JP7088803B2 - 薬品向き判定装置、薬品向き判定方法、および薬品向き判定プログラム - Google Patents
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Description
このような返品された薬品は、所定のトレイに複数集められた後、薬品仕分装置によって1つずつピッキングされて所定の読取位置へ搬送され、外周面に付されたバーコードや文字・数字等が読み取られることで、その薬品の種別、使用期限等が認識される。これにより、認識されたバーコードや文字・数字等に基づいて、その薬品を所定のトレイに収納する等、適切に仕分けすることができる。
すなわち、上記公報に開示された薬剤仕分装置では、薬品の形状(外形)を正確に測定するための専用の撮影部が設けられているため、構造が複雑化してしまうおそれがある。
ここでは、例えば、薬品の外周面に当接させたローラを回転駆動させることで、外周面に沿って薬品を回転させる回転機構を用いる。
ここでは、各薬品の外周面に付されたバーコードの向きを示す登録情報を記憶する記憶部を、装置内に設けている。
これにより、読取位置に載置された薬品のバーコードを読み取った後、外部装置へアクセスして記憶部に記憶されている登録情報を参照して、その薬品の向きが正常であるか否かを容易に判定することができる。
また、外部サーバやクラウド空間等に記憶部を設けることで、複数の薬品向き判定装置に対して、共有の登録情報を提供することができる。
また、この状態でローラを回転させることで、薬品を外周面に沿って回転させることができる。
これにより、位置決め部材に端部が当接するように薬品が載置されることで、ローラと板状部材との間に形成される略V字状の凹部(読取位置)における薬品の回転軸方向における位置決めを行うことができる。
なお、第2搬送部は、上述した読取位置へ薬品を搬送する第1搬送部と共通の構成であってもよい。
この結果、その後の処理、例えば、バーコードの周囲に付された文字情報の読み取りエラーや、収納トレイへの搬送時における搬送エラー等の不具合の発生を抑制することができる。
ここで、薬品の外周面に付された文字情報には、例えば、薬品の製造年月日、使用期限等の数字等が含まれる。
これにより、正常な向きに載置された薬品のバーコードを読み取ることによって得られる情報と、薬品の使用期限等の文字情報とを正確に取得することができる。
ここでは、薬品の外周面に付されたバーコードを、バーコードリーダによって読み取る。
これにより、簡素な構成によって、薬品の外周面に付されたバーコードの情報を容易に読み取ることができる。
ここでは、薬品の外周面に付された数字等の文字情報を読み取る第2読取部として、文字情報を含む画像を撮影するカメラ等の撮像部を用いる。
これにより、カメラ等の撮像部によって撮影された画像を画像処理することで、薬品の外周面に付された使用期限等の文字情報を容易に読み取ることができる。
(薬品仕分装置10の外観構成)
本実施形態に係る薬品仕分装置10は、例えば、病院等に設置されており、患者ごとの処方箋情報に基づいて病室等へ搬出された薬品のうち、患者の容態の急変等によって返品された薬品Dを、所定の収納トレイT2へ仕分けして収納する。
本体部10aは、略直方体形状の筐体であって、正面に2つの扉10b,10cが開閉可能な状態で取り付けられている。
ここで、本実施形態の薬品仕分装置10において扱われる薬品Dは、図3(a)~図3(d)に示すように、内包する薬剤、形状・大きさが異なる複数種類の薬品を含んでいる。
さらに、返品された薬品Dは、図4に示すように、返品薬専用の返品薬トレイT1に非整列の状態で載置され、そのまま薬品仕分装置10内の返品薬トレイ設置部11にセットされる。
本実施形態の薬品仕分装置10では、上述した多種多様な薬品Dを種類ごとに仕分けして、各薬品Dに対応する複数種類の収納トレイT2の中から適切な収納トレイT2を選択して収納する。
なお、上述した5種類の収納トレイT2a~T2c等は、図6(a)~図6(c)に示すように、外観上、S,M,Lという3種類の幅と、共通の高さ、奥行きを有している。
本実施形態の薬品仕分装置10は、制御部50を中心にして、図7に示す制御ブロックを構成する。
具体的には、返品薬トレイ搬送部13は、図8に示すように、本体部10a内における正面側に配置された返品薬トレイ収納空間S1から、背面側に配置されたピッキング空間S2へと、返品薬トレイT1を搬送する。
具体的には、収納トレイ搬送部14は、図8および図9に示すように、本体部10a内における正面側に配置された収納トレイ載置空間S3から、背面側に配置された返品薬仕分け空間S4へと、収納トレイT2を搬送する。
バーコードリーダ25は、ピッキング部20の近傍に配置されており、ピッキング部20と一体化して3次元方向に移動する。そして、バーコードリーダ25は、ピッキング部20によって吸着搬送される薬品Dを収納トレイT2へ収納する前に、収納トレイT2に付されたバーコードB2を読み取って収納トレイT2の識別情報を取得する。
載置台35は、第1薬品確認部30において種類情報が取得された薬品Dを一時的に保持するために、図8および図9に示すように、第1薬品確認部30の近傍であって、第1薬品確認部30と返品薬仕分け空間S4との間に配置されている。より詳細には、載置台35は、図13に示すように、L字状の金具を介して、第1薬品確認部30の側面に固定して配置されている。
第2薬品確認部40は、図9および図10に示すように、本体部10a内における返品薬仕分け空間S4の下方に、支持部40aを介して配置されている。そして、第2薬品確認部40は、収納トレイT2内からピッキング部20によって取り出されて払出しトレイT3へ吸着搬送される薬品Dの種類等を確認する。
なお、記憶部51に保存されたバーコードB1の向きに関する情報を用いた薬品Dの向き反転制御については、後段にて詳述する。
本実施形態の薬品仕分装置10は、上述したように、第1薬品確認部30において、返品された薬品Dの外周面に貼り付けられたラベルに印刷されたバーコードB1、文字情報を読み取って、薬品Dの種類、使用期限等の情報を取得する。さらに、本実施形態の薬品仕分装置10では、上述した記憶部51に保存された薬品Dの外周面に付されたバーコードB1の向きを判定して、正常な向きでないと判定された場合には、薬品D1の向きを反転させるように制御を行う。
なお、本実施形態では、上述した薬品仕分装置10によって扱われる複数種類の薬品Dのうち、図14に示す薬品D1の向きが正常な場合、正常ではない場合について、以下で説明する。
これにより、判定部61において正常な向きではないと判定された薬品Dについて、180度反転させた後、文字情報等の読み取りを正確に実施することができる。
図18に示すモニタ50aの画面は、ライブ映像の欄に映っている新規薬品の外周面に付されたバーコードの向きを登録するための設定画面を示している。
なお、薬品D1は、所定の向きで載置された薬品D1の外周面に付されたラベルの部分の画像が、カメラC2によって取得される。そして、カメラC2によって撮影された画像を用いて、ラベルに印刷された文字情報(使用期限)が読み取られる。
これにより、画像中において斜めに配置された使用期限の数字を、画像処理によって誤って異なる数字として読み取ってしまうことを防止して、より正確な数字の読み取り処理を実施することができる。
本実施形態の薬品仕分装置10では、上述した各構成を備え、返品された薬品Dの外周面に付されたラベルに含まれるバーコードB1および文字情報(使用期限)を正確に読み取るための制御フローについて、図19を用いて説明すれば以下の通りである。
次に、ステップS13では、バーコードリーダ31によって検出されたバーコードB1の向きと、予め記憶部51に保存された登録情報とを参照し、保持部34に載置された薬品Dの向きが正常な向きであるか否かを判定する(判定ステップ)。
一方、一致度が所定の閾値未満であった場合には、薬品D1の向き以外の要因によってマーク探索エリアM1に隣接する文字情報の読み取りが不能と判断し、ステップS15をスキップして処理を終了する。
一方、一致度が所定の閾値未満であった場合には、薬品D1の向き以外の要因によってマーク探索エリアM1に隣接する文字情報の読み取りが不能と判断し、ステップS18をスキップして処理を終了する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、返品された薬品Dを返品薬トレイT1から1つずつ取り出して、適切な収納トレイT2へ収納する薬品仕分装置10単体を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、返品薬仕分装置103は、プラボトル払出装置102の上流側に配置されていてもよい。
上記実施形態では、本発明を、薬品向き判定装置(薬品仕分装置)および薬品向き判定方法として実現した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、例えば、CPUが、メモリ等の記憶手段に保存された薬品向き判定プログラムを読み込んで、上述した薬品向き判定装置の各構成を機能ブロックとして形成することで、上記装置の構成と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、薬品Dの外周面に付されたバーコードBが読み取られる読取位置を、ローラ33と保持板32とを組み合わせて形成される略V字状の保持部34に設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、読取位置は、平面上に設けられていてもよいし、他の部材からなる凹部等であってもよい。
上記実施形態では、登録情報を記憶する記憶部51を、薬品仕分装置(薬品向き判定装置)10内に設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、薬品向き判定装置は、例えば、薬品のバーコードを読み取るごとに、外部装置にアクセスして登録情報を取得することで、容易に薬品の向きが正常であるか否かを判定することができる。
上記実施形態では、非整列状態で収納された薬品Dを返品薬トレイT1から取り出して保持部34へ搬送する第1搬送部と、保持部34から所定の収納トレイT2へ搬送する第2搬送部として、単一のピッキング部20を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、位置決め部材37として、板状の部材を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、位置決め部材は、板状の部材に限らず、ブロック状の部材を用いてもよい。
上記実施形態では、本発明の薬品向き判定装置が、薬品仕分装置10内に設けられた第1薬品確認部30として実現された例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明の薬品向き判定装置を、薬品の種類、使用期限等を識別する単体の装置として実現してもよい。
上記実施形態では、薬品Dの外周面に付された各種情報を読み取る第1読取部および第2読取部として、バーコードリーダ31とカメラC2とを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、情報読取り装置として、バーコードリーダおよびカメラのいずれか一方を用いてもよいし、他の情報読取り部を用いてもよい。
上記実施形態では、第1薬品確認部(薬品向き判定装置)30の制御部50が、薬品仕分装置10の制御部50を共有している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第1薬品確認部(薬品向き判定装置)の制御部は、薬品仕分装置の制御部とは別の制御部として設けられていてもよい。
上記実施形態では、第1薬品確認部(薬品向き判定装置)30が、制御部50と判定部61とを備えている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第1薬品確認部(薬品向き判定装置)の制御部が、判定部としての機能を持つ構成であってもよい。
10a 本体部
10b,10c 扉
11 返品薬トレイ設置部
12 収納トレイ設置部
13 返品薬トレイ搬送部
14 収納トレイ搬送部
20 ピッキング部(第1搬送部、第2搬送部)
20a 吸着部
21a 縦支柱
21b ベルト
21c モータ
22a 横支柱
22b ベルト
22c モータ
23a 横支柱
25 バーコードリーダ
30 第1薬品確認部(薬品向き判定装置)
31 バーコードリーダ(第1読取部)
32 保持板(板状部材)
33 ローラ(回転機構)
33a モータ(回転機構)
34 保持部(V字部)
35 載置台
36 ストッパ
38 反射板
37 位置決め部材
40 第2薬品確認部
40a 支持部
50 制御部
50a モニタ
51 記憶部
61 判定部
100 薬品払出システム
101 トレイ供給装置
102 プラボトル払出装置
103 返品薬仕分装置(薬品仕分装置)
104 アンプルバイアル払出装置
105 ラベル注射箋投入装置
106 トレイ収納移載装置
B1 バーコード
B2 バーコード
C1 カメラ
C2 カメラ(第2読取部)
D 薬品
D1~D4 薬品
D1a 頭部
D1b 胴体部
M1 マーク探索エリア
M2 マーク
M3 日付けエリア
N 取っ手
S1 返品薬トレイ収納空間
S2 ピッキング空間
S3 収納トレイ載置空間
S4 返品薬仕分け空間
T1 返品薬トレイ
T2 収納トレイ
T2a~T2c 収納トレイ
T2z 凹部
T3 払出しトレイ
W,W1,W2 隙間
Claims (11)
- 所定の読取位置に載置された薬品の向きが正常な向きであるか否かを判定する薬品向き判定装置であって、
新規の薬品の映像が表示され、前記新規の薬品の向きに対するバーコードの向きを含む登録情報が予め入力される登録部と、
前記読取位置へ前記薬品を搬送する第1搬送部と、
前記第1搬送部において前記読取位置に載置された前記薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る第1読取部と、
前記第1読取部において取得された情報と、予め前記登録部へ登録された前記薬品のバーコードの向きを示す前記登録情報とを比較して、前記薬品の向きを判定する判定部と、
を備え、
前記薬品の外周面には、前記バーコードとともに、複数の文字情報を含むマークが含まれるマーク探索エリアと、前記マークとの相対位置が予め登録された使用期限の情報とが付されており、
前記判定部において、前記薬品が正常な向きであると判定された場合に、前記薬品の外周面に付された文字情報を読み取る第2読取部を、さらに備え、
前記第2読取部は、前記マーク探索エリアに含まれるマークが予め登録された形態との一致度が所定の閾値以上である場合に、前記使用期限の情報を読み取る、
薬品向き判定装置。 - 前記読取位置に載置された前記薬品を回転させる回転機構を、さらに備えている、
請求項1に記載の薬品向き判定装置。 - 前記登録情報を記憶する記憶部を、さらに備えている、
請求項1または2に記載の薬品向き判定装置。 - 外部装置から前記薬品の種類、容器の形状、大きさ、内容量のうち少なくとも1つを含む種類情報を取得する取得部を、さらに備えている、
請求項1または2に記載の薬品向き判定装置。 - 前記読取位置は、回転駆動されるローラと、側面視において前記ローラに対して略V字状になるように近接配置された板状部材と、によって形成されている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の薬品向き判定装置。 - 前記読取位置に載置された前記薬品を、その長手方向に沿って、所定の位置まで移動させる位置決め部材を、さらに備えている、
請求項1から5のいずれか1項に記載の薬品向き判定装置。 - 前記判定部において、前記薬品が反対向きであると判定された場合に、前記薬品を持ち上げて向きを反転させる第2搬送部を、さらに備えている、
請求項1から6のいずれか1項に記載の薬品向き判定装置。 - 前記第1読取部は、バーコードリーダである、
請求項1から7のいずれか1項に記載の薬品向き判定装置。 - 前記第2読取部は、前記文字情報を含む画像を取得する撮像部である、
請求項7に記載の薬品向き判定装置。 - 所定の読取位置に載置された薬品の向きが正常な向きであるか否かを判定する薬品向き判定方法であって、
新規の薬品の映像が表示され、前記薬品の向きに対するバーコードの向きを含む登録情報が予め入力される登録ステップと、
前記読取位置へ前記薬品を搬送する第1搬送ステップと、
前記第1搬送ステップにおいて前記読取位置に載置された前記薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る第1読取ステップと、
前記第1読取ステップにおいて取得された情報と、予め前記登録ステップにおいて登録された前記薬品のバーコードの向きを示す前記登録情報とを比較して、前記薬品の向きを判定する判定ステップと、
を備え、
前記薬品の外周面には、前記バーコードとともに、複数の文字情報を含むマークが含まれるマーク探索エリアと、前記マークとの相対位置が予め登録された使用期限の情報とが付されており、
前記判定ステップにおいて、前記薬品が正常な向きであると判定された場合に、前記薬品の外周面に付された文字情報を読み取る第2読取ステップを、さらに備え、
前記第2読取ステップでは、前記マーク探索エリアに含まれるマークが予め登録された形態との一致度が所定の閾値以上である場合に、前記使用期限の情報を読み取る、
薬品向き判定方法。 - 所定の読取位置に載置された薬品の向きが正常な向きであるか否かを判定する薬品向き判定プログラムであって、
新規の薬品の映像が表示され、前記薬品の向きに対するバーコードの向きを含む登録情報が予め入力される登録ステップと、
前記読取位置へ前記薬品を搬送する第1搬送ステップと、
前記第1搬送ステップにおいて前記読取位置に載置された前記薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る第1読取ステップと、
前記第1読取ステップにおいて取得された情報と、予め前記登録ステップにおいて登録された前記薬品のバーコードの向きを示す前記登録情報とを比較して、前記薬品の向きを判定する判定ステップと、
を備え、
前記薬品の外周面には、前記バーコードとともに、複数の文字情報を含むマークが含まれるマーク探索エリアと、前記マークとの相対位置が予め登録された使用期限の情報とが付されており、
前記判定ステップにおいて、前記薬品が正常な向きであると判定された場合に、前記薬品の外周面に付された文字情報を読み取る第2読取ステップを、さらに備え、
前記第2読取ステップでは、前記マーク探索エリアに含まれるマークが予め登録された形態との一致度が所定の閾値以上である場合に、前記使用期限の情報を読み取る、
薬品向き判定方法をコンピュータに実行させる薬品向き判定プログラム。
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WO2019093413A1 (ja) | 2017-11-08 | 2019-05-16 | 株式会社湯山製作所 | 薬剤カセット取扱装置、及び薬剤払出装置 |
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