JP7091828B2 - タイヤ用ゴム部材の形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特にトレッドゴムの形成に好適に使用しうるタイヤ用ゴム部材の形成装置に関する。
タイヤのトレッド部は、一般に、タイヤコードを有するコード補強層の半径方向外側に、トレッドゴムを設けた環状のトレッドリングを用いて形成される。このトレッドリングは、円筒状の成形ドラム上で、コード補強層用のコードプライ材料、及びトレッドゴム用のゴム部材を順次巻き付けることにより形成される。
ここで、タイヤ用ゴム部材であるトレッドゴムを、厚い帯状ゴムの一周巻きによって形成した場合、周方向両端のジョイント部で、接着強度の低下や厚さの不均一を招きやすい。又コード補強層のタイヤ軸方向両端部において空気溜まりが発生しやすくなるという問題がある。
そこで、本発明者は、トレッドゴム用のゴム部材として、例えば厚さ1mm程度の薄いシート状のものを使用し、これを巻き重ねた積層構造にて形成することを提案した。しかし、サービサーからの薄いシート状のゴム部材を、成形ドラムへ最適に貼り付けるためには、貼付け位置の高さ調整を行う必要がある。特に、ゴム部材を何重にも巻き重ねる場合、巻重ね体の外周面の直径が変化するため、貼付け位置の最適高さも刻々と変化する。
このとき、サービサー側に高さ調整機能を持たせた場合、巻き重ねの状況に応じて、調整の基準が刻々と変化するため、調整・制御が難しくなるという問題がある。
なお、サービサー側に高さ調整機能を持たせものとして、下記の特許文献1がある。
特開2014-124929号公報
本発明は、ゴム材料の巻き重ねによってタイヤ用ゴム部材を形成する際、巻重ね体の厚さの増加に応じて貼付け位置の高さ調整を容易に行いうるタイヤ用ゴム部材の形成装置を提供することを課題としている。
本発明は、長尺帯状のゴム材料を、円筒状の成形ドラム上で巻き重ねることによりタイヤ用ゴム部材を形成するタイヤ用ゴム部材の形成装置であって、
前記成形ドラムを回転可能に保持するドラム保持機と、
前記成形ドラムに、前記ゴム材料を供給して貼り付けるサービサーとを具え、
前記ドラム保持機は、前記ゴム材料の巻き重ねによって増加する巻重ね体の厚さ増加量に応じ、巻き重ね中に前記成形ドラムの軸心の高さ位置を調整する高さ調整手段を含む。
本発明に係るタイヤ用ゴム部材の形成装置では、前記高さ調整手段は、前記厚さ増加量を検出する検出部を具えるのが好ましい。
本発明に係るタイヤ用ゴム部材の形成装置では、前記高さ調整手段は、前記検出部による前記厚さ増加量の検出データに基づき、前記成形ドラムを上下に移動させる駆動部を具えるのが好ましい。
本発明では、ドラム保持機が高さ調整手段を具える。高さ調整手段は、ゴム材料の巻き重ねによって増加する巻重ね体の厚さ増加量に応じて、巻き重ね中に成形ドラムの軸心の高さ位置を調整する。
従って、ゴム材料の巻き重ねによって、巻重ね体の外周面の直径が次第に変化する場合にも、サービサーによる貼り付け位置を最適に保つことができ、例えばトレッドゴム等であるタイヤ用ゴム部材を高品質で形成しうる。又高さ調整が、サービサー側ではなく、ドラム保持機側で行われるため、調整や制御を容易に行いうる。
本発明の一実施形態のタイヤ用ゴム部材の形成装置が、エアレスタイヤのトレッドリング形成ラインに採用された場合を示す概念図である。 ドラム保持機を概念的に示す正面図である。 ゴム材料用のサービサーを示す側面図である。 ゴム材料用のサービサーの主要部を示す側面図である。 (A)、(B)は切断手段及び押付け手段を示す斜視図である。 (A)、(B)は、高さ調整手段による成形ドラムの高さ調整を説明する拡大図である。 (A)はコードプライ用のサービサーの側面図、(B)はコードプライ用のサービサープによるバンドプライの形成状態を上方から見た図である。 (A)、(B)は、コードプライ用のサービサーによるベルトプライの形成状態を示す側面図である。 エアレスタイヤを示す斜視図である。 トレッドリングの断面図である。 トレッドリングの形成工程を示す概念図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に、本実施形態のタイヤ用ゴム部材の形成装置1(以下、単に形成装置1という。)が、エアレスタイヤ用トレッドリング102の形成ラインLに採用された場合の正面が概念的に示される。
形成装置1は、図1に示すように、成形ドラム2を回転可能に保持するドラム保持機3と、成形ドラム2に長尺帯状のゴム材料4を供給して貼り付けるゴム材料用のサービサー5とを具る。
そして形成装置1は、図10に示すように、加硫前のトレッドリング102におけるタイヤ用ゴム部材105であるゴム層8を形成する。本例では、第1のゴム材料4Aにより第1のゴム層8Aが、第2のゴム材料4Bにより第2のゴム層8Bが、又第3のゴム材料4Cにより第3のゴム層8Cが形成される。
図9にエアレスタイヤ101の一例が示される。同図に示すように、エアレスタイヤ101は、既加硫のトレッドリング102’、トレッドリング102’の半径方向内側に同心状に配されるホイール103、及びトレッドリング102’とホイール103とを接合する樹脂材料からなるスポーク104を含んで構成される。
ホイール103は、空気入りタイヤのタイヤホイールに相当する。本例のスポーク104は、半径方向内外にのびる複数のスポーク板104mを具え、各スポーク板104mは、タイヤ周方向に間隔を有して配列する。スポーク104は、樹脂成形体であり、本例ではトレッドリング102’及びホイール103と一体成形される。
トレッドリング102’は、前記形成ラインLによって形成されるトレッドリング102を、金型内で加硫成形することにより形成される。トレッドリング102は、空気入りタイヤのトレッド部に相当するもので、本例では、図9に示すように、ゴム材料4からなるゴム層8(タイヤ用ゴム部材105)と、コードプライ106からなるコード補強層107を含む。
本例では、コード補強層107が、半径方向内側のコード補強層107iと、半径方向外側のコード補強層107oとを具える。このうち、内側のコード補強層107iは、例えば1枚のバンドコードプライ106Aから形成される。本例のバンドコードプライ106Aは、タイヤ周方向に螺旋状に巻回されるバンドコードを有する。
外側のコード補強層107oは、複数枚、本例では2枚のベルトコードプライ106B1、106B2から形成される。ベルトコードプライ106B1、106B2は、それぞれ、タイヤ周方向に対して例えば10~45°の角度で傾斜配列するベルトコードを有する。ベルトコードプライ106B1のベルトコードと、ベルトコードプライ106B2のベルトコードとは、タイヤ周方向線に対して互いに同角度でかつ逆向きに傾斜する。
又ゴム層8のうち、第1のゴム層8Aは、内側のコード補強層107iの半径方向内側に配され、内側のコード補強層107iとスポーク104との間の応力集中を緩和する。第2のゴム層8Bは、内側のコード補強層107iと外側のコード補強層107oとの間に介在し、トレッドリング102の曲げ剛性を高める。第3のゴム層8Cは、外側のコード補強層107oの半径方向外側に配され、接地面を構成する。
図11に、トレッドリング102の形成工程が示される。この形成工程は、以下のステップS1~S5を含む。
ステップS1では、成形ドラム2上で、ゴム材料4のうちの第1のゴム材料4Aを半径方向内外に巻き重ねる。これにより、第1のゴム層8Aを形成する。
ステップS2では、第1のゴム層8A上で、幅狭帯状のコードストリップ108(図7(B)に示す)を螺旋に巻回する。これにより、コードプライ106のうちのバンドコードプライ106Aからなる内側のコード補強層107iを形成する。
ステップS3では、内側のコード補強層107i上で、ゴム材料4のうちの第2のゴム材料4Bを半径方向内外に巻き重ねる。これにより、第2のゴム層8Bを形成する。
ステップS4では、第2のゴム層8B上で、コードプライ106のうちのベルトコードプライ106B1、106B2を順次一周巻きする。これにより、外側のコード補強層107oを形成する。
ステップS5では、外側のコード補強層107o上で、ゴム材料4のうちの第3のゴム材料4Cを半径方向内外に巻き重ねる。これにより、第3のゴム層8Cを形成する。
このうち、ステップS1、S3、S5は、図1に示すように、ゴム材料用のサービサー5により行われる。又、ステップS2、S4は、プライ材料用のサービサー7A、7Bにより行われる。図1には、ドラム保持機3の移動の順序が、矢印によって略示される。
ゴム材料4(第1~3のゴム材料4A~4C)として、厚さ0.7~1.3mm程度の薄い幅広帯状のものが好適に使用される。
本例では、第1のゴム材料4Aと第3のゴム材料4Cは、サイズ及びゴム組成がともに同一であり、従って、第3のゴム材料4Cとして第1のゴム材料4Aが使用される。これに対して、第2のゴム材料4Bは、第1のゴム材料4Aとサイズ及びゴム組成がともに相違する。本例では、第1、第3のゴム材料4A、4Cは、トレッドリング102と同幅であり、第2のゴム材料4Bは、第2のゴム層8Bと同幅である。
次に、ドラム保持機3は、本例では、成形ドラム2の軸心2j方向に移動可能に構成されている。そして形成ラインLでは、前記移動の軌道Tに沿って、ゴム材料用のサービサー5、プライ材料用のサービサー7A、7Bが配される。
図2に示すように、ドラム保持機3は、横移動台10と、昇降台11とを具え、この昇降台11に前記成形ドラム2が回転可能に保持される。
横移動台10は、前記軌道Tをなすレール12に案内されて軸心2j方向に移動しうる。横移動台10は、例えばサーボモータ等を含む適宜の駆動手段(図示省略)によって制御される。これにより成形ドラム2を、各サービサー5、7A、7Bにおける貼付け位置に移動、停止させることができる。
昇降台11は、横移動台10に設ける縦のガイド13に案内されて上下移動可能に支持される。ドラム保持機3は、例えばサーボモータ等を含む高さ調整手段51を具える。この高さ調整手段51は、後述するように、ゴム材料4の巻き重ねによって増加する巻重ね体M(図6(B)に示す)の厚さ増加量に応じ、巻き重ね中に成形ドラム2の軸心2jの高さ位置を調整する。
成形ドラム2は、本例では、拡縮径可能な円筒状のドラムであって、周知構造のものが採用しうる。
図3に示すように、ゴム材料用のサービサー5は、ゴム材料4を貼り付けるためのアプリケータ14を具える。本例では、サービサー5が、第1のゴム材料4A(第3のゴム材料4Cと同一)を貼り付けるためのアプリケータ14Aと、第2のゴム材料4Bを貼り付けるためのアプリケータ14Bとを具える場合が示される。アプリケータ14A、14Bは、それぞれ、支柱等の支持体50により、ドラム周方向に位置ずれさせて固定される。
本例のサービサー5は、前記アプリケータ14Aに第1のゴム材料4Aを供給する供給手段15A、及びアプリケータ14Bに第2のゴム材料4Bを供給する供給手段15Bをさらに具える。
前記供給手段15Aは、供給手段15Bと実質的に同構成であり、以下に供給手段15Aを代表して説明する。
供給手段15Aは、ロールスタンド17と、剥離テープの回収手段18と、フェスツーン部19とを具える。ロールスタンド17は、ゴム材料4のロール体16を回転可能に枢支する。回収手段18は、ロール体16から引き出されたゴム材料4から剥離テープtを剥がして回収する。フェスツーン部19は、ロールスタンド17とアプリケータ14Aとの間に介在し、剥離テープtが剥がされた後のゴム材料4を、U字状に垂らして貯留する。
フェスツーン部19には、貯留量の検出手段20が配される。検出手段20は、上下にスイング可能に一端部が枢支されるアーム20Aを具える。このアーム20Aの他端には、ゴム材料4を下方に付勢して弛みを抑えるローラ20Bを具える。そしてアーム20Aの傾斜角度により、貯留量が検出される。又供給手段15Aは、前記傾斜角度に応じて例えば回収手段18をON/OFFすることでロール体16からのゴム材料4の引き出を調整する。
アプリケータ14Aは、アプリケータ14Bと実質的に同構成であり、以下にアプリケータ14Aを代表して説明する。
図4、5(A)に示すように、アプリケータ14Aは、搬送手段21と、押付け手段22と、切断手段23とを含む。
搬送手段21は、供給手段15Aからのゴム材料4を長さ方向に搬送する。本例では、搬送手段21は、下側コンベヤ部21Lと上側コンベヤ部21Uとを含む。
下側コンベヤ部21Lは、複数の案内ローラ24によって周回可能に案内される搬送ベルト25を有する。また上側コンベヤ部21Uは、複数の案内ローラ26によって周回可能に案内される押付けベルト27を有する。そして搬送ベルト25の上面である搬送面と、押付けベルト27の下面である押付け面との間に挟まれて、ゴム材料4が搬送される。
押付け手段22は、搬送手段21から送り出されたゴム材料4を成形ドラム2側に押し付ける。本例では、押付け手段22として押付けローラ28が採用される。
図5(B)に示すように、押付けローラ28は、支持軸30と、この支持軸30に外挿される複数のローラ片31とを含んで構成される。
支持軸30は、本例では、前記搬送手段21のフレームFに枢支されるアーム32により、第1位置Q1と第2位置Q2との2位置間を上下に位置替え可能に支持される。第1位置Q1は、待機位置であって、貼り付け開始において、搬送手段21から送り出されたゴム材料4の先端が押付けローラ28と干渉しないように、押付けローラ28を上に逃がして待機させる。また第2位置Q2は、貼り付け位置であって、この位置で、ゴム材料4が成形ドラム2側に貼り付けられる。
そして、巻重ね体Mの外面が、第2位置Q2の押付けローラ28と当接するように、巻重ね体Mの厚さ増加量に応じ、巻き重ね中に成形ドラム2の軸心2jの高さ位置が順次調整される。
前記アーム32には、前記フレームFに支持されるシリンダ33のロッドが取り付き、このシリンダ33の伸縮により、押付けローラ28はアーム32と一体に傾動しうる。
図5(A)に示すように、切断手段23は、搬送手段21の下流側にカッター40を具え、搬送手段21と押付けローラ28(押付け手段22)との間で、ゴム材料4を切断する。
本例の切断手段23は、軸心44j廻りで上下に傾動しうるカッターホルダ41と、このカッターホルダ41に取り付くギロチン状のカッター40とを含む。
カッターホルダ41は、フレームFに枢支される基体42と、この基体42に一端部が取り付くカッター支持部43とを具える。本例の基体42は、前記軸心44jをなす支軸部44を含み、この支軸部44は、例えばモータ等の駆動部45に連結している。カッター支持部43は、前記一端部から搬送方向下流側にのびる例えば板状をなし、その下面かつ他端部にカッター40が取り付く。
カッター40は、下端に刃部を有するギロチン状をなす。そして、カッターホルダ41の待機状態Y1からの下方への傾動により、ゴム材料4を幅方向に切断しうる。
本例では、切断手段23には、カッター40を加熱するヒータ46が含まれる。
ヒータ46は、待機状態Y1においてカッターホルダ41(本例ではカッター支持部43)と接触しうる。これにより、本例のヒータ46は、カッターホルダ41(本例ではカッター支持部43)を介してカッター40を加熱しうる。なおヒータ46は、フレームFに支持される。
ここで、サービサー5では、前述のように薄い未加硫のゴム材料4を貼り付ける。このようなゴム材料4は、柔らかく不安定である。そのため、貼り付け時の微少な振動によっても、ゴム同士が粘着して皺が寄ったり、塊状に丸まるなど容易に変形し、貼り付け不良が発生し易い。特に、アプリケータ14を上下移動させる場合には、ゴム材料4に振動が加わり、上記の貼り付け不良がより発生し易い。
そこで、本発明では、アプリケータ14は、上下移動しないように支柱等の支持体50に固定されるとともに、ドラム保持機3に、前記高さ調整手段51(図2に示す)が配される。高さ調整手段51は、図6(A)、(B)に示すように、ゴム材料4の巻き重ねによって増加する巻重ね体Mの厚さ増加量ΔTに応じ、巻き重ね中に、成形ドラム2の軸心2jの高さ位置を調整してる。
これにより、ゴム材料4に振動を与えることなく、しかも厚さ増加量ΔTの影響を受けることなく、一定の貼付け位置Pにてゴム材料4を成形ドラム2側に貼り付けることができる。その結果、振動によりゴム同士が粘着して皺が寄ったり、塊状に丸まるなどのゴム材料4の変形を抑えながら、貼り付け精度を向上することができる。
高さ調整手段51は、巻重ね体Mの厚さ増加量ΔTを検出する検出部(図示省略)と、検出部による厚さ増加量ΔTの検出データに基づき、成形ドラム2を上下に移動させる駆動部60とを具える。
検出部として、厚さ増加量ΔTを直接的或いは間接的に測定しうるセンサが好適に採用しうる。直接的に厚さ増加量ΔTを測定するものとして、例えば、成形ドラム2の外面から巻重ね体Mの外面までの半径方向距離を測定する距離センサ、サービサー5の特定位置から巻重ね体Mの外面までの半径方向距離を測定する距離センサ等が挙げられる。間接的に厚さ増加量ΔTを測定ものとして、第2位置Q2における押付けローラ28と巻重ね体Mとの接触圧を測定するセンサ等が挙げられる。またこれ以外にも、予め得られるゴム材料4の厚さと、成形ドラム2によるゴム材料4の巻回数のデータとから、厚さ増加量ΔTを求めることもできる。
図2に示すように、駆動部60として、ボールネジ機構が好適に採用しうる。具体的には、本例の駆動部60は、縦のガイド13と平行かつ横移動台10に支持されるネジ軸51aと、昇降台11に設けられネジ軸51aに螺合するネジ孔51bと、ネジ軸51aを回転駆動しうる例えばサーボモータ等の駆動機51cと、検出部による厚さ増加量ΔTの検出データに基づいて駆動機51cを制御する制御装置(図示省略)とを含む。
図7(A)、(B)に、プライ材料用のサービサー7Aが示される。本例のサービサー7Aは、ベルトコンベヤ部55Aと圧着ローラ55Bとを含むアクチェータ55を具える。ベルトコンベヤ部55Aは、ロール体(図示省略)から引き出されるコードストリップ108を長さ方向に搬送し、かつ成形ドラム2に送り出す。圧着ローラ55Bは、昇降自在に支持され、下降により、前記送り出されたコードストリップ108を成形ドラム2に押し付けて貼り付ける。なおアクチェータ55は、成形ドラム2の回転と同期して軸心2j方向に移動する。
図8(A)、(B)に、プライ材料用のサービサー7Bが示される。本例のサービサー7Bは、ベルトコードプライ106B1を貼り付ける例えば下方側の第1コンベヤ56と、ベルトコードプライ106B2を貼り付ける例えば上方側の第2コンベヤ57とを具える。
第1コンベヤ56は、ベルトコンベヤであって、その上面でベルトコードプライ106B1を長さ方向に搬送する。そして、成形ドラム2が下降してコンベヤ上のベルトコードプライ106B1と圧接することで、ベルトコードプライ106B1が貼り付けられる。
又、第2コンベヤ57は、乗り継ぎ可能に配される第1、第2のコンベヤ部57a、57bを具える。第1のコンベヤ部57aは、その上面でベルトコードプライ106B2を長さ方向に搬送する。又第2のコンベヤ部57bは、その下面により、第1のコンベヤ部57aからベルトコードプライ106B2を吸着して受け取り、かつ長さ方向に搬送する。成形ドラム2が上昇し、第2のコンベヤ部57bに吸着されたベルトコードプライ106B2と圧接することで、ベルトコードプライ106B2が貼り付けられる。
なお図1中の符号61は、溝切り機であって、トレッドリング102の外面に、周方向溝を凹設する工程S6を行う。又搬出位置Kにおいて、トレッドリング102が加硫工程に搬出される。
本発明の形成装置1では、長尺帯状かつ幅が狭い例えばテープ状のゴム材料4を螺旋状に巻回しながら巻き重ねることによりタイヤ用ゴム部材105を形成する装置として構成することもできる。この場合、サービサー5は、軸心方向に移動可能に構成されるが、ドラム保持機3に高さ調整手段51を設けることで、装置全体の制御をより容易に行うことが可能になる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 タイヤ用ゴム部材の形成装置
2 成形ドラム
3 ドラム保持機
4 ゴム材料
5 サービサー
51 高さ調整手段
60 駆動部
105 タイヤ用ゴム部材
M 巻重ね体
ΔT 厚さ増加量

Claims (3)

  1. 長尺帯状のゴム材料を、円筒状の成形ドラム上で巻き重ねることによりタイヤ用ゴム部材を形成するタイヤ用ゴム部材の形成装置であって、
    前記成形ドラムを回転可能に保持するドラム保持機と、
    前記成形ドラムに、前記ゴム材料を供給して貼り付けるサービサーとを具え、
    前記サービサーは、前記ゴム材料を貼り付けるためのアプリケータを具え、
    前記アプリケータは、上下移動しないように支持体に固定されており、
    前記ドラム保持機は、前記ゴム材料の巻き重ねによって増加する巻重ね体の厚さ増加量に応じ、巻き重ね中に前記成形ドラムの軸心の高さ位置を調整する高さ調整手段を含み、
    前記高さ調整手段は、前記ゴム材料の巻き重ね中、一定の貼付け位置にて前記ゴム材料が前記成形ドラム側に貼り付けられるように、前記成形ドラムの軸心の高さ位置を上下にのみ移動させる、
    タイヤ用ゴム部材の形成装置。
  2. 前記高さ調整手段は、前記厚さ増加量を検出する検出部を具える請求項1記載のタイヤ用ゴム部材の形成装置。
  3. 前記高さ調整手段は、前記検出部による前記厚さ増加量の検出データに基づき、前記成形ドラムを上下に移動させる駆動部を具える請求項2記載のタイヤ用ゴム部材の形成装置。
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