JP2008141977A - 草刈機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンから伝動装置への伝達動力で駆動される冷却ファンによる油圧式無段変速部の冷却を図る草刈機でありながら、さらにはオイルクーラの採用によって冷却性能のアップを図りながら、刈り草の付着や絡み付きの問題を回避しやすくする。
【解決手段】 エンジン31と、エンジン31の出力を左右一対の走行車輪2,2に各別に伝達する一対の油圧式無段変速部を有した伝動装置40とを車体前後方向に並べてある。エンジン31と伝動装置40とを連動させる回転軸38に一体回転自在に設けた冷却ファン51と、冷却ファン51が空気を吸引するよう冷却ファン51の上方で車体上方向きに開口した吸気口64と、冷却ファン51が冷却風を一対の油圧式無段変速部に供給するよう伝動装置40に向けて開口した変速部用送風口とを設けてある。吸気口64を冷却ファン51に連通させる吸気ダクト53の内側に伝動装置40のためのオイルクーラ54を配置してある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンと、前記エンジンの出力を左右一対の走行車輪に各別に伝達する一対の油圧式無段変速部を有した伝動装置とを車体前後方向に並べて備えた草刈機に関する。
上記した草刈機において、一対の油圧式無段変速部の冷却を図ったものとして、従来、たとえば特許文献1に記載されたものがあった。
特許文献1に記載された草刈機は、車体後部に設けたエンジンと、このエンジンの前方に設けたミッションケースとを備えている。ミッションケースは、エンジンの出力を左右一対の走行車輪に各別に伝達する一対の油圧式無段変速部を有した伝動装置に相当する。すなわち、ミッションケースは、エンジン動力が入力されるセンタケースと、このセンタケースの左右両脇に連結された後車軸ケースとを備えている。センタケースは、入力ケース部と、この入力ケース部の左右夫々に組み込んだHSTとを備え、入力軸に入力された動力を左右のHSTに分配する。後車軸ケースは、HSTの出力を後車輪に伝達する。
また、センタケースの入力軸に設けたHST冷却ファンと、このHST冷却ファンの後方に位置したガイド板を備えている。HST冷却ファンは、左右のHSTを冷却する。ガイド板は、HST冷却ファンの吸い込みをエンジンの下方空間から行わせている。
特開2000−351330号公報(段落〔0028〕,〔0032〕、図3,4,5)
エンジンから伝動装置に伝達される動力で駆動される冷却ファンを備え、この冷却ファンによる油圧式無段変速部の冷却を図るよう上記の従来技術を採用すると、冷却ファンや伝動装置に刈り草の付着や絡み付きが発生する場合があった。すなわち、刈り草が回収不良や作業形態のために地面やその付近に残ったり飛散したりした場合、冷却ファンがエンジン下方から冷却用空気を吸引することから、刈り草が冷却用空気と共に吸引されやすくなる。
本発明の目的は、エンジンから伝動装置への伝動力で駆動される冷却ファンによる油圧式無段変速部の冷却を図るものでありながら、さらにはオイルクーラの採用によって冷却性能のアップを図りながら、刈り草の付着や絡み付きの問題を回避しやすい草刈機を提供することにある。
本第1発明は、エンジンと、前記エンジンの出力を左右一対の走行車輪に各別に伝達する一対の油圧式無段変速部を有した伝動装置とを車体前後方向に並べて備えた草刈機において、
前記エンジンと前記伝動装置とを連動させる回転軸に一体回転自在に設けた冷却ファンと、前記冷却ファンが空気を吸引するよう前記冷却ファンの上方で車体上方向きに開口した吸気口と、前記冷却ファンが冷却風を前記一対の油圧式無段変速部に供給するよう前記伝動装置に向けて開口した変速部用送風口とを設け、
前記吸気口を前記冷却ファンに連通させる吸気ダクトの内側に前記伝動装置のためのオイルクーラを配置してある。
本第1発明の構成によると、冷却ファンがエンジンと伝動装置とを連動させる回転軸によって駆動され、吸気口から空気を吸引して冷却風を発生させ、冷却風を変速部用送風口から一対の油圧式無段変速部に供給する。吸気口が冷却ファンの上方で車体上方向きに開口しているから、地面やその付近に残ったり飛散したりした刈り草があっても、冷却ファンは、刈り草を空気と共に吸引しにくい状態で空気を吸引して冷却風を発生させる。吸気口を冷却ファンに連通させる吸気ダクトに伝動装置のオイルクーラを配置してあるので、オイルクーラは、冷却ファンによる吸引によって発生した流動空気による冷却作用を受けて、かつ、刈り草の付着や絡み付きによる熱交換効率の低下が発生しにくい状態で冷却作用を受けて伝動装置の冷却を行う。
これにより、エンジンから伝動装置への伝動力で冷却ファンを駆動して、さらにオイルクーラを採用して油圧無段変速部を冷却するものでありながら、刈り草の残存や飛散にかかわらず、冷却ファン、伝動装置、オイルクーラに刈り草による送風や熱交換効率の低下が発生しにくく、伝動装置を良好に冷却できる状態を刈り草の除去手間を極力掛けないで楽に得ることができる。
本第2発明は、本第1発明の構成において、前記吸気ダクトが前記冷却ファンから前記伝動装置が位置する側に突出している。
本第2発明の構成によると、吸気ダクトの冷却ファンから伝動装置側への突出により、変速部用送風口と油圧式無段変速部とが離間する。すると、変速部用送風口から送出された冷却風が変速部用送風口と油圧式無段変速部との間で拡散し、油圧式無段変速部の広範囲にわたって触れて冷却作用する。
これにより、油圧式無段変速部の冷却ファンによる冷却を効果的に行い、作動油の寿命アップや伝動の効率アップなどをより達成しやすくなる。
本第3発明は、本第1又は第2発明の構成において、前記冷却ファンが冷却風を前記伝動装置のためのオイルフィルタに向けて排出するフィルタ用送風口を設けてある。
本第3発明の構成によると、冷却ファンがフィルタ用送風口からオイルフィルタに冷却風を供給してオイルフィルタの冷却を行う。
これにより、オイルフィルタの冷却によって作動油の冷却をより効果的に行い、作動油の寿命アップや伝動の効率アップなどをさらに達成しやすくなる。
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれか一つの構成において、前記エンジンの冷却風導入口と、前記冷却ファンのファンケースとの間に配置した仕切り壁材を設けてある。
本第4発明の構成によると、冷却ファンに吸引された空気がオイルクーラでの熱交換によって温度上昇した空気となっても、エンジンの冷却に影響しにくい。つまり、冷却ファンに温度上昇した空気が吸引されると、ファンケースの温度上昇が発生しやすい。ファンケースの温度が上昇しても、ファンケースとエンジンの冷却風導入口との間に配置した仕切り壁材のため、エンジンの冷却風導入口に流入するエンジン冷却風にファンケース温度が伝わりにくい。
これにより、吸気ダクトにオイルクーラを配置したものでありながら、かつ、エンジンから伝動装置に伝動する回転軸に冷却ファンを設けたものでありながら、エンジンの冷却をオイルクーラによる影響を受けにくい状態で効果的に行うことができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る草刈機の全体側面図である。この図に示すように、本実施例に係る草刈機は、左右一対のキャスタ輪形の遊転自在な前走行車輪1,1(以下、前車輪1と称する。)と左右一対の駆動自在な後走行車輪2,2(以下、後車輪2と称する。)とによって自走する自走車と、この自走車の車体フレーム3の前後輪間にリンク機構4を介して連結された草刈り装置10とを備えている。
この草刈機は、芝や草の刈り込み作業を行うものである。すなわち、前記リンク機構4は、車体フレーム3と草刈り装置10の刈り刃ハウジング11の前端側とにわたって連結された左右一対の前揺動リンク4a,4aと、車体フレーム3と前記刈り刃ハウジング11の後端側とにわたって連結された左右一対の後揺動リンク4b,4bと、左側の前揺動リンク4aと後揺動リンク4bとにわたって連結された連動リンク4cと、右側の前揺動リンク4aと後揺動リンク4bとにわたって連結された連動リンク4cとを備えている。前記左右一対の後揺動リンク4b,4bは、両後揺動リンク4bを車体フレーム3に回動自在に連結している車体横向きの回転軸5と、この回転軸5に一体回動自在に設けた操作アーム6とを介して昇降シリンダ7に連動されている。
これにより、前記リンク機構4は、前記昇降リンダ7による操作アーム6の揺動操作によって車体フレーム3に対して揺動昇降操作され、草刈り装置10を刈り刃ハウジング11の前部と後部との両横側に設けたゲージ輪12が地面に接地した下降作業状態と、前記各ゲージ輪12が地面から上昇した上昇作業状態とに昇降操作する。草刈り装置10を下降作業状態にして自走車を走行させると、草刈り装置10は、次の如く作業する。すなわち、刈り刃ハウジング11の内部に車体横方向に並べて設けてある複数枚の刈り刃13を刈り刃支軸の車体上下向き軸芯まわりに回転駆動し、各刈り刃13によって芝刈りや草刈り処理を行う。切断され刈り芝や刈り草を各刈り刃13の回転によって発生した搬送風によって刈り刃ハウジング11の内部を刈り刃ハウジング11の横一端側に位置する放出口(図示せず)に搬送し、この放出口から刈り刃ハウジング11の外部に放出する。
次に、前記自走車についてさらに詳述する。
図1,2,3,4に示すように、前記車体フレーム3は、左右一対の車体前後向きのメインフレーム3a,3aと、前記左右一対のメインフレーム3a,3aの中間部に連結された上部フレーム3bとを備えている。図1に示すように、前記自走車は、前記左右一対の前車輪1,1と前記左右一対の後車輪2,2とを備える他、前記上部フレーム3bに支持された運転座席21を有した運転部20と、運転座席21の後側近くに位置した転倒保護枠22と、前記左右一対のメインフレーム3a,3aの後端部に支持されたエンジン31を有した原動部30とを備えている。
図1に示すように、前記運転部20は、前記運転座席21を備える他、前記左右一対のメインフレーム3a,3aの前側部分に支持された運転部床23と、前記運転座席21の両横側に振り分け配置された左右一対の操縦レバー24,24とを備えている。
図2は、前記原動部30の縦断側面図である。この図に示すように、原動部30は、前記エンジン31を備える他、前記左右一対のメインフレーム3a,3aの後側部分に前記エンジン31の車体前方側に配置して支持させた伝動装置40と、この伝動装置40と前記エンジン31との間に配置した冷却装置50と、前記エンジン31及び前記冷却装置50の上部を覆うエンジンボンネット33と、前記エンジン31の車体前方側近くに配置した遮熱壁材34とを備えている。
前記エンジンボンネット33は、これの後端部を後バンパ8に固定された支持部材8aに連結している連結軸8bの車体横向き軸芯のまわりに上下に揺動開閉する。エンジンボンネット33は、これの両横板部の後端側と、天板部の後端側と、前板部とにパンチングメタルを付設して設けたボンネット吸気口33aを備えている。
図2,4に示すように、前記エンジン31は、前記遮熱壁材34に設けた冷却風導入口35と、この冷却風導入口35よりもやや車体後方側に位置したエンジン冷却ファン36とを備えている。前記エンジン冷却ファン36は、エンジン31の出力軸31aに一体回転自在に支持されている。前記冷却風導入口35は、車体前後方向視でエンジン31の前記出力軸31aと同心状の円形になっている。この冷却風導入口35は、回転除塵具37を備えている。すなわち、エンジン31は、これの出力軸31aの駆動力によってエンジン冷却ファン36を回転駆動し、このエンジン冷却ファン36により、前記遮熱壁材34よりも前方側に位置するエンジンボンネット内部33bにボンネット吸気口33aから流入した空気を冷却風導入口35からファンケース36aの内部に吸引して冷却風を発生させ、この冷却風をエンジン31に供給してエンジン冷却を行う。
エンジン31は、空冷エンジンになっている。前記ボンネット吸気口33aは、エンジンボンネット内部33bに流入する空気をパンチングメタルによって除塵する。冷却風導入口35は、ファンケース36aに吸引される空気を回転除塵具37によって除塵する。回転除塵具37は、エンジン31の前記出力軸31aを前記伝動装置40の入力軸41に連動させている回転軸38の後端側に一体回転自在に連結されていてエンジン31から伝動装置40への伝動力によって回転駆動され、回転除塵具37の除塵面に付着した塵埃を回転によって除去する。前記遮熱壁材34は、筒形の吸気口34aを備えている。この吸気口34aは、エンジン用のエヤクリーナ39に接続されており、前記エンジンボンネット内部33bの空気をエヤクリーナ39に供給する。
図2は、前記伝動装置40の側面視での状態を示している。図3は、前記伝動装置40の後面視での状態を示している。図4は、前記伝動装置40の平面視での状態を示している。これらの図に示すように、前記伝動装置40は、前記入力軸41を有した分岐伝動部42と、この分岐伝動部42の両横側に連設された油圧式無段変速部43と、前記左側の油圧式無段変速部43に連設された左後輪用の後車軸ケース44と、前記右側の油圧式無段変速部43に連設された右後輪用の後車軸ケース44とを備えている。すなわち、伝動装置40は、エンジン31の出力軸31aからの出力を前記回転軸38を介して入力軸41に入力し、この入力軸41の駆動力を、分岐伝動部42によって左後輪用と右後輪用とに分岐させ、左後輪用に分岐させた駆動力を左側の油圧式無段変速部43と後車軸ケース44とによって左側の後車輪2に伝達し、右後輪用に分岐させた駆動力を、右側の油圧式無段変速部43と後車軸ケース44とによって右側の後車輪2に伝達する。
前記左右の油圧式無段変速部43は、静油圧式無段変速装置になっている。左側の油圧式無段変速部43は、運転部20の前記左側の操縦レバー24によって変速操作され、左側の後車輪2を前進側と後進側とに切り換えて、前進側においても後進側においても無段階に変速して駆動したり、停止操作したりする。前記右側の油圧式無段変速部43は、運転部20の前記右側の操縦レバー24によって変速操作され、右側の後車輪2を前進側と後進側とに切り換えて、前進側においても後進側においても無段階に変速して駆動したり、停止操作したりする。
すなわち、左右一対の油圧式無段変速部43,43は、左右一対の操縦レバー24,24によって各別に変速操作され、左右一対の後車輪2,2を各別に前進側と後進側とに切り換えて変速駆動したり停止操作したりし、自走車を前進側や後進側に変速走行したり、停止したりするよう走行操作し、かつ自走車を直進や旋回走行するよう操向操作する。前記伝動装置40は、前記分岐伝動部42から車体前方向きに突出した出力軸45を備え、入力軸41の駆動力を分岐伝動部42によって作業用にも分岐させ、この作業用の駆動力を出力軸45から回転軸46(図1参照)を介して草刈り装置10の入力軸に伝達する。
図2は、前記冷却装置50の縦断側面視での状態を示している。図3は、前記冷却装置50の縦断後面視での状態を示している。図4は、前記冷却装置50の横断平面視での状態を示している。これらの図に示すように、前記冷却装置50は、前記回転軸38の中間部に一体回転自在に設けた冷却ファン51と、この冷却ファン51を収容したファンケース52と、このファンケース52に下ダクト部53aが連結された吸気ダクト53と、この吸気ダクト53の上ダクト部53bの内側に配置したオイルクーラ54と、前記ファンケース52とエンジン31の前記冷却風導入口35との間に配置した仕切り壁材55とを備えている。
図5は、図2のV−V断面矢視図である。図6は、図2のVI−VI断面矢視図である。図7は、前記冷却装置50の下部の斜視図である。これらの図と図2,3,4とに示すように、前記ファンケース52は、冷却ファン51の周囲を覆う側壁部52aを有したファンケース本体52Aと、このファンケース本体52Aの前面側に連結された前壁板56とを備えて構成してある。ファンケース本体52Aは、前記側壁部52aを備える他、冷却ファン51の車体後方側を覆った後壁部52bを備えている。ファンケース52は、前記前壁板56が前記左右一対の上部フレーム3bに連結していることにより、上部フレーム3bに支持されている。ファンケース52は、前記後壁部52bに前記回転軸38が挿通するよう設けた回転軸孔60と、前記前壁板56に設けた吸気孔61と、前記前壁板56に冷却ファン51の下部の両横側に分散配置して設けた左右一対の変速部用送風口62,62と、前記側壁部52aに冷却ファン51の下部の横一側方に配置して設けたフィルタ用送風口63とを備えている。
前記吸気孔61は、前記回転軸38が挿通する孔になっている。前記左右一対の変速部用送風口62,62は、車体前方向きに開口し、左側の変速部用送風口62は、前記左側の油圧式無段変速部43に向かい、右側の変速部用送風口62は、前記右側の油圧式無段変速部43に向かっている。前記フィルタ用送風口63は、車体下方向きに開口し、前記伝動装置40に前記分岐伝動部42から車体後方向きに突出させて設けたオイルフィルタ57に向かっている。
図2−7に示すように、前記吸気ダクト53は、前記下ダクト部53aと、この下ダクト部53aの上端側に下端側で連通している前記上ダクト部53bとを備えて構成してある。前記下ダクト部53aは、前記前壁板56と、この前壁板56の前面側に取り付けられた下部ダクト本体とで成り、ファンケース52の吸気孔61に連通している。これにより、吸気ダクト53は、上ダクト部53bの上端部によって吸気口64を前記エンジンボンネット内部33bで、かつ前記冷却ファン51の上方に車体上方向きに開口させて形成し、この吸気口64を前記冷却ファン51に連通させている。
図2に示すように、吸気ダクト53は、前記下ダクト部53aと前記上ダクト部53bの一部とが冷却ファン51から伝動装置40が位置する側に突出した配置状態になっており、前記左右一対の変速部用送風口62,62を対応する前記油圧式無段変速部43から車体方向側に離間させている。
前記オイルクーラ54は、図3,4の如く屈曲成形されたパイプ材によって構成してある。このオイルクーラ54と前記オイルフィルタ57とは、前記伝動装置40の潤滑用として、かつ、前記左右一対の油圧式無段変速部43,43の作動油として伝動装置40のケース内に供給された潤滑油の冷却や除塵を行うよう伝動装置40に接続されている。
図2,4,5,7に示すように、前記仕切り壁材55は、前記ファンケース52の前記後壁部52bに沿った前壁材55aと、この前壁材55aの両横側で前壁材55aの横端部と前記遮熱壁材34とにわたって連結された横壁材55bとを備え、前記エンジンボンネット内部33bの空気を前記冷却風導入口35に流動させる流路を形成する状態でファンケース52と冷却風導入口35とを仕切っている。
これにより、冷却装置50は、次の如く伝動装置40の冷却を行う。すなわち、エンジン31の出力を伝動装置40に伝達する前記回転軸38によって冷却ファン51を回転駆動する。すると、冷却ファン51は、吸気ダクト53に吸引作用し、エンジンボンネット33の外部から前記エンジンボンネット内部33bに流入した空気を吸気ダクト53に吸気口64から吸引し、吸気ダクト53の下ダクト部53aからファンケース52の内部に吸引する。このとき、吸気ダクト53の上ダクト部53bを流動する空気にオイルクーラ54との熱交換を行わせ、オイルクーラ54に潤滑油の冷却を行わせる。
冷却ファン51は、ファンケース52の内部に吸気するに伴って冷却風を発生させ、この冷却風を左側の変速部用送風口62によってファンケース52から伝動装置40に向けて送出して左側の油圧式無段変速部43に供給し、右側の変速部用送風口62によってファンケース52から伝動装置40に向けて送出して右側の油圧式無段変速部43に供給し、左右一対の油圧式無段変速部43,43の冷却を行う。このとき、各変速部用送風口62は、送出した冷却風を変速部用送風口62と油圧式無段変速部43との間で拡散させ、油圧式無段変速部43の広範囲に分散させて供給する。
さらに、冷却ファン51は、冷却風をフィルタ用送風口63によってファンケース52から車体下方向きに送出して前記オイルフィルタ57に供給し、このオイルフィルタ57に潤滑油の冷却を行わせる。このとき、オイルクーラ54との熱交換によって温度上昇した空気のためにファンケース52の温度上昇が発生しても、これが原因となり、前記冷却風導入口35に吸引されるエンジン冷却風が温度上昇することを仕切り壁材55によって抑制する。
草刈機の全体側面図 原動部の縦断側面図 冷却装置の縦断後面図 冷却装置配設部の平面図 図2のV−V断面矢視図 図2のVI−VI断面矢視図 冷却装置下部の斜視図
符号の説明
2 走行車輪
31 エンジン
35 冷却風導入口
38 回転軸
40 伝動装置
43 油圧式無段変速部
51 冷却ファン
52 ファンケース
53 吸気ダクト
54 オイルクーラ
55 仕切り壁材
57 オイルフィルタ
62 変速部用送風口
63 フィルタ用送風口
64 吸気口

Claims (4)

  1. エンジンと、前記エンジンの出力を左右一対の走行車輪に各別に伝達する一対の油圧式無段変速部を有した伝動装置とを車体前後方向に並べて備えた草刈機であって、
    前記エンジンと前記伝動装置とを連動させる回転軸に一体回転自在に設けた冷却ファンと、前記冷却ファンが空気を吸引するよう前記冷却ファンの上方で車体上方向きに開口した吸気口と、前記冷却ファンが冷却風を前記一対の油圧式無段変速部に供給するよう前記伝動装置に向けて開口した変速部用送風口とを設け、
    前記吸気口を前記冷却ファンに連通させる吸気ダクトの内側に前記伝動装置のためのオイルクーラを配置してある草刈機。
  2. 前記吸気ダクトが前記冷却ファンから前記伝動装置が位置する側に突出している請求項1記載の草刈機。
  3. 前記冷却ファンが冷却風を前記伝動装置のためのオイルフィルタに向けて排出するフィルタ用送風口を設けてある請求項1又は2に記載の草刈機。
  4. 前記エンジンの冷却風導入口と、前記冷却ファンのファンケースとの間に配置した仕切り壁材を設けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の草刈機。
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