JP7090014B2 - ロータ、モータ、ブラシレスワイパーモータ及びロータの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ロータ、モータブラシレスワイパーモータ及びロータの製造方法に関する。
従来から、界磁用の永久磁石をロータコアの表面に有する表面磁石(SPM:Surface Permanent Magnet)型のロータとして、周方向に並ぶ永久磁石間に磁性材料から成る磁石保持部材を備えるインセット型のロータが知られている(例えば、特許文献1参照)。このロータの磁石保持部材は、ロータコアの径方向外方に突出する突部と、突部の先端に設けられる一対の爪部と、を備える。爪部は、永久磁石において円弧状に膨出する外側円弧面に接触して、永久磁石の磁極面の一部を外部に露出させるとともに、永久磁石の移動を規制する。
特開2009-261191号公報
ところで、上記したロータにおいて、突部に設けられる一対の爪部は、かしめなどによって押し広げられることによって、永久磁石の外側円弧面に接触するように変形加工される。このため、爪部の先端部が永久磁石の外側円弧面に対して局部的に接触する場合があり、永久磁石において局部的な応力集中が生じると、永久磁石が破損するおそれがある。
また、上記したようなロータでは、永久磁石の端部から磁石保持部材に漏れる磁束の増大によって、磁気特性及び出力特性が低下するおそれがある。このため、永久磁石から磁石保持部材への漏れ磁束の増大を抑制することが望まれている。
そこで、本発明は、ロータの表面において永久磁石を適切に保持するとともに、漏れ磁束の増大を抑制することができるロータ、モータブラシレスワイパーモータ及びロータの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明のロータは、回転軸線回りに回転するシャフトと、前記シャフトを保持するとともに、前記回転軸線を径方向中心として回転するロータコアと、前記ロータコアの外周面に配置された永久磁石と、前記永久磁石における周方向の端部のうちで前記回転軸線に平行な軸線方向における少なくとも一部において前記ロータコアの径方向の外側に形成された平坦面と、前記ロータコアの前記外周面の前記周方向で隣り合う前記永久磁石の間において前記径方向の外方に向かって突出する突極と、前記突極の先端部のうちで前記軸線方向における少なくとも一部において前記永久磁石の前記平坦面に向かって突出する爪部と、を備え、前記爪部は、前記永久磁石における前記軸線方向の端部よりも中央側において前記平坦面と平行であって前記平坦面に圧縮変形状態で面接触する接触面を備え、前記突極における突出方向の外側の表面には、圧縮変形状態で前記軸線方向に延びる凹部が形成されており、前記爪部の磁化率は、前記突極の磁化率よりも小さく、前記ロータコアの外周面、前記突極、及び前記接触面により、前記永久磁石における前記周方向の前記端部側の内周面、前記永久磁石の周方向側面、及び前記永久磁石の前記平坦面が覆われている
このような構成によれば、ロータコアの突極の爪部は、永久磁石の平坦面に面接触することによって永久磁石をロータコアの外周面に固定する。これにより、永久磁石の表面に局所的な応力が集中することを抑制し、永久磁石の破損を防ぎながら、永久磁石を適切に保持することができる。
また、突極の爪部は、永久磁石における軸線方向の端部よりも中央側において平坦面と面接触する。これにより、例えば永久磁石における軸線方向の中央側に比べて応力の作用によって破損が生じやすい端部を避けて永久磁石を適切に固定することができるとともに、永久磁石の軸線方向の端部において永久磁石の磁束が爪部を介して突極に漏れてしまうことを抑制して、磁気特性及び出力特性の低下を抑制することができる。
さらに、突極における突出方向の外側の表面と、ロータの径方向の外側に配置されるステータとの間の径方向間隔は不均一になる。これにより、突極に起因してステータに生じる磁束密度の急激な変化を抑制し、ロータコアの急激なトルク変動及びトルクリップルの増大を抑制することができる。
また、爪部の磁化率が突極の磁化率よりも小さいことに起因して、爪部は突極と比べて磁化され難くなっている。これにより、突極に隣接する永久磁石から爪部を介して突極に漏れる磁束による磁路の形成を抑制し、漏れ磁束の増大を抑制することができる。
さらに、爪部は圧縮応力の作用によって、圧縮変形されていない突極よりも磁化率が小さくなっている。これにより、突極に隣接する永久磁石から爪部を介して突極に漏れる磁束による磁路の形成を抑制し、漏れ磁束の増大を抑制することができる。
本発明のロータでは、永久磁石の前記軸線方向の両端は、前記ロータコアの前記軸線方向の両端よりも、前記軸線方向の外方に突出していることが好ましい。
このような構成によれば、永久磁石の軸線方向両端からのロータコアへの漏れ磁束を抑制できる。
本発明のロータでは、前記永久磁石の配向は、磁化容易方向が前記永久磁石の中央部における前記径方向と平行な方向となるパラレル配向であることが好ましい。
このような構成によれば、永久磁石の配向はパラレル配向であり、突極に隣接する永久磁石の周方向端部付近の磁化容易方向は突極の突出方向と交差する。これにより、例えば永久磁石の周方向端部付近の磁化容易方向が突極の突出方向とほぼ平行となる場合に比べて、永久磁石から爪部を介して突極に漏れる磁束による磁路の形成は抑制され、漏れ磁束の増大を抑制することができる。
本発明のモータは、環状のステータコア及び前記ステータコアの内周面から前記径方向の内方に突出する複数のティースを有するステータと、前記ティースに装着されるコイルと、前記複数のティースに対して前記径方向の内側に配置される上記のロータと、を備える。
このような構成によれば、モータは、ロータの表面において永久磁石を適切に保持するとともに、漏れ磁束の増大が抑制されたロータを備える。これにより、永久磁石の破損を防ぎながら、所望の出力を確保することができる。
本発明のブラシレスワイパーモータは、上記のモータを備える。
このような構成によれば、ブラシレスワイパーモータの所望の出力を確保しながら、ロータにおける永久磁石の破損を防ぐことができる。
本発明のロータの製造方法は、上記に記載のロータの製造方法であって、前記ロータコア、前記突極、及び前記突極の前記先端部において周方向両側の外方に向かって突出する一対の突出部を有するロータ部材を形成するロータ部材製造工程と、成形部材を前記突極の突出方向外方から内方に向かって、前記突極の前記先端部に押し当て、前記突極の前記先端部とともに前記一対の突出部を径方向の内方に圧縮変形させる圧縮工程と、を有し、前記ロータ部材製造工程において、前記突極の前記先端部は、径方向の内方に凹む凹部が形成されておらず平坦であり、前記圧縮工程において、前記成形部材によって前記突極の前記先端部に前記凹部が形成される。
本発明によれば、ロータの表面において永久磁石を適切に保持するとともに、漏れ磁束の増大を抑制することが可能となる。
本発明の実施形態におけるワイパーモータの斜視図である。 本発明の実施形態におけるワイパーモータの、図1のA-A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるステータ及びロータを軸方向からみた平面図である。 本発明の実施形態におけるロータの斜視図である。 本発明の実施形態に係る磁性材料の応力に対する磁化力比の一例を示すグラフ図である。 本発明の実施形態におけるロータコアの突極において圧縮変形状態の一対の爪部を形成する方法を説明する図である。 本発明の実施形態におけるロータの突極への磁束の流れの一例を示す平面図である。 本発明の実施形態の第1変形例におけるロータの斜視図である。 本発明の実施形態の第1変形例において永久磁石の外径部位のうちで突極の爪部によって保持される部位の割合(外径保持率)と、永久磁石の有効磁束との関係の一例を示すグラフ図である。 本発明の実施形態の第1変形例において永久磁石の外径部位のうちで突極の爪部によって保持される部位の割合(外径保持率)と、コギングトルクとの関係の一例を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施形態に係るロータ、モータ及びブラシレスワイパーモータについて、添付図面を参照しながら説明する。
(ワイパーモータ)
図1は、ワイパーモータ1の斜視図である。図2は、図1のA-A線に沿う断面図である。
図1及び図2に示すように、ワイパーモータ(ブラシレスワイパーモータ)1は、例えば車両に搭載されるワイパーの駆動源である。ワイパーモータ1は、モータ部(モータ)2と、モータ部2の回転を減速して出力する減速部3と、モータ部2の駆動制御を行うコントローラ部4と、を備えている。なお、実施形態でのモータ部2は、特許請求の範囲におけるモータの一例である。
なお、以下の説明において、単に軸方向という場合は、モータ部2のシャフト31の回転軸線方向をいい、単に周方向という場合は、シャフト31の周方向をいい、単に径方向という場合は、シャフト31の径方向をいうものとする。
(モータ部)
モータ部2は、モータケース5と、モータケース5内に収納されている略円筒状のステータ8と、ステータ8の径方向内側に設けられ、ステータ8に対して回転可能に設けられたロータ9と、を備えている。モータ部2は、ステータ8に電力を供給する際にブラシを必要としない、いわゆるブラシレスモータである。
(モータケース)
モータケース5は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料から形成されている。モータケース5は、軸方向に分割可能に構成された第1モータケース6と、第2モータケース7と、からなる。第1モータケース6及び第2モータケース7の外形は、それぞれ有底筒状に形成されている。
第1モータケース6は、底部10が減速部3のギヤケース40と接合されるように、このギヤケース40と一体成形されている。底部10の径方向略中央には、ロータ9のシャフト31を挿通可能な貫通孔10aが形成されている。
また、第1モータケース6の開口部6aに、径方向の外方に向かって張り出す外フランジ部16が形成されているとともに、第2モータケース7の開口部7aに、径方向の外方に向かって張り出す外フランジ部17が形成されている。これら外フランジ部16,17同士を突き合わせて内部空間を有するモータケース5を形成している。そして、モータケース5の内部空間には、第1モータケース6及び第2モータケース7の内側に嵌め合わされるようにステータ8が配置されている。
(ステータ)
図3は、ステータ8及びロータ9を軸方向からみた平面図である。
図2、図3に示すように、ステータ8は、筒状のコア部21と、コア部21から径方向の内方に向かって突出する複数(例えば、本第実施形態では6つ)のティース22と、が一体成形された環状のステータコア20を有している。
ステータコア20は、複数の金属板を軸方向に積層することにより形成されている。なお、ステータコア20は、複数の金属板を軸方向に積層して形成される場合に限られるものではなく、例えば、軟磁性粉を加圧成形することにより形成されてもよい。
ティース22は、一体成形されたティース本体22a及び一対の鍔部22bを備える。ティース本体22aは、コア部21の内周面から径方向に沿って内方に突出する。鍔部22bは、ティース本体22aの径方向内側端から周方向に沿って延びる。一対の鍔部22bは、ティース本体22aから周方向の外方に延びるように形成されている。そして、周方向で隣り合う鍔部22bの間に、スロット19が形成される。
また、コア部21の内周面及びティース22は、樹脂製のインシュレータ23によって覆われている。このインシュレータ23の上から各ティース22に巻き付けられるようにコイル24が装着されている。各コイル24は、コントローラ部4からの給電により、ロータ9を回転させるための磁界を発生させる。
(ロータ)
ロータ9は、ステータ8の径方向内側に微小隙間を介して回転自在に設けられている。ロータ9は、シャフト31と、ロータコア32と、4つの永久磁石33と、を備えている。このように、モータ部2において、例えば、永久磁石33の磁極数とスロット19(ティース22)の数との比は、4:6である。
ロータ9は、シャフト31の中心線(軸心)C1を回転軸線として、この回転軸線を径方向中心として回転する。
シャフト31は、減速部3を構成するウォーム軸44(図2参照)と一体成形されている。
ロータコア32は、シャフト31の外側に嵌め合わされるように固定されている。ロータコア32の外形は、シャフト31を軸心C1とする円柱状に形成されている。
ロータコア32は、複数の金属板を軸方向に積層することにより形成されている。なお、ロータコア32は、複数の金属板を軸方向に積層して形成される場合に限られるものではなく、例えば、軟磁性粉を加圧成形することにより形成されてもよい。
また、ロータコア32の径方向略中央には、軸方向に貫通する貫通孔32aが形成されている。シャフト31は貫通孔32aに圧入されている。なお、ロータコア32がシャフト31の外側に嵌め合わされるように、相対的にシャフト31が貫通孔32aに挿入され、接着剤等によってシャフト31とロータコア32とが固定されてもよい。
ロータコア32において、径方向内側の内周面(つまり貫通孔32aの内周面)の円弧中心及び径方向外側の外周面32bの円弧中心は、シャフト31の軸心C1の位置と一致している。
さらに、ロータコア32の外周面32bには、4つの突極35が周方向に等間隔で設けられている。突極35は、径方向の外方に突出するとともにロータコア32の軸方向全体に亘って延びるように形成されている。
また、突極35は、周方向で対向する2つの側面35cが突出方向に平行となるように形成されている。つまり、突極35は、周方向の幅寸法が突出方向で均一になるように形成されている。
このように形成されたロータコア32の外周面32bにおいて、周方向で隣り合う2つの突極35の間は、それぞれ磁石収納部36として構成されている。
すなわち、ロータ9は、界磁用の永久磁石33をロータコア32の外周面32bに有する表面磁石(SPM:Surface Permanent Magnet)型のロータであるとともに、周方向に並ぶ永久磁石33間においてロータコア32の径方向外方に突出する突極35を備えるインセット型のロータである。
図4は、ロータ9の斜視図である。
突極35の突出方向における外側の先端部35aのうちでロータコア32の軸方向における少なくとも一部には、周方向両側の外方に向かって突出する一対の爪部37が形成されている。例えば、一対の爪部37は、突極35の先端部35aにおけるロータコア32の軸方向全体に亘って設けられている。一対の爪部37は、後述するように、突極35を周方向の両側から挟み込む2つの永久磁石33の平坦面33gに向かって突出し、平坦面33gに面接触している。例えば、各爪部37は、永久磁石33の平坦面33gと平行であって平坦面33gに面接触する接触面37aを径方向の内側に備える。
また、突極35において一対の爪部37が設けられた先端部35aの先端面35A(つまり突出方向の外側の表面)には、軸方向に延びる凹部38が形成されている。これにより、一対の爪部37における径方向の外側の表面は、凹部38の表面を介して接続されている。後述するように、凹部38は、一対の爪部37の圧縮変形によって形成されている。すなわち、一対の爪部37は、突極35と比べて、相対的に高い圧縮変形状態となるように形成されている。
図5は、磁性材料の応力に対する磁化力比αの一例を示すグラフ図である。図5における応力は、例えば、第1圧縮応力S1と、第1圧縮応力S1よりも大きい第2圧縮応力S2と、引張応力S3とである。
なお、磁化力は、磁性材料の所望の磁化に要する磁界の強さである。磁化力比αは、磁性材料の応力がゼロである場合の磁化力に対し、引張応力又は圧縮応力によって磁性材料の応力がゼロ以外である場合の磁化力の比である。例えば、磁化力比αが1よりも小さい場合、磁性材料は応力に起因して磁化され易くなっており、磁化力比αが1よりも大きい場合、磁性材料は応力に起因して磁化され難くなっている。
図5に示すように、磁性材料は、磁界の強さBが所定強さBa未満である場合において、引張応力に起因して磁化され易くなり、圧縮応力に起因して磁化され難くなっている。
これにより、突極35と比べて相対的に高い圧縮変形状態となっている一対の爪部37は、突極35に比べて磁化され難くなっており、一対の爪部37の磁化率は、突極35の磁化率よりも小さくなっている。
図3及び図4に戻り、4つの永久磁石33は、ロータコア32の外周面32bに設けられる4つ磁石収納部36に配置されている。各永久磁石33は、磁石収納部36において、例えば接着剤等によりロータコア32に固定されている。
永久磁石33は、例えば、フェライト磁石、ネオジムボンド磁石又はネオジム焼結磁石などである。
永久磁石33は、例えば、着磁(磁界)の配向が径方向に沿った放射状のラジアル配向となるように着磁されている。つまり、永久磁石33の配向は、磁化容易方向が永久磁石33の径方向と平行な方向となるラジアル配向である。
そして、周方向で隣り合う永久磁石33は、相互の磁化方向が反対方向となるように配置されている。4つの永久磁石33は、周方向に磁極が互い違いになるように配置されている。つまり、外周側がN極とされた永久磁石33と外周側がS極とされた永久磁石33とは周方向で隣り合うように配置されている。これにより、周方向で隣り合う永久磁石33の間に配置されるロータコア32の突極35は、磁極の境界(極境界)に位置している。
永久磁石33において、径方向内側の内周面33bの円弧中心Ciは、シャフト31の軸心C1の位置と一致している。径方向外側の外周面33aの円弧中心Coは、シャフト31の軸心C1に対して偏心している。具体的には、永久磁石33の外周面33aの円弧中心Coは、永久磁石33の中心を通る径方向において軸心C1よりもロータコア32の外周面32b寄りに設定されている。これにより、永久磁石33は、シャフト31の軸心C1回りの周方向両側の端部33sにおける径方向の厚みが、周方向の中央部33cにおける径方向の厚みよりも小さくなる。これに伴い、永久磁石33の径方向外側の外周面33aとティース22の内周面との間の隙間は、永久磁石33の周方向の中央部33cにおいて最も小さく、この周方向の中央部33cから周方向外側に離間するに従って増大傾向に変化する。
永久磁石33の内周面33bは、ロータコア32の外周面32bのほぼ全体に接触している。また、永久磁石33の周方向両側の各表面は、突極35に接触する周方向側面33dと、周方向側面33dに接続される接続面33eと、を備える。
周方向側面33dは、円弧面33fを介して径方向内側の内周面33bに滑らかに接続されている。
接続面33eは、周方向側面33dよりも径方向外側に設けられ、さらに径方向外側の平坦面33gを介して外周面33aに接続されている。
接続面33eは、例えば、平坦面に形成されている。接続面33eは、突極35の突出方向の外方に向かうことに伴い、漸次、永久磁石33の周方向の中央部33cに接近するように形成されている。接続面33eは、例えば、径方向の外方に向かうことに伴い、漸次、永久磁石33の径方向の厚みを増大傾向に変化させるように形成されている。つまり、永久磁石33の周方向両側の一対の接続面33eは、径方向の外方に向かうことに伴い、漸次、周方向の間隔を低減傾向に変化させるように形成されている。
また、接続面33eは、例えば、永久磁石33の周方向の中央部33cにおける径方向と平行に設けられている。
平坦面33gは、永久磁石33の径方向外側において周方向の端部33sで外周面33a及び接続面33eに接続されている。平坦面33gは、例えば、突極35の突出方向に直交する方向と平行に設けられている。平坦面33gは、突極35から周方向の外方に突出する爪部37において径方向の内側に設けられる接触面37aと平行であり、接触面37aと面接触している。
永久磁石33の軸方向の厚みは、ロータコア32の軸方向の厚みよりも大きく形成されている。例えば、永久磁石33の軸方向の両端は、ロータコア32の軸方向の両端よりも、軸方向の外方に突出(オーバーハング)している。
また、永久磁石33の軸方向の端部33jにおいて径方向外側の角部には、軸方向端面33hと外周面33aとに接続される傾斜面33kが形成されている。傾斜面33kは、軸方向端面33hに向かうに従って、漸次、永久磁石33の径方向の厚みが薄くなるように形成されている。傾斜面33kは、例えば、軸線に対して所定角度で傾斜する平坦面に形成されている。
なお、永久磁石33の平坦面33gは、例えば、軸方向の端部33jの傾斜面33kが形成されている部位を避けるように、軸方向の端部33jよりも中央側における少なくとも一部に設けられてもよい。例えば、平坦面33gは、軸方向におけるロータコア32の突極35の全体に亘って設けられている。これにより、永久磁石33の平坦面33gは、永久磁石33の軸方向における端部33jよりも中央側において、ロータコア32の突極35の爪部37と接触している。
(減速部)
図1及び図2に戻り、減速部3は、モータケース5が取り付けられているギヤケース40と、ギヤケース40内に収納されるウォーム減速機構41と、を備えている。
ギヤケース40は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料により形成されている。ギヤケース40の外形は、一面に開口部40aを有する箱状に形成されている。ギヤケース40は、内部にウォーム減速機構41を収容するギヤ収容部42を有する。また、ギヤケース40の側壁40bには、第1モータケース6が一体成形されている箇所に、この第1モータケース6の貫通孔10aとギヤ収容部42とを通じさせる開口部43が形成されている。
また、ギヤケース40の底壁40cには、略円筒状の軸受ボス49が突設されている。軸受ボス49は、ウォーム減速機構41の出力軸48を回転自在に支持するために設けられ、内周面に不図示の滑り軸受を備える。
さらに、軸受ボス49の先端内周縁には、不図示のOリングが装着されている。これにより、軸受ボス49を介して外部から内部に塵埃や水が侵入してしまうことが防止される。
また、軸受ボス49の外周面には、複数のリブ52が設けられている。これにより、軸受ボス49の所望の剛性が確保されている。
ギヤ収容部42に収容されたウォーム減速機構41は、ウォーム軸44と、ウォーム軸44に噛合されるウォームホイール45と、により構成されている。
ウォーム軸44は、モータ部2のシャフト31と同軸上に配置されている。そして、ウォーム軸44は、両端がギヤケース40に設けられた軸受46,47によって回転自在に支持されている。ウォーム軸44のモータ部2側の端部は、軸受46を介してギヤケース40の開口部43に至るまで突出している。この突出したウォーム軸44の端部とモータ部2のシャフト31との端部が接合され、ウォーム軸44とシャフト31とが一体化されている。なお、ウォーム軸44とシャフト31は、1つの母材からウォーム軸部分と回転軸部分とを成形することにより一体として形成されてもよい。
ウォーム軸44に噛合されるウォームホイール45には、このウォームホイール45の径方向中央に出力軸48が設けられている。出力軸48は、ウォームホイール45の回転軸方向と同軸上に配置されており、ギヤケース40の軸受ボス49を介してギヤケース40の外部に突出している。出力軸48の突出した先端には、不図示の電装品と接続可能なスプライン48aが形成されている。
また、ウォームホイール45の径方向中央には、出力軸48が突出されている側とは反対側に、不図示のセンサ磁石が設けられている。このセンサ磁石は、ウォームホイール45の回転位置を検出する回転位置検出部60の一方を構成している。この回転位置検出部60の他方を構成する磁気検出素子61は、ウォームホイール45のセンサ磁石側(ギヤケース40の開口部40a側)でウォームホイール45と対向配置されているコントローラ部4に設けられている。
(コントローラ部)
モータ部2の駆動制御を行うコントローラ部4は、磁気検出素子61が実装されたコントローラ基板62と、ギヤケース40の開口部40aを閉塞するように設けられたカバー63と、を有している。そして、コントローラ基板62が、ウォームホイール45のセンサ磁石側(ギヤケース40の開口部40a側)に対向配置されている。
コントローラ基板62は、いわゆるエポキシ基板に複数の導電性のパターン(不図示)が形成されたものである。コントローラ基板62には、モータ部2のステータコア20から引き出されたコイル24の端末部が接続されていると共に、カバー63に設けられたコネクタ11の不図示の端子が電気的に接続されている。また、コントローラ基板62には、磁気検出素子61の他に、コイル24に供給する電流を制御するFET(Field
Effect Transistor:電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子からなるパワーモジュール(不図示)が実装されている。さらに、コントローラ基板62には、このコントローラ基板62に印加される電圧の平滑化を行うコンデンサ(不図示)等が実装されている。
このように構成されたコントローラ基板62を覆うカバー63は、樹脂により形成されている。また、カバー63は、若干外側に膨出するように形成されている。そして、カバー63の内面側は、コントローラ基板62等を収容するコントローラ収容部56とされている。
また、カバー63の外周部に、コネクタ11が一体成形されている。このコネクタ11は、不図示の外部電源から延びるコネクタと嵌着可能に形成されている。そして、コネクタ11の不図示の端子に、コントローラ基板62が電気的に接続されている。これにより、外部電源の電力がコントローラ基板62に供給される。
さらに、カバー63の開口縁には、ギヤケース40の側壁40bの端部と嵌め合わされる嵌合部81が突出形成されている。嵌合部81は、カバー63の開口縁に沿う2つの壁81a,81bにより構成されている。そして、これら2つの壁81a,81bの間に、ギヤケース40の側壁40bの端部が挿入(嵌め合い)される。これにより、ギヤケース40とカバー63との間にラビリンス部83が形成される。このラビリンス部83によって、ギヤケース40とカバー63との間から塵埃又は水が浸入してしまうことが防止される。なお、ギヤケース40とカバー63との固定は、不図示のボルトを締結することにより行われる。
(ワイパーモータの製造方法)
次に、ワイパーモータ1の製造方法のうち、特に、ロータ9の製造方法においてロータコア32の突極35に圧縮変形状態の一対の爪部37を形成する方法について説明する。
図6は、ロータコア32の突極35において圧縮変形状態の一対の爪部37を形成する方法を説明する図である。
先ず、例えば、複数の金属板の積層又は軟磁性粉の加圧成形などによって、ロータコア32及び4つの突極35を備えるロータ部材91を形成する。ロータ部材91は、各突極35の先端部35aにおいて周方向両側の外方に向かって突出する一対の突出部92を備える。
次に、各突極35を周方向の両側から挟み込む治具93をロータ部材91に設置する。治具93の外形は、例えば、永久磁石33の少なくとも周方向の端部33sの外形とほぼ同一形状に形成されている。
次に、成形部材94を、各突極35の突出方向の外方から内方に向かって、各突極35の先端部35aに押し当て、凹部38を形成するように突極35の先端部35aとともに一対の突出部92を径方向の内方に圧縮変形させる。これにより、突極35の突出方向に直交する方向と平行になる接触面37aを径方向の内側に有する圧縮変形状態の爪部37を形成する。なお、成形部材94の外形は、例えば、先端部の断面がV字状又はU字状に先細りとなる棒状に形成されている。
次に、治具93をロータコア32から取り外し、永久磁石33をロータコア32に装着し、例えば接着剤等によりロータコア32に固定する。
(ブラシレスモータの動作)
次に、ワイパーモータ1の動作について説明する。
ワイパーモータ1において、コネクタ11を介してコントローラ基板62に供給された電力は、不図示のパワーモジュールを介してモータ部2の各コイル24に選択的に供給される。
すると、各コイル24に流れる電流は、ステータ8(ティース22)に所定の鎖交磁束を形成する。この鎖交磁束は、ロータ9の永久磁石33により形成される有効磁束との間で磁気的な吸引力又は反発力(磁石トルク)を発生させる。
また、ロータコア32の突極35は、突出方向をステータ8(ティース22)からの鎖交磁束が流れやすい方向とするとともに、鎖交磁束の磁路の磁気抵抗(リラクタンス)を小さくするように、ロータコア32を回転させるリラクタンストルクを発生させる。
これらの磁石トルク及びリラクタンストルクは、ロータ9を継続的に回転させる。
ロータ9の回転は、シャフト31と一体化されているウォーム軸44に伝達され、さらにウォーム軸44に噛合されているウォームホイール45に伝達される。そして、ウォームホイール45の回転は、ウォームホイール45に連結されている出力軸48に伝達され、出力軸48は、所望の電装品を駆動させる。
また、コントローラ基板62に実装されている磁気検出素子61によって検出されたウォームホイール45の回転位置の検出信号は、不図示の外部機器に出力される。不図示の外部機器は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。ソフトウェア機能部は、CPUなどのプロセッサ、プログラムを格納するROM((Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマーなどの電子回路を備えるECU(Electronic Contorol Unit)である。また、不図示の外部機器の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路であってもよい。不図示の外部機器は、ウォームホイール45の回転位置検出信号に基づいて、不図示のパワーモジュールのスイッチング素子等の切替えタイミングを制御し、モータ部2の駆動制御を行う。なお、パワーモジュールの駆動信号の出力及びモータ部2の駆動制御は、不図示の外部機器の代わりにコントローラ部4によって実行されてもよい。
上述したように、本実施形態のロータ9によれば、ロータコア32の突極35の爪部37は、永久磁石33の平坦面33gに面接触することによって永久磁石33をロータコア32の外周面32bに固定する。これにより、永久磁石33の表面に局所的な応力が集中することを抑制し、永久磁石33の破損を防ぎながら、永久磁石33を適切に保持することができる。
また、爪部37は、ロータコア32の軸方向全体に亘って設けられていることによって、例えばロータコア32の軸方向の一部のみに設けられる場合に比べて、永久磁石33の表面に局所的な応力が集中することを抑制することができる。
これに加え、永久磁石33の軸方向の両端を、ロータコア32の軸方向の両端よりも、軸方向の外方に突出(オーバーハング)させることにより、永久磁石33の軸方向の両端からロータコア32の軸方向の両端への漏れ磁束を抑制できる。
また、爪部37は、突極35と比べて相対的に高い圧縮変形状態で永久磁石33の平坦面33gに面接触していることによって、突極35に比べて磁化され難くなっており、爪部37の磁化率は、突極35の磁化率よりも小さくなっている。これにより、突極35に隣接する永久磁石33から爪部37を介して突極35に漏れる磁束による磁路の形成を抑制し、漏れ磁束の増大を抑制することができる。
図7は、ロータ9の突極35への磁束の流れの一例を示す平面図である。
図7に示すように、永久磁石33の配向は磁化容易方向が永久磁石33の径方向に沿って放射状となるラジアル配向であり、永久磁石33の周方向両側の端部33sと突極35との間で漏れ磁束による磁路が形成され易くなっている。しかしながら、爪部37は突極35に比べて磁化され難くなっており、爪部37を介して永久磁石33の周方向両側の端部33sと突極35との間で漏れ磁束による磁路の形成は抑制されていることが認められる。これにより、漏れ磁束の増大を抑制し、磁気特性及び出力特性の低下を抑制することができる。
また、突極35の爪部37は、永久磁石33における軸方向の端部33jよりも中央側において平坦面33gと面接触する。これにより、例えば永久磁石33における軸方向の中央側に比べて応力の作用によって破損が生じやすい端部33jを避けて、永久磁石33を適切に固定することができるとともに、永久磁石33の軸方向の端部33jにおいて永久磁石33の磁束が爪部37を介して突極35に漏れてしまうことを抑制して、磁気特性及び出力特性の低下を抑制することができる。
また、突極35における突出方向の外側の先端面35Aには、軸方向全体に亘って延びる凹部38が形成されている。これにより、突極35の先端面35Aと、ステータ8のティース22(特に、鍔部22b)との間の径方向間隔は不均一になる。この結果、ロータ9の回転中に突極35がティース22間を通過する前後でティース22(特に、鍔部22b)に生じる磁束密度の急激な変化を抑制し、ロータ9の急激なトルク変動及びトルクリップルの増大を抑制することができる。
また、本実施形態のワイパーモータ1によれば、ロータコア32の外周面32bにおいて永久磁石33を適切に保持するとともに、漏れ磁束の増大が抑制されたロータ9を備える。これにより、永久磁石33の破損を防ぎながら、所望の出力を確保することができる。
(変形例)
以下、実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態において、一対の爪部37は、突極35の先端部35aにおけるロータコア32の軸方向全体に亘って設けられているとしたが、これに限定されない。一対の爪部37は、突極35の先端部35aにおけるロータコア32の軸方向の一部のみに設けられてもよい。
図8は、実施形態の第1変形例におけるロータ9の斜視図である。
第1変形例のロータ9は、突極35の先端部35aにおけるロータコア32の軸方向の両端部に各一対の爪部37を備える。突極35の先端部35aの先端面35Aにおいて一対の爪部37が設けられた部位には、凹部38が形成されている。
第1変形例によれば、上述した実施形態のように一対の爪部37がロータコア32の軸方向全体に亘って設けられている場合に比べて、永久磁石33に対する所望の固定安定性を確保しながら、有効磁束を増大させるとともに、磁界の歪みに起因するコギングトルク及びトルクリップルの増大を抑制することができる。
図9は、第1変形例において永久磁石33の外径部位のうちで突極35の爪部37によって保持される部位の割合(外径保持率)と、永久磁石33の有効磁束との関係の一例を示すグラフ図である。図10は、第1変形例において永久磁石33の外径保持率と、コギングトルクとの関係の一例を示すグラフ図である。
図9に示すように、外径保持率の増大に伴い、永久磁石33から爪部37を介して突極35に漏れる磁束が増大傾向に変化することによって、永久磁石33の有効磁束は減少傾向に変化する。また、図10に示すように、外径保持率の増大に伴い、永久磁石33から爪部37を介して突極35に漏れる磁束及び誘起電圧波形の歪みが増大傾向に変化することによって、磁界の歪みに起因するコギングトルク及びトルクリップルは増大傾向に変化する。これらにより、ロータコア32の軸方向の一部のみに爪部37を設けることによって外径保持率を低下させることにより、永久磁石33の有効磁束を増大させるとともに、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。
上述した実施形態において、永久磁石33の配向は、磁化容易方向が永久磁石33の径方向と平行な方向となるラジアル配向であるとしたが、これに限定されない。永久磁石33の配向は、磁化容易方向が永久磁石33の中央部における径方向と平行な方向となるパラレル配向であってもよい。
この場合、突極35に隣接する永久磁石33の周方向両側の端部33s付近の磁化容易方向は突極35の突出方向と交差する。これにより、永久磁石33から爪部37を介して突極35に漏れる磁束による磁路の形成は抑制され、漏れ磁束の増大を抑制することができる。
上述した実施形態において、突極35において一対の爪部37が設けられた先端部35aの先端面35Aには、凹部38が形成されているとしたが、これに限定されず、凹部38は省略されてもよい。
この場合、上述した実施形態におけるワイパーモータ1の製造方法において、ロータコア32の突極35に圧縮変形状態の一対の爪部37を形成する際に、例えば、先端部に平坦面を有する成形部材94を用いて、一対の突出部92を径方向の内方に圧縮変形させてもよい。
また、上述した実施形態において、複数の金属板の積層によってロータ9を形成する場合には、プレス打ち抜き加工などによって形成された各金属板において、爪部37に相当する部位に予め圧縮加工を行って、相対的に磁化率を低下させてもよい。
また、上述した実施形態において、ロータ部材91の一対の突出部92を成形部材94によって圧縮変形させる際に、予めロータ部材91に治具93を装着するとしたが、これに限定されず、治具93の代わりに永久磁石33を装着してもよい。
上述した実施形態において、外周面33aの円弧中心Coは、シャフト31の軸心C1に対して偏心しているとしたが、これに限定されない。
例えば、永久磁石33において、径方向外側の外周面33aの円弧中心Coは、シャフト31の軸心C1と一致していてもよい。この場合、永久磁石33は、外周面33aと内周面33bとの間における径方向の厚みが周方向全体に亘って均一になる。これに伴い、永久磁石33の径方向外側の外周面33aとティース22の内周面との間の隙間は、周方向全体に亘って一定になる。
なお、上述の実施形態では、モータとして、ワイパーモータ1を例に挙げたが、本発明に係るモータは、ワイパーモータ1に限定されない。例えば、モータは、車両に搭載される各種の電装品(例えば、パワーウインドウ、サンルーフ及び電動シート等)の駆動源又は車両以外の各種機器に搭載される駆動源であってもよい。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…ワイパーモータ(ブラシレスワイパーモータ)、2…モータ部(モータ)、8…ステータ、9…ロータ、20…ステータコア、21…コア部、22…ティース、24…コイル、31…シャフト、32…ロータコア、32b…外周面、33…永久磁石、33a…外周面、33c…周方向の中央部、33d…周方向側面、33e…接続面、33g…平坦面、33j…軸方向の端部、33s…周方向の端部、35…突極、35a…先端部、35A…先端面、37…爪部、37a…接触面、38…凹部、92…突出部、94…成形部材

Claims (6)

  1. 回転軸線回りに回転するシャフトと、
    前記シャフトを保持するとともに、前記回転軸線を径方向中心として回転するロータコアと、
    前記ロータコアの外周面に配置された永久磁石と、
    前記永久磁石における周方向の端部のうちで前記回転軸線に平行な軸線方向における少なくとも一部において前記ロータコアの径方向の外側に形成された平坦面と、
    前記ロータコアの前記外周面の前記周方向で隣り合う前記永久磁石の間において前記径方向の外方に向かって突出する突極と、
    前記突極の先端部のうちで前記軸線方向における少なくとも一部において前記永久磁石の前記平坦面に向かって突出する爪部と、
    を備え、
    前記爪部は、前記永久磁石における前記軸線方向の端部よりも中央側において前記平坦面と平行であって前記平坦面に圧縮変形状態で面接触する接触面を備え
    前記突極における突出方向の外側の表面には、圧縮変形状態で前記軸線方向に延びる凹部が形成されており、
    前記爪部の磁化率は、前記突極の磁化率よりも小さく、
    前記ロータコアの前記外周面、前記突極、及び前記接触面により、前記永久磁石における前記周方向の前記端部側の内周面、前記永久磁石の周方向側面、及び前記永久磁石の前記平坦面が覆われている、ことを特徴とするロータ。
  2. 永久磁石の前記軸線方向の両端は、前記ロータコアの前記軸線方向の両端よりも、前記軸線方向の外方に突出している、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記永久磁石の配向は、磁化容易方向が前記永久磁石の中央部における前記径方向と平行な方向となるパラレル配向である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載のロータ。
  4. 環状のステータコア及び前記ステータコアの内周面から前記径方向の内方に突出する複数のティースを有するステータと、
    前記ティースに装着されるコイルと、
    前記複数のティースに対して前記径方向の内側に配置される請求項1から請求項の何れか1項に記載のロータと、
    を備える、
    ことを特徴とするモータ。
  5. 請求項に記載のモータを備える、
    ことを特徴とするブラシレスワイパーモータ。
  6. 請求項1に記載のロータの製造方法であって、
    前記ロータコア、前記突極、及び前記突極の前記先端部において周方向両側の外方に向かって突出する一対の突出部を有するロータ部材を形成するロータ部材製造工程と、
    成形部材を前記突極の突出方向外方から内方に向かって、前記突極の前記先端部に押し当て、前記突極の前記先端部とともに前記一対の突出部を径方向の内方に圧縮変形させる圧縮工程と、
    を有し、
    前記ロータ部材製造工程において、前記突極の前記先端部は、径方向の内方に凹む凹部が形成されておらず平坦であり、
    前記圧縮工程において、前記成形部材によって前記突極の前記先端部に前記凹部が形成される
    ことを特徴とするロータの製造方法。
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