JP7086642B2 - 欠陥検査システム、フィルム製造装置、フィルム製造方法、印字装置及び印字方法 - Google Patents

欠陥検査システム、フィルム製造装置、フィルム製造方法、印字装置及び印字方法 Download PDF

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Description

本発明は、欠陥検査システム、フィルム製造装置、フィルム製造方法、印字装置及び印字方法に関する。
例えば、偏光板などの光学フィルムは、異物欠陥や凹凸欠陥などの欠陥検査を行った後、芯材の周りに巻き取られる。欠陥の位置や種類に関する情報(以下、欠陥情報という。)は、光学フィルムの端部にバーコードを印字したり、欠陥箇所にマーキングを施したりすることによって、光学フィルムに記録される。芯材に巻き取られた光学フィルムは、巻き取り量が一定量に達すると、上流側の光学フィルムから切り離され、原反ロールとして出荷される。例えば、特許文献1には、光学フィルムの搬送ライン上に、欠陥検査装置と、欠陥情報をフィルムに記録する記録装置とを備えた欠陥検査システムが開示されている。
特開2011-7779号公報
ところで、上述した欠陥検査システムでは、欠陥情報を光学フィルムに記録する際に、光学フィルムの状態や搬送条件等によって、搬送中の光学フィルムに蛇行が生じることがあった。このような蛇行が光学フィルムに生じた場合、印字ヘッドから吐出されたインクによって印字される欠陥情報が、光学フィルムの端縁部に沿った記録領域にきちんと記録されずに、印字ミスとなってしまう虞れがある。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、長尺帯状のフィルムを搬送する間に蛇行が生じた場合でも、フィルムの端縁部に沿った記録領域に印字を適切に行うことを可能とした欠陥検査システム、フィルム製造装置、フィルム製造方法、印字装置及び印字方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の態様に従えば、長尺帯状のフィルムを搬送する搬送ラインと、前記搬送ラインで搬送されるフィルムの欠陥検査を行う欠陥検査装置と、前記欠陥検査の結果に基づく欠陥情報を前記搬送ラインで搬送されるフィルムに記録する記録装置と、を備え、前記記録装置は、前記フィルムの端縁部に沿った記録領域に前記欠陥情報を印字する印字ヘッドと、前記フィルムの蛇行を検出する蛇行検出部と、前記印字ヘッドを前記フィルムに対して相対的に前記フィルムの搬送方向と交差する方向に移動操作するヘッド操作部と、を有し、前記蛇行検出部が検出した前記フィルムの蛇行に合わせて、前記ヘッド操作部が前記印字ヘッドを前記記録領域と対向する位置まで移動させることを特徴とする欠陥検査システムが提供される。
また、前記態様の欠陥検査システムでは、前記蛇行検出部が、前記フィルムの搬送方向と交差する方向に並んで配置される複数のセンサーを有し、前記複数のセンサーが、前記ヘッド操作部により前記印字ヘッドと一体に前記フィルムの搬送方向と交差する方向に移動操作される構成であってもよい。
また、前記態様の欠陥検査システムでは、前記印字ヘッドが前記記録領域と対向する位置にある場合において、前記複数のセンサーのうち、少なくとも隣り合う一方のセンサーと他方のセンサーとの間で異なる信号が検出される構成であってもよい。
また、前記態様の欠陥検査システムでは、前記蛇行検出部が、前記フィルムに向かって光を出射する少なくとも1つ又は複数の光源と、前記センサーとして前記フィルムを挟んで前記光源と対向するように配置される複数の受光素子とを有する構成であってもよい。
また、本発明の態様に従えば、前記何れかの欠陥検査システムを備えるフィルム製造装置が提供される。
また、本発明の態様に従えば、前記何れかの欠陥検査システムを用いて欠陥検査する工程を含むフィルム製造方法が提供される。
また、本発明の態様に従えば、長尺帯状のフィルムを搬送する間に、前記フィルムの端縁部に沿った記録領域に印字を行う印字装置であって、前記フィルムに対して印字を行う印字ヘッドと、前記フィルムの蛇行を検出する蛇行検出部と、前記印字ヘッドを前記フィルムに対して相対的に前記フィルムの搬送方向と交差する方向に移動操作するヘッド操作部と、を備え、前記蛇行検出部が検出した前記フィルムの蛇行に合わせて、前記ヘッド操作部が前記印字ヘッドを前記記録領域と対向する位置まで移動させることを特徴とする印字装置が提供される。
また、前記態様の印字装置では、前記蛇行検出部が、前記フィルムの搬送方向と交差する方向に並んで配置される複数のセンサーを有し、前記複数のセンサーが、前記ヘッド操作部により前記印字ヘッドと一体に前記フィルムの搬送方向と交差する方向に移動操作される構成であってもよい。
また、前記態様の印字装置では、前記印字ヘッドが前記記録領域と対向する位置にある場合において、前記複数のセンサーのうち、少なくとも隣り合う一方のセンサーと他方のセンサーとの間で異なる信号が検出される構成であってもよい。
また、前記態様の印字装置では、前記蛇行検出部が、前記フィルムに向かって光を出射する少なくとも1つ又は複数の光源を有する構成であってもよい。
また、本発明の態様に従えば、長尺帯状のフィルムを搬送する間に、印字ヘッドを用いて前記フィルムの端縁部に沿った記録領域に印字を行う印字方法であって、前記フィルムの蛇行を検出する工程と、前記検出した前記フィルムの蛇行に合わせて、前記印字ヘッドを前記フィルムに対して相対的に前記記録領域と対向する位置まで移動させる工程と、前記印字ヘッドを用いて前記記録領域に印字を行う工程と、を含むことを特徴とする印字方法が提供される。
また、前記態様の印字方法では、前記フィルムの搬送方向と交差する方向に並んで配置されると共に、前記印字ヘッドと一体に前記フィルムの搬送方向と交差する方向に移動操作される複数のセンサーを用いて、前記フィルムの端縁部を検出する方法であってもよい。
また、前記態様の印字方法では、前記印字ヘッドが前記記録領域と対向する位置にある場合において、前記複数のセンサーのうち、少なくとも隣り合う一方のセンサーと他方のセンサーとの間で異なる信号を検出する方法であってもよい。
また、前記態様の印字方法では、前記フィルムに向かって光を出射する少なくとも1つ又は複数の光源を用いる方法であってもよい。
以上のように、本発明の態様によれば、長尺帯状のフィルムを搬送する間に蛇行が生じた場合でも、フィルムの端縁部に沿った記録領域に印字を適切に行うことを可能とした欠陥検査システム、フィルム製造装置、フィルム製造方法、印字装置及び印字方法を提供することが可能である。
液晶表示パネルの一例を示す平面図である。 図1中に示す液晶表示パネルの断面図である。 光学フィルムの一例を示す断面図である。 フィルム製造装置及び欠陥検査システムの構成を示す側面図である。 両面貼合フィルムの構成を示す平面図である。 印字装置の構成を示し、(a)は、そのフィルムの上方側から見た平面図、(b)はそのフィルムの搬送方向から見た側面図である。 図6に示す印字装置の動作を示し、(a)は、印字ヘッドが正常位置にある場合の側面図、(b)は、印字ヘッドが外側にある場合の側面図、(c)は、印字ヘッドが内側にある場合の側面図である。 記録装置の一例を示す側面図である。 カバーの一例を示し、(a)は、そのフィルムの上方側から見た平面図、(b)は、そのフィルムの上流側から見た側面図、(c)は、そのフィルムの外側から見た側面図である。 カバーの変形例を示す平面図である。 カバーの変形例を示し、(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。 カバーの別の実施形態を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、光学表示デバイスの生産システムとして、その一部を構成するフィルム製造装置、並びに、このフィルム製造装置を用いたフィルム製造方法について説明する。
フィルム製造装置は、例えば液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどといったパネル状の光学表示部品(光学表示パネル)に貼合される、例えば偏光フィルムや位相差フィルム、輝度向上フィルムなどといったフィルム状の光学部材(光学フィルム)を製造するものである。フィルム製造装置は、このような光学表示部品や光学部材を含む光学表示デバイスを生産する生産システムの一部を構成している。
本実施形態では、光学表示デバイスとして透過型の液晶表示装置を例示している。透過型の液晶表示装置は、液晶表示パネルと、バックライトとを備えている。この液晶表示装置では、バックライトから出射された照明光を液晶表示パネルの裏面側から入射し、液晶表示パネルにより変調された光を液晶表示パネルの表面側から出射することによって、画像を表示することが可能である。
(光学表示デバイス)
先ず、光学表示デバイスとして、図1及び図2に示す液晶表示パネルPの構成について説明する。なお、図1は、液晶表示パネルPの構成を示す平面図である。図2は、図1中に示す切断線A-Aによる液晶表示パネルPの断面図である。なお、図2では、断面を示すハッチングの図示を省略している。
液晶表示パネルPは、図1及び図2に示すように、第1の基板P1と、第1の基板P1に対向して配置された第2の基板P2と、第1の基板P1と第2の基板P2との間に配置された液晶層P3とを備えている。
第1の基板P1は、平面視で長方形状を為す透明基板からなる。第2の基板P2は、第1の基板P1よりも比較的小形の長方形状を為す透明基板からなる。液晶層P3は、第1の基板P1と第2の基板P2との間の周囲をシール材(図示せず。)で封止し、シール材によって囲まれた平面視で長方形状を為す領域の内側に配置されている。液晶表示パネルPでは、平面視で液晶層P3の外周の内側に収まる領域を表示領域P4とし、この表示領域P4の周囲を囲む外側の領域を額縁部Gとする。
液晶表示パネルPの裏面(バックライト側)には、偏光フィルムとしての第1の光学フィルムF11と、偏光フィルムとしての第2の光学フィルムF12と、輝度向上フィルムとしての第3の光学フィルムF13とが順に積層されて貼合されている。以下、第1、第2及び第3の光学フィルムF11,F12,F13を光学フィルムF1Xと総称することがある。
(光学フィルム)
次に、図3に示す光学フィルムF1Xを構成する光学シートFXの一例について説明する。なお、図3は、光学シートFXの構成を示す断面図である。なお、図3では、断面を示すハッチングの図示を省略している。
光学フィルムF1Xは、図3に示す長尺帯状の光学シート(原反)FXから所定の長さのシート片(チップ)を切り出すことによって得られる。具体的に、この光学シートFXは、基材シートF4と、基材シートF4の一方の面(図3中の上面)に設けられた粘着層F5と、粘着層F5を介して基材シートF4の一方の面に設けられたセパレータシートF6と、基材シートF4の他方の面(図3中の下面)に設けられた表面保護シートF7とを有する。
基材シートF4は、例えば偏光フィルムの場合、偏光子F4aを一対の保護フィルムF4b,F4cが挟み込む構造を有している。粘着層F5は、シート片(光学フィルムF1X)を液晶表示パネルPに貼着させるものである。セパレータシートF6は、粘着層F5を保護するものであり、シート片(光学フィルムF1X)を液晶表示パネルPに貼合する前に粘着層F5から剥離される。以下、光学フィルムF1XからセパレータシートF6を除いた部分を貼合シートF8という。表面保護シートF7は、基材シートF4の表面を保護するものであり、シート片(光学フィルムF1X)が液晶表示パネルPに貼着された後に、シート片(光学フィルムF1X)の表面から剥離される。
なお、基材シートF4については、一対の保護フィルムF4b,F4cのうち何れか一方を省略した構成としてもよい。例えば、粘着層F5側の保護フィルムF4bを省略して、偏光子F4aに粘着層F5が直接設けられた構成とすることができる。また、表面保護シートF7側の保護フィルムF4cには、例えば、液晶表示パネルPの最外面を保護するハードコート処理や、防眩効果が得られるアンチグレア処理などの表面処理が施されていてもよい。また、基材シートF4については、上述した積層構造のものに限らず、単層構造のものであってもよい。また、表面保護シートF7については、省略することも可能である。
(フィルム製造装置及びフィルム製造方法)
次に、図4に示すフィルム製造装置100について説明する。なお、図4は、フィルム製造装置100の構成を示す側面図である。
フィルム製造装置100は、図4に示すように、例えば、偏光フィルムとなる長尺帯状の第1のフィルムF101の一面に、表面保護フィルムとなる長尺帯状の第2のフィルムF102を貼合した後、第1のフィルムF101の他面に表面保護フィルムとなる長尺帯状の第3のフィルムF103を貼合することによって、第1のフィルムF101の両面に第2のフィルムF2及び第3のフィルムF103が貼合された光学フィルムF10Xを製造するものである。
具体的に、このフィルム製造装置100は、第1の搬送ライン101と、第2の搬送ライン102と、第3の搬送ライン103と、第4の搬送ライン104と、第5の搬送ライン105と、巻取部106とを備えている。
このうち、第1の搬送ライン101は、第1のフィルムF101を搬送する搬送経路を形成し、第2の搬送ライン102は、第1の原反ロールR1から巻き出された第2のフィルムF102を搬送する搬送経路を形成し、第3の搬送ライン103は、第1のフィルムF101の一面に第2のフィルムF102が貼合された片面貼合フィルムF104を搬送する搬送経路を形成し、第4の搬送ライン104は、第2の原反ロールR2から巻き出された第3のフィルムF103を搬送する搬送経路を形成し、第5の搬送ライン105は、片面貼合フィルムF104の第1のフィルムF101側の面(第1のフィルムF101の他面)に第3のフィルムF103が貼合された両面貼合フィルムF105(光学フィルムF10X)を搬送する搬送経路を形成している。そして、製造された光学フィルムF10Xは、巻取部106において、第3の原反ロールR3として芯材に巻き取られる。
第1の搬送ライン101は、例えば、PVA(Polyvinyl Alcohol)などの偏光子の基材となるフィルムに対して、染色処理や架橋処理、延伸処理などを施した後、その両面にTAC(Triacetylcellulose)などの保護フィルムを貼合することにより得られた長尺帯状の第1のフィルムF101を第3の搬送ライン103に向けて搬送させるものである。
具体的に、この第1の搬送ライン101には、第3の搬送ライン103の上流側を挟んだ一方側から第3の搬送ライン103に向けて、一対の第1のニップロール111a,111bと、複数の第1のダンサーロール112a,112bを含む第1のアキュームレーター112と、第1のガイドロール113とが、水平方向に順次並んで配置されている。
一対の第1のニップロール111a,111bは、その間に第1のフィルムF101を挟み込みながら、互いに逆向きに回転することによって、図4中に示す矢印aの方向(右方向)に第1のフィルムF101を引き出すものである。
第1のアキュームレーター112は、第1のフィルムF101の送り量の変動による差を吸収すると共に、第1のフィルムF101に加わる張力の変動を低減するためのものである。具体的に、この第1のアキュームレーター112は、第1のニップロール111a,111bと第1のガイドロール113との間で、上部側に位置する複数のダンサーロール112aと、下部側に位置する複数のダンサーロール112bとが交互に並んで配置された構成を有している。
第1のアキュームレーター112では、上部側のダンサーロール112aと下部側のダンサーロール112bとに第1のフィルムF101が互い違いに掛け合わされた状態で、第1のフィルムF101を搬送させながら、上部側のダンサーロール112aと下部側のダンサーロール112bとを相対的に上下方向に昇降動作させる。これにより、第1の搬送ライン101を停止することなく、第1のフィルムF101を蓄積することが可能となっている。例えば、第1のアキュームレーター112では、上部側のダンサーロール112aと下部側のダンサーロール112bとの間の距離を広げることよって、第1のフィルムF101の蓄積を増やす一方、上部側のダンサーロール112aと下部側のダンサーロール112bとの間の距離を狭めることよって、第1のフィルムF101の蓄積を減らすことができる。第1のアキュームレーター112は、例えば、原反ロールR1~R3の芯材を交換した後の紙継ぎなどの作業時に稼働される。
第1のガイドロール113は、回転しながら第1のニップロール111a,111bにより引き出された第1のフィルムF101を第3の搬送ライン103の上流側に向けて案内するものである。なお、第1のガイドロール113は、1つだけ配置された構成に限らず複数配置された構成であってもよい。
第2の搬送ライン102は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)などの表面保護フィルムとなる長尺帯状の第2のフィルムF102を第1の原反ロールR1から巻き出しつつ、第3の搬送ライン103に向けて搬送させるものである。
具体的に、この第2の搬送ライン102には、第3の搬送ライン103の上流側を挟んだ他方側から第3の搬送ライン103に向けて、一対の第2のニップロール121a,121bと、複数の第2のダンサーロール122a,122bを含む第2のアキュームレーター122と、複数の第2のガイドロール123a,123bとが、水平方向に順次並んで配置されている。
一対の第2のニップロール121a,121bは、その間に第2のフィルムF102を挟み込みながら、互いに逆向きに回転することによって、図4中に示す矢印bの方向(左方向)に第2のフィルムF102を引き出すものである。
第2のアキュームレーター122は、第2のフィルムF102の送り量の変動による差を吸収すると共に、第2のフィルムF102に加わる張力の変動を低減するためのものである。具体的に、この第2のアキュームレーター122は、第2のニップロール121a,121bと第2のガイドロール123a,123bとの間で、上部側に位置する複数のダンサーロール122aと、下部側に位置する複数のダンサーロール122bとが交互に並んで配置された構成を有している。
第2のアキュームレーター122では、上部側のダンサーロール122aと下部側のダンサーロール122bとに第2のフィルムF102が互い違いに掛け合わされた状態で、第2のフィルムF102を搬送させながら、上部側のダンサーロール122aと下部側のダンサーロール122bとを相対的に上下方向に昇降動作させる。これにより、第2の搬送ライン102を停止することなく、第2のフィルムF102を蓄積することが可能となっている。例えば、第2のアキュームレーター122では、上部側のダンサーロール122aと下部側のダンサーロール122bとの間の距離を広げることよって、第2のフィルムF102の蓄積を増やす一方、上部側のダンサーロール122aと下部側のダンサーロール122bとの間の距離を狭めることよって、第2のフィルムF102の蓄積を減らすことができる。第2のアキュームレーター122は、例えば、原反ロールR1~R3の芯材を交換した後の紙継ぎなどの作業時に稼働される。
複数の第2のガイドロール123a,123bは、それぞれ回転しながら第2のニップロール121a,121bにより引き出された第2のフィルムF102を第3の搬送ライン103の上流側に向けて案内するものである。なお、第2のガイドロール123a,123bは、複数配置された構成に限らず1つだけ配置された構成であってもよい。
第3の搬送ライン103は、第1のフィルムF101の一面に第2のフィルムF102を貼合した長尺帯状の片面貼合フィルムF104を第5の搬送ライン105に向けて搬送させるものである。
具体的に、この第3の搬送ライン103には、一対の第3のニップロール131a,131bが配置されている。一対の第3のニップロール131a,131bは、第1の搬送ライン101の下流側と第2の搬送ライン102の下流側との合流点に位置して、その間に第1のフィルムF101及び第2のフィルムF102を挟み込みながら、互いに逆向きに回転することによって、第1のフィルムF101と第2のフィルムF102とを貼合した片面貼合フィルムF104を図4中に示す矢印cの方向(下方向)に引き出すものである。
第4の搬送ライン104は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)などの表面保護フィルムとなる長尺帯状の第3のフィルムF103を第2の原反ロールR2から巻き出しつつ、第5の搬送ライン105に向けて搬送させるものである。
具体的に、この第4の搬送ライン104には、第3の搬送ライン103の下流側を挟んだ一方側から第3の搬送ライン103に向けて、一対の第4のニップロール141a,141bと、複数の第3のダンサーロール142a,142bを含む第3のアキュームレーター142と、複数の第4のガイドロール143a,143bとが、水平方向に順次並んで配置されている。
一対の第4のニップロール141a,141bは、その間に第3のフィルムF103を挟み込みながら、互いに逆向きに回転することによって、図4中に示す矢印dの方向(右方向)に第3のフィルムF103を引き出すものである。
第3のアキュームレーター142は、第3のフィルムF103の送り量の変動による差を吸収すると共に、第3のフィルムF103に加わる張力の変動を低減するためのものである。具体的に、この第3のアキュームレーター142は、第4のニップロール141a,141bと第4のガイドロール143a,143bとの間で、上部側に位置する複数のダンサーロール142aと、下部側に位置する複数のダンサーロール142bとが交互に並んで配置された構成を有している。
第3のアキュームレーター142では、上部側のダンサーロール142aと下部側のダンサーロール142bとに第3のフィルムF103が互い違いに掛け合わされた状態で、第3のフィルムF103を搬送させながら、上部側のダンサーロール142aと下部側のダンサーロール142bとを相対的に上下方向に昇降動作させる。これにより、第4の搬送ライン104を停止することなく、第3のフィルムF103を蓄積することが可能となっている。例えば、第3のアキュームレーター142では、上部側のダンサーロール142aと下部側のダンサーロール142bとの間の距離を広げることよって、第3のフィルムF103の蓄積を増やす一方、上部側のダンサーロール142aと下部側のダンサーロール142bとの間の距離を狭めることよって、第3のフィルムF103の蓄積を減らすことができる。第3のアキュームレーター142は、例えば、原反ロールR1~R3の芯材を交換した後の紙継ぎなどの作業時に稼働される。
複数の第4のガイドロール143a,143bは、それぞれ回転しながら第4のニップロール141a,141bにより引き出された第3のフィルムF103を第3の搬送ライン103の下流側(第5の搬送ライン105の上流側)に向けて案内するものである。なお、第4のガイドロール143a,143bは、複数配置された構成に限らず1つだけ配置された構成であってもよい。
第5の搬送ライン105は、片面貼合フィルムF104の第1のフィルムF101側の面(第1のフィルムF101の他面)に第3のフィルムF103を貼合した長尺帯状の両面貼合フィルムF105(光学フィルムF10X)を第3の原反ロールR3に向けて搬送させるものである。
具体的に、この第5の搬送ライン105には、第3の搬送ライン103の下流側を挟んだ他方側から第3の原反ロールR3に向けて、一対の第5のニップロール151a,151bと、第5のガイドロール153aと、一対の第6のニップロール151c,151dと、複数の第4のダンサーロール152a,152bを含む第4のアキュームレーター152と、第6のガイドロール153bとが、水平方向に順次並んで配置されている。
一対の第5のニップロール151a,151bは、第3の搬送ライン103の下流側と第5の搬送ライン105の上流側との合流点に位置して、その間に片面貼合フィルムF104及び第3のフィルムF103を挟み込みながら、互いに逆向きに回転することによって、片面貼合フィルムF104と第3のフィルムF103とを貼合した両面貼合フィルムF105を図4中に示す矢印eの方向(下方向)に引き出すものである。
第5のガイドロール153aは、回転しながら第5のニップロール151a,151bにより引き出された両面貼合フィルムF105を第4のアキュームレーター152に向けて案内するものである。なお、第5のガイドロール153aは、1つだけ配置された構成に限らず複数配置された構成であってもよい。
一対の第6のニップロール151c,151dは、その間に両面貼合フィルムF105を挟み込みながら、互いに逆向きに回転することによって、図4中に示す矢印fの方向(右方向)に両面貼合光学フィルムF105を引き出すものである。
第4のアキュームレーター152では、上部側のダンサーロール152aと下部側のダンサーロール152bとに両面貼合フィルムF105が互い違いに掛け合わされた状態で、両面貼合フィルムF105を搬送させながら、上部側のダンサーロール152aと下部側のダンサーロール152bとを相対的に上下方向に昇降動作させる。これにより、第5の搬送ライン105を停止することなく、両面貼合フィルムF105を蓄積することが可能となっている。例えば、第4のアキュームレーター152では、上部側のダンサーロール152aと下部側のダンサーロール152bとの間の距離を広げることよって、両面貼合フィルムF105の蓄積を増やす一方、上部側のダンサーロール152aと下部側のダンサーロール152bとの間の距離を狭めることよって、両面貼合フィルムF105の蓄積を減らすことができる。第4のアキュームレーター152は、例えば、原反ロールR1~R3の芯材を交換した後の紙継ぎなどの作業時に稼働される。
第6のガイドロール153bは、両面貼合フィルムF105を第3の原反ロールR3に向けて案内するものである。なお、第6のガイドロール153bは、1つだけ配置された構成に限らず複数配置された構成であってもよい。
両面貼合フィルムF105は、巻取部106において、光学フィルムF10Xの第3の原反ロールR3として芯材に巻き取られた後、次工程へと送られる。
(欠陥検査システム)
次に、上記フィルム製造装置100が備える欠陥検査システム10について説明する。
欠陥検査システム10は、図4に示すように、搬送ラインLと、第1の欠陥検査装置11及び第2の欠陥検査装置12と、記録装置13と、第1の測長器14及び第2の測長器15と、制御装置16とを備えて構成されている。
搬送ラインLは、検査対象となるフィルムを搬送する搬送経路を形成するものであり、本実施形態では、上記第1の搬送ライン101、第3の搬送ライン103及び第5の搬送ライン105によって搬送ラインLが構成されている。
第1の欠陥検査装置11は、第2のフィルムF102及び第3のフィルムF103が貼合される前の第1のフィルムF101の欠陥検査を行うものである。具体的に、この第1の欠陥検査装置11は、第1のフィルムF101を製造する際や、第1のフィルムF101を搬送する際に生じた異物欠陥、凹凸欠陥、輝点欠陥などの各種欠陥を検出する。第1の欠陥検査装置11は、第1の搬送ライン101で搬送される第1のフィルムF101に対して、例えば、反射検査、透過検査、斜め透過検査、クロスニコル透過検査などの検査処理を実行することにより、第1のフィルムF101の欠陥を検出する。
第1の欠陥検査装置11は、第1の搬送ライン101において、第1のニップロール111a,111bよりも上流側に、第1のフィルムF101に照明光を照射する複数の照明部21a,22a,23aと、第1のフィルムF101を透過した光(透過光)又は第1のフィルムF101で反射された光(反射光)を検出する複数の光検出部21b,22b,23bとを有している。
本実施形態では、透過光を検出する構成のため、第1のフィルムF101の搬送方向に並ぶ複数の照明部21a,22a,23aと光検出部21b,22b,23bとが、それぞれ第1のフィルムF101を挟んで対向して配置されている。また、第1の欠陥検査装置11では、このような透過光を検出する構成に限らず、反射光を検出する構成、若しくは透過光及び反射光を検出する構成であってもよい。反射光を検出する場合には、光検出部21b,22b,23bを照明部21a,22a,23a側に配置すればよい。
照明部21a,22a,23aは、欠陥検査の種類に応じて光強度や波長、偏光状態等が調整された照明光を第1のフィルムF101に照射する。光検出部21b,22b,23bは、CCD等の撮像素子を用いて、第1のフィルムF101の照明光が照射された位置の画像を撮像する。光検出部21b,22b,23bで撮像された画像(欠陥検査の結果)は、制御装置16に出力される。
第2の欠陥検査装置12は、第2のフィルムF102及び第3のフィルムF103が貼合された後の第1のフィルムF101、すなわち両面貼合フィルムF105の欠陥検査を行うものである。具体的に、この第2の欠陥検査装置12は、第1のフィルムF101に第2のフィルムF102及び第3のフィルムF103を貼合する際や、片面貼合フィルムF104及び両面貼合フィルムF105を搬送する際に生じた異物欠陥、凹凸欠陥、輝点欠陥などの各種欠陥を検出する。第2の欠陥検査装置12は、第5の搬送ライン105で搬送される両面貼合フィルムF105に対して、例えば、反射検査、透過検査、斜め透過検査、クロスニコル透過検査などの検査処理を実行することにより、両面貼合フィルムF105の欠陥を検出する。
第2の欠陥検査装置12は、第5の搬送ライン105において、第5のニップロール151a,151bよりも下流側に、両面貼合フィルムF105に照明光を照射する複数の照明部24a,25aと、両面貼合フィルムF105を透過した光(透過光)又は両面貼合フィルムF105で反射された光(反射光)を検出する複数の光検出部24b,25bとを有している。
本実施形態では、透過光を検出する構成のため、両面貼合フィルムF105の搬送方向に並ぶ複数の照明部24a,25aと光検出部24b,25bとが、それぞれ両面貼合フィルムF105を挟んで対向して配置されている。また、第2の欠陥検査装置12では、このような透過光を検出する構成に限らず、反射光を検出する構成、若しくは透過光及び反射光を検出する構成であってもよい。反射光を検出する場合には、光検出部24b,25bを照明部24a,25a側に配置すればよい。
照明部24a,25aは、欠陥検査の種類に応じて光強度や波長、偏光状態等が調整された照明光を両面貼合フィルムF105に照射する。光検出部24b,25bは、CCD等の撮像素子を用いて、両面貼合フィルムF105の照明光が照射された位置の画像を撮像する。光検出部24b,25bで撮像された画像(欠陥検査の結果)は、制御装置16に出力される。
記録装置13は、第1の欠陥検査装置11及び第2の欠陥検査装置12の欠陥検査の結果に基づく欠陥情報を両面貼合フィルムF105に記録するもの(印字装置)である。具体的に、欠陥情報は、欠陥の位置や種類等に関する情報を含み、例えば、文字、バーコード、二次元コード、(DataMatrixコード、QRコード(登録商標)等)などの識別コードとして記録(印字)される。識別コードには、例えば、第1の欠陥検査装置11及び第2の欠陥検査装置12で検出された欠陥が、識別コードが印字された位置からフィルム幅方向に沿ってどれだけの距離だけ離れた位置に存在するかを示す情報(欠陥の位置に関する情報)が含まれる。また、識別コードには、検出された欠陥の種類に関する情報が含まれていてもよい。なお、本実施形態では、欠陥情報として7mm×7mmの二次元コードを印字している。
記録装置13は、第5の搬送ライン105において、第2の欠陥検査装置12よりも下流側に設けられている。記録装置13は、例えばインクジェット方式を採用した印字ヘッド13aを有している。また、印字ヘッド13aと対向する位置には、両面貼合フィルムF105と接する第7のガイドロール153cが配置されている。そして、この印字ヘッド13aは、両面貼合フィルムF105の第7のガイドロール153cと接する位置とは反対側から、両面貼合フィルムF105の幅方向の端縁部に沿った記録領域にインクを吐出し、上記欠陥情報の印字を行う。
ここで、両面貼合フィルムF105は、図5に示すように、第2のフィルムF102及び第3のフィルムF103が第1のフィルムF101よりも幅広に形成されることによって、第2のフィルムF102と第3のフィルムF103との間に挟み込まれた第1のフィルムF101の幅方向の両側に、第2のフィルムF102及び第3のフィルムF103からなる余白領域Maが設けられた構成となっている。
余白領域Maは、第1のフィルムF101が配置された領域、すなわち偏光フィルムとして機能する領域(以下、偏光領域という。)Paよりも外側に位置し、両面貼合フィルムF105を上記液晶表示パネルPに貼合したときに、この液晶表示パネルPの表示領域P4と重なる領域よりも外側に位置することになる。また、余白領域Maは、上記液晶表示パネルPに貼合する前に切断されて除去される領域である。
記録装置13は、両面貼合フィルムF105の偏光領域Paと余白領域Maとの境界Bから一定の距離だけ離れた余白領域Maに欠陥情報を記録する。したがって、この余白領域Maの中で欠陥情報が記録される領域を記録領域Sとする。なお、本実施形態では、両面貼合フィルムF105の幅方向の一方側にある余白領域Maに記録領域Sが設けられている。
また、記録装置13は、両面貼合フィルムF105の欠陥箇所に、欠陥を包含するような大きさのドット状、ライン状若しくは枠状のマークを印字(マーキング)することによって、欠陥箇所に直接記録を行ってもよい。このとき、マークの他にも欠陥の種類を示す記号や模様を欠陥箇所に印字することによって、欠陥の種類に関する情報を記録してもよい。
第1の測長器14及び第2の測長器15は、第1のフィルムF101の搬送量を測定するものである。具体的に、本実施形態では、第1の搬送ライン101において、第1のアキュームレーター112よりも上流側にある第1のニップロール111aに第1の測長器14を構成するロータリーエンコーダーと、第1のアキュームレーター112よりも下流側にある第3のニップロール131aに第2の測長器15を構成するロータリーエンコーダーとが配置されている。
第1の測長器14及び第2の測長器15は、第1のフィルムF101に接して回転する第1のニップロール111a及び第3のニップロール131aの回転変位量に応じて、ロータリーエンコーダーが第1のフィルムF101の搬送量を測定する。第1の測長器14及び第2の測長器15の測定結果は、制御装置16に出力される。
なお、本実施形態では、第1の欠陥検査装置11と記録装置13との間に、アキュームレーターが1つしか存在しないため、このアキュームレーターの上流側と下流側に測長器が1つずつ配置された構成となっている。一方、第1の欠陥検査装置11と記録装置13との間にアキュームレーターが複数存在する場合には、その最も上流側にあるアキュームレーターの上流側と、最も下流側にあるアキュームレーターの下流側に測長器が1つずつ配置された構成とすればよい。
制御装置16は、フィルム製造装置100の各部を統括制御するものである。具体的に、この制御装置16は、電子制御装置としてのコンピュータシステムを備えている。コンピュータシステムは、CPU等の演算処理部と、メモリーやハードディスク等の情報記憶部とを備えている。
制御装置16の情報記憶部には、コンピュータシステムを制御するオペレーティングシステム(OS)や、演算処理部にフィルム製造装置100の各部に各種の処理を実行させるプログラムなどが記録されている。また、制御装置16は、フィルム製造装置100の各部の制御に要する各種処理を実行するASIC等の論理回路を含んでいてもよい。また、制御装置16は、コンピュータシステムの外部装置との入出力を行うためのインターフェースを含む。このインターフェースには、例えはキーボードやマウス等の入力装置や、液晶表示ディスプレイ等の表示装置、通信装置などが接続可能となっている。
制御装置16は、光検出部21b,22b,23b及び光検出部24b,25bで撮像された画像を解析して、欠陥の有無(位置)や種類などを判別する。制御装置16は、第1のフィルムF101や両面貼合フィルムF105に欠陥が存在すると判定した場合には、記録装置13を制御して両面貼合フィルムF105に欠陥情報を記録する。
欠陥検査システム10では、両面貼合フィルムF105の欠陥検査位置と、欠陥情報の情報記録位置との間にずれが生じないように、欠陥検査後に所定のタイミングで欠陥情報の記録を行う。例えば、本実施形態では、第1の欠陥検査装置11又は第2の欠陥検査装置12による欠陥検査が行われた時刻以降に、搬送ラインL上で搬送されるフィルムの搬送量を算出し、算出された搬送量がオフセット距離と一致したときに、記録装置13により記録が行われる。
ここで、オフセット距離は、第1の欠陥検査装置11及び第2の欠陥検査装置12と、記録装置13との間のフィルムの搬送距離を言う。厳密には、オフセット距離は、第1の欠陥検査装置11及び第2の欠陥検査装置12により欠陥検査が行われる位置(欠陥検査位置)と、記録装置13により欠陥情報の記録が行われる位置(情報記録位置)との間のフィルムの搬送距離として定義される。また、オフセット距離は、第1のアキュームレーター112を稼働させると変動する。
第1のアキュームレーター112の非稼働時におけるオフセット距離(以下、第1のオフセット距離という。)は、予め制御装置16の情報記憶部に記憶されている。具体的に、第1の欠陥検査装置11及び第2の欠陥検査装置12には、複数の光検出部21b,22b,23b及び光検出部24b,25bが存在し、光検出部21b,22b,23b,24b,25b毎に欠陥検査が行われる。このため、制御装置16の情報記憶部には、光検出部21b,22b,23b,24b,25b毎に第1のオフセット距離が記憶されている。
第1のアキュームレーター112の稼働によってオフセット距離が変動する場合には、第1のアキュームレーター112の上流側と下流側との第1のフィルムF101の搬送量の差に基づいて、オフセット距離の補正値を算出する。すなわち、制御装置16では、第1の測長器14及び第2の測長器15の測定結果から、第1のアキュームレーター112による第1のフィルムF101の蓄積量を算出し、この第1のフィルムF101の蓄積量に基づいてオフセット距離の補正値を算出する。
欠陥検査システム10では、第1のアキュームレーター112の稼働時に、オフセット距離の補正値に基づいて、記録装置13が欠陥情報を記録するタイミングを補正する。例えば、本実施形態では、第1の測長器14及び第2の測長器15の測定結果に基づいて、オフセット距離の補正値を算出する。制御装置16は、この補正値及び第1のオフセット距離に基づいて、第1のアキュームレーター112の稼働時におけるオフセット距離(以下、第2オフセット距離という。)を算出する。
本実施形態では、第1の測長器14又は第2の測長器15の測定結果に基づいて、第1の欠陥検査装置11及び第2の欠陥検査装置12による欠陥検査が行われた時刻以降に、搬送ラインL上で搬送されるフィルムの搬送量を算出し、算出された搬送量が第2のオフセット距離と一致したときに、記録装置13により記録が行われる。
また、本実施形態では、第1のアキュームレーター112の稼働時に、欠陥情報とは別に、第1のアキュームレーター112が稼働したことを示す情報(以下、アキュームレーター稼働情報という。)を両面貼合フィルムF105に記録してもよい。アキュームレーター稼働情報を記録した場合には、アキュームレーター稼働情報が付された部分の欠陥箇所をオペレーターが入念に検査することにより、記録位置のずれなどを検出することができる。これにより、良品部分を誤って欠陥箇所と判定する可能性が少なくなり、歩留りの向上が図られる。
ところで、本実施形態の欠陥検査システム10では、両面貼合フィルムF105の状態(例えば、フィルム端部のカール、フィルム貼合時のズレやフィルム幅方向の厚みムラなど。)や搬送条件(例えば、ロールの芯ズレ、フィルム幅方向に掛かる張力バランスのズレなど。)等によって、搬送中の両面貼合フィルムF105に蛇行が生じることがあった。このような蛇行が両面貼合フィルムF105に生じた場合、印字ヘッド13aから吐出されたインクによって印字される欠陥情報が、両面貼合フィルムF105の端縁部に沿った記録領域にきちんと記録されずに、印字ミスとなってしまう虞れがある。
なお、「蛇行」の方向は、両面貼合フィルムF105の表面を上方から見て、両面貼合フィルムF105の左右方向(幅方向)である。搬送中の両面貼合フィルムF105の「蛇行」とは、例えば、両面貼合フィルムF105の表面を上方から見たときに、両面貼合フィルムF105が左右方向(幅方向)にずれながら両面貼合フィルムF105の搬送方向に進むことをいう。
これに対して、本実施形態では、上記記録装置13として、図6(a),(b)に示すような印字装置50を用いることによって、両面貼合フィルムF105を搬送する間に蛇行が生じた場合でも、両面貼合フィルムF105の端縁部に沿った記録領域Sに印字を適切に行うことが可能となっている。
(印字装置及び印字方法)
以下、本実施形態の印字装置50の具体的な構成、並びにこの印字装置50を用いた具体的な印字方法について説明する。なお、図6(a)は、両面貼合フィルムF105に対する印字装置50の配置を示す平面図である。図6(b)は、両面貼合フィルムF105に対する印字装置50の配置を示す側面図である。
印字装置50は、図6(a),(b)に示すように、両面貼合フィルムF105の搬送方向と交差する方向(幅方向)に、印字ヘッド13aを移動操作するヘッド操作部51を有している。
ヘッド操作部51は、印字ヘッド13aを支持する支持フレーム52を有している。支持フレーム52は、両面貼合フィルムF105の上面に対向して配置された上側アーム52aと、両面貼合フィルムF105の下面に対向して配置された下側アーム52bと、両面貼合フィルムF105の外側に配置されて、上側アーム52aと下側アーム52bとの間を連結する連結部52cとを有している。上側アーム52aと下側アーム52bとは、互いに対向した状態で両面貼合フィルムF105の幅方向に延長して設けられている。連結部52cは、上下方向に延長して設けられて、上側アーム52aと下側アーム52bとの基端側を連結している。印字ヘッド13aは、上側アーム52aに取り付けられている。
支持フレーム52は、両面貼合フィルムF105の幅方向にスライド可能に支持されている。また、ヘッド操作部51は、図示を省略するスライド駆動部を有している。スライド駆動部は、駆動モータの回転駆動をギヤやラックを介して直線駆動に変換して、支持フレーム52を両面貼合フィルムF105の幅方向にスライド駆動する。これにより、印字ヘッド13aは、支持フレーム52と一体に両面貼合フィルムF105の幅方向にスライド駆動される。
記録装置13は、両面貼合フィルムF105の蛇行を検出する蛇行検出部53を有している。蛇行検出部53は、両面貼合フィルムF105に向かって光を出射する複数(本実施形態では2つ)の光源54a,54bと、光源54a,54bから出射された光を受光する複数(本実施形態では2つ)のセンサー55a,55bとを有している。
複数の光源54a,54bは、上側アーム52aに取り付けられている。複数の光源54a,54bは、印字ヘッド13aよりも上側アーム52aの先端側に位置して、上側アーム52aの延長方向(両面貼合フィルムF105の幅方向)に並んで配置されている。このうち、印字ヘッド13aから近い方(一方)の光源を第1の光源54aとし、印字ヘッド13aから遠い方(他方)の光源を第2の光源54bとしている。各光源54a,54bには、偏光領域Paと余白領域Maを通過する際の透過率が異なるものであれば、可視光や赤外光であってもよく、例えば赤外(IR)光を出射する発光ダイオード(LED)などの発光素子を用いることができる。
複数のセンサー55a,55bは、下側アーム52bに取り付けられている。複数のセンサー55a,55bは、複数の光源54a,54bと対向するように、上側アーム52aの延長方向(両面貼合フィルムF105の幅方向)に並んで配置されている。このうち、第1の光源54aと対向する方(一方)のセンサーを第1のセンサー55aとし、第2の光源54bと対向する方(他方)のセンサーを第2のセンサー55bとしている。各センサー55a,55bには、例えばフォトダイオード(PD)などの受光素子を用いることができる。
蛇行検出部53では、第1の光源54aが出射した光を第1のセンサー55aが受光し、第2の光源54bが出射した光を第2のセンサー55bが受光する。複数の光源54a,54b及び複数のセンサー55a,55bは、両面貼合フィルムF105の搬送方向において、印字ヘッド13aと同列に配置又は印字ヘッド13aよりも下流側に配置されている。また、複数の光源54a,54b及び複数のセンサー55a,55bは、ヘッド操作部51により印字ヘッド13aと一体に両面貼合フィルムF105の幅方向に移動操作される。
以上のような構成を有する印字装置50では、蛇行検出部53が検出した両面貼合フィルムF105の蛇行に合わせて、ヘッド操作部51が印字ヘッド13aを記録領域Sと対向する位置まで移動させる。
ここで、図7(a)~(c)に示すように、搬送中の両面貼合フィルムF105に蛇行が生じた場合に、印字ヘッド13aを記録領域Sと対向する位置まで移動させる具体的な動作について説明する。
図7(a)は、印字ヘッド13aが記録領域Sと対向する位置(以下、正常位置という。)にある場合である。この場合、両面貼合フィルムF105の幅方向において、第1のセンサー55aと第2のセンサー55bとの間に、両面貼合フィルムF105の偏光領域Paと余白領域Maとの境界Bが位置している。
したがって、蛇行検出部53において、第1の光源54aから出射された光BL1は、余白領域Maを通過して第1のセンサー55aに受光される。一方、第2の光源54bから出射された光BL2は、偏光領域Paを通過して第2のセンサー55bに受光される。
本実施形態では、第1の光源54a及び第2の光源54bには同じ発光素子、第1のセンサー55a及び第2のセンサー55bには同じ受光素子を用いている。この場合、余白領域Maよりも偏光領域Paの方が光の透過率が低くなるため、第1のセンサー55aの受光量(信号)が大(Hi)となり、第2のセンサー55bの受光量(信号)が小(Lo)となる。
このような信号が検出された場合、ヘッド操作部51では、印字ヘッド13aが正常位置にあると判断して、両面貼合フィルムF105の幅方向における印字ヘッド13aの位置を保持する。
図7(b)は、両面貼合フィルムF105の蛇行により印字ヘッド13aが正常位置よりも外側にある場合である。この場合、両面貼合フィルムF105の幅方向において、第1のセンサー55a及び第2のセンサー55bは、両面貼合フィルムF105の偏光領域Paと余白領域Maとの境界Bよりも外側に位置している。
したがって、蛇行検出部53において、第1の光源54aから出射された光BL1は、余白領域Maを通過して第1のセンサー55aに受光される。同様に、第2の光源54bから出射された光BL2は、余白領域Maを通過して第2のセンサー55bに受光される。この場合、第1のセンサー55aの受光量(信号)が大(Hi)となり、第2のセンサー55bの受光量(信号)が大(Hi)となる。
このような信号が検出された場合、ヘッド操作部51では、印字ヘッド13aが正常位置よりも外側にあると判断して、印字ヘッド13aを両面貼合フィルムF105の幅方向の内側へと移動させる。そして、蛇行検出部53が検出した信号から、印字ヘッド13aが正常位置にあると判断した時点で、両面貼合フィルムF105の幅方向における印字ヘッド13aの位置を保持する。
図7(c)は、両面貼合フィルムF105の蛇行により印字ヘッド13aが正常位置よりも内側にある場合である。この場合、両面貼合フィルムF105の幅方向において、第1のセンサー55a及び第2のセンサー55bは、両面貼合フィルムF105の偏光領域Paと余白領域Maとの境界Bよりも内側に位置している。
したがって、蛇行検出部53において、第1の光源54aから出射された光BL1は、偏光領域Paを通過して第1のセンサー55aに受光される。同様に、第2の光源54bから出射された光BL2は、偏光領域Paを通過して第2のセンサー55bに受光される。この場合、第1のセンサー55aの受光量(信号)が小(Lo)となり、第2のセンサー55bの受光量(信号)が小(Lo)となる。
このような信号が検出された場合、ヘッド操作部51では、印字ヘッド13aが正常位置よりも内側にあると判断して、印字ヘッド13aを両面貼合フィルムF105の幅方向の外側へと移動させる。そして、蛇行検出部53が検出した信号から、印字ヘッド13aが正常位置にあると判断した時点で、両面貼合フィルムF105の幅方向における印字ヘッド13aの位置を保持する。
第1のセンサー55a及び第2のセンサー55bで受光される受光量(信号)が異なること(大小)の判定は、両面貼合フィルムF105の構成により適宜選定することができる。例えば、偏光領域Paと余白領域Maでのそれぞれの受光量をA(Pa)、A(Ma)とすると、{A(Pa)-A(Ma)}÷2の値を閾値として、この閾値と2つのセンサー55a,55b間の受光量の差を比較し、受光量の差が閾値より大きければ、2つのセンサー55a,55b間で検知した受光量(信号)が異なるものとして、受光量(信号)が大きい方を大(Hi)、小さい方を小(Lo)とすることができる。
複数のセンサー55a,55bの隣り合う間の間隔は、通常は記録領域Sの幅よりも小さくするため、記録領域Sの幅に対して1/3~1/2倍の範囲とすることが好ましい。隣り合うセンサー55a,55b同士の間隔がこの範囲にあると、両面貼合フィルムF105の蛇行に対して、安定して印字ヘッド13aを記録領域Sと対向する位置に保持することができる。例えば、本実施形態の7mm×7mmの二次元コードを10mm幅の記録領域Sに印字する場合、隣り合うセンサー55a,55b同士の間隔を3mm~5mmとすることができる。
また、配置されるセンサーの数については、通常2~6個程度であり、個数が多いほど印字ヘッド13aを精度良く記録領域Sと対向する位置に保持することができる。一方、センサーの数が多すぎると、記録領域Sに対して蛇行検出部53が大きくなり、不要なスペースとなるため、センサーの配置する数については、2~4個とすることが好ましい。
本実施形態の印字方法では、上述した印字装置50を用いることによって、両面貼合フィルムF105の蛇行を検出し、前記検出した両面貼合フィルムF105の蛇行に合わせて、印字ヘッド13aを記録領域Sと対向する位置まで移動させた後、この印字ヘッド13aを用いて記録領域Sに印字を行うことが可能である。
以上のように、本実施形態の欠陥検査システム10では、搬送中の両面貼合フィルムF105に蛇行が生じた場合でも、両面貼合フィルムF105の記録領域Sに欠陥情報を適切に記録(印字)することが可能である。これにより、本実施形態のフィルム製造装置100では、印字ミスによる欠陥情報の読取エラーの発生を防ぎつつ、両面貼合フィルムF105から光学フィルムF10Xを歩留まり良く切り出して、高品質の光学フィルムF10Xを製造することが可能である。
ところで、本実施形態の欠陥検査システム10では、両面貼合フィルムF105の状態や搬送条件等によって、搬送中の両面貼合フィルムF105にバタツキが生じることがあった。特に、両面貼合フィルムF105の幅方向の両端部には、フィルムの吸湿や乾燥条件などによってカールが生じ易く、このカールが搬送中にバタツキが発生する原因の一つと考えられる。
これに対して、本実施形態の欠陥検査システム10では、図8に示すように、上述した両面貼合フィルムF105に接する第7のガイドロール153cに対向して印字ヘッド13aが配置されている。
これにより、搬送中に両面貼合フィルムF105の幅方向の両端部にバタツキが生じた場合でも、第7のガイドロール153cと接する位置では、両面貼合フィルムF105のバタツキが抑えられる。このため、本実施形態の欠陥検査システム10では、印字ヘッド13aから吐出されたインクiによって印字される欠陥情報を両面貼合フィルムF105の記録領域Sに適切に記録(印字)することが可能である。
また、両面貼合フィルムF105は、第7のガイドロール153cの外周面に40°~130°の角度範囲(以下、抱き角度θという。)で掛け合わされていることが好ましい。なお、本発明で言う抱き角度とは、フィルムのガイドロールの外周面に周方向において接触する角度範囲をガイドロールの中心角で表したものを言う。
抱き角度θが40°未満であると、両面貼合フィルムF105が第7のガイドロール153cの外周面上で滑り易くなる。したがって、両面貼合フィルムF105の滑りにより擦り傷等が生じるのを防ぐためには、抱き角度θを40°以上とすることが好ましい。一方、抱き角度θが130°を超えると、例えば表面保護フィルムとなる第2及び第3のフィルムF102,F103と第1のフィルムF101との間に気泡が噛み込み易くなる。したがって、このような気泡の噛み込みを防ぐためには、抱き角度θを130°以下とすることが好ましい。
また、両面貼合フィルムF105にかかる張力が低い場合は、抱き角度θを90°超とすることが好ましく、95°以上とすることがより好ましい。これにより、両面貼合フィルムF105に発生するバタツキを抑えることができる。一方、両面貼合フィルムF105にかかる張力が高い場合は、抱き角度θを90°未満とすることが好ましく、85°以下とすることがより好ましい。これにより、両面貼合フィルムF105が第7のガイドロール153cの外周面に過渡に密着することを防ぐことができる。
なお、両面貼合フィルムF105の搬送速度については、通常は9~50m/min程度である。また、両面貼合フィルムF105にかかる張力は、乾燥炉内で400~1500N程度であり、乾燥炉外で200~500N程度である。なお、両面貼合フィルムF105にかかる張力が小さいほどバタツキが生じ易くなる。両面貼合フィルムF105の幅は、500~1500mm程度である。なお、両面貼合フィルムF105の幅が大きくなるほどバタツキが生じ易くなる。両面貼合フィルムF105の厚みは、10~300μm程度である。なお、両面貼合フィルムF105の厚みが薄くなるほどバタツキが生じ易くなる。
また、第7のガイドロール153cの外径は、100~150mmの範囲とすることが好ましい。第7のガイドロール153cの外径が大きくなると、抱き角度θに対する第7のガイドロール153cの外周面に接触する両面貼合フィルムF105の面積が大きくなる。このため、両面貼合フィルムF105に発生するバタツキを抑え、記録領域Sをより安定化させることができる。但し、第7のガイドロール153cの外径が大きくなると、上述した擦り傷や気泡の噛み込みが生じ易くなるため、上記の範囲とすることが好ましい。
また、第7のガイドロール153cの真円度が高いほど、この第7のガイドロール153cに接触する両面貼合フィルムF105の振動を抑えて、記録領域Sをより安定化させることができる。具体的に、第7のガイドロール153cの真円度は、1.0mm以下とすることが好ましく、0.5mm以下とすることがより好ましい。
また、第7のガイドロール153cの外周面における表面粗さ(最大粗さRy)は、100s以下とすることが好ましく、25s以下とすることがより好ましい。これにより、上述した擦り傷や気泡の噛み込みの発生を抑制することができる。
また、本実施形態の欠陥検査システム10では、第7のガイドロール153cの上流側や下流側にも、両面貼合フィルムF105に発生するバタツキを抑えるため、両面貼合フィルムF105と接するガイドロールを追加することが可能である。この場合、追加するガイドロールは、第7のガイドロール153cとの間の距離を1000mm以内とすることが好ましい。また、追加するガイドロールに対して両面貼合フィルムF105に抱き角度を持たせることも可能である。抱き角度は、上流側に追加したガイドロールに持たせることが好ましく、上流側及び下流側に追加したガイドロールに持たせることがより好ましい。
以上のように、本実施形態の欠陥検査システム10では、搬送中の両面貼合フィルムF105に生じるバタツキによる影響を低減し、両面貼合フィルムF105に欠陥情報を適切に記録(印字)することが可能である。これにより、本実施形態のフィルム製造装置100では、印字ミスによる欠陥情報の読取エラーの発生を防ぎつつ、両面貼合フィルムF105から光学フィルムF10Xを歩留まり良く切り出して、高品質の光学フィルムF10Xを製造することが可能である。
本実施形態における記録装置13では、図9(a)~(c)に示すように、両面貼合フィルムF105の少なくとも記録領域Sよりも内側の領域にインクiが付着することを防止するカバー30が設けられている。なお、図9(a)は、カバー30を両面貼合フィルムF105の上方側から見た平面図であり、図9(b)は、カバー30を両面貼合フィルムF105の搬送方向の上流側から見た側面図であり、図9(c)は、カバー30を両面貼合フィルムF105の外側から見た側面図である。
具体的に、このカバー30は、両面貼合フィルムF105と印字ヘッド13aとが対向する空間Kのうち、両面貼合フィルムF105の内側に面する側を覆う第1の側板部30aと、両面貼合フィルムF105の搬送方向の上流側に面する側を覆う第2の側板部30bと、両面貼合フィルムF105の搬送方向の下流側に面する側を覆う第3の側板部30cとを有している。
カバー30は、ネジ止め等の手段を用いて印字ヘッド13aに対して着脱自在に取り付けられている。カバー30は、空間Kのうち、両面貼合フィルムF105の外側に面する側が開放されているため、印字ヘッド13aに対する着脱が容易となっている。
カバー30は、両面貼合フィルムF105と対向する面と、両面貼合フィルムF105の表面との間の間隔Tが1mm以下であることが好ましい。この間隔Tを1mm以下とすることで、印字ヘッド13aから吐出されたインクiが周囲に飛散したときに、このインクiの飛散物がカバー30の外側に飛散することを防止することができる。
なお、インクiの飛散物としては、印字ヘッド13から吐出されたインクiのうち、例えば情報記録位置から外れて周囲に飛散したインクiや、両面貼合フィルムF105に付着後に周囲に飛び散ったインクiなどがある。
カバー30を構成する3つの側板部30a,30b,30cのうち、第1の側板部30aは、両面貼合フィルムF105の表示領域P4と重なる領域にインクiの飛散物が付着することを防止している。一方、第2の側板部30bは、両面貼合フィルムF105の搬送方向の上流側にインクiの飛散物が付着することを防止している。一方、第3の側板部30cは、両面貼合フィルムF105の搬送方向の下流側にインクiの飛散物が付着することを防止している。
インクiの飛散物は、カバー30の内面に付着する。したがって、カバー30は、印字ヘッド13aから定期的に取り外して、洗浄を行った後、再び印字ヘッド13aに取り付けて繰り返し使用することが可能である。
また、フィルム製造装置100は、両面貼合フィルムF105の表面を除電する静電気除去装置40を備えた構成とすることが好ましい。静電気除去装置40は、イオナイザーと呼ばれるものであり、両面貼合フィルムF105の搬送方向における記録装置13(印字ヘッド13a)よりも上流側に配置されている。そして、この静電気除去装置40は、両面貼合フィルムF105の幅方向の全域に亘ってイオン化した気体を吹き付けることによって、両面貼合フィルムF105の表面に発生した静電気を除去する。
これにより、フィルム製造装置100では、インクiの飛散物が静電気により両面貼合フィルムF105の表面に引き寄せられることを防止する。したがって、フィルム製造装置100では、上述したカバー30と静電気除去装置40とを組み合わせることで、インクiの飛散物が両面貼合フィルムF105の表面に付着することを更に抑制することが可能である。
以上のように、本実施形態における欠陥検査システム10では、欠陥情報を両面貼合フィルムF105に記録する際のインクiの飛散による両面貼合フィルムF105の汚染を防止することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
具体的に、上記印字装置50については、上述した2つの光源54a,54b及び2つのセンサー55a,55bを用いた構成に限らず、光源及びセンサーの数を適宜変更することが可能である。具体的に、センサーの数を3つ以上に増やした場合には、両面貼合フィルムF105の蛇行の度合いを更に細かく検出することが可能である。
すなわち、複数のセンサーのうち、少なくとも隣り合う一方のセンサーと他方のセンサーとの間で異なる信号を検出することによって、一方のセンサーと他方のセンサーとの間に、両面貼合フィルムF105の偏光領域Paと余白領域Maとの境界Bが位置することを検出することが可能である。これに合わせて、ヘッド操作部51により印字ヘッド13aを記録領域Sと対向する位置まで移動させることが可能である。
一方、光源については、上述したセンサーと同じ数の光源を配置する構成に限らず、センサーよりも少ない数の光源を配置することも可能である。また、面発光源のように複数のセンサーに対応して光を出射する1つの光源であってもよい。さらに、センサーについては、両面貼合フィルムF105からの透過光を検出するタイプに限らず、両面貼合フィルムF105からの反射光を検出するタイプであってもよい。
また、上記印字装置50では、両面貼合フィルムF105に対して印字ヘッド13aを移動操作する構成となっているが、印字ヘッド13aに対して両面貼合フィルムF105を幅方向に移動操作することによって、印字ヘッド13を記録領域Sと対向する位置まで相対的に移動させる構成とすることも可能である。
また、上記カバー30については、上記3つの側板部30a,30b,30cのうち、少なくとも第1の側板部30aを配置した構成であればよい。これにより、両面貼合フィルムF105の表示領域P4と重なる領域にインクiの飛散物が付着することを防止することができる。
また、上記カバー30については、図10に示すように、上記3つの側板部30a,30b,30cの他に、両面貼合フィルムF105の外側に面する側を覆う第4の側板部30dを配置した構成とすることも可能である。
また、上記記録装置13については、例えば図11(a),(b)に示すように、印字ヘッド13aに取り付けられたカバー31の下端部をガイドロール41の外形に沿った形状としてもよい。これにより、両面貼合フィルムF105の表面との間の間隔Tを1mm以下とすることが可能である。
また、本発明の別の実施形態としては、例えば図12(a),(b)に示すようなカバー32を用いることも可能である。このカバー32は、平行平板状の板材からなり、両面貼合フィルムF105に近接した状態で両面貼合フィルムF105に対向して配置されている。また、カバー32の記録領域Sに臨む位置には、窓部(開口部)32aが設けられている。この構成の場合、記録領域S以外の領域をカバー32が覆うことで、欠陥情報を両面貼合フィルムF105に記録する際のインクiの飛散による両面貼合フィルムF105の汚染を防止することが可能である。また、カバー32には、上述した側板部30a,30b,30c,30dを設けた構成とすることも可能である。すなわち、このカバー32が上記カバー30の底面を覆う底板部を構成するものであってもよい。
また、上記記録装置13は、第2の欠陥検査装置12の下流側に配置された構成となっているが、第1の欠陥検査装置11の下流側に配置することも可能である。この場合、第1の欠陥検査装置11による欠陥検査を行った後に、記録装置13による欠陥情報の記録を行うことが可能である。
また、上記記録装置13については、上述した欠陥検査後に欠陥情報を記録するものに限定されるものではない。例えば、長距離の搬送ラインでは、記録装置を複数配置し、一定距離毎に距離情報の記録を行い、この記録された距離情報に基づいて距離の補正を行うことがある。このような距離情報の記録を行う記録装置については、例えば、第1の欠陥検査装置11の上流側などに配置されることがある。
なお、本発明が適用されるフィルムについては、上述した偏光フィルムや位相差フィルム、輝度向上フィルムといった光学フィルムに必ずしも限定されるものではなく、記録装置13による記録が行われるフィルムに対して本発明を幅広く適用することが可能である。
また、本発明は、上述したインクジェット方式以外にも、レーザー方式などの非接触式の印字装置及び印字方法に対して幅広く適用することが可能である。特に、インクジェット方式では、インクのミストが発生し易いため、光学フィルムにバタツキが生じると、その影響により印字ミスが発生し易くなる。また、欠陥情報についても、上述した二次元コードのような複雑な情報をインクジェット方式で印字する場合は、光学フィルムのバタツキによる影響を受け易い。
100…フィルム製造装置 101…第1の搬送ライン 102…第2の搬送ライン 103…第3の搬送ライン 104…第4の搬送ライン 105…第5の搬送ライン 106…巻取部 111a,111b…第1のニップロール 112…第1のアキュームレーター 112a,112b…第1のダンサーロール 113…第1のガイドロール 121a,121b…第2のニップロール 122…第2のアキュームレーター 122a,122b…第2のダンサーロール 123a,123b…第2のガイドロール 131a,131b…第3のニップロール 141a,141b…第4のニップロール 142…第3のアキュームレーター 142a,142b…第3のダンサーロール 143a,143b…第4のガイドロール 151a,151b…第5のニップロール 152…第4のアキュームレーター 152a,152b…第4のダンサーロール 153a…第5のガイドロール 153b…第6のガイドロール 153c…第7のガイドロール
10…欠陥検査システム 11…第1の欠陥検査装置 12…第2の欠陥検査装置 13…記録装置 13a…印字ヘッド 14…第1の測長器 15…第2の測長器 16…制御装置 21a,22a,23a,24a,25a…照明部 21b,22b,23b,24b,25b…光検出部
30…カバー 30a…第1の側板部 30b…第2の側板部 30c…第3の側板部 30d…第4の側板部 31…カバー 32…カバー 32…窓部 40…静電気除去装置
50…印字装置 51…ヘッド操作部 52…支持フレーム 53…蛇行検出部 54a…第1の光源 54b…第2の光源 55a…第1のセンサー 55b…第2のセンサー
P…液晶表示パネル(光学表示デバイス) F1X…光学フィルム F10X…光学フィルム F101…第1のフィルム F102…第2のフィルム F103…第3のフィルム F104…片面貼合フィルム F105…両面貼合フィルム

Claims (8)

  1. 長尺帯状のフィルムを搬送する搬送ラインと、
    前記搬送ラインで搬送されるフィルムの欠陥検査を行う欠陥検査装置と、
    前記欠陥検査の結果に基づく欠陥情報を前記搬送ラインで搬送されるフィルムに記録する記録装置と、を備え、
    前記記録装置は、前記フィルムの端縁部に沿った記録領域に前記欠陥情報を印字する印字ヘッドと、前記フィルムの蛇行を検出する蛇行検出部と、前記印字ヘッドを前記フィルムに対して相対的に前記フィルムの搬送方向と交差する方向に移動操作するヘッド操作部と、を有し、
    前記蛇行検出部は、前記フィルムの搬送方向と交差する方向に並んで配置される複数のセンサーを有し、
    前記複数のセンサーは、前記印字ヘッドよりも前記フィルムの幅方向内側に位置し、
    前記蛇行検出部が検出した前記フィルムの蛇行に合わせて、前記ヘッド操作部が前記印字ヘッドを前記記録領域と対向する位置まで移動させることを特徴とする欠陥検査システム。
  2. 記複数のセンサーは、前記ヘッド操作部により前記印字ヘッドと一体に前記フィルムの搬送方向と交差する方向に移動操作されることを特徴とする請求項1に記載の欠陥検査システム。
  3. 前記印字ヘッドが前記記録領域と対向する位置にある場合において、前記複数のセンサーのうち、少なくとも隣り合う一方のセンサーと他方のセンサーとの間で異なる信号が検出されることを特徴とする請求項2に記載の欠陥検査システム。
  4. 前記蛇行検出部は、前記フィルムに向かって光を出射する少なくとも1つ又は複数の光源と、前記センサーとして前記フィルムを挟んで前記光源と対向するように配置される複数の受光素子とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の欠陥検査システム。
  5. 請求項1~4の何れか一項に記載の欠陥検査システムを備えるフィルム製造装置。
  6. 請求項1~4の何れか一項に記載の欠陥検査システムを用いて欠陥検査する工程を含むフィルム製造方法。
  7. 長尺帯状のフィルムを搬送する間に、前記フィルムの端縁部に沿った記録領域に印字を行う印字装置であって、
    前記フィルムに対して印字を行う印字ヘッドと、
    前記フィルムの蛇行を検出する蛇行検出部と、
    前記印字ヘッドを前記フィルムに対して相対的に前記フィルムの搬送方向と交差する方向に移動操作するヘッド操作部と、を備え、
    前記蛇行検出部は、前記フィルムの搬送方向と交差する方向に並んで配置される複数のセンサーを有し、
    前記複数のセンサーは、前記印字ヘッドよりも前記フィルムの幅方向内側に位置し、
    前記蛇行検出部が検出した前記フィルムの蛇行に合わせて、前記ヘッド操作部が前記印字ヘッドを前記記録領域と対向する位置まで移動させることを特徴とする印字装置。
  8. 長尺帯状のフィルムを搬送する間に、印字ヘッドを用いて前記フィルムの端縁部に沿った記録領域に印字を行う印字方法であって、
    前記フィルムの蛇行を検出する工程と、
    前記検出した前記フィルムの蛇行に合わせて、前記印字ヘッドを前記フィルムに対して相対的に前記記録領域と対向する位置まで移動させる工程と、
    前記印字ヘッドを用いて前記記録領域に印字を行う工程と、を含み、
    前記検出する工程では、前記印字ヘッドよりも前記フィルムの幅方向内側において前記フィルムの搬送方向と交差する方向に並んで配置される複数のセンサーを用い、前記複数のセンサーにおける信号の大小に基づいて前記蛇行を検出することを特徴とする印字方法。
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