JP7093028B2 - ステータ、モータおよび圧縮機 - Google Patents

ステータ、モータおよび圧縮機 Download PDF

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Description

本開示は、ステータ、モータおよび圧縮機に関する。
従来、ステータとしては、2連の絶縁チュ-ブの一方端を溶着して封止部とし、2連の絶縁チュ-ブの他方端の開口部を、口出し線とコイル給電線との接続部への装着の投入口としたものがある(例えば、特開平7-36562号公報(特許文献1)参照)。
特開平7-36562号公報
上記ステータでは、1枚の絶縁紙を両端からロール状に複数回巻いて2連の絶縁チュ-ブを形成しているので、2つの絶縁チュ-ブをそれぞれ独立させて動かしたり曲げたりできず、作業性が悪いという問題がある。
そこで、従来の他のステータでは、コイル給電線と引き出し線との接続部の夫々にロール状の絶縁キャップを被せ、絶縁キャップをインシュレータ上から飛び出さないようにコイルエンド上に配置して結束糸でインシュレータに固定している。
しかしながら、このような構成のステータでは、コイル給電線と引き出し線との接続部を固定するときに、ロール状に巻かれた絶縁フィルムの巻終わり部が、折れ曲がった状態で固定されたり捲れあがってはみ出したりして、ロータに接触するなどの不具合が生じる。
本開示では、ロール状の絶縁キャップの巻き終わり端部のめくれあがりを抑制できるステータを提案する。
また、本開示では、上記ステータを備えたモータを提供する。
さらに、本開示では、上記モータを備えた圧縮機を提供する。
本開示のステータは、
ティースを有するステータコアと、
上記ティースに巻回され、第1コイル群と第2コイル群とを含む複数のコイルと、
上記第1コイル群の一端から延び、先端部が互いに接続された複数の第1コイル給電線と、
上記第1コイル給電線の先端部に接続された1または2以上の第1引き出し線と、
上記第2コイル群の一端から延び、先端部が互いに接続された複数の第2コイル給電線と、
上記複数の第2コイル給電線の先端部に接続された1または2以上の第2引き出し線と、
上記複数の第1コイル給電線と上記第1引き出し線とが接続された第1接続部を覆うロール状の第1絶縁キャップと、
上記複数の第2コイル給電線と上記第2引き出し線とが接続された第2接続部を覆うロール状の第2絶縁キャップと
を備え、
上記第1絶縁キャップの一端部と上記第2絶縁キャップの一端部とが接着されており、
上記ステータコアの軸を含む平面で上記第1,第2絶縁キャップの他端部を切った断面において、上記第1絶縁キャップの巻き終わり端部と上記第2絶縁キャップの巻き終わり端部とが、上記第1絶縁キャップの中心を通り上記ステータコアの軸と平行な第1直線と上記第2絶縁キャップの中心を通り上記ステータコアの軸と平行な第2直線との間の第1領域内に位置することを特徴とする。
本開示によれば、第1絶縁キャップの巻き終わり端部と第2絶縁キャップの巻き終わり端部とが、第1,第2絶縁キャップ間に挟まれて保持されるので、ロール状の絶縁キャップの巻き終わり端部のめくれあがりを抑制でき、信頼性を向上できる。
また、本開示の1つの態様に係るステータでは、
上記ステータコアの軸を含む平面で上記第1,第2絶縁キャップを切った断面において、上記第1絶縁キャップの巻き終わり端部の縁と上記第2絶縁キャップの巻き終わり端部の縁とが、上記第1絶縁キャップと上記第2絶縁キャップとの間の領域であって、上記ステータコアの径方向において上記第1絶縁キャップと上記第2絶縁キャップとが対向している第2領域内に位置する。
本開示によれば、第1絶縁キャップの巻き終わり端部の縁と第2絶縁キャップの巻き終わり端部の縁とが、第1,第2絶縁キャップ間に挟まれて確実に保持されるので、ロール状の絶縁キャップの巻き終わり端部のめくれあがりをさらに抑えることができる。
また、本開示の1つの態様に係るステータでは、
上記第1絶縁キャップの巻き終わり端部と上記第2絶縁キャップの巻き終わり端部とは、上記ステータコアの径方向から見て少なくとも一部が重なり合って対向している。
本開示によれば、第1絶縁キャップの巻き終わり端部と第2絶縁キャップの巻き終わり端部とが、第1,第2絶縁キャップ間に一部が重なり合って挟まれるので、ロール状の絶縁キャップの巻き終わり端部のめくれあがりを効果的に抑えることができる。
また、本開示の1つの態様に係るステータでは、
上記ステータコアの軸を含む平面で上記第1,第2絶縁キャップの他端部を切った断面において、上記第1絶縁キャップの最上端が上記第2絶縁キャップの最上端よりも上記ステータコアの軸方向上方に位置する。
本開示によれば、第1絶縁キャップで覆われた第1接続部と、第2絶縁キャップで覆われた第2接続部とを、上下方向にずらしてコイルエンド上に納めやすくできる。
また、本開示の1つの態様に係るステータでは、
上記第2絶縁キャップの他端が上記第1絶縁キャップの他端よりも上記ステータコアの周方向に突出している。
本開示によれば、第1絶縁キャップで覆われた第1接続部と、第2絶縁キャップで覆われた第2接続部とを、周方向にずらしてコイルエンド上に納めやすくできる。
また、本開示のモータでは、
上記のいずれか1つのステータと、
上記ステータの径方向内側に配置されたロータと
を備えたことを特徴とする。
本開示によれば、信頼性の高いモータを実現できる。
また、本開示の圧縮機では、
密閉容器と、
上記密閉容器内に配置された圧縮機構部と、
上記密閉容器内に配置され、上記圧縮機構部を駆動する上記モータと
を備えたことを特徴とする。
本開示によれば、信頼性の高いモータを備えた圧縮機を実現できる。
本開示の第1実施形態のステータの斜視図である。 上記ステータの縦断面図である。 上記ステータのコイルの結線状態を示す図である。 図3に示すコイルの結線状態を簡略化した図である。 上記ステータの要部の断面模式図である。 上記ステータのコイル給電線と引き出し線との接続部分を示す図である。 第1絶縁キャップと第2絶縁キャップの斜視図である。 第1絶縁キャップと第2絶縁キャップの側面図である。 上記ステータの上面図である。 第1絶縁キャップと第2絶縁キャップの断面図である。 第1絶縁キャップと第2絶縁キャップの変形例を示す断面図である。 本開示の第2実施形態のステータに用いられる第1絶縁キャップと第2絶縁キャップの断面図である。 第1絶縁キャップと第2絶縁キャップの変形例を示す断面図である。 本開示の第3実施形態のステータに用いられる第1絶縁キャップと第2絶縁キャップの断面図である。 第1絶縁キャップと第2絶縁キャップの変形例を示す断面図である。 本開示の第4実施形態のモータを備えた圧縮機の断面図である。
以下、実施形態を説明する。なお、図面において、同一の参照番号は、同一部分または相当部分を表わすものである。また、長さ、幅、厚さ、深さ等の図面上の寸法は、図面の明瞭化と簡略化のために実際の尺度から適宜変更されており、実際の相対寸法を表してはいない。
〔第1実施形態〕
図1は、本開示の第1実施形態のステータ1の斜視図であり、図2は、上記ステータの縦断面図である。
上記ステータ1は、図1,図2に示すように、ステータコア10と、ステータコア10の軸方向の上側の端面に取り付けられた上インシュレータ20と、ステータコア10の軸方向の下側の端面に取り付けられた下インシュレータ30と、ステータコア10と上インシュレータ20および下インシュレータ30に共に巻回されたコイルU1~U4,V1~V4,W1~W4とを有する。
上記上インシュレータ20および下インシュレータ30の材料として、絶縁性を有する樹脂を用いている。
また、ステータコア10は、環状のバックヨーク11と、このバックヨーク11の内周面から径方向内側に突出する複数のティース12とを有する。
ここで、コイルU1~U4,V1~V4,W1~W4は、各ティース12にそれぞれ巻かれて複数のティース12に渡って巻かれていない、いわゆる集中巻きである。
図3は、上記ステータ1のコイルU1~U4,V1~V4,W1~W4の結線状態を示す図であり、図4は、図3に示すコイルU1~U4,V1~V4,W1~W4の結線状態を簡略化した図である。図3では、ステータコア10の上面図が示されているが、上インシュレータ20は省略されている。
各コイルU1~U4,V1~V4,W1~W4の巻線の巻き始めの部分である12本のコイル給電線eU1~eU4,eV1~eV4,eW1~eW4は、ステータコア10の上端面から出ている。各コイルU1~U4,V1~V4,W1~W4の巻線の巻き終わりの部分である12本の中性線cU1~cU4,cV1~cV4,cW1~cW4も、ステータコア10の上端面から出ている。
コイル給電線eU1,eU2(第1コイル群)の夫々は、コイルU1,U2の巻線の一方から延びてU相の第1接続部XUaに接続される。また、コイル給電線eU3,eU4(第2コイル群)の夫々は、コイルU3,U4の巻線の一方から延びてU相の第2接続部XUbに接続される。
コイル給電線eV1,eV2の夫々は、コイルV1,V2の巻線の一方から延びてV相の第1接続部XVaに接続される。また、コイル給電線eV3,eV4の夫々は、コイルV3,V4の巻線の一方から延びてV相の第2接続部XVbに接続される。
コイル給電線eW1,eW2の夫々は、コイルW1,W2の巻線の一方から延びてW相の第1接続部XWaに接続される。また、コイル給電線eW3,eW4の夫々は、コイルW3,W4の巻線の一方から延びてW相の第2接続部XWbに接続される。
コイルU1~U4,V1~V4,W1~W4は、それぞれ巻き締め固定されているので、巻き始めの部分であるコイル給電線eU1~eU4,eV1~eV4,eW1~eW4は、ステータコア10に固定する処置を行わなくても緩まない。
中性線cU1,cU2,cU3,cU4の夫々は、コイルU1,U2,U3,U4の巻線の他方から延びて中性点Nに接続される。中性線cV1,cV2,cV3,V4の夫々は、コイルV1,V2,V3,V4の巻線の他方から延びて中性点Nに接続される。中性線cW1,cW2,cW3,cW4の夫々は、コイルW1,W2,W3,W4の巻線の他方から延びて中性点Nに接続される。中性点Nでは、全ての中性線cU1~cU4,cV1~cV4,cW1~cW4が電気的に接続されている。
コイル給電線eU1~eU4,eV1~eV4,eW1~eW4および中性線cU1~cU4,cV1~cV4,cW1~cW4は、互いに電気的に接続されないように、ステータコア10の上端面に取り付けられた上インシュレータ20に係止されている。
図5は、上記ステータ1の要部の断面模式図である。図5において、図1,図2と同一の構成部には同一参照番号を付している。
図5に示すように、ティース12に巻回されたコイルU1(またはコイルU2~U4,V1~V4,W1~W4のいずれか)上に、第1引き出し線111と第2引き出し線121が配置されている。図5において、131は他の相の引き出し線であり、141は他の相の引き出し線である。
複数のコイルU1~U4,V1~V4,W1~W4のうちのU相のコイルU1,U2(第1コイル群)の一端から延びた第1コイル給電線eU1,eU2の先端部と、第1引き出し線111とが互いに接続されている。
また、複数のコイルU1~U4,V1~V4,W1~W4のうちのU相のコイルU3,U4(第2コイル群)の一端から延びた第2コイル給電線eU3,eU4の先端部と、第2引き出し線121とが互いに接続されている。
この実施形態では、第1引き出し線111と第2引き出し線112を夫々1つとしたが、ステータの構成などに応じて2以上としてもよい。
第1コイル給電線eU1,eU2と第1引き出し線111とが接続された第1接続部XUaを、ロール状の第1絶縁キャップ110により覆っている。
また、第2コイル給電線eU3,eU4と第2引き出し線121とが接続された第2接続部XUbを、ロール状の第2絶縁キャップ120により覆っている。
第1コイル給電線eU1,eU2、第2コイル給電線eU3,eU4、第1引き出し線111、第2引き出し線121、引き出し線131,141を結束糸130により上インシュレータ20に固定している。
図6は、第1コイル給電線eU1,eU2と第1引き出し線111とがはんだ付けにより接続された第1接続部XUaと、第2コイル給電線eU3,eU4と第2引き出し線121とがはんだ付けにより接続された第2接続部XUbとを示している。
図7は、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120の斜視図であり、図8は、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120の側面図である。
図7,図8に示すように、第1絶縁キャップ110の一端部(図中左側)と第2絶縁キャップ120の一端部(図中左側)とが接着されている。
また、第1,第2絶縁キャップ110,120が接着された接着部150は、上端から下端かつ第1,第2絶縁キャップ110,120の他端部に向かって斜め下方に傾斜している。この接着部150は、熱圧着や接着剤などにより接着する。
また、第2絶縁キャップ120の他端が第1絶縁キャップ110の他端よりもステータコア10の周方向に長さY1突出している。これにより、第1絶縁キャップ110で覆われた第1接続部XUa(図6に示す)と、第2絶縁キャップ120で覆われた第2接続部XUb(図6に示す)とを、周方向にずらしてコイルエンド上に納めやすくできる。
図9は、上記ステータ1の上面図である。図9に示すように、U相のコイルU1,U2の第1コイル給電線eU1,eU2と第1引き出し線111とが接続された第1接続部XUa(図3,図4に示す)を覆う第1絶縁キャップ110と、コイルU3,U4の第2コイル給電線eU3,eU4と第2引き出し線121とが接続された第2接続部XUb(図3,図4に示す)を覆う第2絶縁キャップ120とを、周方向にずらしてコイルエンド上に納めている。
同様に、V相のコイルV1,V2の第1コイル給電線eV1,eV2と第1引き出し線(図示せず)とが接続された第1接続部(図示せず)を覆う第1絶縁キャップ110と、コイルV3,V4の第2コイル給電線eV3,eV4と第2引き出し線(図示せず)とが接続された第2接続部(図示せず)を覆う第2絶縁キャップ120とを、U相の第1,第2絶縁キャップ110,120に対して周方向にずらしてコイルエンド上に納めている。
また、同様に、W相のコイルW1,W2の第1コイル給電線eW1,eW2と第1引き出し線(図示せず)とが接続された第1接続部(図示せず)を覆う第1絶縁キャップ110と、コイルW3,W4の第2コイル給電線eW3,eW4と第2引き出し線(図示せず)とが接続された第2接続部(図示せず)を覆う第2絶縁キャップ120とを、V相の第1,第2絶縁キャップ110,120に対して周方向にずらしてコイルエンド上に納めている。
第1引き出し線111、第2引き出し線121、第1絶縁キャップ110、第2絶縁キャップ120、および他の引き出し線を複数の結束糸(図示せず)により上インシュレータ20に固定している。
図10は、ステータコア10の軸を含む平面で第1,第2絶縁キャップ110,120の他端部を切った断面図である。
図10に示すように、第1絶縁キャップ110は、絶縁フィルムを時計回りに巻いたロール状をしていると共に、第2絶縁キャップ120は、絶縁フィルムを時計回りに巻いたロール状をしている。第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aは下方に延びる一方、第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aは上方に延びている。
ここで、巻き終わり端部とは、図10においてロール状に巻かれた絶縁フィルムの最外周のロール本体から離間している部分である。
第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aと第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aとは、第1絶縁キャップ110の中心O1を通りステータコア10の軸と平行な第1直線L1と第2絶縁キャップ120の中心O2を通りステータコア10の軸と平行な第2直線L2との間の第1領域A内に位置する。
これにより、第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aと第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aとが、第1,第2絶縁キャップ110,120間に挟まれて保持されるので、ロール状の第1,第2絶縁キャップ110,120の巻き終わり端部110a,120aのめくれあがりを抑制でき、信頼性を向上できる。
ここで、第1絶縁キャップ110の中心O1および第2絶縁キャップ120の中心O2は、図10の断面視において、第1絶縁キャップ110および第2絶縁キャップ120の夫々の断面形状の重心とする。
また、第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aと第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aとは、ステータコア10の径方向(図10において左右方向)から見て少なくとも一部が重なり合って対向しているので、第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aと第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aとが、第1,第2絶縁キャップ110,120間に一部が重なり合って挟まれる。これにより、ロール状の第1,第2絶縁キャップ110,120の巻き終わり端部110a,120aのめくれあがりを効果的に抑えることができる。
また、図10において、第1絶縁キャップ110の最上端110bが、第2絶縁キャップ120の最上端120bよりもステータコア10の軸方向上方の高い位置にある(最上端110bと最上端120bとの高さの差H)。これにより、第1絶縁キャップ110で覆われた第1接続部XUaと、第2絶縁キャップ120で覆われた第2接続部XUbとを、上下方向にずらしてコイルエンド上に納めやすくできる。
なお、図10では、ステータコア10の軸を含む平面で第1,第2絶縁キャップ110,120を切った断面において、第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aの縁EG1と、第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aの縁EG2とが、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120との間の領域であって、ステータコア10の径方向において第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120とが対向している第2領域Bの外にある。
図11は、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120の変形例を示す側面図である。
図11では、ステータコア10の軸を含む平面で第1,第2絶縁キャップ110,120を切った断面において、第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aの縁EG1と、第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aの縁EG2とが、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120との間の領域であって、ステータコア10の径方向において第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120とが対向している第2領域B内に位置する。
これにより、第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aの縁EG1と第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aの縁EG2とが、第1,第2絶縁キャップ110,120間に挟まれて確実に保持されるので、ロール状の第1,第2絶縁キャップ110,120の巻き終わり端部110a,120aのめくれあがりをさらに抑えることができる。
なお、図10,図11では、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120との間隔をあけて示しているが、実際には、図9に示すように、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120は、コイルエンド上に納められて、結束糸130により上インシュレータ20に固定されているので、第1,第2絶縁キャップ110,120の断面形状は円形ではなく変形している。
〔第2実施形態〕
図12は、本開示の第2実施形態のステータに用いられる第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120の断面図である。この第2実施形態のステータは、第2絶縁キャップ120を除いて第1実施形態のステータ1と同一の構成をしている。
図12に示すように、第1絶縁キャップ110は、絶縁フィルムを時計回りに巻いたロール状をしていると共に、第2絶縁キャップ120は、絶縁フィルムを反時計回りに巻いたロール状をしている。第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aと第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aの両方が下方に延びている。
第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aと第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aとは、第1絶縁キャップ110の中心O1を通りステータコア10の軸と平行な第1直線L1と第2絶縁キャップ120の中心O2を通りステータコア10の軸と平行な第2直線L2との間の第1領域A内に位置する。
また、図10において、第1絶縁キャップ110の最上端110bが、第2絶縁キャップ120の最上端120bよりもステータコア10の軸方向上方の高い位置にある(最上端110bと最上端120bとの高さの差H)。
上記第2実施形態のステータは、第1実施形態のステータ1と同様の効果を有する。
図13は、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120の変形例を示す側面図である。
図13では、ステータコア10の軸を含む平面で第1,第2絶縁キャップ110,120を切った断面において、第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aの縁EG1と、第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aの縁EG2とが、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120との間の領域であって、ステータコア10の径方向において第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120とが対向している第2領域B内に位置する。
〔第3実施形態〕
図14は、本開示の第3実施形態のステータに用いられる第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120の断面図である。この第2実施形態のステータは、第1絶縁キャップ110を除いて第1実施形態のステータ1と同一の構成をしている。
図14に示すように、第1絶縁キャップ110は、絶縁フィルムを反時計回りに巻いたロール状をしていると共に、第2絶縁キャップ120は、絶縁フィルムを時計回りに巻いたロール状をしている。第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aと第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aの両方が上方に延びている。
第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aと第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aとは、第1絶縁キャップ110の中心O1を通りステータコア10の軸と平行な第1直線L1と第2絶縁キャップ120の中心O2を通りステータコア10の軸と平行な第2直線L2との間の第1領域A内に位置する。
また、図10において、第1絶縁キャップ110の最上端110bが、第2絶縁キャップ120の最上端120bよりもステータコア10の軸方向上方の高い位置にある(最上端110bと最上端120bとの高さの差H)。
上記第3実施形態のステータは、第1実施形態のステータ1と同様の効果を有する。
図15は、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120の変形例を示す側面図である。
図15では、ステータコア10の軸を含む平面で第1,第2絶縁キャップ110,120を切った断面において、第1絶縁キャップ110の巻き終わり端部110aの縁EG1と、第2絶縁キャップ120の巻き終わり端部120aの縁EG2とが、第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120との間の領域であって、ステータコア10の径方向において第1絶縁キャップ110と第2絶縁キャップ120とが対向している第2領域B内に位置する。
〔第4実施形態〕
図16は、本開示の第4実施形態のモータ440を備えた圧縮機400の断面図である。この圧縮機は、スクロール型圧縮機である。
この第4実施形態の圧縮機400は、図16に示すように、密閉容器401と、固定スクロール410と可動スクロール420を含む圧縮機構部430と、圧縮機構部430を駆動するモータ440と、圧縮機構部430とモータ440を連結するクランクシャフト450と、クランクシャフト450の下端部を回転可能に支持する下部軸受460とを備える。
上記密閉容器401は、上下が開口した略円筒状の円筒部材402と、円筒部材402の上端および下端にそれぞれ設けられた上蓋403および下蓋404とを有する。
上記モータ440は、第1実施形態のステータ1と、ステータ1の径方向内側に配置されたロータ2とを有する。このモータ440は、インナーロータ型のモータであって、いわゆる10極12スロットである。なお、モータの極数およびスロット数はこれに限らない。
上記モータ440では、ステータ1からの複数の引き出し線が、密閉容器401の円筒部材402に設けられたターミナル部470の端子に接続されている。
上記モータ440のステータ1のコイルU1~U4,V1~V4,W1~W4(図1,図3に示す)に三相交流電流を流してステータ1に発生する電磁力によって、クランクシャフト450と共にロータ2を回転させる。
上記第4実施形態のモータ440は、第1実施形態のステータ1を用いることにより信頼性を向上できる。これにより、信頼性の高い圧縮機400を実現することができる。
上記第4実施形態では、スクロール型圧縮機について説明したが、ロータリ型圧縮機などの他の構成の圧縮機に本開示のモータを適用してもよい。
上記第1~第3実施形態では、三相交流電圧がコイルに印加されるステータについて説明したが、三相交流電圧に限らず、二相または四相以上の交流電圧がコイルに印加されるステータに本開示のステータを適用してもよい。
本開示の具体的な実施の形態について説明したが、本開示は上記第1~第4実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲内で種々変更して実施することができる。
1…ステータ
2…ロータ
11…バックヨーク
12…ティース
10…ステータコア
20…上インシュレータ
30…下インシュレータ
110…第1絶縁キャップ
110a…巻き終わり端部
110b…最上端
111…第1引き出し線
120…第2絶縁キャップ
120a…巻き終わり端部
120b…最上端
121…第2引き出し線
130…結束糸
150…接着部
400…圧縮機
401…密閉容器
410…固定スクロール
420…可動スクロール
430…圧縮機構部
440…モータ
450…クランクシャフト
460…下部軸受
470…ターミナル部
cU1~cU4,cV1~cV4,cW1~cW4…中性線
eU1~eU4,eV1~eV4,eW1~eW4…コイル給電線
EG1,EG2…縁
U1~U4,V1~V4,W1~W4…コイル
Ua,XVa,XWa…第1接続部
Ub,XVb,XWb…第2接続部

Claims (7)

  1. ティース(12)を有するステータコア(10)と、
    上記ティース(12)に巻回され、第1コイル群(U1,U2)と第2コイル群(U3,U4)とを含む複数のコイル(U1~U4,V1~V4,W1~W4)と、
    上記第1コイル群(U1,U2)の一端から延び、先端部が互いに接続された複数の第1コイル給電線(eU1,eU2)と、
    上記第1コイル給電線(eU1,eU2)の先端部に接続された1または2以上の第1引き出し線(111)と、
    上記第2コイル群(U3,U4)の一端から延び、先端部が互いに接続された複数の第2コイル給電線(eU3,eU4)と、
    上記複数の第2コイル給電線(eU3,eU4)の先端部に接続された1または2以上の第2引き出し線(121)と、
    上記複数の第1コイル給電線(eU1,eU2)と上記第1引き出し線(111)とが接続された第1接続部(XUa)を覆うロール状の第1絶縁キャップ(110)と、
    上記複数の第2コイル給電線(eU3,eU4)と上記第2引き出し線(121)とが接続された第2接続部(XUb)を覆うロール状の第2絶縁キャップ(120)と
    を備え、
    上記第1絶縁キャップ(110)の一端部と上記第2絶縁キャップ(120)の一端部とが接着されており、
    上記ステータコア(10)の軸を含む平面で上記第1,第2絶縁キャップ(110,120)の他端部を切った断面において、上記第1絶縁キャップ(110)の巻き終わり端部(110a)と上記第2絶縁キャップ(120)の巻き終わり端部(120a)とが、上記第1絶縁キャップ(110)の中心(O1)を通り上記ステータコア(10)の軸と平行な第1直線(L1)と上記第2絶縁キャップ(120)の中心(O2)を通り上記ステータコア(10)の軸と平行な第2直線(L2)との間の第1領域(A)内に位置することを特徴とするステータ。
  2. 請求項1に記載のステータにおいて、
    上記ステータコア(10)の軸を含む平面で上記第1,第2絶縁キャップ(110,120)を切った断面において、上記第1絶縁キャップ(110)の巻き終わり端部(110a)の縁(EG1)と上記第2絶縁キャップ(120)の巻き終わり端部(120a)の縁(EG2)とが、上記第1絶縁キャップ(110)と上記第2絶縁キャップ(120)との間の領域であって、上記ステータコア(10)の径方向において上記第1絶縁キャップ(110)と上記第2絶縁キャップ(120)とが対向している第2領域(B)内に位置することを特徴とするステータ。
  3. 請求項1または2に記載のステータにおいて、
    上記第1絶縁キャップ(110)の巻き終わり端部(110a)と上記第2絶縁キャップ(120)の巻き終わり端部(120a)とは、上記ステータコア(10)の径方向から見て少なくとも一部が重なり合って対向していることを特徴とするステータ。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載されたステータにおいて、
    上記ステータコア(10)の軸を含む平面で上記第1,第2絶縁キャップ(110,120)の他端部を切った断面において、上記第1絶縁キャップ(110)の最上端が上記第2絶縁キャップ(120)の最上端よりも上記ステータコア(10)の軸方向上方に位置することを特徴とするステータ。
  5. 請求項1から4までのいずれか1つに記載されたステータにおいて、
    上記第2絶縁キャップ(120)の他端が上記第1絶縁キャップ(110)の他端よりも上記ステータコア(10)の周方向に突出していることを特徴とするステータ。
  6. 請求項1から5までのいずれか1つに記載のステータ(1)と、
    上記ステータ(1)の径方向内側に配置されたロータ(2)と
    を備えたことを特徴とするモータ。
  7. 密閉容器(401)と、
    上記密閉容器(401)内に配置された圧縮機構部(430)と、
    上記密閉容器(401)内に配置され、上記圧縮機構部(430)を駆動する請求項6のモータ(440)と
    を備えたことを特徴とする圧縮機。
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