ処理部22eは、入力された回転速度に対してローパスフィルタ処理を実施する。ローパスフィルタ処理は、高周波数領域の振動成分を除外し、速度制御に必要となる低周波数領域を抽出する処理である。
ドア制御装置22は、コンピュータを有している。ドア制御装置22の機能は、コンピュータによる演算処理によって実現することができる。
実施の形態1の健全性診断装置は、診断装置本体61を有している。診断装置本体61は、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。診断対象は、建物50とエレベータとの少なくともいずれか一方である。また、診断装置本体61は、地震発生後の診断対象の健全性として、エレベータの自動運転を再開するために支障となる異常の有無を判定する。
また、診断装置本体61は、機能ブロックとして、速度検出部61a、トルク検出部61b、ギャップ推定部61c、記憶部61d、診断部としてのギャップ判定部61e、診断部としてのトルク判定部61f、及び発報部61gを有している。
速度検出部61aは、回転検出器23からの出力に基づいて、ドアモータ15の回転速度を検出する。トルク検出部61bは、速度制御部22bの出力である電流指令値に基づいて、ドアモータ15のトルクを検出する。
ギャップ推定部61cは、ドアモータ15の回転速度及びトルクに基づいて、全戸閉時の第1のベーン19aと連結ローラ45との間のギャップ寸法を推定する。ギャップ寸法を推定する場合、診断装置本体61は、ドア制御装置22に推定動作指令を出力する。
ドア制御装置22は、推定動作指令を受けると、かご57が乗場階に着床した状態で、第1及び第2のかごドア2,3に通常よりも低速で開放動作をさせる。このとき、ギャップ推定部61cは、ドアモータ15の回転速度及びトルクの変化から、ギャップ寸法を推定する。
記憶部61dは、地震発生前のギャップ寸法に対応するギャップ基準値を記憶する。ギャップ基準値は、例えば、地震発生前のギャップ寸法、又は地震発生前のギャップ寸法に許容値を加えた値である。
また、記憶部61dは、地震発生前のトルク波形に対応するトルク基準波形を記憶する。トルク基準波形は、例えば、地震発生前のドアモータ15の戸開動作時のトルク波形である。
診断装置本体61は、ギャップ基準値及びトルク基準波形を定期的に更新する。更新の周期は、例えば1日1回、1週間に1回、又は1ヶ月に1回である。また、更新は、エレベータの起動時に行ってもよい。また、更新は、人手により更新指令が入力されたときに行ってもよい。
ギャップ判定部61eは、地震発生後のギャップ寸法の推定値である地震後推定値をギャップ基準値と比較することにより、地震発生後の診断対象の異常の有無を判定する。これにより、ギャップ判定部61eは、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。
地震発生前のギャップ寸法をギャップ基準値とする場合、ギャップ判定部61eは、地震後推定値とギャップ基準値との差が許容値を超えた場合に、異常有りと判定する。地震発生前のギャップ寸法に許容値を加えた値をギャップ基準値とする場合、ギャップ判定部61eは、地震後推定値がギャップ基準値を超えた場合に、異常有りと判定する。
トルク判定部61fは、地震発生後のトルク波形である地震後波形をトルク基準波形と比較することにより、地震発生後の診断対象の異常の有無を判定する。これにより、トルク判定部61fは、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。
発報部61gは、ギャップ判定部61e及びトルク判定部61fによる判定結果を、エレベータ制御装置54及び遠隔の管理室に発報する。
図13は、図12の診断装置本体61による判定基準更新動作を示すフローチャートである。診断装置本体61は、上記のようなタイミングでギャップ基準値及びトルク基準波形の更新を行う。判定基準更新動作を開始すると、診断装置本体61は、ステップS1において、推定動作指令をドア制御装置22に出力する。
次に、診断装置本体61は、ステップS2において、ドアモータ15の回転速度及びトルクに関する情報を取得する。そして、診断装置本体61は、ステップS3において、取得した情報に基づいて、ギャップ寸法を推定する。この後、診断装置本体61は、ステップS4において、ギャップ基準値及びトルク基準波形を更新して、処理を終了する。
図14は、図12の診断装置本体61による健全性診断動作を示すフローチャートである。診断装置本体61は、図14の処理を設定周期で定期的に実行する。診断装置本体61は、まずステップS11において、設定震度以上の地震が検出されたかどうかを確認する。
地震が検出されていない場合、診断装置本体61は、その回の処理を終了する。地震が検出されている場合、診断装置本体61は、ステップS12において、地震の揺れが収まっているかどうかを確認する。揺れが収まっていない場合、診断装置本体61は、その回の処理を終了する。
揺れが収まっている場合、診断装置本体61は、ステップS13において、設定時間が経過したかどうかを確認する。設定時間が経過していない場合、診断装置本体61は、その回の処理を終了する。
設定時間が経過している場合、診断装置本体61は、ステップS14において、ドア制御装置22に推定動作指令を出力する。続いて、診断装置本体61は、ステップS15において、ドアモータ15の回転速度及びトルクに関する情報を取得する。そして、診断装置本体61は、ステップS16において、取得した情報に基づいて、地震発生後のギャップ寸法を推定する。
この後、診断装置本体61は、ステップS17において、診断対象の異常の有無を判定する。続いて、診断装置本体61は、ステップS18において、判定結果をエレベータ制御装置54及び遠隔の管理室に出力して、処理を終了する。
このように、実施の形態1の健全性診断装置では、診断装置本体61は、ドアモータ15の回転速度及びトルクからギャップ寸法を推定する。そして、診断装置本体61は、地震発生後のギャップ寸法をギャップ基準値と比較することにより、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。このため、構成を簡単にしてコストの低減を図ることができる。
また、診断装置本体61は、ドアモータ15のトルク波形をトルク基準波形と比較することにより、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。このため、構成を簡単にしてコストの低減を図ることができる。
また、診断装置本体61は、地震による層間変位の度合いを、ギャップ寸法及びトルク変動から推定し、診断対象の健全性を診断することができる。
また、診断装置本体61は、ギャップ基準値及びトルク基準波形を定期的に更新する。このため、経年的な変化を除去し、地震による被害をより正確に推定することができる。
なお、ギャップ基準値及びトルク基準波形は、乗場階毎に設定することが好適である。また、健全性診断動作は、全ての乗場階で実行することが好適であるが、一部の乗場階を選択して実行してもよい。
また、ギャップ寸法の閾値を人手により設定してギャップ基準値としてもよい。同様に、トルク基準波形を人手により設定してもよい。
また、ギャップ寸法は、ドアモータ15の回転速度又はトルクのみから推定してもよい。
また、実施の形態1では、片開き式のドア装置を示したが、ドア装置は、中央開き式であってもよい。また、ドアの枚数も2枚に限定されない。
また、連結部材は、連結ローラ45に限定されない。
実施の形態2.
次に、図15は、この発明の実施の形態2による健全性診断装置を示す構成図である。実施の形態2の健全性診断装置は、隙間検出器71と診断装置本体62とを有している。隙間検出器71は、かご57内に設けられている。また、隙間検出器71は、かご室天井に設置されている。
また、隙間検出器71は、かご敷居72と乗場敷居73との間の隙間寸法を検出する。隙間検出器71としては、例えばカメラが用いられている。かご敷居72は、かご出入口1の床に設置されている。乗場敷居73は、乗場出入口31の床に設置されている。
実施の形態2の診断装置本体62は、地震発生後の隙間寸法を隙間基準値と比較することにより、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。また、診断装置本体62は、機能ブロックとして、隙間検出部62a、記憶部62b、隙間判定部62c、及び発報部62dを有している。
隙間検出部62aは、隙間検出器71からの信号に基づいて、かご敷居72と乗場敷居73との間の隙間寸法を求める。記憶部62bは、地震発生前の隙間寸法に対応する値である隙間基準値を記憶する。
隙間基準値は、例えば、地震発生前の隙間寸法、又は地震発生前の隙間寸法に許容値を加えた値である。診断装置本体62は、実施の形態1のギャップ基準値と同様に、隙間基準値を定期的に更新する。
隙間判定部62cは、地震発生後の隙間寸法である地震後寸法を隙間基準値と比較することにより、地震発生後の診断対象の異常の有無を判定する。
地震発生前の隙間寸法を隙間基準値とする場合、隙間判定部62cは、地震後寸法と隙間基準値との差が許容値を超えた場合に、異常有りと判定する。地震発生前の隙間寸法に許容値を加えた値を隙間基準値とする場合、隙間判定部62cは、地震後寸法が隙間基準値を超えた場合に、異常有りと判定する。
発報部62dは、隙間判定部62cによる判定結果を、エレベータ制御装置54及び遠隔の管理室に発報する。他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態2の診断装置本体62は、地震発生後の隙間寸法を隙間基準値と比較することにより、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。また、隙間検出器71は、かご57に設けられている。このため、構成を簡単にしてコストの低減を図ることができる。
また、地震による層間変位の度合いを隙間寸法から推定し、診断対象の健全性を診断することができる。
また、乗場の天井に乗場カメラ74が設けられている場合、乗場カメラ74を隙間検出器として用いることもできる。しかし、その場合、各乗場に乗場カメラ74を設置する必要が生じてしまう。
また、診断装置本体62は、隙間基準値を定期的に更新する。このため、経年的な変化を除去し、地震による被害をより正確に推定することができる。
なお、隙間検出器71は、カメラに限定されるものではない。
また、隙間基準値は、乗場階毎に設定することが好適である。また、健全性診断動作は、全ての乗場階で実行することが好適であるが、一部の乗場階を選択して実行してもよい。
また、隙間寸法の閾値を人手により設定して隙間基準値としてもよい。
実施の形態3.
次に、図16は、この発明の実施の形態3による健全性診断装置を示す構成図である。実施の形態3の健全性診断装置は、特徴点検出器75と診断装置本体63とを有している。
特徴点検出器75は、第1のかごドア2に設けられている。また、特徴点検出器75は、乗場ドア装置の一部である特徴点の位置を検出する。また、特徴点検出器75としては、例えばカメラが用いられている。
実施の形態3の診断装置本体63は、地震発生後の特徴点の位置を基準位置と比較することにより、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。また、診断装置本体63は、機能ブロックとして、位置検出部63a、記憶部63b、位置判定部63c、及び発報部63dを有している。
位置検出部63aは、特徴点検出器75からの信号に基づいて、特徴点の位置を求める。記憶部63bは、地震発生前の特徴点の位置である基準位置を記憶する。
位置判定部63cは、地震発生後の特徴点の位置である地震後位置を基準位置と比較することにより、地震発生後の診断対象の異常の有無を判定する。また、位置判定部63cは、基準位置に対する地震後位置のずれ量が閾値を超えた場合に、異常有りと判定する。
発報部63dは、位置判定部63cによる判定結果を、エレベータ制御装置54及び遠隔の管理室に発報する。
図17は、図16の特徴点検出器75の検出対象となる特徴点の一例を示す構成図である。図4では省略したが、乗場ドア装置には、インターロック装置47が設けられている。インターロック装置47は、かご57が着床していないときに、乗場側からの操作により第1及び第2の乗場ドア32,33が開放動作することを防止する。
また、インターロック装置47は、ラッチ受け部材48とラッチ49とを有している。ラッチ受け部材48は、乗場ドア桁43に固定されている。ラッチ49は、第2の乗場ドアハンガ39に回転可能に設けられている。ラッチ49がラッチ受け部材48に掛けられることにより、第1及び第2の乗場ドア32,33の開放動作が阻止される。
実施の形態3の健全性診断装置では、例えばラッチ49の先端を特徴点として用いることができる。図17では、特徴点であるラッチ49の先端が、地震前後でΔxだけずれたことを示している。他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態3の診断装置本体63は、地震発生後の特徴点の位置を基準位置と比較することにより、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。また、特徴点検出器75は、かご57に設けられている。このため、構成を簡単にしてコストの低減を図ることができる。
また、地震による層間変位の度合いを特徴点の変位から推定し、診断対象の健全性を診断することができる。
また、診断装置本体63は、基準位置を定期的に更新する。このため、経年的な変化を除去し、地震による被害をより正確に推定することができる。
なお、特徴点検出器75は、カメラに限定されるものではない。
また、基準位置は、乗場階毎に設定することが好適である。また、健全性診断動作は、全ての乗場階で実行することが好適であるが、一部の乗場階を選択して実行してもよい。
実施の形態4.
次に、図18は、この発明の実施の形態4による健全性診断装置を示すブロック図である。実施の形態4の健全性診断装置は、診断装置本体64を有している。
診断装置本体64は、機能ブロックとして、速度検出部64a、トルク検出部64b、ギャップ推定部64c、記憶部64d、診断部としての傾き判定部64e、及び発報部64fを有している。
速度検出部64a、トルク検出部64b、及びギャップ推定部64cの機能は、それぞれ実施の形態1の速度検出部61a、トルク検出部61b、及びギャップ推定部61cの機能と同様である。
診断装置本体64は、かご57を第1の位置で停止させたときのギャップ寸法を、実施の形態1と同様の推定方法により求める。また、診断装置本体64は、第1の位置に対して上下方向にずらされた第2の位置でかご57を停止させたときのギャップ寸法を、実施の形態1と同様の推定方法により求める。
また、診断装置本体64は、第1の位置におけるギャップ寸法と第2の位置におけるギャップ寸法との差分を求める。第1の位置及び第2の位置は、同一の乗場階でベーン機構19の内側に連結ローラ45が配置されている位置である。
記憶部64dは、推定されたギャップ寸法を記憶する。また、記憶部64dは、かご57の傾きの許容角度を記憶する。
傾き判定部64eは、差分に基づいて、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。また、傾き判定部64eは、上記のギャップ寸法の差分に基づいて、かご57の傾き角度を推定する。また、傾き判定部64eは、推定した傾き角度と許容角度とを比較することにより、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。
発報部64fは、傾き判定部64eによる判定結果を、エレベータ制御装置54及び遠隔の管理室に発報する。
図19は、かご57の傾きにより、図3のかごドア装置が傾いた状態を示す正面図である。図19の例では、かごドア装置は、水平な状態から、第2のかごドア3側が下がる方向へ、角度Δφだけ傾いている。
図20は、かご57が第1の位置に位置しているときの図19のベーン機構19と連結ローラ45との関係を示す正面図である。かごドア装置がΔφだけ傾いたことにより、第1及び第2のベーン19a,19bも、鉛直方向に対してΔφだけ傾いている。
これにより、第1の位置では、下側の連結ローラ45と第1のベーン19aとの間のギャップ寸法が、ΔXだけ増加している。また、上側の連結ローラ45と第1のベーン19aとの間のギャップ寸法が、ΔXだけ減少している。
図21は、かご57が第2の位置に位置しているときの図19のベーン機構19と連結ローラ45との関係を示す正面図である。第2の位置では、第1の位置に対して、下側の連結ローラ45と第1のベーン19aとの間のギャップ寸法が、Δyだけさらに増加している。
このため、傾き判定部64eは、第1の位置と第2の位置との間の距離と、Δyとに基づいて、乗場ドア装置に対するかご57の傾き角度を推定することができる。そして、傾き判定部64eは、傾き角度が許容角度を超えた場合に、異常ありと判定する。他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態4の診断装置本体64は、かご57を第1の位置で停止させたときのギャップ寸法と、かご57を第2の位置で停止させたときのギャップ寸法との差分を求め、差分に基づいて、診断対象の健全性を診断する。このため、構成を簡単にしてコストの低減を図ることができる。
また、地震による層間変位の度合いを、かご57の傾き角度から推定し、診断対象の健全性を診断することができる。
なお、実施の形態4の健全性診断動作は、地震発生後以外のときに実施してもよい。
また、実施の形態4の健全性診断動作は、乗場階毎に実施することが好適である。また、実施の形態4の健全性診断動作は、全ての乗場階で実行することが好適であるが、一部の乗場階を選択して実行してもよい。
また、実施の形態1~4のうちの2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施することも可能である。
また、実施の形態1~4の診断装置本体61~64の各機能は、処理回路によって実現される。図22は、実施の形態1~4の診断装置本体61~64の各機能を実現する処理回路の第1の例を示す構成図である。第1の例の処理回路100は、専用のハードウェアである。
また、処理回路100は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。また、診断装置本体61~64の各機能それぞれを個別の処理回路100で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路100で実現してもよい。
また、図23は、実施の形態1~4の診断装置本体61~64の各機能を実現する処理回路の第2の例を示す構成図である。第2の例の処理回路200は、プロセッサ201及びメモリ202を備えている。
処理回路200では、診断装置本体61~64の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ202に格納される。プロセッサ201は、メモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。
メモリ202に格納されたプログラムは、上述した各部の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ202とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。また、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等も、メモリ202に該当する。
なお、上述した各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述した各部の機能を実現することができる。
2 第1のかごドア、15 ドアモータ、19 ベーン機構、33 第2の乗場ドア、45 連動ローラ(連結部材)、61c,64c ギャップ推定部、61d,64d 記憶部、61e ギャップ判定部(診断部)、61f トルク判定部(診断部)、62,63 診断装置本体、64e 傾き判定部(診断部)、71 隙間検出器、72 かご敷居、73 乗場敷居、75 特徴点検出器。

Claims (5)

  1. エレベータの乗場ドアに設けられている連結部材と、前記エレベータのかごドアに設けられており、前記連結部材を挟み込むことにより、前記乗場ドアを前記かごドアに連動させるベーン機構との間のギャップ寸法を、前記エレベータのドアモータの回転速度及びトルクの少なくともいずれか一方から推定するギャップ推定部、
    ギャップ基準値を記憶する記憶部、及び
    地震発生後の前記ギャップ寸法を前記ギャップ基準値と比較することにより、前記エレベータが設けられている建物と前記エレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の地震発生後の健全性を診断する診断部
    を備えている健全性診断装置。
  2. 地震発生前のエレベータのドアモータのトルク波形に対応するトルク基準波形を記憶する記憶部、及び
    地震発生後の前記ドアモータのトルク波形を前記トルク基準波形と比較することにより、前記エレベータが設けられている建物と前記エレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の地震発生後の健全性を診断する診断部
    を備え、
    前記診断部は、定期的、前記エレベータの起動時、または更新指令が入力されたときに、前記ドアモータのトルク波形を計測し、前記記憶部に記憶されている前記トルク基準波形を、当該計測したトルク波形へと更新する健全性診断装置。
  3. エレベータのかごに設けられており、かご敷居と乗場敷居との間の隙間寸法を検出する隙間検出器、及び
    地震発生後の前記隙間寸法を隙間基準値と比較することにより、前記エレベータが設けられている建物と前記エレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の地震発生後の健全性を診断する診断装置本体
    を備えている健全性診断装置。
  4. エレベータのかごに設けられており、乗場ドア装置の一部である特徴点の位置を検出する特徴点検出器、及び
    地震発生後の前記特徴点の位置を基準位置と比較することにより、前記エレベータが設けられている建物と前記エレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の地震発生後の健全性を診断する診断装置本体
    を備え、
    前記診断装置本体は、定期的前記特徴点の位置を検出し、前記基準位置を、当該検出した位置へと更新する健全性診断装置。
  5. エレベータの乗場ドアに設けられている連結部材と、前記エレベータのかごドアに設けられており、前記連結部材を挟み込むことにより、前記乗場ドアを前記かごドアに連動させるベーン機構との間のギャップ寸法を、前記エレベータのドアモータの回転速度及びトルクの少なくともいずれか一方から推定するギャップ推定部、
    前記エレベータのかごの傾きの許容角度を記憶する記憶部、及び
    前記かごを第1の位置で停止させたときの前記ギャップ寸法と、前記第1の位置に対して上下方向にずらされた第2の位置で前記かごを停止させたときの前記ギャップ寸法との差分を求め、前記差分に基づいて、前記かごの傾き角度を推定し、推定した傾き角度と前記許容角度とを比較することにより、前記エレベータが設けられている建物と前記エレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の健全性を診断する診断部
    を備えている健全性診断装置。
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