以下、本発明の一実施の形態の銀行口座開設システムについて、図1〜図17を参照しながら説明する。
図1を参照して、本発明の一実施例である銀行口座開設システムについて説明する。
銀行口座開設システムは、ユーザ端末1、オペレーター電話機2、データサーバ3、オペレーター端末4、銀行サーバ5、ネットワーク11、および、電話通信網12を含んで構成されている。
銀行口座開設システムは、ユーザ端末1を有するユーザが、オペレーター端末4およびオペレーター電話機2を使用するオペレーターと通話しながら、ユーザ端末1を用いて、銀行口座開設に必要な所定の操作を行うことにより、不備不足なく、ユーザ情報を登録することが可能なシステムである。オペレーター端末4を利用するオペレーターは、オペレーター電話機2を用いてユーザ端末1を有するユーザと通話し、ユーザに対して、操作入力方法の説明や登録内容の確認を行いながら、各種登録内容に関する情報を入力する。ユーザ端末1とオペレーター端末4とは、データサーバ3の同一のデータフィールドに対して情報を登録することができる。また、ユーザが銀行口座を開設するための登録情報は、不備不足なく登録されたことが確認されたのち、ユーザ端末1から銀行サーバ5に送信され、銀行において、所定の口座の開設処理が行われる。
ユーザ端末1は、例えば、スマートフォン、携帯型電話機、タブレット装置などの、インターネット通信、電話通信、および、写真撮影が可能な機能を有する機器である。ユーザ端末1は、インターネットを含むネットワーク11を介して、データサーバ3および銀行サーバ5と接続可能である。また、ユーザ端末1は、電話通信網12を利用した電話通信が可能であり、オペレーター電話機2に発信することにより、ユーザとオペレーターとの電話通信を可能とする。また、ユーザ端末1には、銀行口座開設システムを利用するための所定のアプリケーションがダウンロードされ、実行可能な状態とされている。また、ユーザ端末1は、ネットワーク11を介して、オペレーター端末4およびデータサーバ3と接続され、不備不足なく登録されたことが確認された登録情報の銀行サーバ5への記録後、オペレーター端末4およびデータサーバ3に一時記録された情報や操作ログなどを消去させるための指令を送信する。
なお、ユーザ端末1としては、例えば、パーソナルコンピュータ、固定電話機、および、デジタルカメラ等の複数の装置を用いて、インターネットによる通信、電話通信、および、写真撮影をいずれかの装置で行うようにしても構わない。これ以降は、ユーザ端末1として主にスマートフォンを用いた場合について説明する。
オペレーター電話機2は、電話通信網12を利用した電話通信が可能であり、ユーザ端末1からの発信を受け、通話を開始する。
データサーバ3は、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1およびオペレーター端末4とそれぞれ接続され、銀行口座を開設するユーザに関する情報の登録の過程において、各種情報を一時記録する。また、データサーバ3は、一時記録した情報を、ユーザ端末1およびオペレーター端末4にネットワーク11を介して供給する。また、データサーバ3は、ユーザ端末1からの指令を受け、銀行口座を開設するユーザに関する情報の登録の過程において一時記録した情報を消去する。
オペレーター端末4は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット装置など、オペレーターの操作入力を受けて、各種情報を表示する機能を有するとともに、ネットワーク11と接続して情報を授受する機能を有する。オペレーター端末4は、ネットワーク11を介して、データサーバ3および銀行サーバ5と接続され、情報を授受する。また、オペレーター端末4は、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1からの指令を受け、ユーザ情報の登録の過程における操作ログなどの情報を消去する。
銀行サーバ5は、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1と接続され、不備不足なく登録されたことが確認された登録情報の供給を受け、これを記録する。
図2の機能ブロック図を参照して、ユーザ端末1が有する機能について説明する。
ユーザ端末1は、タッチパネル31、通信処理部32、通話処理部33、撮像処理部34など、ハードウェアを含んで実現される機能を有するとともに、不図示のメモリに記録されている(インストールされている)アプリケーションを、不図示のコンピュータ(CPU等の演算装置、命令や情報を格納するレジスタ、周辺回路などを含むプロセッサ)が実行することにより、各種機能を実現することが可能である。また、ユーザ端末1は、一度に複数のアプリケーションを実行(マルチタスク)することが可能である。
図2に記載のユーザ端末1が有する機能のうち、一点鎖線により囲まれた部分は、いずれかのアプリケーションの実行により実現される機能であり、そのうち、点線で囲まれる部分が、銀行口座開設システムを利用するためのアプリケーションの実行により実現される機能である。銀行口座開設システムの利用時には、銀行口座開設システムを利用するためのアプリケーションが起動されて、通話処理制御部41および撮像処理制御部42のそれぞれの機能、ならびに、フェーズ遷移制御部51、入力制御部52、表示制御部53、および、通信処理制御部55の各機能が用いられる。
タッチパネル31は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッド等の位置入力装置を組み合わせたものであり、実行されているアプリケーションの処理により各種情報を表示するとともに、ユーザが指先等で画面に触れることにより、操作入力が可能である。
通信処理部32は、通信処理を行うための各種アンテナ等のハードウェアを含んで構成され、例えば、Wi-Fi(ワイファイ)、Bluetooth(ブルートゥース)などの無線通信網を介して、ネットワーク11と接続し、各種アプリケーションにより実現される機能に基づいて、データサーバ3または銀行サーバ5を含む外部機器と情報を授受する。
通話処理部33は、電話通信を行うための各種アンテナ、マイク、スピーカー、または、イヤホンジャック等のハードウェアを含んで構成され、電話通信網12と接続し、通話のためのアプリケーション、すなわち、後述する通話処理制御部41の制御に基づいて、所定の電話番号に対して発信したり、他からかかってきた電話を受けて通話するための処理を行う。
撮像処理部34は、レンズ、絞り機構、撮像素子、画像プロセッサ等のカメラ機能を実現するための、ハードウェアを含んで構成され、写真撮影のためのアプリケーション、すなわち、後述する撮像処理制御部42の制御に基づいて、写真を撮像する。
通話処理制御部41は、通話のためのアプリケーションが起動することにより実現される機能である。通話処理制御部41は、単独でも、ユーザの操作入力に基づいて、その機能を実現することが可能であることはもちろんであるが、銀行口座開設システムを利用するためのアプリケーションの実行中に、後述するフェーズ遷移制御部51の制御に基づいて起動され、所定の電話番号への発信処理を実行する。
撮像処理制御部42は、写真撮影のためのアプリケーションが起動することにより実現される機能である。撮像処理制御部42は、単独でも、ユーザの操作入力に基づいて、その機能を実現することが可能であることはもちろんであるが、銀行口座開設システムを利用するためのアプリケーションの実行中に、後述するフェーズ遷移制御部51の制御に基づいて起動され、ユーザの操作入力に基づいて、写真を撮像する。
フェーズ遷移制御部51は、銀行口座開設システムを利用するためのアプリケーションが起動することにより実現される機能である。フェーズ遷移制御部51は、ユーザ端末1を有するユーザが、オペレーター端末4およびオペレーター電話機2を使用するオペレーターと通話しながら、ユーザ端末1を用いて、銀行口座開設に必要な所定の操作を行うためのフェーズの遷移を管理する処理を実行する。フェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給されるユーザの操作入力に関する情報、および、通信処理制御部55を介して供給される各種情報に基づいて、フェーズの遷移を管理し、表示制御部53にタッチパネル31への情報の表示出力を制御させたり、入力制御部52にタッチパネル31への入力の受付を制御させたり、通信処理制御部55に情報の授受を制御させる。また、フェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給されるユーザの操作入力に関する情報、および、通信処理制御部55を介して供給される各種情報に基づいて、通話のためのアプリケーションを起動させたり、写真撮影のためのアプリケーションを起動させる。フェーズ遷移制御部51の制御によるフェーズ遷移の詳細については、銀行口座開設システムが実行する処理を説明するための図4〜図12のフローチャートを用いて後述する。
入力制御部52は、銀行口座開設システムを利用するためのアプリケーションが起動することにより実現される機能である。入力制御部52は、タッチパネル31に対して実行されるユーザの操作入力に関する情報を受けてフェーズ遷移制御部51に供給するとともに、フェーズ遷移制御部51の制御に基づいて、タッチパネル31への入力の受付を制御する。
表示制御部53は、銀行口座開設システムを利用するためのアプリケーションが起動することにより実現される機能である。表示制御部53は、フェーズ遷移制御部51の制御に基づいて、タッチパネル31への情報の表示出力を制御する。
通信処理制御部55は、銀行口座開設システムを利用するためのアプリケーションが起動することにより実現される機能である。通信処理制御部55は、フェーズ遷移制御部51の制御に基づいて、通信処理部32を制御して、ネットワーク11を介して、データサーバ3のデータフィールドのうち、ユーザが通話しているオペレーターが利用しているオペレーター端末4が参照しているものと同一のデータフィールドを参照し、データサーバ3と情報を授受する。ただし、銀行口座の暗証番号など、オペレーターに対して秘匿したい情報については、ユーザ端末1から登録された後も、オペレーター端末4では参照することができない。また、通信処理制御部55は、フェーズ遷移制御部51の制御に基づいて、通信処理部32を制御して、ネットワーク11を介して、銀行サーバ5に不備不足なく登録されたことが確認された登録情報を供給する。
次に、図3の機能ブロック図を参照して、データサーバ3、オペレーター端末4、および、銀行サーバ5が有する機能について説明する。
データサーバ3は、一時登録制御部91、通信部92、データ記録部93、および、第2の暗証番号発行部94の機能を含んで構成されている。
一時登録制御部91は、ユーザ端末1およびオペレーター端末4から、第1の暗証番号および第2の暗証番号の供給を受け、それらが一致した場合、データ記録部93に、その2つの暗証番号に対応付けられるデータフィールドを生成する。一時登録制御部91は、ネットワーク11および通信部92を介して、ユーザ端末1およびオペレーター端末4からの情報の供給を受け、データ記録部93に供給して所定のデータフィールドに記録させる。また、一時登録制御部91は、データ記録部93に記録されている所定のデータフィールドの情報を、ネットワーク11および通信部92を介して、ユーザ端末1およびオペレーター端末4へ供給する。ただし、銀行口座の暗証番号など、オペレーターに対して秘匿したい情報については、オペレーター端末4へ供給されることはない。また、一時登録制御部91は、銀行サーバ5から供給される指令に基づいて、データ記録部93に記録されている所定のデータフィールドの情報を削除する。
通信部92は、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1、オペレーター端末4、および、銀行サーバ5と情報を授受する。
データ記録部93は、一時登録制御部91の制御に基づいて、所定のデータフィールドに情報を記録する。
第2の暗証番号発行部94は、第2の暗証番号を発行するものである。第2の暗証番号は、ユーザ端末1およびオペレーター端末4が、ネットワーク11を介して、データサーバ3内の同一のデータフィールドを参照するために発行される暗証番号のうちの一つである。第2の暗証番号発行部94により発行された第2の暗証番号は、通信部92およびネットワーク11を介して、ユーザ端末1に供給される。
オペレーター端末4は、入力部71、表示部72、通信部73、メモリ86など、ハードウェアを含んで実現される機能を有するとともに、メモリ86に記録されている(インストールされている)アプリケーションを、コンピュータ(CPU等の演算装置、命令や情報を格納するレジスタ、周辺回路などを含むプロセッサ)が実行することにより、各種機能を実現することが可能である。また、ユーザ端末1は、一度に複数のアプリケーションを実行(マルチタスク)することが可能である。
図3に記載のオペレーター端末4が有する機能のうち、一点鎖線により囲まれた、オペレーター登録処理制御部81、入力制御部82、表示制御部83、通信制御部84、および、第1の暗証番号発行部85は、銀行口座開設システムを利用するためのアプリケーションの実行により実現される機能である。
入力部71は、例えば、キーボード、タッチパッド、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスから構成され、オペレーターの操作入力を受け、オペレーターの操作入力に関する情報を、入力制御部82に供給する。
表示部72は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイスにより構成され、表示制御部83の制御に基づいて、所定の情報を表示出力する。
通信部73は、無線または有線による通信処理を実行して、直接または間接的にネットワーク11と接続し、通信制御部84の制御に基づいて、データサーバ3および銀行サーバ5と情報を授受する。
オペレーター登録処理制御部81は、オペレーターによるユーザ情報の登録に関する処理を制御するものである。オペレーター登録処理制御部81は、通信部73およびネットワーク11を介して、データサーバ3に記録されている情報を取得し、必要な情報を表示部72に表示させる。また、オペレーター登録処理制御部81は、ユーザ端末1を有するユーザと通話し、表示部72に表示されているデータサーバ3から取得した情報を参照しているオペレーターが、入力部71を用いて入力した銀行口座開設に必要な所定の情報を、入力制御部82を介して供給され、表示制御部83を制御して、必要な情報を表示部72に表示させる。また、オペレーター登録処理制御部81は、通信制御部84を制御して、通信部73およびネットワーク11を介して、データサーバ3に所定の情報を送信させる。また、オペレーター登録処理制御部81は、通信部73およびネットワーク11を介して銀行サーバ5から供給される指令に基づいて、メモリ86に記憶されている所定の情報や操作ログを削除する。オペレーター登録処理制御部81による処理の詳細については、銀行口座開設システムが実行する処理を説明するための図4〜図12のフローチャートを用いて後述する。
入力制御部82は、入力部71に対して実行されるオペレーターの操作入力に関する情報を受けてオペレーター登録処理制御部81に供給する。
表示制御部83は、オペレーター登録処理制御部81の制御に基づいて、表示部72への情報の表示出力を制御する。
通信制御部84は、オペレーター登録処理制御部81の制御に基づいて、通信部73を制御し、ネットワーク11を介して、データサーバ3のデータフィールドのうち、オペレーターが通話しているユーザが利用しているユーザ端末1が参照しているものと同一のデータフィールドを参照し、データサーバ3と情報を授受する。ただし、銀行口座の暗証番号など、オペレーターに対して秘匿したい情報についてはアクセスすることができない。また、通信制御部84は、通信部73およびネットワーク11を介して銀行サーバ5から供給される指令をオペレーター登録処理制御部81に供給する。
第1の暗証番号発行部85は、オペレーター登録処理制御部81の制御に基づいて、第1の暗証番号を発行するものである。第1の暗証番号は、ユーザ端末1およびオペレーター端末4が、ネットワーク11を介して、データサーバ3内の同一のデータフィールドを参照するために発行される暗証番号のうちの一つである。第1の暗証番号発行部85により発行された第1の暗証番号は、表示制御部83の制御に基づいて、表示部72に表示されるとともに、通信制御部84の制御に基づいて、通信処理部32およびネットワーク11を介して、データサーバ3に供給される。
銀行サーバ5は、登録確定処理部101、通信部102、および、データ記録部103の機能を含んで構成されている。
登録確定処理部101は、銀行の口座開設のための登録の確定に関する処理を実行するものである。登録確定処理部101は、ネットワーク11および通信部102を介して、ユーザ端末1から、不備不足がないことが確認された登録情報の供給を受け、データ記録部103にユーザ情報を供給して記録させる。
通信部102は、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1、オペレーター端末4、および、データサーバ3と情報を授受する。
データ記録部103は、登録確定処理部101の制御に基づいて、不備不足がないことが確認された登録情報を記録する。銀行は、データ記録部103のユーザ情報に基づいて、口座の開設処理を実行する。
すなわち、銀行口座開設システムは、ユーザ端末が、オペレーター電話機との音声通話を制御する通話処理制御手段と、ユーザの操作入力を制御する入力制御手段と、写真の撮影を制御する撮像処理制御手段と、ネットワークを介したデータサーバとの情報の授受を制御する通信処理制御手段とを備え、通信処理制御手段によりデータサーバへの送信が制御される情報は、撮像手段により撮像された画像データ、および、通話処理制御手段により制御されるオペレーター電話機を利用するオペレーターとの音声通話により取得した情報、または、案内された内容に基づいて行われた操作入力に対応する情報を含み、オペレーター電話機は、ユーザ端末からの発信を受け、ユーザ端末と音声通話を行い、オペレーター端末が、ユーザ端末を有するユーザとオペレーター電話機を用いて音声通話中のオペレーターからの操作入力を受ける入力手段と、ネットワークを介したデータサーバとの情報の授受を制御する第1の通信手段と、入力手段により入力された情報、または、第1の通信手段により受信された情報を表示する表示手段とを含み、第1の通信手段によりデータサーバへ送信される情報は、オペレーターが、ユーザ端末を有するユーザとオペレーター電話機を用いて実行する通話によって取得した情報と、入力手段により入力した情報とを含み、データサーバが、ユーザ端末、および、オペレーター端末と情報を授受する第2の通信手段と、第2の通信手段により受信された情報を記録する第1のデータ記録手段とを含むものとした。
このような構成を有することにより、例えば、高齢者などのパーソナルコンピュータやスマートフォン等の扱いが苦手なユーザや、在留外国人などの日本語の地名の記載や氏名のカタカナ表記等での記載が不得手なユーザであっても、インターネットを介した銀行口座開設の申し込み時に、ユーザとオペレーターが直接通話をしながら登録処理を行うことにより、確実に口座開設を行うことができる。
次に、図4〜図12のフローチャート、および、図13〜図17を参照して、銀行口座開設システムが実行する処理について説明する。
ステップS1において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、ユーザにより、アプリケーションが起動されることにより、表示制御部53に、例えば、図13に示されるようなメニュー表示画面121をタッチパネル31に表示させる。そして、フェーズ遷移制御部51は、入力制御部52から供給される、タッチパネル31に対するユーザの操作入力を示す情報に基づいて、口座開設ボタン133が操作されたか否かを判断する。
メニュー表示画面121には、例えば、ログインボタン131、言語設定ボタン132、口座開設ボタン133、および、他のメニュー表示ボタン134などが表示され、ユーザにより適宜操作可能なようになされている。メニュー表示画面121には、他の情報が表示されたり、他の操作ボタンが用意されていてもよいことは言うまでもない。
ログインボタン131は、既に口座を有し、各種サービスに登録しているユーザが、各種サービスを受けるためのログイン処理に進む場合に選択操作するためのボタンである。言語設定ボタン132は、このアプリケーションにおいて、表示画面に表示される言語、および、このアプリケーションにおいて表示されるオペレーター電話番号において対応するオペレーターが使用する言語を選択設定する処理に進む場合に選択操作するためのボタンである。口座開設ボタン133は、まだ口座を開設していないユーザが、新規口座開設、および、各種サービスの登録を実行する場合に選択操作するためのボタンである。他のメニュー表示ボタン134は、メニュー表示画面121に表示されていない他のメニューの一覧を表示させる場合に選択操作するためのボタンである。他のメニューには、例えば、公共料金の引き落としの登録、海外送金手続きの登録、指定期日振込み等の各種サービスの登録や、アプリケーションの設定の処理に進む場合に選択操作するためのボタンなどが含まれていると好適である。
ステップS2において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、表示制御部53に、口座開設に必要な、例えば、運転免許証、運転経歴証明書、旅券(パスポート)、在留カード、マイナンバーカード(個人番号カード、通知カード)などの書類についての説明画面、および、これらの書類が用意されている場合に操作するOKボタンを、タッチパネル31に表示させる。タッチパネル31は、表示制御部53の制御に基づいて、必要書類についての説明画面、および、これらの書類が用意されている場合に操作されるOKボタンを表示する。
ステップS3において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52から供給される、タッチパネル31に対するユーザの操作入力に関する情報に基づいて、OKボタンが操作されたか否かを判断する。ステップS3において、OKボタンが操作されていないと判断された場合、OKボタンが操作されたと判断されるまで、ステップS3の処理が繰り返される。
ステップS3において、OKボタンが操作されたと判断された場合、ステップS4において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、表示制御部53に、重要事項説明および同意の確認チェックボックス、並びに、OKボタンを含む表示画面を、タッチパネル31に表示させる。タッチパネル31は、表示制御部53の制御に基づいて、重要事項説明および同意の確認チェックボックス、並びに、OKボタンを含む表示画面を表示する。
ステップS5において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52から供給される、タッチパネル31に対するユーザの操作入力に関する情報に基づいて、同意にチェックされた状態でOKボタンが操作されたか否かを判断する。ステップS5において、OKボタンが操作されていないと判断された場合、OKボタンが操作されたと判断されるまで、ステップS5の処理が繰り返される。
ステップS5において、OKボタンが操作されたと判断された場合、ステップS6において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、表示制御部53に、設定言語に対応するコールセンターの電話番号の表示および通話開始ボタンを含む表示画面を、タッチパネル31に表示させる。タッチパネル31は、表示制御部53の制御に基づいて、設定言語に対応するコールセンターの電話番号の表示および通話開始された場合にユーザにより押下されるOKボタンを含む表示画面を表示する。
ステップS7において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52から供給される、タッチパネル31に対するユーザの操作入力に関する情報に基づいて、通話開始されてOKボタンが操作されたか否かを判断する。ステップS7において、OKボタンが操作されていないと判断された場合、OKボタンが操作されたと判断されるまで、ステップS7の処理が繰り返される。
ステップS7において、OKボタンが操作されたと判断された場合、ステップS8において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通話のためのアプリケーションを起動させ、通話処理制御部41は、通話処理部33を制御して、設定言語に対応するコールセンターの電話番号に発信する。
ステップS8において発信された電話を受けたオペレーター電話機2を使用しているコールセンターのオペレーターは、オペレーター端末4において、口座開設の受付を開始するための操作入力を行う。このオペレーターは、ユーザ端末1において設定されている言語を用いて、ユーザに各種案内を行う。ステップS9において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、入力制御部82から供給される、入力部71への操作入力を示す情報に基づいて、オペレーター電話機2を使用して、ユーザ端末1からの発信を受けたオペレーターから受け付け開始の指令を受けたか否かを判断する。ステップS9において、オペレーターから受け付け開始の指令を受けていないと判断された場合、オペレーターから受け付け開始の指令を受けたと判断されるまで、ステップS9の処理が繰り返される。
ステップS9において、オペレーターから受け付け開始の指令を受けたと判断された場合、ステップS10において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、第1の暗証番号発行部85を制御して、第1の暗証番号を発行させ、表示制御部83および通信制御部84に供給させる。表示制御部83は、オペレーター登録処理制御部81の制御に基づいて、表示部72に第1の暗証番号を表示させる。表示部72は第1の暗証番号を表示する。そして、通信制御部84は、オペレーター登録処理制御部81の制御に基づいて、第1の暗証番号を、通信部73およびネットワーク11を介して、データサーバ3に送信させる。
ステップS11において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介して、オペレーター端末4から送信された第1の暗証番号を受信し、一時登録制御部91に供給する。
ステップS12において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、番号登録フェーズに移行し、表示制御部53に、第1の暗証番号の入力画面を、タッチパネル31に表示させる。タッチパネル31は、表示制御部53の制御に基づいて、第1の暗証番号の入力画面を表示する。
ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態である。オペレーターは、表示部72に表示されている第1の暗証番号を通話によりユーザに伝え、ステップS12において表示された第1の暗証番号の入力画面に第1の暗証番号を入力するように案内する。
したがって、ステップS13において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して、タッチパネル31においてユーザが操作入力した、オペレーターとの通話によりユーザが取得した情報である第1の暗証番号の供給を受ける。フェーズ遷移制御部51は、通信処理制御部55を制御して、通信処理部32およびネットワーク11を介して、ユーザにより操作入力された第1の暗証番号を、データサーバ3に送信する。
ステップS14において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1から送信された第1の暗証番号を受信し、一時登録制御部91に供給する。
ステップS15において、データサーバ3の第2の暗証番号発行部94は第2の暗証番号を発行し、一時登録制御部91および通信部92に供給する。通信部92は、ネットワーク11を介して、第2の暗証番号をユーザ端末1に送信させる。
ステップS16において、ユーザ端末1の通信処理部32は、ネットワーク11を介して、データサーバ3から送信された第2の暗証番号を受信し、通信処理制御部55に供給する。通信処理制御部は、第2の暗証番号を、表示制御部53に供給する。表示制御部53は、タッチパネル31を制御して、第2の暗証番号を表示させる。
ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態である。オペレーターは、ステップS12の処理によってユーザ端末1のタッチパネル31に表示されている第2の暗証番号をオペレーターに通知するようにユーザに案内する。
そして、ステップS17において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、入力制御部82を介して、入力部71へ入力された、ユーザとの通話によりオペレーターが取得した情報である第2の暗証番号の入力を受ける。オペレーター登録処理制御部81は、通信制御部84を制御して、入力された第2の暗証番号を、通信部およびネットワーク11を介して、データサーバ3に送信させる。
ステップS18において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介して、オペレーター端末4から送信された第2の暗証番号を受信し、一時登録制御部91に供給する。
ステップS19において、データサーバ3の一時登録制御部91は、第1の暗証番号および第2の暗証番号は、それぞれ、合致するか否かを判断する。ステップS19において、第1の暗証番号および第2の暗証番号が合致すると判断された場合、処理は、後述するステップ22に進む。
ステップS19において、第1の暗証番号および第2の暗証番号が合致しないと判断された場合、ステップS20において、データサーバ3の一時登録制御部91は、通信部92を制御して、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1およびオペレーター端末4に、暗証番号が合致しなかったことを通知する。
ステップS21において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信部73により受信され、通信制御部84を介して供給された、データサーバ3からの通知に基づいて、表示制御部83を制御し、第1の暗証番号および第2の暗証番号が合致しなかったことを通知するメッセージを表示部72に表示させる。
ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態である。オペレーターは、表示部72に表示されたメッセージに基づいて、第1の暗証番号および第2の暗証番号が合致しなかったことをユーザに案内する。そして、処理は、ステップS12に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS19において、第1の暗証番号および第2の暗証番号が合致すると判断された場合、ステップS22において、データサーバ3の一時登録制御部91は、通信部92を制御して、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1およびオペレーター端末4に、第1の暗証番号および第2の暗証番号の合致を通知する。そして、一時登録制御部91は、これらの暗証番号に対応するデータフィールドを、データ記録部93に作成する。
ステップS23において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信部73により受信され、通信制御部84を介して供給された、データサーバ3からの通知に基づいて、第1の暗証番号および第2の暗証番号の合致の通知を受けたか否かを判断する。ステップS23において、第1の暗証番号および第2の暗証番号の合致の通知を受けていないと判断された場合、ステップS23において、第1の暗証番号および第2の暗証番号の合致の通知を受けたと判断されるまで、ステップS23の処理が繰り返される。
ステップS23において、第1の暗証番号および第2の暗証番号の合致の通知を受けたと判断された場合、ステップS24において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、表示制御部83を制御して、表示部72に、口座開設のための本人確認書類の撮影結果を確認するための表示画面を表示させ、ステータスを「未登録」とする。
ステップS25において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理部32により受信され、通信処理制御部55を介して供給されたデータサーバ3からの通知に基づいて、第1の暗証番号および第2の暗証番号の合致の通知を受けたか否かを判断する。ステップS25において、第1の暗証番号および第2の暗証番号の合致の通知を受けていないと判断された場合、第1の暗証番号および第2の暗証番号の合致の通知を受けたと判断されるまで、ステップS25の処理が繰り返される。
ステップS25において、第1の暗証番号および第2の暗証番号の合致の通知を受けたと判断された場合、ステップS26において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、デビット機能の付随の有無を選択させるフェーズへ移行する。そして、フェーズ遷移制御部51は、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、デビット機能の付随の有無を選択させる表示画面を表示させる。
ステップS27において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52から供給される、タッチパネル31に対するユーザの操作入力に関する情報に基づいて、ユーザの入力を受けたか否かを判断する。ステップS27において、ユーザの入力を受けていないと判断された場合、ユーザの入力を受けたと判断されるまで、ステップS27の処理が繰り返される。
ステップS27において、ユーザの入力を受けたと判断された場合、ステップS28において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52から供給される、タッチパネル31に対するユーザの操作入力に関する情報に基づいて、デビット機能の付随の有無の選択結果を、通信処理制御部55を制御して、通信処理部32およびネットワーク11を介して、データサーバ3に送信する。
ステップS29において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1から送信されたデビット機能の付随の有無の選択結果を受信し、一時登録制御部91に供給する。一時登録制御部91は、受信されたデビット機能の付随の有無の選択結果を、データ記録部93の所定のデータフィールドに記録する。
ステップS30において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、口座開設のための本人確認書類の撮影フェーズへ移行する。そして、フェーズ遷移制御部51は、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、例えば、図14に示されるような、口座開設の処理フローの表示画面141を表示させる。口座開設の処理フローの表示画面141には、「本人確認書類の撮影」ボタン151、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152、および、「登録事項の確認」ボタン153が表示され、ユーザが、この後実行する処理を把握することが容易なようになされている。フェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を制御して、タッチパネル31に表示されている「本人確認書類の撮影」ボタン151のみをハイライト表示させ、アクティブ(操作入力受付状態)にする。
すなわち、口座開設のための本人確認書類の撮影フェーズにおいては、ユーザは、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152、および、「登録事項の確認」ボタン153を操作することができない。ユーザが、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152、および、「登録事項の確認」ボタン153を操作することが可能となるのは、後述する処理により、データサーバ3から、対応するフェーズに関する処理が完了したことを示す通知を受けた場合のみであり、ユーザによるユーザ端末1への操作入力では、フェーズを遷移させることができないため、ユーザ端末1の操作や、ユーザインターフェースに不慣れなユーザが口座開設処理を行う場合であっても、誤操作を防止することが可能となる。
ステップS31において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給される、タッチパネル31におけるユーザの操作入力に基づいて、「本人確認書類の撮影」ボタン151の操作を受けたか否かを判断する。ステップS31において、「本人確認書類の撮影」ボタン151の操作を受けていないと判断された場合、「本人確認書類の撮影」ボタン151の操作を受けたと判断されるまで、ステップS31の処理が繰り返される。
ステップS31において、「本人確認書類の撮影」ボタン151の操作を受けたと判断された場合、ステップS32において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、カメラアプリケーションを起動、すなわち、撮像処理部34の機能を利用可能な状態とする。
ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態である。オペレーターは、必要に応じて、本人確認のために必要な書類の撮影開始を案内したり、例えば、両面の撮影が必要であることや、撮影された画像に書類が入りきっていなかったり、著しく曲がっていたり、文字が不鮮明である場合には再撮影が必要であることなどの注意事項を案内する。
ステップS33において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、撮像処理部34から供給される情報に基づいて、必要な枚数の画像が保存されたか否かを判断する。ステップS33において、必要な枚数の画像が保存されていないと判断された場合、必要な枚数の画像が保存されたと判断されるまで、ステップS33の処理が繰り返される。
ステップS33において、必要な枚数の画像が保存されたと判断された場合、ステップS34において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、撮像処理部34および通信処理制御部55を制御して、撮像された画像を、通信処理部32およびネットワーク11を介して、データサーバ3に送信する。
ステップS35において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介してユーザ端末1から送信された、ユーザ端末1において撮像された「本人確認書類」画像を受信し、一時登録制御部91に供給する。一時登録制御部91は、供給された「本人確認書類」画像を、データ記録部93の所定のデータフィールドの対応する部分に記録する。
ステップS36において、データサーバ3の一時登録制御部91は、通信部92およびネットワーク11を介して、「本人確認書類」が登録済であることを、オペレーター端末4に通知する。
ステップS37において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信部73により受信され、通信制御部84を介して供給された、データサーバ3からの通知に基づいて、表示制御部83を制御して、表示部72に表示されている「本人確認書類」のステータスを「登録済」とする。
ステップS38において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、入力制御部82を介して供給される、オペレーターによる入力部71へ操作入力に関する情報に基づいて、「本人確認書類」の表示を指示する操作を受けたか否かを判断する。ステップS38において、「本人確認書類」の表示を指示する操作を受けていないと判断された場合、「本人確認書類」の表示を指示する操作を受けたと判断されるまで、ステップS38の処理が繰り返される。
ステップS38において、「本人確認書類」の表示を指示する操作を受けたと判断された場合、ステップS39において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信制御部84を制御して、通信部73およびネットワーク11を介して、データサーバ3にアクセスし、データサーバ3の対応するデータフィールドに格納された「本人確認書類」画像を取得し、表示制御部83を制御して、表示部72に表示させる。オペレーターは、表示部72に表示された本人確認書類の画像を確認し、例えば、撮影枚数の不足や、撮影された画像に書類が入り切っていなかったり、著しく曲がっていたり、文字が不鮮明であるなどの不備がないか確認する。
ステップS40において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、入力制御部82を介して供給される、オペレーターによる入力部71へ操作入力に関する情報に基づいて、「本人確認書類」受付完了を指示する操作を受けたか否かを判断する。
ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態である。ステップS40において、「本人確認書類」受付完了を指示する操作を受けていないと判断された場合は、オペレーターにより、「本人確認書類」の不足や不備が見つけられた場合であるから、オペレーターは、ユーザに、「本人確認書類」の不足や不備の内容を案内し、再度の撮影を促す。したがって、処理は、ステップS33に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS40において、「本人確認書類」受付完了を指示する操作を受けたと判断された場合、ステップS41において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信部73により受信され、通信制御部84を介して供給された、データサーバ3からの通知に基づいて、表示制御部83の制御により、表示部72に、口座開設のための本人確認書類の撮影結果を確認するための表示画面を表示させ、ステータスを「未登録」とする。
ステップS42において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理部32により受信され、通信処理制御部55を介して供給されたデータサーバ3からの通知に基づいて、口座開設のためのマイナンバー書類の撮影フェーズへ移行する。そして、フェーズ遷移制御部51は、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、図14を用いて説明した、口座開設の処理フローの表示画面141を表示させ、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152のみをハイライト表示し、ユーザに、必要な処理のうちのどの部分を次に実行するかについて把握しやすくする。また、この場合においても、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152のみをアクティブ(操作入力受付状態)としてもよい。
ステップS43において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給される、タッチパネル31におけるユーザの操作入力に基づいて、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152の操作を受けたか否かを判断する。ステップS43において、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152の操作を受けていないと判断された場合、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152の操作を受けたと判断されるまで、ステップS43の処理が繰り返される。
ステップS43において、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152の操作を受けたと判断された場合、ステップS44において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、カメラアプリケーションを起動、すなわち、撮像処理部34の機能を利用可能な状態とする。
ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態である。オペレーターは、必要に応じて、マイナンバー書類の撮影開始を案内したり、例えば、両面の撮影が必要であることや、撮影された画像に書類が入り切っていなかったり、著しく曲がっていたり、文字が不鮮明である場合には再撮影が必要であることなどの注意事項を案内する。
ステップS45において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、撮像処理部34から供給される情報に基づいて、必要な枚数の画像が保存されたか否かを判断する。ステップS45において、必要な枚数の画像が保存されていないと判断された場合、必要な枚数の画像が保存されたと判断されるまで、ステップS45の処理が繰り返される。
ステップS45において、必要な枚数の画像が保存されたと判断された場合、ステップS46において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、撮像処理部34および通信処理制御部55を制御して、撮像された画像を、通信処理部32およびネットワーク11を介して、データサーバ3に送信する。
ステップS47において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介してユーザ端末1から送信された、ユーザ端末1において撮像された「マイナンバー書類」画像を受信し、一時登録制御部91に供給する。一時登録制御部91は、供給された「マイナンバー書類」画像を、データ記録部93の所定のデータフィールドの対応する部分に記録する。
ステップS48において、データサーバ3の一時登録制御部91は、通信部92およびネットワーク11を介して、「マイナンバー書類」が登録済であることを、オペレーター端末4に通知する。
ステップS49において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信部73により受信され、通信制御部84を介して供給された、データサーバ3からの通知に基づいて、表示制御部83を制御して、表示部72に表示されている「マイナンバー書類」のステータスを「登録済」とする。
ステップS50において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、入力制御部82を介して供給される、オペレーターによる入力部71へ操作入力に関する情報に基づいて、「マイナンバー書類」の表示を指示する操作を受けたか否かを判断する。ステップS50において、「マイナンバー書類」の表示を指示する操作を受けていないと判断された場合、「マイナンバー書類」の表示を指示する操作を受けたと判断されるまで、ステップS50の処理が繰り返される。
ステップS50において、「マイナンバー書類」の表示を指示する操作を受けたと判断された場合、ステップS51において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信制御部84を制御して、通信部73およびネットワーク11を介して、データサーバ3にアクセスし、データサーバ3の対応するデータフィールドに格納された「マイナンバー書類」画像を取得し、表示制御部83を制御して、表示部72に表示させる。オペレーターは、表示部72に表示されたマイナンバー書類の画像を確認し、例えば、撮影枚数の不足や、撮影された画像に書類が入り切っていなかったり、著しく曲がっていたり、文字が不鮮明であるなどの不備がないか確認する。
ステップS52において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、入力制御部82を介して供給される、オペレーターによる入力部71へ操作入力に関する情報に基づいて、「マイナンバー書類」受付完了を指示する操作を受けたか否かを判断する。
ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態である。ステップS52において、「マイナンバー書類」受付完了を指示する操作を受けていないと判断された場合は、オペレーターにより、「マイナンバー書類」の不足や不備が見つけられた場合であるから、オペレーターは、ユーザに、「マイナンバー書類」の不足や不備の内容を案内し、再度の撮影を促す。したがって、処理は、ステップS45に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS52において、「マイナンバー書類」受付完了を指示する操作を受けたと判断された場合、ステップS53において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信制御部84を制御して、「マイナンバー書類」受付完了を通信部73およびネットワーク11を介して、データサーバ3に通知する。
ステップS54において、データサーバ3の一時登録制御部91は、ネットワーク11および通信部92を介して、オペレーター端末4からの通知を受け、データ記録部93の所定のデータフィールドに記録されている「マイナンバー書類」受付完了を、通信部92およびネットワーク11を介して、ユーザ端末1およびオペレーター端末4に通知する。
ステップS55において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理部32により受信され、通信処理制御部55を介して供給されたデータサーバ3からの通知に基づいて、登録事項入力待ちフェーズへ移行する。そして、フェーズ遷移制御部51は、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、図14を用いて説明した、口座開設の処理フローの表示画面141を表示させ、「登録事項の確認」ボタン153のみをハイライト表示し、ユーザに、必要な処理のうちのどの部分を次に実行するかについて把握しやすくするとともに、「登録事項の確認」ボタン153のみをアクティブ(操作入力受付状態)にする。
すなわち、登録事項入力待ちフェーズにおいては、ユーザは、既に登録が完了したフェーズへの移行を指令するための「本人確認書類の撮影」ボタン151、および、「マイナンバー書類の撮影」ボタン152に対して操作入力を行うことができない。すなわち、ユーザによるユーザ端末1への操作入力では、フェーズを遷移させることができないため、ユーザ端末1の操作や、ユーザインターフェースに不慣れなユーザが口座開設処理を行う場合であっても、誤操作を防止することが可能となる。
ステップS56において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給される、タッチパネル31におけるユーザの操作入力に基づいて、「登録事項の確認」ボタン153の操作を受けたか否かを判断する。ステップS56において、「登録事項の確認」ボタン153の操作を受けていないと判断された場合、「登録事項の確認」ボタン153の操作を受けたと判断されるまで、ステップS56の処理が繰り返される。
ステップS56において、「登録事項の確認」ボタン153の操作を受けたと判断された場合、ステップS57において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、登録事項入力待ちフェーズに移行し、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、「オペレーターのご案内をお待ちいただき、質問等にお答えください」のメッセージを表示させる。
ステップS58において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、表示制御部83の制御により、表示部72に、例えば、図15に示されるような、登録事項入力画面161を表示し、オペレーターから、ユーザとの通話によりオペレーターが取得した情報を含む登録事項の入力を受ける。登録事項入力画面161には、例えば、氏名、氏名(カナ)、郵便番号、住所、電話番号、国籍などのユーザの個人情報や、海外送金サービスを受ける場合においては、その送金先の国籍や送金先を示す番号など、口座開設に必要な情報を入力可能なようになされている。しかしながら、例えば、各種サービス付帯の有無やカードのデザイン等の選択入力のみでユーザが容易に登録可能な事項や、銀行口座の暗証番号などのオペレーターに対して秘匿するべき情報は、オペレーター端末4からは入力されない。
ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態である。オペレーターは、必要に応じて、本人確認書類やマイナンバー書類を参照して必要事項を入力したり、ユーザとの通話により、必要事項を確認して、対応する部分への登録事項の入力作業を行う。これにより、ユーザ端末1の操作やユーザインターフェースに不慣れなユーザ、または、外国人などの日本語による住所等の記載やカナによる名前の表記が困難なユーザなどが口座開設処理を行う場合であっても、入力漏れや誤入力を防止することが可能となる。
ステップS59において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、入力制御部82を介して供給される、オペレーターによる入力部71へ操作入力に関する情報に基づいて、登録事項の入力の完了を指示する操作を受けたか否かを判断する。ステップS59において、登録事項の入力の完了を指示する操作を受けていないと判断された場合、処理は、ステップS58に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS59において、登録事項の入力の完了を指示する操作を受けたと判断された場合、ステップS60において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信制御部84を制御して、通信部73およびネットワーク11を介して、入力された登録事項をデータサーバ3に送信する。
ステップS61において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11および通信部92を介して、オペレーター端末4から登録事項を受信し、一時登録制御部91に供給する。一時登録制御部91は、データ記録部93の所定のデータフィールドの対応する部分に登録事項を記録する。
ステップS62において、データサーバ3の一時登録制御部91は、登録事項が確認可能状態であることを、通信部92およびネットワーク11を介して、ユーザ端末1に通知する。
ステップS63において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理部32により受信され、通信処理制御部55を介して供給されたデータサーバ3からの通知に基づいて、登録内容の確認フェーズへ移行し、通信処理制御部55を制御して、通信処理部32およびネットワーク11を介して、登録事項をデータサーバ3からダウンロードし、表示制御部53の制御により、例えば、図16および図17に示されるような、ダウンロードした登録事項が記載された登録事項確認画面171を、タッチパネル31に表示する。
図16および図17に示されるように、登録事項確認画面171には、オペレーター端末4においてオペレーターが入力した登録事項が表示されるとともに、登録事項が正しい場合に押下されるOKボタン181が表示される。ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態である。オペレーターは、必要に応じて、登録事項確認画面171に表示された登録事項の確認と、確認の結果に基づいて、OKボタン181を選択操作することを促すための案内を行う。
ステップS64において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給される、タッチパネル31におけるユーザの操作入力に基づいて、登録事項のユーザ確認の完了を指示する操作、すなわち、OKボタン181への選択操作入力を受けたか否かを判断する。ステップS64において、登録事項のユーザ確認の完了を指示する操作を受けていないと判断された場合、ユーザは、通知中のオペレーターに対して、登録内容の再入力を依頼するため、処理は、ステップ57に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS64において、登録事項のユーザ確認の完了を指示する操作を受けたと判断された場合、ステップS65において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理制御部55を制御して、通信処理部32およびネットワーク11を介して、データサーバ3に、登録事項のユーザ確認の完了を通知する。
ステップS66において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介してユーザ端末1から送信された、登録事項のユーザ確認の完了の通知を一時登録制御部91に供給する。一時登録制御部91は、通信部92およびネットワーク11を介して、オペレーター端末4に、登録事項のユーザ確認の完了を通知する。
ステップS67において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、カードデザイン選択フェーズへ移行する。そして、フェーズ遷移制御部51は、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、ユーザにより選択可能なカードデザインの画像、および、いずれかを選択するための選択ボタンを表示する。
ステップS68において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給される、タッチパネル31におけるユーザの操作入力に基づいて、ユーザによるカードデザインの選択を示す入力を受けたか否かを判断する。ステップS68において、ユーザの入力を受けていないと判断された場合、ユーザの入力を受けたと判断されるまで、ステップS68の処理が繰り返される。
ステップS68において、ユーザの入力を受けたと判断された場合、ステップS69において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理制御部55を制御して、カードデザインの選択結果を、通信処理部32およびネットワーク11を介して、データサーバ3に送信する。
ステップS70において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介してユーザ端末1から送信された、選択されたカードデザインの種類を、所定のデータフィールドの対応する部分に記録する。
ステップS71において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、暗証番号入力フェーズへ移行する。そして、フェーズ遷移制御部51は、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、銀行口座の暗証番号の入力画面を表示させる。
ステップS72において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給される、タッチパネル31におけるユーザの操作入力に基づいて、銀行口座の暗証番号の入力を受けたか否かを判断する。ステップS72において、銀行口座の暗証番号の入力を受けていないと判断された場合、銀行口座の暗証番号の入力を受けたと判断されるまで、ステップS72の処理が繰り返される。
ステップS72において、銀行口座の暗証番号の入力を受けたと判断された場合、ステップS73において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理制御部55を制御して、通信処理部32およびネットワーク11を介して、入力された銀行口座の暗証番号をデータサーバ3に送信する。
ステップS74において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介してユーザ端末1から送信された受信した銀行口座の暗証番号を一時登録制御部91に供給する。一時登録制御部91は、供給された銀行口座の暗証番号は、例えば、同一の数字、または、英数字であったり、ユーザの誕生日などから容易に推測可能であるかなどの禁止事項に合致しない、利用可能な暗証番号であるか否かを判断する。ステップS74において、利用可能な暗証番号であると判断された場合、処理は、後述するステップS76に進む。
ステップS74において、利用可能な暗証番号ではないと判断された場合、ステップS75において、データサーバ3の一時登録制御部91は、通信部92およびネットワーク11を介して、ユーザ端末1にエラー内容を通知し、処理は、ステップS71に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS74において、利用可能な暗証番号であると判断された場合、ステップS76において、データサーバ3の一時登録制御部91は、受信した暗証番号を、データ記録部93の所定のデータフィールドの対応する部分に記録する。このように、銀行口座の暗証番号は、オペレーターから秘匿された状態で登録される。
ステップS77において、データサーバ3の一時登録制御部91は、通信部92およびネットワーク11を介して、暗証番号の登録終了をユーザ端末1およびオペレーター端末4に通知する。
ステップS78において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理部32により受信され、通信処理制御部55を介して供給されたデータサーバ3からの通知に基づいて、サイン入力フェーズへ移行する。そして、フェーズ遷移制御部51は、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、サインの入力画面を表示する。
ステップS79において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信部73により受信され、通信制御部84を介して供給された、データサーバ3からの通知に基づいて、表示制御部83の制御により、表示部72に、サイン入力内容表示画面を表示させ、ステータスを「未登録」とする。
ステップS80において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給される、タッチパネル31におけるユーザの操作入力に基づいて、サインの入力を受けたか否かを判断する。ステップS80において、サインの入力を受けていないと判断された場合、サインの入力を受けたと判断されるまで、ステップS80の処理が繰り返される。
ステップS80において、サインの入力を受けたと判断された場合、ステップS81において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理制御部55を制御して、通信処理部32およびネットワーク11を介して、入力されたサインに対応するビットマップ等の画像データをデータサーバ3に送信する。
ステップS82において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介してユーザ端末1から送信された、入力されたサインに対応するビットマップ等の画像データを受信し、一時登録制御部91に供給する。一時登録制御部91は、供給されたサインに対応するビットマップ等の画像データを、データ記録部93の所定のデータフィールドの対応する部分に記録する。
ステップS83において、データサーバ3の一時登録制御部91は、通信部92およびネットワーク11を介して、サインの登録終了をオペレーターの端末に通知する。
ステップS84において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信部73により受信され、通信制御部84を介して供給された、データサーバ3からの通知に基づいて、表示制御部83を制御して、表示部72に表示されているサイン入力内容表示画面のステータスを「登録済」とする。
ステップS85において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、入力制御部82を介して供給される、オペレーターによる入力部71へ操作入力に関する情報に基づいて、サインの表示を指示する操作を受けたか否かを判断する。ステップS85において、サインの表示を指示する操作を受けていないと判断された場合、サインの表示を指示する操作を受けたと判断されるまで、ステップS85の処理が繰り返される。
ステップS85において、サインの表示を指示する操作を受けたと判断された場合、ステップS86において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信制御部84を制御して、通信部73およびネットワーク11を介して、データサーバ3にアクセスし、データサーバ3の対応するデータフィールドに格納された、サインに対応するビットマップ等の画像データを取得し、表示制御部83を制御して、表示部72に表示させる。オペレーターは、表示部72に表示されたサインの画像を確認し、例えば、著しく曲がっていたり、文字が不鮮明であるなどの不備がないか確認する。
ステップS87において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、入力制御部82を介して供給される、オペレーターによる入力部71へ操作入力に関する情報に基づいて、サインの登録の完了を指示する操作を受けたか否かを判断する。ステップS87において、サインの登録の完了を指示する操作を受けていないと判断された場合は、オペレーターにより、サインの記載に不備が見つけられた場合である。ステップS8の処理以降、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとは、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態であるので、オペレーターは、ユーザに、再度のサイン記入を促す案内を行う。したがって、処理は、ステップS80に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS87において、サインの登録の完了を指示する操作を受けたと判断された場合、ステップS88において、オペレーター端末4のオペレーター登録処理制御部81は、通信制御部84を制御して、データサーバ3に、サインの登録の完了を通知する。
ステップS89において、データサーバ3の一時登録制御部91は、ネットワーク11および通信部92を介して、オペレーター端末4からの通知を受け、データ記録部93の所定のデータフィールドに記録されているサインの登録の完了を、通信部92およびネットワーク11を介して、ユーザ端末1に通知する。
ステップS90において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理部32により受信され、通信処理制御部55を介して供給されたデータサーバ3からの通知に基づいて、申し込み確定確認フェーズへ移行する。そして、フェーズ遷移制御部51は、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、申し込み確定を確認するためのボタンを表示する。
ステップS91において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、入力制御部52を介して供給される、タッチパネル31におけるユーザの操作入力に基づいて、申し込み確定を指示する操作を受けたか否かを判断する。ステップS91において、申し込み確定を指示する操作を受けていないと判断された場合、申し込み確定を指示する操作を受けたと判断されるまで、ステップS91の処理が繰り返される。
ステップS91において、申し込み確定を指示する操作を受けたと判断された場合、ステップS92において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理制御部55を制御して、データサーバ3から、ネットワーク11および通信処理部32を介して、ステップS63においてダウンロードした登録情報を銀行サーバ5に送信する。
ステップS93において、銀行サーバ5の通信部102は、ネットワーク11を介して、ユーザ端末1から登録情報を受信し、登録確定処理部101に供給する。
ステップS94において、銀行サーバ5の登録確定処理部101は、銀行の口座開設のために必要な、確定登録に関する処理を実行する。
ステップS95において、銀行サーバ5の登録確定処理部101は、ステップS93において供給された登録内容をデータ記録部103に記録する登録処理を実行し、受け付け番号を発行して、通信部102およびネットワーク11を介して、ユーザ端末1に送信する。
ステップS96において、ユーザ端末1の通信処理部32は、ネットワーク11を介して銀行サーバ5から送信された受け付け番号を受信し、通信処理制御部55を介してフェーズ遷移制御部51に供給する。フェーズ遷移制御部51は、供給されたデータサーバ3からの通知に基づいて、表示制御部53を制御して、タッチパネル31に、受け付け番号を表示するとともに、「口座作成の申し込み処理が終了しました」等の必要なメッセージを表示する。
ステップS97において、ユーザ端末1のフェーズ遷移制御部51は、通信処理制御部55を制御して、通信処理部32およびネットワーク11を介して、オペレーター端末4およびデータサーバ3に、データの消去を指令する信号を送信する。
ステップS98において、オペレーター端末4の通信制御部84は、ネットワーク11および通信部73を介して、銀行サーバ5から送信された指令を取得し、オペレーター登録処理制御部81に供給する。オペレーター登録処理制御部81は、銀行サーバ5から送信された指令に基づいて、メモリ86に記録されている登録情報および入力ログを消去する。
ステップS99において、データサーバ3の通信部92は、ネットワーク11を介してユーザ端末1から送信された指令を受信し、一時登録制御部91に供給する。一時登録制御部91は、供給された指令に基づいて、データ記録部93の所定のデータフィールドに記録されている、該当するユーザの登録情報を消去して処理が終了される。
このような処理により、ユーザ端末1を用いて、ユーザが口座開設の申し込みを行う場合に、ユーザ端末1を有するユーザと、オペレーター端末4を使用するオペレーターとが、ユーザ端末1とオペレーター電話機2とを用いた通話状態で、各種操作入力を行うことができる。このため、ユーザは、上述したフローチャートによる説明に含まれない部分においても、操作についての不明点をオペレーターに確認しながら操作入力を行うことができる。また、申し込みと同時に、オペレーターが、本人確認書類、マイナンバー書類、サインなどが正しく撮像または入力されているかを確認し、不備等がある場合は、即時に、再度の送信を促すことができるので、必要書類やサインなどの不備不足の発生を抑制することが可能となる。
また、このシステムを用いた場合、ユーザの登録情報の入力は、ユーザではなく、オペレーターが主に実行する。具体的には、オペレーターは、データサーバ3に登録された本人確認書類およびマイナンバー書類の画像データを参照し、オペレーター電話機2を用いてユーザ端末1を保有するユーザと通話しながら、例えば、氏名、氏名(カナ)、郵便番号、住所、電話番号、国籍などのユーザの個人情報や、海外送金サービスを受ける場合においては、その送金先の国籍や送金先を示す番号など、口座開設に必要な情報の多くをオペレーター端末4を用いて登録する。これにより、ユーザ端末1の操作やユーザインターフェースに不慣れなユーザ、または、外国人などの日本語による住所等の記載やカナによる名前の表記が困難なユーザなどが口座開設処理を行う場合であっても、入力漏れや誤入力を防止することが可能となる。また、煩雑な操作入力が苦手であったり面倒であると感じ、オンラインによる口座開設処理を敬遠していたユーザにとっては、それらの煩わしさがない口座開設であることは、大きな付加価値である。
また、銀行の暗証番号などのオペレーターに対して秘匿するべき情報は、オペレーターがオペレーター端末4を用いて登録したり、データサーバ3に登録されているものを参照することはできない。したがって、ユーザは、安心して、第3者であるオペレーターの補助を受けながら、オンラインで、銀行口座の開設を行うことができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
上記課題を解決するために、本発明の銀行口座開設システムの第1の側面は、ユーザ端末、オペレーター電話機、オペレーター端末、および、データサーバを含み、ユーザが所定の銀行に口座を開設するための銀行口座開設システムであって、ユーザ端末は、オペレーター電話機との音声通話を制御する通話処理制御手段と、ユーザの操作入力を制御する入力制御手段と、ネットワークを介したデータサーバとの情報の授受を制御する通信処理制御手段と、通信処理制御手段により受信が制御された情報の表示を制御する表示制御手段とを備え、通信処理制御手段によりデータサーバへの送信が制御される情報は、通話処理制御手段により制御されるオペレーター電話機を利用するオペレーターとの音声通話により取得した情報、または、案内された内容に基づいて行われた操作入力に対応する情報を含み、オペレーター電話機は、ユーザ端末からの発信を受け、ユーザ端末と音声通話を行い、オペレーター端末は、ユーザ端末を有するユーザとオペレーター電話機を用いて音声通話中のオペレーターからの操作入力を受ける入力手段と、ネットワークを介したデータサーバとの情報の授受を制御する第1の通信手段と、入力手段により入力された情報、または、第1の通信手段により受信された情報を表示する表示手段と、第1の暗証番号を発行する第1の暗証番号発行手段とを備え、第1の通信手段によりデータサーバへ送信される情報は、オペレーターが、ユーザ端末を有するユーザとオペレーター電話機を用いて実行する通話によって取得した情報と、入力手段により入力した情報とを含み、データサーバは、ネットワークを介して、ユーザ端末、および、オペレーター端末と情報を授受する第2の通信手段と、第2の通信手段により受信された情報を記録する第1のデータ記録手段と、第2の暗証番号を発行する第2の暗証番号発行手段と、第1のデータ記録手段への情報の一時登録を制御する一時登録制御手段とを備え、オペレーター端末の表示手段は、第1の暗証番号発行手段により発行された第1の暗証番号をさらに表示し、オペレーター端末の第1の通信手段は、第1の暗証番号発行手段により発行された第1の暗証番号を、データサーバに通知し、ユーザ端末の入力制御手段は、通話処理制御手段により制御されるオペレーター電話機を利用するオペレーターとの音声通話により取得された第1の暗証番号のユーザによる入力を制御し、ユーザ端末の通信処理制御手段は、入力制御手段により入力が制御された第1の暗証番号のデータサーバへの送信を制御し、データサーバの第2の通信手段は、第2の暗証番号発行手段により発行された第2の暗証番号をユーザ端末に送信し、ユーザ端末の通信処理制御手段は、第2の暗証番号の受信を制御し、ユーザ端末の表示制御手段は、通信処理制御手段により受信が制御された第2の暗証番号の表示を制御し、オペレーター端末の入力手段は、オペレーター電話機を使用したユーザとの音声通話により取得された第2の暗証番号の、オペレーターによる入力を受け、オペレーター端末の第1の通信手段は、入力手段により入力された、第2の暗証番号のデータサーバへの送信を制御し、一時登録制御手段は、ユーザ端末、および、オペレーター端末から送信された第1の暗証番号、および、第2の暗証番号が一致した時、それらの暗証番号に関連つけたデータフィールドを作成し、第2の通信手段により受信された情報をデータフィールドに記録することを特徴とする。
また、本発明の銀行口座開設システムの他の側面は、銀行が管理する銀行サーバをさらに備え、銀行サーバは、ユーザ端末、オペレーター端末、および、データサーバと情報を授受する第3の通信手段と、第3の通信手段により受信されたユーザ端末から送信された情報を記録する第2のデータ記録手段と、口座を開設するための確定登録に関する処理を実行する登録確定処理手段とを備え、ユーザ端末の通信処理制御手段は、銀行サーバへの情報の送信をさらに制御し、データサーバの第1のデータ記録手段に記録されている、オペレーターが、ユーザ端末を有するユーザとオペレーター電話機を用いて実行する通話によって取得した情報と、オペレーター端末の入力手段により入力した情報を含む情報のうち、口座を開設するために必要な登録情報の取得を制御し、データサーバから取得した登録情報の銀行サーバへの送信を制御し、銀行サーバの第3の通信手段は、登録情報を受信し、銀行サーバの第2のデータ記録手段は、登録情報を記録することを特徴とする。
また、本発明の銀行口座開設方法の一側面は、ユーザ端末、オペレーター電話機、オペレーター端末、および、データサーバを含む銀行口座開設システムを利用して、ユーザが所定の銀行に口座を開設するための銀行口座開設方法であって、ユーザ端末が、ユーザの操作入力を制御する第1の入力制御ステップと、第1の入力制御ステップの処理により入力が制御されるユーザの操作入力に基づいて、ユーザ端末が、オペレーター電話機との音声通話の発信を制御する通話処理制御ステップと、オペレーター電話機が、ユーザ端末からの発信を受け、ユーザ端末と音声通話を開始する音声通話開始ステップと、オペレーター端末が、第1の暗証番号を発行する第1の暗証番号発行ステップと、オペレーター端末が、第1の暗証番号発行ステップの処理により発行された第1の暗証番号の表示を制御する第1の表示制御ステップと、オペレーター端末が、第1の暗証番号発行ステップの処理により発行された第1の暗証番号の、データサーバへの送信を制御する第1の送信制御ステップと、ユーザ端末が、音声通話開始ステップの処理により開始されたオペレーター電話機を利用するオペレーターとの音声通話により取得された第1の暗証番号のユーザによる入力を制御する第2の入力制御ステップと、ユーザ端末が、第2の入力制御ステップの処理により入力が制御された第1の暗証番号のデータサーバへの送信を制御する第2の送信制御ステップと、データサーバが、第2の暗証番号を発行する第2の暗証番号発行ステップと、データサーバが、第2の暗証番号発行ステップの処理により発行された第2の暗証番号のユーザ端末への送信を制御する第3の送信制御ステップと、ユーザ端末が、第3の送信制御ステップの処理によりデータサーバから送信された第2の暗証番号を受信し、第2の暗証番号の表示を制御する第2の表示制御ステップと、オペレーター端末が、音声通話開始ステップの処理により開始されたオペレーター電話機を使用したユーザとの音声通話により取得された第2の暗証番号の、オペレーターによる入力を制御する第3の入力制御ステップと、オペレーター端末が、第3の入力制御ステップの処理により入力された、第2の暗証番号のデータサーバへの送信を制御する第4の送信制御ステップと、データサーバが、第1の送信制御ステップの処理によりオペレーター端末から送信された第1の暗証番号、および、第2の送信制御ステップの処理によりユーザ端末から送信された第1の暗証番号が一致し、かつ、第2の暗証番号発行ステップの処理により発行され、第3の送信制御ステップの処理によりユーザ端末へ送信された第2の暗証番号、および、第4の送信制御ステップの処理によりオペレーター端末から送信された第2の暗証番号が一致した時、データ記憶部に、それらの暗証番号に関連つけたデータフィールドを作成するデータフィールド作成ステップと、ユーザ端末、および、オペレーター端末から受信される情報を、一時登録情報としてデータフィールドに記録する一時登録情報記録ステップとを含むことを特徴とする銀行口座開設方法。