JP2019076574A - 薬品払出システム - Google Patents

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利治 林
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Abstract

【課題】薬品仕分装置が組み込まれた薬品払出システムにおいて、処方箋情報に基づいて払出しトレイへ必要な薬品を排出する処理を効率よく実施可能な薬品払出システムを提供する。【解決手段】薬品払出システム100は、薬品仕分装置10、薬品払出装置(プラボトル払出装置102、アンプルバイアル払出装置104)、制御装置150を備えている。薬品仕分装置10は、薬品Dの種類情報に基づいて所定の収納トレイT2へ仕分けして収納し、収納トレイT2へ収納された薬品Dを処方箋情報に基づいて払出しトレイT3へ排出する。薬品払出装置は、複数種類の薬品Dを収納し、処方箋情報に基づいて薬品Dを払出しトレイT3へ排出する。制御装置150は、払出しトレイT3へ薬品Dが排出される速度に関する条件に応じて、払出しトレイT3に対して、薬品仕分装置10から排出される薬品Dの個数と、薬品払出装置から排出される薬品Dの個数とを調整する。【選択図】図2

Description

本発明は、薬品仕分装置および薬品払出装置を含む薬品払出システムに関する。
近年、例えば、膨大な数、種類の薬品を扱う病院内における業務負担の軽減を図るために、処方箋情報に従って、自動的に所望の薬品をトレイに払い出す薬品払出装置が用いられている。
これにより、薬剤師等によって1つずつ必要な薬品をトレイに取り出す作業が自動化され、業務負担を大幅に軽減するとともに、取り出すべき薬品の種類や量を間違える等の人為的なミスの発生を防止することができる。
一方、薬品払出装置によって自動的に払い出されたトレイが病室等へ搬送された後、患者の容態が急変する等して、払い出された薬品が使用されることなく返品される場合がある。
このような払い出された薬品の返品は、大規模な病院になるほど、頻繁に発生し、返品される薬品の種類や量も膨大であるため、大量の返品薬の仕分け作業が大きな負担となっていた。
例えば、特許文献1には、非整列の状態で収納された返品薬を1つずつピッキングして、返品薬の種類や大きさ等を認識し、種類や大きさに応じて自動的に仕分けを行う返品薬仕分け装置について開示されている。
特開2013−215343号公報
しかしながら、上記従来の返品薬仕分け装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された返品薬仕分け装置が、薬品払出装置を含む薬品払出システムの薬品払出装置よりも上流側に組み込まれて使用される場合がある。
これにより、有効期限が短い返品薬等を優先的に払出しトレイへ再排出して、足りない薬品を薬品払出装置から排出することができるため、返品薬を有効に再利用することができる。
一方、一般的に、返品薬仕分け装置側において仕分けされた薬品を、処方箋情報に基づいて所定の払出しトレイへ排出する動作は、薬品払出装置側において払出しトレイへ排出する動作と比較して、多くの時間を要する。
このため、単に、薬品払出システムに返品薬仕分け装置を組み込んで使用するだけでは、両装置において処方箋情報に含まれる同じ種類の薬品を収納している場合、上流側に配置された薬品仕分装置から当該薬品を排出してしまうと、払出しトレイへの排出処理の効率が低下してしまうおそれがある。
本発明の課題は、薬品仕分装置が組み込まれた薬品払出システムにおいて、処方箋情報に基づいて払出しトレイへ必要な薬品を排出する処理を効率よく実施することが可能な薬品払出システムを提供することにある。
第1の発明に係る薬品払出システムは、薬品仕分装置と、薬品払出装置と、制御装置と、を備えている。薬品仕分装置は、薬品の種類情報に基づいて所定の収納トレイへ仕分けして収納するとともに、収納トレイへ収納された薬品を処方箋情報に基づいて所定の払出しトレイへ排出する。薬品払出装置は、複数種類の薬品を収納しており、処方箋情報に基づいて薬品を払出しトレイへ排出する。制御装置は、払出しトレイへ薬品が排出される速度に関する条件に応じて、払出しトレイに対して、薬品仕分装置から排出される薬品の個数と、薬品払出装置から排出される薬品の個数とを調整する。
ここでは、薬品を種類ごとに仕分けして収納する薬品仕分装置と、患者ごとに作成された処方箋情報に基づいて必要な薬品を払出しトレイへ排出する薬品払出装置とを含むシステムにおいて、払出しトレイへ薬品が排出されるまでの速度(払出し処理の効率)を考慮して、薬品仕分装置および薬品払出装置から排出される薬品の個数が調整される。
ここで、薬品仕分装置は、例えば、薬品払出装置から一旦、払出しトレイへ排出された後、病室等から返品されてきた複数種類の薬品を種類ごとに仕分けして収納トレイへ収納する。そして、薬品仕分装置は、収納トレイへ収納された薬品を、処方箋情報に基づいて再度、払出しトレイへ排出する機能を有している。
また、薬品払出装置は、予め複数種類の薬品を収納しており、処方箋情報に基づいて、払出しトレイへ必要な薬品を排出する装置であって、通常、薬品仕分装置よりも効率よく薬品を払出しトレイへ排出する。
すなわち、薬品仕分装置と薬品払出装置とを比較すると、処方箋情報に基づいて払出しトレイへ薬品を排出する処理効率は、薬品払出装置の方が優位である。
特に、薬品仕分装置は、例えば、返品された薬品を種類別に仕分けして収納トレイへ収納する仕分け動作と、収納トレイから必要な薬品を取り出して払出しトレイへ排出する払出し動作とがあるため、仕分け動作と払出し動作とを並行して実施すると、払出し動作の処理効率が低下しやすい。
さらに、制御装置によって調整される各装置の薬品の排出個数は、0個〜必要個数の範囲であって、一方の装置からのみ薬品が排出される場合も含まれる。
なお、制御装置において排出個数が調整される条件は、払出しトレイに対する薬品の排出処理の効率であって、例えば、使用者の設定によって、処理効率を優先する場合、処理効率よりも他の条件を優先する場合等が含まれる。
これにより、排出効率を優先する場合には、処理速度の速い薬品払出装置からの排出を優先し、効率よりも使用期限が短い薬品の排出等の他の条件を優先する場合には、薬品仕分装置からの排出を優先するように、各装置からの排出個数を調整することができる。
この結果、薬品仕分装置が組み込まれた薬品払出システムにおいて、処方箋情報に基づいて払出しトレイへ必要な薬品を排出する処理を効率よく実施することができる。
第2の発明に係る薬品払出システムは、第1の発明に係る薬品払出システムであって、制御部は、払出しトレイへ排出される薬品の排出元として、薬品仕分装置を優先する第1モードと、薬品払出装置を優先する第2モードと、薬品仕分装置および薬品払出装置の両方を用いる第3モードと、を有している。
ここでは、例えば、薬剤師や看護師等の使用者が選択可能な3つのモード(第1モード、第2モード、第3モード)が設定されている。具体的には、第1モードでは、薬品仕分装置からの薬品の排出を優先し、第2モードでは、薬品払出装置からの薬品の排出を優先し、第3モードでは、薬品仕分装置および薬品払出装置の両方からの薬品の排出を行う。
これにより、使用者は、予め設定された3つのモードの中から、希望に応じて適切なモードを容易に選択することができる。
この結果、使用者の要望に応じて、薬品仕分装置からの排出、薬品払出装置からの排出を調整することができる。
第3の発明に係る薬品払出システムは、第2の発明に係る薬品払出システムであって、制御部は、第1モードまたは第3モードを選択して実行する場合には、薬品の有効期限が短い順に、薬品仕分装置から薬品を排出する。
ここでは、薬品仕分装置からの薬品の排出を優先する第1モードが選択された場合には、薬品仕分装置の収納トレイに収納された薬品が、有効期限が短い順に排出される。
これにより、薬品仕分装置側を優先的に用いて払出しトレイへ薬品を排出する場合には、処方箋情報に含まれる各薬品の有効期限情報に基づいて、有効期限が短い薬品から順に排出することができる。
これにより、病室等から返品された薬品を、再度、払出しトレイへ排出して、有効活用することができる。
第4の発明に係る薬品払出システムは、第2または第3の発明に係る薬品払出システムであって、制御部は、第3モードを選択して実行する場合には、予め設定された薬品仕分装置から排出される薬品の割合の上限値を参照して、薬品仕分装置から薬品を排出する。
ここでは、薬品仕分装置と薬品払出装置とを組み合わせて必要な薬品を排出する第3モードが選択されると、予め設定された薬品仕分装置側から排出される薬品の割合の上限値が参照される。
これにより、薬品払出装置よりも排出処理の効率が低い薬品仕分装置側からの薬品の排出処理が多くなって、必要な薬品の排出に必要以上に時間が掛かってしまうことを防止することができる。
第5の発明に係る薬品払出システムは、第2または第3の発明に係る薬品払出システムであって、制御部は、第3モードを選択して実行する場合には、払出しトレイに払い出される朝用、昼用、夜用の薬品のうち、いずれか1つの時間帯の薬品について、薬品仕分装置から薬品を排出する。
ここでは、薬品仕分装置と薬品払出装置とを組み合わせて必要な薬品を排出する第3モードが選択されると、1つの払出しトレイに排出される朝・昼・夜用の薬品のうち、いずれか1つの時間帯(例えば、朝)用の薬品の排出だけを、薬品仕分け装置に行わせる。
これにより、薬品払出装置よりも排出処理の効率が低い薬品仕分装置側からの薬品の排出処理が多くなって、必要な薬品の排出に必要以上に時間が掛かってしまうことを防止することができる。
第6の発明に係る薬品払出システムは、第1から第5の発明のいずれか1つに係る薬品払出システムであって、薬品仕分装置は、薬品払出装置から払出しトレイへ排出され、返品された薬品を種類ごとに仕分けして収納している。
ここでは、薬品仕分装置において仕分け対象となる薬品として、一旦、薬品払出装置から払出しトレイへ排出され、病室等から返品されてきた薬品を用いる。
これにより、再度、払出しトレイへ排出される際の処理効率等に応じて、薬品仕分装置からも薬品を排出することで、返品された薬品を効果的に再利用することができる。
第7の発明に係る薬品払出システムは、第1から第6の発明のいずれか1つに係る薬品払出システムであって、制御装置は、薬品仕分装置および薬品払出装置の外部に設けられたサーバである。
ここでは、制御装置として、薬品仕分装置および薬品払出装置の外部に設けられたサーバを用いる。
これにより、各装置外のサーバから、薬品仕分装置および薬品払出装置を制御して、排出処理の効率の優先度に応じて、それぞれから払出しトレイへ排出される薬品の個数を適切に調整することができる。
本発明に係る薬品払出システムによれば、薬品仕分装置が組み込まれた薬品払出システムにおいて、処方箋情報に基づいて払出しトレイへ必要な薬品を排出する処理を効率よく実施することができる。
本発明の一実施形態に係る薬品払出システムの構成を示す全体図。 図1の薬品払出システムの制御ブロック図。 図2の薬品払出システムに含まれる制御装置に設定される3つの運転モードの内容を示す図。 図1の薬品払出システムに含まれる薬品仕分装置の構成を示す正面図。 図2の薬品仕分装置の扉を開けた状態を示す正面図。 (a)〜(d)は、図4の薬品仕分装置によって仕分けされる薬品の種類を示す図。 図6(a)〜図6(d)に示す返品された薬品が非整列に載置された返品薬トレイを示す斜視図。 図4の薬品仕分装置にセットされる5種類の収納トレイの内訳を示す図。 (a)〜(c)は、図4の薬品仕分装置によって仕分けされた薬品が収納される収納トレイの一例を示す斜視図。 図4の薬品仕分装置の構成を示す制御ブロック図。 図4の薬品仕分装置の内部構成を示す平面図。 図4の薬品仕分装置の内部構成を示す平面図。 図4の薬品仕分装置の内部構成を示す斜視図。 図4の薬品仕分装置において、返品薬トレイ内に載置された複数の薬品と、これらの薬品の画像情報を上方から取得するカメラとを示す斜視図。 図4の薬品仕分装置において、薬品をピッキングして所定の場所へ搬送するピッキング部等の構成を示す斜視図。 図4の薬品仕分装置において、薬品の種類等を判別する薬品確認部と、その上方に配置されており薬品確認部に載置された薬品の画像情報を取得するカメラとを示す斜視図。 図4の薬品仕分装置において、収納トレイ載置空間および返品薬仕分け空間における収納トレイの搬送機構およびピッキング部の位置を示す斜視図。 (a)および(b)は、図4の薬品仕分装置に含まれる第2薬品確認部において、薬品受けトレイへ薬品を排出する際の動作を示す斜視図。 (a)および(b)は、図18の第2薬品確認部において、払出しトレイへ薬品を排出する際の動作を示す斜視図。 (a)および(b)は、図4の薬品仕分装置において、処方箋情報に基づいて、収納トレイに収納された薬品Dを取り出して、払出しトレイへ払い出すまでの流れを示す斜視図および側面図。 (a)および(b)は、図4の薬品仕分装置において、処方箋情報に基づいて、収納トレイに収納された薬品Dを取り出して、払出しトレイへ払い出すまでの流れを示す斜視図および側面図。 (a)および(b)は、図4の薬品仕分装置において、処方箋情報に基づいて、収納トレイに収納された薬品Dを取り出して、払出しトレイへ払い出すまでの流れを示す斜視図および側面図。 (a)および(b)は、図4の薬品仕分装置において、処方箋情報に基づいて、収納トレイに収納された薬品Dを取り出して、払出しトレイへ払い出すまでの流れを示す斜視図および側面図。 (a)〜(c)は、図20の第2薬品確認部において、処方箋情報に基づいて、収納トレイに収納された薬品Dを取り出して、払出しトレイへ払い出すまでの流れを示す側面図。 (a)〜(d)は、図20の第2薬品確認部において、処方箋情報に基づいて、収納トレイに収納された薬品Dを取り出して、払出しトレイへ払い出すまでの流れを示す側面図。 図1の薬品払出システムにおける払出しトレイへの薬品の排出処理の流れを示すフローチャート。
本発明の一実施形態に係る薬品払出システムについて、図1〜図26を用いて説明すれば以下の通りである。
(薬品払出システム100の構成)
本実施形態に係る薬品払出システム100は、例えば、病院等に設置されており、患者ごとに作成される処方箋情報に基づいて所定の払出しトレイT3に対して必要な薬品Dを払い出す。そして、薬品払出システム100は、図1に示すように、トレイ供給装置101、プラボトル払出装置(薬品払出装置)102、薬品仕分装置10、アンプルバイアル払出装置(薬品払出装置)104、ラベル注射箋投入装置105、トレイ収納移載装置106および制御装置150(図2参照)を備えている。
トレイ供給装置101は、図1に示すように、薬品払出システム100の最上流側(図1中の左端)に配置されている。そして、トレイ供給装置101は、払出しトレイT3が積み重ねた状態でセットされており、下流側へ空の払出しトレイT3を供給する。
プラボトル払出装置102は、プラボトル状の薬品Dを保管しており、図1に示すように、トレイ供給装置101の下流側に配置されている。そして、プラボトル払出装置102は、トレイ供給装置101から搬送されてくる払出しトレイT3に対して、処方箋情報に含まれる薬剤が入ったプラボトル(薬品D)を排出する。
薬品仕分装置10は、例えば、患者ごとの処方箋情報に基づいて病室等へ搬出された薬品のうち、患者の容態の急変等によって病室等から返品された薬品Dを、種類ごとに仕分けして所定の収納トレイT2へ収納する。
具体的には、薬品仕分装置10は、図1に示すように、プラボトル払出装置102の下流側に配置されている。そして、薬品仕分装置10は、薬品仕分装置10内において仕分け処理されて収納トレイT2に収納された返品薬を、処方箋情報に基づいて取り出して、払出しトレイT3に対して払い出す。
これにより、返品された薬品Dは、薬剤の有効期限等が確認された後、再度、患者へ投与される薬品として払出しトレイT3へ払い出されることで、再利用される。
ここで、薬品仕分装置10は、プラボトル払出装置102の上流側に配置されていてもよい。
ただし、一般的に、プラボトル状の薬品Dは大きく重いものが多いため、薬品仕分装置10から払い出されたアンプル状の薬品D等を破損させるリスクを考慮すれば、プロボトルを最初に払出しトレイT3に払い出しておくことが望ましい。よって、薬品仕分装置10は、図1に示す位置に配置されていることが好ましい。
なお、薬品仕分装置10の詳細な構成については、後段にて詳述する。
アンプルバイアル払出装置104は、アンプル状の薬品Dを保管しており、図1に示すように、薬品仕分装置10の下流側に配置されている。そして、アンプルバイアル払出装置104は、上流側から搬送されてくる払出しトレイT3に対して、処方箋情報に含まれており、薬品仕分装置10から払い出されていないアンプルバイアル(薬品D)を払い出す。
すなわち、薬品仕分装置10の下流側に配置されたアンプルバイアル払出装置104は、処方箋情報に含まれる薬品のうち、プラボトル払出装置102および薬品仕分装置10から払い出された薬品D以外の不足分の薬品Dを払出しトレイT3へ排出する。
ラベル注射箋投入装置105は、患者名、処方箋情報等を所定のラベルに印刷する装置であって、図1に示すように、アンプルバイアル払出装置104の下流側に配置されている。そして、ラベル注射箋投入装置105は、処方箋情報に基づいて、処方箋情報等が印刷された処方箋、ラベルを作成して、上流側から搬送されてくる払出しトレイT3に投入する。これにより、薬剤師等は、払出しトレイT3に投入された処方箋、ラベルを確認して、払出しトレイT3に払い出された薬品Dが適切であるか否かを容易に確認することができる。
トレイ収納移載装置106は、図1に示すように、ラベル注射箋投入装置105の下流側であって、薬品払出システム100の最下流側(図1中の右端)に配置されている。そして、トレイ収納移載装置106は、処方箋情報に基づいて払い出された薬品Dと処方箋、ラベルとを含む払出しトレイT3を収納しており、薬剤師等によって必要な払出しトレイT3が取り出される。
制御装置150は、例えば、サーバ装置内に設けられており、図2に示すように、トレイ供給装置101、プラボトル払出装置102、薬品仕分装置10、アンプルバイアル払出装置104、ラベル注射箋投入装置105、トレイ収納移載装置106と接続されている。そして、制御装置150は、薬剤師等の使用者によって入力された各種設定、各種プログラムに従って、プラボトル払出装置102、薬品仕分装置10、アンプルバイアル払出装置104等の各装置を制御する。
また、制御装置150は、図3に示すように、予め設定された3つの運転モード(第1〜第3モード)を有しており、薬剤師等の使用者による設定に従って、各運転モードで薬品を排出する。
なお、図3に示す薬品払出装置には、上述したプラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104が含まれる。
そして、図3に示す例では、例えば、処方箋情報に5個の薬品Dが含まれており、薬品仕分装置10および薬品払出装置のそれぞれに該当する5個の薬品Dが収納されている場合において、各モード設定時に薬品仕分装置10および薬品払出装置から排出される薬品Dの個数を示している。
第1モードは、薬品仕分装置10から払出しトレイT3への払出し処理を優先的に実施させるモードであって、主として、返品された薬品の再利用、有効期限が短い薬品を優先的に排出する、ことを目的として設定されている。
具体的には、第1モードに設定されると、薬品仕分装置10からの薬品Dの排出が優先されるため、5個全ての薬品Dが薬品仕分装置10から払出しトレイT3へ排出される。
これにより、薬品仕分装置10に収納された有効期限が短い薬品Dから順に、払出しトレイT3へ排出されることで、返品されて有効期限が短い薬品Dを優先的に再利用することができる。
第2モードは、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)から払出しトレイT3への払出し処理を優先的に実施させるモードであって、主として、払出しトレイT3への排出速度を優先して排出する、ことを目的として設定されている。
具体的には、第2モードに設定されると、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)からの薬品Dの排出が優先されるため、5個全ての薬品Dが薬品払出装置から払出しトレイT3へ排出される。
これにより、後述する薬品仕分装置10において収納トレイT2から必要な薬品Dを取り出して払出しトレイT3へ排出する処理よりも高速で必要な薬品Dを排出可能な薬品払出装置を用いることで、速度最優先での薬品Dの払出し処理を実施することができる。
第3モードは、薬品仕分装置10と薬品仕分装置10とを組み合わせて払出しトレイT3への払出し処理を実施させるモードであって、主として、返品された薬品の再利用、有効期限が短い薬品を優先的に排出する、ことを目的として設定されている。
具体的には、第3モードに設定されると、薬品仕分装置10と薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)とを組み合わせて薬品Dの排出が実施される。このため、例えば、薬品仕分装置10から2個、薬品払出装置から3個の薬品Dが払出しトレイT3へ排出される。
これにより、後述する薬品仕分装置10単独で必要な薬品Dを取り出して払出しトレイT3へ排出する処理よりも高速で必要な薬品Dを排出可能な薬品払出装置を組み合わせて用いることで、速度優先での薬品Dの払出し処理を実施することができる。
ここで、第3モードの設定は、さらに詳細な設定が可能であってもよい。
具体的には、例えば、速度を優先するために、薬品仕分装置10から排出される薬品Dの個数の上限値(例えば、40%以下等)が設定されてもよい。
これにより、薬品仕分装置10と薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)とを組み合わせて薬品Dの排出が実施される場合でも、薬品仕分装置10から排出される薬品Dの個数が多くなって、時間が掛かってしまうことを防止することができる。
さらに、本実施形態の薬品払出システム100では、薬品仕分装置10から排出される薬品Dの個数を制限するために、払出しトレイT3に排出される朝・昼・夜用の各時間帯用の薬品Dのうち、例えば、朝用の薬品Dだけを薬品仕分装置10から排出するように設定されてもよい。
これにより、上記と同様に、薬品仕分装置10から排出される薬品Dの個数が多くなって、時間が掛かってしまうことを防止することができる。
薬品払出システム100では、以上の構成により、払出しトレイT3に対して、処方箋情報に基づいて適切な薬品Dを払い出すとともに、薬品仕分装置10によって自動的に仕分けして収納トレイT2に収納された返品薬を再利用することができる。
(薬品仕分装置10の構成)
本実施形態の薬品仕分装置10は、図4に示すように、本体部10aと、本体部10aの正面に取り付けられた扉10b,10cと、モニタ50aと、を備えている。
なお、本実施形態において、薬品仕分装置10の正面とは、図4に示す正面を意味しており、背面とはその反対側の面を意味するものとする。
本体部10aは、略直方体形状の筐体であって、正面に2つの扉10b,10cが開閉可能な状態で取り付けられている。
扉10bを開けると、図5に示すように、返品された複数の薬品Dが非整列の状態で載置された返品薬トレイT1が収納される返品薬トレイ収納空間S1が外部に露出する。そして、返品薬トレイ収納空間S1には、鉛直方向に沿って複数の返品薬トレイT1がセットされる返品薬トレイ設置部11が設けられている。そして、病室等から返品された薬品Dは、返品薬トレイT1に非整列に入れられた状態で、薬剤師等によって返品薬トレイ収納空間S1内の返品薬トレイ設置部11へ積み重ねるようにセットされる。
扉10cを開けると、図5に示すように、返品後に仕分けされた薬品Dを各種類ごとに収納する収納トレイT2が載置される収納トレイ載置空間S3が外部に露出する。そして、収納トレイ載置空間S3には、鉛直方向および水平方向に沿って幅等が異なる複数種類の収納トレイT2が設置される収納トレイ設置部(トレイ設置部)12が設けられている。そして、病室等から返品された薬品Dは、薬品仕分装置10内において種類等によって仕分けされ、自動的に、収納トレイ設置部12に設置された適切な収納トレイT2へ収納される。
収納トレイ設置部12には、鉛直方向および水平方向に複数の収納トレイT2が配列されており、薬剤師等の使用者は、本体部10aの正面の扉10cを開けて、収納トレイT2の着脱を行う。
モニタ50aは、本体部10aの正面における左上部に設けられており、各種設定の入力を受け付けるとともに、設定画面、エラー発生画面等の各種表示を行う。そして、モニタ50aは、薬品仕分装置10を制御する制御部50(図10参照)に接続されている。
(薬品Dの種類)
ここで、本実施形態の薬品払出システム100において扱われる薬品Dは、図6(a)〜図6(d)に示すように、内包する薬剤、形状・大きさが異なる複数種類の薬品を含んでいる。具体的には、薬品Dには、図6(a)に示すように、細長い外形で短いアンプル状の形状を有する薬品D1、図6(b)に示すように、細長い外形で長いアンプル状の形状を有する薬品D2、図6(c)に示すように、太いボトル状の形状を有する薬品D3、図6(d)に示すように、太く長いボトル状の形状を有する薬品D4等が含まれる。
なお、図6(a)〜図6(d)に示す薬品D1〜D4は、本実施形態の薬品仕分装置10において扱われる薬品Dの一例であって、実際には、さらに多くの形状、種類の薬品が扱われるものとする。
よって、本実施形態の薬品仕分装置10では、多種多様な形状、大きさを有する薬品D1〜D4等を仕分け処理して、各薬品D1〜D4に対応する適切な大きさ、幅を有する収納トレイT2へ収納するための制御を実施する。
また、各薬品D1〜D4の外周面には、それぞれの薬品D1〜D4に内包された薬剤の種類等の種類情報が記録されたバーコード(種類情報)B1が付されている。
なお、バーコードB1に記録された種類情報は、薬品仕分装置10に搭載された2つのバーコードリーダ25,31によって読み取られる。
さらに、返品された薬品Dは、図7に示すように、返品薬専用の返品薬トレイT1に非整列の状態で載置され、そのまま薬品仕分装置10内の返品薬トレイ設置部11にセットされる。
(収納トレイT2の種類)
本実施形態の薬品仕分装置10では、上述した多種多様な薬品Dを種類ごとに仕分けして、各薬品Dに対応する複数種類の収納トレイT2の中から適切な収納トレイT2を選択して収納する。
本実施形態では、図8に示すように、トレイ番号1〜5が付され、薬品Dを保持する凹部T2z(図9(a)等参照)のピッチ、幅、薬品Dの入り数等が異なる5種類の収納トレイT2が用いられている。なお、図8に示す5種類の収納トレイT2のトレイ番号、凹部T2zのピッチ、幅等の識別情報は、後述する記憶部51に予め保存されている。
トレイ番号1の収納トレイT2a(図9(a)参照)は、図8に示すように、幅S(スモール)サイズ、凹部T2zのピッチ21mm、薬品Dの入り数10個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数15個、全収納薬品数150個のトレイである。よって、収納トレイT2aには、アンプルバイアル等の細く短い薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2aは、図9(a)に示すように、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2aの薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2aの種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2aの底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2aに搬送されてきた薬品Dを保持する。
トレイ番号2の収納トレイT2b(図9(b)参照)は、図8に示すように、幅S(スモール)サイズ、凹部T2zのピッチ38mm、薬品Dの入り数5個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数15個、全収納薬品数75個のトレイである。よって、収納トレイT2bには、細く、長さが中程度の薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2bは、図9(b)に示すように、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2bの薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2bの種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2bの底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2bに搬送されてきた薬品Dを保持する。
トレイ番号3の収納トレイT2は、図8に示すように、幅M(ミディアム)サイズ、凹部T2zのピッチ21mm、薬品Dの入り数10個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数10個、全収納薬品数100個のトレイである。よって、収納トレイT2には、プラボトル等の太く、短い薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2は、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2の薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2の種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2の底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2に搬送されてきた薬品Dを保持する。
トレイ番号4の収納トレイT2c(図9(c)参照)は、図8に示すように、幅M(ミディアム)サイズ、凹部T2zのピッチ38mm、薬品Dの入り数5個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数10個、全収納薬品数50個のトレイである。よって、収納トレイT2cには、太く、長さは中程度の薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2cは、図9(c)に示すように、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2cの薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2cの種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2cの底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2cに搬送されてきた薬品Dを保持する。
トレイ番号5の収納トレイT2は、図8に示すように、幅L(ラージ)サイズ、凹部T2zのピッチ38mm、薬品Dの入り数5個、薬品仕分装置10にセットされている全トレイ数6個、全収納薬品数30個のトレイである。よって、収納トレイT2には、大型のプラボトル等の最も太くて長い薬品Dが収納される。
具体的には、収納トレイT2は、長手方向における第1端部にバーコード(識別情報)B2、その反対側の第2端部に取っ手Nがそれぞれ設けられている。また、収納トレイT2の薬品Dが収納される内部には、複数の凹凸(凹部T2z)が形成されている。
バーコードB2は、収納トレイT2の種類(ピッチ、幅等)に関する識別情報が記録されており、後述するバーコードリーダ25によってその識別情報が読み取られて取得される。
収納トレイT2の底面に形成された複数の凹凸を形成する凹部T2zは、各薬品Dの形状・大きさに合わせて形成されており、一定のピッチで設けられている。そして、凹部T2zは、窪みの部分において、収納トレイT2に搬送されてきた薬品Dを保持する。
なお、上述した5種類の収納トレイT2a〜T2c等は、図9(a)〜図9(c)等に示すように、外観上、S,M,Lという3種類の幅と、共通の高さ、奥行きを有している。
(薬品仕分装置10の内部の構成)
本実施形態の薬品仕分装置10は、制御部50を中心にして、図10に示す制御ブロックを構成する。
制御部50は、薬品仕分装置10の内部に設けられており、図10に示すように、モニタ50a、返品薬トレイ搬送部13、カメラC1,C2、ピッキング部20、第1薬品確認部30、バーコードリーダ25、バーコードリーダ31、収納トレイ搬送部14、第2薬品確認部40、記憶部51および処方箋情報取得部60と接続されている。
返品薬トレイ搬送部13は、上述した本体部10aに取り付けられた扉10bを開けて返品薬トレイ設置部11にセットされた返品薬トレイT1を、所定の方向へ搬送する。
具体的には、返品薬トレイ搬送部13は、図11に示すように、本体部10a内における正面側に配置された返品薬トレイ収納空間S1から、背面側に配置されたピッキング空間S2へと、返品薬トレイT1を搬送する。
すなわち、本実施形態の薬品仕分装置10では、仕分運転が開始されると、図11に示すように、返品薬トレイ搬送部13が返品された複数の薬品Dが非整列の状態で載置された返品薬トレイT1を、返品薬トレイ収納空間S1から所定のピッキング空間S2側へと搬送する。
収納トレイ搬送部14は、上述した本体部10aに取り付けられた扉10cを開けて収納トレイ設置部12にセットされた複数の収納トレイT2を、所定の方向へ搬送する。
具体的には、収納トレイ搬送部14は、図11および図12に示すように、本体部10a内における正面側に配置された収納トレイ載置空間S3から、背面側に配置された返品薬仕分け空間S4へと、収納トレイT2を搬送する。
すなわち、本実施形態の薬品仕分装置10では、仕分運転が開始されると、図11に示すように、収納トレイ搬送部14が、ピッキング部20によって吸着搬送される薬品Dを収納する適切な収納トレイT2を、収納トレイ載置空間S3から返品薬仕分け空間S4側へと搬送する。
なお、本実施形態の薬品仕分装置10では、収納トレイ搬送部14は、鉛直方向に沿って配置された各段の収納トレイT2のうち、所望の段の高さに移動して、所望の収納トレイT2を返品薬仕分け空間S4へと搬送する。
カメラC1は、図14に示すように、ピッキング空間S2に搬送された返品薬トレイT1の上方に設けられている。そして、カメラC1は、ピッキング空間S2に搬送されてきた返品薬トレイT1に載置された複数の薬品Dを含む画像を取得する。
これにより、制御部50は、カメラC1において取得した画像情報を用いて、返品薬トレイT1内に非整列の状態で載置された複数の薬品Dの中の1つをピッキングする位置を特定する。
カメラC2は、図16に示すように、第1薬品確認部30の上方に配置されている。そして、カメラC2は、薬品Dに付されたバーコードB1を含むラベル部分の画像を取得する。
これにより、制御部50は、カメラC2において取得した画像情報を用いて、ラベルの文字情報を読み取って、第1薬品確認部30に載置された薬品Dの使用期限を確認し、各薬品Dの有効期限に関する情報を記憶部51に保存する。よって、制御部50は、後述する薬品払出システム100における処方箋情報に基づく必要な薬品Dの払出し処理において、有効期限が短い薬品Dから順に、排出することができる。
ピッキング部20は、返品薬トレイT1内に非整列の状態で載置された複数の返品された薬品Dを先端部で吸着して、所定の方向へ搬送するために、3次元方向に移動可能な状態で本体部10aの内部に設けられている。
具体的には、ピッキング部20は、仕分運転が開始されると、返品薬トレイT1から第1薬品確認部30へ、第1薬品確認部30から待機台35、待機台35から収納トレイT2へと、薬品Dを吸着して搬送する。
そして、ピッキング部20は、このような3次元方向における薬品Dの搬送が可能になるように、図15に示すように、縦支柱21a、ベルト21b、モータ21c、横支柱22a、ベルト22b、モータ22c、横支柱23a等を有している。
例えば、ピッキング部20は、Z方向(鉛直方向)に沿って配置された2本の縦支柱21a,21aの間に、Z方向に沿って設けられたベルト21bを、モータ21cによって回転させる。これにより、ピッキング部20は、Z方向(鉛直方向)における移動が可能となり、例えば、薬品Dの吸着動作や各トレイへ薬品Dを置く動作等を行うことができる。
また、ピッキング部20は、X方向(水平方向)(本体部10aの幅方向)に沿って配置された横支柱22aに沿って設けられたベルト22bを、モータ22cによって回転させる。これにより、ピッキング部20は、X方向(水平方向)における移動が可能となり、例えば、薬品Dを本体部10aの幅方向へ搬送する動作等を行うことができる。
同様に、ピッキング部20は、Y方向(水平方向)(本体部10aの奥行き方向)に沿って配置された横支柱23aに沿って設けられたベルト(図示を省略)を、モータ(図示を省略)によって回転させる。これにより、ピッキング部20は、Y方向(水平方向)における移動が可能となり、例えば、薬品Dを本体部10aの奥行き方向へ搬送する動作等を行うことができる。
バーコードリーダ(薬品情報取得部)25は、図17等に示すように、ピッキング部20の近傍に配置されており、ピッキング部20と一体化して3次元方向に移動する。そして、バーコードリーダ25は、ピッキング部20によって吸着搬送される薬品Dを収納トレイT2へ収納する前に、収納トレイT2に付されたバーコードB2を読み取って収納トレイT2の識別情報を取得する。
第1薬品確認部30は、図11および図12に示すように、本体部10aの内部に形成されるピッキング空間S2と返品薬仕分け空間S4との間に配置されている。そして、第1薬品確認部30は、ピッキング空間S2においてピッキング部20によって吸着保持された返品された薬品Dの種類等を確認する。
具体的には、第1薬品確認部30は、図16に示すように、バーコードリーダ31、保持板32、ローラ33、モータ33aを有している。第1薬品確認部30は、薬品Dの使用期限を確認するために設置されたカメラC2の下方に配置されており、互いに近接配置された保持板32とローラ33とで形成された凹部に薬品Dを保持する。そして、第1薬品確認部30は、薬品Dを保持したまま、モータ33aによってローラ33を回転させることで薬品Dを回転させて、後述するバーコードリーダ31によって、薬品Dに付されたバーコードB1の種類情報を読み取って取得する。
バーコードリーダ31は、図16に示すように、保持板32とローラ33とで形成された凹部に保持された薬品Dの斜め上方に配置されている。そして、バーコードリーダ31は、モータ33aによって回転駆動されるローラ33によって回転する薬品Dに付されたバーコードB1を読み取って、薬品Dの種類(薬剤の種類等)に関する種類情報を取得する。
第2薬品確認部40は、収納トレイT2から取り出されバーコードリーダ25によって種類情報が読み取られた薬品Dを、所定の払出しトレイT3へ排出する薬品排出装置として設けられている。そして、第2薬品確認部40は、図12および図13に示すように、本体部10a内における返品薬仕分け空間S4の下方に、支持部40a(図15参照)を介して配置されている。そして、第2薬品確認部40は、収納トレイT2内からピッキング部20によって取り出されて払出しトレイT3へ吸着搬送される薬品Dの種類等を確認する。
記憶部51は、上述した各構成を駆動制御するための制御プログラムが保存されている。そして、記憶部51は、収納トレイT2に付されたバーコードB2から取得される識別情報として、図8に示すように、トレイ番号、トレイ幅、ピッチ、1つのトレイへの薬品の入り数、装置内に収納される最大トレイ数、最大収納薬品数の関係を示すテーブルを保存している。さらに、記憶部51は、上述したカメラC2によって取得された薬品Dの画像情報を保存するとともに、薬品Dの表面に付された文字情報(有効期限に関する情報等)を保存する。
処方箋情報取得部60は、病院等に設置されたサーバ等から、患者ごとの処方箋情報を取得する。これにより、制御部50は、収納トレイT2に収納された薬品Dの中から、処方箋情報に基づいて必要な薬品Dを排出するように、ピッキング部20を制御する。
(第2薬品確認部40)
本実施形態の薬品仕分装置10に搭載された第2薬品確認部40の構成について、図18(a)〜図19(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
本実施形態の薬品仕分装置10には、収納トレイT2に収納された後、処方箋情報に基づいて取り出された返品された薬品Dの種類情報を取得して、払出しトレイT3へ排出する第2薬品確認部40が設けられている。
具体的には、第2薬品確認部40は、図18(a)および図18(b)に示すように、本体部41と、保持板42と、ローラ43と、モータ43aと、薬品受けトレイ44と、モータ44aとを備えている。
本体部41は、図18(a)等に示すように、平面視において、略U字形の形状を有する部材であって、略U字形の両腕の部分において、保持板42、ローラ43および薬品受けトレイ44等を保持している。そして、本体部41は、図18(a)に示すように、略U字形を構成する互いに対向する2つの面のうちの一方の面に、他方の面に向かって突出するストッパ41a,41bを有している。
ストッパ41aは、保持板42とローラ43との間に形成されるV字部42cで薬品Dを受け取って保持する状態において、図18(a)に示すように、保持板42の一部に当接して、保持板42とローラ43とを含む構造物の姿勢を維持する。換言すれば、ストッパ41aは、モータ43aによって、保持板42とローラ43とを含む構造物が回動する際に、回動限界位置を設定するために設けられている。すなわち、ストッパ41aによって設定される回動限界位置は、V字部42cにおいて薬品Dを保持する姿勢を維持する位置と一致する。
ストッパ41bは、薬品受けトレイ44で薬品Dを受け取って保持する状態において、図18(a)に示すように、薬品受けトレイ44の一部に当接して、薬品受けトレイ44の姿勢を維持する。換言すれば、ストッパ41bは、モータ44aによって、薬品受けトレイ44が回動する際に、回動限界位置を設定するために設けられている。すなわち、ストッパ41bによって設定される回動限界位置は、薬品受けトレイ44において薬品Dを受け取って保持する姿勢を維持する位置と一致する。
保持板42は、図18(a)および図18(b)に示すように、ローラ43に対して近接配置された板状の部材であって、側面視において、ローラ43とともに、薬品Dを保持するためのV字部42cを形成する。そして、保持板42は、薬品Dを受け取って保持する姿勢において、鉛直方向に対して約45度の角度になるように配置されている。さらに、保持板42の幅方向における両端には、ローラ43が回転可能な状態でローラ43と一体化する連結部42aが設けられている。
連結部42aは、図18(a)および図18(b)に示すように、保持板42の幅方向における両端部と、ローラ43の回転軸の両端とをそれぞれ連結する部材であって、保持板42の薬品Dと当接する面に対して略垂直に立設されている。そして、連結部42aは、ローラ43が回転可能な状態で、その回転軸の両端を保持する。
これにより、連結部42aは、ローラ43が回転可能な状態で、保持板42とローラ43とを一体化することができる。
ローラ43は、上述したように、連結部42aによって保持板42と一体化されており、保持板42との間に形成されるV字部42cにおいて、搬送されてきた薬品Dを受け取って保持する。そして、ローラ43は、モータ43aの回転駆動力が、回転軸に伝達されることで、V字部42cにおいて薬品Dを回転させるように回転駆動される。
モータ43aは、図18(a)等に示すように、本体部41の側面に設けられており、ローラ43の回転軸に接続されている。そして、モータ43aは、保持板42およびローラ43に対して回転駆動力を伝達することで、ローラ43を回転させたり、保持板42を回動させたりする。
これにより、図18(b)に示すように、保持板42とローラ43との間に形成されるV字部42cを斜め下向き傾けることができるため、V字部42cに保持された状態で種類情報が取得された薬品Dを、下流側(薬品受けトレイ44)へ排出することができる。
薬品受けトレイ44は、図18(a)および図19(a)等に示すように、本体部41における保持板42およびローラ43の斜め下方に設けられている。そして、薬品受けトレイ44は、保持板42とローラ43との間に形成されたV字部42cから排出された薬品Dを受け取って保持するとともに、モータ44aの回転駆動力によって回動することで、下方に搬送されてきた払出しトレイT3へ薬品Dを排出する。
これにより、薬品受けトレイ44は、モータ44aの回転駆動力によって、図19(a)に示す閉状態と、図19(b)に示す開状態とが切り替えられる。
モータ44aは、図18(a)および図18(b)に示すように、モータ43aと同様に、本体部41の側面に設けられており、薬品受けトレイ44の回動軸に接続されている。そして、モータ44aは、回転駆動力を薬品受けトレイ44に対して伝達することで、薬品受けトレイ44を回動させる。
これにより、薬品受けトレイ44を、図19(a)に示す薬品Dを受け取って保持する閉状態と、図19(b)に示す薬品Dを払出しトレイT3へ排出する開状態とを切り替えることができる。
なお、薬品受けトレイ44から払出しトレイT3への薬品Dの排出工程については、後段にて詳述する。
<返品された薬品Dを収納トレイT2へ収納するまでの流れ>
本実施形態の薬品仕分装置10では、上述した各構成を備え、病室等から返品された薬品Dを、返品薬トレイT1から取り出して、薬品Dの形状や大きさに対応する適切な収納トレイT2へ仕分けして収納する。
具体的には、制御部50は、まず、返品薬トレイ搬送部13を制御して、図11等に示すように、1つの返品薬トレイT1を、返品薬トレイ収納空間S1からピッキング空間S2へ搬送する。
次に、制御部50は、図7に示す返品薬トレイT1内に非整列の状態で載置された複数の薬品Dの中から、仕分けして収納トレイT2へ収納する薬品Dを選択する。このとき、制御部50は、図14に示すカメラC1によって取得された画像情報に基づいて、薬品Dをピッキングする位置を設定する。
次に、制御部50は、ピッキング部20を制御して、返品薬トレイT1内から所望の薬品Dを吸着し、第1薬品確認部30へ搬送する。
次に、制御部50は、第1薬品確認部30に載置された薬品Dの種類(薬剤等)を確認するために、図16に示すように、モータ33aによってローラ33を回転駆動して薬品Dを回転させ、バーコードリーダ31によって薬品Dに付されたバーコードB1を読み取る。これにより、薬品Dの種類情報を得ることができる。
このとき、制御部50は、図16に示すように、第1薬品確認部30の上方に載置されたカメラC2を制御して、薬品Dの画像情報を取得する。これにより、薬品Dの外周面にバーコードB1とともに付された薬品Dの使用期限に関する文字情報を得ることができる。
次に、制御部50は、ピッキング部20を制御して、第1薬品確認部30に載置された薬品Dを吸着して、第1薬品確認部30に隣接配置された待機台35の凹部35aへ搬送する。
次に、制御部50は、ピッキング部20を制御して、待機台35の凹部35aに載置された薬品Dを吸着し、返品薬仕分け空間S4の上方へ搬送する。
次に、制御部50は、収納トレイ搬送部14を制御して、図11に示すように、種類情報が取得された薬品Dを収納するための収納トレイT2を含む段を、収納トレイ載置空間S3から返品薬仕分け空間S4へ搬送する。
次に、制御部50は、薬品Dを吸着したピッキング部20を、収納先となる収納トレイT2の手前まで移動させ、ピッキング部20とともに移動するバーコードリーダ25を用いて、収納トレイT2のバーコードB2を読み取る。
そして、制御部50は、読み取られた情報に基づいて、収納トレイT2が正しい収納とりえであるか否かを判定する。
ここで、制御部50は、正しいと判定した場合には、ピッキング部20を制御して、専用トレイとして設定された収納トレイT2内の所定の凹部T2zに、吸着搬送されている薬品Dを載置する。
<収納トレイT2から第2薬品確認部40へ薬品Dを搬送するまでの流れ>
次に、本実施形態の薬品仕分装置10おいて、一旦、収納トレイT2へ収納された薬品Dを、処方箋情報に基づいて取り出して、第2薬品確認部40へと搬送する工程について、図20(a)〜図23(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
制御部50は、図20(a)および図20(b)に示すように、返品薬仕分け空間S4に引き出され、処方箋情報に基づいて必要な薬品Dを収納していると認識されている収納トレイT2の近傍まで、ピッキング部20と一体化して駆動されるバーコードリーダ25を移動させる。そして、バーコードリーダ25は、収納トレイT2のバーコードB2を読み取って制御部50へ送信する。
次に、制御部50は、図21(a)および図21(b)に示すように、ピッキング部20を所望の薬品Dの直上まで移動させて吸着し、収納トレイT2から薬品Dを取り出す。
次に、制御部50は、収納トレイ搬送部14を制御して、図22(a)および図22(b)に示すように、薬品Dが取り出された収納トレイT2を、返品薬仕分け空間S4から収納トレイ載置空間S3へ移動させる。
次に、制御部50は、ピッキング部20を制御して、図23(a)および図23(b)に示すように、収納トレイT2が返品薬仕分け空間S4から収納トレイ載置空間S3へ移動すると上方空間が開放される第2薬品確認部40へ、吸着した薬品Dを搬送する。
より詳細には、制御部50は、ピッキング部20を制御して、第2薬品確認部40の保持板42とローラ43との間に形成されるV字部42cへ薬品Dを載置する。
<第2薬品確認部40から払出しトレイT3へ薬品Dを排出するまでの流れ>
次に、本実施形態の薬品仕分装置10おいて、第2薬品確認部40へ搬送された薬品Dを、払出しトレイT3へ排出する工程について、図24(a)〜図25(d)を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、払出しトレイT3は、図24(a)等に示すように、2枚の仕切り板T3aによって、収納空間が3区画に分割されている。これにより、例えば、朝、昼、晩用に処方された薬品Dを1つの払出しトレイT3へ分類した状態で払い出すことができる。
制御部50は、第2薬品確認部40において、モータ43aを制御してローラ43を回転駆動することで、V字部42cに載置された薬品Dを回転させて、バーコードリーダ25によって薬品DのバーコードB1を読み取り、薬品Dの種類情報を取得する。
次に、制御部50は、図24(a)に示すように、モータ43aを制御して回転軸を反対方向へ回転駆動する。
これにより、回転駆動力が保持板42に伝達されることで、保持板42はローラ43とともに回動する。
この結果、図24(b)に示すように、保持板42とローラ43との間に形成され薬品Dが載置されたV字部42cが斜め下向きになるため、V字部42cに保持された薬品Dを、薬品受けトレイ44へ排出することができる。
次に、制御部50は、図24(c)に示すように、薬品受けトレイ44において薬品Dを保持した状態から、下方へ搬送されてきた払出しトレイT3に対して、薬品Dを排出する動作を開始する。
すなわち、図24(c)等に示す閉状態では、薬品受けトレイ44は、略水平方向に沿って配置されている。
そして、上流側から薬品Dが薬品受けトレイ44へ排出されると、制御部50は、図25(a)に示すように、第2薬品確認部40を払出しトレイT3上に降下させるとともに、モータ44aを制御して、薬品受けトレイ44を開く方向へ回動させる。
次に、図25(b)に示すように、薬品受けトレイ44における回動軸は反対側の端部が払出しトレイT3の底面に当接すると、薬品受けトレイ44は、これ以上C方向に回動しない。
次に、制御部50は、図25(c)に示すように、第2薬品確認部40を上昇させていくと、薬品受けトレイ44は払出しトレイT3の底面に当接した状態で引き続き回動し続ける。
次に、制御部50は、図25(d)に示すように、第2薬品確認部40をさらに上昇させると、薬品受けトレイ44の底面が本体部41に設けられたストッパに当接して、薬品受けトレイ44の回動は停止する。
これにより、薬品受けトレイ44において保持していた薬品Dに衝撃等を付与することなく、安全に払出しトレイT3へと排出することができる。
次に、制御部50は、図25(d)に示す状態において、薬品受けトレイ44がストッパに接触したことをフォトセンサ(図示せず)によって検出し、モータ44aを制御して、回動軸の回転方向を薬品受けトレイ44が閉じる方向へ切り替える。
次に、制御部50は、薬品受けトレイ44が回動して、薬品受けトレイ44の一部がストッパ41bに接触した閉状態への移行がフォトセンサ(図示せず)によって検出されると、モータ44aを制御して回動軸の回転を停止させる。
<薬品払出システム100における薬品Dの払出し分担制御の流れ>
本実施形態の薬品払出システム100では、以上のような構成により、処方箋情報に基づいて、所定の払出しトレイT3に対して必要な薬品Dを排出する。
具体的には、薬品払出システム100では、図26に示すフローチャートに従って、2つの薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)および薬品仕分装置10から、処方箋情報に基づいて必要な薬品Dを払出しトレイT3に対して排出する。
なお、図26に示す各処理のうち、ステップS11〜ステップS16およびステップS21〜ステップS23は、サーバ装置(制御装置150)側における処理であって、ステップS17〜ステップS20までの処理は、薬品払出システム100に含まれる各装置側の処理を示している。
すなわち、図26に示すように、ステップS11では、薬品払出システム100の制御装置150において、患者ごとに作成された処方箋情報に基づいて、払出しトレイT3に対して必要な薬品Dを排出するための、払出しデータが作成される。
次に、ステップS12では、薬品払出システム100の制御装置150において、薬剤師等の使用者によって設定されたモード(第1〜第3モード(図3参照))の判定が行われる。
ここで、第1モードが設定されている場合には、ステップS13へ、第2モードが設定されている場合には、ステップS22へ、第3モードが設定されている場合には、ステップS21へそれぞれ進む。
なお、上述したように、第1モードは、薬品仕分装置10から払出しトレイT3への払出し処理を優先的に実施させるモードであって、主として、返品された薬品の再利用、有効期限が短い薬品を優先的に排出する、ことを目的として設定されている。
第2モードは、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)から払出しトレイT3への払出し処理を優先的に実施させるモードであって、主として、払出しトレイT3への排出速度を優先して排出する、ことを目的として設定されている。
第3モードは、薬品仕分装置10と薬品仕分装置10とを組み合わせて払出しトレイT3への払出し処理を実施させるモードであって、主として、返品された薬品の再利用、有効期限が短い薬品を優先的に排出する、ことを目的として設定されている。
(第1モード選択時の処理)
次に、ステップS13では、薬品払出システム100の制御装置150において、第1モードが設定されているため、薬品仕分装置10においてピッキング部20によって搬送・排出すべき薬品Dが確認される。
次に、ステップS14では、薬品払出システム100の制御装置150において、ピッキング部20によって搬送され排出される薬品Dのピッキングデータが作成される。
次に、ステップS15では、薬品払出システム100の制御装置150において、処方箋情報に含まれる薬品Dと、薬品仕分装置10に収納されている薬品Dとを比較して、薬品仕分装置10側に収納されていない薬品Dのデータを作成する。
次に、ステップS16では、薬品払出システム100を構成する各装置に対して、制御装置150から払出しデータを送信する。
次に、ステップS17では、薬品仕分装置10および薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において、制御装置150から払出しデータを受信する。
次に、ステップS18では、薬品仕分装置10において排出すべき薬品D、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において排出すべき薬品Dのピッキングデータが振り分けられる。
なお、第1モードが選択されている場合には、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において排出すべき薬品Dのピッキングデータは、薬品仕分装置10側に収納されていない薬品Dとなる。
次に、ステップS19では、薬品仕分装置10において、ピッキングデータを受信して、払出しトレイT3へ必要な薬品Dを排出する。
次に、ステップS20では、薬品払出装置(薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において)おいて、ピッキングデータを受信して、払出しトレイT3へ必要な薬品Dを排出して処理を終了する。
(第2モード選択時の処理)
一方、ステップS12のモード判定において第2モードが設定されている場合には、ステップS22へ進む。
次に、ステップS22では、速度最優先の第2モードが選択されているため、薬品払出システム100の制御装置150において、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)側から排出される薬品Dのピッキングデータが確認される。
次に、ステップS23では、薬品払出システム100の制御装置150において、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)側から排出される薬品Dのピッキングデータが作成される。
次に、ステップS16では、薬品払出システム100を構成する各装置に対して、制御装置150から払出しデータを送信する。
次に、ステップS17では、薬品仕分装置10および薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において、制御装置150から払出しデータを受信する。
次に、ステップS18では、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において排出すべき薬品Dのピッキングデータが振り分けられる。
次に、ステップS20では、薬品払出装置(薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において)おいて、ピッキングデータを受信して、払出しトレイT3へ必要な薬品Dを排出して処理を終了する。
なお、第2モードが選択されている場合には、速度最優先で、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)からの薬品Dの排出が優先されるため、ステップS19の処理は実施されないものとする。
(第3モード選択時の処理)
さらに、ステップS12のモード判定において、薬品仕分装置10と薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)とを組み合わせた払出し処理を行う第3モードが設定されている場合には、ステップS21へ進む。
次に、ステップS21では、薬品払出システム100の制御装置150において、処方箋情報に含まれる複数の薬品Dを、薬品仕分装置10と、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)とに割り振るための分割処理が実施される。そして、制御装置150は、薬品仕分装置10用、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)用の払出しデータをそれぞれ作成する。
次に、ステップS13では、薬品仕分装置10側においてピッキングして排出すべき薬品Dを確認する。
次に、ステップS14では、薬品払出システム100の制御装置150において、ピッキング部20によって搬送され排出される薬品Dのピッキングデータが作成される。
次に、ステップS15では、薬品払出システム100の制御装置150において、処方箋情報に含まれる薬品Dと、薬品仕分装置10に収納されている薬品Dとを比較して、薬品仕分装置10側に収納されていない薬品Dのデータを作成する。
次に、ステップS22では、薬品仕分装置10と薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)とを組み合わせて必要な薬品を排出する第3モードが選択されているため、薬品払出システム100の制御装置150において、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)側から排出される薬品Dのピッキングデータが確認される。
次に、ステップS23では、薬品払出システム100の制御装置150において、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)側から排出される薬品Dのピッキングデータが作成される。
次に、ステップS16では、薬品払出システム100を構成する各装置に対して、制御装置150から払出しデータを送信する。
次に、ステップS17では、薬品仕分装置10および薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において、制御装置150から払出しデータを受信する。
次に、ステップS18では、薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において排出すべき薬品Dのピッキングデータが振り分けられる。
次に、ステップS19では、薬品仕分装置10において、ピッキングデータを受信して、払出しトレイT3へ必要な薬品Dを排出する。
次に、ステップS20では、薬品払出装置(薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)において)おいて、ピッキングデータを受信して、払出しトレイT3へ必要な薬品Dを排出して処理を終了する。
本実施形態の薬品仕分装置10によれば、以上のように、薬品Dを種類ごとに仕分けして収納する薬品仕分装置10と、患者ごとに作成された処方箋情報に基づいて必要な薬品を払出しトレイへ排出する薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)とを含むシステムにおいて、払出しトレイT3へ薬品が排出されるまでの速度(払出し処理の効率)を考慮して、薬品仕分装置10および薬品払出装置から排出される薬品の個数が調整される。
これにより、排出効率(速度)を優先する場合には、処理速度の速い薬品払出装置からの排出を優先し、効率よりも使用期限が短い薬品Dの排出等の他の条件を優先する場合には、薬品仕分装置10からの排出を優先するように、各装置からの排出個数を調整することができる。
この結果、薬品仕分装置10が組み込まれた薬品払出システム100において、処方箋情報に基づいて払出しトレイT3へ必要な薬品Dを排出する処理を効率よく実施することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、薬品払出システム100に含まれる薬品仕分装置10と薬品払出装置(プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104)とで、払出しトレイT3へ排出される薬品Dを振り分ける振り分けデータを、サーバ装置等の制御装置150において作成する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、薬品払出システムに含まれる薬品仕分装置あるいは薬品払出装置に含まれる制御部等において、振り分けデータの作成が行われてもよい。
(B)
上記実施形態では、薬品払出システム100を構成する制御装置150として、薬品仕分装置および薬品払出装置の外部に設けられたサーバ装置を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、薬品払出システムを構成する装置(薬品仕分装置、薬品払出装置等)の内部に設けられた制御部を、制御装置として用いてもよい。
(C)
上記実施形態では、薬品払出システム100に含まれる薬品払出装置として、プラボトル払出装置102およびアンプルバイアル払出装置104を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、薬品払出システムを構成する薬品払出装置は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
さらに、薬品払出装置の種類も、プラボトルおよびアンプルバイアルを排出する装置に限定されるものではなく、他の薬品を排出する装置であってもよい。
(D)
上記実施形態では、薬品払出システムを構成する薬品仕分装置として、返品薬の仕分けを行う薬品仕分装置10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明の薬品仕分装置によって収納トレイに仕分けされる薬品は、返品薬に限定されるものではない。
(E)
上記実施形態では、第3モードが選択された場合において、薬品Dの排出効率が低い薬品仕分装置10からの薬品Dの排出個数を制限するために、朝用の薬品Dだけを薬品仕分装置10から排出するように制御される例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、昼用または夜用、朝・昼・夜用のいずれか2つ等、朝用以外の時間帯の薬品だけを排出するように、条件設定がされていてもよい。
本発明の薬品払出システムは、薬品仕分装置が組み込まれた薬品払出システムにおいて、処方箋情報に基づいて払出しトレイへ必要な薬品を排出する処理を効率よく実施することができるという効果を奏することから、多種多様な薬品を扱う各種装置、システムに対して広く適用可能である。
10 薬品仕分装置
10a 本体部
10b 扉
10c 扉
11 返品薬トレイ設置部
12 収納トレイ設置部(トレイ設置部)
13 返品薬トレイ搬送部
14 収納トレイ搬送部
20 ピッキング部(搬送部)
21a 縦支柱
21b ベルト
21c モータ
22a 横支柱
22b ベルト
22c モータ
23a 横支柱
25 バーコードリーダ(トレイ情報取得部)
30 第1薬品確認部
31 バーコードリーダ(薬品情報取得部)
32 保持板
33 ローラ
33a モータ
35 待機台
35a 凹部
40 第2薬品確認部(薬品排出装置)
40a 支持部
41 本体部
41a ストッパ
41b ストッパ
42 保持板
42a 連結部
42c V字部
43 ローラ
43a モータ
44 薬品受けトレイ
44a モータ
50 制御部
50a モニタ
51 記憶部
60 処方箋情報取得部
100 薬品払出システム
101 トレイ供給装置
102 プラボトル払出装置
104 アンプルバイアル払出装置
105 ラベル注射箋投入装置
106 トレイ収納移載装置
150 制御装置
B1 バーコード(種類情報)
B2 バーコード(識別情報)
C1,C2 カメラ
D 薬品
D1〜D4 薬品
N 取っ手
S1 返品薬トレイ収納空間
S2 ピッキング空間
S3 収納トレイ載置空間
S4 返品薬仕分け空間
T1 返品薬トレイ
T2 収納トレイ
T2a〜T2e 収納トレイ
T2z 凹部
T3 払出しトレイ
T3a 仕切り板

Claims (7)

  1. 薬品の種類情報に基づいて所定の収納トレイへ仕分けして収納するとともに、前記収納トレイへ収納された前記薬品を処方箋情報に基づいて所定の払出しトレイへ排出する薬品仕分装置と、
    複数種類の前記薬品を収納しており、前記処方箋情報に基づいて前記薬品を前記払出しトレイへ排出する薬品払出装置と、
    前記払出しトレイへ前記薬品が排出される速度に関する条件に応じて、前記払出しトレイに対して、前記薬品仕分装置から排出される前記薬品の個数と、前記薬品払出装置から排出される前記薬品の個数とを調整する制御装置と、
    を備えている薬品払出システム。
  2. 前記制御装置は、前記払出しトレイへ排出される前記薬品の排出元として、前記薬品仕分装置を優先する第1モードと、前記薬品払出装置を優先する第2モードと、前記薬品仕分装置および前記薬品払出装置の両方を用いる第3モードと、を有している、
    請求項1に記載の薬品払出システム。
  3. 前記制御装置は、前記第1モードまたは前記第3モードを選択して実行する場合には、前記薬品の有効期限が短い順に、前記薬品仕分装置から前記薬品を排出する、
    請求項2に記載の薬品払出システム。
  4. 前記制御装置は、前記第3モードを選択して実行する場合には、予め設定された前記薬品仕分装置から排出される前記薬品の割合の上限値を参照して、前記薬品仕分装置から前記薬品を排出する、
    請求項2または3に記載の薬品払出システム。
  5. 前記制御装置は、前記第3モードを選択して実行する場合には、前記払出しトレイに払い出される朝用、昼用、夜用の前記薬品のうち、いずれか1つの時間帯用の薬品について、前記薬品仕分装置から前記薬品を排出する、
    請求項2または3に記載の薬品払出システム。
  6. 前記薬品仕分装置は、前記薬品払出装置から前記払出しトレイへ排出され、返品された薬品を種類ごとに仕分けして収納している、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の薬品払出システム。
  7. 前記制御装置は、前記薬品仕分装置および前記薬品払出装置の外部に設けられたサーバである、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の薬品払出システム。
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