JP7419990B2 - 携帯端末、本人確認システム及びプログラム - Google Patents
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第2の発明は、第1の発明の携帯端末(1)において、前記案内画面出力手段(14)による処理と、前記本人確認画像取得手段(15)による処理とを複数回繰り返す繰り返し処理手段(13)を備え、前記案内画面出力手段は、前記対象物(9)の配置位置が都度異なる前記案内画面を出力し、前記本人確認画像取得手段は、異なる観察角度の前記本人確認書類(3)を撮影した複数の前記本人確認画像を、前記撮影部(33)から取得すること、を特徴とする携帯端末である。
第3の発明は、第2の発明の携帯端末(1)において、前記本人確認画像取得手段(15)により取得する前記複数の本人確認画像は、前記対象物(9)を同じ観察角度で撮影したものであること、を特徴とする携帯端末である。
第4の発明は、第2の発明の携帯端末(1)において、前記本人確認画像取得手段(15)により取得する前記複数の本人確認画像は、前記対象物(9)を前記本人確認書類(3)と同じ観察角度で撮影したものであること、を特徴とする携帯端末である。
第5の発明は、第1の発明の携帯端末(1)において、前記案内画面出力手段(14)による処理と、前記本人確認画像取得手段(15)による処理とを複数回繰り返す繰り返し処理手段(13)を備え、前記案内画面出力手段は、前記対象物の配置位置が都度異なる前記案内画面を出力し、前記本人確認画像取得手段は、異なる撮影方向から前記本人確認書類を撮影した複数の前記本人確認画像を、前記撮影部(33)から取得すること、を特徴とする携帯端末である。
第6の発明は、第2の発明から第5の発明までのいずれかの携帯端末(1)において、前記本人確認画像取得手段(15)により取得する前記複数の本人確認画像のうち少なくとも1つの前記本人確認画像は、前記本人確認書類(3)の厚み及び顔画像を確認可能なものであること、を特徴とする携帯端末である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの携帯端末(1)において、前記案内画面出力手段(14)は、予め定められた複数の位置の中からランダムに決定した前記対象物(9)の配置位置を含む前記案内画面を出力すること、を特徴とする携帯端末である。
第8の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの携帯端末(1)において、前記案内画面出力手段(14)は、予め決められた前記案内画面の指定領域内においてランダムに決定した前記対象物(9)の配置位置を含む前記案内画面を出力すること、を特徴とする携帯端末である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかの携帯端末(1)において、前記案内画面出力手段(14)は、前記対象物(9)の配置位置を枠線として示した前記案内画面を出力すること、を特徴とする携帯端末である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかの携帯端末(1)において、前記案内画面出力手段(14)は、前記対象物(9)の配置位置を円形状又は楕円形状として示した前記案内画面を出力し、前記対象物は、硬貨を含むこと、を特徴とする携帯端末である。
第11の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの携帯端末(1)において、前記案内画面出力手段(14)は、前記対象物(9)の配置位置と共に前記本人確認書類(3)の配置位置を指定した前記案内画面を出力すること、を特徴とする携帯端末である。
第12の発明は、第11の発明の携帯端末(1)において、前記案内画面出力手段(14)は、前記本人確認書類(3)の配置位置を矩形形状又は台形形状の枠線として示した前記案内画面を出力すること、を特徴とする携帯端末である。
第13の発明は、第1の発明から第12の発明までのいずれかの携帯端末(1)において、前記本人確認画像取得手段(15)により取得した前記本人確認画像に基づいて、前記対象物(9)及び前記本人確認書類(3)についての正当性を確認する正当性確認手段(16)を備え、前記照合画像取得手段(19)は、前記正当性確認手段により正当性を確認できた場合に、前記照合画像を取得すること、を特徴とする携帯端末である。
第14の発明は、第1の発明から第13の発明までのいずれかの携帯端末(1)において、前記撮影部(33)から取得した前記所持者の顔の画像から瞬きを検出する瞬き検出手段(18)を備え、前記照合画像取得手段(19)は、前記瞬き検出手段が瞬きを検出した後に前記撮影部が撮影した前記照合画像を取得すること、を特徴とする携帯端末である。
第15の発明は、撮影部(33)を有する携帯端末(1)と、前記携帯端末に対して通信可能に接続され、本人確認処理を行う本人確認サーバ(4)と、を備えた本人確認システム(100)であって、前記携帯端末は、サービス開始時におけるユーザの本人確認に必要なデータを、前記ユーザが所持する前記携帯端末のみを用いて取得するものであり、顔写真が掲載された本人確認書類(3)と共に撮影する対象物(9)の配置位置を指定した案内画面を出力する案内画面出力手段(14)と、前記案内画面出力手段により出力された前記案内画面にしたがって、前記対象物と前記本人確認書類とを含む画像である本人確認画像を、前記撮影部から取得する本人確認画像取得手段(15)と、前記本人確認書類を所持した所持者の顔を含む画像である照合画像を、前記撮影部から取得する照合画像取得手段(19)と、前記本人確認画像取得手段により取得した前記本人確認画像と、前記照合画像取得手段により取得した前記照合画像とを、前記本人確認サーバに送信する照合用画像送信手段(20)と、を備え、前記本人確認サーバは、前記携帯端末から受信した前記照合画像と前記本人確認画像に含まれる顔写真画像とを照合する顔照合手段(43)と、前記顔照合手段による照合結果情報を、前記携帯端末に送信する結果送信手段(44)と、を備え、前記携帯端末は、受信した前記照合結果情報に基づいて、前記携帯端末及び前記本人確認サーバに対して通信可能に接続されサービス処理を行うサービス提供サーバ(7)との間でサービス処理を開始するか否かを判定するサービス開始判定手段(22)を備えること、を特徴とする本人確認システムである。
第16の発明は、撮影部(33)を有し、サービス開始時におけるユーザの本人確認に必要なデータの取得に用いる、前記ユーザが所持するコンピュータ(1)を、顔写真が掲載された本人確認書類(3)と共に撮影する対象物(9)の配置位置を指定した案内画面を出力する案内画面出力手段と、前記案内画面出力手段により出力された前記案内画面にしたがって、前記対象物と前記本人確認書類とを含む画像である本人確認画像を、前記撮影部から取得する本人確認画像取得手段と、前記本人確認書類を所持した所持者の顔を含む画像である照合画像を、前記撮影部から取得する照合画像取得手段と、前記本人確認画像取得手段により取得した前記本人確認画像と、前記照合画像取得手段により取得した前記照合画像とを、画像を用いて本人確認を行う本人確認サーバ(4)に送信する照合用画像送信手段と、して機能させるためのプログラム(31b)である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る本人確認システム100の全体構成を示す図である。
図2は、本実施形態に係る携帯端末1の機能ブロック図である。
図3は、本実施形態に係る本人確認サーバ4の機能ブロック図である。
図1に示す本人確認システム100は、各種サービスの初回のサービス開始時に必要な本人確認を、携帯端末1のみによって行うためのシステムである。また、本人確認システム100は、2回目以降のサービス開始時に必要な本人認証を、携帯端末1のみによって行うシステムである。
以下の説明において、携帯端末1を使用して、本人確認や本人認証が必要なサービスを開始する場合を例に説明する。
本人確認システム100は、通信ネットワークNを介して、サービス提供サーバ7に対して接続されている。サービス提供サーバ7は、携帯端末1との間でサービス処理を行うためのサーバである。
図2に示すように、携帯端末1は、制御部10と、記憶部30と、カメラ33(撮影部)と、タッチパネルディスプレイ35と、通信インタフェース部39とを備える。
制御部10は、アプリ呼出部11と、本人確認部12と、本人認証部21と、サービス開始判定部22(サービス開始判定手段)とを備える。
本人確認部12は、本人確認処理を行う制御部である。本人確認部12は、本人確認画像処理部13(繰り返し処理手段)と、照合画像処理部17とを備える。
本人確認画像処理部13は、案内画面出力部14と、本人確認画像取得部15と、正当性確認部16とによる処理を複数回繰り返すことによって、本人確認に必要な画像を取得する。
ここで、本人確認書類とは、ユーザの顔写真が掲載された、公的に認められた身分証明書である。本人確認書類の一例として、図1には、運転免許証3が示されている。なお、本人確認書類としては、他に、ユーザの顔写真が掲載されたマイナンバーカード等であってもよい。
また、硬貨(コイン)の種類は、限定されない。
さらに、案内画面は、タッチパネルディスプレイ35にカメラ33によるスルー画像が表示されている状態で、スルー画像と共に表示される。ここで、スルー画像とは、カメラ33の撮影範囲がタッチパネルディスプレイ35に表示されている画像をいう。また、後述するが、案内画面を複数回出力する際の硬貨位置は、異なる位置である。
本人確認画像取得部15は、ユーザがカメラ33を操作して、自身の本人確認書類及び硬貨を一体にして撮影することで、本人確認書類と硬貨とを含む画像である本人確認画像を取得する。
まず、ユーザが、自身の顔画像を取得するために、カメラ33を自身の顔が写る位置にした状態のままにして、自身の顔を撮影し続ける。そして、瞬き検出部18は、取得している撮影画像から瞬きを検出する。
照合画像取得部19は、瞬き検出部18により瞬きを検出した後に、カメラ33が撮影したユーザの顔画像を、照合に用いる照合画像として取得する。
画像送信部20は、取得した照合画像と、取得画像記憶部32に記憶された顔写真画像とを、照合のために本人確認サーバ4に対して送信する。
サービス開始判定部22は、本人確認サーバ4から照合結果(照合結果情報)を受信して、受信した照合結果に基づいてサービスの開始が可能か否かを判定する。
記憶部30は、プログラム記憶部31と、取得画像記憶部32とを備える。
プログラム記憶部31は、各種のアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションプログラムのことを、アプリケーション、アプリ、又はプログラム等という。)を記憶する記憶領域である。プログラム記憶部31は、取引アプリ31aを記憶している。
取引アプリ31aは、サービス提供サーバ7との間でのサービス処理を行うためのプログラムである。取引アプリ31aは、例えば、銀行の口座開設のためのアプリである。取引アプリ31aは、本人確認アプリ31bを含む。
本人確認アプリ31bは、携帯端末1の制御部10が実行する本人確認及び本人認証の各種機能を行うためのプログラムである。
なお、本実施形態では、取引アプリ31aが本人確認アプリ31bを含むものとして説明するが、取引アプリ31aと、本人確認アプリ31bとは、別のアプリであってもよい。
タッチパネルディスプレイ35は、液晶パネル等で構成される表示部としての機能と、ユーザの指による各種操作入力を行う入力部としての機能とを有する。
通信インタフェース部39は、基地局R及び通信ネットワークNを介して各種のサーバとの通信を行うためのインタフェースであり、送信部及び受信部の役割を行う。
図3に示すように、本人確認サーバ4は、制御部40と、記憶部50と、通信インタフェース部59とを備える。
制御部40は、本人確認画像解析部41と、顔照合部43(顔照合手段)と、照合結果送信部44(結果送信手段)とを備える。
顔照合部43は、携帯端末1が送信した照合画像と、顔写真画像とを受信する。そして、顔照合部43は、受信した照合画像と顔写真画像とを照合する。ここで、顔照合部43は、照合画像と顔写真画像との照合結果を、スコアによって示してもよい。例えば、顔照合部43は、画像照合処理を行い、顔写真画像の一致度合いをスコアとして算出する。ここで、スコアは、例えば、0~100までの数値により表されるものであり、一致度合いが高いほど数値が高い。
照合結果送信部44は、照合結果を、携帯端末1に対して送信する。
記憶部50は、プログラム記憶部51を備える。プログラム記憶部51は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部51は、本人確認プログラム51aを記憶する。
本人確認プログラム51aは、本人確認サーバ4の制御部40が実行する各種機能を行うためのプログラムである。
通信インタフェース部59は、通信ネットワークNを介してサービス提供サーバ7等の各種サーバ及び携帯端末1との間の通信を行うためのインタフェースである。
なお、サービス提供サーバ7は、図示しないが、制御部、記憶部、通信インタフェース部等を備える。
通信ネットワークNは、各種のサーバ間や各種のサーバと基地局Rとの間のネットワークであり、インターネット回線や携帯端末通信網等である。
図4は、本実施形態に係る携帯端末1でのサービス開始処理を示すフローチャートである。
まず、サービスを開始したいユーザは、例えば、予め携帯端末1に取引アプリ31aがインストールされている場合には、自身の携帯端末1のタッチパネルディスプレイ35に表示されている取引アプリ31aのアイコン(図示せず)をタップ等する選択操作をする。また、例えば、携帯端末1に取引アプリ31aを初めてダウンロードした場合には、ユーザは、ダウンロードの際に自身の携帯端末1のタッチパネルディスプレイ35に設けられた取引アプリ31aのアイコンをタップ等する選択操作をする。そうすることで、携帯端末1の制御部10は、取引アプリ31aを実行する。
なお、制御部10は、本人確認処理が済であるか否かを、例えば、本人確認アプリ31bに、本人確認が済である旨を記憶しており、それをもとに判断してもよい。また、本人確認処理が済である場合には、取得画像記憶部32に、本人確認画像や顔写真画像が記憶されているので、制御部10は、取得画像記憶部32に顔写真画像が記憶されているか否かによって判断してもよい。
本人確認処理が済である場合(S11:YES)には、制御部10は、処理をS13に移す。他方、本人確認処理が済ではない場合(S11:NO)には、制御部10は、処理をS12に移す。
S12において、制御部10(本人確認部12)は、本人確認処理を行う。
図5は、本実施形態に係る携帯端末1での本人確認処理を示すフローチャートである。
図6は、本実施形態に係る携帯端末1での本人確認画像処理を示すフローチャートである。
図7は、本実施形態に係る案内画面のパターン例を示す図である。
図8は、本実施形態に係る携帯端末1での表示例を示す図である。
図9は、本実施形態に係る携帯端末1での正当性確認処理を示すフローチャートである。
図10は、本実施形態に係る本人確認システム100での画像解析処理を示すフローチャートである。
図11及び図12は、本実施形態に係る携帯端末1での表示例を示す図である。
図13は、本実施形態に係る本人確認システム100での照合画像処理を示すフローチャートである。
図14は、本実施形態に係る携帯端末1での表示例を示す図である。
ここで、本人確認画像処理について、図6に基づき説明する。
図6のS30において、制御部10(案内画面出力部14)は、硬貨位置決定処理を行う。本人確認アプリ31bには、例えば、図7に示す案内画面61~66のように、硬貨位置の異なる6パターンの案内画面が予め用意されている。案内画面61は、書類位置61aの右上側に硬貨位置61bが設けられたものである。案内画面62は、書類位置62aの右中央に硬貨位置62bが設けられたものである。案内画面63は、書類位置63aの右下側に硬貨位置63bが設けられたものである。同様に、案内画面64~66は、書類位置64a~66aの左側に、それぞれ硬貨位置64b~66bが上側から順番に設けられている。
制御部10は、案内画面61~66から1つの案内画面を、例えば、ランダムに決定する。ここで、ランダムに決定するとは、全ての案内画面を順不同に出すようにすることをいう。但し、全ての案内画面ではなく、一部の案内画面のみの指定であってもよい。
ユーザは、図8(A)に示すように、表示された案内画面64を見ながら、運転免許証3と、硬貨9とを案内画面の枠に収めるように、運転免許証3と、硬貨9と、携帯端末1との位置を調整する。
運転免許証3と硬貨9とが案内画面64の枠に収まるようになった状態で、ユーザが案内画面64に表示されている撮影ボタン64cを操作することで、S32において、制御部10は、撮影操作を受け付ける。
ユーザが、例えば、図8(B)に示す「次へ」のボタンをタッチ操作することで、図6のS34において、制御部10(正当性確認部16)は、図9に示す正当性確認処理を行う。
S41において、制御部10は、書類位置に物を認識できたか否かを判断する。物を認識できた場合(S41:YES)には、制御部10は、処理をS41に移す。他方、物を認識できなかった場合(S41:NO)には、制御部10は、処理をS49に移す。
S43において、制御部10は、図10に示す画像解析処理を行う。
S51において、本人確認サーバ4の制御部40は、本人確認画像を受信する。
S52において、制御部40(本人確認画像解析部41)は、受信した本人確認画像に含まれる本人確認書類をテキスト化した文字情報を取得する。
S53において、制御部40は、取得した文字情報を、携帯端末1に送信する。なお、制御部40は、例えば、本人確認書類の画像が小さかったり、不鮮明であったりしたために本人確認書類から文字情報を得ることができなかった場合には、文字情報を得られなかった旨を、携帯端末1に送信してもよい。その後、制御部40は、本処理を終了する。
S55において、制御部10は、受信した文字情報に基づいて正当性を確認する。制御部10は、例えば、文字情報を得られなかった旨を本人確認サーバ4から受信している場合には、正当性を確認できない。また、制御部10は、本人確認書類の有効期限が超過している場合には、正当性を確認できない。その後、制御部10は、処理を図9のS44に移す。
S45において、制御部10(正当性確認部16)は、本人確認画像に対する正当性を確認できたとして、処理を図6のS35に移す。
他方、S49において、制御部10(正当性確認部16)は、本人確認画像に対する正当性を確認できなかったものとして、処理を図6のS35に移す。
S36において、制御部10は、取得した本人確認画像を、取得画像記憶部32に記憶させる。その後、制御部10は、処理を図5のS21に移す。
他方、S39において、制御部10は、正当性がエラーである旨を、例えば、タッチパネルディスプレイ35に出力し、次に進むことなく本処理を終了する。
S22において、制御部10は、抽出した顔写真画像を、取得画像記憶部32に記憶させる。
S23及びS24の処理は、上述した図6の処理と同様である。
図12(A)は、運転免許証3の表面の画像を含む本人確認画像を斜め方向から取得するための案内画面83を示す。これは、携帯端末1のアウトカメラ33bを、運転免許証3の表面や裏面を撮影した時と同じ位置にした状態で、ユーザの指等によって運転免許証3を斜めに立たせるようにして、運転免許証3の表面を斜めに撮影するためのものである。案内画面83は、書類位置83aを示す枠が斜め方向からの撮影を促すために、台形形状になっている。また、硬貨位置83bは、書類位置83aの右下に配置されている。このように、運転免許証3の表面の画像を含む本人確認画像を斜め方向から取得するための案内画面では、例えば、硬貨位置が書類位置の右下、中央下、左下の3つのパターンの案内画像を予め用意しておき、制御部10がランダムにその中から1つのパターンの案内画面を決定してもよい。斜め方向から撮影する場合は、書類位置の上下方向にスペースができるため、このような手前方向に硬貨位置を配置することも可能である。図12(B)は、確認画面84を示す。
上述したように、運転免許証3を撮影する際には、制御部10は、最初に運転免許証3の表面を撮影し、次に、運転免許証3の裏面を撮影し、最後に、運転免許証3を表面が見える状態で斜め方向から撮影するように制御する。
このようにすれば、複数回運転免許証3を撮影する際に、様々な位置に硬貨位置が配置された案内画面を出力できる。
図13のS60において、制御部10はインカメラ33aを起動させて、インカメラ33aのスルー画像を含む、図14に示す顔撮影画面85をタッチパネルディスプレイ35に出力する。ユーザは、顔撮影画面85の顔枠85aに自身の顔が入るように、携帯端末1の位置を調整する。
図13のS61において、制御部10は、インカメラ33aから取得した撮影画像に対して公知の顔認識処理を行い、目を検出する。
S62において、制御部10(瞬き検出部18)は、瞬きを検出したか否かを判断する。瞬きを検出した場合(S62:YES)には、制御部10は、処理をS63に移す。他方、瞬きを検出していない場合(S62:NO)には、制御部10は、瞬きを検出するまで本処理にとどまる。
S64において、制御部10(画像送信部20)は、取得画像記憶部32に記憶した顔写真画像と共に、取得した照合画像を、本人確認サーバ4に対して送信する。ここで、取得画像記憶部32に記憶された顔写真画像とは、本人確認画像処理において携帯端末1が取得及び記憶したものである。
S65において、本人確認サーバ4の制御部40(顔照合部43)は、照合画像と、顔写真画像とを、携帯端末1から受信する。
S67において、制御部40(照合結果送信部44)は、照合結果を、携帯端末1に対して送信する。その後、制御部40は、本処理を終了する。
S68において、携帯端末1の制御部10(照合画像処理部17)は、照合結果を受信する。その後、制御部10は、処理を図4のS14に移す。
S15において、制御部10は、取引アプリ31aに対応したサービス提供サーバ7との間でサービス処理を行う。その後、制御部10は、本処理を終了する。
(1)携帯端末1を用いたサービスを行う場合に、携帯端末1にカメラ33を有していれば、携帯端末1のみを用いて本人確認を行うことができて、便利である。つまり、ユーザは、窓口等に行くという煩わしさがなく、いつでも、どこでも本人確認を行う環境をユーザに提供できる。また、生体情報を用いた本人確認であるため、セキュリティ性が高い。さらに、指紋等のように、予め生体情報を登録しておく必要がなく、利便性が高い。
(2)本人確認画像を取得する処理と、本人確認画像から取得した顔写真画像とユーザが撮影した自身の顔画像とを照合するための処理とを、一連の流れで行うことができるので、便利である。
(6)案内画面は、配置位置を枠線で示したものにし、効果位置を、硬貨と同じ円形状にして示すので、ユーザに分かりやすいものにできる。
(8)ユーザの顔画像を、ユーザの瞬きを検出した後の画像とするので、照合画像に適する画像を取得できる。
(1)本実施形態では、案内画面を、予め硬貨位置が異なる6つのパターンのものを用意しておき、その中からランダムに決定した案内画面を出力するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、予め決められた指定領域内の任意の位置に硬貨位置を定めるようにしてもよい。
図15は、変形形態に係る案内画面のパターン例を示す図である。
図15(A)に示す案内画面291は、書類位置291aと、硬貨領域291bとを備える。案内画面291は、硬貨位置を右方にしたものであり、書類位置291aが左方に配置されている。この場合、携帯端末1の制御部は、硬貨領域291bの範囲において、硬貨位置をランダムに決定して、硬貨位置を出力する(図示せず)。
このようにすることで、携帯端末1の制御部は、硬貨位置を書類位置の右方にするか、左方にするかを決定した後に、ランダムで硬貨領域における硬貨位置を決定するので、バリエーションの富んだものにできる。
図16は、変形形態に係る案内画面の表示態様例を示す図である。
図16(A)に示す案内画面295は、書類位置295aと、硬貨位置295bとを破線によって示すものである。
図16(B)に示す案内画面296は、書類位置296aを、鉤状で示すものである。
その他として、書類位置と硬貨位置とを、透過性を有するようにクリアな状態で表示させ、書類位置と硬貨位置とを除く範囲を、例えば、ぼかした状態で表示させてもよい。また、書類位置と硬貨位置とを示す枠線等を、時間の経過にしたがって表示と非表示とを繰り返すように表示してもよい。さらに、硬貨位置を円形状で示しているが、楕円形上や多角形状等であってもよい。
図17(A)は、運転免許証3の表面の画像を含む本人確認画像を、斜め方向から撮影して取得するための案内画面297を示す。これは、運転免許証3の表面を、例えば、机の上等に載置した状態で、携帯端末1のアウトカメラ33bを、運転免許証3の表面に対向した位置ではなく、斜めの位置から撮影して、本人確認画像を取得するためのものである。斜めの位置は、具体的には、例えば、撮影角度が45度から60度程度であり、運転免許証3の表面の顔写真が認識できる程度の位置である。案内画面297は、書類位置297aを示す枠が斜め方向からの撮影を促すために、手前(下)側の辺が長い台形形状になっている。ここで、携帯端末1の制御部10は、撮影角度をランダムに決定し、決定した撮影角度に対応した台形形状を出力するようにしてもよい。また、硬貨位置297bは、書類位置297aの左下に、楕円形状で配置されている。
図17(B)は、硬貨位置298bが書類位置298aの中央下にある案内画面298を示す。また、図17(C)は、硬貨位置299bが書類位置299aの右下にある案内画面299を示す。このように、運転免許証3の表面の画像を含む本人確認画像を斜め方向から撮影して取得するための案内画面では、例えば、上記した3つのパターンの案内画像を予め用意しておき、携帯端末1の制御部10がランダムにその中から1つのパターンの案内画面を決定してもよい。
なお、自動で画像を取得するものは、運転免許証3の表面や裏面の撮影等においても同様に行ってもよい。
(6)本実施形態では、本人確認画像を静止画像であるものとして説明したが、これに限定されない。ユーザに動作させることを必要とするために、動画像で運転免許証を撮影する等で本人確認書類であることの証明を示すような仕組みにしてもよい。
(8)本実施形態では、本人確認書類と共に撮影する対象物として硬貨を用いるものを例に説明したが、これに限定されない。円形状のものであれば、例えば、ボタン等であってもよい。また、ユーザが円形状のものを所持していない場合には、硬貨位置に合わせて紙に丸等を記載したものを置くことで代替してもよい。
さらに、円形状に限定せず、本人確認を行う際にユーザが所持しているであろう他の物を対象物にして本人確認を行えるようにしてもよい。
(10)本実施形態では、本人確認サーバと、携帯端末とを用いた処理を説明したが、本人確認サーバと、携帯端末との処理内容は、これに限定されない。携帯端末で行う画像取得以外の処理を、本人確認サーバが行ってもよいし、本人確認サーバが行っている処理を、携帯端末で行ってもよい。
ATMを用いるものとしては、携帯端末で本人認証を行って、認証された場合にQRコード(登録商標)を携帯端末に表示させて、ATMに読み取らせることで、携帯端末を、キャッシュカードの代わりとすることができる。
他のATMを用いるものとしては、ATMにQRコードを出力させて、携帯端末がQRコードを読み取って、口座情報の関連付けを行った後に本人認証をすることで、携帯端末を、キャッシュカードの代わりとすることができる。
また、窓口での業務で、代理人が本人に代わって行う場合に、本人による本人認証がされたことを証明する情報を代理人が受信等することで、委任状等を予め用意せずに済む。
3 運転免許証
4 本人確認サーバ
7 サービス提供サーバ
10,40 制御部
12 本人確認部
13 本人確認画像処理部
14 案内画面出力部
15 本人確認画像取得部
16 正当性確認部
17 照合画像処理部
18 瞬き検出部
19 照合画像取得部
20 画像送信部
21 本人認証部
22 サービス開始判定部
30,50 記憶部
31a 取引アプリ
31b 本人確認アプリ
32 取得画像記憶部
33 カメラ
35 タッチパネルディスプレイ
41 本人確認画像解析部
43 顔照合部
44 照合結果送信部
100 本人確認システム
Claims (11)
- 撮影部を有する携帯端末であって、
サービス開始時におけるユーザの本人確認に必要なデータを、前記ユーザが所持する前記携帯端末のみを用いて取得するものであり、
顔写真が掲載された本人確認書類の配置位置を指定した案内画面を出力する案内画面出力手段と、
前記案内画面出力手段により出力された前記案内画面にしたがって、前記本人確認書類を含む画像である本人確認画像を、前記撮影部から取得する本人確認画像取得手段と、
を備え、
前記案内画面出力手段は、前記ユーザによって前記本人確認画像を載置台に斜めに立たせるようにして前記載置台に対して垂直方向から撮影し前記本人確認画像を斜め方向から取得させるための前記案内画面を出力すること、
を特徴とする携帯端末。 - 請求項1に記載の携帯端末において、
前記本人確認画像取得手段により取得する前記本人確認画像は、前記本人確認書類の厚み及び顔画像を確認可能なものであること、
を特徴とする携帯端末。 - 請求項1又は請求項2に記載の携帯端末において、
前記案内画面出力手段は、前記本人確認書類の配置位置を台形形状の枠線として示した前記案内画面を出力すること、
を特徴とする携帯端末。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の携帯端末において、
前記案内画面出力手段は、前記本人確認書類の前記配置位置について複数の配置位置から一の配置位置を決定して指定した前記案内画面を出力すること、
を特徴とする携帯端末。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の携帯端末において、
前記本人確認書類を所持した前記ユーザの顔を含む画像である照合画像を、前記撮影部から取得する照合画像取得手段と、
前記本人確認画像取得手段により取得した前記本人確認画像と、前記照合画像取得手段により取得した前記照合画像とを、画像を用いて本人確認を行う本人確認サーバに送信する照合用画像送信手段と、
を備えること、
を特徴とする携帯端末。 - 請求項5に記載の携帯端末において、
前記本人確認画像取得手段により取得した前記本人確認画像に基づいて、前記本人確認書類についての正当性を確認する正当性確認手段を備え、
前記照合画像取得手段は、前記正当性確認手段により正当性を確認できた場合に、前記照合画像を取得すること、
を特徴とする携帯端末。 - 請求項5又は請求項6に記載の携帯端末において、
前記撮影部から取得した前記ユーザの顔の画像から瞬きを検出する瞬き検出手段を備え、
前記照合画像取得手段は、前記瞬き検出手段が瞬きを検出した後に前記撮影部が撮影した前記照合画像を取得すること、
を特徴とする携帯端末。 - 請求項5から請求項7までのいずれかに記載の携帯端末において、
顔の位置を指定した顔撮影画面を出力する手段を備え、
前記照合画像取得手段は、出力された前記顔撮影画面にしたがって撮影された、前記照合画像を取得すること、
を特徴とする携帯端末。 - 撮影部を有する携帯端末と、
前記携帯端末に対して通信可能に接続され、本人確認処理を行う本人確認サーバと、
を備えた本人確認システムであって、
前記携帯端末は、
サービス開始時におけるユーザの本人確認に必要なデータを、前記ユーザが所持する前記携帯端末のみを用いて取得するものであり、
顔写真が掲載された本人確認書類の配置位置を指定した案内画面を出力する案内画面出力手段と、
前記案内画面出力手段により出力された前記案内画面にしたがって、前記本人確認書類を含む画像である本人確認画像を、前記撮影部から取得する本人確認画像取得手段と、
前記本人確認書類を所持した前記ユーザの顔を含む画像である照合画像を、前記撮影部から取得する照合画像取得手段と、
前記本人確認画像取得手段により取得した前記本人確認画像と、前記照合画像取得手段により取得した前記照合画像とを、前記本人確認サーバに送信する照合用画像送信手段と、
を備え、
前記案内画面出力手段は、前記ユーザによって前記本人確認画像を載置台に斜めに立たせるようにして前記載置台に対して垂直方向から撮影し前記本人確認画像を斜め方向から取得させるための前記案内画面を出力し、
前記本人確認サーバは、
前記携帯端末から受信した前記照合画像と前記本人確認画像に含まれる顔写真画像とを照合する顔照合手段と、
前記顔照合手段による照合結果情報を、前記携帯端末に送信する結果送信手段と、
を備え、
前記携帯端末は、受信した前記照合結果情報に基づいて、前記携帯端末及び前記本人確認サーバに対して通信可能に接続されサービス処理を行うサービス提供サーバとの間でサービス処理を開始するか否かを判定するサービス開始判定手段を備えること、
を特徴とする本人確認システム。 - 撮影部を有し、サービス開始時におけるユーザの本人確認に必要なデータの取得に用いる、前記ユーザが所持するコンピュータを、
顔写真が掲載された本人確認書類の配置位置を指定した案内画面を出力する案内画面出力手段と、
前記案内画面出力手段により出力された前記案内画面にしたがって、前記本人確認書類を含む画像である本人確認画像を、前記撮影部から取得する本人確認画像取得手段と、
して機能させ、
前記案内画面出力手段を、前記ユーザによって前記本人確認画像を載置台に斜めに立たせるようにして前記載置台に対して垂直方向から撮影し前記本人確認画像を斜め方向から取得させるための前記案内画面を出力するように機能させるためのプログラム。 - 請求項10に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記本人確認書類を所持した前記ユーザの顔を含む画像である照合画像を、前記撮影部から取得する照合画像取得手段と、
前記本人確認画像取得手段により取得した前記本人確認画像と、前記照合画像取得手段により取得した前記照合画像とを、画像を用いて本人確認を行う本人確認サーバに送信する照合用画像送信手段と、
して機能させるためのプログラム。
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