以下、実施の形態に係る照明装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態及びその変形例のそれぞれは、本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態及びその変形例で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態及びその変形例における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
[照明装置の全体構成]
まず、本実施の形態に係る照明装置の構成について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、実施の形態に係る照明装置10の外観を示す斜視図である。図2Aは、実施の形態に係る照明装置10の部分断面図である。図2Bは、実施の形態に係る発光装置30の構成概要を示す側面図である。図3は、実施の形態に係る照明装置10の構成概要を示す分解斜視図である。
なお、図1、図2A、及び図3において、紙面上下方向に沿って描かれた一点鎖線は照明装置10のランプ軸jを示している。本実施の形態では、ランプ軸jは、発光装置30の発光部32の中心を通る仮想的な直線であり、かつ、全体として円筒状の照明装置10の平面視(Z軸方向から見た場合)における中心軸である。また、本実施の形態では、ランプ軸jはZ軸方向と平行である。
また、照明装置10を構成する複数の部品のそれぞれは、ネジ等の固定部材によって他の部品に固定されているが、これら固定部材の図示は、図1〜図3において省略されている。また、図3では、図2Aに示される複数の部品のうちの主な部品のみを図示し、他の部品の図示は省略されている。
図1〜図3に示すように、照明装置10は、発光装置30と、発光装置30を収容する筐体20とを備える。筐体20は、第一放出部22と第二放出部24とを有する。第一放出部22は、発光装置30からの光を通過させて筐体20の外部に放出する。第二放出部24は、発光装置30からの光を通過させて筐体20の外部に放出する。また、第二放出部24は、第一放出部22から放出される光とは異なる方向に光を放出する。筐体20における第一放出部22及び第二放出部24の間の領域は、天板部21によって遮光されている。つまり、第一放出部22及び第二放出部24の間には遮光部材(天板部21)が設けられている。
本実施の形態において、筐体20は柱部材100に支持されている。具体的には、筐体20は、柱部材100によって、第一放出部22から放出される光を上方に向ける姿勢で支持される。
このように構成された照明装置10は、例えば、柱部材100の下端部が屋外の地面に固定されることで、当該地面に立設され、2つの放出部(22、24)それぞれから放出される光で、空間的に離れて存在する2つの照明対象を照らすことができる。なお、照明装置10の配光特性については、図4〜図7を用いて後述する。
次に、照明装置10の構成の詳細について、図1〜図3を参照しながら説明する。
[発光装置]
発光装置30は、照明装置10が、照明用の光源として備える発光モジュールである。具体的には、発光装置30は、図2A、図2B、及び図3に示すように、基板31と、基板31上に設けられた発光部32とを有する。
発光部32は、図2Bに示すように、基板31に実装された1以上の発光素子33と、1以上の発光素子33を封止する封止部材34とを有する。
発光部32が有する発光素子33としては、例えば、青色光を放出する青色LEDチップが採用される。青色LEDチップとしては、例えばInGaN系の材料によって構成された、中心波長が440nm〜470nmの窒化ガリウム系の半導体発光素子が用いられる。本実施の形態において、1以上の発光素子33のそれぞれは、例えば透光性のダイアタッチ剤(ダイボンド剤)によって基板31の主面にダイボンディングされている。つまり、本実施の形態に係る発光装置30は、COB(Chip On Board)構造である。
また、基板31に実装された1以上の発光素子33は、光の波長を変換する波長変換材を有する封止部材34によって一括封止されている。本実施の形態において、封止部材34は、所定の樹脂の中に、波長変換材として所定の蛍光体粒子が含有された蛍光体含有樹脂によって形成されている。なお、所定の樹脂としては、例えばシリコーン樹脂等の透光性材料が採用される。また、所定の蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の黄色蛍光体粒子が採用される。
この黄色蛍光体粒子は、発光素子33からの青色光によって励起されると黄色光を放出する。その結果、発光装置30からは、当該黄色光と発光素子33からの青色光とによって得られる白色光が放出される。
なお、発光素子33の数、配置位置、種類、発光色、及び、発光装置30としての発光色等は、上記説明の内容に限定されない。発光素子33の数及び発光色等は、例えば発光装置30の用途に応じて適宜決定されればよい。
また、本実施の形態では、図2Aに示すように、柱部材100の内部の収容空間101に、駆動回路150が収容されており、発光装置30は、駆動回路150から一対のリード線160を介して供給される電力によって発光する。なお、図2Aでは、駆動回路150は簡略化されて図示されており、一対のリード線160は、点線で概念的に図示されている。
例えば、照明装置10に交流電力が供給される場合、この交流電力は、駆動回路150によって発光装置30に適した特性の直流電力に変換され、変換後の直流電力が発光装置30に供給される。これにより、発光装置30の発光部32が有する1以上の発光素子33が発光する。なお、駆動回路150には、例えば商用電源から交流電力を受け取るための電力線の一端が接続されており、電力線の他端は、例えば、柱部材100の底部から柱部材100の外部に露出して配置される。柱部材100の外部に露出した電力線の他端は、例えば、屋内から延設された、商用電源に接続された電力線と接続される。
なお、駆動回路150が、柱部材100の内部に収容されていることは必須ではなく、例えば、筐体20の内部に駆動回路150が収容されてもよい。また、例えば、照明装置10の外部に駆動回路150が配置されてもよい。
基板31は、1以上の発光素子33を実装するための実装用基板である。基板31としては、例えばセラミック基板が採用される。セラミック基板としては、酸化アルミニウム(アルミナ)からなるアルミナ基板または窒化アルミニウムからなる窒化アルミニウム基板等が採用される。
具体的には、アルミナ粒子を焼成させることによって構成された、例えば厚みが1mm程度の白色の多結晶アルミナ基板(多結晶セラミック基板)が基板31として採用される。
なお、セラミック基板は、例えば樹脂をベースとする樹脂基板と比べて熱伝導率が高く、複数の発光素子33それぞれの熱を効率よく放熱させることができる点で好ましい。また、セラミック基板は経時劣化が小さく、耐熱性にも優れているという特徴も有する。
なお、基板31の種類はセラミック基板には限定されない。例えば、樹脂基板、金属をベースとするメタルベース基板、または、ガラスからなるガラス基板等が採用される。また、メタルベース基板としては、例えば、表面に絶縁膜が形成された、アルミニウム合金基板、鉄合金基板または銅合金基板等が採用される。また、樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板等が採用される。
このように構成された発光装置30は、図2A及び図3に示すように、筐体20の本体部25に設けられた基台部26に固定される。より詳細には、図2Aに示すように、絶縁部材28を介して発光装置30が基台部26に固定される。これにより、金属製の本体部25と、発光装置30との電気的な絶縁の確実性が向上される。
また、発光装置30は、発光部32が露出する開口を有する発光装置カバー35に覆われ、さらに、レンズ40に覆われる。発光装置カバー35は、例えば樹脂製のカバーであり、発光装置30を保護する役目を有する。
レンズ40は、発光装置30の発光部32が発する光の配光角を制御するレンズである。発光部32から発せられた光の配光角は、第一放出部22及び第二放出部24のそれぞれから効率よく筐体20の外部に放出されるように、レンズ40によって制御される。レンズ40は、アクリル(PMMA)またはガラス等の透光性の高い材料で形成されている。なお、発光装置カバー35及びレンズ40のそれぞれは、照明装置10に備えられていなくてもよい。
[筐体]
筐体20は、発光装置30を収容し、かつ、発光装置30からの光を外部に放出するための構造を有する。具体的には、筐体20は、図2Aに示すように、発光装置30が固定される有底筒状の本体部25と、本体部25の上方に配置された天板部21とを有する。
天板部21は、例えば、アルミダイカスト(ADC)製の部材、または、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の絶縁性樹脂によって形成された部材であり、天板部21の上面視(Z軸プラス側から見た場合)における中央部分には、第一開口22aが形成されている。また、第一開口22aを埋めるように、透光性を有する第一カバー部材22bが配置されている。本実施の形態では、これら第一開口22aと第一カバー部材22bとによって第一放出部22が構成されている。
より詳細には、第一カバー部材22bは環状のパッキン80を介して第一開口22aに嵌め合わされており、これにより、例えば、照明装置10を屋外で使用した場合において、第一カバー部材22bの周縁から筐体20の内方への雨水等の浸入が抑制される。なお、パッキン80は、第一パッキンの一例である。
また、例えば図2Aに示すように、天板部21の外径は、本体部25の上端の外径よりも大きい。これにより、天板部21と本体部25の上端周縁との間には、円環状の第二開口24aが形成され、この第二開口24aを埋めるように、円環状の第二カバー部材24bが配置されている。
第二カバー部材24bは、アクリル(PMMA)またはガラス等の透光性の高い材料で構成された部材であり、入射する光を透過させる部材である。また、第二カバー部材24bの中央部分には、発光装置30から第一放出部22に向かう光を通過させる開口24cが形成されている。なお、第二カバー部材24bは、入射する光を拡散させて透過させる機能(光拡散機能)を有してもよい。光拡散機能は、例えば、第二カバー部材24bに含まれるシリカまたは炭酸カルシウム等の光拡散材によって実現される。また、第二カバー部材24bを形成する樹脂またはガラスの内面または外面に、細かな凹凸を形成することで光拡散機能を実現してもよい。
本実施の形態では、筐体20に形成された第二開口24aと第二カバー部材24bとによって第二放出部24が構成されている。
具体的には、第二カバー部材24bは環状のパッキンを介して第二開口24aに嵌め合わされている。より詳細には、第二カバー部材24bと本体部25との間に、環状のパッキン81が配置されており、第二カバー部材24bと天板部21との間に、環状のパッキン82が配置されている。これにより、例えば、照明装置10を屋外で使用した場合において、第二カバー部材24bの周縁から筐体20の内方への雨水等の浸入が抑制される。なお、パッキン81及び82のそれぞれは、第二パッキンの一例である。また、環状のパッキン80、81、及び82のそれぞれは、例えば、Oリング(O−リング、オーリング)とも呼ばれる場合もある。
なお、本実施の形態では、本体部25と天板部21とは、第二カバー部材24bを介して接続されている。具体的には、本体部25は、図示しない複数のネジにより第二カバー部材24bに固定される。また、天板部21は、図示しない複数のネジにより第二カバー部材24bに固定される。これにより、本体部25と天板部21とは機械的に接続される。
また、本実施の形態では、第二放出部24からの光の放出は、反射部60による光の反射を利用して実現されている。具体的には、照明装置10は、天板部21における筐体20の内側の位置に配置され、発光装置30からの光を反射して第二放出部24から放出させる反射部60を備える。
本実施の形態では、図2A〜図3に示すように、反射部60は、発光装置30が有する発光素子33と対向する位置に開口61が形成された環状の部材である。なお、反射部60は、例えば、PBT等の樹脂製の環状部材の片面に、アルミ等の金属を蒸着すること得られる部材である。なお、反射部60の素材は樹脂には限定されず、例えばアルミニウムまたはステンレス等の金属の板材を加工することで作製されてもよい。この場合、反射部60の、発光装置30側の面(図2Aにおける下面)には、例えば、光の散乱を抑制するように研磨等の表面加工がなされてもよい。
また、反射部60は、天板部21と一体の構成要素として、照明装置10に備えられてもよい。例えば、金属製の天板部21の裏面(発光装置30側の面)を、反射部60として機能させてもよい。または、樹脂製の天板部21の裏面に、金属を蒸着させることで、当該裏面を反射部60として機能させてもよい。
なお、本実施の形態では、反射部60は、図示しないネジによって天板部21に固定されている。また、反射部60と、第一カバー部材22bの周縁に配置されたパッキン80の下面との間にはスペーサ70が挟まれており、スペーサ70によって、パッキン80が上方に押圧される。これにより、例えば、第一カバー部材22bと天板部21との間の気密性が向上される。
[配光特性]
次に、上記のように構成された照明装置10の配光特性について、図4〜図7を用いて説明する。
図4は、実施の形態に係る照明装置10の内部から外部に到る光の経路を模式的に示す断面図である。図5は、実施の形態に係る第一放出部22及び第二放出部24のそれぞれから放出される光の広がり角を示す側面図である。図6は、実施の形態に係る照明装置10の第二放出部24から放射状に光が放出されることを示す上面図である。図7は、実施の形態に係る照明装置10の設置例を示す図である。
図4に示すように、本実施の形態に係る照明装置10は、発光装置30を収容する筐体20を備え、筐体20は、発光装置30からの光を筐体20の外部に放出する第一放出部22と第二放出部24とを有する。また、第一放出部22と第二放出部24とでは、放出する光の方向が互いに異なっており、第一放出部22及び第二放出部24の間には光学部材の一例である天板部21が配置されている。
つまり、照明装置10は、例えば、空間位置が互いに異なる2つの照明対象のそれぞれに対して光を当てることができる。すなわち、照明装置10は、2つの照明対象を含む広い範囲の全体を照らすのではなく、2つの照明対象の各々を照らすための構造を有している。より詳細には、本実施の形態では、光学部材である天板部21は、発光装置30からの光を遮光する遮光部材である。そのため、第一放出部22からの光の照射領域と、第二放出部24からの光の照射領域との間には、遮光部材としての天板部21による暗部が形成される。そのため、例えば、1つの照明装置10によって、複数の照明装置による照明と同じ演出効果を生み出すことができる。
このように、本実施の形態に係る照明装置10によれば、複数の照明対象のそれぞれを適切に照らすことができる。
具体的には、反射部60が、天板部21における筐体20の内側の位置に配置されており、この反射部60が、発光装置30からの光を反射して第二放出部24から放出させる構造を有している。
これにより、照明装置10は、筐体20内の1つの光源(発光装置30)から発せられた光を、筐体20から、互いに異なる少なくとも2つの方向に放出することができる。
また、本実施の形態に係る反射部60は、発光装置30が有する発光素子33と対向する位置に開口61が形成された環状の部材である。また、第一放出部22は、発光素子33から放出され、開口61を通過した光を通過させることで、発光装置30からの光を筐体20の外部に放出する。さらに、第二放出部24は、発光素子33から放出され、反射部60で反射した光を通過させることで、発光装置30からの光を筐体20の外部に放出する。
つまり、図4に示すように、発光装置30から出射された光の一部は、反射部60の開口61を通過し、かつ、発光装置30の正面に配置された第一カバー部材22bを透過して(第一開口22aを通過して)、筐体20の外部に放出される。また、発光装置30から出射された光の一部は、反射部60で反射し、反射部60の下方に配置された第二カバー部材24bを透過して(第二開口24aを通過して)筐体20の外部に放出される。
照明装置10は、このように光の経路が形成されていることで、第一放出部22から比較的に狭い範囲に光を照射し、第二放出部24から、第一放出部22の照射範囲よりも広い範囲に光を照射することができる。
つまり、本実施の形態では、第一放出部22から放出される光の広がり角と、第二放出部24から放出される光の広がり角とは互いに異なる。具体的には、第一放出部22から放出される光の広がり角は、第二放出部24から放出される光の広がり角よりも小さい。
すなわち、図5に示すように、第一放出部22から放出される光の広がり角θ1と、第二放出部24から放出される光の広がり角θ2とを比較すると、θ1<θ2である。
なお、第一放出部22から放出される光の広がり角θ1は、例えば、光度値が、最大光度(本実施の形態ではランプ軸jにおける光度)から最大光度の1/2までの範囲の角(1/2ビーム角)として規定される。θ1は、例えば30°〜40°程度である。
また、第二放出部24から放出される光の広がり角θ2は、光度値が、最大光度(本実施の形態では第二放出部24の直下(Z軸マイナス方向)の光度)から最大光度の1/2までの範囲である。本実施の形態では、図5に示すように、θ2には、柱部材100の存在範囲も含まれている。θ2は、例えば120°〜150°程度である。
この構成によれば、例えば、第一放出部22によって、照明装置10から離れた位置の照明対象にスポットライトを当て、かつ、第二放出部24によって、照明装置10に近い位置の照明対象を明るく照らすことができる。
ここで、本実施の形態では、第一放出部22及び第二放出部24のそれぞれの筐体20における位置は、第一放出部22が上方に光を放出する場合に、第二放出部24が斜め下方に向けて光を放出する位置である。
具体的には、図4に示すように、第一放出部22が上(Z軸プラス方向)を向く姿勢で照明装置10を配置した場合、第二放出部24は、照明装置10の根元(柱部材100の下端部)を中心とした所定の範囲を照らす位置に存在する。
そのため、照明装置10は、筐体20の上方を照明対象に下方から明るく照らし、かつ、筐体20の下方の照明対象を上方から明るく照らすことができる。
例えば、屋外の地面に立設された照明装置10は、第一放出部22から放出される光によって、比較的に高い庭木を下方から照らし、かつ、第二放出部24から放出される光によって、筐体20よりも下方に位置する草花を照らすことができる。
つまり、照明装置10は、庭木及び草花を含む広い空間の全体を照らすのではなく、庭木及び草花のそれぞれを個別に照らすことができる。すなち、照明装置10は、複数の照明対象のそれぞれを適切に照らすことができ、これにより、例えば、夜間の外構空間における照明による演出効果が向上される。
また、第一放出部22は、筐体20から所定の方向に向けて光を放出し、第二放出部24は、当該所定の方向から見た場合において、筐体20から放射状に光を放出する。本実施の形態では、具体的には、第一放出部22は筐体20から上に向けて光を放出し、第二放出部24は、上から見た場合において、筐体20から放射状に光を放出する。簡単に言うと、本実施の形態に係る照明装置10は、スポットライトを上方に照射し、かつ、スカート状に広がる光を下方に照射する構成を有している。
つまり、図6に示すように、照明装置10が立設された平面上には、照明装置10を中心とする円形(略円形も含む)の照射領域200が、第二放出部24からの光によって生じる。
なお、図6に示す照射領域200は、第二放出部24から放出される光(広がり角θ2、図5参照)によって照らされる主な領域を模式的に示すものであり、照射領域200とそれ以外の領域との境界線は明確に視認される必要はない。また、照射領域200内におけるドットの濃淡は、径方向での明るさの変化を模式的に示しており、ドットが濃いほど明るいことを意味している。つまり、図6に示される照射領域200は、照明装置10に近い領域ほど明るいことを意味している。なお、図示の便宜上、照射領域200の明るさは3段階で変化するよう図示されているが、照射領域200の明るさは段階的に変化する必要はない。さらに、上面図である図6では、第二放出部24を直接的に図示できないため、筐体20の周方向における第二放出部24の存在範囲を点線で図示している。これらの事項は、後述する図7、図8A及び図8Bについても適用される。
このように、第二放出部24は、筐体20から放射状に光を放出し、これにより、照明装置10の根元(柱部材100の下端部)を中心とした照射領域200が形成される。そのため、例えば、図7に模式的に示されるように、庭木の近傍の、草花が植えられている領域に照明装置10を立設することで、当該領域の草花を第二放出部24からの光で効率よく照らすことができる。また、第一放出部22からは、上述のように、広がり角が比較的に狭い光が放出される。そのため、図7に模式的に示されるように、庭木の一部であって、照明装置10の上方に位置する部分に、第一放出部22からの光の照射領域210が形成される。つまり、夜間の外構空間において、比較的高い位置に存在する照明対象を光によって浮かび上がらせることができる。
また、本実施の形態では、照明装置10は、第一放出部22から放出される光を上方に向ける姿勢で筐体20を支持する柱部材100を備えている。また、柱部材100の内部には、発光装置30に電力を供給する駆動回路150が収容されている。つまり、筐体20を外構空間の演出に適した姿勢で支持する支柱(柱部材100)の内部空間を利用して、駆動回路150が照明装置10に備えられる。これにより、例えば、筐体20の小型化が図られる。また、例えば、照明装置10の設置が容易化される。
なお、第二放出部24は、筐体20の周方向の全域から均一に光を放出する必要はない。また、第二放出部24が放出する光は、照射領域200の径方向の全域に到達しなくてもよい。例えば図8A及び図8Bのように、照射領域200の一部に、径方向または周方向の暗部(第二放出部24からの光量が他よりも少ない部分)201が存在してもよい。
図8Aは、実施の形態に係る照射領域200の第1の別例を示す図であり、図8Bは、実施の形態に係る照射領域200の第2の別例を示す図である。
第二放出部24は、筐体20から放射状に光を放出する場合において、筐体20の周方向の少なくとも一部に、光を放出しない部分を有してもよい。例えば、第二放出部24が有する第二カバー部材24b(例えば図4参照)の周方向の一部に、光の透過を抑制する塗膜が形成されること、または、第二開口24aの周方向の一部に、遮光する部材が配置されること、などにより、第二放出部24の周方向の一部から実質的に光が放出されなくてもよい。
図8Aに示す例では、第二放出部24の周方向の4箇所に、光が実質的に放出されない部分が存在し、これにより、照射領域200に、径方向に延びる暗部201が4箇所形成されている。
また、第二放出部24は、筐体20から放射状に光を放出する場合において、筐体20の軸方向(本実施の形態ではZ軸方向)の少なくとも一部に、光を放出しない部分を有してもよい。例えば、第二放出部24が有する第二カバー部材24b(例えば図4参照)の軸方向の一部に、光の透過を抑制する塗膜が形成されること、または、第二開口24aの軸方向の一部に、遮光する部材が配置されること、などにより、第二放出部24の軸方向の一部から実質的に光が放出されなくてもよい。
図8Bに示す例では、第二放出部24の軸方向の2箇所に、光が実質的に放出されない環状の部分が存在し、これにより、照射領域200に、2つの同心円状の暗部201が形成されている。
このように、第二放出部24から放射状に放出される光によって形成される、全体として円形の照射領域200に、例えば設計者が意図した位置及び形状の暗部201が形成されてもよい。これにより、例えば、夜間の外構空間における照明による演出効果をより向上させることができる。このことは、第一放出部22から放出される光によって形成される照射領域210についても同じである。
なお、図8A及び図8Bのそれぞれに示される暗部201の形状、位置、及び数は一例である。例えば、暗部201によって、所定の図形、文字、または数字等が表されるように、第二放出部24または第一放出部22が構成されてもよい。
また、照明装置10において、第一放出部22用の発光素子と、第二放出部24用の発光素子とが、別々に設けられてもよい。そこで、実施の形態の変形例として、第一放出部用の発光素子と、第二放出部用の発光素子とを別々に有する照明装置について、上記実施の形態との差分を中心に説明する。
(実施の形態の変形例)
図9は、実施の形態の変形例に係る照明装置11の構成の概要を示す断面図である。
実施の形態の変形例に係る照明装置11は、発光装置130と、発光装置130を収容する筐体120を備え、筐体120は、互いに異なる方向に光を放出する第一放出部122と第二放出部124とを有する。さらに、第一放出部122と第二放出部124との間には、光学部材の一例である天板部121であって、遮光部材として機能する天板部121が配置されている。これらの構造上の特徴については、上記実施の形態に係る照明装置10と共通する。また、筐体120は、発光装置130が固定される有底筒状の本体部125と、本体部125の上方に配置された天板部121とを有する。さらに、第一放出部122は、筐体120に設けられた第一開口122aと第一カバー部材122bとによって構成され、第二放出部124は、筐体120に設けられた第二開口124aと第二カバー部材124bとによって構成される。これらの点においても、上記実施の形態に係る照明装置10と共通する。
しかし、本変形例に係る照明装置11では、簡単に言うと、第一放出部122と第二放出部124とは、互いに異なる発光素子からの光を通過させて、筐体120の外部に放出する。この点において、上記実施の形態に係る照明装置11とは異なる。
具体的には、本変形例に係る発光装置130は、基板131と、基板131の上面(第一放出部122側の面)に配置された第一発光部132aと、基板131の裏面(第二放出部124側の面)に配置された第二発光部132bとを有する。第一発光部132aは、基板131の上面に実装された1以上の発光素子33aと、当該1以上の発光素子33aを封止する封止部材34とを含む。第二発光部132bは、基板131の裏面に実装された1以上の発光素子33bと、当該1以上の発光素子33bを封止する封止部材34とを含む。なお、発光素子33aは、第一発光素子の一例であり、発光素子33bは、第二発光素子の一例である。
すなわち、本変形例に係る発光装置130は、光軸が第一放出部122に向く姿勢で配置された第一発光素子(発光素子33a)と、光軸が第二放出部124に向く姿勢で配置された第二発光素子(発光素子33b)とを有する。
これにより、例えば、第一放出部122及び第二放出部124のそれぞれから放出される光の光束を増加させることができる。
なお、発光素子33a及び33bのそれぞれは、上記実施の形態1と同じく、例えば青色LEDチップである。また、発光素子33a及び33bのそれぞれが発する青色光は、封止部材34に含まれる波長変換材によって白色光に変換される。つまり、第一放出部122及び第二放出部124のそれぞれからは、白色光が放出され、空間位置が異なる少なくとも2つの照明対象を、白色光で照らすことができる。
また、発光装置130の基板131は、例えば、上面視において円形であり、第二発光部132bは、円形の裏面の外周に沿って円環状に形成される。この場合、第二放出部124からは、上記実施の形態1に係る第二放出部24と同じく、放射状に光が放出される(図4参照)。
このように、本変形例に係る照明装置11は、上記実施の形態1と同じく、2つの照明対象の各々を照らすための構造を有している。より詳細には、また、第一放出部122からの光の照射領域と、第二放出部124からの光の照射領域との間には、光学部材の一種である遮光部材(本実施の形態では天板部121)による暗部が形成される。そのため、例えば、1つの照明装置11によって、複数の照明装置による照明と同じ演出効果を生み出すことができる。
従って、本変形例に係る照明装置11によれば、複数の照明対象のそれぞれを適切に照らすことができる。
なお、第一発光部132aと第二発光部132bとは、1枚の基板に配置されなくてもよい。つまり、発光装置130において、第一発光部132aは、第一基板に配置され、第二発光部132bは、第一基板とは異なる第二基板に配置されてもよい。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る照明装置について、上記実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、天板部21は、遮光部材としてではなく導光部材として機能してもよい。例えば、天板部21を、光の屈折率が互いに異なる2種類の透光性樹脂によって形成することで、発光装置30から入射した光を、第一放出部22または第二放出部24に導くように構成してもよい。つまり、天板部21は、発光装置30から天板部21に入射する光の少なくとも一部を、第一放出部22及び第二放出部24の少なくとも一方に導く導光部材であってもよい。
この場合、例えば、天板部21に導かれた光が、第一カバー部材22bに効率よく入射するように、第一カバー部材22bと第一開口22aの内周面との間のパッキン80を、透光性の高い樹脂で構成してもよい。また、天板部21と第二カバー部材24bとの間のパッキン82についても同様に、透光性の高い樹脂で構成してもよい。
また、天板部21が、入射した光を第一放出部22または第二放出部24に導く導光部材として機能する場合であっても、天板部21は、発光装置30からの光の一部を第二天板部21の方向に反射してもよい。また、天板部21は、発光装置30から入射する光の一部を、照明装置10の外部に放出するように透過させてもよい。
このように、天板部21を導光部材として機能させることで、例えば、第一放出部22または第二放出部24からの光束を増加させることができる。また、例えば、天板部21に入射する光の一部が外部に向けて透過するように天板部21を構成することで、天板部21をぼんやりと光らせることができる。これにより、例えば、メインの照明光を放出する第一放出部22及び第二放出部24の間に、天板部21によるサブの照明光の放出部が構成される。
また、例えば、第一放出部22から放出される光の広がり角θ1は、第二放出部24から放出される光の広がり角θ2より大きくてもよい。つまり、これら光の広がり角θ1及びθ2のそれぞれは、照明装置10の用途、または、照明装置10が設置される周囲の環境等に応じて、適宜決定されればよい。
また、上記実施の形態に係る第一放出部22は、第一カバー部材22bを有しなくてもよい。この場合であっても、第一放出部22は、第一開口22aを有することで、発光装置30からの光を通過させて、筐体20の外部に放出することができる。なお、この場合、照明装置10が、例えば、筐体20を覆う透光性のカバーを備えることで、第一開口22aからの雨水等の浸入が抑制される。
また、第一放出部22は、第一開口22aを有しなくてもよい。例えば、透明な樹脂を基材とする筐体20の、天板部21に相当する領域に有色の塗料を塗布することで遮光部材を形成し、かつ、第一開口22aに相当する領域を無塗装のままにする。これにより、発光装置30からの光は、筐体20における無塗装の当該領域を通過(透過)して、筐体20の外部に放出される。つまり、筐体20の一部である、光が透過可能な部分(例えば透明な部分)を、第一放出部22として機能させてもよい。言い換えると、筐体20と、第一カバー部材22bとが一体に成形されていてもよい。
なお、上記の第一放出部22についての補足事項は、第二放出部24についても適用される。すなわち、第二放出部24は、第二カバー部材24bを有しなくてもよく、または、第二開口24aを有しなくてもよい。
また、例えば、第二放出部24は、放射状に光を放出しなくてもよい。例えば、上記実施の形態に係る照明装置10の、Y軸プラス側(例えば図5参照)の所定の範囲を照らすように、第二放出部24から光が放出されてもよい。この場合であっても、照明装置10は、空間位置が互いに異なる2つの照明対象のそれぞれに対して光を当てることができる。
また、第一放出部22と第二放出部24とは、同時に光を放出しなくてもよい。つまり、第一放出部22からの光の放出と、第二放出部24からの光の放出とは独立して制御されてもよい。第一放出部22及び第二放出部24それぞれの、光を放出するか否かの制御(発光制御)は、例えば、光の経路上に配置された遮光板(シャッター)を開閉することで行われてもよい。また、シャッターの開閉は電動で行われてもよく、手動で行われてもよい。さらに、発光制御は、第一放出部22及び第二放出部24の一方についてのみ行われてもよい。このように、第一放出部22及び第二放出部24の少なくとも一方の発光制御を可能とすることで、照明装置10を用いて、例えば、時間帯、周囲環境の明るさ、または、ユーザの好み等に応じた外構空間の演出を行うことができる。
また、照明装置10は、屋外で用いられることが必須ではなく、屋内で用いられてもよい。また、照明装置10の用途は外構空間の演出には限定されない。例えば、第一放出部22から放出される光によって、上方に設置された看板または案内図等を照らし、かつ、第二放出部24から放出される光によって、人が歩行する通路を照らしてもよい。つまり、照明装置10は、空間演出ではなく、屋外または屋内に設置された実用的な照明として機能してもよい。
また、発光素子33は、LEDチップそのものでなくてもよい。発光素子33は、例えば、上面が開口したパッケージと、パッケージ内に配置されたLEDチップとを備えるSMD(Surface Mount Device)型LED素子であってもよい。この場合、波長変換材を含む樹脂がパッケージ内に充填されるため、封止部材34は不要である。
また、発光素子33はLED素子には限定されない。半導体レーザなどの半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)または無機ELなどの発光素子が発光素子33として採用されてもよい。
また、発光装置30は、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって白色光を放出するように構成されているが、発光装置30は、白色光以外の光を放出してもよい。
また、発光装置30が白色光を放出するための構成は、青色LEDチップと黄色蛍光体との組み合わせに限られない。例えば、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップと組み合わせることにより白色光を放出するように構成してもよい。
また、青色以外の色を発光するLEDチップを用いてもよい。例えば、青色LEDチップよりも短波長である紫外光を放出する紫外LEDチップと、主に紫外光により励起されることで青色光、赤色光及び緑色光を放出する、青色蛍光体粒子、緑色蛍光体粒子及び赤色蛍光体粒子とを組み合わせてもよい。
なお、以上説明した、実施の形態に係る照明装置10の各構成要素についての補足事項は、上記変形例に係る照明装置11が備える各構成要素についても適用される。
その他、上記実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。