JP7095222B2 - 撹拌スムージー製造方法、製造容器 - Google Patents
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Description
この場合、材料を、店頭で粉砕・撹拌・混合するために、容器内に回転刃を有するミキサーを使用していた。
ミキサーの例として、特許文献1に記載されるもの他が知られている。
このような撹拌容器を設置して、顧客等が任意に注出可能な状態で設置した場合、衛生状態が保証されていない容器が飲料の製造に用いられることも想定される。
これを回避するために、回転刃を有さずに、内部に凹凸のある容器を回転させるタイプの撹拌容器等が知られている。
このような例として、特許文献3に記載される撹拌脱泡装置が知られている。
さらに、氷など固い材料が入った内容物を粉砕・撹拌・混合する場合には、ミキサーの作動音がおおきくなり、店頭などの環境が悪化するという問題があった。
1.衛生的に管理された除隊で密封された材料を、開封せずに密閉したままの状態で店頭において粉砕・撹拌・混合して提供可能とすること。
2.店頭での洗浄作業をなくし、衛生的にドリンク類を提供可能とすること。
3.脱泡を低減し、気泡を含む食感・飲用感を維持してドリンク類を提供可能とすること。
4.内容物の嵩減りを防止すること。
5.密封材料の効率的な粉砕・撹拌・混合を可能とすること。
6.店頭における提供時間の削減を図ること。
7.ドリンク類の提供に際して、店頭などの環境悪化を防止すること。
本発明の撹拌スムージー製造容器は、前記容器内径寸法に対する径方向における前記突条の突出寸法の比率が、高さ方向で底部側に向けて増加するように設定できる。
本発明の撹拌スムージー製造容器は、前記容器周方向における内側輪郭が複数の円弧により形成されることができる。
本発明の撹拌スムージー製造方法は、上記のいずれか記載の撹拌スムージー製造容器を用いてスムージーを製造する方法であって、
前記シール蓋を開封せずに前記撹拌スムージー製造容器を自転公転させて前記材料を粉砕・撹拌する撹拌工程を有することができる。
本発明の撹拌スムージー製造方法は、前記シール蓋を開封せずに材料を冷凍する冷凍工程を有することができる。
本発明の撹拌スムージー製造方法は、前記シール蓋を開封せずに材料を軟化させる軟化工程を有することができる。
また、突条が、容器高さ下側位置の1/2以上7/8以下の範囲に設けられることにより、公転により移動距離の大きな容器下側に突条を設けることで効率的に材料を粉砕・撹拌し、短時間で充分材料を粉砕・撹拌し、口当たりのよいスムージーを製造することが可能となる。
回転体31の外周縁には、自転回転軸L2が回転体30に対して、0°~90°の範囲で傾斜角度を設定可能なように保持されている。
撹拌スムージー製造装置1として用いる自転公転式攪拌装置としては、例えば、株式会社シンキーのARE-310等が挙げられる。
ここで、PET-Gとは、ポリエチレンテレフタラート(PET)を共重合したものです。重合過程で第2のグリコールを追加して共重合した透明な非晶性樹脂であり、APETとは、非晶性ポリエチレンテレフタレートである。また、PSとは、ポリスチレン樹脂であり、耐寒PPとは、PPにタルクやゴム粒子等の粒子を配合したものである。これらは、いずれも本容器をシート成型で製造する際において好適に使用できるものである。
側部22の上端には、図2,図3に示すように、外側に延在するフランジ部22aが周設されて、シール蓋21と密着してシール可能とされている。
これにより、容器20上端のフランジ22a側に比べて容器20下端の段部22b側における径寸法が小さくなるように設定されている。
これにより、側部22が容器中心軸線20aに対して傾斜する角度が、撹拌時に、撹拌スムージー製造装置1の公転回転軸L1に対する自転回転軸L2の傾斜角度に対して、0.1°~25°の範囲となるように設定されることになる。
側部22の上側部24と下側部25とは、フランジ部22aと略平行な段部22cにより接続されている。
また、底部23は、図6に示すように、突条26の形成された下側部25にあわせて、花弁状に形成されている。
突条26の設けられる下側部25の範囲は、容器20の高さにおける下側位置の1/2以上7/8以下の範囲として設定されることができる。
隣り合った突条26の中央位置における間部25aは、その上端が上側部24と面一となるように設けられている。
間部25aの外周側が容器アダプタ13に当接することで、自転公転時における容器20の容器アダプタ13への位置固定および回転駆動力の伝達をおこなうことができる。
したがって、突条26の内側突出寸法は、傾斜面とされる側部22に対して、それぞれの容器20高さ位置で所定の寸法となるように設定される。
これにより、公転により移動距離の小さな容器20上側における突条26の突出寸法に比べて、相対的に公転により移動距離の大きな容器20下側における突条26の突出寸法が大きくなる。
これにより、公転により移動距離の小さな容器20上側における突条26の突出寸法に比べて、相対的に公転により移動距離の大きな容器20下側における突条26の突出寸法が大きくなり、材料Mの粉砕・撹拌を積極的におこなうことが可能となる。
本実施形態の撹拌スムージー製造容器20においては、図7に示す各寸法を、以下のように設定することができる。
フランジ部22a外径寸法t1;92mm
フランジ部22a内径寸法t2;84mm
容器高さ寸法t3;99mm
下側部25上端高さ寸法t4;53mm
段部22b高さ寸法t5;7mm
段部22b上端外径寸法t6;53.7mm
段部22b下側外径寸法t7;53.4mm
下側部25下端外径寸法t8;56.5mm
なお、図示されていないが、突条26の内側への突出寸法を5mmとすることができる。
フランジ部22a外径寸法t1;88mm
フランジ部22a内径寸法t2;80mm
容器高さ寸法t3;97.5mm
下側部25上端高さ寸法t4;67mm
下側部25下端外径寸法t8;52.34mm
なお、図示されていないが、突条26の内側への突出寸法を5mmとすることができる。
本実施形態における撹拌スムージー製造方法は、図9に示すように、容器形状設定工程S01と、冷凍工程S02と、密閉工程S03と、保存工程S04と、軟化工程S05と、セット工程S06と、撹拌工程S07と、を有するものとされる。
つまり、複数種類のスムージーに対応して同一の容器20を使用する場合には、これらのすべてに対応可能な容器20形状とする。
また、このとき、それぞれの材料Mの最長径寸法が、いずれも0.2mm~底面23の径寸法の半分以下の範囲となるように設定することができる。
また塊状の材料Mの最長径寸法に対して、隣り合った突条26の間隔、つまり、間部25aの幅寸法が異なる寸法となるようにすることが好ましい。
なお、このとき、冷凍した塊状の材料Mに、調味料などの粉末材料を追加して同封することなども可能である。
また、密閉工程S03において、容器20内の材料Mが容器20の高さ寸法に対して、1/2以上7/8以下の範囲となるように密閉されることができる。
密閉工程S03終了時に、塊状の材料M間に隙間が存在して、互いに多少移動可能な状態とされていることが好ましい。
保存工程S04における保存温度としては、流通状態での設定温度である-18℃以下、好ましくは、-20℃~-30℃程度に設定されることができる。
このとき、撹拌条件として、公転数が500~2000rpmの範囲、自転数が300~1000rpmの範囲、また、公転軸に対する自転軸の傾きが0°以上90°以下の範囲とされることができる。
例えば、3種類のスムージーをそれぞれ顧客に提供する場合でも、必要な作業時間を一日当たり、3~6時間削減することが可能となる。
図10は、本実施形態における撹拌スムージー製造容器を示す平面図であり、図11は、本実施形態における撹拌スムージー製造容器を示す正面図であり、図12は、本実施形態における撹拌スムージー製造装置におけるアダプタを示す平面図である。
本実施形態において上述した第1実施形態と異なるのは突条26の数に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
<例3>
フランジ部22a外径寸法t1;88mm
フランジ部22a内径寸法t2;80mm
容器高さ寸法t3;97.5mm
下側部25上端高さ寸法t4;67mm
下側部25下端外径寸法t8;52.34mm
なお、図示されていないが、突条26の内側への突出寸法を5mmとすることができる。
この際、撹拌工程S07における撹拌条件として、公転数が500~2000rpmの範囲、自転数が300~1000rpmの範囲、また、公転軸に対する自転軸の傾きが0°以上90°以下の範囲とされることができる。
上記の撹拌条件とすることで、撹拌時間を3分以下、好ましくは、1分以下、さらに、1分程度とすることができる。
図13は、本実施形態における撹拌スムージー製造容器を示す平面図であり、図14は、本実施形態における撹拌スムージー製造容器を示す正面図である。
本実施形態において上述した第1および第2実施形態と異なるのは突条26の数に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
<例4>
フランジ部22a外径寸法t1;88mm
フランジ部22a内径寸法t2;80mm
容器高さ寸法t3;97.5mm
下側部25上端高さ寸法t4;67mm
下側部25下端外径寸法t8;52.34mm
なお、図示されていないが、突条26の内側への突出寸法を5mmとすることができる。
この際、撹拌工程S07における撹拌条件として、公転数が500~2000rpmの範囲、自転数が300~1000rpmの範囲、また、公転軸に対する自転軸の傾きが0°以上90°以下の範囲とされることができる。
上記の撹拌条件とすることで、撹拌時間を3分以下、好ましくは、1分以下、さらに、1分程度とすることができる。
図15は、本実施形態における撹拌スムージー製造容器を示す斜視図である。
本実施形態において上述した第1ないし第3実施形態と異なるのは突条26の形状に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
<例5>
フランジ部22a外径寸法t1;88mm
フランジ部22a内径寸法t2;80mm
容器高さ寸法t3;97.5mm
下側部25上端高さ寸法t4;67mm
下側部25下端外径寸法t8;52.34mm
なお、図示されていないが、突条26の内側への突出寸法を6mmとすることができる。
15…アダプタ受け部
13…容器アダプタ(アダプタ)
20…撹拌スムージー製造容器(容器)
20a…中心軸線
21…シール蓋(蓋部)
22…側部
22a…フランジ部
22b…段部
22c…段部
23…底部
24…上側部
25…下側部
25a…間部
26…突条(凸部)
30…回転体
31…回転軸
L1…公転回転軸
L2…自転回転軸
M…材料
Claims (9)
- 材料が収容される容器と、
前記容器に熱融着されて前記材料を前記容器内に密封するシール蓋と、
を備え、
前記容器は、内部に突出した凸部が設けられ、前記凸部が、前記容器側部の上下方向に設けられた複数の突条であり、
前記突状が設けられた部位における前記容器の平断面が6弁の花弁状であり、
前記突条は、容器高さ下側位置の1/2以上7/8以下の範囲に設けられ、
前記凸部が設けられていない部位における前記容器の平断面が円形である、
撹拌スムージー製造容器。 - 前記容器の側部は、下側が縮径するように傾斜している、
請求項1に記載の撹拌スムージー製造容器。 - 前記容器内径寸法に対する径方向における前記突条の突出寸法の比率が、高さ方向で底部側に向けて増加するように設定されることを特徴とする請求項1記載の撹拌スムージー製造容器。
- 前記容器周方向における内側輪郭が複数の円弧により形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の撹拌スムージー製造容器。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の撹拌スムージー製造容器を用いてスムージーを製造する方法であって、
前記シール蓋を開封せずに前記撹拌スムージー製造容器を自転公転させて前記材料を粉砕・撹拌する撹拌工程を有する、撹拌スムージー製造方法。 - 前記シール蓋を開封せずに前記材料を冷凍する冷凍工程を有することを特徴とする請求項5記載の撹拌スムージー製造方法。
- 前記冷凍工程の後に、前記シール蓋を開封せずに前記材料を軟化させる軟化工程を有することを特徴とする請求項6記載の撹拌スムージー製造方法。
- 前記撹拌工程の前に、前記撹拌スムージー製造容器を撹拌装置にセットする工程を有することを特徴とする、
請求項7に記載の撹拌スムージー製造方法。 - 容器と、
前記容器内に収容された材料と、
前記容器に熱融着されて前記材料を前記容器内に密封するシール蓋と、
を備え、
前記容器は、内部に突出した凸部が設けられ、前記凸部が、前記容器側部の上下方向に設けられた複数の突条であり、
前記突状が設けられた部位における前記容器の平断面が6弁の花弁状であり、
前記突条は、容器高さ下側位置の1/2以上7/8以下の範囲に設けられ、
前記凸部が設けられていない部位における前記容器の平断面が円形であり、
前記材料は、塊状として冷凍されており、かつ材料間に隙間ができた状態で前記容器内に複数収納されている、
容器入りスムージー材料。
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