JP7119730B2 - 状態推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員の状態を推定する状態推定装置に関するものである。
従来より、居眠り運転による交通事故が社会問題となっている。また、車両のアクセル、ブレーキ、ステアリング等の操作を支援する運転支援システムを搭載した車両が実用化されている。特に、このような車両では、集中力が低下しやすくユーザが眠気を感じやすくなるといった傾向がある。
そこで、居眠り運転対策として、眠気等のユーザの状態を推定する装置がある(例えば、特許文献1参照)。この装置は、ユーザの瞬目を検出した瞬目検出情報を取得し、この瞬目検出情報からユーザの瞬目に関連した複数の特徴量を算出している。
特開2018-75255号公報
ところで、上記特許文献1に記載された装置のように、眠気等のユーザの状態を推定するだけでなく、眠気等のユーザの状態に応じてユーザに向けて冷風を送風して乗員を覚醒させるシステムが考えられる。
例えば、カメラにより撮影された画像に基づいて乗員の眠気度合を推定し、乗員の眠気度合が大きくなった場合に乗員に向けて送風する冷風の風量を大きくするといったことが考えられる。
しかし、乗員の顔に風が当たると、その風によって乗員の目の動きに影響を与えてしまう。具体的には、眠くないのに、顔に当たる風によって瞬きの回数が増えてしまったり、顔に当たる風によって瞼を閉じる期間が長くなってしまう。したがって、精度よく乗員の状態を推定することができないという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みたもので、より精度よく乗員の状態を推定できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、空調装置(30)から乗員に向けて送風する空気の流れを調整する送風調整部(32、35、36)と、乗員を撮影した画像における目の動きに基づいて乗員の眠気度合および集中度合の少なくとも一方を含む乗員の状態を推定する状態推定部(S106)と、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう送風調整部を制御する送風制御部(S102、S302)と、を備え、状態推定部は、乗員の顔に当たる空気の流れが低下するよう送風制御部により送風調整部が制御された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定する。
このような構成によれば、状態推定部は、乗員の顔に当たる空気の流れが低下するよう送風制御部により送風調整部が制御された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定するので、より精度よく乗員の状態を推定することができる。
上記目的を達成するため、請求項6に記載の発明は、空調装置(30)から乗員に向けて送風する空気の流れを調整する送風調整部(32、35、36)と、乗員を撮影した画像における目の動きに基づいて乗員の眠気度合および集中度合の少なくとも一方を含む乗員の状態を推定する状態推定部(S106)と、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であるか否かを判定する状態判定部(S202~S203)と、を備え、状態推定部は、状態判定部により乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であると判定された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定する。
このような構成によれば、状態推定部は、状態判定部により乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であると判定された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定するので、より精度よく乗員の状態を推定することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る輻射ヒータ装置を車両に取り付けた様子を示した図である。 状態推定装置のブロック図である。 第1実施形態の制御部のフローチャートである。 第1実施形態の状態推定装置の画像収集を行う期間の冷風の風量と乗員への刺激を行うための冷風の風量変化を示した図である。 第2実施形態の制御部のフローチャートである。 第2実施形態の状態推定装置の画像収集を行う期間の冷風の風量と乗員への刺激を行うための冷風の風量変化を示した図である。 第3実施形態の状態推定装置のブロック図である。 第3実施形態の制御部のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る状態推定装置の構成について図1~図4を用いて説明する。状態推定装置1は、車両のアクセル、ブレーキ、ステアリング等の操作を支援する運転支援システムを搭載した車両に搭載されている。状態推定装置1は、運転支援モードの時には、全ての操作をシステムが実行し、運転支援モードの継続が困難となった時は、システムが運転者に運転操作の引き継ぎを要求するといったシステムを搭載した車両に搭載される。
状態推定装置1は、カメラ10、操作部21および制御部20を備えている。また、制御部20は、空調装置30と接続されている。
カメラ10は、乗員の顔の画像を撮影するものであり、車両前方のインストルメントパネル2に取り付けられている。カメラ10は、撮影した画像を制御部20へ出力する。カメラ10としては、例えば、赤外線カメラを用いることができる。
操作部21は、乗員の操作に応じて眠気検出の有効設定または無効設定を示す信号を制御部20に入力する。操作部21は、インストルメントパネル2等に配置されている。
制御部20は、CPU、メモリ、I/O等を有するコンピュータとして構成されており、CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。制御部20の処理としては、例えば、カメラ10から出力されたカメラ画像から複数の特徴点を抽出し、これらをもとにパターン認識して眠気の度合いを複数段階で推定する処理等ある。
空調装置30は、車両の室内に温度調整された空気を供給するものである。空調装置30は、冷房モード、暖房モード、除湿モード等の設定が可能となっている。空調装置30は、エアコンECU31、送風機32、蒸発器33、ヒータコア34等を備えている。また、送風機32、蒸発器33、ヒータコア34は、空調ケース300の内部に配置されている。
空調ケース300は、車室内最前部のインストルメントパネル2の内側に配置されている。空調ケース300は、その外殻を形成するとともに、車室内への送風空気の空気通路を形成する。
送風機32は、空調ケース300内に導入された内気または外気を車室内に向けて送風する。送風機32は、シロッコファン等の遠心ファンを電動モータにて駆動する電動送風機である。送風機32の電動モータの回転数は、エアコンECU31から出力される制御電圧によって制御される。
蒸発器33は、周知のように空調用冷凍サイクルの減圧器(図示せず)にて減圧された低圧冷媒が導入され、この低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する熱交換器である。
ヒータコア34は、車両走行用の駆動力を出力するエンジンから流出した冷却水を送風空気と熱交換させて、送風空気を加熱する熱交換器である。
インストルメントパネル2には、乗員の上半身に向けて送風空気を吹き出すフェイス開口部が配置されている。また、車両には、車両のフロントウインドシールドの内表面に向けて送風空気を吹き出すデフロスタ開口部、乗員の足元に向けて送風空気を吹き出すフット開口部が配置されている。なお、図1中では、フェイス開口部2aを示しており、デフロスタ開口部およびすフット開口部は省略してある。
冷房モード時において、送風機32が作動を開始すると、空調ケース300内に内気または外気が導入される。空調ケース300内に導入された空気は、蒸発器33によって冷却された後、フェイス開口部、デフロスタ開口部、フット開口部等の開口部から車室内に送風される。
また、暖房モード時において、送風機32が作動を開始すると、空調ケース300内に内気または外気が導入される。空調ケース300内に導入された空気は、ヒータコア34によって加熱された後、フェイス開口部、デフロスタ開口部、フット開口部等の開口部から車室内に送風される。
次に、制御部20の処理について図3を用いて説明する。ここでは、外気温が高く、空調装置30が冷房モードに設定されているものとする。制御部20は、車両のイグニッションスイッチがオン状態になると、図3に示す処理を実施する。
まず、制御部20は、S100にて、眠気検出を実施するか否かを判定する。ここで、操作部から制御部20に眠気検出の無効設定を示す信号が入力されている場合、S100の判定はNOとなり、制御部20は、S110の判定を繰り返し実施する。
また、操作部から制御部20に眠気検出の有効設定を示す信号が入力された場合、S100の判定はYESとなり、制御部20は、S102にて、冷風の吹き出しを停止させる。具体的には、制御部20は、送風機32の作動を停止させるようエアコンECU31に指示する。なお、エアコンECU31は、この指示に応じて送風機32の作動を停止させる。これにより、乗員の顔に送風空気が当たらないようになる。
次に、制御部20は、S104にて、カメラ10の撮影画像を収集する。ここで、制御部20は、眠気検出の推定に必要な所定期間分のカメラ10の撮影画像を収集する。
次に、制御部20は、S106にて、乗員の眠気度合いを推定する。制御部20は、カメラ10の撮影画像から複数の特徴点を抽出し、これらをもとにパターン認識して眠気の度合いを複数段階で推定する。本実施形態では、「眠気なし」、軽い眠気」、「深い眠気」の3段階で乗員の眠気度合いを推定する。ただし、2段階または4段階以上で乗員の眠気度合いを推定してもよい。
ここで、単位時間当たりの瞬きの回数が判定閾値以上の場合、乗員の眠気度合いがより高いと推定する。また、制御部20は、乗員の瞼を閉じている期間が判定閾値未満の場合、乗員の眠気度合いがより高いと推定する。
また、制御部20は、乗員の集中の度合いが低いについても推定する。具体的には、制御部20は、乗員の視線の動きの量が判定閾値未満の場合、乗員の集中の度合いがより低いと推定する。
次に、制御部20は、S108にて、S106にて推定した乗員の眠気度合いおよび乗員の集中の度合いに基づいて乗員に与える刺激の強度とパターンを特定する。制御部20のメモリには、乗員の眠気度合いおよび乗員の集中の度合いに対する乗員に与える刺激の強度とパターンを示す情報が記憶されている。制御部20は、メモリに記憶された情報に基づいて乗員に与える刺激の強度とパターンを特定する。なお、「深い眠気」と推定された場合には、「軽い眠気」と推定された場合よりも乗員に与える刺激がより強くなるよう刺激の強度とパターンを特定する。
次に、制御部20は、S110にて、S108にて特定した刺激の強度とパターンにしたがって刺激風を発生させる。本実施形態の制御部20は、図4に示すように、カメラ10の撮影画像を収集した後、断続的に送風を行って刺激風を発生させる。具体的には、制御部20は、フェイス開口部2aから所定風量の冷風が吹き出されるよう送風機32の送風風量を制御するようエアコンECU31に指示する。なお、エアコンECU31は、この指示に応じて送風機32を作動させる。これにより、乗員の顔に所定風量の冷風が当たるようになる。
そして、一定時間が経過すると、送風機32の作動を停止させるようエアコンECU31に指示する。なお、エアコンECU31は、この指示に応じて送風機32の作動を停止させる。
このような処理を繰り返し実施し、カメラ10の撮影画像を収集する期間外で、断続的に乗員の顔に所定風量の冷風が当たるようにして、乗員に刺激を与える。
以上、説明したように、本状態推定装置は、空調装置30から乗員に向けて送風する空気の流れを調整する送風機32と、乗員を撮影した画像に基づいて乗員の眠気度合および集中度合の少なくとも一方を含む乗員の状態を推定する状態推定部と、を備えている。また、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう送風調整部を制御する送風制御部を備えている。そして、状態推定部は、乗員の顔に当たる空気の流れが低下するよう送風制御部により送風調整部が制御された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定する。
このような構成によれば、状態推定部は、乗員の顔に当たる空気の流れが低下するよう送風制御部により送風調整部が制御された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定するので、より精度よく乗員の状態を推定することができる。
また、送風制御部は、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう空調装置30から乗員に向けて送風する空気の風量を低下させる。
このように、空調装置から乗員に向けて送風する空気の風量を低下させることにより、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させることができる。
また、空調装置30は、乗員に向けて送風する空気の風量を調整する送風機32を備えている。そして、送風制御部は、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう送風機32の送風風量を低下させる。このように、送風機の送風風量を低下させることにより、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る状態推定装置1の構成について図5~図6を用いて説明する。本実施形態の状態推定装置のハード構成は上記第1実施形態に示したものと同じである。上記第1実施形態の状態推定装置1の制御部20は、S102にて、冷風の吹き出しを停止させたが、本実施形態の状態推定装置1の制御部20は、S202~S203にて、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であるか否かを判定する。そして、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であると判定された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定する。
操作部から制御部20に眠気検出の有効設定を示す信号が入力された場合、S100の判定はYESとなり、制御部20は、S202にて、フェイス開口部2aから冷風が出ていないか否かを判定する。なお、送風機32が作動している場合には、フェイス開口部2aから冷風が出ていると判定し、送風機32が停止している場合には、フェイス開口部2aから冷風が出ていないと判定する。
ここで、送風機32が作動していない場合には、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であるとして、S104以降の処理へ進み、乗員の状態を推定する。
また、送風機32が作動している場合には、制御部20は、S203にて、フェイス開口部2aから送風される空気の風量が所定風量以下であるか否かを判定する。具体的には、エアコンECU31からエアコンECU31に出力される送風機32の電動モータの制御電圧に基づいてフェイス開口部2aから送風される空気の風量が所定風量以下であるか否かを判定する。
ここで、送風機32の電動モータの制御電圧が所定電圧未満となっており、図6に示すように、フェイス開口部2aから送風される空気の風量が所定風量以下となっている場合、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であるとして、S104以降の処理へ進み、乗員の状態を推定する。
上記したように、S202~S203にて、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であるか否かを判定し、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であると判定された場合、S104以降の処理へ進み、乗員の状態を推定する。
また、送風機32の電動モータの制御電圧が所定電圧以上となっている場合、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態でないとして、S203の判定はNOとなり、乗員の状態の推定を実施することなく、S100へ戻る。
以上、説明したように、本実施形態の本状態推定装置は、空調装置30から乗員に向けて送風する空気の流れを調整する送風調整部を備えている。また、乗員を撮影した画像に基づいて乗員の眠気度合および集中度合の少なくとも一方を含む乗員の状態を推定する状態推定部を備えている。また、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であるか否かを判定する状態判定部を備えている。そして、状態推定部は、状態判定部により乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であると判定された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定する。
このような構成によれば、状態推定部は、状態判定部により乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であると判定された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定するので、より精度よく乗員の状態を推定することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る状態推定装置1の構成について図7を用いて説明する。本実施形態の状態推定装置は、上記第1実施形態の状態推定装置に対し、更に、アクチュエータ35および可変ルーバー36を備えている。
アクチュエータ35は、可変ルーバー36を駆動するためのものである。アクチュエータ35は、エアコンECU31から出力される制御信号に応じて可変ルーバー36を変位させる。
可変ルーバー36は、フェイス開口部2aから送風される空気の向きを上下方向に変化させるためのものであり、フェイス開口部2aに配置されている。可変ルーバー36は、枠組みに隙間をあけて平行に組んだ複数の羽板により構成されている。
操作部から制御部20に眠気検出の有効設定を示す信号が入力された場合、S100の判定はYESとなり、制御部20は、S302にて、冷風の向きを乗員の顔から外すようエアコンECU31に指示する。すなわち、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう可変ルーバー36の向きを制御する。具体的には、フェイス開口部2aから送風される空気の向きが最も上下方向下側を向くようエアコンECU31に指示する。
エアコンECU31は、この指示に応じてフェイス開口部2aから送風される空気の向きが最も上下方向下側を向くようアクチュエータ35を制御する。これにより、冷風の向きが乗員の顔から外れ、乗員の顔に冷風が当たらないようになる。
次に、制御部20は、S104にて、カメラ10の撮影画像を収集し、S106にて、乗員の眠気度合いおよび集中度合いを推定する。そして、S108にて、乗員に与える刺激の強度とパターンを特定し、S110にて、刺激風を発生させ、S112へと進む。
なお、この際、フェイス開口部2aから送風される空気の向きがフェイス開口部2aの中央を向くようエアコンECU31に指示する。エアコンECU31は、この指示に応じてフェイス開口部2aから送風される空気の向きがフェイス開口部2aの中央を向くようアクチュエータ35を制御する。これにより、冷風の向きが乗員の顔に当たるようになる。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
また、送風制御部は、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう空調装置30から乗員に向けて送風する空気の向きを変化させる。このように、空調装置30から乗員に向けて送風する空気の向きを変化させることで、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させることができる。
また、乗員に向けて送風する空気を吹き出す開口部2aに配置され、空調装置30から乗員に向けて送風する空気の向きを変化させる可変ルーバー36を備えている。そして、送風制御部は、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう可変ルーバー36の向きを制御する。
このように、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう可変ルーバー36の向きを制御することで、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させることもできる。また、乗員の顔に空気を当てずに、乗員の体に空気を当てることもできる。すなわち、眠気度合いおよび集中度合いの推定に影響しない刺激風を送風することができる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、フェイス開口部2aから送風される冷風で乗員を刺激したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、乗員が着座するシートに埋設されたシート空調装置から乗員の体に向けて冷風を吹き出すことにより乗員を刺激するようにしてもよい。また、フェイス開口部2aから送風される冷風と、シート空調装置から送風される冷風の両方で乗員を刺激するようにしてもよい。
(2)上記各実施形態では、冷風で乗員を刺激したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、蒸発器33による冷却が行われいていない送風空気やヒータコア34により加熱された温風で乗員を刺激してもよい。
(3)上記第1実施形態では、カメラ10の画像収集期間に送風機32の作動を停止させたが、乗員に当たる空気の風量が閾値未満となるよう送風機32の送風風量を低下させるようにしてもよい。
(4)本状態推定装置1を、バス、タクシー、トラック、電車、工事用車両、船舶、航空機等の移動体等に搭載することもできる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、状態推定装置は、空調装置から乗員に向けて送風する空気の流れを調整する送風調整部を備えている。また、乗員を撮影した画像に基づいて乗員の眠気度合および集中度合の少なくとも一方を含む乗員の状態を推定する状態推定部を備えている。また、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう送風調整部を制御する送風制御部を備えている。そして、状態推定部は、乗員の顔に当たる空気の流れが低下するよう送風制御部により送風調整部が制御された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定する。
また、第2の観点によれば、送風制御部は、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう空調装置から乗員に向けて送風する空気の風量を低下させる。このように、空調装置から乗員に向けて送風する空気の風量を低下させることで、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させることができる。
また、第3の観点によれば、空調装置は、乗員に向けて送風する空気の風量を調整する送風機を備え、送風制御部は、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう送風機の送風風量を低下させる。このように、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう送風機の送風風量を低下させることで、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させることができる。
また、第4の観点によれば、送風制御部は、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるよう空調装置から乗員に向けて送風する空気の向きを変化させる。このように、空調装置から乗員に向けて送風する空気の向きを変化させることで、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させることができる。
また、第5の観点によれば、状態推定装置は、乗員に向けて送風する空気を吹き出す開口部に配置され、空調装置から乗員に向けて送風する空気の向きを変化させるルーバーを備えている。そして、送風制御部は、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させるようルーバーの向きを制御する。
このように、ルーバーの向きを制御することで、乗員の顔に当たる空気の流れを低下させることができる。また、例えば、乗員の顔に空気を当てずに、乗員に体に向けて空気を送風することもできる。
また、第6の観点によれば、状態推定装置は、空調装置から乗員に向けて送風する空気の流れを調整する送風調整部を備えている。また、乗員を撮影した画像に基づいて乗員の眠気度合および集中度合の少なくとも一方を含む乗員の状態を推定する状態推定部を備えている。また、乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であるか否かを判定する状態判定部を備えている。そして、状態推定部は、状態判定部により乗員の顔に当たる空気の流れが低下した状態であると判定された状態で、乗員の眠気度合および集中度合を含む乗員の状態を推定する。
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、送風機32、アクチュエータ35、可変ルーバー36が送風調整部に相当し、S106が状態推定部に相当し、S102、S302が送風制御部に相当する。
1 状態推定装置
2 インストルメントパネル
10 カメラ
20 制御部
30 空調装置
32 送風機
33 蒸発器
35 アクチュエータ
36 開閉ドア

Claims (8)

  1. 空調装置(30)から乗員に向けて送風する空気の流れを調整する送風調整部(32、35、36)と、
    前記乗員を撮影した画像における目の動きに基づいて前記乗員の眠気度合および集中度合の少なくとも一方を含む前記乗員の状態を推定する状態推定部(S106)と、
    前記乗員の顔に当たる前記空気の流れを低下させるよう前記送風調整部を制御する送風制御部(S102、S302)と、を備え、
    前記状態推定部は、前記乗員の顔に当たる前記空気の流れが低下するよう前記送風制御部により前記送風調整部が制御された状態で、前記乗員の眠気度合および集中度合を含む前記乗員の状態を推定する状態推定装置。
  2. 前記送風制御部は、前記乗員の顔に当たる前記空気の流れを低下させるよう前記空調装置から前記乗員に向けて送風する前記空気の風量を低下させる請求項1に記載の状態推定装置。
  3. 前記空調装置は、前記乗員に向けて送風する前記空気の風量を調整する送風機(32)を備え、
    前記送風制御部は、前記乗員の顔に当たる前記空気の流れを低下させるよう前記送風機の送風風量を低下させる請求項2に記載の状態推定装置。
  4. 前記送風制御部は、前記乗員の顔に当たる前記空気の流れを低下させるよう前記空調装置から前記乗員に向けて送風する前記空気の向きを変化させる請求項3に記載の状態推定装置。
  5. 前記乗員に向けて送風する前記空気を吹き出す開口部(2a)に配置され、前記空調装置から前記乗員に向けて送風する前記空気の向きを変化させる可変ルーバー(36)を備え、
    前記送風制御部は、前記乗員の顔に当たる前記空気の流れを低下させるよう前記可変ルーバーの向きを制御する請求項4に記載の状態推定装置。
  6. 空調装置(30)から乗員に向けて送風する空気の流れを調整する送風調整部(32、35、36)と、
    前記乗員を撮影した画像における目の動きに基づいて前記乗員の眠気度合および集中度合の少なくとも一方を含む前記乗員の状態を推定する状態推定部(S106)と、
    前記乗員の顔に当たる前記空気の流れが低下した状態であるか否かを判定する状態判定部(S202~S203)と、を備え、
    前記状態推定部は、前記状態判定部により前記乗員の顔に当たる前記空気の流れが低下した状態であると判定された状態で、前記乗員の眠気度合および集中度合を含む前記乗員の状態を推定する状態推定装置。
  7. 前記状態推定部は、前記乗員を撮影した画像における瞬きの回数または瞼を閉じている期間に基づいて前記乗員の眠気度合を含む前記乗員の状態を推定する、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の状態推定装置。
  8. 前記状態推定部は、前記乗員を撮影した画像における乗員の視線の動きの量に基づいて前記乗員の集中度合を含む前記乗員の状態を推定する、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の状態推定装置。
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