JP6933889B2 - 温感付与システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両の乗員に温感を付与する温感付与システムに関する。
従来、特許文献1には、着座した乗員を加温することのできる乗り物用シートが記載されている。この従来技術では、シートの着座面を加熱するシートヒータを備えている。シートの着座面は複数のエリアに区分けされていて、シートヒータが各エリアを別々の温度に加熱するようになっている。
これにより、乗員の身体のうち熱を感じやすい部分を強く加温し、乗員の身体のうち熱を感じにくい部分を弱く加温することができるので、少ない加熱エネルギでエネルギ乗員の快適性を高めることができる。
特開2016−120851号公報
近年、車両の省エネルギ化に対する関心が一層高まっており、温感付与システムに対しても、より一層少ないエネルギで乗員の快適性を確保することが要求されている。
本発明は上記点に鑑みて、省エネルギで乗員の快適性を確保可能な温感付与システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の温感付与システムでは、
乗員の身体の複数部位に対して互いに独立して温感を与える温感付与デバイス(11、12、13、14、15)と、
乗員の身体の複数部位のそれぞれについて、温感が不足している温感不足部位、および温感が充足している温感充足部位のいずれであるかを、乗員の身体の複数部位のそれぞれの放熱量に基づいて判定し、温感不足部位があった場合、温感充足部位よりも温感不足部位に優先的に温感を与えるように温感付与デバイス(11、12、13、14、15)の作動を制御する制御部(20)とを備え
制御部(20)は、複数部位の放熱量(Qj)を算出し、複数部位の放熱量(Qj)から最小放熱量(Qmin)を抽出し、複数部位のそれぞれについて、放熱量(Qj)と最小放熱量(Qmin)との差分(Qj−Qmin)を算出し、差分(Qj−Qmin)に基づいて温感不足部位および温感充足部位のいずれであるか判定する。
これによると、温感不足部位に与える温感を多くし、温感充足部位に与える温感を少なくできるので、乗員の身体の各部位に温感を適切に与えることができるので、省エネルギで乗員の快適性を確保することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
一実施形態における温感付与システムが搭載された車両の部分断面図である。 一実施形態における温感付与システムの電気制御部を示すブロック図である。 一実施形態における温感付与システムの制御処理を示すフローチャートである。 一実施形態における温感付与システムの制御処理の要部を示すフローチャートである。 一実施形態における温感付与システムの制御処理の別の要部を示すフローチャートである。
以下、一実施形態について図に基づいて説明する。図1に示す温感付与システムは、車両1の乗員に対して温感を付与する。温感とは、温かい感覚のみならず冷たい感覚をも含む意味のものである。温感付与システムは、室内空調ユニット10、シートヒータ11、脹脛ヒータ12、フットウォーマ13、下腿部ヒータ14およびステアリングヒータ15を有している。
室内空調ユニット10は、空気を温度調整して車室内に吹き出すことによって、車室内の温度を調整する空調装置である。
シートヒータ11、脹脛ヒータ12、フットウォーマ13、下腿部ヒータ14およびステアリングヒータ15は、乗員の身体の複数部位に対して互いに独立して温感を与える温感付与デバイスである。
シートヒータ11、脹脛ヒータ12、フットウォーマ13、下腿部ヒータ14およびステアリングヒータ15は、乗員を加温して乗員に温かい感覚を与える。
室内空調ユニット10は、車室内前部の計器盤2の内側に配置されている。室内空調ユニット10はケーシングを有している。ケーシングは、室内空調ユニット10の外殻を形成している。ケーシング内には、空気が流れる空気通路が形成されている。
ケーシングの空気流れ最上流部には、図示しない内気導入口および図示しない外気導入口が形成されている。内気導入口は、ケーシング内の空気通路に内気を導入させる。外気導入口は、ケーシング内の空気通路に外気を導入させる。
ケーシング内の空気通路には、送風機、蒸発器、ヒータコア、エアミックスドア等が配置されている。送風機は、車室内へ向けて空気を送風する。蒸発器は、送風機によって送風された空気を冷凍サイクルの低温冷媒と熱交換させて冷却する。ヒータコアは、蒸発器を通過した空気をエンジン冷却水と熱交換させて加熱する。エアミックスドアは、ヒータコアへ流入させる空気と、ヒータコアをバイパスさせる空気との風量割合を調整することによって、車室内へ吹き出される空気の温度を調整する。
ケーシングの空気流れ最下流部には、デフロスタダクト16、フェイスダクト17およびフットダクト18が接続されている。
デフロスタダクト16は、車両の前面窓3に向けて空調風を吹き出す。フェイスダクト17は、車室内の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出す。フットダクト18は、車室内の乗員の足元に向けて空調風を吹き出す。
ケーシングの空気流れ最下流部には、図示しない吹出口モードドアが配置されている。吹出口モードドアは、デフロスタダクト16、フェイスダクト17およびフットダクト18の開口面積を調整することによって吹出口モードを切り替える。
吹出口モードとしては、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモードおよびデフロスタモードがある。
フェイスモードでは、フェイスダクト17を全開してフェイスダクト17から車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出す。バイレベルモードでは、フェイスダクト17とフットダクト18の両方を開口して車室内乗員の上半身と足元とに向けて空気を吹き出す。フットモードでは、フットダクト18を全開するとともにデフロスタダクト16を小開度だけ開口して、フットダクト18から主に空気を吹き出す。フットデフロスタモードでは、フットダクト18およびデフロスタダクト16を同程度開口して、フットダクト18およびデフロスタダクト16の双方から空気を吹き出す。デフロスタモードでは、デフロスタダクト16を全開してデフロスタダクト16から車両の前面窓3に向けて空気を吹き出す。
シートヒータ11は、乗員が着座するシートの背もたれ部4および座面部5に配置されており、電力が供給されることによって発熱して乗員の背中および臀部を加温する。
脹脛ヒータ12は、座面部5の前面下部に配置されており、電力が供給されることによって熱源光を照射して乗員の脹脛を輻射熱によって加温する。
フットウォーマ13は、車両1の床面のうち乗員の足裏が接地する部位に配置されており、電力が供給されることによって発熱して乗員の足裏を加温する。
下腿部ヒータ14は、計器盤2の下部に配置されており、電力が供給されることによって熱源光を照射して乗員の下腿部を輻射熱によって加温する。
ステアリングヒータ15は、車両1のステアリングの表面に配置されており、電力が供給されることによって発熱して乗員の手のひらや手の指を加温する。
室内空調ユニット10、シートヒータ11、脹脛ヒータ12、フットウォーマ13、下腿部ヒータ14およびステアリングヒータ15の作動は、図2に示す制御装置20によって制御される。
制御装置20は、マイクロコンピュータとその周辺回路とから構成されている。制御装置20は、予め記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された各種機器の作動を制御する制御部である。
制御装置20の出力側には、室内空調ユニット10の各種空調制御機器、シートヒータ11、脹脛ヒータ12、フットウォーマ13、下腿部ヒータ14およびステアリングヒータ15等が接続されている。
制御装置20の入力側には、体表温度センサ21、日射センサ22、内装材温度センサ23、シート熱流束センサ24、ステアリング熱流束センサ25等の種々のセンサ群が接続されている。
体表温度センサ21は、乗員の体表温度を検出する体表温度検出部である。例えば、体表温度センサ21は、赤外線温度センサである。日射センサ22は、車室内の日射量を検出する日射量検出部である。内装材温度センサ23は、車室内に配置された内装材の温度を検出する内装材温度検出部である。
シート熱流束センサ24は、シート背もたれ部4と乗員の背中との間の熱流束値、およびシート座面部5と乗員の臀部との間の熱流束値を検出する熱流束検出部である。ステアリング熱流束センサ25は、ステアリングと乗員の手のひらや手の指との間の熱流束値を検出する熱流束検出部である。
制御装置20の入力側には、操作パネル28に設けられた温調操作スイッチからの操作信号が入力される。操作パネル28は、計器盤2付近に配置されている。操作パネル28の温調操作スイッチは、室内空調ユニット10、シートヒータ11、脹脛ヒータ12、フットウォーマ13、下腿部ヒータ14およびステアリングヒータ15の作動を手動設定するための手動操作部である。
操作パネル28の空調操作スイッチとしては、具体的に、オートスイッチ、吹出口モード切替スイッチ、風量設定スイッチ、シートヒータ操作スイッチ、脹脛輻射ヒータ操作スイッチ、フットウォーマ操作スイッチ、下腿部輻射ヒータ操作スイッチおよびステアリングヒータ操作スイッチ等が設けられている。
オートスイッチは、乗員の操作によって室内空調ユニット10の自動制御を設定および解除を行う自動制御設定部である。吹出口モード切替スイッチは、乗員の操作によってフェイスモード、バイレベルモード、フットモードおよびフットデフロスタモードを切り替える吹出口モード切替部である。風量設定スイッチは、室内空調ユニット10の送風機の送風量を手動設定するための風量設定部である。
シートヒータ操作スイッチは、シートヒータ11の起動および停止を行うとともにシートヒータ11の温度を手動設定するためのシートヒータ操作部である。
脹脛輻射ヒータ操作スイッチは、脹脛ヒータ12の起動および停止を行うとともに脹脛ヒータ12の出力を手動設定するための脹脛輻射ヒータ操作部である。
フットウォーマ操作スイッチは、フットウォーマ13の起動および停止を行うとともにフットウォーマ13の温度を手動設定するためのフットウォーマ操作部である。
下腿部輻射ヒータ操作スイッチは、下腿部ヒータ14の起動および停止を行うとともに下腿部ヒータ14の出力を手動設定するための下腿部輻射ヒータ操作部である。
ステアリングヒータ操作スイッチは、ステアリングヒータ15の起動および停止を行うとともにステアリングヒータ15の温度を手動設定するためのステアリングヒータ操作部である。
制御装置20は、乗員によって操作パネル28が操作されて室内空調ユニット10が作動すると図3のフローチャートに示す制御処理を実行する。
まず、ステップS100では、乗員の温感付与部位を把握する。温感付与部位は、乗員の身体のうち温感付与デバイスで温感を付与できる部位のことである。具体的には、温感付与デバイスの搭載状況から温感付与部位を把握する。本実施形態では、温感付与デバイスとして、シートヒータ11、脹脛ヒータ12、フットウォーマ13、下腿部ヒータ14およびステアリングヒータ15が搭載されているので、シートヒータ11、脹脛ヒータ12、フットウォーマ13、下腿部ヒータ14およびステアリングヒータ15によって温感を付与できる部位を温感付与部位として特定する。
ステップS110では、図4に示す温感不足判定を行う。温感不足判定は、乗員の身体を多数の部位に区分けし、区分けした各部位毎に温感不足があるか否かを判定する処理である。以下では、乗員の身体のうち区分けされた各部位を判定対象部位と言う。
判定対象部位は、乗員の身体のうち温感不足判定の対象となる部位である。判定対象部位は、温感付与デバイス11〜15によって温感が付与される部位のみならず、温感付与デバイス11〜15によって温感が付与されない部位も含んでいる。
図4に示す温感不足判定では、ますステップS111において、判定対象部位毎に部位別放熱量Qjを算出する。
部位別放熱量Qjの添字jは、判定対象部位の番号を示している。すなわち、判定対象部位が全部でn箇所あるとすると、部位別放熱量Q1、Q2、Q3、・・・、Qnを算出する。
部位別放熱量Qjは、乗員の身体のうち各判定対象部位から身体の外部に放熱された熱量であり、次の数式を用いて算出される。
Qj=Qaj+Qrj+Qcj
Qajは空気による放熱量である。例えば、室内空調ユニット10から温風が吹き出されて乗員の身体が加温された場合、空気による放熱量Qajは負の値となる。空気による放熱量Qajは、室内空調ユニット10の吹出空気温度、吹出風量および吹出口モード、ならびに体表温度センサ21が検出した乗員の体表温度等に基づいて算出される。
Qrjは、輻射による放熱量である。例えば、脹脛ヒータ12や下腿部ヒータ14から熱源光が照射されて乗員の身体が加温された場合、輻射による放熱量Qrjは負の値となる。輻射による放熱量Qrjは、脹脛ヒータ12および下腿部ヒータ14の出力、日射センサ22が検出した日射量、内装材温度センサ23が検出した内装材の温度等に基づいて算出される。
Qcjは、接触熱伝導による放熱量である。例えば、シートヒータ11が発熱して乗員の背中や臀部が加温された場合、接触熱伝導による放熱量Qcjは負の値となる。接触熱伝導による放熱量Qcjは、シート熱流束センサ24やステアリング熱流束センサ25が検出した熱流束値等に基づいて算出される。
続くステップS112では、部位別放熱量Qjのうち最小の部位別放熱量を抽出し、最小の部位別放熱量を最小放熱量Qminとする。そして、判定対象部位毎に放熱量差分Qj−Qminを算出する。放熱量差分Qj−Qminは、部位別放熱量Qjと最小放熱量Qminとの差分である。すなわち、放熱量差分Q1−Qmin、Q2−Qmin、Q3−Qmin、・・・、Qn−Qminを算出する。
続くステップS113では、判定対象部位毎に温感不足閾値Xjを呼び出す。すなわち、温感不足閾値X1、X2、X3、・・・、Xnを呼び出す。温感不足閾値Xjは、予め制御装置20に記憶された固定値である。制御装置20は、環境条件、室内空調ユニット10の作動履歴、および乗員が乗車してからの経過時間等に基づいて温感不足閾値Xjを算出してもよい。
続くステップS114では、判定対象部位毎に温感不足判定を行う。具体的には、放熱量差分Qj−Qminが温感不足閾値Xjを上回っているか否かを判定する。
ステップS114にて、少なくとも1箇所の判定対象部位において放熱量差分Qj−Qminが温感不足閾値Xjを上回っていると判定した場合、ステップS115へ進み、温感不足があると判定して温感不足判定を終了する。
すなわち、本実施形態では、温感付与デバイス11〜15はいずれも、乗員を加温して乗員に温かい感覚を与えるようになっていることから、放熱量差分Qj−Qminが大きいほど乗員を加温する熱量が相対的に少なくて温かい感覚が得られ難くなるので温感不足を感じる。そのため、放熱量差分Qj−Qminが温感不足閾値Xjを上回っていると判定した場合、温感不足があると判定する。
一方、ステップS114にて、判定対象部位の全箇所において放熱量差分Qj−Qminが温感不足閾値Xjを上回っていないと判定した場合、ステップS116へ進み、温感不足がないと判定して温感不足判定を終了する。
図2に示すように、ステップS110の温感不足判定にて温感不足がないと判定した場合、ステップS110を繰り返す。一方、ステップS110の温感不足判定にて温感不足があると判定した場合、ステップS120へ進む。
ステップS120では、判定対象部位のうち温感不足があると判定された部位(以下、温感不足部位と言う。)を、温感不足度合いの大きさ順に順位付けする。すなわち、放熱量差分Qj−Qminが最も大きい温感不足部位の順位を1位とし、放熱量差分Qj−Qminが2番目に大きい温感不足部位の順位を2位とし、残余の温感不足部位についても同様に放熱量差分Qj−Qminの大きさ順に順位を付ける。
続くステップS130では、変数iに1を代入する。続くステップS140では、順位がi番目の温感不足部位を加温できる温感付与デバイスがあるか否かを判定する。
ステップS140にて、i番目の温感不足部位を加温できる温感付与デバイスがないと判定した場合、ステップS150へ進み、変数iに1を加えた後、ステップS130へ戻る。
一方、ステップS140にて、i番目の温感不足部位を温感付与対象とする温感付与デバイスがあると判定した場合、ステップS160へ進み、i番目の温感不足部位を温感付与対象とする温感付与デバイスを起動する。
続くステップS170では、図5に示すデバイスオフ判定を行う。デバイスオフ判定は、ステップS160で起動した温感付与デバイスを停止させるか否かを判定する処理である。
デバイスオフ判定では、まずステップS171に示すように、i番目の温感不足部位の放熱量Qiを算出する。すなわちステップS160で起動した温感付与デバイスによって温感を付与される部位の放熱量Qiを算出する。
続くステップS172では、放熱量適正上限値Yiを呼び出す。放熱量適正上限値Yiは、予め制御装置20に記憶された固定値である。制御装置20は、環境条件、室内空調ユニット10の作動履歴、および乗員が乗車してからの経過時間等に基づいて放熱量適正上限値Yiを算出してもよい。
続くステップS173では、放熱量適正判定を行う。具体的には、i番目の温感不足部位の放熱量Qiが放熱量適正上限値Yiを下回っているか否かを判定する。
ステップS173にて、i番目の温感不足部位の放熱量Qiが放熱量適正上限値Yiを下回っている場合、ステップS174へ進み、放熱量Qiが適正であるので温感付与デバイスを停止させると判定してデバイスオフ判定を終了する。
一方、ステップS173にて、i番目の温感不足部位の放熱量Qiが放熱量適正上限値Yiを下回っていないと判定した場合、ステップS175へ進み、放熱量Qiが適正でないので温感付与デバイスの作動を継続させると判定してデバイスオフ判定を終了する。
図2に示すように、ステップS170のデバイスオフ判定にて温感付与デバイスの作動を継続させると判定した場合、ステップS170を繰り返す。一方、ステップS170のデバイスオフ判定にて温感付与デバイスを停止させると判定した場合、S180へ進む。
ステップS180では、ステップS160で起動した温感付与デバイスを停止させた後、ステップS110へ戻る。
図3〜図5のフローチャートによると、制御装置20は、暖房中の乗員の温感不足部位を検出して温感不足部位について順位付けをし、順位が上位の温感不足部位に温感を与える温感付与デバイスがある場合は、温感不足部位が暖まりを感じるレベルまでその温感付与デバイスを作動させる。暖まりを感じると判定したときには、その温感付与デバイスを停止させ、次の順位の温感不足部位を暖める。そして、これを繰り返す。
これらのシステム作動を決定するために、乗員の放熱量や、放熱量の適正値を設定する必要があるが、その値は、環境条件、室内空調ユニット10の作動履歴、および乗員が乗車してからの経過時間等から、乗員の部位別の放熱量を制御マップとして予め作成して制御装置20に記憶させておく。
本実施形態では、複数の温感付与デバイスが乗員に与える熱量と、複数の温感付与デバイスが作動する順序とを適確に制御することによって、乗員に対して適確な熱量を適確な順番で与えて適確な温熱刺激を与えることができる。そのため、暖房過程での乗員の温感不足を早期に取り除き、乗員に快適性を提供することができる。
本実施形態の温感付与システムは、暖房時の過程において、乗員の温感不足部位を適時検出し、そこに温熱刺激を加えることによって、より快適な温感を乗員に提供することができる。
具体的には、予め温感付与デバイスの搭載状況を確認し、乗員の身体のうち温感を付与できる部位を把握しておく。そして、暖房時に温感不足部位を検出して順位付けし、順位が高い温感不足部に温感を付与できる温感付与デバイスの出力を高める。
これにより乗員に対し、急峻な暖まりを提供し、この温熱刺激により乗員に快が誘発されるので、乗員に快適な温感を提供することができる。
温感付与デバイスが温感を付与している温感不足部位の温熱性が満足なレベルに達したら、その温感付与デバイスを停止させ、次の順位の温感不足部位を温感付与対象とする温感付与デバイスの出力を上げていく。これを繰り返すことによって、熱投入が不足している部位から優先的に温熱刺激を与えることができ、連続的かつ継続的に乗員に快を誘発し続けることができるので、より快適な温感を乗員に提供することができる。
本実施形態では、制御装置20は、乗員の身体の複数部位のそれぞれについて、温感が不足している温感不足部位、および温感が充足している温感充足部位のいずれであるか判定する。そして、制御装置20は、温感不足部位があった場合、温感充足部位よりも温感不足部位に優先的に温感を与えるように温感付与デバイス11〜15の作動を制御する。
これによると、温感不足部位に与える温感を多くし、温感充足部位に与える温感を少なくできるので、乗員の身体の各部位に温感を適切に与えることができるので、省エネルギで乗員の快適性を確保することができる。
本実施形態では、制御装置20は、乗員の身体の複数部位のそれぞれについて放熱量Qjを算出し、複数部位の放熱量Qjから最小放熱量Qminを抽出する。そして、制御装置20は、乗員の身体の複数部位のそれぞれについて、放熱量Qjと最小放熱量Qminとの差分Qj−Qminを算出し、差分Qj−Qminに基づいて温感不足部位および温感充足部位のいずれであるか判定する。
具体的には、制御装置20は、差分Qj−Qminが閾値Xjを上回っている場合、温感不足部位であると判定する。
これによると、乗員の身体の複数部位に対して相対的な放熱量に基づいて温感不足部位および温感充足部位のいずれであるか判定するので、乗員の温感が不足しているか否かの判定を、乗員の実際の感覚に近づけて適切に行うことができる。
本実施形態では、制御装置20は、温感充足部位よりも温感不足部位に優先的に温感を与えるように温感付与デバイス11〜15の作動を制御している場合において、温感不足部位の放熱量Qjが適正域に入ると、温感不足部位に与える温感が減少するように温感付与デバイス11〜15の作動を制御する。
これによると、温感不足がある程度解消された温感不足部位に対して温感を過剰に与えることを抑制できる。
本実施形態では、制御装置20は、温感不足部位のうち温感が最も不足している部位に最も優先的に温感を与えるように温感付与デバイス11〜15の作動を制御する。これによると、乗員の快適性を一層確保することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を適宜組み合わせ可能である。上記実施形態を例えば以下のように種々変形可能である。
(1)上記実施形態では、温感付与デバイスは、シートヒータ11、脹脛ヒータ12、フットウォーマ13、下腿部ヒータ14およびステアリングヒータ15であるが、温感付与デバイスはこれに限定されるものではなく、乗員に温感を与えることのできる種々のデバイスであってもよい。
例えば、上記実施形態では、温感付与デバイスは、寒い時に乗員を加温して乗員に温かい感覚を与えるが、温感付与デバイスは、暑い時に乗員を冷却して乗員に冷たい感覚を与えるものであってもよい。
温感付与デバイスが暑い時に乗員を冷却して乗員に冷たい感覚を与えるものである場合、ステップS114の温感不足判定において、放熱量差分Qj−Qminが温感不足閾値Xjを下回っていると判定した場合、温感不足があると判定するようにすればよい。放熱量差分Qj−Qminが小さいほど乗員からの放熱量が相対的に少なくて冷たい感覚が得られ難くなるので温感不足を感じるからである。
乗員を冷却して乗員に冷たい感覚を与える温感付与デバイスは、例えばペルチェ素子などの冷却用デバイスである。
例えば、温感付与デバイスは、室内空調ユニット10の吹出空気の風向を調整する空調用レジスタであってもよい。
(2)上記実施形態では、温感不足部位の順位付け結果に基づいて各温感付与デバイスを個別に起動または停止させるが、温感不足部位の順位付け結果に基づいて各温感付与デバイスの出力を個別に調整するようにしてもよい。
例えば、順位が上位の温感付与デバイスの出力を大きくし、順位が下位の温感付与デバイスの出力を小さくするようにしてもよい。
10 室内空調ユニット
11 シートヒータ(温感付与デバイス)
12 脹脛ヒータ(温感付与デバイス)
13 フットウォーマ(温感付与デバイス)
14 下腿部ヒータ(温感付与デバイス)
15 ステアリングヒータ(温感付与デバイス)
20 制御部

Claims (4)

  1. 乗員の身体の複数部位に対して互いに独立して温感を与える温感付与デバイス(11、12、13、14、15)と、
    前記複数部位のそれぞれについて、温感が不足している温感不足部位、および温感が充足している温感充足部位のいずれであるかを、前記複数部位のそれぞれの放熱量に基づいて判定し、前記温感不足部位があった場合、前記温感充足部位よりも前記温感不足部位に優先的に温感を与えるように前記温感付与デバイス(11、12、13、14、15)の作動を制御する制御部(20)とを備え
    前記制御部(20)は、前記複数部位の放熱量(Qj)を算出し、前記複数部位の放熱量(Qj)から最小放熱量(Qmin)を抽出し、前記複数部位のそれぞれについて、前記放熱量(Qj)と前記最小放熱量(Qmin)との差分(Qj−Qmin)を算出し、前記差分(Qj−Qmin)に基づいて前記温感不足部位および前記温感充足部位のいずれであるか判定する温感付与システム。
  2. 前記温感付与デバイス(11、12、13、14、15)は、前記乗員に温かい感覚を与えるものであり、
    前記制御部(20)は、前記差分(Qj−Qmin)が閾値(Xj)を上回っている場合、前記温感不足部位であると判定する請求項に記載の温感付与システム。
  3. 前記制御部(20)は、前記温感充足部位よりも前記温感不足部位に優先的に温感を与えるように前記温感付与デバイス(11、12、13、14、15)の作動を制御している場合において、前記温感不足部位の放熱量(Qj)が適正域に入ると、前記温感不足部位に与える温感が減少するように前記温感付与デバイス(11、12、13、14、15)の作動を制御する請求項1または2に記載の温感付与システム。
  4. 前記制御部(20)は、前記温感不足部位のうち温感が最も不足している部位に最も優先的に温感を与えるように前記温感付与デバイス(11、12、13、14、15)の作動を制御する請求項1ないしのいずれか1つに記載の温感付与システム。
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