JP7085871B2 - 高周波モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、高周波モジュールに関するものである。
回路基板が動作する場合、一般に、回路基板から電磁ノイズが発生する。特に、ハイパワーアンプ等のように、高出力な回路基板からは、強い電磁ノイズが発生し、周辺機器の動作に影響を与えるおそれがある。
このような影響を低減するために、回路基板を筐体によって遮蔽し、不要な電磁ノイズの漏洩を低減することが広く行われている。
一方、回路基板を動作させるためには電源電力を入力したり、信号を入出力したりするためのコネクタが必要となる。このため、筐体の遮蔽性を可能な限り維持しつつコネクタを筐体の外部に露出させる構造は従来から種々提案されている。
例えば、特許文献1の実施例1には、筐体側面からコネクタ74を露出させる構造や、実施例2には、平面実装のコネクタ74を筐体の外側に配置する構造が開示されている。
特開2003-298271号公報
ところで、回路基板を上位の装置に組み込む際に、特許文献1の実施例1に示すような筐体側面にコネクタを設ける構造では、同一平面上の隣接する装置との間にコネクタに接続するケーブルを取り回すためのスペースを設ける必要があり、上位装置の小型化、集積化の支障となるという問題点がある。
また、一方で、特許文献1の実施例2に示すようにコネクタの嵌合面を上に向けることで前述したスペースを必要とする問題を解消する事ができるが、コネクタに接続される信号ラインが筐体の外に露出しており、この部分から電磁ノイズが漏洩して外部機器に影響を与えるという問題点がある。
本発明は、接続ケーブルの接続作業を簡易化するとともに、電磁ノイズの漏洩を低減することが可能な高周波モジュールを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、導電性の筐体内に回路基板が収容された高周波モジュールにおいて、前記回路基板は、少なくとも一方の面に形成される、所定の周波数の電気信号を伝送する電気回路と、グランドパターンとを有し、前記回路基板に配置され、接続されたケーブルを介して前記電気信号が入力および出力される入力コネクタおよび出力コネクタと、前記回路基板を前記一方の面から覆設し、前記一方の面に形成された前記グランドパターンと導通され、前記入力コネクタおよび前記出力コネクタの周辺を覆うとともに前記入力コネクタおよび前記出力コネクタの端子口を外部に露出させる第1筐体と、前記回路基板の他方の面から覆設するとともに、前記第1筐体と係合する第2筐体と、前記入力コネクタおよび前記出力コネクタの少なくとも一方は、前記回路基板の法線方向から接続ケーブルのコネクタが着脱される構成を有する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、接続ケーブルの接続作業を簡易化するとともに、電磁ノイズの漏洩を低減することが可能になる。
また、本発明は、前記回路基板は、前記入力コネクタおよび前記出力コネクタのグランドと導通される前記グランドパターンを有し、当該グランドパターンは前記第1筐体と導通されていることを特徴とする。
このような構成によれば、第1筐体をグランド電位に保つことで、電磁ノイズの漏洩をさらに低減することができる。
また、本発明は、前記第1筐体は、前記電気回路を構成する複数の回路の一部を収容する隔室を形成する仕切り部を有し、前記仕切り部の端部は前記回路基板の前記グランドパターンに導通されている、ことを特徴とする。
このような構成によれば、回路間の干渉を低減することができる。
また、本発明は、前記第1筐体は、前記電気回路を構成する複数の回路のそれぞれを収容する隔室を形成する仕切り部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、回路同士の干渉の発生を低減することができる。
また、本発明は、前記回路基板は、前記回路基板の前記一方の面から前記他方の面の方向を下方向とした時に、前記仕切り部の下方向およびその周囲の少なくとも一方に配されるスルーホールを有することを特徴とする。
このような構成によれば、電磁ノイズの漏洩をさらに低減することができる。
また、本発明は、前記仕切り部にネジが挿通され、当該ネジによって前記第1筐体および前記第2筐体が係合されていることを特徴とする。
このよう構成によれば、仕切り部をグランド電位に保つことで、回路間の干渉をさらに低減することができる。
また、本発明は、前記第2筐体は前記回路基板と略同じ大きさの板状部材によって構成され、前記第1筐体は箱状の部材によって構成されるとともに、その内部に、前記回路基板および前記第2筐体を収容することを特徴とする。
このような構成によれば、電磁ノイズの漏洩を低減することができる。
また、本発明は、前記第2筐体は前記回路基板よりも大きい板状部材によって構成され、前記第1筐体は箱状の部材によって構成されるとともに、その内部に、前記回路基板および前記第2筐体を収容し、前記第1筐体の内側の前記回路基板および前記第2筐体の端部が当接される部分は、これらのサイズに合わせて階段状に形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、電磁ノイズの漏洩をさらに低減することができる。
また、本発明は、前記第1筐体は、前記回路基板を覆設する天板部と、前記天板部の周囲から立設するとともに、前記回路基板を周設するように設けられる外壁部と、を有し、前記回路基板の前記一方の面から前記他方の面の方向を下方向としたときに、前記外壁部の下方の端は、前記他方の面より下方向に位置する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、電磁ノイズの漏洩をさらに低減することができる。
本発明によれば、接続ケーブルの接続作業を簡易化するとともに、電磁ノイズの漏洩を低減することが可能な高周波モジュールを提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る高周波モジュールの構成例を示す図である。 図1に示す実施形態の上面図である。 図1に示す実施形態の分解図である。 回路基板上に配置される回路の構成例を示す図である。 接続ケーブルの構成例を示す図である。 図5に示す接続ケーブルが接続された状態を示す図である。 図5の断面図である。 図6の断面図である。 複数の種類の回路を有する部分の断面図である。 スルーホールを設けた場合の構成例を示す図である。 スルーホールを設けた場合の他の構成例を示す図である。 図7の他の構成例を示す図である。 図1の他の構成例を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係る高周波モジュールの構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示す実施形態の上面図である。図3は、図1に示す実施形態の分解図である。これらの図1~図3に示すように、本発明の実施形態に係る高周波モジュール10は、筐体11、回路基板20を備え、筐体11は入力コネクタ配置部14、出力コネクタ配置部15、フィードバックコネクタ配置部16を有し、回路基板20は筐体11内に収容されている。
ここで、高周波モジュール10は、例えば、周波数が700MHz以上であるマイクロ波帯域の信号(以下、単に「マイクロ波信号」と称する)を入力し、例えば、所定のゲイン(例えば、40dB~60dB)で増幅して出力する。なお、高周波モジュール10は、図示しない他の高周波モジュールとともに、上位の収容ボックス内に取り付けられ、他の高周波モジュールと、後述する接続ケーブルによって接続される。
筐体11は、下部筐体111および上部筐体112を有し、これらは、例えば、金属、導電性樹脂等によって構成され、回路基板20を収容している。下部筐体111は、例えば、板状の導電性部材によって構成され、その上部には回路基板20が配置される。上部筐体112は、下部が開口し、所定の肉厚を有する箱状の導電性部材によって構成される。また、上部筐体112は、図1に示すように、左下隅、右下隅、右上隅に、入力コネクタ配置部14、出力コネクタ配置部15、および、フィードバックコネクタ配置部16に対応する凹部が形成される。上部筐体112は、回路基板20および下部筐体111を重ねた状態で内部に収容し、例えば、ネジ等によって相互に固定されて筐体11を形成する。
回路基板20に配される電源コネクタ13は、他のモジュール(電源モジュール)から供給される電源電力が供給される端子である。
入力コネクタ配置部14は、上部筐体112の頂部に形成された凹部内に入力コネクタ141が配置されている。
出力コネクタ配置部15は、上部筐体112の頂部に形成された凹部内に出力コネクタ151が配置されている。
フィードバックコネクタ配置部16は、上部筐体112の頂部に形成された凹部内にフィードバックコネクタ161が配置されている。
図3に示すように、回路基板20の上面(図3の上側の面)には、半導体素子、受動素子(抵抗、コンデンサ、インダクタ等)、および、サーキュレータ等の回路素子60が配置されている。また、回路基板20の上面には、電源コネクタ13、入力コネクタ141、出力コネクタ151、および、フィードバックコネクタ161が配置されている。
図4は、筐体11内に収容される回路基板20に形成されている回路の一例を示す図である。図4の例では、回路基板20には、入力回路21、電源回路22、増幅回路23、出力回路24、および、フィードバック回路25が設けられている。なお、前述した回路は一例であって、これら以外の回路を設けるようにしてもよいし、回路基板20に設ける回路を適宜省略してもよい。例えば、回路基板20から電源回路22、フィードバック回路25を省略し、筐体11外の回路基板にこれらを設けるようにしてもよい。
ここで、入力回路21は、入力コネクタ141を介してマイクロ波信号を入力し、増幅回路23に供給する回路である。
電源回路22は、電源コネクタ13を介して他のモジュール(電源モジュール)から供給される電源電力を所定の電圧に変換するとともに、電圧が一定になるように制御する回路である。
増幅回路23は、入力回路21から供給されるマイクロ波信号を所定のゲイン(例えば、40dB~60dB)で増幅し、出力回路24とフィードバック回路25に供給する高周波増幅回路である。
出力回路24は、増幅回路23によって増幅されたマイクロ波信号を、出力コネクタ151を介して他の高周波モジュールに供給するとともに、他の高周波モジュールからの反射信号を減衰するアイソレータ等を有する回路である。
フィードバック回路25は、例えば、増幅回路23から出力されるマイクロ波信号を分配し、フィードバックコネクタ161を介して他の高周波モジュールに供給する回路である。
図5は、図1に示す入力コネクタ配置部14を拡大して示す図である。図5に示すように、入力コネクタ配置部14には、入力コネクタ141の端子口(入力コネクタ141の最上部)が、上部筐体112に設けられた穴142から露出されている。入力コネクタ141は、雄型コネクタが回路基板20の実装面に垂直な方向を向くように配置されている。入力コネクタ141は、円筒形を有する導電性の部材の中心部に導電性を有する線材(センタコンタクト)が配置されて構成される。円筒形の導電性の部材と、中心部の導電性の線材とは絶縁されている。円筒形の導電性の部材は、グランド端子とされ、回路基板20のグランドと接続されている。中心部の導電性の線材には、マイクロ波信号が供給され、入力回路21を介して増幅回路23に供給される。
図5の上側に示すように、入力コネクタ141には、接続ケーブル30によって、他の高周波モジュール(不図示)が接続される。図4に示すように、接続ケーブル30は、本体部31、コネクタ部32、同軸ケーブル挿通部33、および、同軸ケーブル35を有している。接続ケーブル30は、回路基板20の法線方向(図4のZ軸方向)から入力コネクタ141に対して着脱可能に構成されている。
ここで、本体部31は、例えば、金属等の導電性部材によって構成され、1つの面にはコネクタ部32が形成され、コネクタ部32が形成された面と略直交する面には同軸ケーブル挿通部33が形成されている。なお、図5に示す例では、コネクタ部32と同軸ケーブル挿通部33が直交する、いわゆる、L字型のコネクタを例示しているが、これらが直線上に配置される、いわゆる、I字型のコネクタを用いるようにしてもよい。
コネクタ部32は、メス型コネクタであり、入力コネクタ141の円筒形の導電性部材よりも径が大きい円筒形の導電性部材を有する。また円筒形部材の中心には、入力コネクタ141の線材が挿入される筒状部材が配置されている。コネクタ部32が入力コネクタ141と接続されると、入力コネクタ141の中心の線材と、コネクタ部32の中心の円筒形部材とが電気的に接続されるとともに、入力コネクタ141の円筒形部材と、コネクタ部32の外側の円筒形部材とが電気的に接続される。
同軸ケーブル挿通部33には同軸ケーブル35が挿通される。同軸ケーブル35は、外側導体と中心導体とを有し、外側導体がグランドとされ、中心導体にマイクロ波信号が伝送される。なお、同軸ケーブル35の外側導体は、本体部31に電気的に接続され、中心導体はコネクタ部32の中心の円筒形部材と電気的に接続される。
図6は、接続ケーブル30のコネクタ部32が入力コネクタ141に接合された状態を示す図である。接続ケーブル30のコネクタ部32は、穴142の中に配置される入力コネクタ141に接合される。これにより、同軸ケーブル35の外側導体と、入力コネクタ141の円筒形部材とが電気的に接続され、同軸ケーブル35の中心導体と、入力コネクタ141の線材(センタコンタクト)とが電気的に接続される。
図7は、図6に示す入力コネクタ配置部14の断面を示す図である。図7に示すように、上部筐体112は、回路基板20および下部筐体111よりも少し大きいサイズを有することから、相互に重ねられた回路基板20および下部筐体111を上部筐体112の内部に収容することができる。これにより、回路基板20は、下部筐体111と上部筐体112によって挟まれるような状態で、上部筐体112の内部に収容され、ネジ50にて固定される。
回路基板20の下面(図7の下側の面)には、グランド導体26が全面に形成されており、導電性部材によって構成される下部筐体111は、グランド導体26に当接され、ネジ50によって圧着されることから、下部筐体111とグランド導体26とは電気的に接続されて同電位となる。
回路基板20の上面(図7の上側の面)には、グランド導体27が複数箇所形成されている。このグランド導体27は、図7に実線の楕円内に示すように、上部筐体112の外周または仕切り部の底面と当接(導通)される。なお、仕切り部とは、後述するように、回路基板20に形成されている複数の回路が相互に干渉することを防止するための隔壁として機能する部分である。このように、上部筐体112と回路基板20のグランド導体27とを導通させることで、上部筐体112をグランドレベルに保つことができる。
また、図7に示すように、入力コネクタ141の周囲は、上部筐体112によって囲まれており、入力コネクタ141の端子口141aが穴142の外部に露出している。図7では、上部筐体112と端子口141aとが面一の状態となっているが、端子口141aが上部筐体112よりも突出するように配置したり、端子口141aが上部筐体112よりも内側に配置したりしてもよい。また、入力コネクタ141の周囲を囲む上部筐体112の底部には、図中に実線の楕円で示すように、回路基板20の上面に設けられたグランド導体27と導通されている。これにより、入力コネクタ141の周囲を囲む上部筐体112がグランドと同電位となるので、コネクタ端子口から外部に漏洩する電磁ノイズを低減することができる。
また、図7に破線の楕円で示すように、回路基板20の端部(図中左側端部)は、上部筐体112の内部に収容され、上部筐体112によって覆われている。前述したように、上部筐体112は、回路基板20のグランド導体27と接合され、グランド電位となっていることから、回路基板20の端部から電磁波が漏洩することを防止できる。
また、上部筐体112において、回路基板20を覆設する部分を天板部112aとし、天板部112aの周囲から立設するとともに、回路基板20を周設するように設けられる部分を外壁部112bとしたとき、外壁部112bの下方(図7の下方)の端は、回路基板20の下側の面より下方向に位置している。このような構成とすることで、電磁ノイズの漏洩を低減することができる。
なお、回路基板20の端部と上部筐体とは必ずしも接触している必要はなく、十分小さい距離離間していても、電磁波が漏洩することを防止できる。例えば、0.5mm以下の間隔であれば数十GHz程度の電磁波においても漏洩を抑止することができる。
図8は、図7に示す入力コネクタ114に対して、接続ケーブル30が接続された状態を示す図である。穴142は、接続ケーブル30のコネクタ部32の径よりも若干大きい径(例えば、0.5~2mm程度大きい径)を有するので、コネクタ部32は、穴142内に容易に挿入することができる。また、図8に示すように、穴142の径はコネクタ部32よりも若干大きいので、これらの間のギャップは非常に小さいことから、当該部分から漏洩する電磁波を低減することができる。また、図8では、本体部31の底部が上部筐体112の上面と当接しているので、当該部分から漏洩する電磁波を低減することができる。なお、本体部31の底部と上部筐体112の上面とが必ずしも当接している必要はなく、十分小さい距離離間していても、当該部分から電磁波が漏洩することを防止できる。例えば、0.5mm以下の間隔であれば数十GHz程度の電磁波においても漏洩を抑止することができる。
なお、出力コネクタ151およびフィードバックコネクタ161についても、図5~図8と同様の構成とされている。
図9は、仕切り部によって形成される隔室を示す図である。本実施形態では、仕切り部によって仕切られた隔室内に各種回路が収容されている。図9の例では、上部筐体112の内部に形成された仕切り部113によって2つの隔室115,116が形成されている。隔室115,116内には、複数の回路素子60が配置され、回路が構成されている。なお、図4に示す入力回路21、電源回路22、増幅回路23、出力回路24、および、フィードバック回路25のそれぞれを仕切り部113によって形成される隔室内に収容することが望ましい。
電源回路22は、スイッチング素子を使用する場合があり、また、大きな電流が流れるので、電源回路22については、例えば、小電力を扱う入力回路21とは別個の隔室に収容することが望ましい。また、増幅回路23は、高周波の大電力を増幅することから、大きな電磁ノイズの発生源となる。このため、増幅回路23についても独立した隔壁内に収容することが望ましい。
なお、仕切り部113は、回路基板20に設けられたグランド導体27に当接され、隔室を形成する上部筐体112はグランド電位となり、ノイズ源をグランド電位の導体で囲むことから、外部への電磁ノイズの漏洩を低減することができる。
また、仕切り部113に当接されるグランド導体27と基板下面のグランド導体26との間に内層の配線などで困難な箇所を除き数mm間隔でスルーホール28を設けることで、基板20の内層を通る電磁ノイズの漏洩を低減することができる。
図10は、仕切り部113に当接されるグランド導体27と回路基板20の下面のグランド導体26との間にスルーホール28を設けた例を示している。なお、この図10は、破線の楕円の領域を、図の上方向から見た図である。この例では、グランド導体27とグランド導体26との間に複数のスルーホール28が形成されている。
図11は、スルーホール28の他の構成例を示す図である。図11の例では、グランド導体27の仕切り部113が当接される領域の周辺に複数のスルーホール28が形成され、グランド導体27とグランド導体26が接続されている。なお、図10と図11を組み合わせる態様で、スルーホール28を配置するようにしてもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係る高周波モジュール10では、回路基板20を、上部筐体112と下部筐体111とによって囲むように収容するようにしたので、外部への電磁ノイズの漏洩を低減することができる。
また、本実施形態に係る高周波モジュール10では、図8に示すように、高周波信号を入出力する入力コネクタ141の周辺を上部筐体112によって囲むようにするとともに、接続ケーブル30のコネクタ部32と上部筐体112の穴142との隙間を小さくするようにしたので、コネクタ部32からの電磁ノイズの漏洩を低減することができる。
また、図8に示すように、入力コネクタ141の周辺を上部筐体112によって囲むとともに、その底部を回路基板20のグランド導体27と導通するようにしたので、入力コネクタ141の周辺をグランド電位の導体で囲むことで、電磁ノイズの漏洩をさらに低減することができる。
また、本実施形態に係る高周波モジュール10では、図9に示すように、仕切り部113によって隔室115,116を形成し、隔室115,116内に種々の回路を収容するようにしたので、例えば、スイッチング素子を用いる電源回路22、または、高周波の大電力を増幅する増幅回路23を他の回路から電気的に隔離することで、これらの回路が他の回路に与える影響を低減することができる。
特に、高周波を高いゲイン(例えば、40dB以上)で増幅する増幅回路23の場合には、S/N比が劣化したり、フィードバックが不安定になったり、通過特性が暴れたり、他の高周波モジュールからの影響を受けたりすることが多いが、本実施形態に示すように、隔室で隔離することで、これらの発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、接続ケーブル30を回路基板20の法線方向から着脱可能となるように入力コネクタ141を配置したので、接続ケーブル30による接続作業を簡易化することができる。また、入力コネクタ141を筐体11の側面に配置した場合には、接続する際の作業空間が必要になることから、高周波モジュール10と他の高周波モジュールとの間隔を開けて配置する必要が生じるが、本実施形態の場合にはそのような作業空間は不要であることから、収容ボックスのサイズを小型化することができる。
また、本発明の実施形態では、入力コネクタ141、出力コネクタ151、および、フィードバックコネクタ161を筐体11の頂点近傍に設けるようにしたので、これらに接続される接続ケーブル同士を離間することで、これらが干渉することを防止できる。
(B)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、入力コネクタ141を例に挙げて説明したが、出力コネクタ151およびフィードバックコネクタ161に対しても、図5~図8に示す構成を有するようにしてもよい。このような構成によれば、前述の場合と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の実施形態では、図7に示すように、回路基板20と下部筐体111とは略同じサイズとしたが、例えば、図12に示すように、回路基板20のサイズを下部筐体111よりも小さくするとともに、上部筐体112の側面部を図12に示すように、回路基板20に合わせて階段状としてもよい。このような構成によれば、図中に破線の円で示す部分からのノイズの漏洩を低減することができる。
また、以上の実施形態では、入力コネクタ配置部14は、筐体11の頂点に配置するようにしたが、頂点以外の場所に配置するようにしてもよい。例えば、図13に示すように、筐体11の中央部に配置するようにしてもよい。なお、出力コネクタ配置部15およびフィードバックコネクタ配置部16についても同様である。
また、以上の実施形態では、回路基板20を挟むように下部筐体111と上部筐体112を単一のネジで固定する構成としたが、下部筐体111および上部筐体112を個別に回路基板20にネジ止めをして固定したり、導電性接着剤などネジ以外の方法で固定したりしてもかまわない。
10 高周波モジュール
11 筐体
13 電源コネクタ
14 入力コネクタ配置部
15 出力コネクタ配置部
16 フィードバックコネクタ配置部
20 回路基板
21 入力回路
22 電源回路
23 増幅回路
24 出力回路
25 フィードバック回路
26,27 グランド導体
30 接続ケーブル
31 本体部
32 コネクタ部
33 同軸ケーブル挿通部
35 同軸ケーブル
50 ネジ
60 回路素子
74 コネクタ
111 下部筐体
112 上部筐体
113 仕切り部
114 入力コネクタ
115,116 隔室
141 入力コネクタ
142 穴
151 出力コネクタ
161 フィードバックコネクタ

Claims (8)

  1. 導電性の筐体内に回路基板が収容された高周波モジュールにおいて、
    前記回路基板は、少なくとも一方の面に形成される、所定の周波数の電気信号を伝送する電気回路と、グランドパターンとを有し、
    前記回路基板に配置され、接続されたケーブルを介して前記電気信号が入力および出力される入力コネクタおよび出力コネクタと、
    前記回路基板を前記一方の面から覆設し、前記入力コネクタおよび前記出力コネクタの周辺を覆い、前記入力コネクタおよび前記出力コネクタの周辺を覆う部分の底面が前記一方の面に形成された前記グランドパターンと導通されるとともに前記入力コネクタおよび前記出力コネクタの端子口を外部に露出させる第1筐体と、
    前記回路基板の他方の面から覆設するとともに、前記第1筐体と係合する第2筐体と、
    前記入力コネクタおよび前記出力コネクタの少なくとも一方は、前記回路基板の法線方向から接続ケーブルのコネクタが着脱される構成を有し、
    前記第1筐体は、前記電気回路を構成する複数の回路の一部を収容する隔室を形成する仕切り部を有し、
    前記仕切り部の端部は前記回路基板の前記グランドパターンに導通されており、
    前記電気回路を構成する入力回路と前記入力コネクタとの間と、前記電気回路を構成する出力回路と前記出力コネクタとの間とは、それぞれ前記仕切り部によって仕切られる
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  2. 前記回路基板は、前記入力コネクタおよび前記出力コネクタのグランドと導通される前記グランドパターンを有し、当該グランドパターンは前記第1筐体と導通されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波モジュール。
  3. 前記第1筐体は、前記電気回路を構成する複数の回路のそれぞれを収容する隔室を形成する仕切り部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の高周波モジュール。
  4. 前記回路基板は、前記回路基板の前記一方の面から前記他方の面の方向を下方向とした時に、前記仕切り部の下方向およびその周囲の少なくとも一方に配されるスルーホールを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高周波モジュール。
  5. 前記仕切り部にネジが挿通され、当該ネジによって前記第1筐体および前記第2筐体が係合されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の高周波モジュール。
  6. 前記第2筐体は前記回路基板と略同じ大きさの板状部材によって構成され、
    前記第1筐体は箱状の部材によって構成されるとともに、その内部に、前記回路基板および前記第2筐体を収容することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の高周波モジュール。
  7. 前記第2筐体は前記回路基板よりも大きい板状部材によって構成され、
    前記第1筐体は箱状の部材によって構成されるとともに、その内部に、前記回路基板および前記第2筐体を収容し、前記第1筐体の内側の前記回路基板および前記第2筐体の端部が当接される部分は、これらのサイズに合わせて階段状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の高周波モジュール。
  8. 前記第1筐体は、前記回路基板を覆設する天板部と、
    前記天板部の周囲から立設するとともに、前記回路基板を周設するように設けられる外壁部と、を有し、
    前記回路基板の前記一方の面から前記他方の面の方向を下方向としたときに、前記外壁部の下方の端は、前記他方の面より下方向に位置する、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の高周波モジュール。
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