JP7094536B2 - 膜構造及びシート固定部 - Google Patents
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Description
以下、図1~図5を用いて、膜構造を具体化した第1実施形態を説明する。本実施形態では、膜構造を、建物の屋根構造として用いる。
次に、図2及び図3を用いて、支持体20の構成について説明する。
図2に示すように、支持体20は、ベース部材21、カバー部材22及びケダー固定部30を備える。これらベース部材21、カバー部材22及びケダー固定部30は、例えば、約500mm~約4000mmの長尺物であって、アルミニウム製の金物で形成されている。ベース部材21は、ジョイント部材51の上に、ゴム製の養生シート52を介して固定される。ケダー固定部30は、ベース部材21の上に固定される。ケダー固定部30の上には、カバー部材22が配置される。
(ケダー固定部30)
まず、図3を用いて、収容部としてのケダー固定部30について説明する。図3は、フィルム(16,17)、不燃シート18、シート固定部としてのケダー35及びケダー固定部30の配置を説明するための模式図である。この模式図においては、フィルム(16,17)、不燃シート18及び連結シート37は、区別し易くするために、厚みを厚くし、ハッチングで示す。
ケダー固定部30の連結部33は、平板部31aよりも中心平面c1に対して上下に突出した形状をしている。そして、連結部33は、半筒部31b側に突出する係止部33aを備える。
図2に示すように、ベース部材21は、離間した3条の突条部21a、21b、21cを備える。外側(クッション構造体の中心側と反対側)の突条部21aには、上が開口した段付きの溝部g1が形成されている。この溝部g1には、ボルトB2の頭部及び頭部側の軸部が挿入される。このボルトB2は、ロックワッシャーを介したナットN2によって、カバー部材22をベース部材21に固定する。
カバー部材22は、ケダー固定部30を覆うように、ベース部材21に固定される。このため、カバー部材22とベース部材21との間で区画された空間に、ケダー固定部30が配置される。
具体的には、カバー部材22の上面に、スティ24の平板状のスティ取付部24aが取り付けられて、スティ24が立設されている。複数のスティ24を、一列に立設させることにより、鳥害対策の防鳥ワイヤ25(図1にのみ図示)を架設する。
また、照明26の照明取付部26aの取付孔に、ボルトB2が挿通されることにより、照明26がカバー部材22の上面に固定される。
次に、図2~図5を用いて、膜構造10の設置方法について説明する。
まず、図4に示すように、工場等において、膜部15、ケダー固定部30を予め緊結させる。具体的には、まず、不燃シート18の端部を、ケダー35に巻き付け、不燃シート18に当接させた部分(接続部As1)を、連結シート37の端部とともにミシン縫いする。更に、ケダー35に巻回された不燃シート18を上下から挟むように、第1フィルム16及び第2フィルム17を配置する。この場合、連結シート37の他端部を、第1フィルム16の端部及び第2フィルム17の端部の間に挟み込む。
これにより、図4(b)に示すように、膜部15及びケダー固定部30が緊結される。
更に、ベース部材21の凹部21fにスペーサP1(図2)を挿入して、ケダー固定部30をベース部材21に固定する。この場合、ケダー35は、重力によって、外側に引っ張られて、不燃シート18に張力を与える。
(1)本実施形態の膜構造10は、膜部15と支持体20とを備える。膜部15は、端部が溶着された第1フィルム16及び第2フィルム17と、第1フィルム16及び第2フィルム17の間で、不燃材料から構成される不燃シート18とを備える。不燃シート18は、燃え抜けない材料であって、建築基準法で定められる防火性能を有する材料で構成される。これにより、膜構造10を、防火性能を有する構成にすることができる。
(3)本実施形態の膜部15の不燃シート18には、連通孔が形成されている。この連通孔を介して、不燃シート18の上側の空気層S1の空間と下側の空気層S2の空間とを連通させることができる。
次に、図6~図10を用いて、膜構造を具体化した第1実施形態を説明する。本実施形態では、上記第1実施形態の支持体20の代わりに支持体70を用いる。また、本実施形態では、上記第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は、省略する。
図6~図9を用いて、支持体70の構成について説明する。
図6に示すように、支持体70は、ベース部材71、カバー部材72及びケダー固定部80を備える。これらベース部材71、カバー部材72及びケダー固定部80は、第1実施形態と同様に、アルミニウム製の金物で形成された長尺物である。ベース部材71は、ジョイント部材51の上に固定される。ベース部材71の上にケダー固定部80が固定され、このケダー固定部80の上にカバー部材72が配置される。
本実施形態では、支持体70の取付角度θ1よりも、上側の第1フィルム16が成す傾斜角度θ2が大きくなるように構成されている。
以下、各部材の詳細について説明する。
まず、図6に示すように、ベース部材71の中央には、上に突出した突条部71aを設ける。この突条部71aの中心には、下に開口した段付きの溝部g3を設ける。この溝部g3には、ベース部材71を固定するボルトB1が挿入される。突条部71aには、外側(クッション構造体の中心側と反対側)に、水平方向に突出した係合部71aaが形成されている。
また、ベース部材71の内側下部71cの内側端部は、上方に折り曲げられて突条部71dを構成する。更に、この突条部71dの上方端部は、突条部71a側に折り曲げられて係合部71eを構成する。
次に、図6~図9を用いて、収容部としてのケダー固定部80について説明する。ここで、図7は、ケダー固定部80の断面図である。図8は、支持体20を斜め上方から見た上面図である。図9は、ケダー固定部80の端部のみを示した分解斜視図である。
更に、図7及び図9に示すように、中央突条部81aの上面には、空間形成凸部81dが形成されている。空間形成凸部81dは、上側部材82の下面に当接する。また、空間形成凸部81dの下端部の外側には、溝が形成されている。
中央突条部81aの内側の下方端部には、水平方向に延在する平坦部81eが形成されている。この平坦部81eのクッション構造体の中心側の端部には、上に突出した突条部81fが形成されている。この突条部81fの上面は、内側が上方になるように傾斜している。更に、この突条部81fの内側には、ベース部材71に係合するための係合部81gを設ける。
図6に示すように、カバー部材72は、断面が略L字形状をした長尺物である。カバー部材72は、上面部72aと、外側端部において下方に突出した側壁部72bとを有する。上面部72aの内側端部の下面には、係合凸部72cが形成されている。係合凸部72cは、ケダー固定部80の上側部材82の上面に当接する。係合凸部72cの内側面には、溝部72dが形成されている。この溝部72dには、養生シート75の突条部75bの先端が挿入される。
また、カバー部材72の上面部72aは、貫通孔h5が形成されている。この貫通孔h5は、貫通孔h42,h32と整合し、下からボルトB5が挿入される。ボルトB5の先端は、照明取付部26aの孔に挿入されて、ナットN5が螺合する。
次に、図4、図6~図10を用いて、支持体70を用いた膜構造の設置方法について説明する。
具体的には、まず、上記第1実施形態と同様に、図4に示すケダー付き膜部60を形成する。
そして、整合した貫通孔h41,h31に、下側部材81側からボルトB4を挿入し、ボルトB4の先端を、上側部材82の貫通孔h41から上に突出させる。そして、ボルトB4の先端に、ナットN4を螺合させて、ケダー付き膜部60の端部を間に挟んだ状態で、下側部材81と上側部材82とを固定する。
以上により、図7に示すように、膜部15とケダー固定部80とが緊結される。
この場合、ケダー固定部80の係合部81b,81gは、ベース部材71の係合部71aa,71eよりも外側に位置させた状態で、ケダー固定部80をベース部材71と組み合わせる。
(10)本実施形態のケダー固定部80は、空間S5,S6を形成する下側部材81と上側部材82とを備える。下側部材81の上にケダー付き膜部60の端部を載置し、この上に上側部材82を載置して、下側部材81と上側部材82とを一体化する。これにより、膜部15をケダー固定部30に効率的に緊結させることができる。
・上記各実施形態では、第1フィルム16、第2フィルム17及び連結シート37は、ETFEで構成した。フィルム(16,17)や連結シート37は、ETFEに限定されず、膜構造で用いられる他の材料で構成してもよい。また、フィルム(16,17)及び連結シート37は、溶着できる材料であれば、異なる材料であってもよい。
また、空気層S1,S2の空間を連通させなくてもよい。この場合には、熱貫流率が下がり、断熱効果を向上させることができる。
Claims (5)
- 第1フィルムと第2フィルムとの間に空気層を有するクッション構造体と、
前記第1フィルムの端部と前記第2フィルムの端部とを支持するシート固定部と、
前記シート固定部を支持する支持手段と、
前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置した不燃性材料により構成される不燃性シートとを備え、
前記シート固定部は、
前記不燃性シートの端部が巻回され、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置されるケダーと、
前記ケダーを固定するケダー固定部とを備え、
前記ケダー固定部には、前記第1フィルムの端部及び前記第2フィルムの端部を積層した状態で溶着した領域を収容する第1収容空間と、前記ケダーを収容する第2収容空間とが形成されていることを特徴とする膜構造。 - 前記第1フィルム及び前記第2フィルムで、前記シート固定部を挟んだことを特徴とする請求項1に記載の膜構造。
- 前記第1フィルム及び前記第2フィルムの少なくとも1つと、前記不燃性シートとを連結する連結シートを更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の膜構造。
- 前記第1フィルム、前記第2フィルム及び前記連結シートをETFEフィルムにより構成し、
前記連結シートは、前記第1フィルム及び前記第2フィルムの少なくとも1つと熱溶着により一体化されていることを特徴とする請求項3に記載の膜構造。 - 第1フィルムと第2フィルムとの間に空気層を有するクッション構造体と、支持手段と、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置した不燃性材料により構成される不燃性シートとを備えた膜構造に用いられ、前記第1フィルムの端部と前記第2フィルムの端部とを支持し、前記支持手段に支持されるシート固定部であって、
前記不燃性シートの端部が巻回され、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置されるケダーと、
前記ケダーを固定するケダー固定部とを備え、
前記ケダー固定部には、前記第1フィルムの端部及び前記第2フィルムの端部を積層した状態で溶着した領域を収容する第1収容空間と、前記ケダーを収容する第2収容空間とが形成されていることを特徴とするシート固定部。
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