JP7097167B2 - 熱可塑性樹脂組成物、太陽光発電モジュール用接続構造体 - Google Patents
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Description
また、絶縁樹脂成形体として使用される場合、その存在を目立たなくし、さらに耐候性を高めるために「黒色」で使用されることが多い。
特許文献2では、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物にアルカリ土類金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩を配合することで耐トラッキング性を改善することが報告されている。
また、特許文献2に開示された、アルカリ土類金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩の配合によっても、耐トラッキング性の改良効果及び流動性は十分なものではなかった。
[1]
(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂と(B)スチレン系樹脂と(C)有機リン化合物と(D)その他の樹脂成分との合計100質量部に対して、
前記(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂を50~80質量部、
前記(B)スチレン系樹脂を0質量部超、且つ、40質量部以下、
前記(C)有機リン化合物を5~25質量部、
前記(D)その他の樹脂成分を20質量部以下、
含み、さらに、
(E)アルミニウム化合物を1.5~7質量部、
(F)カーボンブラックを0.2~3質量部
含み、
前記(F)に対する前記(E)の配合割合(F)/(E)が、0.05~1の範囲であり、
前記(D)その他の樹脂成分として、オレフィン系熱可塑性エラストマーと、水添ブロック共重合体と、を含み、
前記オレフィン系熱可塑性エラストマーの含有量は、熱可塑性樹脂組成物(100質量%)に対して、0.5~5質量%である
ことを特徴とする、熱可塑性樹脂組成物。
[2]
国際電気標準会議規格IEC-60112に準拠する測定において、300V以上の比較トラッキング指数を示す、[1]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[3]
前記(C)有機リン化合物が、下記一般式(I)で示されるリン酸エステル系化合物である、[1]又は[2]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
一般式(I)
[4]
前記(E)アルミニウム化合物が、無機アルミニウム化合物、及び粘土鉱物状のアルミニウム化合物からなる群より選ばれる、[1]~[3]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
[5]
前記(E)アルミニウム化合物が、平均粒子径0.1~5μmの粒子である、[1]~[4]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
[6]
前記(E)アルミニウム化合物が、ハイドロタルサイトである、[1]~[5]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
[7]
前記(F)カーボンブラックが、平均一次粒子径が5~30nmの粒子である、[1]~[6]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
[8]
[1]~[7]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を含むことを特徴とする、太陽光発電モジュール用接続構造体。
[9]
太陽光発電モジュール用ジャンクションボックスである、[8]に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
[10]
太陽光発電モジュール用コネクターである、[8]に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜変形して実施することができる。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂と、(B)スチレン系樹脂と、(C)有機リン化合物と、(D)その他の樹脂成分との合計100質量部に対して、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂を50~80質量部、(B)スチレン系樹脂を0~40質量部、(C)有機リン化合物を5~25質量部、(D)その他の樹脂成分0~20質量部含有し、さらに、(A)~(D)の合計100質量部に対して、(E)アルミニウム化合物を1.5~7質量部、(F)カーボンブラックを0.2~3質量部含有する。
また、本明細書において、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂を「(A)成分」、(B)スチレン系樹脂を「(B)成分」、(C)有機リン化合物を「(C)成分」、(D)その他の樹脂成分「(D)成分」、(E)アルミニウム化合物を「(E)成分」、(F)カーボンブラックを「(F)成分」と称する場合がある。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂を含有する。(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂としては、特に限定されるものではないが、下記一般式(1)及び/又は一般式(2)で表される繰り返し単位を有する単独重合体、あるいは共重合体であることが好ましい。なお、後述するように、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂は、所定の変性基を有する変性体であってもよい。
(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂は1種類のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
一般式(1)
なお、「主たる」とは、ポリフェニレンエーテル共重合体中、一般式(1)及び/又は一般式(2)で表される繰り返し単位を、60質量%以上含有することを言う。
なお、還元粘度の測定は、試料0.5g/クロロホルム100mLの溶液を作製し、ウベローデ型粘度計を用いて30℃で測定した値である。単位はdL/gで表す。
一般式(3)
変性ポリフェニレンエーテルは、例えば、ラジカル開始剤の存在下又は非存在下において、ポリフェニレンエーテルに、不飽和若しくは飽和カルボン酸又はその誘導体を溶融混練して反応させることによって製造することができる。あるいは、ポリフェニレンエーテルと、不飽和若しくは飽和カルボン酸又はその誘導体とをラジカル開始剤存在下又は非存在下で有機溶剤に溶かし、溶液下で反応させることによって製造することができる。
また、飽和カルボン酸又はその誘導体としては、本実施形態では、変性ポリフェニレンエーテルを製造する際の反応温度でそれ自身が熱分解し、変性ポリフェニレンエーテルの誘導体となり得る化合物、具体的にはリンゴ酸、クエン酸等が挙げられる。
これらは1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記ポリフェニレンエーテル系樹脂の粒子サイズは、平均粒子径が1~1000μmであることが好ましく、10~700μmであることがより好ましく、100~500μmであることがさらに好ましい。
加工時の取り扱い性の観点からポリフェニレンエーテル系樹脂の粉体の平均粒子径は1μm以上が好ましく、溶融混練時に未溶融物の発生を抑制する観点から1000μm以下が好ましい。
なお、ポリフェニレンエーテル系樹脂の粉体の平均粒子径は、例えばレーザー粒度計により測定することができる。
(A)成分の含有量が50質量部以上であると、耐熱温度が高く、難燃性が優れ、耐熱エージング特性が優れ、80質量部以下であると、流動性が良好となり、耐光変色性が優れる。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、任意に(B)スチレン系樹脂を含む。本実施形態において(B)スチレン系樹脂とは、スチレン系化合物、又はスチレン系化合物とスチレン系化合物に共重合可能な化合物とを、ゴム質重合体存在下又は非存在下に重合して得られる重合体をいう。
(B)スチレン系樹脂は1種類のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
(B)成分の含有量に応じて熱可塑性樹脂組成物の流動性は向上し、40質量部以下とすることにより耐熱性及び難燃性に優れた熱可塑性樹脂組成物が得られ、無添加の場合は、特に耐熱性及び耐熱エージング性に優れた熱可塑性樹脂組成物が得られる。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、(C)有機リン化合物を含有する。(C)有機リン化合物は、熱可塑性樹脂組成物の難燃性を向上するのに添加されるものであり、難燃性を向上させるものとして一般的に用いられる有機リン化合物であればいずれも用いることができる。(C)有機リン化合物としては、特に限定されるものではないが、リン酸エステル化合物、ホスファゼン化合物等が挙げられる。
(C)有機リン化合物は1種類のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
さらに上記以外のリン酸エステル化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニルホスフェート等のリン酸エステル系難燃剤、ジフェニル-4-ヒドロキシ-2,3,5,6-テトラブロモベンジルホスフォネート、ジメチル-4-ヒドロキシ-3,5-ジブロモベンジルホスフォネート、ジフェニル-4-ヒドロキシ-3,5-ジブロモベンジルホスフォネート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、ビス(2、3-ジブロモプロピル)-2、3-ジクロロプロピルホスフェート、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホスフェート、及びビス(クロロプロピル)モノオクチルホスフェート、ハイドロキノニルジフェニルホスフェート、フェニルノニルフェニルハイドロキノニルホスフェート、フェニルジノニルフェニルホスフェート等のモノリン酸エステル化合物、及び芳香族縮合リン酸エステル化合物等が挙げられる。
中でも、加工時のガス発生が少なく、熱安定性等に優れることから、芳香族縮合リン酸エステル化合物が好ましい。
一般式(I)
また、(C)有機リン化合物が、nが1以上である一般式(I)又は(II)で表される複数種類の縮合リン酸エステル化合物からなる場合には、各縮合リン酸エステル化合物間のモル比から算出されるnの平均値が、1~3であることが好ましい。
(C)成分の含有量を5質量部以上とすることにより、優れた難燃性が得られ、25質量部以下とすることにより、実用上十分な難燃性が得られるとともに、良好な耐熱性及び耐衝撃性も得られる。
本実施形態の樹脂組成物は、オレフィン系熱可塑性エラストマーや水添ブロック共重合体等の主として耐衝撃性を改良するための(D)その他の樹脂成分を含むことができる。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物において水添ブロック共重合体は、粒子状に分散している。
水添ブロック共重合体中のポリスチレンブロックの重量平均分子量を上記範囲とすることにより、一層優れた耐衝撃性を得ることができ、かつ、水添ブロック共重合体の劣化度を十分かつ容易に制御することができる。ここでいうポリスチレンブロックの重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によりスチレン換算分子量として測定することができる。
水添ブロック共重合体におけるポリスチレンブロックの含有量は、例えば、以下の方法により測定することができる。
四酸化オスミウムを触媒として水添前の共重合体をtert-ブチルハイドロパーオキサイドにより酸化分解する方法(I. M. Kolthoff,et al.,J.Polym.Sci.1,429(1946)に記載の方法)により得たポリスチレンブロックの質量(ここで、平均重合度が約30以下のスチレン重合体は除かれている)から、下記式に基づきポリスチレンブロックの含有量を求めることができる。
ポリスチレンブロックの含有量(質量%)=(水添前の共重合体中のポリスチレンブロックの質量/水添前の共重合体の質量)×100
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、(E)アルミニウム化合物をさらに含有する。(E)アルミニウム化合物を含有することにより、耐トラッキング性に優れた熱可塑性樹脂組成物が得られる。
中でも、天然ハイドロタルサイト、合成ハイドロタルサイト等の粘土鉱物状のアルミニウム化合物が好ましい。
なお、本実施形態におけるハイドロタルサイトのBET比表面積は、BET法に従って、比表面積測定装置(Macsorb HM Model-1210 マウンテック社製)を用いて試料表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用いて比表面積を算出することで得られる。
なお、(E)成分の一次粒子の平均粒子径は、(E)成分を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察写真を撮影し、一次粒子径の平均粒子径を算術平均して求める。
(E)アルミニウム化合物が、一次粒子の平均粒子径0.1μm以上の粒子であることにより、凝集を防止でき、溶融混練時に分散が良好となる。また、(E)アルミニウム化合物が平均粒子径5.0μm以下の粒子であることにより、本実施形態の熱可塑性樹脂組成物において、より優れた耐トラッキング性を得ることができ、さらに耐衝撃強度の低下を効果的に防止できる。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、(F)カーボンブラックをさらに含有する。(F)カーボンブラックを含有することにより、本実施形態のポリフェニレンエーテル系の熱可塑性樹脂組成物に黒着色を付与すると共に、耐候性を高めることができる。
(F)カーボンブラックの平均一次粒子径が30nm以下であることで、黒色度が優れ、成形性、機械的特性がより良好なものとなる傾向にある。一方、粒子径が5nm以上であることで、カーボンブラックの凝集不良を抑えることができる傾向にある。
また、カーボンブラックのDBP吸油量が上記上限以下上記下限以上であることにより、耐トラッキング性、黒色調安定が良好となる。
なお、カーボンブラックの平均一次粒子径は、ASTM D3849規格(カーボンブラックの標準試験法-電子顕微鏡法による形態的特徴付け)に記載の手順によりアグリゲート拡大画像を取得し、このアグリゲート画像から単位構成粒子として3,000個の粒子径を測定し、算術平均して得られた値である。また、カーボンブラックのDBP吸油量は、JIS K6217規格に準拠して測定された値である。
本実施形態では、(F)/(E)が上記下限以上であることにより、カーボンブラック配合による黒色性、耐候性を高めることができ、上記上限以下であることにより、成形性や耐衝撃性の低下を防止することができる。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物に添加可能な上記以外のその他の添加剤としては、無機充填剤、滴下防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光吸収剤、可塑剤、酸化防止剤、各種安定剤、帯電防止剤、離型剤、染顔料、エポキシ化合物等が挙げられ、本発明の効果を損なわない範囲で添加することができる。
各種安定剤としては、特に限定されないが、亜鉛化合物が挙げられ、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、硫化亜鉛(ZnS)等が挙げられる。
これら無機充填剤は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
また、上記無機充填剤としては、シランカップリング剤等の表面処理剤を用いて公知の方法で表面処理したものを用いてもよい。
上記無機充填剤を使用する場合、その含有量は、熱可塑性樹脂組成物全体を100質量%とした場合に、5~50質量%であることが好ましく、10~40質量%であることがより好ましく、15~30質量%であることがさらに好ましい。
上記滴下防止剤の含有量は、熱可塑性樹脂組成物(100質量%)に対して、2質量%未満であることが好ましい。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、太陽光発電モジュール用途の絶縁性樹脂成形体として特に好適に用いることができる観点から、国際電気標準会議規格IEC-60112に準拠する測定において、300V以上の比較トラッキング指数を有することが好ましく、600V以上の比較トラッキング指数を有することがより好ましい。
なお、本明細書において、比較トラッキング指数は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
なお、本明細書において、シャルピー衝撃強度は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
なお、本明細書において、難燃性は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、上述した各成分を用いて、従来公知の溶融混練法により製造することができる。
押出機としては、二軸押出機が好ましい。二軸押出機としては、特に限定されないが、例えば、スクリュー直径58mm、バレル数13、減圧ベント口付の二軸押出機が挙げられる。
溶融混練する際に(A)成分、任意の(B)成分、任意の(D)成分、(E)成分、及び(F)成分を、上記二軸押出機の流れ方向に対して上流側のバレル1にある第1供給口より供給する。その後、(C)成分を、第1供給口より下流側にある第2(液体)供給口よりギアポンプを使って押出機のサイドに注入ノズルを通してフィードして押出する。
上記樹脂組成物の成形方法としては、以下に限定されるものではないが、例えば、射出成形、金属インモールド成形、アウトサート成形、押出成形、シート成形、フィルム成形、プレス成形、回転成形、積層成形、ブロー成形、カレンダー成形、流延成形等の成形方法が挙げられる。
例えば、シリンダー温度が350℃以下の範囲内に調整された射出成形機のシリンダー内で熱可塑性樹脂組成物溶融させ、所定の形状の金型内に射出することによって、所定の形状の成形品を製造することができる。
さらに、シリンダー温度が上記の範囲内に調整された押出機内で熱可塑性樹脂組成物を溶融させ、Tダイから押し出すことにより、フィルム状やシート状の成形品を製造することができる。
さらにまた、このような方法で製造された成形品は、表面に、塗料、金属、他種のポリマー等からなる被覆層が形成された形態としてもよい。
(PPE:ポリフェニレンエーテル系樹脂)
2,6-ジメチルフェノール(2,6-キシレノール)を酸化重合して得られたポリフェニレンエーテル
還元粘度(ηsp/c)は、0.51dL/g
水酸基量は、単量体100単位当たり0.88個
銅含有率は、0.6ppm
平均粒子径は、800μm
HIPS(ハイインパクトポリスチレン)(ペトロケミカルズ(株)製、商品名「CT-60」)
SEBS:スチレン-ブタジエンブロック共重合体(ポリスチレン-ポリブタジエン-ポリスチレンの結合構造)を水素添加して得られた、数平均分子量250,000、ポリスチレンブロック33質量%、ブタジエン重合体ブロックの水素添加率98%以上の水添ブロック共重合体(ポリスチレン-ポリ(エチレン-ブチレン)-ポリスチレンの結合構造)。
LDPE:高圧法低密度ホモポリエチレン(旭化成(株)製 商品名「サンテックLD M2004」)
ハイドロタルサイト(協和化学工業株式会社製 商品名「KW2200」、一次粒子の平均粒子径は0.4μmであり、BET比表面積は125m2/g)
なお、(E)成分の平均粒子径は、(E)成分を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察写真を撮影し、一次粒子径の平均粒子径を算術平均して求めた。
カーボンブラック(三菱化学株式会社製、商品名「三菱カーボンブラック#960」、平均一次粒子径16nm、DBP吸着量69cm3/100g)
安定剤1:ホスファイト系酸化防止剤(BASFジャパン株式会社製、商品名「IRGFOS 168」)
安定剤2:酸化亜鉛(ZnO)(三井金属鉱業(株)製)
安定剤3:硫化亜鉛(ZnS)(ザクトレーベン社製、商品名「ザクトリスHD」)
二酸化チタン:HUNTSMAN(株)製、商品名「TIOXIDER-TC30」
後述する実施例及び比較例において製造した熱可塑性樹脂組成物の特性評価を、以下の方法及び条件で行った。
耐衝撃性の評価としてシャルピー衝撃試験を行った。具体的には、実施例及び比較例で製造した熱可塑性樹脂組成物のペレットを、100℃で2時間乾燥した後、IS-100GN型射出成形機(東芝機械(株)製、シリンダー温度280℃、金型温度80℃に設定)を用いて、ISO-15103に準じた試験片を成形した。上記試験片をシャルピー衝撃試験規格であるISO179/1eAに準拠して、23℃におけるシャルピー衝撃強度[単位:kJ/m2]を測定した。
なお、機械的物性値として、ISO527規格に準じて測定した引張降伏応力(TS)[単位:MPa]及び破壊時伸び(TE)[単位:%]、ISO178規格に準じて測定した最大点曲げ強度(FS)[単位:MPa]、曲げ弾性率(FM)[単位:MPa]、ISO75規格に準じて測定した耐熱変形温度(DTUL、1.8MPa条件)[単位:℃]の測定を行った。
耐トラッキング性の評価として比較トラッキング指数(CTI)[単位:V]を算出した。具体的には、実施例及び比較例で製造した熱可塑性樹脂組成物のペレットを、100℃で2時間乾燥した後、IS-100GN型射出成形機(東芝機械(株)製、シリンダー温度280℃、金型温度80℃に設定)を用いて、100mm×100mm×3mmの平板試験片を成形した。
上記試験片を、IEC-60112に準拠した試験装置にて、300V電圧を印加した状態の試験片に、塩化アンモニウム0.1質量%水溶液を30秒ごとに滴下し、トラッキングが生じるまでの滴下数を測定した。滴下数の測定試験は5回行った。
上記試験片を下記評価基準に従って評価した。
○:5回全てが50滴の滴下でトラッキングを発生せず、且つ、発火しない。
×:上記以外。
実施例及び比較例で製造した熱可塑性樹脂組成物のペレットを、100℃で2時間乾燥した後、IS-100GN型射出成形機(東芝機械(株)製、シリンダー温度280℃、金型温度80℃に設定)を用いて、90mm×50mm×2.5mmの平板試験片を成形した。
上記試験片を、目視観察により、下記評価基準に従って評価した。
○:色むらが認められない。
△:やや色むらが認められる。
×:色むらが認められる。
実施例及び比較例で製造した熱可塑性樹脂組成物のペレットを、100℃で2時間乾燥した後、IS-100GN型射出成形機(東芝機械(株)製、シリンダー温度300℃、金型温度80℃に設定)にて、燃焼試験用試験片を成形した。
UL規格のUL-94に規定されている垂直燃焼試験に基づき、1.5mm厚みの射出成形試験片を用いて燃焼試験を行った。試験片5本について、UL94規格に基づいて、V-0、V-1,V-2の判定を行った。
二軸押出機(コペリオン社製、「ZSK-26MC」)を用い、表1に示す成分と組成構成で、シリンダー温度を上流側320℃~下流側280℃に設定し、溶融混練し、熱可塑組成物を得た。
(A)成分、(B)成分、(D)成分、(E)成分、(F)成分、(A)~(F)成分以外の成分は押出機の流れ方向に対して上流側のバレルにある第1供給口より供給した。
(C)ビスフェノールA系縮合リン酸エステルは、第1供給口より下流側にある第2(液体)供給口よりギアポンプを使って押出機のサイドに注入ノズルからフィードした。
このときのスクリュー回転数は300回転/分とし、吐出量は15kg/hとした。
また、シリンダーブロックに開口部(ベント)を設け、減圧吸引することにより残存揮発の除去を行った。この時の減圧度(圧力)は0.09MPaであった。
ダイから押し出されたストランドを冷却し、カッターにて連続切断して約3mm長さ×3mm径の熱可塑性樹脂組成物ペレットを得た。
得られたペレットを用いて、上述の各種評価を実施した。
評価結果もあわせて表1に示す。
なお、表1において、各成分の含有量は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分の合計100質量部として示している。
表1に示すように、各成分及びその含有量を変えたこと以外、実施例1と同様にして熱可塑性樹脂組成物ペレットを製造した。
得られたペレットを用いて、上述の各種評価を実施した。評価結果をあわせて表1に示す。
実施例3はハイドロタルサイトを5質量部配合した結果であるが、比較例2(二酸化チタン5質量部を配合)に比べて黒着色性に優れることがわかる。さらに驚くべきことに、耐衝撃性が高く維持されていることがわかる。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、電気部品、産業用機器である事務機、計測器、シャーシ、電気機器の内部パーツ部品、家電関連機器等の電源アダプター、記録媒体やそのドライブ、センサー機器、端子台、エネルギー・環境分野における二次電池、燃料電池や太陽電池、太陽熱発電、地熱発電、風力発電、スマートメーター等に使用される電気電子部品、送電設備を構成する電気部品、ケーブル端末、自動車部品として、産業上の利用可能性を有する。
特に、本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、例えば、太陽光発電モジュールを含む太陽電池に好適に用いることができ、具体的には、太陽電池用接続構造体、太陽電池用ジャンクションボックス、太陽電池用コネクター、ハイブリッド自動車・電気自動車用部品として、産業上の利用可能性を有する。
Claims (10)
- (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂と(B)スチレン系樹脂と(C)有機リン化合物と(D)その他の樹脂成分との合計100質量部に対して、
前記(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂を50~80質量部、
前記(B)スチレン系樹脂を0質量部超、且つ、40質量部以下、
前記(C)有機リン化合物を5~25質量部、
前記(D)その他の樹脂成分を20質量部以下、
含み、さらに、
(E)アルミニウム化合物を1.5~7質量部、
(F)カーボンブラックを0.2~3質量部
含み、
前記(F)に対する前記(E)の配合割合(F)/(E)が、0.05~1の範囲であり、
前記(D)その他の樹脂成分として、オレフィン系熱可塑性エラストマーと、水添ブロック共重合体と、を含み、
前記オレフィン系熱可塑性エラストマーの含有量は、熱可塑性樹脂組成物(100質量%)に対して、0.5~5質量%である
ことを特徴とする、熱可塑性樹脂組成物。 - 国際電気標準会議規格IEC-60112に準拠する測定において、300V以上の比較トラッキング指数を示す、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記(E)アルミニウム化合物が、無機アルミニウム化合物、及び粘土鉱物状のアルミニウム化合物からなる群より選ばれる、請求項1~3のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記(E)アルミニウム化合物が、平均粒子径0.1~5μmの粒子である、請求項1~4のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記(E)アルミニウム化合物が、ハイドロタルサイトである、請求項1~5のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記(F)カーボンブラックが、平均一次粒子径が5~30nmの粒子である、請求項1~6のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1~7のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物を含むことを特徴とする、太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 太陽光発電モジュール用ジャンクションボックスである、請求項8に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 太陽光発電モジュール用コネクターである、請求項8に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
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