JP7086817B2 - バイオマス貯蔵用建屋、これを備えた燃料貯蔵システム、及びバイオマス貯蔵方法 - Google Patents

バイオマス貯蔵用建屋、これを備えた燃料貯蔵システム、及びバイオマス貯蔵方法 Download PDF

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Description

本開示は、バイオマス貯蔵用建屋、これを備えた燃料貯蔵システム、及びバイオマス貯蔵方法に関するものである。
近年、火力発電プラントでは、未利用な資源として扱われていたバイオマスの燃料利用が進められている。特に、カーボンニュートラルな木質バイオマスの利用が進められている。また、バイオマスから作られた炭化物燃料を石炭に混ぜてボイラで燃焼させて電力を得ることが考えられている。このような状況から、バイオマス燃料の使用量が拡大しつつある。
火力発電プラントで使用される石炭、バイオマス燃料等の固体燃料は、火力発電所のボイラで燃焼されるまでの間は、発電プラントの構内で一定期間貯蔵されている。固体燃料の貯蔵方式としては、建屋やサイロ等の屋内貯蔵方式が挙げられる。このような建屋やサイロの一例としては、例えば下記の特許文献1,2に記載のものが報告されている。特許文献1には、石炭等の粒状物の貯蔵設備として、トラス骨組み材を縦断面でほぼ三角形状に組み、屋根面を適宜の被覆材によって覆った屋根構造体を備えた建屋が開示されている。また、特許文献2には、円筒形のサイロが複数一直線上に並べられた構成が開示されている。
特開2000-335747号公報 特公平2-50015号公報
プラントの屋内貯蔵設備にバイオマス燃料(例えば木質バイオマス、以下単にバイオマスと記載する箇所もある)を貯蔵するにあたり、屋内貯蔵設備内へバイオマス燃料を搬送する際に、バイオマス燃料の微粉が軽量なために飛散して、屋内貯蔵設備内に拡散してしまうことが問題となる場合がある。このような問題が発生する理由について、以下説明する。プラントへ搬送する前においては、バイオマス燃料は、例えばそれぞれ径が0.5~1cm程度、長さが3~5cm程度のペレット状となっている。しかしながら、搬送中に発生する振動や衝撃、揺動等でバイオマス燃料同士が衝突し合うことで、プラントに到着し貯蔵する時には、ペレット状のバイオマス燃料の一部が砕けて微粉化して軽量な粉体状となってしまうことがある。
貯蔵時に、このように一部が粉体状となったバイオマス燃料が飛散することを防止するため、バイオマス燃料の貯蔵設備として、一般に密閉式のサイロ(タンク)が採用されることが多い。このようなサイロの一例として、図6に参考例としてのバイオマス貯蔵用サイロの側断面図を示す。図6に示すバイオマス貯蔵用サイロ(サイロ)151は円筒形状を有しており、上部に外部からサイロ151内にバイオマス燃料Bを搬入するための2つの搬入穴152,153が形成されている。搬入穴152には、屋根上に設けられたコンベヤ等のバイオマス搬送系統154が接続されており、不図示のアンローダ(海路からの受入装置)からバイオマス搬送系統154を介してバイオマス燃料Bがサイロ151内へ搬送される。一方、搬入穴153には、搬送車両Vで輸送したバイオマス燃料Bをサイロ151の屋根上まで持ち上げる受入装置155(二点鎖線部)が接続される。この受入装置155としては、コンベヤ、コンプレッサ、ブロワ等が挙げられる。
このように、サイロ方式を採用する場合、船舶、車両等の各輸送形態に合わせて受入装置を設置する必要があるため、複数形態で搬入・貯蔵する場合は設備費用が増加する課題がある。
次に、図7,8を示し、バイオマス燃料の貯蔵設備として建屋を採用した場合に発生する問題について説明する。図7は参考例としての固体燃料貯蔵用建屋を示す側断面図である。固体燃料貯蔵用建屋(建屋)131は例えば体育館のような高天井構造の建屋方式であり、建屋131内の一方の側壁には、天井部側に搬入口132が設けられ、地上部側に別の搬入口133が設けられている。建屋131内の天井部側には、一端側の搬入口132よりトリッパ134が設けられた受入用のベルトコンベヤ135が長手方向(紙面左右方向)に配置されており、他端側(下流の終点側)にはベルトコンベヤ135を移動駆動させる回転するプーリ136が設けられている。このような構成により、不図示のアンローダから搬入口132を介してベルトコンベヤ135で石炭Cやバイオマス燃料Bを建屋131内へ搬送できるようになっている。一方、搬入口133からは、固体燃料搬送用の搬送車両Vが建屋131内に乗入れできるようになっている。従って、図6で示したサイロ方式用の受入装置155として必要とされているような陸路用の受入装置の設置は不要となる。
図8を示してトリッパ134付近の構造についてより詳しく説明する。トリッパ134は、ベルトコンベヤ135の長手方向(紙面左右方向)の任意の位置で固体燃料を落下させる装置であり、長手方向(紙面左右方向)に移動し所定位置に停止可能となっている。ベルトコンベヤ135には、ベルトコンベヤ135をS字形に曲げるプーリ137,138が設けられており、プーリ137近傍には、トリッパ134と、ベルトコンベヤ135のベルト表面に付着した固体燃料をこそぎ落とすスクレーパ139が設けられている。また、トリッパ134には、地上方向に伸びたシュート140が設けられている。ベルトコンベヤ135上を移動する固体燃料は、トリッパ134のシュート140に投入され、建屋131の床面に固体燃料を落下されることにより、建屋131の床面にバイオマス燃料Bや石炭Cのパイルが形成される。
しかしながら、バイオマス燃料の貯蔵設備として建屋方式を採用する場合、粉体状となったバイオマス燃料を建屋内に落下させる際に、バイオマス燃料が軽量で飛散しやすいため、建屋内に粉じんのように巻き上がり拡散して作業環境を悪化させてしまうという問題があった。
上記の事情から、建屋内にバイオマス燃料を投入したときにバイオマス燃料の微粉が巻き上がり拡散することを防止できるとともに、設備の簡略化及び設備コストの低減が可能な建屋が求められていた。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、建屋内にバイオマス燃料を投入したときにバイオマス燃料の微粉が拡散することを抑制できるとともに、設備の簡略化及び設備コストの低減が可能なバイオマス貯蔵用建屋及びバイオマス貯蔵方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下の手段を採用する。
本開示のバイオマス貯蔵用建屋は、バイオマス燃料が貯蔵される貯蔵部を囲む壁部と、該壁部の上部を覆う屋根部と、を備え、前記屋根部の横断面積は鉛直上方に向かって漸次縮小しており、前記屋根部には、前記バイオマス燃料を外部から前記貯蔵部に搬入する搬入穴が設けられており、前記壁部の地上側には、前記バイオマス燃料を外部から前記貯蔵部に搬入する搬入口と、排気装置に接続された排気口と、前記貯蔵部に外気を取り入れる吸気口と、が設けられている。
上記のバイオマス貯蔵用建屋は、屋根部に搬入穴が設けられており、屋根部の横断面積は鉛直上方に向かって漸次縮小している(具体的には、屋根部が円錐状又は角錐状)。従って、搬入穴からバイオマス燃料(例えば、木質バイオマス)を建屋内に搬入するに当たり、バイオマス燃料のパイルの堆積角度に対して、建屋の屋根部の傾斜角度が同程度となるようになっているので、バイオマス燃料を屋根部付近まで堆積することができる。これにより、建屋の許容貯蔵量近くまでバイオマス燃料を堆積したときにおける、屋根部と堆積されたバイオマス燃料のパイルの上面との距離を可能な限り短くすることができる。即ち、建屋内の余剰空間(建屋内に堆積されたバイオマス燃料のパイル以外の容積)が可能な限り小さくなるまでバイオマス燃料を堆積することができる。このように、建屋内の余剰空間を小さくし、建屋内のスペースを十分に利用してバイオマス燃料を貯蔵することができるため、建屋(建屋容積)を有効に利用することができる。また、建屋内の余剰空間が小さくなるため、建屋内にバイオマス燃料を投入したときにバイオマス燃料の微粉が拡散する範囲も小さくなる。従って、早期に集じんすることが可能となる。
また、壁部の地上側に搬入口が設けられていることから、搬送車両により、搬入口を介してバイオマス燃料を建屋内に搬入することが可能となる。従って、サイロ貯蔵方式のように、車両による搬入時に用いられるバイオマス搬送装置(バイオマス燃料を屋根部の上方まで持ち上げる受入装置)を設ける必要がなくなる。これにより、複数形態で搬入・貯蔵することができるとともに、設備の簡略化及び設備コストの低減が可能となる。
また、建屋の壁部の地上側に、上記のように排気口と吸気口とが設けられているため、建屋内に車両が入り、微粉が巻き上がった場合においても、建屋内全域の空気を効率よく換気することができる。また、上記のように建屋容積を小さくすることができるため、排気口の下流側に配置される排気装置(集じん装置)として、排気風量を少なくできることから、ろ布面積の少ないものを適用できる。また、集じん装置に小型(小容量)のファンを適用でき消費動力を低減できる。これにより、設備コストと運転コスト、保守に掛かるコストを低減できる。
なお、搬入口、排気口、及び吸気口は、壁部の地上側に形成されていることが好ましい。即ち、壁部に設けられた搬入口、排気口、及び吸気口の下端は、地上と接していてもよい。また、地上よりも少し高い位置、例えば、搬入口は地上に接しており、排気口と吸気口は地上から搬入口の開口高さまでの間にあることが更に好ましい。
上記バイオマス貯蔵用建屋において、前記バイオマス貯蔵用建屋の外部における前記屋根部の鉛直上方には、前記バイオマス燃料を、前記搬入穴を介して前記貯蔵部へ搬入するベルトコンベヤが設けられていることが好ましい。
上記のように、ベルトコンベヤを屋根部の鉛直上方側に配置することで、バイオマス燃料を屋根部の直下近くまで積み上げることが容易となる。これにより、建屋の許容貯蔵量近くまでバイオマス燃料を堆積したときにおける、屋根部と堆積されたバイオマス燃料のパイルの上面との距離をさらに短くすることができる。即ち、建屋内の余剰空間をさらに小さくすることができる。従って、建屋(建屋容積)をさらに有効に利用することができる。これにより、建屋の建築コストを低減できる。また、ベルトコンベヤの駆動部が建屋の外部に配置されるため、バイオマス燃料の微粉が、ベルトコンベヤの電気系に起因して着火するリスクを低減できる。
上記バイオマス貯蔵用建屋において、前記ベルトコンベヤは、正逆回転可能なベルトコンベヤであることが好ましい。
例えばバイオマス貯蔵用建屋に隣接して、例えば石炭など異種固体燃料が貯蔵される異種固体燃料貯蔵用建屋が設けられている場合、バイオマス貯蔵用建屋の外部における屋根部の鉛直上方に設けられたベルトコンベヤとして、正逆回転可能なベルトコンベヤ(正逆ベルトコンベヤ)を適用することができる。これにより、正回転時にはバイオマス燃料をバイオマス貯蔵用建屋に搬送し、逆回転時には異種固体燃料を異種固体燃料貯蔵用建屋に搬送する構成とすることができる。具体的には、異種固体燃料貯蔵用建屋に共用ベルトコンベヤを適用した場合、共用ベルトコンベヤを介して異種固体燃料を異種固体燃料貯蔵用建屋に荷下ろしすると、荷下ろし後、ベルトに付着残留している異種固体燃料が共用ベルトコンベヤにて搬送されて、バイオマス貯蔵用建屋の内部に落下してしまう恐れがある。そこで、上記のように正逆ベルトコンベヤを適用すれば、正逆ベルトコンベヤを逆回転させることで、ベルトに付着残留している異種固体燃料を異種固体燃料貯蔵用建屋内に回収することができる。これにより、異種固体燃料を搬送する際に、バイオマス燃料の貯蔵建屋に異種固体燃料が混入することを防止することができるため、バイオマス燃料の品質の維持管理が容易となる。
上記バイオマス貯蔵用建屋において、前記吸気口は、前記屋根部から見たときに前記排気口に対して前記壁部の対角側に位置するように設けられていることが好ましい。
建屋の壁部に、屋根部から見たときに排気口と、車両用の搬入口付近にある吸気口とが対角側に位置するように設けられているため、建屋内に車両が入り、微粉が巻き上がった場合においても、建屋内全域の空気を効果的に短時間で換気することができる。
本開示の燃料貯蔵システムは、上記のバイオマス貯蔵用建屋と、内部に異種固体燃料が貯蔵される異種固体燃料貯蔵用建屋と、を備え、前記バイオマス貯蔵用建屋は、前記異種固体燃料貯蔵用建屋に隣接して設けられており、前記バイオマス貯蔵用建屋の鉛直方向上端高さは前記異種固体燃料貯蔵用建屋の鉛直方向上端高さよりも低くなっており、前記異種固体燃料貯蔵用建屋の内部の天井側には、前記バイオマス燃料と前記異種固体燃料とを搬送する共用ベルトコンベヤが設けられている。
上記の燃料貯蔵システムにおいては、バイオマス貯蔵用建屋と異種固体燃料貯蔵用建屋とが隣接して設けられているとともに、バイオマス貯蔵用建屋の鉛直方向上端高さが異種固体燃料貯蔵用建屋の鉛直方向上端高さよりも低くなっている。これにより、上記のように、異種固体燃料貯蔵用建屋の内部の天井側に設けられているベルトコンベヤで、バイオマス燃料と異種固体燃料(例えば石炭)の両方を搬送することが可能となる(即ち、ベルトコンベヤを共用にすることができる)。これにより、バイオマス燃料用と異種固体燃料用のベルトコンベヤをそれぞれ別に設ける必要がなくなるため、設備コストを低減できる。
本開示のバイオマス貯蔵方法は、バイオマス燃料が貯蔵される貯蔵部を囲む壁部と、該壁部の上部を覆う屋根部と、を備え、前記屋根部の横断面積は鉛直上方に向かって漸次縮小しており、前記屋根部には、前記バイオマス燃料を外部から前記貯蔵部に搬入する搬入穴が設けられており、前記壁部の地上側には、前記バイオマス燃料を外部から前記貯蔵部に搬入する搬入口と、排気装置に接続された排気口と、前記貯蔵部に外気を取り入れる吸気口と、が設けられているバイオマス貯蔵用建屋に前記バイオマス燃料を貯蔵するバイオマス貯蔵方法であって、前記バイオマス燃料を、前記屋根部の前記搬入穴から前記貯蔵部に搬入する搬入穴搬入工程と、前記バイオマス燃料を、搬送車両により、前記搬入口を介して前記貯蔵部に搬入する車両搬入工程と、前記吸気口から取り入れた前記外気を前記排気口から排出して前記バイオマス貯蔵用建屋の内部を換気する換気工程と、を有する。
上記のバイオマス貯蔵方法では、屋根部に搬入穴が設けられており、屋根部の横断面積は鉛直上方に向かって漸次縮小した(具体的には、屋根部が円錐状又は角錐状)バイオマス貯蔵用建屋にバイオマス燃料を貯蔵している。従って、搬入穴搬入工程において、搬入穴からバイオマス燃料(例えば、木質バイオマス)を建屋内に搬入するに当たり、バイオマス燃料のパイルの堆積角度が、建屋の屋根部の傾斜角度と同程度となるのでバイオマス燃料を屋根部付近まで堆積することができる。これにより、建屋の許容貯蔵量近くまでバイオマス燃料を堆積したときにおける、屋根部と堆積されたバイオマス燃料のパイルの上面との距離を可能な限り短くすることができる。即ち、建屋内の余剰空間(建屋内に堆積されたバイオマス燃料のパイル以外の容積)が可能な限り小さくなるまでバイオマス燃料を堆積することができる。このように、建屋内の余剰空間を小さくし、建屋内のスペースを十分に利用してバイオマス燃料を貯蔵することができるため、建屋(建屋容積)を有効利用することができる。また、建屋内の余剰空間が小さくなるため、建屋内にバイオマス燃料を投入したときにバイオマス燃料の微粉が拡散する範囲も小さくなる。従って、早期に集じんすることが可能となる。
また、壁部の地上側に搬入口が設けられていることから、搬送車両により、搬入口を介してバイオマス燃料を建屋内に搬入する(車両搬入工程を行う)ことが可能となる。従って、サイロ貯蔵方式のように、車両による搬入時に用いられるバイオマス搬送装置(バイオマス燃料を屋根部の上方まで持ち上げる受入装置)を設ける必要がなくなる。これにより、複数形態で搬入・貯蔵することが出来るとともに、設備の簡略化及び設備コストの低減が可能となる。
また、建屋の壁部の地上側に、上記のように排気口と吸気口とが設けられているため、建屋内に車両が入り、微粉が巻き上がった場合においても、換気工程を行うことで、建屋内全域の空気を効率よく換気することができる。また、上記のように建屋容積を小さくすることができるため、排気口の下流側に配置される排気装置(集じん装置)として、ろ布面積の少ないものを適用できる。また、集じん装置に小型(小容量)のファンを適用でき消費動力を低減することができる。これにより、設備コストと運転コストを低減できる。
本開示のバイオマス貯蔵用建屋及びバイオマス貯蔵方法によれば、建屋内にバイオマス燃料を投入したときにバイオマス燃料の微粉が拡散することを抑制できるとともに、設備の簡略化及び設備コストの低減が可能となる。
本開示の一実施形態に係るバイオマス貯蔵用建屋を示す側断面図である。 本開示の一実施形態に係るバイオマス貯蔵用建屋を示す平面図である。 図1に示すバイオマス貯蔵用建屋を備えた燃料貯蔵システムを示す側断面図である。 図3の二点鎖線で囲まれた領域を拡大した拡大側断面図である。 本開示の別の一実施形態に係るバイオマス貯蔵用建屋を示す平面図である。 参考例としてのバイオマス貯蔵用サイロを示す側断面図である。 参考例としての固体燃料貯蔵用建屋を示す側断面図である。 図7の二点鎖線で囲まれた領域を拡大した拡大側断面図である。
以下に、本開示に係るバイオマス貯蔵用建屋及びバイオマス貯蔵方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、上方とは鉛直上側の方向を、下方とは鉛直下側の方向を示している。
〔バイオマス貯蔵用建屋〕
以下、本開示の一実施形態に係るバイオマス貯蔵用建屋について、図1,図2を用いて説明する。
図1は本実施形態に係るバイオマス貯蔵用建屋を示す側断面図である。
図1に示すように、バイオマス貯蔵用建屋(建屋)11は、バイオマス燃料Bが貯蔵される貯蔵部12を囲む壁部13と、壁部13の上部を覆う屋根部14と、を備えている。屋根部14の横断面積は鉛直上方に向かって漸次縮小しており、例えば、屋根部14が円錐状又は角錐状であり、屋根部14には、バイオマス燃料Bを外部から貯蔵部12に搬入するための搬入穴15が設けられている。即ち、搬入穴15は、バイオマス貯蔵用建屋11の外部空間とバイオマス貯蔵用建屋11の貯蔵部12との間を連通している。搬入穴15には、上方に搬入装置16が接続されている。不図示のベルトコンベヤから搬入装置16にバイオマス燃料Bが投入されることで、バイオマス貯蔵用建屋11の地上側の床面(貯蔵部12)の一箇所に集中してバイオマス燃料Bが堆積するため、結果としてバイオマス燃料Bのパイルが安息角とされた略円錐状の山となる。バイオマス燃料Bのパイルの堆積角度R1に対して、バイオマス貯蔵用建屋11の屋根部14の傾斜角度R2が同程度となっている。なお、屋根部14の横断面は、バイオマス貯蔵用建屋11の中心軸線に直交する横断面である。
壁部13の地上側には、車両用の搬入口17が設けられており、搬入口17を介して、トラック等の搬送車両Vがバイオマス貯蔵用建屋11内に乗入れできるようになっている。
図2は、本実施形態に係るバイオマス貯蔵用建屋を屋根部14から見た状態を示す平面図である。図2に示されるように、壁部13の地上側には、上述した車両用の搬入口17のほかに、貯蔵部12に外気を取り入れる吸気口18と、吸気口18から取り入れた外気を排気する排気口19と、が設けられている。また、吸気口18は、屋根部14から見たときに排気口19に対して壁部13の略対角側に位置するように設けられていてもよい。より具体的には、屋根部14から地上側を見たときに、地上に堆積したバイオマス燃料Bのパイルの略中心に対して、吸気口18と排気口19とが略対称な位置関係になるよう設けられている。
なお、図2中では模式的に示しているが、排気口19は、排気系統21を介して排気装置(集じん装置)22の上部付近に接続されている。また、排気装置22の上部付近には、ファン23の吸込側へ続く配管も接続されていて、排気系統21を排気装置22の下部のろ布などで集塵して、清浄化した空気をファン23で吸込むようになっている。吸気口18は、吸気系統24を介して外気をバイオマス貯蔵用建屋11内に取り込む。なお、吸気口18は、吸気系統24を介さずに直接外気を取り込んでもよい。これらの構成により、図2中の白抜き矢印で示す方向に沿って、バイオマス貯蔵用建屋11内に巻き上がったバイオマス燃料Bの微粉が排出され易くなる。
次に、図3を示して本実施形態に係るバイオマス貯蔵用建屋を備えた燃料貯蔵システムの構成について説明する。図3は、図1に示すバイオマス貯蔵用建屋を備えた燃料貯蔵システムを示す側断面図である。
図3に示すように、本実施形態に係る燃料貯蔵システム1は、上述のバイオマス貯蔵用建屋11と、内部に異種固体燃料C(本実施形態では、一例として石炭C)が貯蔵される異種固体燃料貯蔵用建屋31と、を備えている。バイオマス貯蔵用建屋11は、異種固体燃料貯蔵用建屋31に隣接して設けられており、バイオマス貯蔵用建屋11の天井高さは異種固体燃料貯蔵用建屋31の天井高さよりも低くなっている。
異種固体燃料貯蔵用建屋31は、例えば体育館のような高天井構造の建屋方式であり、異種固体燃料貯蔵用建屋31内の天井部側には、バイオマス燃料Bと石炭Cとを搬送する共用のベルトコンベヤ(共用ベルトコンベヤ)35が設けられている。この共用ベルトコンベヤ35には、共用ベルトコンベヤ35に接して回転するプーリ36や、地上方向に伸びたシュート40を有するトリッパ34が設けられている。トリッパ34は共用ベルトコンベヤ35の長手方向(紙面左右方向)に移動可能となるように構成されている。トリッパ34が長手方向(紙面左右方向)に移動するため、異種固体燃料貯蔵用建屋31内に堆積する石炭Cのパイルは異種固体燃料貯蔵用建屋31の長手方向に伸びた山の形状となる。
また、バイオマス貯蔵用建屋11の外部における屋根部14の上方には、正逆回転可能なベルトコンベヤ(正逆ベルトコンベヤ)25が設けられている。正逆ベルトコンベヤ25の一端側は、異種固体燃料貯蔵用建屋31の側壁41に形成された搬入口42を介して異種固体燃料貯蔵用建屋31の内部に挿入されて、その上方には共用ベルトコンベヤ35の終点位置に搬送装置44が配置されており、正逆ベルトコンベヤ25の他端側は、搬入装置16に接続されている。共用ベルトコンベヤ35でバイオマス燃料Bを搬送する際は、正逆ベルトコンベヤ25を正回転させることで、バイオマス燃料Bが搬入装置16に投入され、搬入穴15を介して貯蔵部12へ搬入される。一方、共用ベルトコンベヤ35で石炭Cを搬送する際は、正逆ベルトコンベヤ25を逆回転させることで、石炭Cが搬入口42を介して異種固体燃料貯蔵用建屋31内へ搬入される。
この正逆ベルトコンベヤ25付近の構成について、図4を示してより具体的に説明する。図4は、図3の二点鎖線で囲まれた領域を拡大した拡大側断面図である。図4に示すように、共用ベルトコンベヤ35の下流の終点位置には共用ベルトコンベヤ35を移動駆動させるための回転可能なヘッドプーリ43が設けられている。ヘッドプーリ43近傍には、搬送装置44と、共用ベルトコンベヤ35のベルト上に付着して残留した固体燃料をこそぎ落とすスクレーパ45が設けられている。また、正逆ベルトコンベヤ25の他端側(搬入装置16側)の終点位置にも、正逆ベルトコンベヤ25を移動駆動させるための回転可能なヘッドプーリ26が設けられている。ヘッドプーリ26近傍には、正逆ベルトコンベヤ25のベルト上に付着して残留した固体燃料(バイオマス燃料B)をこそぎ落とすスクレーパ27が設けられている。
次に、本開示の別の一実施形態に係るバイオマス貯蔵用建屋の一例について説明する。図5は、本開示の別の一実施形態に係るバイオマス貯蔵用建屋を屋根部から見た状態を示す平面図である。図5に示すバイオマス貯蔵用建屋11は、壁部13に搬入口17、吸気口18、及び排気口19がそれぞれ2か所ずつ設けられている例である。また、2か所の排気口19のそれぞれに排気系統21、排気装置(集じん装置)22、及びファン23が接続されている。このように、壁部13に搬入口17、吸気口18、及び排気口19をそれぞれ2か所ずつ設けた構成とすることもできる。本実施形態では、屋根部14から見たときに、例えば2カ所の吸気口18は紙面上下右側に配置してあり、紙面上下に配置した各壁部13の略対角側に位置するように、排気口19が紙面中央左側に配置して設けられている。
なお、搬入口17、排気口19、及び吸気口18は、壁部13の地上側に形成されていることが好ましい。即ち、壁部13に設けられた搬入口17、排気口19、及び吸気口18の下端は、地上と接していてもよいし、地上よりも少し高い位置として、例えば排気口19と吸気口18は、地上から搬入口17の開口高さまでの間にあることが更に好ましい。
〔バイオマス貯蔵方法〕
次に、本開示のバイオマス貯蔵方法の一例について説明する。
本開示のバイオマス貯蔵方法は、上述のバイオマス貯蔵用建屋にバイオマス燃料を貯蔵するバイオマス貯蔵方法である。このバイオマス貯蔵方法は、搬入穴搬入工程と、車両搬入工程と、換気工程と、を有する。搬入穴搬入工程においては、バイオマス燃料を、屋根部の搬入穴から貯蔵部に搬入する。車両搬入工程においては、バイオマス燃料を、搬送車両により、搬入口を介して貯蔵部に搬入する。換気工程においては、吸気口から取り入れた外気を排気口から排出してバイオマス貯蔵用建屋の内部を換気する。
なお、以下では、図1,2に示すバイオマス貯蔵用建屋11において、本開示のバイオマス貯蔵方法を適用する場合を一例として説明するが、これに限定されない。例えば、図5に示すバイオマス貯蔵用建屋11に本開示のバイオマス貯蔵方法を適用してもよい。
(搬入穴搬入工程)
搬入穴搬入工程においては、バイオマス燃料Bを、屋根部14の搬入穴15から貯蔵部12に搬入する。具体的には、アンローダ等から搬入装置16を介して屋根部14の搬入穴15より貯蔵部12へバイオマス燃料Bを搬入する。このとき、バイオマス燃料Bのパイルの堆積角度R1に対して、バイオマス貯蔵用建屋11の屋根部14の傾斜角度R2が同程度となるようになっている。
(車両搬入工程)
車両搬入工程においては、バイオマス燃料Bを、搬送車両Vにより、車両用の搬入口17を介して貯蔵部12に搬入する。
(換気工程)
換気工程においては、吸気口18から取り入れた外気を排気口19から排出してバイオマス貯蔵用建屋11の内部を換気する。これにより、図2中の白抜き矢印で示す方向に沿って、バイオマス貯蔵用建屋11内に巻き上がったバイオマス燃料Bの微粉が排出される。
なお、上記の搬入穴搬入工程、車両搬入工程、及び換気工程を行う順序や回数は特に限定されない。また、換気工程は、搬入穴搬入工程や車両搬入工程と同時に行うのが好ましい。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態のバイオマス貯蔵用建屋11においては、搬入穴15からバイオマス燃料Bをバイオマス貯蔵用建屋11内に搬入するに当たり、バイオマス燃料Bのパイルの堆積角度R1に対して、バイオマス貯蔵用建屋11の屋根部14の傾斜角度R2が同程度となるようになっていて、バイオマス燃料Bを屋根部付近まで堆積することができる。これにより、バイオマス貯蔵用建屋11の許容貯蔵量近くまでバイオマス燃料Bを堆積したときにおける、屋根部14と堆積されたバイオマス燃料Bのパイルの上面との距離を可能な限り短くすることができる。これにより、バイオマス貯蔵用建屋11内の余剰空間が小さくなるようにバイオマス燃料Bを堆積することができ、バイオマス貯蔵用建屋11内のスペースを十分に利用してバイオマス燃料Bを貯蔵することができるため、バイオマス貯蔵用建屋11を有効に利用することができる。また、バイオマス貯蔵用建屋11内の余剰空間が小さくなるため、バイオマス貯蔵用建屋11内にバイオマス燃料Bを投入したときにバイオマス燃料Bの微粉が拡散する範囲も小さくなる。従って、早期に集じんすることが可能となる。
また、搬送車両Vにより、搬入口17を介してバイオマス燃料Bをバイオマス貯蔵用建屋11内に搬入することが可能となる。従って、搬送車両Vによる搬入時に用いられるバイオマス搬送装置(受入装置)を設ける必要がなくなる。これにより、複数形態で搬入・貯蔵することが出来るとともに、設備の簡略化及び設備コストの低減が可能となる。
また、バイオマス貯蔵用建屋11を小さくすることで、建屋容積も小さくなり、排気口19の下流側に配置される集じん装置22として、ろ布面積の少ないものを適用できる。また、集じん装置22に小型のファンを適用でき、消費動力を低減できる。これにより、設備コストと運転コストを低減できる。
また、正逆ベルトコンベヤ25を屋根部14の上方側に配置することで、バイオマス燃料Bを屋根部14の直下近くまで積み上げることが容易となる。これにより、バイオマス貯蔵用建屋11の許容貯蔵量近くまでバイオマス燃料Bを堆積したときにおける、屋根部14と堆積されたバイオマス燃料Bのパイルの上面との距離をさらに短くすることができる。即ち、バイオマス貯蔵用建屋11内の余剰空間をさらに小さくすることができる。従って、バイオマス貯蔵用建屋11をさらに有効に利用できるので、バイオマス貯蔵用建屋11をさらに小さくすることができ、バイオマス貯蔵用建屋11の建築コストを低減できる。また、正逆ベルトコンベヤ25の駆動部をバイオマス貯蔵用建屋11の外部に配置することで、バイオマス燃料Bの微粉に対して、正逆ベルトコンベヤ25の電気系に起因する着火のリスクを低減できる。
また、バイオマス貯蔵用建屋11が正逆回転可能なベルトコンベヤ25を備えることで、正回転時にはバイオマス燃料Bをバイオマス貯蔵用建屋11に搬送し、逆回転時には異種固体燃料Cを異種固体燃料貯蔵用建屋31に搬送する構成とすることができる。このように正逆ベルトコンベヤ25を適用すれば、正逆ベルトコンベヤ25のベルトに異種固体燃料Cが付着残留している場合であっても、正逆ベルトコンベヤ25を逆回転させることで、ベルトの異種固体燃料Cを異種固体燃料貯蔵用建屋31内に回収することができる。これにより、共用ベルトコンベヤ35で異種固体燃料Cを搬送する際に、バイオマス燃料Bを貯蔵するバイオマス貯蔵用建屋11に異種固体燃料Cが混入することを防止することができるため、バイオマス燃料の品質の維持管理が容易となる。
また、建屋11の壁部13に、排気口19と吸気口18とが対角側に位置するように設けられているため、建屋11内に搬送車両Vが入り、微粉が巻き上がった場合においても、建屋11内全域の空気を効果的に短時間で換気することができる。
また、本開示の燃料貯蔵システム1であれば、上記のように、異種固体燃料貯蔵用建屋31の内部に設けられている共用ベルトコンベヤ35で、バイオマス燃料Bと異種固体燃料C(石炭C)の両方を搬送することが可能となる。これにより、バイオマス燃料B用と石炭C用のベルトコンベヤをそれぞれ別に設ける必要がなくなるため、設備コストを低減できる。
また、本実施形態のバイオマス貯蔵方法であれば、搬入穴搬入工程において、搬入穴15からバイオマス燃料Bをバイオマス貯蔵用建屋11内に搬入するに当たり、バイオマス燃料Bのパイルの堆積角度R1に対して、バイオマス貯蔵用建屋11の屋根部14の傾斜角度R2が同程度となるようになっている。これにより、バイオマス貯蔵用建屋11の許容貯蔵量近くまでバイオマス燃料Bを堆積したときにおける、屋根部14と堆積されたバイオマス燃料Bのパイルの上面との距離を可能な限り短くすることができる。即ち、バイオマス貯蔵用建屋11内の余剰空間が可能な限り小さくなるようにバイオマス燃料Bを堆積することができる。このように、バイオマス貯蔵用建屋11内の余剰空間を小さくし、バイオマス貯蔵用建屋11内のスペースを十分に利用してバイオマス燃料Bを貯蔵することができるため、バイオマス貯蔵用建屋11を有効に利用し、バイオマス貯蔵用建屋11を小さくすることができる。また、バイオマス貯蔵用建屋11内の余剰空間が小さくなるため、バイオマス貯蔵用建屋11内にバイオマス燃料Bを投入したときにバイオマス燃料Bの微粉が拡散する範囲も小さくなる。従って、早期に集じんすることが可能となる。
また、本実施形態のバイオマス貯蔵方法では、車両搬入工程を行うことが可能となるため、サイロ貯蔵方式のように、搬送車両Vによる搬入時に用いられるバイオマス搬送装置(受入装置)を設ける必要がなくなる。これにより、複数形態で搬入・貯蔵することが出来るとともに、設備の簡略化及び設備コストの低減が可能となる。
また、本実施形態のバイオマス貯蔵方法では、換気工程を行うことで、バイオマス貯蔵用建屋11内に搬送車両Vが入り、微粉が巻き上がった場合においても、バイオマス貯蔵用建屋11内全域の空気を換気することができる。
なお、上記した実施形態では、異種固体燃料として石炭を使用した場合を一例として説明したが、石炭以外の固体燃料を異種固体燃料として使用してよいことはもちろんである。
1 燃料貯蔵システム
11 バイオマス貯蔵用建屋
12 貯蔵部
13 壁部
14 屋根部
15 搬入穴
16 搬入装置
17 搬入口
18 吸気口
19 排気口
21 排気系統
22 排気装置(集じん装置)
23 ファン
24 吸気系統
25 (正逆)ベルトコンベヤ
26 ヘッドプーリ
27 スクレーパ
31 異種固体燃料貯蔵用建屋
34 トリッパ
35 (共用)ベルトコンベヤ
36 プーリ
40 シュート
41 側壁
42 搬入口
43 ヘッドプーリ
44 搬送装置
45 スクレーパ
B バイオマス
C 石炭(異種固体燃料)
V 搬送車両
R1 堆積角度
R2 傾斜角度

Claims (6)

  1. バイオマス燃料が貯蔵される貯蔵部を囲む壁部と、
    該壁部の上部を覆う屋根部と、を備え、
    前記屋根部の横断面積は鉛直上方に向かって漸次縮小しており、
    前記屋根部には、前記バイオマス燃料を外部から前記貯蔵部に搬入する搬入穴が設けられており、
    前記壁部の地上側には、前記バイオマス燃料を外部から前記貯蔵部に搬入する搬入口と、排気装置に接続された排気口と、前記貯蔵部に外気を取り入れる吸気口と、が設けられているバイオマス貯蔵用建屋。
  2. 前記バイオマス貯蔵用建屋の外部における前記屋根部の鉛直上方には、前記バイオマス燃料を、前記搬入穴を介して前記貯蔵部へ搬入するベルトコンベヤが設けられている請求項1に記載のバイオマス貯蔵用建屋。
  3. 前記ベルトコンベヤは、正逆回転可能なベルトコンベヤである請求項2に記載のバイオマス貯蔵用建屋。
  4. 前記吸気口は、前記屋根部から見たときに前記排気口に対して前記壁部の対角側に位置するように設けられている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバイオマス貯蔵用建屋。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のバイオマス貯蔵用建屋と、
    内部に異種固体燃料が貯蔵される異種固体燃料貯蔵用建屋と、を備え、
    前記バイオマス貯蔵用建屋は、前記異種固体燃料貯蔵用建屋に隣接して設けられており、
    前記バイオマス貯蔵用建屋の鉛直方向上端高さは前記異種固体燃料貯蔵用建屋の鉛直方向上端高さよりも低くなっており、
    前記異種固体燃料貯蔵用建屋の内部の天井側には、前記バイオマス燃料と前記異種固体燃料とを搬送する共用ベルトコンベヤが設けられている燃料貯蔵システム。
  6. バイオマス燃料が貯蔵される貯蔵部を囲む壁部と、該壁部の上部を覆う屋根部と、を備え、前記屋根部の横断面積は鉛直上方に向かって漸次縮小しており、前記屋根部には、前記バイオマス燃料を外部から前記貯蔵部に搬入する搬入穴が設けられており、前記壁部の地上側には、前記バイオマス燃料を外部から前記貯蔵部に搬入する搬入口と、排気装置に接続された排気口と、前記貯蔵部に外気を取り入れる吸気口と、が設けられているバイオマス貯蔵用建屋に前記バイオマス燃料を貯蔵するバイオマス貯蔵方法において、
    前記バイオマス燃料を、前記屋根部の前記搬入穴から前記貯蔵部に搬入する搬入穴搬入工程と、
    前記バイオマス燃料を、搬送車両により、前記搬入口を介して前記貯蔵部に搬入する車両搬入工程と、
    前記吸気口から取り入れた前記外気を前記排気口から排出して前記バイオマス貯蔵用建屋の内部を換気する換気工程と、を有するバイオマス貯蔵方法。
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