JP2020173188A - 検査装置、検査方法、及び、フィルムの製造方法 - Google Patents

検査装置、検査方法、及び、フィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルムの一方向に延在する欠陥を検出する検査方法、検査装置、フィルムの製造方法を提供する。【解決手段】検査装置10は、照明部121と、欠陥判定のための検査画像を取得する撮像部122とを有する検査光学系12と、フィルムを移動させる移動機構13とを備え、検査光学系は、移動機構と独立して固定配置されており、移動機構は、検査光学系に対し、フィルムをフィルムの基準方向と異なる第1方向に移動させる機構を有し、撮像部の撮像領域は、第1方向と異なる第2方向に延在しており、基準方向、第1方向及び第2方向は、フィルムの厚さ方向に直交しており、基準方向と第1方向との間の第1角度は15°以上165°以下であり、第1方向と第2方向との間の第2角度は15°以上165°以下であり、基準方向と第2方向とは非直交である。【選択図】図4

Description

本発明は、検査装置、検査方法、及び、フィルムの製造方法に関する。
偏光フィルム及び位相差フィルム等の光学フィルム、電池のセパレータに用いられるフィルム等は、そのフィルムを形成した後、フィルムの欠陥検査が実施される。フィルムの欠陥検査の従来技術として、特許文献1の技術がある。特許文献1の技術では、長尺のフィルムを長手方向に搬送しながらフィルムの検査を行っている。具体的には、長手方向に搬送されているフィルムの幅方向(長手方向に直交する方向)に延在する照明手段でフィルムを照明しながら、幅方向に配置された複数のカメラでフィルムを撮像してフィルムの欠陥を検査している。
特開2016−70856号公報
偏光フィルムは、偏光フィルムの材料で形成された長尺のフィルムを長手方向に搬送ロールで搬送しながら、上記長手方向にフィルムを延伸させる延伸処理を施すことによって形成される。例えば長尺のフィルムを搬送するための上記搬送ロールのロール表面に異物が付着しており、その異物によってフィルムに傷がつく場合がある。傷が生じたフィルムに延伸処理が施されると、フィルムの長手方向に延在した筋状の欠陥がフィルムに生じる。しかしながら、フィルムを長手方向に搬送しながら、幅方向にライン状に照明された領域を撮像してフィルムの欠陥検査を行う特許文献1の技術では、上述したような、長手方向に延びる欠陥を検出できなかった。
ここでは、偏光フィルムを例にして、長手方向に延びる欠陥について説明したが、フィルムにおいて設定される基準方向に延びる欠陥について同様の問題が生じる。すなわち、特許文献1の技術のように、フィルムを基準方向(特許文献1の長手方向に相当)に移動させながら、その基準方向に直交する方向に沿ってライン状にフィルムを照明し、そのライン状の照明領域を撮像領域として撮像することによって、欠陥検査をする場合、基準方向に延びる欠陥の検出が困難である。
そこで、本発明は、フィルムにおいて一方向に延在する欠陥を検出可能な検査方法及び検査装置並びに上記検査方法を含むフィルムの製造方法を提供することである。
本発明の一側面に係る検査装置(以下、「第1検査装置」と称す)は、フィルムを照明する照明部と、上記照明部で照明された上記フィルムからの光を受けて欠陥判定のための検査画像を取得する撮像部とを有する検査光学系と、フィルムを移動させる移動機構と、を備える。上記検査光学系は、上記移動機構と独立して固定配置されている。上記移動機構は、上記検査光学系に対し、上記フィルムを上記フィルムの基準方向と異なる第1方向に移動させる機構を有する。上記検査光学系の撮像領域は、上記第1方向と異なる第2方向に延在している。上記基準方向、上記第1方向及び上記第2方向は、上記フィルムの厚さ方向に直交している。上記基準方向と上記第1方向との間の第1角度は、15°以上165°以下である。上記第1方向と上記第2方向との間の第2角度は、15°以上165°以下である。上記基準方向と上記第2方向とは非直交である。
上記第1検査装置では、フィルムを検査光学系に対して基準方向とは異なる第1方向に移動させながら検査画像を取得する。検査光学系の撮像領域の延在方向である第2方向は、第1方向と異なり且つ上記基準方向と非直交である。そのため、基準方向に延在する欠陥を検出可能である。上記第1検査装置では、検査光学系は移動しない一方、フィルムが移動するので、照明部と撮像部との配置関係においてそれらの位置ズレが生じない。そのため、上記欠陥を確実に検出しやすい。
上記第1検査装置の一実施形態では、上記検査光学系は、散乱光学系であってもよい。検査光学系が散乱光学系である場合、照明部と撮像部との位置精度が検出感度に影響を与えやすい。検査光学系は固定されており、フィルムを移動させる場合、前述したように、照明部と撮像部との配置関係においてそれらの位置ズレが生じない。そのため、上記欠陥を確実に検出しやすい。
上記第1検査装置の一実施形態では、上記移動機構は、上記検査光学系に対して上記フィルムを上記第1方向とは異なるとともに上記厚さ方向に直交する第3方向に移動させる機構を更に有し、上記第1方向と上記第3方向との間の第3角度は、15°以上165°以下であってもよい。この場合、第1方向にフィルムを移動させて検査を行う検査範囲を変更可能である。
本発明の一側面に係る他の検査装置(以下、「第2検査装置」と称す)は、フィルムを照明する照明部と、上記照明部で照明された上記フィルムからの光を受けて欠陥判定のための検査画像を取得する撮像部とを有する検査光学系と、フィルム及び検査光学系の少なくとも一方を移動させる移動機構と、を備える。上記移動機構は、上記フィルム及び上記検査光学系のうちの一方を他方に対し、上記フィルムの基準方向と異なる第1方向に移動させる機構を有する。上記検査光学系の撮像領域は、上記第1方向と異なる第2方向に延在している。上記基準方向、上記第1方向及び上記第2方向は、上記フィルムの厚さ方向に直交している。上記基準方向と上記第1方向との間の第1角度は、15°以上90°未満または90°より大きく165°以下である。上記第1方向と上記第2方向との間の第2角度は、15°以上165°以下である。上記基準方向と上記第2方向とは非直交である。
上記第2検査装置では、上記フィルム及び上記検査光学系のうちの一方を他方に対し、上記フィルムの基準方向と異なる第1方向に移動させながら検査画像を取得する。検査光学系の撮像領域の延在方向である第2方向は、第1方向と異なり且つ上記基準方向と非直交である。そのため、基準方向に延在する欠陥を検出可能である。
上記第2検査装置の一実施形態では、上記移動機構は、上記フィルム及び上記検査光学系のうちの一方を他方に対し、上記第1方向とは異なるとともに上記厚さ方向に直交する第3方向に移動させる機構を更に有し、上記第1方向と上記第3方向との間の第3角度は、15°以上165°以下であってもよい。この場合、上記フィルム及び上記検査光学系のうちの一方を他方に対し第1方向に移動させて検査を行う検査範囲を変更可能である。
上記第1検査装置及び上記第2検査装置それぞれの一実施形態は、上記フィルムを上記基準方向に搬送する搬送機構を有し、上記移動機構は、上記搬送機構を移動させることによって、上記フィルムを移動させてもよい。
本発明の他の側面に係る検査方法(以下、「第1検査方法」と称す)は、欠陥判定のためにフィルムの検査画像を取得することによって上記フィルムを検査する検査方法であって、検査光学系が有する照明部で上記フィルムを照明しながら、上記検査光学系が有する撮像部で上記フィルムを撮像することによって、欠陥判定のための検査画像を取得する検査画像取得工程を備える。上記検査画像取得工程では、上記フィルムの基準方向とは異なる第1方向に、上記検査光学系に対して上記フィルムを移動させながら上記検査画像を取得する。上記検査光学系の撮像領域は、上記第1方向と異なる第2方向に延在している。 上記基準方向、上記第1方向及び上記第2方向は、上記フィルムの厚さ方向に直交している。上記基準方向と上記第1方向との間の第1角度は、15°以上165°以下である。上記第1方向と上記第2方向との間の第2角度は、15°以上165°以下である。上記基準方向と上記第2方向とは非直交である。
上記第1検査方法では、フィルムを検査光学系に対して基準方向とは異なる第1方向に移動させながら検査画像を取得する。検査光学系の撮像領域の延在方向である第2方向は、第1方向と異なり且つ上記基準方向と非直交である。そのため、基準方向に延在する欠陥を検出可能である。上記第1検査方法では、検査光学系を移動させない一方、フィルムを移動させるので、照明部と撮像部との配置関係においてそれらの位置ズレが生じない。そのため、上記欠陥を確実に検出しやすい。
上記第1検査方法の一実施形態では、上記検査光学系は、散乱光学系であってもよい。検査光学系が散乱光学系である場合、照明部と撮像部との位置精度が検出感度に影響を与えやすい。検査光学系は固定されており、フィルムを移動させる場合、前述したように、照明部と撮像部との配置関係においてそれらの位置ズレが生じない。そのため、上記欠陥を確実に検出しやすい。
本発明の他の側面に係る他の検査方法(以下、「第2検査方法」と称す)は、欠陥判定のためにフィルムの検査画像を取得することによって上記フィルムを検査する検査方法であって、検査光学系が有する照明部で上記フィルムを照明しながら、上記検査光学系が有する撮像部で上記フィルムを撮像することによって、欠陥判定のための検査画像を取得する検査画像取得工程を備える。上記検査画像取得工程では、上記フィルムの基準方向と異なる第1方向に、上記フィルム及び上記検査光学系のうちの一方を他方に対して移動させながら、検査画像を取得する。上記検査光学系の撮像領域は、上記第1方向と異なる第2方向に延在している。上記基準方向、上記第1方向及び上記第2方向は、上記フィルムの厚さ方向に直交している。上記基準方向と上記第1方向との間の第1角度は、15°以上90°未満または90°より大きく165°以下である。上記第1方向と上記第2方向との間の第2角度は、15°以上165°以下である。上記基準方向と上記第2方向とは非直交である。
上記第2検査方法では、上記フィルム及び上記検査光学系のうちの一方を他方に対し、上記フィルムの基準方向と異なる第1方向に移動させながら検査画像を取得する。上記第1角度及び第2角度の関係は上記関係を満たし且つ上記基準方向と上記第2方向とは非直交である。そのため、基準方向に延在する欠陥を検出可能である。
上記第1検査方法及び第2検査方法それぞれの一実施形態では、検査画像取得工程による上記フィルムの検査範囲を変更する範囲変更工程を有し、上記フィルムにおいて予め設定している全検査範囲の上記検査画像を取得するまで、検査画像取得工程と上記範囲変更工程とを交互に実施してもよい。これにより、上記全検査範囲を検査可能である。
上記第1検査方法及び第2検査方法それぞれの一実施形態の範囲変更工程では、上記フィルムを上記第1方向と異なるとともに上記厚さ方向に直交する第3方向に移動させることによって上記検査範囲を変更してもよい。或いは、上記第1検査方法及び第2検査方法それぞれの一実施形態の範囲変更工程では、上記フィルムを上記基準方向に搬送することによって上記検査範囲を変更してもよい。
上記第1検査装置、第2検査装置、第1検査方法及び第2検査方法それぞれの一実施形態では、上記フィルムは長尺のフィルムであり、上記基準方向は、上記フィルムの長手方向であってもよい。
上記第1検査装置、第2検査装置、第1検査方法及び第2検査方法それぞれの一実施形態では、上記フィルムは、一方向に延伸された延伸フィルムを含み、上記基準方向は、上記延伸フィルムの延伸方向であってもよい。
本発明は、上記検査方法で上記フィルムを検査する工程を有する、フィルムの製造方法にも係る。
本発明によれば、フィルムにおいて一方向に延在する欠陥を検出可能な検査装置及び検査方法並びに上記検査方法を含むフィルムの製造方法を提供できる。
図1は、一実施形態に係る検査方法を含むフィルムの製造方法の一例のフローチャートである。 図2は、図1に示したフィルムの製造方法が有するフィルム形成工程を説明するための図面である。 図3は、図1に示したフィルムの製造方法が有するフィルム検査工程で検出する欠陥を説明するための図面である。 図4は、図1に示したフィルムの製造方法が有するフィルム検査工程を実施するための検査装置の一例の模式図である。 図5は、図4に示した検査装置を、撮像部側からみた場合の模式図である。 図6は、基準方向、第1移動方向(第1方向)及び撮像領域の延在方向(第2方向)の関係を説明するための図面である。 図7は、図1に示したフィルム検査工程の一例のフローチャートである。 図8は、図7に示した検査画像取得工程を説明するための図面である。 図9は、図7に示した検査画像取得工程で検査される範囲を示す図面である。 図10は、欠陥を有するフィルムを第1参考検査方法で検査して取得した検査画像の一例を示す図面である。 図11は、図10で撮像したフィルムを第2参考検査方法で検査して取得した検査画像の一例を示す図面である。 図12は、変形例1のフィルム検査工程を実施するための検査装置の一例を説明するための図面である。 図13は、図12に示した検査装置を、撮像部側からみた場合の模式図である。 図14は、変形例2のフィルム検査工程を実施するための検査装置の一例を説明するための図面である。 図15は、変形例3における基準方向、第1移動方向(第1方向)、撮像領域の延在方向(第2方向)及び第2移動方向(第3方向)の関係を説明するための図面である。 図16は、変形例3のフィルム検査工程を実施するための検査装置の一例を説明するための図面である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、一実施形態に係る検査方法を含むフィルムの製造方法のフローチャートを示す図面である。フィルムの製造方法は、フィルム形成工程S10と、フィルム検査工程S20とを有する。本実施形態において、フィルムの製造方法で製造するフィルムは、偏光フィルムである。偏光フィルムの材料の例は、ポリビニルアルコール系樹脂である。ポリビニルアルコール系樹脂の例は、PVA(Polyvinyl Alcohol)樹脂である。以下では、長尺のポリビニル系アルコール樹脂フィルムを用いて偏光フィルムを製造する場合を説明する。
フィルム形成工程S10では、図2に示したように、ロールツーロール方式で長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルム2を長手方向に搬送しながら、偏光フィルム3を形成する。具体的には、巻出しロールR1にセットされた長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルム2を巻き出す。巻き出されたポリビニルアルコール系樹脂フィルム2を複数の搬送ロールR2で搬送しながら、種々の処理を施して偏光フィルム3を形成した後、巻取りロールR3で巻き取る。図2では、種々の処理のうち、ポリビニルアルコール系樹脂フィルム2の搬送経路上に配置された延伸処理装置4で、延伸処理を行う場合を例示している。延伸処理装置4では、長手方向に搬送されているポリビニルアルコール系樹脂フィルム2を、その長手方向に延伸する。延伸処理装置4での延伸方法は、乾式及び湿式の延伸方法の何れでもよい。これにより、ポリビニルアルコール系樹脂フィルム2に直線偏光特性が付与され、偏光フィルム3が形成される。よって、偏光フィルム3は延伸フィルムであり、偏光フィルム3の延伸方向は、長尺の偏光フィルム3の長手方向である。
フィルム形成工程S10において、偏光フィルム3を形成するための他の処理(例えば二色性色素をポリビニルアルコール系樹脂フィルム2に吸着させる染色処理、洗浄処理、乾燥処理など)を含んでもよい。
フィルム検査工程S20では、フィルム形成工程S10で形成された偏光フィルム3における欠陥の有無を検査する。フィルム検査工程S20での検査対象は、偏光フィルム3から検査のために切り出された部分をつなげた長尺のフィルムである。例えば、検査対象のフィルムは、偏光フィルム3の長手方向の両端部のうち一方の端部から切り出された長尺のフィルムである。検査対象のフィルムは、例えば、フィルム検査工程S20で形成された複数の偏光フィルム3のそれぞれの一方の端部(長手方向の一方の端部)と他方の端部(長手方向の他方の端部)を含む一定部分を切り出し、その切り出された部分をつなげることによって得られたフィルムであってもよい。この場合、複数の偏光フィルム3の欠陥を検査できる。検査対象であるフィルムの長手方向の長さの例は、70mm〜7000mmであり、長手方向に直交する幅方向の長さの例は、50mm〜1500mmである。
フィルム検査工程S20で検出する欠陥は、図3に示したように、検査対象であるフィルム1において一方向に延在した筋状の欠陥5である。欠陥5は、例えばフィルム形成工程S10で使用する搬送ロールR2の表面に付着した異物で生じた傷が、延伸処理、又は、搬送ロールR2での搬送のためにポリビニルアルコール系樹脂フィルム2に印加されたテンションなどによって長手方向に伸ばされることによって生じた欠陥と考えられる。よって、欠陥5の延在方向は、フィルム形成工程S10で形成された偏光フィルム3の長手方向に一致するとともに、検査対象であるフィルム1の長手方向に一致する。偏光フィルム3の長手方向は、フィルム形成工程S10での偏光フィルム3(又はポリビニルアルコール系樹脂フィルム2)の搬送方向であるとともに、偏光フィルム3の延伸方向でもある。以下、フィルム1の長手方向を、フィルム1において設定された基準方向D1と称す。基準方向D1における欠陥5の長さは、0.2mm〜1mmであり、基準方向D1に直交する幅方向の長さは、0.05mm〜0.2mmである。
フィルム検査工程S20で使用する検査装置10を、図4及び図5を利用して説明する。検査装置10は、フィルム1を長手方向に搬送する搬送機構11と、フィルム1を撮像する検査光学系12と、搬送機構11を移動させる移動機構13とを有する。
搬送機構11は、巻出しロール111と、搬送ロール112と、搬送ロール113と、巻取りロール114とを有する。巻出しロール111、搬送ロール112、搬送ロール113及び巻取りロール114それぞれの回転軸111a、回転軸112a、回転軸113a及び回転軸114a(図5参照)は、移動機構13に固定された一対の架台115に回転可能に支持されている。図4では、搬送機構11によるフィルム1の搬送形態及び検査光学系12を示すために架台115を破線で模式的に示している。巻出しロール111にセットされたロール状のフィルム1は、搬送ロール112及び搬送ロール113を利用して巻取りロール114に搬送され、巻取りロール114でロール状に巻き取られる。図4に示した実施形態では、搬送ロール112及び搬送ロール113間では、フィルム1は水平搬送される。
検査光学系12は、搬送ロール112及び搬送ロール113間に、移動機構13とは独立して固定配置されている。検査光学系12は、図5に示したように、一方向に延在した撮像領域Aを撮像するために、照明部121と撮像部122とを有する。以下では、撮像領域Aの延在方向(第2方向)を延在方向D2と称す。図5では、撮像部122の図示を省略している。照明部121及び撮像部122の一例を説明する。
図4に示したように、照明部121は、フィルム1の一方の面(図4では、フィルム1の下面)側に配置されており、フィルム1を照明する。具体的には、照明部121は、撮像領域(視野)Aを照明する。そのため、照明部121は、撮像領域Aの延在方向D2に延在している。
照明部121は、光源121aと遮光体121bとを有する。光源121aは、照明部121の延在方向(撮像領域Aの延在方向D2)に延在している。光源121aは、フィルム1を照明するため、フィルム1の組成及び性質に影響を与えない光を出力する。光源121aの例は、メタルハライドランプ、ハロゲン伝送ライト、蛍光灯などである。遮光体121bは、光源121aとフィルム1との間に配置されている。遮光体121bは、光源121aからフィルム1に出力される光の一部を遮光するナイフエッジとして機能する。遮光体121bは、撮像部122からみて、光源121aの延在方向に直交する方向において、遮光体121bを配置しない場合のフィルム1の照明領域の一部(例えば、半分)を隠すように配置されている。
上記照明部121の構成では、光源121aから出力され且つ遮光体121bの縁部で散乱された散乱光がフィルム1を照明する。このように、散乱光でフィルム1が照明されるので、検査光学系12は散乱光学系である。光源121a及び遮光体121bが撮像領域Aの延在方向D2に延在していることから、照明部121によるフィルム1の照明領域も上記延在方向D2に延在する。
撮像部122は、照明部121で照明されたフィルム1からの光を受光することによって、欠陥判定のための検査画像を得るためにフィルム1を撮像する。撮像部122は、撮像領域Aの延在方向D2に沿って配置された複数の画素を有する。撮像部122の例は、CCDカメラ、CMOSカメラ、ラインセンサ及びエリアセンサを含む。撮像部122は、撮像領域Aが照明部121の照明領域を撮像可能なように、配置されている。
撮像部122は、解析装置14に電気的に接続されており、撮像データを解析装置14に入力する。解析装置14は、撮像部122における動作の条件を設定及び制御する。解析装置14は、撮像部122からの撮像データに基づいて、欠陥5の有無の判定のための検査画像を作成し、表示装置15に表示する。これにより、フィルム1に欠陥5が含まれている場合、検査画像に欠陥5が表示される。その結果、フィルム1の欠陥5の有無が判定され得る。解析装置14は、上記検査画像を作成する際に、欠陥5を明瞭に示すために、例えば、撮像部122に入射する光の強度に基づいて欠陥5の位置を特定し、欠陥5と他の部分とを異なるカラーで表示してもよいし、白黒画像を作成する場合には、濃淡で欠陥5と他の部分とを区別してもよい。解析装置14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等を有するコンピュータ装置である。解析装置14における上記検査画像の形成機能は、例えば撮像部122が有してもよい。
解析装置14は、検査装置10を制御する制御装置としても機能する。例えば、解析装置14は、搬送機構11における搬送速度を設定及び制御する。解析装置14は、検査装置10の一部でもよい。
移動機構13は、フィルム1の基準方向(搬送方向)D1とは異なる第1移動方向(第1方向)D3にフィルム1を移動させる機構である。移動機構13は、ベース板131と、移動ステージ132とを有し、移動ステージ132をベース板131に対して電動で第1移動方向D3に移動させる1軸ステージである。移動ステージ132上に搬送機構11(具体的には、架台115)が固定されている。よって、移動ステージ132の移動に伴い搬送機構11が第1移動方向D3に移動するので、フィルム1が第1移動方向D3に移動する。
移動機構13は、例えば、ベース板131と移動ステージ132との間に第1移動方向D3に延在したガイド部133を有し、移動ステージ132がガイド部133に沿って移動可能にガイド部133に取り付けられていればよい。移動機構13は、移動ステージ132をベース板131に対して移動させるために、例えば、アクチュエータ機構、ラックアンドピニオン機構などを有し得る。
移動機構13が有する移動ステージ132の移動タイミング、移動速度、移動量などは、解析装置14が制御すればよい。
移動機構13がフィルム1を第1移動方向D3に移動させるとは、第1移動方向D3に沿った第1順方向にフィルム1を移動させる場合と、第1移動方向D3に沿っており上記第1順方向と逆向きの第1逆方向にフィルム1を移動させる場合を含む意味である。
図6を利用して、フィルム1の基準方向D1、撮像領域Aの延在方向D2及び第1移動方向D3の関係を説明する。基準方向D1、撮像領域Aの延在方向D2及び第1移動方向D3は、フィルム1の厚さ方向に直交する方向であり、図6に示した関係を有する。
図6に示したように、第1移動方向D3は、フィルム1の基準方向D1に対して傾いている。基準方向D1と第1移動方向D3との間の第1角度θ1は、15°以上165°以下である。第1角度θ1は、例えば45°以上135°以下である。第1角度θ1は、基準方向D1と第1移動方向D3とが仮に揃っている場合から基準方向D1に対して第1移動方向D3を所定回転方向(図6では右周り)に回転させた場合に、それに応じて増加する基準方向D1と第1移動方向D3との間の角度である。
撮像領域Aの延在方向D2は、第1移動方向D3に対して傾いており且つ基準方向D1と非直交である。延在方向D2と第1移動方向D3との為す第2角度θ2は、15°以上165°以下である。第2角度θ2は、例えば45°以上135°以下である。ただし、第2角度θ2は、上記角度範囲のうち延在方向D2が基準方向D1と非直交である角度である。第2角度θ2は、第1移動方向D3と、撮像領域Aの延在方向D2とが仮に揃っている場合から第1移動方向D3に対して上記延在方向D2を上記所定回転方向(図6では右周り)に回転させた場合に、それに応じて増加する第1移動方向D3と上記延在方向D2との間の角度である。本明細書において、延在方向D2が基準方向D1と非直交とは、延在方向D2と基準方向D1との間の角度が90°と異なる場合に限らず、例えば0°〜180°のうち85°〜95°の範囲又は75°〜105°の範囲と異なる場合も含む。よって、延在方向D2と基準方向D1との為す角度は、例えば0°〜180°のうち85°〜95°の範囲又は75°〜105°の範囲と異なる角度でもよい。延在方向D2と基準方向D1との為す角度も、基準方向D1と延在方向D2とが仮に揃っている場合から基準方向D1に対して上記延在方向D2を上記所定回転方向(例えば図6において右周り)に回転させた場合に、それに応じて増加する基準方向D1と上記延在方向D2との間の角度である。
次に、検査装置10を利用したフィルム検査工程S20を説明する。図7は、検査工程の一例のフローチャートである。フィルム検査工程S20では、検査対象のフィルム1を、巻出しロール111にセットし、フィルム1を巻き出す。巻き出されたフィルム1を、搬送ロール112及び搬送ロール113を介して巻取りロール114にフィルム1を掛け渡す。このようにフィルム1がセットされた後にフィルム検査を行う場合を説明する。フィルム検査工程S20は、検査画像取得工程S21と、判定工程S22と、範囲変更工程S23とを有する。
まず、搬送機構11によるフィルム1の搬送を停止した状態で、移動機構13で移動ステージ132を移動させることによって、図8に実線と二点鎖線で示したように、フィルム1を第1移動方向D3(例えば第1順方向)に移動させながら、固定配置された(すなわち、移動しない)検査光学系12でフィルム1を撮像する。具体的には、照明部121からフィルム1に光を照射して、撮像部122でフィルム1を撮像する。撮像部122で得られた撮像データは、解析装置14に入力され、解析装置14が検査画像を作成する(図7の検査画像取得工程S21)。解析装置14で作成された検査画像は表示装置15で表示される。
上記検査画像取得工程S21では、例えばフィルム1の幅方向全体が撮像されるまで、フィルム1を移動機構13によって第1移動方向D3に移動させる。これにより、図9にハッチングで示したように、フィルム1における検査範囲Bの画像データを得ることができる。搬送方向における検査範囲Bの長さは、搬送方向における撮像領域Aの長さ(撮像領域Aの上流端と、下流端との間の搬送方向に沿った距離)に実質的に相当する。
フィルム1の大きさによっては、検査画像取得工程S21で検査できる範囲はフィルム1の一部である。すなわち、検査画像取得工程S21では、フィルム1の一部の検査が実施される。そのため、移動機構13によるフィルム1の移動が終了(すなわち、検査画像取得工程S21が終了)した段階で、フィルム1における所望の全検査範囲(予め設定している全検査範囲)の検査が終了したか否かを判定する(図7の判定工程S22)。判定は、例えば、解析装置14で、検査画像取得工程S21を実施した回数と検査範囲Bの大きさとに基づいて算出される検査終了範囲と、フィルム1における所望の全検査範囲の大きさとを比較することで実施され得る。或いは、作業者が目視で確認してもよい。
所望の全検査範囲の検査が終了していない場合(判定工程S22でNOの場合)、検査画像取得工程S21で検査を行う検査範囲を変更する(図7の範囲変更工程S23)。範囲変更工程S23では、フィルム1を、基準方向D1(搬送方向)に搬送する。搬送量は、搬送方向における上記検査範囲Bの長さと実質的に等しい。所望の全検査範囲の検査が終了している場合(判定工程S22でYESの場合)、検査を終了する。
フィルム検査工程S20では、検査画像取得工程S21と、範囲変更工程S23とを、フィルム1における所望の全検査範囲の全てが検査されるまで実施する。検査画像取得工程S21と検査範囲変更工程S22とを繰り返すことにより、検査画像取得工程S21を複数回実施する場合、複数の検査画像取得工程S21では、移動機構13で移動ステージ132を第1移動方向D3における第1順方向に移動させる場合と第1逆方向に移動させる場合とを交互に実施してもよい。
フィルム検査工程S20を実施して得られたフィルム1の検査画像に欠陥5が表示された場合には、フィルム形成工程S10で使用する何れかの搬送ロールR2(特に、延伸処理前のロール)に異物が付着している可能性がある。よって、フィルム形成工程S10で使用する搬送ロールR2のロール表面を洗浄したり、搬送ロールR2を交換したりすればよい。これにより、欠陥5を含まない偏光フィルム3を製造可能である。
フィルムを検査する際、撮像領域Aの延在方向D2が、基準方向D1に直交するように、撮像部122及び照明部121を配置し、フィルムを搬送方向に搬送しながら、フィルムを撮像する場合が考えられる(以下、「第1参考検査方法」と称す)。しかしながら、上記第1参考検査方法では、欠陥5を有するフィルムを検査しても、図10に示したように、フィルムを撮像することで得られた検査画像に欠陥5は表示されない。すなわち、欠陥5が検出されない。一方、撮像領域Aの延在方向D2が、基準方向D1と90°とは異なる方向に向いている場合(延在方向D2と基準方向D1とが直交していない場合)、フィルムを基準方向D1に搬送しながら、フィルムを撮像する(以下、「第2参考検査方法」と称す)と、図11の破線で示した領域に現れているように、欠陥5が検出される。これは、第2参考検査方法では、第1参考検査方法の場合に比べて欠陥5がより多くの光で照明され,その結果、撮像部に入射する光の量が多くなるためと考えられる。
図10及び図11に示されている環状のマークは、フィルムにおいて欠陥5が形成されている領域を示すマークである。図10及び図11は、環状のマークの位置に欠陥5が形成されている同じフィルムを、上記のように基準方向D1に対する撮像領域Aの向きを傾けた点以外は同じ条件で撮像した結果を示す図面である。
検査装置10を用いたフィルムの検査方法では、検査画像取得工程S21で、フィルム1を第1移動方向D3に移動させながら、検査光学系12でフィルム1を撮像する。本実施形態では、撮像領域Aの延在方向D2、基準方向D1、第1移動方向D3が、図6に示した関係を有しており、前述したように、基準方向D1と延在方向D2とが非直交である。その結果、検査装置10を用いたフィルムの検査方法では、第2参考検査方法と同様に、欠陥5を検出できる。
フィルム1を第1移動方向D3に移動させるので、例えば検査光学系12が1つであっても、フィルム1の検査画像を得ることが可能である。更に、検査光学系12は固定配置され、検査光学系12とは独立してフィルム1を移動させていることから、撮像部122と照明部121との位置関係のズレが生じない。その結果、欠陥5を確実に検出可能である。図4に示したように、遮光体121bで光を散乱させ、その散乱光でフィルム1を照明する場合、上記撮像部122と照明部121との位置精度が非常に重要である。そのため、検査装置10及びそれを利用した検査方法は、照明部121から散乱光を出力してフィルム1を照明する場合に非常に有効である。
次に、上記実施形態に対する種々の変形例を、上記実施形態との相違点を中心に説明する。
(第1変形例)
上記フィルム検査工程S20は、フィルム形成工程S10において偏光フィルム3をロール状に一度巻き取った後、形成された偏光フィルム3から一定領域を切り出して得られるフィルム1に対して実施した。しかしながら、図12に示したように、フィルム形成工程S10において形成された偏光フィルム3を搬送ロールR2で更に搬送しながら、その偏光フィルム3に対してフィルム検査工程S20を実施してもよい。換言すれば、フィルム形成工程S10で形成された偏光フィルム3をロール状に巻き取る前にフィルム検査工程S20を実施してもよい。
図12及び図13は、変形例1のフィルム検査工程S20を実施するための検査装置20の模式図である。検査装置20は、検査光学系12と、移動機構13と、搬送機構21とを有する。検査光学系12及び移動機構13の構成は、検査装置10の場合と同様であるため、説明を省略する。
搬送機構21は、巻取りロール211と、搬送ロール212と、一対の架台213とを有する。巻取りロール211は、偏光フィルム3をロール状に巻き取るためのロールである。搬送ロール212は、偏光フィルム3を巻取りロール211に搬送するために偏光フィルム3をガイドするとともに支持するためのロールである。一対の架台213は、巻取りロール211及び搬送ロール212それぞれの回転軸211a及び回転軸212aを回転可能に支持する。一対の架台213は、移動機構13上(具体的には、移動ステージ132上)に固定されている。図12に示した実施形態では、巻取りロール211及び搬送ロール212は、それらの間で、偏光フィルム3が実質的に水平搬送されるように配置されている。
第1変形例のフィルム検査工程S20は、検査装置10の場合と同様に、図7に示した検査画像取得工程S21、判定工程S22及び範囲変更工程S23を有する。検査画像取得工程S21、判定工程S22及び範囲変更工程S23では、検査対象が偏光フィルム3自体である点を除いて、上記検査装置10を利用したフィルム検査工程S20が有する検査画像取得工程S21、判定工程S22及び範囲変更工程S23と同様である。
変形例1では、偏光フィルム3の実質的に全体が検査範囲でもよい。しかしながら、例えば、偏光フィルム3の搬送方向において、離散的に設定した複数の領域それぞれが検査範囲でもよい。
変形例1でも、検査画像取得工程S21では、偏光フィルム3を移動機構13で移動させる一方、偏光フィルム3の搬送を止める。そのため、検査装置20の前段には、図12に示したように、アキュムレータ22が配置される。アキュムレータ22は、アキュムレータ22までの偏光フィルム3の搬送速度と、アキュムレータ22以降の搬送速度(搬送速度が0の場合を含む)を分離して制御するための機構である。
図12に示したように、アキュムレータ22は、固定ロール221と、固定ロール221との距離を調整可能な可動ロール222とを有する。アキュムレータ22では、可動ロール222の位置を移動させることによって偏光フィルム3の搬送距離を変える。これによって、アキュムレータ22以降の搬送速度が調整され得る。例えば、固定ロール221と可動ロール222の間の偏光フィルム3の搬送距離を長くするように、可動ロール222を移動させることで、アキュムレータ22内に偏光フィルム3が滞留するので、アキュムレータ22以降における偏光フィルム3の搬送速度を小さく(滞留時間によっては速度0)できる。可動ロール222の位置制御は、例えば、解析装置14が行えばよい。アキュムレータ22は、検査装置20の一部であってもよい。
検査画像取得工程S21では、移動機構13で、搬送機構11を検査光学系12に対して第1移動方向D3に移動させることによって、偏光フィルム3を検査光学系12に対して第1移動方向D3に移動させる。そのため、アキュムレータ22と検査装置20の搬送ロール212との間には、ターンバー(搬送方向変換部)23が配置されていてもよい。ターンバー23は、偏光フィルム3の搬送方向を変更する搬送方向変換部として機能する。ターンバー23は、移動機構13による搬送機構11の移動に合わせて、搬送機構11による偏光フィルム3の搬送方向(すなわち、搬送ロール212から巻取りロール211までの偏光フィルム3の搬送方向)が維持されるとともに、偏光フィルム3への不要なテンションが生じないように、偏光フィルム3の搬送方向を変更する。
ターンバー23は、アキュムレータ22からターンバー23に搬送されてくる偏光フィルム3の搬送方向に対するターンバー23の延在方向が、移動機構13による搬送機構11の移動に合わせて調整可能に設けられていればよい。ターンバー23の延在方向の向きの調整は、例えば、解析装置14が行えばよい。ターンバー23は、検査装置10の一部であってもよい。
ターンバー23の数は一つに限定されない。ターンバー23の数及び配置は、検査画像取得工程S21において搬送機構21による偏光フィルム3の搬送方向が維持されるとともに、偏光フィルム3への不要なテンションが生じないように、設定され得る。
変形例1のフィルム検査工程S20でも上記のように、検査光学系12を固定した状態で、移動機構13によって搬送機構11を第1移動方向D3に移動(より具体的には、偏光フィルム3を移動)させながら偏光フィルム3を検査する。よって、変形例1でも、検査装置10及びそれを利用したフィルムの検査方法の場合と同様の作用効果を有する。変形例1では、偏光フィルム3の長手方向のほぼ全てを容易に検査できる。
(第2変形例)
第1角度θ1が15°以上90°未満若しくは90°より大きく165°以下、又は、45°以上90°未満若しくは90°より大きく135°以下である場合には、検査光学系を移動させてもよい。検査光学系を移動させる場合を第2変形例として説明する。第2変形例においても、延在方向D2は、基準方向D1と非直交である。非直交の意味は、前述したとおりである。
第2変形例のフィルム検査工程S20を実施する検査装置30は、搬送機構11と、検査光学系31と、移動機構32とを有する。搬送機構11は、検査装置10の場合と同様であるため、搬送機構11の説明を省略する。検査装置30が有する検査光学系31及び移動機構32の概略構成を、図14を利用して説明する。図14では、照明部121の延在方向に直交する方向から検査光学系31及び移動機構32をみた場合を模式的に示している。図14では、搬送機構11の図示を省略している。
検査光学系31は、図14に示したように、照明部121と撮像部122と、それらを一体に連結する連結部311とを有する。照明部121及び撮像部122の構成及びそれらの配置関係は、検査装置10の場合と同様である。図14では、照明部121を模式的に図示している。連結部311は、検査光学系31を第1移動方向D3に移動させた際に、フィルム1と干渉しない構成を有すればよい。例えば、連結部311が、図14に示したようにU字状を呈する場合、連結部311の第1移動方向D3の長さが、第1移動方向D3におけるフィルム1の長さ以上であればよい。
移動機構32は、検査光学系31の第1移動方向D3に延在したガイド部321と、ガイド部321の延在方向に移動可能にガイド部321に取り付けられるとともに、連結部311を支持する支持部322とを有する。支持部322は、ガイド部321に電動で第1移動方向D3に移動可能に取り付けられている。
フィルム1の幅が長い場合(換言すれば、第1移動方向D3における検査光学系31の移動距離が長い場合)には、例えば、複数の検査光学系31を移動機構32で移動すればよい。例えば、2つの検査光学系31を用いる場合には、フィルム1の幅方向において、フィルム1の一方の縁部側に一つの検査光学系31を配置し、他方の縁部側に別の検査光学系31を配置すればよい。これにより、一つの検査光学系31で第1移動方向D3に全ての領域を撮像する場合に比べて、各検査光学系31の移動距離が短くなるので、連結部311の第1移動方向D3における長さを短くできる。
第2変形例では、連結部311をガイド部321に沿って第1移動方向D3に移動させながらフィルム1を撮像することでフィルム1の検査を実施すればよい。連結部311の移動状態は、例えば解析装置14が制御すればよい。
第2変形例のフィルム検査工程S20は、検査装置10を利用したフィルム検査工程S20の場合と同様に、図7に示した検査画像取得工程S21、判定工程S22及び範囲変更工程S23を有する。第2変形例におけるフィルム検査工程S20は、検査画像取得工程S21において、搬送機構11を移動させずに、移動機構32によって検査光学系31をフィルム1に対して移動させる点以外は、上記フィルム検査工程S20と同様である。そのため、図3に示した欠陥5を検出可能である。検査光学系31を移動させる場合には、例えば、撮像部122と照明部121との位置関係のズレが、撮像部122の分解能以下であるように検査光学系31を移動する。図14に示したように、検査光学系31が有する照明部121及び撮像部122が連結部311で連結されている場合、撮像部122と照明部121との位置関係のズレが生じにくく、上記位置関係のズレが撮像部122の分解能以下であるように検査光学系31を移動させ易い。
第2変形例では、搬送機構11を移動させずに、フィルム1に対して検査光学系31を移動させる場合を主に説明した。しかしながら、検査装置30が更に図4に示した移動機構13を備え、検査光学系31とともに、搬送機構11(具体的には、フィルム1)も、移動機構13で移動させてもよい。すなわち、第1角度θ1が15°以上90°未満若しくは90°より大きく165°以下、又は、45°以上90°未満若しくは90°より大きく135°以下である場合には、検査光学系31及びフィルム1(又は搬送機構11)のうち一方に対して他方を第1移動方向D3に移動させればよい。
(第3変形例)
図4において、搬送ロール112と搬送ロール113の間のフィルム1の領域をフィルムの全検査範囲とする場合には、例えば、検査範囲変更工程S22では、搬送機構11自体(すなわち、フィルム1)を更に第1移動方向D3と異なる第2移動方向(第3方向)D4に移動させてもよい。
図15は、基準方向D1、撮像領域Aの延在方向D2、第1移動方向D3及び第2移動方向D4の関係を説明するための図面である。基準方向D1と第1移動方向D3との間の第1角度θ1及び第1移動方向D3と延在方向D2との間の第2角度θ2の関係は、図6の場合と同様であり、更に、第3変形例においても延在方向D2と基準方向D1とが非直交である。第3変形例においても延在方向D2と基準方向D1との為す角度は、例えば75°〜105°と異なっていてもよい。第2移動方向D4は、第1移動方向D3と異なっており、第1移動方向D3と第2移動方向D4との間の第3角度θ3は、15°〜165°又は45°〜135°である。第2移動方向D4は、撮像領域Aの延在方向D2と同じでもよい。
フィルム1を第1移動方向D3と第2移動方向D4に移動させるために、第3変形例のフィルム検査工程S20を実施するための検査装置40は、図16に示したように、搬送機構11と、検査光学系12と、移動機構41とを備える。搬送機構11及び検査光学系12は、検査装置10の場合と同様であるため、説明を省略する。
移動機構41は、フィルム1を、第1移動方向D3に移動可能とともに第2移動方向D4に移動可能な2軸ステージである。例えば、移動機構41は、フィルム1を第1移動方向D3に移動させる第1移動機構411と、フィルム1を第2移動方向D4に移動させる第2移動機構412とを備える。第1移動機構411の構成は、図4の移動機構13と同じであり得る。第2移動機構412は、第1移動機構411上に配置されており、搬送機構11は、第2移動機構412に固定される。第2移動機構412の構成は、ガイド部の延在方向が第2移動方向D4である点以外は、第1移動機構411の構成、すなわち、図4の移動機構13と同じとし得る。例えば、第2移動機構412は、ベース板と、移動ステージと、それらの間に設けられた第2移動方向D4に延在したガイド部とを有し、移動ステージがベース板に対してガイド部に沿って第2移動方向D4に移動可能に構成されていればよい。第2移動機構412が、上記のようにベース板と、移動ステージを有する場合、第2移動機構412側のベース板は、第1移動機構411の移動ステージと共通でもよい。
移動機構41がフィルム1を第2移動方向D4に移動させるとは、第2移動方向D4に沿った第2順方向にフィルム1を移動させる場合と、第2移動方向D4に沿っており上記第2順方向と逆向きの第2逆方向にフィルム1を移動させる場合を含む意味である。
第3変形例では、検査画像取得工程S21と、範囲変更工程S23とを繰り返すことによって、フィルム1のうち搬送ロール112と搬送ロール113の間に位置するフィルム1の領域を全検査範囲として検査できる。当該検査範囲の検査完了した後、例えば、搬送機構11でフィルム1を搬送方向に搬送して、フィルム1の範囲を更に検査してもよい。
(第4変形例)
検査光学系12は、透過光学系に限定されず、反射光学系であってもよい。すなわち、照明部121と撮像部122は、フィルム1に対して同じ側に配置されてもよい。更に、検査光学系12は、透過光学系と反射光学系を組み合わせたものでもよい。この場合、検査光学系12は、撮像部122と、フィルム1に対して撮像部122と反対側に配置され、透過光学系を形成する第1照明部と、フィルム1に対して撮像部122と同じ側に配置され、反射光学系を形成する第2照明部とを有してもよい。第1照明部及び第2照明部の構成は、図4に例示したように、例えば、光源121aと、遮光体121bとを備えてもよい。
以上説明した実施形態とともに、種々の変形例を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態及び種々の変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
よって、例えば本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態及び種々の変形例は、適宜、組み合わされてもよい。例えば第2〜第4変形例に対しても第1変形例を適用して、図1のフィルム形成工程S10で形成された偏光フィルム3を巻き取りロールで巻き取る前に、偏光フィルム3を検査してもよい。第1変形例及び第4変形例に、第3変形例を適用して、図7の範囲変更工程S23において、検査対象(フィルム1又は偏光フィルム3)を第2移動方向D4に移動することによって検査範囲を変更してもよい。第2変形例に、第3変形例を適用してもよい。この場合、図7の範囲変更工程S23において、フィルム1又は検査光学系31のうちの一方を他方に対して第2移動方向D4に移動させることによって、検査範囲を変更すればよい。第1〜第3変形例において第4変形例を適用して、検査光学系に反射光学系を採用または透過光学系と反射光学系を組み合わせた光学系を採用してもよい。
図7の検査画像取得工程S21を1回実施して検査対象の所望の全検査範囲を検査できる場合には、図7の他の工程(判定工程S22及び範囲変更工程S23)を実施する必要はない。
検査光学系が散乱光学系である実施形態では、照明部は遮光体を有しなくてもよい。例えば、撮像部が、照明部の端部で散乱された光で照明された領域を撮像するように、照明部と撮像部とが配置されることによって、散乱光学系が実現されてもよい。検査光学系は散乱光学系に限定されない。
欠陥5は、前述したように、延伸処理などによって、延伸処理前に生じた傷が延在して形成される場合が多いため、上記実施形態及び種々の変形例で説明した検査方法及び検査装置は、延伸フィルムの欠陥5の検査に有効である。ただし、例えば、フィルムを搬送ロールで搬送する際には、フィルムの搬送方向にテンションが印加されるので、延伸処理の場合と同様に欠陥5が生じる可能性がある。よって、本発明は、例えばロールツーロール方式でフィルムを形成する場合の長尺のフィルムの欠陥検査にも有効である。
上記実施形態及び種々の変形例で説明した検査装置及び検査方法では、基準方向、フィルム及び光学系の少なくとも一方の移動方向(第1方向)並びに撮像領域の延在方向(第2方向)が、前述した関係を満たしていれば、基準方向に実質的に延在する欠陥(すなわち、第1方向及び第2方向に対して一定の関係を満たす、一方向に延在する欠陥)を検出可能である。したがって、フィルムの基準方向は、フィルムの長手方向、フィルムを搬送ロールで搬送する際の搬送方向に限定されない。予めフィルムにおいて検出すべき欠陥の延在方向が想定される場合には、その想定される欠陥の延在方向をフィルムの基準方向とすればよい。フィルムにおいて任意の方向を基準方向としてもよい。この場合、その基準方向に延在する欠陥が生じている場合には、その欠陥を検出可能である。
これまでの説明では主に検査光学系が一つの場合を説明した。しかしながら、照明部と撮像部の組である検査光学系は、フィルムに対して2つ以上設けられてもよい。この場合、複数の検査光学系による検査範囲を考慮して、検査画像取得工程では、第1角度θ1が90°を含む場合、フィルムを検査光学系に対して移動させればよく、第1角度θ1が90°を含まない場合、フィルム及び検査光学系のうちの一方を他方に対して移動させればよい。
これまでの説明では、フィルム形成工程で形成するフィルムを偏光フィルムの一部とし、偏光フィルム(又は偏光フィルムから切り出されたフィルム)を検査対象とした。しかしながら、検査対象のフィルムは、偏光フィルムに限定されない。例えば、偏光フィルムに対して更に他のフィルム(例えば、保護フィルム、位相差フィルム)が貼合された積層フィルムでもよいし、電池のセパレータフィルムでもよい。検査対象のフィルムは、長尺のフィルムに限定されず、枚葉のフィルムでもよい。
1…フィルム、10,20,30,40…検査装置、11,21…搬送機構、12,31…検査光学系、13,32,41…移動機構、121…照明部、122…撮像部、A…撮像領域、D1…基準方向、D2…延在方向(第2方向)、D3…第1移動方向(第1方向)、D4…第2移動方向(第3方向)。

Claims (17)

  1. フィルムを照明する照明部と、前記照明部で照明された前記フィルムからの光を受けて欠陥判定のための検査画像を取得する撮像部とを有する検査光学系と、
    フィルムを移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記検査光学系は、前記移動機構と独立して固定配置されており、
    前記移動機構は、前記検査光学系に対し、前記フィルムを前記フィルムの基準方向と異なる第1方向に移動させる機構を有し、
    前記検査光学系の撮像領域は、前記第1方向と異なる第2方向に延在しており、
    前記基準方向、前記第1方向及び前記第2方向は、前記フィルムの厚さ方向に直交しており、
    前記基準方向と前記第1方向との間の第1角度は、15°以上165°以下であり、
    前記第1方向と前記第2方向との間の第2角度は、15°以上165°以下であり、
    前記基準方向と前記第2方向とは非直交である、
    検査装置。
  2. 前記検査光学系は、散乱光学系である、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記移動機構は、前記検査光学系に対して前記フィルムを前記第1方向とは異なるとともに前記厚さ方向に直交する第3方向に移動させる機構を更に有し、
    前記第1方向と前記第3方向との間の第3角度は、15°以上165°以下である、
    請求項1又は2に記載の検査装置。
  4. フィルムを照明する照明部と、前記照明部で照明された前記フィルムからの光を受けて欠陥判定のための検査画像を取得する撮像部とを有する検査光学系と、
    フィルムまたは検査光学系を移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記移動機構は、前記フィルム及び前記検査光学系のうちの一方を他方に対し、前記フィルムの基準方向と異なる第1方向に移動させる機構を有し、
    前記検査光学系の撮像領域は、前記第1方向と異なる第2方向に延在しており、
    前記基準方向、前記第1方向及び前記第2方向は、前記フィルムの厚さ方向に直交しており、
    前記基準方向と前記第1方向との間の第1角度は、15°以上90°未満または90°より大きく165°以下であり、
    前記第1方向と前記第2方向との間の第2角度は、15°以上165°以下であり、
    前記基準方向と前記第2方向とは非直交である、
    検査装置。
  5. 前記移動機構は、前記フィルム及び前記検査光学系のうちの一方を他方に対し、前記第1方向とは異なるとともに前記厚さ方向に直交する第3方向に移動させる機構を更に有し、
    前記第1方向と前記第3方向との間の第3角度は、15°以上165°以下である、
    請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記フィルムを前記基準方向に搬送する搬送機構を有し、
    前記移動機構は、前記搬送機構を移動させることによって、前記フィルムを移動させる、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の検査装置。
  7. 前記フィルムは長尺のフィルムであり、
    前記基準方向は、前記フィルムの長手方向である、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の検査装置。
  8. 前記フィルムは、一方向に延伸された延伸フィルムを含み、
    前記基準方向は、前記延伸フィルムの延伸方向である、
    請求項1〜7の何れか1項に記載の検査装置。
  9. 欠陥判定のためにフィルムの検査画像を取得することによって前記フィルムを検査する検査方法であって、
    検査光学系が有する照明部で前記フィルムを照明しながら、前記検査光学系が有する撮像部で前記フィルムを撮像することによって、欠陥判定のための検査画像を取得する検査画像取得工程を備え、
    前記検査画像取得工程では、前記フィルムの基準方向とは異なる第1方向に、前記検査光学系に対して前記フィルムを移動させながら前記検査画像を取得し、
    前記検査光学系の撮像領域は、前記第1方向と異なる第2方向に延在しており、
    前記基準方向、前記第1方向及び前記第2方向は、前記フィルムの厚さ方向に直交しており、
    前記基準方向と前記第1方向との間の第1角度は、15°以上165°以下であり、
    前記第1方向と前記第2方向との間の第2角度は、15°以上165°以下であり、
    前記基準方向と前記第2方向とは非直交である、
    検査方法。
  10. 前記検査光学系は、散乱光学系である、
    請求項9に記載の検査方法。
  11. 欠陥判定のためにフィルムの検査画像を取得することによって前記フィルムを検査する検査方法であって、
    検査光学系が有する照明部で前記フィルムを照明しながら、前記検査光学系が有する撮像部で前記フィルムを撮像することによって、欠陥判定のための検査画像を取得する検査画像取得工程を備え、
    前記検査画像取得工程では、前記フィルムの基準方向と異なる第1方向に、前記フィルム及び前記検査光学系のうちの一方を他方に対して移動させながら、検査画像を取得し、
    前記検査光学系の撮像領域は、前記第1方向と異なる第2方向に延在しており、
    前記基準方向、前記第1方向及び前記第2方向は、前記フィルムの厚さ方向に直交しており、
    前記基準方向と前記第1方向との間の第1角度は、15°以上90°未満または90°より大きく165°以下であり、
    前記第1方向と前記第2方向との間の第2角度は、15°以上165°以下であり、
    前記基準方向と前記第2方向とは非直交である、
    検査方法。
  12. 前記検査画像取得工程による前記フィルムの検査範囲を変更する範囲変更工程を有し、
    前記フィルムにおいて予め設定している全検査範囲の前記検査画像を取得するまで、検査画像取得工程と前記範囲変更工程とを交互に実施する、
    請求項9〜11の何れか1項に記載の検査方法。
  13. 前記範囲変更工程では、前記フィルムを前記第1方向と異なるとともに前記厚さ方向に直交する第3方向に移動させることによって前記検査範囲を変更する、
    請求項12に記載の検査方法。
  14. 前記範囲変更工程では、前記フィルムを前記基準方向に搬送することによって前記検査範囲を変更する、
    請求項12に記載の検査方法。
  15. 前記フィルムは長尺のフィルムであり、
    前記基準方向は、前記フィルムの長手方向である、
    請求項9〜14の何れか1項に記載の検査方法。
  16. 前記フィルムは、一方向に延伸された延伸フィルムを含み、
    前記基準方向は、前記延伸フィルムの延伸方向である、
    請求項9〜15の何れか1項に記載の検査方法。
  17. 請求項9〜16の何れか1項に記載の検査方法で前記フィルムを検査する工程を有する、フィルムの製造方法。
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