JP7094788B2 - 高反射水解紙 - Google Patents
高反射水解紙 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7094788B2 JP7094788B2 JP2018114543A JP2018114543A JP7094788B2 JP 7094788 B2 JP7094788 B2 JP 7094788B2 JP 2018114543 A JP2018114543 A JP 2018114543A JP 2018114543 A JP2018114543 A JP 2018114543A JP 7094788 B2 JP7094788 B2 JP 7094788B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- highly reflective
- mass
- water
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Paper (AREA)
Description
1.波長500nm以上1000nm以下における反射率が85%以上、
フロック状水分散時間が60秒以上600秒以下、
であることを特徴とする高反射水解紙。
2.坪量55g/m2以上200g/m2以下であることを特徴とする1.に記載の高反射水解紙。
3.製紙用繊維と白色填料を含み、全質量に対して前記白色填料を40質量%以上含むことを特徴とする1.または2.に記載の高反射水解紙。
4.前記白色填料が、炭酸カルシウムを含むことを特徴とする1.~3.のいずれかに記載の高反射水解紙。
本発明で使用する製紙用繊維は特に制限されず、針葉樹パルプ、広葉樹パルプなどの木材パルプ、亜麻、ケナフ、楮、三椏などの靭皮繊維、バガス、竹、エスパルトなどの硬質繊維、コットンリンターなどの種子毛繊維、マニラ麻、サイザル麻などの葉脈繊維といった非木材パルプ、生分解性を有する合成繊維(レーヨン繊維、精製セルロース繊維、ポリ乳酸繊維、ポリビニルアルコール繊維、生分解性ポリエステル繊維など)などを用いることができる。また、パルプとしては、クラフト蒸解法、酸性・中性・アルカリ亜硫酸塩蒸解法、ソーダ塩蒸解法等による化学パルプ、グランドパルプ、ケミグランドパルプ、サーモメカニカルパルプ等を使用できる。
製紙用繊維の叩解度は、粉体などの添加物によって水分散性が向上する場合には、叩解の程度を高くすることができるので、JIS P8121-1:2012に規定のショッパーリグラーろ水度で17°SR以上72°SR以下となるように調節するのが好ましい。
本発明で使用する白色填料は特に制限されず、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カオリン、クレー、タルク、ホワイトカーボン等、一般的に製紙用途に用いられている白色填料を使用することができる。これらの中で、反射性(白色性)、コスト、環境中での崩壊性等の点から、炭酸カルシウムが好ましい。
炭酸カルシウムは、粒子の形態で添加され、コスト、抄紙のしやすさの観点から適宜選ぶことができるが、加重平均粒子径0.02μm以上10μm以下であることが好ましい。
高反射水解紙を製造する抄紙機としては、長網式抄紙機、丸網式抄紙機、短網式抄紙機、ツインワイヤー式抄紙機等のいずれも用いることができる。また、抄紙は中性抄紙、アルカリ性抄紙のいずれかの方式で行われる。また、必要に応じて、硫酸バンドや、各種のアニオン性、カチオン性、ノ二オン性或いは、両性の歩留まり向上剤、濾水性向上剤、紙力増強剤等の抄紙用内添助剤を添加することができる。さらに、必要に応じて、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等の製紙用添加剤を添加することができる。
(実施例1)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)を、ろ水度:70°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX-850)を木材パルプの全質量に対し80~100質量%添加して原料スラリーを調成した。
この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して、坪量:104.7g/m2、灰分:51.3%、炭酸カルシウム含有量:53.7g/m2の基紙を得た。
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)を、ろ水度:70°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX-850)を木材パルプの全質量に対し60~80質量%添加して原料スラリーを調成した。
この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して、坪量:104.6g/m2、灰分:40.8%、炭酸カルシウム含有量:42.7g/m2の基紙を得た。
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)を、ろ水度:70°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX-850)を木材パルプの全質量に対し100~120質量%添加して原料スラリーを調成した。
この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して、坪量:104.7g/m2、灰分:60.5%、炭酸カルシウム含有量:63.3g/m2の基紙を得た。
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)を、ろ水度:70°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX-850)を木材パルプの全質量に対し80~100質量%添加して原料スラリーを調成した。
この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して、坪量:59.4g/m2、灰分:40.2%、炭酸カルシウム含有量:23.9g/m2の基紙を得た。
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)を、ろ水度:70°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX-850)を木材パルプの全質量に対し10~20質量%添加して原料スラリーを調成した。
この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して、坪量:103.9g/m2、灰分:9.4%、炭酸カルシウム含有量:9.8g/m2の基紙を得た。
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)を、ろ水度:70°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX-850)を木材パルプの全質量に対し160~180質量%添加して原料スラリーを調成した。
この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して、坪量:104.2g/m2、灰分:69.2%、炭酸カルシウム含有量:72.1g/m2の基紙を得た。
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)を、ろ水度:70°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX-850)を木材パルプの全質量に対し60~80質量%添加して原料スラリーを調成した。
この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して、坪量:59.7g/m2、灰分:30.3%、炭酸カルシウム含有量:18.1g/m2の基紙を得た。
・坪量、厚さ
坪量はJIS P8124に、厚さはJIS P8118に準拠して測定した。
・灰分(525℃)
灰分は、燃焼温度を525℃とした以外はJIS P8252により準拠して測定した。これは、白色填料である炭酸カルシウムが、JIS P8252で規定する燃焼温度(900℃)では、酸化カルシウムと二酸化炭素に分解するためである。
・炭酸カルシウム含有量
炭酸カルシウム含有量は、坪量と灰分の積により求めた。
分光光度計(島津製作所 solidspec-3700DUV)を用いて、波長500nm以上1000nm以下の範囲でサンプリングピッチ1nmで反射率を測定し、硫酸バリウム白板の反射率を基準(100%)として平均値を求めた。
3cm角の試験片5枚を用意した。次に300mlビーカーに脱イオン水300mlを入れてスターラーで650rpmに攪拌しながら上記試験片1枚を投入した。試験片が2つ以上に千切れる時間をストップウオッチで測定し、5回の測定の平均値をフロック状水分散時間とした。
・引張強さ
引張強さは、JAPAN TAPPI NO.71に準拠して測定した。
富士山スカイグラウンド(静岡県富士宮市)の芝生に水を撒き、濡れた芝生上にサンプルを固定し測量用ドローンにて150mの上空からレーザースキャンした。その後、サンプルの上に水を撒き、水解性を調査した。
実施例1~4で製造した基紙は、反射率が85%以上と高く、上空150mから識別することができた。また、実施例1~4で製造した基紙は、フロック状水分散時間が所定の範囲内であり、水をかけるとバラバラとなった。
比較例2で製造した基紙は、上空150mから識別することができた。ただし、フロック状水分散時間が短く、濡れた芝生の上に固定しただけで破れが生じた。
Claims (3)
- 波長500nm以上1000nm以下における反射率が85%以上、
フロック状水分散時間が60秒以上600秒以下、
坪量55g/m 2 以上200g/m 2 以下、
であることを特徴とする高反射水解紙。 - 製紙用繊維と白色填料を含み、全質量に対して前記白色填料を40質量%以上含むことを特徴とする請求項1に記載の高反射水解紙。
- 前記白色填料が、炭酸カルシウムを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の高反射水解紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018114543A JP7094788B2 (ja) | 2018-06-15 | 2018-06-15 | 高反射水解紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018114543A JP7094788B2 (ja) | 2018-06-15 | 2018-06-15 | 高反射水解紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019218637A JP2019218637A (ja) | 2019-12-26 |
JP7094788B2 true JP7094788B2 (ja) | 2022-07-04 |
Family
ID=69095736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018114543A Active JP7094788B2 (ja) | 2018-06-15 | 2018-06-15 | 高反射水解紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7094788B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2883298B2 (ja) * | 1995-08-09 | 1999-04-19 | 三島製紙株式会社 | たばこ用水分散性シート並びにこれを用いたたばこ |
-
2018
- 2018-06-15 JP JP2018114543A patent/JP7094788B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019218637A (ja) | 2019-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3898007B2 (ja) | 無機粒子・シリカ複合粒子の凝集体である填料を添加した填料内添嵩高紙の製造方法 | |
JP2607219B2 (ja) | 紙の製造方法 | |
JP2818677B2 (ja) | 製紙用保持助剤及び排水助剤 | |
AU2010330791B2 (en) | Paper sizing composition | |
CN109415875A (zh) | 微原纤化的膜 | |
JPS6038473A (ja) | 変性された無機充填剤 | |
RU2676070C2 (ru) | Композиция агрегированного наполнителя и ее получение | |
JP7094788B2 (ja) | 高反射水解紙 | |
CA1124712A (en) | Cationic fortified rosin size | |
WO2002052102A2 (en) | Structurally rigid nonionic and anionic polymers as retention and drainage aids in papermaking | |
JP2528487B2 (ja) | 填料歩留りの改善されたパルプの製造方法及び紙の製造方法 | |
JP2005281915A (ja) | 低密度印刷用紙 | |
JP4903493B2 (ja) | 複合粒子の製造方法 | |
JP4540660B2 (ja) | 書籍用紙及びその製造方法 | |
TWI278556B (en) | Filler for paper making process | |
JP2007091581A (ja) | 多孔性填料ならびにその製造方法および紙 | |
JPS6215597B2 (ja) | ||
JP2842096B2 (ja) | 無機質紙 | |
EP1926856A2 (en) | Use of synthetic metal silicates for decreasing the deposition of contaminants during a papermaking process | |
JP2549159B2 (ja) | 水解紙 | |
EP1082492B1 (fr) | Procede de fabrication de papier utilisant un systeme de retention comprenant de la bentonite et un galactomannane cationique | |
JP2618231B2 (ja) | 充填紙の製造方法 | |
JPH0649795A (ja) | 無機シート | |
CN101218396A (zh) | 纸颜料,生产纸产品的方法和纸产品 | |
JPH02500290A (ja) | 複合材料及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20220203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220622 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7094788 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |