JP7089754B2 - シートカバー - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、着座した乗員を側方から支持するサイドサポートをシートバックに有する車両用シートが、サイドサポートを覆うシート表皮の縫製ラインを破断して膨張展開するサイドエアバックを、サイドサポートの内部に備えていることが記載されている。
具体的には、シートバックの側部を覆う一組の生地部材が、シートバックの側部の破断開始箇所に沿って縫製されているため、シートカバーは、車両用シートに装着した際、シートバックの側部の破断開始箇所に、一組の生地部材の縫合部分を略一致させることができる。
従って、シートカバーは、サイドエアバック内蔵の車両用シートに装着した場合であっても、サイドエアバックの膨張を阻害することなく、サイドエアバックを外部に展開させることができる。
この発明により、シートカバーは、外部へのサイドエアバックの膨張展開と、車両用シートへの装着性の確保とをより確実に両立することができる。
さらに、生地部材が適度に伸長できるため、シートカバーは、乗員が車両用シートに着座した際、生地部材が伸長しないことによる着座の違和感や力布の存在感を乗員に与えることを防止できる。
この発明により、シートカバーは、生地部材の全体を覆うように力布を設けた場合に比べて、生地部材の伸縮性を適度に確保することができる。
従って、シートカバーは、側面視略矩形の帯状体に力布を形成したことにより、外部へのサイドエアバックの膨張展開と、車両用シートへの装着性の確保とを両立することができる。
この発明により、シートカバーは、一組の生地部材の縫合部分に、サイドエアバックの膨張圧力をより確実に、かつ効率よく集中させることができる。このため、シートカバーは、サイドエアバックをより確実に外部に展開させることができる。
この発明により、シートカバーは、一組の生地部材の縫合部分に、サイドエアバックの膨張圧力をさらに効率よく作用させることができる。このため、シートカバーは、サイドエアバックをさらに確実に外部に展開させることができる。
本実施形態のシートカバー10は、自動車などの車両において、乗員が着座する車両用シート1のシートバック3に装着されるシートカバーである。このようなシートカバー10について、図1から図7を用いて詳しく説明する。
このシートバック3のシート表皮は、図1に示すように、複数の表皮材を縫い合せて形成されている。
なお、前面外側表皮材34と外方側面表皮材35とは、サイドエアバックユニット5が膨張展開する際の膨張圧力よりも低い引張荷重で破断する縫い糸で縫製されているものとする。
シートカバー10は、図2及び図3に示すように、シートバック3に密着する形状に形成された複数の生地を、シートバック3における表皮材同士の縫合部分に略一致するように縫い合せた略袋状に形成されている。
さらに、内側力布17は、図5及び図6に示すように、側面視において、展開方向Xにおける前面外側生地14の長さよりも僅かに長い展開方向Xの長さで形成されている。
さらに、外側力布18は、図5及び図6に示すように、側面視において、展開方向Xにおける外方側面生地15の長さよりも僅かに長い展開方向Xの長さで形成されている。
従って、シートカバー10は、側面視略矩形の帯状体に内側力布17、及び外側力布18を形成したことにより、外部へのサイドエアバック5aの膨張展開と、車両用シート1への装着性の確保とを両立することができる。
この発明のシートバックの側部は、実施形態の外側サイドサポート3bに対応し、
以下同様に、
破断開始箇所は、外側サイドサポート3bの頂部T近傍に対応し、
一組の生地部材は、前面外側生地14、及び外方側面生地15に対応し、
生地部材の縁端は、前面外側生地14の後方縫い代14a、及び前方縫い代14bと、外方側面生地15の後方縫い代15a、及び前方縫い代15bとに対応し、
力布は、内側力布17、及び外側力布18に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
3…シートバック
3b…外側サイドサポート
5a…サイドエアバック
6…車両用シート
10…シートカバー
14…前面外側生地
14a…後方縫い代
14b…前方縫い代
15…外方側面生地
15a…後方縫い代
15b…前方縫い代
17…内側力布
18…外側力布
20…シートカバー
T…頂部
X…展開方向
Claims (4)
- シートバックの側部に内蔵されるとともに、前記シートバックの側部を構成するシート表皮に設けた破断開始箇所を破断して膨張展開するサイドエアバックを有する車両用シートに着脱自在に装着されるシートカバーであって、
前記シートバックの側部を構成する前記シート表皮を覆うとともに、前記破断開始箇所に縫合部分が略一致するように縫製された一組の生地部材と、
側面視における前記サイドエアバックの展開方向で対向する前記生地部材の縁端に縫合されるとともに、前記生地部材よりも低い伸縮性、及び前記サイドエアバックの膨張圧力よりも高い引張強度を有する力布とを備え、
該力布が、
前記展開方向における前記生地部材の長さよりも僅かに長い展開方向の長さで形成された
シートカバー。 - 前記力布が、
前記展開方向に長い側面視略矩形の帯状体に形成された
請求項1に記載のシートカバー。 - 前記力布が、
前記一組の生地部材にそれぞれ設けられるとともに、略同じ上下方向の位置に配設された
請求項1または請求項2に記載のシートカバー。 - 前記力布が、
前記破断開始箇所に対応する前記生地部材の縁端近傍に縫合された
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のシートカバー。
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