JP7097024B2 - 草刈機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された草刈機は、エンジン(原動機)と、エンジンの動力により回転して草を刈る刈刃と、を備えている。
また、前記連結部材は、撓み変形可能且つ回転駆動力を伝達可能なフレキシブルシャフトから構成されている。
図1、図2は、本発明の一実施形態に係る草刈機1の全体構成を示す図である。
先ず、図1、図2を参照して、草刈機1の全体構成の概要を説明する。
草刈機1は、機体2、草刈部3、車輪4、操縦ハンドル5、駆動機構6を備えている。
以下、説明の便宜上、操縦ハンドル5を把持した状態の作業者の前側(図1、図2の矢印A方向)を前方、作業者の後側(図1、図2の矢印B方向)を後方、作業者の右側(図1の矢印C方向)を右方、作業者の左側(図1の矢印D方向)を左方として説明する。また、前後方向X(図1、図2参照)に直交する方向である水平方向を機体幅方向Y(図1参照)として説明する。
<草刈機の全体構成>
先ず、草刈機1の全体構成について説明する。
<ハウジング等>
先ず、機体2の構成要素であるハウジング7(第1ハウジング7A、第2ハウジング7B)及びヒンジ8について説明する。
図1に示すように、第1ハウジング7Aは、第1ハウジング本体71、第1前カバー72を有している。第1ハウジング本体71は、第1草刈部3Aの上方に配置されており、第1草刈部3Aの上方を覆っている。第1前カバー72は、第1ハウジング本体71の左前部と右前部にそれぞれ取り付けられて下方に延びている。第1前カバー72は、ゴム等の可撓性素材から構成されている。
機体2は、第1ハウジング7Aと第2ハウジング7Bとがヒンジ8を介して接続されていることによって、第2ハウジング7Bを第1ハウジング7Aに対してヒンジ軸心C1回りに揺動させることができる(図3の矢印M参照)。これにより、第1ハウジング7Aに対する第2ハウジング7Bの角度を変更(調節)することができる。第1ハウジング7Aに対する第2ハウジング7Bの角度を変更することにより、第1草刈部3Aに対する第2草刈部3Bの角度を変更することができる。そのため、第1草刈部3Aと第2草刈部3Bによって、隣接する水平面と傾斜面の草刈作業を同時に行うことができる。
次に、草刈部3を構成する第1草刈部3Aと第2草刈部3Bについて説明する。
先ず、第1草刈部3Aについて説明する。
図3、図4に示すように、第1草刈部3Aは、第1回転軸31と、第1支持体32と、第1刈刃33と、第1草巻付き防止体34と、を有している。
図4に示すように、第1回転軸31は、上下方向に延びる軸(第1縦軸51A)回りに回転する軸である。第1縦軸51Aは、第1回転軸31の中心軸と一致する。第1回転軸31の下部には、円筒状のボス35が取り付けられている。第1支持体32は、ボス35の下方において第1回転軸31の下部に取り付けられている。第1支持体32は、平板状の部材であって、中心部が第1回転軸31に取り付けられている。第1支持体32は、第1回転軸31の径外方向(第1縦軸51Aから離れる方向)の一方と他方にそれぞれ延設されている。
図3~図5に示すように、第1支持体32には第1刈刃33が取り付けられている。第1刈刃33は、一方刈刃33Aと他方刈刃33Bとを含んでいる。一方刈刃33Aは、第1支持体32の第1回転軸31の径外方向の一方側に取り付けられている。他方刈刃33Bは、第1支持体32の第1回転軸31の径外方向の他方側に取り付けられている。図4に示すように、第1刈刃33は、第1支持体32の上面側に配置された第1上刃33Uと、第1支持体32の下面側に配置された第1下刃33Dとを有している。別の言い方をすれば、第1刈刃33を構成する一方刈刃33Aと他方刈刃33Bが、それぞれ第1上刃33Uと第1下刃33Dとを有している。つまり、第1刈刃33は、2つの第1上刃33Uと2つの第1下刃33Dとから構成されている。第1上刃33Uと第1下刃33Dは、同形状であり、第1支持体32を挟んで上下対称に配置されている。
取付部331は、第1刈刃33の基端側に設けられており、第1支持体32に対して上下方向に延びる軸(第2縦軸52A)回りに揺動可能に取り付けられている。取付部331には、枢支部材11が挿通される穴331bが設けられている。取付部331は、枢支部材11によって第1支持体32に対して枢支されており、第1支持体32に対して枢支部材11の中心軸(第2縦軸52A)回りに揺動可能である(図5の矢印E1参照)。取付部331は、突出部332と反対側の端部331aが円弧状に湾曲している。
図4に示すように、ボス35の下部には、取付板12が固定されている。取付板12は、ボス35の外周部から第1回転軸31の径外方向の一方と他方にそれぞれ延設されている。取付板12は、第1回転軸31の径外方向の一方側と他方側にそれぞれ取付穴12aを有している。各取付穴12aは、第1支持体32及び第1草巻付き防止体34を取り付けるための穴である。
底板34aは、円形の板であって、第1草巻付き防止体34の下部に設けられている。底板34aは第1穴34cと第2穴34dとを有している。第1穴34cは、底板34aの中心に設けられている。第2穴34dは、底板34aの中心から離れた同心円上に2つ設けられている。第1穴34cには、第1回転軸31の下端部に形成された雄ねじが挿通され、当該雄ねじにナットN1が螺合される。第2穴34dには、ボルトB1のねじ軸が挿通されている。ボルトB1のねじ軸は、底板34aの第2穴34d、第1支持体32の中間穴(固定部)32c、取付板12の取付穴12aに挿通されている。ボルトB1のねじ軸の先端部は、取付穴12aから突出しており、当該先端部にナットN2が螺合されている。これにより、取付板12に対して、第1支持体32及び第1草巻付き防止体34の底板34aが固定されている。
筒状部34bは、円錐台状に形成されている。具体的には、筒状部34bは、底板34aに近づくにつれて(下方に向かうにつれて)小径となる円錐台状に形成されている。筒状部34bは、第1回転軸31の周囲を囲うように配置されており、第1回転軸31と第1刈刃33の取付部331との間に位置している。筒状部34bが第1回転軸31の周囲を囲っていることにより、第1回転軸31に草等が巻き付くことが防止される。
第2草刈部3Bについては、第1草刈部3Aと異なる点を中心に説明し、第1草刈部3Aと共通する点については説明を省略する。図において、第2草刈部3Bの構成のうち第1草刈部3Aと共通する構成については、第1草刈部3Aに付した符号と同じ符号を付している。
第2回転軸36は、上下方向に延びる軸(第1縦軸51B)回りに回転する軸である。第1縦軸51Bは、第2回転軸36の中心軸と一致する。図1に示すように、第2回転軸36は、前後方向において、第1回転軸31よりも後方に配置されている。図10に示すように、第2刈刃38の先端部の回転軌道R2の直径は、機体幅方向において第1刈刃33の先端部の回転軌道R1の直径よりも大きい。また、第2刈刃38の先端部の回転軌道R2は、機体幅方向において第1刈刃33の先端部の回転軌道R1とオーバーラップし、前後方向において回転軌道R1よりも後方にずれた位置にある。
突出部382の先端382dは、第2縦軸52Bを中心とする円弧状に形成されている。
図6A、図6Bに示すように、突出部382は、断面が鋭角状に形成された第1刃先部382a及び第2刃先部382bを有している。取付部381と中間部383との境界には第1屈曲部384が設けられている。また、突出部382は、第2刈刃38に所定量以上の摩耗が生じたことを目視にて確認可能とする指標部382cを有している。中間部383と突出部382との境界には第2屈曲部385が設けられている。図7に示すように、突出部382における上刃38Uと下刃38Dとの間の距離D8は、取付部338からの距離に関わらず一定である。
第2支持体37の基部37dの形状は、第1支持体32の基部32dの形状と同じである。第2支持体37の先細り部37eの形状は、第1支持体32の先細り部32eの形状と異なっている。具体的には、第2支持体37の先細り部37eの長さ(第2回転軸36の径外方向の長さ)は、第1支持体32の先細り部32eの長さ(第1回転軸31の径外方向の長さ)よりも長い。先細り部37eは、第2回転軸36の径外方向に延びるにつれて幅が狭くなっている。先細り部37eの仮想線L2に対する傾きは、先細り部32eの仮想線L1に対する傾きに比べて緩やかである。先細り部37eの先端側37fは、円弧状に湾曲している。
第2草巻付き防止体39は、第2回転軸36に草が巻き付くことを防止するための部材である。第2草巻付き防止体39の形状は、第1草巻付き防止体34の形状と同一である。第2草巻付き防止体39の筒状部39bは、第2回転軸36の周囲を囲っている。
第2支持体37、第2刈刃38、第2草巻付き防止体39の他の構成は、第1支持体32、第1刈刃33、第1草巻付き防止体34の構成と同様であるため説明を省略する。
次に、駆動機構6について説明する。
図2、図11に示すように、駆動機構6は、原動機10と動力伝達機構13を備えている。
原動機10は、車輪(前輪4F1、後輪4R)及び草刈部3を駆動するための駆動源となる。原動機10は、エンジン、モータ等から構成される。本実施形態において、原動機10はエンジンであり、詳しくはディーゼルエンジンである。以下、原動機10がエンジン10であるとして説明する。
図2、図11に示すように、エンジン10は、出力軸10aを有している。出力軸10aは、横向き(水平方向)に延びており、第1ハウジング7Aの右部に取り付けられた伝動ケース16内に突出している。エンジン10の出力軸10aから出力される回転動力は、動力伝動機構13によって車輪(前輪4F1、後輪4R)及び草刈部3(第1草刈部3A、第2草刈部3B)に伝達される。
図2、図11に示すように、第1出力プーリ17の回転駆動力は、無端状の第1伝動ベルト19を介して、第1入力軸20に装着された第1入力プーリ21に伝達される。第1入力軸20に伝達された回転駆動力は、変速機構30と、スプロケット及びチェーンを含む伝達機構50とを介して後輪駆動軸22及び中間出力軸23に伝達される。後輪駆動軸22に回転駆動力が伝達されることにより、後輪4Rが回転する。
図2、図11に示すように、第2出力プーリ18の回転駆動力は、無端状の第2伝動ベルト44を介して伝動駆動軸45に装着された第2入力プーリ46に伝達される。図2、図3に示すように、伝動駆動軸45には円筒状のボス47が装着されている。ボス47は、第2入力プーリ46の左方に配置されており、第2入力プーリ46と同一軸心上に位置している。ボス47は、第2入力プーリ46及び伝動駆動軸45と一体的に回転する回転体である。以下、ボス47を回転体47という場合がある。
第2ハウジング7Bの上部には、第2ギヤケース62が配置されている。第2ギヤケース62には、従動軸63が回動自在に支持されている。従動軸63は、第2ハウジング7Bの上面に沿って配置されている。伝動駆動軸45の一端部は、第1ギヤケース48から第2入力プーリ46が配置された側と反対側に突出している。伝動駆動軸45の一端部と従動軸63との間は、ユニバーサルジョイント64及び中間伝動軸65を介して連結されている。中間伝動軸65は、内軸と外軸筒からなる構造であって、軸心方向に伸縮可能である。ユニバーサルジョイント64及び中間伝動軸65は、蛇腹状の筒体66により覆われている。
従動軸63には、第2駆動ベベルギヤ69が装着されている。第2回転軸36には、第2駆動ベベルギヤ69と噛み合う第2従動ベベルギヤ70が装着されている。これにより、従動軸63に伝達された回転駆動力が第2回転軸36に伝達され、第2刈刃38が回転する。
図12、図13に示すように、草刈機1は刈刃クラッチ機構80を備えている。刈刃クラッチ機構80は、エンジン10の動力を刈刃(第1刈刃33、第2刈刃38)に伝達する状態(第1状態)と、エンジン10の動力を刈刃(第1刈刃33、第2刈刃38)に伝達しない状態(第2状態)とを切り換え可能である。刈刃クラッチ機構80は、第2伝動ベルト44に作用する張力を変化させることによって、第1状態と第2状態とが切り換えられる。
テンションプーリ81は、伝動ベルト(第2伝動ベルト)44に張力を作用させるためのプーリである。切り換え機構82は、テンションプーリ81を第2伝動ベルト44に対して第1押圧力で当接させる第1位置(図12参照)と、テンションプーリ81を第2伝動ベルト44に対して第1押圧力よりも低い第2押圧力で当接させる第2位置(図13参照)とに切り換え可能である。尚、図示を省略するが、第2位置は、テンションプーリ81を第2伝動ベルト44から離反させる位置であってもよい。
ワイヤ89bは、刈刃クラッチレバー94を揺動操作することにより移動し、ワイヤ89bの一端部の外筒部材89aからの突出量が増減する。具体的には、刈刃クラッチレバー94を後上方(図2の矢印S方向)に揺動操作すると、ワイヤ89bが後方に移動してワイヤ89bの一端部の外筒部材89aからの突出量が減少する。これにより、揺動部材83の第2取付軸88に対してワイヤ89bを介して後方への引張力が作用するため、揺動部材83の前端側は付勢部材91の付勢力に抗して支軸87回りの下方(図15の矢印G2方向)に揺動する。また、刈刃クラッチレバー94を前下方に揺動操作すると、ワイヤ89bが前方に移動してワイヤ89bの一端部の外筒部材89aからの突出量が増加する。これにより、揺動部材83の第2取付軸88にワイヤ89bを介した引張力が作用しなくなるため、揺動部材83の前端側は付勢部材91の付勢力により支軸87回りの上方(図15の矢印G1方向)に揺動する。
図13に示すように、摩擦部材85が回転体(ボス)47に当接すると、摩擦部材85の摩擦抵抗によって回転体47の回転が阻害される状態(ブレーキON状態)となり、伝動駆動軸45及び第2入力プーリ46の回転も阻害されるため、刈刃(第1刈刃33、第2刈刃38)の回転が停止する。図12に示すように、摩擦部材85が回転体(ボス)47から離反すると、摩擦部材85によって回転体47の回転が阻害されない状態(ブレーキOFF状態)となり、伝動駆動軸45及び第2入力プーリ46の回転も阻害されないため、刈刃(第1刈刃33、第2刈刃38)は回転する。
切り換え機構82は刈刃クラッチレバー94によって操作可能であるため、刈刃クラッチ機構80及びブレーキ機構95は共に刈刃クラッチレバー94によって操作することができる。従って、作業者は、刈刃クラッチレバー94の操作という1つの操作によって、刈刃クラッチ機構80とブレーキ機構95の両方を作動させることができる。具体的には、作業者が刈刃クラッチレバー94を操作して刈刃クラッチ機構80を第2状態(刈刃クラッチOFF状態)に切り換えることにより、ブレーキ機構95を作動させることができる。ブレーキ機構95が作動すると、刈刃(第1刈刃33、第2刈刃38)の回転が停止する。そのため、刈刃クラッチ機構80を第2状態としてエンジン10から刈刃への動力伝達を遮断したときに、刈刃が惰性で回転を続けることがなく、刈刃の回転を速やかに停止させることができる。
尚、ブレーキ機構95の構成は上記した構成には限定されない。上記したブレーキ機構95は、摩擦部材85を回転体(ボス)47に対して当接又は離反させる構成であるが、摩擦部材85を伝動駆動軸45又は第2入力プーリ46に対して当接又は離反させる構成としてもよい。
図1、図16~図18に示すように、エンジン10は、冷却用の外気を取り入れる吸気部10bを有している。吸気部10bは、エンジン10の左部(機体内方側)に設けられている。吸気部10bは、通気性の防塵カバー96により覆われている。防塵カバー96は、吸気部10bからエンジン10の内部に刈草等の異物が侵入することを防止する。防塵カバー96は、多数の通気孔を有しており、例えば、金網等の網体(ネット)やパンチングメタル等の多孔板から構成される。
羽根部98bは、回転軸98aと一体的に回転する。図17、図18に示すように、羽根部98bは、第1羽根98b1と第2羽根98b2と回転中心部98b3を有している。但し、羽根部98bが有する羽根の数は、2つ(第1羽根98b1と第2羽根98b2の2つ)には限定されず、3つ以上又は1つであってもよい。第1羽根98b1及び第2羽根98b2は、防塵カバー96の第1部位96aの表面に当接又は近接して配置されており、当該表面に沿って延びている。第1羽根98b1と第2羽根98b2は、第1部位96aの中心側から径外側(外周側)に向けて互いに反対方向に延びている。
図16、図17に示すように、草刈機1は、エンジン10の動力をスクレーパ98の回転駆動力としてスクレーパ98に伝達する動力伝達部100を備えている。動力伝達部100は、エンジン10の動力を車輪(前輪4F1、後輪4R)に伝達する動力伝達機構(走行系伝達機構13A)から動力を取り出してスクレーパ98に伝達する。
上記実施形態の草刈機1によれば、刈刃(第1刈刃33、第2刈刃38)を回転させるエンジン10の動力を利用してスクレーパ98を回転させることにより、エンジン10の吸気部10bを覆う防塵カバー96に付着した刈草等を除去することができる。そのため、防塵カバー96に付着した刈草等を人手に依らずに除去することができ、除去作業の手間を省くことが可能である。また、エンジン10の動力を利用するため、吸気部10bに発生する吸い込み風を利用してスクレーパを回転させる構造に比べてスクレーパ98を回転させる駆動力が格段に大きく、刈草等の除去効果に優れている。
例えば、上記実施形態では、動力伝達部100は、エンジン10の動力を前輪4F1に伝達する動力伝達機構から動力を取り出してスクレーパ98に伝達する構成であるが、エンジン10の動力を後輪4Rに伝達する動力伝達機構から動力を取り出してスクレーパ98に伝達する構成としてもよい。この場合、例えば、第1入力軸20又は後輪駆動軸22とスクレーパ98の回転軸98aとを連結部材101により連結する構成を採用することができる。
また、動力伝達部100は、エンジン10の動力を草刈部3(第1草刈部3A、第2草刈部3B)に伝達する作業系伝達機構13Bから動力を取り出してスクレーパ98に伝達する構成としてもよい。
上記実施形態の草刈機によれば、以下の効果を奏する。
草刈機1は、第1縦軸51A,51B回りに回転する回転軸(第1回転軸31,第2回転軸36)と、回転軸31,32、に取り付けられ且つ回転軸31,32の径外方向に延設された支持体(第1支持体32、第2支持体37)と、支持体32,37に対して第2縦軸52A,52B回りに揺動可能に取り付けられた取付部331,382と、支持体32,37の回転時に支持体32,37から前記径外方向に突出する突出部332,382と、を有する刈刃(第1刈刃33、第2刈刃38)と、を備え、刈刃33,38は、支持体32,37の延設方向の一方側に取り付けられた一方刈刃33A,38Aと、支持体32,37の延設方向の他方側に取り付けられた他方刈刃33B,38Bと、を含み、一方刈刃33A,38A及び他方刈刃33B,38Bは、第2縦軸52A,52Bと突出部332,382の先端との距離D2が第1縦軸51A,51Bと第2縦軸52A,52Bとの距離D3よりも短く、突出部332,382は、当該突出部の幅方向の一方縁に設けられた第1刃先部332a,382aと他方縁に設けられた第2刃先部332b,382bとの間の距離D1が取付部331,382から離れるにつれて拡がっている。
この構成によれば、刈刃の摩耗が進行しても刈刃の取付中心(第2縦軸52A,52B)から先端332d、382dまでの距離が常に一定となる。そのため、摩耗が進行しても刃先部(第1刃先部332a又は第2刃先部332b)の長さが短くなりにくい。これにより、切れ味の低下が生じにくく、長期間にわたって優れた切れ味を維持することができる。
この構成によれば、作業者は、刈刃33,38の摩耗が進行したときに、刈刃の外縁が指標部332cに達したことを目視にて確認することにより、刈刃の交換が必要であることを容易に且つ確実に把握することができる。
この構成によれば、刈刃33,38の外縁が摩耗によって指標部332cに達したことを、容易に且つ確実に把握することができる。
また、刈刃33,38は、支持体32,37の上面側に配置された上刃(第1上刃33U、第2上刃38U)と、支持体32,37の下面側に配置された下刃(第1下刃33D、第2下刃38D)と、を含み、突出部332,382における上刃33U,38Uと下刃33D,38Dとの距離D8は、取付部331,381からの距離に関わらず一定である。
また、支持体32,37は、回転軸31,38の周囲を囲う筒状体(第1草巻付き防止体34、第2草巻付き防止体39)に固定される固定部(中間穴32c、中間穴37c)を有し、刈刃33,38は、取付部331,381と突出部332,382とを繋ぐ中間部333,383と、取付部331,381と中間部333,383との境界に設けられた第1屈曲部334,384と、中間部333,383と突出部332,382との境界に設けられた第2屈曲部335,385と、を有し、第2縦軸52A,52Bと第2屈曲部335,385との距離D6は、固定部32c,37cと第2縦軸52A,52Bとの距離D7よりも短い。
また、第2縦軸52A,52Bと第1屈曲部334,384との距離D4は、第2縦軸52A,52Bと支持体32,37の延設方向の端部D5との距離よりも短い。
この構成によれば、刈刃33,38の取付部331,381の支持体32,37に対する接触面積が大きくなるため、刈刃33,38を安定した姿勢で確実に支持体32,37に取り付けることができる。
この構成によれば、刈刃33,38が回転軸31,36に接近する内方向に揺動した状態でロック(停止)した場合、先端側32f,37fが草等に当たるが、草等から受ける力を先細り部32e,37eの先端側32f,37fの円弧に沿って逃がすことができる。これにより、支持体32,37に過度な負荷が加わることを防止することができる。
この構成によれば、刈刃33,38が回転軸31,36に接近する内方向に揺動した状態でロック(停止)した状態で、端部331a,381aに草等が当たった場合でも、草等から受ける力を端部331a,381aの円弧に沿って逃がすことができる。これにより、刈刃33,38に過度な負荷が加わることを防止することができる。
また、草刈機1は、原動機10の出力軸10aに設けられた出力プーリ(第2出力プーリ)18と、刈刃33,38に伝達される動力が入力される入力プーリ(第2入力プーリ)46と、出力プーリ18と入力プーリ46とに掛け渡された伝動ベルト(第2伝動ベルト)44と、を備え、刈刃クラッチ機構80は、テンションプーリ81と、テンションプーリ81を伝動ベルト44に対して第1押圧力で当接させて第1状態とする第1位置と、伝動ベルト44に対して第1押圧力よりも低い第2押圧力で当接させて又は伝動ベルト44から離反させて第2状態とする第2位置とに切り換え可能な切り換え機構82と、を有し、ブレーキ機構95は、テンションプーリ81が第2位置にあるとき入力プーリ46の回転を停止させ且つ第1位置にあるとき入力プーリ46の回転を許容する。
入力プーリ46と一体的に回転する回転体47を備え、ブレーキ機構95は、テンションプーリ81が第2位置にあるとき回転体47に当接し且つ第1位置にあるとき回転体47から離反する摩擦部材85を有している。
また、切り換え機構82は、揺動可能な揺動部材83を有し、揺動部材83は、テンションプーリ81が取り付けられた第1取付部83eと、摩擦部材85が取り付けられた第2取付部83fと、第1取付部83eと第2取付部83fとの間に設けられて揺動支点となる支持部83hと、を有している。
この構成によれば、作業者は、刈刃クラッチレバー94の操作という1つの操作によって、刈刃クラッチ機構80とブレーキ機構95の両方を作動させることができる。そのため、操作が容易であるとともに、ブレーキ機構95を確実に作動させることができる。
また、草刈機1は、接地して回転する車輪(前輪4F1、後輪4R)と、原動機10の動力を車輪4F1,4Rに伝達する動力伝達機構(走行系伝達機構)13Aと、を備え、動力伝達部100は、動力伝達機構13Aから動力を取り出してスクレーパ98に伝達する。
また、動力伝達機構13Aは、原動機10からの動力が入力される入力軸(第2入力軸)24と、入力軸24の回転駆動力を車輪4F1,4Rに伝達する伝達部材40と、を有し、動力伝達部100は、入力軸24とスクレーパ98の回転軸98aとを連結する連結部材101を含む。
また、連結部材101は、撓み変形可能且つ回転駆動力を伝達可能なフレキシブルシャフトから構成されている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
4F1 車輪(前輪)
4R 車輪(後輪)
10 原動機
10b 吸気部
13A 動力伝達機構(走行系伝達機構)
24 入力軸(第2入力軸)
33 刈刃(第1刈刃)
38 刈刃(第2刈刃)
40 伝達部材
96 防塵カバー
98 スクレーパ
98a スクレーパの回転軸
100 動力伝達部
101 連結部材
Claims (3)
- 原動機と、
前記原動機の動力により回転して草を刈る刈刃と、
前記原動機の吸気部を覆う通気性の防塵カバーと、
前記防塵カバーの表面に付着する刈草を回転により除去するスクレーパと、
前記原動機の動力を前記スクレーパの回転駆動力として前記スクレーパに伝達する動力伝達部と、
接地して回転する車輪と、
前記原動機の動力を前記車輪に伝達する動力伝達機構と、
を備え、
前記動力伝達部は、前記動力伝達機構から動力を取り出して前記スクレーパに伝達する草刈機。 - 前記動力伝達機構は、
前記原動機からの動力が入力される入力軸と、
前記入力軸の回転駆動力を前記車輪に伝達する伝達部材と、
を有し、
前記動力伝達部は、前記入力軸と前記スクレーパの回転軸とを連結する連結部材を含む請求項1に記載の草刈機。 - 前記連結部材は、撓み変形可能且つ回転駆動力を伝達可能なフレキシブルシャフトから構成されている請求項2に記載の草刈機。
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