JP7089625B1 - 銀行手続支援方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2では、顧客が撮影した写真付証明書を基に本人確認を行うことができる本人確認システムを提案している。
しかし、特許文献1のように、全ての手続きをビデオ通話で完了させる方法では、ビデオ通話を開始した後に、本人確認書類などの撮影を行うと通話時間が冗長になってしまう可能性があり、またビデオ通話で確定させた申込内容で手続を完了させてしまうと、間違いや勘違いが生じるなど、信頼性に問題がある。
また、特許文献2では、本人確認用の画像撮影を確実に行うためのサポートをオペレータが行うことができるが、銀行手続の申込を完了させるまでのシステムを提案するものではない。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の銀行手続支援方法において、前記サーバBは、前記ビデオ通話ステップで確定した申込内容を前記銀行端末Cから取得して前記顧客端末Aに提供する申込内容提供ステップと、前記申込内容に対する取引認証を前記顧客端末Aから取得して前記銀行端末Cに提供する申込認証ステップとを有することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の銀行手続支援方法において、前記本人確認情報を、前記顧客が既に保有しているキャッシュカード又は通帳の撮影情報としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法において、前記サーバBは、前記受付ステップに先立って、前記顧客端末Aから入力される前記手続名を取得し、前記手続名で特定される手続待ちの人数を前記顧客端末Aに対して提供する受付前手続待状況連絡ステップを有することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法において、前記サーバBは、前記受付ステップの後に、前記手続名で特定される手続待ちの人数を前記顧客端末Aに対して提供する手続待状況連絡ステップを有することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法において、前記サーバBは、前記受付ステップにおける情報取得時刻が受付時間内であるかを判断する受付時刻判断ステップを有し、前記受付時刻判断ステップでは、前記受付時間外であると判断すると、前記受付確認ステップを行わず、前記顧客端末Aに対して前記受付時間外であることを通知することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法において、前記本人確認情報には、ICチップが組み込まれており、前記サーバBは、前記受付ステップまでに、前記顧客に対して、前記ICチップの読み取りと、前記ICチップの読み取りに必要な暗証番号の入力を要求し、前記ICチップの読み取りができない場合には、前記顧客に対して、前記ICチップが組み込まれた前記顔写真付き本人確認書類の厚みが判別できる厚み撮影データを要求し、前記厚み撮影データによって厚み判定を行い、前記厚み判定により、前記顔写真付き本人確認書類が真正でない場合には、前記受付確認ステップを行うことなく、前記顧客端末Aに対して受付不可を通知することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法において、前記サーバBは、前記受付ステップに先立って、普通預金口座開設、氏名・住所・電話番号変更、キャッシュカードの発行・再発行、及びキャッシュカードの紛失・盗難、の少なくともいずれかの手続を行う際に、本人認証として用いるID登録を行うID登録ステップを有し、前記ビデオ通話ステップを行う際には、前記ID登録がなされていない前記顧客に対しては、前記通話開始指示とともに暗証入力を要求し、前記ID登録がなされている前記顧客に対しては、前記暗証入力を要求することなく前記通話開始指示を要求することを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項8に記載の銀行手続支援方法において、前記ID登録ステップでは、前記顧客に対して、写真付き本人確認書類に組み込まれたICチップの読み取りと、前記ICチップの読み取りに必要な暗証番号の入力と、前記顧客の顔撮影データの送信と、口座情報及びキャッシュカードの暗証番号の入力とを要求し、前記ICチップの読み取りができること、前記顔撮影データと前記本人確認書類の前記顔写真とによる顔照合で一致すること、前記キャッシュカードの前記暗証番号が前記口座情報による暗証番号と一致すること、前記ICチップから読み取ったコードデータと前記口座情報とが一致することをID登録条件として前記ID登録を行うことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項9に記載の銀行手続支援方法において、前記ID登録ステップにおいて、前記ID登録条件の少なくとも1つを満たさない場合には、ビデオ通話による前記ID登録を行えることを前記顧客に対して案内することを特徴とする。
本実施の形態によれば、ビデオ通話ステップに入る前に、あらかじめ本人確認情報を銀行端末で取得することで、本人確認情報を得るまでの冗長な時間を無くすことができるとともに、例えば顧客に応じた適切な対応方法や対応者を選択できるのでビデオ通話をスムーズに行える。また、本実施の形態によれば、ビデオ通話ステップに入る前に、顔照合によって本人確認を行い、一致性情報を提供することで、ビデオ通話では一致性の高さに応じた本人確認を行えばよく、ビデオ通話に要する時間を短縮することができる。また、本実施の形態によれば、ビデオ通話に入る前に、顧客情報を確認することができるので、顧客に応じた適切な対応方法や対応者を選択できるのでビデオ通話をスムーズに行える。また、本実施の形態によれば、申込内容項目については、銀行端末からの操作によって顧客端末に提供し、顧客端末では択一的な選択指示の入力とすることで、顧客負担が低減される上に、通話時間が冗長になることがなく、信頼性の高い申込手続を実現できる。
本実施の形態によれば、キャッシュカード又は通帳によってあらかじめ登録している顧客情報を用いることができる。
本実施の形態によれば、顧客は本人確認書類の撮影などの手続に入る前に、手続待ちの人数を把握できることで、申込手続きを開始するか否かを判断でき、銀行では、混雑を事前に避けることができる。
本実施の形態によれば、ビデオ通話が開始するまでの時間予測を行うことができ、ビデオ通話までに待ち時間が必要な場合のストレスを低減できる。
本実施の形態によれば、受付確認ステップに入る前に、ビデオ通話による手続きができないことを判断することで、受付確認ステップにおける業務の発生を無くすことができる。
本実施の形態によれば、ICチップが読み取れる場合には、少なくとも所持認証が行え、ICチップの読み取りができない場合には、偽造である可能性があるため所持認証が行えない。そこで、厚み判定により、顔写真付き本人確認書類が真正でない場合には、受付確認ステップを行うことなく、顧客端末に対して受付不可を通知するが、真正であることが判定できればビデオ通話ステップを行うことができ、例えば、単に暗証番号の入力間違いや読み取り操作の不備などが理由である場合には、ビデオ通話ステップを行うことができる。
本実施の形態によれば、あらかじめID登録を行うことで、ビデオ通話ステップを行う際の暗証入力を省略することができる。
本実施の形態によれば、ICチップの読み取り、顔照合での一致、キャッシュカードの暗証番号の一致、及びコードデータと口座情報との一致をID登録条件とすることでセキュリティーの強度を高くすることができる。
本実施の形態によれば、ID登録条件の少なくとも1つを満たさない場合には、ビデオ通話によるID登録を行えることで利便性が高い。
図1は本実施例による銀行手続支援方法を示すフローチャートであり、図2から図29は、それぞれの手続きにおける画面イメージを示している。
顧客が操作する顧客端末Aと、サーバBと、行員が操作する銀行端末Cとはインターネットなどの通信回線によって接続される。サーバBと銀行端末Cとは専用回線で接続されるが、インターネットなどの公衆回線を利用してもよい。
顧客は、あらかじめ本実施例による銀行手続支援方法を行うためのアプリケーションソフトウェアを顧客端末Aにダウンロードしておく。
図2は、顧客端末Aでのメニュー画面と手続待ちの人数の表示画面を示している。
図2(a)に示すように、顧客端末Aでは、例えば、手続メニューには、普通預金口座開設、氏名・住所・電話番号変更、キャッシュカードの発行・再発行、及びキャッシュカードの紛失・盗難が表示される。
普通預金口座開設、氏名・住所・電話番号変更、キャッシュカードの発行・再発行、及びキャッシュカードの紛失・盗難が手続名である。
図2(b)に示すように、顧客端末Aでは、選択した手続名の手続待ちの人数が表示される(S4)。
S3における手続待ちの人数の算出では、S7における受付が完了した後で、S15における通話可能状態からS26におけるビデオ通話終了までのいずれかまでの件数を算出する。
顧客は、表示された手続待ちの人数を見て手続きを行うか否かを判断することができる。図2(b)において「順番を待つ」を指示した場合には手続きを続行し、「お手続を中止」を指示した場合には手続を行わない。
このように、サーバBは、S7における受付ステップに先立って、顧客端末Aから入力される手続名を取得し、手続名で特定される手続待ちの人数を顧客端末Aに対して提供する受付前手続待状況連絡ステップ(S4)を有することで、顧客は本人確認書類の撮影などの手続(S6)に入る前に、手続待ちの人数を把握でき、申込手続きを開始するか否かを判断でき、銀行では、混雑を事前に避けることができる。
図3は、顧客情報入力画面を示している。
S5では、顧客情報として、例えば図3(a)に示す「カナ氏名」と、図3(b)に示す「携帯電話番号」との入力を行う。
図4から図6は、写真付き本人確認書類として運転免許証の撮影を促す画面である。なお、本人確認書類として運転免許証の代わりにマイナンバーカードを用いることもできる。
図4(a)は撮影対象や操作の説明画面であり、図4(b)は運転免許証のおもて面撮影を促す画面である。
図5(a)は撮影された運転免許証のおもて面を表示するとともに撮影状態の確認を求める画面であり、図5(b)は運転免許証のうら面撮影を促す画面である。
図6(a)は撮影された運転免許証のうら面を表示するとともに撮影状態の確認を求める画面であり、図6(b)は撮影完了を示す画面である。
図7(a)はキャッシュカードの有無を確認する選択画面であり、図7(a)で「キャッシュカードを持っている」を指示した場合には、図7(b)に示すように撮影を促す画面に遷移する。
なお、図7(a)で「キャッシュカードを持っていない」を指示した場合には、キャッシュカードに代えて通帳の撮影を促す画面に遷移する(図示せず)。
図8(a)はキャッシュカードの撮影を促す画面であり、図8(b)は撮影されたキャッシュカードを表示するとともに撮影状態の確認を求める画面である。
図8(b)に示す画面において、「OK」を指示することで、S2で選択された手続名、S5において入力された顧客情報、及びS6において撮影された本人確認書類が顧客端末AからサーバBに送信される。
本人確認情報を、写真付き本人確認書類の撮影情報とすることで、その後に行われるビデオ通話における本人確認を行いやすく、手続の信頼性を高めることができる。
また、本人確認情報を、顧客が既に保有しているキャッシュカード又は通帳の撮影情報とすることで、キャッシュカード又は通帳によってあらかじめ登録している顧客情報を用いることができる。
サーバBは、受付ステップ(S7)における情報取得時刻が受付時間内であるかを判断する受付時刻判断ステップ(S8)を有しており、S8における受付時刻判断ステップでは、受付時間外であると判断すると(S8でNo)、受付確認ステップ(S10)を行わず、顧客端末Aに対して受付時間外であることを通知する。
顧客端末Aでは、受付時間外である通知が表示される(S9)。
図9は、受付時間外であることを表示する画面である。
このように、受付確認ステップ(S10)に入る前に、ビデオ通話による手続きができないことを判断することで、受付確認ステップ(S10)における業務の発生を無くすことができる。
図10は、受付完了であることを表示する画面であり、図10(a)に示す受付完了通知の画面において、「OK」を指示することで、図10(b)に示すように、手続きの待ち状況として手続待ちの人数が表示される(S11)。
このように、サーバBは、受付ステップ(S7)の後に、手続名で特定される手続待ちの人数を顧客端末Aに対して提供する手続待状況連絡ステップ(S11)を有することで、ビデオ通話が開始するまでの時間予測を行うことができ、ビデオ通話までに待ち時間が必要な場合のストレスを低減できる。また、図10(b)に示すように、この段階で手続の中止を選択することができる。
S10による受付確認ステップによって、銀行端末Cでは、手続名、顧客情報、及び本人確認情報が受付案件として表示される。
図11、図12は受付案件を表示する画面である。
図11では、受付案件について、顧客情報及び本人確認書類としての運転免許証とを表示している。図11に示す画面において、行員が「担当開始」を指示することで、指示した行員が受付確認を担当する。
図12に示すように、行員が担当を開始した後には「顧客確認」を指示することで(S12)、あらかじめ登録している顧客情報を表示することができる(S13)。
図13は、顧客情報表示画面である。
図13に示すように、受付情報とともに、あらかじめ登録されている顧客情報が表示され、受付情報と登録情報とを比較して顧客情報を確認することができる。
なお、図13に示す「AML検索」を指示することで、不正取引の有無などについての検索を行うことができる。
行員は、顧客情報の確認の結果、担当を解除することができ、顧客に応じた適切な対応方法や対応者を選択できる。
このように、サーバBは、受付確認ステップ(S10)の後に、銀行端末Cからの指示によって顧客に対して既に保有する顧客情報を銀行端末Cに提供する顧客情報確認ステップ(S13)を有することで、ビデオ通話に入る前に、顧客情報を確認することができ、顧客に応じた適切な対応方法や対応者を選択できるのでビデオ通話をスムーズに行える。
図14は、顧客情報確認後の画面である。図14に示す「通話可能指示」を指示することで銀行端末CからサーバBに通話可能指示が送信される。
図15は、顧客端末における通話可能表示を示す画面である。
図15に示すように、顧客端末Aで通話可能を示す「ビデオ通話開始」が表示され、顧客が「ビデオ通話開始」を指示することで(S17)、ビデオ通話接続が行われ(S18)、ビデオ通話が開始される(S19)。
図16は、顧客が「ビデオ通話開始」を指示するまでの銀行端末での画面である。図16に示すように、顧客が「ビデオ通話開始」を指示するまではビデオ通話接続はされずに待機状態となる。
このように、銀行端末Cからの指示によってビデオ通話接続を行わず、顧客端末Aからの指示によってビデオ通話接続を行うことで、顧客の安心感を確保することができる。
図17から図19に示すように、ビデオ通話接続がなされた状態では、相互に映像を用いたビデオ通話を行うことができる。
なお、図17(b)に示す「録画」アイコンを指示することでビデオ通話を録画することができる。
また、図18(b)に示す「写真」アイコンを指示することで写真撮影をすることができる。
また、図19(b)に示す「画面共有」アイコンを指示することで、表示される画面を共有することができる(S20)。
ビデオ通話ステップ(S18)では、相互に映像を用いたビデオ通話を行うことで本人確認を行い、その後に画面共有によって申込内容項目の入力が行われる(S21)。
図20から図22は、顧客端末Aにおける申込内容項目を示す画面である。
このように、銀行端末Cからの操作によって申込内容項目が顧客端末Aに提供され、顧客端末Aでは択一的な選択指示による入力が行われることで申込内容が確定される。
図23は、顧客端末Aにおける確認指示画面とビデオ終了画面である。
図23(a)に示す「受付内容を確定する」を指示することで、顧客端末Aから確認指示が送信され、ビデオ通話が終了すると図23(b)に示すように、手続完了通知が表示される。
サーバBに申込内容がアップロードされると(S28)、サーバBは顧客端末Aに対して通知を行い、顧客端末Aからの操作によってアップロードされた申込内容を顧客端末Aで表示させることができ(S29)、顧客端末Aから取引認証をサーバBに送信する(S30)。
このように、S29における申込内容提供ステップでは、ビデオ通話ステップ(S19)で確定した申込内容を銀行端末Cから取得して顧客端末Aに提供する。
このように、S32における申込認証ステップでは、申込内容に対する取引認証を顧客端末Aから取得して銀行端末Cに提供する。
銀行端末Cでは行員が認証を行うことで(S33)、サーバBでは申込完了を行う(S34)。
図24は顧客端末Aにおけるビデオ通話後の説明を示す画面、図25は顧客端末Aにおける受付内容確認を促す画面、図26は顧客端末Aにおける受付内容確認画面、図27は顧客端末Aにおける暗証番号の設定画面、図28は顧客端末Aにおける署名登録画面、図29は顧客端末Aにおける手続完了画面である。
図25(b)に示す「受付内容確認」を指示することで、図26に示す受付内容が表示される。
図26に示す画面にて内容を確認した後に「お手続きに進む」を指示すると、図27に示す暗証番号の設定と、図28(b)に示す署名登録を行うことで、図29に示すように顧客の手続は完了する。
また、本実施例によれば、申込内容項目については、銀行端末Cからの操作によって顧客端末Aに提供し、顧客端末Aでは択一的な選択指示の入力とすることで、顧客負担が低減される上に、通話時間が冗長になることがなく、信頼性の高い申込手続を実現できる。
なお、本実施例では、普通預金口座開設の手続を用いて説明したが、基本的な手続方法はその他の手続においても同様である。
図30及び図31は本実施例による銀行手続支援方法を示すフローチャートである。なお、上記実施例と同一のステップには同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、本人確認書類として、ICチップが組み込まれた顔写真付き本人確認書類を用いるものであり、例えば、ICチップが組み込まれた免許証やマイナンバーカードを用いることができる。
サーバBは、受付ステップ(S7)までに、顧客に対して、ICチップの読み取りと、ICチップの読み取りに必要な暗証番号の入力を要求する。
顧客は、顧客端末Aを用いて、S5における顧客情報を入力するとともに、ICチップの読み取りを行い、ICチップの読み取りに必要な暗証番号を入力する(S41)。
顧客は、顧客端末Aを用いて、顔写真付き本人確認書類の厚みが判別できる厚み撮影を行い、厚み撮影データをサーバBに送信する(S44)。
サーバBでは、厚み撮影データによって厚み判定を行う(S45)。例えば、ICチップが組み込まれた顔写真付き本人確認書類の単なるコピー機による複製である場合には、本来の本人確認書類より薄くなり、あるいは本人確認書類の表面に複写物を貼り付けている場合には、本来の本人確認書類より厚くなるため、厚みによって真偽判定を行える。なお、厚み判定とともに又は厚み判定に代えて、表面材質判定、色判定、色彩判定を行ってもよく、本人確認書類がセキュリティーデザインを有する場合にはセキュリティーデザイン判定を行うこともできる。
サーバBは、受付ステップ7までに、顧客に対して、写真付き本人確認書類の撮影情報、顧客が既に保有しているキャッシュカード又は通帳の撮影情報、及び顔撮影データを要求し、S46では写真付き本人確認書類と、顧客が既に保有しているキャッシュカード又は通帳との撮影を行い、S47では顔撮影を行い、サーバBに送信する。
サーバBでは、顔撮影データと本人確認書類の顔写真とによって顔照合を行い、顔照合による判定を行う(S48)。
なお、ICチップのコードデータを認識できず、IC読み取りが成功しなかったと判断した場合であっても(S42においてNo)、厚み判定(S45)で真正であると判断されれば、S48における顔照合による判定により、一致又は一致性が高い場合には、受付可能とし(S49においてYes)、受付を行い(S7)、手続名、顧客情報、及び本人確認情報を取得する。
また、顔照合による判定(S48)で不一致であると判断し、受付可能ではない場合(S49においてNo)には、受付確認ステップを行うことなく、顧客端末Aに対して受付不可を通知する(S50)。
このように、ビデオ通話ステップに入る前に、顔照合によって本人確認を行い、一致性情報を提供することで、ビデオ通話では一致性の高さに応じた本人確認を行えばよく、ビデオ通話に要する時間を短縮することができる。
また、本実施例では、顧客が顧客端末Aから取引認証をサーバBに送信する(S30)だけではなく、顧客が暗証入力を行い(S53)、この暗証がサーバBで認証された場合(S54)に、サーバBは、顧客端末Aからの取引認証を受信し(S31)、銀行端末Cに取引認証を表示する(S32)。
ここで、S51及びS53における暗証には、例えばキャッシュカードの暗証番号を用いることができる。
このように、暗証入力を条件とすることで、ビデオ通話及び取引認証における本人確認を行うことができる。
顧客は、ID登録を行うことで、銀行手続や、残高等の照会や、更新系の金融取引をセルフで行うことができる。ここでセルフとは、銀行員と相対することなく行える手続であり、ビデオ通話によって相対することもなく行える手続である。
従って、ID登録ステップでは、本人確認を行い、ID登録を行う銀行の顧客であることを確認の上で、口座と紐づけてIDを発行する。なお、ID登録を行う銀行のキャッシュカード発行済みの普通預金所持者であることを必要とする。
ID登録を行う上では、図32に示すID/PW登録を前提とし、図33に示すアプリを用いたセルフ認証手続、又は図34に示すビデオ通話認証手続を必要とする。
図32に示すID/PW登録では、顧客は顧客端末Aを操作し、顧客が用いるメールアドレスを送信する(S61)。
メールアドレスを受信したサーバBでは、アカウント登録を行い(S62)、認証用メールを送信する(S63)。
顧客は、認証用メールを受信し(S64)、この認証用メールを開封し(S65)、パスワード(PW)と電話番号とを入力して送信する(S66)。電話番号は顧客端末Aが有するものであることが好ましいが、顧客端末Aとは別の携帯端末であってもよい。
パスワードと電話番号とを受信したサーバBでは、パスワードを登録し(S67)、受信した電話番号宛に認証コードを送信する(S68)。
顧客は、認証コードを受信すると(S69)、受信した認証コードを送信する(S70)。
顧客が入力した認証コードをサーバBが受信するとID/PW登録が行われる(S71)。
図32に示すID/PW登録が完了すると、顧客は図33に示すアプリを用いたセルフ認証手続、又は図34に示すビデオ通話認証手続を行うことができる。
図33に示すように、顧客がアプリでの登録を選択すると(S82)、サーバBではアプリでの受付を行い(S83)、顧客に対して、写真付き本人確認書類に組み込まれたICチップの読み取りと、ICチップの読み取りに必要な暗証番号の入力と、顧客の顔撮影データの送信と、口座情報及びキャッシュカードの暗証番号の入力とを要求する(S84)。
顧客は、顧客端末Aを用いて、本人確認書類に組み込まれたICチップの読み取りを行い、ICチップの読み取りに必要な暗証番号を入力する(S85)。
このように、アプリでの登録を行う場合には、ICチップが組み込まれた顔写真付き本人確認書類を必要とし、例えば、ICチップが組み込まれた免許証やマイナンバーカードを用いることができる。
IC読み取りが成功しなかったと判断すると(S86においてNo)、ビデオ通話受付時間内であるかを判断する(S87)。
S87におけるビデオ通話受付時刻判断ステップでは、受付時間外であると判断すると(S87でNo)、顧客端末Aに対して受付時間外であることを通知する(S88)。
S87におけるビデオ通話受付時刻判断ステップで、受付時間内であると判断すると(S87でYes)、顧客端末Aに対してビデオ通話登録を案内する(S89)。
サーバBでは、顔撮影データと本人確認書類の顔写真とによって顔照合を行い、顔照合による判定を行う(S92)。
顔照合による判定により、不一致である場合(S92においてNo)には、ビデオ通話受付時間内であるかを判断し(S87)、受付時間外であると判断すると(S87でNo)、顧客端末Aに対して受付時間外であることを通知し(S88)、受付時間内であると判断すると(S87でYes)、顧客端末Aに対してビデオ通話登録を案内する(S89)。
サーバBでは、キャッシュカードの暗証番号が口座情報として登録されている暗証番号と一致するか否かを判断する(S94)。
キャッシュカードの暗証番号による判定により、不一致である場合(S94においてNo)には、ビデオ通話受付時間内であるかを判断し(S87)、受付時間外であると判断すると(S87でNo)、顧客端末Aに対して受付時間外であることを通知し(S88)、受付時間内であると判断すると(S87でYes)、顧客端末Aに対してビデオ通話登録を案内する(S89)。
ICチップのコードデータと口座情報とによる判定により、不一致である場合(S95においてNo)には、ビデオ通話受付時間内であるかを判断し(S87)、受付時間外であると判断すると(S87でNo)、顧客端末Aに対して受付時間外であることを通知し(S88)、受付時間内であると判断すると(S87でYes)、顧客端末Aに対してビデオ通話登録を案内する(S89)。
S96による本人確認済通知を受けた顧客は、パスコードを入力し(S97)、生体認証を送信する(S98)ことで、サーバBでは、パスコード・生体認証登録を行い(S99)、顧客に対して登録完了通知を送信する(S100)。
このように、ICチップの読み取り、顔照合での一致、キャッシュカードの暗証番号の一致、及びコードデータと口座情報との一致をID登録条件とすることでセキュリティーの強度を高くすることができる。
また、ID登録条件の少なくとも1つを満たさない場合には、ビデオ通話によるID登録を行えることで利便性が高い。
このように、サーバBは、S109における確認書類データ受付ステップに先立って、待人数を顧客端末Aに対して提供することで、顧客は本人確認書類の撮影などの手続(S108)に入る前に、待人数を把握することで、ビデオ通話手続きを開始するか否かを判断でき、銀行では、混雑を事前に避けることができる。
S107では、顧客情報として例えば「カナ氏名」の入力を行い、S108では、本人確認書類の撮影を行い、S109ではキャッシュカードの撮影を行い、これらのデータをサーバBに送信する。ここでの本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードを用いることができるが、ICチップや顔写真付きである必要はない。
サーバBは、データ受付ステップ(S110)における情報取得時刻が受付時間内であるかを判断する受付時刻判断ステップ(S111)を有している。S111における受付時刻判断ステップでは、受付時間外であると判断すると(S111でNo)、顧客端末Aに対して受付時間外であることを通知する。顧客端末Aでは、受付時間外である通知が表示される(S112)。受付時間内であると判断すると(S111でYes)、顧客端末Aに対して受付待ちの人数を通知する。顧客端末Aでは、受付待ちの人数が表示される(S113)。
このように、銀行端末Cにおける本人確認情報表示ステップ(S114)に入る前に、ビデオ通話ができないことを判断することで、本人確認情報表示ステップ(S114)における業務の発生を無くすことができる。
S114による本人確認情報表示ステップによって、銀行端末Cでは、顧客情報、本人確認情報、及びキャッシュカードが受付案件として表示される。
ビデオ通話を担当する行員は、「顧客確認」を指示することで(S115)、あらかじめ登録している顧客情報を表示することができる(S116)。受付情報とともに、あらかじめ登録されている顧客情報が表示されることで、ビデオ通話を担当する行員は、受付情報と登録情報とを比較して顧客情報を確認することができる。
行員は、顧客情報の確認の結果、担当を継続する場合には、銀行端末CからサーバBに通話可能指示を送信する(S117)。
サーバBは、銀行端末Cから送信される通話可能指示によって顧客端末Aに通話可能状態を通知する(S118)。S118による通話開始通知ステップによって、顧客端末Aでは通話可能表示がされる(S119)。
顧客は、本人確認済通知を受けると(S127)、パスコードを入力し(S128)、生体認証を送信する(S129)ことで、サーバBでは、パスコード・生体認証登録を行い(S130)、顧客に対して登録完了通知を送信する(S131)。
ID登録を受けることで、S5における顧客情報の入力手続、S46におけるキャッシュカード又は通帳との撮影、及び、S51とS53における暗証入力を行なわなくてよい。
このように、ビデオ通話ステップ(S18)を行う際には、ID登録がなされていない顧客に対しては、S5における顧客情報の入力手続、S46におけるキャッシュカード又は通帳との撮影、及び、S51とS53における暗証入力を要求し、ID登録がなされている顧客に対しては、S5における顧客情報の入力手続、S46におけるキャッシュカード又は通帳との撮影、及び、S51とS53における暗証入力を要求しないことで、ID登録を行うことによる手続の簡略化を行える。
B サーバ
C 銀行端末
Claims (10)
- 顧客が操作する顧客端末と、サーバと、行員が操作する銀行端末とが通信回線によって接続され、前記顧客端末と前記銀行端末とを用いたビデオ通話によって銀行手続の申込を完了させる銀行手続支援方法であって、
前記サーバは、
前記顧客端末から入力される手続名及び本人確認情報を取得する受付ステップと、
前記受付ステップで取得した前記手続名及び前記本人確認情報を、前記銀行端末に提供する受付確認ステップと、
前記受付確認ステップの後に、前記銀行端末からの指示によって前記顧客に対して既に保有する顧客情報を前記銀行端末に提供する顧客情報確認ステップと、
前記銀行端末から入力される通話可能指示によって前記顧客端末に通話可能状態を通知する通話開始通知ステップと、
前記顧客端末から入力される通話開始指示によって前記顧客端末と前記銀行端末とを接続するビデオ通話ステップと
を有し、
前記受付ステップまでに、前記顧客に対して、顔撮影データを要求し、
前記本人確認情報を、顔写真付き本人確認書類の撮影情報とし、
前記顔撮影データと前記本人確認書類の前記顔写真とによって顔照合を行い、
前記顔照合による判定により、
不一致である場合には、前記受付確認ステップを行うことなく、前記顧客端末に対して受付不可を通知し、
一致する又は一致性が高い場合には、前記受付確認ステップにおいて、前記一致性の高さについてのスコアー値又はランクを一致性情報として提供し、
前記ビデオ通話ステップでは、前記銀行端末からの操作によって申込内容項目が前記顧客端末に提供され、前記顧客端末では択一的な選択指示による入力が行われることで申込内容が確定され、
前記銀行端末では、
前記顧客情報確認ステップで提供される前記顧客情報を表示させて前記顧客を確認した後に前記通話可能指示を送信する
ことを特徴とする銀行手続支援方法。 - 前記サーバは、
前記ビデオ通話ステップで確定した申込内容を前記銀行端末から取得して前記顧客端末に提供する申込内容提供ステップと、
前記申込内容に対する取引認証を前記顧客端末から取得して前記銀行端末に提供する申込認証ステップと
を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の銀行手続支援方法。 - 前記本人確認情報を、前記顧客が既に保有しているキャッシュカード又は通帳の撮影情報とした
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の銀行手続支援方法。 - 前記サーバは、
前記受付ステップに先立って、前記顧客端末から入力される前記手続名を取得し、
前記手続名で特定される手続待ちの人数を前記顧客端末に対して提供する受付前手続待状況連絡ステップ
を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法。 - 前記サーバは、
前記受付ステップの後に、前記手続名で特定される手続待ちの人数を前記顧客端末に対して提供する手続待状況連絡ステップ
を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法。 - 前記サーバは、
前記受付ステップにおける情報取得時刻が受付時間内であるかを判断する受付時刻判断ステップを有し、
前記受付時刻判断ステップでは、前記受付時間外であると判断すると、前記受付確認ステップを行わず、前記顧客端末に対して前記受付時間外であることを通知する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法。 - 前記本人確認情報には、ICチップが組み込まれており、
前記サーバは、
前記受付ステップまでに、前記顧客に対して、前記ICチップの読み取りと、前記ICチップの読み取りに必要な暗証番号の入力を要求し、
前記ICチップの読み取りができない場合には、前記顧客に対して、前記ICチップが組み込まれた前記顔写真付き本人確認書類の厚みが判別できる厚み撮影データを要求し、
前記厚み撮影データによって厚み判定を行い、
前記厚み判定により、前記顔写真付き本人確認書類が真正でない場合には、前記受付確認ステップを行うことなく、前記顧客端末に対して受付不可を通知する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法。 - 前記サーバは、前記受付ステップに先立って、
普通預金口座開設、氏名・住所・電話番号変更、キャッシュカードの発行・再発行、及びキャッシュカードの紛失・盗難、の少なくともいずれかの手続を行う際に、本人認証として用いるID登録を行うID登録ステップを有し、
前記ビデオ通話ステップを行う際には、前記ID登録がなされていない前記顧客に対しては、前記通話開始指示とともに暗証入力を要求し、前記ID登録がなされている前記顧客に対しては、前記暗証入力を要求することなく前記通話開始指示を要求する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の銀行手続支援方法。 - 前記ID登録ステップでは、
前記顧客に対して、
写真付き本人確認書類に組み込まれたICチップの読み取りと、
前記ICチップの読み取りに必要な暗証番号の入力と、
前記顧客の顔撮影データの送信と、
口座情報及びキャッシュカードの暗証番号の入力と
を要求し、
前記ICチップの読み取りができること、
前記顔撮影データと前記本人確認書類の前記顔写真とによる顔照合で一致すること、
前記キャッシュカードの前記暗証番号が前記口座情報による暗証番号と一致すること、
前記ICチップから読み取ったコードデータと前記口座情報とが一致すること
をID登録条件として前記ID登録を行う
ことを特徴とする請求項8に記載の銀行手続支援方法。 - 前記ID登録ステップにおいて、
前記ID登録条件の少なくとも1つを満たさない場合には、ビデオ通話による前記ID登録を行えることを前記顧客に対して案内する
ことを特徴とする請求項9に記載の銀行手続支援方法。
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特集2 まず一歩、踏み出そう DX目指す4社の挑戦,日経コンピュータ,日本,日経BP社,2019年02月07日,第983号,第30~34頁 |
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