JP6497497B2 - 照明装置 - Google Patents

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JP6497497B2
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本発明は、レーザ光を用いた照明装置に関するものである。
特許文献1には、半導体レーザダイオードを光源とし、広範囲に可視光を照射することを可能にする発光装置を提供することが記載されている。特許文献1の発光装置は、レーザ光を出射する半導体レーザダイオードと、半導体レーザダイオードと離間して設けられ、レーザ光を吸収し可視光を発する発光体とを備え、発光体が、レーザ光を発光体の中心部に入射するための光路を有することを特徴とし、この光路が導光体で形成されることが望ましく、また、発光体の中心部に光拡散材を有することが望ましい。
特開2011−187291号公報
簡易な構成で、より放熱特性に優れた照明装置が求められている。
本発明の一態様は、蛍光面を兼ねた反射面を有する反射部と、反射に向けて、集光されたレーザ光を拡散する拡散部であって、反射面との間に、拡散されたレーザ光が通過する空間が確保されるように反射部に対して位置が固定された拡散部とを有する照明装置である。反射は、拡散されたレーザ光および蛍光面の蛍光体からの光を混合して照明光として反射することを特徴とする。
この装置は反射部が拡散照射されたレーザ光を反射するとともに、レーザ光により励起された蛍光体からの光を出力する。したがって、レーザ光を用いて非スポット的に光を照射する照明装置を提供でき、光が集光することによる発熱と、眩しさとを抑制できる。さらに、反射部にレーザ光を拡散照射するために、反射部をレーザ光源から隔離してもよい。このため、形状の自由度が大きく、空冷などの方法により冷却されやすく、光源の冷却とは切り離しでき、軽量で、電源あるいは制御といった電気設備からも解放され得る反射型の発光部を有する照明装置を提供できる。
照明装置の概略構成を示す図。 照明装置の構成を拡大して示す断面図。 照明装置の反射部と拡散部と拡大して示す斜視図。 異なる照明装置の概略構成を示す断面図。 さらに異なる照明装置の概略構成を示す斜視図。 さらに異なる照明装置の概略構成を示す断面図。 さらに異なる照明装置の概要を示す模式図。
図1に、本実施形態にかかる照明装置の概略構成を示している。照明装置1は、照明用の光7を出力する照明ヘッド(照明ユニット)10と、照明ヘッド10を支持する筒状の柱部(支柱、パイプ)40と、柱部40を支持するベース50とを有する。ベース50は、柱部40の下端41に接続され、柱部40の内部を通ってレーザ光5を照明ヘッド10に照射する光源61を含む。この照明装置1の照明ヘッド10は、レーザ光5を反射し、また、レーザ光5により励起された蛍光体からの光を出力する。このため、照明ヘッド10は基本的には蛍光面を兼ねた反射面を構成する板状の反射部材39で構成され、光源および電源設備を含まず、軽量でメンテナンスフリーである。したがって、この照明ヘッド10は、人の手が届きにくい高所、例えば地面9から3m以上の高さに配置しやすい。
電源設備が必要で、多くの場合何等かの冷却手段が要求される光源61は、柱部40の下側で、アクセスおよびメンテナンスが容易なベース50に配置される。下側の光源61から出力されたレーザ光5は、照明ヘッド10で主に下方に向けた照明光7に変換される。このため、照明装置1は、野外に設置され街路灯、室内に設置され高所室内灯、その他の上から下を照らす照明装置に適している。照明ヘッド10を3m以下の高さに配置する構成としてもよく、コンパクトな照明ヘッド10を備えた卓上灯などとして提供することも可能である。
図2に、照明装置1の照明ヘッド10およびベース50の構成を拡大して断面図により示している。ベース50は、地面9や床面に配置される基台51と、基台51の上に設置された光源部60とを含む。光源部60には、レーザ光5を出力する半導体レーザ素子を含む光源61と、発振時の振動を抑制するために光源61が固定され、光源61から発生する熱を放熱する放熱部材62と、光源61および放熱部材62を強制的に冷却する空冷装置(ファンモータ)63と、光源61の半導体レーザ素子および空冷装置63への電力供給を制御する制御回路64とが収納されている。放熱部材62は、熱伝導のよい金属部材、例えばアルミニウムなどを用いることができる。空冷装置63を用いて放熱効率を向上することにより光源部60をコンパクトにしてもよい。空冷装置63を用いずに、放熱部材62のみで放熱する構成としてもよい。ベース50は、地面9など、重量物を設置しやすい場所に配置される。このため、大型の放熱部材62を採用して低コストでランニング費用の少ない照明装置1を提供してもよい。ベース50はコンパクトなものであってもよく、メンテナンススペースを広く含むものであってもよく、ベース50は地面近くに配置されるのでデザインの選択範囲が広い。ベース50は重量物であってもよく、ベース50を地面9に配置することにより、照明装置1の安定性を向上できる。
ベース50は、レーザ光5を集光するコリメートレンズなどの光学素子68を含んでいてもよい。光学素子68は光源部60の内部に配置してもよく、光源部60と中空の柱部40との接続部に配置してもよく、柱部40の内部に配置してもよい。光学素子68の1つの機能は、光源61から出射されたレーザ光5を平行光に集光して出力することである。
柱部40は、中空で、例えば、長さが3〜5m程度の筒状または角筒状である。柱部40の内部42と光源部60の内部とは、少なくともレーザ光5が柱部40の内部に導入できる程度に連通している。柱部40は照明ヘッド10を支持するとともに、レーザ光5の通過スペースを確保するものである。柱部40は外周を覆うパイプあるいはダクトであってもよく、アングル、フレームなどのオープンな構造体であってもよい。パイプあるいはダクトのような周壁を備えたタイプの柱部40は、レーザ光5の通路を外乱から保護できるとともに、レーザ光5を外部から隠し、レーザ光5の眼に対する影響を防止し、レーザ光5に触るなどの事故を防止できる。
照明ヘッド10を物理的に支持する部材と、レーザ光5との通路とを別々に設けてもよい。レーザ光5の通路はオープンな環境であってもよく、光ファイバーのようなフレキシブルな導光部材であってもよい。
照明ヘッド10は、蛍光体が塗布された反射部材39を有する円盤状の反射部(受発光部)30と、反射部30とは離隔して配置され、反射部30に向けて、レーザ光5を拡散して照射する拡散部20とを有する。照明ヘッド10は、さらに、拡散部20と反射部30とを距離を開けて接続する透光性の下部カバー11を含む。下部カバー11は下側に凸の円錐状である。照明ヘッド10は、さらに、反射部30の上方を覆い、雨風などから反射部30を保護するドーム状の上部カバー15を含む。下部カバー11の一例は拡散機能を兼ねた乳白色のプラスチック板である。下部カバー11は、照明ヘッド10の側面全体を覆うものであってもよく、アングル、フレーム、メッシュなどのような照明光7が透過する隙間を形成するものであってもよい。
この照明ヘッド10においては、下部カバー11により反射部30と拡散部20とは機械的に固定されて、位置が固定されている。反射部30と拡散部20との間は、拡散部20により拡散されたレーザ光6が通過する空間が確保されていればよく、反射部30は拡散部20とは異なる部材に支持または固定されていてもよい。さらに、反射部30および/または拡散部20は、相対的に動いていてもよい。たとえば、反射部30を傾けた状態で旋回させることにより、反射部30からの照明光7をサーチライトのように動かすことも可能である。
反射部30の形状は一定または固定化されたものであってもよく、反射部30の形状が変化するものであってもよい。平板状の反射部材39を、空気などを動力として変形させてもよく、例えば、下側に凸に膨らませたり凹ませたりすることにより照明ヘッド10により照明する範囲を変えることができる。反射部30の形状は円形に限らず多角形であってもよく、犬、猫などを模ったオブジェであってもよく、蛍光色が変わったり、蛍光色が異なる部分が動いたりするものであってもよい。
照明ヘッド10に含まれる拡散部(拡散ユニット)20は、柱部(支柱、パイプ)40を介して光源61から供給される集光された状態のレーザ光5が入射される入力部(入力側)25と、入力部25で受光したレーザ光5を拡散状態に変換して反射部30へ出力する出力部(出力側)26とを含む。そして入力部25が、集光されたレーザ光5が内部を通過する柱部40によって、光源部60と連結されている。この拡散部20は、円盤状の2枚のマルチレンズ21および22を含む。マルチレンズの枚数は、1枚であってもよく、3枚以上を組合せて使用してもよい。マルチレンズ21および22の間の距離は、反射部30との距離や、反射部30にレーザ光5を拡散して照射する面積等により、適宜調整される。
図3に照明ヘッド10に含まれる拡散部20および反射部30を抜き出してさらに詳しく示している。反射部30は反射部材39を含み、反射部材39の拡散部20を向いた面がレーザ光6を反射する反射面32となっている。さらに、反射面32は、蛍光体が塗布された面であって、拡散部20により拡散されたレーザ光6を全て受光して発光する面(受光面、発光面、受発光面、塗布面)31を含む。したがって、反射面32の受光面31からは拡散されたレーザ光6が反射した光と、受光面31に塗布された蛍光体がレーザ光6により励起されることにより出力される光(蛍光)とが混合(混色)された光(照明光)7が出力される。
受光面31は、蛍光体が塗布されることにより粗面に近い状態であり、また、蛍光体からは励起された光(蛍光)が出力される。したがって、受光面31から出力される照明光7はレーザ光6の反射方向に限定されることなく、受光面31からは、受光面31を面発光源として受光面31が向いた方向(法線方向)を中心とした強度分布(ランバーシアン配光)の照明光7が出力される。
受光面31に塗布される蛍光体は、レーザ光6により励起発光して色温度が変換された光を出力するものであることが望ましい。例えば、レーザ光5が青色レーザ光であれば、受光面31に黄色蛍光を出力する蛍光体を塗布する。この組み合わせにより、受光面31から照明用の白色光7を出力できる。レーザ光5の波長と蛍光体の種類(色)とは、これらに限定されず、任意の組み合わせを選択できる。受光面31には複数種類の蛍光体を混合して塗布してもよく、領域を分けて塗布してもよい。
反射板(反射部材)39の一例は、熱伝導の良いアルミニウム等の金属板である。この照明装置1においては、反射部材39はレーザ光6により面発光する。したがって、反射部材39の前方(入射側)および後方(裏面側)を含めた周囲に熱を放出することが可能である。さらに、放熱性の高い金属板を用いることにより、蛍光体が励起発光して発生する熱を周囲に放熱し、受光面31の温度上昇を低減できる。温度上昇による蛍光体の励起変換効率の低下を抑制できるので変換効率を高く維持でき、高輝度の照明光7を出力できる。また、反射部材39の温度の変動幅を低減できるので照明ヘッド10の熱による機械的な変位や強度低下などの品質低下も抑制できる。
したがって、板状の反射部材39を熱伝導の良い金属等で構成することにより、高輝度のレーザ光または拡散性の低いレーザ光を照射できるというメリットがある。
一方、この照明装置1においては、反射部30に、拡散部20で広面積に拡散されたレーザ光6が照射される。したがって、受光面31の面積を広く確保することも可能である。受光面31を広くした構成では、単位面積当たりの輝度が低く抑えられる。さらに、反射部材39からは前後を含めた空間に放熱できる。このため、反射部材39には熱伝導の低い材料、たとえば、樹脂系の部材を採用することが可能であり、低コストおよび軽量化を図ることができ、さらに安全性も高い。照明ヘッド10を高所に取り付けたり、民生用の低コストの照明装置に好適である。
反射部材39は一枚である必要はなく、多段に分割してもよく、円盤に限らず多角形の板であってもよく、2次元形状であっても、3次元形状であってもよく、蛍光塗料が塗布された反射面と、塗布されておらずレーザ光が反射される反射面とを組み合わせてもよく、レーザ光6により発光する反射部30の構成は自由度が高い。したがって、照明装置1の設置される用途、環境に合わせた構成を採用できる。また、デザイン性に優れた照明装置1を提供できる。
拡散部20に含まれるマルチレンズ21および22は、ともに平面視六角形のハニカム形状の多数のレンズ23で構成されたマルチレンズアレイである。マルチレンズ21の各レンズ23間のピッチP1は、0.05mm〜5.0mm程度の範囲、例えば0.4mm程度であり、マルチレンズ22の各レンズ23間のピッチP2は、0.05mm〜5.0mm程度の範囲、例えば0.6mm程度である。マルチレンズ21のピッチP1とマルチレンズ22のピッチP2とは、P1の方がP2より大きくなるような構成であってもよく、P1とP2とが同程度であってもよい。
マルチレンズは、1枚であってもよいが、2枚以上用いることにより、レーザ光5をより均一に拡散して反射部30へ供給できる。さらに、マルチレンズ21および22は、配列方位が互いに異なることが望ましい。具体的には、マルチレンズ21の各レンズ23の配列方向D1と、マルチレンズ22の各レンズ23の配列方向D2とは回転対象となる場合を除き異なることが望ましい。配列方向は、たとえば、レーザ光5の入射方向に直交する面内で定義することができる。配列方向(配列方位)D1と、配列方向D2との角度差θはレーザ光5を最も均一に拡散できるように選択することが好ましい。一例はレンズの最小単位が六角形状のマルチレンズにおいて、30度または90度程度である。レーザ光5をより均一に拡散して反射部30に供給できるので、受光面31の面発光強度の分布差を小さくできる。
反射部30の各部分と拡散部20との間の距離に差が生じる構成の場合は、拡散部20から強度分布の小さいレーザ光6を供給すると反射部30の面発光強度に分布が生じる可能性がある。拡散部20はレーザ光6の供給方向(出力方向)あるいは出力角度により強度分布が変わる構成としてもよい。また、拡散部20は平面レンズであってもよく、投影用のレンズを組み合わせて使ってもよい。拡散部20は、レーザ光を拡散する回折格子であってもよく、シリンドリカルレンズであってもよく、複数の要素を組み合わせたものであってもよい。反射部30に照射されるレーザ光6の形状は、円形状以外に、楕円状、多角形状、円錐状、球多角形状等とすることもできる。
このように、本照明装置1は、局部照射に適したレーザ光を適切に広げ、蛍光体の塗布面を発光させる基本原理で構築したものである。拡散部20により拡散したレーザ光6を、受光面31へ供給する。このため、受光面31の発光面積当たりの輝度を低く抑えることが可能であり、蛍光体による発熱を低減できるとともに、発熱による蛍光体の変換効率の低下を抑制できる。このため、受光面31の温度上昇を抑制でき、より放熱特性のよい照明装置1を提供できる。したがって、反射部材39自身の放熱性能で高温化を抑制できる。このため、放熱器や、放熱ファンなどの放熱専用に設けられる構成は不要である。したがって、高所に配置される照明装置1に適している。また、受光面31の蛍光体により色温度が変換されるので、レーザ光5および6の色に限定されず、白色や、その他の色の照明光7を、眩しさ抑えた状態で出力でき、環境や眼にやさしい光を出力する照明装置1を提供できる。
また、照明装置1は、レーザ光5を出力する半導体レーザ素子を含む光源61と、レーザ光5を拡散して出力する拡散部20と、拡散されたレーザ光6により励起発光する反射部30とを離隔させて配置できる。この照明装置1においては、光源部60と、拡散部20および反射部30とを分離できるため、灯具部である照明ヘッド10の放熱のための構成を簡素化でき、照明ヘッド10を軽量化できる。特に、街路灯等として照明ヘッド10が高所で使用される場合には、柱部(支柱、パイプ)40の強度を補強する必要がなく、安価に設置可能な照明装置1を提供できる。
6000lmの光束を出力する灯具を例として、LED光源を含む照明装置と本例の照明装置1とを比較してみる。
LED光源を含む照明装置では発光効率を100lm/Wとすると、60W(6000lm÷100lm/W)の電力が必要となり、LEDの熱電力(熱変換率)を0.55とした場合、発熱電力は、33W(60W×0.55)となる。この発熱電力を照明装置の上部で放熱しなければならない。
照明装置1においては、発光効率を50lm/Wとすると、120W(6000lm÷50lm/W)の電力が必要となり、そのうち光出力を35%とした場合、42W(120W×0.35)の光が反射部30の蛍光体に当たる。蛍光体の励起による20%が熱に換わると仮定した場合、8.4W(42W×0.2)が反射部30における発熱電力となる。
光源にLEDを用いた照明装置に対し、照明装置1の照明ヘッド10における発熱電力は約1/4となり、高所に配置される照明ヘッド10の放熱処理の必要性を大幅に低減できる。照明ヘッド10の放熱処理の必要性は、拡散部20でレーザ光5を拡散して反射部30に照射することにより受光面31における単位面積当たりの輝度を低くでき、単位面積当たりの発熱量を低くできるので、さらに低下する。
照明ヘッド10の高温化を抑制することにより蛍光体の励起変換効率が向上し、光源61の投入電力を低減できる。このため、照明ヘッド10の側だけではなく、ベース50における熱処理も容易になる。したがって、照明装置1の全体として簡易な構成で、より放熱特性に優れた照明装置1を提供できる。
さらに、この照明装置1においては、メンテナンス率の高い部品を多く含む光源部60を含むベース50と、メンテナンス率の低い部品を含む照明ヘッド10とを離隔して配置することができる。メンテナンス率の高い部品を照明装置1の下部のベース50に集約することで、作業を行い易い。このため、照明装置1の維持管理が容易であり、全体として安価な照明装置1を提供できる。また、照明ヘッド10の反射部材39を交換することで、照明の色温度の変更を簡単に行うことも可能である。
図4に、異なる照明装置1aを示している。この照明装置1aの拡散部20は、レーザ光5を拡散して出力する回折格子29を含む。
図5に、異なる照明装置1cを示している。この照明装置1cの拡散部20は、光源部60で集光されて出力されたレーザ光5を一次元方向(X方向)8に拡散するシリンドリカルレンズ24を含む。反射部30はX方向8に延びた長方形の反射部材39を含み、反射部材39は長方形の受光面31を含む。
この照明装置1cにおいては、レーザ光5はシリンドリカルレンズ24によりX方向8に直線状(ライン状、1次元)に拡散され、X方向8に延びた受光面31に照射される。受光面31からは、直線状の蛍光灯のように、線発光的にX方向8に沿って延びた照明光7が出力される。この照明装置1cは、柱部40が水平方向を向くように配置された例を示したが、柱部40が垂直方向に向いていてもよく、斜め方向に配置されていてもよい。また、反射部材39は、シリンドリカルレンズ24の凸形状に合わせて曲げられた板であってもよい。
図6に、さらに異なる照明装置1dを断面図により示している。この照明装置1の反射部30は、下に凸の円錐状の反射部材39を含む。反射部材39は、下に凸の円錐状の受光面31を構成し、受光面31が周方向を向くので、受光面31から照明光7を、曲面発光的に下方よりも周方向に高い強度で出力できる。反射部材39は、円錐形に限らず、三角錐や、四角錐といった多面体形状や、その他任意の立体形状であってもよい。反射部材39が回転したり、変形するものであってもよい。
図7に、さらに異なる照明システム2の概略構成を模式的に示している。この照明システム2は、体育館やドーム形状の建物などの比較的大きな建物70の内部71の天井72や壁面にレーザ光5を照射して建物内部71を照明する装置である。照明システム2は、レーザ光5を出力する半導体レーザ素子を含む光源61を含むプロジェクタタイプのベース50と、天井72から支持された拡散部20と、天井72に蛍光体を塗布した反射部30とを含む。受光面31は天井72であっても、天井72から吊り下げられた部材であってもよい。
ベース50は、建物内部71の床面73や、側壁、中間フロアーなどに配置できる。ベース50から集光したレーザ光5を天井近くに配置された拡散部20に向けて出力し、天井72を発光面31として発光させ、天井72の全体を照明装置として利用する。この照明システム2においては、レーザ光5の直進性とエネルギーロスが小さいこととを利用して、拡散部20を光源61から離隔した位置に配置している。この照明システム2は、天井72に対する重量的および熱的な負荷が小さいので、天井72の構造に大きな影響を与えずに天井全体を照明装置として利用できる。照明装置として利用できる対象は天井に限らず、壁面であってもよく、床面であってよい。
一般的に、発光ダイオードを用いた街路灯、高所室内灯のような高光束の特殊照明においては、放熱構造が大きく、かつ高重量である。このため、高所への取り付けや保持部材の補強など、現行のランプとの差が大きく、欠点ともなっている。また配光制御を必要としない高輝度ランプを含む無配光照明装置においては、局所的発光は、輝度が高く、これが視野に入ると不快感を与えことがある。
これらに対し、本発明の照明装置1および2は、蛍光体を有する反射部30と、反射部30に向けて、レーザ光5を拡散する拡散部20とを有し、反射部30は、拡散されたレーザ光6および蛍光体からの光7を反射する反射部材39を含む。拡散部20まで直進性に優れたレーザ光5の特性を利用して光エネルギーを集中した状態とし、拡散部20から反射部30においてレーザ光を広げて照射することにより非スポット的な発光源、例えば、面発光的、線発光的、また、曲面発光的な光源として反射部30を利用できる。このため、大きな発光面積を備えた照明装置を提供できる。また、反射部30の単位面積当たりの輝度を抑制することにより、発熱量を低減でき、発熱にともなう蛍光体の励起変換効率の低下を抑制できる。このため、高効率、低コスト、軽量の照明装置を提供できる。また同時に眩しさの抑制にもつながる。
なお、上述した照明装置1および2は、本発明に係る照明装置の一例であり、照明装置は、街路灯や建物内部照明に限らず、多種多様な場面の照明に適用できる。
1、2 照明装置
20 拡散部、 25 入力部、 26 出射部
30 反射部、 31 受光面、 39 反射部材
40 柱部
61 光源

Claims (11)

  1. 蛍光面を兼ねた反射面を有する反射部と、
    前記反射面に向けて、集光されたレーザ光を拡散する拡散部であって、前記反射面との間に、拡散されたレーザ光が通過する空間が確保されるように前記反射部に対して位置が固定された拡散部とを有し、
    前記反射面は、拡散されたレーザ光および前記蛍光面の蛍光体からの光を混合して照明光として反射する際に単位面積当たりの輝度が低くなるように板状または曲面状に面積が拡大された面であり、さらに、当該反射面は、前記反射部の後面とともに放熱する面を兼ね、前記反射部の放熱専用の構成が不要であることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1において、前記反射部は、前記蛍光体が塗布された面であって、拡散されたレーザ光を全て受光する面を含む、照明装置。
  3. 請求項1または2において、前記拡散部は、集光されたレーザ光が入射される入力部をさらに備える、照明装置。
  4. 請求項3において、前記入力部へ向けて集光されたレーザ光を出力する光源部をさらに有する、照明装置。
  5. 請求項4において、前記入力部と前記光源部とを連結し、集光されたレーザ光が内部を通過する柱部をさらに有し、
    前記拡散部および前記反射部が前記柱部により支持されている、照明装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記拡散部は、レーザ光を拡散する回折格子、マルチレンズおよびシリンドリカルレンズの少なくともいずれかを含む、照明装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記拡散部は、配列方位が互いに異なる少なくとも2枚のマルチレンズを含む、照明装置。
  8. 請求項4または5において、前記光源部は、半導体レーザ素子を含む、照明装置。
  9. 蛍光面を兼ねた反射面を有する反射部と、
    前記反射面に向けて、集光されたレーザ光を拡散する拡散部であって、前記反射面との間に、拡散されたレーザ光が通過する空間が確保されるように前記反射部に対して位置が固定された拡散部とを有し、
    前記反射面は、拡散されたレーザ光および前記蛍光面の蛍光体からの光を混合して照明光として反射し、
    前記拡散部は、集光されたレーザ光が入射される入力部をさらに備え、
    前記入力部へ向けて集光されたレーザ光を出力する光源部と、
    前記入力部と前記光源部とを連結し、集光されたレーザ光が内部を通過する柱部をさらに有し、
    前記拡散部および前記反射部が前記柱部により支持されている、照明装置。
  10. 蛍光面を兼ねた反射面を有する反射部と、
    前記反射面に向けて、集光されたレーザ光を拡散する拡散部であって、前記反射面との間に、拡散されたレーザ光が通過する空間が確保されるように前記反射部に対して位置が固定された拡散部とを有し、
    前記反射面は、拡散されたレーザ光および前記蛍光面の蛍光体からの光を混合して照明光として反射し、
    前記拡散部は、レーザ光を拡散する回折格子、マルチレンズおよびシリンドリカルレンズの少なくともいずれかを含む、照明装置。
  11. 蛍光面を兼ねた反射面を有する反射部と、
    前記反射面に向けて、集光されたレーザ光を拡散する拡散部であって、前記反射面との間に、拡散されたレーザ光が通過する空間が確保されるように前記反射部に対して位置が固定された拡散部とを有し、
    前記反射面は、拡散されたレーザ光および前記蛍光面の蛍光体からの光を混合して照明光として反射し、
    前記拡散部は、配列方位が互いに異なる少なくとも2枚のマルチレンズを含む、照明装置。
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