JP7089695B2 - 車両用温度調整装置 - Google Patents
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Description
(1)空調風を車室内に吹出して車室内温度を調整する空調手段が、備えられている車両用温度調整装置において、
前記空調手段の昇温作動に関連する関連因子状況を検出する関連因子状況検出手段と、
前記関連因子状況検出手段からの情報に基づき、前記関連因子状況が正規状態に比して低下している所定状態にあると判断したときには、前記空調手段を制御して、前記空調風の吹出し方向を、乗員の下肢に近接した状態で対向する内装に向けさせる制御手段と、
が備えられ、
前記空調手段に、空調風を温風とするための加温用ヒータが備えられ、
前記関連因子状況検出手段が、前記関連因子状況として、前記加温用ヒータの作動因子状況を検出するように設定され、
前記制御手段は、前記関連因子状況検出手段が検出した前記加温用ヒータの作動因子状況に基づき前記加温用ヒータが作動し難い状態にあると判断したときには、前記所定状態にあると判断するように設定され、
前記加温用ヒータが、バッテリを熱源として利用するものとされ、
前記関連因子状況検出手段が、前記バッテリのバッテリ残量と車室外の外気温度とを検出するように設定され、
前記制御手段は、前記関連因子状況検出手段からの情報に基づき、前記バッテリ残量が所定量以下で且つ前記外気温度が所定温度以下にあると判断したときには、前記所定状態にあると判断するように設定されている構成とされている。
前記空調風を吹出すための複数の吹出し口が備えられ、
前記制御手段は、前記所定状態にあると判断したときには、前記複数の吹出し口のうち、乗員下肢における下腿に近接した状態で対向する内装に向くものを選択するように設定されている構成とされている。
この構成によれば、所定状態にあるときには、乗員下肢における下腿に近接した状態で対向する内装に向く吹き出し口が的確に選択され、その吹出し口からその内装に所定状態における空調風が吹出されて、その内装が昇温されることになる。このため、所定状態にあるとしても、昇温された内装を通じて、乗員の温熱快適性を具体的且つ確実に改善できる。
前記制御手段は、前記所定状態にあると判断したときには、前記吹出し口として、乗員に隣り合うドアに向くものを選択するように設定されている構成とされている。
この構成によれば、所定状態において、乗員下肢における寒さを抑制できる内装として好ましい内装を昇温することができる。
制御手段は、前記空調風の吹出しの向きを、乗員存在可能空間を経ないようにした状態で前記内装に向かわせるように設定されている構成とされている。
この構成によれば、空調手段が暖かい空調風を吹出せない状況にあるときに、その空調風が、乗員の下肢に近接した状態で対向する内装に吹出されているものの、その空調風が、途中、乗員に当たらないことになり、空調手段が暖かい空調風を吹出せない間、乗員がその空調風に直接、当たることにより寒さを感じることを防止できる。
前記空調風を吹出すための吹出し口が、前記乗員の下肢の近傍において配置され、
前記吹出し口に、吹出し方向を調整できる風向き調整羽根が備えられ、
前記制御手段は、前記所定状態にあると判断したとき、前記風向き調整羽根を制御して
、該風向き調整羽根を備える吹出し口からの前記空調風の吹出しの向きを、乗員存在可能空間を経ずに直接的に、前記内装に向かわせるように設定されている構成とされている。
この構成によれば、所定状態において、吹出し口内の風向き調整羽根を利用することにより、乗員下肢における下腿に近接した状態で対向する内装を空調風により昇温させることができ、吹出し口を、風向き調整羽根により、内装を昇温させる場合とそうでない場合とに応じて使い分けることができる。
を避けるために、運転手席側の構成についてだけ行う。
する車室内設定温度入力スイッチであり、この車室内設定温度入力スイッチD4は、コンソール5の前部上壁に設けられている。
(1)本発明者が着目した着目点
(i)内燃機関(エンジン)EGを搭載した自動車において、エンジン冷却水を空調装置15におけるヒータコア52の熱源として利用する場合、エンジン冷却水温は、図8に示すように、エンジン始動後、徐々に上昇し、エンジンの暖機時(特に初期段階)には、エンジンの暖機完了後に比して、エンジン冷却水温が低いことから、空調風を車室2内に吹出しても、その空調風は暖かくない。このため、エンジン冷却水温が低くて暖かい空調風を吹出せない間、乗員は、寒さを我慢しなければならない。
伴う人体エクセルギー損失である。スキン損失とは、人体深部から皮膚への熱伝導や血流循環や汗の蒸発によって生じる、着衣と皮膚表面との間での熱移動に伴う人体エクセルギー損失である。着衣熱伝導損失とは、人体周辺の空気と着衣との間の熱移動(熱伝導)に伴う人体エクセルギー損失である。着衣放射損失とは、前記空気の周辺にある内装と着衣との間での熱移動(放射)に伴う人体エクセルギー損失である。
図6によれば、内装16が低温(低温壁10℃)である場合には、乗員の着衣放射損失が、内装16が高温(高温壁20℃)である場合に比して大きくなることを示す(図6中、左図における放射損失大の領域において、上下長さ参照)と共に、乗員Pの人体(スキン)Pskから着衣Pclへの熱移動に基づく着衣熱伝導損失が大きくなることを示した(図6中、左図における熱伝導損失大の領域において、上下長さを参照)。これは、上述の通り、内装16の表面温度が低いほど(内装16表面温度<乗員着衣温度)、乗員Pの着衣Pclと内装16との間の熱移動に基づく着衣放射損失が大きくなって、乗員Pの着衣温度が低下し、これに伴い、乗員Pの皮膚温度(人体温度)とその乗員Pの着衣温度との差分が大きくなることで、皮膚表面と着衣Pcl間での熱移動であるスキン損失が大きくなったためと考えられる。
(2)電子制御ユニットECUの制御の概要
上記着目点が考慮され、電子制御ユニットECUは、以下の制御を行う。
ダクト59a、吹出し口60aを介して乗員Pの下腿61aに向けて吹出されることになり、乗員Pは暖かさを感じることになる。
、バッテリ残量検出センサD6からのバッテリBAの残量情報、外気温度検出センサD7からの車外の外気温度情報が入力される。
いては、そこからの空調風の吹出し方向を、風向き調整羽根63aにより、内装16としてのコンソール5の側壁(図14中、Dc方向)と運転手Pにおける左足下肢61の下腿61a(図14中、Dll方向)のいずれかに指向できることになっており、その風向き調整羽根63aはアクチュエータ64aにより駆動されることになっている。吹出し口62Bにおいては、そこからの空調風の吹出し方向を、風向き調整羽根63bにより、内装16としてのドア4のドアパネル4a(図14中、Dd方向)と運転手Pにおける右足下肢61の下腿61a(図14中、Dlr方向)のいずれかに指向できることになっており、その風向き調整羽根63bはアクチュエータ64bにより駆動されることになっている。
(1)判別基準値としての暖機完了エンジン冷却水温αT(40度)を、状況設定に応じ、適宜、変更すること。
(2)エンジン暖機時等、エンジン冷却水温が、乗員が暖かさを感じる程度まで空調風を昇温させることができないときに、その空調風をドア4のドアパネル4a、コンソール5以外の内装16に吹出すこと。
(3)吹出し口60(60a,60b,62A,62B)自体の向きを、変更可能として、吹出し方向を変えること。
2車室
3インストルメントパネル(内装16)
4ドア(内装16)
4aドアパネル
5コンソール(内装16)
13車両用温度調整装置
15空調装置(空調手段)
16内装
47a,47b開閉弁(空調手段)
47A、47B開閉駆動装置(空調手段)
52ヒータコア(加温用ヒータ)
59a,59bダクト
61下肢
61a下腿
62A吹出し口
62B吹出し口
63a,63b風向き調整羽根
64a,64bアクチュエータ(空調手段)
BAバッテリ
D6バッテリ残量検出センサ(関連因子状況検出手段)
D7外気温度検出センサ(関連因子状況検出手段)
D8エンジン冷却水温検出センサ(関連因子状況検出手段)
ECU電子制御ユニット(制御手段)
Tewエンジン冷却水温
αT暖機完了エンジン冷却水温
Vst基準バッテリ残量
Tst基準外気温度
P乗員(運転手)
Claims (5)
- 空調風を車室内に吹出して車室内温度を調整する空調手段が、備えられている車両用温度調整装置において、
前記空調手段の昇温作動に関連する関連因子状況を検出する関連因子状況検出手段と、
前記関連因子状況検出手段からの情報に基づき、前記関連因子状況が正規状態に比して低下している所定状態にあると判断したときには、前記空調手段を制御して、前記空調風の吹出し方向を、乗員の下肢に近接した状態で対向する内装に向けさせる制御手段と、
が備えられ、
前記空調手段に、空調風を温風とするための加温用ヒータが備えられ、
前記関連因子状況検出手段が、前記関連因子状況として、前記加温用ヒータの作動因子状況を検出するように設定され、
前記制御手段は、前記関連因子状況検出手段が検出した前記加温用ヒータの作動因子状況に基づき前記加温用ヒータが作動し難い状態にあると判断したときには、前記所定状態にあると判断するように設定され、
前記加温用ヒータが、バッテリを熱源として利用するものとされ、
前記関連因子状況検出手段が、前記バッテリのバッテリ残量と車室外の外気温度とを検出するように設定され、
前記制御手段は、前記関連因子状況検出手段からの情報に基づき、前記バッテリ残量が所定量以下で且つ前記外気温度が所定温度以下にあると判断したときには、前記所定状態にあると判断するように設定されている、
ことを特徴とする車両用温度調整装置。 - 請求項1において、
前記空調風を吹出すための複数の吹出し口が備えられ、
前記制御手段は、前記所定状態にあると判断したときには、前記複数の吹出し口のうち、乗員下肢における下腿に近接した状態で対向する内装に向くものを選択するように設定されている、
ことを特徴とする車両用温度調整装置。 - 請求項1又は2において、
前記制御手段は、前記所定状態にあると判断したときには、前記吹出し口として、乗員に隣り合うドアに向くものを選択するように設定されている、
ことを特徴とする車両用温度調整装置。 - 請求項1~3のいずれか1項において、
前記制御手段は、前記空調風の吹出しの向きを、乗員存在可能空間を経ないようにした状態で前記内装に向かわせるように設定されている、
ことを特徴とする車両用温度調整装置。 - 請求項1~4のいずれか1項において、
前記空調風を吹出すための吹出し口が、前記乗員の下肢の近傍において配置され、
前記吹出し口に、吹出し方向を調整できる風向き調整羽根が備えられ、
前記制御手段は、前記所定状態にあると判断したとき、前記風向き調整羽根を制御して、該風向き調整羽根を備える吹出し口からの前記空調風の吹出しの向きを、乗員存在可能空間を経ずに直接的に、前記内装に向かわせるように設定されている、
ことを特徴とする車両用温度調整装置。
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JP2018107617A JP7089695B2 (ja) | 2018-06-05 | 2018-06-05 | 車両用温度調整装置 |
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Family Applications (1)
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