JP7095544B2 - 電気抵抗体、ハニカム構造体、および、電気加熱式触媒装置 - Google Patents

電気抵抗体、ハニカム構造体、および、電気加熱式触媒装置 Download PDF

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Description

本発明は、電気抵抗体、ハニカム構造体、および、電気加熱式触媒装置に関する。
従来、様々な分野において、通電加熱に電気抵抗体が用いられている。例えば、車両分野では、触媒を担持するハニカム構造体をSiC等の電気抵抗体より構成し、通電加熱によってハニカム構造体を発熱させる電気加熱式触媒装置が公知である。
電気抵抗体としては、他にも例えば、シリコンとホウケイ酸ガラスとカオリンとを含む原料粉末を成形、焼成してなるセラミック製の電気抵抗体が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004-111603号公報
しかしながら、ホウケイ酸ガラスを出発原料とする電気抵抗体は、熱膨張率が高い。これは、ホウケイ酸ガラスはCaO、KO、NaO、および、MgOといったアルカリ成分を多く含むので、電気抵抗体が高温に加熱された際にガラス相が結晶化しやすいためである。また、ホウケイ酸ガラスを用いた電気抵抗体は、電気抵抗率が高く、電気伝導性も悪い。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、熱膨張率の低減を図りつつ、電気伝導性を確保しやすい電気抵抗体、当該電気抵抗体を用いたハニカム構造体、当該ハニカム構造体を用いた電気加熱式触媒装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、導電性フィラー(101)と、ホウケイ酸塩(102)と、溶融シリカ(103)と、を含む電気抵抗体(1)にある。
本発明の他の態様は、上記電気抵抗体を含んで構成されている、ハニカム構造体(2)にある。
本発明のさらに他の態様は、上記ハニカム構造体を有する、電気加熱式触媒装置(3)にある。
上記電気抵抗体は、上記構成を有している。溶融シリカは、原料シリカが高温で溶融されて作製されるため、アルカリ成分をほとんど含まない。そのため、上記電気抵抗体は、アルカリ成分(CaO、KO、NaO、および、MgO)の合計の含有量を低減させることができる。それ故、上記電気抵抗体は、ガラス相の結晶化を抑制することが可能となり、熱膨張率を低減させることができる。また、溶融シリカは、ホウケイ酸ガラスに比べ、熱膨張率が低いことで熱膨張、熱収縮時に導電性フィラーが作る導電パスを切断するなどの影響が小さい。その結果、電気抵抗率の温度変化のヒートサイクルによる影響が小さくなり、電気抵抗率も低くなる。そのため、上記電気抵抗体は、電気伝導性を確保しやすい。
上記ハニカム構造体は、上記電気抵抗体を含んで構成されている。そのため、上記ハニカム構造体は、高温に加熱された場合でも低熱膨張であり、低温でも高い電気伝導性を発揮することができる。
上記電気加熱式触媒装置は、上記ハニカム構造体を有している。そのため、上記電気加熱式触媒装置は、熱耐久性を向上させることができ、通電加熱によるハニカム構造体の発熱に有利である。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1の電気抵抗体の微構造を模式的に示した説明図である。 結晶面の回折ピークの積分強度を説明するための説明図である。 実施形態2のハニカム構造体を模式的に示した説明図である。 実施形態3の電気加熱式触媒装置を模式的に示した説明図である。 実験例において作製した試料1のX線回折パターンである。 実験例において作製した試料2のX線回折パターンである。 実験例において作製した試料3のX線回折パターンである。 実験例において作製した試料4のX線回折パターンである。 実験例において作製した試料1CのX線回折パターンである。 実験例において作製した試料2CのX線回折パターンである。
(実施形態1)
実施形態1の電気抵抗体について、図1および図2を用いて説明する。図1に例示されるように、本実施形態の電気抵抗体1は、導電性フィラー101と、ホウケイ酸塩102と、溶融シリカ103と、を含んで構成されている。
導電性フィラー101は、シリコン(Si)原子を含む導電性粒子であるとよい。この構成によれば、導電性フィラー101の電気伝導性を確保しやすくなり、電気抵抗体1の電気伝導性を確保しやすくなる。導電性フィラー101としては、具体的には、導電性のSi含有粒子を好適に用いることができる。なお、Si含有粒子は、Si原子を含有する電子伝導性の粒子である。Si含有粒子としては、具体的には、Si粒子、シリサイド粒子等を例示することができる。シリサイド粒子としては、例えば、Si-Fe系粒子(FeSi粒子、FeSi粒子等)、Si-Ti系粒子(TiSi粒子等)、Si-Ta系粒子(TaSi粒子等)、Si-Cr系粒子(CrSi粒子等)、Si-V系粒子(VSi粒子等)、Si-Mo系粒子(MoSi粒子等)、Si-W系粒子(WSi粒子等)、Si-C系粒子(SiC粒子等)などを例示することができる。これらは1種または2種以上含まれていてもよい。導電性フィラー101がSi含有粒子である場合には、電子伝導性の粒子であるSi含有粒子がホウケイ酸塩102間を電気的に橋渡ししやすくなるなどの利点がある。導電性フィラー101は、特に好ましくは、Si粒子であるとよい。また、導電性フィラー101は、電子導電に十分なキャリア数を確保するため、キャリアドーピング元素として、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、窒素、リン、チタン、ヒ素などの元素を1種または2種以上含んでいてもよい。
電気抵抗体1において、電気抵抗体1に占めるシリコンの含有量は、電気抵抗体1の電気伝導性を確保しやすくするなどの観点から、好ましくは、20質量%以上、より好ましくは、25質量%以上、さらに好ましくは、35質量%以上とすることができる。シリコンの含有量は、最も好ましくは、40質量%以上であるとよい。この構成によれば、PTC特性(温度が高くなるにつれて電気抵抗率が増加する特性)を発現させながら、熱膨張率を低減することが可能な電気抵抗体1が得られる。なお、PTC特性を持つ電気抵抗体1に定電流を流した場合、選択的に低温部に電流が多く流れて加熱されることにより、電気抵抗体1全体を均一に加熱することができる効果がある。シリコンの含有量は、熱膨張率の低減などの観点から、好ましくは、60質量%以下、より好ましくは、55質量%以下、さらに好ましくは、50質量%以下とすることができる。
導電性フィラー101がシリコンを含む場合、ホウケイ酸塩102は、具体的には、少なくともシリコンとホウ酸とに由来するものであるとよい。溶融シリカのみならず、ホウ酸を用いることで、ホウケイ酸ガラスを用いる場合に比べて、アルカリ成分の混入を抑制しやすくなる。そのため、この構成によれば、ガラス相の結晶化を抑制しやすくなり、熱膨張率の低減に有利な電気抵抗体1が得られる。なお、このようなホウケイ酸塩102は、電気抵抗体1の出発原料としてシリコンとホウ酸と溶融シリカとを含む原料を用い、焼成することで構成することができる。詳しくは、実験例にて後述する。
電気抵抗体1において、ホウケイ酸塩102は、B(ホウ素)原子を0.1質量%以上10質量%以下含むことができる。この構成によれば、ホウ素がp型のドーパントとして働き電気抵抗率を小さくする、電気抵抗率の温度依存性を小さくしやすくなるなどの利点がある。
B原子の含有量は、電気抵抗体1の低電気抵抗化を図りやすくなるなどの観点から、好ましくは、0.2質量%以上、より好ましくは、0.3質量%以上、さらに好ましくは、0.5質量%以上、さらにより好ましくは、0.6質量%以上、さらに一層好ましくは、0.8質量%以上とすることができる。B原子の含有量は、さらにより一層好ましくは、電気抵抗率の温度依存性が小さく、かつ、電気抵抗率がPTC特性を示しやすい等の観点から、1質量%以上とすることができる。また、B原子の含有量は、ケイ酸塩へのドープ量に限界があり、ドープされない場合は絶縁体であるBとして材料中に偏在して導電性低下の原因となるなどの観点から、好ましくは、10質量%以下、より好ましくは、8質量%以下、さらに好ましくは、5質量%以下とすることができる。なお、B原子の含有量については、誘導結合プラズマ(ICP)分析装置を用いて測定することができる。もっとも、ICP分析によると、電気抵抗体1全体におけるB原子の含有量が測定されるため、得られた測定結果は、ホウケイ酸塩102におけるB原子の含有量に換算すればよい。
電気抵抗体1は、そのX線回折パターンにおいて、Si(111)面の回折ピークの積分強度に対するクリストバライト(111)面の回折ピークの積分強度の比(以下、単に積分強度比ということがある。)が、0.9以下である構成とすることができる。クリストバライト相は、電気抵抗体1の低熱膨張化、低電気抵抗化の妨げとなる。上記構成によれば、電気抵抗体1の低熱膨張化、低電気抵抗化を確実なものとすることができる。なお、電気抵抗体1のX線回折パターンは、X線源としてCuKα線を用いたX線回折法にて測定することができる。測定されたX線回折パターンについて、Si(111)面の回折ピークの積分強度、クリストバライト(111)面の回折ピークの積分強度を求める。積分強度は、図2に例示されるように、X線回折強度(count)と、入射X線および回折X線が作る角度2θ(°)とが作る面積のことであって、ピーク最高強度Ipから見積もられる半値全幅(0.5×Ipとなる2点ある2θが作る角度の幅)の3倍の2θ角度領域が持つ積分強度値(図2中、斜線領域の面積)として定義される。なお、溶融シリカはアモルファスであるため、X線回折パターンでピークとして現れない。
上記積分強度比は、好ましくは、0.3以下、より好ましくは、0.2以下、さらに好ましくは、0.1以下とすることができる。なお、X線回折パターンにおいて、クリストバライト相はないことが好ましいが、製造上生じてしまうことも考えられる。そのため、上記積分強度比は、好ましくは、0以上とすることができる。
電気抵抗体1に占めるアルカリ成分であるCaO、KO、NaO、および、MgOの合計の含有量は、14.6質量%以下であるとよい。この構成によれば、電気抵抗体1におけるクリストバライト相の低減を図りやすくなる。そのため、電気抵抗体1の低熱膨張化、低電気抵抗化を確実なものとすることができる。アルカリ成分の合計含有量は、上記作用効果を確実なものとするなどの観点から、好ましくは、10質量%以下、より好ましくは、5質量%以下、さらに好ましくは、3質量%以下とすることができる。なお、電気抵抗体1は、原料にカオリン等を用いることができ、カオリンにはアルカリ成分が含まれる。そのため、電気抵抗体1におけるアルカリ成分を完全になくすためには、アルカリ成分を含まない原料の選定が必要となり、原料選択の自由度が低下する。この観点から、電気抵抗体1はアルカリ成分を含んでいてもよく、アルカリ成分の合計含有量は、0質量%以上とすることができる。
電気抵抗体1に占めるアルカリ成分のうち、とりわけ、CaO含有量は、13.5質量%以下であるとよい。この構成によれば、電気抵抗体1におけるクリストバライト相の低減をより図りやすくなる。CaO含有量は、上記作用効果を確実なものとするなどの観点から、好ましくは、10質量%以下、より好ましくは、5質量%以下、さらに好ましくは、3質量%以下、さらにより好ましくは、1質量%以下とすることができる。なお、CaO含有量は、電気抵抗体の成型性、原料や組成選択の自由度の確保などの観点から、好ましくは、0質量%以上とすることができる。なお、上記アルカリ成分の含有量は、電気抵抗体1を粉砕し、蛍光X線分析装置を用いて、Fundamental Parameter法による定量分析を行うことにより測定することができる。
電気抵抗体1は、電気抵抗率の温度係数が正(0<)であるとよい。この構成によれば、PTC特性を発現させながら、熱膨張率を低減することが可能な電気抵抗体1が得られる。なお、電気抵抗率の温度係数は、以下の式にて算出される値である。
電気抵抗率の温度係数[%/℃]
=100×(R400-R50)/R50/(400[℃]-50[℃])
但し、上記式中、
400は、400℃における電気抵抗体1の電気抵抗率[Ω・cm]
50は、50℃における電気抵抗体1の電気抵抗率[Ω・cm]
電気抵抗率の温度係数は、電気抵抗体1内で温度分布の均一性を確保し、熱衝撃性を確保しやすくなるなどの観点から、好ましくは、0以上、より好ましくは、+0.0001以上、さらに好ましくは、+0.001以上、さらにより好ましくは、+0.01以上、さらにより一層好ましくは、+0.100以上とすることができる。また、電気抵抗率の温度係数は、ハニカム構造体内の適切な温度分布管理などの観点から、好ましくは、+400以下、より好ましくは、+100以下、さらに好ましくは、+1以下とすることができる。
電気抵抗体1は、電気抵抗率が0.1以上10000Ω・cm以下であるとよい。電気抵抗率は、十分な発熱量を確保するなどの観点から、好ましくは、0.1Ω・cm以上、より好ましくは、0.3Ω・cm以上、さらに好ましくは、0.5Ω・cm以上、さらにより好ましくは、1.0Ω・cm以上とすることができる。また、電気抵抗率は、制御用に供給する電流源に対して電気抵抗体1の入力インピーダンスが大きくなり過ぎないようにすることが望ましいなどの観点から、好ましくは、10000Ω・cm以下、より好ましくは、5000Ω・cm以下、さらに好ましくは、1000Ω・cm以下、さらにより好ましくは、100Ω・cm以下とすることができる。なお、電気抵抗率の測定方法は、25℃にて四端子法にて測定される値である。
電気抵抗体1の熱膨張率は、具体的には、2.7ppm/K以下とすることができる。この構成によれば、電気加熱式触媒装置に用いられるハニカム構造体の材料に適した電気抵抗体1が得られる。電気抵抗体1の熱膨張率は、耐熱衝撃性などの観点から、好ましくは、2.5ppm/K以下、より好ましくは、2ppm/K以下、さらに好ましくは、1.5ppm/K以下とすることができる。また、電気抵抗体1の熱膨張率は、負の値であってもよく、耐熱衝撃性などの観点から、例えば、-2.7ppm/K以上とすることができる。
なお、電気抵抗体1の熱膨張率は、室温から400℃までの温度範囲で試験片(5mm×5mm×10mm)を加温したときに、温度が1ケルビン上昇した際に試験片が膨張した長さ(変位)を求めることにより測定することができる。
電気抵抗体1は、例えば、以下のようにして製造することができる。
シリコンとホウ酸と溶融シリカと、必要に応じてカオリンとを含む原料を準備する。原料中には、成形性向上等の観点から、有機バインダーや水等を混合することができる。次いで、原料をハニカム形状等、所定の形状に成形する。次いで、得られた成形体を必要に応じて乾燥後、一次焼成する。一次焼成時の焼成条件は、例えば、大気雰囲気中、500℃~800℃の温度範囲で1時間~10時間焼成するという条件とすることができる。次いで、得られた一次焼成体を二次焼成する。二次焼成時の焼成条件は、アルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中、1200℃~1380℃の温度範囲で0.5時間~10時間焼成するという条件とすることができる。これにより、電気抵抗体1を得ることができる。また、二次焼成後、得られた焼成体を予備酸化処理することができる。この場合には、予備酸化によりシリコン等の導電性フィラーとホウケイ酸塩に酸化被膜が形成されるため、その後に酸化雰囲気に曝された場合でも酸化し難くなる利点がある。なお、予備酸化処理の条件は、例えば、大気雰囲気中、900℃~1300℃の温度範囲で5時間~60時間熱処理するという条件とすることができる。
なお、上述した作用効果を奏する電気抵抗体1が得られる限りにおいて、製造時の原料の一部にカオリンを含んでいてもよく、また、その結果、原料に用いたカオリンが焼成されて生成した成分であるアルミナ、ムライト、アルミノケイ酸塩などが、電気抵抗体1中に含まれていてもよい。
また、電気抵抗体1は、他にも、例えば、上述した導電性フィラー101以外のフィラー、熱膨張率を低下させる材料、熱伝導率を上昇させる材料、強度を向上させる材料などを必要に応じて1種または2種以上含むことができる。
本実施形態の電気抵抗体1は、上記構成を有している。溶融シリカ103は、原料シリカが高温で溶融されて作製されるため、アルカリ成分をほとんど含まない。そのため、本実施形態の電気抵抗体1は、アルカリ成分(CaO、KO、NaO、および、MgO)の合計の含有量を低減させることができる。それ故、本実施形態の電気抵抗体1は、ガラス相の結晶化を抑制することが可能となり、熱膨張率を低減させることができる。また、溶融シリカ103は、ホウケイ酸ガラスに比べ、熱膨張率が低いことで熱膨張、熱収縮時に導電性フィラー101が作る導電パスを切断するなどの影響が小さい。その結果、電気抵抗率の温度変化のヒートサイクルによる影響が小さくなり、電気抵抗率も低くなる。そのため、本実施形態の電気抵抗体1は、電気伝導性を確保しやすい。
(実施形態2)
実施形態2のハニカム構造体について、図3を用いて説明する。なお、実施形態2以降において用いられる符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
図3に例示されるように、本実施形態のハニカム構造体2は、実施形態1の電気抵抗体1を含んで構成されている。本実施形態では、具体的には、ハニカム構造体2は、実施形態1の電気抵抗体1より構成されている。図3では、具体的には、ハニカム構造体2の中心軸に垂直なハニカム断面視で、互いに隣接する複数のセル20と、セル20を形成するセル壁21と、セル壁21の外周部に設けられてセル壁21を一体に保持する外周壁22と、を有する構造が例示されている。なお、ハニカム構造体2には、公知の構造を適用することができ、図3の構造に限定されるものではない。図3は、セル20を断面四角形状とした例であるが、他にも、例えば、セル20を断面六角形状とすることもできる。
本実施形態のハニカム構造体2は、実施形態1の電気抵抗体1を含んで構成されている。そのため、本実施形態のハニカム構造体2は、高温に加熱された場合でも低熱膨張であり、低温でも高い電気伝導性を発揮することができる。
(実施形態3)
実施形態3の電気加熱式触媒装置について、図4を用いて説明する。図4に例示されるように、本実施形態の電気加熱式触媒装置3は、実施形態2のハニカム構造体2を有している。本実施形態では、具体的には、電気加熱式触媒装置3は、ハニカム構造体2と、ハニカム構造体2のセル壁21に担持された排ガス浄化触媒(不図示)と、ハニカム構造体2の外周壁22に対向配置された一対の電極31、32と、電極31、32に電圧を印加し、制御する電圧印加部33とを有している。なお、電気加熱式触媒装置3には、公知の構造を適用することができ、図4の構造に限定されるものではない。また、電圧印加の形態も、直流、交流、パルス状の電圧印加等、いずれの形態、および組み合わせであってもよい。
本実施形態の電気加熱式触媒装置3は、実施形態2のハニカム構造体2を有している。そのため、本実施形態の電気加熱式触媒装置3は、1000℃の高温酸化雰囲気に曝された場合でも、熱耐久性を向上させることができ、通電加熱によるハニカム構造体2の発熱に有利である。
(実験例)
<試料の作製>
-試料1-
シリコン(Si)粒子とホウ酸とカオリンと溶融シリカとを、表1に示すように、35:6:53:6の質量比で混合した。次いで、この混合物にバインダーとしてメチルセルロースを1質量%添加し、水を加え、混合した。次いで、得られた混合物を押し出し成形機にてペレット状に成形し、恒温槽にて80℃で乾燥させた後、一次焼成した。一次焼成の条件は、大気雰囲気・常圧、焼成温度700度、焼成時間3時間とした。次いで、一次焼成した焼成体を二次焼成した。二次焼成の条件は、Arガス雰囲気下・常圧、焼成温度1250℃、焼成時間30分とした。これにより、5mm×5mm×25mmの形状を有する試料1の電気抵抗体を得た。
-試料2-
シリコン粒子とホウ酸とカオリンと溶融シリカとを、表1に示すように、41:6:43:10の質量比で混合した混合物を用いた点以外は、試料1と同様にして、試料2の電気抵抗体を得た。
-試料3-
シリコン粒子とホウ酸とカオリンと溶融シリカとを、表1に示すように、41:6:33:20の質量比で混合した混合物を用いた点以外は、試料1と同様にして、試料3の電気抵抗体を得た。
-試料4-
シリコン粒子とホウ酸と溶融シリカとを、表1に示すように、41:6:53の質量比で混合した混合物を用いた点以外は、試料1と同様にして、試料4の電気抵抗体を得た。つまり、本試料の作製では、原料にカオリンを用いていない。
-試料1C-
シリコン粒子とホウ酸とカオリンとを、表1に示すように、41:6:53の質量比で混合した混合物を用いた点以外は、試料1と同様にして、試料1Cの電気抵抗体を得た。つまり、本試料の作製では、原料に溶融シリカを用いていない。
-試料2C-
シリコン粒子とホウケイ酸ガラスとを、表1に示すように、41:59の質量比で混合した混合物を用いた点以外は、試料1と同様にして、試料2Cの電気抵抗体を得た。つまり、本試料の作製では、原料にホウ酸、溶融シリカを用いていない。
Figure 0007095544000001
<電気抵抗率の測定>
各試料の電気抵抗体について、電気抵抗率を測定した。なお、電気抵抗率は、5mm×5mm×18mmの角柱サンプルについて、熱電特性評価装置(アルバック理工社製、「ZEM-2」)を用い、四端子法で測定した。なお、本測定における測定温度は、25℃である。
<電気抵抗率の温度係数>
各試料の電気抵抗体について、上述した電気抵抗率の測定方法に従い、400℃における電気抵抗率(R400)、50℃における電気抵抗率(R50)を測定した。そして、100×(R400-R50)/R50/(400[℃]-50[℃])の計算式に基づいて、各試料の電気抵抗体における電気抵抗率の温度係数[%/℃]を算出した。
<熱膨張率の測定>
各試料の電気抵抗体について、上述した方法により熱膨張率を測定した。熱膨張率の測定には、NETZSCH社製、「TMA4000」を用いた。
表2に、各試料の電気抵抗体の電気抵抗率、電気抵抗率の温度係数、および、熱膨張率をまとめて示す。
Figure 0007095544000002
<X線回折>
各試料の電気抵抗体を乳鉢で粉砕し、X線回折装置(リガク社製、「SmartLab」)を用いて分析を行った。なお、X線源には、CuKα線を用いた。その結果を、図5~図10に示す。また、測定された各X線回折パターンについて、Si(111)面、クリストバライト(111)面、および、クリストバライト(220)面の回折ピークの積分強度を求めた。そして、Si(111)面の回折ピークの積分強度に対するクリストバライト(111)面の回折ピークの積分強度の比(以下、「クリストバライト(111)/Si(111)」ということがある)、Si(111)面の回折ピークの積分強度に対するクリストバライト(220)面の回折ピークの積分強度の比(以下、「クリストバライト(220)/Si(111)」ということがある)を算出した。その結果を、表3にまとめて示す。
Figure 0007095544000003
<アルカリ成分の含有量>
各試料の電気抵抗体について、CaO、KO、NaO、および、MgOの含有量を測定した。具体的には、各試料の電気抵抗体を乳鉢で粉砕し、蛍光X線分析装置(リガク社製、「ZSX Primus」)を用い、Fundamental Parameter法による定量分析を行った。その結果を、表4にまとめて示す。
Figure 0007095544000004
以上の結果によれば、次のことがわかる。試料2Cの電気抵抗体は、CaO、KO、NaO、および、MgOといったアルカリ成分を多く含むホウケイ酸ガラスを多量に使用している。そのため、試料2Cの電気抵抗体は、熱膨張率が高く、熱耐久性に劣る。これは、ホウケイ酸ガラスのアルカリ成分により、電気抵抗体が高温に加熱された際にガラス相が結晶化しやすかったためである。また、試料2Cの電気抵抗体は、電気抵抗率が著しく高く、電気伝導性が極めて悪かった。
試料1Cの電気抵抗体は、試料2Cの電気抵抗体と比べ、ホウケイ酸ガラスに代えてホウ酸とカオリンとを用いている。この試料1Cの電気抵抗体の結果から、ホウ酸を用いることで、アルカリ成分の混入が減り、熱膨張率の低減を図ることが可能になることがわかる。
そして、試料1~試料4の電気抵抗体の結果に示されるように、ホウ酸と溶融シリカを用いることで、アルカリ成分の混入を抑えながらガラス相の結晶化を抑制することができ、熱膨張率を低減させることが可能になることがわかる。また、試料1~試料4の電気抵抗体によれば、電気抵抗率の温度係数が正であることから、PTC特性を発現させることができることがわかる。また、試料1~試料4の電気抵抗体によれば、電気伝導性も確保しやすいことがわかる。
なお、試料1~試料4の電気抵抗体におけるホウケイ酸塩は、原料成分から分かるように、原料に用いたシリコンとホウ酸とが反応して形成されたものであり、少なくともシリコンとホウ酸とに由来するものであるといえる。
また、クリストバライト(111)/Si(111)が0.9以下であれば、電気抵抗体の低熱膨張化、低電気抵抗化を確実なものとすることができることがわかる。また、電気抵抗体に占めるCaO、KO、NaO、および、MgOの合計の含有量が、14.6質量%以下であれば、電気抵抗体の低熱膨張化、低電気抵抗化を確実なものとすることができることがわかる。
本発明は、上記各実施形態、各実験例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、各実施形態、各実験例に示される各構成は、それぞれ任意に組み合わせることができる。
1 電気抵抗体
101 導電性フィラー
102 ホウケイ酸塩
103 溶融シリカ
2 ハニカム構造体
3 電気加熱式触媒装置

Claims (9)

  1. 導電性フィラー(101)と、ホウケイ酸塩(102)と、溶融シリカ(103)と、を含む電気抵抗体(1)。
  2. 上記導電性フィラーは、シリコン原子を含む導電性粒子である、請求項1に記載の電気抵抗体。
  3. 上記ホウケイ酸塩は、少なくともシリコンとホウ酸とに由来するものである、請求項1または2に記載の電気抵抗体。
  4. X線回折パターンにおいて、Si(111)面の回折ピークの積分強度に対するクリストバライト(111)面の回折ピークの積分強度の比が、0.9以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の電気抵抗体。
  5. 上記電気抵抗体に占めるCaO、KO、NaO、および、MgOの合計の含有量が、14.6質量%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の電気抵抗体。
  6. 電気抵抗率の温度係数が正であり、電気抵抗率が0.1以上10000Ω・cm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の電気抵抗体。
  7. 熱膨張率が2.7ppm/K以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載の電気抵抗体。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の電気抵抗体を含んで構成されている、ハニカム構造体(2)。
  9. 請求項8に記載のハニカム構造体を有する、電気加熱式触媒装置(3)。
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