JP7087626B2 - ゴルフクラブヘッドの特性表示方法、及びゴルフクラブヘッドの特性表示体 - Google Patents

ゴルフクラブヘッドの特性表示方法、及びゴルフクラブヘッドの特性表示体 Download PDF

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Description

本発明は、ゴルフクラブヘッドの特性表示方法及びゴルフクラブヘッドの特性表示体に関する。
ゴルフクラブヘッド、特に、ドライバー等の中空ゴルフクラブヘッドは、打撃したゴルフボールを遠くに飛ばすために反発係数の高いフェース面の構造が求められている。従来より、フェース面の反発係数を高めるために種々の技術が提案されている。その際、反発係数を高く維持したまま、ゴルフボールの打撃点の相違によって生じる飛距離の差を、より小さくする技術も提案されている。
例えば、スコアラインが形成されたフェース部と、クラウン部と、ソール部と、サイド部とを含む中空のゴルフクラブヘッドにおいて、フェース部は、厚肉部と薄肉部とを有し、厚肉部は、フェース部の中央部をトウ-ヒール方向に帯状に延びると共にソール部側に膨出した湾曲形状を有し、薄肉部は、厚肉部からソール部側に離間し、フェース部のサイド部及びソールの周縁に沿ってトウ-ヒール方向に形成されている構成が知られている(特許文献1)。
これにより、ゴルフボールの打撃点の相違によって生じる飛距離の差を、より小さくすることができる、とされている。
特開2014-113368号公報
一方において、中空ゴルフクラブヘッドの高反発係数は、ゴルフ競技においてゴルフクラブの性能差に起因したスコアへの影響の程度を小さくする点から、制限されている。具体的には、現在、ゴルフクラブヘッドにおけるゴルフボールの反発性の一指標であるCT値の上限が許容範囲内になるようにフェース面は制限されている。CT値が許容範囲を超えるゴルフクラブヘッドは、不適合のものとして扱われる。
このため、ゴルフファーにとって、ゴルフボールの飛距離の増大のために、CT値の高いゴルフクラブであるが、CT値の上限を超えないことが保証されたゴルフクラブを購入することが好ましい。
しかし、現在、ゴルフクラブのCT値のフェース面上での分布を利用してゴルファへの販売を行うことは十分に行われていない。このため、ゴルフクラブの購入時、CT値の許容範囲の上限に近い高CT値を有する領域がどの程度あるかを知ることもできない。
そこで、本発明は、ゴルフクラブヘッドにおいて、ゴルフボールの反発性の指標であるCT値を効率よく表示して、ゴルフクラブの購入者に、ゴルフクラブヘッドにおけるゴルフボールの反発性に関する特性を十分に理解して購入してもらうことができるゴルフクラブヘッドの特性表示方法及びゴルフクラブヘッドの特性表示体を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ゴルフクラブヘッドの特性表示方法であって、
ゴルフクラブヘッドのフェース面の各位置において打撃されたゴルフボールの、ゴルフクラブヘッドにおける反発性の指標であるCT値をレベル分けすることにより、前記CT値の分布をコンター図で表示媒体に表示し、
前記コンター図は、フェース面の輪郭形状に合わせた形状で、前記表示媒体に表示された前記フェース面の領域に重ねて表示される。
前記コンター図には、前記分布の最大値が、前記最大値となる位置に最大値の位置を指し示すマークとともに設けられる、ことが好ましい。
前記フェース面の前記領域には、前記コンター図に、前記フェース面を形作るフェース部材の厚さ分布が、厚さの程度に応じて透過率が変化する透過画像として重ねて表示される、ことが好ましい。
前記コンター図において前記CT値の分布の最大値となる位置を囲む所定の範囲の周辺領域について、前記CT値の分布よりも細かい間隔のCT値で構成された前記CT値の詳細分布を、前記コンター図とともに表示する、ことが好ましい。
前記フェース面のうち、前記フェース面の中心点を中心として、前記ゴルフクラブヘッドのトウ-ヒール方向に一定の範囲で区画された注目領域内の前記CT値のうち、前記フェース面に設定された許容範囲内であって、設定された下限値以上である領域が、前記注目領域に占める面積占有比率の情報を前記表示媒体に表示する、ことが好ましい。
前記表示媒体は、コンピュータに接続されたディスプレイの表示画面であり、
前記下限値は、前記コンピュータに入力される入力値であり、
前記面積占有比率は前記入力値に応じて変更して表示される、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、ゴルフクラブヘッドの特性を表示した特性表示体である。当該特性表示体は、
フェース面を備えるゴルフクラブヘッドを再現したゴルフクラブヘッド立体再現体と、
前記ゴルフクラブヘッド立体再現体上のフェース面再現面の各位置に、前記フェース面の各位置で打撃されたゴルフボールの、ゴルフクラブヘッドにおける反発性の指標であるCT値の分布を、前記フェース面再現面の法線方向に突出させて、立体形状で表した立体分布表示部と、を備え、
前記立体分布表示部は、前記フェース面再現面の輪郭形状に合わせた形状で、前記フェース面再現面に設けられる。
上述のゴルフクラブヘッドの特性表示方法及びゴルフクラブヘッドの特性表示体によれば、CT値を効率よく表示して、ゴルフクラブの購入者に、ゴルフクラブヘッドにおけるゴルフボールの反発性に関する特性を十分に理解して購入してもらうことができる。
ゴルフクラブヘッドの一例の正面図である。 一実施形態におけるゴルフクラブヘッドの特性表示方法の例を示す図である。 ゴルフクラブヘッドのフェース部材の厚さ分布の透過画像の一例を示す図である。 一実施形態の特性表示方法で用いる詳細分布の例を示す図である。 ゴルフクラブヘッドのインパクトエリアを説明する図である。 一実施形態の特性表示方法で用いる特性の表示例を示す図である。 一実施形態であるゴルフクラブヘッドの特性表示体のクラウン部再現部の上面図である。
以下、本実施形態のゴルフクラブヘッドの特性表示方法及びゴルフクラブの特性表示体について詳細に説明する。
以降で説明するCT値は、R&A及びUSGAによって採用されたゴルフボールの、ゴルフクラブヘッドにおける反発性に関する評価パラーメータ(ゴルフクラブヘッドの特性)であって、ゴルフクラブのフェース面の各位置に、ペンドラム試験機を用いて所定のサイズの小金属製質量体を衝突させたときに、フェース面と小鉄球との間の接触時間(μ秒)に相当する特性時間を示す値である。CT値は、フェース面の各位置で測定できるため、測定により、CT値の分布を得ることができる。一般的に、フェース面においてCT値が高くなるほど、ゴルフボールの反発性は高くなることを意味し、反発性(ボール初速)は飛距離との相関が非常に高いことから、CT値の分布は、ゴルフボールがフェース面のどの位置に当たるかによって飛距離が変化することを意味する。すなわち、CT値は、フェース面の各位置において打撃されたゴルフボールの、ゴルフクラブヘッドにおける反発性の指標である。具体的には、CT値は、USGAの定めるペンデュラムテストに準拠して測定された時間(t2-t1)である。時間(t2-t1)が長いということは、ゴルフボールとゴルフクラブヘッドとの接触時間が長いことを意味する。長い接触時間は、大きな反発係数に帰着する。ペンデュラムテストの詳細は、2003年2月24日にUSGAから発行された「Notice To Manufacturers」に添付された「Technical Description of the Pendulum Test」に記載されている。
ペンデュラムテストに用いる試験機は、例えば、基盤から起立する2本の支柱の上方に架け渡された支軸から振り子状に支軸周りに回転移動するアームと、このアームの先端に固定された半球状の金属製質量体と、この質量体の背面に取り付けられた加速度センサと、を主に備える。ゴルフクラブは、ゴルフクラブシャフトを試験機に設けられた把持治具で把持することにより、ゴルフクラブは試験機に固定される。このような構成の試験機において、アームが所定角度となるまで金属製質量体を持ち上げ、アームが振り下ろされる。これにより、金属製質量体が振り子状に降下し、ゴルフクラブヘッドに衝突する。金属製質量体が衝突するゴルフクラブのフェース面の向きは、衝突直前の金属製質量体の進行方向がゴルフクラブヘッドのフェースに対して垂直となるように予め調整されている。
金属製質量体とゴルフクラブヘッドとが接触している間、金属製質量体の進行方向とは逆方向における加速度が金属製質量体に取り付けた加速度センサによって測定される。測定された加速度から、測定開始から加速度の時間積分された累積時系列データを求め、この累積時系列データの値が、累積時系列データの最終的な値の5%に到達するまでの時間t1と、累積時系列データの値が、最終的な値の95%に到達するまでの時間t2とを求める。この2つの時間t1,t2から、時間(t2-t1)を求める。こうして、CT値を得ることができる。
図1は、ゴルフクラブヘッドの一例の正面図である。図1に示すゴルフクラブヘッド10は、中空のウッド型ゴルフクラブヘッド(ドライバー)であり、ヘッド本体12を含んで構成されている。なお、ゴルフクラブヘッドは、内部が中空のゴルフクラブヘッドでもよいが、内部が中実のゴルフクラブヘッドであってもよい。
ヘッド本体12は、主に金属材料により構成され、例えばステンレス鋼、マルエージング鋼、純チタン、チタン合金又はアルミニウム合金等の1種又は2種以上の材料が用いられる。
ヘッド本体12は、フェース部14と、クラウン部16と、ソール部18と、サイド部20とを備えている。
フェース部14は、上下の高さを有して左右に延在している。
クラウン部16は、フェース部14よりも小さい厚さでフェース部14の上部から後方に延在している。
ソール部18は、フェース部14の下部から後方に延在している。
サイド部20は、クラウン部16とソール部18の間でフェース部14のトウ22側縁とヒール24側縁との間を、フェースバックを通って延在している。
ヘッド本体12は、それらフェース部14とクラウン部16とソール部18とサイド部20とで囲まれた内部が中空とされた中空構造を呈している。
フェース部14の外側に露出する表面がボールを打撃するフェース面14Aである。
クラウン部16には、フェース面14A側でかつヒール24寄りの位置に図示されないシャフトに接続するホーゼル30が設けられ、ホーゼル30に図示されないシャフトが接続されることでゴルフクラブが構成される。
フェース面14Aの中心点Pcは、ゴルフクラブヘッド12を、ライ角およびフェース角が規定値となるように水平面上にゴルフクラブヘッド10を載置した基準状態で定めることができる。なお、ライ角およびフェース角の設定値は、例えば製品カタログに記載された値である。
中心点Pcは、中心点Pcを通る垂線が、フェース面14Aのクラウン部16側の上縁と交差する点a1と、中心点Pcを通る垂線が、フェース面14Aのソール18側の下縁と交差する点a2との間のフェース面14Aに沿ったペリフェリ長さを持つ線分の中点であり、中心点Pcを通る水平線が、フェース面14Aのトウ側(サイド部20側)の縁と交差する点b1と、中心点Pcを通る水平線が、フェース面14Aのヒール側の縁と交差する点b2との間のフェース面14Aに沿ったペリフェリ長さを持つ線分の中点である。
フェース面14Aの縁は、例えば稜線によって特定され、また、稜線が存在しなくても、曲率半径(1mm間隔毎に測った3点の位置で定まる曲率半径)が、クラウン部16、サイド部20、あるいはソール部18等の面からフェース面14Aに向かって進むとき、面の曲率半径が急激に小さく変化する場所を稜線位置とみなすことができる。
本実施形態では、このようなゴルフクラブヘッド10に対して、図2に示すように、ゴルフクラブヘッドの特性が表示される。図2は、一実施形態におけるゴルフクラブヘッドの特性表示方法の例を示す図である。
ゴルフクラブヘッドの特性の表示を行う際、図示されないコンピュータのメモリに、ペンドラム試験機による試験を行って得られたCT値の測定データをCT値データとして予め記憶しておき、あるいは、ゴルフクラブヘッドを再現した数値計算モデルを用いてコンピュータシミュレーションで小鉄球のフェース面14Aへの衝突を再現して得られたCT値のシミュレーションデータをCT値データとして予め記憶しておく。CT値のデータの位置座標は、中心点Pcを基準とする座標系によって定められる。
コンピュータは、オペレータの指示に応じて、コンピュータに接続されたディスプレイに、ゴルフクラブヘッド10とCT値のデータを同時に画面表示する。
図2に示すように、ディスプレイの表示画面50は、ゴルフクラブヘッド10のフェース面の各位置における、打撃されたゴルフボールの反発性を示すCT値をレベル分けすることにより、CT値の分布をコンター図52で表示している。コンター図52は、フェース面14Aの輪郭形状に合わせた形状で、表示画面50に表示されたフェース面14Aの領域に重ねて表示されている。輪郭形状に合わせた形状とは、コンター図52の端と、フェース面14Aの輪郭形状の縁との離間する距離が所定の距離以下であることをいう。所定の距離とは、例えば、点a1、中心点Pc、及び点a2を通るフェース面14Aに沿ったペリフェリ長さ、及び点b1、中心点Pc、及び点b2を通るフェース面14Aに沿ったペリフェリ長さのうち長い方の長さの3%に相当する距離をいう。
CT値の各データのフェース面上の位置座標は、中心点Pcを基準とする座標系によって定められているので、表示画面50上のフェース面14Aの中心点Pcを基準として、CT値のデータに基づいてコンター図52が描画される。コンター図52は、カラー表示で表示されることが、CT値の分布を直感的にかつ正確に把握する点から好ましい。
図2に示すコンター図52は、フェース面14Aにおいて、CT値が2つの場所で高くなった分布を示している。しかも、コンター図52は、フェース面14A全体にわたって表示されているので、表示画面50を見たゴルフクラブを購入しようとする者は、フェース面14A全面に対して、CT値の高い領域がどの程度占有するか、直感的かつ容易に判断することができる。図2には、各色に対応したCT値の範囲を示す凡例が設けられる。したがって、図2に示す実施形態では、表示画面50にCT値を効率よく表示して、ゴルフクラブを購入しようとする者に、ゴルフクラブヘッドにおけるゴルフボールの反発性に関する特性を十分に理解して購入してもらうことができる。
コンター図は、CT値をレベル分けして、レベルごとに色で塗り分けた形態でも、レベル毎に等高線で区切った形態でもよい。
従来、ゴルフクラブの特性を示すために、フェース面のスイートスポットの大きさを、ゴルフクラブヘッドのフェース面の領域に図示する表示形態があるが、この表示形態では、スイートスポットの大きさの大小を説明するだけで、スイートスポットにおけるゴルフボールの反発性がどの程度のレベルにあるのか、十分に知ることはできない。この点でも、フェース面14Aに、CT値の高い領域がどの程度占有するかを、直感的かつ容易に判断することができる点で、優れている。
一実施形態によれば、コンター図52には、CT値の分布の最大値が、最大値となる位置に最大値の位置を指し示すマークとともに設けられる、ことが好ましい。CT値は、上述したように許容範囲が設定され、例えば、インパクトエリアでは、257を上限とする。このため、CT値の制限を満足するか否かを容易に判断することができる。この場合、フェース面14Aの中心点Pcの位置を別のマークで示し、中心点Pcに対する最大値の位置を示すことが好ましい。
一実施形態によれば、フェース面14Aの領域には、コンター図52の上に、フェース面14Aを形作るフェース部材の厚さ分布が、厚さの程度に応じて透過率が異なる透過画像として重ねて表示されることも好ましい。
図3は、フェース部材の厚さ分布の透過画像の一例を示す図である。図3に示す透過画像60は、コンター図52と同様に、フェース面14Aの輪郭形状に合わせた形状を有する。図3では、濃淡模様のうち濃い領域ほど厚さが厚いことを示し、光の透過率が低くなっている。中心点Pcを含む中心領域では厚さが厚く、この中心領域の周り、特に、ヒール-トウ方向の両側で厚さが薄くなっている。
このような厚さ分布の透過画像を、色によってレベル毎に塗り分けられたコンター図52に重ねて表示することにより、濃淡によって厚さ分布の情報を表示し、色相によってCT値の分布の情報を表示するので、ゴルフクラブの特性をより詳細に提供することができる。例えば、厚さが薄くてCT値が高い領域と、厚さが比較的厚くてもCT値が同様に高い領域とでは、フェース面14Aがゴルフボールを打撃した瞬間の打感の柔らかさが相違する。また、厚さが薄くてCT値が高い領域よりも、厚さが比較的厚くてもCT値が高い領域が多いほうが、耐久性の点で好ましく、寿命も長い。このような性能の相違を厚さ分布の透過画像を重ねたコンター図52から情報を得ることができる。
なお、図3に示す例では、厚さの厚い領域ほど、透過率を低下させたが、厚さの厚い領域ほど、透過率を高くしてもよい。
一実施形態によれば、コンター図52においてCT値の分布の最大値となる位置を囲む所定の範囲の周辺領域について、CT値の分布よりも細かい間隔のCT値で構成されたCT値の詳細分布を、コンター図52とともに表示することが好ましい。図4は、一実施形態の特性表示方法で用いる詳細分布の例を示す図である。図4では、詳細分布54は、CT値の最大値となる位置を含む周辺領域を詳細に表示している。図4では、識別が難しいが、コンター図52内に詳細分布54を重ね書きしている。上述したように、CT値の許容範囲は定まっているので、より詳細にCT値の分布を表示することにより、ゴルフクラブを購入しようとする者は、CT値が確実に許容範囲内にあるか否かを知ることができる。図4に示す例では、詳細分布54では、CT値の分布に1つの明確なピーク56Aが存在し、その位置が特定でき、しかもそのピーク56AにおけるCT値が許容範囲内にあるか否かを、知ることができる。また、詳細分布54では、図4では示されていないが、コンター図52では判別できない2つのピークがあることを知ることもでき、2つのピークのいずれも許容範囲内にあるか否かを、知ることができる。また、詳細分布54では、コンター図52において1つの最大値となる位置が、2つのCT値のピーク及びそのピーク間の鞍部がならされて1つの最大値を形成しているのか、急峻な1つのピークで構成されているのか、ピークの形態等を知ることができる。コンター図52においてCT値が最大値となる位置が、急峻な1つのピークで構成されている場合、急峻なピーク周辺のCT値は低いため、ゴルフボールの打撃位置がばらつくことを考慮すると、安定した飛距離を確保する点では好ましくない。このように、ゴルフクラブを購入しようとする者は、表示される詳細分布54を活用することができる。
なお、図4に示す詳細分布54は、コンター図52と同様に、色によってCT値のレベル毎に塗り分けられたコンター図であるが、CT値の等高線図であってもよい。この場合、詳細分布54は、コンター図52に重ね書きされなくてもよい。
一実施形態によれば、フェース面14Aのうち、フェース面14Aの中心点Pcを中心として、ゴルフクラブヘッド10のトウ-ヒール方向に一定の範囲で区画されたインパクトエリア(注目領域)内のCT値のうち、フェース面14Aに設定された許容範囲内であって、予め設定した下限値以上である領域が、インパクトエリアに占める面積占有比率の情報を表示画面50に表示することが好ましい。
図5は、インパクトエリアを説明する図である。インパクトエリアは、中心点Pcを中心、具体的には、水平面にゴルフクラブヘッドを基準状態で配置したときのフェース面14Aの中心点Pcを通る垂線を中心とした、ヒール-トウ方向に広がった幅Wの範囲である。幅Wは、例えば、42.67mmである。このインパクトエリアは、ゴルフボールが最も打撃される位置である。このインパクトエリアのいずれの位置においてもCT値が許容範囲内(例えば257以下)にあるように、CT値は制限されている。したがって、一実施形態の表示形態では、インパクトエリアの範囲を、コンター図52とともに表示することが好ましい。また、一実施形態によれば、インパクトエリア内の領域については、コンター図52を表示し、コンター図52におけるインパクトエリア外の領域については、色の濃度を低くして表示することも好ましい。これにより、インパクトエリアの全ての位置におけるCT値が、この許容範囲にあるかを確認することができる他、CT値が可能な限り高いことを確認することができる。
また、インパクトエリアに占める面積占有比率に対する見方は、上級者やプロゴルファと、初級者とでは、異なる。例えば、CT値が最大値となるピークがブロードか急峻かよりも、CT値の最大値が許容範囲上限に可能な限り近いことを優先する上級者やプロゴルファと、CT値の最大値のレベルよりも、CT値が最大値となるピークがブロードであることを優先する初級者とでは、上記面積占有比率及び上記面積占有率を定める下限値が異なる。
このため、一実施形態では、下限値は、コンピュータに入力される入力値であり、面積占有比率は入力値に応じて変更して表示画面50に表示されることが好ましい。上述の上級者やプロゴルファは、CT値の最大値を優先的に注目しながら、下限値を可能な限り高くして、そのときの面積占有比率もついでに考慮し、初級者は、下限値を上級者やプロゴルファに比べて比較的低く設定して、優先的に面積占有比率の大きさを注目しながら、CT値の最大値も考慮する。
また、インパクトエリアにおける所定の範囲のCT値を有する領域の面積占有率を表示する場合に限らず、図6に示すように、フェース面14A全体における所定の範囲のCT値を有する領域の面積占有率を表示することも好ましい。図6は、一実施形態の特性表示方法で用いる特性の表示例を示す図である。
図6に示す例のように、CT値が245以上(257以下)の領域が太線70で囲まれて表示されている。この場合、太線で囲まれる領域の面積は486mmであり、フェース面14Aの面積3881mmに対する面積占有率は12.5%となり、面積占有比率12.5%が表示される。
このように、本実施形態では、コンピュータに接続されたディスプレイの表示画面50に、コンター図52がフェース面14Aに重ねて表示されるが、別の一実施形態では、ゴルフクラブヘッドの特性を表示した特性表示体、例えばゴルフクラブヘッドの立体形状を再現した立体モデルを用いて、コンター図を表示することもできる。
図7は、このような立体モデルの一例であるゴルフクラブヘッドの特性表示体のクラウン部再現部を上方から見た上面図である。図中、符号80はゴルフクラブヘッド立体再現体、符号84はフェース部を再現したフェース部再現部、符号86はクラウン部を再現したクラウン部再現部、符号90はサイド部を再現したサイド部再現部、及び符号100は、ホーゼル30を再現したホーゼル再現部を示す。この特性表示体は、フェース面14Aを備えるゴルフクラブヘッド10を再現したゴルフクラブヘッド立体再現体80と、ゴルフクラブヘッド立体再現体80のフェース面再現面84Aの各位置に、フェース面14Aで打撃されたゴルフボールの反発性を示すCT値の分布を、フェース面再現面84Aの法線方向に突出させて、立体形状で表した立体分布表示部110と、を備えてもよい。
立体分布表示部110は、フェース面再現面84Aの輪郭形状に合わせた形状で、フェース面再現面84Aに設けられる。
このような特性表示体は、ゴルフクラブヘッド10を再現したモデルのフェース面再現面84AにCT値を、CT値に応じて高さを変えた立体分布で表示するので、ゴルフクラブヘッドを購入しようとする者は、この特性表示体を見て、ゴルフクラブヘッドの特性を直感的にかつ容易に理解することができる。
以上、本発明のゴルフクラブヘッドの特性表示方法、及びゴルフクラブヘッドの特性表示体について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更してもよいのはもちろんである。
10 ゴルフクラブヘッド
12 ヘッド本体
14 フェース部
14A フェース面
16 クラウン部
18 ソール部
20 サイド部
22 トウ
24 ヒール
30 ホーゼル
52 コンター図
54 詳細分布
56A,56B ピーク
60 透過画像
70 太線
80 ゴルフクラブヘッド立体再現体
84 フェース部再現部
84A フェース面再現面
86 クラウン部再現部
90 サイド部再現部
100 ホーゼル再現部
110 立体分布表示部

Claims (7)

  1. ゴルフクラブヘッドの特性表示方法であって、
    コンピュータが、ゴルフクラブヘッドのフェース面の各位置において打撃されたゴルフボールの、ゴルフクラブヘッドにおける反発性の指標であるCT値をレベル分けすることにより、前記CT値の分布をコンター図でディスプレイに表示し、
    前記コンピュータが、フェース面の輪郭形状に合わせた形状で、前記ディスプレイに表示された前記フェース面の領域に前記コンター図を重ねて表示する、ことを特徴とするゴルフクラブヘッドの特性表示方法。
  2. 前記コンピュータは、前記コンター図に前記分布の最大値が、前記最大値となる位置に最大値の位置を指し示すマークを前記ディスプレイに表示する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの特性表示方法。
  3. 前記コンピュータは、前記フェース面の前記領域において、前記コンター図に、前記フェース面を形作るフェース部材の厚さ分布、厚さの程度に応じて透過率が変化する透過画像として重ねて前記ディスプレイに表示る、請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッドの特性表示方法。
  4. 前記コンピュータは、前記コンター図において前記CT値の分布の最大値となる位置を囲む所定の範囲の周辺領域について、前記CT値の分布よりも細かい間隔のCT値で構成された前記CT値の詳細分布を、前記コンター図とともに前記ディスプレイに表示する、請求項1~3のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドの特性表示方法。
  5. 前記コンピュータは、前記フェース面のうち、前記フェース面の中心点を中心として、前記ゴルフクラブヘッドのトウ-ヒール方向に一定の範囲で区画された注目領域内の前記CT値のうち、前記フェース面に設定された許容範囲内であって、設定された下限値以上である領域が、前記注目領域に占める面積占有比率の情報を前記ディスプレイに表示する、請求項1~4のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドの特性表示方法。
  6. 前記下限値は、前記コンピュータに入力される入力値であり、
    前記面積占有比率は前記入力値に応じて変更して表示される、請求項5に記載のゴルフクラブヘッドの特性表示方法。
  7. ゴルフクラブヘッドの特性を表示した特性表示体であって、
    フェース面を備えるゴルフクラブヘッドを再現したゴルフクラブヘッド立体再現体と、
    前記ゴルフクラブヘッド立体再現体上のフェース面再現面の各位置に、前記フェース面の各位置で打撃されたゴルフボールの、ゴルフクラブヘッドにおける反発性の指標であるCT値の分布を、前記フェース面再現面の法線方向に突出させて、立体形状で表した立体分布表示部と、を備え、
    前記立体分布表示部は、前記フェース面再現面の輪郭形状に合わせた形状で、前記フェース面再現面に設けられる、ことを特徴とするゴルフクラブヘッドの特性表示体。
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Citations (7)

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