JP7095934B1 - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
Description
吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において通常よりも吐出する液滴を小さくして前記液滴の着弾位置を変化させる制御手段と、
を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。
吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において通常よりも吐出する液滴の吐出速度を大きくしてサテライト液滴を含む前記液滴の着弾数を変化させる制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において通常よりも前記対象物と前記液滴を吐出するヘッドとの距離を大きくしてサテライト液滴を含む前記液滴の着弾位置及び着弾数を変化させる制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記液滴を吐出するヘッドと前記対象物との間の距離であるヘッドギャップが通常よりも大きいヘッドと、を備え、
前記ヘッドギャップが通常よりも大きいヘッドを駆動して前記基準画像となる前記画像を形成する領域において前記画像を形成する、
ことを特徴とする。
吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において前記液滴を吐出するヘッドに振動を与えてサテライト液滴を含む前記液滴の着弾位置及び着弾数を変化させる制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において前記液滴を吐出するヘッドの隣り合うノズルを同時に駆動してサテライト液滴を含む前記液滴の着弾位置及び着弾数を変化させる制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
前記液滴は、含まれる粒子の含有量が通常の液滴と異なっている、
ことを特徴とする。
前記液滴は、複数種類のプロセスカラーインクを含み、前記液滴は少なくとも2種類の前記プロセスカラーインクが重なって着弾して形成されたドットを含む、
ことを特徴とする。
前記画像は、一つの前記対象物に対して複数箇所で撮像され複数の前記基準画像として格納される、
ことを特徴とする。
前記画像は、一つの前記対象物に対して端部領域で撮像され前記基準画像として格納される、
ことを特徴とする。
前記画像は、一つの前記対象物に対して所定の範囲を走査して撮像され動画として格納される、
ことを特徴とする。
前記画像は、前記基準画像の前記対象物における位置を示すマークを含む、
ことを特徴とする。
前記基準画像となる前記画像が形成された領域は、表面に前記画像を観察可能な透明材料で覆われた保護層を有する、
ことを特徴とする。
尚、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本実施形態に係る印刷システム100の構成例を示す図、図2は図1に示す印刷装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図、図3は図1に示す端末装置20のハードウェア構成の一例を示すブロック図、図4はコンテンツサーバ30の制御構成を示すブロック図、図5は本実施形態で利用するコンテンツファイルのデータ構造の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る画像形成システムの構成について説明する。
本実施形態の印刷システム100では、印刷装置10、端末装置20、コンテンツサーバ30及び管理サーバ40は、ネットワークNWを介して接続され、印刷装置10、端末装置20、コンテンツサーバ30及び管理サーバ40が、ピアツーピア(Peer to Peer)ネットワークで接続可能である。
印刷装置10は、装置の全体を制御する制御部11と、外部装置との通信に使用される通信部12と、操作画面等を表示するとともに利用者の操作を受け付ける操作表示部13と、例えばインクジェット方式で被印刷物のひとつである記録材Sに画像を印刷する印刷機構14と、記録材Sに印刷された画像を撮像する撮像手段の一例としてのカメラ15と、カメラ15で撮像された画像を基準画像として格納する記憶部16と、を有している。制御部11と上記各部は、バスBを通じて接続されている。
尚、本実施形態において、記録材Sとしては、記録媒体として用いられるものに限られず、例えば、壁紙、床材、タイル等の建材、Tシャツ等の衣料用布、テキスタイル、皮革、材料を問わず3次元曲面を有する物体などを適宜使用することができる。
操作表示部13は、いわゆるユーザインタフェースに相当するもので、具体的には液晶ディスプレイパネルや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネル、各種操作ボタン、タッチパネル等を組み合わせて構成され、各種の設定や指示の入力及び情報表示に用いられる。
プリントヘッド141は、キャリッジ143(図11 参照)の移動方向と直交する方向に並ぶ複数個の吐出ノズルを備えており、制御部11は、各吐出ノズルからのインク吐出量や吐出タイミング等を制御する。
カメラ15は、印刷機構14のプリントヘッド141に対して主走査方向に並べられた状態でキャリッジ143に備えられている。従って、制御部11は、キャリッジ143を移動させることにより、カメラ15を主走査方向に移動させることができる。このような構成により、本実施形態においては、カメラ15が移動して、主走査方向における被印刷物上の印刷可能範囲の全てを視野に含めることができ、主走査方向のいずれの位置であっても印刷された画像を撮像することができる。カメラ15が撮像した画像データは無加工であるいは圧縮して記憶部16に送られる。
端末装置20は、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、業務用端末、専用端末等の端末である。
端末装置20は、装置の全体を制御する制御部21と、コンテンツファイル50等の記憶に用いられる記憶部22と、画像の表示に使用される表示部23と、利用者の操作を受け付ける操作受付部24と、外部装置との通信に用いられる通信部25とを有している。
制御部21と上記各部はバスBを通じて相互に接続されている。
記憶部22は、ハードディスク装置や半導体メモリなどの記憶装置により構成され、コンテンツファイル50の他、画像の利用の履歴に関する情報(台帳データベース22A)も記録される。
操作受付部24は、利用者からの操作を受け付けるデバイスであり、例えばキーボード、ボタン、スイッチ、タッチパッド、タッチパネル等で構成される。
通信部25は、例えばLAN(Local Area Network)インターフェースやIOT(Internet of Things)インターフェースで構成され、ネットワーク上に存在する他の機器とピアツーピア方式で通信する。通信部25は受信手段及び送信手段の一例である。ここでの通信には例えばイーサネット(登録商標)インターフェース、Wifi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などを使用する。
コンテンツサーバ30は、いわゆるコンピュータとして構成され、端末装置20からのコンテンツ要求、管理サーバ40からのコンテンツの利用の履歴に関する情報等を受け付ける受付処理部31、端末装置20にコンテンツを配信する配信制御部32、コンテンツファイル50を蓄積するコンテンツデータベース(DB)33、画像の利用の履歴に関する情報を管理する台帳データベース34を有している。
管理サーバ40(不図示)は、いわゆるコンピュータとして構成され、ネットワークNWに接続される印刷装置10、端末装置20、コンテンツサーバ30との間で双方向に通信を行う機能を有し、画像の利用の履歴に関する情報を管理する台帳データベース(DB)41(不図示)を有している。
コンテンツファイル50は、コンテンツの属性情報51と、イメージデータ52または3Dデータ53からなる。
コンテンツの属性情報51としては、コンテンツとしての画像や3D物体に関する情報であり、例えば、画像や3D物体を創作したオリジネータを識別するための識別コード、画像及び3Dデータのサイズ、画像のフォーマット、CADデータのフォーマット、コンテンツに関連するリンク情報等を含んでいる。
図6(a)は液滴の記録材への着弾状態を説明する模式図、図6(b)はメイン液滴及びサテライト液滴を有する液滴の記録材への着弾状態を説明する模式図である。
液滴P1は、液滴P1の表面張力、および液滴P1の落下速度などに影響され、液滴本体P11から吐出方向と逆方向(図中、Z方向)にインク尾P12を引く。インク尾P12の上端には、液滴本体P11よりも小径のサブ液滴本体P13が形成される。
また、記録材Sの表面が固有の立体形状である場合、メイン液滴P110及びサテライト液滴P111の着弾状態が変わる。例えば記録媒体も、用紙の繊維の重なり形状等が一定でなく個別の微細表面形状を持つために、液滴が着弾後に染み込んだ状態は個別の形状を示す。
プリントヘッド141Aから吐出する液滴を一層ずつ積層させて3D物体を造形する場合、造形物の表面には図11(a)に示すような、固有のバンディングテクスチャが表出することが知られている。
カメラ15で撮像した画像は基準画像として記憶部16に格納され、照合対象となる照合画像と比較照合して照合画像が真正か否かを判定する基準画像となる。
図8はプリントヘッド141のまわりで発生する気流を説明する模式図である。
印刷機構14は、キャリッジ143に、プリントヘッド141、カメラ15とともに気流発生部17を備えている。
気流発生部17は、ダクト171と、排気ファン172とを有する。ダクト171は、排気ファン172と、プリントヘッド141との間に位置し、気体が吸い込まれる吸込み口171aがプリントヘッド141側に面している。
この自己気流R1は、主走査方向において連続する複数のノズルが液滴をそれぞれ吐出していると、より強い流れとなる。また、同じノズルが連続する複数ラインのドットに対して液滴の吐出を繰り返す場合にも高くなる。さらに、自己気流R1は、同じノズルが同じドットに対して液滴の吐出を繰り返す場合にも高くなる。
本実施形態に係る印刷装置10においては、制御部11が気流発生部17の排気ファン172を動作させることで、プリントヘッド141と記録材Sとの間(ヘッドギャップ)に主走査方向Yに沿う引き込み流R2を発生させる。引き込み流R2は、自己気流R1の記録材Sに向かう直進性を弱めるように作用する。これにより、液滴本体P11に対してマージしないサブ液滴本体P13が増加して記録材Sの表面に形成されるサテライト液滴P111の着弾位置が変化し、液滴の着弾位置のランダム性を増長することができる。
図9は駆動波形によって液滴を小さくする方法を示す図である。
変形例1に係る印刷装置10は、基準画像となる画像を形成する領域において、通常よりも吐出する液滴が小さくなるように制御する。
具体的には、図9(a)に模式的に示すように、制御部11は、基準画像となる画像を形成する領域においては、吐出パルス信号の電圧値を通常よりも低くして、吐出する液滴の体積を相対的に小さくする。これにより、記録材Sの表面に形成されるサテライト液滴P111の着弾位置が変化して液滴の着弾位置のランダム性を増長することができる。
図9(c)は、制御用のパルスを付加するものであり、通常の吐出パルス信号に、通常の吐出パルス信号よりもパルス幅の小さい非吐出のパルスを付加してもよい。この非吐出パルスの付加によって、その液滴を小さくすることができる。
基準画像となる画像を形成する領域においては、制御部11は、通常吐出の場合よりも液滴の吐出速度を大きくした吐出を行うよう制御してもよい。
具体的には、制御部11は、液滴の大きさ(液適量)および吐出速度のうちの少なくともいずれか一方を、通常吐出の場合よりも大きくするよう制御する。そのために、例えば、制御部11は、図10(a)に示す通常波形に対し、駆動電圧Vおよびパルス幅Lのうちの少なくともいずれか一方を変更した駆動波形を、ノズルに対応する電極(不図示)に印加させる。駆動電圧Vおよびパルス幅Lのうちの少なくともいずれか一方を変更することで、1ドロップの液適量および吐出速度のうちの少なくとも一方を変更することができる。
図11はプリントヘッド141と記録材Sの表面との距離であるヘッドギャップを変更する昇降駆動部18を説明する図である。
変形例2に係る印刷装置10の印刷機構14は、キャリッジ143に、プリントヘッド141、カメラ15とともに昇降駆動部18を備えている。
昇降駆動部18は、プリントヘッド141を鉛直方向であるZ方向に移動させる。昇降駆動部18は、プリントヘッド141に設けられたナット18aと、ナット18aとネジ接合されたリードスクリュー18bとを有する。リードスクリュー18bは、モータM等の回転駆動源に接続され、リードスクリュー18bが回転することにより、リードスクリュー18bとネジ接合されたナット18aが鉛直方向に移動するようになっている。
具体的には、制御部11は、基準画像となる画像を形成する領域においては、ヘッドギャップGを通常よりも大きくして液滴を吐出する。これにより、記録材Sの表面に形成されるメイン液滴P110の着弾位置、及びサテライト液滴P111の着弾位置及び着弾数が変化して液滴の着弾位置及び着弾数のランダム性を増長することができる。
変形例3に係る印刷装置10の印刷機構14は、キャリッジ143に、プリントヘッド141、カメラ15とともに加振部19(不図示)を備えている。
加振部19は、プリントヘッド141に設けられており、プリントヘッド141に水平方向の振動を付与(加振)するためのデバイス(例えばピエゾ素子)が内蔵されている。
制御部11は、基準画像となる画像を形成する領域においては、加振部19に電圧を印加して液滴を吐出するプリントヘッド141に振動を付与する。これにより、記録材Sの表面に形成されるメイン液滴P110の着弾位置、及びサテライト液滴P111の着弾位置及び着弾数が変化して液滴の着弾位置及び着弾数のランダム性を増長することができる。
変形例4に係る印刷装置10の印刷機構14は、キャリッジ143に、プリントヘッド141、カメラ15とともに音波発信部19A(不図示)を備えている。
音波発信部19Aは、プリントヘッド141に設けられており、プリントヘッド141と記録材Sとの間の空間に超音波を発振するための超音波スピーカが内蔵されている。
制御部11は、基準画像となる画像を形成する領域においては、音波発信部19Aの超音波スピーカを駆動してプリントヘッド141と記録材Sとの間の空間に指向性の高い超音波を発振する。これにより、プリントヘッド141から記録材Sへ向かう自己気流R1に乱れが発生し、記録材Sの表面に形成されるメイン液滴P110の着弾位置、及びサテライト液滴P111の着弾位置及び着弾数が変化して液滴の着弾位置及び着弾数のランダム性を増長することができる。
図12には吐出信号を隣り合うノズルに送信し液滴の着弾位置及び着弾数を変化させる方法を示す。
変形例5に係る印刷装置10は、通常印刷においては、図12(a)に示すように、吐出ノズル同士の距離を維持するために、一つおきにノズルを駆動して液滴を吐出するように制御する。
これに対して、基準画像となる画像を形成する領域においては、図12(b)に示すように、プリントヘッド141の複数のノズルのうち、隣り合うノズルに同時に噴射パルス信号を送り隣り合うノズルを駆動して液滴を吐出するように制御する。これにより、プリントヘッド141から記録材Sへ向かう自己気流R1同士が互いに影響し合ってそれぞれの飛翔方向の直進性が弱くなり、記録材Sの表面に形成されるメイン液滴P110の着弾位置、及びサテライト液滴P111の着弾位置及び着弾数が変化して液滴の着弾位置及び着弾数のランダム性を増長することができる。
変形例6に係る印刷装置10の印刷機構14は、CMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)のインクを液滴として吐出するプリントヘッド141に加えて、特色のプリントヘッド141B(不図示)を備えている。特色のプリントヘッド141BにはCMYK各色のインクとは異なる特色のインクタンク142B(不図示)が接続されている。
ここで、特色のインクは、含まれる粒子の含有量がK色のインクとは異なっている。一例として、特色のインクには微量のニッケルナノ粒子が含まれ、目視上は通常のK色インクと変わらないが、原子吸光分析することでNiのピークを検出することができる。
図13(a)はヘッドギャップを変更して特定の画像を印刷した実施例のインクジェット印刷機に模式的に示す図、(b)はヘッドギャップを変更して特定の画像を印刷した実施例における特定の画像を示す図、図14はヘッドギャップを変更して特定の画像を印刷した画像の一例を示す図、図15はヘッドギャップを変更して印刷した画像を複写機で複写して画像のランダム性が維持されるか確認した結果を示す図、図16はヘッドギャップを変更して印刷した画像をカラー複写機で複写して画像のランダム性が維持されるか確認した結果を示す図、図17はヘッドギャップを変更して特定の画像を印刷する試験を同一の条件で繰り返しそれぞれで液滴の着弾点が異なるか確認した結果を示す図である。
印刷装置10として、商業印刷分野に用いられるフラットベッドタイプのインクジェット印刷機を用いて、ヘッドギャップを変更して特定の画像を印刷した。
複写結果は図15に示す。これによると、複写された画像は、特に線幅が小さい画像(0.025mm、0.05mm)で線が途切れ気味になり、サテライトやチリが飛んでいる様子が示されている。すなわち、インクジェット印刷機で液滴の同じ着弾点を再現するのは困難であるが、複写機で複写しても複写画像は、オリジナル画像からは変化し、再現は困難である結果となった。かかる結果は、図16に示すように、複写再現性が高いカラー複写機を用いても同様であった。
印刷結果は図17に示す(第1回と第10回を示す)。これによると、10回ともヘッドギャップが拡大するほど、液滴の着弾点が散らばり、それぞれの回で着弾点の散らばり具合が異なる様子が示されている。すなわち、ヘッドギャップを大きくすることで、液滴の着弾位置と着弾数が変化し、同一条件であっても、印刷するたびに液滴の着弾位置と着弾数が変化する結果となった。
本実施形態においては、印刷した画像について、個別性を示す画像として不規則に着弾したサテライト液滴P111を含む画像を被印刷物の特定の領域においてカメラ15で撮像し、照合対象となる照合画像と比較照合して照合画像が真正か否かを判定するための基準画像として記憶部16に格納される。
図18は本実施形態における端末装置20の制御部21及び印刷装置10の制御部11によって実行される処理動作の一例を示すフローチャートである。
以下では、印刷システム100を構成する印刷装置10及び端末装置20で実行される処理動作について説明する。
すなわち、印刷装置10の台帳データベース16A(図2 参照)と、端末装置20の台帳データベース22A(図3 参照)と、コンテンツサーバ30の台帳データベース34と、管理サーバ40の台帳データベース41と、には共通の情報が保持されている。
続いて、制御部21は、利用の態様を記録する(S13)。この段階における利用の態様は、印刷対象となる画像のダウンロードである。
この後、制御部21は、他のノード(印刷装置10、コンテンツサーバ30、管理サーバ40)との間で新たなブロックBC1、BC2の正当性が検証されるのを待って、台帳データベース22A(図3 参照)を更新する(S19)。
この後、制御部11は、利用の態様を記録する(S26)。この段階における利用の態様は、基準画像の撮像である。そして、制御部11は、新たに発生した利用の態様の情報(基準画像の撮像)を含むブロックを生成する(S27)。ここで、制御部11は、印刷装置10に蓄積されている利用の履歴を管理する台帳データベース12A(図2 参照)に記録されている直前回のブロックの内容のハッシュ値と、新たに発生した利用の内容をコンテンツサーバ30(図1 参照)の公開鍵を用いて暗号化したデータとを含むブロックBC4を生成する。
この後、制御部11は、利用の態様を記録する(S29)。この段階における利用の態様は、カメラ15で撮像した画像データの格納である。そして、制御部11は、新たに発生した利用の態様の情報(画像データの格納)を含むブロックを生成する(S30)。ここで、制御部11は、印刷装置10に蓄積されている利用の履歴を管理する台帳データベース12A(図2 参照)に記録されている直前回のブロックの内容のハッシュ値と、新たに発生した利用の内容をコンテンツサーバ30(図1 参照)の公開鍵を用いて暗号化したデータとを含むブロックBC5を生成する。
この後、制御部11は、他のノード(端末装置20、コンテンツサーバ30、管理サーバ40)との間で新たなブロックBC3、BC4、BC5の正当性が検証されるのを待って、台帳データベース16A(図2 参照)を更新する(S32)。
本実施形態の印刷システム100では、コンテンツファイル50に含まれるイメージデータや3Dデータが利用されると、利用に関する情報がブロックとしてコンテンツサーバ30に送信される。
このため、コンテンツファイル50を操作するノード(端末装置20、印刷装置10)によらず、コンテンツの利用、例えば、画像のダウンロード、画像の被印刷物への印刷、基準画像の撮像、基準画像の格納等の履歴をコンテンツサーバ30で漏れなく管理できる。
また、コンテンツの利用の履歴の管理にブロックチェーンの技術を採用することで、情報の改ざんを防ぎ、画像が印刷された被印刷物が真正であることの証明を可能とすることができる。
そして、照合画像と格納された基準画像との印刷状態が異なっていれば、照合画像は、基準画像を含む画像とは相違すると判定される。
10・・・印刷装置
11・・・制御部、12・・・通信部、13・・・操作表示部、14・・・印刷機構、141、141A、141B・・・プリントヘッド、15・・・カメラ、16・・・記憶部、16A・・・台帳データベース、17・・・気流発生部、18・・・昇降駆動部、19・・・加振部、19A・・・音波発生部
20・・・・端末装置
21・・・制御部、22・・・記憶部、22A・・・台帳データベース
30・・・コンテンツサーバ
31・・・受付処理部、32・・・配信制御部、33・・・コンテンツデータベース、34・・・台帳データベース
40・・・管理サーバ
41・・・台帳データベース
50・・・コンテンツファイル
51・・・属性情報、52・・・イメージデータ
Claims (13)
- 吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において通常よりも吐出する液滴を小さくして前記液滴の着弾位置を変化させる制御手段と、
を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。 - 吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において通常よりも吐出する液滴の吐出速度を大きくしてサテライト液滴を含む前記液滴の着弾数を変化させる制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。 - 吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において通常よりも前記対象物と前記液滴を吐出するヘッドとの距離を大きくしてサテライト液滴を含む前記液滴の着弾位置及び着弾数を変化させる制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。 - 吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記液滴を吐出するヘッドと前記対象物との間の距離であるヘッドギャップが通常よりも大きいヘッドと、を備え、
前記ヘッドギャップが通常よりも大きいヘッドを駆動して前記基準画像となる前記画像を形成する領域において前記画像を形成する、
ことを特徴とする印刷装置。 - 吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と、
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において前記液滴を吐出するヘッドに振動を与えてサテライト液滴を含む前記液滴の着弾位置及び着弾数を変化させる制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。 - 吐出された液滴が着弾した対象物の個別性を示す画像を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記画像を示す基準画像を格納する格納手段と
前記個別性を増長するように前記基準画像となる前記画像を形成する領域において前記液滴を吐出するヘッドの隣り合うノズルを同時に駆動してサテライト液滴を含む前記液滴の着弾位置及び着弾数を変化させる制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする印刷装置。 - 前記液滴は、含まれる粒子の含有量が通常の液滴と異なっている、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記液滴は、複数種類のプロセスカラーインクを含み、前記液滴は少なくとも2種類の前記プロセスカラーインクが重なって着弾して形成されたドットを含む、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記画像は、一つの前記対象物に対して複数箇所で撮像され複数の前記基準画像として格納される、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記画像は、一つの前記対象物に対して端部領域で撮像され前記基準画像として格納される、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記画像は、一つの前記対象物に対して所定の範囲を走査して撮像され動画として格納される、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記画像は、前記基準画像の前記対象物における位置を示すマークを含む、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記基準画像となる前記画像が形成された領域は、表面に前記画像を観察可能な透明材料で覆われた保護層を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。
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