JP7347654B2 - マルチカーエレベーター制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、マルチカーエレベーター制御装置に関する。
特許文献1は、マルチエレベーターシステムを開示する。当該マルチエレベーターシステムによれば、エレベーターの運行効率を向上し得る。
日本特開2016-124682号公報
しかしながら、特許文献1に記載のマルチエレベーターシステムは、複数のかごにおいて、ドアの開閉指令を共有するだけである。このため、ドアの開閉時間を短縮することができない。
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、ドアの開閉時間を短縮することができるマルチカーエレベーター制御装置を提供することである。
本開示に係るマルチカーエレベーター制御装置は、水平投影面上において重なる複数のかごを備えたエレベーターシステムにおいて、前記複数のかごのうちの1つのかごのかごドアの動作時における、前記1つのかごのかごドアを動作させるモータの回転速度または電流に基づいて他のかごのかごドアの制御パラメータを変更する開閉指令判定部、を備えた。
あるいは、本開示に係るマルチカーエレベーター制御装置は、水平投影面上において重なる複数のかごを備えたエレベーターシステムにおいて、前記複数のかごのうちの1つのかごのかごドアの動作時における、前記1つのかごのかごドアを動作させるモータの回転速度または電流に基づいて他のかごのかごドアの状態を判定するかごドア状態判定部、を備えた。
本開示によれば、マルチカーエレベーター制御装置は、水平投影面上において重なる複数のかごを備えたエレベーターシステムにおいて、特定のかごのかごドアの動作時におけるモータの速度または電流に基づいて他のかごのかごドアの制御パラメータを変更する。このため、ドアの開閉時間を短縮することができる。
実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドアと乗場ドアとの正面図である。 実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア等と乗場ドアとの関係を説明するための平面図である。 実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア制御装置の学習機能を説明するためのブロック図である。 実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア制御装置によるドアの開閉の学習効果を示す図である。 実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムのマルチカーエレベーター制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1におけるマルチカーエレベーターのマルチカーエレベーター制御装置のハードウェア構成図である。 実施の形態2におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア制御装置の学習機能を説明するためのブロック図である。 実施の形態2におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア制御装置によるドアの開閉の学習効果を示す図である。 実施の形態2におけるマルチカーエレベーターシステムのマルチカーエレベーター制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3におけるマルチカーエレベーターの第1かごドア制御装置の診断機能を説明するためのブロック図である。
実施の形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの構成図である。
図1において、エレベーターの昇降路1は、図示されない建築物に設けられる。昇降路1は、建築物の各階を貫くように形成される。図示されない複数の乗場の各々は、建築物の各階に設けられる。複数の乗場の各々は、昇降路1に対向する。図示されない複数の乗場の出入口は、複数の乗場の各々に形成される。複数の乗場ドアAの各々は、複数の乗場出入口の各々に設けられる。
第1かご2aと第2かご2bとは、昇降路1の内部に設けられる。第1かご2aと第2かご2bとは、1つの昇降路1において水平投影面上で重なるように配置される。図示されない第1かご出入口は、第1かご2aに形成される。図示されない第2かご出入口は、第2かご2bに形成される。第1かごドア3aは、第1かご出入口に設けられる。第2かごドア3bは、第2かご出入口に設けられる。
第1かごドア制御装置4は、第1かご2aに接続される。第1かごドア制御装置4は、第1かご隙間距離測定部4aと第1かごトルク制限部4bと第1かご電流・速度測定部4cとを備える。
第2かごドア制御装置5は、第2かご2bに接続される。第2かごドア制御装置5は、第2かご隙間距離測定部5aと第2かごトルク制限部5bと第2かご電流・速度測定部5cとを備える。
マルチカーエレベーター制御装置6は、第1かごドア制御装置4と第2かごドア制御装置5とに接続される。マルチカーエレベーター制御装置6は、隙間距離記憶部6aとトルク制限設定記憶部6bと電流・速度記憶部6cと開閉指令判定部6dとを備える
次に、図2を用いて、第1かごドア3aと第2かごドア3bと乗場ドアAとを説明する。
図2は実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドアと乗場ドアとの正面図である。
図2に示されるように、第1かごドア3aは、片開き式のドアである。第1かごドア3aにおいて、一対のかごドアパネル7は、かご出入口を開閉する。
第1組のシュー8は、一対のかごドアパネル7の一方の下端に設けられる。第1組のシュー8は、図示されない敷居の溝の内部を移動することで、一対のかごドアパネル7の一方における水平移動を案内する。第2組のシュー8は、一対のかごドアパネル7の他方の下端に設けられる。第2組のシュー8は、図示されない敷居の溝の内部を移動することで、一対のかごドアパネル7の他方における水平移動を案内する。
一対の吊り手9は、一対のかごドアパネル7の上端にそれぞれ設けられる。桁10は、長手方向が水平方向となるようにかご出入口の上縁部に設けられる。案内レール11は、長手方向が水平方向となるように桁10に設けられる。
第1組のハンガーローラ12は、一対の吊り手9の一方に設けられる。第1組のハンガーローラ12は、案内レール11に沿って移動することで一対の吊り手9の一方の水平移動を案内する。第2組のハンガーローラ12は、一対の吊り手9の他方に設けられる。第2組のハンガーローラ12は、案内レール11に沿って移動することで一対の吊り手9の他方の水平移動を案内する。
第1組のアップスラストローラ13は、一対の吊り手9の一方に設けられる。第1組のアップスラストローラ13は、案内レール11の下方に配置される。第1組のアップスラストローラ13は、第1組のハンガーローラ12が案内レール11から脱落することを抑制する。第2組のアップスラストローラ13は、一対の吊り手9の他方に設けられる。第2組のアップスラストローラ13は、案内レール11の下方に配置される。第2組のアップスラストローラ13は、第2組のハンガーローラ12が案内レール11から脱落することを抑制する。
一対のプーリ14は、桁10において離れて設けられる。ベルト15は、無端状に形成される。ベルト15は、一対のプーリ14に巻き掛けられる。一対のプーリ14の各々の外周面には、図示されない溝が形成される。
ベルト15は、伝導ベルトである。ベルト15は、一対のプーリ14の各々の溝の形状に応じて設定される。例えば、ベルト15は、歯付ベルトもしくはVベルトである。ベルト15の張力は、一対のプーリ14の距離を変更することで調整される。
ベルト掴み16の上端は、ベルト15に連結される。一対のかごベーン17は、ベルト掴み16の下端に連結される。モータ18は、一対のプーリ14の一方を駆動する。
第1かごドア制御装置4によりモータ18が付勢されると、一対のプーリ14の一方が回転する。ベルト15は、一対のプーリ14の一方の回転に追従して移動する。かごベーン17は、ベルト掴み16を介してベルト掴み16に追従して移動する。一対のかごドアパネル7の一方は、かごベーン17と連結される。一対のかごドアパネル7の他方は、ベルト15を介して駆動力を受ける。その結果、一対のドアパネルは、同一方向に移動する。
第1かごドア3aにおいては、図示されない機械的な戸閉力発生機構と戸開力発生機構とが備え付けられる。戸閉力発生機構は、第1かご2aの内部で閉じ込めが生じ、モータ18の電気的駆動力が失われた場合でも、幼児が第1かごドア3aをこじ開けて昇降路1に落下しないようにする。戸開力発生機構は、第1かごドア3aの全開時にモータ18の駆動力がない場合またはモータ18の駆動力が小さい場合でも第1かごドア3aの全開を保持できるようにする。
図示されないが、第2かごドア3bの構成も、第1かごドア3aの構成と同様である。
乗場ドアAの構成も、駆動系を除いて、第1かごドア3aの構成と同様である。一対の乗場ドアパネル19は、乗場出入口に設けられる。乗場ローラ20は、一対の乗場ドアパネル19の一方に設けられる。第1かごドア3aまたは第2かごドア3bと乗場ドアAの高さがおおよそ一致しているとき、モータ18が付勢されれば、乗場ローラ20がかごベーン17と接触することで、第1かごドア3aまたは第2かごドア3bの駆動力が乗場ドアAに伝達される。その結果、一対の乗場ドアパネル19が開く。
乗場ドアAにおいては、図示されない戸閉力発生機構が取り付けられる。戸閉力発生機構は、錘、バネ等で形成される。戸閉力発生機構は、第1かご2aまたは第2かご2bが着床していない状態で乗場ドアAが開かれた場合でも自動で全閉するように機械的外力を発生させる。
なお、両開きドアにおいては、一対のかごドアパネル7がベルト15を介して互いに反対方向に移動するように設定することで、かご出入口を開閉すればよい。
次に、図3を用いて、第1かごドア3a等と乗場ドアAとの関係を説明する。
図3は実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア等と乗場ドアとの関係を説明するための平面図である。
図3に示されるように、かごベーン17は、昇降路1の内部を移動する。一方、乗場ローラ20は、昇降路1に突き出す。乗場ローラ20は、第1かご2aまたは第2かご2bが昇降する際に第1かご2aまたは第2かご2bの機器と接触した際に損傷する。特に、乗場ローラ20と一対のかごベーン17とが接触すると、両者が損傷する。
このため、第1かご2aまたは第2かご2bの昇降時のドア全閉状態において、かごベーン17と乗場ローラ20と間の隙間距離Xが一定に保たれるように、機械系の調整が必要となる。隙間距離が短ければ、据付時の設定ミス、経年変化による形状変化、第1かごドア3aと第2かごドア3bと乗場ドアAとのいずれかの変形が生じた際に、機器が損傷する可能性が高くなる。
図3(A)に示されるように、第1かごドア3a等の全閉時において、かごベーン17は、乗場ローラ20とは、隙間距離Xの分だけ離れる。戸開指令によりモータ18が第1かごドア3a等の開動作を開始すると、かごベーン17が戸開方向に駆動される。図3の(B)に示されるように、かごベーン17は、隙間距離Xの分の距離を戸開方向に移動した時点で乗場ローラ20に接触する。その後、図3の(C)に示されるように、戸開中において、一対のかごベーン17は、かごドアを把持した状態でかごドアと乗場ドアAとを連結する。これと同時に、一対のかごベーン17は、乗場ローラ20を完全に挟みこんで駆動する。
図3の隙間距離Xは、全閉側のかごベーン17と乗場ローラ20の距離である。全開側のかごベーン17と乗場ローラ20との距離は、一対の係合ベーンの間の距離が既知であれば、隙間距離Xと乗場ローラ20の寸法から算出される。
次に、図4を用いて、第1かごドア制御装置の学習機能を説明する。
図4は実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア制御装置の学習機能を説明するためのブロック図である。
図4の第1かごドア制御装置4において、速度指令生成部21aは、開閉動作の目標となる速度指令を出力する。実際の駆動装置には、ゴミ詰まりなどの走行抵抗、ドアパネルの変形による摩擦ロス、ドアパネルの駆動中の物体との接触といった外乱が生じる。このため、実速度との速度誤差を速度制御部21bにより補正する必要がある。一定の時間間隔で目標とする速度指令値Vに実速度Vが追従するようモータ18の駆動が制御される。
例えば、速度制御部21bは、伝達関数C(s)=Ksp+Ksi/sで示されるフィードバック制御器である。ここで、Kspは比例ゲインである。Ksiは積分ゲインである。
トルク制限部21cは、速度制御部21bの出力であるトルクを入力とする。トルク制限部21cは、モータ18電流指令値を出力する。開閉中のドアパネルと人体との接触が生じた場合には実速度Vと速度指令値V*に差が生じ、結果として人体に与えるエネルギーを過剰にしないように、トルク制限部21cは、トルクに制限をかける。
電流制御部21dは、モータ18電流指令値に基づいてモータ18に電流を供給するために、電流検出器による検出電流値を帰還してモータ18に供給される電流値を制御する。電流制御部21dの出力は、PWMインバータを介してモータ18に入力される。その結果、ドアの開閉を行うための駆動力が発生する。
例えば、センサEは、エンコーダ、レゾルバである。センサEは、モータ18の回転を検出する。センサEは、モータ18の回転位置を出力する。
速度演算部21eは、入力された回転位置を一定時間毎にサンプリングすることで、回転速度を演算したうえで出力する。
センサEの代わりに検出電流値を用いてモータ18の回転位置もしくは回転速度を推定してもよい。
隙間距離測定部21fは、トルク制限部21cの出力であるモータ18の電流指令値もしくは速度演算部21eの出力であるモータ18の回転速度である実速度を用いてかごドアの係合ベーンと乗場ドアAの乗場ローラ20の接触を検出する。隙間距離測定部21fは、検出時のモータ18の回転位置を出力する。この際、測定した隙間距離は、マルチカーエレベーター制御装置6に通信される。
電流測定部21gは、トルク制限部21cの出力であるモータ18の電流指令値を保存する。速度測定部21hは、速度演算部21eの出力である実速度を保存する。
外乱補償部21iは、乗場ドアAの戸閉力発生機構による機械的外力、かごドアの機械的な戸開閉力発生機構による既知の外力を予め補償する。機械的外力以外にもパネルの変形等によりかごドアまたは乗場ドアAに外力が生じる場合、外乱補償部21iは、学習した外力を予め補償しておくことで速度指令値Vに対する実速度Vの追従性を向上させる。
第2かごドア制御装置5の構成も、第1かごドア制御装置4の構成と同様である。
マルチカーエレベーター制御装置6において、隙間距離記憶部6aは、第1かごドア制御装置4と第2かごドア制御装置5との隙間距離測定部21fの測定結果を記憶する。
第1かご2aと第2かご2bとに利用者による偏荷重、機械系の異常による傾きが生じない場合、据付直後からの隙間距離の変動は、乗場ローラ20の位置ズレによるものとなる。
開閉指令判定部6dは、今回において第1かご2aがドアを開閉して測定した隙間距離に対して、同一階で第1かご2aが前回着床し測定した隙間距離の変動分が乗場ローラ20の位置ズレとなると判定する。開閉指令判定部6dは、第2かご2bが同一階で前回着床しドアを開閉して測定した隙間距離に対して変動分を加え、第2かご2bが次に開閉するための隙間距離を更新する。開閉指令判定部6dは、更新された隙間距離を第2かごドア制御装置5の速度指令生成部21aに送信する。
第1かご2aと第2かご2bとに利用者による偏荷重、機械系の異常によるかご傾きが生じた場合、加速度センサ等でかごの傾きが計測できれば、かごの傾きによる影響を排除することができる。直接にセンサで計測できない場合は、利用者がいない保守モードにおいて、同一階床における第1かご2aと第2かご2bの傾きに起因する隙間距離の差を記憶すればよい。この場合、開閉指令判定部6dは、第1かご2aで測定した隙間距離に対して上述した差を加減算することで、第2かご2bの同一階における隙間距離を判定する。
なお、利用者による偏荷重の影響に関し、定員から想定されるかごの傾きを推定してもよい。利用者の有無は、利用者によるかごの荷重変動を計測する装置、例えばかごの秤装置で検出すればよい。
次に、図5を用いて、ドアの開閉の学習を説明する。
図5は実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア制御装置によるドアの開閉の学習効果を示す図である。
エレベーターが全閉から戸開する際、第1かごドア3a等のみが動作する。その後、第1かごドア3a等の係合ベーンと乗場ローラ20とが接触することで、第1かごドア3a等と乗場ドアAが連結する。当該連結の前に第1かごドア3a等が高速度で戸開すると、かごベーン17と乗場ローラ20の接触による衝撃音が増加する。衝撃の影響で案内レール11に吊られている第1かごドア3a等のパネルまたは乗場ドアAのパネルが揺れることで見栄えが悪化し得る。
このため、第1かごドア3a等は、かごベーン17と乗場ローラ20とが接触するまで低速で動作する。その後、第1かごドア3a等は、乗場ドアAと連結した後に再加速する。この際、係合する乗場ドアAの位置が不明であるときは、再加速する第1かごドア3a等の位置を隙間距離で想定される最大値を設定することで衝撃音を低減し、衝撃によるドアパネルの揺れも低減することができる。ただし、戸開時間が長くなる。
これに対し、マルチカーエレベーター制御装置6は、第1かご2aおよび第2かご2bの一方で測定された隙間距離の変動から次に着床する第1かご2aおよび第2かご2bの他方の隙間距離を推定する。このため、利用者または台車が乗場ドアパネル19に接触することで乗場ローラ20の位置がずれた場合、第1かごドア3a等の低速動作区間は、常に最短となる。さらに、第1かごドア3a等の開閉時間は短縮される。
次に、図6を用いて、マルチカーエレベーター制御装置6の動作を説明する。
図6は実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムのマルチカーエレベーター制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
ステップS1では、マルチカーエレベーター制御装置6は、第1かご2aがN階に着床したか否かを判定する。
ステップS1で第1かご2aがN階に着床していない場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS2の動作を行う。
ステップS2では、マルチカーエレベーター制御装置6は、第2かご2bがN階に着床したか否かを判定する。
ステップS2で第2かご2bがN階に着床していない場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS1の動作を行う。
ステップS1で第1かご2aがN階に着床した場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS3の動作を行う。
ステップS3では、マルチカーエレベーター制御装置6は、N階の隙間距離が更新されたか否かを判定する。
ステップS3でN階の隙間距離が更新された場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS4の動作を行う。ステップS4では、マルチカーエレベーター制御装置6は、第1かごドア3aの再加速位置を設定する。
ステップS3でN階の隙間距離が更新されない場合またはステップS4の後、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS5の動作を行う。ステップS5では、マルチカーエレベーター制御装置6は、エレベーターのドアを開閉させることで隙間距離を測定する。
その後、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS6の動作を行う。ステップS6では、マルチカーエレベーター制御装置6は、隙間距離が変動したか否かを判定する。
ステップS6で隙間距離が変動した場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS7の動作を行う。ステップS7では、マルチカーエレベーター制御装置6は、N階の距離変動量を送信する。
ステップS6で隙間距離が変動しない場合またはステップS7の後、マルチカーエレベーター制御装置6は、動作を終了する。
ステップS2で第2かご2bがN階に着床した場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS8の動作を行う。
ステップS8では、マルチカーエレベーター制御装置6は、N階の隙間距離が更新されたか否かを判定する。
ステップS8でN階の隙間距離が更新された場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS9の動作を行う。ステップS9では、マルチカーエレベーター制御装置6は、第2かごドア3bの再加速位置を設定する。
ステップS8でN階の隙間距離が更新されない場合またはステップS9の後、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS10の動作を行う。ステップS10では、マルチカーエレベーター制御装置6は、エレベーターのドアを開閉させることで隙間距離を測定する。
その後、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS11の動作を行う。ステップS11では、マルチカーエレベーター制御装置6は、隙間距離が変動したか否かを判定する。
ステップS11で隙間距離が変動した場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS7の動作を行う。
ステップS11で隙間距離が変動しない場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、動作を終了する。
以上で説明した実施の形態1によれば、マルチカーエレベーター制御装置6は、特定のかごのかごドアの動作時におけるモータの速度または電流に基づいて他のかごのかごドアの制御パラメータを変更する。このため、ドアの開閉時間を短縮することができる。
例えば、マルチカーエレベーター制御装置6は、各階におけるかごドアと乗場ドアの隙間距離を前記制御パラメータとして、一方のかごドアで推定した隙間距離から、同階床へ着床する他方のかごドアの戸開再加速位置を変更する。このため、ドアの開閉時間をより確実に短縮することができる。
次に、図7を用いて、マルチカーエレベーター制御装置6の例を説明する。
図7は実施の形態1におけるマルチカーエレベーターシステムのマルチカーエレベーター制御装置のハードウェア構成図である。
マルチカーエレベーター制御装置6の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える場合、マルチカーエレベーター制御装置6の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ100bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ100aは、少なくとも1つのメモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、マルチカーエレベーター制御装置6の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ100aは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ100bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、マルチカーエレベーター制御装置6の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、マルチカーエレベーター制御装置6の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
マルチカーエレベーター制御装置6の各機能について、一部を専用のハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、開閉指令判定部6dの機能については専用のハードウェア200としての処理回路で実現し、開閉指令判定部6dの機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ100aが少なくとも1つのメモリ100bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせでマルチカーエレベーター制御装置6の各機能を実現する。
図示されないが、第1かごドア制御装置4の各機能も、マルチカーエレベーター制御装置6の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現される。第2かごドア3b制御装置の各機能も、マルチカーエレベーター制御装置6の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現される。
実施の形態2.
図8は実施の形態2におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア制御装置の学習機能を説明するためのブロック図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
図8において、例えば、第1かごドア3a等または乗場ドアAのパネルが利用者または台車と衝突することで変形した際、速度指令値通りの実速度が維持されると、トルクを増大させることで、第1かごドア3a等を開閉することができる。例えば、ハンガーローラ12と案内レール11との間に異物が混入した際、速度指令値通りの実速度が維持されると、トルクを増大させることで、第1かごドア3a等を開閉することができる。例えば、シュー8と敷居の溝との間に異物が混入した際、速度指令値通りの実速度が維持されると、トルクを増大させることで、第1かごドア3a等を開閉することができる。
増大したトルクが予め設定された制限値に到達した場合、既定の制限値の設定のままで第1かごドア3a等が動かないと、第1かごドア3a等は、反転動作をすることで戸開もしくは戸閉動作をリトライする。
第1かごドア3a等が反転動作を繰り返す場合、人体との接触が原因であれば、トルク制限値を変更すべきではない。一方で、パネル変形、異物混入が原因であれば、トルク制限値を上げることで第1かごドア3a等を開閉して利用者へ継続したサービスを提供すべきである。
人体との接触は、ドアに取り付けられた光センサ、音波センサ、機械的なスイッチ動作により検出することができる。一方、パネル変形、異物混入は、光センサ等で検出できない。人体との接触が原因であるか否かは切り分けられる。
人体との接触でない場合、トルク制限部21cは、パネル変形、異物混入によるロスが増大したと判定する。
第2かごドア3b制御装置は、特定の階に着床し全開もしくは全閉までドアを開閉することができた第2かご2bのトルク制限値をマルチカーエレベーター制御装置6に送信する。前回に第2かご2bが同一階で開閉したときの設定とトルク制限値が変更されていた場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、トルク制限値を第1かごドア制御装置4に送信する。第1かごドア制御装置4は、トルク制限値の変更量を次に同一階へ着床し第1かごドア3aを開閉する第1かご2aのトルク制限値に反映させる。
次に、図9を用いて、トルク制限値の変更を説明する。
図9は実施の形態2におけるマルチカーエレベーターシステムの第1かごドア制御装置によるドアの開閉の学習効果を示す図である。
図9に示されるように、人体との接触でない場合、トルク制限部21cは、パネル変形、異物混入によるロスが増大したと判定する。この際、トルク制限部21cは、該当位置において、トルク制限値を上げる。その結果、異物混入によるロスが増大している場合でも、第1かご2a等は、戸開時に全開位置まで到達する。第1かご2a等は、戸閉時に全閉まで到達する。
次に、図10を用いて、マルチカーエレベーター制御装置6の動作を説明する。
図10は実施の形態2におけるマルチカーエレベーターシステムのマルチカーエレベーター制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
ステップS21では、マルチカーエレベーター制御装置6は、第1かご2aがN階に着床したか否かを判定する。
ステップS21で第1かご2aがN階に着床していない場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS22の動作を行う。
ステップS22では、マルチカーエレベーター制御装置6は、第2かご2bがN階に着床したか否かを判定する。
ステップS22で第2かご2bがN階に着床していない場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS21の動作を行う。
ステップS21で第1かご2aがN階に着床した場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS23の動作を行う。
ステップS23では、マルチカーエレベーター制御装置6は、N階のトルク制限値が更新されたか否かを判定する。
ステップS23でN階のトルク制限値が更新された場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS24の動作を行う。ステップS24では、マルチカーエレベーター制御装置6は、第1かごドア3aのトルク制限値を設定する。
ステップS23でN階のトルク制限値が更新されない場合またはステップS24の後、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS25の動作を行う。ステップS25では、マルチカーエレベーター制御装置6は、エレベーターのドアを開閉させることでトルク制限値を学習する。
その後、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS26の動作を行う。ステップS26では、マルチカーエレベーター制御装置6は、トルク制限値が変動したか否かを判定する。
ステップS26でトルク制限値が変動した場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS27の動作を行う。ステップS27では、マルチカーエレベーター制御装置6は、N階の距離変動量を送信する。
ステップS26でトルク制限値が変動しない場合またはステップS27の後、マルチカーエレベーター制御装置6は、動作を終了する。
ステップS22で第2かご2bがN階に着床した場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS28の動作を行う。
ステップS28では、マルチカーエレベーター制御装置6は、N階のトルク制限値が更新されたか否かを判定する。
ステップS28でN階のトルク制限値が更新された場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS29の動作を行う。ステップS29では、マルチカーエレベーター制御装置6は、第2かごドア3bのトルク設定値を設定する。
ステップS28でN階のトルク制限値が更新されない場合またはステップS29の後、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS30の動作を行う。ステップS30では、マルチカーエレベーター制御装置6は、エレベーターのドアを開閉させることでトルク制限値を学習する。
その後、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS31の動作を行う。ステップS31では、マルチカーエレベーター制御装置6は、トルク制限値が変動したか否かを判定する。
ステップS31でトルク制限値が変動した場合、マルチカーエレベーター制御装置6は、ステップS27の動作を行う。
ステップS31でトルク制限値が変動しない場合,マルチカーエレベーター制御装置6は、動作を終了する。
以上で説明した実施の形態2によれば、第2かご2bのトルク制限値の変更量が第1かご2aへ反映される。このため、パネルの変形、異物混入によりロスが増大しても、第1かご2aで学習する無駄な時間を削減することができる。
なお、パネル変形、異物混入によりロスが増大して、トルク制限を変更することでドアを開閉する場合、速度指令値と実速度との速度誤差は、速度制御部21bにより補正される。この際、ロスの増大により、速度指令値に対して、実速度に遅れが生じる場合がある。この場合、第1かご2a等に外力が生じる場合は、外乱補償部21iにおいて、学習した外力を予め補償しておけばよい。具体的には、外乱補償部21iにおいて、全閉もしくは全開からの第1ドア等の位置、もしくは開閉指令が入ってからの時刻に応じて他のかごで計測されたトルクの変動を反映させればよい。この場合、速度指令値V*に対する追従性が高い実速度Vが実現される。このため、速度指令値で定められた時間で第1かごドア3a等を開閉することができる。その結果、利用者に対して安定した時間での第1ドア等の動作を提供することができる。
実施の形態3.
図11は実施の形態3におけるマルチカーエレベーターの第1かごドア制御装置の診断機能を説明するためのブロック図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
図11の第1かごドア制御装置4において、電流測定部21gは、ある階でドアを開閉した第1かご2aにおけるトルク制限部21cの出力であるモータ18の電流指令値を保存する。電流指令値ではなく、電流検出器による検出電流値でもよい。電流測定部21gは、全閉もしくは全開からのドア位置、もしくは開閉指令が入ってからの時刻に応じてモータ18の電流指令値の情報をマルチカーエレベーター制御装置6の電流記憶部に送信する。
速度測定部21hは、速度演算部21eの出力である実速度を保存する。速度測定部21hは、全閉もしくは全開からのドア位置、もしくは開閉指令が入ってからの時刻に応じて実速度の情報をマルチカーエレベーター制御装置6の速度記憶部に送信する。
第2かごドア制御装置も、第1かごドア制御装置4と同様に動作する。
マルチカーエレベーター制御装置6において、かごドア状態判定部6eは、同一階で開閉した第1かご2aと第2かご2bの電流と速度を記憶することで、第1かごドア3a等の異常を判定する。例えば、電流から推定できる第1かごドア3aの走行ロスが第2かご2bよりも大きい場合、かごドア状態判定部6eは、第1かごドア3aの走行ロスが増大する傾向にあると判定する。
三つ以上の複数のかごが存在する場合、走行ロスが最も小さいかごを基準として他のかごを判定してもよい。多くのかごの走行ロスが類似している場合、走行ロスが極端に大きいもしくは小さいかごを異常と判定すればよい。
以上で説明した実施の形態3によれば、マルチカーエレベーター制御装置6は、同一階で開閉した第1かご2aと第2かご2bの電流または速度に基づいて、第1かごドア3a等の異常の状態を判定する。このため、保守員による作業の対象を限定することができる。その結果、第1かごドア3a等の異常時の保守作業時間を短縮することができる。
例えば、エレベーターの据付直後に各階で開閉した第1かご2aと第2かご2bの電流または速度を据付時のデータとして記憶しておけば、第1かご2aと第2かご2bとについて据付後に測定したデータと比較することで、トルク変動で特定階における第1かごドア3a等と乗場ドアAとを診断することができる。
ここで、特定階において、第1かごドア3aの据付直後からのトルク変動が大きいだけでは、かごドアと乗場ドアとのいずれの異常であるか否かは判断できない。この状態において、同一階において測定した第2かごドア3bの据付直後からのトルク変動も大きければ、乗場ドアAの異常と判定することができる。これに対し、同一階において測定した第2かごドア3bの据付直後からのトルク変動も大きくなければ、第1かご2aかごドアの異常と判定することができる。
エレベーターの据付直後からのデータでなくとも、今回測定したデータよりも過去のデータであれば、同様の比較により、第1かごドア3a等の異常を判定することができる。
この際、定期的にデータを取得することで電流または速度のトレンドを把握すれば、第1かごドア3a等の異常が生じる傾向を把握することもできる。その結果、第1かごドア3a等の診断の精度を向上することができる。
なお、三つ以上の複数のかごである場合も同様である。
以上のように、本開示のマルチカーエレベーター制御装置は、エレベーターシステムに利用できる。
1 昇降路、 2a 第1かご、 2b 第2かご、 3a 第1かごドア、 3b 第2かごドア、 4 第1かごドア制御装置、 4a 第1かご隙間距離測定部、 4b 第1かごトルク制限部、 4c 第1かご電流・速度測定部、 5 第2かごドア制御装置、 5a 第2かご隙間距離測定部、 5b 第2かごトルク制限部、 5c 第2かご電流・速度測定部、 6 マルチカーエレベーター制御装置、 6a 隙間距離記憶部、 6b トルク制限設定記憶部、 6c 電流・速度記憶部、 6d 開閉指令判定部、 6e かごドア状態判定部、 7 かごドアパネル、 8 シュー、 9 吊り手、 10 桁、 11 案内レール、 12 ハンガーローラ、 13 アップスラストローラ、 14 プーリ、 15 ベルト、 16 ベルト掴み、 17 かごベーン、 18 モータ、 19 乗場ドアパネル、 20 乗場ローラ、 21a 速度指令生成部、 21b 速度制御部、 21c トルク制限部、 21d 電流制御部、 21e 速度演算部、 21f 隙間距離測定部、 21g 電流測定部、 21h 速度測定部、 21i 外乱補償部、 100a プロセッサ、 100b メモリ、 200 ハードウェア

Claims (6)

  1. 水平投影面上において重なる複数のかごを備えたエレベーターシステムにおいて、前記複数のかごのうちの1つのかごのかごドアの動作時における、前記1つのかごのかごドアを動作させるモータの回転速度または電流に基づいて他のかごのかごドアの制御パラメータを変更する開閉指令判定部、
    を備えたマルチカーエレベーター制御装置。
  2. 前記複数のかごのかごドアのそれぞれは、前記かごドアのそれぞれが開閉するときに、各階の乗場ドアのローラと接触して前記乗場ドアを開閉させるベーンを備え、
    前記開閉指令判定部は、各階の前記乗場ドアの前記ローラと各かごドアのベーンと間の、前記各かごドアの全閉状態における隙間距離を前記制御パラメータとして、前記1つのかごのかごドアで推定した隙間距離から、同階床へ着床する前記他のかごのかごドアの戸開再加速位置を変更する請求項1に記載のマルチカーエレベーター制御装置。
  3. 前記開閉指令判定部は、各階におけるトルク制限値を前記制御パラメータとして、前記1つのかごのかごドアで設定されたトルク制限値から、同階床へ着床する前記他のかごのかごドアのトルク制限値を変更する請求項1に記載のマルチカーエレベーター制御装置。
  4. 前記1つのかごのかごドアの動作時におけるモータの回転速度または電流に基づいて前記他のかごのかごドアの状態を判定するかごドア状態判定部、
    を備えた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のマルチカーエレベーター制御装置。
  5. 前記かごドア状態判定部は、エレベーターシステムの据付時に学習したかごドアの動作時におけるモータの回転速度または電流を基準として、今回測定されたモータの速度または電流と比較することでドアの状態を判定する請求項4に記載のマルチカーエレベーター制御装置。
  6. 水平投影面上において重なる複数のかごを備えたエレベーターシステムにおいて、前記複数のかごのうちの1つのかごのかごドアの動作時における、前記1つのかごのかごドアを動作させるモータの回転速度または電流に基づいて他のかごのかごドアの状態を判定するかごドア状態判定部、
    を備えたマルチカーエレベーター制御装置。
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