JP2002078454A - 食品製造方法 - Google Patents

食品製造方法

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JP2002078454A
JP2002078454A JP2000278752A JP2000278752A JP2002078454A JP 2002078454 A JP2002078454 A JP 2002078454A JP 2000278752 A JP2000278752 A JP 2000278752A JP 2000278752 A JP2000278752 A JP 2000278752A JP 2002078454 A JP2002078454 A JP 2002078454A
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frozen
vegetables
stirring
fruit
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JP2000278752A
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Mitsuhiro Kida
充弘 来田
Nobuyoshi Hirai
伸佳 平井
Akiko Ishizuka
安輝子 石塚
Shuzo Kamihira
修三 上平
Shinji Fujimoto
眞嗣 藤本
Shohei Inamori
昭平 稲森
Izumi Yoshida
泉 吉田
Yoshihiro Ueda
啓裕 上田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べて製造に手間がかからず、顧客の
待ち時間を短縮できシャーベット状の流動性のある食感
が出せて、水っぽくならず、使用者の健康状態等に合致
した、おいしく健康的な半冷凍飲料の製造方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 注文に応じて計量スプーン等で冷凍青果
物食材を計量し、攪拌容器に投入する。また必要に応じ
てさじで薬用補助食材を攪拌容器な投入する。さらに食
材排出部のノズルから所望の液状食材を排出し、攪拌容
器に入れる。ついで、攪拌容器を食品製造装置のミキシ
ング部に載置し、クラッチを接続し、攪拌容器内の攪拌
翼を回転させて食材を粉砕攪拌し、できあがった食品を
ヘラ等で取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動性のあるシャ
ーベット状の青果物食材が入った半冷凍食品を製造する
方法に関するものである。また本発明は、従来に無い新
たな食品を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ミックスジュースや、シェーク食品の様
な青果物が入った冷たい食品は、喫茶店やハンバーガー
ショップあるいはコンビニエンスストアの定番商品とし
て広く普及している。従来、これらの青果物が入った冷
たい飲料を販売する店では、バナナやいちご等の青果物
を購入し、これを冷蔵庫等によってそのままの形で保存
していた。そして来店者から注文を受けると、冷蔵庫か
らこれらの食材を取り出し、所定の大きさに切断する。
そして切断した果物と、液状の飲料食材(牛乳、シロッ
プ、果汁等)と水をそれぞれ計量し、これらをミキサー
の容器内に入れる。次にミキサーのスイッチを入れ、ミ
キサー内の回転刃をモータで所定時間回転させて、ミキ
サーの容器内の青果物と氷を所定の大きさに粉砕すると
共に、粉砕された青果物と氷と飲料食材とを撹拌する。
最後に、ミキサーの容器内にできた飲料を所定のコップ
に所定量入れて、来客に提供する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の製造方法では、店内で、青果物をそのままの形で保
存しておき、来客の注文に応じて、青果物を所定の大き
さに切断するため、青果物の皮、芯、種などの廃棄物
(廃棄ロス)が生まれ、また、保存期間が過ぎてしまっ
た青果物も廃棄物となり、その廃棄物処理が必要となる
という欠点があった。さらに季節物の青果物は、時期に
よっては入手が困難であったり、購入価格が高くなった
りするという欠点があった。また、来店者の注文に応じ
て、青果物を所定の大きさに切断するため、手間がかか
り、顧客の待ち時間が長くなるという欠点があった。さ
らに、従来の冷たい飲料の製造方法では、シャーベット
状の流動性のある食感を出そうとすると、ミキサー内に
一緒に入れる氷の量が多くなり、水っぽい飲料になって
しまうという欠点があった。すなわち従来技術の食品製
造方法では、生の状態の果物等を使用するので、シャー
ベットの様な氷を含む食感を出そうとすると、どうして
も多量の氷をミキサー内に投入する必要がある。そのた
め従来技術の方法で製造された食品は、水分含有量が多
く、水っぽい。特に、製造して数分が経過すると、粉砕
された氷の多くが融けて、非常に水っぽくなって食味が
悪い。
【0004】また他の問題として、従来の店舗で販売さ
れるジュースやシェーク食品等の品目が少なく、選択肢
が少ないという不満があった。例えば従来の店舗では、
ミックスジュース、レモンジュース、いちごジュースと
いった3品目程度であり、多くても5品目程度しか常備
していない。そのため来客にとって商品選択の幅がせま
い。また従来は、いずれもできあいの商品を販売するだ
けであった。ところで、近年、環境問題や健康問題が大
きな関心ごととなり、特に食物に関してある種のこだわ
りを持つ者が増え、自分特有の商品を欲する傾向にあ
る。しかしその一方で、どの様な商品が自分に合ってい
るかが分からず、あれこれと迷う者も多い。
【0005】そこで本発明は、上記従来の諸問題を解決
するもので、青果物の皮、芯、種などの廃棄物が発生せ
ず、青果物材料の長期保存が可能で、青果物材料の購入
に季節の影響を受けにくく、従来に比べて製造に手間が
かからず、顧客の待ち時間を短縮できシャーベット状の
流動性のある食感が出せて、水っぽくならない半冷凍飲
料の製造方法を提供することを目的とする。また併せて
本発明は、使用者の健康状態等に合致した、おいしく健
康的な食料の製造方法の開発を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして上記した目的を達
成するための請求項1に記載の発明は、所定の大きさに
切断した青果物を冷凍した冷凍青果物食材と、液状の飲
料からなる液状食材とを容器に入れる食材投入工程と、
粉砕撹拌手段により前記容器内の食材を粉砕撹拌する食
材粉砕撹拌工程とからなる食品製造方法である。
【0007】本発明の食品製造方法では、所定の大きさ
に切断した青果物を冷凍した冷凍青果物食材を使用する
ことにより、使用時に青果物の皮、芯、種などの廃棄物
が発生せず、青果物材料の長期保存が可能で、青果物材
料の購入に季節の影響を受けにくく、従来に比べて製造
に手間がかからず、顧客の待ち時間を短縮できる。ま
た、所定の大きさに切断した青果物を冷凍した冷凍青果
物を粉砕することにより、氷を入れる必要がなくなり、
シャーベット状の流動性のある食感が出せて、水っぽく
ならない半冷凍飲料を提供できる。
【0008】また請求項2に記載の発明は、所定の大き
さに切断した青果物を冷凍した冷凍青果物食材と、液状
の飲料からなる液状食材と、薬効を有する薬用補助食材
とを容器に入れる食材投入工程と、粉砕撹拌手段により
前記容器内の食材を粉砕撹拌する食材粉砕撹拌工程とか
らなる食品製造方法である。
【0009】本発明についても、所定の大きさに切断し
た青果物を冷凍した冷凍青果物食材を使用することによ
り、使用時に廃棄物が発生せず、青果物材料の長期保存
が可能で、青果物材料の購入に季節の影響を受けにく
く、従来に比べて製造に手間がかからず、顧客の待ち時
間を短縮できる。また、所定の大きさに切断した青果物
を冷凍した冷凍青果物食材を粉砕することにより、氷を
入れる必要がなくなり、シャーベット状の流動性のある
食感が出せて、水っぽくならない半冷凍飲料を提供でき
る。さらに加えて、本発明では、薬効を有する薬用補助
食材を一緒に攪拌するため、栄養剤等を別途摂取する必
要がなく、おいしくて身体によい食品を提供することが
できる
【0010】また請求項3に記載の発明は、所定の大き
さに切断した青果物を冷凍した複数種の冷凍青果物食材
の中から少なくとも1種を選択する青果物選択工程と、
液状の飲料からなる複数種の液状食材の中から少なくと
も1種を選択する液状食材選択工程と、前記青果物選択
工程で選択された前記冷凍青果物食材と、前記液状食材
選択工程で選択された前記液状食材とを容器に入れる食
材投入工程と、粉砕撹拌手段により前記容器内の食材を
粉砕撹拌する食材粉砕撹拌工程とからなる食品製造方法
である。
【0011】本発明の食品製造方法についても先の発明
と同様、使用時に廃棄物が発生せず、青果物材料の長期
保存が可能で、青果物材料の購入に季節の影響を受けに
くく、製造に手間がかからず、顧客の待ち時間を短縮で
きる。また、氷を入れる必要がなくおいしい冷凍飲料を
提供できる。また本発明では、複数種の冷凍青果物食材
及び液状食材の中からいくつかのものを選択して粉砕攪
拌するので、選択の幅が広がり、顧客に合ったものを選
択できる。
【0012】また請求項4に記載の発明は、所定の大き
さに切断した青果物を冷凍した複数種の冷凍青果物食材
の中から少なくとも1種を選択する青果物選択工程と、
液状の飲料からなる複数種の液状食材の中から少なくと
も1種を選択する液状食材選択工程と、薬効を有する複
数種の薬用補助食材の中から少なくとも1種を選択する
薬用補助食材選択工程と、前記青果物選択工程で選択さ
れた前記冷凍青果物食材と、前記液状食材選択工程で選
択された前記液状食材と、前記薬用補助食材選択工程で
選択された前記薬用補助食材とを容器に入れる食材投入
工程と、粉砕撹拌手段により前記容器内の食材を粉砕撹
拌する食材粉砕撹拌工程とからなる食品製造方法であ
る。
【0013】本発明の食品製造方法についても先の発明
と同様、使用時に廃棄物が発生せず、青果物材料の長期
保存が可能で、青果物材料の購入に季節の影響を受けに
くく、製造に手間がかからず、顧客の待ち時間を短縮で
きる。また、氷を入れる必要がなくおいしい冷凍飲料を
提供できる。また本発明では、複数種の冷凍青果物食材
及び液状食材の中からいくつかのものを選択して粉砕攪
拌するので、選択の幅が広がり、顧客に合ったものを選
択できる。さらに本発明では、薬用補助食材も選定して
一緒に攪拌するため、栄養剤等を別途摂取する必要がな
く、おいしくて身体によい食品を提供することができ
る。
【0014】また請求項5に記載の発明は、粉砕撹拌手
段は回転する刃を備え、冷凍青果物食材を粉砕可能であ
る請求項1乃至4のいずれかに記載の食品製造方法であ
る。
【0015】本発明の食品製造方法では、粉砕撹拌手段
は回転する刃を備え冷凍青果物食材を粉砕可能である。
そのため冷凍された食材がそのまま、粉砕攪拌され、シ
ャーベット状となっておいしい。
【0016】さらに請求項6に記載の食品製造方法は、
粉砕撹拌手段の刃は、最初間欠的に回転し、その後連続
的に回転することを特徴とする請求項5に記載の食品製
造方法である。
【0017】ミックスジュース等の様に青果物をそのま
ま粉砕攪拌する場合には、通常、攪拌翼は最初から連続
的に高速回転される。しかしながら本発明の様に冷凍青
果物食材を材料として粉砕攪拌する場合、攪拌翼を最初
から連続運転すると、各種の不具合が発生する。すなわ
ち冷凍青果物食材は、通常の生の青果物に比べて固いの
で、攪拌翼が食材に食い込み、回転が停止してしまう。
そのため、攪拌翼を回転させるモータが焼けつき故障す
るが場合がある。また攪拌翼を最初から連続的に回転さ
せると、冷凍青果物食材が攪拌翼から撥ね上げられ上方
に浮き上がってしまう。そのため粉砕や攪拌が十分に行
われず、ブロック状の冷凍青果物食材が残ってしまう。
そこで本発明では、攪拌翼を一旦間欠運転された後に連
続回転する方式とした。本発明の様に攪拌翼を一旦間欠
運転させると、攪拌翼の食材への食い込みが少なく、回
転停止を起こしにくい。また砕かれた冷凍青果物食材
は、攪拌翼によって撥ね上げられるが、本発明では、攪
拌翼が最初に間欠運転されるので、回転翼が停止した時
に撥ね上がった冷凍青果物食材が沈下し、攪拌翼と接す
る位置まで下がる。そのため攪拌翼の回転を再開したと
き、冷凍青果物食材は攪拌翼によって粉砕される。更に
運転が続く内に冷凍青果物食材は、次第に細かく砕か
れ、攪拌翼を連続回転しても、攪拌翼の食い込みや、冷
凍青果物食材の撥ね上げが生じず、粉砕攪拌が進んでシ
ャーベツト状の食品が製造される。
【0018】また請求項7に記載の発明は、水又は氷を
入れることなく食材だけを容器に入れて粉砕攪拌する請
求項1乃至6のいずれかに記載の食品製造方法である。
【0019】本発明の食品製造方法では、水又は氷を入
れることなく食材だけを容器に入れて粉砕攪拌する。そ
のためシャーベット状の流動性のある食感が出る。また
本発明では、氷を含まないので、時間が経過しても水っ
ぽくならない。
【0020】さらに請求項8に記載の発明は、使用者に
関する情報を入力する情報入力工程と、前記情報入力工
程で入力された情報を基に食材を選択する食材選択工程
を有し、前記食材選択工程で選択された食材を容器に入
れて撹拌する請求項1乃至7のいずれかに記載の食品製
造方法である。
【0021】本発明の食品製造方法では、例えば使用者
の健康状態や精神状態等の使用者に関する情報を入力す
る情報入力工程を持ち、その情報に基づいて食材を選択
する。そのため使用者の嗜好や健康状態、精神状態に合
致した食物を提供することができ、おいしく、健康にも
良い。
【0022】さらに請求項9に記載の食品製造方法は、
青果物を所定の大きさに切断する工程と、切断された青
果物を冷凍して冷凍青果物食材を製造する工程と、冷凍
青果物食材を輸送する工程と、冷凍青果物食材を消費場
所の近傍で保管する工程を有する請求項1乃至8のいず
れかに記載の食品製造方法である。
【0023】本発明の食品製造方法は、原材料の物流を
含め、効率よく食品を製造せんとするものである。すな
わち本発明では、青果物を所定の大きさに切断する工程
と、切断された青果物を冷凍して冷凍青果物食材を製造
する工程を持つ。これらの工程は、主として専門工場で
行なわれ、専用機によって効率よく作業が行なわれる。
そして本発明では、こうして作られた冷凍青果物食材を
輸送する工程を持つ。すなわち本発明では、トラックや
鉄道等の公知の輸送手段により、冷凍青果物食材を消費
地に運ぶ。そして冷凍製菓物食材を消費場所の近傍で保
管する。そのため消費地においては、廃棄物が全く生じ
ず、作業効率がよい。
【0024】また請求項10に記載の発明は、青果物を
所定の大きさに切断する工程と、切断された青果物を冷
凍して冷凍青果物食材を製造する工程と、冷凍青果物食
材を輸送する工程と、冷凍青果物食材を消費場所の近傍
で保管する工程と、冷凍青果物食材を計量する工程と、
冷凍青果物食材と他の食材を粉砕攪拌する工程を有する
請求項1乃至9のいずれかに記載の食品製造方法であ
る。
【0025】本発明の食品製造方法では、前記した請求
項8に記載の発明と同様、原材料の物流を含め、効率よ
く食品を製造せんとするものであり、専門工場で冷凍青
果物食材を製造し、消費地に運んで消費場所の近傍で保
管する。そのため消費地においては、廃棄物が全く生じ
ず、作業効率がよい。加えて本発明では、冷凍青果物食
材を計量し、冷凍青果物食材と他の食材を粉砕混合する
工程を含む。そのため冷凍青果物食材の製造と、最終製
品たる食品の製造を全く切り離し、別の場所で行なうこ
ととなり、効率が高い。
【0026】また請求項11に記載の発明は、冷凍青果
物食材を消費場所の近傍で外部から見える状態で保管す
る工程を有する請求項1乃至10のいずれかに記載の食
品製造方法である。
【0027】本発明の食品製造方法では、冷凍青果物食
材を消費場所の近傍で外部から見える状態で保管する。
そのため店舗の従業員や来客は、目視して冷凍青果物食
材を選択することができる。特に本発明では、来客が自
己の目で選んで冷凍青果物食材を選択することができる
ので、選択の誤りが少ない。
【0028】また請求項12に記載の発明は、冷凍青果
物食材の粉砕攪拌時の温度は、−5°C以下であること
を特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の食品
製造方法である。
【0029】本発明によると、攪拌後も冷凍青果物食材
が溶けないのでおいしい。
【0030】また請求項13に記載の発明は、容器は簡
易カップであり、簡易カップ内において食材を粉砕撹拌
し、製造された食品を簡易カップごと需要者に提供する
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の
食品製造方法である。
【0031】ここで簡易カップとは、紙コップや樹脂の
カップ、コップ等であり、多くの場合使い捨てられる容
器を指す。本発明の食品製造方法では、紙コップ等の簡
易カップ内において食材を粉砕撹拌し、そのまま需要者
に提供するので、容器を洗浄する必要がない。
【0032】また請求項14に記載の発明は、使用者に
関する情報を入力する手段と、保有する食材に関する情
報を記憶する手段と、使用者に関する情報に基づき、保
有する食材から適切なものを選択する手段と、食材を攪
拌混合する手段を有することを特徴とする食品製造装置
である。
【0033】本発明の食品製造装置は、使用者(例えば
来客)に関する情報を入力する手段を持ち、この情報に
基づいて保有する食材から適切なものを選択する。その
ため使用者の嗜好や健康状態に合致した食材が選ばれ、
おいしく、健康にもよい。なお食材を攪拌混合する手段
は、必ずしも他の手段と一体ではない。
【0034】また請求項15に記載の発明は、請求項1
4に記載の食品製造装置と、冷蔵装置を備え、前記冷蔵
装置内に所定の大きさに切断した青果物を冷凍した冷凍
青果物食材を複数種類簡易カップに入れて貯蔵する自動
販売機である。
【0035】冷蔵装置は、−5°C以下の温度に食材を
冷蔵(冷凍)することができることが望ましい。本発明
の自動販売機では、使用者の嗜好や健康状態、精神状態
に合致した食物を無人で販売することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。本発明の実施形態の食品製造方法は、前
記した様に工場で集中的に冷凍青果物食材を製造し、こ
れを輸送して消費地に運び、店舗内で保管し、適宜使用
する。すなわち従来の食品製造方法では、図16(a)
の様に青果物をトラック輸送して消費地に運び、店舗内
で冷蔵保存される。そして使用のつど適当な大きさに切
断し、牛乳等の液状食材(トッピング材)と合わせて計
量する。計量の後、ミキサーで攪拌し、コップに注いで
来客に供給する。
【0037】これに対して本実施形態の食品製造方法で
は、図16(b)の様に青果を工場で20mmから60
mm程度の大きさに切断する。そして青果を−20°C
以下の温度で急速冷凍し、内部まで完全に凍結させ、冷
凍青果物食材を製造する。
【0038】そして凍結した状態の冷凍青果物食材を保
冷車や保冷コンテナで輸送し、消費地の店舗に運ぶ。店
舗内においては、冷蔵庫で冷凍青果物食材を保管する。
また使用の直前においては、図17の様な冷凍ショーケ
ースに保管して陳列することが望ましい。すなわち内部
が小さく区分けされていたり、小型の収納容器が多数並
べられた冷凍ショーケースを使用し、みかん、りんご、
いちごといった種類別に配列する。
【0039】また本実施形態の食品製造方法では、食品
製造装置1を使用する。食品製造装置1の構造は、後記
する実施例で詳述するが、食材を冷凍保存する保冷部2
と、食材を粉砕攪拌するミキシング部3と、攪拌翼31
等を洗浄する洗浄部5の三者が本体部6に一体化された
ものである。そして食品製造装置1の保冷部2に牛乳や
ヨーグルト等の液状食材を保管し、来客を待つ(以上
準備工程)。
【0040】来客は、前記した冷凍ショーケースから好
みの冷凍青果物食材を選択し、紙に書くなどの方法によ
って店員に注文する(青果物選択工程)。また同時に液
状食材の種類と、大、中、小といった量を指定する(液
状食材選択工程))。また好みや体調に応じて、薬効を
有する薬用補助食材も指定する(薬用補助食材選択工
程)。もちろん、食材の取り合わせによっては、とても
不味い組合せとなる場合もあるので、店内には標準的な
配合等を表示しておくことが望ましい。
【0041】また自分に適した食材が分からない場合
は、食材選定装置104を操作して適性なものを選ぶ
(情報入力工程 食材選択工程)。ここで食材選定装置
104は、後述する様に使用者の健康状態や既往症、精
神状態を入力し、最適な食材を選択して表示するもので
ある。
【0042】店員は、来客からの注文に応じて計量スプ
ーン等で冷凍青果物食材を計量し、攪拌容器に投入す
る。また必要に応じてさじで薬用補助食材を攪拌容器3
1な投入する。さらに食材排出部21のノズル21a,
b,cから所望の液状食材を排出し、攪拌容器31に入
れる(食材投入工程)。なお、水や氷は入れない。
【0043】ついで、攪拌容器31を食品製造装置1の
ミキシング部3に載置し、クラッチ37を接続する。そ
して所定のスイッチをオンして攪拌容器31内の攪拌翼
32を回転させる。攪拌翼32は回転する刃を備え、攪
拌容器31内で回転して食材を粉砕攪拌する(食材粉砕
攪拌工程)。できあがった食品をヘラ等で取り出し、コ
ップや器に移して来客に提供する。以上の工程によって
製造された食品は、水分が少なく、冷凍された食材がそ
のまま、粉砕攪拌されたものであり、濃厚な味がしてお
いしい。また氷等が含まれていないので、時間が経過し
ても水っぽくならない。
【0044】なお使用された攪拌容器や攪拌翼は、食品
製造装置1の洗浄部5にセットされ、自動洗浄される。
【0045】上記した実施形態では、冷凍青果物食材を
冷凍ショーケースに入れて冷却し、牛乳等の液状食材は
食品製造装置1の保冷部2に収納したが、冷凍青果物食
材を保冷部2に保管してもよい。さらに図18の様にミ
キシング部の下部にも冷蔵部を設け、液状食材を収納す
ることも可能である。また上記した方法では、冷凍青果
物食材を品種ごとに分けて冷凍ショーケースに入れて保
管したが、図19に示すように工場からの出荷段階で複
数の冷凍青果物を混合して容器に入れておいてもよい。
このように冷凍青果物を混合して容器に入れたものを利
用する場合は、攪拌容器に容器の中身を全部移して粉砕
攪拌する。また逆に前記した容器側に液状食材と薬用補
助食材を入れ、攪拌翼を容器に差し入れて粉砕攪拌する
ことも可能である。また前記した容器から他の器に食品
を移しかえても良いが、前記した容器に入ったままの状
態で来客に提供することも可能である。
【0046】すなわち前記した様に工場からの出荷段階
で複数の冷凍青果物を混合し、これを紙コップ等の簡易
カップに入れておき、店舗内において図20の様に冷凍
ショーケースに展示する。例えば、バナナとオレンジ、
ほうれん草をコップ1杯の分量となる様に計量し、冷凍
セットフルーツとして保管しておく。また必要に応じて
図20の様にハーフカップ等を用意するのもよい。また
牛乳、ヨーグルト、果汁、蜂蜜、液糖等の液状食材につ
いても、図20の様に予め所定量を計量し、所定の容器
に入れておく。来客は、これらを購入し、店舗内で冷凍
青果物が入った紙コップに液状食材を入れ、店舗内に備
えつけた攪拌装置によってこれらを粉砕攪拌する。より
具体的には、紙コップ内に直接攪拌翼を挿入し、紙コッ
プ内においてこれらを混合する。そして直接、紙コップ
からスプーン等によって攪拌された食品を掬い、食べ
る。
【0047】またさらに図21に示すような自動販売機
を活用する方策も可能である。図21に示す自動販売機
は、食材選定装置と冷蔵装置が一体化したものである。
また必要に応じて攪拌装置も内蔵されている。自動販売
機内の冷蔵庫には、冷凍青果物を混合して紙コップ等に
入れた状態で冷蔵庫に保管している。また液状食材につ
いても、所定の容器に入れられて冷蔵されている。使用
者は、食材選定装置を操作して食品を選定し、その食品
が入れられた紙コップを購入する。そして内蔵する攪拌
装置や、別途の攪拌装置によって紙コップ内の食材を当
該紙コップ内で粉砕攪拌し、直接的に掬って食べる。も
ちろん、好みによっては、食材を攪拌することなく、直
接的にかじって食べてもよい。
【0048】
【実施例】以下さらに本発明の実施例について説明す
る。図1は、本発明の実施例の食品製造装置の斜視図で
ある。図2は、図1の食品製造装置の正面図である。図
3は、図1の食品製造装置の側面図である。図4は、図
2の食品製造装置のA−A断面図である。図5は、本発
明の変形実施例の食品製造装置のB−B断面図である。
図6は、本発明の実施例の食品製造装置のミキシング部
周辺の正面図である。図7は、本発明の実施例の食品製
造装置のミキシング部周辺の側面図である。図8は、本
発明の実施例の食品製造装置のミキシング部正面図およ
び側面図であり、クラッチ収納部と攪拌容器が離れた状
態を示す。図9は、本発明の実施例の食品製造装置のミ
キシング部正面図および側面図であり、クラッチ収納部
と攪拌容器が接合された状態を示す。図10は、本発明
の実施例の食品製造装置の回転軸及びクラッチを昇降さ
せる機構部分の分解斜視図である。図11は、本発明の
実施例の食品製造装置の回転軸及びクラッチを昇降させ
る機構部分の正面図、側面図および正面図である。図1
2は、本発明の他の実施例の食品製造装置の回転軸及び
クラッチを昇降させる機構部分の分解斜視図である。図
13は、本発明の実施例の食品製造装置のクラッチ収納
部と攪拌容器の端部の拡大断面図であり、両者が離れた
状態と接合された状態を示す。図14は、本発明の実施
例の食品製造装置の攪拌翼の回転数と時間を表すグラフ
である。図15は、食材選定装置の構成図である。
【0049】各図において、1は本発明の実施形態の食
品製造装置を示す。本実施形態の食品製造装置1は、保
冷部2と、ミキシング部3と、洗浄部5の三者が本体部
6に一体化され、一つの装置を構成したものである。順
次説明すると、保冷部2は、本体部6の最上段の位置に
あり、一種の冷蔵庫又は冷凍庫である。保冷部2は、図
4の様に断熱壁7で覆われている。保冷部2は、一面が
開口した本体箱8と、その開口を覆う扉部9を有し、前
面側が開閉可能となっている。具体的には、扉部9は本
体箱8とは別の部材で作られており、扉部9と本体箱8
の間はリンク機構10によって接合されている。そのた
め扉部9は、図4の二点鎖線で示すように、上側にはね
上げることができる。扉部9には開閉を容易にするため
に把手14が設けられている。また扉部9の多くの部位
は。ガラス張りとなっており、外部から中を見ることが
できる。
【0050】本体箱8の内部には、冷気循環路11が設
けられており、当該冷気循環路11の端部に循環ファン
12が取り付けられている。また当該冷気循環路11の
中間部には、熱交換器13が配されている。熱交換器1
3は、ペルチェ素子を利用した熱電モジュール15によ
って冷却される。本体箱8の外側には、排熱用の熱交換
器16及びファン17が設けられており、図示しない冷
媒配管によって熱電モジュール15と接続されている。
【0051】本体箱8の内部の底部には、タンク設置座
部19が3か所設けられており、それぞれにタンク18
a,18b,18cが設置されている。タンク18は中
が見えるようにいずれも透明又は半透明の樹脂で作られ
ており、底部に図示しない弁が設けられている。そのた
めタンク18a,b,cをタンク設置座部19に設置す
ると、タンク18の弁が開き、タンク設置座部19に設
けられた液状食材供給配管20とタンク18が連通す
る。
【0052】また液状食材供給配管20は、中間部に電
磁弁(開閉弁)24が設けられ、さらにミキシング3に
設けられた食材排出部21に開口している。すなわち後
記するクラッチ収納部30が垂下された位置に隣接して
食材排出部21が設けられ、当該食材排出部21には、
3個のノズル21a,21b,21cが取り付けられて
いる。そしてタンク18aは、ノズル21aに連通し、
タンク18bは、ノズル21bに連通し、タンク18c
は、ノズル21cに連通する。
【0053】図1のミキシング部3の詳細を図3によっ
て説明する。ミキシング部3は、天面25と底面26及
び奥側の垂直面27だけを持ち、正面側と両側面側は開
放されている。そのためミキシング部3は、側面側から
見て、図の様に略「コ」の字状をしており、中間部分が
大きく空いている。
【0054】ミキシング部3の詳細をさらに図7を用い
て説明する。すなわちミキシング部3は、天面25か
ら、クラッチ収納部30が垂下され、その下部に攪拌容
器31と攪拌翼32が配置されたものである。クラッチ
収納部30は、図の様に円柱状の箱体であり、外部に把
手33が設けられている。またクラッチ収納部30の内
部には、モータ35が内蔵されている。そしてモータ3
5の回転軸36の先端にはクラッチ37が取り付けられ
ている。クラッチ37は、噛み合いクラッチの一方であ
り、図7に示すように凸状が設けられたものである。
【0055】クラッチ収納部30の底には底板38が設
けられており、当該底板38に設けられた開口からクラ
ッチ37だけが露出している。またクラッチ収納部30
の底板38は、図13の様に周部が窪んでおり、クラッ
チ収納部30の外壁62と底板38の外周の窪みによっ
て、環状の溝63が形成されている。そして当該溝63
の部位に、クラッチ37と攪拌翼32が係合したことを
検知する係合検知手段65が設けられている。本実施例
の食品製造装置1では、係合検知手段65は、図の様に
検知ピン66と、リンク部材67と、リミットスイッチ
68によって構成されている。
【0056】検知ピン66は、底板38に対して垂直方
向に摺動可能であり、その先端部分は溝63の下面に露
出し、上面はクラッチ収納部30の内部側に位置する。
リンク部材67は、棒状の部材である。そしてリンク部
材67の中心部は、クラッチ収納部30に設けられたブ
ラケット69にピン68によって揺動可能に支持されて
いる。またリンク部材67は、バネ60によって常時反
時計方向に付勢されている。しかしながら図示しないス
トッパが設けられており、リンク部材67は、図13
(a)に示す様に約30°に傾斜した姿勢で停止してい
る。
【0057】リミットスイチッチ68は、底板38に設
けられたブラケット71に取り付けられている。
【0058】前記したリンク部材67は、検知ピン66
とリミットスイッチ68の間にあり、一端が検知ピン6
6と当接可能であり、他端側はリミットスイッチ68の
検知部と当接可能である。すなわち検知ピン66が上方
に移動するとリンク部材67と接触し、リンク部材が時
計方向に回動してリミットスイッチ68を押す。
【0059】リミットスイッチ68がオンの出力と手動
スイッチ(図示せず)がオンの出力の両方がCPU12
0に入力された時にモーター35が起動するシステムに
なっている。次に食品製造装置1の回転軸36及びクラ
ッチ37を昇降させる機構部分を図1によって説明す
る。前記のモータ35の電力線34は、図9に示すパイ
プ39から外部に引き出されている。またパイプ39の
端部は、図7の天板25の内部に至っている。
【0060】クラッチ収納部30の全体は、軸40によ
って垂下されている。軸40は、クラッチ収納部30の
中心部から上方に向かってのび、図7の様に天面25の
内部に入っている。天面25の内部における構成は、図
10,11の通りであり、支持板41に直線ガイド4
2,垂直壁43a,43b及びガイド棒48が設けら
れ、これらに摺動子50が係合している。
【0061】すなわち天面25の一部に支持板41が設
けられており、当該支持板41の中心部に直線ガイド4
2が設けられている。また直線ガイド42を囲む様に2
つの垂直壁43a,43bが立設されている。垂直壁4
3a,43bは、具体的には、板を「コ」の字状に折り
曲げて、図示しないネジで支持板41の上面に固定した
ものである。垂直壁43a,43bには、それぞれガイ
ド溝45a,45bが設けられている。ガイド溝45
は、いずれも垂直部46の両端に水平部47a,47b
が設けられたものである。水平部47a,47bは、い
ずれも同一の方向にのびている。そのためガイド溝45
は、概ね「コ」の字状をしている。垂直壁43a,43
bに設けられたガイド溝45a,45bは、前記した直
線ガイド42の中心に対して点対象の位置にある。
【0062】また垂直壁43a,43bのさらに外側に
は、それぞれガイド棒48が設けられている。
【0063】摺動子50は、鋼板を「ひ」の字状に折り
曲げて作られたものであり、凹部51の開口端にフラン
ジ部52が設けられている。そしてフランジ部52に
は、それぞれ長孔53が設けられている。長孔53の軸
線は、円弧を描き、その中心は摺動子50の中心と一致
する。
【0064】摺動子50の凹部51の垂直壁の内面に
は、舌片54が設けられている。舌片54は、フランジ
部52よりも下側に向かって垂下し、さらに内側に向か
ってピン55が突出している。
【0065】摺動子50は、図9,11の様に垂直壁4
3a,43bに覆いかぶさる様に取り付けられ、フラン
ジ部52に設けられた長孔53に垂直壁43a,43b
の外側に立設されたガイド棒48が挿通されている。そ
して摺動子50のフランジ部52と支持板41の間に
は、バネ60が設けられている。バネ60は、ガイド棒
48に挿通されており、摺動子50を常時上方に向かっ
て押圧している。
【0066】またガイド棒48には、摺動子50のガイ
ドとなる係止部材56が取り付けられている。
【0067】一方、摺動子50の舌片53に設けられた
ピン55が垂直壁43a,43bに設けられたガイド溝
45a,45bと係合しているので、摺動子50は、中
間の高さにおいては上下方向にのみ移動可能であり、上
限位置および下限位置では回転方向にのみ移動可能であ
る。従って摺動子50と連動するクラッチ収納部30
も、上限位置及び下限位置では回転方向にのみ自由度が
あり、その中間の高さにおいては垂直方向にのみ移動す
る。また摺動子50は常時バネ60によって上方に付勢
されているので、クラッチ収納部30は、常時上限の位
置で停止している。クラッチ収納部30の下限位置の高
さは、後記する様に図7の攪拌容器31が設置された時
における攪拌容器31の上端の高さに等しい。
【0068】次にミキシング部3の構成を図2、図3、
図4、図7によって説明する。ミキシング部3の底面2
6であって前記したクラッチ収納部30の真下の位置に
は、攪拌容器設置座73(図2)が設けられている、攪
拌容器設置座73は、後記する攪拌容器31(図4)の
底部と合致する環状の枠である。ただし攪拌容器設置座
73は、正面部の一部に切り欠き部75(図6)が設け
られている。この切り欠き部75は、攪拌容器31の把
手を係合させるために設けられたものである。
【0069】以下、図7によって説明する。またミキシ
ング部3には、図7の様に攪拌容器31と攪拌翼32が
配置されている。攪拌容器31は、ガラス等の透明な素
材で作られたポットの様な部材である。すなわち攪拌容
器31の外形形状は有底の円筒形である。攪拌容器31
の内径は、開口端に設けられた注ぎ口の部位を除いてい
ずれの部位も一定である。攪拌容器31の内底の中央部
には、突起が設けられている。攪拌容器31には、取り
外し可能な上蓋79が設けられている。そして上蓋79
の中央には開口80が設けられている。また攪拌容器3
1には、樹脂製の把手78(図4)が取り付けられてい
る。
【0070】攪拌翼32は、軸部材81の下端近傍に二
枚の回転刃を備えたものである。また軸部材81の上端
部には、クラッチと係合する係合部83が設けられてい
る。係合部83は、具体的には溝である。さらに軸部材
81の下端には穴84が設けられている。攪拌翼32は
攪拌容器31の中にあり、下端の穴84が攪拌容器31
の内底に設けられた突起と係合し、上部は上蓋79の穴
84と係合している。そのため攪拌翼32は、その両端
が支持され、攪拌容器31の中で直立していて回転可能
である。
【0071】前記した攪拌容器31及び攪拌翼32は、
前記した本体部2に属する部材から着脱自在である。
【0072】次に、洗浄部の構成を図4によって説明す
る。下段の洗浄部5は、食器洗い器である。洗浄部5
は、正面側が扉85になっており、下端扉85が図示し
ないヒンジによって本体部に取り付けられている。また
洗浄部5の内部には、上部と下部にシャワーノズル8
6,87が設けられている。また洗浄部5には、温水器
88が設けられており、温水器88の温水タンクの湯が
シャワーノズル86,87から噴射される。シャワーノ
ズル86,87は、公知の食器洗い器と同様に回転す
る。
【0073】洗浄部5の内部には、棚89が設けられて
いる。また洗浄部5の底部には排水路90が設けられて
いる。また本実施例の食品製造装置1では、保冷部2
と、ミキシング部3の間に液晶パネル110が嵌め込ま
れている。液晶パネル110は、使用者が食材の選択や
排出量の設定を行う場合に使用するものである。
【0074】次に本実施例の食品製造装置1の機能を、
前記した新規の食品を製造する場合を例に説明する。
【0075】本発明の食品製造装置1に使用する食材
は、青果物を所定の大きさに切断した後に冷凍した冷凍
青果物食材と、液状の飲料からなる液状食材、及び薬効
を有する薬用補助食材が適宜選択使用される。
【0076】ここで冷凍青果物食材は、バナナ、いち
ご、リンゴ、桃、パイナップル、メロン、マンゴー、オ
レンジ、グレープフルーツ、ラズベリー、ブルベリー等
の果物、キャベツ、セロリ、にんじん、ビート、パセ
リ、レタス、ほうれん草、クレソン、にんにく等の野菜
を所定の大きさに切断し、冷凍させたものである。本出
願人らの計画では、例えばオレンジは、一房単位、いち
ごは一個そのまま、パイナップルやリンゴ等は、20〜
60mm角程度の大きさに切って冷凍する。また冷凍
は、−20°程度で行い、内部まで完全に冷凍する。
【0077】また本発明者らの店舗計画によると、冷凍
青果物食材は、工場で切断、冷凍し、店舗に運ばれて冷
凍ショーケースに展示される。また場合によっては、本
実施形態の食品製造装置1の保冷部2に収納する。また
さらには、所定の組合せのものを予めセットして容器に
入れておく、例えば、バナナとオレンジ、ほうれん草を
コップ1杯の分量となる様に計量し、冷凍セットフルー
ツとして保管しておく。いずれの場合でも、使用時には
食材の温度が−5°C以下、より好ましくは−10°C
以下であって、内部まで完全に凍結していることが望ま
しい。
【0078】液状食材は、牛乳、ヨーグルト、果汁、蜂
蜜、液糖等である。液状食材は、タンク18に入れられ
て、本実施例の食品製造装置1の保冷部2に収納する。
ただし、これは必須ではなく、他の冷蔵庫に保管してお
くこともある。
【0079】薬効を有する補助食材は、例えば各種のビ
タミン剤、カフェイン、アルコール、食物繊維、カルシ
ウム等の栄養剤、ちんぴ、葛根、いかり草、松葉、うこ
ん、くこ、シャクヤク、福寿草、おうばく、ゆきのし
た、朝鮮人参、クロレラ等の漢方薬あるいはこれに準ず
るもの、またはこれらのエキス等であり、何らかの薬効
を有する添加物である。これらは所定の容器に入れてお
く。
【0080】また本発明者らの計画では、他に、食材選
定装置を使用する。食材選定装置は、図15の様に使用
者に関する情報を入力する情報入力手段と、保有する食
材に関する情報を記憶する食材情報記憶手段と、使用者
に関する情報に基づき、保有する食材から適切なものを
選択する選択手段を持つものであり、コンピュータが活
用される。使用者に関する情報を入力する手段とは、例
えば来客の性別、身長、体重、胸囲等の身体的特徴や、
年齢、心臓病や腎臓病、糖尿病等の既往症の有無、甘い
ものが好きとか、辛いものが好きといった嗜好の傾向、
親族の病歴、今の体調、気分等を来客みずからが入力す
るものであり、具体的にはキーボードやタッチパネル等
が活用される。
【0081】一方、保有する食材に関する情報を記憶す
る手段は、在庫する食材の種類や、味、薬効、適正な添
加量を記憶しておくものであり、具体的には、ハードデ
ィスクドライブ等が活用される。
【0082】また保有する食材から適切なものを選択す
る手段は、例えば、いろいろなモデルケースと、適正な
食材の組み合わせを記憶させておき、来客が入力した条
件に近いモデルを選択するものである。
【0083】例えば、42才男性で、身長167cm、
体重67kg、既往症無し、祖父が脳梗塞、睡眠不足、
気分沈鬱であって酸っぱいものが好みであるという情報
を食材選定装置に入力すると、冷凍青果物食材はパイナ
ツプル、オレンジを選択し、液状食材は、ヨーグルトと
果汁を選択し、補助食材は、ビタミン剤、カフェイン、
食物繊維が選択される。またこれらのコップ一杯分の分
量も同時に演算される。またこれらの演算値がCRTや
液晶画面等の出力手段に表示される。
【0084】そして食材選定装置が演算した配合に基づ
き、計量スプーン等で冷凍青果物食材と補助食材を計量
し、攪拌容器31に入れる。なお、攪拌容器31には、
予め攪拌翼32を装着しておく(上蓋79は外してお
く)。本発明者らの計画では、水及び氷は、一切入れな
い。続いて攪拌容器31を食材排出部20のノズル21
a,b,cの真下に保持し、液晶パネル110を操作し
て液状食材とその分量を入力する。本発明者らの計画で
は、分量の入力は、カップに合わせて大、中、小といっ
た3段階程度のものである。
【0085】そして入力が完了して所定のスイッチをオ
ンすると、所望の量の液状食材が食材排出部20のノズ
ル21a,b,cから滴下される。ここで本実施例の食
品製造装置1では、液状食材の計量は、電磁弁の開成時
間を増減することにより行う。例えば「カップ大」の設
定であれば、3つの電磁弁が合計約5秒開き、「カップ
中」の設定であれば、3つの電磁弁が合計約4秒開き、
「カップ小」の設定であれば、3つの電磁弁が合計約3
秒開く。ただし、本実施例の食品製造装置1では、重力
によって液状食材を滴下するものであるから、タンクに
液状食材が満水状態に入っている場合と、残量が残り少
ない場合では、単位時間当たりの流量が相違する。その
ためタンクの残量に応じて、電磁弁の開閉時間を増減す
る補正をすることが望ましい。すなわち、液状食材の供
給回数が多く、タンク内の液状食材の残量が少ないこと
が予想される場合は、電磁弁24の開成時間をより長く
する。本発明者らが採用した実験式は、次の通りであ
る。
【0086】
【数1】
【0087】上記した式は、タンク内の食材の残量に応
じて開閉弁が開成される時間を変更したものである。タ
ンク内の食材の残量は、例えば食材の排出回数を記憶し
ておいて満水の状態から総排出量を引く演算を行なった
り、一回毎の残量を演算することにより算出される。前
記した式では、一回ごとの残量を演算することにより算
出している。すなわち上記した式は、各タンク18の個
別の残量を保冷部内の食材の残量としている。そして各
タンク18の個別の残量は、前々回のタンクの個別の残
量(演算値)から前回の「各タンクから排出された液量
(排出の希望量 設定値)」を定数で除した値を引く演
算により算出している。そして残量に応じて各開閉弁2
4が開成される時間が変更される。「前々回、前回」と
は、要するに特定の回と、その次の回の意味であり、
「前回」と「今回」の値によって演算してもよい。
【0088】本発明ではタンクの個別の残量(例えば前
々回または前回の残量)から、一回に個別のタンクから
排出させる排出量(例えば前回または今回の排出量)を
所定値で除した値を引く演算により算出することとし
た。なお個別のタンクから排出させる排出量は、多くの
場合、設定値であり、実測値を使用する必要はない。ま
た「所定値」は、実験によって求められる定数である。
もちろん上記した簡便な計算によらず、各タンクの個別
の残量を保冷部2内の食材の残量とし、各タンクの残量
を正確に演算して残量に応じて各開閉弁が開成される時
間を変更してもよい。
【0089】ノズル21a,b,cから所定量の液状食
材が排出されると、これら攪拌容器31に上蓋79を装
着し、ただちに攪拌容器31をミキシング部3の攪拌容
器設置座73にセットする。すなわち攪拌容器31を環
状の枠内に設置し、攪拌容器31の把手78を切り欠き
部75に係合させる。本実施例では、把手78を切り欠
き部75に係合するので、本体側から回転力を受けて
も、攪拌容器31は回転しない。
【0090】そしてミキシング部3のクラッチ収納部3
0を手で押し下げ、クラッチ収納部30の下面を攪拌容
器31の上面に当接させる。クラッチ収納部30は、摺
動子50がガイド溝45の垂直部46に沿って垂直方向
にのみ移動するので、クラッチ収納部30は、回転する
ことなく、平行移動する。そしてクラッチ収納部30が
下限の位置にある時、ちょうど、クラッチ収納部30の
下端が、攪拌容器31の上端と当接する。より具体的に
は、クラッチ収納部30の下面の環状の溝63に、攪拌
容器31の縁が入り込む。
【0091】また同時に、攪拌容器31が攪拌容器設置
座73にセットされていて水平方向の位置決めがなされ
ているので、クラッチ収納部30の下面に露出している
クラッチ37が攪拌容器31に上蓋79から突出した攪
拌翼32の係合部83と接する。そしてクラッチ37と
攪拌翼32の係合部83が係合する。この様に、本実施
例では、クラッチ37が移動し、かつその移動した位置
に攪拌容器31が位置決めされているので、クラッチ3
7の接続は容易である。ついで、クラッチ収納部30を
ネジ締め方向に回転させる。その結果、上部の摺動子5
0のピン55がガイド溝45の水平部46に沿って水平
に移動し、ピン55は垂直部46の位置を離れる。その
ため摺動子50は上部に移動しえなくなり、クラッチ収
納部30は、最下部で停止する。そのためクラッチ37
と攪拌翼32の係合部83は、係合状態を維持し続け
る。
【0092】またこのとき、係合検知手段65の検知ピ
ン66が、攪拌容器31の上面と当接し、検知ピン66
を上方向に押し上げる。その結果、検知ピン66の上端
がリンク部材67と接触し、リンク部材が時計方向に回
動してリミットスイッチ68を押す。そして前記した様
にリミットスイッチ68がオンの出力と手動のスイッチ
(図示せず)がオンの出力の両方がCPU120に入力
された時にモーター35が起動するシステムになってい
るので、この状態でスイッチ(図示せず)をオンする
と、モータ35が回転してクラッチを経由して攪拌翼が
回転し、攪拌容器内の食材を粉砕攪拌する。ただし本実
施形態の食品製造装置1では、スイッチをオンしても、
いきなりモータ35は連続運転とはならず、図14の様
に最初に間欠運転が行われる。具体的には、スイッチを
入れてから、0.5〜3秒間隔で、0.1〜0.3秒
間、3回程度モータ35が回転される。すなわち0.5
〜3秒程度の休止時間を挟む。休止時間は、理想的には
0.8〜1.2秒程度である。そして、1〜3秒程度の
間隔を開けた後、モータ35が連続運転される。
【0093】この様に最初にモータ35を間欠運転させ
る理由は、前記した通り、食材への回転刃の噛み込みを
防ぐためと、食材の粉砕を円滑に行わしめるためであ
る。すなわち本実施例では、青果物を冷凍した食材を使
用し、その割合が非常に高い。そのためモータ35を連
続回転させると、回転刃が食材に噛み込み、回転刃が回
らなくなってしまう。そこで本実施例では、最初に攪拌
翼を間欠的に回転させ、衝撃を利用して食材を割る。
【0094】回転刃を回転させると、食材が上方に撥ね
上げられるが、本実施例の様に回転刃を間欠的に回転さ
せると、回転刃が停止した瞬間に逃げた食材が落下し、
再度、回転刃が接触しうる位置に戻る。そのため再度の
回転によって食材がさらに粉砕される。こうして何度か
の間欠運転を終えると、食材は小片に裁断され、もはや
回転刃が噛み込んだり、撥ね上がったり、逃げたりとい
った懸念がなくなる。そこで本実施例では、数回の間欠
運転の後、モータ35を連続回転させる。なお本実施例
では、モータ35を連続回転させる場合でも、最初の回
転数を早くし、その後、少し回転を落として一定時間攪
拌し、さらに回転を落として一定時間攪拌する。そして
最後に最高回転で一定時間攪拌する。すなわち間欠回転
の後に予め設定された時間だけ連続運転するが、前記連
続運転の期間中、その4分の1以上の時間は、最高回転
数から30%以上減速して回転することが望ましい。ま
た間欠回転の後に予め設定された時間だけ連続運転する
が、前記連続運転の時間を3等分したとき、中間の時間
帯における総回転数が、他の時間帯の総回転数よりも少
ないことが望ましい。
【0095】すなわち本発明者らの計画では、攪拌の際
に食材に水や氷を添加しない。加えて本発明者らの計画
は、前記した様に来客の健康状態や嗜好に応じて、個別
の食材を選択し、客の目前でこれらを攪拌して提供する
ものであるから、一回に攪拌する食材の量は少ない。そ
のため高速回転で攪拌を続けると、攪拌の際に食材が飛
び散り、食材の粉砕を十分に行なうことが困難となる。
これに対して上記した様に連続回転の中途の部分で攪拌
翼を減速させると、食材の飛散が抑制され、食材を均一
に粉砕・分散させることができる。
【0096】回転が停止すると、クラッチ収納部30を
ネジが緩む方向に回転し、上部の摺動子50のピン55
をガイド溝45の垂直部46の位置に合わせる。その結
果、摺動子50は上方に自由度が生じ、バネ60の力で
自動的に上昇する。従ってクラッチ収納部30は上昇す
る。なおクラッチ収納部30は、バネ60によって常時
上方に付勢されているが、上下方向の位置が安定しない
ので、装置の休止中は、クラッチ収納部30を上端部で
ネジ締め方向に回転し、摺動子50のピン55をガイド
溝45の垂直部46から離れた位置に移動させることが
望ましい。
【0097】そして攪拌容器31を攪拌容器設置座73
から取り外し、攪拌容器31から食品を取り出す。でき
あがった食品は、水分の含有量が少なく、食味が良い。
また時間器が経過しても水っぽくならない。さらに来客
の健康状態や気分に応じた食材が選択されているので、
特に美味しく感じ、健康にもよい。
【0098】また使用済みの攪拌容器31と攪拌翼32
は、最下段の洗浄部5に入れて洗浄する。すなわち洗浄
部5の扉85を開いて棚89に攪拌容器31と攪拌翼3
2を入れる。そして上部と下部のシャワーノズル86,
87から温水を噴射させ、攪拌容器31と攪拌翼32を
洗浄する。
【0099】さらに一日の作業が終わると、タンク18
を取り出し、中の液状食材を抜く。そしてタンク18を
洗浄すると共に、タンク18に水をつめ、再度保冷部2
に装着する。そして電磁弁24を開成状態とし、液状食
材供給配管20に水を通過させて当該配管を洗浄する。
【0100】以上説明した実施例では、保冷部2に装着
されるタンク18に水を詰めて、液状食材供給配管20
を洗浄する構成を開示したが、本発明の食品製造装置1
では、洗浄部5を持つので洗浄部5の水又は湯を液状食
材供給配管20に導いて、当該配管内を洗浄することも
できる。図5は、洗浄部5から湯を導いて配管を清掃す
ることができる構成を図示したものである。なお、図5
に示す食品製造装置1’は前記した食品製造装置1と主
要部が共通であるため、共通する部品に先の実施例と同
一の番号を付して、重複した説明を省略する。
【0101】図5に示す食品製造装置1’では、温水器
88の湯溜タンクから液状食材供給配管20に温水供給
配管91が接続されている。そして当該配管91の中途
にはポンプ92が設けられて、湯溜タンク内の湯は加圧
して液状食材供給配管20に供給される。一方、本実施
例では、タンク18’は電磁弁24’と一体化されてお
り、電磁弁24の吐出側は、下向きのノズル93となっ
ている。そして本体部2側には、底部に開口94が設け
られ、ノズル93を当該開口94に差し込むことによ
り、タンク18’の接続が完了する。前記した洗浄用の
温水供給配管91は、ノズル93を差し込む開口94の
近傍に接続され、接続部の近くの部位に電磁弁95が設
けられている。
【0102】本実施例の食品製造装置1’の食材供給配
管20を洗浄する場合は、タンク18’に付属した電磁
弁24’を閉じると共に、温水供給配管91の電磁弁9
5を開く。そしてポンプ92を起動して湯溜タンク内の
湯を食材供給配管20に供給する。その結果、食材供給
配管20の分岐部から食材排出部20のノズル21a,
b,cに湯が流れ、食材供給配管20の汚れが落ちる。
また本実施例の食品製造装置1’では、電磁弁24’が
タンク18’と一体化されているので、電磁弁24’の
内部の洗浄も容易である。
【0103】また前記した実施例では、クラッチ収納部
30を上方に付勢するのに、コイルバネ60が使用され
ているが、コイルバネ60は、全長の変化に対する発生
力の変化が著しい。そのため、コイルバネ60の選定は
困難であり、コイルバネ60が強すぎるとクラッチ収納
部30を押し下げるのが困難であり、逆に強すぎるとク
ラッチ収納部30が上端部まで移動しない。そこでコイ
ルバネ60に代わって、発生力の変化が少ないうずまき
バネ(ゼンマイ)を採用する方策も有効である。
【0104】図12は、コイルバネに代わってうずまき
バネ(ゼンマイ)を採用した構成を図示するものであ
る。すなわち本実施例では、垂直壁43a’,43b’
に天井部96が設けられ、当該天井部96に、うずまき
バネ97の一端が取り付けられている。また摺動子5
0’は、正面側から見て「コ」の字状をしており、垂直
部分には外側に向かってピン55’が突出している。ま
た摺動子50’の背面側には、図12(b)の様に突出
部98が設けられている。突出部98は、二つの垂直部
分に共に設けられており、二つの突出部98は互いに平
行に面する。そして当該突出部98には、孔99が設け
られ、軸100を介してうずまきバネ(ゼンマイ)97
の本体部分101が取り付けられている。前記した摺動
子50’は、垂直壁43a’,43b’の内側にあり、
ピン55’は垂直壁43a’,43b’に設けられたガ
イド溝46’と係合している。
【0105】本実施例によると、うずまきバネ97の巻
き戻ろうとする力により、摺動子50’は常に天井部9
6に引き寄せられており、摺動子50’と連動するクラ
ッチ収納部30は常時上方に付勢されている。本実施例
によると、クラッチ収納部30を昇降させる力がクラッ
チ収納部30の高さに係わらず一定となり、使い勝手が
よい。
【0106】また上記した実施例では、攪拌容器を備え
るものを例示したが、例えば、攪拌翼だけを備え、飲用
のカップに食材を投入して飲用カップに直接攪拌翼を挿
入する構成も考えられる。ここで飲用のカップは、紙コ
ップ等の使い捨てのものを使用することが望ましい。こ
の構成によると、洗浄部5で攪拌翼32だけを洗浄する
こととなる。また適当な冷凍青果物を予めカップ等に入
れた状態で保管し、攪拌の直前に牛乳等を入れてもよ
く、この場合についても攪拌翼32だけを洗浄する。さ
らに適当な冷凍青果物を予めカップ等に入れた状態で保
管し、使用の他の容器に移し替え、牛乳等を入れて、攪
拌してもよく、この場合についても攪拌翼32だけを洗
浄する。
【0107】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1乃至13に
記載の食品製造方法は、所定の大きさに切断した青果物
を冷凍した冷凍青果物食材を使用することにより、使用
時に青果物の皮、芯、種などの廃棄物が発生せず、青果
物材料の長期保存が可能で、青果物材料の購入に季節の
影響を受けにくく、従来に比べて製造に手間がかから
ず、顧客の待ち時間を短縮できる効果がある。また所定
の大きさに切断した青果物を冷凍した冷凍青果物を粉砕
することにより、氷を入れる必要がなくなり、シャーベ
ット状の流動性のある食感が出せて、水っぽくならない
半冷凍飲料を提供できる効果がある。
【0108】特に請求項2に記載の食品製造方法では、
薬効を有する薬用補助食材を一緒に攪拌するため、栄養
剤等を別途摂取する必要がなく、おいしくて身体によい
食品を提供することができる効果がある。
【0109】さらに請求項3に記載の食品製造方法は、
複数種の冷凍青果物食材及び液状食材の中からいくつか
のものを選択して粉砕攪拌するので、選択の幅が広が
り、顧客に合ったものを選択できる効果がある。
【0110】また請求項4に記載の食品製造方法は、薬
用補助食材も選定して一緒に攪拌するため、栄養剤等を
別途摂取する必要がなく、おいしくて身体によい食品を
提供することができる効果がある。
【0111】また請求項5に記載の食品製造方法では、
粉砕撹拌手段は回転する刃を備え冷凍青果物食材を粉砕
可能である。そのため冷凍された食材がそのまま、粉砕
攪拌され、シャーベット状となっておいしい。
【0112】さらに請求項6に記載の食品製造方法は、
攪拌翼の食い込みや、冷凍青果物の撥ね上げが生じず、
粉砕攪拌が進んでシャーベツト状の食品が製造される。
【0113】また請求項7に記載の水又は氷を入れるこ
となく食材だけを容器に入れて粉砕攪拌するので、時間
が経過しても水っぽくならない。
【0114】さらに請求項8に記載の食品製造方法で
は、使用者の嗜好や健康状態、精神状態に合致した食物
を提供することができ、おいしく、健康にも良い。
【0115】さらに請求項9,10に記載の食品製造方
法は、消費地においては廃棄物が全く生じず、作業効率
がよい。
【0116】また請求項11に記載の食品製造方法は、
来客が自己の目で選んで冷凍青果物食材を選択すること
ができるので、選択の誤りが少ない。
【0117】また請求項12に記載の食品製造方法によ
って作られた食品は、冷たくておいしい。
【0118】また請求項13に記載の食品製造方法で
は、紙コップ等の中で食材を粉砕撹拌し、そのまま需要
者に提供するので、容器を洗浄する必要がなく、作業効
率がよい。
【0119】また請求項14に記載の発明は、使用者
(例えば来客)に関する情報を入力する手段を持ち、こ
の情報に基づいて保有する食材から適切なものを選択す
るので、使用者の嗜好や健康状態に合致した食材が選ば
れ、おいしく、健康にもよい。
【0120】また請求項14に記載の発明によると、使
用者の嗜好や健康状態、精神状態に合致した食物を無人
で販売することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の食品製造装置の斜視図
【図2】図1の食品製造装置の正面図
【図3】図1の食品製造装置の側面図
【図4】図2の食品製造装置のA−A断面図
【図5】本発明の変形実施例の食品製造装置のB−B断
面図
【図6】本発明の実施例の食品製造装置のミキシング部
周辺の正面図
【図7】本発明の実施例の食品製造装置のミキシング部
周辺の側面図
【図8】本発明の実施例の食品製造装置のミキシング部
正面図および側面図であり、クラッチ収納部と攪拌容器
が離れた状態を示す
【図9】本発明の実施例の食品製造装置のミキシング部
正面図および側面図であり、クラッチ収納部と攪拌容器
が接合された状態を示す
【図10】本発明の実施例の食品製造装置の回転軸及び
クラッチを昇降させる機構部分の分解斜視図
【図11】本発明の実施例の食品製造装置の回転軸及び
クラッチを昇降させる機構部分の正面図、側面図および
正面図
【図12】本発明の他の実施例の食品製造装置の回転軸
及びクラッチを昇降させる機構部分の分解斜視図
【図13】本発明の実施例の食品製造装置のクラッチ収
納部と攪拌容器の端部の拡大断面図であり、両者が離れ
た状態と接合された状態を示す
【図14】本発明の実施例の食品製造装置の攪拌翼の回
転数と時間を表すグラフ
【図15】食材選定装置の構成図
【図16】従来技術と本発明の実施形態の食品製造方法
を比較する図面
【図17】本発明の実施形態の食品製造方法の工程を示
す説明図
【図18】本発明の他の実施形態の食品製造方法の工程
を示す説明図
【図19】本発明の他の実施形態の食品製造方法の工程
を示す説明図
【図20】本発明のさらに他の実施形態の食品製造方法
の工程を示す説明図
【図21】本発明の実施形態の自動販売機の正面図
【符号の説明】
1,1’食品製造装置 2 保冷部 3 ミキシング部 5 洗浄部 18a、18b、18c タンク、 19 タンク設置座部 20 液状食材供給配管 24,24’電磁弁(開閉弁) 30 クラッチ収納部 31 攪拌容器 32 攪拌翼 35 モータ 37 クラッチ 43a,43b,43a’,43b’垂直壁 45a,45b ガイド溝 50,50’摺動子 55 ピン 60 バネ 65 係合検知手段 66 検知ピン 67 リンク部材 68 リミットスイッチ 86,87 シャワーノズル 88 温水器 89 棚 90 排水路 91 温水供給配管 97 うずまきバネ 110 液晶パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 安輝子 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 上平 修三 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 藤本 眞嗣 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 稲森 昭平 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 吉田 泉 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 上田 啓裕 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 4B014 GB21 GB23 GG07 GG09 GG11 GG18 GK12 GP01 GP12 GQ12 GT01 GT20 4B016 LC06 LC07 LE03 LG01 LG02 LG05 LG08 LG09 LG10 LP03 LP04 LP11 4B069 CA04 HA01 HA06 HA09 HA11 HA13 HA14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の大きさに切断した青果物を冷凍し
    た冷凍青果物食材と、液状の飲料からなる液状食材とを
    容器に入れる食材投入工程と、粉砕撹拌手段により前記
    容器内の食材を粉砕撹拌する食材粉砕撹拌工程とからな
    る食品製造方法。
  2. 【請求項2】 所定の大きさに切断した青果物を冷凍し
    た冷凍青果物食材と、液状の飲料からなる液状食材と、
    薬効を有する薬用補助食材とを容器に入れる食材投入工
    程と、粉砕撹拌手段により前記容器内の食材を粉砕撹拌
    する食材粉砕撹拌工程とからなる食品製造方法。
  3. 【請求項3】 所定の大きさに切断した青果物を冷凍し
    た複数種の冷凍青果物食材の中から少なくとも1種を選
    択する青果物選択工程と、液状の飲料からなる複数種の
    液状食材の中から少なくとも1種を選択する液状食材選
    択工程と、前記青果物選択工程で選択された前記冷凍青
    果物食材と、前記液状食材選択工程で選択された前記液
    状食材とを容器に入れる食材投入工程と、粉砕撹拌手段
    により前記容器内の食材を粉砕撹拌する食材粉砕撹拌工
    程とからなる食品製造方法。
  4. 【請求項4】 所定の大きさに切断した青果物を冷凍し
    た複数種の冷凍青果物食材の中から少なくとも1種を選
    択する青果物選択工程と、液状の飲料からなる複数種の
    液状食材の中から少なくとも1種を選択する液状食材選
    択工程と、薬効を有する複数種の薬用補助食材の中から
    少なくとも1種を選択する薬用補助食材選択工程と、前
    記青果物選択工程で選択された前記冷凍青果物食材と、
    前記液状食材選択工程で選択された前記液状食材と、前
    記薬用補助食材選択工程で選択された前記薬用補助食材
    とを容器に入れる食材投入工程と、粉砕撹拌手段により
    前記容器内の食材を粉砕撹拌する食材粉砕撹拌工程とか
    らなる食品製造方法。
  5. 【請求項5】 粉砕撹拌手段は回転する刃を備え、冷凍
    青果物食材を粉砕可能である請求項1乃至4のいずれか
    に記載の食品製造方法。
  6. 【請求項6】 粉砕撹拌手段の刃は、最初間欠的に回転
    し、その後連続的に回転することを特徴とする請求項5
    に記載の食品製造方法。
  7. 【請求項7】 水又は氷を入れることなく食材だけを容
    器に入れて粉砕攪拌する請求項1乃至6のいずれかに記
    載の食品製造方法。
  8. 【請求項8】 使用者に関する情報を入力する情報入力
    工程と、前記情報入力工程で入力された情報を基に食材
    を選択する食材選択工程を有し、前記食材選択工程で選
    択された食材を容器に入れて撹拌する請求項1乃至7の
    いずれかに記載の食品製造方法。
  9. 【請求項9】 青果物を所定の大きさに切断する工程
    と、切断された青果物を冷凍して冷凍青果物食材を製造
    する工程と、冷凍青果物食材を輸送する工程と、冷凍青
    果物食材を消費場所の近傍で保管する工程を有する請求
    項1乃至8のいずれかに記載の食品製造方法。
  10. 【請求項10】 青果物を所定の大きさに切断する工程
    と、切断された青果物を冷凍して冷凍青果物食材を製造
    する工程と、冷凍青果物食材を輸送する工程と、冷凍青
    果物食材を消費場所の近傍で保管する工程と、冷凍青果
    物食材を計量する工程と、冷凍青果物食材と他の食材を
    粉砕攪拌する工程を有する請求項1乃至9のいずれかに
    記載の食品製造方法。
  11. 【請求項11】 冷凍青果物食材を消費場所の近傍で外
    部から見える状態で保管する工程を有する請求項1乃至
    10のいずれかに記載の食品製造方法。
  12. 【請求項12】 冷凍青果物食材の粉砕攪拌時の温度
    は、−5°C以下であることを特徴とする請求項1乃至
    11のいずれかに記載の食品製造方法。
  13. 【請求項13】 容器は簡易カップであり、簡易カップ
    内において食材を粉砕撹拌し、製造された食品を簡易カ
    ップごと需要者に提供することを特徴とする請求項1乃
    至12のいずれかに記載の食品製造方法。
  14. 【請求項14】 使用者に関する情報を入力する手段
    と、保有する食材に関する情報を記憶する手段と、使用
    者に関する情報に基づき、保有する食材から適切なもの
    を選択する手段と、食材を攪拌混合する手段を有するこ
    とを特徴とする食品製造装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の食品製造装置と、
    冷蔵装置を備え、前記冷蔵装置内に所定の大きさに切断
    した青果物を冷凍した冷凍青果物食材を複数種類簡易カ
    ップに入れて貯蔵する自動販売機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009520493A (ja) * 2005-12-21 2009-05-28 コンパニ・ジェルベ・ダノン 冷凍デザートの製造方法およびそれにより得られる冷凍デザート
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JP2009528045A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 コンパニ・ジェルベ・ダノン 冷凍デザートの製造方法および該方法により得られる冷凍デザート
WO2015018205A1 (zh) * 2013-08-05 2015-02-12 Huang Zisheng 冷冻食物自动烹制售卖系统
US10354479B2 (en) 2013-08-05 2019-07-16 ZiSheng Huang System for automatically cooking and selling frozen food

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