JPH1175701A - 枕形袋体容器を使用するソフト状アイスクリームの製造方法 - Google Patents
枕形袋体容器を使用するソフト状アイスクリームの製造方法Info
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- JPH1175701A JPH1175701A JP9256266A JP25626697A JPH1175701A JP H1175701 A JPH1175701 A JP H1175701A JP 9256266 A JP9256266 A JP 9256266A JP 25626697 A JP25626697 A JP 25626697A JP H1175701 A JPH1175701 A JP H1175701A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】 ハード状アイスクリームの前駆体として
のソフト状アイスクリームを、ピローパックと称する
紙、プラスチックなどで製造された袋体の下部開口を封
止し、上部開口から内部に注入した後、上部開口をも封
止して、このように上、下の開口が封止され、内部にソ
フト状アイスクリームを収容したピローパックを−20
℃〜−35℃の温度に凍結、硬化し、このようにして保
管されたハード状アイスクリームを−8℃〜+4℃のソ
フト状アイスクリームとして保冷庫で保冷し、喫食者の
要求によりコーン、モナカ等の受器に注入して供給す
る。 【効果】 このようにピローパックに注入された後は、
人手やアイスクリームフリーザーの内面と接触すること
は完全に防止されるので、洗浄・殺菌の処理からは完全
に免除され、極めて高能率のアイスクリーム製造方法と
なる。
のソフト状アイスクリームを、ピローパックと称する
紙、プラスチックなどで製造された袋体の下部開口を封
止し、上部開口から内部に注入した後、上部開口をも封
止して、このように上、下の開口が封止され、内部にソ
フト状アイスクリームを収容したピローパックを−20
℃〜−35℃の温度に凍結、硬化し、このようにして保
管されたハード状アイスクリームを−8℃〜+4℃のソ
フト状アイスクリームとして保冷庫で保冷し、喫食者の
要求によりコーン、モナカ等の受器に注入して供給す
る。 【効果】 このようにピローパックに注入された後は、
人手やアイスクリームフリーザーの内面と接触すること
は完全に防止されるので、洗浄・殺菌の処理からは完全
に免除され、極めて高能率のアイスクリーム製造方法と
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳業および/また
は製菓メーカーなどのハード状(硬体)アイスクリーム
製造施設でハード状アイスクリームの前駆体として製造
されるソフト状アイスクリームの原液を、公知の枕形袋
体容器(ピローパック)と呼ばれる断面が長方形または
正方形で上下の面が外方に張り出したもの、または上下
の面が外方に張り出さないもの、 または楕円形などの柔
軟(フレキシブル)な包装体に収容して、 これらのフレ
キシブルな包装体を−20℃〜−35℃までの温度に凍
結、硬化して同一の温度でハード状アイスクリームとし
て貯蔵し、保冷車配送により店頭販売業者の冷蔵システ
ムに送り−20℃〜−35℃までの温度に凍結硬化して
ハード状アイスクリームとして保管する。このように保
管されたハード状アイスクリームを使用して保冷庫で−
8℃〜+4℃のソフト状アイスクリームとし、アイスク
リーム圧出機を使用してモナカ、コーン、カップ等の受
器に注いで喫食者に供給する製造方法に関する。従っ
て、 本発明はハード状アイスクリームの前駆体として製
造されるソフト状(軟体)アイスクリームを、従来の様
に牛乳の場合と同様に、 前記枕形袋体容器(ピローパッ
ク)よりも大きな紙パックに収容して運搬して、 店頭製
造販売業者の冷蔵システムに移し、さらに店頭製造販売
業者のソフトアイスクリームフリーザーに移して、一定
の温度と硬さのソフト状アイスクリームに調整し、 モナ
カ、コーン、カップ等の受器に注いで喫食者に供給する
方式に替わるものである。従来の方式によれば、店頭製
造販売業者の冷蔵システムに移してあるこの枕形袋体容
器よりも大きな紙パックからソフト(軟体)アイスクリ
ームの原液であるソフトミックスを出して、さらに店頭
製造販売業者のアイスクリームフリーザー圧出機に移す
際に、アイスクリームとアイスクリームフリーザーとが
直接接触する事になるので、その都度、 1)製造終了後の洗浄・殺菌と、2)製品品種の切替え
時における中間洗浄とを行うことが義務づけられる。 前記1)と2)との洗浄・殺菌は、それぞれ、後述する
ように複数回の各種薬品による殺菌や洗浄を伴なうので
極めて繁雑であり、また2)の殺菌・洗浄もバニラから
チョコレートに、さらにまたチョコレートから抹茶等の
フレーバーを変える都度、義務的に殺菌・洗浄を行う必
要があり、これを行わずに次のフレーバーに変更する
と、異なった色彩や香りの異なった2種のものが混じる
ことから顧客の信頼を失墜するので製造販売業者として
は、必ず励行しなければならず負担が極めて多大にな
る。本発明では、殺菌・洗浄設備の完備したハードアイ
スクリームメーカーで、ハード状アイスクリームの前駆
体としてのソフト状アイスクリームを枕形袋体容器内に
充填した後は、アイスクリームとアイスクリームフリー
ザーの内面とが直接接触する事はなくなるので問題を完
全に防止することが可能になる。前記ピローパックの外
周を各種の動力装置を使用して喫食用受器に圧出注入し
たり、ピローパックに収容されたままハード状アイスク
リームまたはソフト状アイスクリームとして喫食者に供
給され、または手掌で揉み出し喫食者受器に、あるいは
直接口中に注入したりして、喫食されるまで人手に触れ
ることのない極めて衛生的で、且つ簡便なソフト状アイ
スクリーム供給システムである。此処で公知の枕形袋体
容器(ピローパック)について一応定義づけると、これ
らは断面が長方形または正方形で、上下の面が外方に張
り出されたもの、または張り出された部分のないもの、
あるいは断面が円形または、だ円形のものなどが含まれ
る。これらを構成する材料は、紙、アルミニウム箔、プ
ラスチックフィルム材などから成るロール巻原反から製
袋機により連続状の袋状に形成されて一定の長さに切断
されたもの、または押し出し機構により成形されたプラ
スチック製の管状体である。実際に使用されている例と
して、断面が長方形で上下の面が外方に張り出されたも
のとしては、スポーツ飲料の容器、押し出し機構により
成形されたプラスチック製の管状体としてはマヨネーズ
の容器などが挙げられる。あるいは、−10℃程度のハ
ード状アイスクリーム封入のピローパックを喫食者に供
給し、その嗜好に応じハード状またはソフト状アイスク
リームとして、手掌で絞り出して喫食に供されるもので
ある。本明細書でソフト状アイスクリームと称するのは
−8℃〜+4℃までの範囲で−8℃〜0℃のソフトアイ
スクリームと、−4℃〜+4℃のシェークアイスクリー
ムと、−8℃〜−2℃のフローズンヨーグルトを含め総
括した場合である。 これらの温度は確然としたもので
はなく、多少のズレがあるが、上記の温度として大きな
相違はない。
は製菓メーカーなどのハード状(硬体)アイスクリーム
製造施設でハード状アイスクリームの前駆体として製造
されるソフト状アイスクリームの原液を、公知の枕形袋
体容器(ピローパック)と呼ばれる断面が長方形または
正方形で上下の面が外方に張り出したもの、または上下
の面が外方に張り出さないもの、 または楕円形などの柔
軟(フレキシブル)な包装体に収容して、 これらのフレ
キシブルな包装体を−20℃〜−35℃までの温度に凍
結、硬化して同一の温度でハード状アイスクリームとし
て貯蔵し、保冷車配送により店頭販売業者の冷蔵システ
ムに送り−20℃〜−35℃までの温度に凍結硬化して
ハード状アイスクリームとして保管する。このように保
管されたハード状アイスクリームを使用して保冷庫で−
8℃〜+4℃のソフト状アイスクリームとし、アイスク
リーム圧出機を使用してモナカ、コーン、カップ等の受
器に注いで喫食者に供給する製造方法に関する。従っ
て、 本発明はハード状アイスクリームの前駆体として製
造されるソフト状(軟体)アイスクリームを、従来の様
に牛乳の場合と同様に、 前記枕形袋体容器(ピローパッ
ク)よりも大きな紙パックに収容して運搬して、 店頭製
造販売業者の冷蔵システムに移し、さらに店頭製造販売
業者のソフトアイスクリームフリーザーに移して、一定
の温度と硬さのソフト状アイスクリームに調整し、 モナ
カ、コーン、カップ等の受器に注いで喫食者に供給する
方式に替わるものである。従来の方式によれば、店頭製
造販売業者の冷蔵システムに移してあるこの枕形袋体容
器よりも大きな紙パックからソフト(軟体)アイスクリ
ームの原液であるソフトミックスを出して、さらに店頭
製造販売業者のアイスクリームフリーザー圧出機に移す
際に、アイスクリームとアイスクリームフリーザーとが
直接接触する事になるので、その都度、 1)製造終了後の洗浄・殺菌と、2)製品品種の切替え
時における中間洗浄とを行うことが義務づけられる。 前記1)と2)との洗浄・殺菌は、それぞれ、後述する
ように複数回の各種薬品による殺菌や洗浄を伴なうので
極めて繁雑であり、また2)の殺菌・洗浄もバニラから
チョコレートに、さらにまたチョコレートから抹茶等の
フレーバーを変える都度、義務的に殺菌・洗浄を行う必
要があり、これを行わずに次のフレーバーに変更する
と、異なった色彩や香りの異なった2種のものが混じる
ことから顧客の信頼を失墜するので製造販売業者として
は、必ず励行しなければならず負担が極めて多大にな
る。本発明では、殺菌・洗浄設備の完備したハードアイ
スクリームメーカーで、ハード状アイスクリームの前駆
体としてのソフト状アイスクリームを枕形袋体容器内に
充填した後は、アイスクリームとアイスクリームフリー
ザーの内面とが直接接触する事はなくなるので問題を完
全に防止することが可能になる。前記ピローパックの外
周を各種の動力装置を使用して喫食用受器に圧出注入し
たり、ピローパックに収容されたままハード状アイスク
リームまたはソフト状アイスクリームとして喫食者に供
給され、または手掌で揉み出し喫食者受器に、あるいは
直接口中に注入したりして、喫食されるまで人手に触れ
ることのない極めて衛生的で、且つ簡便なソフト状アイ
スクリーム供給システムである。此処で公知の枕形袋体
容器(ピローパック)について一応定義づけると、これ
らは断面が長方形または正方形で、上下の面が外方に張
り出されたもの、または張り出された部分のないもの、
あるいは断面が円形または、だ円形のものなどが含まれ
る。これらを構成する材料は、紙、アルミニウム箔、プ
ラスチックフィルム材などから成るロール巻原反から製
袋機により連続状の袋状に形成されて一定の長さに切断
されたもの、または押し出し機構により成形されたプラ
スチック製の管状体である。実際に使用されている例と
して、断面が長方形で上下の面が外方に張り出されたも
のとしては、スポーツ飲料の容器、押し出し機構により
成形されたプラスチック製の管状体としてはマヨネーズ
の容器などが挙げられる。あるいは、−10℃程度のハ
ード状アイスクリーム封入のピローパックを喫食者に供
給し、その嗜好に応じハード状またはソフト状アイスク
リームとして、手掌で絞り出して喫食に供されるもので
ある。本明細書でソフト状アイスクリームと称するのは
−8℃〜+4℃までの範囲で−8℃〜0℃のソフトアイ
スクリームと、−4℃〜+4℃のシェークアイスクリー
ムと、−8℃〜−2℃のフローズンヨーグルトを含め総
括した場合である。 これらの温度は確然としたもので
はなく、多少のズレがあるが、上記の温度として大きな
相違はない。
【0002】
【従来の技術】図5中のIIとIIIによれば、これまでの
アイスクリーム製造方法は大きく分類すると、乳業およ
び/または製菓メーカーなどのハード状アイスクリーム
製造方法として、 ハード状アイスクリーム(ハードも
の)の前駆状態としてアイスクリーム製造システムのエ
ージング工程で調整されたソフト状アイスクリームを、
更に−20℃〜−35℃に凍結したハード状アイスクリ
ームと、アイスクリーム製造システムのエージング工程
で調整されたソフトアイスクリームミックスを牛乳の様
に紙パックに充填して店頭製造販売業者へ出荷し、 店頭
業者が小型フリーザーで−8℃〜+4℃のソフト状アイ
スクリームとして喫食者等に販売するものとの2者が主
体である。本発明が創出したソフト状アイスクリームの
市場は、−20℃〜−35℃の温度範囲に冷凍されたハ
ード状アイスクリームを販売店頭で昇温軟化して機械的
に枕形袋体容器内に充填して、それ以降は法的衛生管理
の制約を受ける必要なく、極めて容易にソフト状アイス
クリームを生成されたものである。ソフト状アイスクリ
ームのうち、−8℃〜0℃の温度範囲に昇温保冷したも
のをソフトアイスクリームと呼び、−4℃〜+4℃の温
度範囲に昇温保冷したものをシェークアイスという。こ
れは店頭での昇温軟化温度の相違によるものでアイスク
リームの内容はほとんど同一である。また、フローズン
ヨーグルトと呼ばれるソフト状ヨーグルトの一種は、ア
イスクリームの乳分がヨーグルト発酵しているか、また
はアイスクリームにヨーグルトの風味である酸味を添加
したもので、抹茶、チョコレート、ストロベリー、その
他の添加フレーバーの相違するアイスクリームの一種で
あり、法令でもアイスクリーム類に規定されている。喫
食に供されるフローズンヨーグルトの温度範囲は−8℃
〜−2℃、ソフトアイスクリームは−8℃〜0℃程度で
ある。本発明では、シェークアイスもフローズンヨーグ
ルトも、本来のソフトアイスクリームと共にソフトアイ
スクリームと総括して呼ぶことにする。アイスクリーム
メーカーでは、これらのシェークアイスやフローズンヨ
ーグルトは、本来のソフトアイスクリームと同様、製造
販売はしていない。
アイスクリーム製造方法は大きく分類すると、乳業およ
び/または製菓メーカーなどのハード状アイスクリーム
製造方法として、 ハード状アイスクリーム(ハードも
の)の前駆状態としてアイスクリーム製造システムのエ
ージング工程で調整されたソフト状アイスクリームを、
更に−20℃〜−35℃に凍結したハード状アイスクリ
ームと、アイスクリーム製造システムのエージング工程
で調整されたソフトアイスクリームミックスを牛乳の様
に紙パックに充填して店頭製造販売業者へ出荷し、 店頭
業者が小型フリーザーで−8℃〜+4℃のソフト状アイ
スクリームとして喫食者等に販売するものとの2者が主
体である。本発明が創出したソフト状アイスクリームの
市場は、−20℃〜−35℃の温度範囲に冷凍されたハ
ード状アイスクリームを販売店頭で昇温軟化して機械的
に枕形袋体容器内に充填して、それ以降は法的衛生管理
の制約を受ける必要なく、極めて容易にソフト状アイス
クリームを生成されたものである。ソフト状アイスクリ
ームのうち、−8℃〜0℃の温度範囲に昇温保冷したも
のをソフトアイスクリームと呼び、−4℃〜+4℃の温
度範囲に昇温保冷したものをシェークアイスという。こ
れは店頭での昇温軟化温度の相違によるものでアイスク
リームの内容はほとんど同一である。また、フローズン
ヨーグルトと呼ばれるソフト状ヨーグルトの一種は、ア
イスクリームの乳分がヨーグルト発酵しているか、また
はアイスクリームにヨーグルトの風味である酸味を添加
したもので、抹茶、チョコレート、ストロベリー、その
他の添加フレーバーの相違するアイスクリームの一種で
あり、法令でもアイスクリーム類に規定されている。喫
食に供されるフローズンヨーグルトの温度範囲は−8℃
〜−2℃、ソフトアイスクリームは−8℃〜0℃程度で
ある。本発明では、シェークアイスもフローズンヨーグ
ルトも、本来のソフトアイスクリームと共にソフトアイ
スクリームと総括して呼ぶことにする。アイスクリーム
メーカーでは、これらのシェークアイスやフローズンヨ
ーグルトは、本来のソフトアイスクリームと同様、製造
販売はしていない。
【0003】アイスクリームの定義と内容 前述したように、アイスクリームにはハード状アイスク
リーム、いわゆる「ハードもの」と、ソフト状アイスク
リーム、いわゆる「ソフトもの」とがある。シェークア
イスもフローズンヨーグルトも、「ソフトもの」の一種
である。日本の『乳および乳製品の成分規格等に関する
省令(乳等省令と略称する)』によれば、「アイスクリ
ーム類とは、生乳、牛乳もしくは特別牛乳または、これ
らを原料として製造した食品を加工し、または主要原料
としたものを凍結させたものであって、乳固形分3.0
%以上を含むもの(発酵乳を除く)を言う」と定義され
ている。
リーム、いわゆる「ハードもの」と、ソフト状アイスク
リーム、いわゆる「ソフトもの」とがある。シェークア
イスもフローズンヨーグルトも、「ソフトもの」の一種
である。日本の『乳および乳製品の成分規格等に関する
省令(乳等省令と略称する)』によれば、「アイスクリ
ーム類とは、生乳、牛乳もしくは特別牛乳または、これ
らを原料として製造した食品を加工し、または主要原料
としたものを凍結させたものであって、乳固形分3.0
%以上を含むもの(発酵乳を除く)を言う」と定義され
ている。
【0004】分類: 1)包装の形態で分類すると紙カップ、プラスチックカ
ップ(プラカップ)、コーン(小麦粉と砂糖を主原料と
して焼いた円錐形の可食容器入りのもの)、スティック
(バー)とよばれる柄のついた棒状のもの、モナカ・サ
ンドウィッチと呼ばれる洋風・和風の菓子複合製品、フ
ァンシーノベルティと呼ばれる一口アイス、マルチパッ
クと呼ばれスティック、カップ、コーンなどを何個かま
とめてカートンに入れたもので、その他にホームタイ
プ、業務用バルクなどがある。以上はすべて「ハードも
の」である。 2)フレーバーによる分類:いわゆる風味で分類したも
ので、 プレーンアイスクリーム、バニラ、抹茶、チョコ
レート、バルキーフレーバー、フルーツアイスクリーム
(ミックスに5%以上の果汁、果肉を添加したもの)、
ナッツアイスクリーム、リップルアイスクリームなど多
種類のものが提供される。 3)原料による分類牛乳と乳製品 :アイスクリームの主要な原料でありクリ
ーム、バターなどの乳製品は乳脂肪分の、脱脂粉乳、脱
脂練乳などは無脂乳固形分の供給源になる。蛋白質 :アイスクリームミックス中の水分と連結して氷
の結晶の粗大化を防止し組織を円滑にする。乳糖 :アイスクリームミックスの凍結温度を下げ、氷の
結晶を微細化する。無機質 :Ca、P、Mgなどで前記の蛋白質と結合して
アイスクリームの組織を円滑にする。甘味料 :砂糖、ブドウ糖、果糖、水飴などで、 好適な甘
みと風味を強める。 4)その他の原料と添加物食用油脂 :ヤシ油、パーム油、パーム核油などの植物油
が使われ、アイスクリーム類中のアイスクリームには乳
脂肪以外の脂肪の使用は禁止される。ココアとチョコレート :アイスクリームの風味と品質は
カカオ豆の質と処理方法に依存し、チョコレートは使用
目的により成分が異なる。果汁と果肉 :製品の多様化と機械装置の発達により、果
汁と果肉が使用可能となり、果肉を使用する場合はフル
ーツフィーダーを使用する。鶏卵 :卵黄が主に使用され、カスタード又はフレンチカ
スタードと呼ばれる。安定剤 :ローカストビーンガム、グアガム、カラギナン
などがあり、氷結晶を均一にし、貯蔵中の氷結晶の成長
を防ぐなどの作用をする。乳化剤 :乳脂肪は牛乳中でリン脂質や蛋白質を仲介とし
て不安定な状態で浮遊しているので、激しい撹拌で壊れ
たまま凍結すると、脂肪粒子と氷の結晶と微細な空気の
泡とから成るアイスクリームの組織が不均一になる。乳
化剤は脂肪球の凝集の程度を調整する。乳化剤としては
卵黄や大豆中のレシチンや食用油脂を原料とするグリセ
リン脂肪酸エステルや、ソルビタン脂肪酸エステルを使
用する。香料と着色料 :アイスクリームには特有の風味と香りと
があり、また自然の色彩を補ったり改良するための着色
料を使用する。
ップ(プラカップ)、コーン(小麦粉と砂糖を主原料と
して焼いた円錐形の可食容器入りのもの)、スティック
(バー)とよばれる柄のついた棒状のもの、モナカ・サ
ンドウィッチと呼ばれる洋風・和風の菓子複合製品、フ
ァンシーノベルティと呼ばれる一口アイス、マルチパッ
クと呼ばれスティック、カップ、コーンなどを何個かま
とめてカートンに入れたもので、その他にホームタイ
プ、業務用バルクなどがある。以上はすべて「ハードも
の」である。 2)フレーバーによる分類:いわゆる風味で分類したも
ので、 プレーンアイスクリーム、バニラ、抹茶、チョコ
レート、バルキーフレーバー、フルーツアイスクリーム
(ミックスに5%以上の果汁、果肉を添加したもの)、
ナッツアイスクリーム、リップルアイスクリームなど多
種類のものが提供される。 3)原料による分類牛乳と乳製品 :アイスクリームの主要な原料でありクリ
ーム、バターなどの乳製品は乳脂肪分の、脱脂粉乳、脱
脂練乳などは無脂乳固形分の供給源になる。蛋白質 :アイスクリームミックス中の水分と連結して氷
の結晶の粗大化を防止し組織を円滑にする。乳糖 :アイスクリームミックスの凍結温度を下げ、氷の
結晶を微細化する。無機質 :Ca、P、Mgなどで前記の蛋白質と結合して
アイスクリームの組織を円滑にする。甘味料 :砂糖、ブドウ糖、果糖、水飴などで、 好適な甘
みと風味を強める。 4)その他の原料と添加物食用油脂 :ヤシ油、パーム油、パーム核油などの植物油
が使われ、アイスクリーム類中のアイスクリームには乳
脂肪以外の脂肪の使用は禁止される。ココアとチョコレート :アイスクリームの風味と品質は
カカオ豆の質と処理方法に依存し、チョコレートは使用
目的により成分が異なる。果汁と果肉 :製品の多様化と機械装置の発達により、果
汁と果肉が使用可能となり、果肉を使用する場合はフル
ーツフィーダーを使用する。鶏卵 :卵黄が主に使用され、カスタード又はフレンチカ
スタードと呼ばれる。安定剤 :ローカストビーンガム、グアガム、カラギナン
などがあり、氷結晶を均一にし、貯蔵中の氷結晶の成長
を防ぐなどの作用をする。乳化剤 :乳脂肪は牛乳中でリン脂質や蛋白質を仲介とし
て不安定な状態で浮遊しているので、激しい撹拌で壊れ
たまま凍結すると、脂肪粒子と氷の結晶と微細な空気の
泡とから成るアイスクリームの組織が不均一になる。乳
化剤は脂肪球の凝集の程度を調整する。乳化剤としては
卵黄や大豆中のレシチンや食用油脂を原料とするグリセ
リン脂肪酸エステルや、ソルビタン脂肪酸エステルを使
用する。香料と着色料 :アイスクリームには特有の風味と香りと
があり、また自然の色彩を補ったり改良するための着色
料を使用する。
【0005】顕微鏡組織:前記の多数の原料を十分に混
合させたアイスクリームミックスを凍結撹拌機にかける
と、円味を帯びた30〜150ミクロンの大きな気泡の
周辺に凝集した0.04〜3.0ミクロンの脂肪球と、
組織の地の中に分散した脂肪球と、 20〜70ミクロン
の氷結晶と、 組織の地の中に分散した0.01〜0.1
ミクロン程度の微小な蛋白質と、同じく地のかなりの部
分を占める未凝結部とを有する組織が観察され、このよ
うな組織によりアイスクリームの独特な風味が保たれ
る。 撹拌しながら凍らせることで空気が取り込まれ、10の
量のアイスクリームミックスに10の量の空気を混入し
たものをオーバーラン100%と呼び、オーバーランが
高いほど軽い味となり、ソフトクリームで30〜80
%、ハード状アイスクリームで60〜100%である。
合させたアイスクリームミックスを凍結撹拌機にかける
と、円味を帯びた30〜150ミクロンの大きな気泡の
周辺に凝集した0.04〜3.0ミクロンの脂肪球と、
組織の地の中に分散した脂肪球と、 20〜70ミクロン
の氷結晶と、 組織の地の中に分散した0.01〜0.1
ミクロン程度の微小な蛋白質と、同じく地のかなりの部
分を占める未凝結部とを有する組織が観察され、このよ
うな組織によりアイスクリームの独特な風味が保たれ
る。 撹拌しながら凍らせることで空気が取り込まれ、10の
量のアイスクリームミックスに10の量の空気を混入し
たものをオーバーラン100%と呼び、オーバーランが
高いほど軽い味となり、ソフトクリームで30〜80
%、ハード状アイスクリームで60〜100%である。
【0006】ハード状アイスクリームの製造 図5のIIを参照してメーカーによる従来のハード状アイ
スクリームの製造作業を説明する。 1)原料配合:原料としての牛乳、練乳、バター、砂
糖、鶏卵などから、安定剤、乳化剤、香料、着色料など
の添加剤と、空気、水など、すべての原料を配合する。 2)原料の混合と溶解:60〜65℃の温度に可温でき
るタンクで可温し溶解する。 3)均質化:上記の可温し溶解された原料をホモジェナ
イザ中で、60〜65℃の温度で、通常100〜150
Kg/cm2の圧力で各種成分を完全に均質化する。 4)殺菌:各種原料が上記のように均質化されたものを
通常85〜90℃(法令では68℃以上)とされ、病原
菌を死滅させ、微生物をできるだけ低減し均質化された
原料中のリパーゼなどの失活と溶解、混和などを行う。 5)冷却:殺菌を終わったものを5℃以下に冷却する。 6)エージング:所定の時間、5℃以下に保持して脂肪
を結晶化し、粘度を上げて組織の滑らかさと保形性を向
上させる。この工程をエージングといい、 これを終えた
ものをアイスクリームミックスという。 このアイスクリームミックス(液状)は現行法によれ
ば、 店頭ソフトクリーム製造販売業者が、 ソフト状アイ
スクリームの原料として購入している。 7)専業などのメーカーフリーザー:前記のアイスクリ
ームミックスをアイスクリ−ムフリーザーで−8〜+4
℃のソフト状アイスクリームとする。 8)充填:−8〜+4℃のソフト状アイスクリームをコ
ーン、モナカ、紙またはプラスチック容器またはバルク
として樽詰めにされる。 9)凍結硬化:上記の各種容器に充填されたソフト状ア
イスクリームは、−20℃〜−35℃の温度で凍結され
ハード状(硬化)アイスクリームとされる。 10)貯蔵:凍結硬化されたハード状(硬化)アイスク
リームは、−20℃〜−35℃の温度で貯蔵される。 11)保冷車配送:−20℃以下、好適には−35℃ま
での温度で店頭販売業者に配送される。 12)店頭販売:−10℃以下の温度で店頭販売業者に
配送される。 13)喫食者:−10℃以下の温度で喫食者に提供され
る。 以上がアイスクリームメーカーによるハード状アイスク
リームの製造、販売のルートである。
スクリームの製造作業を説明する。 1)原料配合:原料としての牛乳、練乳、バター、砂
糖、鶏卵などから、安定剤、乳化剤、香料、着色料など
の添加剤と、空気、水など、すべての原料を配合する。 2)原料の混合と溶解:60〜65℃の温度に可温でき
るタンクで可温し溶解する。 3)均質化:上記の可温し溶解された原料をホモジェナ
イザ中で、60〜65℃の温度で、通常100〜150
Kg/cm2の圧力で各種成分を完全に均質化する。 4)殺菌:各種原料が上記のように均質化されたものを
通常85〜90℃(法令では68℃以上)とされ、病原
菌を死滅させ、微生物をできるだけ低減し均質化された
原料中のリパーゼなどの失活と溶解、混和などを行う。 5)冷却:殺菌を終わったものを5℃以下に冷却する。 6)エージング:所定の時間、5℃以下に保持して脂肪
を結晶化し、粘度を上げて組織の滑らかさと保形性を向
上させる。この工程をエージングといい、 これを終えた
ものをアイスクリームミックスという。 このアイスクリームミックス(液状)は現行法によれ
ば、 店頭ソフトクリーム製造販売業者が、 ソフト状アイ
スクリームの原料として購入している。 7)専業などのメーカーフリーザー:前記のアイスクリ
ームミックスをアイスクリ−ムフリーザーで−8〜+4
℃のソフト状アイスクリームとする。 8)充填:−8〜+4℃のソフト状アイスクリームをコ
ーン、モナカ、紙またはプラスチック容器またはバルク
として樽詰めにされる。 9)凍結硬化:上記の各種容器に充填されたソフト状ア
イスクリームは、−20℃〜−35℃の温度で凍結され
ハード状(硬化)アイスクリームとされる。 10)貯蔵:凍結硬化されたハード状(硬化)アイスク
リームは、−20℃〜−35℃の温度で貯蔵される。 11)保冷車配送:−20℃以下、好適には−35℃ま
での温度で店頭販売業者に配送される。 12)店頭販売:−10℃以下の温度で店頭販売業者に
配送される。 13)喫食者:−10℃以下の温度で喫食者に提供され
る。 以上がアイスクリームメーカーによるハード状アイスク
リームの製造、販売のルートである。
【0007】図5のIIIを参照して従来のソフト状アイ
スクリームの製造について説明する。 店頭で小型アイ
スクリームフリーザーを用いてソフト状アイスクリーム
を製造販売する業者(以下店頭販売業者と称す)の製
造、販売ルートについて、 1)ソフト状アイスクリームミックスメーカーは、前記
[0006]の6)によるエージング工程によって調整
されたソフト状アイスクリームの原料を、紙パックに充
填してソフトアイスクリームミックス(液)とし、5℃
以下でソフト状アイスクリームの店頭製造販売業者に販
売出荷する。 2)店頭製造販売業者は、これを小型アイスクリームフ
リーザーで、フローズンヨーグルトを含む各種のフレー
バーで加味されたソフト状アイスクリームとして、モナ
カ、紙製、プラスチック製、ガラス製などの受器に注入
して喫食者に販売供給する。小型といえどもアイスクリ
ームフリーザーは、ソフト状アイスクリームの原料と直
接接触するため、厳重な法的衛生管理規制を受けてい
る。ここで、法的衛生管理規制について要約して示す。 a)製造終了時における洗浄・殺菌 a−1 残存ミックスの除去 a−2 洗浄・殺菌 a-2-1) 清水による水洗(混濁色がなくなるまで) a-2-2) アルカリ洗剤による洗浄 a-2-3) 水洗(ゆすぎ) a-2-4) 熱湯または塩素系殺菌水による殺菌(塩素酸度
150■200PPM) a-2-5) 機器の乾燥 a−3 製造開始前の殺菌 a-3-1) 塩素系殺菌水(塩素濃度 10■20PPM) a-3-2) 清水によるゆすぎ(塩素臭味の除去) a−4 製造開始 b)製造品種の切替時における中間洗浄 これはバニラからチョコレートに、さらにチョコレート
から抹茶等への切り替えのフレーバー(風味)を切り替
える都度行わなければならない。 b−1 残存ミックスの除去 b−2 清水による洗浄(前ミックスの色、臭味がなく
なるまで) b−3 清水の除去 b−4 製造開始 c)必要に応じて、酸洗剤除去、機器の分解洗浄が必要
である。 このように、 アイスクリームフリーザーに必要とされる
殺菌、洗浄の規制は極めて厳しくソフトアイスクリーム
フリーザーを所有し、使用する店頭製造販売業者の負担
は極めて大きい。 3)−8℃〜+4℃の温度帯のソフトアイスクリーム
と、−4℃〜+4℃の温度帯のシェークアイスは、冷凍
製造の温度域が違うため別々のアイスクリームフリーザ
ーを使用しなければならない。これはまた衛生管理の煩
雑さを倍加するものとなる。以上が現行の規定による店
頭製造販売業者によるソフト状アイスクリームの製造、
販売ルートである。従って、 本発明はハード状アイスク
リーム製造システムで、ハード状アイスクリームの前駆
体として製造されるソフト(軟体)アイスクリームを、
公知のピローパックと呼ばれるフレキシブル包装体に収
容する方法に最大の特徴を有し、 それ以降は、 前記ピロ
ーパックの外周を各種の動力装置を使用して喫食用受器
に圧出注入したりピローパックに収容されたまま、ハー
ド状アイスクリームまたはソフト状アイスクリームとし
て喫食者に供給され、喫食されるまで人手に触れること
のない極めて衛生的で、且つ簡便なソフト状アイスクリ
ーム供給システムである。本明細書でソフト状アイスク
リームと称するのは−8℃〜+4℃までの範囲で、−8
℃〜0℃のソフトアイスクリームと、 −4℃〜+4℃の
シェークアイスクリームと、 −8℃〜−2℃のフローズ
ンヨーグルトを含めて総括した場合である。これらの温
度は確然としたものではなく、多少のズレがあるが、上
記の温度として大きな相違はない。−8℃〜0℃の温度
帯のソフトアイスクリームと、−4℃〜+4℃の温度帯
のシェークアイスと、−8℃〜−2℃のフローズンヨー
グルトとは冷凍製造の温度域が違うため別々のアイスク
リームフリーザーを使用しなければならない。これはま
た衛生管理の煩雑さを倍加するものとなる。以上が現行
の規定による店頭製造販売業者によるソフト状アイスク
リームの製造、販売ルートである。
スクリームの製造について説明する。 店頭で小型アイ
スクリームフリーザーを用いてソフト状アイスクリーム
を製造販売する業者(以下店頭販売業者と称す)の製
造、販売ルートについて、 1)ソフト状アイスクリームミックスメーカーは、前記
[0006]の6)によるエージング工程によって調整
されたソフト状アイスクリームの原料を、紙パックに充
填してソフトアイスクリームミックス(液)とし、5℃
以下でソフト状アイスクリームの店頭製造販売業者に販
売出荷する。 2)店頭製造販売業者は、これを小型アイスクリームフ
リーザーで、フローズンヨーグルトを含む各種のフレー
バーで加味されたソフト状アイスクリームとして、モナ
カ、紙製、プラスチック製、ガラス製などの受器に注入
して喫食者に販売供給する。小型といえどもアイスクリ
ームフリーザーは、ソフト状アイスクリームの原料と直
接接触するため、厳重な法的衛生管理規制を受けてい
る。ここで、法的衛生管理規制について要約して示す。 a)製造終了時における洗浄・殺菌 a−1 残存ミックスの除去 a−2 洗浄・殺菌 a-2-1) 清水による水洗(混濁色がなくなるまで) a-2-2) アルカリ洗剤による洗浄 a-2-3) 水洗(ゆすぎ) a-2-4) 熱湯または塩素系殺菌水による殺菌(塩素酸度
150■200PPM) a-2-5) 機器の乾燥 a−3 製造開始前の殺菌 a-3-1) 塩素系殺菌水(塩素濃度 10■20PPM) a-3-2) 清水によるゆすぎ(塩素臭味の除去) a−4 製造開始 b)製造品種の切替時における中間洗浄 これはバニラからチョコレートに、さらにチョコレート
から抹茶等への切り替えのフレーバー(風味)を切り替
える都度行わなければならない。 b−1 残存ミックスの除去 b−2 清水による洗浄(前ミックスの色、臭味がなく
なるまで) b−3 清水の除去 b−4 製造開始 c)必要に応じて、酸洗剤除去、機器の分解洗浄が必要
である。 このように、 アイスクリームフリーザーに必要とされる
殺菌、洗浄の規制は極めて厳しくソフトアイスクリーム
フリーザーを所有し、使用する店頭製造販売業者の負担
は極めて大きい。 3)−8℃〜+4℃の温度帯のソフトアイスクリーム
と、−4℃〜+4℃の温度帯のシェークアイスは、冷凍
製造の温度域が違うため別々のアイスクリームフリーザ
ーを使用しなければならない。これはまた衛生管理の煩
雑さを倍加するものとなる。以上が現行の規定による店
頭製造販売業者によるソフト状アイスクリームの製造、
販売ルートである。従って、 本発明はハード状アイスク
リーム製造システムで、ハード状アイスクリームの前駆
体として製造されるソフト(軟体)アイスクリームを、
公知のピローパックと呼ばれるフレキシブル包装体に収
容する方法に最大の特徴を有し、 それ以降は、 前記ピロ
ーパックの外周を各種の動力装置を使用して喫食用受器
に圧出注入したりピローパックに収容されたまま、ハー
ド状アイスクリームまたはソフト状アイスクリームとし
て喫食者に供給され、喫食されるまで人手に触れること
のない極めて衛生的で、且つ簡便なソフト状アイスクリ
ーム供給システムである。本明細書でソフト状アイスク
リームと称するのは−8℃〜+4℃までの範囲で、−8
℃〜0℃のソフトアイスクリームと、 −4℃〜+4℃の
シェークアイスクリームと、 −8℃〜−2℃のフローズ
ンヨーグルトを含めて総括した場合である。これらの温
度は確然としたものではなく、多少のズレがあるが、上
記の温度として大きな相違はない。−8℃〜0℃の温度
帯のソフトアイスクリームと、−4℃〜+4℃の温度帯
のシェークアイスと、−8℃〜−2℃のフローズンヨー
グルトとは冷凍製造の温度域が違うため別々のアイスク
リームフリーザーを使用しなければならない。これはま
た衛生管理の煩雑さを倍加するものとなる。以上が現行
の規定による店頭製造販売業者によるソフト状アイスク
リームの製造、販売ルートである。
【0008】
1)前記の段落[0006]と[0007]で述べたよ
うにアイスクリームの製造、販売には規模の大小にかか
わらず、厳重な法的衛生管理の規制を受ける。 2)ハード状アイスクリームは−10℃以下と温度帯が
低く、硬いため幼年、少年、老齢者に敬遠され、年々販
売率が低下している。 3)ソフト状アイスクリームの販売率は年々上昇してい
るが、小規模の製造販売でも衛生上の法的管理規制が厳
重であるのに加え、繁忙時の急激な多数の喫食者の要望
に応じることが難しい。 4)ハード状アイスクリームは、冷凍展示販売装置と、
展示場所に面積を広く必要とし、特にアイスクリーム店
頭販売業者(アイスクリームショップ)に需要の多いバ
ルクと呼ばれる紙製容器のハードアイスクリームです
ら、デッシャと呼ばれるスプーンで硬いアイスクリーム
を掻き出すことによる従業員の腱鞘炎を中心とする健康
上の問題を惹起するなど、「ハードもの」を扱う店頭を
急速に失う原因となっている。 5)「ソフトもの」の需要が年々高まっているにもかか
わらず、供給面の法的にも人的にも極めて煩雑な環境の
根本的な改善が近時強く要望されている。
うにアイスクリームの製造、販売には規模の大小にかか
わらず、厳重な法的衛生管理の規制を受ける。 2)ハード状アイスクリームは−10℃以下と温度帯が
低く、硬いため幼年、少年、老齢者に敬遠され、年々販
売率が低下している。 3)ソフト状アイスクリームの販売率は年々上昇してい
るが、小規模の製造販売でも衛生上の法的管理規制が厳
重であるのに加え、繁忙時の急激な多数の喫食者の要望
に応じることが難しい。 4)ハード状アイスクリームは、冷凍展示販売装置と、
展示場所に面積を広く必要とし、特にアイスクリーム店
頭販売業者(アイスクリームショップ)に需要の多いバ
ルクと呼ばれる紙製容器のハードアイスクリームです
ら、デッシャと呼ばれるスプーンで硬いアイスクリーム
を掻き出すことによる従業員の腱鞘炎を中心とする健康
上の問題を惹起するなど、「ハードもの」を扱う店頭を
急速に失う原因となっている。 5)「ソフトもの」の需要が年々高まっているにもかか
わらず、供給面の法的にも人的にも極めて煩雑な環境の
根本的な改善が近時強く要望されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】図5中の左端に示したI
は本発明が創出したソフト状アイスクリームの製造、販
売経路を示すものである。−20℃〜−35℃の温度範
囲に冷凍されるハード状アイスクリームの先駆体として
のソフト状アイスクリームを販売店頭で昇温軟化して機
械的に枕形袋体容器内に充填して、それ以降は法的衛生
管理の制約を受けず、極めて容易にソフト状アイスクリ
ームを提供することを可能にして生成したものである。
ソフト状アイスクリームのうち、−4℃〜+4℃の温度
範囲に昇温保冷したものをシェークアイスという。これ
は店頭での昇温軟化温度の相違によるもので、アイスク
リームの内容にはあまり相違はない。また、フローズン
ヨーグルトというソフト状アイスクリームの一種があ
る。これはアイスクリームの乳分がヨーグルト発酵して
いるか、アイスクリームにヨーグルト風味の酸味を添加
したもので、抹茶、チョコレート、ストロベリー、その
他の添加フレーバーの相違するアイスクリームの一種
で、法令でもアイスクリーム類に規定されている。喫食
に供されているフローズンヨーグルトの温度範囲は−8
℃〜−2℃でソフトアイスクリームの温度範囲は−8℃
〜0℃程度である。ソフト状アイスクリームを、1個当
たり50〜150gr程度の容量の、袋体または管状の
袋体(以下これらをピローパックと称す)内に注入充填
して、上部の開口を封止して−20℃〜−35℃の所定
の温度に冷凍保存する。ピローパック内に収容されたア
イスクリームを通常の保冷庫で−5℃程度に軟化するの
には2時間〜5時間程度の時間を必要とする。ここでい
うピローパックは、紙、 アルミニウム、 プラスチック材
から成るロール巻き用材から連続状のガゼット袋状体
と、または押出し機構により成形されたプラスチック製
の管状体である。ロール巻き原反から成る袋体、および
押し出し機構により成形されたプラスチック製管状体を
一定の長さに裁断したものとを含み、袋体の場合は20
μm〜60μm、管状体の場合は200μm〜800μ
m程度の肉厚を有する。これらのピローパックは、公知
のものであるが、これを使用してハードアイスクリーム
メーカーのハード状アイスクリームの前駆体としてのソ
フト状アイスクリームを収容したのは本発明に独特のも
のである。アイスクリームメーカーのフリーザーにより
ハード状アイスクリームの前駆体として生成されたソフ
ト状アイスクリームをピローパックの未封止の開口部か
ら充填したのち、この開口部を封止して冷凍される。 ピローパックの内部に充填、 封止されたソフト状アイス
クリームは、 アイスクリームメーカーの工場で法的に厳
重な衛生管理下で製造された各種フレーバーのアイスク
リームを、ピローパックに注入充填後、 段ボール等の容
器に収容し、−20℃〜−35℃程度までの温度でハー
ド状アイスクリームとなり冷凍保管する。この状態でピ
ローパックは、最終供給者である店頭販売業者(アイス
クリーム・ショップ)に配送され、そこで冷凍保存より
は、より高温の−8℃〜+4℃程度の温度で冷蔵し、顧
客の需要に応じて必要個数を取り出し、本発明による圧
出機の左右一対、または左右二対で中間に押圧板を含む
圧出板または圧出ロールの中間に挟み、動力または手動
で平行押圧または回転押圧して内容物を搾り出し、モナ
カや紙製、プラスチック製ガラス等の受器に盛り上げて
販売する。このピローパックは、 内容を搾り出した後は
店員が廃却するので衛生上の問題は発生しない。最終の
喫食者に提供される円錐筒形または裁頭円筒状の受器
は、前記ピローパックの廃却と同様、喫食者がアイスク
リームとともに喫食するか、店員または顧客が喫食後廃
却するので、衛生上の問題は生じない。
は本発明が創出したソフト状アイスクリームの製造、販
売経路を示すものである。−20℃〜−35℃の温度範
囲に冷凍されるハード状アイスクリームの先駆体として
のソフト状アイスクリームを販売店頭で昇温軟化して機
械的に枕形袋体容器内に充填して、それ以降は法的衛生
管理の制約を受けず、極めて容易にソフト状アイスクリ
ームを提供することを可能にして生成したものである。
ソフト状アイスクリームのうち、−4℃〜+4℃の温度
範囲に昇温保冷したものをシェークアイスという。これ
は店頭での昇温軟化温度の相違によるもので、アイスク
リームの内容にはあまり相違はない。また、フローズン
ヨーグルトというソフト状アイスクリームの一種があ
る。これはアイスクリームの乳分がヨーグルト発酵して
いるか、アイスクリームにヨーグルト風味の酸味を添加
したもので、抹茶、チョコレート、ストロベリー、その
他の添加フレーバーの相違するアイスクリームの一種
で、法令でもアイスクリーム類に規定されている。喫食
に供されているフローズンヨーグルトの温度範囲は−8
℃〜−2℃でソフトアイスクリームの温度範囲は−8℃
〜0℃程度である。ソフト状アイスクリームを、1個当
たり50〜150gr程度の容量の、袋体または管状の
袋体(以下これらをピローパックと称す)内に注入充填
して、上部の開口を封止して−20℃〜−35℃の所定
の温度に冷凍保存する。ピローパック内に収容されたア
イスクリームを通常の保冷庫で−5℃程度に軟化するの
には2時間〜5時間程度の時間を必要とする。ここでい
うピローパックは、紙、 アルミニウム、 プラスチック材
から成るロール巻き用材から連続状のガゼット袋状体
と、または押出し機構により成形されたプラスチック製
の管状体である。ロール巻き原反から成る袋体、および
押し出し機構により成形されたプラスチック製管状体を
一定の長さに裁断したものとを含み、袋体の場合は20
μm〜60μm、管状体の場合は200μm〜800μ
m程度の肉厚を有する。これらのピローパックは、公知
のものであるが、これを使用してハードアイスクリーム
メーカーのハード状アイスクリームの前駆体としてのソ
フト状アイスクリームを収容したのは本発明に独特のも
のである。アイスクリームメーカーのフリーザーにより
ハード状アイスクリームの前駆体として生成されたソフ
ト状アイスクリームをピローパックの未封止の開口部か
ら充填したのち、この開口部を封止して冷凍される。 ピローパックの内部に充填、 封止されたソフト状アイス
クリームは、 アイスクリームメーカーの工場で法的に厳
重な衛生管理下で製造された各種フレーバーのアイスク
リームを、ピローパックに注入充填後、 段ボール等の容
器に収容し、−20℃〜−35℃程度までの温度でハー
ド状アイスクリームとなり冷凍保管する。この状態でピ
ローパックは、最終供給者である店頭販売業者(アイス
クリーム・ショップ)に配送され、そこで冷凍保存より
は、より高温の−8℃〜+4℃程度の温度で冷蔵し、顧
客の需要に応じて必要個数を取り出し、本発明による圧
出機の左右一対、または左右二対で中間に押圧板を含む
圧出板または圧出ロールの中間に挟み、動力または手動
で平行押圧または回転押圧して内容物を搾り出し、モナ
カや紙製、プラスチック製ガラス等の受器に盛り上げて
販売する。このピローパックは、 内容を搾り出した後は
店員が廃却するので衛生上の問題は発生しない。最終の
喫食者に提供される円錐筒形または裁頭円筒状の受器
は、前記ピローパックの廃却と同様、喫食者がアイスク
リームとともに喫食するか、店員または顧客が喫食後廃
却するので、衛生上の問題は生じない。
【0010】従来法のソフトアイスミックスを用いてい
る店頭製造販売との比較 ピローパックの内容としてのソフト状アイスクリーム
は、圧出方法により直接喫食用受器内に注入され、機器
に接触することはないため、 1)機器の衛生管理が不要、 2)フレーバーの変更は収容体のピローパックを変更す
るだけのため、機器との関係がないので変更時の機器洗
浄の必要がない、 3)機器はアイスクリーム製造機としての複雑な機構を
必要としない簡素なピローパック圧縮機構だけである。
また、ソフト状アイスクリームを収容するピローパック
は、形状が偏平袋体か、小径管状体のため保管、移送等
の取り扱いが簡便で、あまり空間を占拠しないなど、従
来の店頭製造販売方法に比べ、ソフト状アイスクリーム
の販売が流通、衛生、人事、設備等、すべてが簡便なも
のとなる。
る店頭製造販売との比較 ピローパックの内容としてのソフト状アイスクリーム
は、圧出方法により直接喫食用受器内に注入され、機器
に接触することはないため、 1)機器の衛生管理が不要、 2)フレーバーの変更は収容体のピローパックを変更す
るだけのため、機器との関係がないので変更時の機器洗
浄の必要がない、 3)機器はアイスクリーム製造機としての複雑な機構を
必要としない簡素なピローパック圧縮機構だけである。
また、ソフト状アイスクリームを収容するピローパック
は、形状が偏平袋体か、小径管状体のため保管、移送等
の取り扱いが簡便で、あまり空間を占拠しないなど、従
来の店頭製造販売方法に比べ、ソフト状アイスクリーム
の販売が流通、衛生、人事、設備等、すべてが簡便なも
のとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、前記のピローパック
は紙、アルミニウム箔、プラスチックフィルム材などの
単体、またはそれらの貼合複合体がロール巻された用紙
から成る袋体、または押出し機構により形成されたプラ
スチック製の前記のピローパックは、胴体を10aと
し、図1(A)に示すように、左右の両側面18aと1
8bが対向され、前後の両端が開口11と11aにされ
る。この袋材10の頭部11に全体として図1(D)に
示すように、五または六角形で星形の開口部13または
13′のある導管12を設けて、この導管12の外周に
ネジ12aを刻み、図1(A)と(B)に示すようにこ
のネジ12aに螺合する蓋14を設ける。図1(B)の
押出し機構により形成されたプラスチック製管状ピロー
パックは、管状体10cの横幅が図1(A)の場合ほど
には長くなく、一方の開口は導管12状に形成される。
この導管状の開口端をネジフタ14で閉鎖し、内容物で
あるアイスクリームの圧縮流出を容易にする管状体10
cを設けたピローパック10を作製する。このピローパ
ック10の前記のネジフタ14を下にして、 上部の開口
11aからソフト状アイスクリームを充填してから11
aを封止する。
は紙、アルミニウム箔、プラスチックフィルム材などの
単体、またはそれらの貼合複合体がロール巻された用紙
から成る袋体、または押出し機構により形成されたプラ
スチック製の前記のピローパックは、胴体を10aと
し、図1(A)に示すように、左右の両側面18aと1
8bが対向され、前後の両端が開口11と11aにされ
る。この袋材10の頭部11に全体として図1(D)に
示すように、五または六角形で星形の開口部13または
13′のある導管12を設けて、この導管12の外周に
ネジ12aを刻み、図1(A)と(B)に示すようにこ
のネジ12aに螺合する蓋14を設ける。図1(B)の
押出し機構により形成されたプラスチック製管状ピロー
パックは、管状体10cの横幅が図1(A)の場合ほど
には長くなく、一方の開口は導管12状に形成される。
この導管状の開口端をネジフタ14で閉鎖し、内容物で
あるアイスクリームの圧縮流出を容易にする管状体10
cを設けたピローパック10を作製する。このピローパ
ック10の前記のネジフタ14を下にして、 上部の開口
11aからソフト状アイスクリームを充填してから11
aを封止する。
【0012】アイスクリームが充填されたピローパック
を所定の温度、つまりソフトアイスクリームでは−8℃
〜0℃、フローズンヨーグルトでは−8℃〜−2℃、シ
ェークアイスでは−4℃〜+4℃に保冷しておいたもの
を、図3(A)では中間に固定板24を配置し、その両
外側にそれぞれ1個ずつのピローパックを配置し、その
両外側にそれぞれ1個ずつの押圧板22を配列し、これ
らの押圧板22で外方から内側に向け押圧してピローパ
ック内部のアイスクリームなどを排出する。図3(B)
は両外側の押圧板22の内方に、押圧板22の延在する
方向に2つのピローパック10が並んで配置された場合
を示しているもので、これらのピローパックは2個に限
定されず、3個以上でもよい。図3(C)は図3(A)
と同様、中間に固定板24が配置され、この固定板24
と押圧板22に沿って複数個、図では2個のピローパッ
ク10が両側に配列されたものである。図3(D)は中
央に固定板24が配置され、その両外側にピローパック
が配置され、ピローパックの上部に1対の対向ロール2
6が配置された状態を示し、ピローパックは2列以上水
平に固定板に平行に配列されてもよい。
を所定の温度、つまりソフトアイスクリームでは−8℃
〜0℃、フローズンヨーグルトでは−8℃〜−2℃、シ
ェークアイスでは−4℃〜+4℃に保冷しておいたもの
を、図3(A)では中間に固定板24を配置し、その両
外側にそれぞれ1個ずつのピローパックを配置し、その
両外側にそれぞれ1個ずつの押圧板22を配列し、これ
らの押圧板22で外方から内側に向け押圧してピローパ
ック内部のアイスクリームなどを排出する。図3(B)
は両外側の押圧板22の内方に、押圧板22の延在する
方向に2つのピローパック10が並んで配置された場合
を示しているもので、これらのピローパックは2個に限
定されず、3個以上でもよい。図3(C)は図3(A)
と同様、中間に固定板24が配置され、この固定板24
と押圧板22に沿って複数個、図では2個のピローパッ
ク10が両側に配列されたものである。図3(D)は中
央に固定板24が配置され、その両外側にピローパック
が配置され、ピローパックの上部に1対の対向ロール2
6が配置された状態を示し、ピローパックは2列以上水
平に固定板に平行に配列されてもよい。
【0013】ソフト状アイスクリームの組成、 成分、 組
織が変化しないように、ソフト状アイスクリームが充填
されたピローパックを凍結機で急速に−20℃〜−35
℃の温度まで凍結硬化させて、一般のアイスクリームの
流通経路にのせ、流通経路の末端にあるソフト状アイス
クリームの喫食現場である店頭販売店に常備される冷蔵
庫まで配送する。アイスクリームの冷蔵庫は、ハード状
アイスクリームを−20℃〜−35℃の温度まで凍結す
る冷凍庫と、この凍結により硬化したハード状アイスク
リームを、その組成と、成分ならびに組織を変化させる
ことなく昇温軟化し、−8℃〜0℃のソフトアイスクリ
ーム、および−8℃〜−2℃のフローズンヨーグルト用
の保冷室、および−4℃〜+4℃のシェークアイスの3
つの温度帯を別々に保持する3つの保冷庫とに区分さ
れ、通常は同一冷蔵庫を冷凍室、保冷室とシェークアイ
ス用の比較的高温の3つの室に分離するか、または3つ
のものが近接して配置される。このように、温度帯差が
明確に分離された冷凍庫と保冷庫とが別個に、または1
つの冷蔵庫の内部が冷凍庫と保冷庫とやや高温の室に分
離されているソフト状アイスクリームの販売店頭では、
喫食者の需要に応じて、保冷庫中のソフト状アイスクリ
ームが充填されたピローパックをソフト状アイスクリー
ム圧縮流出装置に挿入して、ピローパック内の−8℃〜
0℃のソフトアイスクリーム、−8℃〜−2℃のフロー
ズンヨーグルトまたは−4℃〜+4℃のシェークアイス
を、その下方に配置したモナカ、紙カップ、プラスチッ
クカップ内に、またはガラスカップ内に圧出、注入して
販売する。
織が変化しないように、ソフト状アイスクリームが充填
されたピローパックを凍結機で急速に−20℃〜−35
℃の温度まで凍結硬化させて、一般のアイスクリームの
流通経路にのせ、流通経路の末端にあるソフト状アイス
クリームの喫食現場である店頭販売店に常備される冷蔵
庫まで配送する。アイスクリームの冷蔵庫は、ハード状
アイスクリームを−20℃〜−35℃の温度まで凍結す
る冷凍庫と、この凍結により硬化したハード状アイスク
リームを、その組成と、成分ならびに組織を変化させる
ことなく昇温軟化し、−8℃〜0℃のソフトアイスクリ
ーム、および−8℃〜−2℃のフローズンヨーグルト用
の保冷室、および−4℃〜+4℃のシェークアイスの3
つの温度帯を別々に保持する3つの保冷庫とに区分さ
れ、通常は同一冷蔵庫を冷凍室、保冷室とシェークアイ
ス用の比較的高温の3つの室に分離するか、または3つ
のものが近接して配置される。このように、温度帯差が
明確に分離された冷凍庫と保冷庫とが別個に、または1
つの冷蔵庫の内部が冷凍庫と保冷庫とやや高温の室に分
離されているソフト状アイスクリームの販売店頭では、
喫食者の需要に応じて、保冷庫中のソフト状アイスクリ
ームが充填されたピローパックをソフト状アイスクリー
ム圧縮流出装置に挿入して、ピローパック内の−8℃〜
0℃のソフトアイスクリーム、−8℃〜−2℃のフロー
ズンヨーグルトまたは−4℃〜+4℃のシェークアイス
を、その下方に配置したモナカ、紙カップ、プラスチッ
クカップ内に、またはガラスカップ内に圧出、注入して
販売する。
【0014】図4(A)と(B)に示したのは、ソフト
状アイスクリーム17が充填されたピローパック10の
胴体10cを人の掌で、または図2(C)に示すように
1対の押圧板22で、または図3(D)に示すように1
対の対向ロール26で押圧する。図4(A)と(B)
は、喫食者が自己の手掌19で内部のアイスクリームを
排出し喫食する状態を示す方式で、ハード状またはソフ
ト状アイスクリームのいずれにも対応できる本発明の特
徴の一つであり、ハード状アイスクリームとして設定し
たものを、僅かの時間を待つことによりソフト状アイス
クリームとして喫食できる。この図4においては、前記
図1〜図3の場合と同様に、導管12の先端の蓋14を
取り除き、その下方に円錐形のモナカ15を配置して、
導管12の先端からアイスクリーム17を押し出す。図
4(B)に示すのは、押し出しがかなり進行した状態を
示すもので、ピローパック10cはかなり潰れている。
状アイスクリーム17が充填されたピローパック10の
胴体10cを人の掌で、または図2(C)に示すように
1対の押圧板22で、または図3(D)に示すように1
対の対向ロール26で押圧する。図4(A)と(B)
は、喫食者が自己の手掌19で内部のアイスクリームを
排出し喫食する状態を示す方式で、ハード状またはソフ
ト状アイスクリームのいずれにも対応できる本発明の特
徴の一つであり、ハード状アイスクリームとして設定し
たものを、僅かの時間を待つことによりソフト状アイス
クリームとして喫食できる。この図4においては、前記
図1〜図3の場合と同様に、導管12の先端の蓋14を
取り除き、その下方に円錐形のモナカ15を配置して、
導管12の先端からアイスクリーム17を押し出す。図
4(B)に示すのは、押し出しがかなり進行した状態を
示すもので、ピローパック10cはかなり潰れている。
【0015】図2(A)に示すように、フタ14の付い
た導管12が付設された側端を下方に向け、上部の開口
11a内に図2(A)のようにメーカーのアイスクリー
ムフリーザーから産出されるソフト状アイスクリームを
注入充填した後、上部の開口11aを封止する。このよ
うに上、下の開口が封止されたピローパックを図2
(B)のような押圧板式の注出機または図3(D)のよ
うな対向ロール式の注出機で内部のアイスクリームを注
出する。このようにソフト状アイスクリームが充填さ
れ、上下両端の開口11aと11bが密閉されたピロー
パックは、図2(D)に示すように、その偏平な上、下
の表面10a、10bを重ね、予想顧客数に応じて複数
列に積み重ねて−20℃〜−35℃の温度で冷凍保存す
る。この冷凍保存に使用する冷凍機は通常の形式のもの
でもよいが、図2(E)に示すように、ソフト状アイス
クリームの冷蔵庫はピローパック内のアイスクリームの
組織が均質に保持されるよう各段にピローパックを並列
に一段積みに収容して、その隙間にソフトアイスクリー
ムは−8℃〜0℃、フローズンヨーグルトの場合は−8
℃〜−2℃前後の、シェークアイスの場合は−4℃〜+
4℃前後の風を循環させるというような特別な構造のも
のを使用する。顧客の来店に応じて、所要のピローパッ
クを冷凍域から取り出し、蓋のネジ14を外して下方に
向け、左右1対の平行板式押出し式圧縮機、又は1対の
ロール式圧縮機でピローパックの偏平な側面を押圧し
て、内容物であるソフト状アイスクリームを、モナカ、
紙製またはプラスチック製の受器内に盛り付け、顧客に
提供するが、ソフト状アイスクリームの側面に盛り上が
りを示す斜め上向きの傾斜面を形成させることで立体感
を与える。
た導管12が付設された側端を下方に向け、上部の開口
11a内に図2(A)のようにメーカーのアイスクリー
ムフリーザーから産出されるソフト状アイスクリームを
注入充填した後、上部の開口11aを封止する。このよ
うに上、下の開口が封止されたピローパックを図2
(B)のような押圧板式の注出機または図3(D)のよ
うな対向ロール式の注出機で内部のアイスクリームを注
出する。このようにソフト状アイスクリームが充填さ
れ、上下両端の開口11aと11bが密閉されたピロー
パックは、図2(D)に示すように、その偏平な上、下
の表面10a、10bを重ね、予想顧客数に応じて複数
列に積み重ねて−20℃〜−35℃の温度で冷凍保存す
る。この冷凍保存に使用する冷凍機は通常の形式のもの
でもよいが、図2(E)に示すように、ソフト状アイス
クリームの冷蔵庫はピローパック内のアイスクリームの
組織が均質に保持されるよう各段にピローパックを並列
に一段積みに収容して、その隙間にソフトアイスクリー
ムは−8℃〜0℃、フローズンヨーグルトの場合は−8
℃〜−2℃前後の、シェークアイスの場合は−4℃〜+
4℃前後の風を循環させるというような特別な構造のも
のを使用する。顧客の来店に応じて、所要のピローパッ
クを冷凍域から取り出し、蓋のネジ14を外して下方に
向け、左右1対の平行板式押出し式圧縮機、又は1対の
ロール式圧縮機でピローパックの偏平な側面を押圧し
て、内容物であるソフト状アイスクリームを、モナカ、
紙製またはプラスチック製の受器内に盛り付け、顧客に
提供するが、ソフト状アイスクリームの側面に盛り上が
りを示す斜め上向きの傾斜面を形成させることで立体感
を与える。
【0016】図6、7及び8は、本発明によるアイスク
リーム注入機のそれぞれ正面図、上面図及び側面図であ
る。この圧出機の構造を説明すると、底板31、左側板
32、右側板33、及び天井板34がボルトなどで組み
立てられた箱形フレーム30を有する。左、右の側板3
2、33の間には、左側板の中央に左ねじ35、右ねじ
36を備える回転軸37が軸受メタル製のブシュ38
a、38b(図6参照)で支障される。回転軸37の左
側板32の外側には、座金39、ナット40、止めナッ
ト41が、また、右側板33の外側には座金39、カラ
ー42が設けられ、カラー42は回転軸37を貫通する
ピン(図示せず)、または止めねじで回転軸37に固定
される。回転軸37のカラー42の外方にはプーリ43
が取り付けられ、底板31の延長部31Aに装着された
モータMのプーリ44とベルト45により連結される。
また、回転軸37の左ねじ35、右ねじ36には、それ
ぞれ角棒状のアーム46、47が水平の姿勢で螺合し、
アーム46、47の先端部(図6で手前方向部)にはそ
れぞれ押板48、49に固定された補強板48a、49
aを介して四角形の押板49、49が垂直方向に互いに
平行に固定される。押板48、49の外側で補強板48
a、49aのそれぞれの上、下の位置に、ガイドバー5
0(4個あり)と溶接などで一体になったフランジ51
がボルトなどで固定される。また押板48、49の上端
後方にはスペーサ52a、52bを含むリンク装置52
が取り付けられ、押板48、49が安定して互いに平行
に動くのを援助する。一方、左、右の側板32、33に
はガイドバー50に対応する位置に、軸受メタル53が
圧入された軸受部材54が取り付けられ、ガイドバー5
0が摺動するようになっている。さらに左、右の側板3
2、33の、それぞれの内側に角棒形支持部材55が水
平に取り付けられ、支持部材55にピローパックとして
形成されるアイスクリーム容器56をのせる支持プレー
ト57が取り付けられ、そのほぼ中心にアイスクリーム
容器56の注出口56aを挿入する穴58が設けられ
る。なお、59はアイスクリーム受器である。次に、こ
のアイスクリーム注入機の作動を説明すると、最初にモ
ータMのスイッチを押して回転軸37が図8で時計方向
に回転すると、アーム46、47、従って押板48、4
9は互いに離れる方向に動くので、アイスクリーム容器
56の幅より少し広くなった位置で停止させる。そこで
アイスクリーム容器56を押板48、49の間に入れ、
容器56の注出口56aを支持プレート57の穴58に
挿入して容器56と支持プレート57の上に載せる。次
に、モータMのスイッチを押して前回と反対方向に回転
すると押板48、49は互いに近接する方向に動き、容
器56が押されてアイスクリームが注出口56aより押
し出され、アイスクリーム受器59に落下するので適量
に達した位置でモータMを停止する。この作動を繰り返
して容器56が空になったら、モータMを最初の方向に
回転して押板48、49を開き、新しい容器と交換す
る。
リーム注入機のそれぞれ正面図、上面図及び側面図であ
る。この圧出機の構造を説明すると、底板31、左側板
32、右側板33、及び天井板34がボルトなどで組み
立てられた箱形フレーム30を有する。左、右の側板3
2、33の間には、左側板の中央に左ねじ35、右ねじ
36を備える回転軸37が軸受メタル製のブシュ38
a、38b(図6参照)で支障される。回転軸37の左
側板32の外側には、座金39、ナット40、止めナッ
ト41が、また、右側板33の外側には座金39、カラ
ー42が設けられ、カラー42は回転軸37を貫通する
ピン(図示せず)、または止めねじで回転軸37に固定
される。回転軸37のカラー42の外方にはプーリ43
が取り付けられ、底板31の延長部31Aに装着された
モータMのプーリ44とベルト45により連結される。
また、回転軸37の左ねじ35、右ねじ36には、それ
ぞれ角棒状のアーム46、47が水平の姿勢で螺合し、
アーム46、47の先端部(図6で手前方向部)にはそ
れぞれ押板48、49に固定された補強板48a、49
aを介して四角形の押板49、49が垂直方向に互いに
平行に固定される。押板48、49の外側で補強板48
a、49aのそれぞれの上、下の位置に、ガイドバー5
0(4個あり)と溶接などで一体になったフランジ51
がボルトなどで固定される。また押板48、49の上端
後方にはスペーサ52a、52bを含むリンク装置52
が取り付けられ、押板48、49が安定して互いに平行
に動くのを援助する。一方、左、右の側板32、33に
はガイドバー50に対応する位置に、軸受メタル53が
圧入された軸受部材54が取り付けられ、ガイドバー5
0が摺動するようになっている。さらに左、右の側板3
2、33の、それぞれの内側に角棒形支持部材55が水
平に取り付けられ、支持部材55にピローパックとして
形成されるアイスクリーム容器56をのせる支持プレー
ト57が取り付けられ、そのほぼ中心にアイスクリーム
容器56の注出口56aを挿入する穴58が設けられ
る。なお、59はアイスクリーム受器である。次に、こ
のアイスクリーム注入機の作動を説明すると、最初にモ
ータMのスイッチを押して回転軸37が図8で時計方向
に回転すると、アーム46、47、従って押板48、4
9は互いに離れる方向に動くので、アイスクリーム容器
56の幅より少し広くなった位置で停止させる。そこで
アイスクリーム容器56を押板48、49の間に入れ、
容器56の注出口56aを支持プレート57の穴58に
挿入して容器56と支持プレート57の上に載せる。次
に、モータMのスイッチを押して前回と反対方向に回転
すると押板48、49は互いに近接する方向に動き、容
器56が押されてアイスクリームが注出口56aより押
し出され、アイスクリーム受器59に落下するので適量
に達した位置でモータMを停止する。この作動を繰り返
して容器56が空になったら、モータMを最初の方向に
回転して押板48、49を開き、新しい容器と交換す
る。
【0017】
【発明の効果】従来、ハード状アイスクリーム業者から
供給されるハード状アイスクリームの前駆体として製造
されるソフト状アイスクリームと、またはアイスクリー
ム製造システムのエージング工程で調整されたソフトア
イスミックスとを、牛乳のように大きな紙パックに充填
して店頭製造販売業者へ出荷し、店頭業者が自己の小型
フリーザーで−8℃〜+4℃のソフト状アイスクリーム
として喫食者等に販売するため、小型フリーザーに詰め
替えるため、その都度消毒、殺菌などの衛生規定による
管理を受ける必要があった。本発明では、ピローパック
と呼ばれる枕形袋体容器を準備し、前記前駆体としての
ソフト状アイスクリームを、その内部に充填した後は、
この枕形袋体容器自体を外部から冷凍し、さらにソフト
状アイスクリームの温度に保冷して喫食者に供給するの
で、アイスクリームメーカーでの衛生管理を受ける以外
は小売の製造販売業者は厳重な衛生管理を一切受けるこ
とを必要としないという、極めて好適な条件下で実施で
きるという利点を享受できる。
供給されるハード状アイスクリームの前駆体として製造
されるソフト状アイスクリームと、またはアイスクリー
ム製造システムのエージング工程で調整されたソフトア
イスミックスとを、牛乳のように大きな紙パックに充填
して店頭製造販売業者へ出荷し、店頭業者が自己の小型
フリーザーで−8℃〜+4℃のソフト状アイスクリーム
として喫食者等に販売するため、小型フリーザーに詰め
替えるため、その都度消毒、殺菌などの衛生規定による
管理を受ける必要があった。本発明では、ピローパック
と呼ばれる枕形袋体容器を準備し、前記前駆体としての
ソフト状アイスクリームを、その内部に充填した後は、
この枕形袋体容器自体を外部から冷凍し、さらにソフト
状アイスクリームの温度に保冷して喫食者に供給するの
で、アイスクリームメーカーでの衛生管理を受ける以外
は小売の製造販売業者は厳重な衛生管理を一切受けるこ
とを必要としないという、極めて好適な条件下で実施で
きるという利点を享受できる。
【図1】本願で使用する枕形袋体容器とその部材を示
し、同図(A)はその斜視図、同図(B)はその1種で
あるプラスチック製管状ピローパックの斜視図を示し、
同図(C)はその導管に明けられた五角星形の開口を、
同図(D)は多角形星形開口の例としての五角形と六角
形星形を示す。
し、同図(A)はその斜視図、同図(B)はその1種で
あるプラスチック製管状ピローパックの斜視図を示し、
同図(C)はその導管に明けられた五角星形の開口を、
同図(D)は多角形星形開口の例としての五角形と六角
形星形を示す。
【図2】枕形袋体容器の形状とこれを押圧する注出装
置、ならびにこれらを冷凍、または保冷装置を示し、同
図(A)は枕形袋体容器を示し、同図(B)はその開口
からアイスクリームが注出される状態を示し、同図
(C)はその開口から、下方のコーンにアイスクリーム
が注出される状態を示し、同図(D)は中間に固定板が
配置された注出装置により注出される状態を示し、同図
(E)と同図(F)は冷凍庫と保冷庫をそれぞれ示す。
置、ならびにこれらを冷凍、または保冷装置を示し、同
図(A)は枕形袋体容器を示し、同図(B)はその開口
からアイスクリームが注出される状態を示し、同図
(C)はその開口から、下方のコーンにアイスクリーム
が注出される状態を示し、同図(D)は中間に固定板が
配置された注出装置により注出される状態を示し、同図
(E)と同図(F)は冷凍庫と保冷庫をそれぞれ示す。
【図3】各種の注出装置を示し、同図(A)は中間に固
定板を有する2個の枕形袋体容器を示し、同図(B)は
固定板が無く両側から押圧して2個の枕形袋体容器を縦
に並べて注出する装置を示し、同図(C)は中間に固定
板を有し、縦、横2個までの枕形袋体容器を注出する例
を示し、同図(D)はロール式注出装置を示す。
定板を有する2個の枕形袋体容器を示し、同図(B)は
固定板が無く両側から押圧して2個の枕形袋体容器を縦
に並べて注出する装置を示し、同図(C)は中間に固定
板を有し、縦、横2個までの枕形袋体容器を注出する例
を示し、同図(D)はロール式注出装置を示す。
【図4】同図(A)、同図(B)は枕形袋体容器を喫食
者の手掌で押圧して注出する場合を示す。
者の手掌で押圧して注出する場合を示す。
【図5】同図のIは本発明のソフトアイスクリームの製
造装置の配置を示し、IIはハード状アイスクリームの専
業者の製造装置の配置を示し、IIIは従来のソフトアイ
スクリーム業者の製造装置の配置を示す。
造装置の配置を示し、IIはハード状アイスクリームの専
業者の製造装置の配置を示し、IIIは従来のソフトアイ
スクリーム業者の製造装置の配置を示す。
【図6】受器を手動で降下させながら自動的にアイスク
リームを注出する装置の側面図である。
リームを注出する装置の側面図である。
【図7】受器を手動で降下させながら自動的にアイスク
リームを注出する装置の平面図である。
リームを注出する装置の平面図である。
【図8】受器を手動で降下させながら自動的にアイスク
リームを注出する装置で、モータとプーリとの連結ベル
トによる連結を示す側面図である。
リームを注出する装置で、モータとプーリとの連結ベル
トによる連結を示す側面図である。
10:ピローパック 10a:胴体 10c:管状体 11、11a:開口 12:導管 12a、35、36:ネジ 13、13′:多角形星形の開口 14:蓋 15:モナカ 17:アイスクリーム 18a、18b:側面 19:手掌 22:押圧板 24:固定板 24b:ピン 26:対向ロール 30:箱形フレーム 31:底板 31A:延長部 32、33:側板 34:天井板 37:回転軸 38a、38b:ブシュ 39:座金 40:ナット 41:止めナット 42:カラー 43、44:プーリ 45:ベルト 46、47:アーム 48、49:押板 48a、49a:補強板 50:ガイドバー 51:フランジ 52:リンク装置 52a、52b:スペーサ 53:軸受メタル 54:軸受部材 55:支持部材 56:アイスクリーム容器 56a:注出口 57:支持プレート 58:穴 59:アイスクリーム受器
Claims (10)
- 【請求項1】 ハード状アイスクリームの前駆体として
のソフト状アイスクリームの原液を、公知の枕形袋体容
器内に注入充填して、これを流通または保存する冷凍温
度をハード状アイスクリームの流通保存と同一である−
20℃〜−35℃にする冷凍方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の冷凍方法により枕形袋体
容器内に注入充填されて冷凍保存状態にあるアイスクリ
ームを、ソフト状アイスクリームの−8℃〜+4℃に戻
す保冷方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の保冷方法により−8℃〜
+4℃の保冷状態にあるソフト状アイスクリームを動力
で圧縮し、前記の圧縮された内容物をモナカ、紙カッ
プ、プラスチック製またはガラス製等の受器内に注入す
る注入方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の圧縮方法において前記の
圧縮方法が、互いに平行に配置され、押圧または押圧か
ら解除される1対の圧縮手段であることを特徴とする圧
縮方法。 - 【請求項5】 請求項3または4に記載の注入方法のい
ずれかに連動して揺動するモナカ、紙カップ等の受器内
に枕形袋体容器の内容物であるソフト状アイスクリーム
等を注入する注入方法。 - 【請求項6】 前記枕形袋体容器の圧出部に導管が付着
され、該導管の流出口に直角な面に多角形星形状の開口
が形成され、該導管から圧出されたアイスクリームの粘
体の切り口の形状が三角から七角形になるようにされ、
これにより前記枕形袋体容器から圧出されるアイスクリ
ームが一定の方向に流出するようにされていることを特
徴とする枕形袋体容器による圧出方法。 - 【請求項7】 アイスクリーム製造施設でハード状アイ
スクリームの前駆体として製造されるソフト状アイスク
リームを、枕形袋体容器と呼ばれる方形または円形など
の柔軟な包装体内に収容し、これらの包装体を−20℃
〜−35℃の温度に凍結硬化してハード状アイスクリー
ムとして貯蔵し、保冷車配送により店頭販売業者の冷蔵
システムに送り、−20℃〜−35℃の温度にハード状
アイスクリームとして保管し、このように保管されたハ
ード状アイスクリームを、保冷庫で−8℃〜+4℃に昇
温軟化してソフト状アイスクリームとしてアイスクリー
ム圧出機により、モナカ、コーン、紙、またはプラスチ
ックカップまたはガラス等の受器に注入して喫食者に供
給する製造方法。 - 【請求項8】 請求項7記載のソフト状アイスクリーム
の製造方法において、前記のソフト状アイスクリームが
−8℃〜−2℃に保冷されたフローズンヨーグルトを含
むソフト状アイスクリームであることを特徴とするソフ
ト状アイスクリームの製造方法。 - 【請求項9】 請求項8記載のソフト状アイスクリーム
の製造方法において、前記のソフト状アイスクリームが
−4℃〜+4℃に保冷されたシェークアイスであること
を特徴とするソフト状アイスクリームの製造方法。 - 【請求項10】 枕形袋体容器内にアイスクリームを充
填し、この枕形袋体容器をリンク機構の内部に挿入しモ
ータの回転によって回転軸を回転させ、これにより左右
に平行に対向する押板により中間の枕形袋体容器を圧縮
して、下方に配置された受器内に排出する方法として、
左右の側板(32、33)の中間に回転軸(37)が配
置され、この回転軸(37)の前記左右の側板(32、
33)の内方に左ネジ(35)と右ネジ(36)とが切
られ、これら左ネジ(35)と右ネジ(36)の、 いず
れか一方の前記側板の外側に在って回転軸にカラー(4
2)固定され、前記回転軸(37)に対し固定され前記
モータ(M)によって回転されるプーリ(43)と、左
右両側のアーム(46、47)と、このアーム(46、
47)の、それぞれ内方にあって軸方向内方または外方
に押される押板(48、49)と、この押板(48、4
9)の上端から水平に延在し、スペーサ(52a、52
b)を含むリンク(52)とを有し、前記モータ(M)
によって前記押板(48、49)の間隔がアイスクリー
ムが充填された容器(56)の幅より僅かに広くなった
状態で、前記のアイスクリーム容器(56)が挿入さ
れ、 前記の押板(48、49)の間隔が狭められて前記
アイスクリームを、下方に配置された受器内に圧出する
ことを特徴とする製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9256266A JPH1175701A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 枕形袋体容器を使用するソフト状アイスクリームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9256266A JPH1175701A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 枕形袋体容器を使用するソフト状アイスクリームの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1175701A true JPH1175701A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17290267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9256266A Pending JPH1175701A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 枕形袋体容器を使用するソフト状アイスクリームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1175701A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6060099A (en) * | 1998-02-04 | 2000-05-09 | Ito; Sadaharu | Method of making soft ice cream on a commercial scale |
EP1386542A1 (en) * | 2002-07-30 | 2004-02-04 | Unilever Plc | Portable dispenser for dispensing frozen aerated edible products |
WO2017200022A1 (ja) * | 2016-05-18 | 2017-11-23 | 株式会社ロッテアイス | 冷凍食品用調温処理装置および包装容器 |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP9256266A patent/JPH1175701A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6060099A (en) * | 1998-02-04 | 2000-05-09 | Ito; Sadaharu | Method of making soft ice cream on a commercial scale |
EP1386542A1 (en) * | 2002-07-30 | 2004-02-04 | Unilever Plc | Portable dispenser for dispensing frozen aerated edible products |
WO2017200022A1 (ja) * | 2016-05-18 | 2017-11-23 | 株式会社ロッテアイス | 冷凍食品用調温処理装置および包装容器 |
US10568342B2 (en) | 2016-05-18 | 2020-02-25 | Lotte Co., Ltd. | Device for adjusting temperature of frozen food, and packaging container |
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