JP7089998B2 - バイオガス発電装置の排ガス利用システム - Google Patents

バイオガス発電装置の排ガス利用システム Download PDF

Info

Publication number
JP7089998B2
JP7089998B2 JP2018177899A JP2018177899A JP7089998B2 JP 7089998 B2 JP7089998 B2 JP 7089998B2 JP 2018177899 A JP2018177899 A JP 2018177899A JP 2018177899 A JP2018177899 A JP 2018177899A JP 7089998 B2 JP7089998 B2 JP 7089998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
culture solution
culture
power generation
algae
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018177899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020049392A (ja
Inventor
謙三 久保田
繁人 井上
貴之 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2018177899A priority Critical patent/JP7089998B2/ja
Publication of JP2020049392A publication Critical patent/JP2020049392A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7089998B2 publication Critical patent/JP7089998B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Cultivation Of Seaweed (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

この発明は、バイオガス発電装置の排ガス利用システムに関する。
従来より、有機性廃棄物などのバイオマス原料(生物資源)から、種々の発酵技術によって、バイオガスを生成させることが広く行われている。たとえば、有機性廃棄物などのバイオマス原料から種々の発酵技術によって、メタンを生成させる場合、二相四段階の発酵プロセス、すなわち、酸生成相(液化、加水分解および酸生成)と、メタン生成相(水素生成、酢酸生成およびメタン生成)とによって、メタン発酵が行われる。
有機性廃棄物などのバイオマス原料には、糖質、タンパク質、脂肪などが含まれており、これらを液化、加水分解などによって低分子化、酸生成し、低級脂肪酸およびアルコールを生成させる。そして、水素生成、酢酸生成によって、水素+二酸化炭素、又は酢酸を、微生物(メタン生成菌)を用いて発酵させることで、メタンが生成される。このようにして生成されたバイオガス(メタン)を回収するようになっている。
回収されたバイオガスは、コジェネレーションシステム(CHP(Combined Heat&Power))で電気および熱を発生させるために利用される。CHPで発生した電気は、たとえば売電され、有効に利用される。しかし、CHPで発生した熱、および、CHPに導かれたバイオガス中の二酸化炭素(CO)は、利用されずに大気中に放出され、排ガスとなる。
また、一般的にメタン発酵でバイオガスを生成した後の消化液は、廃棄物として排水される。このような消化液を微細藻類の培養に利用する方法として、特許文献1(特開2011-234676号公報)が知られている。
特許文献1には、メタン発酵槽から排出される消化液の液体成分を微細藻類の培養槽に供給し、液体成分に含まれる無機塩類などを微細藻類の栄養源として利用する方法が開示されている。
特開2011-234676号公報
特許文献1の方法を用いることで、メタン発酵槽から排出される消化液を微細藻類の培養槽で有効利用できる。しかし、CHP(バイオガス発電装置)で発生した熱およびCOなどの排ガスについては有効利用できていない。
この課題を解決するため、本発明はバイオガス発電装置から排出される排ガスを有効利用することのできるバイオガス発電装置の排ガス利用システムを提供することを目的とする。
本発明のある局面によるバイオガス発電装置の排ガス利用システムは、有機性廃棄物を発酵させてバイオガスを生成するためのメタン発酵槽と、メタン発酵槽で生成したバイオガスを利用して発電するバイオガス発電装置と、メタン発酵槽から供給される消化液を利用して、藻類を培養する藻類培養装置と、藻類培養装置から排出される培養液をメタン発酵槽へ送り込む培養液戻し流路と、バイオガス発電装置から排出される排ガスを藻類培養装置内の培養液中に導入する第1排ガス案内路と、バイオガス発電装置から排出される排ガスを培養液戻し流路内の培養液中に導入する第2排ガス案内路とを備える。
好ましくは、藻類培養装置は、藻類培養槽と、藻類培養槽から培養液を取り出し、この取り出した培養液を藻類培養槽へ戻す培養液循環ラインとを含み、第1排ガス案内路は、培養液循環ラインの培養液中に排ガスを導入する。
好ましくは、培養液循環ラインは、その途中位置に、培養液を噴霧し、回収する培養液噴霧室を含み、第1排ガス案内路は、培養液噴霧室中に排ガスを導入する。
好ましくは、バイオガス発電装置の排ガス利用システムは、バイオガス発電装置から排出される排ガスをメタン発酵槽の加温に利用する第3排ガス案内路をさらに備える。
好ましくは、バイオガス発電装置の排ガス利用システムは、第1排ガス案内路、第2排ガス案内路および第3排ガス案内路の切換えを行う切換え弁をさらに備える。
本発明のバイオガス発電装置の排ガス利用システムによれば、バイオガス発電装置から排出される排ガスを有効利用することができる。
本実施の形態に係るバイオガス発電装置の排ガス利用システムの全体的な流れを示す図である。 本実施の形態における培養液噴霧室を示す模式図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るバイオガス発電装置13の排ガス利用システム1(以下の説明において、「排ガス利用システム」という)の全体的な流れについて説明する。図1は、排ガス利用システム1の全体的な流れを示す図である。
本実施の形態に係る排ガス利用システム1は、バイオガス発電装置13から排出される排ガス(熱およびCO)を藻類やメタン生成菌の培養に利用する。
本実施の形態に係る排ガス利用システム1は、有機性廃棄物29を発酵させてバイオガスを生成するためのメタン発酵槽11と、メタン発酵槽11で生成したバイオガスを利用して発電するバイオガス発電装置13とを備える。
メタン発酵槽11は、バイオガスの生成を主目的とする湿式メタン発酵槽であり、メタン生成菌を含むメタン発酵液が既に貯留する。メタン発酵槽11の内壁面には攪拌機が設けられており、メタン発酵槽11に貯留するメタン発酵液と、供給される有機性廃棄物29とを攪拌する。メタン発酵槽11内部は、メタン発酵の温度域(35~42℃)に維持される。なお、有機性廃棄物29は、食品などの製造工程で生じる野菜かすなどの食品系廃棄物や、家畜牛糞などの生物系廃棄物から選択される。
所定の条件に保持されるメタン発酵槽11内部でメタン生成菌などの嫌気性細菌が活動することにより、有機性廃棄物29は分解され、バイオガスが発生する。メタン発酵槽11は、ガス供給通路28を介してバイオガス発電装置13と接続しており、バイオガス発電装置13にバイオガスを供給する。なお、嫌気性細菌は、生育に酸素(O)を必要としない細菌である。
バイオガス発電装置13は、ガス供給通路28より供給されるバイオガスを利用して発電する。バイオガス発電装置13は、たとえば発電機、ボイラーなどにより電気と熱を生成する装置である。バイオガス発電装置13で生成された電気は、回収され、売電される。一方で、回収しきれなかった熱やCOは排ガスとなり、第1~4排ガス案内路21~24へ導かれて、有効利用される。なお、図1において、第1~4排ガス案内路21~24を太線で示している。
メタン発酵槽11においてバイオガスを生成した後に残る消化液は、消化液供給通路27を介して藻類培養装置12に導入される。一般的に、消化液は、有効利用されることなく廃棄されるが、本実施の形態では、消化液は廃棄されることなく利用される。なお、消化液供給通路27には、消化液の排出量や固形分量を調節する調節部が設けられていてもよい。
藻類培養装置12は、メタン発酵槽11から供給される消化液を利用して、藻類を培養する。具体的には、藻類培養装置12は、藻類培養槽17と、藻類培養槽17から培養液を取り出し、この取り出した培養液を藻類培養槽17へ戻す培養液循環ライン25とを含む。
藻類培養槽17は、藻類を培養する培養槽である。藻類培養槽17は、既に貯留する水などの液体および藻類と、メタン発酵槽11から供給される消化液とを含む培養液を培養する。藻類は、酸素発生型光合成を行う生物のうち、コケ植物、シダ植物、種子植物などの陸上植物を除いた植物であり、具体的には、微細藻類である。藻類は、光合成を行い、培養液中に含まれるCOをOにし、消化液を栄養分とする。藻類培養槽17は、藻類の生育に最適な温度、すなわち20~30℃の範囲に保たれる。また、藻類培養槽17では、培養液中のCO濃度および培養液中の温度をモニタリングすることが好ましい。なお、藻類培養槽17は、藻類を含む培養液を攪拌する攪拌機が設けられていてもよく、その配置や形状は限定されない。
培養液循環ライン25は、その途中位置に、培養液を噴霧し、回収する培養液噴霧室15を含む。具体的には、培養液循環ライン25は、藻類培養槽17から取り出した培養液を培養液噴霧室15へと送り込み、培養液噴霧室15から回収された培養液を再び藻類培養槽17へ導く。培養液循環ライン25は、たとえば配管などで構成されていてもよい。
図2は、培養液噴霧室15を示す模式図である。図2を参照して、培養液噴霧室15は、本体部16と、本体部16の上流側に位置する噴霧部18と、本体部16の下流側に位置する回収部19とを有する。培養液噴霧室15は、噴霧部18より培養液を霧状に噴霧し、回収部19より噴霧された培養液を回収する。本体部16には、第1排ガス案内路21が連結されている。
第1排ガス案内路21は、バイオガス発電装置13から排出される排ガスを培養液噴霧室15内の培養液中に導入する。図1に示すように、第1排ガス案内路21は、バイオガス発電装置13と培養液噴霧室15との間に設けられ、バイオガス発電装置13から排出される排ガスを培養液噴霧室15内の培養液中に導く。
本実施の形態の培養液噴霧室15は、密閉構造である。上述のように、本体部16には、第1排ガス案内路21が連結されており、第1排ガス案内路21から排ガスが供給され、培養液噴霧室15の本体部16で、霧状の培養液にCOが溶け込み、加温される。噴霧部18により、培養液を霧状に噴霧して表面積を大きくするとともに、本体部16の内部を陽圧とすることで、培養液中にCOを溶け込みやすくしている。これにより、培養液中の溶存CO濃度をさらに高め、培養液を加温することができる。
なお、藻類培養槽17のCO濃度および温度をモニタリングしている場合、溶存CO濃度が、飽和濃度の90%未満である場合に、第1排ガス案内路21からCOが供給される。この場合、藻類培養装置12の温度(20~30℃)の範囲に加え、培養液噴霧室15から藻類培養槽17へ戻るまでの間に低下する温度を考慮して加温するよう、排ガスと培養液との接触時間を調節する。また、霧状の培養液にCOを効率よく溶け込ませるために、培養液噴霧室15内で、排ガスを培養液の流路の下流方向から導入し、上流方向から空気弁などにより排気してもよい。
このように、第1排ガス案内路21は、藻類培養装置12の培養液中に排ガスのCOを導入するため、藻類培養装置12の培養液中のCO濃度を高くすることができ、藻類の光合成を促進することができる。さらに、第1排ガス案内路21は、藻類培養装置12の培養液中に、排ガスの熱を導入するため、藻類培養装置12の培養液の温度を藻類の生育に最適な温度に保つことができる。
なお、培養液循環ライン25は、藻類培養槽17から取り出した培養液の一部を培養液噴霧室15に導かずに、そのまま藻類培養槽17へ戻す種菌返送ライン26が設けられていてもよい。藻類培養槽17へ戻す培養液は、取り出した培養液全体の5~10%であることが好ましい。種菌返送ライン26を設けることによって、第1排ガス案内路21から導入される排ガスが高温であった場合に、熱ショックによって藻類が全滅することを防ぐことができる。
本実施の形態に係る排ガス利用システム1は、藻類培養装置12から排出される培養液をメタン発酵槽11へ送り込む培養液戻し流路14を備える。培養液戻し流路14は、藻類培養槽17とメタン発酵槽11との間に設けられ、藻類培養槽17から排出される培養液をメタン発酵槽11内へ導く。培養液戻し流路14を流れる培養液は、液体だけでもよいし、藻類を含んでいてもよい。培養液が液体だけの場合は、培養液はメタン発酵槽11内の有機性廃棄物29の希釈水として使用される。また、培養液中に藻類が含まれる場合は、培養液は、有機性廃棄物29の希釈水に加えて、メタン生成菌の栄養源として使用される。培養液戻し流路14は、たとえば配管などで構成されていてもよい。なお、培養液戻し流路14には、メタン発酵槽11へ戻す培養液量を調節する調節部が設けられていてもよい。
培養液戻し流路14を設けることにより、メタン発酵槽11から供給された消化液に含まれる栄養分を藻類培養装置12で消費し、メタン発酵槽11へ戻すことができるため、消化液を廃棄することなく再利用することができる。
培養液戻し流路14の途中位置には、第2排ガス案内路22を介してバイオガス発電装置13と連結される排ガス導入部31が設けられる。第2排ガス案内路22は、バイオガス発電装置13から排出される排ガスを排ガス導入部31内の培養液中に導入する。排ガス導入部31は、藻類培養装置12とメタン発酵槽11との間に設けられている。排ガス導入部31は、培養液中でバブリングさせることで、培養液中に排ガスのCOを導入する。バブリングとは、培養液中に直接COを吹き込んで、COを培養液中に溶け込ませ、既に培養液中に含まれていたOを培養液の外へ追い出すことをいう。
このように、排ガス導入部31は、排ガスのCOを培養液戻し流路14内に導入するため、培養液中に含まれるOを効率よく追い出すことができる。すなわち、藻類培養槽17内で藻類が光合成を行うことで生成されるOは、培養液戻し流路14内で第2排ガス案内路22から導入される排ガスのCOをバブリングすることで追い出すことができる。このため、メタン発酵槽11に送り込まれる培養液中のCO濃度を高くすることができ、メタン発酵槽11内の嫌気性の維持を容易にすることが可能となる。
また、藻類培養槽17は、20~30℃が適温であり、メタン発酵槽11は、35~42℃が適温である。藻類培養槽17は、メタン発酵槽よりも適温が低いため、藻類培養槽17からメタン発酵槽11へ送り込む培養液を加温する必要がある。そのため、第2排ガス案内路22から導入される排ガスの熱を利用して、藻類の培養に適した温度(20~30℃)からメタン発酵に適した温度(35~42℃)へと加温する。この場合、培養液戻し流路14を流れる過程で失われる温度を考慮して加温する。これにより、メタン発酵槽11内の温度ムラを防止することができるとともに、温度低下によるメタン発酵槽11内の反応効率の低下を防止することができる。
本実施の形態に係る排ガス利用システム1は、バイオガス発電装置13から排出される排ガスをメタン発酵槽11の加温に利用する第3排ガス案内路23を備える。第3排ガス案内路23は、たとえばメタン発酵槽11の外周に取り付けられた配管であり、排ガスにより加温された温水が循環する。第3排ガス案内路23は、メタン発酵槽11の外周に巻き付くように設けられていることが好ましい。なお、第3排ガス案内路23は、この形状に限定されず、メタン発酵槽11内部に直接設けられていてもよい。
第3排ガス案内路23により、排ガスに含まれる熱を利用してメタン発酵槽11を適切に加温することができる。すなわち、メタン発酵槽11内の温度を常に適温に保つことができる。
また、本実施の形態に係る排ガス利用システム1は、バイオガス発電装置13から排出される排ガスを大気中に放出する第4排ガス案内路24を備えていてもよい。第4排ガス案内路24は、第1~3排ガス案内路に供給しても余った排ガスを大気中に放出する。
本実施の形態に係る排ガス利用システム1は、上述した第1排ガス案内路21、第2排ガス案内路22、第3排ガス案内路23および第4排ガス案内路24の切換えを行う切換え弁20を備える。切換え弁20は、バイオガス発電装置13と第1~4排ガス案内路21~24とを連結するように設けられており、バイオガス発電装置13から導かれた排ガスを第1~4排ガス案内路21~24に選択的に供給する。たとえば、排ガスを優先的に第1排ガス案内路21に導入する場合、第1排ガス案内路21で使い切ることのできなかった排ガスを第2排ガス案内路22へ供給する。また、第1~4排ガス案内路21~24への排ガスの供給割合は、適宜変更可能である。
このように、第1~4排ガス案内路21~24とバイオガス発電装置13とを切換え弁20で連結することにより、第1~4排ガス案内路21~24の切換えを容易に行うことができる。
次に、図1を参照して、本実施の形態の排ガス利用システム1の動作について説明する。
有機性廃棄物29をメタン発酵槽11に供給すると、メタン発酵槽11でバイオガスが発生するとともに、消化液が排出する。この消化液を藻類培養装置12に供給し、藻類の栄養分として利用することで、藻類を培養する。また、メタン発酵槽11で発生したバイオガスを利用して、バイオガス発電装置13で発電を行うと、電気と熱が発生するとともに、排ガスが排出する。この排ガスは、第1~3排ガス案内路21~23に導かれて有効利用される。
藻類培養装置12の培養液を、培養液循環ライン25または培養液戻し流路14に送り込む。培養液循環ライン25では、藻類培養槽17の培養液を培養液噴霧室15に送り、培養液中に第1排ガス案内路21から導入された排ガスのCOが溶け込むとともに、排ガスの熱で培養液を加温する。培養液戻し流路14では、藻類培養槽17の培養液を、メタン発酵槽11に戻す。培養液戻し流路14の排ガス導入部31では、培養液中に第2排ガス案内路22から導入された排ガスのCOが溶け込むとともに、排ガスの熱で培養液を加温する。
第3排ガス案内路23は、排ガスの熱によりメタン発酵槽11を加温する。第1~3排ガス案内路21~23で排ガスを消費しきれない場合は、第4排ガス案内路24から大気中へ排ガスを放出する。
このように、本実施の形態の排ガス利用システム1は、第1~3排ガス案内路21~23を設けて、バイオガス発電装置13の排ガスを藻類培養槽17、排ガス導入部31およびメタン発酵槽11で利用しているため、バイオガス発電装置13の排ガスを有効利用することができる。さらに、メタン発酵槽11から供給される消化液(廃液)を藻類培養装置12へ送り込み、藻類の培養に利用することができる。これにより、通常廃棄するバイオガス発電装置13の排ガス、および、メタン発酵槽11の消化液を有効利用することができるため、ほぼ廃棄物ゼロのバイオガス発電を行うことができる。
なお、第1排ガス案内路21は、培養液循環ライン25の培養液中に排ガスを導入するように設けられていてもよく、藻類培養槽17の培養液中に排ガスを直接導入するように設けられていてもよい。
また、藻類培養槽17の培養液は、培養液戻し流路14に送られるが、水分が過剰にあるなどの理由で培養液が不要の際は、放流通路30によって装置外へ放流されてもよい。また、放流通路30には、放流する培養液量を調節する調節部が設けられていてもよい。
さらに、培養液戻し流路14には、排ガス導入部31は設けられていなくてもよく、第2排ガス案内路22は、培養液戻し流路14に排ガスを直接導入するように設けられていてもよい。
また、藻類培養装置12の形状は限定されず、たとえば開放型のレースウェイ型でも閉鎖型のバイオリアクター型などでもよい。また、培養液は、培養槽内で循環するように培養されていてもよいし、循環しないプール型の培養槽内で培養されていてもよい。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 バイオガス発電装置の排ガス利用システム、11 メタン発酵槽、12 藻類培養装置、13 バイオガス発電装置、14 培養液戻し流路、15 培養液噴霧室、16 本体部、17 藻類培養槽、18 噴霧部、19 回収部、20 切換え弁、21 第1排ガス案内路、22 第2排ガス案内路、23 第3排ガス案内路、24 第4排ガス案内路、25 培養液循環ライン、26 種菌返送ライン、27 消化液供給通路、28 ガス供給通路、29 有機性廃棄物、30 放流通路、31 排ガス導入部。

Claims (5)

  1. 有機性廃棄物を発酵させてバイオガスを生成するためのメタン発酵槽と、
    前記メタン発酵槽で生成したバイオガスを利用して発電するバイオガス発電装置と、
    前記メタン発酵槽から供給される消化液を利用して、藻類を培養する藻類培養装置と、
    前記藻類培養装置から排出される培養液を前記メタン発酵槽へ送り込む培養液戻し流路と、
    前記バイオガス発電装置から排出される排ガスを前記藻類培養装置内の培養液中に導入する第1排ガス案内路と、
    前記バイオガス発電装置から排出される排ガスを前記培養液戻し流路内の培養液中に導入する第2排ガス案内路とを備える、バイオガス発電装置の排ガス利用システム。
  2. 前記藻類培養装置は、藻類培養槽と、前記藻類培養槽から培養液を取り出し、この取り出した培養液を前記藻類培養槽へ戻す培養液循環ラインとを含み、
    前記第1排ガス案内路は、前記培養液循環ラインの培養液中に前記排ガスを導入する、請求項1に記載のバイオガス発電装置の排ガス利用システム。
  3. 前記培養液循環ラインは、その途中位置に、培養液を噴霧し、回収する培養液噴霧室を含み、
    前記第1排ガス案内路は、前記培養液噴霧室中に前記排ガスを導入する、請求項2に記載のバイオガス発電装置の排ガス利用システム。
  4. 前記バイオガス発電装置から排出される排ガスを前記メタン発酵槽の加温に利用する第3排ガス案内路をさらに備える、請求項1~3のいずれかに記載のバイオガス発電装置の排ガス利用システム。
  5. 前記第1排ガス案内路、前記第2排ガス案内路および前記第3排ガス案内路の切換えを行う切換え弁をさらに備える、請求項4に記載のバイオガス発電装置の排ガス利用システム。
JP2018177899A 2018-09-21 2018-09-21 バイオガス発電装置の排ガス利用システム Active JP7089998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177899A JP7089998B2 (ja) 2018-09-21 2018-09-21 バイオガス発電装置の排ガス利用システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177899A JP7089998B2 (ja) 2018-09-21 2018-09-21 バイオガス発電装置の排ガス利用システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020049392A JP2020049392A (ja) 2020-04-02
JP7089998B2 true JP7089998B2 (ja) 2022-06-23

Family

ID=69994912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018177899A Active JP7089998B2 (ja) 2018-09-21 2018-09-21 バイオガス発電装置の排ガス利用システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7089998B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114480079B (zh) * 2022-03-11 2023-12-15 广东海洋大学 光合固碳反应系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004107144A (ja) 2002-09-19 2004-04-08 Kubota Corp 施肥方法
WO2007108509A1 (ja) 2006-03-22 2007-09-27 Tama-Tlo, Ltd. 循環型バイオマスエネルギー回収システムおよび方法
JP2013173084A (ja) 2012-02-23 2013-09-05 Osaka Gas Co Ltd 下水処理施設およびこれを利用した炭酸ガス削減方法
JP2015012852A (ja) 2013-07-08 2015-01-22 国立大学法人金沢大学 微細藻類バイオマスを原料とするバイオ燃料の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH069515B2 (ja) * 1986-03-31 1994-02-09 株式会社ツムラ テトラヒドロ−3a−ヒドロキシ−7a,8−ジメチル−2,5−メタノ−1,3−ベンゾジオキソル−6(3aH)−オンの製造法
JP2540403Y2 (ja) * 1990-12-29 1997-07-02 バブコック日立株式会社 光合成生物の培養装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004107144A (ja) 2002-09-19 2004-04-08 Kubota Corp 施肥方法
WO2007108509A1 (ja) 2006-03-22 2007-09-27 Tama-Tlo, Ltd. 循環型バイオマスエネルギー回収システムおよび方法
JP2013173084A (ja) 2012-02-23 2013-09-05 Osaka Gas Co Ltd 下水処理施設およびこれを利用した炭酸ガス削減方法
JP2015012852A (ja) 2013-07-08 2015-01-22 国立大学法人金沢大学 微細藻類バイオマスを原料とするバイオ燃料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020049392A (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102827775B (zh) 微藻培养固定微生物发酵尾气co2补充发酵原料的方法
BRPI0718284A2 (pt) Sistema e processo para o crescimento de células fotossintéticas.
CN101798953B (zh) 中低温多能互补沼气发电系统
CN103805514A (zh) 一种利用无机氮源的微藻光合兼养高密度发酵培养方法及应用
CN101544990A (zh) 一种利用含有木质纤维素的生物质发酵生产气体燃料及副产纤维素酶的方法
KR102229628B1 (ko) 바이오연료 생산시스템 및 이를 이용한 바이오연료 생산방법
AU2009346739A1 (en) Method of culturing photosynthetic organisms
CN105505995A (zh) 一种利用瘤胃微生物预处理水稻秸秆提高甲烷产量的方法
CN102071137B (zh) 连续灌注生物反应器/罐袋系统制备干细胞装置和方法
JP7089998B2 (ja) バイオガス発電装置の排ガス利用システム
CN208617874U (zh) 一种制备益生菌的固态发酵罐用厌氧培养装置
CN202530075U (zh) 一种用于培养光合微生物反应器
CN201648392U (zh) 无泡供气-固液分离一体式膜生物膜反应器
KR101402124B1 (ko) 가정용 유효 미생물 발효장치
CN102329732A (zh) 提高微藻养殖过程中二氧化碳利用率的方法及专用装置
CN204676070U (zh) 一种新型的内循环沼气池
CN101831382A (zh) 以难溶气体为发酵原料的无泡供气-固液分离一体式膜生物膜反应器
US20070082387A1 (en) Method of hydrogen production combining a bioreactor with a nuclear reactor and associated apparatus
CN205662520U (zh) 新型光/暗耦合连续产氢反应装置
CN110372430A (zh) 有机废弃物热量和资源化同步回收装置
CN109439535A (zh) 一种微藻培养装置
CN206452951U (zh) 环保型牲畜饲养舍
CN102304463B (zh) 基于白炭黑生产系统的螺旋藻养殖系统及方法
CN201704324U (zh) 高浓度物料自动进出、高寒地区太阳能增温沼气装置
CN210419942U (zh) 一种循环利用沼液的沼气发生系统

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210902

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220516

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7089998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150