JP7092086B2 - 移動体用照明装置および移動体 - Google Patents

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Description

本開示は、照明装置に関する。
例えば、特許文献1に開示されているように、光源とホログラム素子とを含んだ照明装置が知られている。特許文献1に開示された車両用照明装置は、ホログラム素子が光源からの光を回折することで、特定の方向へ光を投射して、路面などの投影面を照明することができる。
特開2012-146621号公報
ところで、照明装置を用いて照明を行う場合、複数の方向に光を投射して複数の照明を同時に行いたい場合がある。複数の方向へ光を投射することができれば、例えば、複数の方向に延びる複数の線状のパターンで投影面を照明することによって、当該投影面を複数の領域に区画することができる。
本開示の実施形態は、以上の点を考慮してなされたものであり、複数の方向に光を投射することが可能な照明装置を提供することを目的とする。
本開示の実施形態による照明装置は、
光を射出する光源と、
前記光源から射出した前記光を回折する回折光学素子と、
前記回折光学素子によって回折された光を反射または屈折させて投影面に向ける投射光学系と、を備え、
前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部と他の一部とを異なる方向に向ける。
本開示の実施形態による照明装置において、
前記回折光学素子は、前記光源から射出した前記光の一部を回折する第1要素回折光学素子と、前記光源から射出した前記光の他の一部を回折する第2要素回折光学素子と、を有し、
前記投射光学系は、前記第1要素回折光学素子で回折された1次回折光である第1回折光と、前記第2要素回折光学素子で回折された1次回折光である第2回折光と、を異なる方向に向けてもよい。
本開示の実施形態による照明装置において、前記投射光学系は、反射素子またはプリズムであってもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置において、前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部を反射させ他の一部を透過させるハーフミラーと、前記ハーフミラーを透過した前記1次回折光の他の一部を反射する反射素子と、を含んでいてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置において、前記投射光学系は、前記回折光学素子によって回折された光を回折する投射用回折光学素子であってもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置において、
前記回折光学素子は、前記光源から射出した前記光の一部を回折する第1要素回折光学素子と、前記光源から射出した前記光の他の一部を回折する第2要素回折光学素子と、を有し、
前記投射用回折光学素子は、前記第1要素回折光学素子で回折された1次回折光である第1回折光を回折して第1の方向に向ける第1投射用要素回折光学素子と、前記第2要素回折光学素子で回折された1次回折光である第2回折光を回折して前記第1の方向とは異なる第2の方向に向ける第2投射用要素回折光学素子と、有していてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置は、前記光源から前記回折光学素子までの光路に沿った前記光源と前記回折光学素子との間に配置されたコリメートレンズを更に備えていてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置において、前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部の進行方向を90°を超える角度で変化させ、且つ、前記回折光学素子で回折された1次回折光の他の一部の進行方向を90°を超える角度で変化させてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置は、筒状の筐体内に収容されていてもよい。
この場合、前記筐体は、回転可能に配置されていてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置は、回転可能に支持されていてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置において、前記投射光学系は、回転可能に支持されていてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置において、前記回折光学素子は、回転可能に支持されていてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置は、
前記回折光学素子から前記投射光学系までの光路に沿った前記回折光学素子と前記投射光学系との間に配置された第1レンズであって、前記回折光学素子から当該第1レンズの焦点距離だけ離間して配置された第1レンズと、
前記第1レンズから前記投射光学系までの光路に沿った前記第1レンズと前記投射光学系との間に配置された第2レンズであって、前記第1レンズから前記第1レンズの焦点距離と当該第2レンズの焦点距離との和だけ離間して配置された第2レンズと、
前記第1レンズから前記第2レンズまでの光路に沿った前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置され、前記回折光学素子での0次光を遮断する0次光マスクと、を更に備えていてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置は、
前記回折光学素子から前記投射光学系までの光路に沿った前記回折光学素子と前記投射光学系との間に配置された第1レンズであって、前記回折光学素子から当該第1レンズの焦点距離だけ離間して配置された第1レンズと、
前記第1レンズから前記投射光学系までの光路に沿った前記第1レンズと前記投射光学系との間に配置された第2レンズであって、前記第1レンズから前記第1レンズの焦点距離と当該第2レンズの焦点距離との和だけ離間して配置された第2レンズと、
前記第1レンズから前記第2レンズまでの光路に沿った前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置され、前記回折光学素子での高次回折光を遮断する高次回折光マスクと、を更に備えていてもよい。
また、本開示の実施形態による照明装置において、
前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部および他の一部を反射または屈折させて、それぞれ前記投影面の第1被照明領域および第2被照明領域に向け、
前記第1被照明領域および前記第2被照明領域は、全体として直線に沿って延びていても良い。さらに、この場合、前記第1被照明領域および前記第2被照明領域は、一直線上に延びてもよい。
本開示によれば、複数の方向に光を投射することが可能な照明装置を提供することができる。
図1は、本開示による第1の実施形態を説明するための図であって、照明装置を示す斜視図である。 図2は、図1の照明装置の構成の一例を示す模式図である。 図3は、図2に示す照明装置の変形例を説明するための図であって、図2に示す照明装置によって照明される領域の長さと、単一の方向に光を投射する照明装置によって照明される領域の長さと、を示す図である。 図4は、図2に示す照明装置の他の変形例を示す図である。 図5は、図2に示す照明装置のさらに他の変形例を示す図である。 図6は、図2に示す照明装置のさらに他の変形例を示す図である。 図7は、図2に示す照明装置のさらに他の変形例を示す図である。 図8は、図2に対応する図であって、図2に示す照明装置のさらに他の変形例を示す図である。 図9は、図8に示す照明装置によって照明される被照明領域の変化を示す図であって、図8に示す照明装置および投影面を上方から見た図である。 図10は、図2に対応する図であって、図2に示す照明装置のさらに他の変形例を示す図である。 図11は、図2に対応する図であって、図2に示す照明装置のさらに他の変形例を示す図である。 図12は、図2に対応する図であって、本開示による第2の実施形態における照明装置の構成の一例を示す模式図である。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や、長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
<第1の実施形態>
まず、図1および図2を参照して、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る照明装置10の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示す照明装置10の構成の一例を示す模式図である。
図1に示すように、照明装置10は、地面または床面に設置され、設置面を投影面Sとして、互いに異なる2つの被照明領域Z1,Z2を照明する。より具体的には、照明装置10は、互いに異なる2方向に光を投射して、第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2をライン状のパターンで照明する。このような照明装置10は、例えば、投影面Sを区画する際等に用いることができる。すなわち、照明装置10は、区画される領域の境界線をライン状の被照明領域Z1,Z2で示すことができる。なお、照明装置10は、被照明領域Z1,Z2をライン状以外の任意のパターンで照明してよく、例えば図形や文字のパターンで照明してもよい。また、照明装置10は、被照明領域Z1,Z2を互いに異なるパターンで照明してもよい。
図2に示すように、第1の実施形態において、照明装置10は、光を射出する光源15と、光源15から射出した光を回折する回折光学素子40と、回折光学素子40によって回折された光を反射または屈折させて投影面Sに向ける投射光学系50と、を備えている。また、図2に示す例においては、照明装置10は、光源15と回折光学素子40との間にコリメートレンズ32を含む整形光学系30を更に備えている。
図1および図2から理解されるように、照明装置10は、筒状の筐体60内に収容されており、投影面S上で自立することができるようになっている。図示の例では、筐体60内において、光源15、回折光学素子40および投射光学系50は、投影面Sに対し、概ね垂直方向に整列している。筐体60には、投射光学系50で反射または屈折された光を透過させる開口61が設けられている。以下、照明装置10の各構成要素について順に説明していく。
光源15は、種々の型式の光源を用いることができる。一例として、コヒーレント光を射出する光源、例えばレーザー光源を、光源15として用いることができる。光源15から射出するコヒーレント光は、直進性に優れ、被照明領域Z1,Z2を高精度に照明するための光として好適である。図2に示す例では、照明装置10は、単一の光源15を有しているが、複数の光源15を有していてもよい。
次に、整形光学系30について説明する。整形光学系30は、光源15から回折光学素子40までの光路に沿った光源15と回折光学素子40との間に配置されている。整形光学系30は、光源15から射出した光を整形する。言い換えると、整形光学系30は、光源15から射出した光の光軸xに直交する断面での形状や、当該光の光束の立体的な形状を整形する。図示された例において、整形光学系30は、光源15から射出した光を拡幅した平行光束に整形する。図2に示すように、整形光学系30は、光源15から射出した光の光路に沿った順で、レンズ31およびコリメートレンズ32を有している。レンズ31は、光源15から射出した光を発散光束に整形する。コリメートレンズ32は、レンズ31で生成された発散光束を、平行光束に整形し直す。なお、照明装置10が複数の光源を有する場合、複数の光源のそれぞれに対応して、複数の整形光学系を設けてもよい。
次に、回折光学素子40について説明する。回折光学素子40は、光源15から射出した光に対して回折作用を及ぼす素子である。図示された回折光学素子40は、光源15からの光を回折して、投射光学系50に向ける。
図示された例において、回折光学素子40は、第1要素回折光学素子41と第2要素回折光学素子42とを有している。第1要素回折光学素子41は、コリメートレンズ32からの光の一部を回折して投射光学系50に向ける。また、第2要素回折光学素子42は、コリメートレンズ32からの光の他の一部を回折して、投射光学系50に向ける。
一例として、各要素回折光学素子41,42は、干渉縞パターンを記録されたホログラム記録媒体として構成される。干渉縞パターンを種々に調整することで、各要素回折光学素子41,42で回折される光の進行方向、言い換えると、各要素回折光学素子41,42で拡散される光の進行方向を、制御することができる。
各要素回折光学素子41,42は、例えば実物の散乱板からの散乱光を物体光として用いて作製することができる。より具体的には、要素回折光学素子41,42の母体であるホログラム感光材料に、互いに干渉性を有するコヒーレント光からなる参照光と物体光とを照射すると、これらの光の干渉による干渉縞がホログラム感光材料に形成されて、要素回折光学素子41,42が作製される。参照光としては、コヒーレント光であるレーザー光が用いられ、物体光としては、例えば安価に入手可能な等方散乱板からの散乱光が用いられる。
要素回折光学素子41,42を作製する際に用いた参照光の光路を逆向きに進むよう要素回折光学素子41,42に向けてレーザー光を照射することで、要素回折光学素子41,42を作製する際に用いた物体光の元となる散乱板の配置位置に、散乱板の再生像が生成される。要素回折光学素子41,42を作製する際に用いられた物体光の元となる散乱板が均一的な面散乱をしていれば、要素回折光学素子41,42により得られる散乱板の再生像も、均一な面照明となる。
また、要素回折光学素子41,42に形成される複雑な干渉縞のパターンは、現実の物体光と参照光を用いて形成する代わりに、予定した再生照明光の波長や入射方向、並びに、再生されるべき像の形状や位置等に基づき計算機を用いて設計することが可能である。このようにして得られた要素回折光学素子41,42は、計算機合成ホログラム(CGH:Computer Generated Hologram)とも呼ばれる。
また、要素回折光学素子41,42上の各点における拡散角度特性が同じであるフーリエ変換ホログラムを計算機合成により形成してもよい。
要素回折光学素子41,42の具体的な形態としては、フォトポリマーを用いた体積型ホログラム記録媒体でもよいし、銀塩材料を含む感光媒体を利用して記録するタイプの体積型ホログラム記録媒体でもよいし、レリーフ型(エンボス型)のホログラム記録媒体でもよい。また、要素回折光学素子41,42は、透過型であってもよいし、反射型であってもよい。
なお、照明装置10が複数の光源を有する場合、複数の光源のそれぞれに対応して、複数の回折光学素子を設けてもよい。
投射光学系50は、回折光学素子40によって回折された光を反射または屈折させて投影面S(図示の例では設置面)に向ける。より詳細には、投射光学系50は、第1要素回折光学素子41で回折された1次回折光(以下、「第1回折光」とも称する。)L11と第2要素回折光学素子42で回折された1次回折光(以下、「第2回折光」とも称する。)L12とを、異なる方向に向ける。なお、ホログラム素子のような要素回折光学素子41,42では、回折光として、1次回折光L11,L12以外に2次以上の高次の回折光(以下、「高次回折光」とも称する。)が生じる。投射光学系50は、投射光学系50に入射する回折光のうち、少なくとも1次回折光L11,L12を、互いに異なる方向に向ける。
図示の例では、投射光学系50は光を反射する反射面を有する反射素子である。投射光学系50は、少なくともその反射面を例えば金属等の高い反射率を有する材料から構成されている。とりわけ、図示の例では、投射光学系50は、少なくともその反射面が銀で構成されて鏡面反射機能を有している。
上述のように、投射光学系50は、第1要素回折光学素子41で回折された第1回折光L11と、第2要素回折光学素子42で回折された第2回折光L12とを、異なる方向に向ける。図2に示す例においては、投射光学系50は、複数の反射面を有するいわゆる多面鏡として構成されている。より具体的には、投射光学系50は、全体として三角柱の形状を有しており、その3つの側面のうちの2つが反射面をなしている。そして、2つの反射面のうちの1つは、第1回折光L11が入射する第1反射面51であり、第1回折光L11を第1の方向に向ける。また、他の反射面は、第2回折光L12が入射する第2反射面52であり、第2回折光L12を第1の方向とは異なる第2の方向に向ける。なお、第1回折光L11および第2回折光L12を異なる方向に向けることが可能な投射光学系50としては、多面鏡以外にも、凹面鏡や凸面鏡、平面鏡、プリズム等、種々のものが採用可能である。
図2に示す例においては、第1反射面51の向きは、第1回折光L11の進行方向を90°を超える角度で変化させ、第1回折光L11を、投影面S上の第1被照明領域Z1に向けるように設定されている。また、第2反射面52の向きは、第2回折光L12の進行方向を90°を超える角度で変化させ、第2回折光L12を、投影面S上の第2被照明領域Z2に向けるように設定されている。
次に、以上に説明した構成からなる照明装置10の作用について説明する。
光源15から射出した光は、まず、整形光学系30に入射する。整形光学系30では、光源15から射出した光を拡大する。すなわち、光軸xに直交する断面において光が占める領域が広がるよう、整形光学系30は光源15からの光を整形する。図示された例において、整形光学系30は、レンズ31およびコリメートレンズ32を有している。図2に示すように、整形光学系30のレンズ31は、光源15から射出した光を発散させて発散光束に変換する。そして、整形光学系30のコリメートレンズ32は、発散光束を平行光束へとコリメートする。
整形光学系30で整形された光は、次に、回折光学素子40へと向かう。回折光学素子40の各要素回折光学素子41,42は、光源15から射出する光の中心波長に対応した干渉縞を記録しており、一定の方向から入射する光を所望の方向に高効率で回折することができる。図示された例において、第1要素回折光学素子41は、光源15から射出した光の一部を回折し、回折光を投射光学系50に向けて拡散させる。また、第2要素回折光学素子42は、光源15から射出した光の他の一部を回折し、回折光を投射光学系50に向けて拡散させる。
投射光学系50の反射面51,52に入射した光は、反射して、その進行方向を変える。とりわけ、第1反射面51に入射した第1回折光L11は、反射して、その進行方向を90°を超える角度で変える。そして、第1反射面51で反射した第1回折光L11は、筒状の筐体60に設けられた開口61を通過して、投影面S上の第1被照明領域Z1に入射する。また、第2反射面52に入射した第2回折光L12は、反射して、その進行方向を90°を超える角度で変える。第2反射面52で反射した第2回折光L12は、第1反射面51で反射した第1回折光L11とは異なる方向に向かう。そして、第2回折光L12は、筒状の筐体60に設けられた開口61を通過して、投影面S上の第1被照明領域Z1とは異なる第2被照明領域Z2に入射する。図示の例においては、第1被照明領域Z1及び第2被照明領域Z2は、照明装置10から異なる方向に延びるライン状のパターンで照明される。
以上のような第1の実施形態によれば、照明装置10は、光を射出する光源15と、光源15から射出した光を回折する回折光学素子40と、回折光学素子40によって回折された光を反射または屈折させて投影面Sに向ける投射光学系50と、を備えている。そして、投射光学系50は、回折光学素子40で回折された1次回折光の一部L11と他の一部L12とを異なる方向に向ける。
このような照明装置10は、複数方向に光を投射して複数の被照明領域Z1,Z2を照明することができる。
また、第1の実施形態において、回折光学素子40は、光源15から射出した光の一部を回折する第1要素回折光学素子41と、光源15から射出した光の他の一部を回折する第2要素回折光学素子42と、を有している。そして、投射光学系50は、第1要素回折光学素子41で回折された1次回折光である第1回折光L11と、第2要素回折光学素子42で回折された1次回折光である第2回折光L12と、を異なる方向に向ける。このような照明装置10によれば、複数の被照明領域Z1,Z2の各々を所望のパターンで高精度に照明することが容易である。
また、第1の実施形態において、投射光学系50は、反射素子またはプリズムである。この場合、第1回折光L11と第2回折光L12とを反射または屈折させて異なる方向に向ける投射光学系50を実現することが容易である。
また、第1の実施形態において、光源15から回折光学素子40までの光路に沿った光源15と回折光学素子40との間に配置されたコリメートレンズ32を更に備える。これにより、平行化された光が回折光学素子40に入射するので、回折光学素子40で第1回折光L11および第2回折光L12を所望の方向に高精度に回折させることが容易である。
また、第1の実施形態において、投射光学系50は、回折光学素子40で回折された1次回折光の一部L11の進行方向を90°を超える角度で変化させ、且つ、回折光学素子40で回折された1次回折光の他の一部L12の進行方向を90°を超える角度で変化させる。この場合、例えば図1および図2に示すように、照明装置10は、その設置面を投影面Sとして照明することができる。
また、第1の実施形態において、照明装置10は、筒状の筐体60内に収容されている。この場合、照明装置10を、投影面Sにおいて自立させることが容易である。さらには、後述する図4に示すように、その一部を地中や床下、水中に設置することが容易である。
なお、上述してきた第1の実施形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、いくつかの変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施形態と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
<変形例1>
上述した第1の実施の形態において、例えば、照明装置10で、一直線上に延びる第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2を照明する場合について考える。この場合、被照明領域Z1,Z2内において、照明装置10に近いほど明瞭で明るいパターン照明となり視認性が良く、照明装置10から遠いほど投影パターンがボケて暗く照明され視認性が悪くなることを考慮すると、被照明領域Z1を照明する光L11および被照明領域Z2を照明する光L12によって明瞭且つ明るいパターンで視認性良く(したがって綺麗に)照明される領域は、それぞれ、図3に示す地点E11から地点E12および地点E21から地点E22に亘る領域である。したがって、照明装置10は、照明装置10の一側の地点E12から他側の地点E22に亘る長さL10の領域を、明瞭且つ明るいパターンで視認性良く照明するのに用いることができる。
これに対し、照明装置10の光源15と同程度の放射束の光を射出する光源を用いて単一の方向にのみ光を投射する照明装置500で被照明領域Z500を照明する場合、被照明領域Z500内において、照明装置500に近いほど明瞭で明るいパターン照明となり視認性が良く、照明装置500から遠いほど投影パターンがボケて暗く照明され視認性が悪くなることを考慮すると、被照明領域Z500を照明する光L500によって明瞭且つ明るいパターンで視認性良く照明される領域は、図3に示す地点E51から地点E52に亘る長さL500の領域である。
このように、照明装置10は、照明装置10の一側の地点E12から他側の地点E22に亘る長さL10の領域を、明瞭且つ明るいパターンで視認性良く照明するのに用いることができるのに対し、照明装置500が明瞭且つ明るいパターンで視認性良く照明可能な領域は、照明装置500の一側の地点E51から地点E52に亘る長さL500の領域のみである。一般に、上記長さL10は、上記長さL500と比較して顕著に長い。すなわち、照明装置10は、照明装置500と比較して、より長い領域を、明瞭且つ明るいパターンで視認性良く照明するのに用いることができる。言い換えると、上記長さL500よりも長い長さL10の領域を照明する場合、照明装置10を当該領域の中間地点に配置して、当該中間地点から光を投射すれば、当該領域内において照明装置10から最も離れた地点E12,E22まで、明瞭且つ明るいパターンで視認性良く照明することができる。
なお、上述した変形例1の説明では、照明装置10が一直線上に延びる第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2を照明する場合について説明したが、これに限られない。すなわち、第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2は厳密な一直線上に延びていなくてもよい。第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2は、例えば後述する図9に示す領域Z1bおよび領域Z2aのように、互いに交差する方向に延びていてもよい。この場合であっても、第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2が全体として直線に沿って延びていれば、第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2が一直線上に延びている場合と同様の効果を得ることができる。
以上のような変形例1によれば、投射光学系50は、回折光学素子40で回折された1次回折光の一部L11および他の一部L12を反射または屈折させて、それぞれ投影面Sの第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2に向ける。そして、第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2は、全体として直線に沿って延びている。とりわけ図示の例では、第1被照明領域Z1および第2被照明領域Z2は、一直線上に延びている。この場合、照明装置10は、照明装置10の一側の地点E12から他側の地点E22に亘る長さL10の領域を、明瞭且つ明るいパターンで視認性良く(したがって綺麗に)照明することができるが、この長さL10は、照明装置10の光源15と同程度の放射束の光を射出する光源を用いて単一の方向のみを照明する照明装置500が明瞭且つ明るいパターンで視認性良く照明可能な領域の長さL500と比較して、顕著に長い。
<変形例2>
上述した第1の実施形態において、回折光学素子40が2つの要素回折光学素子41,42を有し、照明装置10が2つの被照明領域Z1,Z2を照明する場合について説明してきたが、これに限られない。例えば、図4に示すように、回折光学素子は、3つ以上の要素回折光学素子を有してもよい。この場合、照明装置は、3方向以上の方向に光を投射して3つ以上の被照明領域を照明し得る。
図4に示す照明装置100は、3方向に光を投射して3つの被照明領域Z1,Z2,Z3を照明する。図4に示す照明装置100において、回折光学素子140は3つの要素回折光学素子41,42,43を有しており、投射光学系150は、3つの反射面51,52,53を有している。その他の構成は、図2に示す照明装置10と略同一である。なお、図3では、理解を容易にするため、筐体60の図示を省略している。
回折光学素子140は、第1要素回折光学素子41および第2要素回折光学素子42の他に、第3要素回折光学素子43を有している。第3要素回折光学素子43は、他の要素回折光学素子41,42と同様に、例えば干渉縞パターンを記録されたホログラム記録媒体として構成される。図4に示す回折光学素子140において、第1要素回折光学素子41は、コリメートレンズ32からの光の一部を回折して投射光学系150に向ける。また、第2要素回折光学素子42は、当該光の他の一部を回折して投射光学系150に向ける。また、第3要素回折光学素子43は、当該光のさらに他の一部を回折して投射光学系150に向ける。
投射光学系150は、第1反射面51および第2反射面52の他に、第3反射面53を有している。図4に示す例において、投射光学系150は、三角錐の形状を有している。そして、その底面以外の3つの面が反射機能を有し、それぞれ反射面51,52,53をなしている。第3反射面53は、第3要素回折光学素子43で回折された1次回折光(以下、「第3回折光」とも称する。)L13を、第1回折光L11および第2回折光L12のいずれとも異なる第3の方向に向ける。第3反射面53は、第3回折光L13の進行方向を90°を超える角度で変化させ、第3回折光L13を、投影面S上の第3被照明領域Z3に向けるようになっている。なお、投射光学系150の形状としては、角錐形状以外に、円錐形状等、様々な形状が採用可能である。
<変形例3>
上述した第1の実施形態において、照明装置10が投影面S上に設置される場合について説明してきた。しかしながら、例えば照明装置10を小さく見せたい場合、図5に示すように、照明装置10は、その一部が投影面Sの下方、すなわち地中または床下に配置されていてもよい。また、水面を投影面Sとする場合、照明装置10は、その一部が水中に配置されていてもよい。
<変形例4>
上述した第1の実施形態において、照明装置10が地面または床面に設置される場合について説明してきたが、これに限られない。照明装置10は、種々の分野、例えば車や船等の移動体の照明装置として、使用され得る。
図6に示す例では、照明装置10は、車両Cに設置され、車両Cの右前下方および車両Cの左前下方の2方向に光を投射する。そして、照明装置10は、車両Cの右前方に位置する第1被照明領域Z1および左前方に位置する第2被照明領域Z2を照明する。
また、図7に示す例では、照明装置10は、車両Cに設置され、共に車両Cの前下方ではあるが投影面Sである地面または床面に対して異なる角度をなす2方向に光を投射する。そして、照明装置10は、車両Cのニアフィールドの被照明領域とファーフィールドの被照明領域とを照明する。
なお、図6及び図7に示された照明装置10は、上述してきた照明装置と同様に、光源15と整形光学系30と、複数の要素回折光学素子を含む回折光学素子40と、投射光学系50と、を有する。投射光学系50は、プリズムによって形成されている。このプリズムは、第1回折光L11の光路を屈折によって変化させる第1プリズム面51aと、第1プリズム面51aに対して傾斜して第2回折光L12の光路を屈折によって第1回折光L11の光路とは異なる方向へ向ける第2プリズム面52aと、を有している。
<変形例5>
上述した第1の実施形態および上記変形例において、投射光学系が反射素子またはプリズムである場合について説明してきたが、これに限られない。投射光学系は、回折光学素子40によって回折された1次回折光に回折作用を及ぼす投射用回折光学素子であってもよい。
以下、図8を参照して、変形例5について説明する。図8に示す照明装置200は、図2に示す照明装置10と比較して、投射光学系が投射用回折光学素子250である点で異なっている。
投射用回折光学素子250は、一例として、干渉縞パターンを記録されたホログラム記録媒体として構成される。干渉縞パターンを種々に調整することで、投射用回折光学素子250で回折される光の進行方向、言い換えると、投射用回折光学素子250で拡散される光の進行方向を、制御することができる。投射用回折光学素子250は、回折光学素子40の各要素回折光学素子41,42と同様に作製することができる。
図8に示す例では、投射用回折光学素子250は、第1要素回折光学素子41で回折された1次回折光である第1回折光L11が入射する第1投射用回折領域251と、第2要素回折光学素子42で回折された1次回折光である第2回折光L12が入射する第2投射用回折領域252とを有する。そして、投射用回折光学素子250は、第1要素回折光学素子41からの第1回折光L11を、その第1投射用回折領域251における回折特性に応じた方向に向ける。また、投射用回折光学素子250は、第2要素回折光学素子42からの第2回折光L12を、その第2投射用回折領域252における回折特性に応じた方向に向ける。
図示の例では、第1投射用回折領域251は、第1要素回折光学素子41からの第1回折光L11を回折して、第1被照明領域Z1に向ける。また、第2投射用回折領域252は、第2要素回折光学素子42からの第2回折光L12を回折して、第2被照明領域Z2に向ける。
このような投射用回折光学素子250を投射光学系として用いた場合、照明装置200によって照明される被照明領域Z1,Z2は、投射用回折光学素子250の回折特性に応じた領域となる。したがって、投射用回折光学素子250を、当該投射用回折光学素子250とは異なる回折特性を有する他の投射用回折光学素子と交換することにより、照明装置200によって照明される被照明領域Z1,Z2を、例えば図9に示す被照明領域Z1a,Z2aから被照明領域Z1b,Z2bに、変更することができる。
以上のように変形例5によれば、投射光学系250は、回折光学素子40によって回折された光L11,L12を回折する投射用回折光学素子である。これにより、投射用回折光学素子250を、当該投射用回折光学素子250とは異なる回折特性を有する他の投射用回折光学素子と交換することにより、照明装置200によって照明される被照明領域Z1,Z2を変更することができる。
<変形例6>
上述した変形例5において、投射用回折光学素子250の第1投射用回折領域251の部分と第2投射用回折領域252の部分とが一体に形成されている場合について説明してきたが、これに限られない。
図10に示す例において、投射用回折光学素子250の第1投射用回折領域251の部分と第2投射用回折領域252の部分とは、別体として構成されている。より具体的には、投射用回折光学素子250は、第1要素回折光学素子41で回折された1次回折光が入射する第1投射用要素回折光学素子253と、第2要素回折光学素子42で回折された1次回折光が入射する第2投射用要素回折光学素子254とを有する。第1投射用要素回折光学素子253は、第1要素回折光学素子41からの1次回折光である第1回折光L11を回折して、第1の方向に、より具体的には第1被照明領域Z1に向ける。また、第2投射用要素回折光学素子254は、第2要素回折光学素子42からの1次回折光である第2回折光L12を回折して、第1の方向とは異なる第2の方向に、より具体的には第2被照明領域Z2に向ける。
このような投射用回折光学素子250を投射光学系として用いた場合、第1および第2投射用要素回折光学素子253,254のいずれか一方を当該投射用要素回折光学素子253,254とは異なる回折特性を有する他の投射用要素回折光学素子と交換することにより、第1および第2被照明領域Z1,Z2の一方のみを、例えば図9に示す被照明領域Z1aから被照明領域Z1bに、あるいは被照明領域Z2aから被照明領域Z2bに、変更することができる。
以上のように変形例6によれば、回折光学素子40は、光源15から射出した光の一部を回折する第1要素回折光学素子41と、光源15から射出した光の他の一部を回折する第2要素回折光学素子41と、を有している。また、投射用回折光学素子250は、第1要素回折光学素子41で回折された1次回折光である第1回折光L11を回折して第1の方向に向ける第1投射用要素回折光学素子253と、第2要素回折光学素子42で回折された1次回折光である第2回折光L12を回折して第1の方向とは異なる第2の方向に向ける第2投射用要素回折光学素子254と、有する。これにより、第1および第2投射用要素回折光学素子253,254のいずれか一方を当該投射用要素回折光学素子253,254とは異なる回折特性を有する他の投射用要素回折光学素子と交換することにより、第1および第2被照明領域Z1,Z2の一方のみを変更することができる。
<変形例7>
上述した第1の実施形態および変形例1~6において、回折光学素子40が複数の要素回折光学素子を有する場合について説明してきたが、これに限られない。回折光学素子40は、単一の要素回折光学素子により構成されていてもよい。
以下、図11を参照して、変形例7について説明する。図11に示す照明装置300は、図2に示す照明装置と比較して、回折光学素子40が単一の要素回折光学素子で構成されている点で異なっている。また、投射光学系350が、ハーフミラー351と反射素子352とを含む点で異なっている。
図11に示す例において、回折光学素子40は、光源15から射出した光の全てを回折する。
投射光学系350のハーフミラー351および反射素子352は、回折光学素子40で回折された1次回折光L1の光路上に配置されている。ハーフミラー351は、回折光学素子40から反射素子352までの光路に沿った回折光学素子40と反射素子352との間に配置されている。
ハーフミラー351は、回折光学素子340で回折された1次回折光L1の一部L11を反射させて第1方向に向け、他の一部L12を透過させる。反射素子352は、ハーフミラー351を透過した1次回折光L1の他の一部L12を反射させて第2方向に向ける。図示の例では、ハーフミラー351で反射された光L11は第1被照明領域Z1に向けられ、反射素子352で反射された光L12は第2被照明領域Z2に向けられる。
このような照明装置300によっても、光源15から射出された光を複数の方向に向けて、複数の被照明領域Z1,Z2を照明することができる。なお、図示の例では、回折光学素子40は単一の要素回折光学素子で構成されているが、これに限られない。図2に示す例と同様に、回折光学素子40は、複数の要素回折光学素子41,42を含んでいてもよい。
以上のように変形例7によれば、投射光学系350は、回折光学素子40で回折された1次回折光L1の一部L11を反射させ他の一部L12を透過させるハーフミラー351と、ハーフミラー351を透過した1次回折光L1の他の一部L12を反射する反射素子352と、を含む。このような照明装置300では、投射光学系350によって、回折光学素子40で回折された1次回折光L1の一部L11と他の一部L12とが異なる方向に向けられる。このため、照明装置300は、複数方向に光を投射して複数の被照明領域Z1,Z2を照明することができる。
<変形例8>
上述した変形例5および6において、投射用回折光学素子250の一部または全てを交換することにより、被照明領域Z1,Z2を移動させる場合について説明してきたが、これに限られない。例えば、照明装置10,100,200,300を収容する筐体60を回転可能な台座の上に載置する等して回転可能に配置して、筐体60を照明装置10,100,200,300と共に回転させることにより、被照明領域をZ1,Z2,Z3を移動させてもよい。あるいは、筐体60内の照明装置10,100,200,300を回転可能に支持して、照明装置10,100,200,300を回転させることにより、被照明領域Z1,Z2,Z3を移動させてもよい。あるいは、回折光学素子40,140を回転可能に支持して、回折光学素子40,140を回転させることにより、被照明領域Z1,Z2,Z3を移動させてもよい。あるいは、投射光学系50,150,250,350を回転可能に支持し、投射光学系50,150,250,350を回転させることにより、被照明領域Z1,Z2,Z3を移動させてもよい。あるいは、回折光学素子40,140および投射光学系50,150,250,350を回転可能に支持し、回折光学素子40,140と共に投射光学系50,150,250,350を回転させることにより、被照明領域Z1,Z2,Z3を移動させてもよい。
<第2の実施形態>
次に、図12を参照して、第2の実施形態について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施形態と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
まず、図1および図2に示す照明装置において、光源からの光の一部は、回折光学素子で回折されることなく当該回折光学素子を透過し、いわゆる0次光となる。このような0次光が投射光学系で反射または屈折されると、観察者の目に入り込むなどの安全上の問題を引き起こすおそれがある。また、0次光が被照明領域に入射してしまうと、周囲と比較して明るさ(輝度)が急激に上昇する点状領域、線状領域、面状領域等の異常領域が被照明領域内に発生してしまう。
また、上述のように、ホログラム素子のような要素回折光学素子では、回折光として、1次回折光の他に2次以上の高次の回折光が生じる。高次回折光が投射光学系で反射または屈折されると、観察者の目に入り込むなどの安全上の問題を引き起こすおそれがある。また、高次回折光が投影面に投射されると、被照明領域以外の領域も照明されて被照明領域を認識しづらくなるなどの問題を引き起こすおそれがある。
このような問題を解決するため、第2の実施形態においては、0次光および高次回折光が投射光学系に入射することを防ぐための工夫がなされている。以下、図12を参照して、第2の実施形態の照明装置400について、より詳細に説明する。
図12に示す照明装置400は、図1に示す照明装置10と比較して、回折光学素子40と投射光学系50との間に第1レンズ71、第2レンズ72、0次光マスク81および高次回折光マスク82が配置されている点が異なるのみであり、その他の構成は、図1および図2に示す照明装置10と略同一である。
第1レンズ71および第2レンズ72は、回折光学素子40から投射光学系50までの光路に沿った回折光学素子40と投射光学系50との間に配置されている。より具体的には、次のように、回折光学素子40、投射光学系50、第1レンズ71および第2レンズ72が配置されている。
第1レンズ71は、回折光学素子40から投射光学系50までの光路に沿った回折光学素子40と投射光学系50との間に、回折光学素子40から第1レンズ71の焦点距離f1だけ離間して配置されている。また、第2レンズ72は、第1レンズ71から投射光学系50までの光路に沿った第1レンズ71と投射光学系50との間に配置されている。第2レンズ72は、第1レンズ71から第1レンズ71の焦点距離f1と第2レンズ72の焦点距離f2との和だけ離間して配置されている。なお、第2レンズ72と投射光学系50との距離については、特に限定されない。図12に示す例では、第2レンズ72は、投射光学系50における第1回折光L11および第2回折光L12の入射位置から第2レンズ72の焦点距離f2だけ離間して配置されているが、第2レンズ72と投射光学系50との距離は、焦点距離f2よりも大きくてもよいし小さくてもよい。図12に示す例では、第1レンズ71、第2レンズ72、回折光学素子40により4f光学系を形成している。
第1レンズ71は、第1要素回折光学素子41を透過した0次光L01および第2要素回折光学素子42を透過した0次光L02を、第1レンズ71の焦点面P上の点aに向ける。また、第1レンズ71は、第1要素回折光学素子41での1次回折光(第1回折光)L11および高次回折光L21の進行方向を、第1レンズ71を通過した0次光L01の進行方向と平行な方向に変える。また、第1レンズ71は、第2要素回折光学素子42での1次回折光(第2回折光)L12および高次回折光L22の進行方向を、第1レンズ71を通過した0次光L02の進行方向と平行な方向に変える。これにより、図12に示すように、0次光L01,L02、1次回折光L11,L12および高次回折光L21,L22の焦点面Pへの入射位置は、それぞれ、点a、点aの周辺領域、当該周辺領域の外側領域に集約されることとなる。
第2レンズ72は、後述する0次光マスク81および高次回折光マスク82の間の領域を通過した光、すなわち第1回折光L11および第2回折光L12を、それぞれ投射光学系50に向けて集光させる。
0次光マスク81は、第1レンズ71から第2レンズ72までの光路に沿った第1レンズ71と第2レンズ72との間に配置される。0次光マスク81は、第1レンズ71から第1レンズ71の焦点距離f1だけ離間して、第1レンズ71の焦点面P上に配置される。0次光マスク81は、焦点面Pの0次光L01,L02が入射する位置aと重なるが、1次回折光L11,L12および高次回折光L21,L22が入射する位置とは重ならない位置に配置される。この結果、0次光マスク81は、回折光学素子40での回折光のうち、0次光L01,L02のみを遮断することができるようになっている。
高次回折光マスク82も、0次光マスク81と同一面上に配置される。すなわち、高次回折光マスク82は、第1レンズ71から第2レンズ72までの光路に沿った第1レンズ71と第2レンズ72との間に配置される。高次回折光マスク82は、第1レンズ71から第1レンズ71の焦点距離f1だけ離間して、第1レンズ71の焦点面P上に配置される。高次回折光マスク82は、焦点面Pの高次回折光L21,L22が入射する位置と重なるが、0次回折光L01,L02および1次回折光L11,L12が入射する位置とは重ならない位置に配置される。この結果、高次回折光マスク82は、回折光学素子40での回折光のうち、高次回折光L21,L22のみを遮断することができるようになっている。
図示の例では、0次光マスク81および高次回折光マスク82は、それぞれ、0次光L01,L02および高次回折光L21,L22を吸収する板状部材であるが、これに限られない。例えば、0次光マスク81および高次回折光マスク82は、それぞれ、0次光L01,L02および高次回折光L21,L22を投射光学系50以外に向けるものであってもよい。
次に、以上に説明した構成からなる照明装置400の作用について説明する。
光源15から射出した光は、まず、整形光学系30に入射する。整形光学系30では、光源15から射出した光を拡大する。
整形光学系30で整形された光は、次に、回折光学素子40へと向かう。第1要素回折光学素子41では、光源15から射出した光の一部を回折する。また、第2要素回折光学素子42は、光源15から射出した光の他の一部を回折する。
回折光学素子40で回折された光は、次に、第1レンズ71へと向かう。また、各要素回折光学素子41,42を透過した0次光L01,L02も、第1レンズ71へと向かう。第1レンズ71では、0次光L01,L02を、第1レンズ71の焦点面P上の点aに向ける。また、第1レンズ71では、第1要素回折光学素子41での1次回折光L11および高次回折光L21を、0次光L01の進行方向と平行な方向に向ける。また、第1レンズ71では、第2要素回折光学素子42での1次回折光L12および高次回折光L22を、0次光L02の進行方向と平行な方向に向ける。
第1レンズ71を通過した光のうち、0次光L01,L02は、0次光マスク81に入射する。また、高次回折光L21,L22は、高次回折光マスク82に入射する。一方、1次回折光(第1回折光および第2回折光)L11,L12は、0次光マスク81および高次回折光マスク82の間の領域を通過して、その進行方向を維持したまま第2レンズ72に入射する。
第2レンズ72に入射した第1回折光L11および第2回折光L12は、それぞれ、投射光学系50の第1反射面51上の点および第2反射面52上の点に向かって集光する。
第1反射面51に入射した第1回折光L11は、反射して、その進行方向を90°を超える角度で変える。そして、第1反射面51で反射した第1回折光L11は、筒状の筐体60に設けられた開口61を通過して、投影面S上の第1被照明領域Z1に入射する。また、第2反射面52に入射した第2回折光L12は、反射して、その進行方向を90°を超える角度で変える。このとき、第2反射面52で反射した第2回折光L12は、第1反射面51で反射した第1回折光L11とは異なる方向に向かう。そして、第2反射面52で反射した第2回折光L12は、筒状の筐体60に設けられた開口61を通過して、投影面S上の第1被照明領域Z1とは異なる第2被照明領域Z2に入射する。
以上のような第2の実施形態によれば、照明装置400は、回折光学素子40から投射光学系50までの光路に沿った回折光学素子40と投射光学系50との間に配置された第1レンズ71であって、回折光学素子40から第1レンズ71の焦点距離f1だけ離間して配置された第1レンズ71と、第1レンズ71から投射光学系50までの光路に沿った第1レンズ71と投射光学系50との間に配置された第2レンズで72あって、第1レンズ71から第1レンズ71の焦点距離f1と第2レンズ72の焦点距離f2との和だけ離間して配置された第2レンズ72と、第1レンズ71から第2レンズ72までの光路に沿った第1レンズ71と第2レンズ72との間に配置され、回折光学素子40での0次光L01,L02を遮断する0次光マスク81と、を更に備えている。
このような照明装置400によれば、回折光学素子40を透過する0次光L01,L02が投射光学系50で反射または屈折されることを防止することができる。これにより、0次光L01,L02が観察者の目に入り込んで安全上の問題を引き起こしたり、0次光が被照明領域に入射して、周囲と比較して明るさ(輝度)が急激に上昇する異常領域が被照明領域内に発生してしまうことが防止される。また、第1レンズ71が回折光学素子40から上述の距離だけ離間して配置されているため、回折光学素子40での0次光L01,L02、1次回折光L11,L12および高次回折光L21,L22の進路が調整され、0次光マスク81を、0次光L01,L02のみを遮断するように配置することが容易である。さらに、第2レンズ72が第1レンズ71から上述の距離だけ離間して配置されているため、第1レンズ71および第2レンズ72を通過した第1回折光L11および第2回折光L12の特性を、回折光学素子40での第1回折光L11および第2回折光L12の特性に応じたものとすることができる。この結果、被照明領域Z1,Z2を、回折光学素子40の回折特性(例えば要素回折光学素子41,42に記録された干渉縞パターン)に応じた所望のパターンで照明することが可能である。
また、以上のような第2の実施形態によれば、照明装置400は、回折光学素子40から投射光学系50までの光路に沿った回折光学素子40と投射光学系50との間に配置された第1レンズ71であって、回折光学素子40から第1レンズ71の焦点距離f1だけ離間して配置された第1レンズ71と、第1レンズ71から投射光学系50までの光路に沿った第1レンズ71と投射光学系50との間に配置された第2レンズ72であって、第1レンズ71から第1レンズ71の焦点距離f1と第2レンズ72の焦点距離f2との和だけ離間して配置された第2レンズ72と、第1レンズ71から第2レンズ72までの光路に沿った第1レンズ71と第2レンズ72との間に配置され、回折光学素子40での高次回折光L21,L22を遮断する高次回折光マスク82と、を更に備えている。
このような照明装置400によれば、回折光学素子40での高次回折光L21,L22が投射光学系50で反射または屈折されることを防止することができる。これにより、高次回折光L21,L22が観察者の目に入り込んで安全上の問題を引き起こしたり、高次回折光L21,L22が投影面Sに投射されて被照明領域Z1,Z2以外の領域も照明され、被照明領域Z1,Z2を認識しづらくなることが防止される。また、第1レンズ71が回折光学素子40から上述の距離だけ離間して配置されているため、回折光学素子40での0次光L01,L02、1次回折光L11,L12および高次回折光L21,L22の進路が調整され、高次回折光マスク82を、高次回折光L21,L22のみを遮断するように配置することが容易である。さらに、第2レンズ72が第1レンズ71から上述の距離だけ離間して配置されているため、第1レンズ71および第2レンズ72を通過した第1回折光L11および第2回折光L12の特性を、回折光学素子40での第1回折光L11および第2回折光L12の特性に応じたものとすることができる。この結果、被照明領域Z1,Z2を、回折光学素子40の回折特性(例えば要素回折光学素子41,42に記録された干渉縞パターン)に応じた所望のパターンで照明することが可能である。
以上において、複数の実施の形態とその変形例を説明してきたが、当然に、異なる実施形態や異なる変形例として説明された複数の構成を適宜組み合わせることも可能である。
Z1 第1被照明領域
Z2 第2被照明領域
10 照明装置
15 光源
32 コリメートレンズ
40 回折光学素子
41 第1要素回折光学素子
42 第2要素回折光学素子
50 投射光学系
51 第1反射面
52 第2反射面
71 第1レンズ
72 第2レンズ
81 0次光マスク
82 高次回折光マスク

Claims (24)

  1. 移動体に設けられる移動体用照明装置であって、
    光を射出するコヒーレント光源と、
    前記コヒーレント光源から射出した前記光を回折する回折光学素子と、
    前記回折光学素子によって回折された光を反射または屈折させて投影面に向ける投射光学系と、を備え、
    前記投射光学系は、反射素子またはプリズムであり、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部と他の一部とを異なる方向に向け
    前記投影面を、前記回折光学素子の回折特性に応じたライン状のパターンで照明する、移動体用照明装置。
  2. 移動体に設けられる移動体用照明装置であって、
    光を射出するコヒーレント光源と、
    前記コヒーレント光源から射出した前記光を回折する回折光学素子と、
    前記回折光学素子によって回折された光を反射または屈折させて投影面に向ける投射光学系と、を備え、
    前記投射光学系は、反射素子またはプリズムであり、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部と他の一部とを異なる方向に向け、
    前記投影面を、前記回折光学素子の回折特性に応じた、文字及び図形の少なくとも一方のパターンで照明する、移動体用照明装置。
  3. 移動体に設けられる移動体用照明装置であって、
    光を射出するコヒーレント光源と、
    前記コヒーレント光源から射出した前記光を回折する回折光学素子と、
    前記回折光学素子によって回折された光を反射または屈折させて投影面に向ける投射光学系と、を備え、
    前記投射光学系は、反射素子またはプリズムであり、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部と他の一部とを異なる方向に向け、
    前記1次回折光の前記一部及び前記他の一部により前記投影面を、前記回折光学素子の回折特性に応じた、ライン状、文字及び図形の少なくともいずれかの異なるパターンで照明する、移動体用照明装置。
  4. 移動体に設けられる移動体用照明装置であって、
    光を射出する光源と、
    前記光源から射出した前記光を回折する回折光学素子と、
    前記回折光学素子によって回折された光を反射または屈折させて投影面に向ける投射光学系と、を備え、
    前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部を反射させ他の一部を透過させるハーフミラーと、前記ハーフミラーを透過した前記1次回折光の他の一部を反射する反射素子と、を含み、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部と他の一部とを異なる方向に向ける、移動体用照明装置。
  5. 移動体に設けられる移動体用照明装置であって、
    光を射出する光源と、
    前記光源から射出した前記光を回折する回折光学素子と、
    前記回折光学素子によって回折された光を反射または屈折させて投影面に向ける投射光学系と、を備え、
    前記投射光学系は、前記回折光学素子によって回折された光を回折する投射用回折光学素子であり、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部と他の一部とを異なる方向に向ける、移動体用照明装置。
  6. 前記回折光学素子は、前記光源から射出した前記光の一部を回折する第1要素回折光学素子と、前記光源から射出した前記光の他の一部を回折する第2要素回折光学素子と、を有し、
    前記投射用回折光学素子は、前記第1要素回折光学素子で回折された1次回折光である第1回折光を回折して第1の方向に向ける第1投射用要素回折光学素子と、前記第2要素回折光学素子で回折された1次回折光である第2回折光を回折して前記第1の方向とは異なる第2の方向に向ける第2投射用要素回折光学素子と、有する、請求項5に記載の移動体用照明装置。
  7. 前記回折光学素子から前記投射光学系までの光路に沿った前記回折光学素子と前記投射光学系との間に配置された第1レンズであって、前記回折光学素子から当該第1レンズの焦点距離だけ離間して配置された第1レンズと、
    前記第1レンズから前記投射光学系までの光路に沿った前記第1レンズと前記投射光学系との間に配置された第2レンズであって、前記第1レンズから前記第1レンズの焦点距離と当該第2レンズの焦点距離との和だけ離間して配置された第2レンズと、
    前記第1レンズから前記第2レンズまでの光路に沿った前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置され、前記回折光学素子での0次光を遮断する0次光マスクと、を更に備えた、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  8. 前記回折光学素子から前記投射光学系までの光路に沿った前記回折光学素子と前記投射光学系との間に配置された第1レンズであって、前記回折光学素子から当該第1レンズの焦点距離だけ離間して配置された第1レンズと、
    前記第1レンズから前記投射光学系までの光路に沿った前記第1レンズと前記投射光学系との間に配置された第2レンズであって、前記第1レンズから前記第1レンズの焦点距離と当該第2レンズの焦点距離との和だけ離間して配置された第2レンズと、
    前記第1レンズから前記第2レンズまでの光路に沿った前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置され、前記回折光学素子での高次回折光を遮断する高次回折光マスクと、を更に備えた、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  9. 前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部および他の一部を反射または屈折させて、それぞれ前記投影面の第1被照明領域および第2被照明領域に向け、
    前記第1被照明領域および前記第2被照明領域は、全体として直線に沿って延びる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  10. 移動体に設けられる移動体用照明装置であって、
    光を射出する光源と、
    前記光源から射出した前記光を回折する回折光学素子と、
    前記回折光学素子によって回折された光を反射または屈折させて投影面に向ける投射光学系と、
    前記回折光学素子から前記投射光学系までの光路に沿った前記回折光学素子と前記投射光学系との間に配置された第1レンズであって、前記回折光学素子から当該第1レンズの焦点距離だけ離間して配置された第1レンズと、
    前記第1レンズから前記投射光学系までの光路に沿った前記第1レンズと前記投射光学系との間に配置された第2レンズであって、前記第1レンズから前記第1レンズの焦点距離と当該第2レンズの焦点距離との和だけ離間して配置された第2レンズと、
    前記第1レンズから前記第2レンズまでの光路に沿った前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置され、前記回折光学素子での0次光を遮断する0次光マスクと、を備え、
    前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部と他の一部とを異なる方向に向ける、移動体用照明装置。
  11. 前記第1レンズから前記第2レンズまでの光路に沿った前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置され、前記回折光学素子での高次回折光を遮断する高次回折光マスクを更に備えた、請求項10に記載の移動体用照明装置。
  12. 移動体に設けられる移動体用照明装置であって、
    光を射出する光源と、
    前記光源から射出した前記光を回折する回折光学素子と、
    前記回折光学素子によって回折された光を反射または屈折させて投影面に向ける投射光学系と、
    前記回折光学素子から前記投射光学系までの光路に沿った前記回折光学素子と前記投射光学系との間に配置された第1レンズであって、前記回折光学素子から当該第1レンズの焦点距離だけ離間して配置された第1レンズと、
    前記第1レンズから前記投射光学系までの光路に沿った前記第1レンズと前記投射光学系との間に配置された第2レンズであって、前記第1レンズから前記第1レンズの焦点距離と当該第2レンズの焦点距離との和だけ離間して配置された第2レンズと、
    前記第1レンズから前記第2レンズまでの光路に沿った前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置され、前記回折光学素子での高次回折光を遮断する高次回折光マスクと、を備え、
    前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部と他の一部とを異なる方向に向ける、移動体用照明装置。
  13. 前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部および他の一部を反射または屈折させて、それぞれ前記投影面の第1被照明領域および第2被照明領域に向け、
    前記第1被照明領域および前記第2被照明領域は、全体として直線に沿って延びる、請求項10乃至12のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  14. 移動体に設けられる移動体用照明装置であって、
    光を射出する光源と、
    前記光源から射出した前記光を回折する回折光学素子と、
    前記回折光学素子によって回折された光を反射または屈折させて投影面に向ける投射光学系と、を備え、
    前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部および他の一部を反射または屈折させて、異なる方向に、それぞれ前記投影面の第1被照明領域および第2被照明領域に向け、
    前記第1被照明領域および前記第2被照明領域は、全体として直線に沿って延びる、移動体用照明装置。
  15. 前記投射光学系は、反射素子またはプリズムである、請求項10乃至14のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  16. 前記回折光学素子は、前記光源から射出した前記光の一部を回折する第1要素回折光学素子と、前記光源から射出した前記光の他の一部を回折する第2要素回折光学素子と、を有し、
    前記投射光学系は、前記第1要素回折光学素子で回折された1次回折光である第1回折光と、前記第2要素回折光学素子で回折された1次回折光である第2回折光と、を異なる方向に向ける、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  17. 前記光源から前記回折光学素子までの光路に沿った前記光源と前記回折光学素子との間に配置されたコリメートレンズを更に備える、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  18. 前記投射光学系は、前記回折光学素子で回折された1次回折光の一部の進行方向を90°を超える角度で変化させ、且つ、前記回折光学素子で回折された1次回折光の他の一部の進行方向を90°を超える角度で変化させる、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  19. 前記移動体用照明装置は、筒状の筐体内に収容されている、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  20. 前記筐体は、回転可能に配置されている、請求項19に記載の移動体用照明装置。
  21. 回転可能に支持されている、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  22. 前記投射光学系は、回転可能に支持されている、請求項1乃至21のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  23. 前記回折光学素子は、回転可能に支持されている、請求項1乃至22のいずれか一項に記載の移動体用照明装置。
  24. 請求項1乃至23のいずれか一項に記載の移動体用照明装置を備える移動体。
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