JP7090015B2 - 鉄/マンガン含有水の処理装置および処理方法 - Google Patents

鉄/マンガン含有水の処理装置および処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、浄水場等で用いられる、鉄およびマンガンのうち少なくとも1つを含む鉄/マンガン含有水の処理装置および処理方法に関する。
上水源となる河川水や地下水等には溶解性鉄や溶解性マンガンが含まれている場合がある。このような鉄/マンガン含有水中の溶解性鉄や溶解性マンガンを除去する方法としては、接触マンガン砂ろ過法が知られている。接触マンガン砂ろ過法は、被処理水をマンガン砂の充填槽中を下向流で通過させる間に、溶解性マンガンを酸化析出させ、マンガン砂に捕捉させる方法である。
また、鉄/マンガン含有水の高速処理を行う方法として、被処理水に酸化剤を添加し、二酸化マンガンを含む酸化触媒が充填された酸化処理槽に通水し、被処理中の鉄およびマンガンを酸化析出させ、膜ろ過して酸化析出物を除去する方法が知られている(特許文献1参照)。
被処理水中の懸濁物質の濃度が高い場合、酸化処理槽の酸化触媒充填層の一部が閉塞することにより片流れが生じ、酸化処理不良が発生し、後段のろ過膜を閉塞させることがある。酸化処理槽の片流れを抑制するために、定期的に酸化処理槽をブローして排水する工程を設けることがあるが、頻繁に行うと水回収率が低下するという課題がある。
一方、分離膜を用いて排水を膜処理する方法において、膜から排出される濃縮水を2段以上多段に連結した分離膜を用いて膜処理することによって、濃縮水の容量を減少させる方法が知られている(特許文献2参照)。
特開2015-147156号公報 特開平10-015357号公報
本発明の目的は、水回収率の低下を抑制することができる鉄/マンガン含有水の処理装置および処理方法を提供することにある。
本発明は、鉄およびマンガンのうち少なくとも1つを含む鉄/マンガン含有水に酸化剤を添加する酸化剤添加手段と、前記酸化剤が添加された酸化剤添加水を酸化処理する、二酸化マンガンを含む酸化触媒が充填された酸化処理槽と、前記酸化処理された酸化処理水を膜ろ過する第1膜ろ過手段と、前記酸化処理槽をブロー水により洗浄するためのブロー手段と、前記第1膜ろ過手段が備える膜を逆洗するための逆洗手段と、前記酸化処理槽の洗浄により得られたブロー排水、および前記第1膜ろ過手段が備える膜の逆洗により得られた逆洗排水のうち少なくとも1つを膜ろ過する第2膜ろ過手段と、を備え、前記第2膜ろ過手段が備える膜は、前記第1膜ろ過手段が備える膜よりも親水性が高い、鉄/マンガン含有水の処理装置である。
前記鉄/マンガン含有水の処理装置において、前記第2膜ろ過手段が備える膜は、浸漬膜、または、上端部が固定され、下端部が固定されていない中空糸膜であることが好ましい。
また、本発明は、鉄およびマンガンのうち少なくとも1つを含む鉄/マンガン含有水に酸化剤を添加する酸化剤添加工程と、前記酸化剤が添加された酸化剤添加水を、二酸化マンガンを含む酸化触媒が充填された酸化処理槽に通水して酸化処理する酸化処理工程と、前記酸化処理された酸化処理水を膜ろ過する第1膜ろ過工程と、前記酸化処理槽をブロー水により洗浄するブロー工程と、前記第1膜ろ過工程で用いる膜を逆洗する逆洗工程と、前記酸化処理槽の洗浄により得られたブロー排水、および前記第1膜ろ過工程で用いる膜の逆洗により得られた逆洗排水のうち少なくとも1つを膜ろ過する第2膜ろ過工程と、を含み、前記第2膜ろ過工程で用いる膜は、前記第1膜ろ過工程で用いる膜よりも親水性が高い、鉄/マンガン含有水の処理方法である。
前記鉄/マンガン含有水の処理方法において、前記第2膜ろ過工程で用いる膜は、浸漬膜、または、上端部が固定され、下端部が固定されていない中空糸膜であることが好ましい。
本発明により、水回収率の低下を抑制することができる鉄/マンガン含有水の処理装置および処理方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る鉄/マンガン含有水の処理装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る鉄/マンガン含有水の処理装置の他の例を示す概略構成図である。 実施例1,2におけるろ過量(L/m)に対するフラックス維持率を示すグラフである。 比較例1,2におけるろ過量(L/m)に対するフラックス維持率を示すグラフである。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る鉄/マンガン含有水の処理装置の一例の概略を図1に示し、その構成について説明する。
鉄/マンガン含有水処理装置1は、二酸化マンガンを含む酸化触媒が充填された酸化処理槽12と、第1膜ろ過手段としての第1膜ろ過装置16と、第2膜ろ過手段としての第2膜ろ過装置22と、を備える。鉄/マンガン含有水処理装置1は、被処理水槽10と、酸化処理水槽14と、処理水槽18と、排水槽20とを備えてもよい。
鉄/マンガン含有水処理装置1において、被処理水槽10の被処理水入口には、被処理水配管32が接続されている。被処理水槽10の出口と酸化処理槽12の下部入口とは、ポンプ24を介して被処理水供給配管34により接続され、酸化処理槽12の上部出口と酸化処理水槽14の入口とは、酸化処理水配管36により接続されている。酸化処理水槽14の出口と第1膜ろ過装置16の酸化処理水入口とは、ポンプ26を介して酸化処理水供給配管38により接続され、第1膜ろ過装置16の第1膜ろ過水出口と処理水槽18の第1膜ろ過水入口とは、第1膜ろ過水配管40により接続されている。処理水槽18の処理水出口には、処理水配管42が接続されている。処理水槽18の逆洗水出口と第1膜ろ過水配管40の途中とは、ポンプ28を介し、逆洗水配管44により接続され、第1膜ろ過装置16の逆洗排水出口と排水槽20の逆洗排水入口とは、逆洗排水配管46により接続され、酸化処理水配管36の途中と排水槽20のブロー排水入口とは、ブロー排水配管48により接続されている。被処理水槽10には、酸化剤添加手段としての酸化剤供給配管58が接続されている。排水槽20の出口と第2膜ろ過装置22の入口とは、ポンプ30を介して排水供給配管50により接続されている。第2膜ろ過装置22の第2膜ろ過水出口と処理水槽18の第2膜ろ過水入口とは、第2膜ろ過水配管54により接続されている。逆洗水配管44から分岐した逆洗水配管56が、第2膜ろ過水配管54の途中と接続されている。第2膜ろ過装置22の濃縮排水出口には、濃縮排水配管52が接続されている。第2膜ろ過装置22は、第2ろ過膜として例えば上端固定膜60を備える。
本実施形態に係る鉄/マンガン含有水の処理方法および鉄/マンガン含有水処理装置1の動作について説明する。
[通常処理工程]
被処理水である、鉄およびマンガンのうち少なくとも1つを含む鉄/マンガン含有水は、必要に応じて被処理水配管32を通して被処理水槽10に貯留される。被処理水槽10において、酸化剤が酸化剤供給配管58を通して添加される(酸化剤添加工程)。なお、被処理水への酸化剤の添加は、被処理水供給配管34において行われてもよいし、被処理水槽10と酸化処理槽12との間に別途、酸化剤混合槽を設けて、酸化剤混合槽において行われてもよい。
酸化剤が添加された被処理水(酸化剤添加水)は、ポンプ24により被処理水供給配管34を通して酸化処理槽12へ送液される。酸化処理槽12において、二酸化マンガンを含む酸化触媒により触媒層が形成され、酸化剤添加水は上向流により触媒層に通水され、二酸化マンガンを含む酸化触媒により酸化処理される(酸化処理工程)。鉄/マンガン含有水に酸化剤が添加され、二酸化マンガンを含む酸化触媒が充填された酸化処理槽12に通水されることにより、溶存鉄および溶存マンガンが酸化析出される。
酸化処理槽12の通水SVは、例えば、50~300(1/h)の範囲である。酸化処理槽12の通水SVが50(1/h)未満であると、触媒使用量が増加してコストが高くなり経済的でなく、300(1/h)を超えると、処理水質や処理安定性が低下する場合がある。
酸化処理された酸化処理水は、酸化処理水配管36を通して必要に応じて酸化処理水槽14へ送液され、貯留される。酸化処理水は、ポンプ26により酸化処理水供給配管38を通して第1膜ろ過装置16へ送液され、第1膜ろ過装置16において酸化析出された鉄およびマンガン等の析出物が第1ろ過膜によりろ過され、除去される(第1膜ろ過工程)。第1膜ろ過工程におけるろ過方式は、被処理水の全量をろ過するデッドエンド(全量ろ過)方式でも、被処理水をろ過膜の表面に対して略平行方向に流通させるクロスフロー方式でもよいが、電力消費量を抑えられる等の点でデッドエンド方式が好ましい。
膜ろ過された第1膜ろ過水は、第1膜ろ過水配管40を通して処理水槽18へ送液され、貯留される。
[逆洗工程]
第1膜ろ過装置16の第1ろ過膜の洗浄が必要となった場合、膜ろ過水(第1膜ろ過水と下記第2膜ろ過水の混合液)の少なくとも一部は、逆洗水として、ポンプ28により逆洗水配管44、第1膜ろ過水配管40を通して第1膜ろ過装置16へ出口側から送液されて、第1膜ろ過装置16の逆洗に用いられる(逆洗工程)。逆洗排水は、逆洗排水出口より逆洗排水配管46を通して排水槽20へ送液される(逆洗排水送液工程)。
逆洗工程は、膜の表面に堆積した、酸化析出された鉄およびマンガン等を含む懸濁物質を剥離するために、例えば、30分~1時間の間隔で行えばよい。
[ブロー工程]
鉄/マンガン含有水処理装置1において、酸化処理槽12の閉塞を抑制するため、例えば1日に1回~1週間に1回程度の所定の頻度で酸化処理槽12をブロー水により洗浄するブローを行い(ブロー工程)、得られたブロー排水の少なくとも一部はブロー排水配管48を通して排水槽20へ送液される(ブロー排水送液工程)。
ブロー工程では、被処理水である鉄/マンガン含有水の酸化処理槽12への通水を停止して静置した(静置工程)後に、例えば酸化処理槽12の規定流量以上の流量で酸化処理槽12へブロー水を通水してもよいし(ブロー工程1)、静置工程を行わずに、酸化処理槽12の規定流量以上の流量で酸化処理槽12へブロー水を通水してもよい(ブロー工程2)。
(ブロー工程1)
ブロー工程1では、まず、ポンプ24を停止し、酸化処理槽12への被処理水の通水を停止して、所定時間静置する(静置工程)。このとき、第1膜ろ過装置16による膜ろ過は、停止しても、継続して行ってもよいが、稼働率等の観点から膜ろ過を継続することが好ましい。
酸化処理槽12の静置時間は、例えば、1分程度行えばよく、酸化処理水槽14の水位が膜ろ過運転可能な水位以下になる前までに静置工程を終了することが好ましい。
静置工程の後、ブロー手段としてのポンプ24を稼働させて酸化処理槽12の上向流での通水を再開し、例えば酸化処理槽12の規定流量以上の流量で酸化処理槽12へ被処理水をブロー水として被処理水槽10から被処理水供給配管34を通して通水する(通水工程)。被処理水以外の水をブロー水として用いてもよい。
通水工程は、例えば、5分~30分程度行えばよい。
通水工程における酸化処理槽12の流量は、上記通常処理工程における通水SV以上の流量であればよく、洗浄効果等の点から、100~300(1/h)の範囲であることが好ましい。
得られたブロー排水の少なくとも一部は、酸化処理水配管36、ブロー排水配管48を通して排水槽20へ送液される(ブロー排水送液工程)。
ブロー工程が終了後、上記通常処理工程へ戻ればよい。
(ブロー工程2)
ブロー工程2では、例えば酸化処理槽12の規定流量以上の流量で酸化処理槽12へ被処理水をブロー水として被処理水槽10から被処理水供給配管34を通して通水する(通水工程)。被処理水以外の水をブロー水として用いてもよい。
通水工程は、例えば、5分~30分程度行えばよい。
通水工程における酸化処理槽12の流量は、上記通常処理工程における通水SV以上の流量であればよく、洗浄効果等の点から、100~300(1/h)の範囲であることが好ましい。
得られたブロー排水の少なくとも一部は、ブロー工程1と同様にして、酸化処理水配管36、ブロー排水配管48を通して排水槽20へ送液される(ブロー排水送液工程)。
ブロー工程が終了後、上記通常処理工程へ戻ればよい。
[第2膜ろ過工程]
排水槽20へ貯留された、酸化処理槽12の洗浄により得られたブロー排水と、第1膜ろ過装置16が備える第1ろ過膜の逆洗により得られた逆洗排水とが混合された排水は、ポンプ30により排水供給配管50を通して、第2膜ろ過装置22へ送液され、第2膜ろ過装置22において、排水に含まれる鉄およびマンガン等の析出物や懸濁物質等が第2ろ過膜によりろ過され、除去される(第2膜ろ過工程)。
膜ろ過された第2膜ろ過水は、第2膜ろ過水配管54を通して処理水槽18へ送液され、貯留される。第2膜ろ過装置22において濃縮された濃縮排水は、濃縮排水配管52を通して系外へ排出される。処理水槽18の膜ろ過水(第1膜ろ過水と第2膜ろ過水の混合液)の少なくとも一部は、処理水配管42を通して系外へ排出され、少なくとも一部は、上記逆洗工程の逆洗水として用いられる。
酸化処理槽12のブロー排水および第1膜ろ過装置16の逆洗排水を、第1膜ろ過工程で用いる膜よりも親水性が高い膜を用いる第2膜ろ過装置22により処理することにより、水回収率の低下を抑制することができる。水回収率の低下を抑制することにより、排水量が減少し、水処理に必要なコストが低減する。また、得られる処理水の水質も良好である。
第2膜ろ過装置22が備える第2ろ過膜(第2膜ろ過工程で用いる第2ろ過膜)は、第1膜ろ過装置16が備える第1ろ過膜(第1膜ろ過工程で用いる第1ろ過膜)よりも親水性が高い。ブロー排水および第1膜ろ過装置16の逆洗排水は、被処理水に含まれていた懸濁物質や酸化処理によって不溶化された鉄、マンガン等の懸濁物質等が濃縮されて高濃度で含む。被処理水中に有機物等の疎水性物質が含まれる場合、この有機物等の疎水性物質は、疎水性吸着により膜に吸着し、膜閉塞を引き起こしやすい。第1膜ろ過装置16の逆洗排水には第1膜ろ過工程の第1ろ過膜に吸着しなかった有機物等の疎水性物質が残留することになるため、第2膜ろ過工程において第1膜ろ過工程よりも親水性が高い膜を使用することで、第2膜ろ過工程の膜閉塞を緩和することができる。
第1膜ろ過工程で用いる第1ろ過膜および第2膜ろ過工程で用いる第2ろ過膜は、酸化析出された鉄およびマンガン等の析出物をろ過できるものであればよく、特に制限はないが、例えば、限外ろ過膜(UF膜)、精密ろ過膜(MF膜)等が挙げられ、二酸化マンガンを含む酸化触媒から剥離した微細なマンガン粒子(例えば、0.1μm未満)等を除去できる等の点から、限外ろ過膜が好ましい。限外ろ過膜の公称孔径は、0.01μm以上、0.1μm未満であり、精密ろ過膜の孔径は、0.1μm以上、0.3μm以下である。ろ過膜の孔径は、微細なマンガン粒子を除去する観点から、0.03μm以下が好ましい。
第1ろ過膜および第2ろ過膜の材質は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリスルホン(PS)、酢酸セルロース(CA)等の有機膜でも、セラミック等の無機膜でもよい。第2ろ過膜としては、第1ろ過膜よりも親水性が高い膜であればよい。排水中の懸濁物質は沈降性が良好であるため、第2膜ろ過工程で用いる第2ろ過膜は、「浸漬型の膜」、すなわち「浸漬膜」か、「使用の際の中空糸の固定が上部でのみされていて、モジュール下部からの排出性が良好な膜」、すなわち、「上端部が固定され、下端部が固定されていない中空糸膜」の少なくともいずれかを使用することが好ましい。上端部および下端部がともに固定されているモジュール型の膜では、モジュール内で濃縮された懸濁物質等の排出性が悪化する場合がある。
ここで、膜の「親水性」は、水の接触角により定義され、水の接触角が大きいほど親水性は高い。接触角は、液滴法、拡張/収縮法、滑落法/動的滑落法、Wilhelmy法等、一般的な方法で測定することができる。本発明において、「第2膜ろ過手段が備える膜は、第1膜ろ過手段が備える膜よりも親水性が高い(第2膜ろ過工程で用いる膜は、第1膜ろ過工程で用いる膜よりも親水性が高い)」とは、第1の膜ろ過手段が備える膜よりも第2の膜ろ過手段が備える膜の方が、相対的に親水性が高ければよい。すなわち、第2の膜ろ過手段が備える膜は、被処理水の水質や処理水量等により選定した第1の膜ろ過手段が備える膜よりも親水性が高い膜を選定すればよい。
第2膜ろ過装置22は、例えば、モジュール型の膜処理装置であり、円筒状等の筒状の容器(ケーシング)に密閉されたろ過膜を有する加圧型の膜ろ過装置である。ろ過膜の形態としては、チューブラ膜、中空糸膜等が挙げられ、中空糸膜が好ましい。ろ過膜の通水方式は、内圧式、外圧式いずれの方式でもよいが、外圧式が好ましい。第2膜ろ過装置22における通液方向は、通常は、上向流であるが、下向流であってもよい。
図1に示した処理装置1は、第2膜ろ過工程においてモジュール型の「上端部が固定され、下端部が固定されていない中空糸膜」を使用した例である。図2には、第2膜ろ過工程において「浸漬型の膜」を使用した例を示す。
図2に示す鉄/マンガン含有水処理装置3は、二酸化マンガンを含む酸化触媒が充填された酸化処理槽12と、第1膜ろ過手段としての第1膜ろ過装置16と、第2膜ろ過手段としての浸漬膜68を備える浸漬槽62と、を備える。鉄/マンガン含有水処理装置3は、被処理水槽10と、酸化処理水槽14と、処理水槽18とを備えてもよい。
鉄/マンガン含有水処理装置3において、第1膜ろ過装置16の逆洗排水出口と浸漬槽62の逆洗排水入口とは、逆洗排水配管46により接続され、酸化処理水配管36の途中と浸漬槽62のブロー排水入口とは、ブロー排水配管48により接続されている。浸漬槽62の浸漬膜68の第2膜ろ過水出口と処理水槽18の第2膜ろ過水入口とは、第2膜ろ過水配管66により接続されている。逆洗水配管44から分岐した逆洗水配管56が、第2膜ろ過水配管66の途中と接続されている。浸漬槽62の濃縮排水出口には、濃縮排水配管64が接続されている。
図2の鉄/マンガン含有水処理装置3において、図1の鉄/マンガン含有水処理装置1と同様にして、通常処理工程(酸化剤添加工程、酸化処理工程、第1膜ろ過工程)が行われる。
[逆洗工程]
第1膜ろ過装置16の第1ろ過膜の洗浄が必要となった場合、膜ろ過水(第1膜ろ過水と下記第2膜ろ過水の混合液)の少なくとも一部は、逆洗水として、ポンプ28により逆洗水配管44、第1膜ろ過水配管40を通して第1膜ろ過装置16へ出口側から送液されて、第1膜ろ過装置16の逆洗に用いられる(逆洗工程)。逆洗排水は、逆洗排水出口より逆洗排水配管46を通して浸漬槽62へ送液される(逆洗排水送液工程)。
[ブロー工程]
鉄/マンガン含有水処理装置3において、酸化処理槽12の閉塞を抑制するため、例えば1日に1回~1週間に1回程度の所定の頻度で酸化処理槽12をブロー水により洗浄するブローを行い(ブロー工程)、得られたブロー排水の少なくとも一部はブロー排水配管48を通して浸漬槽62へ送液される(ブロー排水送液工程)。
ブロー工程では、被処理水である鉄/マンガン含有水の酸化処理槽12への通水を停止して静置した(静置工程)後に、例えば酸化処理槽12の規定流量以上の流量で酸化処理槽12へブロー水を通水してもよいし(ブロー工程1)、静置工程を行わずに、酸化処理槽12の規定流量以上の流量で酸化処理槽12へブロー水を通水してもよい(ブロー工程2)。ブロー工程が終了後、上記通常処理工程へ戻ればよい。
[第2膜ろ過工程]
浸漬槽62へ貯留された、酸化処理槽12の洗浄により得られたブロー排水と、第1膜ろ過装置16が備える第1ろ過膜の逆洗により得られた逆洗排水とが混合された排水は、浸漬槽62において、排水に含まれる鉄およびマンガン等の析出物や懸濁物質等が第2ろ過膜によりろ過され、除去される(第2膜ろ過工程)。
膜ろ過された第2膜ろ過水は、第2膜ろ過水配管66を通して処理水槽18へ送液され、貯留される。第2膜ろ過装置22において濃縮された濃縮排水は、濃縮排水配管64を通して系外へ排出される。処理水槽18の膜ろ過水(第1膜ろ過水と第2膜ろ過水の混合液)の少なくとも一部は、処理水配管42を通して系外へ排出され、少なくとも一部は、上記逆洗工程の逆洗水として用いられる。
酸化処理槽12のブロー排水および第1膜ろ過装置16の逆洗排水を、浸漬膜68を備える浸漬槽62により処理することにより、水回収率の低下を抑制することができる。
浸漬膜68の素材としては、セラミック膜、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)膜、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)膜等が挙げられ、透水性が高い、親水性が高い等の点から、セラミック膜が好ましい。
本実施形態に係る鉄/マンガン含有水の処理装置および鉄/マンガン含有水の処理方法において処理対象となる鉄/マンガン含有水は、鉄およびマンガンのうち少なくとも1つを含み、少なくともマンガンを含むことが好ましく、通常は鉄およびマンガンの両方を含む。鉄/マンガン含有水中の溶解性鉄の含有量は、例えば0.1~10mg/Lの範囲であり、溶解性マンガンの含有量は、例えば0.01~5mg/Lの範囲である。
処理対象となる鉄/マンガン含有水としては、例えば、河川水、地下水、湖沼水等が挙げられる。
酸化剤としては、次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉、過マンガン酸カリウム、二酸化塩素等が挙げられ、ランニングコスト、汎用性等の点から、次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
酸化剤の添加量は、例えば、鉄/マンガン含有水中の溶解性鉄に対しては、鉄の含有量1モルに対して0.5モル以上2モル以下の範囲、溶解性マンガンに対しては、マンガン含有量1モルに対して1モル以上4モル以下の範囲である。酸化剤の添加量が上記の値未満であると、反応が不十分となる場合があり、過剰に入れすぎると、コスト面で不利となる上に、トリハロメタン生成量が増大する場合がある。
酸化処理槽12で用いられる二酸化マンガンを含む酸化触媒としては、例えば、二酸化マンガンが粒状、固形状となった酸化触媒や、マンガン砂等が挙げられる。また、二酸化マンガンとしては、特に制限はなく、α型、β型、ε型、γ型、λ型、δ型およびR型の結晶構造を有する二酸化マンガンが挙げられ、これらのうち、反応性等の点から、β型の結晶構造を有する二酸化マンガンが好ましい。
酸化処理槽12では、二酸化マンガンを含む酸化触媒は例えば上向流で被処理水が触媒層に通水されることにより、流動状態となり膨張床が形成される。
二酸化マンガンを含む酸化触媒の密度は、2.8g/cm以上であることが好ましい。二酸化マンガンを含む酸化触媒の密度が2.8g/cm未満であると、高速で通水した場合に触媒が展開し、酸化処理槽12の槽高が高くなる場合がある。
二酸化マンガンを含む酸化触媒の粒径は、0.4mm~2.0mmの範囲であることが好ましい。二酸化マンガンを含む酸化触媒の粒径が0.4mm未満であると、触媒の展開率が上がり、粒径の小さいものが流出する場合があり、2.0mmを超えると、触媒表面積が減り、反応効率が低下する場合がある。
酸化処理槽12における反応温度は、例えば、1℃~50℃の範囲である。
本実施形態に係る鉄/マンガン含有水の処理装置および処理方法は、例えば、浄水処理場、地下水の用水処理等において好適に適用可能である。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1,2、比較例1,2>
2段の膜で処理することを想定した被処理水を調製し、膜ろ過試験を実施した。試験に使用した被処理水の水質を表1に、試験に使用した第2ろ過膜の仕様を表2に、ろ過試験の条件を表3に示す。
Figure 0007090015000001
Figure 0007090015000002
Figure 0007090015000003
試験結果として、図3に、実施例1,2におけるろ過量(L/m)に対するフラックス維持率を示し、図4に、比較例1,2におけるろ過量(L/m)に対するフラックス維持率を示した。
実施例1は、第2ろ過膜として、浸漬型のセラミック膜を使用したケースである。浸漬槽の底に懸濁物質が沈降していくため、逆洗の間でのフラックスの低下は最も軽微であった。実施例2は、第2ろ過膜として、親水性が高く上端部のみ固定した中空糸膜を使用したケースである。膜表面に懸濁物質が堆積することでフラックスは低下するが、逆洗による懸濁物質の排出性が良好であるため、逆洗のときの回復性が高い。実施例1,2で使用した膜は、第1膜ろ過工程で用いる膜よりも親水性が高い。比較例1は、両端部(上端部および下端部)固定で親水性が実施例2よりも低い中空糸膜を使用した。有機物の吸着と懸濁物質の排出性が悪いことにより、逆洗のときの回復性が最も悪かった。比較例2は、比較例1と同じ材質の膜を使い、上端部のみ固定した膜である。懸濁物質の排出性が比較例1よりも良好であり、逆洗による回復性は比較例1よりも良好であったが、実施例2には劣った。比較例2では、実施例2に比べて膜への有機物の吸着があったためと考えられる。なお、比較例1,2で使用した膜は、第1膜ろ過工程で用いる膜よりも親水性が低い。
また、図1,2の処理装置における水回収率は、それぞれ99.0%、99.9%であり、第2膜ろ過工程を行わない場合(水回収率:90.0%)に比べて、水回収率の低下が抑制されることがわかる。よって、例えば、第1の膜処理手段が備える膜として比較例1または比較例2の膜を選定した場合は、第2の膜処理手段が備える膜として実施例1または実施例2の膜を設定すればよい。
このように、実施例の方法により、鉄およびマンガンのうち少なくとも1つを含む鉄/マンガン含有水の処理において、水回収率の低下を抑制することができた。
1,3 鉄/マンガン含有水処理装置、10 被処理水槽、12 酸化処理槽、14 酸化処理水槽、16 第1膜ろ過装置、18 処理水槽、20 排水槽、22 第2膜ろ過装置、24,26,28,30 ポンプ、32 被処理水配管、34 被処理水供給配管、36 酸化処理水配管、38 酸化処理水供給配管、40 第1膜ろ過水配管、42 処理水配管、44,56 逆洗水配管、46 逆洗排水配管、48 ブロー排水配管、50 排水供給配管、52,64 濃縮排水配管、54,66 第2膜ろ過水配管、58 酸化剤供給配管、60 上端固定膜、62 浸漬槽、68 浸漬膜。

Claims (4)

  1. 鉄およびマンガンのうち少なくとも1つを含む鉄/マンガン含有水に酸化剤を添加する酸化剤添加手段と、
    前記酸化剤が添加された酸化剤添加水を酸化処理する、二酸化マンガンを含む酸化触媒が充填された酸化処理槽と、
    前記酸化処理された酸化処理水を膜ろ過する第1膜ろ過手段と、
    前記酸化処理槽をブロー水により洗浄するためのブロー手段と、
    前記第1膜ろ過手段が備える膜を逆洗するための逆洗手段と、
    前記酸化処理槽の洗浄により得られたブロー排水、および前記第1膜ろ過手段が備える膜の逆洗により得られた逆洗排水のうち少なくとも1つを膜ろ過する第2膜ろ過手段と、
    を備え、
    前記第2膜ろ過手段が備える膜は、前記第1膜ろ過手段が備える膜よりも親水性が高いことを特徴とする、鉄/マンガン含有水の処理装置。
  2. 請求項1に記載の鉄/マンガン含有水の処理装置であって、
    前記第2膜ろ過手段が備える膜は、浸漬膜、または、上端部が固定され、下端部が固定されていない中空糸膜であることを特徴とする、鉄/マンガン含有水の処理装置。
  3. 鉄およびマンガンのうち少なくとも1つを含む鉄/マンガン含有水に酸化剤を添加する酸化剤添加工程と、
    前記酸化剤が添加された酸化剤添加水を、二酸化マンガンを含む酸化触媒が充填された酸化処理槽に通水して酸化処理する酸化処理工程と、
    前記酸化処理された酸化処理水を膜ろ過する第1膜ろ過工程と、
    前記酸化処理槽をブロー水により洗浄するブロー工程と、
    前記第1膜ろ過工程で用いる膜を逆洗する逆洗工程と、
    前記酸化処理槽の洗浄により得られたブロー排水、および前記第1膜ろ過工程で用いる膜の逆洗により得られた逆洗排水のうち少なくとも1つを膜ろ過する第2膜ろ過工程と、
    を含み、
    前記第2膜ろ過工程で用いる膜は、前記第1膜ろ過工程で用いる膜よりも親水性が高いことを特徴とする、鉄/マンガン含有水の処理方法。
  4. 請求項3に記載の鉄/マンガン含有水の処理方法であって、
    前記第2膜ろ過工程で用いる膜は、浸漬膜、または、上端部が固定され、下端部が固定されていない中空糸膜であることを特徴とする、鉄/マンガン含有水の処理方法。
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