JP7088803B2 - 薬品向き判定装置、薬品向き判定方法、および薬品向き判定プログラム - Google Patents

薬品向き判定装置、薬品向き判定方法、および薬品向き判定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、薬品に付されたバーコード読み取る際の薬品の向きを判定する薬品向き判定装置、薬品向き判定方法、および薬品向き判定プログラムに関する。
近年、病院等において、一旦、薬品払出装置から払い出されて、患者の病室等へ持って行かれた薬品が、諸事情によって返品される場合がある。
このような返品された薬品は、所定のトレイに複数集められた後、薬品仕分装置によって1つずつピッキングされて所定の読取位置へ搬送され、外周面に付されたバーコードや文字・数字等が読み取られることで、その薬品の種別、使用期限等が認識される。これにより、認識されたバーコードや文字・数字等に基づいて、その薬品を所定のトレイに収納する等、適切に仕分けすることができる。
ここで、薬品に付されたバーコードは、その種類によって、薬品の頭部側から読み取られるように付されている場合と、薬品の頭部とは反対側から読み取られるように付されている場合とがある。
この場合、薬品に付されたバーコードについては、その向きが反対であってもバーコードリーダによって読み取り可能であるが、バーコードの周囲に付された文字情報等を正確に読み取るためには、薬品の向きが一定である必要がある。また、薬品の向きが反対である場合には、バーコードの読み取り後に薬品を吸着して搬送する際に、安定的に薬品を保持することができず、エラーが発生するおそれがある。
例えば、特許文献1には、薬剤の向きおよび姿勢と、形状、大きさ、種類、使用期限等の性状とを自動的に認識して高い自由度を確保して格納する薬剤仕分装置について開示されている。
国際公開第2015/170762号
しかしながら、上記従来の薬剤仕分装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された薬剤仕分装置では、薬品の形状(外形)を正確に測定するための専用の撮影部が設けられているため、構造が複雑化してしまうおそれがある。
本発明の課題は、簡素な構成により、薬品の向きを正確に判定することが可能な薬品向き判定装置、薬品向き判定方法および薬品向き判定プログラムを提供することにある。
第1の発明に係る薬品向き判定装置は、所定の読取位置に載置された薬品の向きが正常な向きであるか否かを判定する薬品向き判定装置であって、第1搬送部と、第1読取部と、判定部と、を備えている。第1搬送部は、読取位置へ薬品を搬送する。第1読取部は、第1搬送部において読取位置に載置された薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る。判定部は、第1読取部において取得された情報と、予め登録された薬品のバーコードの向きを示す登録情報とを比較して、薬品の向きを判定する。
ここでは、所定の読取位置へ搬送されてきた薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る際に、予め記憶された薬品ごとの登録情報を参照して、薬品の向き(バーコードの向き)が正常であるか否かを判定する。
ここで、薬品の外周面に付されたバーコードは、薬品の種類等によって、頭部側から配置されているものと、頭部とは反対側の底部側から配置されているものとがある。このため、読取位置に載置された薬品が正常な向きであるか否かは、第1読取部によってバーコードを読み取って、そのバーコードの向きを検出することで判定することができる。
そこで、本発明の薬品向き判定装置では、読取位置においてバーコードを読み取った後、例えば、装置内に設けられた記憶部や外部サーバ等に予め記憶された各薬品に付されたバーコードの向きを示す登録情報を参照し、薬品の向きが正常であるか否かを判定する。
これにより、第1搬送部によって読取位置に搬送されてきた薬品が、誤って反対向きに載置されてしまった場合でも、その向きが反対(正常ではない)であると判定することができる。
よって、例えば、向きが反対と判定された薬品を正常な向きになるように置き直した上で、その後の文字情報の読み取りや収納トレイへの搬送等を行うことで、薬品の向きに起因する各種エラーの発生を効果的に防止することができる。
第2の発明に係る薬品向き判定装置は、第1の発明に係る薬品向き判定装置であって、読取位置に載置された薬品を回転させる回転機構を、さらに備えている。
ここでは、例えば、薬品の外周面に当接させたローラを回転駆動させることで、外周面に沿って薬品を回転させる回転機構を用いる。
これにより、薬品の外周面に付された各種情報がどの向きの状態で読取位置に載置された場合でも、薬品を回転させることで、容易に読取り可能な向きに薬品を向けることができる。
第3の発明に係る薬品向き判定装置は、第1または第2の発明に係る薬品向き判定装置であって、登録情報を記憶する記憶部を、さらに備えている。
ここでは、各薬品の外周面に付されたバーコードの向きを示す登録情報を記憶する記憶部を、装置内に設けている。
これにより、読取位置に載置された薬品のバーコードを読み取った後、装置内に設けられた記憶部に記憶されている登録情報を参照して、その薬品の向きが正常であるか否かを容易に判定することができる。
第4の発明に係る薬品向き判定装置は、第1または第2の発明に係る薬品向き判定装置であって、登録情報が保存された外部装置から登録情報を取得する取得部を、さらに備えている。
ここでは、各薬品の外周面に付されたバーコードの向きを示す登録情報を、外部サーバやクラウド空間等の外部装置に記憶された記憶部にアクセスして取得する。
これにより、読取位置に載置された薬品のバーコードを読み取った後、外部装置へアクセスして記憶部に記憶されている登録情報を参照して、その薬品の向きが正常であるか否かを容易に判定することができる。
また、外部サーバやクラウド空間等に記憶部を設けることで、複数の薬品向き判定装置に対して、共有の登録情報を提供することができる。
第5の発明に係る薬品向き判定装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る薬品向き判定装置であって、読取位置は、回転駆動されるローラと、側面視においてローラに対して略V字状になるように近接配置された板状部材と、によって形成されている。
ここでは、回転駆動されるローラと、側面視においてローラの外周面に対して近接配置された板状部材とを組み合わせて略V字状となる部分に、薬品が載置される読取位置を形成する。
これにより、略V字状の凹部内に薬品を載置することで、ローラの回転軸に交差する方向における薬品の移動を規制して、安定した状態で保持することができる。
また、この状態でローラを回転させることで、薬品を外周面に沿って回転させることができる。
第6の発明に係る薬品向き判定装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係る薬品向き判定装置であって、読取位置に載置された薬品を、その長手方向に沿って、所定の位置まで移動させる位置決め部材を、さらに備えている。
ここでは、読取位置において、例えば、板状の位置決め部材を用いて、薬品の端部に当接して薬品を移動させて、位置決めを行う。
これにより、位置決め部材に端部が当接するように薬品が載置されることで、ローラと板状部材との間に形成される略V字状の凹部(読取位置)における薬品の回転軸方向における位置決めを行うことができる。
第7の発明に係る薬品向き判定装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係る薬品向き判定装置であって、判定部において、薬品が反対向きであると判定された場合に、薬品を持ち上げて向きを反転させる第2搬送部を、さらに備えている。
ここでは、例えば、ロボットアーム等の搬送機構(第2搬送部)を用いて、向きが反対と判定された薬品を持ち上げて反転させる。
なお、第2搬送部は、上述した読取位置へ薬品を搬送する第1搬送部と共通の構成であってもよい。
これにより、バーコードの読み取りによって判定された薬品の向きが反対であった場合でも、第2搬送部によって薬品の向きを正常にすることができる。
この結果、その後の処理、例えば、バーコードの周囲に付された文字情報の読み取りエラーや、収納トレイへの搬送時における搬送エラー等の不具合の発生を抑制することができる。
第8の発明に係る薬品向き判定装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係る薬品向き判定装置であって、判定部において、薬品が正常な向きであると判定された場合に、薬品の外周面に付された文字情報を読み取る第2読取部を、さらに備えている。
ここでは、読取位置において、正常な向きに載置されていると判定された薬品について、外周面に付された文字情報をカメラ等の第2読取部を用いて読み取る。
ここで、薬品の外周面に付された文字情報には、例えば、薬品の製造年月日、使用期限等の数字等が含まれる。
これにより、正常な向きに載置された薬品のバーコードを読み取ることによって得られる情報と、薬品の使用期限等の文字情報とを正確に取得することができる。
第9の発明に係る薬品向き判定装置は、第1から第8の発明のいずれか1つに係る薬品向き判定装置であって、第1読取部は、バーコードリーダである。
ここでは、薬品の外周面に付されたバーコードを、バーコードリーダによって読み取る。
これにより、簡素な構成によって、薬品の外周面に付されたバーコードの情報を容易に読み取ることができる。
第10の発明に係る薬品向き判定装置は、第8の発明に係る薬品向き判定装置であって、第2読取部は、文字情報を含む画像を取得する撮像部である。
ここでは、薬品の外周面に付された数字等の文字情報を読み取る第2読取部として、文字情報を含む画像を撮影するカメラ等の撮像部を用いる。
これにより、カメラ等の撮像部によって撮影された画像を画像処理することで、薬品の外周面に付された使用期限等の文字情報を容易に読み取ることができる。
第11の発明に係る薬品向き判定方法は、所定の読取位置に載置された薬品の向きが正常な向きであるか否かを判定する薬品向き判定方法であって、第1搬送ステップと、第1読取ステップと、判定ステップと、を備えている。第1搬送ステップは、読取位置へ薬品を搬送する。第1読取ステップは、第1搬送ステップにおいて読取位置に載置された薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る。判定ステップは、第1読取ステップにおいて取得された情報と、予め登録された薬品のバーコードの向きを示す登録情報とを比較して、薬品の向きを判定する。
ここでは、所定の読取位置へ搬送されてきた薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る際に、予め記憶された薬品ごとの登録情報を参照して、薬品の向き(バーコードの向き)が正常であるか否かを判定する。
ここで、薬品の外周面に付されたバーコードは、薬品の種類等によって、頭部側から配置されているものと、頭部とは反対側の底部側から配置されているものとがある。このため、読取位置に載置された薬品が正常な向きであるか否かは、第1読取部によってバーコードを読み取って、そのバーコードの向きを検出することで判定することができる。
そこで、本発明の薬品向き判定方法では、読取位置においてバーコードを読み取った後、例えば、装置内に設けられた記憶部や外部サーバ等に予め記憶された各薬品に付されたバーコードの向きを示す登録情報を参照し、薬品の向きが正常であるか否かを判定する。
これにより、第1搬送部によって読取位置に搬送されてきた薬品が、誤って反対向きに載置されてしまった場合でも、その向きが反対(正常ではない)であると判定することができる。
よって、例えば、向きが反対と判定された薬品を正常な向きになるように置き直した上で、その後の文字情報の読み取りや収納トレイへの搬送等を行うことで、薬品の向きに起因する各種エラーの発生を効果的に防止することができる。
第12の発明に係る薬品向き判定プログラムは、所定の読取位置に載置された薬品の向きが正常な向きであるか否かを判定する薬品向き判定プログラムであって、第1搬送ステップと、第1読取ステップと、判定ステップと、を備えている薬品向き判定方法をコンピュータに実行させる。第1搬送ステップは、読取位置へ薬品を搬送する。第1読取ステップは、第1搬送ステップにおいて読取位置に載置された薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る。判定ステップは、第1読取ステップにおいて取得された情報と、予め登録された薬品のバーコードの向きを示す登録情報とを比較して、薬品の向きを判定する。
ここでは、所定の読取位置へ搬送されてきた薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る際に、予め記憶された薬品ごとの登録情報を参照して、薬品の向き(バーコードの向き)が正常であるか否かを判定する。
ここで、薬品の外周面に付されたバーコードは、薬品の種類等によって、頭部側から配置されているものと、頭部とは反対側の底部側から配置されているものとがある。このため、読取位置に載置された薬品が正常な向きであるか否かは、第1読取部によってバーコードを読み取って、そのバーコードの向きを検出することで判定することができる。
そこで、本発明の薬品向き判定プログラムでは、読取位置においてバーコードを読み取った後、例えば、装置内に設けられた記憶部や外部サーバ等に予め記憶された各薬品に付されたバーコードの向きを示す登録情報を参照し、薬品の向きが正常であるか否かを判定する。
これにより、第1搬送部によって読取位置に搬送されてきた薬品が、誤って反対向きに載置されてしまった場合でも、その向きが反対(正常ではない)であると判定することができる。
よって、例えば、向きが反対と判定された薬品を正常な向きになるように置き直した上で、その後の文字情報の読み取りや収納トレイへの搬送等を行うことで、薬品の向きに起因する各種エラーの発生を効果的に防止することができる。
本発明に係る薬品向き判定装置によれば、簡素な構成により、薬品の向きを正確に判定することができる。
本発明の一実施形態に係る薬品向き判定装置を含む薬品仕分装置の外観を示す正面図。 図1の薬品仕分装置の扉を開けた状態を示す正面図。 (a)~(d)は、図1の薬品仕分装置によって仕分けされる薬品の種類を示す図。 図3(a)~図3(d)に示す返品された薬品が非整列に載置された返品薬トレイを示す斜視図。 図1の薬品仕分装置にセットされる5種類の収納トレイの内訳を示す図。 (a)~(c)は、図5に示す5種類の収納トレイの一部であって、図2の薬品仕分装置によって仕分けされた薬品が収納される収納トレイの一例を示す斜視図。 図2の薬品仕分装置の構成を示す制御ブロック図。 図2の薬品仕分装置の内部構成を示す平面図。 図2の薬品仕分装置の内部構成を示す平面図。 図2の薬品仕分装置の内部構成を示す斜視図。 図2の薬品仕分装置において、返品薬トレイ内に載置された複数の薬品と、これらの薬品の画像情報を上方から取得するカメラとを示す斜視図。 図2の薬品仕分装置において、薬品をピッキングして所定の場所へ搬送するピッキング部等の構成を示す斜視図。 図2の薬品仕分装置において、薬品の種類等を判別する第1薬品確認部と、その上方に配置され薬品のバーコードを読み取るバーコードリーダと、画像情報を取得するカメラとを示す斜視図。 図13の第1薬品確認部において向きの判定が行われる薬品の形状および外周面に付された各種情報を示す図。 (a)および(b)は、図13の第1薬品確認部に載置された薬品の向きが判定され、正常な向きではないと判定された場合に反転させる流れを示す斜視図。 (a)および(b)は、図13の第1薬品確認部に載置された薬品の向きが正常な向きに反転され、薬品が所定の読取位置へ位置決めされる流れを示す斜視図。 図15(a)等の第1薬品確認部の構成を示す制御ブロック図。 薬品の向き等の情報が予め登録されるモニタ画面を示す図。 図15の薬品確認部において実施される薬品向き判定方法の流れを示すフローチャート。 本発明の他の実施形態に係る薬品仕分装置を含む薬品払出システムの構成を示す全体図。
本発明の一実施形態に係る薬品向き判定装置を含む薬品仕分装置10について、図1~図19を用いて説明すれば以下の通りである。
(薬品仕分装置10の外観構成)
本実施形態に係る薬品仕分装置10は、例えば、病院等に設置されており、患者ごとの処方箋情報に基づいて病室等へ搬出された薬品のうち、患者の容態の急変等によって返品された薬品Dを、所定の収納トレイT2へ仕分けして収納する。
具体的には、薬品仕分装置10は、図1に示すように、本体部10aと、本体部10aの正面に取り付けられた扉10b,10cと、モニタ50aと、を備えている。
本体部10aは、略直方体形状の筐体であって、正面に2つの扉10b,10cが開閉可能な状態で取り付けられている。
扉10bを開けると、図2に示すように、返品された複数の薬品Dが非整列の状態で載置された返品薬トレイT1が収納される返品薬トレイ収納空間S1が外部に露出する。そして、返品薬トレイ収納空間S1には、鉛直方向に沿って複数の返品薬トレイT1がセットされる返品薬トレイ設置部11が設けられている。そして、病室等から返品された薬品Dは、返品薬トレイT1に非整列に入れられた状態で、薬剤師等によって返品薬トレイ収納空間S1内の返品薬トレイ設置部11へ積み重ねるようにセットされる。
扉10cを開けると、図2に示すように、返品後に仕分けされた薬品Dを各種類ごとに収納する収納トレイT2が載置される収納トレイ載置空間S3が外部に露出する。そして、収納トレイ載置空間S3には、鉛直方向および水平方向に沿って幅等が異なる複数種類の収納トレイT2が設置される収納トレイ設置部12が設けられている。そして、病室等から返品された薬品Dは、薬品仕分装置10内において種類等によって仕分けされ、自動的に、収納トレイ設置部12に設置された適切な収納トレイT2へ収納される。
収納トレイ設置部12には、鉛直方向および水平方向に複数種類の収納トレイT2が配列されており、薬剤師等の使用者は、本体部10aの正面の扉10cを開けて、収納トレイT2の着脱を行う。
モニタ50aは、本体部10aの正面における左上部に設けられており、各種設定の入力を受け付けるとともに、設定画面、エラー発生画面等の各種表示を行う。そして、モニタ50aは、薬品仕分装置10を制御する制御部50(図7参照)に接続されている。
(薬品Dの種類)
ここで、本実施形態の薬品仕分装置10において扱われる薬品Dは、図3(a)~図3(d)に示すように、内包する薬剤、形状・大きさが異なる複数種類の薬品を含んでいる。
具体的には、図3(a)に示すように、細長い外形で短いアンプル状の形状を有する薬品D1、図3(b)に示すように、細長い外形で長いアンプル状の形状を有する薬品D2、図3(c)に示すように、太いボトル状の形状を有する薬品D3、図3(d)に示すように、太く長いボトル状の形状を有する薬品D4等が含まれる。
なお、図3(a)~図3(d)に示す薬品D1~D4は、本実施形態の薬品仕分装置10において扱われる薬品Dの一例であって、実際には、さらに多くの形状、種類の薬品が扱われるものとする。
よって、本実施形態の薬品仕分装置10では、多種多様な形状、大きさを有する薬品D1~D4等を仕分け処理して、各薬品D1~D4に対応する適切な大きさ、幅を有する収納トレイT2へ収納するための制御を実施する。
また、各薬品D1~D4の外周面には、それぞれの薬品D1~D4に内包された薬剤の種類等の種類情報が記録されたバーコードB1、使用期限等の文字情報(図14参照)を含むラベルが付されている。
なお、これらのバーコードB1は、薬品D1~D4によって向きが異なる。具体的には、図3(a)および図3(b)に示すように、細長いアンプル状の薬品D1,D2には、底側から配置されたバーコードB1が付されている。一方、図3(c)および図3(d)に示すように、太いボトル状の薬品D3、および太く長いボトル状の薬品D4には、頭部側から配置されたバーコードB1が付されている。
これらのバーコードB1は、後述する第1薬品確認部30のバーコードリーダ(第1読取部)31によって読み取られる。ここで、バーコードリーダ31は、例えば、薬品D1~D4の向きが所定の正常な向きとは反対向きであっても、バーコードB1の情報を読み取ることができるとともに、そのバーコードB1の向きを検出することができる。
なお、バーコードリーダ31によって薬品DのバーコードB1を読み取る際の薬品Dの向きの判定については、後段にて詳述する。
さらに、返品された薬品Dは、図4に示すように、返品薬専用の返品薬トレイT1に非整列の状態で載置され、そのまま薬品仕分装置10内の返品薬トレイ設置部11にセットされる。
(収納トレイT2の種類)
本実施形態の薬品仕分装置10では、上述した多種多様な薬品Dを種類ごとに仕分けして、各薬品Dに対応する複数種類の収納トレイT2の中から適切な収納トレイT2を選択して収納する。
本実施形態では、図5に示すように、トレイ番号1~5が付され、薬品Dを保持する凹部T2z(図6(a)等参照)のピッチ、幅、薬品Dの入り数等が異なる5種類の収納トレイT2が用いられている。なお、図5に示す5種類の収納トレイT2のトレイ番号、凹部T2zのピッチ、幅等の識別情報は、後述する記憶部51に予め保存されている。
トレイ番号1の収納トレイT2a(図6(a)参照)は、図5に示すように、幅S(スモール)サイズ、凹部T2zのピッチ21mm、薬品Dの入り数10個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数15個、全収納薬品数150個のトレイである。よって、収納トレイT2aには、アンプルバイアル等の細く短い薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2aは、図6(a)に示すように、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2aの薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2aの種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2aの底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2aに搬送されてきた薬品Dを保持する。
トレイ番号2の収納トレイT2b(図6(b)参照)は、図5に示すように、幅S(スモール)サイズ、凹部T2zのピッチ38mm、薬品Dの入り数5個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数15個、全収納薬品数75個のトレイである。よって、収納トレイT2bには、細く、長さが中程度の薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2bは、図6(b)に示すように、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2bの薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2bの種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2bの底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2bに搬送されてきた薬品Dを保持する。
トレイ番号3の収納トレイT2は、図5に示すように、幅M(ミディアム)サイズ、凹部T2zのピッチ21mm、薬品Dの入り数10個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数10個、全収納薬品数100個のトレイである。よって、収納トレイT2には、プラボトル等の太く、短い薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2は、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2の薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2の種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2の底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2に搬送されてきた薬品Dを保持する。
トレイ番号4の収納トレイT2c(図6(c)参照)は、図5に示すように、幅M(ミディアム)サイズ、凹部T2zのピッチ38mm、薬品Dの入り数5個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数10個、全収納薬品数50個のトレイである。よって、収納トレイT2cには、太く、長さは中程度の薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2cは、図6(c)に示すように、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2cの薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2cの種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2cの底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2cに搬送されてきた薬品Dを保持する。
トレイ番号5の収納トレイT2は、図5に示すように、幅L(ラージ)サイズ、凹部T2zのピッチ38mm、薬品Dの入り数5個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数6個、全収納薬品数30個のトレイである。よって、収納トレイT2には、大型のプラボトル等の最も太くて長い薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2は、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2の薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2の種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2の底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2に搬送されてきた薬品Dを保持する。
なお、上述した5種類の収納トレイT2a~T2c等は、図6(a)~図6(c)に示すように、外観上、S,M,Lという3種類の幅と、共通の高さ、奥行きを有している。
(薬品仕分装置10の内部の構成)
本実施形態の薬品仕分装置10は、制御部50を中心にして、図7に示す制御ブロックを構成する。
制御部50は、薬品仕分装置10の内部に設けられており、図7に示すように、モニタ50a、返品薬トレイ搬送部13、カメラC1,C2、ピッキング部(第1搬送部、第2搬送部)20、第1薬品確認部30、バーコードリーダ25,31、収納トレイ搬送部14、第2薬品確認部40、記憶部51と接続されている。
返品薬トレイ搬送部13は、上述した本体部10aに取り付けられた扉10bを開けて返品薬トレイ設置部11にセットされた返品薬トレイT1を、所定の方向へ搬送する。
具体的には、返品薬トレイ搬送部13は、図8に示すように、本体部10a内における正面側に配置された返品薬トレイ収納空間S1から、背面側に配置されたピッキング空間S2へと、返品薬トレイT1を搬送する。
すなわち、本実施形態の薬品仕分装置10では、仕分運転が開始されると、図8に示すように、返品薬トレイ搬送部13が返品された複数の薬品Dが非整列の状態で載置された返品薬トレイT1を、返品薬トレイ収納空間S1から所定のピッキング空間S2側へと搬送する。
収納トレイ搬送部14は、上述した本体部10aに取り付けられた扉10cを開けて収納トレイ設置部12にセットされた複数の収納トレイT2を、所定の方向へ搬送する。
具体的には、収納トレイ搬送部14は、図8および図9に示すように、本体部10a内における正面側に配置された収納トレイ載置空間S3から、背面側に配置された返品薬仕分け空間S4へと、収納トレイT2を搬送する。
すなわち、本実施形態の薬品仕分装置10では、仕分運転が開始されると、図8に示すように、収納トレイ搬送部14が、ピッキング部20によって吸着搬送される薬品Dを収納する適切な収納トレイT2を、収納トレイ載置空間S3から返品薬仕分け空間S4側へと搬送する。
なお、本実施形態の薬品仕分装置10では、収納トレイ搬送部14は、鉛直方向に沿って配置された各段の収納トレイT2のうち、所望の段の高さに移動して、所望の収納トレイT2を返品薬仕分け空間S4へと搬送する。
カメラC1は、図11に示すように、ピッキング空間S2に搬送された返品薬トレイT1の上方に設けられている。そして、カメラC1は、ピッキング空間S2に搬送されてきた返品薬トレイT1に載置された複数の薬品Dを含む画像を取得する。
これにより、制御部50は、カメラC1において取得した画像情報を用いて、返品薬トレイT1内に非整列の状態で載置された複数の薬品Dの中の1つをピッキングする位置を特定する。
ピッキング部(第1搬送部、第2搬送部)20は、返品薬トレイT1内に非整列の状態で載置された複数の返品された薬品Dを先端の吸着部20aによって吸着して、所定の方向へ搬送するために、3次元方向に移動可能な状態で本体部10aの内部に設けられている。
具体的には、ピッキング部20は、仕分運転が開始されると、返品薬トレイT1から第1薬品確認部30の保持部34、第1薬品確認部30から載置台35、載置台35から収納トレイT2へと、吸着部20aにおいて薬品Dを吸着して搬送する。
そして、ピッキング部20は、このような3次元方向における薬品Dの搬送が可能になるように、図12に示すように、縦支柱21a、ベルト21b、モータ21c、横支柱22a、ベルト22b、モータ22c、横支柱23a等を有している。
例えば、ピッキング部20は、Z方向(鉛直方向)に沿って配置された2本の縦支柱21a,21aの間に、Z方向に沿って設けられたベルト21bを、モータ21cによって回転させる。これにより、ピッキング部20は、Z方向(鉛直方向)における移動が可能となり、例えば、薬品Dの吸着動作や各トレイへ薬品Dを置く動作等を行うことができる。
また、ピッキング部20は、X方向(水平方向)(本体部10aの幅方向)に沿って配置された横支柱22aに沿って設けられたベルト22bを、モータ22cによって回転させる。これにより、ピッキング部20は、X方向(水平方向)における移動が可能となり、例えば、薬品Dを本体部10aの幅方向へ搬送する動作等を行うことができる。
同様に、ピッキング部20は、Y方向(水平方向)(本体部10aの奥行き方向)に沿って配置された横支柱23aに沿って設けられたベルト(図示を省略)を、モータ(図示を省略)によって回転させる。これにより、ピッキング部20は、Y方向(水平方向)における移動が可能となり、例えば、薬品Dを本体部10aの奥行き方向へ搬送する動作等を行うことができる。
なお、ピッキング部20を用いた搬送制御および薬品Dの向き反転制御については、後段にて詳述する。
バーコードリーダ25は、ピッキング部20の近傍に配置されており、ピッキング部20と一体化して3次元方向に移動する。そして、バーコードリーダ25は、ピッキング部20によって吸着搬送される薬品Dを収納トレイT2へ収納する前に、収納トレイT2に付されたバーコードB2を読み取って収納トレイT2の識別情報を取得する。
第1薬品確認部(薬品識別装置)30は、図8および図9に示すように、本体部10aの内部に形成されるピッキング空間S2と返品薬仕分け空間S4との間に配置されている。そして、第1薬品確認部30は、ピッキング空間S2においてピッキング部20によって吸着保持された返品された薬品Dの種類、使用期限等を確認する。
なお、第1薬品確認部30の詳細な構成については、後段にて詳述する。
載置台35は、第1薬品確認部30において種類情報が取得された薬品Dを一時的に保持するために、図8および図9に示すように、第1薬品確認部30の近傍であって、第1薬品確認部30と返品薬仕分け空間S4との間に配置されている。より詳細には、載置台35は、図13に示すように、L字状の金具を介して、第1薬品確認部30の側面に固定して配置されている。
本実施形態の薬品仕分装置10では、この載置台35を活用することで、単一のピッキング部20を用いて、効率よく薬品Dを収納トレイT2へ収納する。
第2薬品確認部40は、図9および図10に示すように、本体部10a内における返品薬仕分け空間S4の下方に、支持部40aを介して配置されている。そして、第2薬品確認部40は、収納トレイT2内からピッキング部20によって取り出されて払出しトレイT3へ吸着搬送される薬品Dの種類等を確認する。
なお、第2薬品確認部40は、薬品仕分装置10を薬品払出システム100に組み込んで使用する(以下の他の実施形態(A)、図20参照)場合に必要な構成であって、薬品仕分装置10を単体で使用される場合には搭載されない。
記憶部51は、上述した各構成を駆動制御するための制御プログラムが保存されている。そして、記憶部51は、収納トレイT2に付されたバーコードB2から取得される識別情報として、図5に示すように、トレイ番号、トレイ幅、ピッチ、1つのトレイへの薬品の入り数、装置内に収納される最大トレイ数、最大収納薬品数の関係を示すテーブルを保存している。さらに、記憶部51は、例えば、収納トレイT2の識別情報として各収納トレイT2に付されたバーコードB2に対応する情報が保存される。
また、本実施形態では、記憶部51には、後述する各薬品D1~D4等の外周面に付されたバーコードB1の向きに関する情報が保存されている。すなわち、記憶部51には、バーコードリーダ31によってバーコードB1が読み取られることで得られる薬品Dの種類の情報と、各薬品Dに対応するバーコードB1の向きに関する情報とが関連付けされた状態で保存されている。
なお、記憶部51に保存されたバーコードB1の向きに関する情報を用いた薬品Dの向き反転制御については、後段にて詳述する。
(第1薬品確認部30の詳細な構成)
本実施形態の薬品仕分装置10は、上述したように、第1薬品確認部30において、返品された薬品Dの外周面に貼り付けられたラベルに印刷されたバーコードB1、文字情報を読み取って、薬品Dの種類、使用期限等の情報を取得する。さらに、本実施形態の薬品仕分装置10では、上述した記憶部51に保存された薬品Dの外周面に付されたバーコードB1の向きを判定して、正常な向きでないと判定された場合には、薬品D1の向きを反転させるように制御を行う。
すなわち、本実施形態の第1薬品確認部30では、ピッキング部20によって返品薬トレイT1から保持部34へ搬送されて載置された薬品Dの向きが、所定の向きとは反対向きに載置される場合がある。
ここで、薬品Dの外周面に付されたバーコードB1は、その種類によって、薬品Dの頭部側から読み取られるように付されている場合と、薬品Dの頭部とは反対側の底側から読み取られるように付されている場合とがある。
この場合、薬品Dに付されたバーコードB1については、その向きが反対であってもバーコードリーダ31によって読み取り可能である。しかし、バーコードB1の周囲に付された日付等の文字情報を正確に読み取るためには、薬品Dの向きが一定である必要がある。また、保持部34に載置された薬品Dの向きが反対である場合には、バーコードB1の読み取り後に、ピッキング部20によって薬品Dを吸着して搬送する際に、薬品Dの重心位置からずれた位置を吸着して搬送するおそれがある。この結果、バーコードB1を読み取り後、安定的に薬品Dを保持することができず、エラーが発生するおそれがある。
そこで、本実施形態の薬品仕分装置10では、第1薬品確認部30において、保持部34に載置された薬品Dの外周面に付されたバーコードB1をバーコードリーダ31によって読み取った際に、薬品Dの種類等の情報に加えて、その薬品Dに付されたバーコードB1の向きを検出する。そして、第1薬品確認部30では、検出された薬品DのバーコードB1の向きと、予め登録された当該薬品DのバーコードB1の向きに関する登録情報とを比較して、薬品Dが正常な向きであるか否かを判定する。
以下で、このような薬品Dの向きの判定および判定結果に基づく薬品Dの向きの反転制御を行うための構成について、以下で説明する。
なお、本実施形態では、上述した薬品仕分装置10によって扱われる複数種類の薬品Dのうち、図14に示す薬品D1の向きが正常な場合、正常ではない場合について、以下で説明する。
薬品D1は、図14に示すように、略円筒状の胴体部D1bと、胴体部D1bよりも外径が小さい頭部D1aとを有している。胴体部D1bの外周面には、バーコードB1、マーク探索エリアM1、マークM2、日付けエリアM3を含むラベルが貼り付けられている。
マーク探索エリアM1は、製造番号および使用期限という8文字の文字情報を含んでいる。そして、これらの文字情報は、予めマークとして登録されている。よって、カメラC2によって撮影された画像を用いて使用期限の情報を取得する際には、まず、マーク探索エリアM1内のマークM2が、予め登録されたマークと一致するか否かが判定される。
このとき、薬品D1の向きが所定の向きとは判定になっている場合には、マーク探索エリアM1内のマークM2の位置が変わってしまい、予め登録されたマークと不一致となるために、読取エラーが発生するおそれがある。よって、本実施形態では、バーコードB1を読み取った際に検出された薬品DのバーコードB1の向きと、予め登録された当該薬品DのバーコードB1の向きに関する登録情報とを比較して、保持部34に載置された薬品D1の向きが正常(所定の向き)であるか否かを判定する。
日付けエリアM3は、薬品D1の使用期限となる日付けが印字されている。すなわち、本実施形態では、カメラC2は、第1薬品確認部30の保持部34に載置された状態で回転する薬品D1の複数の画像を撮影し、各画像ごとにマーク探索エリアM1内を探索してマークM2の読み取りを試みる。そして、マークM2の読み取りに成功すると、その画像を使ってマークM2との相対位置が登録されている日付けエリアM3内の使用期限を表す数字を読み取って、使用期限の情報を取得する。なお、使用期限の読み取りについては、後段にてさらに詳述する。
第1薬品確認部30は、図13に示すように、ピッキング部(第1搬送部、第2搬送部)20、バーコードリーダ(第1読取部)31、カメラ(第2読取部)C2、保持板(板状部材)32、ローラ(回転機構)33、モータ(回転機構)33a、保持部34、ストッパ36、位置決め部材37、記憶部51(図17等参照)および判定部61(図17参照)を有している。
バーコードリーダ(第1読取り部)31は、図13に示すように、保持板32とローラ33とによって形成された略V字状の保持部34(読取位置)に載置された薬品Dの斜め上方に配置されている。そして、バーコードリーダ31は、モータ33aによって回転駆動されるローラ33に当接した状態で薬品Dを回転させて、バーコードB1を読み取り、薬品Dの種類(薬剤の種類等)に関する種類情報を取得するとともに、当該薬品Dに付されたバーコードB1の向きを検出する。
本実施形態の第1薬品確認部30では、検出された薬品Dに付されたバーコードB1の向きと、予め記憶部51に保存された薬品Dの種類ごとのバーコードB1の向きに関する登録情報とを参照して、現在、保持部34に載置された薬品Dの向きが正常(所定の向き)であるか否かを判定する。
カメラ(第2読取り部)C2は、図13に示すように、ピッキング部20によって搬送された薬品Dが載置される保持部34の上方に配置されている。そして、カメラC2は、薬品Dに付されたラベル部分の画像を取得する。
これにより、制御部50は、カメラC2において取得した画像情報を用いて、ラベルの文字情報(使用期限等)を読み取って、第1薬品確認部30に載置された薬品Dの使用期限等の文字情報を取得する。
ここで、本実施形態の第1薬品確認部30は、図17に示すように、制御部50を中心にして、カメラC2、バーコードリーダ31、モータ33a、記憶部51および判定部61を含む制御ブロックを構成する。
なお、図17に示す第1薬品確認部30の制御ブロックは、図7に示す薬品仕分装置10の制御ブロックの第1薬品確認部30に関係する制御ブロックを抜き出したものであって、制御部50および記憶部51は、図7の制御部50および記憶部51と共通であるものとする。
バーコードリーダ31は、図15(a)に示すように、略V字状の保持部34に載置された薬品D1の外周面に付されたバーコードB1を読み取る。なお、図13では、バーコードリーダ31は、保持部34の上方に配置されていたが、図15では、保持部32の横に配置されており、読み取り用の光を斜め上方に照射して反射板38に反射させて折り返し、薬品D1の外周面に当てる構成の例を示している。
保持板32は、図15(a)および図15(b)等に示すように、ローラ33に対して近接配置された板状の部材であって、鉛直方向に対して斜めに配置されている。そして、保持板32は、その上面と、近接配置されたローラ33の外周面とによって、ローラ33の回転軸方向から見て、略V字状の保持部34を形成する。
ローラ33は、回転軸を中心に回転する略円筒状の部材であって、略V字状の保持部34に載置された薬品Dの外周面に当接した状態で、モータ33aによって時計回りに回転駆動される。これにより、保持部34に載置された薬品Dを、反時計回りにゆっくりと回転させることで、薬品Dの外周面に付されたラベルに印刷されたバーコードB1、使用期限等の文字情報が、バーコードリーダ31およびカメラC2によって取得される。
保持部34は、図15(a)等に示すように、上述した保持板32とローラ33とによって形成される略V字状の凹部であって、外周面に付されたラベルに印刷されたバーコードB1、使用期限等の文字情報が読み取られる薬品Dが載置される読取位置を構成する。
ストッパ36は、図16(a)および図16(b)等に示すように、第1薬品確認部30において薬品D1が載置される保持部34の端部に配置された板状の部材であって、薬品D1に付された文字情報等の読取位置の基準となる。
位置決め部材37は、保持部34におけるストッパ36とは反対側の端部に設けられており、薬品D1の端部がストッパ36に当接するまで保持部34の凹部に沿って移動させる。これにより、保持部34における所定の読取位置において、薬品D1を位置決めすることができる。
記憶部51は、上述したように、各薬品D1~D4等の外周面に付されたバーコードB1の向きに関する登録情報が保存されている。すなわち、記憶部51には、バーコードリーダ31によってバーコードB1が読み取られることで得られる薬品Dの種類の情報と、各薬品Dに対応するバーコードB1の向きに関する情報とが関連付けされた状態で保存されている。
判定部61は、バーコードリーダ31において取得された薬品Dの種類情報およびバーコードB1の向きと、記憶部51に予め保存された各薬品DのバーコードB1の向きに関する登録情報とを比較して、当該薬品Dが保持部34において正常な向きで載置されているか否かを判定する。
具体的には、判定部61は、バーコードリーダ31において取得された薬品Dの種類情報およびバーコードB1の向きに関する情報を用いて、記憶部51に予め保存された各薬品DのバーコードB1の向きに関する登録情報を参照し、バーコードリーダ31によって読み取られたバーコードB1の向きが、薬品Dが正常な向きで載置されている場合のバーコードB1の向きと一致するか否かを判定する。
これにより、バーコードリーダ31によって読み取られた情報が予め登録された登録情報と一致しない場合には、保持部34に載置された薬品Dの向きが正常な向きではないと判定することができる。
そして、本実施形態の第1薬品確認部30では、判定部61における判定結果を踏まえて、薬品Dの向きが正常ではないと判定された場合には、図15(b)に示すように、ピッキング部20が再び薬品D1を吸着して180度回転させた後、図16(a)に示すように、保持部34へ載置する。
その後、図16(b)に示すように、位置決め部材37によって、薬品D1の端部がストッパ36に当接するまで、薬品D1を移動させる。
これにより、判定部61において正常な向きではないと判定された薬品Dについて、180度反転させた後、文字情報等の読み取りを正確に実施することができる。
この結果、保持部34に載置された薬品Dの向きが所定の向きとは反対であることに起因する文字情報の読み取りエラーやピッキング部20による搬送エラー等の発生を効果的に防止することができる。
ここで、記憶部51に予め保存される薬品Dの向きに関する登録情報は、図18に示すモニタ50aの画面を介して、例えば、薬剤師等によって入力される。
図18に示すモニタ50aの画面は、ライブ映像の欄に映っている新規薬品の外周面に付されたバーコードの向きを登録するための設定画面を示している。
本実施形態では、薬品仕分装置10によって扱われる全ての薬品Dについて、図18に示す設定画面を介して、薬剤師等によって、薬品DのバーコードB1の向きに加えて、薬剤の種類、使用期限、薬品Dのサイズ等に関する情報が予め入力される。
具体的には、図18に示す設定画面を介して、薬品D1の画像を見ながら、右欄に2つ選択肢として表示されたバーコードB1の向きのうち、左欄に表示された薬品D1に付されたバーコードB1の向きがいずれの向きであるのかを選択することで設定される。
これにより、一度、登録された薬品Dの情報は、別の装置や他の病院等の施設においても共通の登録情報として使用することができる。
なお、薬品D1は、所定の向きで載置された薬品D1の外周面に付されたラベルの部分の画像が、カメラC2によって取得される。そして、カメラC2によって撮影された画像を用いて、ラベルに印刷された文字情報(使用期限)が読み取られる。
このとき、ラベルに印刷されたマーク探索エリアM1内の「製造番号」と「使用期限」という8文字は、予めマークとして登録されている。よって、カメラC2によって撮影された画像中において、マーク探索エリアM1中のマークM2が登録されたマークと形態が一致する場合には、文字情報(使用期限)の読み取りが可能と判断し、画像処理によって使用期限を示す数字の読み取りを開始する。
なお、マーク探索エリアM1内のマークM2の形態の一致度は、所定の閾値(例えば、70%以上)を基準にして判定が行われてもよい。このため、例えば、薬品D1が斜めに配置されている場合には、カメラC2によって撮影された画像中において、マーク探索エリアM1内のマークM2が斜めになってしまうため、予め登録されたマークの形態との一致度が低くなって閾値を下回ることも想定される。
この場合には、薬品D1の姿勢不良として判定し、使用期限の数字の読み取り処理は実施しなくてもよい。
これにより、画像中において斜めに配置された使用期限の数字を、画像処理によって誤って異なる数字として読み取ってしまうことを防止して、より正確な数字の読み取り処理を実施することができる。
また、マーク探索エリアM1の位置は、保持部34に載置された薬品D1がストッパ36によって規制された状態で位置決めされるため、画像中においてほぼ一定の位置に配置される。また、日付けエリアM3の位置は、マークM2の位置を基準にして、所定の距離(横Xmm、縦Ymm)離れた位置が予め登録されていればよい。
これにより、カメラC2によって撮影された複数の画像を用いた画像処理において、まず、マーク探索エリアM1内のマークM2を見つけ、マークM2の位置を基準にして決まる日付エリアM3内を探索して文字情報を認識することができる。
<薬品Dの向き反転制御およびバーコードおよび文字情報の読み取り>
本実施形態の薬品仕分装置10では、上述した各構成を備え、返品された薬品Dの外周面に付されたラベルに含まれるバーコードB1および文字情報(使用期限)を正確に読み取るための制御フローについて、図19を用いて説明すれば以下の通りである。
具体的には、ステップS11に示すように、まず、ピッキング部20が、返品薬トレイT1から薬品Dを取り出して、第1薬品確認部30の保持部34(読取位置)へ吸着搬送する(第1搬送ステップ)。
次に、ステップS12では、ローラ33を時計回りに回転させながら、バーコードリーダ31によって、薬品Dの外周面のラベルに印刷されたバーコードB1の読取りを行う(第1読取ステップ)。
このとき、バーコードリーダ31では、バーコードB1を読み取って薬品D1の種類情報等を取得するとともに、バーコードB1の向きを検出する。
次に、ステップS13では、バーコードリーダ31によって検出されたバーコードB1の向きと、予め記憶部51に保存された登録情報とを参照し、保持部34に載置された薬品Dの向きが正常な向きであるか否かを判定する(判定ステップ)。
ここで、保持部34に載置された薬品D1の向きが、例えば、図15(a)に示すように、正常であると判定されると、ステップS14へ進む。一方、登録情報を参照した結果、例えば、図15(b)に示すように、薬品D1の向きが正常ではない(反対向き)であると判定された場合には、薬品D1の向きを正常にするために、ステップS16へ進む。
次に、ステップS14では、保持部34に載置された薬品D1の向きが正常と判定されたため、薬品D1を回転させながらカメラC2によって薬品D1の外周面に付されたラベル部分の複数の画像が取得され、画像中に含まれるマーク探索エリアM1内のマークM2と、予め登録されたマークとの一致度が所定の閾値(例えば、70%)以上であるか否かを逐次判定する。
ここで、一致度が所定の閾値以上であった場合には、マーク探索エリアM1に隣接する文字情報の読み取りが可能と判断し、ステップS15へ進む。
一方、一致度が所定の閾値未満であった場合には、薬品D1の向き以外の要因によってマーク探索エリアM1に隣接する文字情報の読み取りが不能と判断し、ステップS15をスキップして処理を終了する。
次に、ステップS15では、ステップS14において、マーク探索エリアM1に隣接する文字情報の読み取りが可能と判断されたため、その画像を用いて日付けエリアM3に含まれる使用期限を示す日時の数字を検出し、読み取り処理が行われる(第2読取りステップ)。
一方、ステップS13において、保持部34に載置された薬品Dの向きが正常ではないと判定された場合には、薬品Dの向きを正常な向きに反転させるために、図15(b)に示すように、ピッキング部20によって薬品D1を吸着して持ち上げた状態で180度回転させ、再び、保持部34に載置する。
次に、ステップS17では、保持部34に載置された薬品D1の向きが反転されて正常な向きになっているため、薬品D1を回転させながらカメラC2によって薬品D1の外周面に付されたラベル部分の複数の画像が取得され、画像中に含まれるマーク探索エリアM1内のマークM2と、予め登録されたマークとの一致度が所定の閾値(例えば、70%)以上であるか否かを逐次判定する。
ここで、一致度が所定の閾値以上であった場合には、マーク探索エリアM1に隣接する文字情報の読み取りが可能と判断し、ステップS18へ進む。
一方、一致度が所定の閾値未満であった場合には、薬品D1の向き以外の要因によってマーク探索エリアM1に隣接する文字情報の読み取りが不能と判断し、ステップS18をスキップして処理を終了する。
次に、ステップS18では、ステップS17において、マーク探索エリアM1に隣接する文字情報の読み取りが可能と判断されたため、その画像を用いて日付けエリアM3に含まれる使用期限を示す日時の数字を検出し、読み取り処理が行われる(第2読取りステップ)。
これにより、薬品D1の向きを検出し、薬品D1の向きが正常ではないと判定された場合には、所定の正常な向きに反転させるように制御を行うことで、文字情報を読み取る処理を実施する際には、常に、薬品D1の向きが正常になるように保持部34に載置することができる。
この結果、薬品D1の向きや外形等を検出するための専用の構成を設けることなく、薬品D1の外周面に付されたバーコードB1および使用期限等の文字情報を正確に読み取ることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、返品された薬品Dを返品薬トレイT1から1つずつ取り出して、適切な収納トレイT2へ収納する薬品仕分装置10単体を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図20に示すように、処方箋情報に基づいて払出しトレイT3へ所望の薬品Dを払い出す薬品払出装置に、本発明の薬品仕分装置10の機能を追加した薬品払出システム100として構成してもよい。
薬品払出システム100は、図20に示すように、トレイ供給装置101、プラボトル払出装置102、返品薬仕分装置(実施形態1の薬品仕分装置10に相当)103、アンプルバイアル払出装置104、ラベル注射箋投入装置105、およびトレイ収納移載装置106を備えている。
トレイ供給装置101は、図20に示すように、薬品払出システム100の最上流側(図20中の左端)に配置されている。そして、トレイ供給装置101は、払出しトレイT3が積み重ねた状態でセットされており、下流側へ空の払出しトレイT3を供給する。
プラボトル払出装置102は、プラボトル状の薬品Dを保管しており、図20に示すように、トレイ供給装置101の下流側に配置されている。そして、プラボトル払出装置102は、トレイ供給装置101から搬送されてくる払出しトレイT3に対して、処方箋情報に含まれるプラボトル(薬品D)を払い出す。
返品薬仕分装置103は、上述した薬品仕分装置10に相当する返品された複数種類の薬品Dを自動的に仕分けする装置であって、図20に示すように、プラボトル払出装置102の下流側に配置されている。そして、返品薬仕分装置103は、返品薬仕分装置103内において仕分け処理されて収納トレイT2に収納された返品薬を、処方箋情報に基づいて取り出して、払出しトレイT3に対して払い出す。
これにより、返品された薬品Dは、薬剤の有効期限等が確認された後、再度、患者へ投与される薬品として払出しトレイT3へ払い出されることで、再利用される。
なお、返品薬仕分装置103は、プラボトル払出装置102の上流側に配置されていてもよい。
ただし、一般的に、プラボトル状の薬品Dは大きく重いものが多いため、薬品仕分装置10から払い出されたアンプル状の薬品D等を破損させるリスクを考慮すれば、プロボトルを最初に払出しトレイT3に払い出しておくことが望ましい。よって、薬品仕分装置10は、図1に示す位置に配置されていることが好ましい。
アンプルバイアル払出装置104は、アンプル状の薬品Dを保管しており、図20に示すように、返品薬仕分装置103の下流側に配置されている。そして、アンプルバイアル払出装置104は、上流側から搬送されてくる払出しトレイT3に対して、処方箋情報に含まれるアンプルバイアル(薬品D)を払い出す。
ラベル注射箋投入装置105は、患者名、処方箋情報等を所定のラベルに印刷する装置であって、図20に示すように、アンプルバイアル払出装置104の下流側に配置されている。そして、ラベル注射箋投入装置105は、処方箋情報に基づいて、処方箋情報等が印刷されたラベルを作成して、上流側から搬送されてくる払出しトレイT3に投入する。これにより、薬剤師等は、払出しトレイT3に投入されたラベルを確認して、払出しトレイT3に払い出された薬品Dが適切であるか否かを容易に確認することができる。
トレイ収納移載装置106は、図20に示すように、ラベル注射箋投入装置105の下流側であって、薬品払出システム100の最下流側(図1中の右端)に配置されている。そして、トレイ収納移載装置106は、処方箋情報に基づいて払い出された薬品Dとラベルとを含む払出しトレイT3を収納しており、薬剤師等によって必要な払出しトレイT3が取り出される。
薬品払出システム100は、以上の構成により、払出しトレイT3に対して、処方箋情報に基づいて適切な薬品Dを払い出すとともに、返品薬仕分装置103によって自動的に仕分された返品薬を再利用することができる。
(B)
上記実施形態では、本発明を、薬品向き判定装置(薬品仕分装置)および薬品向き判定方法として実現した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、記憶手段に保存されており、上記薬品向き判定方法をコンピュータに実行させる薬品向き判定プログラムとして実現してもよい。
この場合には、例えば、CPUが、メモリ等の記憶手段に保存された薬品向き判定プログラムを読み込んで、上述した薬品向き判定装置の各構成を機能ブロックとして形成することで、上記装置の構成と同様の効果を得ることができる。
(C)
上記実施形態では、薬品Dの外周面に付されたバーコードBが読み取られる読取位置を、ローラ33と保持板32とを組み合わせて形成される略V字状の保持部34に設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、読取位置は、平面上に設けられていてもよいし、他の部材からなる凹部等であってもよい。
(D)
上記実施形態では、登録情報を記憶する記憶部51を、薬品仕分装置(薬品向き判定装置)10内に設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、登録情報を記憶する記憶部を、外部サーバやクラウド空間等の外部装置内に設けた構成であってもよい。
この場合には、薬品向き判定装置は、例えば、薬品のバーコードを読み取るごとに、外部装置にアクセスして登録情報を取得することで、容易に薬品の向きが正常であるか否かを判定することができる。
(E)
上記実施形態では、非整列状態で収納された薬品Dを返品薬トレイT1から取り出して保持部34へ搬送する第1搬送部と、保持部34から所定の収納トレイT2へ搬送する第2搬送部として、単一のピッキング部20を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、非整列状態で収納された薬品Dを返品薬トレイT1から取り出して保持部34へ搬送する第1搬送部と、保持部34から所定の収納トレイT2へ搬送する第2搬送部とを、別々の搬送部を用いてもよい。
(F)
上記実施形態では、位置決め部材37として、板状の部材を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、位置決め部材は、板状の部材に限らず、ブロック状の部材を用いてもよい。
(G)
上記実施形態では、本発明の薬品向き判定装置が、薬品仕分装置10内に設けられた第1薬品確認部30として実現された例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明の薬品向き判定装置を、薬品の種類、使用期限等を識別する単体の装置として実現してもよい。
(H)
上記実施形態では、薬品Dの外周面に付された各種情報を読み取る第1読取部および第2読取部として、バーコードリーダ31とカメラC2とを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、情報読取り装置として、バーコードリーダおよびカメラのいずれか一方を用いてもよいし、他の情報読取り部を用いてもよい。
(I)
上記実施形態では、第1薬品確認部(薬品向き判定装置)30の制御部50が、薬品仕分装置10の制御部50を共有している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第1薬品確認部(薬品向き判定装置)の制御部は、薬品仕分装置の制御部とは別の制御部として設けられていてもよい。
(J)
上記実施形態では、第1薬品確認部(薬品向き判定装置)30が、制御部50と判定部61とを備えている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第1薬品確認部(薬品向き判定装置)の制御部が、判定部としての機能を持つ構成であってもよい。
本発明の薬品向き判定装置は、簡素な構成により、薬品の向きを正確に判定することができるという効果を奏することから、薬品の外周面に付されたバーコードの読取りを行う各種装置に対して広く適用可能である。
10 薬品仕分装置
10a 本体部
10b,10c 扉
11 返品薬トレイ設置部
12 収納トレイ設置部
13 返品薬トレイ搬送部
14 収納トレイ搬送部
20 ピッキング部(第1搬送部、第2搬送部)
20a 吸着部
21a 縦支柱
21b ベルト
21c モータ
22a 横支柱
22b ベルト
22c モータ
23a 横支柱
25 バーコードリーダ
30 第1薬品確認部(薬品向き判定装置)
31 バーコードリーダ(第1読取部)
32 保持板(板状部材)
33 ローラ(回転機構)
33a モータ(回転機構)
34 保持部(V字部)
35 載置台
36 ストッパ
38 反射板
37 位置決め部材
40 第2薬品確認部
40a 支持部
50 制御部
50a モニタ
51 記憶部
61 判定部
100 薬品払出システム
101 トレイ供給装置
102 プラボトル払出装置
103 返品薬仕分装置(薬品仕分装置)
104 アンプルバイアル払出装置
105 ラベル注射箋投入装置
106 トレイ収納移載装置
B1 バーコード
B2 バーコード
C1 カメラ
C2 カメラ(第2読取部)
D 薬品
D1~D4 薬品
D1a 頭部
D1b 胴体部
M1 マーク探索エリア
M2 マーク
M3 日付けエリア
N 取っ手
S1 返品薬トレイ収納空間
S2 ピッキング空間
S3 収納トレイ載置空間
S4 返品薬仕分け空間
T1 返品薬トレイ
T2 収納トレイ
T2a~T2c 収納トレイ
T2z 凹部
T3 払出しトレイ
W,W1,W2 隙間

Claims (11)

  1. 所定の読取位置に載置された薬品の向きが正常な向きであるか否かを判定する薬品向き判定装置であって、
    新規の薬品の映像が表示され、前記新規の薬品の向きに対するバーコードの向きを含む登録情報が予め入力される登録部と、
    前記読取位置へ前記薬品を搬送する第1搬送部と、
    前記第1搬送部において前記読取位置に載置された前記薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る第1読取部と、
    前記第1読取部において取得された情報と、予め前記登録部へ登録された前記薬品のバーコードの向きを示す前記登録情報とを比較して、前記薬品の向きを判定する判定部と、
    を備え
    前記薬品の外周面には、前記バーコードとともに、複数の文字情報を含むマークが含まれるマーク探索エリアと、前記マークとの相対位置が予め登録された使用期限の情報とが付されており、
    前記判定部において、前記薬品が正常な向きであると判定された場合に、前記薬品の外周面に付された文字情報を読み取る第2読取部を、さらに備え、
    前記第2読取部は、前記マーク探索エリアに含まれるマークが予め登録された形態との一致度が所定の閾値以上である場合に、前記使用期限の情報を読み取る、
    薬品向き判定装置。
  2. 前記読取位置に載置された前記薬品を回転させる回転機構を、さらに備えている、
    請求項1に記載の薬品向き判定装置。
  3. 前記登録情報を記憶する記憶部を、さらに備えている、
    請求項1または2に記載の薬品向き判定装置。
  4. 外部装置から前記薬品の種類、容器の形状、大きさ、内容量のうち少なくとも1つを含む種類情報を取得する取得部を、さらに備えている、
    請求項1または2に記載の薬品向き判定装置。
  5. 前記読取位置は、回転駆動されるローラと、側面視において前記ローラに対して略V字状になるように近接配置された板状部材と、によって形成されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の薬品向き判定装置。
  6. 前記読取位置に載置された前記薬品を、その長手方向に沿って、所定の位置まで移動させる位置決め部材を、さらに備えている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の薬品向き判定装置。
  7. 前記判定部において、前記薬品が反対向きであると判定された場合に、前記薬品を持ち上げて向きを反転させる第2搬送部を、さらに備えている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の薬品向き判定装置。
  8. 前記第1読取部は、バーコードリーダである、
    請求項1からのいずれか1項に記載の薬品向き判定装置。
  9. 前記第2読取部は、前記文字情報を含む画像を取得する撮像部である、
    請求項に記載の薬品向き判定装置。
  10. 所定の読取位置に載置された薬品の向きが正常な向きであるか否かを判定する薬品向き判定方法であって、
    新規の薬品の映像が表示され、前記薬品の向きに対するバーコードの向きを含む登録情報が予め入力される登録ステップと、
    前記読取位置へ前記薬品を搬送する第1搬送ステップと、
    前記第1搬送ステップにおいて前記読取位置に載置された前記薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る第1読取ステップと、
    前記第1読取ステップにおいて取得された情報と、予め前記登録ステップにおいて登録された前記薬品のバーコードの向きを示す前記登録情報とを比較して、前記薬品の向きを判定する判定ステップと、
    を備え
    前記薬品の外周面には、前記バーコードとともに、複数の文字情報を含むマークが含まれるマーク探索エリアと、前記マークとの相対位置が予め登録された使用期限の情報とが付されており、
    前記判定ステップにおいて、前記薬品が正常な向きであると判定された場合に、前記薬品の外周面に付された文字情報を読み取る第2読取ステップを、さらに備え、
    前記第2読取ステップでは、前記マーク探索エリアに含まれるマークが予め登録された形態との一致度が所定の閾値以上である場合に、前記使用期限の情報を読み取る、
    薬品向き判定方法。
  11. 所定の読取位置に載置された薬品の向きが正常な向きであるか否かを判定する薬品向き判定プログラムであって、
    新規の薬品の映像が表示され、前記薬品の向きに対するバーコードの向きを含む登録情報が予め入力される登録ステップと、
    前記読取位置へ前記薬品を搬送する第1搬送ステップと、
    前記第1搬送ステップにおいて前記読取位置に載置された前記薬品の外周面に付されたバーコードを読み取る第1読取ステップと、
    前記第1読取ステップにおいて取得された情報と、予め前記登録ステップにおいて登録された前記薬品のバーコードの向きを示す前記登録情報とを比較して、前記薬品の向きを判定する判定ステップと、
    を備え
    前記薬品の外周面には、前記バーコードとともに、複数の文字情報を含むマークが含まれるマーク探索エリアと、前記マークとの相対位置が予め登録された使用期限の情報とが付されており、
    前記判定ステップにおいて、前記薬品が正常な向きであると判定された場合に、前記薬品の外周面に付された文字情報を読み取る第2読取ステップを、さらに備え、
    前記第2読取ステップでは、前記マーク探索エリアに含まれるマークが予め登録された形態との一致度が所定の閾値以上である場合に、前記使用期限の情報を読み取る、
    薬品向き判定方法をコンピュータに実行させる薬品向き判定プログラム。
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